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国立オペラ座 メデア 3回目

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    Wiener Staatsoper 2017年4月19日 19時30分〜21時45分

    Aribert Reimann
    MEDEA
    Oper in vier Bildern
    Auftragswerk der Wiener Staatsoper

    指揮 Michael Boder
    演出・舞台・照明 Marco Arturo Marelli
    衣装 Dagmar Niefind

    メデア Claudia Barainsky
    クレウサ Stephanie Houtzeel
    ゴーラ Monika Bohinec
    クレオン Norbert Ernst
    イアソン Adrian Eröd
    ヘロルド Daichi Fujiki

    Orchester der Wiener Staatsoper

    イースター終わって、今4月の中旬だよね?
    と疑問符が出てくるのは何故かと言うと

    本日、ウィーンは吹雪でした ⛄️

    車が雪でうっすら白くなる程度で
    さすが都市部だから積もるという事はなかったものの
    オーストリアの山岳地帯では
    冬タイヤどころか、スノー・チェーンが必要な地方もあった。

    自宅もオフィスも寒くて
    昨日よりは回復したものの
    まだ咳と鼻水、鼻づまり、その他症状たっぷりの状態で

    自宅に帰っても寒いんだから
    せめて国立オペラ座の暖房の効いている場所で
    音楽聴きながらゆっくり寝よう
    ・・・と思っていた訳ではありません!!!

    だいたい、何を血迷ったのか
    買った席が47ユーロという
    私にとっては貴賓席で
    これは何と8つに分かれたカテゴリーの中で
    上から6番目のカテゴリーなのである。

    すみませんね、貧乏で(開き直り)
    実は7番目のカテゴリーは舞台の3分の1から半分の視界がなくなり
    最後の一番安いカテゴリー(10ユーロ台)は舞台は全く見えない。

    ところが6番目のカテゴリーになったら
    うはははははは ♡ 舞台がバッチリ、全部見える。
    しかも音響も良いようだ。
    (「ようだ」と書いたのは
     実は鼻づまりのために鼓膜がおかしくて
     あんまり音が聴こえないのだよ・・・ああ、悲しい)

    3回目になるメデアだが
    舞台がこれだけはっきりくっきり見えたのは初めてなので
    舞台でいったい何が行なわれているのかが
    初めて納得いった(こらこらこらっ)

    キャストは先日と同じ。
    突出する人も埋もれまくりの人もいなくて
    歌手もオーケストラも、とてもバランスが良い。

    タイトル・ロールのクラウディア・バラインスキーは
    メデアの役柄に本当に合ってる、というより
    正にメデアを体現していて
    声量はあまりないのだが
    美しく通るソプラノに、しっかりしたドイツ語のディクション。
    見た目が小柄で愛くるしくて
    イアソンに惚れてギリシャにやってきて
    不遇に出会って不幸な感じが
    いじらしく、可愛らしく演じられて

    最後にイアソンを捨てて
    独りで金羊毛皮を纏って去っていくところの
    凛とした美しさも好き。

    しかし、このアリベルト・ライマンの音楽
    音楽と言って良いのか、よくわからんが
    何となく耳にはサルヴァトーレ・シャリーノ風の響き。
    (もっともシャリーノより、もっとリズムは見えるし
     特殊奏法はあまり使っていない)

    どちらかと言えば
    音響効果を巧く使った「演劇」って感じかなぁ。
    オーケストラのプレイヤーも
    メロディ演奏と言うよりは
    フラグメント的な音型を、ほんの少し演奏して休んで
    またフラグメントという
    メロディを弾く事に慣れている人だったら
    あれは意外に辛いかもしれない。

    この作品、グリルパルツァーをもとにしているだけに
    演劇的に見事な出来で
    演出も暗喩的な舞台表現を充分に活用していて素晴らしい。

    実は大昔にブルク劇場で
    グリルパルツァーの「金羊毛皮」の演劇版を鑑賞した事がある。
    ただ、この演出、50年代インテリアというか
    何かイヤに日常的(しかも自分の子供の頃)で
    それはもちろん、現代に通じるテーマなので
    演出家に何も言う気はないけれど、ちょっと肩すかしだった。

    このオペラの演出は
    まるで SF 映画のような
    現代でも未来でも、もちろんギリシャでもない
    不思議な空間を作り出していて
    衣装も美しいし
    コルキス人とギリシャ人の区別もきちんとつく。
    (子供がギリシャ化しているところは泣けた)

    ともかく身につまされるオペラで
    男性の野心の犠牲にされる女性の悲劇というか
    国際結婚あるある的な(本当にあったらイヤだが)
    愛に釣られて行っては見たけれど
    異邦人は出てけ、みたいな偏見に囲まれて
    という、まぁ、実際にはそんなにナイのだろうとは思うけれど
    いかにもありそうな感じがミソ。

    異国に暮らす者は苦労してるんですよ、と
    全然苦労していないのに
    ちょっと言ってみたくなるワタクシに
    本日もどうぞ1クリックを
    よろしくお恵み下さいませ。



    さすがにもう3回観たら
    それ以上は観る気にはなれないオペラだが
    金羊毛皮を、またブルク劇場で
    別の演出で上演するなら
    久し振りに行っても良いかなぁ、と思ったのは事実。

    国立オペラ座のトレイラーは下ですが
    これ、タイトル・ロールが初演の時なので、今のキャストと違います。
    バラインスキーの方が、もっとずっとキュートです ♡


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      • 2017.10.21 Saturday
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