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オネーギン 8回目

Wiener Staatsballett 2017年4月10日 19時30分〜22時

ONEGIN
Balett in drei Akten von John Cranko
nach dem Roman in Versen EUGEN ONEGIN von Alexander Puschkin

振付・演出 John Cranko
音楽 Peter Ilijitsch Tschaikowski
編曲・オーケストラ編曲 Kurt-Heinz Stolze
舞台 Elisabeth Dalton
照明 Steen Bjarke
指揮 Guillermo García Calvo

オネーギン Roman Lazik
レンスキー Masayu Kimoto
マダム・ラリーナ Erika Kováčová
タチアナ Nina Poláková
オルガ Alice Firenze
乳母 Franziska Wallner-Hollinek
グレーミン侯爵 Alexis Forabosco

友人、農民、サンクトペテルブルク社会の人たち
Abigail Baker, Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butchko,
Iliana Chivarova, Adele Fiocchi, Erika Kováčová, Zsófia Laczkó
Kathalina Miffek, Andrea Némethová, Suzan Opperman,
Alaia Rogers-Maman, Carolina Sangalli, Anna Shepelyeva,
Rikako Shibamoto, Céline Janou Weder
Attila Bakó, Leonardo Basílio, Francesco Costa, Marat Davletshin,
Marcin Dempc, Greig Matthews, Igor Milos, Gabor Oberegger,
Kamil Pavelka, Tristan Ridel, James Stephens, Richard Szabó,
Dumitru Taran, Zsolt Török, Arne Vandervelde,
Jaimy van Ovreen, Géraud Wielick

オネーギン8回目。
自分でもよく飽きないと思うけれど
舞台はその場その場の一瞬が芸術で儚いものなので
何回観ても
その度に、自分に訴えかけてくるものや
舞台での美しいものが違うので面白いのである。
(こじつけと言うなら言え・・・と開き直っている)

今回のタチヤーナはニナ(ポラコヴァ)
レンスキーが木本クン。

で、驚いた。

ニナ(ポラコヴァ)って、なんてキレイなの。

確かに表情のバリエーションは少ないのだけれど
身体のラインが美しくて
仕草の一つ一つの細かい部分まで美しい。

この間、ちょっとした事で
チラッと思ったのだが
このダンサー、ものすごい努力家だと思う。

しかも、とことん追求して考えて
自分で完璧と思うまで、細かい部分まで
緻密に計算して舞台にあがって

舞台で踊る時には
それ以前の努力を全く感じさせないほどに
自然な美しい動きを身体が自動的に語り出すというタイプ。

確かにその片鱗はライモンダでも感じたけれど
今回のタチヤーナの美しさには息を飲んだ。

しかも賢そうで品があって
それもきっと事前にとことん考え抜かれたものだと思うけれど
舞台で圧倒的に映える上品な美しさには度肝を抜かれた。

ローマンはこのシリーズでは
ずっとオネーギン役を踊っていて
こなれたものなのだが
何と言うか
こっちはこっちで美し過ぎて
あまりに優雅過ぎて
しかも表情があまりに空虚過ぎて

・・・この人、実は女性に興味ないよね
とか言うのがバレバレ(すみません)

イメージとして、アルミードの館のディアギレフが凄かったから
その印象を私が引き摺っているのかもしれないけれど
あまりにも優雅過ぎて
ちょっと女形と化しているところが・・・

ただ、今回、私がぶっ飛んだのは
ニナの美しさに加えて

木本く〜ん!!!!♡

最初の頃から、何てノーブルなダンサー、と思ってはいたが
木本クンのレンスキー、凄かったです。
実に美しい身体のラインに
オルガ役のアリーチェがまたチャーミングで

しかも木本クン、アリーチェをリフトしてから降ろす時に
最後、少しだけ速度を落として
本当に優雅にアリーチェを立たせるんですもん。

何ですか、あの高等テクニックは。
ほんの少しの速度のコントロールで
アリーチェのチャーミングさが際立つのだ。

パ・ド・ドゥって
男性はただの持ち上げ役じゃないか、と思っていたら
とんでもない誤解でした。無知だったワタクシをお許し下さい。

決闘前のレンスキーのソロは
ピルエット続きの
しかも激しい動きから急激に静に変わるという
非常に難しいソロなのだが

これが圧巻。

あの速度での連続のピルエットを
全くズレず、完璧にその場で
見事な身体の芯で見せてくれて
動から静への移動も、全く乱れがなく
優雅に高雅に、ゆったりと余裕を持って見せるアラベスクって

デニスもズレないピルエットを見せてくれるが
デニスの荒々しさとは違って
木本クンは、あくまでも滑らかで自然でノーブル ♡

加えて、オルガやタチヤーナを振り切って
決闘に臨む時の苦渋の表情。

木本クンって、あんな表情できたんだっけ?
今まで見た事ないぞ。

もともとノーブルなダンサーだったけれど
ノーブルさはそのままで
ダンスの芯がしっかり通って
テクニックをテクニックと感じさせない
芸術表現までモノにして来た。

すごい伸び方・・・
これからが、何かむちゃくちゃ楽しみになって来たぞ。

でもウィーン国立バレエ団って
ここ数年で、どんどん良くなって来て
コールドの群舞の見事さや
第2幕での「ご老人」たちの演技の巧みさも加わって
どの演目を観ても
世界トップの水準で楽しめる(断言)

あぁ、バレエ追い掛けて来て良かった♡
(貧民席しか買えませんが・・・)

惜しむらくは
え〜っと、そのですね
天下のウィーン・フィルさまの悪口言っちゃいかんのだろうが

オーケストラが
おいおいおい、今日はどうなってるの
というくらい、グダグダで
時々、ギャッと喚きたくなるズレとかあって

まぁ、バレエ公演の時はそういう事もあるんだけど
それでもオーケストラに
一番大きな拍手が出るのに
納得いかない私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



オネーギンの先シーズンで収録したクリップを貼っておく。
オネーギンはローマン
タチヤーナがニナ(ポラコヴァ)
レンスキーはデニスで、オルガが橋本清香さん。
短いクリップですが、お時間のある方はぜひどうぞ ♡


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