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ニューヨーク・フィルハーモニック + アラン・ギルバート

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年3月29日 19時30分〜21時40分

    New York Philharmonic
    指揮 Alan Gilbert
    ソプラノ Christina Landshamer

    Béla Bartók (1881-1945)
     Musik für Saiteninstrumente, Schlagzeug und Celesta Sz 106 (1936)
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 4 G-Dur für großes Orchester und Sopran-Solo (1899-1901)

    楽友協会ではカリスマのドゥダメルが
    ベートーベンの交響曲7番と8番を演奏しているが
    こちらはコンツェルトハウスで
    ニューヨーク・フィルハーモニックとアラン・ギルバートの指揮のコンサート。

    数日続けて楽友協会の音響に耳が馴らされてしまうと
    コンツェルトハウスのかなりデッドな音響が異質に響いてはくるが

    コンツェルトハウスのこのデッドな音響は
    その分、オーケストラの細かい部分の音を
    容赦なく聴衆に届けて来て
    楽友協会のように、多少の難は隠してくれるような優しさはない(笑)

    バルトークの弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽。
    舞台にビッシリ並んだ弦楽器の群れ。

    見事に揃ったアンサンブル
    ビオラの最初の出だしから、腰が抜けそう。

    弦で丁寧に丁寧にカノンのように登場するメロディの重なり。
    一分の隙もないアンサンブルが
    ドライな音色で響いて来る。

    ギルバートの指揮は熱くならない。
    精密に音楽を描いていくけれど
    音符をそのまま舞台から観客に届けているような
    誠実さを感じる。
    その意味では、ドラマチックとは言い難くて
    何とも洗練された
    現代音楽のような風味の緻密な演奏に聴こえる。

    いやでも、このオーケストラ、巧いね(今さら何を)

    チェレスタがほとんど聴こえて来なかったけど
    (ピアノはよく聴こえて来た)
    これって、そういう曲だったっけ(って私、寝てた?)

    何か久し振りにこの曲を聴いたような気がする。
    確かに有名なのだが、あまり演奏されない曲だしなぁ。

    後半はマーラーの交響曲4番。

    久し振りにナマで聴くけれど
    すごい皮肉に満ちた曲で
    美しい曲想に酔っていると
    突然、激しいビンタで引っ叩かれるような曲だな。

    コンツェルトハウスのデッドな音響もあるけれど
    徹底的に室内楽的。
    細かい部分まで実に精密に
    感情任せにせずに
    徹底的にアンサンブルを揃えたという印象がある。

    天井桟敷の貧民席は
    ホルンの位置によっては
    この楽器だけ突出して聴こえて来る時があって
    今日も、かなり飛び出してはいたのだが

    ホルンの首席、スゴイですこの人。
    弱音でかなり長く伸ばしている部分があるのだが
    まぁ、よくぞ見事にあの音を、あの弱音で・・・(驚嘆)

    ここまで精密に演奏されると
    曲そのものの持つ不気味な力が際立ってくる。
    何も特殊な奇を衒った事はしていないのに
    第1楽章からして、相当不気味である。

    第2楽章は、これは本当に不気味にやろうとしたら
    かなり気味悪い演奏になる事もあるのだが
    そこは、オーケストラとギルバートは
    比較的あっさりと持って来た。
    マーラーの底なしの病的暗さではなく
    あくまでも踊るメロディを届けて来た感じで
    かなり現代的な透明な色感で
    まるでガラスで出来た建築物か何かを見ているような印象。

    遅めテンポで丁寧に丁寧に描かれる第3楽章。
    ここまで遅めだと、ウエットになる事も多いのだが
    あくまでもドライな印象を保ちつつ
    不思議な別世界に観客を誘って行く。

    最終楽章のソプラノがまた良くて・・・
    楽友協会の音響とは全く違うから
    楽友協会で同じ曲を聴いたら、また印象が全く変わるのだろうが
    ものすごくキュートな声で
    あまりマーラーっぽい皮肉とかは感じなかったけれど
    ともかく、むちゃくちゃカワイイ。

    終わってみたら
    すっぽりと、現実という名に開いている穴に
    落ち込んでしまっていて
    現実に全然戻れない・・・

    何も特別な変わった演奏ではなかったのに
    (しかも、ドラマチックとか鬱病になりそうな暗さもなかったのに)
    全く違う別世界に飛ばされてしまったような不思議な気分。

    ヒットメーカーのベートーベンを続けて聴いた後に
    マーラーの曲を聴くって
    ある意味、非常に危険だと思う。
    ベートーベンなら
    1800年代のウィーンにすっ飛ぶ事はあっても
    あくまでも「現実」の上に立っていられるのだが
    マーラーは、近代という、今に近い時間軸にあるくせに
    とんでもない病んだ不思議な世界に
    知らない間に連れられて行ってしまう事がある。

    ニューヨーク・フィルハーモニックの設立は
    ウィーン・フィルの設立と同じ年なのだそうで
    ニューヨークでは、その展覧会も行なわれているようだ。

    同じ年に出来たとは言え
    全く違う音色を持つオーケストラだよね(笑)

    明日はまたベートーベンに戻るけれど
    マーラーを息抜き、あるいは箸休めと思って聴きに行って
    違う世界に飛んでしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    風は強かったものの
    日中22℃まで上がって
    急に春が来た、という感じ。
    (もっとも4月の天気は気まぐれだからまだわからない・・・)

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      • 2019.11.20 Wednesday
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