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ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

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    今週は土・日曜日ともダブル・ヘッダー。
    時系列に読みたい方は
    もう一つ下の記事からお読み下さい。

    こちらは夜のコンサート。
    計らずも、午後のコンサートと同じ曲を
    違うホール・違うオーケストラ・違う指揮者で聴くという
    面白い体験でした。

    Konzerthaus Großer Saal 2017年3月18日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Philippe Jordan
    ピアノ François-Frédéri Guy

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Ouverture c-moll zu “Coliolan” op. 62 (1807)
    Béla Bartók (1881-1945)
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 Sz 119 (1945)
    Ludwig van Beethoven
     Symphonie Nr. 6 F-Dur op. 68 “Pastorale” (1807-08)

    夜はウィーン交響楽団で
    またもや後半はベートーベンの交響曲6番「田園」(笑)

    オーケストラのマネージメントって
    別に何を考えている、というワケでもないのかしら。

    さて、最初はコリオラン序曲から。

    コンツェルトハウスの大オーケストラ向けのデッドな音響に
    あの勇壮なメロディがキッチリ響くと
    すごくマッチョで筋肉質、硬質で透明な音が響き渡る。

    切れ味の鋭いウィーン交響楽団の持ち味が活きる。
    男性的なのに、無駄に熱くはならず
    音の重さがこの上ないバランスで決まっていて
    スタイリッシュに聴こえてくるのはジョルダンの持ち味か。

    バルトークのピアノ協奏曲3番。
    ソリストはフランソワ・フレデリック・ギー。
    ちょっと見た目が不思議なヒッピーみたい。
    (写真はご本人のサイトからダウンロード。
     クリックで(すごく)大きくなります)



    で、これが、これが、これが
    ちょっと凄かった(汗)

    出だしだけは知ってるけれど
    聴き込んでもいない曲なのに
    この人のピアノの音、ものすごい色彩感。
    次から次に色が変わって
    めくるめく色がホールに飛び散るような印象で
    何ですか、このピアニスト 😨

    呆気に取られて引き摺り込まれて
    あっという間に曲が終わっちゃった。
    まさかバルトークの協奏曲で
    こんな色彩の洪水に溺れるとは思ってもみなかった。

    前半で頭がボーッとしてしまって
    気を取り直して
    後半の「田園」は
    ウィーン・フィルのコンサートの時と同じく
    スコアに頭を突っ込む事にした。
    (どうせ天井桟敷で前が一杯で舞台は見えません)

    ・・・面白い ♡

    ジョルダンは最初のリピートもちゃんと演奏。
    さすがにウィーン・フィル+楽友協会という音響とは違って
    最初の弦にうっとり、という事はなかったけれど

    ジョルダン、時々、フォルテで長く続くフレーズに
    膨らみを持たせていて
    (え?そんなの楽譜に書いてない、って感じでビックリ)
    それが、何とも音楽的に響いてカッコいい。

    ホールのデッドな音響の影響もあるけれど
    音が全体的にスッキリしていて
    爽やかなハイリゲンシュタットあたりの
    夏の空気を彷彿とさせて
    周囲の空間の空気が澄んでくるような気分になる。

    第2楽章で、また椅子からずり落ちそうになった。
    ビオラとチェロ、コントラバスの音色が違う。
    あれは、ノンビブラートでやらせたのか
    中間の音と低音が実に柔らかく
    くもった感じで聴こえて来るので
    それに乗せるメロディ・ラインの美しい事。

    ううう、やるじゃん、ジョルダンとウィーン交響楽団 ♡
    なんかちょっと、このメロディを甘く歌わせるところで
    涙ウルウルになって来てしまうような状態(アホですどうせ)

    農民たちの大騒ぎは
    きゃ〜〜〜っ、何ですかそのテンポ。

    ウィーン・フィルの演奏より、心持ち早めで
    木管がキレイに響くんだけど
    クラリネットのあの下降音階
    誤摩化した?とは言わないが
    ウィーン・フィルの時には、くっきりはっきり聴こえて来たのが
    割にボケて聴こえて来たけれど
    まぁ、そんなのは好みの問題である(断言)

    嵐の部分、迫力たっぷりなんだけど
    やっぱり楽友協会との音響の差があって
    ウィーン・フィルの音のような脅かすような芝居がかった雰囲気はゼロ。

    あくまでも冷静にスタイリッシュに
    聴いていて気持ちが良い、というよりは
    ホールの音響のせいで
    自分はガラス窓のある家から
    外の嵐を見て、逃げ惑う農民を見ているような

    ある意味、ちょっとノーブルな感じの演奏だったかも。

    押し付けがましくない。
    ちゃんと主張はしているのだけれど
    熱情の嵐に巻き込むというよりは
    もう少し距離を置いて、現代的にクールにしてみました、ってところか。

    ちゃんとフォルテはフォルテで
    無駄にフォルティッシモにしていなかったというのも見事。

    何とも新鮮で ♡
    トラディショナルというよりはモダン。
    オーケストラの持っている音が違うから
    ウィーン・フィルと比べられないけれど
    ネルソンスよりは、もっと客観的で
    ウィーン・フィルの伝統的な演奏に比べると現代的で
    スッキリ爽やか。

    多少の傷がなかった訳ではないし
    弦のアンサンブルの揃い方はウィーン・フィルの方が上だが
    こういう、爽快感のある演奏、私は好きだ。

    明日、日曜日の11時から
    またこのコンサートあるんだけど
    ウィーン・フィルも同じプログラムで11時から楽友協会。

    う〜ん 😖
    ウィーン・フィルのチケットは持っているんだけど
    今日のウィーン交響楽団のコンサートを聴いちゃったら
    ちょっと明日はウィーン交響楽団に行きたいような気分。
    (バルトークのピアノ協奏曲も抜群だったし)

    でもお金もないし
    持っているチケットを無駄にしたくないし(ケチ)
    ウィーン・フィルのドボルジャークと田園だって
    明日、もう一度聴いたら
    また違う印象になるかもしれないし・・・

    ウィーン交響楽団が昼の公演じゃなくて
    (日曜日11時のコンサートは
     もれなくバーバラ・レットのお話会が付いて来るのもウザい)
    夜のコンサートをやってくれるんだったら
    もう一度、このコンサート行きたいんだけど(涙)

    どれが上とか下とか言うのではなくて
    それぞれのオーケストラやホールの持ち味で
    同じ曲でも、これだけ印象が変わってくるという

    だから音楽って面白い、と
    本気で考えてしまう私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2017.08.21 Monday
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