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アルミードの館 ル・サクレ 4回目

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    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
    2017年3月13日 19時30分〜22時

    LE PAVILLON D’ARMIDE
    LE SACRE

    LE PAVILLON D’ARMIDE
    指揮 Michael Boder
    音楽 Nikolai Tscherpnin
    振付・舞台・衣装 John Neumeier

    ヴァスラフ・ニジンスキー Mihail Sosnovschi
    ロモラ・ニジンスキー Nina Poláková
    医者 Roman Lazik
    看護人 Iliana Chivarova, Gala Jovanovic, Beate Wiedner*
    Alexis Forabosco, Kamil Pavelka
    散歩している人たち
    Marie Breuilles, Adele Fiocchi, Erika Kováčová, Anna Shepelyeva
    Céline Janou Weder, András Lukács, Igor Milos, Tristan Ridel,
    Zsolt Török, Jaimy van Overeem,
    Lucie Horna, Marina Pena, Joana Reinprecht, Isabella Severi-Hager
    Luca Dimic, Dominik Vaida, Wendelin Viehweider, Robert Weithas
    過去
    アルミード Nina Poláková
    シャムのダンサー Davide Dato
    タマラ・カルサウィナ Maria Yakovleva
    アレキサンドラ・バルディーナ Nina Tonoli
    ヴァスラフ・ニジンスキー Denys Cherevychko
    セルゲイ・ディアギレフ Roman Lazik
    ニジンスキーの子供時代 Richard Szabó
    ニジンスキーのクラス・メート Attila Bakó, Marian Furnica,
    Trevor Hayden, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
    バレエ・リュス Abigail Baker, Natalya Butchko, Eszter Ledán, Laura Nistor,
    Suzan Opperman, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto
    Atttila Bakó, Francesco Costa, Trevor Hayden, James Stephens,
    Richard Szabó, Arne Vandervelde, Géraud Wielick

    LE SACRE
    振付・舞台・演出・照明・衣装 John Neumeier
    音楽 Igor Strawinsky
    指揮 Michael Boder

    Tänzerin 1 Rebecca Horner
    Pas de deux Ioanna Avraam, Francsco Costa
    Tänzerin 2 Alice Firenze
    Tänzerin 3 Estzer Ledán
    Tänzer 1 Eno Peci
    Tänzer 2 Masayu Kimoto
    Ensemble

    アルミードの館とル・サクレ4回目。
    今回の演目は皆勤賞の予定。
    (すみません、ウィーン放送交響楽団とヤクブ・フルシャは行きません・・・)

    4回目はミハイル登場のプレミエのキャスト。
    この間、ヤコブの憑依を見た後に
    熟した手だれのミハイルのニジンスキー ♡

    こうやって2人のダンサーを比べてみると面白い。
    ヤコブは本当にアッチに行っちゃっていて(という印象)
    ミーシャはもう少し現実に近いところを彷徨っている(という印象)

    ミーシャの方がリアル・・・というより
    そこかしこに人間臭さが見える。
    だから、ヤコブが踊ったような人間離れした
    何か異様なモノではなく
    あくまでも
    「人間ニジンスキー」の苦悩がよく伝わってくる。

    ミーシャのニジンスキーは
    ものすごく悩んでいる。
    こちらも痛みを感じる程に
    狂気と現実を行ったり来たりして
    その度に感じる苦痛が
    観客の心をグサグサ刺してくる。

    よって、世の普通の人の理解を超えた天才が
    不思議な世界に行っちゃうというよりは
    もっとリアルに人間が
    悩んで悩んで悩んで
    若い頃を追想して、懐かしい気持ちになって
    若くて幸せだった頃を思い出して
    それでも現実には辛すぎて戻って来られないという
    身近なストーリーを見てしまうのだ。

    その意味ではミーシャのニジンスキーが
    観客に語りかける力は凄まじい。

    どちらが好き、というのではなくて
    ダンサーによって解釈も変わり
    観客の受け止め方も変わってくる、と言う事。
    これがあるから
    ついつい同じ演目を何回観ても面白いのである。

    過去のバレエ・リュスのメンバーを演じたメンバーは最高。
    ダヴィデのキレの良いダンスは
    キレだけではなくて
    デカダンスというか
    恐ろしく背徳的な雰囲気をまとわりつかせている。
    (そうか、木本クンに欠けていたのは
     この美しく腐敗したインモラルの雰囲気か・・・)

    ノイマイヤーのダンスは
    男性ダンサーの振付は抜群だが
    その分、ちょっと女性ダンサーが不利なのだが
    マーシャのキュートでまるで人形のような姿
    (よって、過去の幻想である事がよくわかる)
    ニナ(トノリ)の汚れを知らない真っ直ぐで素直なダンス
    デニスの完璧なテクニックに支えられた
    これも、まだ悩みを知らなかった頃のニジンスキー。

    で、ずっと、医者役とディアギレフ役を踊っているローマンが
    もう背筋ゾクゾクの美しさ。

    ニジンスキー(ミーシャ)が最後にソロを踊っている時に
    後ろを向いて、山高帽に燕尾服で出て来て
    ベンチに座ったニジンスキーに近寄って
    自分の手にキッスして
    それをニジンスキーの唇に持っていくシーン

    いかん、妖しい、妖し過ぎる!!!

    しかも燕尾服の下は、逞しい胸が・・・
    (あ、ローマン胸毛がない、とか、あっ、何を言わせる!)

    この後の2人のパ・ド・ドゥの素晴らしさについては
    何回も語って来たけれど
    こと、こういうシーンの振付に関しては
    ノイマイヤーに勝る振付師はいないわ(断言)

    私の友人は
    何であそこでディアギレフがハダカなんだ?と
    気になっていたようだが(爆笑)

    いや、あの燕尾服の下がハダカって
    ものすごく色っぽいじゃないですか・・・

    別に燕尾服の下がハダカである必要はないけれど
    ニジンスキーとの男性同士の PDD で
    ディアギレフがあの燕尾服の下に
    白いシャツと蝶ネクタイとかしていたら
    どう考えても興ざめというか
    今の色っぽさが絶対に出ないですっ!!!

    ローマンのこのシーンの演技が
    表情、視線から、つま先、手の指先まで
    ゾクゾクする位素晴らしくて
    虚無的なオーラがあって

    カーテンコールで出てくると
    ローマンが全く違う人物に見えて、ギョッとする。
    (カーテンコールは普通の人になってしまう、くそ。
     でもディアギレフでカーテンコール出て来たらもっとコワイかも)

    ああ、良いわ〜〜 ♡
    本当に素晴らしい。

    ライブ放映もしていたみたいだけど
    これ、DVD にならんかなぁ。
    (無理かもしれない。ノイマイヤーとしては
     自前のハンブルクの方が優先であろう)

    それに、厚かましくも正直なところを言えば
    オーケストラがかなりボロボロで
    音程合ってなくて
    ナンですかそれ、という部分がかなりあったので・・・

    国立オペラ座管弦楽団=ウィーン・フィル
    プライド高いのは構わないけど
    やっぱり上演の前に音合わせはしようよ・・・
    管があんなに狂っていたら、聴いてる方が気持ち悪い。

    ル・サクレも素晴らしい作品なのだが
    さすがに、ああいうストーリーの見えない
    カラダの有機的動きだけで成り立っている作品は
    4回目になると
    新鮮な驚きが減るだけに
    ちょっと退屈する。

    ダンサーは素晴らしい。
    だから、1回は絶対に観るべき、と
    自信を持って断言する。

    フランチェスコの超絶ソロには舌を巻くし
    イオアンナとの、色っぽいというよりは
    かなりリアルな体臭が漂ってくるような絡みも
    ダンサーたちの有機的な動きも
    最後のレベッカの圧倒的なダンスも

    よくぞこういう作品
    ウィーン国立バレエ団で取り上げた・・・というより
    これだけの作品を
    しっかりと踊れるダンサーが
    このカンパニーに居る、という事が
    むちゃくちゃ嬉しい。

    今日の公演は売り切れ。
    (ただ、後半に帰った人もチラホラ(笑))
    16日の最終公演も
    舞台が見えない席が4枚残っているだけ。

    うはははは
    16日、ウィーン放送交響楽団に行くか迷ったけれど
    一応チケットを確保しておいて良かった!!!
    (しかもニジンスキーをヤコブが踊るし ♡)

    コンサートも好きだけれど
    (春の祭典、あんな演奏したらコンサートだったら(以下省略))
    視覚的刺激という意味から言ったら
    バレエって、やっぱり脳内刺激がコンサートと違うから
    やっぱりバレエってステキ、と
    腐女子街道をまっしぐらに走っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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