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ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

Musikverein Großer Saal 2017年3月8日 19時30分〜21時30分
Musikverein Großer Saal 2017年3月9日 19時30分〜21時30分

Wiener Symphoniker
指揮 Phlippe Jordan

Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Symhphonie Nr. 4 B-Dur, op. 60
 Symphonie Nr. 5 c-Moll, op. 67

ウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンの
ベートーベン・チクルスと名付けてはいるが
今シーズンに全曲演奏する訳ではないようで
先日1番と3番
今回が4番と5番で
3月にバルトークのピアノ協奏曲3番との組み合わせで6番を予定。

ちっ、私の好きな2番と8番は無視か・・・
(9番はまぁ、どうでも良い。すみません、色々とね・・・)

3月は仕事がむちゃくちゃ忙しい時期で
でも昨年と比べたらまだマシと自分に言い聞かせつつ
何とかやってる状態なので
昨日と本日の感想を一緒に書くが
まぁ、同じコンサートの似たような記録を残すよりマシかも。

読者ご存知の通り
つい先日、優等生でパーフェクトなオーケストラを聴いた後で
ウィーン交響楽団を聴くと

・・・・(沈黙)

巧い・下手は全く関係ない。
音楽的にどれが上とか、そんな恐ろしい事を言うつもりもない。

昨日のコンサートの時には
うはははは、えらく粗い演奏だなぁ
どこかのオーケストラだったら完璧に揃える
速いパッセージのアンサンブルも
勢いに任せて、え〜い、やっちまえ、みたいなところがあって

それがまたえらく魅力的っていうのは何故なんだ?!

ベートーベンの交響曲なんて
CD でも Youtube でも
ついでにナマでも、イヤという程聴いている筈なのだが

今回のコンサートは、すごいエネルギーなのだ。

ここ数年流行っている
ピリオド奏法による小編成のアッサリ感は全くなく

かと言って
いわゆる過去の巨匠たちがやったような
(あるいは現代でも数人居るが(笑))
思い入れたっぷりのアゴーギクたっぷりの
大編成オーケストラのどっか〜んという
ほら見ろ俺さまたちを聴け、というのでもない。

勢いでぶっ飛ばし、すっ飛ばし
あちこちをなぎ倒して
周囲を完全に巻き込みながら
すごい速さで駆け抜けていく
イタズラ小僧みたいな印象。

だから、聴いていると
ウキウキしてくるし楽しいし
奇を衒っているところは全くないのに
自然に身体が反応してしまう。

2日目はスコアに頭を突っ込んで
4番の2楽章で時々瞬間睡眠に襲われて
スコアに置いてきぼりを喰らわされたりして
(ベートーベンなら、まだ追い掛けられる)
結局、第3楽章から最終楽章までは
ぐったり寝落ちしていた
・・・ような気がする。頭の中で音楽は鳴っていたけれど。

5番の第3楽章の255小節目から始まる
最終楽章の前の
タタタ・タ タタタ・タ という箇所の響きが
信じられない気味悪さで
こんな演奏、初めて聴いた。
どこをどうバランス取ったら、あんな音になるんだろう?

気味悪いというよりは
ほとんど現代音楽かこれは、というパッセージの後に
爆発するような最終楽章が
これまた、凄まじいスピードで駆け抜ける。

スコア見ていても
リズムが微妙にズレかけた箇所とか
おい、なんだその音、っていうソロも
なかった訳ではないのだが
(99,9999% のソロは見事でした)

多少の傷はあっても
アンサンブルの緻密さは優等生オーケストラに負けても
その「揺れ」が
とんでもないエネルギーを発散する。

オーケストラのメンバーが全員揃って
身長も体重も同じで
首の角度もすべて揃えて
右向け右、とやるより

多少向け方が上だったり下だったり
個性の強い芸術家たちが集まって
それぞれの音を響かせながら
それぞれの個性を尊重しながら
多少の揺れをモノともせずに
ぶつかり合う個性を
指揮者が、自分の個性を出しつつまとめた、という感じ。

だから、音に味がある。
完璧性だけを競うのだったら
楽譜をコンピュータに入れて
正確に読ませたら、そこで事は足りてしまうわけで

強烈な個性のぶつかり合い
音の揺れ
ほんの少しの傷
というような物が
ものすごく人間臭い(笑)

で、それはたぶんベートーベンの曲には
非常に合う。
ヤケッパチみたいな
庶民バンザイみたいな
破天荒なベートーベンが

ほらほらほら、面白いだろ、これ
と、ニヤニヤ舞台を見ているような気分になる。

5番は第2楽章から最終楽章まで
アタッカで通したけれど
それだけ緊張感も続いて
音楽的なまとまりがよく聴こえて来た。

アンコールにエグモント序曲 ♡
(この間の1番・3番の時はコリオラン序曲だった)

いやしかし、凄いなこのオーケストラと
フィリップ・ジョルダンって・・・

この間の優秀なオーケストラと
対極的なところに立っているような印象だが
(両方とも一流のプロなので、巧いのであって
 技術的にどうのこうの言っているのではない)
音楽がイキイキしていて
ひたすら人間的で
すごくオーガニックで

ついでにイタズラ小僧で悪ガキ(爆笑)

1日目は指揮者のジョルダンを見ていたのだが
この長身のイケメン指揮者
指揮台の上で
全身使って(上半身だけではない!)
踊るわ踊るわ
身体中から音楽を発散している。

何ともチャーミングで魅力的なコンサート。
こういう演奏を聴くと
やっぱりベートーベンって名曲だなぁ、と思うと同時に
色々な解釈を許す余地のあるクラシックって
聴き飽きないし

時々、こういう目の醒めるようなビックリもある。

多少睡眠不足でも
(コンサートの間、寝てるから(汗))
こういう時間を持てるって
ものすごく幸せな事だと
しみじみ思う私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



しかし、このオーケストラ
この間、マジメにピリオド奏法で
ヨハネの受難曲とか演奏してたオーケストラだよね?
カメレオンみたいなオーケストラだな(誉めてます)

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  • 2017.04.29 Saturday
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