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ウィーン劇場 El Juez

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    Theater an der Wien 2016年7月2日 19時〜22時

    EL JUEZ - LOS NIÑNOS PERDIDOS
    Der Richter - die verlorenen Kinder

    Oper in vier Akten (2014)
    Musik von Christian Kolonovits
    Libretto von Angelika Messner

    指揮 David Giménez
    演出 Emilio Sagi
    舞台 Daniel Bianco
    衣装 Pepa Ojanguren
    照明 Eduardo Bravo

    Federico Ribas : José Carreras
    Alberto García : Josê Luis Sola
    Paula : Sabina Puértolas
    Dr. Felix Morales : Carlo Colombara
    Äbtissin : Ana Ibarra
    Maria : Maria José Suárez
    Zweite Nonne : Itziar de Unda
    Paco : Manel Esteve
    Eine alte Frau : Milagros Martin
    Vier Männer : Julian Henao Gonzales, Thomas David Birch
    Ben Conner, Stefan Cerny
    Erste/zweite/alte Frauen : Birgit Völker, Generose Sehr, Katja Scheibenpflug
    Alter Mann : Marcell Attila Krokovay
    Ein Kind : Lana Matic

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    Arnold Schoenberg Chor

    一世を風靡したスター・テノール
    ホセ・カレーラスも、今年で69歳。

    3大テノールとして名を馳せたもう1人の
    プラシド・ドミンゴはバリトンに変わったとは言え
    75歳でまだ歌ってるし

    この年代の人たちは強い・・・

    ウィーン劇場とカレーラスで
    最後にオペラの役をウィーン劇場で歌いたいという
    カレーラスの要望があったそうで
    (と劇場支配人は言っていた)

    オーストリア、ブルゲンラント出身の作曲家
    クリスティアン・コロノヴィッツと
    オーストリア、ブルゲンラント出身のリブレティストの
    アンゲリカ・メスナーが
    カレーラスのために作曲したオペラの上演となった。

    ただ、この作品、初演ではなくて
    既にビルバオとかで上演されているらしい。
    (プログラムの何処かに書いてあったのに見つからない(汗))

    比較的早くこのプロダクションを見つけたので
    貧民席だが(それでも50ユーロ近い!!!)何とかチケット確保。
    ウィーン中にホセ・カレーラスの顔だけのポスターが
    貼られる前だったので、気がついてラッキーだった。

    さて、ここから先は
    ホセ・カレーラスのファンの方は
    どうぞお引き取り下さいませ(本気)

    いや、往年の輝きと甘い声の片鱗は伺わせるし
    69歳で、あれだけ歌えるというのは凄いし
    姿も美しいし、イケメンだし

    で、これ以上は
    カレーラス・ファンの方にお引き取り願ってから・・・(笑)

    音楽は面白い。
    かなり賑やかで、現代音楽というよりは
    時々ミュージカルのパクリになっているし

    アリア(ラブソング)は甘くて美しく
    さすがに映画音楽作曲出身の人で
    聴かせどころをしっかりと掴んでいる。

    オーケストレーションがかなり厚くて
    最初は辟易したけれど
    カレーラス出てくるところは抑えるだろ、と思っていたら
    その通りで、ちょっと笑ってしまった。

    さて、お話は、フランコ独裁政権の頃にあった
    子供をさらって売り買いする話で
    主人公のシンガー・ソング・ライターは
    母の死に際に、実は兄が居たという事を知らされる。

    裁判官のフェデリコは
    両親が子供の誘拐に拘っていたレジスタンスで殺されて
    修道院で育ったと思い込んでいるので
    教会にある攫われた子供のファイルを秘密にする書類に
    秘密警察からサインをしろ、と言われてサインしてしまう。

    ところがどっこい
    実は、この裁判官がシンガー・ソング・ライターの兄で
    それがわかる寸前に
    シンガー・ソング・ライターは銃弾を喰らって
    死ぬ直前に兄である事を知らされる。

    ・・・なんか、かなりご都合主義(笑)
    まぁ、そういうのがオペラ独特のリアリティなんだろうたぶん。

    シンガー・ソング・ライターのアルベルト役はテノール。
    声はかなり細くて高い。
    高音もしっかり出る(後半はかなり疲れが目立ったが)
    対する恋人役のジャーナリスト、パウラのソプラノも声量がある。

    ウィーン劇場って、それ程大きくないし
    ギャラリーの貧民席は一番音響が良いのでラッキー ♡

    秘密警察の悪役モラーレス役のバスも美声でなかなか良い。
    ウィーン劇場って、本当に良い歌手を集めるなぁ。

    さて、次のシーンでホセ・カレーラス登場。
    オーケストラの音量が突然小さくなって
    カレーラスの声をしっかり聴かせるように構築されている。

    さすがにもう声量は衰えてはいるものの
    一部のフォルテでは、かなりしっかり出ていたし
    声量のなさを逆手に取ったピアニッシモもちゃんと出ていて
    アルベルト役のテノールよりも
    声はずっと甘い美声だった。

    さすが腐っても鯛・・・っとっとっと失言しました。

    ただ、全体を見て思ったのだが
    ホセ・カレーラスって、やっぱり古い世代のスターで
    歌う時に、大昔のオペラ歌手そのままに
    演技無視で、手を広げて歌うんですよね。

    今や声量あって美声でも演技力がなければ
    オペラの舞台には上がって来ないので
    カレーラスの舞台上での演技(もどき)を見ると
    ああ、昔はこれでも良かったのか、と感慨深い。

    ノーブルなお顔立ちで
    今でも充分に魅力的なのだが
    顔にもほとんど表情ないし。

    スタイルは良いので立っているだけで絵にはなるのだが
    さすがにお歳を召して、最後は歩くのもしんどそうだった。

    でもこの作品の中で
    最も印象的で素晴らしかったのは
    修道院長である(断言)

    攫った子供のフェデリコを愛情を持って育て
    更に、子供を育てるという楽しみは
    神さまが自分に与えてくれた最大の幸福だった、という
    叫ぶような告白が真に迫っている。

    非常に強いメゾ・ソプラノで
    声量だけではなく、強靭な声で
    意志の強い修道院長の悲しみを余すところなく伝えて来て
    いや、この歌手、スゴイです。

    ナヨナヨしたフェデリコや
    甲高い声のシンガー・ソング・ライターよりも
    舞台上で、とんでもない存在感を放っていた。

    アルベルト役のテノールは
    後半になると、かなり高い音域での絶叫風が多くて
    それでも、張りのある声で頑張っていたが
    さすがにあの音域になると、声のニュアンスは出難いな。

    最後は銃弾に倒れたアルベルトを
    パウラが抱いて
    例の「死ぬ前のラブソング延々」というのをやるのだが

    兄のフェデリコは、その間、隣に木偶の坊のように突っ立っていて
    え〜い、早いところ兄だ、と告白せんかいっ!

    離れたところから、ラブソングの後に
    やっぱり木偶の坊で立ったまま
    僕がお兄さんだよ、と告白すると

    ああ、これで天国の母親に報告できる・・・と
    アルベルトが目を見開いて、ガックリ死んで

    兄のフェデリコが
    記録は公開されなければならないとか
    ごにょごにょ言って

    修道院長が強い声で
    こういう事は繰り返されてはなりません!!!

    と叫んだところで幕が閉じていれば
    ドラマチックな幕切れになっただろうに

    その後、主役級の歌手たちが
    何重唱かで
    (この時はカレーラスも一緒に歌っていたが
     やっぱりオーケストラが大きい中で
     他の歌手と一緒に歌うと、全然声は聴こえて来ない)
    何だか延々と、こういう事は繰り返してはならない云々歌って

    それで終わりかと思ったら
    その後に、またもやオーケストラが
    長い長いフレーズをずっと演奏していて

    やっと幕・・・

    ううう、最後が長かったよ。

    まぁ、ホセ・カレーラスの花道という意味でのオペラだから
    69歳で、あれだけ歌ってくれれば
    文句は付けようがないだろうし
    歌手も揃っていたから
    そこそこ面白い仕上がりにはなっていて楽しめた。

    秘密警察の部下の4人の男性のうち
    1人の深いバスに聞き覚えがある、と思ったら
    フォルクス・オーパーでよく歌っている
    私の大好きなステファン・チェルニーだった(笑)

    さすがに2回聴く気はないし
    第一、ウィーン劇場のチケットは高いので
    これにて、2016年前半のコンサート、オペラ、バレエは終わり。

    さて、7月は本当に書く事がないかも・・・と
    焦っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    Im Puls Tanz には行く予定なのだが
    今年はちょっとチケット確保が出遅れているので
    焦っている・・・けど、いくつかの演目は絶対に行くつもり!!!






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