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カプリッチオ ウィーン劇場 2回目

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    Theater an der Wien 2016年4月23日 19時〜21時30分

    CAPRICCIO
    Konversationsstück für Musik in einem Aufzug (1942)
    Musik von Richard Strauss
    Libretto von Stefan Zweig, Joseph Gregor, Richard Strauss,
    Clemens Krauss, Hans Swarowsky

    指揮 Bertrand de Billy
    演出 Tatjana Gürbaca
    舞台 Henrik Ahr
    衣装Barbara Drosihn
    照明 Stefan Bolliger
    ドラマツルギー Bettina Auer

    伯爵令嬢 Maria Bengtsson
    伯爵 Andrè Shuen
    フラマン Daniel Behle
    オリヴィエ Daniel Schmutzhard
    ラ・ロッシュ Lars Woldt
    クレロン Tanja Ariane Baumgartner
    ムシュー・トープ Erik Årman
    イタリアの女性歌手 Elena Galitskaya
    イタリアの男性歌手 Jörg Schneider
    侍従 Christoph Seidl
    ダンサー Agnes Guk
    召使い Angelo Pollak, Max von Lütgendorff, Thomas David Birch
    Juan Sebastián Acosta, Marcell Attila Krokovay, Richard Helm
    Florian Köfler, Stefan Dolinar
    音楽家 バイオリン Rémy Ballott, チェロ Jörgen Fog
    チェンバロ Johannes Maria Bogner
    オーケストラ Wiener Symphoniker

    ウィーン劇場、演出最悪のカプリッチオ2回目。

    ウィーン劇場のチケットは高い。
    ・・・というより
    キャパシティの問題もあって
    安い席がないという方が正しい。
    (国立オペラ座だってチケットは高いが
     キャパシティがあるから、むちゃ安い席もある。
     ただし舞台は見えないが(笑))

    カプリッチオがこんな演出だと知らなかったので
    1回目も2回目も
    ちょっとだけ舞台が見える46ユーロの席。

    本日はオーケストラのすぐ横。
    照明器具があって
    舞台全体は見えず、左がかなり欠ける代わりに
    オーケストラ・ピットは全部見えるし
    指揮者のベルトラン・ド・ビリーもしっかり見える。

    舞台見えなくてラッキーとか思うって
    私の経験だと
    フォルクス・オーパーでの
    ダルベールの「低地」くらいか。
    (舞台が工場の中で、みんな給食のオバサンみたいな
     白い帽子被って出てきて、音楽が美しいだけに舞台最悪だった)

    今回もかなり酷い。
    戦争をテーマにしたとか
    人物が血だらけとか
    その位はまだ許すけれど

    セリフと動きが合ってないって
    どういう事?
    マドレーヌが、みんなに別れを告げる時も
    当該の人物と演技上、何もコンタクトがないというのは
    あまりに不自然過ぎて、全然意味わかんないんですけどっ。
    (一応、ちょっとだけ舞台は見えてしまうので・・・)

    さて、舞台も演出も完全に無視して
    できるだけオーケストラと指揮者を見て
    舞台は、歌手が前の方に出て来た時だけ視線を向けて
    演出の意味とかを考えるのは止めて

    ついでに国立オペラ座の
    あの美しいロココ趣味の舞台装置を頭の中に描いて
    (何せしつこく12回観たから、よく覚えてる(笑))
    ただ、あれを思い出すと
    ルネ・フレミングのヘタクソなドイツ語まで
    思い出してしまうのが難点だが(汗)

    いや、そうやって聴くと
    今回のウィーン劇場のカプリッチオの
    音楽的な出来は、むちゃくちゃ良い ♡

    新聞評でも、マドレーヌ役のマリア・ベングトソンは
    エリザベート・シュヴァルツコップフや
    グンドラ・ヤノヴィッツと並ぶマドレーヌ役であると
    手放しで賞賛していたが

    このスエーデンのソプラニスト
    2002年までフォルクス・オーパーで歌い
    その後、ベルリンのコーミッシェ・オーパーで歌って
    ウィーン劇場のヘンデルのメサイアでも歌っていた。
    (ヘンデルのメサイア、何回か行ったから聴いてるはず)

    実に強靭で滑らかな美声で
    ドイツ語もはっきり美しく発音されていて
    あのソプラノ苛めのマドレーヌ役を
    あれだけ美しい声と
    しかも時々、むちゃチャーミングでオキャンな娘になるし
    (だって、考えてみれば、苦労のない貴族のお嬢である)
    最後のモノローグの美しさと言ったら

    ・・・ピアニッシモ、すごくキレイなんだけど
    もう少しだけ音量上げてくれると嬉しいな(好みの問題)

    ラロッシュのラルス・ヴォルトは
    堂々たる声量に加えて
    ドイツ語のキレの良さが、もう素晴らしいの一言。

    それも、ちゃんと歌う声に合わせて
    ドイツ語の発音を構築しているので
    ドイツ・リートなんかでの扱いとはまた違っていて
    オペラの中でのドイツ語のクリアな発音というのは
    こういうものなのか、と脱帽するばかり。

    そのクリアなドイツ語で
    すごい声量で歌われるラロッシュのモノローグの迫力たるや
    イタリアのソプラノじゃなくても
    聴いてる方が涙が出てくる。
    (Mach keine Szene ! とか怒鳴られるのはワタシか(笑))

    この人、オペラ座のバラの騎士でオックスとか歌ってるし
    このカプリッチオでも、ラロッシュ歌わせれば良かったのに。
    バンクルとかより、ずっと合ってると思うぞ。
    (来年はカプリッチオはオペラ座のレパートリーに入っていない(涙))

    今回は舞台の上手に近かったので
    例の8重唱の時の
    笑っちゃうイタリアのソプラノとテノールのやり取りも
    しっかり聴こえて来たし
    (「ガエターノ、このトルテ、むちゃ美味しいわ」と言う
     他の人物が、ラロッシュを笑い飛ばしている部分で
     全く本筋に関係ない2人のセリフが可笑しいのだ)

    笑いの8重唱の前の
    ラロッシュが必死にオペラの筋を説明しようとしているところに
    何だそのアホな筋は、と
    他の人物たちがラロッシュを邪魔して喋らせないようにして
    その後の、カルタゴの筋を話そうとした後の
    怒りの8重唱に入るところも

    ああああ、ラロッシュってかわいそう。
    あれやられたら
    そりゃ、キレるわ。
    その後の、あの長大なモノローグに繋がるのが
    ものすごく納得できる。

    みんなが去った後のシーンの
    ムッシュ・トープが何か偉そうなのが
    ちょっとビックリするけど。

    普通は、情けない声のテノールが歌う役なのだが
    山高帽のブランドの背広に身を包んで
    侍従の方が圧倒されてるし
    全然「地下の住人」の弱さがなくて、堂々としていて
    まぁ、でも、自分の扱いが悪い、と文句垂れて
    侍従が、上の人なんて、みんなそうですよって
    身につまされるなぁ(笑)

    しかし、聴けば聴く程
    何てインテリなオペラなんだ(驚嘆)

    中学校の頃からひたすら聴きまくって
    私は、これでドイツ語を学びました(ウソ)
    というくらい、ひたすら聴いたオペラなのだが

    クレメンス・クラウス天才 ♡
    (いや、あの人は指揮者であってリブレティストじゃないんだけど)
    各所に皮肉や苦い味も効かせて
    内輪ネタも入って
    (みんなでオペラを、という時のアリアドネとダフネが笑える)

    ウィーン劇場のチケット高いから
    全部の公演はカバーできないけれど
    あともう1回聴きに行けるのが
    ものすごく幸せな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    あ、今日はオーケストラも良かった ♡
    この間のようなズレも見事になおっていたし
    最初の弦楽室内合奏も素晴らしかったし
    月夜のホルンも良い出来でした。うっふっふ。

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      • 2019.04.26 Friday
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