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ウィーン交響楽団 + イルジー・ビエロフラーヴェク

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    Musikverein Großer Saal 2016年3月9日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Jiří Bělohlávek
    ピアノ Elisabeth Leonskaja

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Symphonie C-Dur, KV 425 “Linzer”

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 d-Moll, op. 15

    ウィーン交響楽団を
    チェコ・フィル首席のイルジー・ビエロフラーヴェクが指揮。

    この間のチェコ・フィルは
    コンツェルトハウスの天井桟敷だったので

    指揮姿も、豆粒のように小さく
    オペラ・グラスならぬ望遠鏡を翳すと
    前の人の頭が邪魔で何も見えないという

    まぁ、良いんです、貧民席ですし
    音さえ良ければ、別に視覚的刺激は不要だし(負け惜しみ)

    本日は楽友協会である。
    しかも貧民席の特等席であって
    指揮者だけ見える(笑)

    御歳70歳には、とてもとてもとても見えないビエロフラーヴェク。
    皮膚もツルンとしているし
    姿勢も良ければ動きも美しい。

    ううううううん、指揮者って
    適度な運動(+音楽)で、歳を取らないんだろうか。
    だいたい、みんな長生きするよね・・・

    まずはモーツァルトのリンツ交響曲。
    これは私に取っては睡眠薬であって(以下省略)

    だいたい、このコンサートに
    こんな仕事の地獄の中で、どうしても行きたかったのは
    ブラームスのピアノ協奏曲1番が理由。

    ブラームスのピアノ協奏曲は2番の方が有名なのだが
    2番って、何か聴き過ぎちゃって(すみません)
    まるで交響曲のように始まる1番の方が、私の好み。

    さて、ビエロフラーヴェクの若々しい指揮棒で
    長い長い長いオーケストラの前奏が始まる。

    本当に長いな・・・

    テンポがゆっくり目で
    ブラームスのオーケストレーションが薄い部分は
    ほとんど失速しそうなテンポなのに

    なのに途切れない。

    どっしりした、というか
    ある意味、非常にゲルマン的な音でもありながら
    威圧感がなくて
    たっぷりとしたメロディ・ラインが浮き出てくる。

    ひえ〜〜〜、こんなに遅いテンポで良いのか。

    若い情熱をクララにぶつけるような解釈だと
    こんなテンポでピアニスト弾けないだろ、という設定も多く

    で、またそういう時は
    指が超絶的に早く動く若手のピアニストが
    見たか、聞いたか、すごいだろ、というピアノを弾く事が多いのだが

    何かこれ、若い情熱・・・じゃないよね。
    でも、別に、歳取ったから褪めました、というのでもない。

    強いて言えば
    恋愛感情とか、それに伴う激情とか
    そういう、音楽にとって余計なもの・・・もとい
    不要なモノを、全部取り去って

    純粋に音楽だけにしてみました・・・という印象。

    だから、音楽そのものが
    急がず、慌てず、ゆっくりと
    悠久の時間を秘めて、流れて行く中に入ってくる
    力強い、でも力任せではないピアノ ♡

    すごい、この70歳の指揮者とピアニスト
    いったい、2人で何を紡ぎ出した???

    レオンスカヤも70歳だから
    テクニック的には、たぶん、
    今の若い超絶技巧(だけ)のピアニストには劣る。

    ミスタッチもないわけではないけれど
    でも、その打鍵から紡ぎ出される
    自由自在なピアノの音色が
    オーケストラと絡まって
    端正なのに奔放に歌い出す。

    そうだよ、この70歳ペアが何をしたかと言うと
    徹底的にオーケストラとピアノを歌わせたのだ。

    しかも、あのブラームスのピアノ協奏曲1番で!!!

    超絶技巧をひけらかしたり
    若いブラームスのクララへの熱情を弾くのは
    若いピアニストに任せておけばよろしい。

    人生経験を経たからこそ出て来る円熟味と言うか
    急がず騒がず、大袈裟に演じる事なく
    音楽を音楽として、とことん歌わせる。

    うううう、こういうのは若手には無理(断言)
    ちょっと聴きながら、涙出て来る。
    純粋な音楽なのに
    青春の甘さを少し残して

    腰が抜けるピアニズムではなくて
    円熟の中で
    とても安らげて、豊かな気持ちになれる。

    ああ、こういう歳の取り方をしたいなぁ・・・
    (無理ですワタシには)

    音楽を本当に「しみじみ」聴くという
    得難い体験をした後に

    オフィスに行って、ほとんど徹夜という私に
    どうぞ同情の1クリックをお恵み下さい。



    でも、この地獄がいつまでも続くワケではないので
    何とか倒れず頑張ります。
    地獄に仏も居る事だし(笑)

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