<< ウィーン放送交響楽団 + マイスター | main | トーンキュンストラー + 準メルクル >>

日本人の定義

0
    業界の事は、誰が読んでるかわからないから
    当然書けないのだが
    (時々呟いてはいるけど(笑))

    この間、またもや考えさせられる件があって
    そう言えば、以前にも、こういう事があったなぁ・・・と
    ちょっと批判も籠めて、書きたい気持ちになった。

    え〜っと断っておくが
    今、ちょっと仕事が地獄過ぎて
    精神的に参っているので
    ちょっとした事でもヒステリーを起こす状態はある。
    それに、もう老年の始めだしな(中頃という話も(汗))
    売れ残りで老人になると
    怒り易くもなるし
    自分の意見が絶対的に正しいと思う傾向も出てくるし

    ・・・って、言い訳が長いな(冷汗)

    この業界には
    お客さまが到着した後
    現地でご一緒させていただく、という職業がある。

    空港や駅からホテル、あるいはその反対のアテンドの方はJSA
    市内観光などで歴史や建物の説明をする方を JSG と呼ぶ。

    何の略だかわかりますね?
    Japanese speaking assistant
    Japanese speaking guide
    の略である。

    ここで重要なのは、2番目の単語
    “speaking” である。

    Japanese assistant でもないし Japanese guide でもない!!!

    なぜ、こんな事をわざわざ書くかと言うと
    エージェントさんからのメールに、以下の文があったから。

    「日本人のガイドさんをお願いします」

    ・・・・困惑。

    何故ここで困惑するかわかった方は
    かなりインターナショナルな考え方をする人。

    原則的、法律的な解釈をするのであれば

    日本人=日本国籍所持者

    なのだが
    ここに長く滞在して、あるいはオーストリア人と結婚して
    オーストリア国籍を持っている JSG/JSA も多い。
    で、厳密に言えば、そういう人たちは、日本人ガイドではない。

    さて困った。
    ベテランのガイドさんはオーストリア人が多いのである(笑)

    次に、日本国籍を持っていても
    オーストリア人との混血で、日本語とドイツ語両方が母国語で
    でもオーストリアで育ってます、という JSG もいる。
    見た目は人によって違って
    ヨーロッパ的な顔立ちの人も、日本人っぽい顔の人もいる。
    ほとんどがオーストリア国籍所持者だから
    これは、このお客さまにアテンドさせる訳にはいかないだろう。

    でも、この「日本人をお願いします」って
    ずいぶん、失礼な依頼ではないか。
    Japanese “speaking” guide である限り
    日本国籍であろうが
    オーストリア国籍であろうが
    日本で教育を受けてもオーストリアで教育を受けても
    同じ Japanese “speaking” guide なのだぞ。

    こんな事を言い出したら
    ヨーロッパ内なんて、もっと複雑で
    オーストリア国籍を持っていても
    ドイツ語を話せない人って、結構居るぞ。

    ネトレプコなんて、ロシア国籍を放棄して
    オーストリア国籍を取ったは良いが
    未だにドイツ語全然出来ないって聞いた事あるし。

    せめてエージェントさんも
    日本語が母国語のガイドさんをお願いします
    とか書いてくれたら・・・
    (でも、日本で育ったヨーロッパ人で
     日本語母国語という、金髪・青目の人も居そうだが(笑))

    単純に考えれば
    日本で育って、ある程度の歳になってから移住して
    見た目が日本人で、日本語が母国語で
    というガイドさんを探せば良いというのはわかる。

    見た目ヨーロッパ人で日本語ペラペラで
    ガイドしている人も居るけど
    そういう人はアサイン出来ない。
    (それもかなり失礼な話だと思うが)

    でも、何かイヤな感じ。
    「外人さんと日本語喋りたくない」という
    変な愛国主義がぷんぷん匂ってくる(ような気がする)

    だいたい、このお客さま
    以前、他の国に行った時は
    ガイドさんが日本人で、時間を超過してサービスしてくれたのに
    オーストリアではそれはないのか、とか聞いてくるので

    オーストリアのガイド協会のガイドラインでは
    13時30分を過ぎる場合は全日料金
    (午後の仕事が請けられないから)
    というのを指摘したら
    1分でも伸びたら全日ですか、とか聞いて来て

    いや、そうではなくて、もし13時30分終了という指示だったら
    ガイドさんは、次の仕事は13時30分からの仕事は請けられず
    14時からの仕事しか請けられなくなるから
    という説明をしたら、杓子定規だ、とか怒ってくるし。

    ガイドさんやアシスタントさんは
    時間を「売る」ビジネスなのである。
    それで生計を立てているのだから
    できるだけ多くの仕事を請けたいというのは
    当たり前の事であって
    どんなに残業しても残業代ゼロの私とは
    立場が違うのだ。

    「日本人」に拘る事と言い
    追加時間を払いたくない、という印象を与える物言いも加わって
    このお客さまには
    いったいどんなガイドさんをアサインするべきか

    ガイドさんがイヤな思いをするのは避けたい。
    意外や意外に、実際にアテンドしてみると
    こういうお客さまは愉快で楽しい方も居るのは知っているけれど
    発想があまりにドメスティックで・・・

    こっちで人生の半分を暮らしてしまうと
    見た目「外人」でも、日本語ペラペラの人とは
    ついつい日本語で話してしまうし(私が楽なの(笑))
    それに対しての偏見とか、一切ないけどなぁ。

    だって、ガイドさんをしている位だから
    みんな、普通に日本語を話すよ?

    だったら私だって、ドイツ語を使って仕事しているわけで
    だからと言って、簡単にしたドイツ語を話して頂かなくても
    母国語とは言わないが、普通に理解も出来るし
    場合によっては、喧嘩になったらドイツ語母国語の人に
    ある程度対等の立場で主張できるだけの能力はあるぞ(ホント?(汗))

    何なんだろうなぁ、このイヤな感じ・・・

    日本でドイツ語の通訳やガイドをしていた時だって
    別にお客さまからクレーム喰らってないし。

    例えば ESG = English speaking guide のオーダーだったら
    「アメリカ人をお願いします」とか
    絶対に言って来ないだろう(だって ESG はほとんど現地人だし)

    国籍の意識や
    「ナントカ人」の定義って
    時々、本当にわからなくなる。
    ウチの会社も、ロシア人やイタリア人
    ドイツ人からハンガリー人、その他その他
    色々な人が居る。

    まぁ、とあるロシア部のスタッフに
    あなた方ロシア人は、と言ったとたんに
    私はウクライナ人だ、ロシア人と一緒にするな
    と怒られた事はあるが(爆笑)

    日本社会を批判する気は一切ないのだが
    やっぱり日本って、ある意味、島国かもしれないなぁ、と
    生意気な事をついつい考えてしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    これからまだミーティングがあるのだ。
    オペラ座でのオネーギン(イリーナ!)のチケット取っていたのに(涙)
    でも、サラリーウーマンだからね
    仕事があったら週末でもそう言う事があるのは仕方がない。
    残業代一切でないけどさ(苦笑)


    スポンサーサイト

    0
      • 2019.11.20 Wednesday
      • -
      • 19:00
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM