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ウィーン・フィル + ラトル (楽友協会)

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    Musikverein Großer Saal 2015年5月26日 19時30分〜21時15分


    Wiener Philharmoniker

    指揮 Sir Simon Rattle

    ソプラノ Barbara Hannigan


    Claude Vivier (1948-1983)

     “Lonely Child” für Sopran und Kammerorchester

    Joseph Haydn (1732-1809)

     An Imaginary Symphony

      1. “Die Schöpfung” : Die Vorstellung des Chaos

      2. “Die Sieben letzten Worte des Erlösers am Kreuz”

           Terremoto. Presto con tutta la forza

      3. “L’isola disabitata” : Sinfonia. Largo - Vivace

      4. Symphonie Nr. 64 : Largo

      5. Symphonie Nr. 6 : Menuetto - Trio

      6. Symphonie Nr. 46 : Finale. Presto e Scherzando

      7. Symphonie Nr. 60 : Finale. Pretissimo

      8. “Die Jahreszeiten” : Der Winer. Einleitung

      9. Symphonie Nr. 45 : Finale. Presto - Adagio

      10. Werke für die Flötenuhr

      11. Symphonie Nr. 90 : Allegro assai


    ウィーン・フィルの定期公演、ソワレには普通行かないのだが

    今回はラトルが出るし

    明後日、同じプログラムをコンツェルトハウスで聴くので

    楽友協会との音響の違いも確かめたくて足を運んでみた。


    最初の曲はクロード・ヴィヴィエ。

    カナダの作曲家で、シュトックハウゼンの影響を受け

    リゲティが絶賛した人だそうだが

    34歳の若さで、パリのゲイバーで会った男性に刺し殺されているという

    まぁ、個人的な事は全く関係ないが

    私も、ヴィヴィエの作品は初聴き。


    おっと・・・


    弦のアンサンブル、ノン・ヴィブラートで(ウィーン・フィルが!)

    最初から、非常に不思議な音がする。

    曇ったような、樹の手触りのような

    普段の輝くようなウィーン・フィルの弦の音ではない。


    そこに入る鐘の音。

    なんじゃこりゃ、仏教音楽か?


    ヴィヴィエはガムラン音楽に心酔していたそうで

    その影響があるのかもしれないが


    そこに入ってくるソプラノ(マイク付き)が

    仏教の声明に聴こえてくると、あぁ、もう、わからん(爆)


    20分くらいの曲で

    3度の和音でトナール的に進行するのだが

    なんか、よくわからんので

    明後日、コンツェルトハウスでしっかり聴こう(いい加減)


    後半部分の前に

    楽友協会の後ろ半分の照明が消えて

    出てきたラトルが客席を向き

    マイクを使って

    (うわ〜、前半でマイク使ったから、マイクあって良かった。

     楽友協会でマイクなしで喋られると、後ろの席だと何も理解できないのだ)


     楽しいドイツ語の時間がやって参りました。


       爆笑・・・ 

       確かにラトルって、インタビューでも英語しか喋らんからな。


     ハイドンの音楽というのは氷山の一角のようなもので

     私たちが普段耳にするのは、作品の5%くらいでしかありません。

     今回は、一つの実験として

     当時のエスターハージの宮殿で

     どんな感じでコンサートが行われたかを再現しようとしたものです。


     当時はインターネットもなかったので

     夕方の時間を何とか潰すためにも音楽が必要でした(爆笑)

     (インターネットとか言ってたけど

      ベルリン・フィルのデジタル・コンサートのなかった時代に

      ・・・とか正直に言っていたら、もっと面白かったのに。

      あぁ、もっともそれ言うとウィーン・フィルの反感を買うか)


     ハイドンはエスターハージ家にあった楽器のために

     いくつも曲を書いていて

     その一つが、フルート時計というもののために作曲したものです。

     これは当時のオルガンに組み込まれていたものです。


     全体は10楽章から成りますので

     途中で拍手しないで下さい。

     ただ、終わったら、いつもの10倍拍手していただいても結構です。


    ドイツ語の Flöte のウムラウトの発音がキツそうだったけれど

    立派なドイツ語ではないか。ラトルのドイツ語聞いたの初めてかも。


    さて、それは良いとして

    こちらは、こういうパスティッチオであれば

    ハイドン・グレーティスト・ヒット とかを期待してしまうのだが


    最初から重い短調の曲ばっかり演奏しているのは

    ラトルの好み? なんだよね、きっと。


    しかも、エスターハージ家の音楽の再現だから

    後期の楽しい楽しい楽しいロンドン・セットは注意深く避けてるし(ちっ)


    バロック時代の音楽の様式美というのは

    第一楽章があって、メヌエットなりスケルツォがあって

    最終楽章プレストで盛り上がり〜 しかも絶対に短調では終わらないという

    どちらかと言えば、陰鬱な短調より

    華やかな長調の楽しい曲だった筈だが


    おい、ラトル、いつまで短調の曲をやってるの?!


    途中から多少、それなりに長調も入ってはくるが。

    で、最後に近いところ、交響曲45番の最終楽章で

    楽友協会の照明が落ちて、舞台の譜面台だけがランプになる。


    ちょっと会場がざわめいたけれど

    これはご存知「お別れシンフォニー」


    日本語訳では「告別」とか誰かが意訳してしまって

    誤解されたままに定着しているが

    夏のエスターハーザ城(今のハンガリーにある)滞在が長引いた年に

    音楽家たちが、早くアイゼンシュタットに帰りたいよ〜というのを

    ハイドンが(まさか正面切って雇い主に言えないので)

    最終楽章で、一人去り、二人去り、最後は指揮者まで去って

    という、まぁ、無言の抗議みたいな曲を作曲したのがこれ。


    で、その後、ラトルがアナウンスした

    フルート時計という

    オルガンっぽく、フルートっぽく

    手回しオルガンみたいな不思議な音色の曲が流されたのだが


    これ、プレイバックだよね?


    2年ほど前に、プレイバックは楽友協会では禁止、というので

    担当者と激しく争った事があるのだが・・・

    (あぁ、でもレスピーギもプレイバックあるけど。う〜ん(悩))


    まぁ、それは良しとして

    その間に出て行ったメンバーが次々に舞台に戻って

    最後の90番のアレグロ・アッサイを

    何回も何回も何回も繰り返すのは


    これ、かなりしつこいです(むっ)


    途中で弦の音合わせをわざわざさせたり

    (その前にわざと間違った音程で弦に演奏させていた)

    かなりラトルらしい茶目っ気は入っているものの

    それはイギリス的ユーモアであって

    ハイドンのユーモアとちょっと違う(ような気がする)


    まぁ、エスターハージ家の

    インターネットなき時代の夜の楽しみ、とか考えるべきだろうが

    いや、でも、交響曲の様式的な聴き手の常識を

    ひっくり返されたような感じで・・・・


    保守的に過ぎるかもしれないが

    やっぱりバロックの様式美があった方が良いなぁ。


    ハイドンの交響曲と言えば

    私はやっぱりロンドン・セットが一番好きなのだが・・・

    だいたい、あの時代の曲になると

    ハイドンおじさんが、ニコニコしながら

    聴衆を引っ掛けてやるぞ、とイタズラを仕掛けてるのがよくわかるし。


    ハイドン・グレーティスト・ヒットではなかったけれど

    これがラトルのハイドンの好みなのね(変わった好みではある)

    と、割に納得した私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    同じプログラム、明後日コンツェルトハウスであるので

    音響が違って、舞台が(望遠鏡で)見えると

    また印象が変わるかも・・・

    (しかし毎日雨で、アルプス地方は雪だし、寒いし・・・

     何とかしてくれ、この天気)




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