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フォルクス・テアーター 「耳に蚤」 ジョルジュ・フェドー

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    Volkstheater 2015年2月6日 19時30分〜21時50分


    FLOH IM OHR

    耳に蚤

    Georges Feydeau ジョルジュ・フェドー  (1862-1921)


    演出 Stephan Müller

    舞台 Siegfried Mayer

    衣装 Carla Caminati

    音楽 Fabian Kalker

    ドラマツルギー Hans Mrak


    Victor-Emmanuel Chandebise/Poche : Fill Firit

    Camille Chandebise : Matthias Mamedof

    Romain Tournel : Pastrick O. Beck

    Dr. Finanche : Günter Franzmeier

    Carlos Homenides de Histangua : Ronald Kuste

    Augustin Ferraillon : Alexander Lhotzky

    Etienne : Jan Sabo

    Rugby : Stefan Bernhard

    Bapsistin : Erwin Ebenbauer

    Raymonde Chandebise : Susa Meyer

    Lucienne Homenides de Histangua : Martina Stilp

    Antoinette : Annette Isabella Holzmann

    Eugene : Fanny Krausz

    Claudine : Irina Mocnik/Daniela Moser


    フランスの劇作家ジョルジュ・フェドーの「耳に蚤」は

    以前、どこかの夏の演劇祭で上演された時に

    友人が行って、絶賛していた作品だし


    今回、フォルクス・テアーターでの上演も

    新聞評で絶賛されている上に

    こういうビデオ・クリップ観たら

    これは絶対に行かねばならぬ、うん。



    コンサートやオペラに比べると

    演劇のチケットは比較的安い。

    だから、今回は贅沢して

    ギャラリーの1列目のど真ん中。

    楽友協会だったらオルガン・バルコンの一番安いチケットと同じ価格。

    贅沢しても天井桟敷から逃れられないのは

    まぁ、それは性分である、わっはっは。


    さて、このジョルジュ・フェドーという作家は

    ウィキペディアにも日本語の記述はないし

    もちろん、筋書きも、どこを探してもない。

    (結構、オーストリアではあちこちで上演されているので

     有名な作品だとは思うのだが・・・)


    でも演劇はオペラと違って

    筋書きを知らずに行くのが正しい。

    テレビのなかった頃のテレビ・ドラマと同じだから

    どうなるんだろう?とワクワクするのが楽しみなのである。


    でも、筋もわからず記事を書くのも

    読者に不親切なので(自分の記憶が薄れるから、というのが主な理由だが)

    ちょっと書いてみる。


    会社の重役のシャンドビズの妻レモンドは

    最近、夫がセッ○スしてくれない、と悩んでいたところに

    ラブホテル(娼婦宿)から、夫のズボン吊りが送られて来たので

    あっ、これは浮気してるんだわ!


    親友のルシアンヌに相談を持ちかけ

    共謀して、匿名のラブレターを夫宛に作成。

    もちろん、書くのはルシアンヌ。


    オペラ座で見かけた貴方と、ラブホテルで会いたい、と

    日付と時間を指定して送りつける。


    これを受け取った夫のヴィクター・エマニュエルは

    最初こそ、おっ、モテた、と喜ぶものの

    自分にこんなラブレターが来る訳がない、と

    一緒にオペラに行った色男トゥルネルに

    きっと人違いだよ、とレターを渡してしまう。


    ホテルにシャンドビズの名前で予約を取っておき

    いそいそとホテルに出かけるトゥルネル。


    問題になったズボン吊りは

    主治医のフィナンシェが

    ヴィクター・エマニュエルの精力減退用に

    アメリカのズボン吊りを勧めたため(これが滑稽(笑))

    不要になったズボン吊りを、イトコのカミーユに譲ったものである。


    そこに訪ねてくるルシアンヌの夫、スペイン人のカルロス。

    ヴィクター・エマニュエルは、そのラブレターをカルロスに見せるのだが

    カルロスは、それを見て真っ青になる。

    だって、自分の妻のルシアンヌの筆跡なのだ(あらら・・・(笑))


    ホテルに来たトゥルネルは、レモンドを見つけて言い寄るが

    レモンドだって、夫じゃなくて、まさかトゥルネルが来るとは思っていない。

    撃退しようと戦っているうちに

    下働きのポッシュが登場。


    で、この下働きのポッシュが

    ヴィクター・エマニュエルとソックリだった事から大騒動。

    (ヴィクター・エマニュエルとポッシュは一人二役)


    レモンドもトゥルネルも、ポッシュをヴィクターと思い込み

    浮気していないと必死で言い訳(ポッシュは何の事やらさっぱり(笑))


    様子を見に来たヴィクター・エマニュエルは

    宿屋の主人にポッシュと間違えられて

    下働きの服に着替えさせられてしまうし


    言語障害のあるカミーユも

    マゾっ気があって(隠している)女王様に虐められたい医者のフィナンシェも

    召使いのアントネットも、その夫の侍従も

    みんながラブホテルに集まって大騒ぎになっているところに

    妻の浮気に激昂したカルロスが

    妻と情夫を撃ち殺そうと乱入して来てピストル打ちまくり。


    幕間の後、また全員がシャンドビズ邸に戻って

    またもや、ポッシュとヴィクター・エマニュエルの混乱が起こるのだが

    何とか誤解もとけて

    意志あるところに道あり、と

    ヴィクター・エマニュエルが妻のレモンドに言って大円団。


    いや、面白いのは

    ウィーンのオペレッタだと

    ホントにみんな浮気しちゃうのだが

    (で、最後はシャンパン飲んでウヤムヤにする(笑))

    このフランスの作品では

    結局、誰も浮気していないのである。


    娼婦宿で娼婦を待っている英国人のラグビーとか

    (来る女性が逃げてその部屋に入ってしまうと、タイヘンな事になる(笑))

    謹厳なくせに、王女さまにムチで叩かれたい医者のフィナンシェとか

    ヴィクター・エマニュエルとポッシュを間違える宿屋の主人とか


    出てくる登場人物、全員、ともかく可笑しい。


    従兄弟のカミーユは言語障害があって

    母音しか発音できない。

    (あのセリフ、いったいどうやって覚えたんだろ?)

    子音なしの母音だけで喋られると

    本当にワケわからないのだが

    だんだん慣れてくると、時々、パッとわかる事がある。


    (カミーユは医者のフィナンシェから

     人工の口蓋をもらって

     突然、美しい子音を話す事ができるようになって

     みんなからギョッとされるのだが

     ラブホテルでバタバタやっているうちに

     殴られて、口蓋が外れてしまい

     落ちた口蓋はホテルのメイドが拾ってブローチにしちゃう)


    演劇の流れもテンポが良いし

    人の出入りを巧くコントロールして

    退屈な部分が全くない。


    俳優さんたちも、動きは激しいし

    リフトまでやっちゃうし

    ダンスも踊っちゃうし


    若い俳優さんじゃなくて

    中年で揃えているのに

    あれだけ激しい動きが無理なく出来るって

    やっぱり俳優さんって、身体を鍛えているのだなぁ。


    ドイツ語がわからなかったらアウトなのだが

    内容がわかると、涙が出る程、笑える。


    シリアスな演劇だと落ち込む事があるけれど

    こういう、軽いコメディ、すごく楽しい ♡


    演劇は安いし

    落ち込まない筋立てなら

    仕事と仕事の合間の(合間かいっ!)気分転換にもなるし

    また時々行きたいな、と思った私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。






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