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ウィーン交響楽団 + ジェームス・ガフィガン 2回目

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    Musikverein Großer Saal 2014年10月9日 19時30分〜20時50分


    Wiener Symphoniker

    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien

    指揮 James Gaffigan

    ソプラノ Luba Organášová

    アルト Michaela Selinger

    テノール Steve Davislim

    バス Robert Holl


    Ludwig van Beethoven (1770-1827)

     Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125


    昨日と同じコンサートを同じ席で。

    チクルスいくつか持っていて

    何年かかけて自分の好きな席に揃えると

    そういう事も時々ある。


    ガフィガンの熱血指揮は昨日じっくり見たので

    久し振りにオーケストラ・スコアを抱えて会場へ行くワタシ。


    スコア広げてみたら

    中から2010年4月24日の

    楽友協会のティーレマンとウィーン・フィルのチケットが出て来て

    ちょっと懐かしい気分。

    (熱心な読者の方はご存知の通り

     ティーレマン+ウィーン・フィルのベートーベン・チクルスは

     全コンサート3回づつ行って、ずっとスコアを見ていたのである。

     どシロウトがどうせ生意気ですが(笑)

     この時の感想記読みたい方は、こちら からどうぞ。

     最後の方に全コンサートの感想記のリンクを貼ってあります)


    という事は2010年から4年以上、このスコア見てなかったワケで

    事前に読みもせず、コンサートに持ち込んで

    スコアについて行けるんだろうか(ほら、どシロウトなので(汗))


    さて、会場は満杯である。

    オルガン・バルコン席も空席はなかった

    (と思う。だってベルが鳴った頃から

     スコア見つつ、マークしてある繰り返し部分をもう一度チェックしていた。

     繰り返しで、あっ、あれ何処だっけ、とかやってると

     絶対にスコアに置いてきぼりされるから(恥))


    わっはっは、結果的に、置いてきぼりもなくて

    周囲に気を取られる事もなく

    聴覚と視覚を目一杯使って

    うははは、スコア見ながら聴くと

    いつものコンサートより、面白さが倍増する。


    いやもう、ベートーベンって凄い。

    楽譜の書き方見てると

    上昇音階と下降音階が絶妙な絡みだし

    メロディのエレメントが、様々な楽器で飛んで飛んで

    自由に飛翔し出すし


    その意味、楽譜はむちゃくちゃ論理的に構築されていて

    パズルみたいでとても楽しい・・・が


    スコアがレシピだとすると

    レシピに従って料理している舞台上はエラい事になっている。


    何か、昨日の演奏より、ますます熱くなっていて

    昨日だって、かなり熱狂的な演奏だったけれど

    それでも、まだベートーベンらしい論理構築の欠片を聴かせてくれたが


    本日はオーケストラもコーラスもソリストも

    ついでに客席も巻き込んで


    え〜い、今日は熱狂の嵐だっ!!!


    アンサンブルの精緻さ完璧だし

    各楽器の入りも見事にキマってるし

    そこら辺、やっぱりウィーン交響楽団は凄いと思うけれど


    スコア見ながら聴いていると

    大音響の時に、多少なりとも音の潰れがあって

    それはそれで、料理の隠し味みたい(笑)


    その隠し味が木管だったり、場合によっては弦だったり

    そういうのがスコアから見えてくると

    これまた面白くて・・・


    第1楽章は熱いものの比較的冷静に

    第2楽章はノリノリで

    第3楽章は歌わせて

    第4楽章になったら、完全に爆発。


    良いんですか、そんな高速テンポで?

    でもオーケストラはアンサンブルの乱れ一つ見せずに

    ガンガンガンっ!!! と超高速で

    しかもガリガリガリと弾きまくるし


    コーラスも、ここで弾けなければ俺たちじゃないっ、みたいな気概で

    すごく押せ押せの迫力たっぷりの歌を聴かせてくるし


    あれだけ熱狂的にやられると

    多少の荒削り感というのは出て来てしまうけれど

    全員、半分ヤケッパチみたいな熱狂感って

    観客にもむちゃくちゃ伝わるのである。


    スコア見ながら冷静に聴いてる私にしてからが

    会場の温度がどんどん上がって

    全員が(舞台も観客も)燃え上がっていくような錯覚に襲われたくらい。


    まぁ、第3楽章とかは

    隣の中○人観光客カップルとか

    前に座っていた年配の男性は良い気持ちで寝ていたけれど

    (良いんです、私もついついウトウトしそうになった)


    いやいやいや、盛り上がりました。

    あの熱狂感って

    3年前のティーレマン+ウィーン・フィルの時と似ている。


    う〜ん、あれだけ、精密に構築した努力の伺える楽譜から

    何であんな熱狂的な音が出てきちゃうんでしょうね?


    レシピ通りに色々と香辛料混ぜていたら

    とんでもなく辛い美味なカレーが出来てしまったというか

    (例えが悪い、すみません)


    でも、たぶん、ベートーベンはそういう演奏を欲していたと思う。

    だいたいベートーベンってロックの人だから

    全員がノリノリになって熱狂的に舞い上がってしまうのが

    実は、大好きだったのではないかと妄想する。


    その意味では、今回の2回続けての

    ガフィガンとウィーン交響楽団の組み合わせは

    理想的だったかもしれない。


    あの冷徹な、時々サラリーマン化するウィーン交響楽団が

    団員一団となって、あれだけ燃え上がるのも珍しい。


    こういう体験があるから

    同じコンサートでも2回でも3回でも行きたくなっちゃうのだ。


    かくして、どんどん貧乏になっていく私に

    どうぞ同情の1クリックをお恵み下さい。



    10月から11月のシーズンは

    同じ日の同じ時間に(しかも時々は同じ会場の違うホールで)

    両方とも聴きたい!というコンサートが増えてきて

    身を切られるような思いをしつつ

    苦渋の選択を迫られる時期。


    楽友協会でシカゴ交響楽団をムーティが振って

    ヴェルディのレクイエムを2回演奏するのだが

    本日、ポスターに「売り切れ」のシール。

    まさか私、このコンサートのチケット持ってないよな、と

    チェックしたら、今回はなかったのでホッとしている。

    (すみません、ヴェルディのレクイエムとモーツァルトは勘弁して)


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