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ウィーン交響楽団 + ジェームス・ガフィガン 1回目

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    Musikverein Großer Saal 2014年10月8日 19時30分〜20時50分


    Wiener Symphoniker

    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien

    指揮 James Gaffigan

    ソプラノ Luba Organášová

    アルト Michaela Selinger

    テノール Steve Davislim

    バス Robert Holl


    Ludwig van Beethoven (1770-1827)

     Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125


    もともとはジョルジュ・プレートルが

    90歳のお祝いに指揮台に立つ予定だったプログラムだが

    骨折のためにキャンセルになって

    急遽、ジェームス・ガフィガンが指揮する事になった。


    ベートーベンの交響曲9番と言えば

    日本では年末・年始の恒例だが

    こちらでは、ほとんど演奏されない。

    (人数が多いのでお金がかかるのであろう、たぶん(笑))


    中学・高校の頃は生意気なガキだった私は

    (今でも生意気だ、というツッコミは無視)

    年末はベートーベンを聴かず

    ヨハン・シュトラウスの「こうもり」をレコードで聴いていたので

    第9交響曲に対する思い入れはない。


    だいたい、日本で年末・年始に景気付けという意味で

    人数の多い交響曲を演奏するようになったと聞いて


    だったら、何でマーラーの交響曲8番をやらなかったのだろう???


    ね?ね? マーラーだったら1000人だよ?

    もっと景気が良くなったのでは???


    まぁ、それはともかく

    ここ数年、日本人狙いかどうかはともかくとして

    ウィーン交響楽団が、毎年

    12月30日・31日と1月1日に

    コンツェルトハウスでこの曲を演奏するのが通例になっている。


    前置きが長かったが

    誰が指揮台に立とうがウィーン交響楽団はウィーン交響楽団(笑)


    指揮者のジェームス・ガフィガンは熱い。

    ちょっと熱苦しいくらい熱い。

    動きも、かなり派手。


    この上もない繊細な出だしから

    鉄壁のアンサンブル(驚愕)

    ウィーン交響楽団が、この曲の演奏に慣れている事がよくわかる。


    で、爆発させる部分は大音響で

    特にティンパニの音が、楽友協会で演奏するレベルの音響じゃなくて

    ものすごい音を出させている。容赦がない。


    ところが、それに違和感がない。

    どんなに大音響にしても

    音が団子にならず、残響の濁りがなく

    しかも各パートが実にクリアに聴こえてくる。


    2013年9月29日のマチネでこの指揮者が登場した時に

    元気だけど徹底的に細部に拘った室内学的な作り、という印象を書いているが

    この指揮者、本当に細かい部分の処理が巧い。


    様々なパートがくっきり、はっきり聴こえてくるのに

    そんな理性的な作りを感じさせない程

    音楽に力が満ちて、情熱的なのである。

    不思議な気分。


    しかしウィーン交響楽団のアンサンブルの精密さには脱帽。

    ソロのプレイヤーも抜群だし

    う〜ん、透徹感のある明るい音は

    このオーケストラの持ち味だなぁ。


    プレートルでどうなったか、聴いてみたかったが

    (プレートルの恣意的な棒に

     オーケストラ全員が必死になって着いて行っただろう、きっと(笑))


    でもガフィガンのこの音楽の作り方、嫌いじゃない。

    オーケストラのメンバーも

    自分たちのアンサンブルを守りながら

    全体のバランスを指揮者に任せて演奏しているのが伝わってくる。


    ガフィガンの動きは派手だが

    キューはしっかり出しているし

    音楽と身体の動きもピッタリ合っていて気持ちが良い。


    バスのローベルト・ホルは

    すごい声量の美声なのだが

    最初の出だしのところで、ちょっと音程が不安定になってドッキリ。

    フロイデ! という叫びの言葉が完全に潰れていて

    ひえ〜っ、と焦ったが

    その後のソロになったら落ち着いてホッとした。


    意外や意外に良かったのがダヴィスリムのテノール。

    ダヴィスリムって何故か縁があって

    リサイタルにも行ったし、オーケストラとも何回か聴いているが

    今までは荒削りのドイツ語のはっきりしないテノールという印象だった。


    が、今回はドイツ語もくっきり発音しているし

    音楽を恣意的に流さず、しっかりとインテンポで歌っていて

    しかも声が前に飛んで美しく響くのだ。あぁ、ビックリした。


    ソプラノが叫び声になっていなかったのも大したものだ。

    だって楽友協会のホールだから音響は良いので

    叫ぶ必要は全くないのに

    力任せで叫ぶソプラノが多いのだ。


    まぁ、考えてみれば

    ベートーベンの時代は今ほどピッチが高くなかったので

    ソプラノも、あんなに高くは歌わなかっただろうと思うのだが。


    アルトのゼーリンガーも美声が響いていて

    今回のソリストは全員優秀。

    (プレートル90歳公演の予定だったので揃えたのかもしれない)


    ウィーン楽友協会合唱団は

    通常、数で揃えて、かなり巧いのだが

    今回は何故かちょっと力み過ぎで粗い。


    まぁ、もちろん席が悪かったので

    高い値段の良い席で聴いていれば

    音響も違ったのだろう、たぶん。


    楽友協会のチクルスを6つ持っているので

    何故か明日のコンサートのチケットもあって

    しかも同じ席(笑)


    明日はスコア持って行こうかな〜と考えている私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    感動したか、と聴かれると

    う〜ん、名曲だと思うし

    オーケストラの巧さには舌を巻いたし

    ガフィガンの室内学的熱き音楽作りにも驚嘆したし

    ああ、ベートーベン凄い、とも思ったけれど

    精神的なものかもしれないが

    何となく距離感を持って聴いてしまったのは

    何だったんだろう。← 感受性の足りなさです、はい、すみません。



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