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魔笛(コーミッシェ・オーパー・ベルリン in サンクト・ペルテン)

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    Festspielhaus St. Pölten 2014年9月28日 16時〜19時


    Komische Oper Berlin

    Die Zauberflöte

    Große Oper in zwei Aufzuegen von W.A. Mozart


    指揮 Kristina Poska

    演出 Barrie Kosky, Suzanne Andrade “1927”

    アニメーション Paur Barritt “1927”

    舞台と衣装 Esther Bialas


    タミーノ Adrian Strooper

    パミーナ Brigitte Geller

    パパゲーノ Tom Erik Lie

    パパゲーナ Adela Zaharia

    ザラストロ Dimitry Ivashochenko

    モノスタートス Michael Pflumm

    夜の女王 Karolina Andersson

    3人の魔女 Mirka Wagner, Karolina Gumos, Caren van Oijen

    3人の少年 Julian Höflmaier, Nicolas Brunhammer, Valentin Lampelsdorfer

    ザラストロの部下 Ales Briscein, Stefan Cerny

    パパゲーノの猫 Karl-Heinz


    オーケストラ Tonkünstler-Orchester Niederösterreich

    コーラス Arnold Schoenberg Chor


    モドキがむちゃ忙しくて

    ついでに私も週日はギリギリに予定を詰め込んでいて

    じゃぁ、日曜日の午後に会おうか、と言っていたのに

    土曜日のバレエの後にキャンセルの電話が入り


    しめた、サンクト・ペルテンの「魔笛」に行ける ♡

    ・・・と喜ぶ私は冷たいオンナでしょうか(ふんっ)


    ラジオのニュースで話題になっている事は知っていたけれど

    モーツァルトだし、サンクト・ペルテンだし、と考えていたが

    ツィッターに書いた通り

    この予告編を見ちゃったら、行くしかないでしょう、うん。



    土曜日の夜中にインターネットのチケット残席を見たら

    一番高い席が2席だけあって

    ううう、高い席、56ユーロもするのか

    しかも2席続きで空いてるし

    (2席続きで1枚買うって、何となく罪悪感がある)

    でも、でも、でも

    これを逃したらもうチャンスはない、と

    悩んでいたら


    私の持っているトーンキュンストラーの年間会員カードで

    20%割引になって47ユーロ20セント。

    よし、買った!!!


    財布の底が完全に抜けているが

    もう、やけっぱちである。


    ベルリンのコーミッシェ・オーパーの客演。

    オーケストラとコーラスはオーストリアの自前(笑)


    うはははははははは

    これ、す・ご・い!!!!!!

    子供も多かったが、みんな最後まで夢中になっていたし

    私も、涙が出るほど笑い転げてしまった。


    いやもう、カワイイのである。

    パパゲーノには、必ず猫がついてくる。

    (配役表にパパゲーノの猫、と書いてあるが

     これは冗談である)

    この黒猫が、もうキュートで、た・ま・ら・ん。

    (すみません、もちろん黒猫はアニメーションです)


    まるで無声映画のように

    レチタティーヴォかセリフの部分が

    すべて画面に書かれるのだが


    芸が細かくて

    それぞれの役のセリフの書体が全部違って

    これがまた、ものすごく雰囲気を出している。


    大蛇に襲われるタミーノが

    気を失っているのは大蛇の胃の中。

    (ガイコツだらけである(爆笑))


    パパゲーノ(とカワイイ黒猫)登場の後

    タミーノが

    「君が大蛇をやっつけたのかい?」というのに対し

    そうだ、僕だよ、という場面で

    アニメーションでパパゲーノと大蛇の対決になって

    何故かピアノがアジアっぽい(太極拳か(笑))モーツァルト。

    アチャー(掛け声もアニメーションである)とかやって

    両手合わせてお辞儀したりして(爆笑)


    魔女たちに、ウソをついた罰よ、というので

    布を掛けられて

    その布を外すと、そこに口が出てくる(=口を取り上げられた)


    夜の女王は大クモで、すごい迫力。

    (歌手そのものは、上で顔出して歌っているだけで

     その他は、すべてアニメーションだが

     下でタミーノがクモの足や蜘蛛の巣から逃げ回る)


    パパゲーノとタミーナの逃避行は

    きゃははは、これスーパー・マリオじゃないか(爆笑)


    ボクには彼女が居ない、と告白するパパゲーノの涙を

    (涙がアニメーションで飛ぶのだ、これがカワイイ)

    タミーナがハンカチで受けて絞ると

    (絞った水がアニメで下に流れる)

    そこから植物が生えてきて、花が咲いて

    蝶やミツバチや鳥が飛んで、という

    すごく可愛いシーンになる。


    3人の少年たちも、ミツバチになったり蝶になったりして登場。


    ザラストロの宮殿はデウス・エクス・マキナになっていて

    何もかもが機械仕掛け(もちろんアニメ)

    この機械仕掛けの神の頭の中もスゴイが

    出てくる手下の動物たちも全部機械仕掛け。


    ザラストロが徳だの愛だのを機械仕掛けで説いても

    何か、ウソ妖しいわ(笑)


    白黒の機械仕掛けのザラストロから離れて

    パパゲーノがパパゲーナと出会って

    子供をどんどん増やして

    (この家庭的なアニメで、元気な子供がガンガン登場するところ

     何ともノスタルジックで愛が籠っていて、好き)


    苦難に耐えてパミーナと結ばれるタミーノより

    パパゲーノの方が人間的でステキ。

    (もともと、魔笛の主人公はタミーノじゃなくて

     パパゲーノだと思っているワタシ)


    ところで魔笛とグロッケンシュピールはどうした?と言われそうだが

    出て来ますよ、アニメで。

    しかも、小さな人間になって(笑)


    特にグロッケンシュピールは、何と箱で

    これに足が付いて出てきて

    奏でると、その中からキュートな太もも丸出しの

    可愛い女の子たちが出てきて飛び回る。


    モノスタートスとその仲間たちが

    グロッケンシュピールを聴くと

    突然、下半身が女性のカンカン踊りの足になってしまう(爆笑)


    書いてるとキリがないが

    これを演出したのが “1927” というベルリンのグループ。

    アニメに音楽をはめ込むだけではなく

    ちゃんと音楽に合わせて、アニメーションを

    きちんとその場その場で調整しているそうだ。


    オーケストラは元気に演奏。

    かなり下のオーケストラ・ピットだったが

    ちょっと荒い部分もあったけれど、活き活きしていて良い。


    無声映画と化した部分でのピアノのソロが

    モーツァルトのピアノ・ソナタなどを使って

    しかも、そのシーンに合うように縦横に対応して

    すごく良かった。違和感なかったし、舞台とよく合ってた。


    劇場そのものの規模が小さいので

    声はよく聴こえる。

    タミーノのテノールも透き通った声。


    パミーナが素晴らしかった。

    タミーノの沈黙で落ち込む部分のシーンが

    冬枯れの雪景色の中で切々と歌われて、グッと来た。


    アニメーションも、聴かせどころのアリアの部分では

    ちょっとおとなしくなって

    ちゃんとアリアに集中できるように考慮しているのもスゴイ。


    パパゲーノはバッチリで

    アニメとの演技の息もピッタリ。

    普段、野生児みたいに歌われる事が多いが

    気の弱いサラリーマン、というタイプで

    頭が弱いとか、野蛮とか言う要素が一切なく

    こういうパパゲーノの作り方もありか、とビックリ。


    モノスタートスは声量がなくて

    他の歌手に比べてほとんど響かなかったが

    丁寧に歌っていたし

    アニメーションでは犬を引き連れて大活躍。

    (これがパパゲーノの猫と大喧嘩するシーンが爆笑モノ)


    ザラストロの声も低音までバッチリ響く。

    夜の女王は、一部ちょっと当たり損ねもあったが

    あれだけ歌えれば大したものだし

    アニメーションの迫力がスゴイので

    歌までスゴイ迫力になってる(笑)


    考えてみれば、モーツァルト、この「魔笛」で

    夜の女王で極限の高音

    ザラストロで極限の低音

    ・・・・ものすごい広い音域を使ったのだな。


    ここまでアニメで圧倒的な世界を作って

    歌手やコーラスに照明があたる部分でも

    ちょっと映画の照明っぽくして

    まるで、全体を無声映画の時代のように扱った手腕に脱帽。


    ここまでやるなら歌手まで全部アニメにしたら?とも

    一瞬思ったのだが

    あの面白さは

    実際の歌手たちとアニメーションが一体化するところに出てくる。


    いやはや、ベルリンってスゴイわ。


    わざわざサンクト・ペルテンまで行った価値は

    充分あった。


    苦手なモーツァルトでも寝落ちしなかった私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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      • 2019.11.14 Thursday
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