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現代芸術 エッスル美術館

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    多少自重しているこの頃(どこが?!)

    水曜日が空けば

    私の足が向くのは


    エッスル美術館


    オーナーの息子は現代音楽の作曲家で

    時々、現代音楽のコンサートでも作品を聴くけれど

    この一家は、現代芸術のパトロン一家なのである。


    しかも嬉しい事に、毎週水曜日の18時〜21時までは入場料無料。

    オフィスから車で20分位。美術館から自宅までも20分位なので

    ウィーン市内ではないけれど、行くのには便利。


    今日は朗読会をやっていたので

    (これも無料だが、ブンガクが絶対的に理解できないワタクシには無理)

    一部の展示を見ていない。

    (さすがに朗読会をやっている部屋に入っていく勇気はない)


    さて・・・

    現在展示されている展覧会その1のテーマは


    Sehnsucht Ich 


    何と訳そう。直訳すれば「憧れ 私」なのだが

    Sehnsucht というドイツ語はブンガクに多用されていて

    憧れ、という楽観的な内包ではなく

    もっと強い感情、求めても求めても得られない焦燥という意味合いがある。


    自分という存在を突き詰めて

    絵画という方法で表現する、というテーマと思った方が良い。


    それから、若い芸術家たちを奨励するエッスル賞の受賞作品展示。


    で・・・・ですね。

    何が言いたいかと言うと


    美術が「美」術でなくなって、すでに長いし

    音楽が音「楽」でなくなってからも、かなりの年月が経ってはいるのだが


    現代芸術作品って

    芸「術」でないものも結構あるし

    思いつきだけでアイデア・オンリーというのもあるし

    (まぁ、それは意外に笑えるモノがあって、否定はしない)

    ただ、何か、ほとんどの作品が


    暗いっ!!!!!!


    色彩とかじゃないよ?

    雰囲気とか、芸術家の主張とか、表現とかが


    現代社会へのあからさまな批判となっているか

    人間の暗い暗い暗い部分を暗く表現しようとしているか


    どちらかに集中していて

    どの作品見ても、あんまり楽しくないのだ。


    だって、現代絵画のほとんどが

    ムンクの「叫び」みたいになっているのが現状で(涙)


    キルケゴールの実存主義あたりから

    人間の社会からの疎外とか

    何か、こう、面倒で、頭の良い方でないと理解できないような

    そういうモノを芸術が表現しなくてはならず

    人間の狂気とか社会批判とか、暗い部分を出さない作品は

    高尚ではない・・・・みたいな風潮、何とかなりませんかね?


    まぁ、それはシリアスな現代音楽についても言える事だが(ため息)


    それに代わって頑張っているのが

    インダストリアル・デザインであって

    これは、ウケて商品が売れなかったら死活問題なので

    そりゃ、良いデザインが出回るワケだ。


    現代芸術は別に売れなくても

    政府から補助は出るし

    将来的に財産になるかも、というインテリの偉い方が購入されるし(たぶん)

    今の芸術家って、まぁ、もちろん全員じゃないけれど(というか一部だけだが)

    かなり恵まれているのではないか、と

    嫉妬混じりで思っちゃうイケナイ私。


    まぁ、アイデア「だけ」という作品で

    そこそこ笑えるモノは許す(って偉そうだが)


    かなり数の多かったビデオ・クリップのなかで

    コンサート・ホールの舞台に何人も指揮者が立ち

    それぞれが勝手に何かを指揮している、というビデオは笑えた。


    家具ショップのIKEAの買い物カートに

    ボール紙に包まれた家具が乗っていて

    あれ? 何か展示するものを運んでいる途中なのかしら?

    と思ったら

    立派な「作品」で(どこがだっ!)

    ボール紙の包装に「パンドラの箱」と書かれているとか。


    床にサムソナイトのアタッシュ・ケースが開かれていて

    その中で2ユーロ硬貨が、ひたすら廻っているというのも

    ちょっと可愛かったな。

    (下の台が大きな装置になっているのだろうが

     コンパクトにまとめているのであれば、あれ、私も欲しい)


    ビデオ・クリップで

    ただただ、ずっと色々な人が立って

    様々な景色の中で、こちらをジッと見つめている、というフイルムで

    (周囲に人がいなかったので)

    ついつい、正面に立って、手を振ってしまったのはワタクシです。


    あと、テレビっぽいビーマーを

    ディスコのミラー・ボールに映して回している部屋もあって

    (周囲に人がいなかったので)

    ついつい踊ってしまったのもワタクシです。


    (すみません、文句つけながら

     結構、目一杯(しかも無料で)遊んでます(爆))


    ちゃんとキュレーターの解説付きで鑑賞するのであれば

    面白いのかもしれないが

    解説がないとわからない芸術というのも

    ちょっと問題じゃないか、とも思うんですけど。


    まぁ、見てみて

    何だこれ?と作品の方が

    妄想を刺激するのは確か。

    時々は現代美術(「美」はないとしても(笑))に触れるのは

    頭の体操にはなる(しかも水曜日は無料だし(わはは))


    日中はウィーンからシャトル・バスが出ているので

    バロックやロココに飽きた方は、ぜひどうぞ。

    建物が現代建築で

    庭にあるウサギの彫刻は傑作(これを観るだけでも行く価値あり)


    明日のコンサートの後

    明後日は本社のクリスマス・パーティで

    午後にはウィーンから400キロ離れた田舎に

    強制輸送される私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    この美術館、外に出ると、向こう側に

    立派なゴシックとバロックの

    クロースーターノイブルク修道院が

    夜間照明に映えて、とってもキレイ(笑)


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      • 2019.09.15 Sunday
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