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カーリュー・リヴァー + 放蕩息子

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    Kammeroper Wien 2013年3月29日 19時30分〜22時15分


    Benjamin Britten


    Curlew River

    狂女 // Alexander Kaimbacher

    渡し守 // Peter Edelmann

    旅人 // Sebastian Huppmann

    霊の声 // Leonid Sushon

    修道院長// Stephan Rehm

    巡礼者たち // Herren des Wiener Kammerchores


    The Prodigal Son

    誘惑者 // Alexander Kaimbacher

    父親 // Peter Edelmann

    兄 // Sebastian Huppmann

    弟 // Gernot Heinrich

    召使い、お喋り、乞食 // Herren des Wiener Kammerchores

    ミサの従僕たち // Knaben des Mozart Knabenchores Wien


    指揮 Walter Kobéra

    演出 Carlos Wagner

    舞台 Christof Cremer

    照明デザイン Norbert Chmel


    色々とあって、仕事でバタバタした後

    本日は聖金曜日。

    キリスト教で、イエス・キリストがお隠れになった日で

    この日は、国立オペラ座もフォルクス・オーパーも

    もちろん楽友協会もコンツェルトハウスも

    一斉にお休みである。


    なのに、何故か室内オペラ座(カンマーオーパー)で

    Neue Oper Wien という団体が

    ベンジャミン・ブリテンの

    カーリュー・リヴァーと放蕩息子を上演。


    教会上演用寓話だから良いのか・・・


    カーリュー・リヴァーの方は

    ご存知の通り、能の隅田川を元にして

    キリスト教の要素を、これでもか、とぶち込んでいて

    面白い、というか

    素晴らしいのだが


    時々、意識がなくなって話が途切れる状態。

    いや、ちょっと色々と

    睡眠不足や疲れが重なっていて(すみません)


    約1時間ちょっとの劇だが

    能の要素とキリスト教の要素が

    面白く絡み合っていて、飽きさせない。


    息子をなくした狂女を演じた Kaimbacher が素晴らしい。

    役にすっかり入り込んで

    切ない思いが痛いほど鑑賞する側にも伝わってくる。


    この劇場、ウィーン・カンマーオーパーだが

    小さな劇場なのだけれど

    観客席に傾斜がついている上

    椅子の列を上手くずらしてあって

    どこに座っても、舞台が良く見える。


    後ろの方だと、バルコンが被ってしまうので

    音が良くないかもしれない。

    (今回は上にバルコンが被らない28ユーロの席を購入した ← 贅沢)


    ただ、劇場が小さいので

    歌手が声を張り上げるとうるさいくらいなので

    音響については、どの席でも問題ないだろうと思う。


    後半の放蕩息子だが

    これが、ものすごい傑作で

    カーリュー・リヴァーでは寝落ちした部分が何ヶ所かあるが

    放蕩息子には、すっかり引き込まれた。


    仮面・・というか

    能面のパロディのような、でっかい顔のマスクを付けて

    誘惑者は、能で言えば鬼の面を被り

    お父さん、お兄さん、弟と

    それぞれに特徴的な面を被る。


    誘惑者が弟を悪徳に誘い込む時も

    コーラスの男性が、簡単なお面を付けて登場するのだが

    これが、簡素ながら、実によく出来ていて

    女性のお面(+胸)なんか

    色っぽくて、それらしくて、ついつい笑ってしまう。


    悪魔が、壁にチョークで絵を描いて行くのだが

    これが、また上手くてビックリ。


    ううううん、みんな見事に芸達者だのう・・・


    話は有名で単純だが

    ブリテンの、この上もなく繊細な音楽も素晴らしいし

    前後のコーラスによる賛美歌を歌いながらの行列も風情があるし

    舞台は小さいけれど

    様々に工夫がなされている。


    日本の伝統文化の、能をこなしたのがカーリュー・リヴァーだとすれば

    それに対して、狂言的な意味合いを持つのが放蕩息子で

    演出家が、それを理解して

    この2作品を取り上げたのだとすればスゴイ。

    (で、演出的な観点から、たぶん、そうだと思う)


    室内オーケストラも優秀だし

    歌手も、声だけではなく

    日本の伝統を踏まえた演技が見事。


    母と息子、父と息子の関係でも繋がる2作品。

    放蕩息子の話は

    まぁ、色々と考えさせられるし

    ツッコミ入れようとしたら(話そのものに)

    言いたい事はたくさんあるけれど


    まぁ、その話は止めておく。疲れてるし(笑)


    ドイツ語しかないけれど

    このプロダクションを作った

    Neue Oper Wien のウエブ・サイトは ここ


    出演者たちが

    作品に対する理解や感想を述べているクリップがあって

    なかなか面白い。

    ドイツ語がわかる方はどうぞご覧下さい。


    ヘトヘトだけど

    週末から、また音楽ライフ開始という

    懲りない私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    まだ寒いけれど、やっと雪だけはやんで
    今日は少しだけ太陽が出てきた 

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      • 2019.11.20 Wednesday
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