<< ウィーン交響楽団 + オスモ・ヴァンスカ | main | トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団 + ソヒエフ >>

トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団 + ソヒエフ

0

    Musikverein Grosser Saal 2013年2月22日 19時30分〜22時30分


    Orchestre National du Capitole de Toulouse

    指揮 Tugan Sokhiev

    メゾソプラノ Olga Borodina

    テノール Bryan Hymel

    バス Alastair Miles

    バス Rene Schirrer

    コーラス Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde Wien


    Hector Berlioz (1803-1869)

    La Damnation de Faust, op. 24


    楽友協会でトゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団のコンサート。

    ベルリオーズの「ファウストの劫罰」


    ・・・滅多に演奏されない曲目だ。

    調べてみたら、結構長いので覚悟して行ったが

    やっぱり夜の10時半までかかった。


    が・・・全然長いとは感じられなかった。

    面白いし楽しいし、お話にもなってるし

    音楽がむちゃくちゃ良くて

    変化に富んでいる。


    ベルリオーズは「ファウスト」のフランス語版を読んで

    熱狂して作曲して、ゲーテに送ったそうだが

    ゲーテはこれを無視したらしい。


    ほっておかれた作品は

    その後、またベルリオーズが急に熱情にかられて

    ついでに、ハンガリーで人気を得た行進曲も入れ込んで

    上演時間2時間半のオペラを作曲してしまったもので

    オペラとしてではなく、もともとの形はコンサート式上演。


    トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団って

    これも優秀なオーケストラ。

    パリ管よりも、もっとインターナショナルな音で

    フランスっぽくフニャフニャしたところが少ない。


    指揮者のトゥガン・ソヒエフは

    若いだけに、よく動くし、明確な指示を出す。


    髪の毛はかな〜り後退しているけれど

    アジア系の可愛い顔立ち(註 ロシア人である)


    しかし、余計な事ながら

    非日本人って、頭髪の後退を気にしないのかなぁ。

    アデ●ンスでもつけたら、印象がものすごく変わるのに

    と、ついつい考えてしまう人が多い。

    いや、所詮は他人事だし、個人の自由だから構わないけど・・・


    さて、この作品、聴くのは初めて。

    CD でも持ってないし

    最近、クソ忙しいというか

    問題山積みのオフィスの仕事を抱えていて

    しかも、自宅のコンピュータの買い替えなんかがあって

    CD 買ったり、聴いたりしている時間がなかった(言い訳言い訳)


    テノールの Bryan Hymel は

    ヒゲ面で、ちょっと見には、どう見てもバスなのだが

    歌ってみれば、細めの声の立派なリリック・テノール。


    美声で澄んでいて

    かなり「作り上げられた」声で

    後半の高音も、かなり良い感じで聴かせてくれた。


    バスの Alastair Miles は美声に加えて

    ちょっとアクのある表現力も抜群。

    ただ、テノールが癖のない表現だったので

    バスの多少なりとも大げさな表現と合わなかった部分はあるが

    役柄がメフィストフェレスだから

    あの位のあくどさがあった方が良い。


    メゾの Olga Borodina は

    低音は深くてゾクゾクするけれど

    上の音になると

    ちょっと擦れたような声になってしまう。

    声量があるので

    時々、ファウストが負ける(笑)


    そして、コーラスが抜群。

    楽友協会合唱団は

    指導者のヨハネス・プリンツが最高で

    人数が多い強みもあるけれど

    アマチュア合唱団とは思えない素晴らしさ。


    さて、ベルリオーズの音楽だが


    やっぱりこの作曲家、天才だ(きっぱり)


    天才と気違いは紙一重とも言うが

    ベルリオーズは両方じゃないのか?!


    型にはまらず、奔放で自由で

    やりたい事をやりたいように

    勝手にやっちゃいました・・・

    という感じの音楽で


    あのオーケストレーションの色彩感覚は

    リヒャルト・シュトラウスの先駆けだろう。

    知らない人に「これ、ロマン派後期以降の近代音楽ね」と言ったら

    それで信じてしまいそうな

    芸術家の狂気の赴くままにオーケストラが響く。


    いやん、大迫力だわっ。


    最初のハンガリーの情景から

    (原作にはなく、ベルリオーズが勝手に作った)

    メフィストフェレスが現れるところとか

    マルガレーテの家に忍び込むところの

    音楽情景が、目に浮かぶようだし


    後半部分の

    ファウストがメフィストフェレスの契約書にサインする場面の

    音が途切れて、パーカッションだけになるところの

    不気味な静けさとか


    その後、マルガレーテのところに行こうとして

    メフィストフェレスと地獄に落ちるところの

    馬の駆け足に

    ドロドロした地獄の情景が


    うわ〜〜〜っ

    ベルリオーズって、真性のヘン●イだわっ!!!!


    こういうヘンなドロドロした情景の時の

    音楽の前衛性や先鋭な表現力に比べると

    エピローグのマルガレーテの昇天の時の

    美しいメロディが凡庸に聴こえてしまう(爆)


    ところで、この「ファウスト」という題材だが

    オペラに仕立てたのはグノーだし

    何でフランス語ばっかりなんだろう???


    対訳(フランス語・ドイツ語)読みつつ聴いていると

    途中のアリアは、ゲーテの原詩のままにしてあって

    あれ? 何だこの違和感は、と思ったら


    原詩で、ドイツ・リート(特にシューベルト)のものがあって

    ドイツ語読むと

    そのメロディが頭に浮かび上がって

    あれ? 何で頭の中で別の音楽が鳴ってるの?という


    あら、意外に罠なんだわ(ってワケわかりませんが)

    歌われているのがフランス語で良かった。


    すごく良かったので

    日曜日の2回目の公演に行こうかどうか

    実は迷ってはいるのだが


    仕事が溜まりに溜まっていて(自業自得)

    土曜日も日曜日も仕事する予定なので

    さすがに2回目は避けておくつもり。


    ・・・あくまでも「つもり」の私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    上のランキング・アイコンは冗談ではなく

    ウィーンはまたもや雪なのだ。

    ただ、今回は気温が低い(マイナス3℃くらい)ので

    雪がサラサラで達磨は作りにくそうだが。


    スポンサーサイト

    0
      • 2019.11.20 Wednesday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM