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ワルツの夢 フォルクス・オパー

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    Volksoper 2012年9月23日 19時〜21時30分

    EIN WALZERTRAUM
    Operette in drei Akten
    Musik von Oscar Straus

    指揮 Guido Mancusi
    演出 Robert Meyer
    舞台と衣装 Chrisof Cremer
    照明 Guido Pezold, Manfred Voss

    ヨアヒム大公 Andreas Daum
    その娘ヘレーネ Caroline Melzer
    大公の従兄ロタール伯爵 Markus Meyer
    ニキ中尉 Thomas Paul
    その友人モンチ中尉 Michael Havlicek
    女官フリーデリケ Regula Rosin
    侍従長ヴェンドリン Chritian Drescher
    大公の侍従ジギスムント Gernot Kranner
    フランツィ・シュタイングルーバー Anita Götz
    シンバル奏者フィフィ Renée Schüttengruber
    女性オーケストラのメンバー Irene Halenka, Theresa Prammer, Sophie Bauer
                            Conny Boes, Roswitha Straka, Sonja Fischerauer

    オスカー・シュトラウスの「ワルツの夢」
    フォルクス・オパー、新シーズン最初の新作品で
    今回で3回目の上演。

    よく出来た作品で
    舞台も衣装も美しいし
    歌手も揃っていて
    みんな、演技もできるし、歌の声もよく通るし
    セリフも、きちんと発声されていて

    オスカー・シュトラウスのメロディも、実に美しい。

    しかも、こういうウィーン調の曲を演奏させると
    フォルクス・オパーのオーケストラは無敵である(きっぱり)

    どういうメロディ?という方は
    フォルクス・オパーが、ミュージアム・クォーターで行った
    フラッシュモブがあるので、どうぞご覧あれ。



    舞台はユーゲント様式が強調されたお城の内部と
    結婚を祝って、ウィーンの女性アンサンブルが演奏する外の景色を
    回り舞台を使って作っていて
    豪華な出来上がり。

    衣装も、如何にも、という色とりどりの軍服に
    フラウゼントゥルン公国の女性たちの衣装も美しく
    ウィーン女性アンサンブルの衣装は
    胸アキアキの色っぽい、ちょっと間違えたら娼婦になりかねない衣装。

    あらすじは簡単で

    フラウゼントゥルン公国に婿入りした
    オーストリア人のニキ中尉が
    「お前は子作りのためだけに結婚させられたんだ」と吹きこまれ
    そんなのまっぴら、と
    新婚初夜に、友人のモンチ中尉と遊びに出かけ

    そこで、女性アンサンブルのリーダー、フランツィをナンパ。
    フランツィは恋に堕ちるのだが
    ニキ中尉が、公国の王女ヘレーネの夫である事を知り
    ヘレーネがニキを深く愛している事を知って

    女官のフリーデリケに協力して
    公国の宮廷をウィーン風にして
    ニキ中尉に気持ち良く過ごしてもらおうと画策。

    フランツィはニキに
    貴方が本当に愛しているのはヘレーナだ、と気付かせ

    ヘレーネはその間に、ウィーン風の胸の開いたドレスに着替え
    2人で、メランジェとグーグルフプフのヤウゼを取って
    愛を確かめ合う。

    さて、ここでオペレッタ・ファンの方は
    どうぞ、これにてお引き取り下さいませ m(__)m (本気です)

    時代背景その他、色々と考慮しなければならない要素があるにせよ

    オーストリア万歳の
    隣国のドイツを頭からバカにした
    鼻持ちならない愛国主義というか
    ウチの文化が一番よ、という匂いがプンプンする。

    いや、私だってオーストリア好きです。
    ウィーンも好きだし、その文化は高く買ってはいるけれど

    ここまで、隣の国をアホに扱って
    からかって、貶めて、それって、何か違うんじゃないでしょうか?

    大公のヨハンは、どこか抜けてるとしか思えない扱い方だし
    ドイツ・ドイツしたマジメで硬いロタール伯爵が
    ウィーン女性に囲まれて、突然、暴走してしまうところなんか
    隣の国をバカにしているとしか思えない。

    もっとも、それが如何にもリアルで
    めちゃくちゃ面白いのだが(自爆)

    ヘレーネ役の Caroline Melzer は美人で品があって
    大公のご息女役にピッタリ。

    対するニキ中尉の Thomas Paul は立派なテノールで
    高音もしっかり飛ぶし、歌も巧いし、演技もできる。
    ニヤケた感じの優男だが(地かもしれない(笑))
    残念ながら、Melzer と背が同じくらいで
    女性がちょっとヒールの靴を履くと、女性より小さく見える。

    フランツィを演じた Anita Götz は
    キャピキャピしたウィーン娘を体現していて
    (もちろん、数世代前の、いかにもそれらしいウィーン娘である)
    甲高い声ではしゃぐ様は、かなり可愛らしい。
    スープレット役としては優れていて
    歌もかなり聴かせる。

    ロタール役の Markus Meyer が秀抜。
    俳優の訓練を受けているのか、セリフの声の通り方が素晴らしい。
    ドイツっぽい、硬くてマジメな役から
    突然、女性に色目を使う乱れた役どころになるのを
    全く自然に移行させた上に
    立派なバリトンで、歌も巧い。たいしたものだ。

    ともかく、コンプレックスの裏返しなのだろうが
    愛国主義がむちゃくちゃ鼻につく作品だし
    単純な筋書きなので、2時間半でも冗長な感じがするが
    舞台、演出、衣装、音楽、歌手、オーケストラと
    かなりの高水準である事は間違いない。

    隣に座ったオバサンが、ドイツからの観光客で
    こういうの、見ても大丈夫なのかなぁ、と思っていたが
    「衣装がステキね」と言っていたから
    からかわれている隣の国は
    あまり気にしていないのかもしれない。

    まぁ、でも、ウィーンのオペレッタって
    ドイツをからかって貶めているところで
    満足している作品、けっこうあるから
    それでも良いのか、と思えてきた私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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