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ナクソス島のアリアドネ ザルツブルク音楽祭

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    Haus für Mozart (Salzburg) 2012年8月5日 19時〜22時45分

    Richard Strauss • Ariadne auf Naxos    

    Oper in einem Aufzuge op. 60
    Text von Hugo von Hofmannsthal (1874–1929)

    Zu spielen nach dem Bürger als Edelmann des Molière
    in der Bearbeitung von Hugo von Hofmannsthal
    Fassung für die Salzburger Festspiele 2012 von Sven-Eric Bechtolf

    指揮 Daniel Harding
    演出 Sven-Eric Bechtolf
    舞台 Rolf Glittenberg
    衣装 Marianne Glittenberg
    振付 Heinz Spoerli
    ドラマツルギー Ronny Dietrich
    照明 Jürgen Hoffmann

    プリマドンナ・アリアドネ Emily Magee
    ツェルビネッタ Elena Moşuc
    テノール・バッカス Jonas Kaufmann
    妖精とエコー Eva Liebau, Marie-Claude Chappuis, Eleonora Buratto
    ハーレキン Gabriel Bermúdez
    スカラムーチョ Michael Laurenz
    トラファルディン Tobias Kehrer
    ブリゲッタ Martin Mitterrutzner
    侍従長 Peter Matić
    ジュルダン Cornelius Obonya
    作曲家 Thomas Frank
    ホフマンスタールMichael Rotschopf
    オットニ―・ドリメーヌ Regina Fritsch
    ニコリーヌ Stefanie Dvorak
    従僕 Johannes Lange

    オーケストラ Wiener Philharmoniker

    ダンサー: Arsen Mehrabyan, Artur Babajanyan, Boris Myasnkov
    Flavio Salamanka, Hasan Topcuoglu, Oleksandr Kirichenko
    Sergiy Kirichenko, Tigran Mikayelyan

    ザルツブルク音楽祭で上演された
    リヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」

    以前から、演劇とバレエとオペラの組み合わせで
    いつもの「アリアドネ」でない事はわかっていたが

    まさか、第一部の Vorspiel が
    全部 演劇 になっちゃうとは (+_+)

    私の大好きな序曲もなく
    多少のオーケストラ音楽(付随音楽)は入るけれど
    約1時間45分にわたって

    ホフマンスタールと、その文通相手のオットニーの会話に
    モリエールの「町人貴族」の演劇が入り
    「町人貴族」の中のドリメーヌ役がオットニ―になり
    ホフマンスタール役が「町人貴族」ではドラント伯爵を演じるという
    非常に複雑な入れ子構造になっている。

    ドイツ語上演で、英語の字幕が出るが
    ドイツ語は非常にわかりやすく
    下品な成り上がり貴族のジュルダンの
    下町訛りのドイツ語が、かなり笑える。

    劇中劇の劇中劇で
    オットニ―とホフマンスタールの役者さんは
    町人貴族の中では、ドリメーヌとドラントになるのだが
    喋り方まで変えて(フランス語訛り!)
    ドリメーヌとドラントの艶話に
    ホフマンスタールとオットニ―のラブストーリー的なものが絡んで
    暗喩が多くて、想像力をかきたてる。


    ↑ これがホフマンスタール役
    (写真はすべてザルツブルク音楽祭の公式サイトから拝借)

    バレエ・ダンサーも登場して(チューリヒ・バレエ団!)
    成り上がり貴族と、本当の貴族の振るまい方の違いなどが
    むちゃくちゃ鼻につく程、協調されていて
    まぁ、鼻もちならないというか、イヤミったらしいというか

    ・・・でも笑えて面白い。

    小太りのジュルダンが、カツラ被って
    バレリーナと一緒に踊る部分などは
    ドイツ語がわからなくても楽しい。



    ただ、こちらとしては
    やっぱり、ナクソス島のアリアドネの楽しさは
    序幕にある訳で
    序曲もなければ、メゾ・ソプラノの作曲家も登場しないのは
    ちょっと、う〜ん、欲求不満が溜まる。

    作曲家は演劇では男性で
    ツェルビネッタにキッスされて惚れて夢中になってしまう(笑)
    (作曲家+ツェルビネッタ恋仲演出は、最近多いような気がする)
    オペラ部分でも、ツェルビネッタのアリアを作曲して
    せっせと楽譜を渡す場面がある。



    侍従長は、ベテラン中のベテラン、ペーター・マティックが登場。
    この人の持ち味って、大袈裟でもなんでもないのに、本当に素晴らしい。

    前半の演劇の後は、普通に後半のオペラ。
    舞台は、島の代わりに
    何故か分解されたグランド・ピアノが置いてある。
    (フォルクス・オパーの時もグランド・ピアノが
     ベッド代わりになっていたが・・・ これも流行?)
    後ろは、観客席になっていて
    最初の演劇で登場した人たちが鑑賞しているという趣向。



    ところで、この Haus für Mozart、
    昔は祝祭小劇場と称していたホールで
    私は5カテゴリーの125ユーロの席で
    3階席(最上階)の正面後ろだったのだが

    何、この音響の良さ?????

    良いというより、むちゃ響き過ぎで
    最初、オーケストラも俳優さんも、マイク使ってる?と
    怪訝に思ったくらい
    ともかく、天井桟敷に響くのである。

    俳優さんも歌手も
    声量はあるのだろうが
    それ以上に、音の鳴り方が普通じゃない。

    オペラ部分になったら
    歌手の声とオーケストラが
    時々はうるさい位の大音響で鳴る。

    このオペラも
    ツェルビネッタのアリアが通常より長かったりする。

    ツェルビネッタ役のエレーナ・モシュクは
    上演前に「風邪で調子が悪いので高音が上手く出ないかも」
    という警告はあったけれど

    いやいや、3点F までちゃんと出した。たいしたもんだ。
    声が転がるタイプではなくて
    一つ一つの音を、しっかり意識的に当てているので
    聴いている方が少し疲れるけれど
    あれだけ歌えたら、見事である。

    オペラ部分全体に言える事だが
    歌手が、全員「頑張ってます」がミエミエ(笑)
    いや、シリアス・オペラだから、それで良いのだが
    ニュアンスに多少欠けるところないワケではない。

    バッカス役はダブル・キャストだが
    私が見たのは、ヨナス・カウフマン。

    豹柄の衣装を着て、後から登場すると
    舞台上の観客が全員、ビックリするという趣向で
    アリアドネが歌うと
    ビックリして、ネコのようにピアノの陰に隠れてしまう(笑)



    最後のツェルビネッタ登場も
    いつも慣れているように、stumm, stumm だけで終わりではなく
    またもや、しっかりとアリアが入る。

    ホフマンスタールとオットニ―も
    バッカスとアリアドネがくっつくところで
    端の方で、しっかりくっついている。
    最後の最後に、ホフマンスタール役が、締めのセリフ。

    ・・・そりゃ、長いはずだわ。

    オーケストラはウィーン・フィルで
    これは、もう、お手のものだから
    室内楽編成でも(音響は凄いし)安心して聴ける。

    同じプロダクションが
    12月にウィーンの国立オペラ座で上演される。
    (ただし、国立オペラ座の方は演劇はなくなって
     従来通りの序幕上演になる予定)
    フランツ・ヴェルザー=メストの指揮で
    ファリーがツェルビネッタ役で登場予定。

    往復、車でザルツブルクまですっ飛ばして
    結局、ウィーン帰着が明け方の4時だったけれど
    でも、充分ペイした公演だった、と満足な私に

    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    でも、雨も嵐もなくて、高速道路を飛ばせたのはラッキー。
    行きはさすがに休暇の車が多くて
    サンデー・ドライバーを含めて、高速道路が無法地帯になっていたが(笑)

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