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ドン・パスクワーレ クロースターノイブルク

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    Babenberger Saal 2012年7月20日 20時30分〜23時15分

    DON PASQUALE
    Gaetano Donizetti

    ドン・パスクワーレ Marc-Olivier Oetterli
    ノリーナ Chiara Skerath
    エルネスト Caner Akin
    マラテスタ Mihail Dogotari
    公証人 Andy Hallwaxx
    フロント・デスクの女性 Inge Altenburger

    オーケストラ Sifonietta Baden
    コーラス Chor der Operklosterneuburg

    指揮 Christoph Campestrini
    演出 Andy Hallwaxx
    舞台 Hans Kudlich
    衣装 Franz Blumauer

    雨で20℃を切っていて
    毎年楽しみにしているクロースターノイブルクのオペラは
    修道院の中庭ではなく
    バーベンベルク・ホールに会場変更 (T.T)

    このオペラ、修道院の中庭だと
    段々、暗くなってきて、周囲の修道院の建物がボーッと浮かんで
    塔の上の、ハプスブルク家の王冠や
    キリスト教のミトラの帽子が、夜間照明に浮かび上がると
    ものすごく雰囲気がある上に

    安いチケットでも、観客席の傾斜がかなりあるので
    一番安いチケットを買っても、舞台は全部問題なく見える、という利点があるのだが

    バーベンベルガー・ホールになると
    どうしても「学芸会」っぽい、小規模なこじんまりしたオペラになってしまう。



    27ユーロの一番安い席は
    本来であれば、最終の列から2番目のところなのだが
    バーベンベルガー・ホールでは、ギャラリーの舞台脇の席。
    オーケストラのすぐ上で
    乗り出せば舞台は、すぐそこで、ほんの一部が見えないけれど
    全然問題ない。

    惜しむらくは、字幕が、シャンデリアの後ろになって
    全然読めないのだが
    まぁ、作品はドン・パスクワーレだし・・・

    開始前に出てきた監督曰く
    「雨で残念ですが、我々はこのホールがある事を嬉しく思います。
     寒さに震える事もありませんし
     50分上演して、払い戻しもなくサヨウナラ、という事もありません」

    ・・・って、何処にライバル意識を燃やしているのか見え見えじゃん(笑)
    あれに行く人とは、層が違うんだし
    第一、規模が全く違うから、そんなにライバル視しなくても(爆笑)

    舞台は50年代のホテル。
    下手にフロント・デスクがあって
    そこに受付の女性が座っている(俳優さんである)

    ドン・パスクワーレとマラテスタの会話も
    ロビーで、朝食を取ったりしている間に
    チェック・インする客あり、チェック・アウトする客あり。

    出てくるホテルのスタッフの衣装が・・・
    あっはっはっはっはっは
    知ってる人は知っている、とあるウィーンの有名ホテルのにソックリ。

    ドン・パスクワーレ役の Marc-Olivier Oetterli 面白い。
    声もあるし、すごい細かいパッセージまで
    はっきりしたイタリア語で早口言葉をこなすのだが

    それ以上に、飄々としたコミカルな演技がイケる。
    表情見てるだけで笑える。

    ノリーナ役の  Chiara Skerath が魅力的。
    美人でスタイル良くて
    (登場はホテルのバスタブにキャミソールで・・・・(笑))

    声量とかは、バーベンベルガー・ホールそのものが小さいし
    私の席は舞台脇だったので
    どこまで響いているかはわからないが
    歌手の水準としては、抜群である。

    マラテスタ役の Mihail Dogotari の声量は結構あった。
    エルネストの Caner Akin も、高音はちゃんと飛ぶ。

    ただ、マラテスタとエルネストは
    演技がかなりマジメ風で
    ぶっ飛んでるノリーナとドン・パスクワーレに比べると、ちょっと硬い。

    マラテスタとエルネストはダブル・キャストなので
    たぶん、もう1回、別キャストで鑑賞できる予定。
    (また行くんですか? って行くんです。文句ある?(笑))

    50年代のイタリアのホテル、という設定だが
    違和感はなく
    衣装も、かなり凝っていて、見応えあり (^^)v

    私の席から良く見えるオーケストラは、狭いところにギッシリで
    後ろの幕に背を付けて立つ指揮者は
    白の背広に白のズボン (*_*)

    すごくお茶目な指揮者で、この人の棒もそうだが
    表情がスゴク豊かで楽しそう。

    今日と25日だけ、何と演出担当の Andy Hallwaxx が公証人役で出演
    ・・・というのは、監督のスピーチで知っていたが

    最初から舞台の上で、どこかの有名ホテルのポーター服を着て
    あちこちに縦横に動き回って
    惚けた演技を見せてくれる人が

    突然捕まって、カツラを被らされて
    公証人をやらされてしまう、という設定(笑)

    ともかく楽しい。
    イタリア・オペラだけど、コミカル・オペラなので
    人は死なないし
    笑えるアリアが一杯詰まってる。
    (まぁ、エルネストが失恋したと思いこんで歌う
     かなりシリアスなアリアもあるが
     水兵服みたいな50年代の Tシャツで
     お前はジェームス・ディーンか、という格好で歌われると
     これも、かなりコミカル f(^^;))

    まぁ、ウィーンやその周辺の
    耳の肥えている音楽ファンもターゲットに見込んでいるので
    このクロースターノイブルクのオペラは、外れがない(きっぱり)

    修道院中庭ではなくて残念だったけれど
    今回は「学芸会」の雰囲気はあまりなくて
    (もともと、話の筋から言っても
     割にチマチマした感じのオペラだし (^^))
    水準は高いし、実力のある若手が出演するオペラだから
    絶対にお勧め。

    ・・・でも、知名度がないので
    日本からの観光客は来ないんですよね、ふん。

    超有名な歌手を聴きに行くより
    これから出そうな若手の公演に行って
    目をつけた歌手が、どんどん伸びていって有名になるって
    源氏物語の紫の上的な楽しみで
    これこそ、音楽ファンの醍醐味だと思うんですけどね (^^)v



    しかし寒いぞ。
    でも、来週、また太陽が出ると、30℃以上の予報だし・・・
    何だかよくわからん天気。



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