チェコフィル + セミヨン・ビシュコフ

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    9月25日はコンサートのダブルヘッダーやってます。
    17時からのウィーン・フィルの記事を最初に読みたい方は
    こちらからどうぞ。

    下は、その後、20時30分からのチェコ・フィルの個人メモです。


    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月25日 20時30分〜22時

    Tschechische Philharmonie
    ピアノ Daniil Trifonov
    トランペット Selina Ott
    指揮 Semyon Bychkov

    Dmitri Schostakowitch (1906-1975)
     Konzert für Klavier, Trompete und Streichorchester c-moll op. 35 (1933)

    Antonín Dvořák (1841-1904)
     Symphonie Nr. 8 G-Dur op. 88 (1889)

    ウィーンの感染者数の増加が急激なため
    あちこちでウィーンが危険地域に指定されてしまったが
    お隣のチェコのプラハから、チェコ・フィルはウィーンに来てくれた。

    もっとも、昨日9月24日から
    オーストリアがプラハを危険地域に指定したが・・・

    各国が様々な条件で
    ここ行ったらダメとか
    ここから帰るなら検査して自己隔離してとか
    毎日、情報が変わるので
    今、ヨーロッパ内を移動するのもタイヘンなのである。
    (面倒だからオーストリアから出ない事にしている)

    インターナショナル・オーケストラのチクルスの一環だが
    18時からのコンサートと、20時30分からのコンサートに分けて
    客席に充分に空き席があるようにしている。

    コンツェルトハウスは客席が埋まっていなくても
    残響時間にそれほど差はないし
    チクルスの常連客ばかりなので
    天井桟敷も、そこそこ観客は入っている。

    さて、最初のショスタコーヴィッチの
    ピアノとトランペットと弦楽のためのコンツェルトなんて
    初めて聴く(コンツェルトハウスでは27回演奏されているらしい)

    わっはっはっは(唐突にすみません)
    いや、これ、パロディじゃん。
    しかも、フラグメントが出ては隠れ
    気分の浮き沈みが激しくて
    ドラマチックなのに、何てせわしない曲。

    トリフォノフはいつもの髭で出て来たが
    この人、この曲では
    ピアニストというより、パーフォーマーだわ。

    弾き方や身体の動きを見ていると
    おいおい、いつからグレン・グールドの真似してるの、という
    前屈みの典型的グールド姿勢あり
    かと思うと
    第2楽章の、ラヴェルのト長調の第2楽章のような
    美しいメロディの深い音を出すために
    指じゃなくて、手の脇のところで黒鍵を叩いたり

    いや、もちろん確固たる技術があるからこそ出来るんだけど
    このパロディをパーフォーマンスとして
    自分もピアニストのパロディをやろうとしたのか
    結果的にそうなったのかはわからんが

    トリフォノフ、面白い。
    ただの端正で可愛い若いピアニストから
    不思議な方向に変化している(ような気がする)
    これから、あの若い個性がどう華咲いて行くか楽しみだ。
    こういうコミカルな方向でも大歓迎よ(笑)

    トランペット・ソロのセリーナ・オットが素晴らしい。

    日本でもコンサートの予定だったらしいが
    この状況でキャンセルになっている模様。
    あ〜、それは本当に残念!!!!

    2018年に20歳の若さで女性としてミュンヒェンのコンクールの
    トランペット部門で優勝、という勲章を引っ提げているが
    この女性トランペット奏者、ウィーン音大などに在籍し
    ウィーン私立音楽大学を今年、卒業しているそうだ。

    トランペットのソロ曲って
    意外にコンサートでも聴く事があるんだけど
    私の場合、そういうソロは、ほとんどが現代曲だったので
    何だか、普通のメロディでトランペットを聴くというのが不思議。

    (ショスタコーヴィッチは、クラシックのパロディを作曲しているので
     トランペットのメロディも伝統的なフラグメントである。
     もちろん、消音器を付けたりとか、音色の違いは大きい)

    しかも、その音色の美しさ、透明感にダイナミック・レンジの大きさ。
    あんなに弱音でトランペットって吹けるんだ(びっくり)
    ピアノも面白いけれど、トランペットも負けずに面白い。

    アンコールにピアノとトランペットの二重奏で
    ラフマニノフの歌曲を演奏したのだが

    途中で、トリフォノフが、あれ?とか言って
    突然立ち上がり、舞台袖に消えるハプニング発生。
    (楽譜を間違えたらしい)
    ・・・可愛いじゃないか、とも思ったが
    1日2回続けてのコンサートでお疲れが溜まったのかも。

    後半はドボルジャークの交響曲8番。
    当初、9番、新世界から、が予定されていたが
    ワタクシ的には、9番より8番の方が好き ♡

    チェコフィルのドボルジャークって、絶品なんですよ。
    そりゃ「これは俺たちの曲」っていう矜恃もあるだろうけど
    チェコフィルの底弦(ビオラ、チェロ、コントラバス)の
    厚みのある響きが、曲全体をしっかり支えて
    ちょっとごつい、泥臭い(良い意味で)感じが
    他のオーケストラにない味で
    これこそチェコのオーケストラだ、と感じるところが多い。

    キモになるフルートのソロ、巧いわ〜 ♡
    割りにあっさり、ベタベタでなく演奏しているのだが
    澄んだ空気を感じさせる透明な音色で気持ちが良い。

    ただ、ホルンが舞台下手(しもて)に位置していたので
    ギャラリーにはホルンが突出して響いて来るのが
    ちょっと残念というか・・・
    何故にコンツェルトハウスの大ホールって
    あそこにホルンが入ると
    ギャラリーにホルンばかり響いて来るんだろうか?
    (ウィーンのオーケストラの場合は
     ホルンはほとんど、上手(かみて)に配置されるので
     音のバランスは良い)

    指揮者のビシュコフは、かなりお疲れの様子で
    オーケストラだって、18時と20時30分の2回のコンサートで
    その前にゲネプロとかもしているだろうから
    体力的には大変だっただろうなぁ。

    終演22時だったけど、チェコフィルのメンバー
    ウィーンに宿泊したんだろうか?
    (オーケストラによっては、そのままバスで帰るという
     ハードなケースもないわけじゃないから)
    ・・・で、ウィーンからプラハにちゃんと帰れたのかなぁ。
    いやいや、それは余計なお世話なんだけど
    ついつい、このご時世では、そういうのが気になる。

    外国からの客演のオーケストラにキャンセルが相次いでも
    ウィーンのオーケストラは頑張っているので
    やっと始まった音楽生活に大きな不満があるワケではないが
    やっぱり、同じ文化圏(と言ったらチェコ人は怒るか?)であれ
    ウィーンではないオーケストラの響きを聴くのは
    すごく新鮮で楽しい。

    久し振りにコンサートのハシゴをして
    プレイヤーじゃないけれど
    聴く方もちょっと疲れたかも、という
    根性ナシの私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ウィーン・フィル + ブロムシュテット 1回目

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      Musikverein Großer Saal 2020年9月25日 17時〜18時10分

      Wiener Phlharmoniker
      指揮 Herbert Blomstadt

      Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
       Die Hebriden oder Die Fingalshöhle, Konzertouvertüre, op. 26
       Symphonie Nr. 3, a-Moll, op. 56, „Schottische Symphonie“

      Johann Strauss Sohn (1825-1899)
       Kaiser-Walzer, op. 437

      ウィーン・フィルのソワレ定期・・・だった筈なんだけど
      今シーズンのウィーン・フィルの定期は定期じゃなくなって
      いや、予定通り+追加のコンサートで楽友協会で演奏はするのだが
      何せ、このご時世で、会員のいつもの席の確保が出来ず
      (最低距離で他人とは1席空けなければならない)
      もとからの会員は優先的にチケットを買える、という方式。

      来たのがウィーン・フィル事務局からじゃなくて
      楽友協会からの回答で
      もちろん、チケット料金もウィーン・フィル料金ではなく
      (ウィーン・フィルの定期料金は非常に安かった)
      楽友協会料金(超安席だと約2倍)になっている。
      チケットも、楽友協会デザインのチケットである。

      支払い済みのウィーン・フィル定期の料金は返す
      とは言われているものの
      たぶん、バタバタなんだろうなぁ、まだ返って来ていない。

      しつこい私は、チケット申込書に
      (書くところはなかったんだけど(笑))
      いつもの自分の席番号を書いて
      ここの確保をお願い!!!と出したら
      いつもの席の確保は出来た。えっへん。

      で、まずはシーズン1回目の公演に
      ブロムシュテット、御歳93歳が元気でご登場。
      ちなみにプログラム変えて、2回目もブロムシュテットが振る。

      さて、確かに金曜日の17時のコンサートって
      仕事している人は来られないだろうし
      ウィーン・フィルの定期会員の方々は
      音楽好き、というよりは社交界的な要素が多いので
      多少は覚悟していたとは言え

      何?この人数の少なさは???
      ギャラリーなんて、1列目に1人だし
      平土間ガラガラ
      バルコン・ロジェも空き放題。

      ただし、ちゃんと係員が来て
      「席を移動しないで下さい」と釘を刺す。
      そりゃそうだろ、ここで私がきゃーっ、とか言いつつ
      バルコン・ミッテあたりのお高い席に移動した後
      その周辺に感染が発生したら、私には連絡が来ない(かもしれない)

      楽友協会ホールは1700席くらいある筈だが
      入ってるのって、たぶん、300人いるかって感じ。

      これは音響的には、非常にヤバイ・・・😱

      で、例の超安席に陣取ってみたら
      本当にヤバかった。

      たぶん、 残響時間が3秒に近いか、3秒を越えてる。
      最初のテープのアナウンスで、既にエコーがある。

      へブリーデン、好きな曲で
      しかもウィーン・フィルの柔らかい弦で聴くのは
      ものすごく贅沢な快感なんだけど

      フォルテになると、うるさいよ〜(涙)
      聴衆という緩衝材がないから
      めちゃくちゃ響くんだもん。

      しかもブロムシュテットが
      オーケストラを目一杯鳴らすので・・・
      いや、良いんですけど・・・

      オーケストラにしてみたら
      観客の入っていないプローべの時の音響で慣れていそうだが

      オーケストラの真上で
      もろにダイレクト波と、横の壁からの反響を耳にする私は
      時々、耳が痛くなりそうな

      うおおおお、ウィーン・フィルって
      アメリカのオーケストラだったのか・・・あ、いやいやいや
      これはオーケストラではなく
      偏に、ホールの音響のせい、というより
      観客数が少ない事に起因する。

      チケット売れてないっていうのがなぁ。
      天下のウィーン・フィルさまさまのコンサートは
      楽友協会だったら、普通ならあっと言う間に売り切れになるのに。

      メンデルスゾーン・バルトルディは
      熱心な読者はご存知の通り
      コンサート序曲のプロゼミで集中的に扱った事があって
      あの精神的に厳しい時期に(あったんです、そういう時期が)
      メンデルスゾーンで救われたので、私は大好き。

      スコットランドも本当に良い曲で
      ブロムシュテットが、あくまでも正統ロマン派で
      何ともロマンティックに歌わせるのが、とても魅力的。

      普段あり得ないホールの音響なのだが
      厚みのある柔らかい弦に乗る管楽器の音も素敵だし
      如何にも、これがドイツのロマン派、という感じ。

      第3楽章の速さには、ちょっと驚いた。
      むちゃくちゃ速いテンポで、オーケストラを煽って
      ちょっと忙しない印象が(音も大きいし)あるけれど
      それに続く最後の楽章の華やかさは
      その前の、あの荒々しさと対照をなして
      見事に決まった感じがする。

      なんかもう、最後で、世界バンザイみたいな(妄想)

      まだ、災難は終わってないぞ
      でも、この災難が終わって
      また世界が正常化したら、こんな気分になりそうだ。

      最後が、何故、この曲が?と不思議に思うのだが
      ヨハン・シュトラウスの皇帝ワルツ。

      いや、名曲だし誰でも知ってるし
      オーケストラも演奏し慣れている曲だと思うんだけど

      最初はハイドンで始まって
      だんだんシューマンになって行って
      最後はベートーベンで終わって

      ヨハン・シュトラウス2世は何処に?(妄想)

      ウィーンらしさというか、緩さというか
      遊びがなくて、徹底的にドイツ的?
      音は華やかなんだけど、何だか窮屈で
      聴いていて、音は美しいし、端正で正しいのだが
      あまり面白くない(すみません、シロウトが)

      同じコンサート、同じ席で
      また日曜日の午前中に行く予定なので
      日曜日定期の客が、もう少し
      せめて、800人くらい入っていれば
      (本当は70%以上欲しいので1000人希望だが
       それは強制的空き席確保のために無理であろう)
      多少なりとも緩衝材が入って
      音響が良くなっていると良いのだが・・・

      今日は雨で、ともかく急に寒くなったので
      こういう時には
      コートをクロークに預けさせず
      必ず会場に持って入ってもらうだけで
      かなり音響が違うんですけど

      一応、一般的マナーの問題とかあるだろうから
      それは出来ないか(涙)(本当はやって欲しい)

      明日、土曜日の午後には
      ドレスデン管弦楽団のコンサートの予定だったのに
      キャンセルになってしまい
      (ウィーンが危険地域に指定されているので
       ドイツのオーケストラはウィーンに入れないのである)

      月曜日と火曜日に予定されていた
      ローマの聖チェチーリアとパッパーノもキャンセルになった。

      日曜日の2回目が、それだけにすごく楽しみな私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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