シュタイヤーマルク小旅行 その2

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    シュタイヤーマルク小旅行2日目。

    今回は2泊だったので
    真ん中の1日をどうするか。

    こういう、どリッチ超高級ホテル宿泊の場合は
    ホテル敷地内でゴルフしたりテニスしたり乗馬したり
    近くの山道を歩いたりするのが正統な過ごし方とは思うが

    私とタビトモは
    できればなるべく色々な経験をしたいタイプ。

    まずは近く(ドライブ50分くらい)にある
    アドモント修道院を目指す。

    11時に図書館の一般ガイディングがある。
    (図書館はガイディングなしの見学も可能)
    世界で最も大きい(面積的に)修道院の図書館で
    啓蒙時代を反映して
    珍しくも白や金を多用した、明るい図書館。
    (他の修道院の図書館は割りに暗い感じがするのが多い)

    写真は許可されていたが
    私は写真を撮らない人なので(すみません)
    ドイツ語だが、公式サイトからの動画を貼っておく。



    修道院の公式ウエブ・サイト(英語) は こちら

    現在、21名の修道僧がいるそうで
    修道院に付属して、バロックの博物館、ゴシックの博物館
    加えて、現代芸術の博物館と、自然博物館があり
    学校も経営している。

    芸術を通じての啓蒙活動を主にしているようで
    現代芸術(写真が多かった)は、かなり面白かった。
    宗教的なモチーフはほとんど感じないけれど
    神父さんたちが、教会で床にぶっ倒れていたり
    りんごを咥えた姿で立っていたりするシリーズは素晴らしい。

    図書館のガイディングは
    芸術史を大学で専攻しているという女性が
    詳しく説明してくれて、興味深かった。
    この図書館、上のギャラリーに登る梯子がないのだが
    何と、図書館内に4箇所、本を装った向こう側に
    隠し階段がある。
    (見た目を重視して、カッコ良く見せようという
     涙ぐましい努力の結果、階段を隠したらしい)

    自然博物館は
    ウィーンの自然史博物館を知っていれば
    その小規模なもの、と言えるかもしれないが
    地元の虫や蝶のコレクションが圧倒的だし

    農業に精通して
    リンゴやナシを作っていた人が
    ロウ細工で、様々な種類のリンゴやナシを
    ものすごくリアルに作ったコレクションがすごい。
    (どう見ても本物にしか見えないが、ロウ細工である!)





    さて、アドモント修道院から
    更に車で約1時間のところに
    アイゼンエルツという村があり
    そこに、エルツベルクという山がある。

    早回しの動画だがイメージとして、ちょっと見て下さい。
    1分に満たないので。
    (砂利を運ぶトラック、巨大なので
     こんなに早くは走りません)



    この段差のある不思議な山は
    40年前、グラーツ大学に留学した時から気になっていて
    実は20歳の時に
    アイゼンエルツまで列車で出掛けた事がある。

    今、考えるとアホなのだが
    列車の駅が市内や鉄鉱山のど真ん中にあるワケがなく
    市内から離れた、ど田舎の駅で
    いったい、あの段差のある山はどこなんだ?と困惑している時に

    住民の家族の人が声を掛けてくれて
    そのまま、何故か、そのお家に呼ばれて
    お茶をご馳走になって

    何も見学せず、目的だった山も見られず
    帰って来た・・・という、トンマな思い出。

    あの時に何がショックだったかと言うと
    鉱山で仕事をしていた、というご両親が
    文盲だった事。
    息子は字が読める、と自慢していらしたが
    そういう労働者層が居る(繰り返すが40年前の話)というのが
    当時の私には、ひっくり返る程のカルチャー・ショックだった。

    最後のツアーが15時、というので
    ナビを使って行ったのだが
    ナビにアイゼンエルツと入れたら
    本当に山の頂上を目指してしまい(笑、ナビは悪くない)

    車が1台、ギリギリで通れるような道の
    すごい傾斜を走っていったら
    途中で進入禁止(そりゃそうだろ)

    慌てて戻って、どこだ?と探したら標識を見つけて
    何とかギリギリ15時のハウリー・ツアーに参加。

    ヘルメットをもらって
    「世界で一番巨大なタクシー」こと、ハウリーに乗り込む。
    タイヤだけで、人間の身長よりずっと高い。

    ガガガガガ・・・・と、巨大タクシー(笑)は段を登って行く。



    露天掘り鉱山で、今でも毎日爆破が行われているそうで
    (爆破見物ツアーもある)
    365日24時間、休みなく鉄が採掘されているけれど
    現在は自動化がかなり進んでいて
    従業員数も少なくなったとの事。

    観光地というよりは
    今でも採掘が行われている鉱山なので
    トラックの化け物みたいな車が走っていて
    遠くから見ると小さく見えるが
    近くで見ると、すごい大きさで、ド迫力で
    KOMATSU と表示があるので、ちょっと嬉しい。

    ケルト人の時代(700年代)から採掘が行われていたそうで
    ケルト人は、ここの鉄をローマ人に売りつけていたそうだ。
    ローマ人は、この鉄を買って、ワインで支払ったとのこと。

    現在の鉄は、ここからリンツとドナヴィッツに送られていて
    LD転炉という名称は、リンツのLとドナヴィッツのDを取ったもの。

    意外や意外なんだけど
    オーストリアは観光だけではなく
    こういう工業技術開発にも優れている(場合がある)
    近くのレオーベンには、鉱山業大学もある。
    (ウエブ・サイトは こちら

    最後のツアーだったし、普通の水曜日だし
    家族連れと、我々みたいな年配のオーストリア人ばかりだったが
    ギリギリで間に合って良かった ♡

    40年前は、きっと一般公開はしていなかったかもしれないが
    (だって、あくまでも採掘地だしね)
    でも、40年経って、やっと、この段差だらけの山を見られて
    夢が叶ったような気分。

    2時間かけてホテルに戻り
    サウナ入って、夕食を取って
    (丸ごとのシュタイヤーマルクの鱒と
     お魚のバリエーション)
    クリックで大きくなります。





    次の日は、レオーベンやゼンマリンク経由の高速道路で
    途中のお茶休憩2回入れて、3時間でウィーンに戻って来た。

    3日間の短い休暇だったけど
    カーブてんこ盛りの山道を含む800キロ弱のドライブが出来て
    ここ数年、あまり車を運転しなくなっていたので
    ドライブがむちゃくちゃ楽しかった。

    天気にも恵まれて
    久し振りに山を見て
    ハイソサイエティっぽい客の集まる高級リゾート・ホテルで
    身の丈を越えてエンジョイして来た私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    天候に恵まれたのもあるけれど
    確かにシュタイヤーマルクって、オーストリアの緑のハートというのが
    よくわかる小旅行だった。

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