愛の妙薬@国立オペラ座

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    Wiener Staatsoper 2020年9月14日 19時30分〜22時

    Gaetano Donizetti
    L’ELISIR D’AMORE
    Text von Felice Romani
    Melodramma giocoso in zwei Akten

    指揮 Evelino Pidò
    演出 Otto Schenk
    舞台・衣装 Jürgen Rose

    アディーナ Pretty Yende
    ネモリーノ Javier Camarena
    ベルコーレ Clemens Unterreiner
    ドゥルカマーラ Nicola Alaimo
    ジャネッタ Johanna Wallroth
    トランペット吹き Alfred Gaal
    ドゥルカマーラの家来 Nichael Burggasser

    Orchester der Wiener Staatsoper
    Chor der Wiener Staatsoper
    Bühnenorchester der Wiener Staatsoper
    Komparserie der Wiener Staatsoper

    愛の妙薬なんて何年振りかで
    微かな記憶だと、フローレスがネモリーノ歌う時には行った。
    調べてみたら、2009年4月8日だった。

    同じ演出で255回目の公演だそうだが
    今回は歌手の(ほとんど)総入れ替えで
    ほとんどが役のデビューか
    国立オペラ座デビュー。

    特に、アディーナ役のプリティ・イェンデは
    オペラ座のニュースに大々的に取り上げられていて
    鳴り物入りのデビューである。

    舞台開始前にスタッフがマイクを持って立つ。
    (たいていの場合、代役のアナウンスか
     歌手が調子が悪い、という警告か)

    コロナ・ウイルスの関係で
    今回の舞台、2名のキャスト変更が余儀なくされました。
    ネモリーノはハビエル・カマレナ(予定はリパリット・アヴェスティヤンだった)
    指揮はエヴェリーノ・ピド(もともとはジャコモ・サグリパンティ)
    なお、本日からの規制のため
    幕間での飲食は予約して席を取った方のみに許されています。

    何故にコロナ・ウイルスの関係なんだ、と思ったら
    ウィーン私立音楽大学のオペレッタ科で行った公演で
    現時点で24名のクラスターが発生し
    公演を鑑賞した国立オペラ座のスタッフも感染したため
    このスタッフとコンタクトのあったアーティストは隔離となったらしい。

    ザルツブルク音楽祭もグラーフェネック音楽祭も
    クラスターなしで上手く言ったのだが
    とうとう、クラシック界にもクラスターが発生したか・・・
    (しかも、またもや若い人たちの間で・・・)

    このオペラ、最初から
    メインの歌手に短いアリアがあって
    その意味では、しょっぱなから歌手のクオリティがわかる(笑)

    前評判に違わず
    プリティ・イェンデのソプラノが、ものすごくチャーミング
    ・・・というか、むちゃくちゃ可愛い。

    アニメ声と言ったら褒め言葉にはならないので止めるが
    無理して大声を出している印象が全くないのに
    自然でキュートな甘い声が、とても通って会場に響くし
    「叫んで」いる感じがないので
    ソプラノなのだが、聴いていて頭痛がしない。

    しかも、テクニックが素晴らしい。
    ドニゼッティのメリスマ、アジリタの音程感の良さ
    声の色を巧く使い分けて、ビブラートの使い方も見事。
    夜の女王とは言わないが
    3点cくらいは、叫び声にならない圧倒的な美声で聴かせる。
    ものすごく魅力的。

    これだけ歌える人ならロッシーニなんか映えるだろうなぁ。
    夢遊病の女とか、場合によってはルチアなんかも・・・
    持っている雰囲気が明るいので
    オペラ・コミックの方が役柄的には合いそうだが。

    ネモリーノにジャンプ・インしたハビエル・カマレナも良い。
    甘い声で、かなり声量はあるし
    コミカルな演技にとても合っている。
    (あ〜、言いたい事は察して下さい)
    ちょっと見た目、とっちゃん坊やみたいな可愛いマスクで
    愛嬌があって、それに相応する甘いテノール。
    ちょっと頑張って張り上げてるな、というのはあったけれど
    総じて、非常に聴き応えあり。

    ネモリーノのアリアも
    ちょっと大声過ぎ・・・だけど
    イタリアのオペラのアリアにドイツ・リートは求めていないので
    あれだけ高い声も華やかに聴かせてくれれば最高。

    本人、代役というのでかなり緊張したのではないかと思う。
    カーテン・コールの時に大喝采浴びて
    下を見て感激のあまり、かなり長い間、顔を上げなかった。
    (泣いていたのかもしれないが、よくわからん)

    ドゥルカマーラ役のニコラ・アライモは
    立派な体格のバリトンで、ドゥルカマーラ役のイメージにはぴったり。
    怪しげな感じはあまりなかったけれど
    登場人物が、皆、愛すべき役になっているので
    それはそれでバランスが取れていて良かった。

    ウンターライナーのベルコーレも堂々としていて
    こいつ、アディーナへの愛のために身を引く、というよりは
    最初から最後まで自信過剰の女たらしじゃないのか(笑)
    (ご本人はパーティのスピーチの通訳をさせて頂いた事もあって
     飾らないお人柄の親しみやすい方だと言うのは存じてますが)

    伝統的な演出で、奇を衒ったところもないし
    ヘンに現代的な置き換えもないので
    最初から最後まで、楽しく観ていられるのは有難い。

    しかしこう言うオペラ・コミックを観ると
    確かにメロディ・メーカーとしてのドニゼッティはスゴイ。

    ここ数日、ウェーベルンの音列とマトリックスに
    散々、悩まされて来た(で、まだ全部は終わっていない)時に
    こういう、楽しいオペラを聴くというのは気分転換になる。

    オペラ座は、他人同士は1つ席は空けてあるとは言え
    それでも入っている観客の数は少ないし
    椅子が置いてある立ち見席なんて、ほとんどガラガラ。

    観光客がいない(ないしは少ない)というのは
    ウィーンの文化事業に、こんなに打撃を与えるものなのか・・・

    公演終了後に帰ってニュースを見たら
    コロナ信号が、一部の地域で
    黄色だったのがオレンジになっていて(1つ危険度がアップ)

    オレンジになったら、屋内の催物の観客数が
    むちゃくちゃ制限されて
    オペラも演劇も、コンサートも全部キャンセルになるか、と思ったら

    信号で示されるのは
    あくまでもアドバイスであって
    今のところは、催物や学校に変更はない
    ・・・って、あのコロナ信号って、だったら何か意味があるんでしょうか?

    まぁ、何とか今のところは
    オペラもコンサートも続けて行われるようだが
    クラシックにもクラスターが発生した現在
    どうなるのか予想がつかず

    実はかなり心配している私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    そのウェーベルンの宿題だが
    どうやってもワケわからないので
    半分くらいまでやって、ともかくその分だけ先生に送った。
    後半と分析に関してはどうしよう・・・

    と言いつつ、明日から3日程、遊びに行って来ます。
    もちろん、この状態で外国には行けないので国内ですが。

    ところでネモリーノとアディーナのストーリーって
    オペラあるあるの、好きあってるけど告白できない系なのだが
    ネモリーノが、どうしてもアディーナから告白されたい・・・って
    隠されて抑圧された征服欲の問題ではないかと思うのだが
    オペラなんだから、そこまで考えなくても良いのかもしれない。
    けど、ああいう抑圧された欲望を持つ男性って
    後々、かなりコワイぞ。アディーナ、大丈夫か?(余計なお世話)


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