ウィーン交響楽団 + ダニエル・ハーディング

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月7日 19時30分〜21時10分
    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月8日 19時30分〜21時10分

    Wiener Symphoniker
    コンサート・ミストレス Sophie Heinrich
    ピアノ Rudolf Buchbinder
    指揮 Daniel Harding

    Robert Schumann (1810-1856)
     Konzert für Klavier und Orchester a-moll op. 54 (1841-1845)

    Richard Strauss (1864-1949)
     Also sprach Zarathustra. Tondichtung frei nach Friedrich Nietzsche op. 30

    同じコンサートに2回行くのは、私のデフォでもあるが
    普通は2回、個人メモを書くんだけど
    かなりズルして1回分でまとめる。

    もともと5月に予定されていたコンサートの代替えで
    7日は私のいつもの席だが
    もちろん、隣は1席空けてある。

    その隣に観光客?らしき
    今、ヨーロッパに入れないよね?という国の人が来ていて
    コンサート最中にスマホ弄って
    ビデオを撮ろうとしていたので注意したが
    英語がよく通じなかったようで
    ・・・ヨーロッパに住んでいる人たちかしら。

    まぁ、それはともかく

    ルドルフ・ブッフビンダーって73歳だよね?
    グラーフェネックは自分が音楽監督をしているので
    どんどん自分で演奏するのもわかるけど
    ここ数日でガーシュインからベートーベンのピアノ協奏曲を4曲弾いて
    間を置かずに
    シューマンのピアノ協奏曲を2日連続で演奏って

    超人だよ、これは。

    しかも、手抜きとか妥協とか
    金儲けのため(だけ)にやってる、という雰囲気は一切ない。
    いったい、このコロナ禍でアーティストが経済的に喘いでいる中
    どれだけ稼いだんだろう、とか
    下衆の勘ぐりをしてはいけない・・・
    (こういうところで自分の根性の悪さが出る)

    で、シューマンのピアノ協奏曲。

    うおおおおお(すみません)

    シューマンのピアノ協奏曲、すごく好きなの ❤
    だって、この曲、最初から最後まで
    情熱と愛と、愛の底にある不安と
    それを拭き払う喜びに満ちた曲じゃないですか。

    クールな人間なので(ツッコミ却下)
    情熱的な恋とか、運命の出会いとか
    白馬に乗った王子さまとか
    そういう華やかなラブ・ストーリーには
    一切、縁のない人生を送って来ても

    このシューマンのピアノ協奏曲を聴けば
    恋愛の甘酸っぱさや情熱
    焦燥感、内緒話、恋人との甘いコミュニケーションから
    ため息と高揚感に至るまで

    恋愛の醍醐味を、コンパクトに30分で、全て経験できます。

    あ〜、何か違うとか言う人も居ると思うけれど
    それはご自分の人生に華やかな恋愛のある
    リア充の方々なので(以下省略)

    ブッフビンダーも、こういう甘酸っぱい恋愛だったんだろうなぁ。
    音楽に昇華されているとは言え
    そのロマンチックな事と言ったら、もうもうもう(以下自粛)

    初日は第1楽章の出だしのテンポがかなり遅く
    まぁ、ねっとりとロマンティックに歌わせるなぁ、とは思いつつ
    ちょっと失速しそうなテンポでドキドキした。
    2日目はオーケストラは少しテンポを上げて
    ピアノのソロ部分は遅めに歌わせる事で
    音楽の流れを作って来た。

    溢れ出る情熱の想い・・・
    ああああ、素敵 ♡
    本当に、こういう熱い想いをぶつけられたら
    ・・・それは有難迷惑、いやストーカー(ロクな妄想にならん)

    第2楽章の、この内緒話の感じって
    もう、音楽と思えないじゃないですか。
    ピアノとオーケストラの掛け合いのキュートさ ♡

    段々、悩んでため息になった後に
    輝かしい歓喜の爆発的な喜びの最終楽章。
    うわ〜、もうたまらん。

    客席で身悶えしても
    コロナ禍真っ最中で席は空けているから
    別に誰の迷惑にもならん(たぶん)

    70歳過ぎのピアニストの演奏なんだけど
    あまりに若々しくて情熱的で
    でも、それが音楽的なコントロールの中で
    芸術に昇華されていて
    生臭くないのにリアルでダイナミック。

    ピアノ移動もあるので幕間あり。
    ただコンツェルトハウスはロビーが広いし
    ギャラリーの渡り廊下も広くて
    ・・・しかも、2日目なんて、誰もいないぞ、何だこれ。

    後半、
    最初の数小節だけで終わりと思う人が多そうな
    ツァラトゥストラはかく語りき。

    ちょっと初日の後に、色々と裏話を聞いてしまって
    そういう他人の意見に思い切り左右されるワタクシとしては
    中立な個人メモを残し難いんだけど

    私は初日の演奏の方が
    なんかこう、やけっぱちのエネルギーがあったような気がする。
    確かに、途中で音楽が流れない感じになって
    失速しそうなブツギレになりそうな部分もあったんだけど
    ともかくオーケストラのメンバーが
    いやもう、やるしかないでしょ、という開き直りのエネルギーがあった。

    コンサート・ミストレスのソロは
    最初、音程が不安定なところがあって
    割りに線が細かったが

    2日目には音程は安定して来て
    まだ、ちょっと引っ込みっぽいところはあったけれど
    なかなか聴かせてくれた。

    1日目の演奏が
    ド素人聴衆の私には、えらく気に入った。
    久し振りにリヒャルト・シュトラウスの
    しかも大編成オーケストラを
    (COVID仕様で弦のメンバーは減らしてはあるが)
    残響バッチリの素敵なコンツェルトハウスの大ホールで聴くと
    グラーフェネックの残響ゼロに慣れた耳には
    豪華絢爛、絢爛豪華、華麗豪壮、贅沢至極、酒池肉林
    言いたい事は察してクダサイ。

    リヒャルト・シュトラウスのオーケストレーションの華麗さと言ったら
    作曲家ご本人が、演奏者にとってサ○だろうが
    ナチだろうが、ケチだろうが
    ともかく、あの、音の響きの感覚というのは天才だわよ。

    1日目にあまりに触発されてしまい
    次の日に研究所の図書館で
    オーケストラ・スコアを見ながら聴いていたのだが

    あ〜、全然ついていけない(自爆)
    だって、オーケストラのトゥッティのところが
    突然、スコア縦書きになってるし

    だいたい、よく見れば
    スコアの出版年が1904年である。

    第一次世界大戦の前かよ。
    しかも、リヒャルト・シュトラウスもまだ生存中。
    116年にわたって、この図書館にあって
    何人の学生が、これ見ながら絶望していたんだろう・・・(違)

    2日目は、若い10人くらいのグループが
    後ろにぎっちり座って
    マスクなしで大声でお喋りしていて
    しかも、オーストリアの新感染者数が500人以上になり
    その大半がウィーンという
    ちょっと笑えない状況だったのだが
    (ワタクシは医療用マスクを演奏中でも外しません、自衛しなくちゃ)

    1日目に比べて
    演奏そのものは落ち着いて来たような印象がある分
    ちょっと平坦というか
    モノっぽいというか
    もう少し、色のニュアンスが出ても良かったかな、という感じ。
    (あくまでも妄想と個人的偏見です)

    低音の響きが、ズンズン響いて、すごく良いんだけど
    途中のピアニッシモの低音だけのアンサンブルの時に
    結構な数の咳き込みがあったのは何故だ?
    いま、もう、緩み放題だから
    咳しても良いのか?
    (6月から7月は、さすがに誰も絶対に咳はしなかった・・・
     それを考えると、普段の観客マナーに戻った、という事かもしれないが
     ああいう咳は、とっても残念)

    しかし、ウィーン交響楽団って
    ここ数年で、弦がむちゃくちゃ良くなって来てる気がする。
    もともと、管楽器集団は巧くて
    どこかの超一流オーケストラにも負けないくらいだけど
    ちょっと弦がね、というところがなくなって来て
    その意味では、すごく良い音を出すオーケストラになって来てる(ような気がする)

    ダニエル・ハーディングは
    ウィーンでデビューした頃は
    普通の背広に青い細めのネクタイしていて
    いったい、どこの若いお兄ちゃんって感じだったけど

    今回はちゃんとした燕尾服に
    白のシャツ+白の蝶ネクタイで
    かなり貫禄が出て来たような感じ・・・だけど
    やっぱり若々しいインテリのお兄ちゃんである。

    指揮がとても美しい。
    無駄な動きが一切ないのに
    適切なキューと表情を出して来て
    動きにも、大袈裟さや見栄は全くないけれど
    ともかく正確で適切な動きをする。
    (よって、派手さはあまり見られない)

    ウィーンだけで300人を越える感染者が発生して来ると
    これから、秋・冬にかけて
    もしかしてもしかしたら
    こういう大規模オーケストラで
    大ホールで行なうコンサートは
    また、3月のように
    ある日突然、はい、全部キャンセル
    ホール閉鎖
    ・・・という可能性もゼロではない。

    というより、もしかしたら、その可能性はかなり高い。

    その意味で
    大編成オーケストラによる
    こういう絢爛豪華なオーケストラの響きは
    いつまで聴けるのかわからない。

    そう思うと、本当に一瞬一瞬が愛おしい。

    お願いだから、みんなマスクして
    握手とかハグしないで
    コンサート会場でマスク取って
    前の列(に座っている私)に向かって
    演奏前に大声でお喋りしないで・・・(ただのエゴです)

    10月の楽友協会のチケットの発売も始まったのだが
    超安席はもう全然なくて
    いつもだったら、5回か6回行ける予算で3回くらいしか買えず

    気軽に毎日コンサートに行けるような状況ではなくなって来ているのも
    音楽(というよりナマ音)ファンとしては懸念要素ではある。
    (だいたい、今、ワタシは失業者である)

    まぁ、破産して、悲惨な老後になるとしても
    ナマ音なくて何が人生!とか
    ワケのわからない開き直りをしている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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