ウィーン交響楽団 + ロレンツォ・ヴィオッティ 2回目

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    Musikverein Großer Saal 2019年11月9日 19時30分〜21時15分

    Wiener Symphoniker
    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
    指揮 Lorenzo Viotti

    Arnold Schönberg (1874-1951)
     Verklärte Nacht, op. 4
      Fassung für Streichorchester (1943)

    Giuseppe Verdi (1813-1901)
     Quattro pezzi sacri
     Vier geistliche Stücke
      Ave Maria über eine rätzelhafte Tonleiter (Scala enigmatica)
       für vierstimmigen Chor a cappella
      Stabar Mater für vierstimmigen Chor und Orchester
      Laudi alla Vergine Maria für vierstimmigen Frauenchor a cappella
      Te Deum für vierstimmigen Doppelchor, Sopran-Solo und Orchester

    昨日と同じプログラムで
    同じく、むちゃくちゃ感情揺り動かし最大限の体験をしたのを
    もう一度個人用メモとして残すのも
    正直、無粋だとは思うのだが(笑)

    だったら書かずに、他の勉強しなさい
    ・・・という心の底からの声も聞こえて来ないワケではないが(自爆)

    今日のヴィオティのスピーチは少し長くなり
    このコンサートのテーマは「愛」です。
    リヒャルト・デーメルの詩の内容の中で
    チェロで入ってくるのは男性の声で
    この愛と父性に満ちたメロディを味わって下さい。

    ・・・そうだったのか!
    チェロが男性で父性愛に満ちているなんて
    考えた事もなかったです(感受性欠如)

    昨日の「宗教はどうでも良い」という発言はなかったが
    あれは、もしかしたら誰かが、それはヤバイと指摘したのかしら。
    だって年配の聴衆が多いし
    オーストリアは、何だかんだ言ってもカトリックの国なので
    宗教がどうでも良い、というのは危険な発言ではあった。

    今日のコンサートの後
    皆さんが愛の気持ちに触れて
    微笑みながら帰宅してくれたら嬉しいです
    ・・・というのは、なかなか良い言い回しだった。

    喋る指揮者は、私はあまり好きではないのだが
    (コンサート前のプレトークとかは別だけど)
    どこかの交響楽団の首席になって最初のコンサートで
    ツェムリンスキーの「人魚姫」を演奏する前に
    延々と人魚姫の話をした若い指揮者も居た事だし
    (ちなみにその名をC.M.と言って、当時30歳にもなっていなかった)
    ヴィオッティの、ちょっと気負いの入った
    今回の話は、短かったし、コンサートそのものも長くなかったので
    まぁ、よしとしよう。

    昨日も思ったんだけど
    本当にこの演奏、とことん弦楽オーケストラとしてのバランスと
    ダイナミックスと、各パートの音色が
    徹底的に計算されていて、見事だと思う。

    本人は「愛」とか「感情」とかを強調しているけれど
    音楽作りに関しては
    主観的な感情に全く流されず
    冷徹に分析を繰り返して
    音楽の底にあるものを掘り起こして
    プレゼンテーションしたいタイプのような印象。

    情熱こめて指揮棒を振ってはいるのだが
    デビュー当時のネルソンスみたいに
    あ〜、音楽好き好き、大好き、みたいな
    感情ダダ漏れにならないんだよね。

    ヴェルディの聖歌四遍。
    あ〜、もう、何ですかこの曲!!!
    最初の謎の音階の不思議なハーモニーにも魅了されるし
    スタバート・マーテルのドラマチックな事!!!!

    盛り上がり方、聴衆の感情の揺さぶり方は
    さすがにヴェルディというか
    イタリア人というか(笑)

    テ・デウムも同じように
    proclamant という単語が出てくるので
    (clamare=叫ぶ に pro が付いて三人称複数現在直説法)
    来るぞ、来るぞと思うと
    フォルティッシモで「サンクトゥス」

    うはははは、ドラマツルギーとテキストが一致して
    実に気分が高揚する曲だ。

    ワーグナーも人の感情に
    ドカドカと土足で入っている名人だが
    ヴェルディも土足ドカドカでは負けないかも。

    しかしまぁ、楽友協会合唱団の巧い事と言ったら
    最初の謎の音階のハーモニーの合い方から
    ヴェルディのドラマチックな表現に至るまで
    オーケストラも良かったけれど
    (宗教曲だから金管楽器の活躍が多くて
     これがまたウィーン交響楽団は上手いんですよ〜)
    合唱団の音色の美しさにドッカーンと来る。

    指揮者の意図の通り
    帰り道では、ニコニコしながら「良かったわ〜」という感想が
    あちこちから聞こえてきた。

    この批評を読みたくて
    日刊新聞のプレッセの1日券(1ユーロ90セント)を買ってしまったが
    割に中立的で、毒にも薬にもならないような批評が載っていたが
    (プレッセは毒になると、とんでもない事を書くので面白いのだが)
    その意味では、批評家には好意的に迎えられたとも言えよう。

    1ユーロ90セントで一記事じゃもったいない、と
    コンサート関係の記事を読みまくって
    ますます勉強する時間がなくなる、アホな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    プレッセの有料記事24時間読み放題1ユーロ90セントは
    24時間有効なので、明日の授業と授業の間に
    気になる記事は全部読んでしまおう・・・という貪欲な気分でいるのだが
    明日になったら気力も体力もなくなっているかもしれない(笑)

    そう言えば、昨日も今日も
    リヒャルト・デーメルの詩の朗読があって
    これ、俳優さんじゃないよね、詩の朗読がど素人じゃんか
    と思ったら、やっぱり団員が朗読していた。
    (俳優さんを雇うと金がかかる・・・)

    舞台上、あるいは人の前で話す時に
    注意すべき点がよ〜くわかったので
    今週の発表には、心して臨もう(笑)

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