Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
2019年4月14日 19時〜21時20分
FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN
ARTIFACT SUITE
振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
Chaconne; Eva Crossman-Hecht
ダンサー
Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
Nina Polákova - Roman Lazik
Oxana Kiyanenko
Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Zsófia Laczkó,
Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee, Katharina Miffek,
Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
Rikako Shibamoto, Flavia Soares, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
Céline Janou Weder, Beata Wiedner, Madisson Young
Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
Igor Milos, Hanno Opperman, Tristan Ridel, Gaetana Signorelli,
James Stephens, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
TROIS GNOSSIENNES
振付・舞台・衣装 Hans van Manen
音楽 Erik Satie
衣装 Oliver Haller
照明 Jan Hofstra
ピアノ Laurence Lisovich
ダンサー Maria Yakovleva - Jakob Feyferlik
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman
SOLO
振付 Hans van Manen
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
Corrente - Double
舞台・衣装 Keso Dekker
照明 Joop Gaboort
ダンサー Denys Cherevychko, Richard Szabó, Géraud Wielick
PSALMENSYMPHONIE
振付・照明コンセプト Jiří Kylián
音楽 Igor Strawinski
舞台 William Katz
衣装 Joop Stokvis
ダンサー
1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
4. Paar: Nina Polákova - James Stephens
5. Paar: Nina Tonoli - Navrin Turnbull
6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel
ウィーン国立バレエ団のプレミエ・・・なのだが
何故か、バレエ・ボーナス適用があって
(年間25ユーロ払うとバレエ公演1回につき2枚まで15%割引
ただしプレミエは除外)
何となく、今までの演目の組み直しではないか、とか思っていた私を
どうぞお許し下さい(涙)
ここ数日、ウィーンの国立バレエ学校での
子供の虐待?だか性的嫌がらせだかのスキャンダルが
オーストリアでは取り沙汰されていて
どこの国でもマスコミはスキャンダル大好きなので
インテリ向け日刊新聞インターネット版で
文化欄じゃなくて第一面で取り上げられていたのには
私もひっくり返った。
そのせいとは思わないが
たぶん、宣伝費が底をついたのか
この演目、市内のポスターでは全く見かけない。
2回の幕間を挟んで4演目。
最初がフォーサイス、次がファン・マネンの2作品
最後がイジー・キリアーン。
キャスト表を買ったら
中に細長い紙が入っていた。
これは通常、ダンサーの急な交代に使われる紙なのだが
書いてあったのは
Erratum: Das Orchester der Wiener Staatsoper wirkt
an diesem Abend nicht mit. Die Wiedergabe der Werke
erfolgt, mit Ausnahme von Trois Gnossiennes (Klavier: Laurene Lisovich),
von Tonträgern.
(ウィーン国立オペラ座管弦楽団は本日の公演では演奏しません。
音楽は、Trois Gnossiennes を除いて、録音音源からになります(意訳))
いや、良いんですけどね。
それでも、このプログラムの記載ミス訂正の最初が
ラテン語で Erratum と始まっているのは
照れ隠しなのか、インテリぶってるのか、よくわからん。
というワケで、本日は
楽しい楽しいオーケストラへのツッコミはございません(笑)
最初のフォーサイスの作品は
ダンサーの数が非常に多い。
ソロのカップルはニキーシャとヤコブ
ニナ(ポラコヴァ)とローマンだが
コールドの中からも、何組かに分かれて
かなり目立つシャドー・ダンスがいくつかある。
バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータの
BWV1004 のシャコンヌが流れる中
ソロのダンサーが真ん中で踊り
周囲をコールドが埋めて
シーンごとにいったん遮断幕が下りて
また上がるとコールドの位置が変わっているという構成。
ニキーシャとヤコブ、ニナ(ポラコヴァ)とローマンのカップル
さすがにプリンシパルのオーラ。
キレの良いニキーシャのダンスに優雅なヤコブのサポート
モダンを踊らせると、鉄壁の技術と身体の見せ方で
俄然、輝いてくるニナ(ポラコヴァ)と柔軟なローマン。
終わりかな?と思わせるところで
バイオリン・ソロはまだ続いていて
その後に、現代音楽風のピアノ・ソロ。
この不思議な音楽に乗って
コールド・ダンサーたちの描き出す音楽の世界が圧倒的。
フォーサイスの作品の不思議なところは
まるで舞台の上で、音符そのものが踊っているような錯覚に陥る事。
音楽そのものが直接的にダンスの動きとなって舞台に乗っている。
ストーリーがある訳ではないし
動きは徹底的に記号学的なシグナルっぽい機械的な動きなので
ロマンティック・バレエとかが好きな人には向かないだろうが
この音楽とダンスの完璧な融合は
耳からと目からの刺激が一致する、という
不思議な体験になる。
コールドの中で、まぁ、マディソンが光っている事!!!
隣でシャドー・ダンスをしているダンサーが
かわいそうに霞んでしまうくらいの巧さ。
仕草ひとつひとつに表情があって
余裕たっぷりで、動きの微かなタメも素晴らしいし
背中の表情がこれまたニュアンスに富んでいて
あ〜、マディソン、早くソリストに上がって来ないかしら。
中盤はファン・マネンの作品2つ。
サティの3つのグノシエンヌが舞台上のグランド・ピアノで演奏されて
舞台の上で、マーシャとヤコブのデュエット。
別途にダンサーとして3人の記載があったが(マリアン!)
この3人、ピアノの脇に張り付いて、ピアノを動かすだけの役(ちっ!!!)
ヤコブはフォーサイスでもソロを踊ったのに
続けざまのソロで体力的に大変だったと思うけれど
素晴らしかった。
アクロバティックなリフトも完璧で、全くブレがなく
マーシャも完璧なテクニックの持ち主で
うっとりするようなカップリング。
ファン・マネンって割にクラシック寄りのイメージがあったのだが
やっぱりネオ・クラシック・モダンなんだわね、きっと。
(違っていたらご指摘下さい)
続いてマネンの「ソロ」
これ、確かいつだったかヌレエフ・ガラで観た記憶があるんだけど
3人の男性ダンサーが、入れ替わり立ち代わりソロを踊って
一貫したダンスになっていると同時に
それぞれのダンスの個性が現れるという
非常にチャーミングな作品。
デニスの卓越した技術性が際立つソロでは
ポーズ一つ一つが、気持ち良いほどに静止状態でキマる。
リッチーは小粒でキレの良いダンスだけど
そんなに無理して笑顔作らなくて良いから(笑)
ジェローの身体の柔軟性、細かいパの速さと
ちょっとユーモアに満ちたダンスが、すごく良い。
リッチーは最後、ちょっとお疲れだったかもで
3人でのフィニッシュでパをすっ飛ばしたけれど
まぁ、それもご愛嬌という事で。
最後はイジー・キリアーンが詩篇交響曲に振り付けた作品。
宗教音楽なので、私は音楽としてはちょっと苦手なのだが
・・・何て美しい作品(絶句)
フォーサイスの、あの幾何学的な美しさとは違って
とことん有機的な「身体の美」なのだが
その「身体の美」を通じて
現世ではない世界に、知らず知らずの間に楽々と移行してしまう感覚。
鑑賞していると
自分の人生から突然引っ剥がされて
気がついたら謎の世界に入り込んでいるという
自分の感覚を忘れさせられてしまう恐ろしさがあって
何だか、えらく有難いモノを見てしまった、という気分。
このキリアーンが持っている
現実世界との分離の感覚って
キリアーン以外にはあり得ない事を考えると
何という天才を世界は生み出したんだろう、と驚嘆する。
(すみません、キリアーンのファンですワタシ)
8組のカップルがそれぞれに繰り広げるシーンは
観客側からすれば、様々な思い込みや解釈が出来るのだが
そういう細かい部分も楽しいけれど
全体的な動きの神聖さには畏怖の感覚を覚える。
この演目、4月にあと4回上演されるのだが
残念ながら皆勤賞にならない(涙)
(そろそろコンサートも終盤シーズンで色々と・・・)
皆勤賞しない、と書いたら
ホッとしている読者もいるとは思うのだが
キリスト教歴では、今週の金曜日に
メシアのイエズス・キリストがお亡くなりになって
日曜日の復活まで、教会の鐘が鳴らなくなる。
(ウィーン市内が静かになる)
受難の最後の週で
みなさま、身を慎まれるので
私もできるだけ・・・身を慎もうと思っても
慎めずに大学のイースターのお休みだけは堪能しようという
卑怯な私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
3月一杯、ついて行けなかった授業の
復習をする良いチャンスだし
5月初旬の発表の準備もしなければならないのだが
だんだん、脳力が衰えて来ているような気がする・・・
(ただの怠け癖の言い訳です・・・(反省))
2019年4月14日 19時〜21時20分
FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN
ARTIFACT SUITE
振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
Chaconne; Eva Crossman-Hecht
ダンサー
Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
Nina Polákova - Roman Lazik
Oxana Kiyanenko
Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Zsófia Laczkó,
Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee, Katharina Miffek,
Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
Rikako Shibamoto, Flavia Soares, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
Céline Janou Weder, Beata Wiedner, Madisson Young
Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
Igor Milos, Hanno Opperman, Tristan Ridel, Gaetana Signorelli,
James Stephens, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
TROIS GNOSSIENNES
振付・舞台・衣装 Hans van Manen
音楽 Erik Satie
衣装 Oliver Haller
照明 Jan Hofstra
ピアノ Laurence Lisovich
ダンサー Maria Yakovleva - Jakob Feyferlik
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman
SOLO
振付 Hans van Manen
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
Corrente - Double
舞台・衣装 Keso Dekker
照明 Joop Gaboort
ダンサー Denys Cherevychko, Richard Szabó, Géraud Wielick
PSALMENSYMPHONIE
振付・照明コンセプト Jiří Kylián
音楽 Igor Strawinski
舞台 William Katz
衣装 Joop Stokvis
ダンサー
1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
4. Paar: Nina Polákova - James Stephens
5. Paar: Nina Tonoli - Navrin Turnbull
6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel
ウィーン国立バレエ団のプレミエ・・・なのだが
何故か、バレエ・ボーナス適用があって
(年間25ユーロ払うとバレエ公演1回につき2枚まで15%割引
ただしプレミエは除外)
何となく、今までの演目の組み直しではないか、とか思っていた私を
どうぞお許し下さい(涙)
ここ数日、ウィーンの国立バレエ学校での
子供の虐待?だか性的嫌がらせだかのスキャンダルが
オーストリアでは取り沙汰されていて
どこの国でもマスコミはスキャンダル大好きなので
インテリ向け日刊新聞インターネット版で
文化欄じゃなくて第一面で取り上げられていたのには
私もひっくり返った。
そのせいとは思わないが
たぶん、宣伝費が底をついたのか
この演目、市内のポスターでは全く見かけない。
2回の幕間を挟んで4演目。
最初がフォーサイス、次がファン・マネンの2作品
最後がイジー・キリアーン。
キャスト表を買ったら
中に細長い紙が入っていた。
これは通常、ダンサーの急な交代に使われる紙なのだが
書いてあったのは
Erratum: Das Orchester der Wiener Staatsoper wirkt
an diesem Abend nicht mit. Die Wiedergabe der Werke
erfolgt, mit Ausnahme von Trois Gnossiennes (Klavier: Laurene Lisovich),
von Tonträgern.
(ウィーン国立オペラ座管弦楽団は本日の公演では演奏しません。
音楽は、Trois Gnossiennes を除いて、録音音源からになります(意訳))
いや、良いんですけどね。
それでも、このプログラムの記載ミス訂正の最初が
ラテン語で Erratum と始まっているのは
照れ隠しなのか、インテリぶってるのか、よくわからん。
というワケで、本日は
楽しい楽しいオーケストラへのツッコミはございません(笑)
最初のフォーサイスの作品は
ダンサーの数が非常に多い。
ソロのカップルはニキーシャとヤコブ
ニナ(ポラコヴァ)とローマンだが
コールドの中からも、何組かに分かれて
かなり目立つシャドー・ダンスがいくつかある。
バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータの
BWV1004 のシャコンヌが流れる中
ソロのダンサーが真ん中で踊り
周囲をコールドが埋めて
シーンごとにいったん遮断幕が下りて
また上がるとコールドの位置が変わっているという構成。
ニキーシャとヤコブ、ニナ(ポラコヴァ)とローマンのカップル
さすがにプリンシパルのオーラ。
キレの良いニキーシャのダンスに優雅なヤコブのサポート
モダンを踊らせると、鉄壁の技術と身体の見せ方で
俄然、輝いてくるニナ(ポラコヴァ)と柔軟なローマン。
終わりかな?と思わせるところで
バイオリン・ソロはまだ続いていて
その後に、現代音楽風のピアノ・ソロ。
この不思議な音楽に乗って
コールド・ダンサーたちの描き出す音楽の世界が圧倒的。
フォーサイスの作品の不思議なところは
まるで舞台の上で、音符そのものが踊っているような錯覚に陥る事。
音楽そのものが直接的にダンスの動きとなって舞台に乗っている。
ストーリーがある訳ではないし
動きは徹底的に記号学的なシグナルっぽい機械的な動きなので
ロマンティック・バレエとかが好きな人には向かないだろうが
この音楽とダンスの完璧な融合は
耳からと目からの刺激が一致する、という
不思議な体験になる。
コールドの中で、まぁ、マディソンが光っている事!!!
隣でシャドー・ダンスをしているダンサーが
かわいそうに霞んでしまうくらいの巧さ。
仕草ひとつひとつに表情があって
余裕たっぷりで、動きの微かなタメも素晴らしいし
背中の表情がこれまたニュアンスに富んでいて
あ〜、マディソン、早くソリストに上がって来ないかしら。
中盤はファン・マネンの作品2つ。
サティの3つのグノシエンヌが舞台上のグランド・ピアノで演奏されて
舞台の上で、マーシャとヤコブのデュエット。
別途にダンサーとして3人の記載があったが(マリアン!)
この3人、ピアノの脇に張り付いて、ピアノを動かすだけの役(ちっ!!!)
ヤコブはフォーサイスでもソロを踊ったのに
続けざまのソロで体力的に大変だったと思うけれど
素晴らしかった。
アクロバティックなリフトも完璧で、全くブレがなく
マーシャも完璧なテクニックの持ち主で
うっとりするようなカップリング。
ファン・マネンって割にクラシック寄りのイメージがあったのだが
やっぱりネオ・クラシック・モダンなんだわね、きっと。
(違っていたらご指摘下さい)
続いてマネンの「ソロ」
これ、確かいつだったかヌレエフ・ガラで観た記憶があるんだけど
3人の男性ダンサーが、入れ替わり立ち代わりソロを踊って
一貫したダンスになっていると同時に
それぞれのダンスの個性が現れるという
非常にチャーミングな作品。
デニスの卓越した技術性が際立つソロでは
ポーズ一つ一つが、気持ち良いほどに静止状態でキマる。
リッチーは小粒でキレの良いダンスだけど
そんなに無理して笑顔作らなくて良いから(笑)
ジェローの身体の柔軟性、細かいパの速さと
ちょっとユーモアに満ちたダンスが、すごく良い。
リッチーは最後、ちょっとお疲れだったかもで
3人でのフィニッシュでパをすっ飛ばしたけれど
まぁ、それもご愛嬌という事で。
最後はイジー・キリアーンが詩篇交響曲に振り付けた作品。
宗教音楽なので、私は音楽としてはちょっと苦手なのだが
・・・何て美しい作品(絶句)
フォーサイスの、あの幾何学的な美しさとは違って
とことん有機的な「身体の美」なのだが
その「身体の美」を通じて
現世ではない世界に、知らず知らずの間に楽々と移行してしまう感覚。
鑑賞していると
自分の人生から突然引っ剥がされて
気がついたら謎の世界に入り込んでいるという
自分の感覚を忘れさせられてしまう恐ろしさがあって
何だか、えらく有難いモノを見てしまった、という気分。
このキリアーンが持っている
現実世界との分離の感覚って
キリアーン以外にはあり得ない事を考えると
何という天才を世界は生み出したんだろう、と驚嘆する。
(すみません、キリアーンのファンですワタシ)
8組のカップルがそれぞれに繰り広げるシーンは
観客側からすれば、様々な思い込みや解釈が出来るのだが
そういう細かい部分も楽しいけれど
全体的な動きの神聖さには畏怖の感覚を覚える。
この演目、4月にあと4回上演されるのだが
残念ながら皆勤賞にならない(涙)
(そろそろコンサートも終盤シーズンで色々と・・・)
皆勤賞しない、と書いたら
ホッとしている読者もいるとは思うのだが
キリスト教歴では、今週の金曜日に
メシアのイエズス・キリストがお亡くなりになって
日曜日の復活まで、教会の鐘が鳴らなくなる。
(ウィーン市内が静かになる)
受難の最後の週で
みなさま、身を慎まれるので
私もできるだけ・・・身を慎もうと思っても
慎めずに大学のイースターのお休みだけは堪能しようという
卑怯な私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
3月一杯、ついて行けなかった授業の
復習をする良いチャンスだし
5月初旬の発表の準備もしなければならないのだが
だんだん、脳力が衰えて来ているような気がする・・・
(ただの怠け癖の言い訳です・・・(反省))