Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年4月11日 19時30分〜21時55分
ORF Radio-Symphonieorchester Wien
バリトン Simon Keenlyside
指揮 Ryan Wigglesworth
Ryan Wigglesworth (*1979)
Locke’s Theatre (2013) EA
The First Music
The First Music (double)
Rustic Music
Rustic Music (double)
Curtain Music
Curtain Music (double)
Jean Sibelius (1865-1957)
Acht ausgewählte Lieder in Bearbeitungen für Singstimme und Orchester
Kaiutar op. 72/4 (1915)
Illalle op. 17/6 (1898)
Im Feld ein Mädchen singt op. 50/3 (1906)
Aus banger Brust op. 50/4 (1906)
Die stille Stadt op. 50/5 (1906)
Svarta rosor op. 36/1 (1899)
Kom nu hit, död op. 60/1 (1909; Fassung für Singstimme, Streichorchester und Harfe 1957)
Var det en dröm? op. 37/4 (1902)
Bearbeitung für Singstimme und Orchester von Jussi, Jalas, Ernest Pingoud,
Leif Segerstam, Simon Parmet, Ivar Hellman
Sir Edward Elgar (1857-1934)
Falstaff. Symphonische Studie c-moll op. 68 (1913)
I. Fallstaff and Prince Henry
II. Eastcheap - Gadshill - The Boar’s Head. Revelry and sleep -
Dream Interlude: „Jack Fallstaff, now Sir John, a boy, and page to
Thomas Mowbray, Duke of Norfolk“
III. Fallstaff’s march - The return through Gloucestershire - Interlude:
Gloucestershire. Shallow’s orchard - The new kind - The hurried ride to London
IV. King Henry V’s progress - The repudiation of Fallstaff, and his death
Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
Auszüge aus der Musik zu „Ein Sommernachtstraum“
Nr. 1: Scherzo. Allegro vivace
Nr. 7: Notturno. Con moto tranquillo
Nr. 9: Hochzeitsmarsch. Allegro vivace
コンツェルトハウスに行ったら
チケット・チェックの係のおじさんが
私の前の人に
「チケット変更できますから、ロビーの受付に行かれたら?」
と言ってるのを聞いて
えっ?今日ってそんなに観客が少ないの?
ギャラリー、ガラ空きで、ギャラリー席、全部で30人くらいしかいない(汗)
プログラム担当のおばさまによれば
今日は1000人くらいしか入ってない(キャパシティは1700人)との事。
でも今日のチケットは
貧民席愛用者の垂涎の的の席なのだ。
ガラガラの前の方より、こちらの方が音響的に良いのである。
(負け惜しみに聞こえるだろうが
席変えて、バルコンの後ろとかパルテレの後ろになったら
音響的には目(耳)も当てられない・・・)
作曲家で指揮者のライアン・ウィッグルスワースと
ウィーン放送交響楽団のコンサートだが
そろそろイースター休みに入って
故郷に帰る人も多いんだろうなぁ。
(それでも、こんなにガラガラなんて・・・)
私がチケットを買ったのは
サイモン・キーンリサイドに釣られたからだが
まさか本日もシベリウスの曲を聴く事になるとは思ってもみなかった。
さて、ウィッグルスワースの曲は
オーストリア初演なんだけど
なにこれ?
バロック音楽じゃないの、しかもノンビブラート。
あれあれあれ? もしかしたらこの作曲家
シュニットケ方式(と私が勝手に呼んでいる)の人かしら。
・・・と思ったら
これ、1621年〜1677年に激動の時代を生きた
イングランドの作曲家マシュー・ロックをテーマにしてるんだわ。
よって、バロック的な劇音楽が流れて
(シェークスピアの「テンペスト」に基づくらしい)
その後のダブルが・・・あ〜、これが現代音楽ね。
バロック音楽の下地はチラチラ見える(聴こえる)けれど
現代音楽で、バロックで、劇場音楽で
なんだか何でもあり、という面白い作品。
シベリウスの歌曲は
フィンランド語とドイツ語の歌曲の中から
8曲をオーケストレーションしたもの。
オーケストレーションした人については
1曲づつ書くとスペースの無駄なので
下にまとめて書いてありますので、悪しからずご了承下さい。
さてサイモン・キーンリサイド登場。
昔はイケメンでクールな感じだったけれど
オペラみたいなメイクはなしで舞台に立つと
小柄な人だし、やっぱり顔見ると、歳取ったなぁ、という感じ。
しかし、声がむちゃくちゃ通る。
フィンランド語でも全く大丈夫(さすがに暗譜ではなかった)
加えて、声が美声で、倍音たっぷりでホールによく響いて
オーケストラの音に全く埋もれていないのには驚いた。
この間のリートの夕べは、やっぱり調子悪かったのか?
それとも、小ホールで本当の弱音を出すのはキツイけれど
大ホールで朗々と歌う分には問題ないって事?
あれだけ張りのある美声のバリトンで
大ホールに過不足なく響いて
しかもドイツ語のリートは、ちゃんと発音もしっかりしていて
ドイツ語がしっかり聴こえてくる ♡
これだけ声量があって、しかも美しいって
やっぱりこの人、大ホールかオペラ向きの歌手なのかなぁ。
ますます人が減ったように見える後半の始めに
指揮者がマイク持って、指揮台から聴衆に向かって
ドイツ語でご挨拶・・・
と思ったら、僕ができるドイツ語はこれだけです(笑)
英語で続けた曲目解説。
エルガーは、この作品を、自分の最高傑作だと言っていて
オーケストレーションなども素晴らしいのですが
最初にヘンリーのモチーフ、ファルスタッフのモチーフを聞いて下さい。
とオーケストラにそれぞれのモチーフを演奏させて
どういうストーリーか、というのを話してくれた。
ファルスタッフが寝てしまって夢を見る部分もあるのだが
そこに出てくるファルスタッフのモチーフは
まだファルスタッフの腹も出ていなかった若い頃のものだそうだ。
(自分の腹(出てないよ?(笑))を撫でていたのがちょっと可愛い)
全部で40分くらいの曲だけど
この上なくドラマチックに演劇的に精密に作られた音楽で
オーケストレーションも確かに素晴らしい。
それぞれのシーンも、何となく想像はつく。
ウィッグルスワースがしっかり説明してくれた
3つのモチーフも、ストーリー理解の助けになる。
この指揮者で作曲家のウィッグルスワースって
劇場音楽が好きなんですね。
最初に演奏した自分の作品もそうだし
このエルガーのファルスタッフも
最後のメンデルスゾーンの真夏の夜の夢も
何だか、すごく楽しそうに指揮してる。
確かに一般ウケしそうなプログラムではないのだが
いわゆる劇場音楽の今昔、という感じの構成で
ユニークで面白いコンサートだった。
ウィーン放送交響楽団は
楽友協会とコンツェルトハウスで、それぞれのチクルスがあるが
コンツェルトハウスのチクルスの方が
プログラムがちょっと尖っていて(笑)面白い。
よほどスターが出るというのではない限り
会員発売開始の時にしっかりチェックすれば
割に良い席を買えるので
来シーズンもちゃんとチェックしておこう。
このコンサートの一部は
4月23日19時30分から
オーストリア・ラジオ放送局1番にて放映される。
1週間はオン・デマンドでインターネット・ラジオで聴けます。
全部じゃないだろうけど、どれをラジオで取り上げるんだろう・・・
ORF Radio-Symphonieorchester Wien
バリトン Simon Keenlyside
指揮 Ryan Wigglesworth
Ryan Wigglesworth (*1979)
Locke’s Theatre (2013) EA
The First Music
The First Music (double)
Rustic Music
Rustic Music (double)
Curtain Music
Curtain Music (double)
Jean Sibelius (1865-1957)
Acht ausgewählte Lieder in Bearbeitungen für Singstimme und Orchester
Kaiutar op. 72/4 (1915)
Illalle op. 17/6 (1898)
Im Feld ein Mädchen singt op. 50/3 (1906)
Aus banger Brust op. 50/4 (1906)
Die stille Stadt op. 50/5 (1906)
Svarta rosor op. 36/1 (1899)
Kom nu hit, död op. 60/1 (1909; Fassung für Singstimme, Streichorchester und Harfe 1957)
Var det en dröm? op. 37/4 (1902)
Bearbeitung für Singstimme und Orchester von Jussi, Jalas, Ernest Pingoud,
Leif Segerstam, Simon Parmet, Ivar Hellman
Sir Edward Elgar (1857-1934)
Falstaff. Symphonische Studie c-moll op. 68 (1913)
I. Fallstaff and Prince Henry
II. Eastcheap - Gadshill - The Boar’s Head. Revelry and sleep -
Dream Interlude: „Jack Fallstaff, now Sir John, a boy, and page to
Thomas Mowbray, Duke of Norfolk“
III. Fallstaff’s march - The return through Gloucestershire - Interlude:
Gloucestershire. Shallow’s orchard - The new kind - The hurried ride to London
IV. King Henry V’s progress - The repudiation of Fallstaff, and his death
Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
Auszüge aus der Musik zu „Ein Sommernachtstraum“
Nr. 1: Scherzo. Allegro vivace
Nr. 7: Notturno. Con moto tranquillo
Nr. 9: Hochzeitsmarsch. Allegro vivace
コンツェルトハウスに行ったら
チケット・チェックの係のおじさんが
私の前の人に
「チケット変更できますから、ロビーの受付に行かれたら?」
と言ってるのを聞いて
えっ?今日ってそんなに観客が少ないの?
ギャラリー、ガラ空きで、ギャラリー席、全部で30人くらいしかいない(汗)
プログラム担当のおばさまによれば
今日は1000人くらいしか入ってない(キャパシティは1700人)との事。
でも今日のチケットは
貧民席愛用者の垂涎の的の席なのだ。
ガラガラの前の方より、こちらの方が音響的に良いのである。
(負け惜しみに聞こえるだろうが
席変えて、バルコンの後ろとかパルテレの後ろになったら
音響的には目(耳)も当てられない・・・)
作曲家で指揮者のライアン・ウィッグルスワースと
ウィーン放送交響楽団のコンサートだが
そろそろイースター休みに入って
故郷に帰る人も多いんだろうなぁ。
(それでも、こんなにガラガラなんて・・・)
私がチケットを買ったのは
サイモン・キーンリサイドに釣られたからだが
まさか本日もシベリウスの曲を聴く事になるとは思ってもみなかった。
さて、ウィッグルスワースの曲は
オーストリア初演なんだけど
なにこれ?
バロック音楽じゃないの、しかもノンビブラート。
あれあれあれ? もしかしたらこの作曲家
シュニットケ方式(と私が勝手に呼んでいる)の人かしら。
・・・と思ったら
これ、1621年〜1677年に激動の時代を生きた
イングランドの作曲家マシュー・ロックをテーマにしてるんだわ。
よって、バロック的な劇音楽が流れて
(シェークスピアの「テンペスト」に基づくらしい)
その後のダブルが・・・あ〜、これが現代音楽ね。
バロック音楽の下地はチラチラ見える(聴こえる)けれど
現代音楽で、バロックで、劇場音楽で
なんだか何でもあり、という面白い作品。
シベリウスの歌曲は
フィンランド語とドイツ語の歌曲の中から
8曲をオーケストレーションしたもの。
オーケストレーションした人については
1曲づつ書くとスペースの無駄なので
下にまとめて書いてありますので、悪しからずご了承下さい。
さてサイモン・キーンリサイド登場。
昔はイケメンでクールな感じだったけれど
オペラみたいなメイクはなしで舞台に立つと
小柄な人だし、やっぱり顔見ると、歳取ったなぁ、という感じ。
しかし、声がむちゃくちゃ通る。
フィンランド語でも全く大丈夫(さすがに暗譜ではなかった)
加えて、声が美声で、倍音たっぷりでホールによく響いて
オーケストラの音に全く埋もれていないのには驚いた。
この間のリートの夕べは、やっぱり調子悪かったのか?
それとも、小ホールで本当の弱音を出すのはキツイけれど
大ホールで朗々と歌う分には問題ないって事?
あれだけ張りのある美声のバリトンで
大ホールに過不足なく響いて
しかもドイツ語のリートは、ちゃんと発音もしっかりしていて
ドイツ語がしっかり聴こえてくる ♡
これだけ声量があって、しかも美しいって
やっぱりこの人、大ホールかオペラ向きの歌手なのかなぁ。
ますます人が減ったように見える後半の始めに
指揮者がマイク持って、指揮台から聴衆に向かって
ドイツ語でご挨拶・・・
と思ったら、僕ができるドイツ語はこれだけです(笑)
英語で続けた曲目解説。
エルガーは、この作品を、自分の最高傑作だと言っていて
オーケストレーションなども素晴らしいのですが
最初にヘンリーのモチーフ、ファルスタッフのモチーフを聞いて下さい。
とオーケストラにそれぞれのモチーフを演奏させて
どういうストーリーか、というのを話してくれた。
ファルスタッフが寝てしまって夢を見る部分もあるのだが
そこに出てくるファルスタッフのモチーフは
まだファルスタッフの腹も出ていなかった若い頃のものだそうだ。
(自分の腹(出てないよ?(笑))を撫でていたのがちょっと可愛い)
全部で40分くらいの曲だけど
この上なくドラマチックに演劇的に精密に作られた音楽で
オーケストレーションも確かに素晴らしい。
それぞれのシーンも、何となく想像はつく。
ウィッグルスワースがしっかり説明してくれた
3つのモチーフも、ストーリー理解の助けになる。
この指揮者で作曲家のウィッグルスワースって
劇場音楽が好きなんですね。
最初に演奏した自分の作品もそうだし
このエルガーのファルスタッフも
最後のメンデルスゾーンの真夏の夜の夢も
何だか、すごく楽しそうに指揮してる。
確かに一般ウケしそうなプログラムではないのだが
いわゆる劇場音楽の今昔、という感じの構成で
ユニークで面白いコンサートだった。
ウィーン放送交響楽団は
楽友協会とコンツェルトハウスで、それぞれのチクルスがあるが
コンツェルトハウスのチクルスの方が
プログラムがちょっと尖っていて(笑)面白い。
よほどスターが出るというのではない限り
会員発売開始の時にしっかりチェックすれば
割に良い席を買えるので
来シーズンもちゃんとチェックしておこう。
このコンサートの一部は
4月23日19時30分から
オーストリア・ラジオ放送局1番にて放映される。
1週間はオン・デマンドでインターネット・ラジオで聴けます。
全部じゃないだろうけど、どれをラジオで取り上げるんだろう・・・