ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

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    Musikverein Großer Saal 2017年6月21日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    Singeverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
    指揮 Philippe Jordan
    ピアノ Jean-Yves Thibaudet
    ソプラノ Anja Kampe
    アルト Daniela Sindram
    テノール Burkhard Fritz
    バス René Pape

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Frantasie für Klavier, Chor und Orchester c-Moll, op. 80
      “Chorfantasie”
     Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

    ウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンは
    今シーズン、ベートーベンの交響曲を演奏して来て
    (来シーズンはコンツェルトハウスでまたチクルスをするらしい)
    今シーズンの最後は、もちろん交響曲9番
    ・・・だけだと短すぎるので(笑)合唱幻想曲のオマケ付き。

    コンサートは本日と明日で
    本当は2回目の方が良くなっているとは思うんだけど
    明日はちょっとミーハーになる予定なので(秘密です)

    その代わり、歌手の声がちゃんと聴こえるように
    今回は清水の舞台から飛び降りるつもりで
    (最近、飛び降り過ぎ・・・(冷汗)(^^;;
    バルコン・ロジェの45ユーロの席を買った。

    どうせ舞台は何も見えないけれど
    歌手の声はまっすぐ飛んでくるから音響は良いはず。

    合唱幻想曲って、確かこの間、聴いたばっかりだよね。
    同じオーケストラでブフビンダーの指揮振りで・・・
    (6月3日のコンツェルトハウス。おヒマな方はこちら

    オーケストラのメンバー、みんな忙しいから
    リハーサルに時間を取られないようにしたのかしら?(邪推)

    ジャン=イヴ・ティボーデのピアノは
    ブフビンダーの構成のクリアな如何にもゲルマン的な演奏と比べると
    構成とかよりは
    もっと音の色とか、深みとかが前に出て来ていて
    最初のソロの時に
    うわあああ、あんなペダルを多用しても音が濁らない
    と驚いていたら、和音が重なる部分になったら

    このピアノ、ほとんどオーケストラじゃん !(◎_◎;)
    すごい色彩感と多重な手触りがあって
    いや失礼ながら、もうオーケストラ要らん(ごめん)

    音の響きが良い席だったので
    ピアノの高音でのトリルが響き過ぎて
    ちょっと神経をガリガリやられたけれど
    それだけティボーデのピアノの存在感が半端じゃないのである。

    オーケストラとコーラスとの一体感が
    イマイチだったのは、私の耳がおかしいのだろうが
    ピアノの音色があまりに際立っていた、というのもあるかも。

    前の2列目に居たカップルは休憩時間の後に戻って来なかったが
    まさか、合唱幻想曲を、交響曲9番と思って帰ったんじゃないだろうな。
    確かに合唱幻想曲ってメロディ的には、9番の最終楽章に似てるし
    まぁ、でもそれは余計なお世話(笑)

    さて、メインのベートーベンの交響曲9番。
    大規模なオーケストラとコーラス、ソリストが必要なので
    演奏される機会は少ないけれど
    ちょっと仕事のトラウマで、この曲、冷静に聴けなかった時期もあった。

    今日は仕事じゃないけれど
    朝から、結構、イヤな事もあって
    クサクサしていたので、多分、この曲を聴く体調じゃなかったかもしれない。
    (ちょっと睡眠不足もあって・・・仕事じゃありませんが。
     ついでにラブラブの色っぽい話も全くありません)

    やっぱり、こういう名曲になると
    自分のイメージが決まってしまっているし
    本日はいつもの超貧民席ではないので
    オーケストラの音の聴こえ方も違う。

    舞台から離れている分
    音のまとまりは良いのだけれど
    パートのクリアさは犠牲になっていて
    印象として、中心になる核がグラグラしているような印象。
    (はい、これ、個人の好みです)

    名曲を演奏して
    聴衆にそこそこ印象付けようと思ったら
    かなり変わった事をする以外に現代では方法がないわけで

    ジョルダンは、テンポだけは超高速で取ったところはあるけれど
    (ホルンのソロ、お疲れさまです。かなりギリギリだった)
    それ以外の部分は、かなり正統派の奇を衒わない演奏だったと思う。

    だからちょっと拍子抜けするほど
    ルーチンワークに聴こえて来てしまったりする(すみません)
    すごく細かい部分まで真剣に演奏しているのはわかるけれど
    いまひとつ、こちらを揺さぶるだけの熱に欠けている
    ・・・と思っていたら

    最終楽章で起きた・・・というか
    ルネ・パーぺのバスのソロが鳥肌モノで
    あんな声量で(しかもオーケストラとのバランスを崩さず)
    あの美声で「おお、友よ」と語りかけて来られたら悶絶する。

    テノールのブルクハルト・フリッツが
    ものすごく良くて仰け反った。
    声は出るし神経触らないし、怒鳴ってないし
    どこにも無理がかかっていない。

    この人、ヘルデン・テノールだ、と思ったら
    やっぱりバイロイトで歌っていた人で
    私も2011年3月9日のオペラ座の「ナクソス島のアリアドネ」で
    テノール役(バッカス)で聴いて、絶賛していたわ(笑)

    ソプラノが多少叫び声になってしまうのは仕方ないけれど
    それでも叫びにならないように抑えていたし
    この4人が一緒に歌うところが、まぁ、見事で聴き惚れる。

    楽友協会の合唱団は優秀だし
    いつもの通り素晴らしかったんだけど
    ちょっと・・・ごめん、今回は大味だなぁ、という印象。
    でも、最後になってオーケストラもノリノリになって来ていたし
    拍手のタイミングがちょっと早すぎたのは残念だけど
    私の心理状態や体調の関係もあって
    あんまり感激しなかったのは、まぁ、仕方がない。
    そういう時もある。

    ただ、ソリストの4人は、本当に素晴らしかったので
    満足している私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい(手抜き記事ですが・・・)



    オーストリアは猛暑で
    連日30度を越えているけれど
    みんな、それにふさわしい、すごい格好(半裸とも言う)で歩いているので
    私もタンクトップでうろついております(笑)

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