神々の黄昏

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    Wiener Staatsoper 2017年6月5日 16時〜21時40分

    GÖTTERDÄMMERUNG
    Richard Wagner
    Der Ring des Nibelungen : 3. Tag des Bühnenfestspiels
    指揮 Peter Schneider
    演出 Sven-Eric Bechtolf
    舞台 Rold Glittenberg
    衣装 Marianne Glittenberg

    ジークフリート Stefan Vinke
    グンター Markus Eiche
    ハーゲン Falk Struckmann
    アルベリッヒ Jochen Schmeckenbecher
    ブリュンヒルデ Petra Lang
    グトルーネ Regine Hangler
    ヴァルトラウテ Waldtraud Meier
    ノルン Monika Bohinec, Stephanie Houtzeel, Caroline Wenborne
    ヴォークリンデ Ileana Tonca
    ヴェルグンデ Stephanie Hourzeel
    フロスヒルデ Zoryana Kushpler

    Orchester der Wiener Staatsoper
    Chor der Wiener Staatsoper
    Bühnenorchester der Wiener Staatsoper
    Extrachor der Wiener Staatsoper

    予々、ワーグナーは「引退後の楽しみ」のために聴かないと断言していて
    (だって、夕方16時に始まるオペラにサラリーマンでどうやって行けと?)
    それまで時間はたっぷりある、と思っていたら
    引退してしまったので、もう言い訳が出来ない。

    だから、という訳ではないのだが
    本日は祝日だったし(引退してから関係ないが(笑))
    ちょっとしたご縁で

    本格的ワーグナー初体験・・・ではないけれど
    (間違えてパルシファルのチケットを買った事があるし
     この演出になった時のラインの黄金はゲネプロに潜り込ませてもらった)
    ワルキューレもジークフリートもすっ飛ばして
    一番長く(てしつこい)神々の黄昏に足を運ぶ事になった。

    よって、本日の感想記は
    ワーグナー初体験、超初心者、全然わかりませんという
    恥ずかしい私の個人的な印象記なので
    ワーグナー大好きです、という方は
    どうぞここにてお引き取り下さいませ (_ _)

    6時間近く(休憩2回あったけど)劇場に閉じ込められて
    まずはともかく
    ワーグナーの音楽というのは

    ほら、感動しろ、感動しろ、感動しろ!!!

    と最初から最後まで大声で喚かれているような
    ほとんど暴力的な「感動の押し付け」(笑)

    いや、あの時代に
    あの大袈裟で感動強要の劇伴的映画音楽的
    ほら聴いたか、すごいだろ、というのを何時間もやられたら

    そりゃ、その後の作曲家全員が
    何らかの影響を受けるのは当たり前だわ。

    ワーグナー超初心者とは言っても
    コンサート通いをしていると
    否が応でも、その一部やライトモティーフを聴く機会は結構あって
    特に、故ローリン・マゼールが編曲した
    言葉のないリングと言う、1時間弱の作品は
    リングの聴きどころを巧くまとめてあって
    何回かナマでも聴いたし、CD も持っているので

    まぁ、ライトモティーフくらいはわかる(自慢にならん)
    ストーリーはプログラムの後ろに書いてある。

    ・・・ジークフリートって名前の登場人物って
    みんなアホという属性を持ってるのか?

    いや、この作品でジークフリートって英雄のはずなんだけど
    最初のブリュンヒルデとの絡みで
    あんまり声が出てなかったし
    衣装も普通のシャツにズボンで
    しかも坊主頭で

    どう見てもツッパリの粋がったチンピラにしか見えん・・・
    (ごめんなさいっ!!! 演出の関係だと思います)

    ただこのテノール、楽劇が進むとともに
    声が出るようになってきて
    最後の方は立派な声量で素晴らしく澄んだ高音まで堪能させてくれた。

    対するブリュンヒルデだが
    いや最初、あれ?かなり歳いったオバサンだな、と思っていたのが
    ものすごく強い声で
    オーケストラに負けない声量でずっと歌いっぱなしなのに
    最後のアリアまで、もうむちゃくちゃ立派な上
    途中のハーゲンたちとの会談の時の演技が迫真的で
    すごい説得力。

    悪者ハーゲン、すごく魅力的。
    堂々としてて、声は出るし、美声だし
    まぁ、その分、100%の大悪人には見えず(笑)
    何か背景に避けられない必然性があるんだろうなぁ(妄想)

    登場人物が全員、真っ黒の衣装をつけている中
    唯一、胸元に赤いクリスタルが輝くグトルーネの
    声がスプレットで、すごくキュート ♡

    ブリュンヒルデがドラマチック・ソプラノなので
    グトルーネの可愛いソプラノがますます目立つ。

    グンターがなかなか色男というか
    声は出るし、姿形が結構良くて、イイ男(うふ)

    ジークフリートが殺された後に
    また出てきて、歌うのにはビックリしたし
    (え〜い、これはイタリア・オペラか、早く死ね(笑))

    最後のラインの乙女たちが水泳帽被って(そう見える)
    ヒラヒラ踊って歌う部分なんか
    これ、ナクソス島のアリアドネ?という既視感(笑)

    舞台は暗いけれど
    不思議な感じの絵本を見ているようで
    モダンとは言え、ちょっとオシャレな感じ。
    最後の「ほら感動しろ、感動しろ、もっと感動しろ」と言う
    オーケストラの圧倒的な音楽の時には
    スクリーンにビデオ投影で
    かなり良い感じの仕上がりで
    こういうの、すごく好きかも。

    まぁ、確かに、こういうマッチョな音楽って
    ハマる人はとことんハマるんだろうなぁ。
    初心者のワタクシにしてからが
    やっぱり知っているライトモティーフ出てくると
    何となくワクワクするし
    感心しながらあっという間の6時間弱ではあった。

    観客も割にリキの入った人が多かったようで
    マナーも悪くなかったし
    楽しい(初)ワーグナー体験をして来た私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。




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