聖人ものがたり

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    この間の記事は3月23日
    今日は3月25日で
    感染者はその間に3611人から5560名に増加。
    今までのテスト数は32407件、死者31名。

    感染者の90%が軽症で、自宅隔離(最低2週間)
    現在までの死者も、重い持病のある年配の方々が多い。

    大学の休校、図書館閉鎖も既に3週目。
    慣れたかと言うととんでもない話で
    コンサートもオペラもバレエもない生活がこれだけ続くと
    欲求不満の溜まり方が中途半端ではない。

    だったら、美味しいものでも食べて、というのが普通だろうが
    レストランは閉まってるし
    ひとり暮らしで一人分のデリバリーを注文するのも
    何だか申し訳ない気がするし

    スーパー・マーケットでは
    日本のコンビニのような、素晴らしいお弁当は全くなくて
    唯一、すぐに食べられる冷凍の食事は
    ・・・すみません、営業妨害じゃないんだけど
    こんなに不味いものを、よく食べられるな、というクオリティ。
    (だいたい、塩が効き過ぎ)

    じゃぁ、自分で作れば、と思うのだが
    問題は

    運動不足!!!!!!

    自宅があまりに狭いので
    (しかも本だらけ)
    本来なら、外にジョギングにでも行けば良いのだが
    3年来の痛みで
    歩くのだって大変なのに
    (医者が「あなた、これでよく歩いてるわね」と呆れる程度)
    走るなんて、とても無理。

    かと言って、本当に散歩でもしないと
    もともとない筋肉がますます後退して
    脂肪だけになりそうだから
    1日30分〜1時間くらいは
    周囲を歩いてはいるのだが

    だいたい「目的」がないと何も出来ない性格なので
    目的なしに歩く、という、その事自体が、苦痛で苦痛で(涙)
    速足でウロウロそこらへんを歩いていると
    自分がアホみたいで、ますます不満がつのる。

    よって、あまりリキ入れて料理を作ってしまうと
    カロリーがカロリーがカロリーが・・・(← コロナ太りまっしぐら)

    ・・・だったら勉強すれば、って言わないでクダサイ。
    教授連中は、毎日、ウキウキと
    プレゼンテーション入れたから読んでね、とメールを送ってくるが
    極端にオーディオ・タイプの私は
    読んでも何も頭に入らず、聞かないとダメなんです(ただの言い訳)

    気の滅入る話題はここまでにして

    この読者だったら、既にご存知かもしれないけれど
    ガイドしていて、話をすると、意外に知らない人が多いので
    ここで、カトリックの聖人の話をする!!

    知ってるかたは、どうぞここにてお引き取り下さって大丈夫です。

    キリスト教には、カトリックとプロテスタントという
    2つの宗派があるのは、ご存知の方が多い。
    (プロテスタントの中には、もっと細かい宗派があるし
     ギリシャ正教というのもあるが
     ともかく、大まかに分けると、この2つである)

    では、カトリックとプロテスタントはどこが違うか。

    歴史的にルターやカルヴィンの話をしても
    あまり面白くないので
    (それにガイディングの時間は限られているから)
    ずばり、ひとことで言うと

    聖人がいるのがカトリック
    聖人がいないのがプロテスタント

    カトリックは、教会組織の中にヒエラルキーがあるように
    神さま(父と子と精霊)を社長とする会社組織と思えば良い。
    父=会長、子(キリスト)=社長 と考えても良い。

    では、何か困難があって
    お願いしなければならない時に

    サラリーマンだったら、社長に直訴しませんよね?
    ちゃんと、担当の課長とか部長とかに、まずは言いますよね?

    その課長・部長に当たるのが、カトリックの聖人である。
    (ええ、極端な言い方だと言うのは存じてます)

    当然、課長・部長には担当業務の割当がある。
    これは、問題によって担当する場合と
    部下の職業分野によって担当する場合がある。

    今回のような伝染病関係の聖人と言えば
    聖人ロッホス Heilige Rochus というペストの聖人が第一人者。

    知られているのは聖セバスティアンで
    この人、矢を刺されても死ななかったので
    戦争関係の聖人でもあるが
    矢を伝染病に見立てて、伝染病の担当としても活躍している。

    さて、セバスティアンに比べて、あまり高名ではないロッホスだが
    伝説としては
    ペスト患者の看病をしていて貧窮して
    食べ物がなくなったら
    犬が食糧を運んで来た、という人なので

    足元に犬がいる!!!

    詳しい話はウィキをご覧いただければ良いが
    Heilige Rochus でググって画像を見ると
    足元に犬がいて
    時々、食糧袋を咥えていたりする(のでカワイイ ← イヌが好き)

    10年以上前にガイドのコースに通った際に
    お隣のブルゲンラント州を車で巡っていた際に
    どこに行っても、必ず、このロッホスが居たのが印象的。

    ウィーンにも3区にロッホス広場と教会があります。
    地下鉄U3番のラントシュトラーセ・ウィーン・ミッテから一駅。

    低地オーストリア州には、あまりロッホスはおらず
    ここで、偉そうに立って(笑)手の上に教会を持っているのは
    聖人レオポルドである。
    ご存知、クロースターノイブルク修道院などを作った
    バーベンベルクの王さまである。

    ウィーン郊外のこのクロースターノイブルク修道院というのは
    後に聖人レオポルドとなる、バーベンベルクのレオポルド3世が
    アグネス(当時の神聖ローマ帝国ハインリヒ4世の娘)と結婚した時

    伝説によれば、アグネスがカーレンベルクの山頂で祈っている時に
    一陣の風が吹いて、アグネスの持っていたベールを飛ばしてしまい
    その数ヶ月後に、農民が、ベールを見つけて持って来て
    そのベールが落ちていた場所に建てたという
    由緒ある修道院である。

    (後に、マリア・テレジアの父、カール6世が
     育ったスペインのエスコリアル修道院を真似て
     自分の居城を修道院建物の中に作った。
     現在でも一般公開していられるので見学できます)

    聖レオポルドは、息子のオットーのために
    ウィーン郊外にハイリゲンクロイツ修道院(シトー派)も建立していて
    この修道院は(ウィーンの森ツアーでは定番だが)
    1133年から、途切れる事なく続いている、という
    非常に珍しい修道院である。

    聖レオポルドの担当って何だったっけ?
    この人、低地オーストリア州の守護聖人なので
    それが担当なのかしら。

    すみません、オーストリア出身の聖人だと
    ついつい熱く語ってしまう。

    オーストリア出身の聖人のもう1人の代表者は
    聖フローリアンで

    ブルックナー・ファンの皆さまは
    すぐにリンツ郊外のサンクト・フローリアン修道院を
    思い浮かべるだろう。
    (ブルックナーの墓が修道院内教会のオルガンの下にある)

    この聖フローリアンは、火事の聖人なので
    消防隊や消防官の守護聖人。
    足元に、燃えている建物があって
    水の入ったバケツを抱えている事が多い(ので、すぐわかる)

    いやいやいや、いかん、聖人ロッホスの話から
    全然、伝染病と関係のない話に飛んでしまった 💦

    聖セバスティアンは、西洋絵画で必ず取り上げられるテーマなので
    よくご存知かと思うが
    絵の題材としては
    全身に矢が刺さって、苦しみ悶える、若い男性。
    (もちろんイケメンで身体は半裸で、筋肉の付き方もなかなか・・・)

    なので、聖セバスティアンは、矢を刺されて殉教したかと思っていたら
    実は、この人、矢で刺されても生き残った。
    その後もローマ国王に逆らって
    キリスト教を信仰したので
    最後は棒で打たれてローマの下水道に落とされたとか。

    700年くらいから、矢を伝染病に見立てて
    ペストの守護聖人として、ローマで讃えられている。

    旅行が好きな方は
    旅行者の守護聖人、聖クリストフォロス覚えておくと面白いかも。
    この人は、肩に小さなキリストがくっついているので、よくわかる。
    (旅人が川を渡るのに難儀していたのを
     肩にかついで渡ってあげたら
     肩に乗っていたのがキリストであった、という伝説による。
     ウィーンのステファン寺院入り口近くの柱の上にもいらっしゃいます)

    他にも、頭がなくて
    手に自分の頭を持っている聖人(マインツのアルバヌス)が
    頭痛担当の聖人だったりする(ちょっとワケわからんが(笑))

    ペスト担当の聖人は、セバスティアンやロッホス以外にも
    ものすごい数が居て
    確かに中世でペストが流行ったら
    ともかく、そこらへんの聖人全員を担当にして
    祈りまくったんだろうなぁ、というのがよくわかる。
    今で言えば、医学生も、なりたての医者も
    全員、伝染病担当にしちゃうって感じだったのだろう。
    私の持っている聖人辞書だけで、40人居た。

    ウィーンのカールス教会の聖人
    カール・ボロメウスもペストの聖人である。

    ペスト担当聖人の中には
    日本で布教活動をした、イエズス会の守護聖人
    イグナティウス・ロヨラもいる。

    伝染病という項目に限ってみれば
    コスマスとダミアヌス、レミギウスという記載がある。

    聖人事典を読み出したらキリがなくて
    (担当探しが面白い)

    学生の守護聖人はグレゴール1世とかヒエロニムス
    トーマス・アクィナスはわかるとして
    マリア・マグダレーナも守護聖人だとは(笑)
    それに、学生の聖人には
    ローマのラウレンティスも居る。

    ラウレンティスって、必ず手に焼き網を持っているので
    これもフローリアンやロッホスと同じく
    すぐにわかる聖人である。
    (焼き網で焼かれて殉教しました、ぞわぞわぞわ)

    音楽家の聖人や、楽器製作者の聖人は
    もちろん、聖ツィツィーリアだが
    ダンサーの守護聖人が
    荒野に呼ばわるヨハネというのは、いったい何故なんだ?

    こういう、様々な担当部長の存在があるカトリックと比べると
    プロテスタントは
    社長(神さま)の忍耐強さは無限なので
    誰でも社長に直訴して良いというシステムなので
    聖人(課長・部長クラス)は誰もいない。

    皆さまも街歩きの時
    聖人像を見かけたら、これ誰?と注意深く見て欲しい。

    聖人というのは、写真が残っているワケでも
    スケッチが残っているワケでもない過去の人の場合が多いので
    たいてい、何か持っているものとか
    着ている服とか、帽子とかで、わかるシステムになっている。
    (焼き網=ラウレンツィウスとか
     燃える建物にバケツならフローリアンとか
     足元にイヌだったらロッホスとか
     手に教会だったらレオポルドとか)

    橋のたもとやど真ん中に聖人が立って
    頭の上に、星がキラキラしていたり
    足元で天使が口に指を当てて、し〜っ、と沈黙を強いていたら
    それは聖ネポモクである。
    (チェコの聖人、プラハの大聖堂の裏に墓あり)

    こうやって見てみると
    カトリックの会社組織がわかって楽しい(ちょっと違うか(笑))

    ただ、近年、担当課長や部長のいない
    新しい職業が出て来ているのだが
    (コンピュータ・エンジニアとかね(笑))
    それは、いちいち、バチカンで
    担当課長・部長、あ、いや、担当聖人を決定するらしい。

    もしかしたら
    今回のウイルス騒ぎも
    カトリックの天国では
    伝染病の聖人(たった3人!)が
    ペストの聖人に
    おおおおおい、ちょっと力を貸してくれ、と懇願して

    ペストの聖人たちが(ほら、聖人だから)
    おおお、なら俺たちも、と
    総勢43人くらいで、頑張ってくれている(かもしれない)ので

    天国での43人の大騒ぎを妄想しながら
    我々も頑張りましょう。

    こいつ、ネタ切れで
    いったい何を書くんだ、と呆れた方も
    どうぞ1クリックを、ぜひお恵み下さい。





    コンサート・ピッチの歴史

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      2020年3月22日現在
      オーストリアの感染者数は3000人を越えて3244人。
      検査総数21368件、死者も2桁に突入し16名。
      (↑昨日の夜、アップせずに寝てしまったが
       一夜明けてみると、23日朝8時現在で3611名。
       ウイルスの潜伏期間があるから
       まだまだ増えると思うけれど
       感染者数増加のカーブは間違いなく減っている)

      お隣の国イタリアでは、とんでもない悲惨な事になっていて
      ドイツも爆発的に感染者が増えている中
      比較的早く、カネより命という政策を取ったオーストリアは
      やっと感染者増加率が下がって来たところだが
      油断大敵だし
      この状態は少なくともイースターまで続くので
      気を引き締めて・・・ 論文書かねば(大汗)

      さて、こういう話題ももう飽きたので(すみません)
      ネタがないので
      もうやけっぱちで
      この間、有難い教授の有難い配慮で
      通った卒業論文その1の話をする。
      (学部卒業には論文は2つ必要なので、まだ一つ書かねばならない)

      発表もしたテーマで
      研究というよりは
      今までの歴史のまとめみたいなものなので
      興味のない方は、どうぞお捨て置き下さい。

      テーマは

      a’=440 Hz って、いったい何故?

      オーケストラの音合わせ、音叉、その他
      使われている a の音が440ヘルツ(前後)である事は
      皆さま、よーくご存知だと思うのだが

      まずは、何故、a なのだ???
      だいたい、a の音って
      我々が学んで来たドレミだと、ラの音であって
      ドではないし
      ピアノの鍵盤も最初はド=c から始まっていて(慣習的に)
      アルファベットの a ではない。

      色々と調べたけれど
      ギリシャ時代の楽器の一番低い音が a だった、などと
      日本語サイトに書かれているものがあったが
      ギリシャ時代の楽器とか音叉なんて、残ってないぞ(たぶん)

      赤ちゃんが生まれた時の産声が440ヘルツだ
      という主張があったので調べてみた。
      1957年の論文にあった表は下記である。



      どこが a だって???

      だったら人間の声のちょうど中間あたりで決めたのかなぁ、と
      人間の声の範囲を調べてみた。(クリックで大きくなります)



      バスやバリトンは(バリトンはファルセットで出るが)外れるし
      では1オクターブ下の220ヘルツと思ったら
      今度はソプラノが外れるし。

      要は、a が基準の音になっているというのは
      多かれ少なかれ、ただの「偶然」らしい。

      ・・・すみません、こんな結論で。

      ただ、この基準音となった a の音は
      恐ろしい事に、歴史上、384 Hz (≒b シのフラット)から
      512 Hz (≒D レ)ほどの揺れ幅がある。

      えらいこっちゃ!!!
      だって、自分の楽器持って、アンサンブルしようと思ったら
      音がずれているワケですよ。
      で、音を移調して演奏しなければならなかったという
      とんでもない技能が要求される事になる。

      低いピッチはフランスのオペラで使われていた。
      (歌手に楽なように(たぶん))

      宮廷で演奏されていた木管楽器を使ったアンサンブルは
      a≒470ヘルツくらいの高い音程で作られていた。
      (木管楽器の制作中心地はイタリアだった)

      面白い事に、フランスのオルガンは17世紀から19世紀まで
      388から396ヘルツで作られている。
      クープランの時には、サン・ジェルヴェの教会のオルガンが
      401ヘルツに変更されたそうだが
      作曲家の死後に、また395ヘルツに再調整。

      ・・・クープランの時代には
      宮廷音楽士が自分の楽器で、教会で演奏するようになったのが理由。
      (それまでは、宮廷楽士は宮廷で演奏するのであって
       教会では演奏しなかったのである)

      リュリやラモーは、380ヘルツくらいで
      オペラを作曲しているが
      クリストフ・ヴィリバルト・グルックがオペラの改革をした際
      1778年くらいから、403〜404ヘルツが使われるようになった。

      教会のオルガンがフランスで低いピッチだったのに比べると
      イタリアは、楽器には470ヘルツくらい (mezzo punto)が使用されていて
      オルガンは約418ヘルツ (tuono corista) 約半音ほど低いピッチ。

      ドイツにはコルネット・トーンというのがあって
      450〜480ヘルツくらい。

      コルネットという楽器はこれ。



      このコルネットって
      バロック時代には愛された楽器なのだが
      (人間の声に近い音が出る)
      だんだん、バイオリンにその活躍の場を奪われた可哀想な楽器。
      どういう音か興味のある方は ここ から聴いてみて下さい。


      ドイツのオルガンは、かなり高いピッチで作られている。
      1670〜1700年のオルガンのピッチを各国ごとに見ると
      ドイツは460〜500ヘルツ(!)の間に集中している。
      これは、パイプの長さを短くして
      材料費をケチったからである(と、色々な論文に書いてある)

      研究者が昔のピッチの研究に使うのは
      残された書類や楽譜、音叉、音楽家の旅行記などと
      楽器としては、オルガン、コルネット、ルネッサンス・フルート
      リコーダー、クラリネット等が対象になる。
      特にコルネットとリコーダーは、1〜2ヘルツの誤差しかないそうだ。

      モーツァルト死後1世代後のピッチが440から445ヘルツ
      イタリア、ミラノのスカラ座でのピッチは450から452ヘルツ。

      これじゃたまらん、というので
      何とか、国際的な基準を決めようと
      音楽家が焦り出して、色々と始めたのが19世紀になってから。

      ドイツのお金持ち商人の息子として生まれた
      ヨハン・ハインリヒ・シャイバー(1777-1837)は
      趣味で物理や音楽をやっていて
      ほんの少しの差のある音叉を同時に鳴らすと
      音の高さが違う事が、素人にもわかる、というのに注目して
      4ヘルツづつ違う52本の音叉(220〜440ヘルツ)を使った
      トノメーターという機械を考案。
      基準の音を440ヘルツにしようね、と1834年の
      自然科学研究者学会で発表。

      フランス・アカデミーは1858年に
      パリの基準音として437,50ヘルツを決定。
      当時の音叉の振動数は890〜910だったそうなので
      パリの基準音より高い(445〜455ヘルツ)

      こういう事に黙っていないウィーンでも
      1885年11月16日〜19日まで会議が行なわれ
      (この会議にはハンスリックも出席してます)
      15度で870振動=435ヘルツに決定した。

      笑っちゃうのが英国で
      1859年にパリの基準音を採用したものの
      あれは、気温15度(華氏59度)で設定したもので
      ウチは気温20度(華氏68度)を基準とするから
      435 + [(68-59) ÷ 1000 ×435]= 438,915 Hz
      よって、イギリスでは439ヘルツとなった。

      ・・・ワケわからん(笑)

      1917年にアメリカ合衆国が440ヘルツを決定し
      1921年に20度で440ヘルツを基準音として設定。
      (戦時中で5ヘルツ上げる事で高揚感を出したかった
       と書いた論文もあった記憶があるのだが
       後で探しても見つからなかった・・・)

      1953年にISOが
      (International Federation of National Standardizing Association)
      ロンドンで20度で440ヘルツを決定。
      DIN (Deutsches Institut für normung) で1942年に同じピッチを決定したが
      戦時中という事もあって
      最終的に第二次世界大戦の後、1957年に決定されて、現在に至る。

      ただし・・・
      音楽家がこういう基準を守る事はないので(笑)

      ウィーンのオーボエ奏者が2004年に書いた記事には
      自分が音楽学校で学んだ時には
      既に443〜444ヘルツ、場合によっては446ヘルツだったとの記載があるし
      ウィーンでの基準音は一時は450ヘルツまで上がったらしい。

      現在のオーケストラは
      ウィーン・フィルも、ウィーン交響楽団も
      ウィーン放送交響楽団も443ヘルツである。
      (ウィーン放送交響楽団は1989年にピンチャス・シュタインベルガーが
       首席指揮者になった時に、444ヘルツから443ヘルツに下げたそうだ)

      近年、流行になっているピリオド奏法によるオーケストラのピッチは
      一般的に低めに設定されている。

      バッハに関しては、確かにコンサート・ピッチを下げた方が(415ヘルツ)
      一部の当時の楽器の演奏が簡単になる、という事で
      低いピッチだったらしい事がわかるが

      モーツァルトが使っていたかもしれない音叉が422ヘルツだったとか
      ハイドンが残した有名な音叉が422,5 ヘルツだとか言う理由で
      そのピッチを使うというのは、どうなのか判断がつかない。
      (音叉がどのように「使われて」いたかの例証はない)

      それに、バロック時代のイタリアのピッチは mezzo punto ≒ 470 Hz と
      tutto punto ≒ 443 Hz が使われていたので
      低いピッチとは考えにくい。

      そんなこんなで、古楽器を使ったピリオド奏法のアンサンブルが
      どの曲に対しても低いピッチを使うのは
      もしかしたらヘンなんじゃないんですか?
      ・・・という方向に無理やり持っていった。
      あ、もちろん、古楽奏法というのがピッチだけの問題じゃない
      というのは、ちゃんと指摘してますが。

      ただ、私みたいなシロウトだと
      数ピッチの差というのは
      実際に聴いてみても、あまりわからない。
      発表の時に、歴史上の様々なピッチを
      純音で作った音を学生にも聞かせたのだが

      5ヘルツ違う音を続けて聴いてみれば
      違うというのは明確にわかるが
      2ヘルツとかだと、少なくとも私には同じ音に聞こえる。

      あと、Winckel という研究者が1960年に
      オーケストラの楽器の演奏前と演奏後のピッチの違いを調べているのだが
      その一例がこれ。結構なピッチの揺れがある。



      ところで、一部のオタクな方々は
      シューマン共振を基準にして
      (物理学者ヴィンフリート・オットー・シューマンであって
       作曲家のシューマンとは関係ない)
      432ヘルツが「健康的なピッチ」と主張する人がいるが

      これには科学的根拠はないし
      第一、平均律で計算すると
      シューマン共振から432ヘルツが導き出されるものの
      純音律だと全く違うピッチ音になるので
      あまりまともに取らない方が良いと思う。
      (信じる人は信じて下さい、反対はしません)

      ジュゼッペ・ヴェルディは432ヘルツに拘ったようだが
      リヒャルト・シュトラウスは435ヘルツを使用していた。

      Bruce Haynes という学者が
      2002年に、様々な歴史的楽器のピッチ音を測って
      A History of Performance Pitch - The Story of „A“
      という本を出している(英語)ので
      興味のある方はどうぞ。

      ハンスリックも出席していたウィーンのピッチ会議の記録も
      読むと結構笑えます。

      ・・・こんな事を書いていて
      いったい、私は何をやっているんだろう?と
      呆れ返った読者の皆さま
      (というか、ここまで読んで下さったなんて(感涙))
      どうぞ、アホな私に
      1クリックをお恵み下さい。



      この記事、どのカテゴリーにするか
      非常に迷ったのだが
      (まさか「仕事」カテゴリーに入れられないし)
      一応、オーストリア生活カテゴリーにしておく。
      こういう記事が増えてしまったら
      勉強カテゴリーだかを作らねばならなくなるだろうが
      そういう事にならないよう、切に祈るばかりの毎日・・・

      あと、なにこれ、こんなアホを書いても
      卒論として通るのかオーストリアの大学は!と思った皆さま
      ワタクシは引退趣味学生だし
      教授は学部長で、学生が単位を取らないと
      部の予算が削られるので単位をくれているだけなので
      こういうのが通ったというのは例外中の例外です!!!

      コロナ・ウイルス オーストリアの状況 3月18日

      0
        相変わらず教授たちからは
        毎日、毎日、毎日、メールが入って来て
        Moodle というコンピュータ・ラーニングのプラットフォームに
        山ほど、読むための論文やら
        授業で使う予定だったパワー・ポイントのプレゼンテーションやら
        提出してね、という宿題やら
        ああ、もう、ちょっとワケわからん。

        ウィーン大学のコンピュータ・ラーニングのプラットフォームは
        こういう感じ。



        時々デザインが変わるので
        クリスマス前は帽子が赤いサンタさんの帽子になっていたりしたが
        現在は、右側の写真が「家で勉強しなさいね」のデザインになっている。

        演習の実験計画は提出して許可を受けたものの
        その実験が、果たしていつ行えるかも定かでないし・・・
        被験者として、現在失業中(ごめんなさい)のガイドさんたちに
        多少費用を払ってもお願いしようと思ってはいるのだが
        実験室を使える日にちがわからなければ、これも目処がつかない。

        さて、EUが30日間にわたって国境を閉鎖という決定を下し
        オーストリア航空が、在外オーストリア人を輸送するための
        特別フライトを除き、すべてのフライトをキャンセルという状況になり
        外出制限(禁止ではない)がかかって数日たつが

        大学がクローズになって1週間
        コンサートやオペラやバレエがなくなって9日間
        ・・・あああああ、もう耐えられない(涙)

        今日読んだラテン語のテキストに
        親と隠れて付き合うヘロとレアンダーのラブストーリーがあったのだが
        レアンダーだって、9日間、ヘロと会えなかったために
        我慢できなくなって、荒れ狂う海を泳いで
        溺れ死んでしまったので・・・いや、だから何って話だが(すみません)

        さて、オーストリアにおけるコロナ・ウイルスの感染者は
        本日にて1646人、死者は5名。
        若い死者もいるが、他に重い持病を患っている人ばかり。



        外出制限がかかったものの
        天気は良いし、家に閉じこもっていると煮詰まり過ぎるので
        近くの公園に出掛けたのだが
        さすがに高級住宅地(すみません)

        子供連れは多いけれど(で、子供が自転車乗ってる!本当は自転車禁止!)
        老人ホームも近くにあるので
        お一人様や、年配カップルも多く
        ちゃんと、すれ違う時には避けあって
        最低1メートルの距離を空けている。
        (私はもっと避けられていたかもしれないが(アジア人だし)
         それはそれで利点ではある(笑))

        途中でコントロールのためのパトカーは走っていったが
        (5人以上のグループ・クラスターは禁止)

        この地区の人ってお行儀がよろしい(爆笑)

        さて、感染者は増加しているものの
        先週中旬から今週初め頃に
        バタバタ、すごい勢いであれよあれよという間に法律が議会を通って
        (だって日曜日に議会だもん。
         しかも、議員さん全員、必ず1席空けて座ってる
          ↑ 1メートルの距離を空ける))

        教育機関も文化施設も、ついでにレストランもカフェも
        軒並み閉まって
        (問題は工事現場で
         工事人の最低間隔1メートルが物理的に無理なので
         工事を中止しているところが多い)

        2日間で、月曜日と火曜日に登録した、新しい失業者が49000人
        (単位間違えてません、念の為)
        ご存知と思うけれど、オーストリアの人口は800万人そこそこですから。
        2月終わりに既に400000人の失業者がいたので
        それに加えると45万人の失業者が800万人の人口の国に居る。
        今回は特にホテル、レストラン、建築関係の失業者が集中した。

        オーストリアは短縮業務やホーム・オフィスを推奨しているが
        この状況下では企業も生き残りをかけている。
        その意味で、現在、最低限の生活に必要な供給を行っている
        スーパー・マーケットや薬局
        デリバリー・サービスなどは
        人員が足りない状態。

        電話の時間も増えて
        データ通信も増えたが
        もともと、こちらの携帯電話や自宅のWiFiの契約は
        オール・インで
        電話時間が長くても
        データ通信のボリュームが上がっても
        月ごとの支払いは全然変わりないというケースが多い。

        こういう状態に乗っかって
        通信費用や電話費用を値上げしようとか
        食料品などを値上げしようとか
        自宅で使うエネルギー費用を値上げしようとか
        (もちろんみんな自宅にいるので増えているが
         オフィスやお店が休みなので、その分、むちゃ減っている)
        デリバリー料金を値上げしようとか

        ついつい、考えるとは思うんですけど
        誰も、そんな事はしてません。
        (考えているとは思うよ。だけど、やらない(笑))

        まぁ、総合病院から消毒液が盗まれた、というニュースはあったから
        オレ様だけが良ければ、という人は世界中に居る。

        先週末に、企業を救え、というので
        予算を大急ぎで調整して(予算委員会中断)
        40億ユーロの資金を放出する決定が下った記者会見で
        記者から、それ以上必要になったらどうするんだ、と
        経済大臣が質問を受けて

        オーストリアはここ数年、経済的には恵まれました。
        よって、会社の倒産を避けられるものであれば
        いくら金がかかっても出します。
        かかるのなら、必要なだけ出します。
        今がその時です。

        と、冷静なツンツン男子のそっけなさで
        エライ事を断言していたが

        本日、水曜日3月18日の発表で
        経済界への支援を
        40億ユーロではなく、総額380億ユーロに決定した
        と聞いて、あ〜、ちょっとワタシはひっくり返りそうになった。

        (とある方が囁いてましたが
         「こういう時のために貯めていたんだ。
          必要なだけ、欲しいだけ持ってけ!」・・・って
         これ、言われたら、まさに萌えるというか、惚れますよね)

        失業者も今までの給与の80%は補償され
        (もちろん就業していた期間にもよるけれど)
        それでも最低生活資金に足りない場合は
        水道とかガスとか電気とか
        未払いでも止めてはいけない。

        もちろん、この支援のために
        2020年の予算は大赤字である。それも政府は承知の上だ。

        その中で、昨日、ものすご〜〜〜く責められていたのが
        チロル州のアホ議員。

        実は世界に名だたるスキー・リゾートのチロル
        そこのバーでコロナ感染が発生して
        帰国した人がコロナ感染だったとの報告を受けていたにもかかわらず

        それから約1週間だか10日だか
        そのままスキー・リフトもバーもレストランもホテルも経営を続けて
        (しかも公式に、そのバーが原因であるという可能性は少ない、とか
         堂々と発表しちゃうし)
        その間にウイルスが広まる広まる・・・

        当然、そのスキー・リゾートから各国に戻った人にも
        感染者が増えて
        そこらへんの国の感染者はチロルが原因。あああああ。

        慌てて村そのものを封じ込めにしたものの
        帰国してね、と帰した観光客は
        フライトがない、というので、そのまま
        インスブルックのホテルに宿泊したりして
        そこからも感染が広まる広まる・・・

        最初の感染者が他国から報告された時点で
        すぐに封じ込め、閉鎖をしていれば
        こんな状況は避けられたと思われるのだが
        州の議員は「我々は正しい判断をした」と
        テレビでニヤイヤしながら言い続けていたので
        この議員、もう、次の選挙では二度とチャンスはないだろう(断言)

        チロルは観光事業で生きている州だから
        当然のことながら、観光事業主を守らねばならないのだが
        (そのために、情報を受け取っても無視して
         ホテルやスキー・リフト業者やレストランの事業主の
         売り上げに貢献した、あるいは、しようとしていた)
        その、目先の判断が完璧に裏目に出たケース。

        目先の儲けに釣られた判断はコワイ・・・
        これ、次のシーズンにも影響するから・・・

        このアホ議員は、本日になって
        チロル州のすべての街と村を隔離状態にしたけれど
        (またそれも極端な・・・何となく「やってる」感?)
        功を奏すれば良いんですけどね。

        それを考えると
        ウィーンの観光事業の損失を被ってまで
        文化施設をすべてクローズしたのは
        正しい判断だったのかもしれない。
        (現在、ウィーン市よりチロルの方が感染者数は多い)

        イギリスが、封じ込めではなく
        人口の60%から70%に感染してもらって
        免疫を作れば良いという
        (致死率は低いし、もともと持病を持っている年配が多い)
        EUとは全く違った政策を取ったのに
        今になって、それをやると、病院での措置が間に合わない事に気がついて
        慌てて学校を閉鎖するとかやり出したが
        さて、どうなる事やら。

        現在、オーストリアが抱えている問題は
        医者が感染するケースが増えて来ている事。
        もともと、麻酔学会で感染があったらしく
        ザルツブルクの病院の麻酔医がウイルス持って来て
        病院閉鎖の一歩前までなったのだが
        同じ麻酔学会に出たウィーンの医者も感染していたらしい。
        (当然、そのウイルスは他の医者にも感染する)

        老人ホームでの感染も報告された。
        入居者の年齢が年齢だけに、これが広がらなければ良いのだが。

        ただ、ウィーンで最も大きい総合病院(ウィーン医大付属)が
        コロナ・ウイルスを90分で検査できる方法を作ったようだ。

        ご近所さんお助け合い運動も盛んである。
        とある村は、ボランティアの若者に
        動けない年配の方に食料品を運んでもらい
        運んでもらった料金(ボランティアでも料金は発生するのか(笑))は
        その村の役所が支払う、というシステムを構築したらしい。

        今のところ、オーストリアの政策ってそういう感じ。
        この封じ込め政策が、何らかの功を奏するまでは
        あと何日、場合によっては何週間かは待たなければならない。

        ウィーン市や警察も、窓口対応は短縮したりなくしたりして
        すべてインターネット対応で行っていくような方向に動いているし
        週末にちらっと囁いたように
        使われていない見本市会場に、ベッドとシャワーやトイレを設置し
        動けないような年配の人が1人でウイルスに感染して隔離される時に
        軽症なら、こちらでどうぞ、という準備もしている。
        (しかも週末に全部作って、それを見た市長が
         「使わないで済めば、それに越した事はない」という
         素晴らしい発言をしていて、ワタシはかなり感じ入った)

        これ以上の厳しい封じ込め作戦はまだないようなので
        これにて止めます。

        いやもう、大学からの資料や論文や宿題から
        逃げまくって現実逃避しているので(それではいけない)
        ものすごく長い記事になりました、ごめんなさい。

        この緊急事態が、できるだけ早く収束して
        日常生活が戻ってくる事を祈りつつ
        (特にコンサートやオペラやバレエに浸っている毎日がないと
         アドレナリンが出ないし、鬱になりそう。
         これまで過剰供給で、当たり前にそこにあったものが
         突然喪失するって、むちゃくちゃ辛い)

        読者の皆さまもお身体に気をつけて
        お互いに、この危機を乗り越えましょう
        ・・・と本心で思っている私に

        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        コロナ・ウイルス オーストリアの状況

        0
          2回続けて書いたので
          読者の皆さまは、うんざりしているかもしれないけれど

          本日3月12日の患者数が361名に増えて
          昨日246名から、そろそろ爆発的に増加しそう。

          経緯は下記の図の通り。



          既に書いた通り
          人が集まるところ(コンサート、オペラ、博物館、美術館、学校、図書館等)は
          すべて閉鎖になっていて
          まぁ、家に閉じこもってなさい、という事なんだろうけど
          天気が良ければ、みんな、外に出る。

          外に出るのは全然構わないと思うんだけど
          握手したり、ハグしたりするのは止めよう・・・とは言え
          長い習慣はそんなには変わらない。

          この機会に、日本風の「お辞儀」という文化を
          ヨーロッパ中に知らしめたら良いと思うんだけど・・・
          (私はもともと、握手もハグもむちゃくちゃ苦手である。
           親しくなっても、抱きつかれたくないし
           ほっぺにチュなんていうのも止めて欲しい。

           20歳くらいの時に
           留学から戻って、空港で母親に抱きついて
           何するの?!って母親から突き飛ばされたのだが
           歳取ると、母親に似てくるのかもしれないなぁ)

          ささやきのサイトで
          劇場やオペラ座、博物館・美術館を閉鎖したり
          大学や学校、図書館を閉鎖するのは
          法的拘束力のある措置なのか、という問合せがあったのだが

          ちゃんとオーストリアには「疫病法」という法律がある。

          オーストリアの法律は
          すべて RIS というシステムの中に収められていて
          誰でもアクセスできるので
          読みたい方は こちら からどうぞ。
          (法律用語満載なので、私は読んでもさっぱりわかりませんので
           質問は受け付けません、念の為)

          さて、政府は続けて
          老人ホームへの訪問の制限、病院へのお見舞いの制限
          学校が閉鎖になっても、祖父・祖母のところに子供を預けないで欲しいという要請
          できるだけ、社会的コンタクトをなくして欲しいという市民への要請

          お隣のチェコは既に入国禁止の措置を取っているし
          お隣のイタリアもしかり(これはニュースで多く報道されているはず)

          この「社会的コンタクトをできるだけ避けて」という政策には
          ちゃんと裏付けがある。
          ウィーン工業大学の統計関係の専門家が
          最悪のシナリオとして
          オーストリア人の60%から70%が罹患する事を前提にして
          社会的コンタクトに対して、制限を課さない場合
          社会的コンタクトが10%減少した場合、25%減少した場合のモデルを作成している。



          何もしなかった場合には
          5月末にピークが来て、一度に200万人の患者が発生
          社会的コンタクトが10%減少すると、ピーク時に120万人
          25%の減少で、ピーク時に36万人まで抑え込める予想。

          200万人の患者が同時期に発生したら
          医療機関の対処が追いつかないのである。
          36万人なら、医療的対処もできる。

          クルツ首相は、悲観的でも楽観的でもなくて
          冷静に状況を判断し
          この分だと、来週に1000人、その次の週で10000人を越えるだろうと予想。
          そのために、病床の確保、薬品の確保等の準備を進めている。

          会社関係に関しては
          ホーム・オフィスが可能なら
          できるだけホーム・オフィスで対処、というお達しは出ているけれど
          それが無理な職種も多いので
          普通の人は普通に仕事をしている。

          ただ、どこにでもパニックになる人はいるし
          この状況を深刻に捉えない人もいるし
          それは、どこでも同じ(笑)

          ウィーン市の市長のルードヴィッヒは
          パニックになってもいけないけれど
          深刻な状況には真面目に対処しましょう、と呼びかけていて

          特に高齢者が外に出られない場合
          買い物や薬の購入などを手伝う事を目的とした
          ウィーン市の特別電話番号(24時間対応)を設置。
          まぁ、こういうところは、
          老人保護対策がしっかりしているウィーンならではかもしれない。

          大学が休みになって2日目だが
          昨日書いた通り
          次から次へと教授からのメールが相次いで
          これやってね、あれをアップしたから読んでおいてね
          ・・・って、まぁ、授業取り過ぎの私も悪いのだが(自業自得)

          できるだけの政策はやったような感じがあるので
          後は、感染範囲、感染者数がどう推移していくか、という問題だけなので
          もう、これについては
          劇的な変化がない限りは書きません(すみません)

          私は、この空いた時間を使って
          せっせと、学期中には行けなかった声楽のレッスンに通っているので
          どこかで、カエルが潰されているような悲鳴的な声を聞いたら
          それはワタクシかもしれません(笑)

          さて、明日から(!)ちゃんと気を入れて
          しっかり、やるべき勉強と論文書きと研究を・・・(以下省略)

          ナイト・ライフがなくなったので
          せっせと机の上のコンピュータで
          音楽聴いたり、オペラ観たりはしているんだけど

          やっぱりライブでないとダメだわ〜(涙)と
          この大騒ぎが終わるのを心待ちにしている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          桜じゃないけど、ウチのレンギョウの花は満開になりました。


          続いて美術館・博物館・図書館閉鎖 ついでに来週から学校も閉鎖

          0
            今日から大学は図書館含めてすべて閉鎖。
            なのに、朝っぱらから教授からのメールが相次いで

            ラテン語(本日朝8時〜9時半予定だった)の先生からは
            授業は休講になるけれど、次の課題を自分で勉強すべし、という
            まるで、学校の生徒に対するようなメールが入って来て
            (それでも勉強しないワタシ、すみません、明日からやります)

            本日の午後のコンピュータ音楽心理学のゼミの先生は
            E-Learning のサイトに資料を入れて
            テーマをアップしておくから
            選ぶのに問題があったり質問があったら
            予定されていた講義時間(15時〜18時半)の間に
            ライブ・チャットでよろしく
            ・・・というメールが来た。

            現代オペラのゼミの先生は
            学生のレベルを見たいから
            匿名でアンケートに答えてね、というメールに加えて

            テーマとなる3つのオペラのうちの一つを
            ようつべで、ばっちり2時間ちょっと、アップして来て
            これが、サーリアホのオペラで
            フィンランドで上演されたもので
            指揮者がエサ=ペッカ・サロネンで
            歌手は見た目も美しく、演技も完璧で
            更に舞台装置も素晴らしい、という
            うわあああ、こんなオペラが全部アップされてるんか、という
            驚きのクオリティだったものの

            歌詞がフランス語で
            字幕が、何故かスペイン語(だと思う、フィンランド語ではなさそう)
            ・・・全くわからない(汗)

            もちろん、そこらへんは、ぬかりない先生なので
            (ドイツ人の完璧主義者)
            オーケストラ・スコアも
            ピアノ・スコア(フランス語の下に英語の翻訳あり)も
            ちゃんとアップはされているのだが

            2つコンピュータ並べて
            一つはオペラの画面
            もう一つをピアノ・スコアの英語付きにしていたのだが
            あ〜、ううう、現代音楽のオペラで
            しかも、スコアも小さいし(コンピュータの画面が!)

            ピアノ・スコアをプリント・アウトするか、と思ったら
            400ページあったので諦めた(根性ゼロ)

            デジタル・ドイツ語学の先生は
            授業時間にビデオ流すからよろしく、と書いて来ているし(金曜日午後)

            ブルックナーのゼミの先生は
            授業はないけれど
            アップしてある論文(約120ページ)を読んで
            作曲家の神格化についてのペーパーを月曜日までに提出してね、というメール。

            アップしてある論文(約120ページ=60枚)だけど
            スキャンする時に、上のカバーを開けてスキャンしたらしく
            周囲が全部真っ黒になっていて

            これ60枚プリント・アウトしたら
            高いインク・カートリッジが全部使われてしまう・・・
            (というワケで、本屋さんに注文した。そっちの方が、たぶん安い)

            だいたい、ゼミを1学期で4つ申し込んでしまったワタシがアホなのだ。
            いいんだもん、何とかなるだろうし
            ならなかったら、それはそれで、成績5の不合格になるだけで
            別に私の責任とかにはならん(開き直り)

            そんなこんなをやっているうちに

            まずは、連邦に属している美術館・博物館の閉館のニュース。
            ツィッターには書いたけれど

            アルベルティーナ
            ベルベデーレ
            美術史美術館
            エフェソス博物館
            宮廷狩猟・甲冑コレクション
            古楽器コレクション
            宝物殿
            ワーゲンブルク(馬車博物館)
            アンブラス城(インスブルック近郊)
            演劇・劇場博物館
            世界博物館
            応用美術博物館
            近代美術博物館
            自然史博物館
            オーストリア国立図書館
            オーストリア歴史博物館
            文学博物館
            パピルス・コレクション
            地球儀博物館
            エスペラント博物館
            工業博物館

            上記美術館・博物館が4月3日まで閉館。

            ウィーン市管轄の美術館・博物館(音楽家の家を含む)も
            続いて4月5日まで閉館。
            ベートーベンのパスクワラティ・ハウスやハイリゲンシュタットの博物館
            ハイドンの家、ヨハン・シュトラウスの住居
            シューベルトの生家、地下鉄U1ステファンス・プラッツ地下のヴィルギル教会跡
            ローマ史跡、ナイトハルト・フレスコ等がすべて閉館となる。

            シェーンブルン宮殿とホーフブルクは頑張ってはいたが
            やっぱり本日の夕方、明日から4月3日までの閉鎖を決定。

            モーツァルトハウスは別組織なのだが
            もちろん、ここも4月上旬まで(予定)閉館。

            夕方には、学校クローズのニュースが。

            昨日午後の決定で、大学は本日から全面的に閉鎖になったが
            これは

            大学生は大人だから、自分で自分の面倒は見られるよね
            ついでに、大学って E-Learning のプラットフォームがあるから
            各教授は工夫して、そういうインターネット・サイトを使って
            学生の不利にならないよう、ちゃんと授業を続けてね

            ・・・という、皮肉なんだか意地悪なんだかわからん理由であって

            学校の閉鎖が遅れるのは
            大学みたいに急にクローズしたら
            親が困るだろう、という事で

            学校も閉鎖になります
            それなりに職場と交渉するなり何なりして
            閉鎖の間、子供の面倒をどうするか
            ご両親の方々、準備しておいて下さい

            という準備期間だったわけ。

            まずは上級生からクローズ、その後、下級生
            そして幼稚園・保育園の閉鎖になる。

            が・・・

            どうしても子供の面倒を自宅でみられないという親のために
            学校で面倒を見る、という逃げ道はちゃんと残っているのが
            さすがオーストリアというか・・・

            面白かった、いや、面白いとか言ってはいけないのだが
            政府発表の中で
            「子供をジジババには預けるな」という強いお達しがあった事。
            いや、確かに祖父・祖母のところに預けるのが一番簡単なのだろうが
            そこで年寄り(ウイルス症状が重症化しやすい)にウイルスが感染したら
            かえって、タイヘンな事になる。

            100人以上が集まるインドアの催物
            500人以上が集まるアウトドアの催物
            については、昨日からクローズなので

            既に昨日伝えた通り
            国立オペラ座もフォルクス・オーパーも
            コンツェルトハウスも、楽友協会も
            その他の劇場も、4月初旬までは、すべてクローズ。

            ステファン寺院のミサまで中止。

            ウィーン・マラソンも本日中止の決定。
            これは観光事業には打撃だわ・・・

            100人規制はレストランやバーにも適用されるらしく
            今日、友人と話していたら
            カフェに行ったらガラガラだった・・・との事。

            政府発表に曰く
            この休みに、友人を増やそうとか、大人数で遊ぼうとか
            感染地区、あるいはそちらに近い方に遊びに行くとか
            社会的コンタクトを増やす事はしないで下さいね

            ・・・まぁ、そりゃわかる。

            ウィーンの場合、問題はどこから入ってくるかわからない観光客で
            イタリアとは相互の行き来が非常に激しいため
            イタリアからオーストリアへの入国は禁止(出たっ!)
            イタリア在住のオーストリア国籍所持者は帰国して良いが
            帰国後、自宅に14日の拘束を義務づけられている。

            フライトとかのストップをしなくても
            観光客の制限や国境でのチェックをしなくても

            文化施設や催物が全くないオーストリアなんて誰が来る?!

            まだしも季節が良くて
            ウィーンの森の散歩とか、ヴァッハウ渓谷のドライブとか出来るならともかく・・・

            ウィーンの森、という言葉に触発されて調べてみたが
            ハイリゲンクロイツ修道院やマイヤーリンクはオープンしているらしい。
            ヴァッハウ渓谷にあるメルク修道院もオープンしているらしい。
            (ただし、冬期なので、1日2回のレギュラー・ガイディングでの見学のみ)

            午後になってWHOからパンデミックの宣言が出て
            まぁ、この感染力だと
            隣の国のメルケルが言うように
            場合によっては、全人口の60%から70%が罹病するかもしれないので

            問題は感染を広げないように、というのではなく
            如何にして、感染の速度を落とすか、という事になっている。

            急激に感染が広がると、イタリアのように医療機関がパンクしてしまうから。
            オーストリアの場合、自宅で検査可能で
            検査結果が陽性でも、症状が軽ければ、自宅から出ないという方法で対処中。

            劇場や美術館の閉鎖について
            ツィッターで、それは強制力のあるものか、という話が出たのだが

            今日の夕方入って来た商工会議所(こちらでは参加義務団体)には
            ちゃんと、「疫病法」という法律があるらしい。
            それが発効されたので、しっかり強制力はある。

            観光事業はエライ打撃で
            コンサート・ホールやオペラなど
            チケットの払い戻しの件で、従業員はひたすら仕事していそうだし

            この時期に増えてくる観光客を予算に入れていたホテルは
            もう、絶対に間違いなく、大打撃だろうし
            ガイドさんも、仕事がない、と嘆いている。

            世界経済が崩壊したら、いくら引退した私でも困るので
            他人事ではないのだが
            私が心配しようが、気を揉もうが
            何も出来ないわけで

            まぁ、その意味オーストリアの今の政府って
            やる、と決めたら(特に厚生省の大臣が、結構、きっぱり派)
            徹底的にやるので
            首尾一貫しているから理解はできる。

            というわけで
            3月31日までのコンサートやオペラやバレエのチケット
            23枚持っておりましたが(涙)
            (註 昨日の記事より増えているのは、サンクト・ペルテンがあったから。
               もちろんキャンセルになりました・・・)

            4月になって
            願わくばコンサートやオペラ、バレエなどが再演になるまで

            このブログも、たぶん、当分お休みになるかと思います。

            ラテン語の事とか、オーケストラの音合わせの音の歴史とか
            声の範囲を測る機械で、どういうプロジェクトするか、とか
            そういう事を書いても良いのだが
            誰も読まないと思うので(笑)

            読者の皆さまも

            Si fore vis sanus, ablue saepe manus

            健康でいたいなら、しょっちゅう手を洗え

            という中世の教えを守って
            どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。

            あっと、その前に、この長い記事を読んで下さった方は
            ぜひ、1クリックをお願いします。



            大学閉鎖 コンサート・オペラ閉鎖

            0
              人生60年以上生きていて
              こんなに焦った事はないんじゃないだろうか・・・

              本日3月10日午後の政府の判断で
              大学(専門学校含む)は、遅くとも来週月曜日から閉鎖
              100人以上が集まるインドアの催物も禁止
              500人以上が集まるアウトドアの催物も禁止

              ちょうど、演習での発表をする直前に
              一緒に発表する男子学生が
              「大学が閉鎖になる事が決まったよ」と耳打ち。

              やっぱり若い学生の間では
              インフォメーションの伝達が早い。

              来週月曜日から、と思っていたら
              何と、ウィーン大学は、即アクションを起こし

              明日3月11日から(とりあえず)4月3日まで
              ウィーン大学閉鎖(図書館含む)

              その上、4月6日から2週間、イースター休みで
              大学の授業はない(!!!!!!!!!)

              いやもう、同級生も同僚も怒りまくってるわよ。
              大学生なら、しめた、授業に出なくて良いとか
              喜ぶんじゃないか、とか言ってる人
              違いますって。

              先週から新学期が始まったばかり。
              今週以降に初めての授業が行われる課目もあって
              学生は、みんな、やる気満々で来ているところに
              この衝撃のニュース。

              どこで会っても
              全員、くそ、この時期に閉じるなんて
              と言うスモール・トークをしているし

              第一、3月終わりまでに
              先学期のゼミの論文を書かなければならない上級生は
              (ワタシを含む)
              図書館がクローズされてしまうと
              非常に困る、とても困る、ものすごく困る。

              私は日曜日に1つ仕上げたばかりだが
              もう1つの論文、一応、資料は揃えた・・・と思うんだけど
              もしかしたら、途中で、あっ!という事だってあるかもしれない。

              明日以降の授業の先生や教授から次々と
              メールが入って来ているが
              かなり焦っている、とは思うんだけど
              ドイツ人が多いと、妙に冷静で

              4月下旬からしか授業が出来ない場合に
              どうやってプログラムの割り振りをするか、という点に対し
              見事な対処をしているL教授(いつも冷静、笑顔見た事ない)には
              尊敬の念しかない。

              し・か・し・・・・

              それ以上にワタシにとって深刻なのは

              オペラ座、暫定的に3月31日まで閉鎖
              フォルクス・オーパー暫定的に3月31日まで閉鎖
              楽友協会、暫定的に3月31日まで閉鎖
              コンツェルトハウス、暫定的に3月31日まで閉鎖

              ・・・私、この間で21枚のチケット持ってるんですけど 😭

              楽しみにしていた
              バーミンガム市民交響楽団と
              ミルガ・グラジニーテ=ティーラの3日間のゲスト公演もキャンセル。

              クリーブランド管弦楽団は、その前にキャンセルしたけれど
              重なっていたウィーン交響楽団のコンツェルトハウスのチケットを確保したのに
              これまたキャンセル。
              しかも、次の日のムジカ・エテルナとクルレンツィスの
              ベートーベン交響曲もキャンセル。

              バレエのルカーチ・リドバーク・ドゥアトは
              今日と明日はセカンド・キャストだったので楽しみにしていたのに
              これまた、もう見られない(涙)

              3月21日にサンクト・ペルテンでバレエ公演があるのだが
              今のところキャンセルとは書いていないが
              今日の公演がキャンセルされているから
              やっぱり・・・キャンセルだよね・・・

              例の手術の予定だって
              本当は今週の終わりに入院予定だったのを
              授業に出たいし、バーミンガム響聴きたいし
              無理やり、病院に掛け合って、イースター休みに変更したのに
              こんな事になるんだったら、そのままにしておくんだった・・・
              (まぁ、こういうのは誰も予想がつかない)

              ・・・というより
              マジに一日中(夜を含む)空いちゃって
              ワタシ、何をしたら良いの?

              (わかってますとも。勉強すりゃ良いんですよ。
               だけど、図書館に行ったりしないと
               勉強に集中できないタイプ。
               要は、テニスする、となったら
               テニス・ウエア買って、ラケット買って、靴買って
               それから習いに行く「周辺から攻めないとやらない」タイプです。
               ・・・って恥ずかしい事ではあるんだけど)

              まさか、時間が出来たからと言って
              この時期に里帰りするのも、ちょっと・・・(う〜ん・・・)

              思い立ってイタリアに旅行するワケにも行かないし
              国境近くにある温泉地でのんびり、というワケにもいかないし
              (のんびりどころか、イライラしそう・・・)

              取り敢えず、明日は5月のチケット争奪戦に参加した後
              ラテン語やって
              論文読んで
              自分の卒業論文の輪郭を決めて(まだやってない・・・)

              研究所の前で同僚と話していた時に
              「こんな状態になるんだったら
               授業料返せ」
              とポロっと言ったら
              「あら、ビジネス・ウーマンね」と笑われたんだけど

              30年以上、返金交渉とか日常茶飯事でやって来たが
              実は授業料払っていないので(あと1年は免除)
              交渉しても戻ってくるお金はないワタクシに
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              アジア人への攻撃があるワケではないけれど
              同級生が
              「私の友人はここ生まれの中国人だが
               市電・地下鉄で、周囲に人が寄って来ない、って」
              私は、まだその経験はないのだが
              「はっぱ、もし、市電とか地下鉄で
               周囲の人を追い払おうと思ったら
               咳すれば良いのよ」
              ・・・と言われて
              悪いアイデアではないな、と
              チラッと不謹慎ながら思ってしまった f^_^;


              引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その10

              0
                頑張ってフォルクス・オーパーの直前割引50%とか
                60歳以上割引25%とかに行けば良いのだが
                何となくそれも億劫になって来ている
                芯から怠け者のはっぱです(自爆)

                何をやっているかと言えば
                来学期3月からの授業の申し込みとか
                潜り込もうと画策しているウィーン音楽大学への申請とか

                ウィーン音楽大学(正式には表現芸術大学なんだけど)というのは
                世界でもトップの水準の大学で
                ものすごく難しい入学試験があり、
                そんな恐れ多いところへの潜り込みは大胆なのだが

                ウィーン大学の音楽学専攻の学生であれば
                入学だけは出来る(はず)なのである。
                (もちろん、外に開かれた実技じゃない理論の講義とかだけだが)

                音楽学研究所で提供していない音楽分析とかの授業で
                ウィーン音楽大学で実施しているものについて
                単位を取れば、それは卒業単位として認められる。

                ・・・というより
                ワタシ、論文2つとラテン語は別として
                卒業単位を遥かに越えた単位数があるんだけど。

                で、この間、ウィーン音楽大学に行って来ました。
                1年前にトライした時には
                事務局に行って、と言われて
                事務局のオープン時間に行けないまま
                そのままになっていたのだが

                今回行ったら
                まずはインターネットにアカウントを作って
                それから連絡が来たら
                入学事務局に行ってね、との指示。

                そのアカウントの作り方とか
                選択肢の書き方とか言うのが非常に複雑で
                しかも、インターネットには、それは全く書いてない(!)

                わざわざインフォメーション・ポイントに行くと
                そこに記載してある紙があるのだが

                1部だけしかなく、コピーできない、と言われ
                スマホで写真撮って来たのはワタシです。

                いや〜、入学したい学生が多過ぎて
                根性のない奴は入れてやらん、という意図がミエミエだわ。

                こういう、はなから「来るな」という態度があからさまな大学に
                ちゃんと留学している日本人の学生が多いと言うのは
                才能と根性のある人が多いんだわ。
                尊敬します、ホント。

                一応、申し込みだけはしたので
                先方からの連絡待ち。
                連絡なかったら、別にそれはそれで構わん。

                ・・・というか、本当に潜り込めたら
                行きたい授業はあるのだが
                それまで行っていたら、体力が持たないかもしれない。

                ちなみに、ウィーン音楽大学に行ったのは
                必要な書籍が、ここの図書館にしかなかったという理由もある。

                図書館はオープン・ソースで
                行って図書館カードを作ってもらえば
                28日間の借り出しが可能。

                いや〜、助かった。
                論文書くのに必要な論文を
                先生がコピーして授業中に配ったのは良いのだが
                先生が本の情報を全くコピーせず
                当該の論文のみを配ったので
                文献目録にどう書くんじゃ?!と焦っていたのである。

                さて、3月から3年生の後半に入るわけだが
                「試験」の必要な授業は、ほとんどなくなって
                (1つだけ意図的に残してある)
                バチュラー・ゼミが中心になり

                要は、本当に、自分で研究しなければならない時期(冷汗)

                だいたいワタシ、研究者向きの性格してないですから(言い訳)
                好奇心だけむちゃくちゃ旺盛・・・かもしれないが
                かなりその好奇心も偏っているし(涙)

                我慢の出来ない性格と言うのは
                やりたい、と思ったら
                ともかくやってしまう、という

                要は「子供」なので
                興味が偏っている、というのはあるにしても
                今までの人生で
                ああ、あの時、これをやっていれば良かった
                と思う事は(あまり)ない。
                (例外はラテン語だが、日本で13歳か14歳で
                 ラテン語学ぶチャンスは、もともと存在しない)

                まぁ、それは、これやりたい、あれやりたいという
                とんでもないガキに
                教育費だけは潤沢に注ぎ込んでくれた親に感謝である。
                (興味が偏ってますから、やりたい事は限定されてました、念の為)

                段取り大好きな性格なので
                13歳の頃から人生の段取りをしてしまい
                何だか、イヤに順調に段取り通りの人生を送っている、というのも
                非常に不思議で・・・

                それ書くと、順調で良いわね、という嫉妬もあるかもしれないが
                否定的な段取りも全部実現してます。
                (モテない、結婚できない、子供も出来ない
                 普通の家族生活をおくれない、給料安い
                 それ以外も
                 実質、そうなる可能性が高いが
                 そうなったらヤダな、という事まで実現しちゃってますから)

                何だか大袈裟に言えば
                カッサンドラになったような気分。

                ずっと「ボケる前に勉強を」と言っていたのだが
                それ言い出すと、本当にボケそうなので
                これから、それを言うのは止めよう!!!!!

                ただ、ボケる前に
                ちょっと、他のところがダメになってしまい

                3年前から医者に通っていて
                原因わからず
                やっと、まともな医者が1人診療所にいて
                やっと、まともな部分の検査をしたら
                うわ、これが原因
                できるだけ早く手術を

                と、そこまでは良いのだが
                手術の順番待ちは最低9ヶ月です・・・というのが
                オーストリアの実情。

                だったら、保険使わずプライベートで手術したら
                順番が早くなりますか?と、診療所のトップに聞いたら
                (トップとのアポイント取るのに3週間待ち)

                それはわからないけれど
                ボクが手術を担当できる、と
                3年原因がわからず、ボケッとしていたくせに
                何故か異様に偉そうな医者が、のたまわったのに
                かなりカチンと来たのだが

                プライベートに手術すると
                1回で120万円ほどかかる(保険から下りる分は既に差し引いてある)

                大学の授業や演習に差し支えがあるとイヤなので
                7月〜9月の間に何とか最初の手術をしてしまいたいので

                これから節約生活を・・・・(汗汗汗汗汗)

                手術は間(数ヶ月)を置いて
                2回必要なのだが
                さすがに2回目は保険でやります、と
                偉そうなトップの医者に小声で言った
                チキンな私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                あ〜、こんな個人的な事を書いてしまって
                読者諸氏からは肘鉄を喰らいそうだが
                来週は、また毎日せっせと通いますので
                どうぞご勘弁を・・・(深くお辞儀 m(__)m)

                なお、その手術は何かとか
                知りたい人も多いかもしれませんが
                お答え出来かねますので悪しからず。
                お見舞いその他もご遠慮します。



                引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その9

                0
                  先週金曜日から
                  今週一杯は、本当にナイト・ライフがないので
                  実は何も書く事がないのだが

                  あっ、そこの人
                  だったら書かなきゃ良いじゃん、とか言ってますね?
                  (被害妄想)

                  3年前期が終わって
                  本当にそろそろ卒業論文(2つ必要)にかかる段階なのだが

                  その8で書いた通り
                  ラテン語が・・・ラテン語が・・・ラテン語が・・・

                  10月から4ヶ月間にわたって
                  (クリスマス・新年休みを除く)
                  週に6コマ=9時間のラテン語漬けになってみたけれど

                  ともかく、記憶力の問題で
                    あっ、この言葉、どこかで見たけど何だったっけ?
                    あれ、この時制、何回も出て来たけど何だったっけ?
                  ・・・という
                  若い頃だったら考えられない状態が続いている。

                  それ言ったら
                  他の授業だって、暗記項目にむちゃ苦労していて
                  試験前日に詰め込んでも、その日になると忘れているとか
                  もともと記憶力なかったけど
                  最近、ない記憶力がますます縮小しているようである(涙)

                  もう1学期、3月から6月まで
                  ラテン語漬け状態でも良いかな、とは思ったのだが

                  ただ、来学期のプランニングをしていたら
                  午後のラテン語の授業と、バッチリ重なる演習やら講義が
                  山ほど出て来て
                  少なくとも、午後のラテン語の授業への参加は無理。

                  2月の学期休みの間に
                  自習をするだけの気力も体力もなくて
                  (自主的に勉強するのはダメなのですワタシの場合)
                  1ヶ月やらなかったら完璧にヤバイ、と
                  またもや、試験準備ラテン語集中コースというものに申し込んだ。
                  週に3回、2時間づつで320ユーロ、3万5千円くらい。

                  こういう出費って、かなり高いけれど
                  もったいないとは思わないのは
                  たぶん、昔から、親が教育費だけは潤沢に使ってくれたお陰だと思う。

                  お父さま、お母さま、出来の悪い娘で申し訳ございません(ペコ)

                  今回のコースの教科書の表紙に

                    ラテン語、より高い教養への鍵

                  と堂々と書かれているのに大笑い。

                  確かに大学での学問を目指すなら
                  まだオーストリアの文化系専攻に関しては
                  ほとんどがラテン語が必須になっている。

                  学校でラテン語以外の言語を学んだり
                  途中でラテン語から、他の言語に変えたりした学生は
                  涙ながらに、この試験のための準備をしなければならないのだが

                  では、この言葉が学問に必要かと言うと

                  ・・・・・・ううう、微妙である。

                  ローマ法を基本にしている法学や
                  専門用語がすべてラテン語の医学などはともかくとして
                  音楽学でラテン語なんて
                  音楽史1(グレゴリオ聖歌)とか
                  中世の文献(え〜い、プレトリアス嫌い(註参照のこと))とか以外

                  特に私みたいに現代音楽好きとか
                  民族音楽専攻とか
                  ポップやロックやプログレ関係や
                  システム音楽学関係の人には
                  全く必要がない(はずだ)

                  (註 今回のゼミでコンサート・ピッチについての発表をしたので
                     20枚のレポートを書かねばならないのだが
                     ドイツ人のくせに、このプレトリウスって
                     カンマートーンとコーアトーンをごちゃ混ぜにしてしまったので
                     むちゃくちゃ面倒で、ここでいつも躓く・・・)

                  ドイツでは、既にかなりの数の専攻が
                  ラテン語必須を中止したようだが
                  (超保守的な)オーストリアでは、まだまだラテン語の力は強い。
                  意地悪な見方をすれば
                  これで多くの専攻からラテン語必須を外してしまうと
                  ラテン語教師が大量に失職するからではないのか・・・

                  だいたい、学生の生殺与奪権を持っている教授って
                  何だかヘンに偉そうな人がいるしなぁ(全員ではない)

                  さて、その肝心のラテン語だが
                  名詞の性が、男性・女性・中性とあるのはドイツ語と同じ。
                  それが単数・複数と形が違うのも、ドイツ語と同じである。

                  格は、ドイツ語の4つ(が(は)・の・に・を)以外に
                  呼格と奪格があって
                  ついでに場所格というのもあるけれど(適用される語は少ない)
                  呼格・奪格(に似たような手段格)・場所格は
                  チェコ語にもあったので、別に驚かない。

                  単数・複数・名詞の性・格を全部考えると
                  単・複かける3つの性かける6つの格で36通り。

                  ついでに、同じ性の名詞の変化形にも、第3変化とか言うのがあって
                  36通りでは済まないのが問題なのである。

                  あ、もちろん形容詞も同じ変化をしますので念の為(笑)

                  動詞も、もちろん主語によっての変化をするが
                  時制が
                  現在・現在完了・過去・過去完了・未来・未来完了とか
                  未来も正確な未来と不正確な未来とかあったような・・・
                  (もう既に混乱している)
                  もちろん、同じ時制で受け身も同じだけあるわけで
                  それは良いんだけど
                  受け身形だけど能動形というヘンな動詞もある。

                  冠詞がないから(これはチェコ語も同じだ、冠詞はない)
                  きゃ〜っ、とか喜ぶと
                  代名詞が山ほど変化しつつ飛び出して来る。

                  ついでですけど
                  ラテン語って、イエスとノーがない言語です(ホント)
                  だから質問に、ただイエスとかノーとか答える事が出来ない。
                  (Ita est その通り、という言い方はある)

                  ラテン語を学びたい方はどうぞ(わはははははは)

                  数学みたいで面白いのは確かだし
                  語彙はヨーロッパ言語のモトになっている位だから
                  英語やドイツ語からの推測で意味がわかるものも大量にある。
                  普通に使っている言葉に
                  あらら、これラテン語だわ、という発見もかなりある。

                  ラテン語のツィッターも日本サイトでかなりあるし
                  今の教皇さまは、様々な言語でツィートしていて
                  その中にラテン語もある(英語と並行して見ると、割に勉強になる)

                  妄想の世界に入ってしまうと
                  日本人が英語に対してコンプレックスが大きくて
                  英語が出来る人に
                  「あら、頭が良いのね〜」って意味なく称賛するように

                  ヨーロッパ(特に保守的オーストリア)では
                  ラテン語が出来る=教養人=頭が良い
                  という図式が出来上がっているに違いない。
                  ラテン語の先生が、なんだかみんな偉そうなのは
                  そのせいもあると思う。

                  私にしてみたら
                  何語だろうが、外国語である事に変わりはないんだけど・・・
                  (似たような語彙が少ないのと、発音がむちゃ難しいので
                   チェコ語の方が大変だった・・・もうすっかり忘れたが)

                  ただ、現代語を習う場合には
                  コミュニケーションを中心にアクティヴな学習が必要だが
                  ラテン語に関しては
                  既に使われていない(バチカンを除く)言語なので

                  自分で喋る必要はないし
                  言語そのものの変化も、ほとんどないから
                  (中世ラテン語は古典とは違っているが
                   それは研究者がやっていればよろしい)
                  読めればそれで良し、というので
                  多少は気が楽と言えない事もない。

                  1月に前の学期で終わった人たちが試験を受けて
                  受かった学生たちが
                  今、ラテン語の顔本に
                  教科書を売ります、辞書を売ります
                  というのが、毎日、毎日、出て来ていて笑える。
                  (試験が終わったら、もう一生ラテン語と関係ない、というのがあからさまで)

                  ない記憶力を絞って
                  3月下旬の筆記試験だけ、何とかトライしてみようかと考慮中。
                  (試験は落ちても全部で3回は受けられる。
                   4回目は要注意で、これで落ちたらアウトである)
                  何とか受かってしまえば(最低点で構わない、成績は関係ないから)
                  来学期の週に9時間(ないしは4時間半)のラテン語漬けから解放される。
                  リベラ・メである(すみません謎発言で・・・リベラーテ・メかもしれない)

                  他にもっと面白い事を書けないのか?!と
                  読者のお怒りを買いそうだが・・・

                  シェーンベルクやウェーベルンの作曲技法とかの方が
                  ここの読者には面白いかも・・・

                  一応、今学期の音楽分析では
                  バルトークから始まって
                  ドビュッシー、カゼラ、メシアン、ストラヴィンスキー
                  シェーンベルクからウェーベルンまでやったけど

                  まだ試験受かったかどうかは定かでない・・・(汗)

                  来学期は12音からセリエ技法までやる予定なので
                  そこらへんが、自分でわかって来たら
                  ちょっと書く可能性も・・・あ〜、たぶんないだろうなぁ。

                  そういう専門的な事は
                  日本に専門家が山ほどいらっしゃると思うので
                  そちらにお任せします、という
                  怠け者の私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  これから、まだ数日はナイト・ライフがないので
                  コンサート・ピッチやら
                  キャシー・バーベリアンについて(卒業論文予定中)
                  ちょっと書いちゃう・・・かもしれない。たぶん書かないとは思うけど・・・

                  引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その8

                  0
                    明日からまたまた
                    連日コンサート通いの予定だが(懲りないワタシ)
                    今日は、夕方に試験があったので
                    夜は空けておいた。

                    よって、書く事がないので
                    以前シリーズ7まで取り上げた
                    お達者倶楽部キャンパス日記の続きを・・・

                    ええ、誰も読みたくないのはわかってます(開き直り)
                    明らかなマウンティングだしね(わかってるじゃないの)

                    人間って、基本的に「あ〜、よくやってるね」って褒められると
                    嬉しいじゃないですか、いくら劣等生でも。
                    (メールでお褒めの言葉を頂くのは遠慮させて頂きますので
                     そこんとこ、どうぞ宜しく)

                    大学も日本で言えば3年生に突入の5学期目。
                    必須科目はほとんどカバー。
                    一つだけ、わざと試験を受けない必須単位を残しているのには
                    理由があって

                    この専攻、学業を終える「前」までに
                    ラテン語の試験に合格しなければならないのだ。

                    これを間違えると、必須・選択すべて取って
                    論文まで書いてしまってからラテン語の証明書を出しても
                    卒業できない、という恐ろしい事態になってしまう。

                    で・・・
                    ラテン語です(沈黙)

                    大昔、グラーツ大学に留学生で潜り込んだ時は
                    主専攻を哲学にしていたので
                    2学期が終わった時点で(当時)
                    ラテン語の試験に合格しているのが条件だった。

                    あの時は奨学金を口八丁手八丁でブン取って来たので
                    1年間=2学期という制限があったから
                    最初の学期は週に3回のラテン語の授業に行ったものの
                    これやってたら、他の授業、何も出来ないじゃないかぁ!と叫んで
                    2学期目はばっくれたのである。

                    その時にラテン語アレルギーを発症してしまい(わはは)
                    日本の大学院に入った時に
                    一応、日本の大学で「ラテン語入門」なるモノも取ったんだけど

                    以下、意図的に省略させてクダサイ・・・

                    2年間、ラテン語から逃げまくっていたが
                    さすがに、そろそろ始めないとヤバイだろう。
                    ラテン語のコースは
                    週に3回(1回1時間30分)で、2学期(1年)である。
                    ・・・ぜいぜいぜい(汗)

                    大学休みの8月・9月を利用して
                    プライベートに補習校(私立の予備校)に行って
                    (もちろん有料である)
                    週に2回、それぞれ3時間という
                    ラテン語試験準備クラス(基礎知識ゼロでオッケー)に通った。
                    (最後の方の数回は、しんどいので、ばっくれた)
                    いや〜、この補習に行っておいて、本当に良かった。

                    だって、大学のクラスに来ている若い(あるいは年配の)学生
                    だいたい、数年、学校でラテン語やったけど
                    試験は受けなかった、という人がほとんどだし

                    自分でラテン語やっていなくても
                    親や兄弟・姉妹がやっている、という人ばかりで
                    全く基礎知識のない初心者って、ほとんどいない。

                    先生も、またそのつもりで
                    結構、激しく攻めてくる(誤解を招くか、この言い方)

                    補習校では、ワケのわからんままに
                    1ヶ月ちょっとで文法すべて叩き込まれたから
                    授業が早くても、今のところ、文法関係はついて行けている。

                    いつ落っこちるかはわからんが
                    落っこったらマジにやばいので
                    全くない記憶力を激しく揺り起こしながら
                    デア・デス・デム・デンの代わりに
                    オー・エス・ティ・ムス・ティス・ント とか
                    ア・アエ・アエ・アム・ア・ア とか
                    呪文のように繰り返す毎日。

                    主専攻の方だが
                    将来的職業云々を全く考えなくて良い立場なので
                    興味があって時間の合う授業には
                    単位を取るか取らないかは別にして
                    聴講生で演習に潜り込んだり
                    全く違う分野の単位を取ったりしていて

                    単位だけはわんさか取れてはいるものの
                    足りない部分と、多すぎる部分が混在している有様。

                    今学期はラテン語(来学期も続く)と同時に
                    今まであちこちの分野に手を出してきた
                    副専攻をドイツ語学に絞って、講義4コマ。

                    ラテン語と一緒にやっているので
                    頭の中が文法用語で満杯になっているけれど
                    基本的には日本語に訳さなくて良いのは、実は楽。

                    音楽分析は、もう取っているので単位としては不要なのだが
                    先生と学期によって
                    音楽分析の内容が違う。

                    今学期のバルトークからストラヴィンスキーの分析は
                    ワタクシ的には、どうしても見逃せないし

                    鍵盤楽器の曲の分析も、バッハからブーレーズまで、という
                    こちらは和声よりはフォームが主な対象分析だが
                    これは、単位は取らずに聴講生として出席させてもらう予定。
                    (よって、宿題もやらず、試験も受けずの気楽な身)

                    あと、他の学生からは呆れられているんだけど
                    バチュラー・ゼミを2つ取った(ホントにアホである)
                    まぁ、単位を落とす(成績5で不合格)んだったら
                    それはそれで仕方ないけれど
                    興味のある分野だし
                    バカだし記憶力ないし、勉強する根性もあまりないけれど
                    興味だけで、ちょっと頑張ってみようかなぁ、という甘い選択。

                    ところで、音楽学なるものを2年間学んで来て
                    私の趣味であるコンサート鑑賞に
                    何か影響があったかと言うと

                    全然ない(断言)

                    そりゃ、聴いていて転調があったりすると
                    どの和声を通じて、どう取り扱っているのか
                    興味がムクムクと湧いてきたり
                    (コンサート後1時間でたいてい忘れる(自爆))
                    現代曲の音響分析を突然やりたくなったりとか
                    様々な観点から音楽を見られるようになったような気はするが
                    あくまでも「気」である。

                    美術史だと覚える事はものすごくあるらしいのだが
                    絵画を観る目が全く違って来る、と友人が言っていたけれど
                    こと、音楽に関しては
                    私の知力が足りないのか能力に欠けているのか
                    まぁ、もともとアホで単純人間なので(・・・と逃げる)

                    そんなこんなで
                    またもや、1日3コマ、4コマとか言う日が
                    10月から1月まで続く私に
                    呆れながらで構わないので
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    こういう、いじましいランキング・ボタンを使うのもアレだけど
                    明日も朝6時起きで、朝8時からの授業に行って参ります。

                    鼓樂庵 囃子ワークショップ@ウィーン大学

                    0
                      Hörsaal 1 Institut für Musikwissenschaft Universität Wien
                      2019年7月4日 14時〜16時

                      HAYASHI Workshop
                      Leitung: Tazae Mochizuki
                      Einführung und Moderation: Prof. Dr. Akio Mayeda

                      東京バレエ団の THE KABUKI 3回目鑑賞記も書きたいのだが
                      個人的メモなので、同日、大学で行われた囃子ワークショップについて書く。

                      授業としての単位は関係ないし
                      夏休みに入っているので
                      何人くらい集まるのかなぁ、と思っていたら
                      同学年同じクラスの、いつもの楽しいメンバーが3人。

                      私も知り合いを連れていったし
                      学生らしき人や日本の方や
                      10人くらいかなぁ。
                      少ない人数で勿体ないとは思ったのだが
                      その代わり、ワークショップという名の通り
                      自分で楽器を触るチャンスがあったのは楽しかった。

                      昨年、能楽の授業を取らせていただいた前田昭雄名誉教授が
                      いつもの格調高いドイツ語で
                      囃子の説明を
                      ユーモアを交えてして下さった。

                      同学年学生3名は、この授業に出席していたので
                      能楽云々と言われても、ちゃんと内容がわかる(えっへん(笑))

                      伝統芸能教場 鼓樂庵 の望月太左衛先生のお話が
                      非常に興味深い。

                      能管・小鼓・締太鼓の演奏から始まって
                      能管は、昔、神道で使われていた石笛から変化したもので
                      メロディというよりは、雰囲気を表したり
                      ひしぎと言って、集中する時に観客の注意を引きつけたりする役目。

                      締太鼓は太いバチで、真ん中のバチ皮というところを打つのだが
                      テンとツクという種類があって
                      テン=天、ツク=着く=地面なのだそうだ。

                      大鼓(おおつづみ)は、作り方から見せて下さった。
                      紐とは言わず、「調べ」と言う名称で
                      何故かと言うと、これも楽器の一部で、紐も鳴るから、なのだそうだ。
                      (あ〜、今まで、厚顔無知で「紐」とか言っていた。
                       これからは、ちゃんと「調べ」と呼ぼう・・・)

                      三社祭や、夏祭りの話になって
                      太鼓、大太鼓と鉦での演奏で
                      てん・てれ・つくつく・てん・てけ・てん
                      というのをみんなで練習してから

                      3人づつ舞台に上がり(きゃ〜〜〜っ)
                      (だって、望月師匠は「ワークショップですから
                       これをやらないと帰してあげません」とかおっしゃるし(笑))
                      法被を羽織って、夏祭りの音楽の練習。

                      いや〜ん、楽しい ♡
                      (こんなことで興奮してどうする?!)

                      夏祭りから歌舞伎の話になり
                      拍子木の前に「一番太鼓」というものがあり
                      最初は、どんどん、どんと来い、という太鼓で
                      最後の太鼓は「出てけ、出てけ、出てけ」なのだそうだ(爆笑)

                      歌舞伎における太鼓の使い方の説明が面白かった。
                      川、海、風は、まぁ、ヨーロッパにもありそうな
                      いわゆる音による自然表現だが

                      まさか歌舞伎に「雪」の太鼓があるとは・・・・
                      (そう言えば、意識にはのぼっていなかったけれど
                       確かに歌舞伎では「雪」の音はある・・・)

                      バチではなく
                      大きめの頭のマレット(のようなバチ)で
                      静かに静かに太鼓を触って
                      時々、屋根に積もった雪が落ちるところは
                      少し音を大きくする、という
                      演奏されてみれば
                      ああああああ、と納得するのだが
                      「雪」に音楽があるなんて

                      日本の歌舞伎って・・・す・ご・い!!!!

                      太鼓の風との組み合わせで、蝶々も音楽になるし
                      貝を擦り合わせてカエルの鳴き声。

                      虫の鳴き声は、興梠などの表現があるのだが
                      これは日本人にとっては
                      秋の訪れに欠かせない「音楽」なのだが
                      ヨーロッパ人には、ただの「雑音」かもしれない。
                      (グラーフェネックの興梠は音楽の邪魔(笑))

                      雨うちわ、というのもあって
                      これ、本当に雨の音が出る(やらせてもらった)

                      鼓樂庵のウエブ・サイトは こちら

                      すごい経歴の師匠なのだが
                      偉ぶったところが全くなく
                      とても丁寧に親切に、ユーモアを持ったお話が出来るのは
                      ご自分の演奏以外に、研究も重ねられた上で
                      更に、後進のご指導や
                      一般の人たちへの啓蒙活動に励んでいらっしゃるからで
                      もう、えらく感激してしまった。

                      こういうワークショップを大学で開催して下さったのは
                      前田昭雄教授のお力によるもので
                      本当にウィーン大学って良いわ〜〜〜(感激している)

                      ひたすら遊んでいる(学業単位にはならない)けれど
                      論文とプロジェクトの進み具合は如何?と聞かれると
                      ちょっと血の気が引いて
                      黙り込む私に

                      どうぞ1クリックをお恵み下さい(冷汗)



                      望月太左衛師匠のツィッターには
                      しっかりと写真がアップされている。
                      (わはは、同僚がしっかり写っているぞ)

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