テルメとサウナ その3

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    テルメとサウナ その1 は ここ
    テルメとサウナ その2 は ここ

    本日はアウフグスの後から温水プールまでの事を書く。

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    アウフグスの後、体温をある程度戻したら
    まずはデッキ・チェアでゆっくり休む。

    水分補給は大事。
    高いミネラル・ウォーターを買う必要はない。
    「温泉」は飲用水でもあるので
    サウナ領域には、必ずどこかに「飲用水」と書いた蛇口がある。
    「温泉の水」なので多少クセがある事も多いが
    健康に良い事は間違いない。
    (もちろん、サウナ・バーもあるので
     そこで高いお飲物をお求めになってもよろしい)

    ともかく、身体を休めに来ているので
    せかせかしてはいかんのである。
    ラー・アン・デア・タヤは時間制だが
    バート・タッツマンスドルフやルッツマンスブルクの場合は
    私はよく時間制限のない夕方チケットで行くので
    (タッツマンスドルフだと午後15時30分から割引料金有効で時間制限なし)
    デッキ・チェアで気持ちよく眠りこけてしまっても良い。

    日本の温泉かスーパー銭湯のようなテレビはない(笑)
    デッキ・チェアは背中をぐっと押すと後ろに倒れるので
    足が上がって寝るのには最高の形になる。

    熱いサウナ(90℃前後)が苦手な人は
    スチーム・サウナもある。

    スチーム・サウナにはタオルを持って入ってはいけない。

    これ、結構、こっちの人でも戸惑う人がいるのだが
    入ったら、まずは備え付けのホースで
    自分が座りたいあたりに、水をかける。
    (前の人の汚れを落とすため)
    水を手で少し払ってから、タオルなしにそのまま座る。
    時間制限はないから(温度は低い)
    体調と相談しながら、ある程度のところで出る。

    低温サウナというのも時々あるが
    (ラー・アン・デア・タヤには今回はなかったような気がする)
    これは低めの温度で
    時々、中で環境音楽や、色の変わるライトなどが点いていて
    リラックスしながら、30分〜40分ほど。
    これは、高温サウナより場合によっては大量の汗が出る。
    (私は短時間勝負が好きなので、あまり入らないが)

    サウナの後、外のデッキ・チェアで風にあたるのも気分が良い。
    大空を眺めながら、自然の風に身を任せていると
    身体も神経も解放されて行くのが実感できる。

    サウナ領域は通常、子供(16歳未満)は立ち入り禁止なので
    テルメにおこちゃまが溢れて大騒ぎしている時でも
    比較的静かである。

    ルッツマンスブルクなんかは、家族(ベビー含む)がターゲットなので
    16歳以上の大人領域が広い。
    ベビーと一緒に来るおじいちゃん・おばあちゃんも多いから。
    (ルッツマンスブルクは本当にベビー用領域がある。
     子供の頃から泳がせると頭が良くなる(らしい)ので
     エリートっぽい親がベビー連れて大挙にやって来る)

    サウナ領域からテルメのプールに移動する際には
    その前に水着を着用して出る。

    テルメ領域は水着着用が義務!!!
    ただし、かなりの年配でもビキニは着るし
    (セパレートは脱ぎ着が楽)
    日本みたいに「おしゃれして、うふ」というタイプは少ないので
    どんな水着でもかまわない。

    テルメ=温泉は、温泉ではなく温水プール。
    水着をつけて入り
    中での激しい動きは禁止。
    温水プールなので、平泳ぎや背泳ぎで、ゆっくり泳ぎ
    ヘリのところに座れるように段が作ってあるので
    そこに座ってゆったりするのが基本。

    ゆったりしながら、オーストリア人たちが
    何をやっているか(?)については
    明日、また続きで語る予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    今日、仕事で市内にいたら
    ブロムシュテットがホテルに入っていくのを目撃 (^^)v
    お元気そうで、土曜日・日曜日のウィーン・フィルの定期が楽しみ。

    テルメとサウナ その2

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      9月16日に書いた記事の続き。

      ラー・アン・デア・タヤのテルメは時間制で後払い。
      これはテルメによって違う。
      先払いもあってその方が普通かもしれない。

      最低料金18ユーロ50セントには3時間が含まれていて
      それ以上の時間は30分ごとに1ユーロ70セントの追加料金。
      あるいは5時間以上の場合は1日券で27ユーロ。
      18時以降の夜だけ有効料金は18ユーロ50セント。
      サウナに入ると追加料金で8ユーロ50セント。

      テルメによって多少の違いはあるけれど
      上記の値段を激しく逸脱するものではない。

      チップのついた手首に巻くバンドを渡されて
      その数字のロッカーを目指す。
      ロッカーの近くに、番号のついていない多少広めの
      着替えボックス的なドアがあるので
      そこに入って
      座るあたりに原始的な鍵(横にしてドアをストップする)があるので
      それを倒して、誰も入れないようにする。
      (両方のドアにあるので注意、普通は連動している)

      夏休みとか、混雑している時は
      この着替えボックス使わずに
      ロッカーのあちこちで家族が
      子供も大人も、大々的に着替えをしているけれど
      まぁ、ボックスが空いていたら、そこを使うに越した事はない。

      別に使わずにロッカーの前で裸になっていても
      誰も何も言わない(笑)

      着替え終わったら、自分のロッカーに全部入れて
      手首のチップで鍵をかけよう(これ重要)

      私の目的はサウナなので
      裸にバスローブを着て、そのまま直接サウナに向かう。
      手首のバンドのチップを入り口にかざし(これで料金が加算される)
      入ったらデッキ・チェアを確保して
      全部脱いで、バスタオル持ってサウナに向かう。

      サウナ領域も、昔に比べると、かなり改築していた。
      以前、池だったところに新しいサウナが出来ていたり
      外のスチーム・サウナがなくなってシャワーになっていたり
      中のサウナが大きくなっていたりしたけれど
      基本的には変わりないから
      まずはアウフグスのあるサウナに飛び込む。

      この「アウフグス」には注意!!!
      (ドイツ語では Aufguß
       最後はエスツェットで ss で代用される場合もある。
       アルファベットの B ではないので要注意)

      サウナの上のところが緑になっていれば入って大丈夫だが
      赤いランプが灯っていたらアウフグスの時間なので
      入ってはいけない。
      (これ重要。うっかり入ると非難の目に晒される)

      サウナの熱い石に、水を掛けて
      蒸気でサウナ内の温度を一気に上げるのがアウフグスである。

      ラー・アン・デア・タヤの場合は
      自動的にアウフグスをする機能のついた大きなサウナが外にあって
      最初はここに入ったけれど
      やっぱり機械でアウフグスされても、何だか面白くない。

      アウフグスはサウナの中に入っている人がやるのが基本。
      (サウナによっては、係員がやる事もあるが非常に稀)
      上のランプが赤くなると
      サウナ常連の誰かが、アウフグスしたい?とみんなに聞いて
      水の入った桶から、石の上に水をかける。

      すごい音がして蒸気があがるので
      サウナの上の段のところに居ると
      ばっちり熱気が上がって来て気持ち良い。

      この熱気を、タオルで掻き回して全体に広げるのも
      アウフグスした人がやる。
      このタオルの振り回し方が、巧い人と下手な人がいて
      (そりゃ、係員じゃなくて、普通のお客さまがやってる訳だから)
      だいたい、タオルでものすごい音をさせる人の方が
      一般的にはへたくそである(音は派手だが空気は混ざらない)

      アウフグスの間は、入ってもいけないが
      外に出てもいけない。

      もし、上の段が熱すぎるようなら、下に降りても構わないし
      本当に気分が悪くなったら、一言、声をかけて
      出してもらっても良いけれど(緊急事態という事で)

      基本的にアウフグスの間は出入り禁止である。

      ワタシは何でも極端が好きな人間なので
      サウナは一番上の段(最も熱い)に陣取るし
      アウフグスも嬉々として最も熱い蒸気を満喫する。
      (秘密のアドバイスだが、顔だけ手で覆っていれば大丈夫)

      終わってシャワー浴びると
      手足が蛇の目模様になっていたりする(わっはっは)
      ↑軽い皮膚下の内出血でしょう。全然痛くない。

      アウフグスは約10分くらい。
      平均、2回か3回、水かけをして温度を上げる。

      普通のお客さま(の常連かサウナフリークの人)がやっているので
      途中、タオル振り回しがいったん落ち着いたら
      他の人は盛大に拍手をするのが慣例。
      (本当に気分悪くて出て行くなら拍手している間に出よう)

      コンサートの拍手と同じで
      フライングを避けたいなら、他の人が拍手する時に一緒にどうぞ(笑)

      なお、アウフグスの蒸気が上がってくる時に
      多少の「うめき声」(小声でおおおおお・・・、あぁぁぁぁ・・・など)は
      アウフグスしている人には励みになるので喜ばれる(と思う)
      ・・・ただし大声で喚くと救急車を呼ばれるので
      あくまでも、快感に耐えられず声が漏れちゃいました・・・程度で。
      (あっ、何を連想しました?(爆笑))

      その後、サウナ内の熱気と湿気を逃すために
      10分くらいは入場禁止になる。
      (この時、ドアを開け放しておく事も多い)

      サウナのドアの近くに、アウフグスの予定時間が書いてあるので
      その5分〜10分前を見計らってサウナに入り
      ある程度、汗を流してからアウフグスで一気に大汗を出して
      すぐに水のシャワーを浴びて汗を流してから
      外の冷水プールに入る(15℃くらいのプールがある)

      この冷水プールでは泳いではいけない。
      そっと入って、そっと浸かって
      ある程度冷えたら外に出る。

      余力があれば
      その後、水温35度くらいのプールがあるので
      そちらに入って通常の体温に戻す。
      この35度プールには、時々、水圧マッサージが出来るものもある。
      (タヤでは室内の丸いプールが水温高めで
       腰と足に水流マッサージできる。これ気持ちが良い)

      肝心な事を忘れていた。
      サウナ領域はヌーディストである。
      水着をつけては「いけない」のだ。
      水着着用は「禁止」である!!!

      もちろん、男女一緒なので
      日本だったら、劣情が云々という人が居そうだが
      ドイツ語圏は FKK という「身体解放運動」が盛んなので
      みんなヌードに慣れている(なんのこっちゃ?)
      (FKK = Freikörperkultur 直訳すると自然体文化・・ワケわからん)

      というか、普通のおじさん、おばさんたちが
      みんな裸でわさわさ居ると、別に気にもならないです(笑)

      日本の銭湯とは違って、みんな裸でウロウロしている訳でもない。
      だって、移動する時とかは、バスタオル巻いてるし
      寝る時にはバスローブ着用だ。

      以前、この事を日本からの観光客の方に話したら
      盗撮とかないんですか?と聞かれてビックリしたが
      あんなにみんな、堂々と裸になっていたら
      こそこそ写真なんか撮る気にはなれません。

      第一、来てる人たちは、ごく普通のオーストリア人である。
      (言いたい事は察して下さい)
      バレエ・ダンサーとか来ていたら
      もしかしてちょっとワタシも法律違反したくなるかもしれないが(ウソ)

      長くなったので、続きはまた明日。

      ブログの順位が下がったら
      もうこのテーマで書くのは止めようとか
      思って・・・はいないけれど
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      テルメとサウナ その1

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        数年来、毎週日曜日の朝から
        自宅地下でご近所さんとサウナに入っていたのだが
        先週、サウナのスイッチがご臨終・・・

        ご近所さんは、新しい装置を買うか
        修理するか、と言っていたので
        今度の日曜日にサウナがあるかどうか、知らせてね、とメールしたのに
        何の返事もなかったので
        用意して行ってみたら・・・やっぱり壊れたままだった(涙)

        先週壊れていたので2週間サウナに入っていないと
        身体に老廃物が溜まって来るような気がする(妄想)

        今日はナイト・ライフもないし
        では久し振りに贅沢してテルメに行こう。

        テルメとサウナの入り方などについては
        大昔、ブログにものすご〜く詳しく書いた。
        2008年以前の消えたブログなので
        それ以前から読んでいらっしゃる方は記憶にあるかもしれない。

        でも、このブログに引っ越してから読者になって下さった方は
        私が、以前は、タイヘンなテルメ・フリークだった事はご存知ないと思う。
        (もとが凝り性なので、いったんテルメにハマると
         毎週テルメに通い続け
         いったんルネッサンスの城にハマると
         毎週末、チェコまで車を飛ばしていた時期もあった)

        ウィーン市内にも10区(地下鉄1番線)にオーバーラーというテルメがある。
        え?オーバーラーってケーキ屋さんでしょ、という
        ウィーン・フリークの方もいらっしゃると思うが
        もともとオーバーラーは10区の一部の地名で
        ここに温泉保養地(テルメ)が出来た時に
        付属のケーキ屋さんだったのがコンディトライ・オーバーラーである。
        (以前のマイスターの時はウィーン市内に支店を1店出しただけ。
         その後、代替わりしてから、あちこちに支店が増えた)

        ただ、週末にテルメ行くならウィーン市内じゃなくて
        ちょっと車を飛ばしたい(笑)

        一時期、テルメとかウエルネス(フィットネスではない!)が流行って
        あちこちにテルメが出来たので
        ウィーンからドライブ1時間〜2時間(片道)には多くのテルメ施設がある。

        行きつけのところ・・・と言えば
        バート・タッツマンスドルフか、バート・ルッツマンスブルク。
        新しいところではサンクト・マルティンス・テルメ。
        この3つはブルゲンラント。

        この間、南高速道路に乗るまでに1時間かかって
        ゲッソリした事があるし
        (バート・タッツマンスドルフとルッツマンスブルク方面)
        サンクト・マルティンス・テルメはブダペスト行き高速道路で
        これも最近、結構行き帰りとも混んでいる事があるので

        今回はラー・アン・デア・タヤに行く事に決めた。
        チェコとの国境のところにある村の大規模テルメ。

        本当に久し振りのドライブで
        (グラーフェネックとかはいつも行っているので
         道路は知り尽くしていて、ほとんど条件反射で走れるから
         ドライブの楽しみはない)
        確か田舎の国道をずっと走るんだけど
        どこで曲がるのだか、今ひとつ覚えてない。

        たしか、どこかに書いてあるだろう・・・とドライブして

        案の定、途中コルノイブルク北で出るべきところを見逃した💧

        ブルノ方面に入っちゃって (^◇^;)
        えらく遠回りしたんだけど(次の出口が異様に遠かった)
        その後は、ずっと国道を順調にドライブ。

        途中で田舎のおじいちゃんが、制限速度100キロのところを
        ずっと50キロで走っていて、追い抜かしたりはしたけれど
        まぁ、1時間ちょっと、距離としては70キロくらい。

        オーストリアのテルメは、結構なお値段なのに
        日本のスーパー銭湯とかと違って
        自分で何でも用意しなければならない。
        (バスローブやバスタオルの貸し出しはあるが有料)

        テルメ(オーストリア温泉)に行くのに用意するもの

        1) バス用のサンダル(濡れても大丈夫なもの。底が滑らないもの)
        2) バスタオル最低2枚
        3) 水着 できれば2着
        4) バスローブ

        私はバスタオルは大きめ2枚と小さめ1枚を持って行く。
        1枚はサウナ用、1枚はデッキチェアに敷くためで
        小さめのタオルはデッキチェアで横になる時に
        足が冷える事があるので、足先だけを包むためのもの。

        続けて書くと
        あまりに長くなってしまうので
        料金やサウナの入り方については
        また来週、2回目をお楽しみに (^^)v

        続きは来週、火曜日・水曜日・木曜日予定。
        (来週は月曜日・金曜日の夜、土曜日・日曜日はそれぞれダブル予定)

        コンサートやバレエに行かない間のネタが
        ちょっと出来た(というより、本当に久し振りに書いた)ので
        しめしめ、と思っている私に
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        これで人気ブログ・ランキングが上がらなかったら
        続きは書くのを止めるかも(と、さりげなく脅迫・・・)

        カール・チェルニー

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          あっ、そこのピアノ習っているお嬢さん
          タイトル見ただけで逃げないで下さい・・・

          訳あって、カール・チェルニーの研究書とか読む羽目になって
          読んでみたら、ちょっとハマってしまって f^_^;)
          チェルニーの墓参りをして来た。

          ツィッターには挙げたのだが
          改めてここで・・・カール・チェルニーのお墓。



          チェルニーが亡くなった時には
          まだ中央墓地はなかったので
          後で、栄誉墓地に移されたのだが
          お花でも・・・・と思ったら
          花屋さんが閉まっていて
          隣の蝋燭屋さんで、蓋付き(外に置くから)の蝋燭を買って
          感謝を込めて立てて来た。

          カール・チェルニーについての
          スタンダードな研究書としては
          ドイツ・ケルンのピアニストのグレーテ・ヴェーマイヤーのものがある。



          1983年に出版されたこの本の19ページ曰く

          Czerny war als Lehrer gewiß kein Sadist, seine Empfehlungen für das
          Unterricht sind ausgesprochen human und gütig.

          教師としてのチェルニーがサディストではなかったのは間違いない。
          彼の教育のアドバイスは非常に人間的で良きものであった。
          (意訳です。文責なしね!)

          ・・・研究者に「サディストじゃない」とか
          わざわざ言われなければならないチェルニーって
          なんてかわいそう(涙)

          結婚もせず、まるで隠遁生活をするかのように
          静かに生きたカール・チェルニーは
          1857年、ウィーンのステファン寺院近くの住居で亡くなっている。

          死の数年前に書かれた
          Erinnerungen aus meinem Leben (私の人生の思い出)
          という文章は

          あ〜、もう、涙なしには読めません。

          ボヘミアの小さな村に生まれたお父さんは
          音楽の教師として質素に生きて来て
          チェルニーの才能に気がついて
          でも、お金がなくて、10歳でベートーベンの元に弟子入りさせた。

          それまでの教育も、レッスン費用を払う余裕のない学生から
          ピアノ・レッスンの代わりに、イタリア語やフランス語を
          教えてもらっていたという。

          1802年にベートーベンが交響曲1番と2番のコンサートをした際に
          11歳にして、オーケストレーションがどうなっているか興味を持ち
          自分でオーケストラ・スコアを起こしたという天才である。

          チェルニーは13歳頃から、既にお父さんを手伝って
          ピアノ教師として仕事をしていた。
          自分のピアノには、旅するヴィルトゥオーゾのような華やかさはない、と
          1806年(17歳!)からピアノ教師に専念。

          ここら辺、本当に何というか、堅実で正直で慎ましやかで
          自慢っぽいところが一切なくて
          淡々と書いているのが、もうハートにキュンキュン来る。

          朝8時から夜の8時まで、20年以上にわたり
          45歳で教師を辞めるまで、そういう生活をしていた。

          しかもこの部分だって

          Etwa 15 Jahre war ich alt, als ich (1806) anfing, selber Unterricht zu geben,
          und der Zufall wollte, daß ich bald einige talentvolle Schüler erhielt […].
          Diese verschaffte mit gleich in den ersten Jahren meiner Laufbahn
          als Lehrer einen bedeutenden Ruf,
          und bald waren alle Tagesstunden besetzt […].

          ・・・これ、何と謙遜した書き方なんですか!!!
          普通だったら、俺の教え方が上手くて、生徒が上達して、とか書くところを
          偶然にも、何人か才能ある生徒が来て・・・・って。
          (あ〜、すみません、面倒なので翻訳しませんが f^_^;)

          しかも、このお金は、生活費として
          すべて、お世話になった親に渡していたのだそうだ。

          ベートーベンと出会った時の印象とか
          フランツ・リストを生徒として取った時の事とか
          簡素なドイツ語で、淡々と綴られる回想記は
          チェルニーの、奢らない誠実な人柄を伝えて来る。

          晩年は病気のために閉じこもりきりになり
          亡くなった後の財産は、家政婦とその兄弟に一部を譲り
          後は、すべて寄付したと言う。

          別の研究書にある肖像画は
          1845年頃に描かれたウィーン楽友協会所蔵の絵。



          すみません、ワタシ、本当にメガネ男子に弱いんです。
          ・・・って、あんまり関係ないか。

          何を言いたかったか、自分でもわからないのだが
          カール・チェルニーの練習曲って
          誰でも子供の頃に、げっそりしながら演奏させられるじゃないですか。

          私も小学校の頃は大嫌いだったんだけど
          大人になって、もう一度紐解いてみると
          実に目的に適った、よく出来た曲が多くて
          ちょっと驚いているところ。

          まぁ、本当に実際に会ってみたら
          ファザコン・マザコンの鬼教師だったのかもしれないけれど(笑)

          チェルニーに悶えてます、と言うと
          危ない人を見るような目つきで見られて
          この人大丈夫?と思われる誤解を解きたくて
          ついつい、こんな記事を書いちゃいました
          という私に
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          へへへ、ちょっとオリジナルを作成してみました (^^)v

          コンサートやバレエにハマった説明(今更ですが)

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            たかだか2日くらいなのだが
            夜の予定がない日が続くので
            (いや夜の予定あるんですけど音楽と関係ないので)
            何故に私が
            こんなにコンサートやらバレエやらに行きまくっているのか
            ちょっとここで説明しておこう。

            え〜っと
            昔からの読者さま、及び
            個人的にワタクシを知っていらっしゃる方は
            本日のたわ言は無視して下さいまし。

            ウィーン在住日本人と言えば
            ほとんど自動的に聞かれるのが

            「音楽関係の方でいらっしゃいますか?」

            30年以上に及ぶ職業生活でも
            ガイドとか通訳やっていても
            必ず間違いなく来る質問がこれ。

            まぁ、他の日本人に会えば
            私も全く同じ質問をするし
            まずは80%以上の日本人が、そうです、と答えるだろう。

            で、ワタクシ、違いますから ^^;

            中学・高校・大学時代には
            東京で、ほとんどのオーケストラの学生会員になって
            ひたすらオーケストラを聴きまくっていたけれど

            就職したら、もう仕事が忙しくて
            ついでに、こちらに来て数年は
            一応、モトカレという存在もあって

            せっかくウィーンに居るのに
            コンサートだのオペラだの行く時間もお金もなかった。

            40歳過ぎて
            うっ、これでは人生を無駄にしているだろう(汗)

            モトカレとも30歳半ばでお別れしたし
            仕事は相変わらず忙しいけれど
            マイカー通勤だからコンサート後に残業しても帰宅はできる、と
            コンサートとかオペラやバレエに行きだしたら

            むちゃくちゃハマりました。

            1998年くらいから。
            ちょうどその頃から、ブログの前身の日記サイトみたいなものが出来て
            コンサートやオペラ、バレエの記録をアップする習慣も出来た。

            ナイト・ライフの記録だけに特化しちゃったから
            こういう記録だけ読むと
            有閑マダムの優雅な生活っぽい

            ・・・というには
            行間から貧しさが滲み出ている(あはははは)

            知り合いから
            これだけ夜に予定を入れていたら
            彼氏なんか出来ないよねぇ・・・と
            しんみり言われたけれど

            その通りでございます(お辞儀)

            彼氏はいないけれど
            モドキというのが居て
            これは、20年以上、ほったらかしで(以下省略)

            ちまちまと超貧民席を買って
            せっせと通っているくせに
            音楽性も感受性も限りなくゼロに近い。
            (あ〜、これは自分でよ〜くわかってますので
             慰めていただく必要はございません。
             これも個性だから、別に恥というのではないと思ってますし)

            ただ唯一、私が守っている原則がある。

            これは音楽批評でも批判でも何でもなく
            自分の印象記で、人に読ませるのが目的ではないから
            勝手に好きなように書く。
            よって、どんなコンサートでもオペラでもバレエでも
            必ず、チケットは自腹で買う(だからいつも貧民席)

            仕事していた頃には
            コンサートなどに、よく招待されるんでしょ?と言われたが

            観光客向けコンサートに招待された事は数回あるが
            (で、実は夜が詰まっているので、あまりそういうのは行ってないんだけど)
            これは招待なので、宣伝を書くか
            あるいは全く書かない(書いちゃうとヤバイ事になる)

            プロの音楽評論家は立派な講評を新聞等に発表しているし
            ブログ等でシロウト評論家は山ほど居て
            その中で、こんな、ド・シロートが
            自腹で支払ったコンサートの印象について
            何を書こうが、営業妨害にはならんだろう。
            (貧民席でも一応、お客様だ、ワタシは)

            昨年の8月末に引退してから
            ヒマになるかと思ったら
            とんでもない話で

            来週から夏学期(3月〜6月)が始まるので
            ますますむちゃくちゃ忙しくなる予定。
            少し毎夜のナイト・ライフを減らして行こうと
            思ってはいるのだが

            毎年、思っているだけで
            あんまり回数は減っていない私に
            手抜き記事ですが、どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            超貧民席でもむちゃくちゃ安い、というワケではないのだが
            それでも外来オーケストラとか
            普通に楽友協会やコンツェルトハウスのチクルスで
            日本みたいに何万円もするわけではないし(そういう席もあります)
            オペラ座のバレエなら、10ユーロ前後の席でも
            根性出して取れば見える席はあるから
            文化関係に助成金の多いオーストリア政府には感謝している。
            (まぁ、モトはと言えば自分が払った税金だけど(笑))

            2018年、まずは恥さらしで厄落とし(笑)

            0
              三が日も終わってしまったところで
              新年明けましておめでとうございます
              ・・・とか言っても
              読者の皆さまは呆れ返るだけかとは思うのだが

              ともかくも
              12月31日の夜から1月1日の明け方まで
              飲んで騒いで、アルカセルツァーを日本からの友人に配りまくり
              (このアルカセルツァーという薬は頭痛薬だが
               飲んでおくと二日酔いにならない、という素晴らしい薬なのだ)
              それなりに2018年を迎えたのはめでたい。

              ただ、ニューイヤー・コンサートとか全然興味ないし
              (自宅のストリーミングで見て、バレエ・ダンサー全員の名前を
               ツィッターで挙げていたりしたけど)
              コンサートが始まるのは来週以降なのでネタがない。

              ネタがなくても時々書かないと
              みんなにソッポ向かれるかもしれないので
              そういう時には、自分語り。
              (恥の上塗りとも言う)

              読者諸氏はうすうすお気付きの通り
              私は、やろう!と思ったら、我慢ができない性分なので
              引退してから大学入学を目指すと同時に
              ピアノと歌を習い始めた。

              本当に恥だから止めておきなさい、と
              心の中で反対している声が聞こえるけど無視だ無視。

              ピアノだが
              私の年代の女の子は、ともかく周囲全員が
              絶対にピアノを習わされるという慣習があった。

              サイレント・ピアノや電子ピアノがなかった頃の話で
              ピアノ殺人事件などもあった時代だが
              幸いな事に一軒家だったので
              近所も迷惑だっただろうが
              当時はご近所の女の子「全員」がピアノを習っていたので
              まぁ、お互いさまという意識もあっただろう。

              練習嫌いだし、手は小さいし
              モーツァルトもチェルニーもバッハも嫌いで
              練習サボりまくり

              親からは「雨だれ」と言われ
              中学校で先生を変わってから
              突然練習に目覚めたものの
              そんなに練習するワケではなかったし

              練習嫌いでテクニックもないのに
              ガーシュインとかドビュッシーとかの楽譜を買い込んで
              先生に「これ弾きたい」とか言っているナマイキなガキで
              結局、中学校2年くらいの時に、引っ越しを機に止めてしまった。

              その後にヴォルフとかリヒャルト・シュトラウスの歌曲にハマり
              レコードもなく、あったとしても高すぎて買えず
              当時、ヤマハの輸入盤楽譜の売り場で
              せっせとヴォルフとかリヒャルト・シュトラウスの楽譜を買い込み
              (今でもあります(笑))

              それでも見つからない時には
              上野の音楽資料室に行って
              コピーできないから写譜していた、という黒歴史がある。

              大学に入ってからは、ピアノには全く触らず
              そのまま留学して大学院に行って、こちらに移住して
              40年以上、弾いていなかったピアノだが
              何だかやっぱりピアノ弾きたい、と言うヘンな衝動に駆られて
              数年前に電子ピアノを買い込んだ。

              最初はハノンを毎日ガリガリ練習していたけれど
              飽きるのも早いし、仕事が忙しかったし(言い訳)
              コンサート行ってブログ書いていたりしたので(言い訳)
              電子ピアノもほったらかし。

              引退したら時間は出来る!と
              ピアノの先生を探していたら
              本当にヒョンな事から、素晴らしい先生に巡り合って
              8月からピアノを再開。

              最初から
              指の運動なので、技術的な事だけでお願いします
              音楽性云々は要りません、と言い出す厚かましい生徒(笑)

              プロの演奏とか素晴らしい演奏とかを聴くなら
              ウィーンならコンサートは山ほどある。
              密林で CD 買えば、CD 到着前にストリーミングで聴けちゃうし
              Youtube 探せば、いくらでも技術的に完璧な演奏が聴けるので
              自分で「素晴らしい音楽」を弾こうなどとは、全く思っていない。

              引退後のボケ防止に指の運動・・・というのが目的。
              (はい、ひどい生徒です、わかってます)

              先生からは、子供の頃に弾いていたのだったら
              ちょっと練習すれば戻りますよ、と言われたのだが
              数年前の電子ピアノの時に
              ハノンでも
              えええええ、左手が脳で司令している動きに従わない!という
              恐ろしい体験をしているので
              そりゃ無理だろう、と思っていたら
              だんだん、脳と指が繋がって来る、という快感 ♡

              子供の頃にやっていない全くのピアノ初心者が
              還暦になってから、ピアノを弾こうと思うと
              やっぱり手の造作が違うので無理、という話を聞いて

              あああああ、イヤだったけれど
              それでもあの時代の「女の子」の例に漏れず
              子供の頃にピアノ教室に行かせてくれてありがとう、と
              今になって親に感謝する気持ちがムクムク起こって来て

              逆らってばかりのアホ娘から、電話で
              ピアノ習わせてくれて、ありがとう、と言われた母親は
              電話機の向こうで絶句していたと思う。

              数年前の電子ピアノで練習していたのだが
              習い始めて数週間後に
              電子ピアノの鍵盤のタッチが、ピアノと全く違う事に
              身体が反応してしまい

              我慢できない私は、即、ピアノ専門店に飛び込んで
              サイレント・ピアノを購入・・・と思ったけれど

              やっぱり60万円の買物はちょっと躊躇うので
              (途中で飽きるかもしれない)
              月々のレンタル契約にして、現在はレンタル中。
              (たぶん、ピアノと同じタッチの電子ピアノもあるので
               レンタル契約が切れる時点で、そちらにしようかと考慮中)

              歌の方だが
              これも色々あって
              まぁ、本当に色々あって(詳細省略)
              今、続けるか止めるか、迷っている。

              本当は歌の方が好きだったんだけど
              自宅で練習できないし
              (ピアノはサイレント・ピアノだから良いけれど
               私が声を出したら、かなりの近所迷惑になる)
              録音したものを聞いたら
              ニワトリが首を絞められているような音が
              しかもピアノと微妙に音がズレて聴こえてくるし。

              ウチの母親は音痴で
              学生時代のコーラスで、口だけ開けて歌うな、と言われたそうだが
              その血が私にも流れているな・・・・
              音痴でもピアノなら、音が微妙に外れる心配はないから
              あぁ、ピアノで良かった。

              というわけで
              子供の頃はあんなに嫌いだったチェルニーを
              毎日、嬉々として弾いて
              先生からはちょっと呆れられている私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              土曜日はバレエのクルミ割り人形のダブル公演だし
              来週からポツポツと楽友協会やコンツェルトハウスのコンサートが始まります。

              2018年の最初の記事が
              こういう恥かき記事で良いんだろうか(良くない!)
              でも、これ、厄落としという事でご勘弁下さい f^_^;)
              今年もせっせと記録を書く予定です v


              引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その6

              0
                歴史音楽学
                民俗音楽学
                システム音楽学

                について書いて来た。

                歴史音楽学と民俗音楽学については
                講義の後、ウエブ・サイトにまとめがアップされるので
                それをしっかり読んでおけば、内容は把握できる(はず)

                だが、この「まとめ」が実に曲者だった。
                だって、だって、だって

                ドイツ語の文が・・・

                異様に長い!!!

                関係代名詞を多用した複文が
                1つの文の中に数カ所埋め込んであり
                しかも書き方が非常に「学問的」

                複文外して主文だけ読んでみても
                これは果たして肯定しているのか否定しているのか
                よくわからんぞ (ー ー;)

                30年以上にわたって
                実社会の中で
                如何にアホでも理解できるドイツ語の文を書くか、という事に
                ずっと頭を使って来た私にとっては
                こういう、わざわざ複雑にしたインテリっぽい
                学術的・学問的ドイツ語のスタイルについては懐疑的なのだが

                ただ、何となく懐かしい(笑)
                学問の世界って、こ〜いう気取ったところがあったんだわ。

                余計な事ながら
                1文が長くて読みにくい上に
                最後まで読んでも、肯定だか否定だかわからない
                というのは

                インテリ向け日刊新聞の
                クラシック音楽の批評にも、よく使われる方式なので
                今更驚きはしない(わっはっは)

                歴史音楽学については
                1センテンスが5行くらいの長さの文章がたっぷりの
                講義のまとめが、毎回5ページから7ページくらいあるのに加えて

                文献と称して、各授業ごとに
                数ページから数十ページにわたる論文(ドイツ語・英語)が
                2〜4論文くらいアップされている。

                マジメそうな怖い教授が最初に言ったのは
                「アップしてある論文は全部読んで下さいね。
                 君たちは大学生で、これから論文を大量に読む事になるのだから」

                講義のまとめを「解読」するだけでも大変なのに
                英語やドイツ語の論文まで読むんかい・・・

                って、一応、読みましたけどね。
                時々、むちゃくちゃ苦労する論文もあったけど。

                ただ試験直前に新入生のライン(こっちはワッツアップだが)で

                論文全然読んでないけど
                どの論文が大事かわかる?

                という学生も居たので、まぁ、レベルとか、やる気は
                学生によって色々って事。

                STEOP の講義には
                それぞれ、先輩たちのチュートリムというのがある。

                講義は出ても出なくても構わないし
                チュートリウムも出ても出なくても全然構わないのだが
                学べるチャンスはすかさず掴むのが自分の主義。

                教授に質問したら顰蹙かうかも、というアホな質問も
                先輩なら遠慮なく聞ける(ちょっと違うかも)
                講義の内容の復習にもなるので、これはありがたかった。

                講義には100人近く居るけれど
                チュートリウムには熱心な学生が、まぁ、多くて10人、少なくて5人くらい。
                (しかも来る人は全部のチュートリウムに来る ← 私とか(笑))

                お陰で、講義のまとめのスクリプトに
                肯定か否定かわからない文章がある時には
                先輩を取っ捕まえて
                いったい、これは何を言いたいんですか?って質問も出来たし。

                EU内の留学制度もあったりするので
                ドイツ語が母国語ではない学生も多く

                私、ドイツ語が母国語じゃないので
                このスクリプトで書いてある事がわからなんだけど
                ・・・と書いて来た学生に

                私、ドイツ語が母国語だけど
                それでも書いてある事はわからない
                ・・・と答えた学生もいた(笑)

                民俗音楽学のまとめは、かなり系統だっていて
                ドイツ語の文も不要に難しい構文は避けていたが
                歴史音楽学の方は、わざとだよね、これ、というのが
                結構あったな。

                結果的には、直接関係はないとしても
                文献読んでいて試験で役に立ったところもあるから
                勉強しておくに越した事はないって事だ。

                ところで、このブログで注意深く避けてきた
                STEOP のもう一つ
                独立した分野として
                一般音楽理論、という恐ろしいものがあったのだが

                それはまた後日・・・
                この一般音楽理論は、ちょっと絶句だったと
                今でも思う私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その5

                0
                  昨日はオペラに行ったのでお休みしたが
                  誰も興味がなさそうな大学の話の続き (^^♪

                  システム音楽学という分野がある。
                  資料としてウエブに載っている資料は
                  こっちでリンク、あっちもリンクという
                  資料のテンコ盛り状態で

                  全部プリント・アウトすると
                  300ページを遥かに越える(冷汗)

                  ただし、教授曰く
                  赤字のところが試験範囲で
                  授業で扱わなかったところは出さないと言うし

                  先輩曰く
                  あ〜、あの教授の試験は一番簡単だから大丈夫、大丈夫。

                  ・・・ってホントかよ?!

                  だって資料を見ると

                  これ、音楽じゃないよね?

                  物理学だよね???

                  最初から波動の原理と
                  それを表現する縦軸と横軸の説明が・・・

                  波動・・・・(沈黙)

                  あ〜、振幅って何だったっけ?

                  純音の正弦波で周波数がど〜のこ〜の
                  楽音の周波数のグラフをフーリエ解析するとど〜のこ〜の

                  ・・・(完璧沈黙)

                  最初の授業の後で
                  思わずインターネット・サイトの電子書籍で
                  「これだけでわかる高校物理」とか
                  「一番わかりやすい高校物理・波動編」とかを買って
                  真っ青になりながら読んでいたのはワタシです。

                  次の授業の時、最初に教授が
                  じゃぁ、この間の復習をしよう。
                  純音と楽音と雑音の違いは?

                  というように、前の授業でやった事を
                  簡単に繰り返してくれる。

                  しかも手を挙げて当てられて
                  正解を言うと
                  ステッカーかチョコレートか飴をもらえる(大爆笑)

                  音の分析や、発音のホルマントの話とか
                  ベルヌーイの定理(楽器音響学)や
                  人間の声帯から喉や口腔のしくみ
                  人間の耳の内部構造とか

                  あ〜、物理だけじゃなくて

                  解剖学もアリですか・・・

                  ただし、授業ごとの「前の時に扱ったテーマの復習クイズ」は
                  全然難しくない。
                  数字も定理も数式も不要だし
                  基本的な事だけ把握しておけば、何とかなる。
                  しかもチョコレートや飴ももらえる。
                  (ステッカーは評判が悪く、誰も欲しがらなかったので
                   だんだんチョコレートと飴だけになっていった(笑))

                  人間の音響の受容について話していた時には
                  デートの時に「カテゴリー的知覚」とか言うと
                  きっとモテるぞ・・・って
                  何を言い出すんだ、この教授(笑)
                  (お陰で、音響心理学上のカテゴリー知覚については
                   しっかりと記憶に刻まれてしまった。
                   ただし、この言葉をデートで言っても
                   何の影響もなかったぞ・・・)

                  システム音楽学という分野は
                  本当に「何でもアリ」みたいな分野で
                  音響分析だけではなく、ホールの音響分析研究や
                  音響心理学や、楽器音響学なども含まれていて

                  教授は、いつもニコニコとチョコレートを持って教室に来るが
                  その頭の中は、いったいどんな数字の記憶が詰まってるんですか
                  という程に
                  音速からエコーから楽器音響に関わる公式に至るまで
                  何か質問でもあると、すぐに的確な数字が飛び出して来る(尊敬)

                  確かに音楽と関係はあるのだが
                  音楽というよりは、音響がテーマ・・・

                  ヤバイじゃん、これ。
                  物理・数学、全く出来ないのに
                  この分野、音響オタクには、異様に魅力的ではないか。

                  資料はワケのわからない公式とか定理とか
                  グラフとか図表とか、実験の成果の図式で埋まってはいるし
                  教室で耳の模型とか、人間の頭の模型とか(声帯付近)が回ってくるし
                  風船を膨らませて、針で穴を開けて爆発音をコンピュータで記録して
                  その結果のグラフを見たりする。

                  どこがどう試験に出るかは不明だが
                  先輩によれば「全然心配しなくて大丈夫」
                  選択肢の中には爆笑モノがあるわよ、という話だった。

                  で、ちゃんとありました。
                  選択肢の中の爆笑モノ。
                  如何にも「難しく」書いてあるけれど
                  あ〜、こういうアホみたいな選択肢(しかも難しいっぽい書き方)
                  作る時に教授が、うっしっし、どんなジョーク噛ませてやろうか、と
                  ニヤニヤしながら考えているのを想像するだけで笑えて来る。

                  この分野も入門が終わった後
                  ちゃんと必須で単位を取らねばならないのだが
                  どこまで数学・物理が必要なのかは
                  おいおい考えて行くとして
                  (「高校物理、これだけで大丈夫」とかいう本は
                   物理云々の前に、既に数学で躓いて、全部読んでない)

                  こんな音響オタクにはたまらない事を
                  (音楽とは直接関係はないけれど)
                  学ばせてもらえるなんて
                  数学・物理、もう少しちゃんとやっておくんだった
                  ・・・と
                  ちょっと、いや、かなり反省している私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その4

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                    さて、練習も不要で音楽的才能も(たぶん)不要だろうと
                    軽く考えて選んだ「音楽学」の STEOP 続き。

                    楽理は別として
                    歴史音楽学入門も、まぁ、「音楽学の歴史」と考えれば
                    ハンスリックもアドルノも登場するから、何となくわかる。

                    しかし
                    「民俗音楽学」って何なんだ???

                    カリキュラムを見たら
                    民俗音楽学は必須科目の中にも入っている。
                    (STEOP 修了後も、やらねばならない科目の一つ)

                    あ〜・・・
                    え〜〜・・・・

                    戦後のアメリカ文化バンザイ傾向の中で育って来た私の世代は
                    ヨーロッパ・クラシック=エリート文化という意識が強い。

                    しかも、ワタクシなどは
                    音楽の都ウィーンで、名だたるオーケストラをライブで聴きまくり
                    更には常人が理解できないであろう(というか、私も理解できないが)
                    現代音楽まで手を伸ばしていて
                    人が羨むエリート街道をまっすぐ歩いて来たのに

                    (何か激しい勘違いがあるが、まぁ、ほら、あの、その
                     彼氏が外国人なの、みたいな意味のない優越感というか
                     正しくないけど、何となくっていうの、あるじゃないですか。
                     そういうのを正直に言っちゃうワタシもどうかとは思うが)

                    何の因果でガムラン音楽とかアフリカの音楽とか
                    いや、それを言ってしまうと差別だのエリート意識だの
                    そりゃそうなんだけど
                    やっぱり、ほら、あの、あれ(汗)
                    何となくわかっては下さいますね(と逃げる)

                    教授はマダガスカルの音楽の専門家。
                    バスコ・ダ・ガマの話から始まり
                    旅行記や日記、民俗楽器の収集とその分類
                    ヨーロッパの音のシステムで把握できない音の記譜システム
                    エジソンの発明した録音機での記録がどう研究されたか。

                    物理学者のヘルムホルツまで登場してしまうし
                    アレクサンダー・ジョン・エリスのセント概念やら
                    アメリカのダンスモアやアラン・ローマックス
                    ヤープ・クンストにアラン・メリアム、マントル・フットまで登場。

                    ・・・何も知りませんでした(汗)

                    時々授業で例として聴かせてもらえる
                    アジアの音楽とか、アフリカの音楽とか
                    ウィーンのフォノグラム記録所の最初の記録
                    フランツ・ヨゼフ皇帝の声とか

                    なんだか、意外に楽しい(笑)

                    ガムラン音楽って面白いじゃん(ドビュッシー!!!(爆笑))
                    アフリカでリズムと叫びの古い録音も何だか聴いていて楽しい。
                    現代音楽のパーカッションに影響を与えているのが見えるし。

                    残念ながら、歳も歳なので
                    民俗音楽専攻で、アフリカへフィールド・ワークしに
                    行ける根性と体力はないので
                    たぶん、専攻にはしないとは思うが
                    (まぁ、でもワタシの事なのでまだわからない)

                    さて、歴史音楽学と民俗音楽学入門に加えて
                    システム音楽学というのがある。

                    これについては、明日に記述する。

                    実は週末と来週は全然夜の予定が入っていないので
                    ちょっとこのテーマで引き延ばそうと
                    姑息な事を考えている私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その3

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                      引退後に、再度、大学に行く、という目標を
                      20歳になるかならずかで持ってしまったアホな私は
                      友人の多大なる助けを借りて
                      何とか大学に正規学生で入った話は
                      ここ と ここ で書いた。

                      その時にちらっと書いたが
                      現在、ウィーン大学では
                      バチュラー課程、教職課程とディプロマのコースについて
                      STEOP というものがある。

                      STEOP = Studieneingangs- und Orientierungsphase
                      ドイツ語だが、何となく語感は掴めるだろう。
                      学業初期のオリエンテーション時期、というような意味。

                      第一学期に、この STEOP を受講して
                      本当にこの学問を自分がやりたいのか
                      向いているか、確かめて下さいね
                      という制度である。

                      最初の「振り分け試験」と言っても良い。
                      当然ながら、試験があるが
                      試験は3回まで繰り返しても大丈夫。
                      4回目に不合格だと、その日をもって、そこから3学期間
                      その分野への入学許可は取り消される事になっている。

                      ・・・まぁ、日本に比べたら
                      かなり、というより、ものすごく緩い話だが(笑)

                      20歳のグラーツ留学時に
                      哲学科で年配の学生を何人か見て
                      おおおおおっ!と思った話は既に書いたが

                      引退してから、ではどの分野で大学に戻るか、というのは
                      かなり直前まで迷っていた(アホです)

                      最初は(30年前)ドクター論文書いて
                      死ぬ時にはフラウ・ドクターのタイトルで、とかも考えたし
                      (要はカッコよく見せたかったのよ、わっはっは)

                      せっかく旅行会社でミドル・マネージメントもさせてもらったから
                      経済・経営でその知識を組織的に深めるか

                      会社でコミュニケーションのセミナーを受けて
                      日本の素晴らしいコミュニケーション・テクニックが全くない事に
                      仰け反りかえった事があるので
                      コミュニケーションとか、対人関係、
                      更には、いわゆるサービス(オーストリア人に欠けてる観念)を
                      深く極めようかとか

                      学生時代に副専攻していた哲学で
                      大学院で学ぶ予定だった言語哲学を
                      ほら、ここヴィットゲンシュタインとか居た場所だし
                      もう一度、徹底的に勉強しようか、とか

                      大学院時代に興味があったけれど
                      ドイツ語は「学校」では学ばないから
                      結局やらなかった外国語教育法をもう一度やるか、とか

                      一番勉強したかったのは音楽なのだが

                      ウィーン音楽大学(むちゃ難しい入学試験がある)を見ても
                      ウィーン私立音楽大学、昔のコンセルバトワールの案内を見ても

                      器楽専攻、声楽専攻、作曲専攻とかだけで
                      激しい練習をせずに、緩く音楽を学べるところじゃないし
                      第一、何を専攻しろと?(楽器はできない、作曲もできない)

                      ・・・という私の迷いが突然晴れたのは。
                      ウィーン総合大学のウエブ・サイトを見ていて
                      「音楽学」という専攻を見た時。

                      うああああ、これだ、これ!!!
                      楽器が演奏できなくても
                      作曲が全くできなくても
                      これなら入れる。
                      しかも入学試験もない(← これ大事!!!!)

                      ヨーロッパ的だと思うのだが
                      音楽学と言語学は、ウィーン大学の中では
                      16番という番号で一つに纏まっている。
                      音楽も言語も人間のコミュニケーション・ツールという考え方か。
                      面白いなぁ。
                      (とは言え、2つの専攻に繋がりはない)

                      さて、音楽学にも、上記に書いた通り
                      STEOP がある。

                      歴史音楽学入門
                      民俗音楽学入門
                      システム音楽学入門

                      が、3コマ+それぞれにチュートリウム
                      試験は3コマ一緒の試験で、1時間半。
                      それぞれの分野からの出題があるが
                      合格・不合格は3つ一緒なので、1つでも成績が悪いと全部不合格となる。

                      楽理が1コマ+チュートリウム。
                      これが曲者で
                      音楽好きとは言え
                      日本の小学校・中学校・高校では、楽理のガの字もなかったし
                      しかもドイツ語の音符って
                      例の cdefgah で、ドレミで育っている私にはさっぱり。

                      歴史音楽学だったら楽勝か、と思ったら
                      これは「音楽学」の歴史であって
                      「音楽」の歴史ではなかった(汗)

                      よって、バッハだのベートーベンだのブラームスだの
                      ついでにシェーンベルクからシュトックハウゼンまで知っていても
                      な〜んの役にも立たない。

                      唯一、役に立ったのはハンスリックとかアドルノだな。
                      あまり意味がないが。

                      だいたい、最初に「アドラー」という名前は
                      音楽学には重要である、と言われて

                      フリッツ・アドラーが音楽学?
                      アルフレッド・アドラーが音楽学?

                      ご存知と思うが
                      ガイドの勉強で、近代オーストリア史を学ぶと
                      オーストリア社会民主党の第一共和国・第二共和国で
                      フリッツ・アドラーはオットー・バウアーと共に
                      忘れてはいけない政治家の一人だし

                      アルフレッド・アドラーは
                      日本でも話題になっているアドラー心理学の提唱者。

                      どこに音楽と関わりが?と不思議に思っていたら
                      音楽学のアドラーは、グイード・アドラーだった。

                      アドラーなんて、日本で言えば、佐藤さんとか鈴木さんとか
                      たくさんある名前の一つだから
                      音楽学者は簡単に言うけれど
                      こちらは、ちゃんと下の名前まで言ってくれないとわかりません(涙)

                      ピタゴラスがどうやって弦を区切ってオクターブ出したとか
                      8オクターブそれをやると音のズレが生じるとか
                      中世のラテン語世界の学問では、数学的学問として音楽が扱われていたとか
                      まぁ、その辺りは一般教養で何とか。

                      民俗音楽、システム音楽と楽理については
                      おいおい、また書いていくつもりだが

                      この STEOP 試験
                      11月28日と29日に行われて
                      まぁ、成績はともかくとして
                      一発合格 \(^o^)/

                      歴史・民俗・システムについては
                      全然心配していなかったのだが
                      楽理がどうかドキドキものだった(眠れませんでした)

                      では、続きはまた明日・・・って
                      しつこく書く予定の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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