久し振りに夜のコンサートを入れず
(実は行きたいものはあったけど)
大学での講演会に行った。
講演会はメディア・ラボから機材を借りて
大学の講堂(旧一般病院キャンパス)で
講演会の後に
聴衆が実験に参加できる、という趣向。
行ってみたら
来ているのは、教授陣とアシスタントに
専攻の学生ばかり(爆笑)
内輪の集まりっていう雰囲気が圧倒的で
普通の学生が行ったら
アウェイ感がスゴイんじゃないだろうか。
それはともかくとして
本日の大ニュースは
ウィーン交響楽団の首席指揮者の
アンドレス・オロスコ=エストラーダの
突然の辞任・・・
ニュース・ソース
オーストリア国営放送サイト
ここ
日刊新聞 スタンダードの記事
こちら
2024年・25年以降の契約の延長を
ウィーン交響楽団が希望しなかった・・・というのが
理由らしいのだが
実際、どのような事があったのかは不明。
今週末にイースター・コンサートもあるのに
どうするのか、と思っていたら
ウィーン交響楽団は
すぐにブルックナー・オーケストラの首席の
マルクス・ポッシュナーを立てて来た。
ウィーン交響楽団としては
2025年6月の任期期間中までは
うまくやって行こうね、と言う希望だったらしいのだが
オロスコ=エストラーダが「ブチ切れた」らしい。
・・・よくわからん。
数年前にファビオ・ルイージが
ドレスデンの首席を突然辞任したのは
自分に相談もなく
特別コンサートの指揮者にティーレマンを招聘したから
という
まぁ、それなりにわかるわ、という理由だったのだが。
面白いのは
上記新聞記事のオロスコ=エストラーダの写真。
両方とも
何だか非常に不機嫌で偉そうで
鼻持ちならない高慢でプライド高そうな表情の写真を使っている。
(オロスコ=エストラーダは
ニコニコしているおぼっちゃん、という印象の写真が多いんだけど)
この時期、劇場やオーケストラは
2022年・23年のシーズン・プログラムをこぞって印刷するので
印刷して配布した直後に
首席指揮者としての役割を
一方的に放棄するのも、何だか子供のヒステリーみたいで
責任感がないな、という印象は受ける。
けどまぁ、オロスコ=エストラーダって
まだヒューストンの音楽監督をはじめとして
あちこちで活躍しているから
別に困らないのだろう、きっと。
(しかも、オーストリア国営放送のニュース・サイトによれば
コロナでの収入削減の時期に
オーストリア政府から、個人として
3千万円近くの補助金を受け取ったようで(法律違反ではない)
そこらへんも謂れのない嫉妬を受けた可能性もある)
もう一つ、驚いたのは
本日の夜、コンツェルトハウスで予定されていた
ウクライナ関係で被害を被った人たちのための
チャリティ・コンサートの突然の中止。
コンツェルトハウスの
サイトに
理由が書かれている。
原文は下記の通り。
Die Wiener Konzerthausgesellschaft teilt mit Bedauern mit,
dass das für den 12. April 2022 geplante Benefizkonzert mit musicAeterna
unter der Leitung von Teodor Currentzis nicht stattfinden wird.
Mit der Absage dieses Konzertes respektieren wir den Wunsch
des Ukrainischen Botschafters in Österreich,
bei Benefizkonzerten zugunsten der Ukraine
von der Involvierung russischer Künstlerinnen und Künstler abzusehen.
コンツェルトハウスは残念ながら、2022年4月12日に予定されていた
テオドール・クルレンツィスの率いるムジカ・エテルナによる
チャリティ・コンサートが開催されない事をお知らせします。
オーストリア在ウクライナ大使から、ウクライナに関するチャリティ・コンサートに
ロシアのアーティストを使わないで欲しいという要望を尊重して
このコンサートをキャンセルするものです。
(文責なしの勝手な翻訳です)
では、ここから
外交も政治も全く知らない
アホなはっぱの妄想のお時間です。
ワタシがこの立場にあったなら
このコンサートに同席した上で
ついでに、その後にレセプションを開催してしまい
このオーケストラのメンバー(ロシア人)を
思い切り歓待して
我々の国の犠牲者に対して
ギャラ無料でチャリティしてくれて有難う。
ロシア国民の中にも
自国の政策に反対して
我々の味方になってくれる人が居る事に
感銘を受けると同時に
あなた方の勇気にも大きな敬意を払う。
ついでだけど
このゴタゴタがある程度終わったら
ウクライナに全員で亡命して来ない?
ロシアでビクビクして演奏活動しているより
これからウクライナもEUの一員になる事を予定しているし
その意味では世界中での活動はし易くなるよ?
・・・と
このドル箱(ユーロ箱?)のオーケストラを
自国に誘致しちゃうけどなぁ。
だいたい、この間書いた通り
この時期に、よくロシアのオーケストラが来られたな
というのもあるし
更に、そのロシアのオーケストラが
ウクライナの侵略戦争、いや、特別軍事作戦で
犠牲になった人のための
チャリティ・コンサートする、というのが
非常に不思議だったので
ワタクシ的には
このオーケストラがサンクト・ペテルブルクに戻った後
クレムリンが何をやり出すか
ちょっと不安だったんですけどね。
(やりたい放題の独裁者なので
オーケストラのメンバー全員を逮捕、なんて事もあり得るし
もっとイヤなのは、全員、徴兵して
ウクライナとの前線に送っちゃうとか・・・)
クルレンツィス人気が
まだ続いている間は
(いつまで続くかはわからないけれど)
このオーケストラも
まだあちこちで公演するチャンスは多いわけだし。
クルレンツィスは
既に、南西ドイツ放送交響楽団を
ムジカ・エテルナ化して来ているから
いつ、ムジカ・エテルナから離れるかわからないよ?
ウクライナ侵略戦争は
どんどん泥沼化してきているし
タリバンは、またもや
女性の教育の場を取り上げようとして来ている。
(あ〜、勿体無い。
それって、人口の半分をバカにするようなもので
人的資源の無駄遣いと言うんですよ・・・)
世界には様々な問題が山積みされていて
理性的に冷静に考えたら
勿体無い事が多すぎる・・・
(建物を壊して、人間を殺して
経済的に見たら、本当に勿体無いと思うんですよ
基本的に貧しくてケチなので)
アブナイ妄想世界に浸ってしまう
アホで無責任なワタクシに
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政治の教育は
日本の政策によって
ほとんど受けておらず
しかも、私の若い頃の大学時代は
ちょうど、学生運動が終わった時期。
政治的な思想を表明するのは
マジメな大学生としてはあり得ないし
政治思想を持っていると不良学生という時代だった。
言い訳する気はないけれど
こちらで暮らしていると
政治が非常に身近になるので
(オーストリア国籍ではないので
選挙権はない)
どうしても政治ウォッチャーになってしまう(笑)