ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月30日(最終日)

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    土曜日のダブルヘッダーです。
    時系列に読みたい方は、まずは こちら からどうぞ。

    下は夜のコンサートの個人メモです。

    WIEN MODERN 2019年11月30日

    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月30日 19時30分〜21時55分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Leo Hussain
    クラリネット Jörg Widmann
    オルガン Iveta Apokalna
    ハモンドオルガン Lázló Fassang
    ライブエレクトロニクス SWR Experimentalstudio

    Mark Andre (*1964)
    über
    für Klarinette, Live-Elektronik und Orchester (2015) - 35’

    Peter Eötvös (*1944)
    Multiversum
    für Konzertorgel, Hammondorgel und Orchester (2017EA) - 30’

    Peter Ablinger (*1959)
    Wachstum, Massenmord
    für Orchester und Untertitel (aus „Instruments &“) (2011EA) - 5’

    ウィーン・モデルン現代音楽祭の最終コンサート。
    コンツェルトハウスに行ったら
    平土間だけがオープンしていて
    バルコンとギャラリーは閉鎖。

    ちっ、私、バルコンが好きなのに
    (でも通常はチケットが高くて買えない)

    ウィーン・モデルンのコンサートでもあるけれど
    オルガニストのイヴェータ・アプカルナのチクルスでもあるので
    結構な人数が入っていて
    早めに行ったので良かったけれど
    後から入った人は席を探すのが大変だったみたい。

    平土間は後ろの方は音響的には絶対に避けたいので・・・
    (平土間後ろの、バルコンが天井にかかっている部分のチケットは安い。
     ただし、音響としては、たぶん、あの大ホールの中では最悪である)

    しかしまぁ
    本当にこの音楽祭の客層って
    みんながみんな知り合いですって感じが中途半端じゃないわ。
    もちろん、観客の中には
    知っている常連の作曲家もわさわさ居るし
    (聴きに来ているのも凄いと思う、同僚が気になりますか。
     音楽家で他の演奏家や作曲家のコンサートに行く人は
     ほとんどいないのだが)
    たぶん、ウィーン音楽大学の教授とか
    作曲科の学生とか
    そういう感じのバリバリの倶楽部と化している。

    ウィーン音楽大学の作曲科なんて
    バリバリの現代音楽だ、と
    ゼミの同僚(ウィーン音大の学生)も言ってたもんなぁ。
    作曲科に、聴講生として潜り込もうかしら(本気)

    さて、先日聴いたマーク・アンドレの
    クラリネットとオーケストラのための作品を
    またもや、大物イェルク・ヴィドマンのクラリネットで聞く。

    タイトルが über って、本当に何がなんだかわからんが
    (über って、「〜について」とか「〜の上」とかいう前置詞で
     ラテン語では de + Ablativ に相当する・・・んだろうな、きっと)
    現代音楽のタイトルなんて
    本当にワケのわからないものが多い。
    (バルトークのミクロコスモスのタイトルは
     すべてに意味があるので、それはそれで恐ろしいが)

    この間の曲と何処が違うの?と
    ド・シロートの上に音楽的才能(記憶力含む)が全くない私は
    思ってしまうのだが
    きっと違うんだろう、今回はクラリネット持って会場を散歩しなかったし。

    ところで、作曲家のマーク・アンドレって
    プログラム記載の写真が、プログラムによって
    絶対これ別人だよね?というくらいに変わるのだが・・・

    しかも、だいたい芸術家って
    それ、何十年前の写真?という詐欺みたいな写真を提供する事が多いのに
    ウィーン・モデルンのパンフレットの写真は
    えらく疲れた中年の顔が載っていて
    今日のコンツェルトハウスの写真は
    メガネなしの、ただの気の良いおっちゃん(どう見ても別人)だし

    実物はどうかと言うと
    背は高いし、スタイル良くて(男性モデルみたい)
    洒落た黒のタートル・ネックに(黒は現代音楽のお決まりの色)
    ノスタルジックな黒枠の丸いメガネをかけて
    少なくとも遠目から見る分には
    かなりのイケメンのモテ男子だと思う(単にワタシ好み、向こうは迷惑)

    このクラリネットの曲、ようつべにあったので
    ヒマな人のために貼っておく。
    (本当に興味のある方「だけ」どうぞ)



    さて、禁欲的にミニマムな音を使ったマーク・アンドレの後は
    ペーテル・エトヴェシュの曲。
    大編成のオーケストラに
    コンツェルトハウスのオルガンに
    加えてハモンド・オルガンまで入る大規模な曲。

    これはまた、マーク・アンドレと正反対な
    厚みのあるオーケストレーションの華やかさ。
    現代音楽でも、かなり聴きやすくて
    伝統的要素をふんだんに散りばめている。
    (時々、あれ、これパロディ?と思う箇所もある)

    オルガンとハモンド・オルガンの響きが
    オーケストラと合うところが面白い。

    オルガニストは美人でカッコ良くて
    金色の燕尾服のバリエーションのような衣装が
    映画に出てくる宇宙人(か地球防衛戦士)みたいで
    (褒めてます)

    正反対の2曲を聴いた後に
    インテンダントが舞台に登場。
    作曲家のペーター・アブリンガーが隣に立つ。

    舞台の構築変換に30分かかるので
    その間、次の曲の作曲家アブリンガーと
    プレトークします・・・と言ったとたん
    客席からブーを出した人が居て

    わっはっは、困った客って、どこでも居るんだなぁ・・・
    アブリンガーが
    「舞台変換のために聞きたくないプレトークを聞かされるのは
     同情するが」と言ったとたん
    この人、すごい音で拍手するんだもん。
    (だったら出て行けば?と思うんですけどね。
     まぁ、気難しいオタクのあるあるかもね)

    アブリンガーの曲の題名は
    「成長、虐殺」という
    音楽にはあるまじき危険な匂いを放っているのだが

    壁に「成長」「虐殺」と赤いペンキで描いたものを
    後ろのスクリーンに映して
    オーケストラが演奏する5分ほどの作品。

    アブリンガーがマイクで
    この成長 Wachstum という単語と
    虐殺 Mass-en-mord という単語の母音を
    スペクトル分析して
    あ〜、スペクトル分析って難しいですよね〜
    でも、まぁ、そういう事をして成立した作品で
    ・・・って
    私、自分のドイツ語能力が低いんだろうか、と
    自分で自分を疑ったが

    スペクトル分析くらい知ってるわい!
    というか、今、まさに発表課題で毎日見てるんですが。

    それに、単語の母音を分析するなら
    フォルマントはどうした???(怒)
    フォーリエ解析だけでは母音のスペクトルは出来ない筈だ。
    ・・・え〜い、思い切り、心の中でマウンティングしてやった。
    (全然意味がないし、意味がわからん)

    どこが母音のスペクトル分析なんだか
    全くわからない音楽だったし
    プログラムには
    オーケストラは反社会的な制度である、というような
    全く違う内容が書いてあったので
    まぁ、この人も不思議な作曲家である。

    たぶん、天才ってそういう感じなんでしょうね。

    これにて、今年のウィーン・モデルン現代音楽祭は終わり。
    以前と違って、普通のコンサートでも
    時々は20世紀・21世紀作品を鑑賞する機会も増えて来ているが
    集中的に現代音楽に浸れるこのフェスティバルはありがたい。

    明日からは、また「伝統的」な音楽に戻るのが
    嬉しいような残念なような
    複雑な気分の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月29日

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      WIEN MODERN 2019年11月29日

      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月29日 19時30分〜21時30分
      THE PEOPLE UNITED
      ピアノ Frederic Ryewski
      The People United Will Never Be Defeated !
      36 Variationen über das chilenische Protestlied El publo unido jamás será vecido ! von Sergio Ortega für Klavie solo (1975) - 75’

      金曜日になると、ど〜っと疲れが出るのだが
      朝一番でチケット争奪戦に参加した後
      大学の MediaLab のオープン・デイに行って

      高解像度カメラで撮影したチェロの弦の動き方とか
      脳の各所にくっつけて、脳波を測る機械とか
      身体のあちこちに付けて、身体の動きを測るシステムとか

      うわああああ、こちらの大学って
      何て充実してるんだ。
      こんな機材、少しでも使おうとすれば
      本来なら大変なコストが必要になる。

      論文を計画して、実験計画を立てたら
      それに必要な機材が揃っている事に
      いたく感激してしまった。

      いや、こういうのって、日本の大学でももちろんあるのだろうが
      私は文系の中で育って来てしまったし
      当時は、まだ音声分析なんかも
      コンピュータもなかったし
      (コンピュータ・ルームはあった。フォートラン習った(自爆))

      大学図書館の書庫の中をうろついて
      カード式の図書カードで本を探した時代があったのね
      って、たぶん、今の学生は想像もつかないだろう。
      良い時代になったものだ。

      その良い時代に、4年限定とは言え
      無料で色々とやらせてもらえるチャンスをもらって
      モトは自分で払った税金とは言っても
      こういう事に使われているのなら
      自分への恩恵の方が大きいわ。

      ただ、あの充実した機材を使って
      どんな研究課題を行うかについて
      私がぼんやりとしたアイデアでも得る状態になるには
      あと数年か数十年はかかりそうで(笑)
      ・・・その前に身体が効かなくなるか、ボケるかもしれない。

      さて、ウィーン・モデルン現代音楽祭も終盤に近づいて
      本日はコンツェルトハウスの大ホールでピアノのコンサート。

      あ〜、ただ、ここで恥ずかしながら告白するが
      後でプログラム見たら
      どうも、その後(21時30分過ぎ!)に休憩があって
      後半に50分のプレペアド・ピアノでの作品の初演があったらしい。

      最初の2時間のプレイで、さっさと帰ってしまいました。
      (他にも帰った人がかなりいたので・・・ごめんなさい)

      何と、81歳になった大御所、フレデリック・ジェフスキーの登場である。
      ウィーン・モデルン、よくぞ、こんな大人物を引っ張って来たな。
      演奏されたのは「不屈の民」変奏曲で
      オルテガによって作曲されたチリの政治闘争歌をモチーフにした
      36の変奏曲で
      ・・・ともかく、むちゃくちゃ長い。
      プログラムには70分と書いてあったが、充分に90分くらい。

      ご本人曰く
      「この曲は難曲で、長く、ピアニストは非常に疲れる。
       が、その疲れも作品の重要な要素である」との事だが

      どう聴いても、全然疲れているように聴こえませんが・・・
      まぁ、最初から最後まで
      本当に不屈の意志を持って
      すごい技術で演奏している。

      作品そのものは、聴覚的には非常に伝統的な変奏曲に聴こえる。
      最初のテーマはもちろん闘争する市民のための曲なので
      普通のリートである。

      その後の変奏も
      最初はベートーベンかこれは、という印象だが
      さすがに、どんどんスケールを変えて来る。
      ただ、作曲技法としては、かなり伝統的で
      あ〜、このスケール、ここでこうやって変えたんだろうな
      というのが、多少透けて見える部分があって
      もちろん、ピアノの楽器内部の弦を擦るなどの
      特殊奏法は一切ない。

      というワケで
      このところ、雑音系ばかり聴いている耳には
      ものすご〜〜〜く伝統的に響くのである。
      現代で、こういう「変奏曲」書いても良いのか、というか
      こういう変奏曲だったら
      ベートーベンの方が得意だったような気がしたりするのは
      私の思い上がりも良いところで
      現代音楽を知っている皆さまから袋叩きになりそうだ。

      いわゆる無調の現代音楽とか
      特殊奏法ばかりでメロディのようなまとまりがなくて
      空気に溶け込むような「音響」を聴いて来た耳には
      何だか肩透かし、みたいな気分。

      というより
      何だか鑑賞者の方が、どんどん贅沢になって行くなぁ。
      もっと新しいもの、もっと刺激的なもの、もっとスゴイもの
      ・・・と、どんどんエスカレートしていく中で
      伝統に立ち戻って
      ピアニストのヴィルトゥオーゾ的な現代の演奏を聴くというのも
      意味のある事なのだろうなぁ。

      何だか不思議な体験ではあったが
      後で、後半のプログラム(初演作品・・・)があったのを見て
      (見てないのかいっ!!!)
      ちょっと残念なような気もしている私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月28日

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        WIEN MODERN 2019年11月28日

        Reaktor 2019年11月28日 19時30分〜21時30分

        MARK ANDRE

        ソプラノ Yuko Kakuta
        ピアノ Yukiko Sugawara
        Mark Andre: iv 1 für Klavier (2010) - 20’
        Mark Andre: iv 18. Miniaturen für Sopran und Klavier nach Joh. 3,8 (Der Wind bläst, wo er will) (2019ÖEA) - 20’

        クラリネット Jörg Widmann
        音響演出・ライブエレクトロニック Michael Acker, SWR Experimentalstudio
        Mark Andre: … selig sind … für Klarinette solo und Elektronik (2018) - 26’

        昨日と同じ会場で
        本日は作曲家マーク・アンドレ特集。

        昨日も一部はマーク・アンドレの作品で
        ウィーン・モデルン現代音楽祭は
        比較的初期から、この作曲家の作品を演奏している。

        昨日も書いた通り
        静かというか、瞑想的というか
        ピアニッシモの微かな音を
        極端に精密な作曲技法で取り出して
        現実に溢れる音の世界から
        最も澄んだ上澄みだけを抽出したような
        不思議な世界を作る人だと思う。

        最初のピアノ・ソロは
        鍵盤よりは内部奏法が多い。
        (とは言っても、昨日と同じで
         舞台というか、前の方で
         誰が何やってるか、というのは、全く見えない)

        音響の事実としては
        鍵盤の音がなって
        そこに重なるように内部の弦をかき鳴らす
        ・・・みたいな、不思議な和声が続くんだけど
        ただの音、いや、音響なのだが
        何故か不思議に魅力的。
        (あ〜、はい、雑音系に弱いんですワタシ)

        押し付けがましいところがなくて
        あくまでも静かな世界観で

        思索的でインテリで
        人を寄せ付けない雰囲気を漂わせる
        この世のものとは思えない
        メガネをかけた美青年が
        一人で美しい森の中を散歩しているというか

        ・・・私の妄想癖は何とかならんのか(すみません)
        (ついでに私はメガネ男子に弱いので
         こういう時には、メガネは必需品である。
         本当はちょっと腹が出ていた方が好みだが
         美青年の腹が出ているのも絵画的に問題なので諦めました)

        ソプラノとピアノの曲も面白い。
        ミニアチュアなので曲相が変わって
        それぞれに楽しい。
        最後のソプラノが息だけで
        ピアノが鍵盤+微かな弦の音で調性のあるメロディ
        というミニアチュア
        すごく不思議な雰囲気を醸し出していたなぁ。
        なんだか、懐かしいような
        彼岸からの音楽のような。

        休憩の後はクラリネット・ソロだが
        うわあああ、イェルク・ヴィドマンという大物が出て来た。

        ヴィドマンは作曲家としては
        かなり多くの作品を聴いているけれど
        クラリネットのソロ奏者としては、数回しか聴いた事がない。

        舞台というよりは
        スペースの中に、輪になって譜面台が置いてあって
        休憩中に興味津々で、楽譜を見ている人も多かったが
        伝統的な五線譜に書かれていて
        ただし、音符の数が多くて、むちゃくちゃ細かい。

        現代音楽って
        私のような、ド・シロートが聴くと
        適当な音を適当に演奏しているだけ
        みたいに聴こえる時もないわけではないが(ごめんなさい)
        そんな簡単なものじゃなくて
        というより、リズムや音符的には
        伝統的なゴマカシが一切効かない精密な作りになっている事を
        まざまざとわからせる楽譜。

        さて、登場したヴィドマンは
        拍手を受けてから
        突然、向こうのドアから控室?に消えてしまう。

        客席から笑いとザワザワが起こったけれど
        いや、きっと、控えの間から演奏し始めるんだよ。
        だから、前のお二人さん、ちょっと喋るの止めてくれない?(笑)

        お喋りの声がまだ残っている状態で
        微かにドアの向こうからクラリネットの音が・・・

        クラリネット・ソロと
        ライブ・エレクトロニクスの混合なので
        ものすごく不思議な音響空間が出来上がる。

        美青年・・・じゃなくて
        (いや、そうかもしれないが(汗))
        ヴィドマンがクラリネットを演奏しながら
        後ろから歩いて来たり
        横を通ったり
        (あれは楽譜はどうしてるんだ?暗譜か??)

        それにライブ・エレクトロニクスが重なって
        美青年だけじゃなくて
        自分も深い森の中を散歩しているような気分。

        周囲に居るのは
        美青年じゃなくて(いるのかもしれないが)
        バリバリの現代音楽オタク集団だが。

        最後は、スペースのところに輪になって置いてある
        譜面台の周りを
        演奏しつつ、ぐるっと回って終わる。

        あくまでも激昂しない
        静かで深い、ある意味、宗教的な瞑想の世界。
        現実から離れて
        精神の深いところに沈んで
        自分が無になりながら、音楽に溶け込んでいくような感覚。

        この禁欲的なまでの静寂って
        マーク・アンドレの作品の特徴だなぁ。

        現世で欲にまみれた私も
        ちょっと浄化されたような気がする。
        (美青年を思い描いているところで浄化も何もないだろうが)

        これから、また数日
        ウィーン・モデルン現代音楽祭のフィナーレになるので
        ゲネラル・パスのモトを取ろうと
        (まぁ、それだけではないが(笑))
        せっせとコンサートに通う予定の私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        念の為に書いておくけれど
        現代音楽のコンサートの合間には
        ウィーン・フィルの定期公演とかも予定してます。
        ネルソンスがキャンセルになったのは残念だけど
        ヤコブ・フルシャがウィーン・フィルをどう振るか
        ちょっと楽しみ ♡

        ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月27日

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          WIEN MODERN 2019年11月27日

          Reaktor 2019年11月27日 19時30分〜21時30分

          COLLEGIUM NOVUM ZÜRICH
          指揮 Clement Power
          声 Sarah Maria Sun
          サクソフォン Marcus Weiss

          Sergej Newski: La Nuova Giovantù auf Worte von Pier Paolo Pasolini für Sopran, Saxophon und Ensemble (2019UA) - 25’
          Heinz Holliger: Ma’mounia für Schlagzeug solo und Instrumentalquintett (2012) - 12’
          Isabel Mundry: Traces des moments für Klarinette, Akkordeon und Streichtrio (2000) - 13’
          Heinz Holliger: À plume éperdue auf Texte von Philippe Jaccottet und Heinz Holliger für Sopran, Altflöte, Englischhorn und Violoncello (2015) - 7’
          Mark Andre: Drei Stücke für Ensemble (2019ÖEA) - 15’

          朝8時からの授業の途中で
          楽友協会が5月・6月のウィーン芸術週間中のチケット発売を開始して
          会員がこぞってインターネットに入ってチケットを取るので
          入ってはインターネットが落ちる(サーバーの負担が大き過ぎるのである)

          払おうとするとインターネットが動かない(楽友協会のサーバーめっ!)
          他のコンサートのチケットを取りにいったら
          またもや、サイトがフリーズする・・・というのを繰り返し

          9時から最後の30分は
          授業を聞くなんてもんじゃなくて
          ずっとコンピュータ叩きっぱなしという

          もう、朝からどういう事?
          授業そのものは
          サイトに正解を載せているページがあるので
          先生の解説を聞かなくても何とかなるものの
          やっぱり、何故そうなるか、については
          ちゃんと先生の説明を聞きたい(自分がバカだから)のに
          私の貴重な時間を返せ!!

          その後も、図書館に閉じこもって
          何とか購入できた5月・6月の大量のチケット(ちなみに2桁台)を
          カレンダーに書いたり、チェックしたりしていたら

          不愉快な電話は数本かかってくるし(詳細省略)
          お客さまにトラブルがあって
          ミスしたサプライヤーに電話してクレーム入れて処理したり
          冷汗かいてから出た授業で

          遅れて来た同僚(♀)が
          講師が話しているのに
          私の太ももをツンツンするので

          何?って聞いたら
          「素敵なズボンね」

          ・・・って、それ、授業中に講師が話している間に
          言うことかいっ!!!(怒)

          いや、良いんですよ、私、この同僚、すごく好きだし
          とてもコミュニケーション取るのが上手い女性で
          誰とでも垣根なく友達になる、すごくチャーミングで
          インテリな人なんだけど

          時々、ギョッとするくらい「おばさん」化するので
          ちょっとビックリする。

          何故にこんな事を書いたかと言うと
          ともかく、神経ゴリゴリに削られて
          疲れ切った状態で出掛けた
          現代音楽のコンサートで

          私は気絶してました・・・(言い訳にならん!!!)

          会場に入る段取りがヘタクソで
          (オーストリアあるある)
          自由席だけど、舞台がないので
          どこに座っても、プレイヤーはほとんど見えず
          指揮者の肩から上とかくらいが、チラッと見えるくらいで

          いったいプレイヤーが何の楽器を演奏しているのかも
          聴覚でしかわからん。

          しかも、聴覚って言ったって
          特殊奏法のオンパレードなので
          聴覚でも、いったい何の楽器が
          あの奇想キテレツな音を出しているのかは不明。

          たぶん、息の音はクラリネットとかフルートとか
          バスーンとかサクソフォンとか
          あ〜、もしかしたらアンサンブルに金管がいたら
          それかもしれないし
          でも、プレイヤー見えないから、金管が居たかどうかは定かでない。

          唯一、ソプラノの女性が歌っているのはわかる。
          (ソプラノは特殊歌唱?というより、調性なかったけど普通の声だった)
          ピアノの弦を引っ掻いている音も何となくわかる。
          弦楽器はチェロとかあったようだし
          置いてあったのハープかしら・・・って言う感じ。
          (だって舞台見えないんだもん)

          自分が気を失っていたのは自覚している。
          これを熟睡とも言う。
          (会場暖かいし、音楽(音楽?)鳴ってるし)
          失神に近い状態なのに
          一応、頭の中で音楽が鳴っていて
          ほおおおお、と思いながら
          あ〜、自分は今、寝ているんだなぁという自覚があるのは
          実は最高の贅沢ではないのか、と思わないワケではない。

          頭の中の断片を繋ぎ合わせて、無理やり結論を出すと

          現代音楽って
          小アンサンブルで演奏すると
          すご〜〜〜くステキ 💘

          寝てたくせに何を言う、とツッコミが入るだろうが
          アンサンブルだと、音量が穏やかで
          (強調された強弱があっても、それほど驚かない)
          各楽器のパートについても
          ソロ楽器が意思疎通している感じで
          何となく、話が見えるというか(すみません、謎発言で)

          大規模オーケストラで
          ちょっと怖いような
          聴衆を圧倒するような
          そういう押し付けがましさがない。

          まぁ、私、本当に疲れている時には
          ショスタコーヴィッチで熟睡した事もある・・・(恥)
          でも、ヴァレーズとかだと
          どんなに曲を知っていても、熟睡できませんって。
          (マーラー、ブルックナーは曲が頭の中に入っていれば
           驚かずに熟睡可能。チャイコフスキーもしかり)

          いや、だから、どんな音楽で熟睡できるか、について
          書くのが本日の目的ではない!(はずだ)

          あくまでも、自分の記録なので勘弁して下さい。

          ハインツ・ホリガーが現代曲を作曲しているとは知らなかった。
          ソプラノの声を使った曲が、かなり面白かった(ような気がする)
          イザベル・ムンドリーの作品は久し振りに聴いた。
          確かCD持っていた筈だ。改めて聴いてみよう。

          面白かったのが、委嘱作品で今回が初演となった
          セルゲイ・ネウスキーの作品。
          これも、ソプラノの声を効果的に使った曲。

          マルク・アンドレのオーストリア初演となる曲は
          ま〜、マルク・アンドレらしい。
          この人もあんまり作風が変わってないな。
          ビート・フラーかお前は、という位に
          ピアニッシモでの音色の美しさに
          とことん拘った作風を維持していて

          何とよく寝られる事(違!)

          寝ながら思っていたのだが
          今回演奏された作品って
          意外に調性に戻った(ように聴こえる)作品が多い。

          来年はクルト・シュヴェルツィックをテーマにした学会もあるようで
          (ペーパー・コールがかかっているけれど
           たぶん、現代音楽については、書ける人は少ないような気がする)
          いわゆる、調性に戻る音楽というのも
          昨今、少しは注目されているんだろうか。

          もちろんフィリップ・グラスやスティーヴ・ライヒのような
          ミニマム・ミュージックはあるし
          もとい、クロスオーバー的な曲も
          「クラシック」とは限定せずに出て来ているし
          雑音・騒音等はシェッファーのサウンド・スケープ概念に限らず
          今や音響技術として、映画音楽の中では確立された分野だ。

          ソプラノ歌手が私の耳に目立って聴こえて来たのは
          再来週のゼミの発表が、とあるソプラノ歌手の作品がテーマで

          今日のゼミの後に、先生のところに行って
          私は当時の社会的状況だのジェンダー・スタディじゃなくて
          この曲の音響分析をやりたい!と大口叩いたら

          あら、面白そう
          他の学生は、みんな社会音楽学やジェンダーに集中しているから
          音響分析というシステム音楽学からのアプローチは歓迎
          ・・・と言われて

          いや、もともとやりたかったから良いんだけど
          先学期、泥縄式で演習で弄った
          音響分析プログラムって
          まだ、ワタシ、使える技術と知識があるんだろうか(冷汗)

          これから1週間、プログラムと戦います (^^)v

          ワケのわからない個人メモになってしまったが
          朝から怒り過ぎてハイになっているので
          どうぞお許しの上
          1クリックをお恵み頂けましたら
          大感謝します。


          ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月24日

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            日曜日もダブルヘッダーです。
            時系列で読みたい方は こちら からどうぞ。

            WIEN MODERN 24 November 2019

            Reaktor 2019年11月24日 19時30分〜21時

            LAND OF THE FLATS
            BRIGITTE WILFING + JORGE SÁNCHEZ-CHIONG + ANDOTHER STAGE
            コンセプト・作曲・パーフォーマンス Jorge Sánches-Chiong, Brigitte Wilfing
            音楽・ダンスパーフォーマンス andother stage
            パーカッション David Panzl
            鍵盤楽器 Clara Frühstück
            エレキギター Samuel Toro Pérez
            エレクトロニック Sophia Hörmann
            エレクトロニック、プロジェクション、パーフォーマンス Louise Lisenbolz,
            Thomas Wagensommerer
            振付アドバイザー Sabina Holzer
            舞台・照明 Thomas Jelinek
            サウンド Florian Bogner
            プロジェクション技術 Peter Koger

            ウィーン・モデルン現代音楽祭のゲネラル・パスを
            高い費用を払って買ったのに
            全く公演に行かないというのは、モトが取れないので
            (基本的にケチなんですワタシ)
            夜は、現代音楽祭の一環の「ダンスと現代音楽」のパーフォーマンスへ。

            16区のちょっと妖しげな場所にあるレアクトア
            建物自体は宮殿っぽいけれど(イベント・ロケーションである)
            中の壁は剥がれているしボロボロだし
            でもそれが、ある意味、雰囲気を出している(と言えなくはないかもしれない)

            でも入ると、なんだか、あちこちに知り合いの輪が出来ていて
            いや、ワタシもある意味、現代音楽祭って常連なんだけど
            アウエイ感が半端じゃないが
            もともとアジア人でアウエイ感には慣れているので気にならない。

            最初は青と赤のセルロイドの入った紙製メガネを渡されて
            10分くらいの映画鑑賞。

            音楽?は、まずは純音のfがずっと流れて
            オクターブ上がったり下がったりした後
            ノコギリ波になって・・・って、そんな事はどうでも良いが
            赤と青のメガネで
            何か立体感のある面白い画像でも出るのか、と思っていたら
            う〜ん、これを立体感と呼んで良いのだろうか
            それに、画面の画像、全然意味わからん・・・

            まぁ、現代芸術なんて、そんなもんです。
            鑑賞する私が、必死になって、ない脳味噌を絞って
            これは男性の鼻の穴だろうか、とか考えていると
            解説を聞くと
            テーブルの塩胡椒を料理に足した時の心理的描写
            とか言う場合もあるので(あくまでも例です)油断がならん。

            そういう「高尚な」現代芸術の映画を鑑賞した後
            奥の部屋に入ると
            楽器?らしきモノがあちこちにあって

            一部、床に敷物があって
            その敷物の上に、人間らしきモノが乗っていて

            そこから、腕が下がって、鈴?を叩いていたり
            寝転がった人間が
            腹にエレキを乗せて、爪弾いていたり

            ホール中央に、芸術監督らしき人物が(最初に話があった)
            ミクサーの前に座っているので
            そこらへんが中心になるんだろうか。

            ウィーン現代音楽祭の総監督が
            床に寝っ転がっていたので
            そのあたりがパーフォーマンス的には面白いだろうと推測。

            ダンス?というより
            身体を、ゆっくり蠢かせている、という感じだが
            最初はエレキと鈴?の音が
            比較的ズレのない三和音で聴こえて来ていて
            あれあれ?と思ったけれど

            いやいや、その後、ピアニカの前でうつ伏せになって
            悶えつつピアニカを反対から弾いている女性とか
            仰向けに寝た状態で
            手を上に上げて鍵盤楽器を叩いている男性とか

            その後に、エレキギターが4台置かれている場所に
            男性ダンサーが来たので
            おっ、エレキ・ギターを弾くのか、と思っていたら
            ギターを重ね合わせてゴリゴリ擦って音を出したり

            腹の上にパーカッション乗せて
            足の指の間にマレットを挟んだので
            おっ、何かアクロバット的パーフォーマンスか、と思ったら
            マレットはやっぱり手に持って
            そのまま床に横たわって太鼓叩いていたり

            音楽と関係ないけど
            まるで操り人形のごとくの不思議なダンスを
            一人でひたすら踊っている女性ダンサーがいたり

            観客は立ってあちこちに移動しているのだが
            途中で疲れて床に座り込んだり(推奨されている)
            床に寝っ転がったり(パーフォーマーと区別がつかない)
            なんだかワケのわからん事になって来ていて

            最初は
            クソ、時間の無駄だ、何だこれは?! と思ったのだが

            いかんせん
            ワタシは雑音系に弱いのである。
            ついつい、魅了されてしまうのである。

            確かに、各パーフォーマーが
            勝手に即興で好きな事をしているように見えるのだが
            (で、確かに、ほとんどは勝手な即興だったと確信しているが)
            ミキサーのところに座った「音楽監督」が
            とある音を出したり
            あるいはパウゼにしたりすると
            次の段階に進む、という指示があるようだ。
            (よく観察しているとわかる)

            でっかいシロフォンが縦に置いてあったりして
            これ叩いたら面白いだろうなぁ、とか
            アコーデオンがあったので
            演奏するかな、と思ったんだけど
            ほとんどがダンスの小道具扱いだったのは残念。
            (エレキギターもしかりである)

            これだけ観客が居て
            たぶん、観客の中の70%くらいは
            自分でも現代音楽のプレイヤーだったり
            アーティストだったりダンサーだったり
            あるいは、元アーティストや元ダンサーが絶対に居ると思うのだが

            観客巻き込み型パーフォーマンスじゃないんですね・・・
            (実は自分がやりたかっただけだろ、というツッコミ禁止)

            あっち見て、こっち見て
            ダンサーの横に立って
            ダンサーを撮影しているカメラマンを観察して
            (カメラマンだって芸術作品の一部に見えない事はない)
            ミキサーから出てくる音(=雑音)を聴きながら
            あ〜、これは、昔なつかしいDJとか言うのに通じるかも
            と、しょうもない妄想に浸ったりしているうちに

            あっという間にパーフォーマンスは終わり。

            正直、この程度のダンス・パーフォーマンスならば
            夏のイム・プルス・タンツ
            ウィーン国際コンテンポラリー・ダンス・フェスティバルで
            散々に観ているので、驚きはしないが
            (すみませんね、擦れた観客で)
            それを、現代的雑音とコンビネーションしたところが
            このパーフォーマンスの見どころ(聴きどころ?)なのか。

            パーフォーマンスの後に
            アーティスト座談会みたいな催物もあったようだが
            私が少ない脳を振り絞って考えたコンセプトが
            またもや、アーティストと全く違っていたりすると
            私のプライドが、少なからず傷つくので(笑)
            そのまま帰宅した私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            オペラ「輪舞」ベルンハルト・ラング@ウィーン・モデルン

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              WIEN MODERN 12 November 2019

              Museumsquartier Halle E 2019年11月12日 19時30分〜21時20分

              DER REIGEN
              Musiktheater für fünf Stimmen und 23 Instrumente
              Nach Arthur Schnitzlers Theaterstück Reigen (1896/97)
              作曲 Bernhard Lang
              リブレット Michael Sturminger

              ルームメイド(マリー)・生徒(リリー)Anita Giovanna Rosati
              娼婦(マニュエラ)・若い女性(エマ) Barbara Pöltl
              若い男性(アルフレッド)・女優(パウリーネ) Thomas Lichtenecker
              警官(フランツ)・作家(ロベルト)Alexander Kaimbacher
              既婚男性(カール)・引退男性(ヨハネス)Marco Di Sapia

              amadeus ensemble-wien

              指揮 Walter Kobéra
              演出 Alexandra Liedtke
              舞台・衣装・ビデオ Falko Herold
              舞台 Florian Schaaf
              ドラマツルギー Olaf A. Schmitt
              照明デザイン Norbert Chmei
              音響演出 Christina Bauer

              2014年にシュヴェィンゲン音楽祭で初演され
              その後、ブレゲンツ音楽祭でも上演された
              ベルンハルト・ラングのオペラ「輪舞」が
              Neue Oper Wien のプロダクションで
              ウィーン・モデルン現代音楽祭にてウィーン初演を迎えた。

              ゲネラル・パスで行けるのだが
              何回か上演はあるにしても
              こういう人気プログラムは
              早めにチケットをピック・アップする必要があるのは
              以前、「そのチケットのゲネラル・パス割り当て分はなくなったので
              正規料金で買って下さい」と冷たく言われた事があるので
              よ〜くわかっている(笑)
              おかげで、かなり前の方のど真ん中の席を確保。
              (この席だけで60ユーロくらいするはずなので
               まぁ、ゲネラル・パスのモトは取れたって感じかも(笑))

              アルトゥール・シュニッツラーの「輪舞」という
              当時のスキャンダル作品は
              今だって、かなりスキャンダルだとは思うんだけど
              セッ○スという事だけが強調されそうなきらいはあるが
              当時のモラルや世相を現したものなのではないだろうか。

              オリジナルのシュニッツラーの作品は
              大昔にアカデミー劇場に観に行って
              きゃ〜、これは、きゃぁきゃぁ、シ○クロ・ショーだ!と
              まだ汚れていなかった若い私は
              ニヤニヤしながら、じゃなかった、赤面しながら
              劇場を後にした記憶が鮮明である。

              フォルクス・オーパーで、この題材を使って
              世紀末の乱れた関係を描いたバレエ
              すごく好きだったのに、1シーズンで消えたのは残念。
              (まぁ、お子様向きのプロダクションではない。
               なのに、バレエだから、とお子様連れが多くて
               他人事ながら、私は気を揉んだ ← 余計なお世話)

              さて、今回の作品だが
              典型的なベルンハルト・ラングで(笑)
              現代作曲家って、誰の曲を聴いても同じに聴こえるのだが
              ベルンハルト・ラングだけは、すぐわかるわ。

              で、以前の I hate Mozart という作品もそうだったけれど
              あそこまで、しつこくループを使われると
              歌われているセリフが全部理解できる。
              歌というよりは、レチタティーヴォの連続という感じだが
              この作品、オペラというよりは演劇の要素が強いので
              観ていて退屈しない。
              ナニのシーンばかりだから、という理由かもしれないが。

              面白いのはカウンター・テノールを起用していて
              トランスジェンダー的な要素が
              このエロスに見事にハマっているところ。

              もともとがシュニッツラーの作品だから
              それとなく、という感じでの使い方ではあるけれど
              男性と女性の境がなくなって、不思議な体験ではある。

              もともと教会で女性が歌えなかったために作られた
              カストラートとか
              歌舞伎の女形とか
              オペラのズボン役とか
              芸術世界では、既に数多くの例はあるけれど
              今回のラングのカウンター・テノールの使い方は面白い。

              舞台はビデオを多用して、非常にドラマチックである。
              シーンの変換もビデオの背景を巧く使っている。

              ドイツ語ばかりであまり音楽とか聴けないのだが
              ブレゲンツ音楽祭の時のクリップがあるので貼っておく。



              これ、むちゃくちゃ面白いよ。
              もう1回観たいくらいなのだが
              どうもチケットは全部売り切れのようで・・・

              いやしかし、ベルンハルト・ラングの
              あの不思議なユーモアって、何処から来るんだろう。
              本人が楽しんで制作している感じが
              あちこちから染み出してくるし
              シリアスでスキャンダラスなテーマに
              ちょっと小バカにしたようなモチーフがあって
              ものすごく楽しい。

              演奏時間が幕間なしの100分というのも気に入った。
              (ちなみに友人は明日はオペラ座でアリオダンテを観るそうだが
               18時30分から23時よ、ワタシにはとても無理・・・)

              記事をアップしようとしたらアプリが作動しなくなって
              数分パニックになった睡眠不足の私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ラテン語の予習も復習もしてないけど
              え〜い、もう、週末で良いわ、週末で(やけくそ)

              ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月8日

              0
                WIEN MODERN 08 November 2019

                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月8日 19時30分〜21時10分

                Klangforum Wien
                指揮 Sylvain Cambreling
                サクソフォン Gerald Preinfalk
                ホルン Christoph Walder
                トランペット Anders Nyqvist
                トロンボーン Mikael Rudolfsson

                Albert Posadas: Poética del espacio (2018-2019 ÖEA) - 85’

                この曲目の下に、更に
                Trayectorias für 17 Musiker (2018) - 17’
                Intermezzo I für 5 Musiker (2019) - 5’
                Ers für 20 Musiker (2019) - 14’
                Inermezzo II für 8 Musiker (2019) - 4’
                Intermezzo III für 5 Musiker (2019) - 5’
                Umbrales evanescentes für Saxophon, Horn, Trompete, Posaune und 14 Musiker (2018) - 21’
                Intermezzo IV für 6 Musiker (2019) - 5’
                Ojo del diablo für 20 Musiker (2019) - 15’

                と書いてあったので、最初の曲85分の後に、またこれを演奏するのか
                と思っていたら、何のコトはない、85分の曲の内容だったらしい。
                ・・・足したら86分になる、85分じゃない、とか言うクレームはあげない(笑)

                大ホールには、前方の舞台に加えて
                後方にも舞台があり
                平土間客席のあちこちに譜面台とテレビ(指揮者を見るため)が置いてある。
                クラング・フォーラムが登場すると
                前の舞台には弦とオルガン、ピアノ
                木管・金管が少し(確か一人づつ?)に、パーカッション。
                後ろの舞台には、木管・金管・パーカッション。

                前後で客席を囲む音響空間を作ったわけね。

                先日、ピアノでとんでもない音響空間を作った作曲家なので
                室内オーケストラになったらどうなんだろう、と思っていたが

                う〜ん・・・微妙・・・
                (好みの問題であって、良し悪しの問題ではございません、念の為)

                音響空間の体験という事で
                ホールの前後や、真ん中にプレイヤーを配置する、というのは
                今更新しい事ではなくて
                何回もこういうの聴いてるし・・・
                (シュトックハウゼンのグルッペンもナマで聴いた事がある)

                平土間が満杯で、バルコン・ロジェに行って
                前後の舞台のプレイヤーは見えるし
                プレイヤーが平土間を移動するのも見えるので
                その意味で、私の居た音響空間は
                普通のホールの左右に舞台が分かれた状態という
                割に、ありがちな音響空間だったからかもしれないが。

                特殊操法を多用して
                楽器から楽器への音の繋ぎ方は
                オーバートーンを残して
                実に自然な感じで移行するので
                そこらへんは、う〜ん、さすがに巧い、とは思うんだけど

                こういう「難しい」曲って
                やっぱり事前に情報がないと
                普通に「雑音」に聴こえてしまう。
                (自分に知識がないのが悪い)

                いや、雑音系は好きなのだが
                さすがに85分、休みなしにずっと聴かされていると
                強弱やリズムの変化はあるにしても
                正直、かなり単調になってしまうのは
                現代音楽をシロウトが聴く時の問題点かもしれない。

                まぁ面白かったですけど
                だから何?・・・って、こういう客が居ると
                イヤだろうなぁ。
                しかし、このホール満杯の
                80%くらいが年配の現代音楽オタクのお客さまって
                何人くらいが、本当にこの「音楽」がわかって
                心からブラボーを叫ぶような感激を味わっているんだろう???

                ただ、意外とここに集まったご年配の方々
                ご自分でも若い時代にアヴァンギャルドに嵌ったという
                プロとかセミプロが多いような印象もあるので
                わかっていないのは、私だけだったりして・・・(猛反省中)

                こういう音楽がわかりたくて
                大学に入ったのだが
                まだまだ道は険しい。
                (というより、ウチの学部で
                 現代音楽の作曲技法ってやるんだろうか?
                 いや、やったとしても、私の理解が及ばない可能性の方が高いが)

                昨日夜中から、私のマックブックのシステム・エラーで
                どっさり買って、CDからのアルバムも数百枚保存しているのが
                全部消えてるし
                iBookで買った日本語の本は全部消えたし
                クラウドでサイン・インをしようとすると
                原因不明のエラーです、という恐ろしいメッセージが出て来て

                12月初旬のために購入した音楽データが
                全部消えていて
                クラウドにサイン・インできないのでDLも出来ず
                自宅のマックブックプロと手元のアイフォンとの共有も出来ず
                今日の朝から泣いている私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                なんだか、すご〜くイヤな感じがするんだけど
                このマックブック、いくら地域を日本にしても
                時計の時刻も変わらず
                どうも、マックが、自分が今オーストリアにいる事を
                認識しているみたいで
                アップルショップに入ると
                オーストリアのショップに入ってしまう(冷汗)
                今までは日本のショップが選べたのに・・・
                (もちろんiTuneカードは日本で購入してます)

                同時にミュージックもブックも
                サイン・インが出来ず・・・と言う事は
                やっぱり勝手にオーストリアのショップに入ろうとしているんだろうか?
                私は日本の本しか読まないので
                オーストリアのショップに入られるとヤバイのだが(号泣)
                この、サインインできないという現象、何とかならんのだろうか・・・


                ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月7日

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                  WIEN MODERN 07 November 2019

                  Konzerthaus Schubert Saal 2019年11月7日 19時30分〜21時5分

                  Boulanger Trio
                  ピアノ Karla Haltenwanger
                  バイオリン Birgit Erz
                  チェロ Ilona Kindt

                  András Gelléri: Straße für Klaviertrio (2017-2018 UA) - 12’
                  Alban Berg: Vier Stücke für Klarinette une Klavier op. 5
                  (1913, Bearbeitung für Violoncello und Klavier) - 8’
                  Elias Jurgschat: beleuchten für Violine, Violoncello und Klavier (2018 UA) - 12’
                  Beat Furrer: Lied für Violine und Klavier (1993) - 10’
                  Johannes Maria Staud: Terra Fluida. Zweites Klaviertrio (2019 ÖEA) - 12’

                  本日のコンサートはアルバン・ベルク財団50周年記念コンサート。
                  ピアノ・トリオの作曲コンクールがあって
                  その優勝作品2点を、本日初演。
                  審査員だったヨハネス・マリア・シュタウドの曲のオーストリア初演もあり
                  途中で、受賞作曲家2名とプレイヤー、シュタウドのトークが入った。

                  一緒に行った大学のお達者クラブ同僚が
                  「女性3人で14年間、トリオでやって来たのは凄い」
                  とか、よくわからん理由で感激していた(笑)

                  最初の受賞曲は、割に伝統的な感じで始まって
                  ついつい、今日あった音楽分析の授業での
                  音階の見つけ方・・・みたいな方に脳が動いたのだが

                  これが、どんどん音色に変化が出て来て
                  だんだんスペクトル楽派みたいになってきて
                  ピアノの弦はかき鳴らすわ、バイオリンもチェロも
                  雑音っぽい不思議な音響をまき散らすわ

                  あれあれあれ、これ、楽想が最初に戻って
                  ソナタ形式で終わるんじゃないの?と
                  シロウト考えでいたら、スペクトル楽派っぽく
                  唐突に終わってしまって愕然(笑)

                  アルバン・ベルクの作品番号5番は楽しい。
                  ベルクの曲って、ミニマリスム的なので
                  一つ一つの曲が短くて、発想が豊か。

                  2番目の受賞曲は
                  最初から、特殊奏法ですっ飛ばし
                  ・・・すみません、途中で寝落ちしたようですワタシ f^_^;

                  隣の同僚も「何だか、みんな同じ曲に聴こえてくる」と言っていたので
                  まぁ、あの、その、うははははは。

                  フーラーとシュタウドの前にトークの時間。
                  2番目の受賞者は、もっと喋りたかったようだが
                  1番目の受賞者ばかりに話題が振られて、ちょっと可哀想だった(笑)

                  シュタウドの曲は、このトリオのために作曲されたものだそうだが
                  確かにピアノ・トリオそのものの曲は
                  最近、少なくなったので、是非、リバイバルを!という感じの熱弁だった。
                  (確かに弦楽四重奏とかはよく聞くが、ピアノ・トリオって珍しい)

                  フーラーのバイオリンとピアノのための曲は
                  ・・・フーラーらしい(笑)
                  悪口ではないけれど、細かい音に異様に拘る
                  小さな音が好きなオタクという感じ。

                  それに比べると、最後のシュタウドの曲は
                  むちゃくちゃ派手である。
                  新人作曲家の初演2曲を、ばっちり食ってしまい
                  フォルテの連続で
                  ピアニストも、連続オクターブとか
                  異様に早いパッセージをフォルティッシモで延々と演奏したり
                  バイオリニストやチェリストが
                  大口を開けて、ふううううううっ!と声を出したりして
                  ちょっと演劇的な要素も入り
                  最初から最後まで、全く退屈させないのは
                  流石に手練れの作曲家、という印象がある。

                  比較的短いコンサートだったし
                  多様な曲を聴けて
                  苦手な室内楽なのに、とても楽しかった私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月6日

                  0
                    WIEN MODERN 06 November 2019

                    Konzerthaus Schubert Saal 2019年11月6日 19時30分〜22時15分

                    ピアノ Florian Hölscher
                    Alberto Posadas: Erinnerungsspuren.
                    Zyklus von sechs Stücken für Klavier solo (2014-2018 ÖEA)

                    Alberto Posadas: Anklänge an François Couperin (2014) - 18’
                    François Couperin: 21e ordre (1730) - 8’
                    Claude Debussy: Préludes Ier livre: La Cathédrale engloutie (1910) - 5’
                    Claude Debussy: Préludes IIe livre: Feux d’artifice (1913) - 5’
                    Alberto Posadas: Anklänge an La Cathédrale engloutie (2019) - 9’
                    Alberto Posadas: Anklänge an Robert Schumann (2015) - 9’
                    Karlheinz Stockhausen: Klavierstück IX (1954-1961) - 10’
                    Giacinto Scelsi: Aitsi für verstärktes Klavier (1974) - 6’
                    Robert Schumann: Presto passionato op. 22a (1835-1836) - 6’
                    Alberto Posadas: Anklänge an Aitsi (2017) - 18’
                    Johann Sebastian Bach: Wachet auf, ruft uns die Stimme (ca.1748 arr. F Busoni) - 4’
                    Alberto Posadas: Anklänge an Stockhausen (2017) - 8’
                    Alberto Posadas: Anklänge an B.A. Zimmermann (2018) - 19’

                    昨日の夜、足が攣って眠れず、今日は朝からグッタリで
                    サボれるものは全部サボって
                    図書館で眠りこけていたのだが
                    ヘロヘロになりながらも
                    コンサートに行く根性(だけ)はあるのである。自慢にならん。

                    しかも18時30分からの作曲者との公開インタビューまで同席した。
                    作曲のきっかけからコンセプトまで面白い話が聞けた。

                    さて、この「記憶のシュプール」という曲は
                    チクルスとして
                    作品の中に入っている曲のオリジナルまで含めて演奏するのは
                    世界初(作品そのものはオーストリアでの初演)

                    ピアニスト一人で、クープラン、ドビュッシー
                    シュトックハウゼンにシェルシ、シューマンからバッハ(ブゾーニ編曲)まで
                    バリバリ弾く間に、アルベルト・ポサダスの曲が入る。

                    結果から言うと、ともかく、むちゃくちゃ面白かった。
                    終演は夜の10時を過ぎたんだけど
                    ともかく時間があっという間に過ぎた感じ。

                    アルベルト・ポサダスは、もともとICRAMなどで
                    電子音楽もやっていたそうで
                    私が大好物とする「音響の饗宴」に非常に近い。
                    それをまた、ピアノでやっちゃうところが凄い(含むピアニスト)

                    各曲の最後にある数字は演奏時間。
                    9分とか18分とかは意図的なものか、という質問が
                    インタビューの時に出たけれど
                    これはたまたま偶然にそうなったらしい。

                    プーランクとかも良かったけれど
                    ドビュッシーの「沈む寺」なんかは
                    まさに「音響」だけで聴かせる曲だし
                    それを、ポサダスが拡大させて、もっと「音響」になると
                    空間感覚が最大限まで広がって、すごい事になる。

                    シュトックハウゼンのピアノ曲の迫力には
                    腰が抜けそうになる。

                    休憩の後のジャンチント・シェルシだけは
                    電子機材を使って音を補強していたが
                    いやはや、シェルシの、あの「音響の揺れ」が
                    見事にピアノで歌われるのには驚いた。

                    だって、電子機材での音響の拡大があるとしても
                    クラスターの後に、dの音がずっと残響として響いているという
                    音響オタクには、あまりに美味しい工夫がされていて
                    こういう美味しい音響を
                    雑音なしに(現代音楽の聴衆は非常に静かである!)
                    心ゆくまで食する事ができるというのは、まさに体感的快楽。

                    ポサダスがシェルシを拡大するとどうなるかと言うと
                    ピアノの中の弦を掻き乱したり
                    音叉と共にピアノの弦を鳴らしたりするのだが
                    これが、シェルシのd音だけではなく
                    他の音の残響も含まれて来て
                    ポサダスのクラスターの後の、あの残響の音色に
                    椅子の上で悶えてしまう。

                    シュトックハウゼンの曲の拡大は
                    シュトックハウゼンのリズムを使いながら
                    音響的なものを、もっと多彩にして
                    これも、最初から最後まで悶えまくりだが

                    最後のツィンマーマンの拡大曲が圧巻で・・・
                    さすがにツィンマーマンのオリジナル曲の演奏は出来ないので
                    ツィンマーマンが間接的に引用したという
                    ドビュッシーのオリジナルを演奏しているのだが

                    いやもう、何ですかこれは。
                    宇宙空間じゃないですか。

                    一人で興奮しまくっているが
                    こういう音響は、CDでは絶対に体験できない(断言)
                    普通の伝統的コンサートでもダメ。
                    (ウィーンの客は保守的な人が多いので
                     現代曲だと、必ず小声でのお喋りや、わざとらしい咳き込みがある)

                    現代音楽大好きオタクが集まって
                    身動きもせず、静かに
                    大胆でありながら、とことん繊細な音響を
                    残響を含めて、徹底的に、音響の良いホールで
                    自分の耳と感性を最大限に広げて聴く事によって
                    聴こえてくる世界がある。

                    ピアニストは伝統的手法での演奏から
                    鍵盤弾きながら、もう一方の手で内部の弦を鳴らすとか
                    音叉や木片でピアノの弦を叩くとか
                    ちょっとプレペアド・ピアノみたいにしたところもあるし
                    電子機材を入れてペダルでコントロールしたりの
                    現代奏法もたっぷり入れて
                    休憩入れて2時間以上のプログラムを演奏しっぱなしで
                    大変だっただろうが

                    でも、この曲、このピアニストが
                    ぜひ作曲してくれ、と懇願して出来たものだそうだから
                    (インタビューによる)
                    ピアニストにしても本願成就だろう。

                    これだけオーバートーンの音響効果を知り尽くして
                    ピアノ機能を徹底的に使って
                    伝統的な音楽から取った断片を
                    現代音楽の音響の中に見事に咲かせた作品って

                    あ〜、1回だけじゃ聴き足りない!!!!
                    バレエと同じで、何回でも聴きたい!!!
                    (CDじゃなくて、ナマで聴きたい!!!!)

                    ああ、もう、本当に悶絶しまくりのコンサートだった。
                    スペクトル楽派が大好物な私は
                    こういう音響空間を提供されると
                    はしたなくも身悶えしてしまうのだ。
                    好みの問題だから、どうしようもないわよ、うん。

                    こういうのを「音響」と言うのか「音楽」と言うのか
                    はっきりしないのだけれど
                    (クープランとかシューマン、バッハは、まぁ、それなりに・・・)
                    感受性のない私は、「音楽性」にも徹底的な欠陥があるので
                    こういう音響処理の作品が一番好き。

                    ライブでこういうコンサート、聴けて良かった。
                    どんなにヘロヘロで睡眠不足で
                    発表の準備をしていなくても(こらっ!!!)
                    このコンサートに行けて幸せな私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ウィーン・モデルン現代音楽祭11月3日

                    0
                      WIEN MODERN 03 November 2019

                      Wiener Konzerthaus Mozart Saal 16:00-18:00
                      Abschiedskonzert die reihe
                      Ensemble die reihe
                      指揮 Christian Muthspiel, HK Gruber

                      Edgar Valèse: Intégrales (1923-1925)
                      Anton Webern: Sechs Stücke op. 6 (1909, Fassung für Kammerorchester:
                      Anton Webern, 1920)
                      Friedrich Cerha: Bruchstück, geträumt WV 156 für Ensemble (2009)
                      Kurt Schwertsik: 4 Kinder - Toten - Lieder op. 79b für
                       Bläser und Schlagzeug (1998/2019)
                      Kurt Weill: Kleine Dreigorschenmusik für Blasorchester (1928)

                      Wiener Konzerthaus Mozart Saal 19:30-21:00
                      Schallfeld Ensemble
                       パーカッション Manuel Alcaraz
                       フルート Elisa Azzarà
                       クラリネット Szilárd Benes
                       ピアノ Maria Flavia Cerrato
                       バイオリン Lorenzo Derinni
                       チェロ Myriam García Fidalgo
                       音響演出 Davide Gagliardi
                       指揮 Leonhard Garms
                       コントラバス Margarethe Maierhofer-Lischka
                       ビオラ(客演)Francesca Piccioni
                       サクソフォン(客演) Diego García Pliego

                      Cathy van Eck: Stumme Diener für Notenständer, Kontaktmikrophone,
                       kleine Lautsprecher und Live-Elektronik (2011)
                      Sylvain Marty: Discreet (2018)
                      Lorenzo Troiani: La fine è senza fine für Quintett (2017)
                      Diana Soh: Modicum für Oboe (Saxophone), Klarinette, Schlagzeug,
                       Violine, Viola, Cello und Kontrabass (2018 OEA)
                      Hannes Kerschbaumer: tektono für Ensemble und Elektronik (2019 UA)

                      ウィーン・モデルン現代音楽祭が始まると
                      読者の数が激減して、ランキングの順位も急激に下がるのだが
                      これ、個人メモだし(いつもの言い訳)
                      しかも、現代音楽というジャンルは
                      玉石混合で、どんなヘンなもの、いや、素晴らしいものが
                      飛び出してくるのか、想像がつかないところが楽しいので
                      一番書きたい分野なのだ。お許しあれ。

                      アンサンブル・ディ・ライエは、1958年に
                      フリードリヒ・チェルハ(当時32歳)と
                      クルト・シュヴェルツィック(当時23歳)が作った
                      現代音楽アンサンブル。

                      現代音楽アンサンブルと言えば
                      最も有名なのは、1985年にベアト・フーラーが作った
                      クラングフォーラム・ウィーンだと思うけれど
                      その前から、このアンサンブル・ディ・ライエはあったのか・・・

                      昨今、現代音楽を演奏するアンサンブルも増えてきて
                      パイオニアとしての役目は終わったという事で
                      本日が最終コンサート。

                      メンバーは・・・
                      わはははは、どこかのオーケストラでいつも見ている人たちだ。
                      61年の歴史を振り返ってという事で
                      古典的な作品の演奏(ヴァレーズ、ヴェーベルン)だが
                      クルト・シュヴェルツィックの新曲の初演もあった。

                      いやしかし、ヴァレーズのインテグラル
                      ナマで聴くと、すごい迫力。
                      CDでしか聴かないし、聴く時には音量を絞ってしまうので
                      ナマで演奏すると、音量の大きさにビックリする。

                      以前、フルート奏者の友人に、密度21.5 を聴きたいと言ったら
                      すごい高い音が出るけど大丈夫?と言われた事があるので
                      これも、CDで聴くのとは、全く違った音響体験になるのだろう。
                      (まだ、その野望は諦めていない。ただ、ホールが必要だし・・・)

                      ヴェーベルンの曲は、自分でオーケストレーションしたもの。
                      新ウィーン楽派と12音技法に関しては
                      1年前に演習でやって、今学期も、たぶん、最後の頃に入ってくると思うんだけど
                      ラインの組み方が本当に面白い。
                      今聴いても、充分に革新的だ。

                      チェルハ教授の音楽は、小さなアンサンブルでも
                      音の重なりが重厚で、音色の変化に耳を奪われるし

                      クルト・シュヴェルツィックは、伝統に基づいた曲を作る人で
                      聴いていると、本当に「音楽」の原点みたいな感じがして
                      しかも、局所にユーモアが見え隠れ(聴こえ隠れ?)していて楽しい。

                      クルト・ヴァイルの三文オペラを知らない人はいないと思うので
                      これについては省略。
                      当時の聴衆の耳には、ものすごく新しく響いたんだろうなぁ。

                      18時過ぎに、バーにて、インタビューの時間があったのだが
                      マイク使っても、みんな、結構お喋りしていて、うるさい(怒)
                      人が話している間は、静かに聞きましょうって
                      オーストリア人は学校で教わって来なかったのね(断言)
                      あまりにお喋りがうるさいので、他のロビーに移動したので
                      インタビュー聞けず残念だった。
                      (だいたい雑音・騒音でインタビューなんか聞こえてなかったと思う)

                      19時30分からは、グラーツで結成されたアンサンブルのコンサート。
                      幕間なしの1時間30分。
                      プログラムと順番が変わっていて
                      それもアナウンスしなかったので(チラッと言ったがよくわからなかった)
                      上記の順番で合ってるかどうかは不明。

                      最初に書いた Cathy van Eck の
                      楽譜立てとマイクロフォン、小さなスピーカーとライブ・エレクトロニックのための
                      「物言わぬ召使」(←そういうタイトルなんです)
                      これは、その名の通り、楽譜立てにマイクロフォンを仕込んで
                      メンバーが楽譜立てを組み立てる事で起こる雑音を
                      ライブ・エレクトロニックで流すものだが

                      各演奏曲の前後に、2名ないしは3名のプレイヤー(?)が
                      楽譜立てを擦ったり、弦楽器のボウで「演奏」したり
                      くっつけたり離したりで
                      割に、ちゃんとドラマツルギーがあって
                      演劇的要素があってストーリーっぽくなっていたし

                      ワタシ、割に「雑音系」音楽が好きなので
                      ちょっと楽しかった。(次に何するかワクワクって感じ)

                      全体的なプログラムは、「物言わぬ召使」だけではなく
                      「雑音」系の、楽器+ライブ・エレクトロニックス。

                      16時からのアンサンブル・ディ・ライエのプログラムとは全く違って
                      時の流れをつくづくと感じる。
                      オーバートーンや特殊奏法を多用し
                      照明にも工夫を凝らして
                      雑音を、ある意味、「楽音」にして聴衆に届ける工夫は
                      例えば Diana Soh の Modicum では、演劇的な要素も入っていて楽しい。
                      (途中で指揮者とプレイヤーがディスカッションしたり喧嘩したりする)

                      音楽と演劇の融合については
                      今学期、キャシー・バーベリアンで論文を書く予定なので
                      現代音楽の潮流の一つとして
                      こういう Diana Soh のような作品があるのを知るのは面白い。

                      Hannes Kerschbaumer の曲は初演。
                      これも雑音系なので
                      どこをどう取ったら「音楽」として聴こえるのか
                      という問題はあるにしても
                      よく考えられてコントロールされた雑音を15分ほど聴くのは
                      ワタシは大好きである。

                      まぁ、ああいう音なら
                      全部エレクトロニクスの合成でやっても
                      別に楽器使う必要もないかも・・・というのはあったけど。
                      (ただ、シンセサイザーで計算するよりも
                       普通の楽器で音のサンプル取ってから
                       それをライブで加工する方が、音に多様性は出るかも)

                      今シーズンのウィーン・モデルン現代音楽祭は
                      あちこちに普通のコンサートのチケットを持っている日があるので
                      あまり数はこなせず
                      ゲネラル・パスを買うかどうか散々に迷ったのだが
                      計算してみたら
                      それでもゲネラル・パスの方が安いような気がしたので
                      (驚きの130ユーロである!)
                      ついつい買ってしまって
                      できるだけ(ここ大事!)せっせと通う予定の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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