アルディッティ四重奏団

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    2024年3月14日 18時30分〜20時30分

    Arnold Schönberg Center
    Arditti Quartett
    バイオリン Irvine Arditti, Ashot Sarkissjan
    ビオラ Ralf Ehlers
    チェロ Lucas Fels

    Daniel Serrano (*1991)
     Visionen für Streichquartett (UA, 2024)
      Karikatur
      Denken
      Gartenszene
      Selbstportrait

    Arnold Schönberg (1874-1951)
     Streichquartett Nr. 4 op. 37 (1936)

    *** Pause

    Harrison Birtwistle (1934-2022)
     The Tree of Strings (2007)

    シェーンベルク生誕150年の年である。
    めでたい(たぶん)
    アルディッティ弦楽四重奏団も
    今年3月に設立50年を迎えるそうで
    めでたい(うん)

    シェーンベルク・センターでは
    150周年特別サイトも公開しているので
    ご興味ある方はどうぞ。(英語もあります)

    さて、数ヶ月前に
    つらつらこのサイトを見ていたら
    アルディッティ四重奏団が
    シェーンベルク・センターでコンサートをする
    と言うのに飛びついてチケットを予約。
    26歳未満は無料だが、その他の人は14ユーロ。
    それだって安い、うん。

    昨年のウィーン・モデルン現代音楽祭で
    聴くチャンスを逃したので絶対に行きたい。

    会場は満杯。
    年配の観客も非常に多い。

    ウィーン・モデルン現代音楽祭で
    アンケートを取った時に
    現代音楽コンサートの観客は
    自分でも音楽をやっていた人が非常に多い
    と言う結果が出たらしいが

    この年配のお客さまたちも
    大多数は音大出身とかで
    若い頃にバリバリ
    現代音楽を演奏していた人たちなのかもしれない。
    (我々の若い頃って言ったら
     ダルムシュタットとかドナウ・エッシンゲンで
     トータル・セリエが大流行していた時期だし)

    最初はアルノルド・シェーンベルク財団の
    奨学金を受けて研究・作曲をしている人の
    委嘱作品、約10分。

    シェーンベルクの描いた絵をもとに
    その頃にシェーンベルクが作曲した曲の
    モチーフを使用したものだそうだが

    作曲家曰く
    ものすごく弄ってあるので
    たぶん、そのモチーフを
    聴衆として見つける事は無理だろうとの事。

    シェーンベルクの曲のモチーフ
    ないしは12音技法で使われる音列を
    どの作品にせよ、見つけ出す事は
    私にはもともと出来ません、すみません。

    最初からフラジョレットばっかり(笑)
    特殊奏法の山盛りで
    この人、ラッヘンマンとかの影響があるんだろうか。

    絵画のイメージを音楽に映すと言うのは
    手元のプログラムに絵画が記載されていたとしても
    非常に困難で
    作曲家としても、イメージそのままを移そうとは
    思っていないだろう。

    ただ、絵画の持っている雰囲気は
    カリカチュアなら速めテンポの不規則なリズムを使ったり
    風景画なら、遅め静かなロングトーンを使用したり
    まぁ、普通に考えて
    トポイとして西洋芸術で多用される技術は聴こえて来る。

    続けてシェーンベルクの弦楽四重奏4番。
    1936年の作品。
    アメリカに移住した後
    12音技法ではあるものの
    数学的なドライな側面よりは
    音楽性に回帰して来る頃のもので

    うわあああ
    シェーンベルクってロマンティスト(笑)

    昔から、この作曲家
    頭が良すぎて12音技法とかの理論体系を考えたものの
    本当はかなりクラシックに
    情熱的で感情豊かな人じゃなかったんだろうか。

    もちろんアルディッティ・カルテットの
    解釈も大きな影響があると思う。
    エネルギーが迸るような強さが素晴らしい。
    12音技法にありがちな
    ドライな部分よりは
    感情がグイグイ迫ってくる感じ。

    休憩挟んで
    後半はハリソン・バートウィッスルの曲。

    何と私は、この曲をアルディッティ・カルテットで
    ナマで聴くのは3回目 😁

    島から住民を追い出して
    羊を飼うという政策で
    犠牲?になった島の様子を
    原住民の言語を用いて詩にしたものから
    インスピレーションを受けた、という曲。

    よく聴いていると
    追い出された原住民の嘆きとか
    無人になった島に
    波が押し寄せたり、風が吹いたり
    何となく妄想は掻き立てられる。

    自然界の中にありそうな
    音響を巧く使っているからかもしれない。
    特殊奏法、ほとんどないんだけど
    その意味では非常に面白い。

    30分ほどの曲だけど
    聴いているだけで
    妄想浮かびまくりなので
    ほとんど退屈しない。
    自分の中でストーリーが出来てくる感じ。
    ついでに絵画的印象も。

    う〜ん、こういうのが
    聴覚と視覚の相互作用?(いや違う、ただの妄想)

    最後はハイドンのさよなら交響曲のごとく
    1人去り、2人去り
    チェロがピチカートとアルコのモチーフで
    誰もいなくなった島に
    打ち寄せる波と風を
    ・・・表現してるんだろうか、知らんけど(笑)

    アンコールに
    アルディッティ氏が
    リゲティのピチカート・ポルカをやります(爆笑)
    ピチカートだけじゃなくて
    途中、アルコもあるけどね 😁

    このコンサート
    4月28日19時45分に
    オーストリア国営放送ラジオ1番 Ö1 の
    Supernova というプログラムで放送されるそうだ。

    ぜひもう一度聴いて
    最初の曲がシェーンベルクの絵画と
    イメージが本当に一致するか
    確かめてみたいと思っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。

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    マティアス・ゲルネ + エフゲニー・キーシン

    0
      2024年3月13日 19時30分〜21時

      Musikverein - Großer Saal
      バリトン Matthias Goerne
      ピアノ Jewgenij Kissin

      Robert Schumann (1810-1856)
       Abends am Strand, op. 45/3
       Es leuchtet meine Liebe, op. 127/3
       Mein Wagen rollet langsam, op. 142/4

       Dichterliebe. Liederzyklus aus Heinrich Heines
       „Buch der Lieder“, op. 48
        1. Im wunderschönen Monat Mai
        2. Aus meinen Tränen sprießen
        3. Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne
        4. Wenn ich in deine Augen seh’
        5. Ich will meine Seele tauchen
        6. Im Rhein, im heiligen Strome
        7. Ich grolle nicht, und wenn das Herz auch bricht
        8. Und wüssten’s die Blumen, die kleinen
        9. Das ist ein Flöten und Geigen
        10. Hör’ ich das Liedchen klingen
        11. Ein Jüngling liebt ein Mädchen
        12. Am leuchtenden Sommermorgen
        13. Ich hab’ im Traum geweinet
        14. Allnächtlich im Traume seh’ ich dich
        15. Aus alten Märchen winkt es
        16. Die alten, bösen Lieder

      Johannes Brahms (1833-1897)
       Sommerabend, op. 85/1
       Mondschein, op. 85/2
       Der Tod, das ist die kühle Nacht, op. 96/1
       Meerfahrt, op. 96/4

       Neun Lieder und Gesänge, op. 32
        1. Wie rafft ich mich auf in der Nacht
        2. Nicht mehr zu dir zu gehen
        3. Ich schleich umher betrübt und stumm
        4. Der Strom, der neben mir verrauschte
        5. Wehe, so willst du mich wieder
        6. Du sprichst, dass ich mich täusche
        7. Bitteres zu sagen denkst du
        8. So steh’n wir, ich und meine Weide
        9. Wie bist du, meine Königin

      マティアス・ゲルネの今回のピアノ伴奏は
      何とエフゲニー・キーシン。
      楽友協会大ホールの
      舞台上まで観客席がぎっしり並んでいるのに

      何故にバルコンとギャラリーの後ろの方がガラガラ?

      ソリストのアボとリートのアボ
      2つのアボが重なっているのに
      こんなに空き席があるなんて・・・

      しかも今回のプログラムは
      休憩なしのぶっ通しの1時間半。

      ゲルネの声は前に飛ぶ傾向があるので
      私も今回は張り切って
      むちゃくちゃ高い席を購入したのだ、チッ。

      高いだけあって
      声を聴くには理想的な場所・・・ではあったのだが

      うああああ
      ゲルネの声、低過ぎて
      胸からの低音が、ほとんど客席に飛んで来ない。
      ゲルネは、倍音たっぷりの美声なのだが
      声の質が暗過ぎる。

      しかも低音で歌う時
      ゲルネは俯いているので
      ますますホールに響いて来ない。

      ・・・でも、これ、最後に
      あ、そういうドラマツルギーなのね、って
      ストンと理解できるんだけど。

      キーシンのピアノが凄い。
      って言うか、凄すぎる。
      ピアノ伴奏なんてもんじゃない。

      キーシンのピアノを聴くだけでも
      この日のこの時間に
      ここに座っている価値はある。

      でも、その凄いピアノに対峙して
      譲らないゲルネも凄い。
      最初が暗すぎて
      どうしようか、と思ったのだが
      Mein Wagen rollet langsam で
      ちょっと声域が高くなると
      すごくホールに響く声になるのだ。

      胸で響かせる低音のテクニックは
      意図的にやっているのが、よくわかる。
      (最後にレジスターを上げてフィナーレ)

      「詩人の恋」は
      表現的には面白いけれど
      ゲルネのドイツ語のディクションが不明瞭。

      (あの深い低音で
       倍音たっぷりが
       残響の長いホールに響いてしまうので
       ドイツ語がクリアに聴こえないのは当たり前)

      しかしピアノがピアノがピアノが・・・
      シューマンとブラームスという
      両方ともにピアノの取り扱いには
      長けていた作曲家が
      ただの「伴奏」じゃなくて
      ピアノに深い意味を持たせて

      声とテクストにしっかり溶け合い
      時には対立し
      時には補い合い
      前奏と後奏では
      ピアノの主張と美しさを
      これでもか、と出してくるのには唖然。

      ブラームスのリートって
      今まで、民謡的なものしか
      聴いていないし歌っていないのだが
      (すみません不勉強で💦)
      こんなリーダーがあるなんて・・・

      ピアノが凄い・・・
      歌が凄い・・・
      テキストは・・・よくわからん。

      ドイツ・リートが好きで
      ドイツ語の世界に入ったワタシではあるが
      だいたいブンガクなんて感受性欠けてるから
      全くわからず(現代国語の成績も悪かった)

      加えて
      言語というのは変化するものであって
      シューマンとかブラームスの時代の
      しかも詩的言語って
      実は全く理解できないのである(ごめんなさい)

      ハインリヒ・ハイネの詩の一例(勝手に意訳、文責なし)

       夏の夜の森と芝生の上に
       青い空に黄金の月が浮かんで
       小川近くでコウロギが鳴いて
       彷徨う人が静かにため息ついたら
       妖精が水浴びしていて
       月明かりの中に白い腕と背中が浮かび上がった

      ・・・何のこっちゃ?

      もっと暗い詩が(勝手に意訳、文責なし)

       死は冷たい夜
       生は暑苦しい昼
       やっと暗くなって私を眠りに誘う
       昼は私を疲れさせたのだ

       私のベッドの上には樹が聳え立ち
       若いナイチンゲールが歌を歌う
       彼女は大いなる愛から歌い
       私はそれを夢の中で聴く

      ・・・う〜ん 🤔

      カントやヘーゲルのドイツ語や
      ゲーテもよくわからんが
      終戦後のドイツのポリティカル・シンガーの歌詞は
      ある程度、内容はわかるので
      やはり、19世紀の詩とかを理解するのにも
      時代背景と
      日本語で言う古文の知識が必要なのだろう、きっと。

      まぁ、ドイツ語の「単語」はある程度わかるから
      テキストの出している雰囲気は
      何となくわかるし
      (夜だの月明かりだの妖精だの・・・)

      それをブラームスの音楽が
      最強に表現してくれるので
      わからないなりに
      音楽として聴くのは
      それほど間違った方法ではないと思う。

      しかしブラームスの歌曲って
      本当に凄いな。
      これ、一度、しっかりと聴き込みたい。
      今回はゲルネとキーシンという
      絶対に妥協しなさそうな2人が舞台に乗った
      っていうのもあるけれど

      ゲルネの声が
      ブラームスの9つの歌曲の最後になると
      少し明るい色を帯びて来て
      ホールに明るい雰囲気が広がる。

      最後の曲が

       おお、僕の女王さま
       君の腕の中で死ねるなら
       最も辛い死でさえ歓喜に満ちている

      ・・・みたいな感じの曲だしね(笑)
      (読み方によっては誤解を招きそうだが
       たぶん、そ〜いう意味ではない、念の為)

      休憩なしの1時間30分。
      舞台袖に入る事もなく
      拍手も起こらず(観客立派(笑))

      歌手(暗譜)もピアニストも
      ものすごい集中力だが
      観客にも、ぶっちぎれ寸前の集中力が必要だった。

      (しかも、ここに書いてないけれど
       プログラム記載のブラームスから
       2曲がカットされていたので
       どの曲を歌っているか
       わからなくなりそうになった経緯もある。
       だってゲルネのドイツ語
       胸からの低音で始められると
       ごにゃごにゃして、本当にわからないんだもん)

      今回のコンサートの観客の少なさは
      キーシン・ファンとゲルネ・ファンが
      双方集まったワケではない、というところに
      あるのだろうと思うが

      いや、ゲルネ、いつも有名なピアニストと
      リサイタルしたがるけど
      それって
      自分の売り込みが巧いとか(それもあるだろうが)
      そういう事だけじゃなくて
      たぶん、ピアニストと声楽家の
      ガッツリ組んだ音楽性の高め合いが
      面白いんだろうなぁ。

      確かに
      このシューマンとブラームス
      キーシンのピアノの自己主張がなかったら
      絶対にもっと退屈になっているだろうし
      (技術が云々の問題ではないのだ。
       強いて言うなら「華」があるかどうか)
      ゲルネのドラマツルギーをしっかり押さえた
      低音から高音への
      自在な音色のコントロールがなければ
      キーシンのピアノに負けていただろう。

      シューマンはともかくとして
      ブラームスの歌曲の素晴らしさに
      歌詞の内容はともかくとして
      びっくりして再発見💡 とウキウキしながら
      集中力を最大に使って
      クタクタになってホールを去った私に
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      エウローパ・ガランテ / ファビオ・ビオンディ

      0
        2024年2月28日 19時30分〜20時40分

        Musikverein - Brahms Saal
        Europa Galante
        指揮・バイオリン Fabio Biondi
        バイオリン Andrea Rognoni
        チェロ Alessandro Andriani
        チェンバロ Paola Poncet
        テオルボ Giangiacomo Pinardi

        Apoteosi e follia

        Antonio Vivaldi (1678-1741)
         Sonate für zwei Violinen und Basso continuo d-Moll
         RV 63, „La follia“ - Tema con variazioni

        François Couperin (1668-1733)
         Triosonate „La Parnasse, ou L’Apothéose de Corelli“
          1. Corelli au pied du Parnasse prie les muses
          de le recevoir parmi elles, Gravement
          2. Corelli, charmé de la bonne réception qu’on lui fait
          au Parnasse, se marque sa joie. Il continue avec
          ceux qui l’accompagnent. Gaiement
          3. Corelli buvant à la source d’Hypocrene, sa troupe continue.
          Notes égales et coulées et mondérément
          4. Enthousiasme de Corelli causé par les eaux d’Hypocrene.
          Vivement
          5. Corelli après son enthousiasme, s’endort et sa troupe joue
          le sommeil suivant. Très doux
          6. Les Muses réveillent Corelli et le placent auprèx d’Apollon.
          Vivement
          7. Remerciement de Corelli. Gaiement

        Michele Mascitti (um 1664-1760)
         Sonate für Violine und Basso Continuo D-Dur, op. 5/12,
         „Psiche. Divertissement“
          1. Grand air. Vivace
          2. Les vents. Allegro
          3. Festes galantes (Sarabanda). Larg
          4. Badinage. Allegro
          5. Du sommeil. Largo piano
          6. L’Amour en courroux au désespoir. Allegro e staccato -
          Presto - Adagio
          7. Calme amourex. Largo
          8. La noce (Allemanda)
          9. Suite de la noce (Forlana). Allegro
          10. Dernière suite de la noce. Allegro

        Arcangelo Corelli (1653-1713)
         Sonate für Violine und Basso d-Moll, op. 5/12 „La follia“
         Tema con variationi

        Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788)
         Sonate für zwei Violinen und Basso continuo c-Moll,
         Wq 161/1, „Gespräch zwischen einem Sanguineus und
         einem Melancholicus“
          Allegretto
          Adagio
          Allegro

        正しい音楽ファンは
        国立オペラ座でのオペラ、アニマル・ファームの
        プレミエ(初演)に駆けつけているかもしれないが
        エウローパ・ガランテのコンサートは聴き逃し出来ない。

        最近、生だの死だの彼岸だの
        気の滅入るようなコンサート続きだったので
        バロック時代の
        貴族が純粋に「楽しむ」ための音楽は有難い。

        コンサートのタイトルが
        Apoteosi e follia
        熱狂と馬鹿騒ぎ・・・って感じ 😁
        イタリア語の出来る方
        違っていたらご指摘下さい 🙇

        自らバイオリン名人で
        司祭にもなり、音楽院で孤児たちを教え
        オペラも作曲して人気を博し
        華やかな生涯の筈だったヴィヴァルディは

        一発当てようと思って来たウィーンで
        パトロンのカール6世が亡くなってしまい
        不遇のうちにウィーンにて63歳で死去。
        (当時としては長生き)

        テーマとバリエーションだが
        タイトルに La follia とつくだけに
        短調の曲だけど工夫が凝らされてあって楽しい。
        バッソ・コンティーヌオは
        チェロとテオルボ
        ゲネラル・バスはチェンバロが受け持っているけれど

        このバリエーション、実に巧く出来ていて
        各楽器のソロというか
        名人芸の聴かせどころが入る。
        チェロが超絶技巧やったり
        テオルボが素晴らしいテクニックで
        美しいメロディを奏でたりする ❤️

        フランソワ・クープランの曲は
        コレッリがパルナスの神殿で表彰?されるという
        コレッリへの深い賞賛(おべっか?(笑))の曲。
        まるでシーンが浮かんでくるような
        写実的な楽しさもある上

        第二バイオリンの途中の音色が
        まるで木管のように聴こえて来たりして
        びっくりする。
        バイオリンって、あんな音も出せたんかい?

        イタリア風とフランス風の技法がミックスされて
        実にお洒落でチャーミング。
        フランス語のタイトルが各曲に付いているのだが
        あああ(涙)ドイツ語の翻訳書いてないし
        フランス語出来ないので、なんとなく推察するしかない。
        ・・・ちっ、これ、簡単にドイツ語にして欲しかった。

        ミケーレ・マスチッティはイタリア生まれだが
        ナポリ、イタリア各地、オランダ、ドイツを経て
        40歳の頃からフランスに定住して活躍。
        この人、何と96歳まで生きている。

        バイオリンと通奏低音(チェロ+テオルボ+チェンバロ)で
        バイオリンの超絶技巧が聴きもの 😳
        ドラマツルギーがしっかりしていて
        アフェクテというか
        笑ったり、怒ったり、地団駄踏んだり
        ため息ついたり、機嫌が戻ったりと
        聴いていても感情が手に取るようにわかって
        ニヤニヤしてしまう。

        ヴェルサイユ宮殿の間に
        優雅に貴族たちが集まって
        わやわやしながら聴いていたんだろうなぁ。
        カツラの下が蒸れて痒かったりして
        怒りの部分に感情移入したりして(妄想爆発中)

        大御所アルカンジェロ・コレッリのソナタは
        La follia のもともとのスペインのメロディを使った変奏曲。
        ダンス音楽の様々な形を聴けるカタログみたい。

        ともかく、この時代の作曲家って
        パトロンになる貴族を探していたわけで
        サービス精神モリモリだし
        聴いている人を退屈させないような工夫もモリモリ。
        (聴いている貴族の方も、たぶん、かなり耳は肥えている)

        最後の曲
        プログラムに「バッハ」とあったので
        あ〜、バッハか、と思って聴き始めたとたん

        あっ、これヨハン・セバスティアンじゃないっ!😱

        慌ててプログラムをみたら
        案の定、カール・フィリップ・エマニュエル(次男)だった 😅

        後でプログラムをもう一度見たら
        タイトルに
        「血気盛んな人?とメランコリックな人?の対話」
        (人かどうかは不明だが、-us で終わっているから男性名詞(笑))
        と書いてあったけれど
        ナニコレ?面白い、爆笑できる。

        特にアダージョが
        第二バイオリンが奏でる
        ああ、もう面倒な事にかかわらずに
        ソファに座って、ゆっくりのんびりしていたいよ〜
        というところに

        何やってるのよ、ほら、これも、あれも
        しなきゃ行けない事は山ほどあるのに
        のんびりしている場合じゃないでしょっ!
        というヒステリックな文句が
        第一バイオリンから繰り返されて
        どこかの作曲家の家庭交響曲でも聴いてる気分(笑)

        休憩なしの約1時間。
        バイオリンのファビオ・ビオンディは
        ず〜っと超絶技巧を弾きっぱなし。
        (舞台の袖にも入らず
         拍手の後に次の曲の演奏を続ける)
        すごい体力と技術だわ(びっくり)

        テオルボの弦長は比較的短くて
        リュートと言われても
        シロウトの私だったら信じるかもしれない。
        でも音量もあって
        和声も美しく
        ソロのメロディの演奏も素晴らしい。

        アンコールは2曲。
        最初の曲の通奏低音が
        まるでバグパイプのように聴こえて
        あ、これ、宮廷音楽に
        市内のお祭りの音楽要素を取り入れているのか
        と、何となく納得。
        最後の曲はフランスのようで
        これもまた洒落たチャーミングな曲。

        ビオンディはアンコールの前に
        ちゃんとアナウンスしてくれたんだけど
        知識に欠ける私には
        聞き取れなかったんです(涙)

        昔はバロック音楽とか
        全然興味がなくて
        (まぁ、今でも特別に好きってワケではない)
        くそ難しい(あるいは難しく聴こえる)
        悩みと社会問題への抗議に満ちた(ように聴こえる)
        激しい感情を感じさせる(と思える)
        大袈裟な音楽が好きだった(はず)

        なのに、そこそこ歴史を知って
        音楽の変遷を知って
        当時の背景を何となく想像できるようになってから
        バロック音楽の引き起こす
        脳内妄想が爆発してしまう。

        たまには、何も考えず
        当時の貴族の生活の妄想に浸って
        (当時の貴族だって
         今では考えられない悩みを抱えていたとは思うけど)
        音楽を純粋に楽しみとして聴く機会を
        与えてくれる音楽家の方々に
        心より感謝して帰宅した私に
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        パトリシア・コパチンスカヤとその仲間たち Dies irae

        0
          2024年2月26日 19時30分〜20時40分

          Wiener Konzerthaus - Großer Saal
          Patricia Kopatchinskaja & Friends
          „Dies irae“

          COLLOREDO
          バイオリン
          Afanasy Chupin, Stephanie Baubin, Sophia Bettina Herbig,
          Marie-Stephanie Radauer-Plank, Julia Roudine-Turnovsky
          ビオラ Héctor Cámera Ruiz, Clara Mascaro
          チェロ Matthias Bartolomey, Laura Moinian-Baghery
          コントラバス Jakob Hornbachner, José Trigo

          コントラバス
          Pawel Dudys, Anna Gruchmann, Gökce Kücükarslan,
          Florian Kugi, Jungmin Park, Adam Sarközy
          トロンボーン
          David Ballwein, Michael Staudinger, Hannes Resch

          Company of Music
          (指導 Johannes Hiemetsberger)

          ピアノ・オルガン・チェンバロ Michael Wendeberg
          照明 Markus Güdel

          バイオリン・アイデア・芸術監督 Patricia Kopatchinskaja

          Giacinto Scelsi (1905-1988)
           Okanagon (1968)
           Tonaufnahme (abgespielt während des Saaleinlasses)

          Heinrich Ignaz Franz Biber (1644-1704)
           Battalia à 10 (1673)
           Sonata
           Die liederliche Gesellschaft von allerley Humor
           Presto II

          George Crumb (1929-2022)
           Black Angels for Electric Quartet (Images I).
           Thirteen Images from the Dark Land (1970)
           I. Departure: Sounds of Bones and Flute

          Heinrich Ignaz Franz Biber
           Battalia à 10 (1673)
           Der Mars
           Presto III

          George Crumb
           Black Angels for Electric Quartet (Images I).
           Thirteen Images from the Dark Land (1970)
           I. Departure: Dance Macabre

          Heinrich Ignaz Franz Biber
           Battalia à 10 (1673)
           Aria. Andante

          George Crumb
           Black Angels for Electric Quartet (Images I).
           Thirteen Images from the Dark Land (1970)
           I. Departure: Devil-music

          Heinrich Ignaz Franz Biber
           Battalia à 10 (1673)
           Die Schlacht. Allegro

          „Jimmy Hendrix“
          Videoeinspielung
          (Visuelles Rerecording und Sound Design von Jonas Link)

          George Crumb
           Black Angels for Electric Quartet (Images I).
           Thirteen Images from the Dark Land (1970)
           III. Return: God-music

          Heinrich Ignaz Franz Biber
           Battalia à 10 (1673)
           Lamento der Verwundten Musquetirer. Adagio

          George Crumb
           Black Angels for Electric Quartet (Images I).
           Thirteen Images from the Dark Land (1970)
           II. Absence: Threnody II: Black Angels

          Antonio Lotti (ca. 1677 - 1740)
           Crucifixus - Improvisation

          John Dowland (1563-1626)
           Lacrimae Antiquae Novae
            (Lachrimae, or Seaven Teares) (1604)

          Galina Ustwolskaja (1919-2006)
           Komposition Nr. 2 „Dies irae“ (1962/73)

          Anonymus
           Dies irae. Gregorianischer Hymnus

          正しいクラシック・オタクは
          同じ時間に楽友協会での
          ウィーン・フィルのソワレで
          アルバン・ベルクの3つのオーケストラ作品と
          ブルックナーの交響曲9番を聴いているはずだが

          まさか土日の定期公演と
          次の日のソワレが
          違うプログラムだと思っていなかった私は
          ソワレを無視して
          早々とコンツェルトハウスで
          コパチンスカヤのコンサートの
          しかもバルコン・ロジェの超高級席を確保していた・・・

          いやでもバルコン・ロジェの高級席
          舞台は全部見える上
          平土間での色々なアトラクションも
          全部上からしっかり見えて
          この席を取って最高に良かった 😁

          ホールに入ると
          ジャチント・シェエルシの音楽が
          BGMで流れている・・・けれど
          たぶん、誰も意識してないし聴いてない。

          ホールが暗くなり、舞台に照明が当たると
          弦楽四重奏にチェンバロで
          ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバーの
          戦争の曲から開始。

          バイオリンの名人だったビーバーが
          その超絶テクニックを使った曲は
          珍しいらしいのだが

          このバッタリアは
          戦争の描写・・・なのか
          少なくとも軍隊での描写なので
          結構な特殊奏法が含まれていて
          感情や表現に
          この時代で、こういう特殊奏法もあったのか
          と、ビックリするけれど

          オフィシャルに発表するかしないかはともかく
          この時代だって
          弦楽器を引っ掻いたり
          チェンバロの中の弦を叩いたりって人は
          絶対に居たに違いない。
          (あ、チェンバロはさすがに伝統的奏法でした、念の為)

          ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバーは
          当時にしては珍しく
          あまりオペラの作曲はせず
          器楽曲に徹した、とプログラムに書いてあったが
          ミサ曲はちゃんと宮廷音楽家として作曲しているし
          オペラもいくつか書いたようだ・・・が
          楽譜が残っていない。
          でも、器楽曲が多かったのは本当らしい。

          この17世紀の音楽の後に
          ジョージ・クラムの演奏に移ると
          ちゃんと照明を変え(クラムの時は暗くなる)
          視覚的にも分かりやすいし
          バリエーションあって面白い。

          17世紀の音楽と
          20世紀の音楽の溶け合う様は興味深い。
          考えなくても非常に自然に聴こえるし
          主題や主張も一貫している。

          一貫しているのは
          「死」というテーマなのだが
          (うわ〜、昨日もマーラーの死とか復活とかで
           今日もそのテーマ・・・💦)
          嫌味のない音楽に投影されていて
          素直に入ってくる。(何も考えていないワタシ)

          ビーバーとクラムのサンドイッチが続いた後
          ジミー・ヘンドリックスのビデオが背景に流され
          でも、オルガンがあるところなので
          ビデオの内容はほとんど見えない。
          この間に舞台の変換が行われるので
          かなり良いアイデアだと思うが。

          チェンバロが引っ込み
          ピアノに変わって
          ビーバーとクラムのサンドイッチ続行。
          各曲は非常に短いので退屈しない。

          で、次に暗くなったと思ったら
          舞台真っ暗になって
          平土間の左右前後から
          手に照明を持ったコーラスが登場。

          クルツィ・フィックスを歌うのだが
          ちゃんとコーラスの位置が十字架になってる。
          音響技術者の居る中心から
          舞台の方向が下になるラテン十字を描く。

          その後、トロンボーンのプレイヤーが
          やはりホールのあちこちから出現して
          平土間を歩きながらトロンボーンを吹く。
          メロディはない。
          たぶん、音の高さはDだと思うけど
          私の音感、壊れているので定かではない。

          ああ、そうか、これが裁きの日の
          トロンボーンなのか
          ・・・って
          キリスト教文化圏で育っていないから
          持っていない知識を総動員して考えるしかないが(笑)

          そして、会場に運ばれてくる
          黒い棺。
          しっかりヨーロッパの伝統に従って
          4人の男性が棺を支え
          その後ろに何人かが付き添って

          棺は舞台の真ん中に置かれて
          コパチンスカヤが、2つのハンマーで
          この棺を叩く。
          背景にはズラッと並んだコントラバスの群れ。

          これがガリーナ・ウストヴォーリスカヤの作品か。
          ものすごくドライな音のモダンな作品だが
          バリエーションに欠けるきらいがあって
          長く聴いていると集中力が落ちてくるかも。

          滅多に聴けない作品だし
          しかも、棺を叩くって発想・・・😳
          典型的なコパチンスカヤって感じがする。

          最後に平土間と
          左右のバルコンから
          グレゴリアン聖歌の Dies irae

          全体を覆う「死」のイメージが
          キリスト教と
          ヨーロッパ文化の土台に基づいているので
          その文化で育って来た人には
          ズキッとくる内容だったのかもしれない。

          日本の神道・仏教で育って来ちゃうと
          トロンボーンと
          全能の神の裁きの日・・・なんて
          頭の中では知っていても
          感情的に全く理解できないし(すみません)

          ただ、音楽的な意味と
          プログラムの構成という意味から見ると
          コパチンスカヤらしい、というか
          主張がはっきりしていて
          伝える目的に対する
          手段の扱い方が巧み。

          音楽はどの瞬間を取っても
          血が流れているかのような鋭さと息吹を感じるし
          こういう音楽って
          ライブでその場で、そこに居てこそ
          感じられるものだ、というのが伝わってくる。

          文化圏が違うから
          感動・・・とかいうよりは
          理性が勝ってしまうのだけれど
          構成と音楽という意味からすると
          非常に面白いプログラムだった。

          休憩なしの1時間ちょっとは
          時間の値段からすると
          ちょっと損っぽいものの

          あれだけ、舞台も平土間も見えて
          プレイヤーの意図も
          パーフォーマンスも
          完璧に最初から最後まで楽しめたので
          それはそれで良い事にしよう、と
          自分を納得させている私に
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          ホールは満杯だったのだが
          (ギャラリーは見えなかった。
           もしかしたら、ギャラリー閉じていた可能性も)
          現代音楽ファンの集いではないので
          ピアニッシモのところでの
          これみよがしな咳とかもあったけど(笑)
          年配の集まるコンサートでは
          あるあるなので、まぁ、仕方ない(苦笑)

          エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル

          0
            2024年2月1日 19時30分〜21時40分

            Musikverein - Großer Saal
            ピアノ Jewgenij Kissin

            Ludwig van Beethoven (1770-1827)
             Sonate c-Moll, op. 90

            Frédéric Chopin (1810-1849)
             Nocturne fis-Moll, op. 48/2
             Fantasie f-Moll, op. 49

            Johannes Brahms (1833-1897)
             Vier Balladen, op. 10

            Sergej Prokofjew (1891-1953)
             Sonate Nr. 2 d-Moll, op. 14

            ピアニストのリサイタルには
            滅多に行かない・・・というより
            チクルスでピアニストのリサイタルが入っていると
            さっさとキャンセルしてしまうのだが

            楽友協会の場合
            キャンセルしてもリセール出来て
            コミション(確か20%)を引いた金額が
            戻ってくるかどうかは不明。
            (コンツェルトハウスはその場で
             コミション引いた金額をクーポンでくれる)

            え〜い、行っちゃえ(開き直り)

            会場は満杯で
            私の知り合いも何人か居る。

            主観的な感触だけど
            ピアノのリサイタルに来る人たちって
            おしゃれな人が多い・・・ような気がする。

            特に女性は
            ピラピラのワンピースとか 👗

            いつものオーケストラ・コンサートに比べると
            華やかな人が多い印象。
            (カジュアルと言うなら
             ウィーン・モデルン現代音楽祭が
             最もラディカルである。
             お洒落して行ったら完璧に浮く)

            不調法なワタシは
            ピアノに(多少なりともの)アレルギーがあるのと
            オーケストラなどの
            人数の多いグループ・ワークが好きなので
            ピアノ曲は・・・(絶句中、すみません)

            舞台見えない上
            ピアノだから立ってもピアニストも見えないし
            (普通はあの席は立つと指揮者だけ見える)
            ジッとおとなしく座って
            ピアノの音色に耳を傾けていたのだが

            ベートーベン、ショパン、ブラームスと
            プロコフィエフというプログラムで

            ピアノから出てくる音が全部違う 😳
            同じ楽器で
            同じプレイヤーが弾いているとは思えない。

            ベートーベンのソナタは
            全楽章アタッカで続けたので
            なんだか、あれよあれよ、という間に
            終わってしまった感じだが

            古典派の響きというか
            まぁ、ベートーベンの時代には
            今、演奏されているような
            フル・コンサート・グランドはなかったものの
            ピアノという楽器が
            発展して来る過程や時代を感じる(主観です)

            ショパンになったら
            ガラッと音が変わった。

            もちろん、作曲技法によるところが多い。
            ベートーベンは
            まだコントラプンクト技法で
            テーマの展開がクリアに聴こえるが

            ショパンはメロディ・ラインが
            右手に集中的に現れて
            左手が、伴奏というか
            場合によっては、左手がメリスマになってるけど(笑)

            しかしキーシン、ショパンが巧い。
            聴かせるツボを完璧に心得ている感じで
            これはうっとりと聴き惚れてしまう。
            この上なく美しく、繊細で、ピアノの音色に没頭。

            ブラームスになると
            ショパンのクリアさと対比的に
            和音の厚みのある響きで聴かせて来る。
            前半にショパンを弾いていた
            同じピアノで同じピアニストとは思えない。

            ブラームスの重厚な和音の重なりは
            ほとんどシンフォニックな感じがして
            確かにピアノって
            1人オーケストラみたいなところはあるな・・・

            プロコフィエフはゴキゲン。
            この作曲家になると
            ピアノはほとんど打楽器と化すし

            近代になって作曲された曲なので
            現代のピアノのメカニズムを
            完璧に使いこなしていて
            ピアノの響きは
            ますますオーケストラの多彩な響きに似通って来る。

            ベートーベン時代から
            ピアノの発展、ピアノ奏法の変化
            それによる、ピアノの音色の推移を
            まさか一晩で全部聴けちゃうとは・・・

            やっぱりキーシン、恐るべし・・・

            アンコール3曲。
            有名な曲もあったけれど
            なんて美しい・・・

            ソロのコンサートへのアレルギーは
            治ったわけではないので
            これからもオーケストラを狙うつもりだが

            時々、ピアノのコンサートも
            行ってみれば、それなりに良いなぁ
            と思った私に
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            会場で会った友人の友人が
            なんと、このブログの読者で・・・😅
            すみません、こんな老婆が
            偉そうに個人メモ残していて・・・🙇



            アンドレ・シューエン + ダニエル・ハイデ

            0
              2023年12月16日 19時30分〜21時30分

              Musikverein - Brahms Saal
              バス Andrè Schuen
              ピアノ Daniel Heide

              Gustav Mahler (1860-1911)
               Lieder eines fahrenden Gesellen
                1. Wenn mein Schatz Hochzeit macht
                2. Ging heut morgen über’s Feld
                3. Ich hab’ ein glühend’ Messer
                4. Die zwei blauen Augen
                
              Franz Schubert (1797-1828)
               An den Mond, D 259
               Im Frühling, D 882
               Der Schiffer, D 536
               Abendstern, D 806
               Des Fischers Liebesglück, D 933
               Der Musensohn, D 764

              Pause

              Franz Schubert
               Sei mir gegrüßt, D 741
               Du bist die Ruh, D 776
               Dass sie hier gewesen, D 775

              Gustav Mahler
               Rückert Lieder
                1. Liebst du um Schönheit
                2. Blicke mir nicht in die Lieder
                3. Ich atmet’ einen linden Duft
                4. Um Mitternacht
                5. Ich bin der Welt abhanden gekommen

              クリスマス前の週末の夕方で
              ウィーンの人混みは、とんでもない事になっていて
              これなら東京の人混みの方がマシじゃないか、と思えるほど
              市庁舎前のクリスマス市なんか
              人が多過ぎて、絶対に行きたくないし
              市電も満員列車並みの混雑。

              しかも楽友協会ブラームス・ホールでの
              ドイツ・リートの夕べも満席って
              何これ?
              既に歌手とピアニストが舞台に居るのに
              入って来て、席を探している人も多い上
              舞台の上の席まで満席😳
              シューエンって、そんなに人気あったのか?

              プログラム見てお分かりの通り
              超有名曲のパレードで
              マーラーとシューベルトの組み合わせ。

              さすらう若人の歌の1曲目は
              ちょっとオペラちっくな表現かな、と思ったけれど
              そこから、どんどん変わって来た。

              バスバリトンのソット・ヴォーチェで
              こんなに美しい、ゾクゾクするような音色を持った歌手
              今まで居たっけ?????

              うわ〜、やっと、やっと、やっと見つけた!!!!

              特に後半になってからの
              抑えに抑えたピアニッシモの震えるような美しさ❤️
              オペラ歌手にありがちな
              ポルタメントが全くなく
              オクターブ跳躍も
              実に自然に美しく
              しかも最も美しいピアニッシモで当てて来るので
              聴いてる私は、ずっとゾクゾクしっぱなし。

              この歳になると
              いや、昔からそうなんだけど(笑)
              張り上げるフォルテの力強さより
              (それはオペラのアリアで聴けば良い)
              耳元で語りかけるような
              ピアニッシモに
              体感として、マジにゾクゾクしてしまうのだ。

              シューベルトの An den Mond の
              抑えたチャーミングさって悶絶する。
              情熱に燃えた若い頃って
              ドラマチックな曲が好きで
              シューベルト苦手だったんだけど
              歳取ってくると
              あの、ほっこりした感じが
              むちゃくちゃ心に迫る。
              シューベルトって、若い頃に
              こんなに老成してたのか・・・

              シュトローフェン・リートが多いのは確かだが
              Im Frühling はバリエーションがあるし
              各シュトローフェンでの音楽の表情も
              テキストに合わせて
              それとわからない程度の
              絶妙な変化をつけて行くのが見事。

              比較的静かな曲が続いた後に
              ミューズの子で第一部を締めるのは
              まぁ、ドラマツルギーとしては有りがち(笑)
              ドイツ語のディクションはクリアだけど
              イヤミな誇張がなくて
              ソット・ヴォーチェと同じく
              あくまでも自然に聴こえるテクニックが凄い。

              後半最初のシューベルト3曲も
              あれだけ雰囲気の似通った曲を
              徹底的に美しく聴かせてしまうという奇跡。

              マーラーのリュッケルト歌曲集も
              この上ない繊細さと
              抑えに抑えたソット・ヴォーチェ。
              あああああ、萌えるわ、ゾクゾクするわ。

              内容の深さというよりは
              声の美しさで聴かせてしまうという
              卓越した技術がまだ前に出ているし

              これだけ抑制の効いた声の曲を
              ずっと続けて聴く、という
              多少、ドラマツルギーの弱さという印象はあったけれど
              あの美しいソット・ヴォーチェには脱帽。

              アンコールは
              マーラーの Urlicht
              これも抑えに抑えた表現。

              アンコールって、もっとド派手な曲を
              ぶちかますんじゃないんかい、と思っていたのだが

              アンコール2曲目が・・・

              何故にここでリヒャルト・シュトラウスの
              Morgen! が出て来るの???

              文脈的には合ってはいるけれど
              マーラーとシューベルトの夕べで
              リヒャルト・シュトラウス出てくると
              ちょっとビックリする(笑)
              (しかし、この Morgen! って
               何故か男性歌手のアンコールで歌われる事が多いな。
               歌うところが短いから良いのか?
               でも、あれ、歌うのものすごく大変だと思うんだけど)

              最後が知らない曲で
              シューベルト?のシュトローフェン・リートだと思うんだけど
              これもまた静かに語りかける曲。

              確かに、張りのある声のフォルテを聴くなら
              オペラ座に行けば良いわけで
              その意味では
              小ホールにふさわしい
              素晴らしいプログラムではあったのだが

              椅子はギシギシ音を立てるし
              最小のピアニッシモでくしゃみする人は居るし(怒)
              日本の静かな聴衆が羨ましい(涙)
              ・・・まぁ、それでも比較的静かな聴衆ではあったのだが。

              マーラーの暗さとかよりは
              美しさが先に立ったリートは
              シューエンが、オペラだけではなく
              徹底的にドイツ・リートを
              あくまでもドイツ・リートらしく
              抑制の効いた
              清らかで完璧なディクションで
              歌える歌手だと言う事を知らしめる夕べだった。

              こういう驚きがあるから
              コンサート通いは止められない(笑)

              オペラもリートも
              ちゃんと区別して歌える歌手に出会って
              ソット・ヴォーチェで悶えまくった私に
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              ピアノのダニエル・ハイデのスタイルも
              クリアで正統派で
              ちゃんと主張するのにでしゃばらず
              聴いていてストレスがなくて素晴らしかった❤️

              アンサンブル Lesse Faire A Mi サルヴェ・レジーナ

              0
                2023年10月22日 17時〜18時10分

                Klosterkirche Kartause Mauerbach
                Salve Regina
                geistliche Musik um 1500

                アンサンブル Lesse Faire A Mi
                Daniel Chamier-Glisczinski, Friedrich Neubarth,
                Johannes Schwarz, Mana Auersperg, Margarete Watzka,
                Martin Ortner, Philipp Stastny, Susanne Ebenbauer,
                Ursula Baumgartl, Wolfgang Stahl
                コーラス、ツィンク、リコーダー、トロンボーン、ヴィオリーネ

                Antoine Brummel (ca. 1460 - ca. 1512)
                 Sicut lilium inter spinas, sic amica mea inter filas

                Jean Mouton (ca. 1459-1522)
                 Ave Maria, gratia plena, Dominus tecum, tecum in corde,
                 tecum in ventro, tecum in utero.
                 O maria, genitrix Dei: Ora pro nobis

                Jacob Barbireau (ca. 1455-1491)
                 Een vroylic wesen

                Loyset Compére (ca. 1455-1518)
                 O bone Iesu

                Anonymus
                 Da pacem Domine, in diebus nostris:
                 qia non est alius qui pugnet pro nobis,
                 nisi tu Deus noster

                Heinrich Isaac (a. 1450-1517)
                 Vao qui sapientes

                Jacob Obrecht (ca. 1457-1505)
                 Salve Regina á quattuor vocem

                Alexander Agricola (ca. 1446-1506)
                 Da pacem

                Johannes Ockeghem (ca. 1410-1497)
                 Ave Maria, gratia plena, Dominus tecum;
                 benedicta tu in mulieribus et benedictus fuctus ventri tui,
                 Jesus Christus. Amen.

                Jakob Obrecht
                 Parce Domine, parce populo tuo, quia pius es et misericors.
                 Exaudi nos in aeternum, Domine

                Josquin Desprez (ca. 1450-1521)
                 Agnus Dei II (aus der Missa „La sol fa re mi“)

                Jacob Obrecht
                 Haec Deum coeli

                Heinrich Isaac
                 Les bien amore / Omnis labor habet finem

                Antoine Brummel
                 Da pacem

                Loyset Compére
                 Genuit puerpera

                Jacob Obrecht
                 Salve Regina á sex vocum

                ウィーン郊外低地オーストリア州の
                ウィーンの森の真ん中に位置するマウアーバッハの
                カルトジオ会修道院の教会で
                クラスメートの属するコーラス・グループがコンサート。



                ああああああ ♡

                ウィーン大学音楽学では
                中世音楽の研究が盛んになされていて
                専門家が多く
                従って、その関係の授業も多く
                名前と理論と
                録音を聴く機会は多かったし

                何年か前のゼミで
                オケゲムを取り上げたレポートも書いたのだが
                何せ、この時代の音楽って
                ほとんど演奏される機会がない(涙)

                だって、現代の教会のミサで演奏されると言ったら
                最も「古い」ものを演奏していると思われる
                ホーフブルク宮廷教会でさえ
                せいぜいがヤコブス・ガルス(1550-1591)くらいで
                あとはヨゼフ・フックスとか
                ハイドンとかモーツァルトとか・・・

                オブレヒトとかオケゲムって
                教会のミサで演奏するところはないんですか?
                って、あちこちの先生に聞きまくったのだが
                あまりに演奏が難しすぎて(ポリフォニーだ)
                特殊なグループでないと歌えないらしい。

                作曲家についての話は省略するけれど
                ミサではないが
                1500年代の曲を
                本当に修道院の教会で演奏してくれて

                しかもツィンクなんて
                音楽史でも、私がゼミのレポートで
                基準音について書いた時も登場した楽器なのに
                本当に演奏されているのを見る(もちろん楽器を見る)のも
                初めて、と言う珍しい体験。

                聖マリア讃歌を中心にしたプログラム。
                クラスメートも数人来ているし
                観客席には習った事のある教授も居る。
                専門家や、グループの友人とか家族も来ているようで
                小さな教会だけど、ほとんど満席。

                いや、それ以上に
                教会の中だけじゃなくて
                2階の席や
                入ったところの空間だと
                音楽が、まさに天上から響く・・・

                (ご存知、教会の残響は3秒以上なので
                 ともかく響くわ響くわ・・・
                 いや、確かに天国を思い起こさせる
                 神聖感がたっぷりあるわ)

                ポリフォニーのコーラスと
                古楽器のアンサンブル。

                ジョスカン・デ・プレの
                ラ・ソル・ファ・レ・ミのミサからの曲は
                知識としてしか知らなかったものが
                実際に存在している、って不思議な感覚。

                オブレヒトのサルヴェ・レジーナは
                残存の楽譜を再現して
                研究した結果だそうで
                6声のポリフォニーでの構成。

                いや〜、あはは、カントゥス・フィルムスも
                よく聴いていればわかる・・・

                後で楽譜をRISMで調べてみたら
                アラミレでバイエルン国立図書館にあった。
                オンライン・ビューもある。
                (興味あってお暇な方はどうぞ。
                 ディスプレイで見られます)

                この分野、私の専門知識はゼロに近いし
                1500年代に歌われていた音楽が
                そのまま再現されているとは思えないにせよ

                古い教会の音響の中で
                古い楽譜のオリジナルを読んで歌われる曲の
                天上から降ってくるような音響は
                歴史に思いを馳せる素晴らしい時間だった。

                中世の音楽って
                その複雑さやヘクサコードの使い方もあるし
                現代音楽の作曲家も
                実は作曲技法を取り入れていたりするので
                (オケゲムもリゲティのテーマで取り上げた)
                バロック以前の古楽って
                実はやたらに面白い。

                ただ、演奏される機会が少ないのが
                本当に残念・・・

                このコンサートを主催してくれた
                アンサンブルのメンバー(クラスメート含む)には
                心から感謝 🙇

                17時開始という事で
                18時10分に終わってから
                車で国立オペラ座でのバレエにも間に合ったし✌️

                睡眠不足やら
                宿題やってない(こらっ!)とかで
                ちょっと億劫ではあったのだが
                (それに車を運転するのもイヤで💦)
                思い切って行って良かった。

                で、宿題どうしたの?と
                聞かないで欲しい(もちろんやってない)私に
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                アラミレ基準音については
                既に過去に記事を書いているので
                熱心な読者はご存知だと思う 😁

                よって、解説はしないので
                興味ある方はご自分でお調べ下さい。

                フラヌイ 30周年記念コンサート

                0
                  2023年10月21日 19時30分〜23時

                  Wiener Konzerthaus - Großer Saal
                  Musicbanda Franui & Friends
                  „Ständchen der Dinge (XXX)“

                  Musicbanda Franui
                  クラリネット・バスクラリネット Johannes Eder
                  チューバ Andreas Fuetsch
                  サクソフォン(ソプラノ&アルト)・クラリネット Romed Hopfgartner
                  コントラバス・アコーディオン Markus Kraler
                  ハープ・チター・歌 Angelika Rainer
                  ハックブレット・歌 Bettina Rainer
                  トランペット・歌 Markus Rainer
                  トランペット・歌・指揮 Andreas Schett
                  バイオリン Nikolai Tunkowitsch

                  オルガン Ludwig Lusser

                  仮面演劇 Familie Flötz
                  Anna Kistel, Björn Leese, Mats Südhoff, Michael Vogel

                  朗読 Sven-Eric Bechtolf, Regina Fritsch

                  ライブ・シンクロニゼーション maschek.
                  スピーカー Peter Hörmanseder, Robert Stachel

                  テノール Julian Prégardien

                  音楽アレンジメント・作曲 Markus Kraler & Andreas Schett

                  Vorvorletzter Teil
                  Kompassmesse (nach Franz Schubert „Deutsche Messe“ D 872)
                  Werner Pirchner (1940-2001)
                  Kleine Messe um C für den lieben Gott PWV 12
                  „Der junge Herr und die junge Frau“
                  (Arthur Schnitzler, „Reigen“, Dialog Nr. 4)
                  Die Stille/Liebe kleine Nachtigal
                  (nach Robert Schumann, op. 39/4 und Moritz Moszkowski, op. 15/1)
                  Fräulein Else
                  Remake des Stummfilmklassiker nach dem Roman
                  von Arthur Schnitzler (D 1929, Regie: Paul Czinner), Akt 1
                  Promenade dans une coquille de noix
                  (nach Wolfgang Amadeus Mozart, K166/159d und KV 186/159b)
                  Alptraum eines österr. Pianisten (nach Deutschen Tänzen
                  von Franz Schubert)
                  Berceuse (mit unzureichendem Lidschluss)
                  (nach Robert Schumann, op. 40/2 und op. 78/4)
                  Zwei Kerzen im 3/4tel Takt (nach Franz Schubert, D 600)
                  Gran Divertimento (nach Erik Satie, „Tyrolienne turque“)
                  Dreher aus de Komitat Schluckauf (nach Béla Bartók,
                  44 Duos Sz. 98, Nr. 36)
                  Interlude dans un paysage avec une femme bâillante
                  (nach Wolfgang Amadeus Mozart, K 270, K 455 und K 563 und
                  Béla Bartók, 44 Duos Sz. 98, Nr. 2)

                  Vorletzter Teil
                  „Die junge Frau und der Ehemann“
                  (Arthur Schnitzler, „Reigen“, Dialog Nr. 5)
                  Tutte le feste al tempio
                  (nach „Rigoletto“ von Gioseppe Verdi)
                  Seligkeit (nach Franz Schubert, D 433, Text: Ludwig
                  Heinrich Christoph Hölty)
                  Fräulein Else
                  Remake des Stummfilmklassiker nach dem Roman
                  von Arthur Schnitzler (D 1929, Regie: Paul Czinner), Akt 2
                  Gran Divertimento (nach Erik Satie, „Tyrolienne turque“)
                  Schauspielmusik: Meine Bienen. Eine Schneise
                  Promenade dans une coquille de noix
                  Die Stille (nach Robert Schumann, op. 39/4, Text: Joseph
                  von Eichendorff)
                  „Der Gatte und das das süße Mädel“
                  (Arthur Schnitzle, „Reigen“, Dialog Nr. 6)
                  Gran Divertimento (nach Erik Satie, „Grand ritournelle“
                  und „Cancan Grand-Mondain“)
                  Mondnacht (nach Robert Schumann, op. 39/5, Text: Joseph
                  von Eichendorff)
                  Fräulein Else
                  Remake des Stummfilmklassiker nach dem Roman
                  von Arthur Schnitzler (D 1929, Regie: Paul Czinner), Akt 3
                  Sowieso (pizz.) (nach Béla Bartók, 44 Duos, Sz. 98, Nr. 43)
                  Interlude dans un paysage avec une femme bâillante
                  Zwei Kerzen im 3/4tel Takt
                  Teure Mutter (unter Verwendung von Melodienfragmenten
                  aus dem gleichnamigen Trauermarsch von Hans Kliment)

                  Letzter Teil
                  Da unten im Tale (nach Johannes Brahms, 49 deutsche
                  Volkslieder WoO 33/6)
                  „Der Dichter und die Schauspielerin“
                  (Arthur Schnitzler, „Reigen“, Dialog Nr. 8)
                  Mondnacht (nach Robert Schumann, op. 39/5)
                  Petit requiem pour le troisième homme (kleines Requiem
                  für den dritten Mann)
                  (nach Franz Schubert, D 818, Erik Satie, Trois Morceaux en
                  forme de Poire und Wolfgang Amadeus Mozart, K 63)
                  Fräulein Else
                  Remake des Stummfilmklassiker nach dem Roman
                  von Arthur Schnitzler (D 1929, Regie: Paul Czinner), Akt 4
                  Schlummerliedchen (nach Wilhelm Grosz, op. 13/1)
                  Sowieso (nach Béla Bartók, 44 Duos Sz. 98, Nr. 43)
                  Interlude dans un paysage avec une femme bâillante
                  Berceuse (mit unzureichendem Lidschluss)
                  Finale aus dem Maskenmusiktheater „Himmelerde“
                  Sehnsucht (Ludwig van Beethoven, WoO 134/1, Text:
                  Johann Wolfgang von Goethe)
                  Husch Pfusch Tusch (nach Franz Schubert, D 780/3 und
                  Béla Bartók, 44 Duos Sz 98, Nr. 32)
                  Ich ging mit Lust/Liebe kleine Nachtigal (nach Gustav
                  Mahler, „Des Knaben Wunderhorn“ und Moritz
                  Moszkowski, op. 15/1, Text: Clemens Brentano/Archim von
                  Armin und Nany Intrator)
                  Du bist die Ruh’ (nach Franz Schubert, D 776, Text:
                  Friedrich Rückert)

                  プログラム書き出すだけで一仕事・・・😅

                  チロルの音楽バンド「フラヌイ」が
                  ウィーンでコンサートする、となったら
                  時間が許す限り、絶対に行く(きっぱり)

                  マルクス・クラーラーと
                  アンドレアス・シェットの編曲する
                  不思議な響きのクラシックも楽しいけれど
                  今回のような
                  創立30周年記念の
                  大掛かりなプログラムも素晴らしい。

                  ・・・って、フラヌイって創立30年とは 😳
                  メンバーの歳は全然変わっていない感じがするけれど
                  現代音楽レーベルのコルレーニョで
                  このグループ見つけたのも
                  かなり過去の話になるんだなぁ。

                  今回はフラヌイの音楽が中心ではなく
                  アルトゥール・シュニッツラーの「輪舞」からの朗読と
                  無声映画「フロイライン・エルゼ」に
                  パロディで声をつける2人(+フラヌイの音楽)が中心。

                  「輪舞」の朗読者の男性の方の名前を見て
                  ひっくり返ったワタシはアホだと思うんだけど
                  この名前、演出ではしょっちゅう見ていたけれど
                  俳優さんとして舞台で見るのは初めて・・・

                  「輪舞」って、何回か舞台でも見ているし
                  現代オペラにもなったものを鑑賞した事もあるし
                  フォルクス・オーパーでバレエにしていたプロダクションは
                  結構しつこく何回も観ているんだけど

                  テキストって、こんなに皮肉の効いた
                  笑えるものだったっけ?

                  演劇で鑑賞した時には
                  登場人物の社会層の違いによる
                  言葉の選び方とかアクセントに意識が集中していたけれど
                  この2人のやり取り
                  特に女性の方の声の使い方、話し方の差異が素晴らし過ぎて

                  演劇(シナリオ)って
                  それを実現する俳優さんが居てこそのモノなんだなぁ・・・
                  だって、楽譜だって、そのままでは音楽とは言えず
                  演奏する人が居て音楽になるんだもん。
                  演劇も同じで
                  シナリオ読んでいるのと
                  俳優さんが舞台でそのセリフを実際に演技するのとでは
                  全く印象が違う。

                  ちょっと笑いが出てしまうような
                  男女の駆け引きとやり取りに
                  フラヌイの音楽が
                  ほとんど意識にのぼらない状態で
                  あまりに自然に聴こえてくる。

                  フロイライン・エルゼの映画に
                  パロディなセリフと音楽をつけた作品は
                  以前に鑑賞した記憶がある。

                  だから2回目なんだけど
                  いや、それでも、むちゃくちゃ笑えるわ。

                  シュニッツラーのフロイライン・エルゼは
                  アカデミー劇場で、演劇として観た事があるし
                  まぁ、シュニッツラーの生きていた時代と
                  今とでは違うから
                  当時の状況を鑑みないと
                  理解しにくいのだが
                  (いや、若い潔癖な女性であれば
                   エルゼの自殺も理解できるんだろうけど
                   サウナとか演劇とか(以下自粛))

                  この無声映画のパロディは
                  お父さんの破産シーンが
                  株の逆掛けで大儲けしてしまったり
                  お父さんが発明家で
                  あちこちで大発明を拒否されたり
                  ・・・その他、ここでは書けないギャグの連続。
                  (オリンピックのマークの前で
                   アウディの車の話とか(爆笑))

                  もちろん、映画とか朗読とかあるので
                  全員、マイク使用で
                  リートを歌うユリアン・プレガルディエンまで
                  マイクを装着しているけれど
                  正統的なドイツ・リートと言うのではなく
                  あくまでも「民謡的」なリートだし
                  マイク付けていても
                  その美声は充分に楽しめる。

                  フラヌイは出身地のチロルでは
                  あまりにラディカルと言う事で大変だったようだが
                  ラディカル・・・とは言い難いなぁ。

                  クラシックではないけれど
                  民俗音楽というワケでもなくて
                  その意味では
                  中途半端?と言えない事もないけれど
                  オーストリアの田舎(良い意味で)の音楽隊で
                  良き伝統を踏襲しながら
                  クラシック音楽に踏み込む点からは
                  唯一無二のユニークな音楽グループではある。

                  長いコンサートだったけれど
                  いつものフラヌイのコンサートと同じく
                  とても楽しめた私に
                  (と言うより、フラヌイは
                   「楽しめる」コンサートを目指していると思う)
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                  仮面をつけた演劇グループの公演もあったけれど
                  これはちょっと私の好みでもなかったし
                  内容もよく分からなくて意味不明だった。すみません。

                  チェレステ・コルテッリーニとその時代

                  0
                    2023年10月16日 19時30分〜21時

                    Palais Mollard - Salon Hoboken

                    Celeste Coltellini und ihre Zeit

                    講演 Dr. Carola Bebermeir
                    ソプラノ Marta Friðriksdóttir
                    テノール Jakob Nistler
                    バスバリトン Seokju Hong, Jeongje Yeom
                    ピアノ Prof. Christoph U. Meier

                    „Il mio ben quando verrá“
                     aus der Oper „Nina ossia La pazza per amore“
                     von Giovanni Paisiello (Musik) und
                     Giovanni Battista Lorenzi (Libretto), 1789

                    „Via largo“
                     aus der Kurzoper „Prima la musica e poi parole“
                     von Antonio Salieri (Musik) und
                     Giovanni Battista Casti (Libretto), 1786

                    Quartett „Dite almen, in che manchai“, KV 479 (1785)
                     Einlagestück von Wolfgang Amadé Mozart
                     für die Oper „La villanella rapita“
                     von Francesco Bianchi (Musik) und
                     Giovanni Bertati (Libretto), 1783

                    図書館大好き人間のワタシは
                    オーストリア国立図書館からの
                    お知らせメールのチェックは欠かさない。

                    「音楽の国」である(笑)オーストリアでは
                    図書館もコンサート・ホールになるのだ。
                    音楽サロンと言う催物があって
                    今回はちょうど夜の予定がハマったので(珍しい)
                    モーツァルトと同時代のプリマドンナをテーマにした
                    講義付きコンサートに行って来た。

                    オーストリア国立図書館、と言えば
                    観光客には、プルンクザールが知られていると思うけれど
                    実はホーフブルク宮殿内以外に
                    音楽コレクションが
                    旧市街のモーラル宮殿内にある。
                    (同じ宮殿内に地球儀(宇宙儀含む)博物館もある)

                    何せ「宮殿」だから
                    立派な音楽サロンがある。
                    (もちろん、そんなに大きくはないが。)

                    ヨゼフ2世の統治時代に
                    ウィーンの宮廷劇場でも活躍した
                    イタリアのプリマドンナ
                    チェレステ・コルテッリーニのスケッチ・ブックが
                    オーストリア国立図書館に寄贈された記念のコンサート。
                    コルテッリーニの子孫の家族が所有していたものだそうだ。

                    音楽の才能も美術の才能もある人って
                    メンデルスゾーンなんかもそうだけど
                    天は二物を与えず、って
                    絶対ウソだよね。
                    二物も三物も、それ以上のものも持っている人が
                    私の周囲には数多くいる。

                    このスケッチブックを題材に
                    博士論文を書いた学者が
                    講演をして
                    その間に、いくつかの歌を
                    ウィーン音楽大学の学生が歌う、と言う趣向。

                    講演そのものは
                    ううう、その時代の知識もないし
                    あまり興味もない上(すみません)
                    話し方が単調すぎて(ごめんなさい)
                    寝落ちしてしまったんだけど 🙇

                    アリアはものすごく面白かった。

                    ソプラノ歌手はアイスランド出身との事で
                    名前をどう読むか、さっぱりわからない上
                    特殊文字があって
                    仕方なくアイスランド語をDLしたけれど
                    (その後、すぐに消しました(笑))

                    最初のアリアは、ものすごく緊張していたけれど
                    緊張していても
                    歌うテクニックはしっかりしていて
                    ダイナミック・レンジも大きく
                    表現も素晴らしい。

                    2曲目の演奏前に
                    ピアノ伴奏もしている教授が
                    「当時は、コロラチューラもスープレットも
                     ドラマチック・ソプラノも
                     みんな、一人の歌手が歌わねばならない事が多かった」
                    という説明に合わせて
                    ソプラニストが様々な表情と身振りを見せるので
                    すごくチャーミング。

                    変わり身のバリエーションの多いサリエリの曲を
                    各曲、それぞれの表情をつけて
                    イタリア語、全然理解できないけれど
                    歌っている内容(だと思われる)の雰囲気は
                    声の表情と、身振りと、顔の表情で
                    ものすごく伝わって来る。

                    しかも歌いながら演技するのが、本当に楽しそうで
                    聴いている方も、何だか釣られて幸せな気分になってくる。
                    (どうせ単純な人間ですワタシ)

                    最後はバリトン、バスバリトンとテノールを交えてのアリアで
                    教授の説明によると
                    貴族に気に入られた村娘が
                    麻薬で眠らされて、宮殿に連れて来られ・・・って
                    何そのストーリー、犯罪小説かよ・・・(笑)

                    バロック音楽とかモーツァルトの時代の音楽とか
                    あまり興味がなかったんだけど
                    こうやって、サロンで親密な雰囲気で聴いてみると
                    面白いなぁ。
                    自分が貴族の友人で
                    プライベート・サロンに招かれているような気分で(違!)

                    ちなみに、このコンサート、入場料無料。
                    プログラムも無料でクロークもセルフサービスで無料。

                    今はオペラ座だの楽友協会とかコンツェルトハウスとか
                    そこそこ費用のかかるナイト・ライフを楽しんではいるけれど
                    破産しても
                    ウィーン音楽大学での(特に現代音楽の)無料コンサートや
                    図書館でのコンサートなど
                    意外に、無料で楽しめてしまうコンサートも多いのが
                    ウィーンの良いところだろうと思う。
                    (もちろん、ウィーン大学の講演会も色々あるし
                     社会人が通えるように、夜の講義なども数多い)

                    税金や社会保険料が高いのは
                    まぁ、仕方ないか(笑)と
                    ついつい、こういうプレゼントみたいな素敵なコンサートに行くと
                    納得してしまう単純な私に
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                    最後のアリアでちらっと歌った
                    バスとバリトンも素晴らしかったが

                    3曲歌ったソプラノが
                    本当にチャーミングで華があって
                    サロンが小さかったので声量の判断は控えておくけれど
                    歌って演技するのが楽しい、という雰囲気が
                    ものすごく伝わって来て
                    才能と努力で伸びていく人だろうな、と思った。

                    あれだけ歌えるテクニックがあれば
                    バロック・オペラにものすごく向いていると思う。
                    これからが楽しみな人だ❤

                    ギュンター・グロイスベック + マルコルム・マルチヌー

                    0
                      2023年9月16日 19時30分〜21時35分

                      Musikverein - Brahms Saal
                      バス Günther Groissböck
                      ピアノ Malcolm Martineau

                      Robert Schumann (1810-1856)
                       Blondels Lied, op. 53/1
                       Die feindlichen Brüder, op. 49/2
                       Belsazar, op. 57
                       Die beiden Grenadiere, op. 49/1

                      Hans Rott (1858-1884)
                       Der Sänger
                       Geistesgruß
                       Wandrers Nachtlied

                      Anton Bruckner (1824-1896)
                       Im April
                       Herbstkummer
                       Mein Herz und deine Stimme

                      Hugo Wolf (1860-1903)
                       Drei Lieder nach Gedichten von Michelangelo Buonarroti
                        1. Wohl denk ich oft an mein vergangnes Leben
                        2. Alles endet, was entsteht
                        3. Fühlt meine Seel das ersehnte Licht

                      *** Pause ***

                      Richard Strauss (1864-1949)
                       Heimliche Auffoderung, op. 27/3
                       Zuneigung, op. 10/1
                       Allerseelen, op. 10/8
                       Befreit, op. 39/4

                      Gustav Mahler (1860-1911)
                       Nicht wiedersehen!
                       Revelge
                       Zu Straßburg auf der Schanz
                       Der Tamboursg’sell
                       Urlicht

                      アンコール
                      Franz Schubert: An die Musik

                      ギュンター・クロイスベックって
                      昨日、ダフネでペナイオス歌ってたよね?
                      で、明日は
                      トリスタンとイゾルデでマルケ王を歌って
                      月曜日には、またダフネ・・・

                      その間に1日だけ空いている日に
                      ドイツ・リートの夕べって
                      なにこのひと、超人ですか?

                      人の体力に目を剥く前に
                      プログラム構成が、これまたすごい。

                      前半は比較的マイナーだが
                      バラードでまとめ
                      後半のリヒャルト・シュトラウスとマーラーの
                      見事なドラマツルギー!!!

                      リートの夕べは
                      舞台が見えない席だと
                      9ユーロというのも助かる。
                      どうせ手元の歌詞を見ているから
                      別に歌手もピアニストも見えなくても良い(笑)

                      シューマンのブロンデルのバラードは
                      何せほら、ここ地元ですから(爆笑)

                      でもグロイスベックの語り口が巧い。
                      もともとの深い美声の色を
                      様々に変えて、ストーリーを語って来る。
                      シュトローフェン・リートで
                      最後の一文は繰り返しなのだが
                      シューマンが、ずっと
                      この最後の一文の和声を
                      トニカで終わらせず
                      最後に持ってくるつもりだな、と思っていたら
                      もちろん大当たり 🤗
                      まぁ、そりゃそうだ
                      まだワーグナーという人は出現していない。

                      同じシューマンのベルシャザル
                      異国情緒に満ちた
                      ピアノの分散和音の美しさに陶然。
                      もちろん、ドラマチックなストーリーも
                      あの美声で語られて
                      物語に夢中になってしまう。

                      ハンス・ロットやブルックナーが
                      ドイツ・リートを作曲していた事なんか
                      不勉強で知りませんでした、ごめんなさい。

                      ヴォルフは比較的マイナーな
                      ミケランジェロだが
                      しかし、この皮肉っぽい歌
                      ドラマチックに歌うなぁ・・・

                      驚きの後半
                      席がかなり空いたので
                      (前半で帰った人は何だったんだろ)
                      こっそり、歌手と舞台の見える席に移動したら

                      登場した人、誰ですかこれ?
                      背が高くて、イケメンで
                      燕尾服をバッチリ決めて
                      私、近眼だし
                      まさか今日、オペラ・グラスを持って来てないから
                      そこまで見えるワケじゃないけど
                      (どうせ舞台見えないと思っていたので)

                      グロイスベックって
                      今まで、国立オペラ座で
                      コミカルなバスの役しか見てないので
                      ヒゲが濃くて
                      歌う時には口がひん曲がって
                      ボロボロの服(現代演出あるある)を着て
                      出てくる冴えない中年というイメージがあったのに
                      この人、衣装もメイクもヒゲもないと
                      こんなにイケメンのイケてる人だったの?(って失礼な🙇‍♀️)

                      リヒャルト・シュトラウスの
                      Heimliche Aufforderung という
                      派手な曲で最初からぶち上げて
                      女性を口説く色っぽい内容の後に
                      Zuneigung で激しい愛の告白と苦しみ
                      ・・・でその後に
                      Allerseelen ですよっ!!!
                      愛の告白をしたお相手は
                      3曲目でお亡くなりになっているという・・・
                      更に続いて、最後が Befreit って
                      自分も死んじゃう
                      何このドラマツルギー。
                      4曲で愛と死のドラマを描き切っちゃった。

                      と思ったら
                      次のブロックのグスタフ・マーラーは
                      子供の不思議な角笛の兵士の曲を続けて
                      Nicht Wiedersehen! で、こちらも涙腺崩壊しそうなのに
                      歌っているご本人も(ほら、舞台と歌手が見えるから)
                      時々、上を向いて涙を堪えているような感じ。
                      いや、演技だと思うんだけど
                      次の Revelge でのストーリー語りのリアルさ

                      更には
                      Zu Straßburg auf der Schanz って
                      マルチヌーのピアノのアルペン・ホルンも素晴らしいけれど
                      グロイスベックの声量だったら
                      この曲はオーケストラ伴奏で聴きたいくらい
                      脱走から連れ戻された兵士の嘆きを
                      この上ない悲痛さで綴って行って
                      最後は Der Tamboursg’sell で
                      死んでもラッパを離しませんでしたのストーリー

                      ・・・にアタッカで
                      Urlicht を繋げるって
                      これ、ルール違反だろ!!!!!
                      いやもう、何ですかこのドラマは。
                      戦争の悲惨な状態を
                      これでもか、という程に
                      痛々しく語った後の救済って

                      あ〜、ダメだこれ。
                      声の良さも素晴らしいけれど
                      (ウィキペディアには
                       歌手としての専門教育を受ける前に
                       声を聴いた先生が
                       運転免許を持っていないフェラーリの持ち主
                       と称した、とある)
                      天性の声の良さに加えて
                      徹底的に、そのシーンに浸って
                      その役どころをモノにしてしまう演劇性がある。

                      ここまで役にハマってしまうとは
                      あなたの本当のお名前は
                      北島マヤとかおっしゃるのでは?
                      あ〜、恐ろしい子・・・

                      声の表現や
                      身体の使い方で
                      役を体現して見せるというのは
                      もちろん演技かもしれないけれど
                      それが本気で役に入ってるな、と
                      聴衆に感じさせるまでに徹底しているのは
                      大したもんだと思う。

                      昨日のダフネも良かったけれど
                      天性の演劇人でオペラ歌手で
                      ドイツ・リートを歌っても
                      そのドラマ性を発揮するプログラムを組めるだけの
                      知性もある人なんだなぁ、と

                      その体力・気力、声の良さとカッコ良さ以外にも
                      感服してしまった私に
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                      楽友協会ブラームス・ホールの
                      このリートのチクルスは
                      ドイツ・リート百戦錬磨みたいな
                      年配の聴衆が多い(ワタシもか?)のだが
                      マイナーとポピュラーを取り混ぜての素晴らしさ。

                      アンコールに
                      もしかしたらこの世から消える曲を歌うかと思ったが
                      アナウンスがあってから
                      (声が深すぎて、反響で響きすぎて
                       内容がほとんど聞こえない(汗)
                       でも、喋っている声も、むちゃ美声・・・)
                      シューベルトの音楽に寄すって
                      この人、天性の才能もあるけれど
                      本当に音楽が好きなんだろうなぁ、と
                      つくづく思った。
                      (演技かもしれないが
                       演技をリアルに聴衆に思い込ませるところは
                       演技の才能ではある)

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