Theater an der Wien
Kammeroper
Von 0 bis Oper
Ein Last minutes Opernabend
LateNight
ワークショップ指導 Aleksey Igudesman
指揮 Amit Rosenblum
歌
Erica Alberini
Martina Neubauer
Cinzia Zanovello
Johannes Pietsch
ダンス Fabian Tobias Huster
Camerata Masaot Wien
第一バイオリン Lok-Lok Hoi, Angela Lin
第二バイオリン Gabriel Karger, Dominika Witowicz
ビオラ Aliona Komarovskaia
チェロ Marlene Muthspiel
コントラバス Johannes Eder
ピアノ・キーボード Hibiki Kojima
アレクセイ・イグーデスマンの名前があれば
躊躇せずにチケットを買ってしまう私。
なのだが
今回はイグーデスマンの出番はほとんどなし。
本人もバイオリン持って来てなくて
最初のアナウンスと
最後に出演者全員と踊っただけ。
だったら、どういう公演かと言うと
MUK (Musik und Kunst Privatuniversität Wien)
ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学の学生が
短期間で作ったオペラを披露。
これは Work in process/Work in progress なので
公演後にバーで出演者と観客が交流して
作品を変えて行く可能性も開かれているらしい。
ただし、オペラとは言っても
イグーデスマンの指導だから(笑)← 深い意味はない
新曲ではなくて
既存の曲の引用、アレンジ、おちょくりに徹している。
オーケストラとマエストロの紹介の後
アイネ・クライネ・ナハトムジークの演奏中に
ハエが飛んで来て
マエストロがハエを追いかけて
指揮棒で捉えようとするので
テンポが狂いっぱなしで
とうとう、指揮棒ではなくて
ハエ叩きで指揮して
指揮者の譜面台に止まったハエを
コップで捕まえて、演奏終了。
出て来たダンサーが
オーケストラを後ろに移動させて
出て来た歌手たちは
オーディションの審査員という役柄。
だが、オーディションに誰も来ない事が判明。
その後は
それぞれの歌手が
その特質(役柄)を活かして
色々なオペラを歌いまくり(笑)
遅れて来たカウンター・テノールは
SNSオタクで
ずっとスマホで自分を撮りながら
(で、スマホに投げキッスとかしながら)
トラヴィアータを歌っちゃうとか。
司会のダンサーに負けずに
踊れるソプラノも居て
アリアを10ヶ国語くらいで歌ったのだが
(ダンサーが各国旗を翳す)
ほとんど歌詞がわからなかったのは
ちょっと残念・・・
ジョークあり
混乱あり
歌あり、ダンスあり、演技ありで
(みんなが泣くところには大笑いした)
最後はハエのジョークで締めて
イグーデスマンがアナウンスして
出演者全員と踊って終わり。
学生とは言え
みんな優秀だし
芸達者だし
まぁ、1時間半ほどの演目で
かなり観客をのせたし
(コーラスがない、というので
ホフマンの舟唄(の替え歌)を
観客に歌わせる)
イグーデスマンは
クリエイティブさ云々を強調していたが
まぁ、クリエイティブであるかどうかはともかく
学生公演としては、まずまずの出来でしょう、うん。
その後、バーで
出演者と交流して
正直な感想を聞かせて下さい・・・という流れだったが
たぶん、これ、来ている人の大半は
学生の友人、知り合い、親戚、近所の人などで
家族で大挙して来ていると思うので
私が行ったら、完璧にアウェイ。
こんな短期間でオペラを作ったのは偉い
と、観客が言っていたけれど
オペラを短期間で作成する、というのが
観客に料金を徴収して
見せる作品の主旨になっているのは
何だかヘンだと思うんですよ、ワタシは。
だったら、じっくり時間をかけて
きちんと「作品」として提供できる自信作の方が良かった
・・・と思ってしまうワタシは
どうせ気難しい意地悪婆さんです(すみません)
オペラという題材を取り扱うなら
マドリガルからバロック・オペラ(モンテヴェルディとか)
古典派作品からロマン派、続いてワーグナーで
ヴォツェックかルルまで包括して
最後はアデスとかライマンとかリゲティとか・・・
なんて考えてしまう
毒されたババアの私に
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