シャハー・ビンヤミニ オハッド・ナハリン

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    Festspielhaus St. Pölten 2019年5月18日 19時30分〜21時15分

    Shahar Binyamini, Ohad Naharin

    Today I will Do What I Want
    振付 Shahar Binyamini
    衣装 Diego Andrés Rojas Ortiz
    ダンサー(アマチュア)
    Lisa Dička, Lino Eckenstein, Annemarie Fressner, Gabi Gleiss
    Beatrix Lientscher, Friederike Meyer, Ulrike Moser-Weinberger,
    Lasusa Obermayer, Margarete Spornberger, Michael Waldeck

    Ballroom
    振付 Shahar Binyamini
    衣装 Diego Andrés Rojas Ortiz
    照明デザイン Gabriel Chan
    サウンドデザイン Daniel Grossman
    写真 Andreas Waldschütz
    ダンサー
    Amie/Blaire Chartier, Kai Shun Chuang, Laura Cornejo, Carmela Di Constanzo,
    Josianne Fleming, Elena Francalanci, Times Laza, Seung Ju Lee,
    Panos Malactos, hugo Olagnon, Mateusz Piekarski, Hanna Röckner,
    Maro Stavinou, Emma Farnell-Watson

    Decadance
    振付 Ohad Naharin
    衣装 Diego Andrés Rojas Ortiz
    ダンサー
    Desi Bonato, Amie-Blaire Chartier, Kai Chun Chuang, Laura Cornejo,
    Clara Cozzolino, Carmela Di Costanzo, Josianne Fleming,
    Elena Francalanci, Andrea Givanovitch, Camille Jackson, Gabriel Lawton,
    Timea Laza, Seung Ju Lee, Panos Malactos, Chiara Mocci, Hugo Olagnon,
    Mateusz Piekarski, Serena Pomer, Hanna Röckner, Maro Stavrinou,
    Jade Stenhuis, Jack Thomson, Emma Farnell-Watson

    シャハー・ビンヤミニの GAGA と
    オハッド・ナハリンと言って
    あっ、バットシェバ舞踊団ね、とわかる人は
    このブログの読者でも少ないかもしれない。

    こういうものを持ってくるのがサンクト・ペルテンの良いところ。
    しかも、今日の公演は
    事前にサンクト・ペルテン祝祭劇場から電話がかかってきて
    上のギャラリーは閉めるので
    平土間の席をご用意します。
    公演前にチケットを代えて下さい、との事で
    何と平土間で鑑賞!!!!

    しかし、なんだか、いつもの客層と違うぞ。
    若い人が多いし
    ジモッティも多いけれど
    外国語をずっと話している観客がむちゃくちゃ多い。

    サンクト・ペルテンは田舎の(失礼)劇場なので
    ウィーンか、あるいは低地オーストリア州の
    地元の観客がほとんどなんだけど・・・

    プログラムを買ったら
    ちょっとだけ謎が解けたかも。

    最初の演目のダンスは
    アマチュアで GAGA のコース受講者が踊っているのだ。
    スタイルそこそこだし、綺麗なキラキラのドレスを着ているけれど
    プログラムの写真を拝見すると
    1人、若い子を除いて
    (この若い子はダンスのレベルが全く違った!!!)
    どう見ても私より、ずっとお歳を召した方々・・・

    もちろん、若い頃はダンサーでした、という
    経歴があるのかもしれないが
    (だって、そこそこ踊ってはいたのである)
    この人たち、きっと
    舞台で踊る、と言うので
    親戚一同、友人一同を引き連れて来たに違いない(邪推)

    加えて、本来のダンサーたちの国籍が
    カナダ、ブラジル、イタリア、台湾、アメリカ合衆国
    フランス、オーストラリア、ハンガリー
    韓国、キプロスにポーランドという多様性。

    で、たぶん、このダンサーたちの
    親戚やご友人やダンス仲間が大挙して来ているに違いない(邪推)

    公演開始の5分くらい前から
    アマチュア・ダンサーが舞台の上で踊っている。
    (ほとんどの観客は眼中に入っていない(笑))
    舞台が暗くなってから、腹の底に響く低周波でのダンス。

    いや正直、最初は
    えっ?!アマチュア・ダンサーの演目かよ?と
    げっそりしたのだが

    次の Ballroom が凄かった。
    照明は暗いし、衣装も暗いので
    一人一人のダンサーはあまり見えないのだが

    集団で動く、その動きの見事さ。
    フォーメーションの素晴らしさ。

    Ballroom って何なんだろう、と思っていたら
    ダンサー全員が両手にボールを持って踊るのだ。
    普通 Ballroom って舞踏会会場だと思っていたので
    ダンサーのボールには驚いた。

    これ、ワールド・プレミエだそうで
    ビデオ・クリップがないのが残念。
    (サンクト・ペルテンのビデオ・クリップは
     不気味なだけで、全然、その良さがわからない)

    グループにまとまったダンサーが
    細かい動きで描いていく方式は
    ノイマイヤーの「春の祭典」のイソギンチャクもあったけれど
    シャハー・ビンヤミニの振付は
    もっと細かくて、精密で
    その分、多数のダンサーになった時の迫力は半端じゃない。

    ストーリーがある訳ではないけれど
    グループとしての動き、ソロの動きだけで魅了される。

    幕間の後
    ダンサーが舞台に揃っていて
    ひな壇みたいに並んでいる前に
    メンバーが1人出て来て
    携帯電話を消して下さい、というのを
    訥々と英語で話す。
    (そりゃ、スマホのあの光は、周囲にも迷惑だし
     舞台の人にも迷惑だ。)
    これから40分は、どうぞスマホは忘れて
    電源を切って、バッグかポケットに入れて下さい。
    ・・・とまで言ったのに
    途中で携帯鳴らした人がいた。
    (けど、もう、あれはどうしようもないわ)

    ナハリンの作品で
    ダンサーの衣装はカラフル。
    同じく、ダンサーの集団での動きの面白さで魅了する。

    同時にダンスのソロも入って
    これが、ものすごくユーモアに満ちているスケッチ。

    途中で短い休憩が入って
    同じく英語で訥々と説明が入って
    最後の20分。

    いや、でも、このダンスって
    どう言語で記述して良いのか、よくわからん。

    と思ったら、パリ・オペラ座のクリップがあったので
    下に貼っておく。
    オープニングの3分だけだが
    言語で記述が難しいのはわかって頂けると思うので。



    公演前に作品解説をしてくれた人が
    現在、GAGA ダンス言語について、ドクター論文を書いている
    ザルツブルクの大学生で
    何回もテルアビブのバットシェバ舞踏団にも行っているとの事。

    ・・・ところで、学生の発表って
    何故、みんな、途中の合いの手に Genau って何回も言うんだろう?
    (いや、ウィーン大学で、学生の発表を聞いていると
     みんな必ず合いの手に Genau って言うので
     不思議だなぁ、と思っていたら
     ウィーンだけじゃなくて、ザルツブルクでも同じなのか)
    それとも、この Genau というのは
    大学生言語じゃなくて、若い人たちの流行り言葉なのかしら、と
    くだらない事が気になった私に
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    ハングリー・シャークス #fomo - the fear of missing out

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      Festspielhaus St. Pölten 2018年11月2日 19時30分〜20時30分

      Hungry Sharks
      #fomo - the fear of missing out

      振付 Valentin Alfery
      振付助手 Frague Moser-Kindler
      プロダクション・衣装 Duśana Baltić
      照明デザイン Joe Albrecht

      ダンサー Farah Deen, Olivia Mitterhuemer, Moritz Steinwender,
      Patrick Gutensohn, Valentin Alfery
      使用音楽 Darkside, Nicolas Jaar, Tipper, Old Boy OST

      オーストリアのアーバン・ダンス・カンパニー
      ハングリー・シャークスの公演。

      アーバン・ダンスは、もともとストリート・ダンスで
      ブレイク・ダンスやヒップホップなど。
      今回のプロダクションは4年前に作られたもので
      テーマは、タイトルが示す通り fomo = the fear of missing out

      5人のダンサーが
      電気ケーブルやスマホを使い
      スマホ照明を客席に当てたり
      歩きスマホをしたり(その後ろには電気ケーブルに繋がれたダンサーがいる)

      ただ、その具体性は
      表現としてのダンスの優位性を浸潤するものではなく
      ダンスはダンスとして
      ものすごく水準の高いところで、しっかり魅せてくれる ♡

      (常日頃から言っている通り
       私は「健全な青年の主張」を芸術でやる事は
       あまり好きじゃないので
       やっぱり芸術は芸術として鑑賞したい)

      いやもう、アーバン・ダンスの踊り手って
      クラシックやモダン、コンテンポラリーとはまた違って
      身体のバランス感覚の良さには舌を巻く。

      オーストリアのカンパニーなので
      (まぁ、ダンサーは国際的・・・とは言っても
       やっぱりオーストリア(笑))
      ヘンにワイルド過ぎず、そこそこ良い感じに上品。

      プログラムに、このカンパニーの創設者で
      振付師のヴァレンティン・アルフェリーのインタビューが載っていたが
      もともと、舞台芸術の出身で
      アーバン・ダンス(ストリート・ダンス)の特色は
      街路で行なうために
      つまらなければ観てくれる人がいない事
      というような内容が書いてあり

      う〜ん、確かに、その意味では
      美しい劇場に着飾った男女が集うような枠組みがないだけに
      水準が低ければ、そのまま消えていく芸術なんだろうなぁ。

      ブレイク・ダンス、ヒップホップ、ストリート・ダンスについては
      読者の皆さまもご存知なので、何も言わないけれど
      他のダンスとはまた違う特色と表現があって
      ともかく、カッコいい(語彙が貧弱だから、それしか言えない)

      ところでこの公演
      まとめて今シーズンのダンス公演のチケットを買った時に
      公演一つだけ、ギャラリーが閉鎖されるので
      平土間の席にするわね、と言われた公演である。

      いや、平土間なんて良い(=高い)席に座った事がないので
      ドキドキしていたのだが
      前の男性が、身体が大きくて
      舞台の3分の1くらい(しかも真ん中あたり)が見えないじゃないの(涙)

      この劇場、平土間でも比較的傾斜はあるのだが
      それでも前に大柄な人が座ったらオシマイなのか・・・
      だったら、ギャラリー最後の列の貧民席の方が
      舞台全体は見えただろう。

      何故平土間になったか、よくわからなかったのだが
      会場見て納得。
      平土間の後ろの方もガラガラ。
      (上は全部クローズ)

      人気がないから、というよりは
      11月1日(木曜日)が祝日だったので
      地元の人は一斉に2日に休みを取って4連休にしてしまうため
      なか日に、わざわざ劇場に足を運ぶ人が少ない、という理由だったのか。

      公演後に、ダンサーと振付師、プロダクション担当が舞台に出て
      劇場の担当者からのインタビューと
      観客からの質問の時間が設けられた。
      私も残って、21時まで話を聞いてから
      ウィーンまでのドライブの間のラジオで

      今日、このダンス公演のために諦めた
      楽友協会でのウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサートの
      ライブ中継を聴いていた。

      ・・・ううう、最後にスクリャービンの法悦の詩を演奏したのか。
      ウィーン放送交響楽団の金管、巧いなぁ。
      楽友協会の、あの芳醇な音響で
      しかもベストのシートで聴けていたら
      (このコンサートは自由席である)
      それはそれで、すごい体験だったに違いない。

      身体が2つないのが
      本当に残念な気がしている欲張りな私に
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      今回のテーマで扱われた fomo だが
      私は世代が違う(笑)← ものすごく重い初期の携帯電話を使っていた世代

      SNSも、チャット・ルームの初期から
      色々と経験して来たので
      それなりの良さ・悪さは、ある程度は理解しているのではないかと思う。
      よって、fomo 的なものはございません。
      (それでなくても、やりたい事、楽しい事は山ほどあって
       自分で自分の首を絞めている傾向にある・・・(^_^;))

      Xavier Le Roy "Le sacre du printemps [2018]"

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        MuseumsQuartier - Halle G 2018年8月12日 18時〜19時
        IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

        Xavier Le Roy
        Le sacre du printemps [2018]

        コンセプト Xavier Le Roy
        パーフォーマンス Alexandre Achour, Salka Ardal Rosengren, Scarlet Yu
        音楽 Igor Stravinsky
        サウンド・デザイン Peter Boehm
        録音 Berliner Philharmoniker dirigiert von Sir Simon Rattle

        コンテンポラリー・ダンスの分野では
        ぶっとんだケッタイなダンサーがものすごく多いのだが
        というより、そういう人しかいないような気もするが
        ザビエル・ル・ロイのケッタイさというのは
        かなりユニークでワタクシ好み。

        この分子生物学者からダンサーに転向した
        ケッタイなフランス人を発見したのは
        2007年の、この「春の祭典」(ソロ・ダンス)だった。

        残念ながら、その頃のブログは跡形もなく消失したのだが
        その時の印象は鮮やかに残っている。

        サイモン・ラトルが「春の祭典」を指揮するのを見て
        インスピレーションを得て
        指揮法を勉強し、ラトルのところにも押しかけて
        指揮姿をダンスとして作品にした最初のバージョンが2007年だった。

        だいたい、これ観に行った時
        ラトルもウィーンでコンサートしてたんだもん(偶然の一致)

        指揮者の指揮姿って、時々、本気でダンスっぽくなる事があって
        あの動きをダンサーが振付したら面白いだろうなぁ、と思っていたら
        ル・ロイがやった、という感じか。

        まぁ、誰もが考えそうなアイデアだが(と言うと身も蓋もないけれど)
        誰もが考えるだけで実現しないという意味ではやはりユニーク。

        当時2007年のパーフォーマンスでは
        ル・ロイが一人で、「春の祭典」の最初から最後まで
        向こうむいて立ったり、こっち向いて立ったりで
        ラトルの指揮姿の模倣?をやってくれたのだが

        アインザッツが指揮者っぽく直前に出るのではなく
        音楽と同時に出ているのが
        ダンスと言えばダンス。

        名だたる大物指揮者の正面からの指揮姿を観まくっている私には
        その微妙なズレのなさが、ちょっと気持ち悪かった。
        (あのタイミングではオーケストラは演奏できません・・・たぶん)

        さて、ル・ロイは怪我をしたそうで
        (本人、今年55歳・・・ みんな歳を取る ← ワタシもだが。
         コンテンポラリー・ダンサーは平気で高齢でも踊るけど)
        今回は「春の祭典」2018年バージョン(のオーストリア初演)

        女性ダンサー2名と男性ダンサー1名
        総計3人のダンサーで、曲のパートを割り振り
        時々、一緒に踊る。

        細かい部分での振付の手は入れているのだろうが
        基本的に2007年のル・ロイの振付を忠実に踊っていて

        あ〜、わっはっは
        ラトル、その動き、するよね・・・

        という部分が見受けられ
        ラトルの指揮姿を知っていると、ちょっと笑える。

        ただ、今回は「指揮姿の模倣」というよりも
        もっと「コンテンポラリー・ダンス」になっていたような気がする。
        指揮姿をそのまま、ではなく
        そこから、音楽と一致したダンス表現を刻み出した、という印象。

        しかも世相を反映してか
        今回は女性ダンサーが2名。
        女性の指揮者も増えて来たので、あまり違和感はない。

        音楽とぴったり一致した動きで
        最初のアジア系女性ダンサーの
        キビキビした動きは見事だった。

        男性ダンサーは表情が豊か。
        さすがに男性の体型なので、振りが派手に見えるが
        しっかりとリズムに乗っていて
        ちゃんと4拍子とか振ってるし(笑)

        もう一人の女性ダンサーは
        そういう振付だったのかもしれないが
        リズム感の欠如? か何かわからないけれど
        左手リズムが音楽と微妙にズレて遅れるところがあって
        ちょっと気になった。
        でも、そういう意図的な振付かもしれない。
        (ラトルだって、リズムに完璧に乗らず、遅れる事もある)

        音楽は途中で切って
        ダンサーが入れ替わり
        切った直前のところから、別ダンサーで踊るという趣向。
        ほんの一部、音楽なしのダンス表現だけというシーンと
        音楽だけでダンスなし、という場面も。

        指揮姿を知っていると
        ツッコミどころ(だって指揮じゃないもん、ダンスだもん)が一杯あって
        結構、ニヤニヤできる。

        ダンス表現としても面白いのだが
        どうしても指揮という、大元の動きが上半身だけなので
        (ジャンプする指揮者も居るけど)
        脚のステップが欠けているのが
        ダンス・ファンとしてはちょっと悲しい。
        (3人揃ってジャンプする場面はあるけれど)

        これにて、今年の IM PULS TANZ の公演は終わり。
        今年はあまり数多くは行かなかったのだが
        割に的を絞って行けたと思う。

        来週は少しナイト・ライフはお休みで
        その後は、グラーフェネック音楽祭が始まって
        せっせと車で通う予定の私に
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        ルイーズ・レカヴァリエ バトル・グラウンド

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          ODEON 2018年8月7日 19時30分〜20時40分
          IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

          Louise Lecavalier / Fou glorieux
          BATTLEGROUND

          コンセプト・振付 Louise Lecavalier
          パーフォーマンス Louise Lecavalier, Robert Abudo
          照明デザイン Alain Lortie
          音楽 Antoine Berthiaume, Steve Roach
          衣装デザイン Yso

          ルイーズ・レカヴァリエのダンス・パーフォーマンスは
          2013年に観ていて
          この時もひっくり返ったけれど
          (おヒマな方は、当時の記録は ここ です)

          今年は2018年
          ルイーズ・レカヴァリエは59歳・・・

          いや、信じられん。
          だって、1時間のパーフォーマンス
          しかもデュエットあるけど、出ずっぱりで
          更にはオデオンの中は、むちゃくちゃ暑い。

          座っているだけで、汗がジワジワ出てくるくらいで
          40度くらいあるんじゃないの、という会場で

          黒い長袖の、ピッタリしたパンタロンを履いて
          ず〜っと激しい動きをしているという
          人間とは思えないわ。

          しかも私とあまり歳違わないし・・・

          タイトルからは暴力的な感じがするけれど
          (なにせバトル・グラウンドだから、ケンカの場って感じ?)
          バトルを非常に抽象的に描いたもので
          ダンスとしての完成度が高く
          過激なところは、ほとんど気にならない。

          最初のソロから激しい動き。
          会場を目一杯に使いながら
          身体の細かい部分まで完璧にコントロールされて
          手足の激しい表現をしているのに
          体幹が全く揺らがない。

          すごい体幹してるわ、このダンサー。

          男性ダンサーが入って来てからの絡みも
          アクロバット的なリフトの連続技もあれば
          会場の後ろの壁にへばりついて
          ほとんど逆立ち状態でのダンスもある。

          これこそコンテンポラリー・ダンスの醍醐味。
          ともかくダンスとしての難易度、完成度
          バリエーションの多さに
          動きの面白さや、身体のカタチで
          最初から最後まで
          息もつかせずに観客を自分の世界にひっぱり込んで来る。

          その身体能力の凄さと言ったら・・・

          いや、シルヴィ・ギエムなんかは50歳で引退しちゃったけれど
          59歳で、これだけ見事な
          全く衰えを見せないダンサーって・・・絶句だわ、感嘆するわ。

          あまりに会場が暑いのには参ったけれど
          このダンスはすごい。

          クリップ見つけたので貼っておく。



          この激しい動きが1時間続くのだ。
          クリップだけでは想像できまい。

          日々の底知れない努力というのはあるにせよ
          天才というのは、本当に居るんだなぁ。

          ライブ・ギターの入った音楽も面白かったし
          (リズミックな繰り返しが多いが
           シーンに非常に合った音楽構成で見事だった)
          こういうダンスこそ
          コンテンポラリー・ダンスの理想型じゃないだろうか

          と、かなりコンサバな考えに囚われている私に
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          ここ数日、本当に猛暑で
          木曜日は38℃の予想。
          もっとも、数年前に40℃を記録した猛暑があるが
          そこまでは行かないようだ。

          ただ、ウィーンって・・・冷房ないですから(涙)
          市電も新型の一部のみに冷房があって
          通常の車両は、入ったらサウナ状態と化しています。
          (レストラン、カフェにもほとんど冷房なし。
           みんな、外に出てカフェしてる・・・)

          イヴォ・ディミチョフ セルフィー・コンサート

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            MUMOK - Museum moderner Kunst Stiftung Ludwig
            2018年8月6日 20時30分〜21時40分
            IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

            Ivo Dimchev
            A SELFIE CONCERT

            イム・プルス・タンツ常連の一人
            ブルガリア出身のマルチ・タレントのイヴォ・ディムチェフ。

            もうホントに、けったいなおっちゃんで(すみません)
            今までも散々、ヘンな事をしまくりの
            全身刺青・・・というのはダンサーにはよく居るが
            その刺青も、なんだかユーモアっぽいというか・・・

            コンピュータとキーボードを用意して
            今回、やったのは
            セルフィー・コンサート。

            はぁ〜い、みなさん、よくいらっしゃったわね。
            自分のスマホの用意は良い?
            どんどん撮ってね。

            という感じで、マイクを持って
            床に座った観客のところに出張サービス(笑)

            スマホのカメラの向きを変えられない人に
            歌いながらスマホをいじってあげたり
            自分も美しく撮られるように
            しっかり表情も身体の向きもコントロールしながら

            ・・・あ〜、この人、なんて歌が巧いの(驚愕)

            もちろんポピュラーだし
            マイク使って音量はかなり上げているんだけど
            音程の正確さだけではなくて
            まぁ、声を自由自在に使って

            男声的な低音から
            ファルセットのカウンター・テノールから
            更にはカウンター・テノールで可能な最も高い音域で
            見事なビブラートまでかけて
            うははは、ちょっと、いや、かなり惚れ惚れしてしまうわ。

            あちこちを回った後
            真ん中の椅子のあるところに戻って

            じゃぁ、これからキーボード弾いちゃうわよ。
            マイク持って、あちこち行くの、ちょっとしんどいから
            座ったまま、キーボード弾いて歌うけど
            これ、セルフィー・コンサートだから
            10秒待って、誰も来なかったら
            歌うの止めちゃうからね。

            周囲の観客が、自分のスマホを持って
            キーボード弾きながら歌っているディミチェフのところに行くんだけど

            これが・・・爆笑モノで。

            だって、来てる人の大半は
            モダン・ダンサーやパーフォーマー。

            若い人たちはセルフィーも撮り慣れていて
            写真のみならずビデオやらの機能も最大限に使った上

            歌っているディミチェフよりも
            もっと表情豊かだったり
            すごい格好して立ったり座ったり
            抱きついたり、キスしたり(もちろん男性です)
            とんでもないメイク・アップで出てくる女性とか
            歌っているディミチェフにスマホ・カメラのシャッターを押させたり

            歌も素敵で聴き惚れるし
            キーボードの演奏、あんな不安定な膝の上なのに
            むちゃくちゃ巧いし
            それに加えて、セルフィー撮りに出てくる人たちが
            あまりに面白すぎる!!!!

            数回、10秒以上誰も出て来なくて
            歌を止めそうになった瞬間もあったけれど
            必ず誰かがスマホ持って出てくるので
            1時間、ばっちり、歌も楽しく聴かせてもらって
            スマホ持ったダンサーやパーフォーマーの
            むちゃ面白いポーズや撮り方も楽しませてもらった。

            ツィッターには挙げたけれど
            ワタシのスマホは旧型で
            自撮り棒がないと、むちゃくちゃヘンに撮れてしまうので
            こっそり、近くに来たディミチェフを撮影(うふふふふ)
            ここに載せようと思ったけれど
            有料プランでないと回転が出来ないので止めました。悪しからず(笑)

            このアーティスト、絵も描くので
            自分の絵のTシャツ販売もしていたけれど

            さすがにTシャツ、25ユーロは・・・(笑)

            パーフォーマンス系、苦手なんだけど
            歌があまりに素晴らしいのと
            セルフィー撮っている観客が
            あまりに面白すぎて
            ダンスなしでも、むちゃくちゃ楽しめた。

            美術館の中、冷房効いてて気持ちよかった
            というのもご機嫌なポイントだったと思う私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            リクイッド・ロフト バビロン(スラング版)

            0
              MUMOK Hofstallung 2018年8月6日 19時〜21時10分
              IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

              Liquid Loft / Chris Haring
              Foreign Tongues Babylon (Slang) - Wien Version

              ダンス・振付 Luke Baio, Dang Uk Kim, Katharina Meves,
              Dante Murillo, Anna Maria Nowak, Arttu Palmio, Karin Pauer,
              Hannah Timbrell
              芸術監督・振付 Chris Haring
              作曲・サウンド Andreas Berger
              照明デザイン・舞台 Thomas Jelinek
              衣装 Stefan Röhrle
              リブレット Aldo Gionnotti

              イム・プルス・タンツは
              ウィーン国際ダンス・フェスティヴァルと名が付いているので
              世界各国から、有名ダンサー、新人振付師などが来る中で
              オーストリアのコンテンポラリーで
              ほとんど毎年参加しているクリス・ハーリングのリクイッド・ロフト。

              アイデアマンと言うか
              クリエイティブと言うか
              ただのヘンな人と思うか

              それぞれだろうけれど
              リクイッド・ロフトのパーフォーマンスは
              いつも新鮮で
              時々、アホみたいだけど
              他の国にあるような過激さはない。

              オーストリアっぽい緩さがあって
              ダンスとしては時々、何だこりゃ、というのもあったけれど

              今回のパーフォーマンスは
              緻密な計算、ダンサーの卓越した技術
              動きとカタチの面白さで
              今までのパーフォーマンスの中で
              ワタクシ的には一番良かったと思う。

              テーマはバビロン・・・と言えば外国語。
              (しかも今回はスラング・バージョン(笑))
              まずは外でのパーフォーマンスという事で
              チケットを見せると、手首に黄色いバンドを巻いてくれる。

              パーフォーマンスはブルー・トゥースを使うので
              携帯電話はフライト・モードにして下さい、という指示。

              ダンサーたちは、手にハンド・スピーカーと
              小さなディスプレイ(ポケットに入れていて、時々見てる)を持ち
              黒い衣装で、外のあちこちに散らばっている。

              観客も、ダンサーが何かすると
              (ハンド・スピーカーから音が出るのでダンサーの位置はわかる)
              それに釣られて、あっちにゾロゾロ、こっちにゾロゾロ。

              あ〜ん、ワタシ、背が小さいから
              前に人の垣根が出来ちゃうと、何も見えないんだけど・・・

              8人のダンサーが、あっちに動き、こっちに走り
              観客の間を疾走して移動して
              壁のところで、不思議な格好になって
              スピーカーから出る不思議な言語を、あたかも喋っているような動き。

              ホールに入っても椅子はない。
              ガランとした体育館(もともとは厩舎だ!)の中
              あちこちに散らばって、床にうずくまっていたり
              壁に張り付いているダンサーたちの周辺を
              数多い観客たちがウロウロと取り囲む。

              ハーリングの「カタチ」が面白い。
              黒い衣装で、頭の上に腕を伸ばせて、巨人みたいな格好になって
              空いている袖(片手は頭の上に伸ばしているから)を
              他のダンサーが掴んで踊ると、本当に巨人に見えるし

              頭の上まで衣装を被って
              床で蠢く不思議な物体というダンスもあった。

              観客一杯の中で、黒い衣装のダンサーがあちこちに
              神出鬼没に動くので
              時々、真横にダンサーが居て、ビックリしたり(笑)

              観客の隣で踊っていて、その観客、全く気がついていなかったり(爆笑)

              ハンド・スピーカーから様々な言語が出てきて
              その言語に合わせてのダンス。
              スラング・バージョンだから
              ドイツ語のテキストがあった時には
              めちゃくちゃ笑えた(ホントにくだらない事をスラングで言っているのだ)

              他の言語としては
              フランス語・スペイン語・イタリア語・日本語・ロシア語あたりまでは
              何となくそうなんだろうな、というのがわかるが
              かなりマイナーな言語も使われていたらしい。
              (後で配られた、ダンスの指示スケッチを見たら、42ヶ国語あった。
               ただ、その中に Obersteirisch, Vorarlbergerisch, Weststeirisch, Wienerisch
               とあったのには大笑いしたが・・・それ、違う言語ですか、わっはっは。
               註 各言語の綴りはそのままです)

              それぞれの言語を喋りながら
              (ハンド・スピーカーから出ているのだろうが
               各ダンサーが喋っているかのように聞こえる)
              あちこちで、散らばり、動き、ソロのダンスがあったり
              観客かき分けて疾走して、グループにまとまったり
              予想のつかない動きをして来るので

              観客としても
              どこで、どのダンサーをマークして
              どういう風に動けば
              最も効率的にパーフォーマンスを観られるか
              油断なく考えねばならない。

              ・・・というか、そんな事を考えていたのは私だけかも(汗)
              だって、私、小さいから、油断すると本当に何にも見えないんだもん。

              コンセプトとして
              ありきたりな概念を挙げるとすれば
              ノン・バーバル・コミュニケーションなのだろうが

              ノン・バーバル・コミュニケーションで伝えられる内容が
              微妙に話されている言語と乖離しているのが
              不思議な印象として残る。

              いや、言語の意味論的内容はほとんどわからないから
              本当は乖離していないのかもしれないけれど
              でも、言語の伝達内容と、ダンスや表情で伝えられる意味が
              全く違っているような、不思議な気分にさせてくれるのが
              前衛芸術の醍醐味でもある。

              最後は、全員、様々な言語を喋りながら
              (というよりハンド・スピーカーから流しながら)
              一人一人と、外に出て行ってフィナーレ。

              イム・プルス・タンツの観客も
              たぶん、70%くらいがダンサー(ないしは以前のダンサー)なので
              最初、8人のダンサーの見極めがつく前は
              誰がダンスするのか、観客なのか
              全然わからなかったりして(笑)
              (まぁ、私のような年配や、ふくよかな年配のご婦人たちは
               ダンサーじゃないよね、というのはすぐわかるが)

              でも、今回のパーフォーマンスは
              ダンス表現としても、かなり見るべきところはあったし
              バリエーションが豊かで
              テーマとしても、かなりクリアで
              程よい「ワケのわからなさ」が心地よかった。

              終演後に移動して
              今度は冷房の効いた MUMOK の本館に移動した
              飽きないワタシに
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。





              ヤン・ファーブル / マッテオ・セッダ The Generosity of Dorcas

              0
                ODEON 2018年8月5日 21時30分〜22時40分
                IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

                Jan Fabre / Troubleyn
                THE GENEROSITY OF DORCAS

                コンセプト・振付・演出 Jan Fabre
                音楽 Dag Taeldeman
                パーフォーマンス Matteo Sedda
                ドラマツルギー Miet Martens
                舞台 Jan Fabre
                照明 Wout Janssens

                ヤン・ファーブルの作品は
                ここ数年、ずっと追って来たが
                今年はイタリアのソロ・ダンサーのマッテオ・セッダのための作品。

                実はサイトを見た時に
                一瞬、行くの止めようか、と思った理由は
                ダンサーが針をおデコに当てている写真だったから。

                ええ、数日前に
                身体に針を刺したり、ホッチキスを身体にブチ込んだりする
                流血パーフォーマンスを観ているので・・・

                ヤン・ファーブルとトルブレインの作品って
                今までの経験からして
                異様に長い(8時間パーフォーマンスというのもあった)か
                舞台が消火器の煙でゴチャゴチャになっている後ろで
                ダンサーがずっと不自然な姿で固定されていたりとか
                割に極端なアヴァンギャルドが多いのだ。

                今回はソロの作品で、55分というので
                残虐な作品だったとしても、1時間弱なら・・・と
                勇気を出して(笑)チケットを買った。

                日中も暑かったけれど
                夜9時過ぎになっても市内の温度は下がらず
                会場になったオデオンの中の暑さと言ったら
                ほとんど低温サウナ状態・・・

                入り口でミネラル・ウォーター配っていたけれど
                水と扇子があって、やっと気を失わずにいられた、という暑さの中で
                1時間、ずっと衣装を着て踊り続けるソロ・ダンサーって
                何の罰ゲームだよ、とか思ってしまったが

                暑さにも負けず
                見せてくれたパーフォーマンスが素晴らしかった。

                舞台の上からは
                何百本もの針が、カラフルな色の糸を伴って下がっている。
                ファーブルの舞台って
                いつもそうだけれど、視覚的に美しい。
                やっぱり振付師というよりは、美術作家なんだなぁ、というのがわかる。

                下唇を金?銀?で塗ったマテオが、黒いビラビラの衣装で登場。
                最初は男性の魔法使いみたいで
                天井から下がっている針に触れたりしながら踊る。

                で、針を引き抜くアクションがあると同時に
                ダンサーが「女性」になってしまう(比喩表現です)
                もともとが、イエス・キリストの女性の弟子で
                お針子さんをテーマにしているので
                お針子さんが、天井からの針を引っこ抜いて
                ビラビラの何重にもなった衣装に差し込んだり
                物を縫うような振付があったり

                それだけだったら、変化のないダンスになってしまうのだろうが
                服に針を刺して、脱いで、舞台の床に置くというのが1サイクルになっていて
                そこから、また新しいサイクルが始まると
                ダンスも様々に変化していく。

                プログラムによれば
                お針子の女性の弟子が、針を使って縫い物をしつつ
                恍惚の状態に到達する・・・・というようなストーリーであるらしい。

                ありがたい事に
                針を刺しているのは
                ピラピラの衣装とか、帽子で
                身体には刺さない。

                最後のあたりで、耳たぶだけは差し込んでいたけれど
                あれ、ピアスの穴だよね。私にもあるぞ(笑)

                で、そのダンスそのものが素晴らしい。
                男性から女性へのトランスフォーメーションもだが
                女性らしいお針子さんの役割から
                途中で、まるでロボットのようになったり

                人間の身体を極端に早く動かすと
                視覚的に残像が出来て、ものすごく不思議な感じになるのだが

                それを手でやったり
                頭でやったり・・・
                頭を激しく動かして残像まで出来ちゃうって
                あれは脳震盪にはならないのか・・・???

                ダンスでの視覚的残像って
                大昔にラララ・ヒューマン・ステップスで見て驚愕したけれど
                まさか、今日、このダンサーで見られるとは・・・

                クラシックのピルエットやシェネまでテンコ盛り。
                身体の隅々までコントロールされた動きが美しい。

                繰り返すが、会場はむちゃくちゃ暑い。
                観客席だって、水と扇子がないと気が遠くなる位だったのに
                ダンサーは出ずっぱり、水なし扇子なしで
                しかも何重にもなった黒い衣装で、ひたすら踊りまくる。

                最後の方では、何と大技のジャンプを次から次へと・・・
                だって、それまで小1時間、踊りっぱなしで
                そろそろ体力尽きかけの頃に
                あのジャンプの連続技は・・・ファーブルのダンサー苛めか???

                着ている衣装に針を通して
                脱いで前に置いた後の女性的なご挨拶の後に
                照明が変わって次のシーン、というのが続くけれど
                そのシーンごとに
                きちんとストーリーになっていて
                バリエーション豊かなダンスが繰り広げられて

                ダンサーが釣り下がった針を取るたびに
                カラフルな糸もついてくるという絵柄も美しい。

                終わった後、カーテンコールで出て来たダンサーが
                まっすぐ立っている事ができない程、フラフラしてたけど
                (回転技も、クラシックと違って、頭ごと回してたしなぁ・・・)
                何回か出てくる間に、少ししっかりして来たので大丈夫だったと思う。
                しかしまぁ、すごい体力・・・驚嘆するわ。

                音楽はトナールの繰り返しのフラグメント(テープ使用)だが
                ダンスと一体化していて
                しかも俗っぽくならず
                ミニマム・ミュージックっぽくて、すごく私好みだった。

                こういうダンスとしてプロフェッショナルに成立していて
                舞台としての美学もある、というパーフォーマンスなら
                何回観ても良いなぁ。

                でもまぁ、この公演が最終公演(笑)

                イム・プルス・タンツの公演は来週も続くけれど
                気色悪い、気味の悪そうな公演は避けているので
                (行ったら行ったで面白そうだが、チケット売り切れてるし)
                あと、もう少しだけお付き合い下さいまし。

                やる「べき」事はあるのに
                今年の夏は、自分でも呆れるほどにダラダラ過ごしていて
                (日本の母親曰く「お前、ヒマなのかい?」って・・・ううう(絶句))
                まぁ、良いか、と
                とことん自分に甘いけしからん私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                言うまでもない事ながら
                会場には冷房どころか、扇風機の1台もございませんでした。

                フランソワ・シェニョー オルランド

                0
                  Volkstheater 2018年8月3日 21時〜22時50分
                  IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

                  Françoise Chaignaud & Nino Laisné
                  ROMANCES INCIERTOS UN AUTRE ORLANDO

                  コンセプト・音楽監督 Nino Laisné
                  コンセプト・振付 François Chaignaud
                  歌・ダンス François Chaignaud
                  バンダネオンJean-Baptiste Henry
                  ビオラ・ダ・ガンバ Robin Pharo
                  テオルベ・バロックギター Daniel Zapico
                  パーカッション Onofre Serer
                  照明・舞台装置 Anthony Merlaud

                  フランソワ・シェニョーのオルランドをテーマとしたダンス公演。
                  IM PULS TANZ 公演の一環だが
                  プログラムは無料よ、と言われて驚いたものの
                  中は何と主催者が用意したドイツ語の
                  非常に詳しいプログラムになっている。

                  ・・・なんてデキた主催者なんだ(感涙)

                  今回1回だけの公演だが
                  極端な前衛的公演の多い IM PULS TANZ の中では
                  実に伝統的なダンス公演となっている。

                  舞台の後ろのロマンティックな絵画(中世の森!)
                  4隅に陣取るビオラ・ダ・ガンバ、テオルベ(しもて)
                  パーカッションにバンダネオン(かみて)

                  哀愁に満ちたスペイン民謡的な
                  中世の香りの漂う、普通のトナールな音楽。
                  ああ、なんか、すごく心地よい。

                  騎士オルランドの姿で登場したダンサー。
                  戦争に疲れ果てて、絶望して登場(と少なくとも私は推測する)
                  でも、まだ騎士のプライドは捨ててはいないが
                  途中で疲れ果てて、鎧を脱いで倒れる。

                  うわああ、このダンサー、演技だけじゃなくて
                  ものすごく高度なクラシック・バレエの基礎がある人だ!!!
                  細かい部分のステップの処理や、身体の動きが
                  時々、とてもクラシック・バレエで目を奪われる。

                  次のシーンでは
                  あれ????
                  女性になって登場して

                  しかも竹馬(作り付け・足に固定)に乗ってるんですけどっ!!!

                  足に固定した竹馬(手は使っていない)の上で
                  クラシック・バレエを踊るダンサーって、初めて見た・・・(絶句)

                  バランス感覚と言い
                  あの竹馬でジャンプしてしまう筋肉の強さと言い
                  尋常の人間とは思えない。

                  けれど、それが、ただのアクロバットになっていないのが
                  これまたすごい。
                  ちゃんとストーリーになっているのだ。
                  しかもダンスとしての美しさの見応えも充分。

                  女性の姿のままで
                  次のシーンのクラシック・バレエのテクニックを使ったダンス。
                  おいおいおいおい、ずっとポワント立ち???

                  あ、もちろん、このソロ・ダンサーは
                  生物学的な性別では男性です。

                  男性のポワントも凄いけれど
                  (まぁ、やる人はやる)
                  女性としてのダンスの身のこなし方が、本当に美しい。

                  更に次のシーンでは、10センチくらいのハイヒールでフラメンコ・・・

                  オルランドとの悲恋とか
                  読み込もうとすればストーリーも出てくるのだろうが
                  ただもう、見事なダンスに惚れ惚れとしてしまう。

                  音楽そのものは、比較的単純なメロディで聴きやすく
                  ちょっと中世の香りは漂わせるが
                  そこまで厳密に中世的なものではなくて
                  あくまでもポピュラーで、それらしい、という感じのダンス音楽。

                  その意味では、あっと驚く音楽的云々はなかったけれど
                  バンドネオンも、中世の弦楽器も
                  ビオラ・ダ・ガンバやテオルベはマイク付きだったのが
                  ワタクシ的な好みから言うとちょっと残念だが。
                  (ただ、あの劇場でマイクなかったら、何も聞こえんだろう)

                  ただ、最後のシーンで
                  ダンサーが客席(平土間)に出現して踊るのは
                  天井桟敷の貧民席からは見えなかったのが悔しい。

                  最後の列だったので立って覗き込んだら
                  平土間の観客にしなだれかかって、色っぽさ爆発で踊ってるし。

                  まぁ、平土間で汗だくのダンサーに絡まれて
                  楽しいかどうかはともかく(笑 ・・・ 好みの問題です)
                  しなだれかかって、ものすごく嬉しそうな観客も居たようだし。

                  (註 私はもともと身体的接触があまり好きではないので
                     昔のダンス公演で、ダンサーが汗だくで横を通った時には
                     かなりドッキリした・・・というより
                     はっきり言って、すごく怖かった)

                  最初のオルランドから、町娘、貴族の令嬢
                  そして騎士に恋心を燃やすスペインの情熱的なフラメンコ・ダンサー
                  ・・・とか、ちょっと、たぶん、全然ストーリー違うかもしれないけれど

                  最後のフラメンコ・ダンサーが、もう色っぽいのなんのって
                  最後は美しい衣装は脱ぎ捨てて
                  黒いツナギ(レギンスのボトム)で
                  客席の一列目あたりで、観客を巻き込んで悶えまくるのだが
                  男性・女性の垣根なんか、完全に越えてしまって
                  人間の根源にあるエロスが、身もだえするほどに素晴らしかった。

                  しかもシェニョー、最初から最後まで
                  ダンスしながら、女声のアルト領域で
                  素晴らしい声で歌っているのだ。
                  (ファルセットだけど、男性とは全く感じさせない。
                   艶のある、実に美声なアルトで
                   ダンスしながらなのに、ほとんど息をゼイゼイさせず
                   いやもう、驚いたの何のって)

                  最初から女声で歌っているから
                  ワタシも、実はボーッと観ていて
                  ずっと最初、女性ダンサー?とばかり思っていて
                  脱いだら上半身が男性だったので、ちょっとびっくり(笑)

                  超前衛的で刺激的な公演が続いていたので
                  こういう、比較的伝統的な、ダンスのショーを観ると
                  ちょっとホッとする。

                  こういう公演はクリップ埋め込みしても全く問題ない (^^)v



                  クリップでは時系列がバラバラだが
                  シェニョーの美声も聞けます(←男性の声とは思えないですワタシは)

                  日本の猛暑も大変だけど
                  ヨーロッパも猛暑で
                  冷房がないだけに、結構きついかも・・・・と
                  弱音を吐いて何もしない怠け者の私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  サラモン モニュメント0.3: ヴァレスカ・ゲルト・ミュージアム

                  0
                    MUMOK - Museum moderner Kunst Stiftung Ludwig Wien
                    2018年8月2日 21時〜23時
                    IM PULS TANZ - Vienna International Dance Festival 2018

                    Eszter Salamon
                    MONUMENT 0.3 : The Valeska Gert Museum

                    芸術監督 Eszter Salamon
                    ダンサー Eszter Salamon, Boglárka Börcsök
                    振付・テキスト Boglárka Börcsök, Valeska Gert, Eszter Salamon

                    ユダヤ系ドイツ人のヴァレスカ・ゲルト(1892-1978)を取り上げた
                    エスター・サラモンの作品、オーストリア初演。

                    美術館内でのパーフォーマンスで
                    21時開演と書いてあったけれど、結局、開場が21時15分。

                    まぁ、イム・プルス・タンツって、いつもそういう感じなんだけど

                    この間、18時開演の公演の場所がわからず
                    18時10分に汗だくで駆けつけたら、もう入れてくれなかった
                    ・・・というのもあって、ちょっと腹立つ(自分が悪い・・・)

                    美術館の1階、地下1階から地下3階まで使ったパーフォーマンス。
                    実に面白かった。
                    笑えたし、考えさせられたし
                    ダンス・・・というよりは、いわゆるパーフォーマンスなのだが
                    身体を使っての表現が見事。
                    (先日のような極端なものではないが、まぁ、よくぞこんな事、っていう感じ)

                    しかも、あちこちダンサーが動くので
                    観客とのインターアクションも多くて
                    こういう動きのあるパーフォーマンスって実は好き ♡

                    ゲルトの1917年から1968年にかけての作品を
                    サラモンとボルショック、2名の女性ダンサーが再クリエートしたもの。

                    ヴァレスカ・ゲルトは、1920年代から活躍したユダヤ系ダンサー。
                    アヴァンギャルドで、劇場とダンス、パーフォーマンス等を組み合わせ
                    いわゆるキャバレー芸術を中心に活躍。
                    (日本のキャバレーではない、寄席っぽいものと思っていただければ)

                    ナチスから「退廃芸術」と刻印を押され
                    英国に逃げた後、アメリカ合衆国に渡るものの
                    アメリカ合衆国では、ダンサーとしての活躍の場がなく不遇の時代を送った。

                    短いスケッチを、ダンサーが、大きなホールのあちこちで
                    移動しながら行うので
                    ダンサーの動きと同時に、観客もゾロゾロ動く。

                    こういうパーフォーマンスに来ているのは
                    ほとんどがダンサーで
                    ご年配も、もともとダンサーだったり
                    ダンスが趣味だったりする人が多いので
                    動くたびに、前の方では床に座る人が多く
                    立ったり座ったり(実はワタシも・・・わっはっは、私、ダンスはしませんが)

                    Cleaning the Air from the Bourgeois Gaze では
                    白い布であちこち叩かれて(もちろん観客も(笑))
                    Curator’s Words と Still では
                    何と、ダンサーが歌いながら
                    如何にも喋っているかのように口を動かして
                    (声は歌に使っているので出ない・・・どういう訓練してるんだろ?)
                    聞いているのは歌なのに、沈黙で喋っているという不思議な空間。

                    Japanese Groteske では
                    サラモンが、顔だけで、まぁ、すごい顔と表情。
                    歌舞伎っぽい動きや、ミエを切るような動きをするのだが
                    ともかく、あの顔の筋肉、どうやったら、ああいう動きになるのやら・・・

                    ダンサーって、身体だけじゃなくて
                    顔の筋肉も鍛えないといけないのね?(違うかもしれない)

                    と思っていたら
                    その後の Canaille では鳥の鳴き声。

                    更に Baby では、本当に子供が笑ったり突然泣き出したり
                    (いや、これがもう見事にリアルで大笑いしてしまった)

                    Kupplerin (ぽん引き・女衒の女性)の下品さが
                    これまたリアルで、当時の社会状況を考えさせられる演技の後に
                    Composition という
                    ゲルトの「サーカス」という作品を元にしたパーフォーマンス。

                    突然、黒いシャツを頭まで捲り上げて顔を隠して
                    立派なおっ●いを、グワッと手で掴んで
                    引っ張ったり、寄せたり、上下・左右に動かしたり
                    ものすごく見事な、おっ●いの迫力に圧倒された。

                    私も日本人にしては(で、この歳にしては)
                    まだまだあそこに脂肪はあると思ってはいたが
                    あれは無理だ・・・大きさが圧倒的に足りない・・・
                    ダンサーの身体って、どこまでマテリアルになっちゃうんだ?!

                    ものすごい皮肉の The New Freedom というテキストの後
                    ダンサーに導かれて、下の階へ移動。
                    廊下(吹き抜け)のところで Right Wing Sickness
                    これはゲルトの Tragödie (1929) と Erzengel (1927) が元ネタなので
                    白い羽の天使が、下の階の踊り場で死んでいる(もちろん演技である)

                    一番下の階では
                    長いテーブルにトマト・ジュースのグラスが大量に置いてあって
                    Salome Bar という演目だったのだが
                    途中で観客がカウンターに行って、勝手にトマト・ジュースを持って来て
                    飲んでいるけど、それアリか?(笑)
                    (いや、飲み物・食べ物が無料で提供されると
                     オーストリア人は殺到するのは、よ〜く知ってるけど)

                    Greetings from the Mummy Cellar の時には照明が落ちて
                    階段の後ろからミイラが出てくる(ほとんど見えない(笑))

                    その後に観客は会場移動で後ろのホールに行ったのだが
                    あわわわわわ・・・・何と、真っ暗じゃないの!!!!
                    足元見えず、しかも床も座席も黒い。
                    更に、あまりに暗いので、何人かの観客が
                    手元のスマホの照明機能を使うのは良いのだが
                    あのライトを見てしまうと、消えた後の暗闇の中で
                    ますます動き難くなってしまう。

                    いや、ダンサーで真っ暗の中で動くのに慣れていれば良いですよ?
                    ワタシ、そういう経験全くありませんし・・・(涙)

                    真っ暗闇の中で、何とか黒い観客席に腰かけた後
                    前にヌードで背中を向けたダンサーが横たわっていて

                    アメリカに移住した後に
                    仕事がないので、ヌード・モデルとして仕事をした、というテキストが読まれる。

                    背中の美しさにも圧倒されるが
                    テキストの内容のシリアスさと、リアルさにも圧倒される。

                    その後、Onion Soup というパーフォーマンスで
                    本当にオニオン・スープが出て来た!!!
                    (で、観客がオニオン・スープを取りに行っていた)

                    そこで既に23時過ぎになっていて
                    トイレに行きたかったし(あそこは1つしかない)
                    観客(たぶん80人くらい)がスープ飲み終わって
                    最後の2つのパーフォーマンスやったら、また24時くらいになりそうなので
                    何人かが出て行くのに同調して、私も出て来た。

                    いやしかし、ものすごく面白かった。
                    動きがあるのも楽しいし
                    短いスケッチの連続で退屈しないし
                    25ユーロという(約3000円)結構なお値段なのだが
                    トマト・ジュース(セロリ付き)とオニオン・スープも含まれているし(笑)
                    いや、ワタシは両方、食していないが。

                    テキストは最初から最後まで基本的に英語だが
                    途中のパーフォーマンス Degenerate „Entartete Kunst“ なんかは
                    ドイツ語の単語が多く使われていて、ドイツ語わかると面白い。
                    (クルト・シュヴィッタースあたりを彷彿とさせる)

                    こういうパーフォーマンスなら何回観ても良いかも・・・

                    とは言え、イム・プルス・タンツも、そろそろラスト・スパート。
                    あと、もう少し鑑賞の機会があるので
                    どうぞお見捨てなく、お付き合い下さいまし。

                    ついでに、出来れば、下がるだけ下がっている順位を
                    少しだけでも回復させるために
                    1クリックをお恵みいただけましたら幸いです。



                    ウィーンも結構暑くて、日中はずっと30度超えている上に
                    夕方になると雷雨という、まるで熱帯(しかも冷房はほとんど普及していない)
                    会場の MUMOK はさすがに冷房入っていたけれど
                    終わって外に出たら、湿気はすごいし、まだまだ暑くて参ったわ。

                    ところで、この作品の振り付けして踊っていたサラモンという女性ダンサー
                    調べてみたら69歳って・・・自宅でひっくり返りました(驚愕)

                    フロレンティーナ・ホルツィンガー アポロン

                    0
                      Volkstheater 2018年8月1日 21時〜22時50分
                      IM PULS TANZ

                      Florentina Holzinger
                      APOLLON

                      作品 Florentina Holzinger
                      ダンサー Renée Copraij, Evelyn Frantti, Florentina Holzinger
                      Annina Lare Maria Machaz, Xaana Novais, Maria Netti Nüganen
                      Stephan Schneider
                      サウンド・デザイン Stephan Schneider
                      ドラマツルギー Sara Ostertag & Michaele Rizzo
                      舞台 Nikola Kneževič
                      コーチング Manu Scheinwiller & Fernando Belfiore
                      技術 Bram Geldhof, Anne Meeussen & Maarten Van Trigt

                      ウィーン・インターナショナル・ダンス・フェスティヴァルの
                      Im Puls Tanz 一環の公演だが
                      18禁である。

                      こちらで18歳未満には適していません、と但し書きがつくのは
                      かなり極端なパーフォーマンスだろう、と思ってはいたけれど

                      あ〜、ちょっと絶句というか・・・

                      真っ裸のお姉さまたちが7人
                      最初から最後まで真っ裸で舞台に居るだけでは
                      18禁にはならない。

                      具体的に書いたら、間違いなく気分悪くなる人が居るので
                      具体的に何も書けないのがちょっと悔しい。

                      プログラム内のインタビューで
                      Holzinger いわく

                      ショックを受けたり気分が悪くなったりしたら
                      この公演のチケットに、あなたがお金を払った事を忘れないで。
                      あなたが楽しむためだけに、我々は公演をしているのだから
                      あなたも楽しんでしまいましょう。

                      ・・・というのが、まぁ最も妥当なところ。

                      男性のいないアポロ
                      クラシック・バレエのバランシンのアポロからのインスピレーションだそうで
                      確かにクラシック・バレエの要素はかなり入っている。
                      (ちょっとパロディに見える)

                      ともかく舞台の上で繰り広げられるのは
                      かなり極端なパーフォーマンス。

                      そりゃ、巧く効果音を使ったり
                      ライブ・ビデオを使ったり
                      それなりに、あれは一応、手品の小道具だよね?というのもあるけれど

                      マジに本気のナニ(書けません・・・)もあって
                      (註 女性ダンサーだけなので、男女の云々ではございません)

                      でも、あくまでもパーフォーマンスだよね?
                      プロレスでぶつかって流血シーンで盛り上がる、というのと
                      同じように考えて良いんですよね?と
                      自分で自分を納得させないと、見ていられない。

                      舞台上でタイヘンな事をしているダンサーだって
                      誰から強制された訳ではなくて
                      自分で好きに(あるいは芸術的使命を帯びて)やっているのだろうし
                      どんなに極端な事を舞台上でしていても
                      「お客さまが楽しむため」にしているのだろうから
                      (プログラムにもそう書いてあるし)
                      げえええ、とか思わなくても良いのだろう。

                      まぁ、そういう極端なところが
                      あまりにショックで印象的だった、というのはあるのだけれど

                      同時に、極端なシーンを除いて考えてみると
                      舞台での、女性の裸体だけの絵が
                      太古のユートピア的な不思議な倒錯の美を醸し出しているのも確か。

                      アポロは後ろの牛によって表現されているのだろう。
                      女性が牛にまたがって、前にまたがっている女性の(あ、以下省略)

                      アクロバット的な女性2人のバランスが凄かったし
                      いわゆるフィットネス的なランニングや重量挙げとか
                      ソロ・ダンサーがショッキングな事を
                      舞台の前でしている間
                      20分くらい、後ろでずっと2人のダンサーがポワントで立っていたのが
                      ショッキングな前でのパーフォーマンスより
                      ワタシは気になった(あんなに長くポワントで立ち続け???)

                      ただ、最後はかなりたるんだ感じになってしまって
                      ダンサーが絡まっていくところの図は綺麗なんだけど
                      あの綺麗さは、別のスタイルでのダンス公演の方が
                      もっと美しく表現できるだろう、という部分が20分くらい続く。

                      極端にショッキングなパーフォーマンスの危険性は
                      そこにあるわけで
                      最初にショッキングな部分をこれでもか、とばかり見せられると
                      その後に、比較的まともなシーンが出て来ても
                      退屈に見えてしまうのだ(人間、慣れますからね、何でも)

                      あんなにショッキングな事をしなくても
                      舞台の美しさと、牛のアポロンと、太古的な背景と
                      女性ダンサーのクラシックの動きに加えて
                      アクロバットなバランスや
                      シルエットでの美しい動きで
                      充分に堪能できるパーフォーマンスになったと思うんだけどなぁ。

                      しかしまぁ、こういう極端な18禁の
                      やり過ぎ・・・としか時々思えないパーフォーマンスを
                      ウィーン市文化局が後援している、というのも、何とも楽しい(笑)
                      日本じゃ考えられないだろう。
                      絶対に税金の無駄遣いとか喚く人がいそうだし(わはははは)

                      芸術とは何か
                      芸術は何処に行くのか
                      ここまで極端に表現しなければ芸術的とは言えないのか

                      ・・・とか、まぁ、色々と考える事はあったのだが

                      そういう芸術へのアプローチもありか。
                      もともとウィーンって、ウィーン・アクショニズムという
                      身体をマテリアルとして、自傷行為を伴ったアクションを
                      芸術表現とした、という伝統もある事だし。

                      そう言えば、21er Haus でのギュンター・ブルスの展覧会が
                      8月12日までだった・・・行かなくちゃ ^^;

                      このパーフォーマンス見てから
                      ギュンター・ブルスの展覧会に行ったら
                      多少の耐性は出来ているだろう、と思う、という事で
                      パーフォーマンスの内容がどういうものだったか
                      適当にご想像下さいませ。

                      Im Puls Tanz は8月中旬まで続くけれど
                      今年は(引退して年金生活だから)それほど数は多くない。
                      そろそろグラーフェネック音楽祭も始まるので
                      お見捨てなく・・・
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      この公演のビデオ・クリップも実は Im Puls Tanz のページにあるのだが
                      これ貼ったら、日本では完璧アウトだろう・・・と思うので
                      止めておきます。
                      2月に Tanzquartier で同公演を行なった時の日刊新聞の批評では
                      そのショッキングな部分が革新的、と賞賛されていた(わはははは、そういう見方もありか)

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