ラ・マンチャの男 フォルクス・オーパー

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    土曜日のダブル・ヘッダー。
    時系列に読みたい方は こちら からどうぞ。

    下は夜の部です。

    Volksoper 2017年6月17日 19時30分〜21時15分

    Der Mann von La Mancha
    Musical in zwei Akten
    Buch von Dale Wassermann
    Gesangstexte von Joe Darion
    Deutsche Fassung von Robert Gilbert
    Musik von Mitch Leigh

    指揮 Lorenz C. Aichner
    演出 Olivier Tambosi
    舞台・衣装 Friedrich Despalmes
    振付 Stephan Brauer

    ドン・キホーテ(セルバンテス) Robert Meyer
    サンチョ(弟子) Boris Pfeifer
    アルドンザ Patricia Nessy
    居酒屋(管理人) Christian Graf
    神父 Christian Drescher
    カラスコ博士(男爵) Christian Dolezal
    アントニア Martina Dorak
    床屋・アンセルモ Jeffrey Treganza
    家政婦 Wolfgang Gratschmaier
    マリア Susanne Litschauer
    囚人 Lorna Dawson, Josephine Niesen, Oliver Liebl, Thomas Huber
    Roman Martin, Jakob Semotan, Maximilian Klokow
    ギタリスト Jonathan Bolívar
    裁判官の声 Peter Matić
    Orchester der Volksoper Wien
    Komparserie der Volksoper Wien

    今回29回目の上演となる
    ミュージカル「ラ・マンチャの男」だが

    ごめんなさい!!!!
    私、映画も知らないし
    ドン・キホーテと言ったら、バレエしか知らないので
    (それも問題だと思うが)

    あの、フォルクス・オーパーの総裁の
    ローベルト・マイヤーが主演と聞いただけで
    爆笑・コミカルもののミュージカルだとばかり思っていました(汗)

    いやいや、行ってみたら
    最初から最後までマジにシリアスで
    人生訓たっぷりの、う〜ん、ある意味、ちょっとクサイくらいの
    時々、かなり気恥ずかしいというか

    でも、最後まで鑑賞すると
    それはそれなりに、かなり感激してしまう
    良い出来のプロダクションだった。

    劇中劇で、さらにその中に幻想の部分という
    3段組みの構成になっていて
    筋書きはかなり面倒なので省略する(すみません)

    上演前から舞台は観客席のギリギリまで作られていて
    舞台の上で、黒い囚人服の男女が
    ジェラルミンの箱の上に腰掛けたり
    タトゥを入れた逞しい腕で腕立て伏せしていたり
    拳法の型をやったりしていて

    最初から筋肉隆々を見られて、何かちょっと嬉しい(笑)
    (別に筋肉オタクではありません)

    で、オーケストラ・ピットがないけど
    プログラムにはオーケストラと書いてある???

    携帯電話とか撮影禁止とかのアナウンスもなく
    突然、すごい音がして会場が突然暗くなり
    舞台の上手(かみて)から
    でっかい階段が降りてきて
    そこに登場する
    フォルクス・オーパー支配人のローベルト・マイヤー
    いや、セルバンテスと、その弟子。

    舞台は「監獄の中」なので
    インテリジェンス溢れる小男のセルバンテスを
    強面の筋肉隆々の、荒々しいお兄さまたちが虐める。

    この喧嘩の場面がかなり長くて参った。
    平和を愛する大和撫子の私は、こういうシーンは苦手なのだ。
    (色々とツッコミもあるだろうが勝手に却下)

    で、手下の持っていた箱から
    メイク道具、つけ髭とか甲冑とか出してきて
    そこから始まるドン・キホーテの話。

    居酒屋のアルドンザをドルシネア姫と見て
    愛の告白・・・・が
    ド・シリアスで
    しかもマイヤー、もともと俳優さんなので
    演技力は抜群なんだけど

    ああいうオジサンに熱い目で見られても・・・
    ちょっと恥ずかしいというか、困惑すると言うか
    いや、演技ですよ、演技。
    だけどヘンにリアルで(汗汗汗)

    しかし、このメンバー
    全員、歌うは踊るは、すごい活躍。
    最初から筋肉隆々のダンサー体型の出演者ばかりだったので
    期待は大きかったけれど
    その期待を裏切らない素晴らしいダンスの振付。

    もちろん、喧嘩のシーンや
    アルドンザのレ○プのシーンなどの振付も素晴らしい。
    日本のチャンバラ映画の殺陣と同じように
    しっかりと振付してあって、それがピッタリとハマるので
    リアルに見えるけれど、動きとしての美が完成されている(脱帽)

    しかも、この舞台、ものすごい角度で傾斜してるんですよ?
    あそこで、あのバランスで、あのダンスが出来るって、ちょっと絶句。

    鏡を見て、ドン・キホーテから正気に戻った
    アロンソ・キハーナは死の床につくのだが
    そこにアルドンザが現れて
    私の事をドルシネアと言って愛してくれたじゃない、と詰め寄るが
    アロンソ・キハーナは正気に戻ったので
    ドン・キホーテの頃の事は思い出せない。

    で、最後にセルバンテスに戻った主人公は
    異端裁判に呼び出されていく、という

    かなり、いや、もろにシリアスな悲劇で
    人生訓たっぷりのお話で
    まさか、こんなク○マジメなミュージカルとは知らなかった。

    ・・・でも、実はかなり夢中になって観ちゃった (^ ^)
    ミュージカルだからマイク付きだけど
    さすがにフォルクス・オーパーで、音量のバランスが的確。
    後ろに入ったオーケストラとの連携も見事だし
    音楽がチャーミングだし
    それに、ダンスがすごく巧い ♡

    アルドンザを演じた歌手が
    ものすごく若くてキレイという訳じゃないのに
    動きは美しいし、声は出るし
    演技がものすごく巧くて、どんどん引き込まれてしまう。

    従者(サンチョ・パンサ)を演じた歌手も
    キャラクター作りが巧い。
    悲劇でシリアスになるところを
    その明るさで救っていて好感が持てる。

    ローベルト・マイヤーは
    もともとブルク劇場の俳優さんだから
    そりゃ巧い。歌も歌えるし、声も出るし
    コミカルなところも、シリアスなところも巧い。
    ほら、僕、スゴイでしょ、というところは多少鼻につかないでもないが
    まぁ、俳優なんて、目立ってナンボの世界だから
    この人の持ち味だしね(笑)

    あ、オーケストラですが
    舞台の向こう側で演奏してました(笑)

    ドイツ語のセリフが中心で
    演劇っぽい作品ではあるけれど
    音楽的にも、舞台としても、かなり水準が高い。

    休憩のない一幕モノで
    最初はちょっとだらけた部分もなかった訳ではないが
    後半になるほどに緊張感が高まって非常に良い感じ。

    来シーズンの上演はないので
    6月の残り公演3回で終わりになるので
    観たい方は急いでどうぞ。

    多少フォルクス・オーパーの回し者っぽくなっている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    バ・ロック・オペラ ヴィヴァルディの5番目の四季 初演

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      土曜日のダブル・ヘッダーです。
      時系列に読みたい方は、こちらからどうぞ。
      下は夜の勝手な感想記です。


      Volksoper Wien 2017年6月3日 19時〜21時50分

      Vivaldi - Die fünfte Jahreszeit
      Eine BaRock-Oper
      Libretto von Angelika Messner
      Liedtexte von Christian Kolonovits und Angelika Messner
      Musik von Christian Kolonovits

      指揮 Christian Kolonovits
      演出 Robert Meyer
      舞台・衣装 Christof Cremer
      振付 Florian Hurler

      アントニオ・ヴィヴァルディ Drew Sarich
      カルロ・ゴルドーニ / 皇帝 Boris Pfeifer
      ルッフォ大司教 Morten Frank Larsen
      アニーナ Rebecca Nelsen
      トニ / パオリーナ Julia Koci
      ロニ / 女優 / アポロニア Paula Deuter
      クララ / 女優 / キアーラ Sophie BAuer
      カティ / 女優 / カタリーナ Lisa Perner
      母親 Sulie Girardi
      父親 / オットボーニ大司教 Wolfgang Gratschmaier
      ガスパリーニ / 司教 Alexander pinderak
      カファレッリ Thomas Lichteneck
      第一の司教 Joahim Mose
      第二の司教 Stefan Tanzer
      アントニオの子供時代 Jonas Ambros

      ウィーン市内のあちこちで
      盛大に宣伝されているフォルクス・オーパーの新作
      ヴィヴァルディ 5番目の四季
      ・・・とか言う題名で
      副題が BaRock オペラ・・・と言う事は
      バロックじゃなくて、バ・ロックで後ろの方にアクセントがある。

      ありがたい友人のお陰で
      初演の招待席に潜り込む事が出来て
      いや〜、本当にありがたい m(__)m

      上記キャスト名だがスラッシュで区切っているのは
      一人二役とかやってるから。

      招待されたら、良い事を書かねばならぬ
      ・・・というのは常識なので

      終演後はスタンディング・オベーション。
      ナンバーの後には必ずブラボーの声がかかっていた。

      内容はバ・ロックで、ロックの方に重点があり
      非常に分かり易いロックのリズムを多用して
      シンプルなロックの4拍子がノリノリ。

      ヴィヴァルディの「四季」のメロディを
      さりげなく取り入れて
      アントニオ・ヴィヴァルディが歌うナンバーでは
      必ず最後に高音のシャウトを入れて盛り上げる。

      今まで聴いてきたミュージカルの定石をしっかりと使って
      時にはミュージカル「エリザベート」風
      ある時はジーザス・クライスト・スーパースター
      ほとんどメロディらしきものはなく
      その分、はっきりと歌詞も聴き取れる。

      音楽的には非常にシンプルで分かり易い。
      (というより、褒めなければならない、という事を無視すると
       ずっと同じような感じなので・・・ ^^;)

      正直なところ
      衣装デザインだけは素晴らしかった。
      (すごく奇抜なんだけど(笑))

      ストーリーも割に皮肉なところもあって
      ローマでの司教たちの「暑いよ、暑いよ」シーンは
      ううう、そこまでカトリックをバカにしてしまって
      良いんだろうか、とビックリ。
      (まぁ、バレエのカルミナ・ブラーナでもやったしな・・・)

      主役のヴィヴァルディを歌った歌手は
      完璧なミュージカル発声で、高音のシャウトが見事。
      (だけど、必ずナンバーの最後に入るので、あ、またか、って感じにはなる)

      フォルクス・オーパーの専属歌手も何人か入っていて
      歌は巧いし、ダンスも完璧、そりゃ芸達者なんですが
      発声がね、オペレッタだしね(でもまぁ、それでも・・・)

      まぁ、ノリの良いミュージカル・ナンバーではある。
      何でフォルクス・オーパーで上演なのか
      ライムント劇場とかローナッハー向けのナンバーじゃないかと
      チラッと思わないでもなかったが

      若い人にはウケそうな作品だし
      子供でもイケそうだから
      家族連れをターゲットにした作品かもしれない。

      自分でチケット買って行っていたら
      散々にコケおろしするかもしれないけれど(笑)
      まぁ、ご招待ですし (^。^)
      ミュージカルを観に行ったと思えば
      納得できる出来栄えである。

      ライムント劇場やローナッハーでの
      ミュージカルのように
      容赦ない大音響ではなかったのは素晴らしい。
      (いや、確かにマイクだし、かなりうるさかったけれど
       ライムントやローナッハーは耳が潰れる音響の事があるし
       それに比べたら、フォルクス・オーパーの音響なんておとなしいもんだ)

      ドイツ語がわかる人だったら
      観ても面白いかも。
      書いた通り、かなり皮肉も入ってるし
      みんなの演技は巧いし
      ダンスは楽しいし
      音楽は単調だけどノリノリだし
      1回観る分にはお勧めできる。

      2回目に行こうとは思いません(笑)という
      招待客なのに、宣伝しない恥知らずの私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      追記 Making of の Youtube があったので貼っておきます。
      色々なナンバーもアイデアも聞けます(ただしドイツ語で・・・m(__)m)



      努力しないで出世する方法 フォルクス・オーパー

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        Volksoper 2017年2月23日 19時〜22時

        Wie man Karriere macht, ohne sich anzustrengen
        (How to Succeed in Business Without Really Trying)
        Musical in zwei Akten
        Buch von Abe Burrows, Jack Weinstock und Willie Gilbert
        Musik und Gesangstexte von Frank Loesser
        Koproduktion mit der Staatsoper Hannover

        指揮 Joseph R. Olefirowicz
        演出 Matthias Davids
        舞台 Mathias Fischer-Dieskau
        衣装 Judith Peter
        照明 Michael Grundner
        振付 Melissa King

        J. Pierrepont Finch : Mathias Schlung
        Rosemary : Lisa Antoni
        J.B. Biggley : Robert Meyer
        Bud Frunp : Marco Di Sapia
        Hedy LaRue : Ines Hengl-Pirker
        Smitty : Julia Koci
        Miss Jones : Regula Rosin
        Bratt : Jeffrey Treganza
        Twimble/Womper : Axel Herrig
        Miss Krumholtz : Sulie Girardi
        Gatch/Toynbee : Nicolaus Hagg
        Johnson/Wilkington/Fernsehmoderator : Gernot Kranner
        Jenkins : Maximilian Klakow
        Tackaberry : Marian Olszewski
        Peterson : Pascal Jacque Comoth
        Stimme des Buches : Christoph Wagner-Trenkwitz
        Orchester der Volksoper Wien
        Wiener Staatsballett

        フランク・レッサー作曲のミュージカル
        「努力しないで出世する方法」が
        フォルクス・オーパーで上演されるというポスターが
        あちこちに貼ってあって

        しがないサラリー・ウーマンとしては
        興味あるじゃないですか(こらっ!)

        実は本日はプレミエ前の公演で
        いわゆる昔で言う最終リハーサル。

        昔はこのプレミエ前公演、チケット安かったのに
        今は普通のチケット料金で売っている。
        (註 一番安い天井桟敷が25ユーロです)

        今、またもや仕事がむちゃくちゃな状態になっているところで
        オフィスに仕事をたっぷり残して
        (昨日は午前1時まで仕事してた)
        フォルクス・オーパーの終演時間22時というのを見て
        ちょっと気が遠くなったんだけど
        25ユーロも払ってるから、意地でも観る(ケチ)

        ストーリーについては
        ちょっと調べれば、有名なミュージカルだし
        映画化もされているからわかるので、書きません。

        で、これ、すごく芸達者の出演者が揃っていて
        しかも、あちこちに出てくるサラリーマンが
        全部、バレエ・ダンサー(笑)

        序曲からポリフォニーが結構使われていて
        意外に音楽的には面白い ♡

        主人公のフィンチを演じた Mathias Schlung が
        すごくカワイイ。
        小柄で、別にハンサムでも何でもないのに
        表情の豊かさがスゴイし
        バレエ・ダンサーに混じって
        見事なダンスを見せてくれる。

        フィンチが何か出世のチャンスを掴む度に
        あっ💡 という表情で
        そこにパッと照明がついて
        ニコッという表情が固定するのが
        コミックみたいで、実に楽しい。

        社長のビグリーは
        フォルクス・オーパーの総監督
        ローベルト・マイヤー御大がじきじきに登場。

        この人は出てくると
        他の出演者を喰っちゃうのだが
        今回は他にも芸達者が揃っていて
        1人だけ浮くという事がない。

        セリフだけじゃなくて
        何曲か歌うナンバーもあるし
        もちろんダンスもある(ご立派!!!)

        縁故採用の怠け者で悪者のバドを演じた
        マルコ・ディ・サピア!!!
        この人、スゴイ。
        オペラとかオペレッタにも出演していて
        最初はなんだコイツ、と思っていたけれど
        コミカルな役を、本当にコミカルに演じて
        身体は軽いわ、踊るは、おフザケも立派にやって
        オペラに出るより、こういう三枚目やった方が良いんじゃないの?
        と、真剣に思ったくらい。
        役としては、悪者なのが、ちょっと可哀相になる程の良い出来だった。

        ローズマリーはチャーミングだけど
        フィンチに惚れるところが
        あまり情熱的ではないので
        何となく違和感がある。
        演技力の問題か、演出の問題かもしれない。

        ヘディ役は・・・これは難しいな。
        めちゃくちゃ高い声で
        ひたすらバービーちゃんみたいにやっていたけれど
        ああいうキャラは、やっぱり1960年代にしかウケないだろう。

        ワタクシ的な問題は・・・

        あのね、今日、私はオフィスに仕事を
        ガンガン残して来ちゃってるの。
        なのに、フォルクス・オーパーに来たら
        舞台の上で見るのは会社の風景で
        (しかもキャリアの男性たち、仕事してなくて暇そう)
        何だか、全然、別世界に飛ばないし
        会社の内部を見ていても、リラックスできないよ・・・(涙)

        背景はビデオで
        アメリカの高層ビルなどが見えるようになっている。
        舞台は1960年代なので
        若い人は知らない黒い電話が机の上に置いてあって
        黒電話のリンリン音が鳴る。
        (鳴るたびに、私はリアル・オフィスを思い出す・・・)

        キャリアの経営陣は全員男性で
        秘書は全員、チャーミングなお人形さんみたいな女性って
        ううううう、やっぱり1960年代だ。

        社員役のバレエ・ダンサーたちは
        机を動かしたりするのが主な役目(笑)

        でも、途中でダンスもあるし
        後半のテレビ・ショーのところでは
        割に派手なバレエ・シーンもあった。

        ストーリーは言ってみれば
        アメリカン・ドリームのおとぎ話ですから(爆笑)

        爆発的に人気が出そうな演目じゃなさそう。
        子供が見ても全然わからないだろうし
        私のような虐げられたサラリー(ウー)マンが見たら
        身につまされるというより
        出てくる経営陣が全く仕事していない事にちょっと腹が立つし
        管理職の女性が見たら
        女性蔑視だ!と怒るかもしれない。

        まぁ、おとぎ話だからね。
        社長の隠れた趣味とか
        オーナーの隠された過去とか
        ちょっと類型的ではあっても
        笑えるシーンはかなりある。

        ジモッティ用の演目だから
        全部ドイツ語で、字幕もない。
        (セリフは全部きっちり聞こえてくる。
         全員マイク使用)

        でもフィンチ役の魅力は麻薬的ではある。
        あのクルクル変わる表情には魅せられる。
        あれ見るために、もう1回くらい、言っても良いかも。

        ちなみに、この演目見ても
        皆さまの出世の役には立ちません(爆笑)

        仕事残してミュージカルとかオペレッタに行くなら
        やっぱりリアルな会社とは関係ない演目の方が
        切り替えできて楽しいなぁ、と真剣に思いました、はい。

        この後、プレミエで
        どんな評判になるか
        ちょっと楽しみな私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        え? でその後、オフィスに帰ったんですか? って
        もちろんオフィスに戻りましたとも!!!!
        で、夜中過ぎまで仕事してました。
        3月が終われば楽になる筈だから
        ちょっと頑張らなくちゃ 😀
        記事アップの時間は変更してあるけれど
        実は今、明け方4時。3時間寝たらまた出社(笑)


        シチリアのレモン (フォルクス・オーパー in Kasino)

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          Die Volksoper im Kasino am Schwarzenbergplatz
          2017年2月12日 20時〜21時15分

          Manfred Trojahn (*1949)
          Limonen aus Sizilien
          Drei italienische Geschichten nach Texten von Luigi Pirandello
          und Eduardo De Filippo
          Libretto von Wolfgang Willaschek

          指揮 Gerrit Prießnitz
          演出 Mascha Pörzgen
          舞台・衣装 Ddietlind Konold

          Der Schraubstock
          Giulia Fabbri : Rebecca Nelsen
          Andrea Fabbri : Carsten Süss
          Antonio Serra : Morten Frank Larsen
          Anna : Manuela Leonhartsberger

          Lemonen aus Sizilien
          Micuccio Fabbri : David Sitka
          Sina Marnis : Rebecca Nelsen
          Marta Marnis : Ursula Pfitzner
          Dorina : Manuela Leonhartsberger
          Ferdinando : Daniel Ohlenschläger

          Eine Freundschaft
          Micuccio Fabbri : Carsten Süss
          Carolina Fabbri : Birgid Steinberger
          Alberto Serra : Morten Frank Larsen

          Orchester der Volksoper Wien
          Komparserie und Kinderkomparserie der Volksoper Wien

          シュヴァルツェンベルク広場にある Kasino という建物は
          ブルク劇場の管轄下で
          私は Im Puls Tanz のパーフォーマンスで何回か行った事がある。

          Volksoper が初めてこの会場を借りて
          現代オペラを上演する初日に
          クソ高い(すみません、でも42ユーロですよ!)チケットを買って
          ウキウキと駆けつけたのは
          一重に、上記の出演者の1人を見たいという・・・

          はい、勘と記憶力の良い読者の方は
          すぐにお分かりの通り
          こんなイイ男が世の中にいるのかしら?という程
          モルテン・フランク・ラルセンの「顔」が
          私はものすごく好きなの ♡

          この人がメリー・ウィドウでダニロなんか歌った日には
          私は最初から最後まで、ずっと悶絶している。

          で、現代オペラですから(笑)
          知り合いに、これを観に行く、と言ったとたん
          最初から最後まで雑音だよね、と断言された。

          たった1分の「雑音」だから
          興味津々の読者も巻き込んでしまえ。
          トレイラーをどうぞ。



          このトレイラーが出た時に
          実はあれ〜っ、とひっくり返りそうになったのだが
          実際に観てみて・・・

          モルテン・フランク・ラルセン
          何でこんなに太っちゃったの?????

          いや、お腹の出た丸顔でメガネというのは
          本来は私の好みのドンピシャなんだけど
          ラルセン、むちゃイイ男なのに
          顔があんなに良くて
          表情があんなにコロコロ変わってチャーミングで
          腹の脂肪がズボンのベルトの上から出てるって
          ・・・すみません、絶句(涙)

          スウィニー・トッドの時には
          あんなに太ってなかったじゃない。
          多少の中年太りは許せるけど
          あれはあれはあれは・・・😱

          さて、ストーリーは
          ギリシャ悲劇の形式に則った(とプログラムに書いてあった)
          三部作の浮気物語(それ以外に何と言えと?)

          ジュリアはアンドレアと夫婦で子供もいるが
          アントニオと浮気をしていて
          浮気がバレて自殺する。

          この子供のミクッチオが
          第二幕で、幼なじみで才能を見いだした
          オペラ歌手のシーナの楽屋を訪ねようとして
          追い出され
          結局、会う事はできるのだが
          あんた誰?と冷たくされる。
          (まぁ、そりゃそうだろう)

          第三部では、このミクッチオが病床に居る。
          親友のアルベルトは
          ミクッチオの自殺した母親の浮気相手の息子である。
          錯乱したミクッチオは
          アルベルトとの面会を拒み
          アルベルトはミクッチオの人生の登場人物に化けて近づくのだが
          最後にミクッチオは
          アルベルトの妻とずっと浮気をしていて
          アルベルトの子供はミクッチオの種だ、と告白して死ぬ。

          いわゆるギリシャ悲劇の
          親の因果が子に報い、って奴ね。
          (因果じゃなくて浮気だけど)

          音楽は限りなく雑音だが(笑)
          言葉にしっかり寄り添っているので
          演劇に、ちょっと音で彩りを添えました、という印象。
          よって、違和感はあまりないし
          その分「音楽」という程、音楽が先立つ風ではなかったけれど
          ドラマチックなところは
          やっぱり、ほんの少し「音」が付いている、というだけで
          非常にドラマチックになるもんだなぁ、と納得。

          舞台は、少ない机や椅子、ベッドを使って
          華やかな衣装で、かなりうまくまとまっていたと思う。
          演出的には良い感じで、至極真っ当。

          歌手も揃っていて、聴き応えはある。
          ラルセンは、激太りした点を除けば
          やっぱり顔の表情はコロコロ変わってチャーミングだし
          カルステン・ズュースが迫真の演技で圧倒的。

          ああいう狭い会場だと
          ソプラノが響き過ぎて、ちょっとキンキンした音にはなるけれど
          それは会場の音響のせいなので仕方がない。

          この演目、チケット高いし
          高い割には、70分ほどの作品だし
          ガラガラかなぁ、と思ったら
          関係者らしき人たちが大量に来ていて
          2月はシニア割引があるので
          年配の方々も大量に来ていて
          会場は満席状態(自由席です)

          シニアの方々も、さすがに現代オペラを聴きにくる層なので
          会場がものすごく静か。
          誰も咳一つしない。
          (隣に座った関係者っぽい英語を話す若い女性は
           途中で退屈して、ため息ついたりバッグの中をゴソゴソしていたが
           さすがに、すぐに止めてくれた(笑))

          その意味では、すごく音楽(というかセリフか)に集中できて
          あっという間の70分だった。
          変に長くないだけに、かなり内容が凝縮されていた気分。

          これから8回の上演があるけれど
          チケット42ユーロもするので、もう行きません(笑)

          ドイツ語がわかって
          現代音楽好きな向きにはお勧めしますが
          字幕がある訳じゃないし
          (その分、音楽に乗せたセリフはほとんど聞き取れる)
          オペラというよりは
          現代演劇を観る、という気分で行った方が良いかもしれない。

          まぁ、でも激太りしたとは言え
          私にとってのイケメン・ナンバーワンを
          あんなに近くで観られた、というだけで
          ちょっと幸せ気分になっている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          サーカス妃殿下 フォルクス・オーパー

          0
            Volksoper 2017年2月9日 19時〜21時45分

            Die Zirkusprinzessin
            Operette in drei Akten
            Text von Julius Brammer und Alfred Grünwald
            Musik von Emmerich Kálmán

            指揮 Lorenz C. Aichner
            演出 Thomas Enzinger
            舞台 Peter Notz nach einer Idee von Sam Madwar
            衣装 Sven Bindseil
            照明 Sabine Wiesenbauer
            振付 Bohdana Szivacs

            フェードラ・パリンスカ侯爵夫人(未亡人) Astrid Kessler
            セルギウス公 Kurt Schreibmayer
            サスクシン伯爵 Nicolaus Hagg
            ペーター・ブルソフスキー男爵 Georg Wacks
            スタニスラフスキー劇場支配人 Gerhard Ernst
            ミスター・エックス (実はフェージャ・パリンスキー) Szabolcs Brickner
            ミス・マーベル Elisabeth Schwarz
            カーラ・シュルンベルガー Elisabeth Flechl
            トニ・シュルンベルガー Michael Havlicek
            ペリカン Herbert Steinböck
            ボルシェビキ・客 Maximilian Klakow
            バーのピアニスト George Frebold
            アクロバット Duo Aquarius

            Orchester, Chor und Kompaserie der Volksoper Wien
            Wiener Staatsballett
            Bühnenorchester der Wiener Staatsoper

            カールマンのオペレッタ
            昔は「サーカスの女王」と言っていたようだが
            プログラムを見ると「サーカス妃殿下」となっている。

            確かにサーカスの女王より、サーカス妃殿下の方が
            あらすじには沿っていると思う。

            大金持ちの未亡人侯爵婦人フェードラが
            サンクト・ペテルブルクにサーカスを観に行く。
            ミスター・エックスという
            仮面で顔を隠した人物が大人気だからである。

            実はこのミスター・エックス
            フェードラの亡き夫の甥のフェージャ・パリンスキーである。

            昔、フェードラの美しさに魅入られていたら
            夫に嫉妬され、爵位と相続権を剥奪されて
            サーカスで働いている。

            人気者ミスター・エックスの楽屋を訪ねるフェードラ。
            フェージャはすぐに気がつく。
            (フェードラはもちろん知らない。勝手に向こうから恋されただけだし)

            仮面を取って頂戴、というのに逆らい
            奥さま、お手にキッスしてよろしいでしょうか? に対して

            え? あなたが?
            一介のサーカスの芸人のアナタが
            侯爵夫人のワタクシの手にキスをしたいですって?
            ご冗談でしょ。ほっほっほっ。

            ・・・いや〜、ヤな女だな。
            一生に一回くらい、本気でこういう事が言える身分には憧れるが(笑)

            ロシアの貴族セルギウスはフェードラに色目を使っている。
            外国人と結婚してしまったら
            フェードラの多大な財産がロシアから外国に行ってしまうからである。
            (おおおおおい、それ、メリー・ウィドウですか(笑))

            フェードラがなびかないとわかると
            ミスター・エックスに陰謀をもちかけ
            貴族のコロソフ公としてフェードラの前に現れるように計らう。

            ミスター・エックスことフェージャは
            コロソフ公として登場し
            フェードラも、貴公子なら、という事で
            だんだん仲良くなって

            セルギウスがニセ文書で
            ロシア皇帝は、あなたのために結婚相手を選びました、という手紙を
            フェードラに渡し

            知らない相手と結婚するくらいなら
            今日、知っている人と結婚して
            皇帝に「あら、ごめんあそばせ、ワタクシ、もう既婚ですの」
            と言った方が良い、とけしかける。

            フェードラを愛しているミスター・エックスことフェージャは
            コロソフ公を騙っているのに良心の痛みを覚えながら
            フェードラとの結婚式に臨む。

            ・・・と、そこに
            サーカスのメンバーとセルギウスが登場。

            コロソフ公は、実はサーカスのメンバー、ミスター・エックスだ
            お前はサーカスのスターと結婚したサーカス妃殿下だ、とからかう。

            同時にもう一つラブストーリーが展開する。
            サーカスのメンバーのミス・マーベルに惚れて
            通い詰める、ウィーンのホテル「カール大公」の息子
            トニ・シュルンベルガーは
            ミス・マーベルが何とウィーンっ子である事を知って狂喜。

            このラブストーリー、前半は順調に進む。
            セルギウス公は、トニの事を
            本当にカール大公の息子だと思い込んでいる。

            フェードラとコロソフ公(ならぬフェージャでミスター・エックス)の
            結婚式と合わせて
            ボクたちも結婚式、というので結婚してしまう。

            後半は、このトニとマーベル嬢が
            ホテル「カール大公」に戻ってからのストーリー。

            トニがお母さんに、サーカスの女性と結婚した、という事を言えず
            ウエイターのペリカンに助力を頼んでいたら

            マーベルが痺れを切らせて

            私がお母さんに言うわ!!!
            (いや、女性って強かったのね、昔から(笑))

            お母さんは、息子がサーカスの女性と結婚した、というので
            気を失いそうになるが

            このミス・マーベルが
            昔、憧れながら、どうしても落とせなかった
            ブルクシュターラー少佐の娘である事を知り

            あああああ、貴女が彼の子供、何て彼に似てるの ♡

            ・・・と、結婚を喜んで承認する事になる。

            さて、そのホテル「カール大公」で
            セルギウス公とフェードラとフェージャがまた出会う。
            一悶着あって
            さて、それでどうなったでしょう・・・というところでシーンいったんストップ。

            序曲の後に、舞台には寂れたサーカス小屋。
            そこに、昔、劇場支配人だったスタニスラフスキーが登場して
            昔話を始めるという幕開け。

            最後のシーンがストップしたところで
            スタニスラフスキーがもう一度登場。
            昔話はこれで終わるが
            フェードラは誰にキスをしたか。

            (もちろん、セルギウス公ではなく
             フェージャにキスして終わる。
             多少強引でもハッピー・エンドがオペレッタであろう、うん)

            バレエ・ダンサーをピエロっぽい化粧と衣装で
            かなり多く投入しているのだが

            背景で動くシーンが多くて
            (もちろん、ダンスも思っていたよりあったが)
            ちょっと、もったいない(好みです、好み)

            アクロバットのペアは
            最初は歪んだ鏡のような幕の向こうで
            とんでもないバランスを見せてくれる。

            でも、鏡の向こう側という事で、あまりくっきり見えずに残念。
            ああいうアトラクションは、ちゃんと見せて欲しいよ〜。

            その後に、やっと、ヒモを使った見事な芸で
            楽しませてくれるシーンがあった ♡

            音楽はゴキゲン ♡
            序曲の時にあっ!と思ったんだけど
            この Zwei Märchenaugen って、このオペレッタの曲だったのね?!

            ミスター・エックス(コロソフ公でフェージャ)のテノール歌手
            ちゃんと高音まで出て、演技も悪くなく
            背は高くて、舞台上、ちゃんと絵になっているんだけど

            このアリアは、やっぱりちょっと迫力不足(笑)
            これは、最初のところで
            サーカス商売に身を落とした自分の悲愴を
            悲しみと怒りを籠めて歌ってこそ
            後半の「2つのメルヒェンの目」逃した幸福の部分の
            甘さと郷愁が活きると思うんだけど。

            対してフェードラを歌った Astid Kessler は
            鼻高々のイヤなプライドの高い侯爵夫人の役にピッタリ。

            声もかなり出るし、セリフもクリアで
            いや、本当にイヤな女になりきっていて

            あまりに鼻につくイヤな貴族女になりきっているので
            ミスター・エックスことフェージャと
            最後にハッピー・エンドになるリアリティはなかったわ(笑)

            トニとミス・マーベルは、これは芸達者で魅せた。
            トニはセリフがハッキリとしていて
            かなり高い声でセリフを言うのだが
            歌ってみると実はバリトン(笑)
            ちょっと、その断層にギョッとする事はあったのだが

            2人揃って、歌うわ、踊るわ
            ダンサーの群舞に混じって
            見事にダンスを繰り広げて
            こういうオペレッタの歌手って、スゴイと思う。

            シリアスなフェージャとフェドーラだけだったら
            なんだ、この格差社会の弊害は!とイヤな気分になるところだが
            このトニとミス・マーベルによって
            (この2人だって、ある意味、格差社会問題なんだけどね)
            かなり救われている、という感じがする。

            最初の「思い出話」の部分は冗長に感じたけれど
            最後になって、伏線として活きてくる。

            ストーリーの運びもスピーディだし
            ダンサーやアクロバットの起用で
            舞台から目が離せない。

            最初は、えっ?19時〜21時45分?とゲッソリしていたのだが
            後半の筋運びのテンポの良さに
            あっという間に時間が経ったという印象。

            文句なく楽しめます、うん。

            しかし、こういう「格差社会」
            まぁ、ヨーロッパではいまだにあるのは確かだが

            考えてみれば、日本だって学歴社会というものが・・・

            ワタクシ、ナントカ大学を卒業しているのに
            アナタは何? ○校卒?
            あら、話にならないわ、なんていうのが
            あるのではないかと、チラッと考えてしまった。

            もっとも、このストーリーは
            「身分違いの恋」ではなくて
            (それぞれに、ちゃんと身分は釣り合っている)
            「身分違いの恋」の仮面を被って
            アーティスト苛めをしているような気もするが
            (あっ、それ以上言えない(汗))

            現代では、何の能もない
            ただの金持ちの貴族になるより(註 なれませんってば)
            アーティストになる方が、ずっと大変なのよ(笑)

            と思いつつも
            金持ちでもなく
            貴族でもなく
            アーティストでもない私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            ヘリアーネの奇跡 フォルクス・オーパー

            0
              Volksoper 2017年2月5日 16時30分〜19時40分

              Erich Wolfgang korngold (1897-1957)
              Das Wunder der Heliane

              Oper in drei Akten
              Text von Hans Müller, frei nach einem Mysterium H. Kaltnekers
              Konzertante Aufführung in deutscher Sprache

              指揮 Jac van Steen
              コーラスと舞台音楽監督 Holger Kristen

              Heliane : Annemarie Kremer
              Der Herrscher : Martin Winkler
              Der Fremde : Daniel Kirch
              Die Botin : Martina Mikelić
              Der Pförtner : Andreas Mitschke
              Der Schwertrichter : Mehrzad Montazeri
              Der junge Mensch : Szabolcs Brickner
              Sechs Richeter : Karl-Michael Ebner, Christian Drescher, Ben Connor,
              Michael Havlicek, Daniel Ohlenschläger, Yasushi Hirano
              Seraphische Stimmen : Jugendchor der Volksoper Wien

              ドラマツルギー Christoph Wagner-Trenkwitz

              Chor und Orchester der Volksoper Wien
              Bühnenorchester der Wiener Staatsoper

              エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトは
              最近でこそ、オペラの「死の都」や
              バイオリン協奏曲が取り上げられるようになって来たが

              この作曲家、天才の名を欲しいままにしたのに
              ナチスから逃げてアメリカ合衆国に亡命。
              ハリウッドで活躍して
              その後、オーストリアに帰ってきたら

              「ハリウッド作曲家」という
              オーストリア人にとっては蔑称を貼られてしまい
              その後、何だか忘れられてしまったという悲劇的な人物。

              この辺りのそういう作曲家たちって
              実はスゴイ人がワサワサ居て
              私もエルヴィン・シュールホフとか好きなんだけど
              まぁ、それはともかくとして・・・

              この、滅多に演奏されない
              ヘリアーネの奇跡というオペラ
              コンサート形式での上演だが
              内部関係者(フォルクス・オーパーの回し者だな(笑))から
              色々情報が流れて来て
              それがあまりにもハチャメチャで面白そうなので
              千秋楽の公演に行って来た。

              うははははは、良かったです。
              なんだこれ、というストーリーなんだけど
              (きっと何か深い深い意味があるのだろう)
              音楽がドラマチックで
              ワーグナーの系列をしっかり汲んでいて
              麻薬のような陶酔感に浸ってしまう。

              ストーリーは
              (私が理解した限りにおいては)
              第一幕で
              暴君が居て、牢屋の外国人に死刑を宣告。

              その妻のヘリアーネが
              牢屋に慰めに入ったら、当該の外国人に惚れて
              外国人もヘリアーネの美しさに驚嘆。
              そのままヘリアーネがハダカになってしまい
              だからナニしちゃうかと言うと
              もちろんしないのである(ワケわからんが)

              ヘリアーネが去った後
              暴君が来て
              死刑を止めてやる代わりに
              妻のヘリアーネが俺の事を愛するように手伝って欲しい
              と言ったとたんに
              ハダカのヘリアーネが戻って来る。

              もちろん暴君激怒(そりゃそうだろう)

              第二幕では
              怒った暴君が妻のヘリアーネに
              浮気を認めろ、と詰め寄る。
              ヘリアーネはハダカを見せただけ、と言うが
              暴君は刀を出して
              これで自殺しろ、と詰め寄る。

              そこに外国人が連れられて来て
              ヘリアーネと2人だけにしてくれ、と懇願。

              2人だけになったヘリアーネと外国人。
              外国人が、この刀でボクを殺せとヘリアーネに言って
              ヘリアーネがイヤイヤをすると
              勝手に自分で刀を胸に刺して自殺する。

              集まって来た民衆に
              暴君は、外国人を殺したのはヘリアーネだが
              ヘリアーネが浮気していなければ
              死んだ外国人を蘇らせるだろうと宣告する。

                ・・・ええ、ワケわからんですよ。
                   でもまぁ、オペラの筋なんてそんなもんで。

              続けて演奏された第三幕で
              ヘリアーネは夫の暴君に対して
              外国人を愛していた事を告白すると
              外国人が蘇って
              ヘリアーネと外国人は
              愛を誓いながら天国に昇って行く。

                だからよくわからんストーリーなんですってば。

              舞台一杯にギッシリ詰まった大規模オーケストラ
              バルコンあたりには合唱団一組が居て
              第二幕の途中からは、舞台の後ろの幕が開くと
              そこにも大規模編成合唱団がいる。

              第一幕では外国人役のテノールが
              最初から最後まで歌いっぱなし。
              おおお、出た、コルンゴルトのテノール苛め。

              テノールの声量はそれ程でもないけれど
              素直に美しく響いてくるし
              掛け合いの相手、Der Pförtner のバリトン Andreas Mitschke が美声。

              暴君やった Martin Winkler は
              こういうキャラもの(しかも悪役とかコミカルな役)をやらせると
              実に巧いし、声量あって荒々しさ充分のバリトンで聴き応えたっぷり。

              後半で登場する Die Botin のメゾ Martina Mikelić が
              すごい胸空きドレスで、しかも大柄でスタイル良くて
              パッと目を惹く美人で
              しかもメゾが深くて声量あって
              ものすごい存在感 ♡

              ヘリアーネ役の Annemarie Kremer は
              最初出て来た時に
              あ、美人じゃないし、年増だ(イヤな奴だな私は)

              ・・・と思っていたんだけど

              どんどん美人に見えて来て

              しかも相手役の外国人 Daniel Kirch が
              丸顔の私好みの容貌で(あっ、いかん)
              声量ちょっとなくても、クセのない発声で
              綺麗に響くテノールで
              しかも甘い目をしてヘリアーネを見るんですよ(ドキドキ 😍)

              ここら辺からヘリアーネに感情移入が始まったかもしれない。
              最後に天国に昇っていくシーンで
              キスして良いかい?というところがあって
              本当にするのか、とワクワクしてしまった。
              (コンサート形式でないオペラだったらやるのかなぁ。
               でもあそこ、キスをしない、というのがキモになるのかも)

              オペラお決まりの
              死ぬ死ぬ死ぬと絶叫してなかなか死なない場面もあるし
              真実の愛がど〜のこ〜のという
              ありがたい説教も山ほどある。

              こちらとしては
              セックス・アピールたっぷりの
              欲求不満の人妻にかどわかされただけだろう
              (あっ、言っちゃった 汗)
              いやいやいや、すみません、内容とかストーリーはともかくとして

              この音楽、素晴らしいじゃないの ♡

              アリアが突出せずに
              ワーグナー形式でダラダラ続いて行くので
              オーケストラもコーラスも大変だと思うのだが

              モチーフや、感情の表出、音楽による情景を
              ワーグナーとリヒャルト・シュトラウスを足したような
              ある意味、生々しい音楽で
              しかも、ハリウッドの映画音楽のように
              心にグッサリ直撃するメロディの連続。
              ドラマチックこの上ない。

              どんなアホらしいストーリーでも
              ついつい納得してしまって
              何故かヘリアーネとか外国人とか
              暴君とか、それ以外の人物にも感情移入出来てしまって

              2幕と3幕続けて上演したので、かなり長かったのだが
              アホらしいストーリーに全然辟易せず
              音楽の素晴らしさだけで
              ついつい聴き惚れちゃった、しまった! という感じ。

              行く前は
              こんな長い、しかもズブズブのワケわからんストーリー
              楽しめるんだろうか、と思っていたんだけど

              蓋を開けてみれば
              とことん麻薬みたいに音楽に浸り切って
              あっという間に時間が経った。

              この演目、3回しか上演しなかったのだが
              まぁ、あの規模のオーケストラと
              あれを歌える歌手を揃えるのは大変だったんだろうなぁ。
              いやフォルクス・オーパー、よくやるわ、と
              感心してしまった私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。




              会議は踊る フォルクス・オーパー

              0
                Volksoper 2017年2月4日 19時〜21時40分

                Der Kongress tanzt
                Operette in drei Akten
                Nach dem gleichnamigen Film von Erik Charell
                Musik von Werner Richard Heymann

                指揮 Christian Kolonovits
                演出 Robert Meyer
                舞台 Eva-Maria Schwenkel
                衣装 Gertrude Rindler-Schantl
                振付 Florian Hurler

                メッテルニヒ Robert Meyer
                ペピ Michael Havlicek
                クリステル Anita Götz
                アレキサンダー/ウラルスキー Boris Eder
                ビビコフ Thomas Sigwald
                伯爵夫人 Ildiko Babos
                ウエリントン Wolfgang Gratschmaier
                タレーラン Marco Di Sapia
                ザクセン王アウグスト Axel Herrig
                将軍 Marcus Kiepe
                ポーランド外交官 Franz Suhrada
                スイスの外交官 Gernot Karnner
                ホイリゲの歌手 Agnes Palmisano
                経済大臣 Nicolaus Hagg
                市長 Fritz von Friedl
                侯爵夫人 Regula Rosin
                伯爵夫人 Renée Schütengruber
                執行役人 Georg Wacks
                Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
                Wiener Staatsballett
                Bühnenorchester der Wiener Staatsoper

                往年の名画「会議は踊る」と言えば
                ローマの休日の先走りのようなもので
                あまりに往年なので観るチャンスはなかったが
                (というより、1回観たような気がするのは何故だ?)

                Das gibt’s nur einmal, Das kommt nicht wieder と
                Das muß ein Stück von Himmel sein は
                何故だか誰でも知っている(はずだ、たぶん)

                オペレッタとは書いてあるが
                登場人物(バレエ・ダンサー除く)はマイク付き。
                オーケストラはビッグ・バンド風にして
                男性メンバーは白いシャツに白い上着、プラス黒の蝶ネクタイ。

                緞帳にはレコードのでっかいマークが書かれていて
                その上に
                「この演目の CD は16ユーロでお求めになれます」
                という、堂々としたコマーシャル(笑)

                序曲が始まると
                緞帳のレコードが廻り始めて
                オーケストラ・ピットが上がって
                ビッグ・バンドが見える。
                (天井桟敷からは、後ろのほんの少しだけが見える)

                フォルクス・オーパーの回り舞台を巧く利用して
                画面が変わる時にオルゴールのような音色で
                曲の演奏があって
                舞台が移動して行く時には
                写真のように登場人物が動かないようになっている。

                もともと映画で場面の変換が素早く出来るところを
                劇場に持って来たための冗長さをなくす工夫は素晴らしい。

                ただ、このオペレッタ・・・というより
                ほとんど演劇(歌は非常に少ない)は
                最初の「会議に金がかかる」と嘆く舞台裏まであって
                かなり冗長ではある。

                特に後半では、数十秒のシーンまであって
                舞台変換に同じ位の時間がかかる時がある。
                (まぁ、重要なシーンなので仕方ないが)

                上に英語の字幕は出てくるけれど
                あれ、ドイツ語わからなかったら
                かなりつまらないと思う。
                (ドイツ語がわかっても、やっぱり冗長である)

                ただ、クリステル役のアニータ・ゲッツが巧い。

                失礼な事を承知で書かせていただくと
                美人ではない。
                顔は大きいし
                身体はかなりふくよかで
                立派な胸が見事に見えていて
                (それはそれで、かなり魅力的ではあった(笑))
                最初、登場した時に
                何でこんなデブ(ごめん!)に
                ロシアの皇帝が惚れるんだよ、とか思ったけれど(ごめん!)

                この人、実にチャーミング ♡

                ミュージカルかオペレッタか微妙なバランスなのだが
                クラシックの発声法でありながら
                ミュージカルっぽい声の使い方をしていて
                不自然さが全くなく
                更に、ドイツ語がくっきりはっきりして
                歌詞がしっかり聞き取れる上

                ダンサーに混じって見事なダンスを繰り広げるわ
                表情が豊かでコロコロ変わって
                おきゃんなウィーンの娘の心情を見事に表現してくれる。

                対するアレクサンダー役(替え玉ウラルスキーと2役)のボリス・エーダーだが
                ローベルト・マイヤーの二番手として
                割にクセのある年配の役を演じる事が多かったような気がするんだけど
                こんな「王子さま」的ハンサム役も出来るんですね?(ビックリ)

                なかなか役にハマっていて
                ちょっと大袈裟ながら、ウラルスキーとの演じ分けも
                見事だったし、なかなかチャーミング。

                まぁ、アレに惚れるか?というのはともかくとして(すみません)
                アレクサンダー役の時には
                貴公子の上品さはしっかり出ていた。

                ローベルト・マイヤーが何かの演目に出ると
                マイヤーばっかり目立っちゃって、という欠点があったのだが
                こと、この演目に関しては
                出演者がみんな芸達者で、マイヤーばかりが目立つ事がない。

                特にビックリしたのは
                外交官たちの会話の中で
                タレーランを演じたマルコ・デ・サピアの
                フランス語訛りのドイツ語。

                この人、もともと歌手だよね?
                セリフだけで、歌は一曲もないんだけど
                他の外交官との会話のやり取りのタイミングや
                あの、むちゃくちゃチャーミングなフランス語訛りのドイツ語
                いや、やっぱり大袈裟なメークで道化みたいな役なのだが
                素晴らしい。

                ドイツ人役をやった2人は
                もっとドイツっぽい訛りを使うかと思ったら
                そうでもなくてちょっと残念。

                アレクサンダーの側近を演じたトーマス・ジクヴァルトも
                テノール歌手・・・なんだけど
                やっぱり歌うところは一つもない。
                もともと演技が巧い人だから
                誇張されてはいるけれど、役には合っていた。

                バレエ・ダンサーによるダンスも楽しいけれど
                出演者のダンスがすごく面白い。
                外交官がテーブルに付いて繰り広げられる
                座ったままの手や上半身の動きのダンスは
                かなり見応えがある。

                この身分違いの恋というテーマ
                そのまま悲恋にしてしまうと
                なんだあのアホな女は・・・という事になってしまうのだが

                いや、これ、クリステル、見事です ♡
                最後の夜にホイリゲで
                アレキサンダーと
                サンクト・ペテルブルクに行ったら
                子供は何人で、名前はね・・・という
                あり得ない夢を語って
                アレキサンダーが辟易し出したとたんに
                ナポレオンがパリに入った、という事で
                アレキサンダーがロシアに帰らねばならなくなって

                クリステルが
                「今度はいつ会えるの? 明日? 明後日?」というのに
                「連絡するから」と言い捨てて去った後

                クリステルは、もう会えない事を悟り
                あの有名なメロディを
                悲しそうに歌って
                失恋の辛さが身に染みる。
                (しかもバカだと思っていながらついつい、という恋って
                 あるじゃないですか、若い時期って(あれ?))

                ・・・んだけど
                続く第2節では
                しっかり立ち直るのである!!!!!

                立ち直って商売替えして
                儲けちゃうというオチまで付いて
                (舞台変換でクリステルの店が出て来た時には
                 思わず客席で大笑いしてしまった)

                いやいや、女性って逞しいです ♡
                後味の爽やかさ、スッキリ感が半端じゃなくて
                これならエンディングとしては
                ワタクシ的には非常に満足。

                かなり長い演目で
                しかも後ろに居た家族連れの子供たちが
                ずっと私の席を蹴っ飛ばして
                (隣の女性が何回か後ろ向いて注意していたが
                 子供はそんな事では席蹴りは止めません。
                 親も注意しないんだね、貧民席は(あっ、偏見!!!))
                椅子がかなり揺れていたんだけど
                まぁ、子供ですからね、そういう事もあるわ(ため息)
                最初は親と喋っていたりしたんだけど
                席が揺れる以外は、あまりお喋りはなかったので良しとする。

                この間のカルミナ・ブラーナと比べると
                若い観客の割合は非常に少なく
                天井桟敷の席も結構空いていて
                始まると席を移動する人が多くて(笑)
                まぁ、そこら辺、ウィーンの緩いところではある。

                何回も観ようと思う演目ではないけれど
                あの最後の爽快感は素晴らしかった、と
                スッキリ爽快な気分になっている私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                アクセル、天国の扉の前で フォルクス・オーパー

                0
                  日曜日もダブルヘッダーしちゃいました。
                  時系列で読みたい方は こちら からどうぞ。

                  下は夜の記事です。

                  Volkstheater 2016年9月25日 19時〜21時30分

                  AXEL AN DER HIMMELST�・R
                  Musikalisches Lustspiel von Paul Morgan und Adolf Sch�・tz
                  Gesangstexte von Hans Weigel
                  Musik von Ralph Benatsuky

                  指揮 Lorenz C. Aichner
                  演出 Peter Lund
                  舞台 Sam Madwar
                  ビデオ Andreas Ivancsics
                  衣装 Daria Kornysheva
                  振付 Andrea Heil

                  グローリア・ミルス Bettina M�・nch
                  アクセル・スウィフト Andreas Bieber
                  ジェッシー Juliette Khalil *
                  テオドール Peter Lesiak *
                  スコット / 裁判官 Kurt Schreibmayer
                  刑事モートン Wolfgang Gratschmaier
                  ハリウッドのスタッフたち
                  Stefan Bischoff, Jakob Semotan, Oliver Liebl, Roman Martin
                  プリンス・ティノ・タティーノ Maximilian Klakow

                  先日プレミエを迎えたばかりの作品だが
                  友人が「かなり良い」と言うので
                  直前割引50%狙って行って来た
                  (あくまでもケチ(笑))

                  ベナツキーのオペレッタ・・・とは言え
                  歌手はマイク付けていて
                  ほとんどミュージカル仕様と聞いて
                  薦められたから行って退屈だったらどうしよう、と
                  ちょっと心配だったのだが

                  いやいやいや
                  チケット売れてなくてガラガラだけど
                  これ、観に行く価値ありです(断言)

                  特殊メイクでギョッとさせたルナ夫人と同じ演出家なので
                  今回も、舞台はすべて完全な白黒になっていて
                  登場人物のメイクもすべて白塗り。
                  衣装もすべて白黒で
                  背景も全部白黒という徹底振り。

                  ご興味のある方はフォルクス・オーパーのサイトに
                  ビデオが載っているのでご覧あれ。
                  ここの左の Video Samples のところをクリック。
                  あら白黒だわ、と思うかもしれないが
                  これ、白黒で撮ってません。これが本当に舞台のそのままなのだ。

                  その背景が素晴らしかった!!!!!
                  以前観てショックを受けた
                  ベルリンのコーミッシェ・オーパーの魔笛ほどではないが
                  (忘れた方は こちら をどうぞ。クリップも張ってあります)
                  前半がすべて背景をビデオにして
                  これがもう、むちゃくちゃ素晴らしい ♡

                  最初はハリウッドの映画っぽいモノになっていて
                  もちろん白黒でしかもサイレントで(爆笑)
                  タイトルが「縛られた手」と言うのが
                  後で活きてくる。
                  大時代的な映画が途中で途切れると
                  ああ、もう、あの女優とはやっていけない、というスタッフが登場。

                  このスタッフの男性メンバーが実に優秀。
                  歌って踊れてコミカルで演技が出来て素晴らしい。

                  背景は女優のオフィスになったり
                  アクセルが帰るところなんか
                  自転車で背景がどんどん変わった上に
                  アクセルが自転車でジェットコースターの大回転みたいになる。
                  (途中で人物とフィルムが入れ替わるのが実に巧い)

                  登場人物の影も背景と同一化してしまうし
                  出演者が壁に描いている線がどんどん増殖して背景になるし
                  いや、これ、すごく楽しいわ ♡

                  ハリウッドの大スター役のベッティーナ・メンヒは
                  いったい何処でこんな大柄な女性を見つけて来たの?
                  という位、上背があって、華があってパッと目立つ人。

                  ローナッハーでエヴィータで出演するみたい。
                  エヴィータ行こうとは思っていなかったんだけど
                  彼女が出るなら適役だろうし、ちょっと観てみたい・・・
                  (カレンダーにもう空きがないけどどうしよう・・・)

                  アクセル役のアンドレアス・ビーバーは
                  マインツ出身のミュージカル役者で
                  確かに踊れて演技は出来るんだけど

                  見た目がちょっと・・・(すみません好みの問題で)
                  特殊メイクのせいもあるのはわかるが
                  顔が長くて、しかもオデコのシワがかなり酷くて
                  (調べてみたら49歳・・・)
                  声は若々しいし
                  完全にミュージカルの歌い方だから
                  ドイツ語のディクションはしっかりしていて聞きやすいけれど
                  恋仲になるグローリア・ミルスとの見た目のバランスがチグハグ。

                  ジェシーは本日この役のデビューのジュリエッテ・クハリルで
                  2007年まで児童コーラスのメンバーだったというので
                  この人はまだ若いし、かなり小柄でキュート。

                  テオドール役のペーター・レシアクはケルンテン出身のオーストリア人で
                  この人もパーフォーミング・アーツ・スタジオ出身だが
                  トボケた演技が巧くて、なかなか見せて
                  ジュリエットとテオドールのカップリングは自然に見えた。

                  筋は荒唐無稽ながら
                  ちょっとミステリーっぽい要素もあって
                  音楽はテンポ速めのノリノリで気持ち良い。

                  音楽的にむちゃくちゃ面白いというものではないが
                  ベナツキーらしい親しみ易いメロディ満載。

                  幕の降りた後に
                  またもや全員登場人物が
                  筋のおさらいをしてくれるのは良いアイデア。
                  (しかもこれが高速映画見てるみたいでまた笑えるのである)

                  しかしこの演目
                  かなりポスターでも宣伝していたのだが
                  初演もまだそんなに過去じゃないのに
                  こんなに席がガラガラに空いていて良いんだろうか(良くない)

                  上演はドイツ語だが
                  上にちゃんと英語の字幕も付いている
                  ・・・けど、地元の人しか来てないような感じだなぁ。

                  舞台装置が(ハリウッドの無声映画に倣って)白黒はわかるけれど
                  登場人物の衣装とか、顔と身体まで
                  白塗りする必要があったのか(コストかかってるだろうし)
                  ちょっと疑問に思った私に(アホですどうせ)
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  よく考えてみたら、上背のあって目立つベッティーナ・メンヒって
                  ローマで起こった不思議な出来事の中に
                  すごくキャラ立った役で出ていたような気がする。
                  あの時は素晴らしかった、絶賛したような記憶がある。

                  イーゴリ公 フォルクス・オーパー

                  0
                    日曜日のダブル鑑賞。
                    時系列で読みたい方は こちら からどうぞ。

                    下は午後の公演です。

                    Volksoper 2016年4月10日 16時30分〜19時15分

                    FÜRST IGOR
                    Oper in einem Prolog und vier Akten
                    von Alexander Borodin

                    指揮 Alfred Eschwé
                    演出・舞台 Thomas Schulte-Michels
                    衣装 Renate Schmitzer
                    振付 Teresa Rotemberg

                    イーゴリ公 Alik Abdukayumov
                    ヤロスラーヴナ Melba Ramos
                    ウラジミール Mehrzad Montazeri
                    ガーリツキィ公 Martin Winkler
                    コンチャーク Sorin Coliban
                    コンチャーコヴナ Annely Peebo
                    オヴルール Jeffrey Treganza
                    スクラー Stefan Cerny
                    イェローシカ Christian Dresch
                    ボヤールの一員 Heinz Fitzka

                    ボロディンのオペラ「イーゴリ公」なんてレアな演目だが
                    あまりにチケットが売れていないのか
                    大幅割引というメールが来て
                    ついつい買ってしまったワタシも・・・(反省中)

                    しかも割引でも一番安い席を買ったというのも(恥)

                    こほん、それはそれとして

                    日曜日の午後の開演ギリギリに入ったら
                    プログラムないわよ、幕間にね、とあっさり言われて
                    その前に筋を調べておいて良かった(汗)

                    さて、筋と言っても
                    このオペラの筋は実にシンプルで
                    オペレッタみたいに取り替えばや物語だの別人に化けるだのなくて

                    イーゴリ公が戦争に行った
                    息子と一緒に捕虜になった
                    息子は敵方の娘に惚れた
                    捕虜として手厚いもてなしを受けている間に
                    故郷では奥方の兄弟が好き勝手放題。

                    逃亡を促す味方に
                    貴族はそんな卑怯な事はできん、と断って
                    贅沢な響宴にうつつを抜かしている間に
                    イーゴリ公の支配下のどこかの町が襲われ

                    こりゃいかん、やっぱり帰らねば、と
                    息子は惚れた敵方の娘のところに残して
                    故郷に帰ると

                    奥方は、あぁ、愛しいダンナはいつ帰って来るの?と
                    嘆き悲しんでいて、そこに登場するイーゴリ公。

                    大バンザイ

                    ・・・って、ホントにアホか、という単純さ。

                    しかもオペラが長い!!!!
                    こんな単純な筋立てなのに
                    (本当はもっと長いらしい)
                    休憩含めて3時間近くかかる。

                    戦争に行くぞ、行くぞと、ずっと30分以上歌っていて
                    次の場面が、コンチャーコヴナとウラジミールのラブシーンだし
                    で、次が、ダンスの響宴。

                    このダンスの響宴の時に
                    我々も良く知っているメロディがどんどん出てくる。

                    けど、誰だ、これ振り付けた奴は!!!

                    バレエ・ダンサーじゃないのかもしれないが
                    何だか、ディスコの踊りを観ているような感じがする。
                    (けど、ちゃんとリフトとかあったから、やっぱり振付のせいか)

                    しかも、何人かはブレイク・ダンスだよ!!!
                    頭を支えにして足挙げて、その体勢のままでずっとって
                    バレエ・ダンサーはヒップホップも踊らねばならないのか。
                    大変な商売である。

                    ヒップ・ホップの後に休憩で
                    その後のガーリツキィ公のやりたい放題の場面では
                    女の子を攫って来て、やっ(以下省略)・・・という暗喩まである。

                    で、奥方の嘆きのアリアだが
                    いや、良いんですけどね
                    あそこまで兄だか弟だかに好き勝手やらせておいて
                    あんたは、それは女性の仕事じゃない、とばかりに
                    ダンナの帰りを泣きながら待つだけで
                    何にもしなかったんかいっ!!!(怒)

                    はっ、オペラの筋に怒っていてどうする・・・(汗)

                    イーゴリ公の居城は白と黒と銀色の世界で
                    コンチャークの居るところは
                    何故かひまわり? ともかく黄色い花が舞台一杯に広がっていて

                    その黄色い花の芯のところに
                    かなり穴とか開いてるんですけど?
                    誰かが踏み抜いたのか?

                    舞台変換でかなり乱暴に扱われているから
                    6回目の上演にして、すでに舞台装置ボロボロとか?

                    ダンスもひまわりの花を後ろの方に片付けた
                    狭い範囲で踊るから
                    クラシックは無理だろうというのはわかるが
                    でも、何でヒップホップのブレイク・ダンスなんだ?

                    タイトル・ロールのバリトンは声は出る。
                    舞台メイクが、白いドーランを塗りたくった感じだったので
                    顔のイメージが掴み難いけれど
                    ちょっとアジア系の顔立ちで丸顔で優しそう。
                    スタイルは良し。その分、ちょっと貫禄には欠けるか(笑)

                    メルバ・ラモスは
                    まぁ、お変わりなく・・・
                    声は出るけれど
                    やっぱり高音は張り上げになってるし
                    あれは彼女の持ち味だから仕方ないのか。

                    モンタゼリは相変わらず張り上げテノール(失礼)
                    まぁ、声は出るから良しとしよう。

                    ガーリツキィ公のマルティン・ヴィンクラーは
                    この人、こういうキャラクターばっかり歌ってるけど
                    むちゃ声量あるんだけど(笑)

                    しかもキャラクターが巧いという事は
                    演技力もあるワケで
                    大柄な身体で、若い女の子に(以下省略)
                    悪人のいやらしさが全身からプンプン匂ってました(褒め言葉)

                    コンチャークのソリン・コルバンも声は抜群 ♡
                    悪人じゃないから、得な役だけど
                    堂々としていてチャーミング。

                    スクラーのステファン・チェルニーだが
                    これだけ声量があって美声なバスが
                    何で、ずっとフォルクス・オーパーで歌っているのか
                    私には理解できない。
                    あれだけ美声で声量あって、歌も巧かったら
                    他の劇場にジャンプ・アップしてキャリア作れそうなんだが・・・

                    音楽そのものはご機嫌。
                    ほとんどミュージカルか映画音楽で
                    エンターテインメント性が抜群。

                    エシュヴェに率いられたオーケストラは
                    こういう曲は得意そうで
                    活き活きとした音楽作りでこれは満足。

                    かと言って、もう1回観たい、という演目でもないなぁ。
                    せめてバレエ・シーンがもう少し
                    ダンスとしてまとまっていたら・・・(好みです好み!)

                    あ、それから、この演目
                    コーラスが大活躍で
                    これはなかなか聴き応えあり ♡

                    ドイツ語上演で
                    上の字幕もドイツ語だが
                    基本的には単純な筋なので
                    言葉がわからなくても大丈夫。
                    (それに前半は響宴が中心だし)

                    ああ充実した日曜日だった、と
                    仕事を忘れて趣味に没頭する私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    フォルクス・オーパー 「白馬亭にて」

                    0

                      Volksoper 2015年9月19日 19時〜21時30分


                      Im weißen Rössl

                      Singspiel in drei Akten

                      Musik von Ralph Benatzky


                      指揮 Michael Brandstätter

                      演出・照明 Josef E. Köpplinger

                      舞台・衣装 Rainer Sinell

                      振付 Karl Alfred Schreiner


                      ヨゼファ Ursula Pfitzner

                      レオポルド Boris Eder

                      ヴィルヘルム・ギーセッケ Bernd Birkhahn

                      オッティリーエ Mara Mastalir

                      弁護士ジードラー Carsten Süss

                      ジギスムント Peter Lesiak

                      ヒンツェルマン教授 Hans Dieter Knebel

                      クレールヒェン Franziska Kamna

                      皇帝 Wolfgang Hübsch

                      ケッテル Franz Suhrada

                      ガイド・花嫁その他 Helga Papouschek

                      ピッコロ Simon Fischerauer

                      フランツ Mathias Hanin

                      カティ Sophie Aujesky

                      クレスツェンス Christian Schleinzer

                      ルイス Oliver Liebl

                      市長 Stefan Bischoff

                      バルトロメオ・花婿 Frank Berg

                      ヨーデル Daniel Strasser

                      アコーディオンの男の子 Franz Friedrich

                      森林管理管 Gert Werler

                      コック Elvis Grezda

                      Orchester, Chor und Kinderchor der Volksoper Wien

                      Komparserie und Kinderkomparserie der Volksoper Wien

                      Wiener Staatsbalett

                      Bühnenorchester der Wiener Staatsoper


                      今シーズンの新作、オペレッタの「白馬亭にて」

                      色々と話を聞いていると、かなり面白そうな作り。

                      チケットはかなり余っているらしいが

                      行ってみたら

                      余ったチケットを子供たちや、特別キャンペーンで

                      大量に安売りしたらしく、結構一杯(しかも子供が多い)


                      始まる前から劇場の前で、ブラス・バンドが演奏したり

                      フォークダンスのグループが民族衣装で踊ったり

                      会場に入ったら、子供のコーラスが階段のところで歌うし

                      何か、これ、かなり気合い入ってますよね?(笑)


                      舞台が始まる前から

                      「ガイドさん」なる人が出て来て

                      オーストリア国鉄の宣伝(笑)をしたりして

                      子供用に、椅子の上に敷くマットレスがあって

                      (子供は背が小さいので、普通の席では見えないだろうから)

                      そのマットレス、全部にオーストリア国鉄のロゴマーク。


                      さて、オペレッタ「白馬亭にて」と言えば

                      音楽むちゃくちゃ良いし

                      ストーリーは3組のラブストーリーでハッピーエンドだし

                      ついでにフランツ・ヨゼフ皇帝まで登場しちゃうし

                      登場人物、ほとんどが民族衣装だし

                      オーストリア人にしてみれば

                      故郷の郷愁一杯の楽しい楽しいオペレッタであろう(たぶん)


                      何故か来ている人たちも(子供含めて)

                      民族衣装の人が多かったのは、何故かわからんが(笑)


                      で、簡単に感想から言ってしまえば

                      おお、やっちまったぞ!! という感じ。


                      ともかく開き直って

                      ミュージカルの原型としてのオペレッタを

                      作曲された当時の、まだ少し間延びした部分を

                      徹底的に演出と舞台で魅せて

                      全く退屈する事なしに2時間30分(休憩1回含む)を

                      完璧にコミカルな舞台に仕上げた。


                      だって、背景に歪んで掛かっている額縁があって

                      その中はザルツカンマーグートの山で

                      その前が波の立っている湖(ベネチアの一夜でも使ってたなこれ)


                      しかも舞台の前のところも額縁様式になっていて

                      原色のライトが灯るんですよ、これ(爆笑)


                      やるだろうな、と思ったら

                      やっぱり背景で、ヘンな寸劇が繰り広げられていて

                      (何と山と湖の間に鉄道まで通っていて、時々電車が走る)

                      特にバレエ・ダンサーがやっていた3人のジョギング男が可愛い♡


                      湖には、さすがにサメは出なかったが(ベネチアの一夜では出てた)

                      ボートを漕いでいる人(時々何かに追いかけられている)

                      何と、ロマンティックな Die ganze Welt ist himmelblau では

                      本当に舞台が青くなって

                      バレエ・ダンサーたちが青いキューピッドになった上

                      湖には白鳥が・・・(笑)


                      犬を連れて(台を綱で引いているのだが、そこに犬が乗ってる、本物ではない)

                      民族衣装でウロウロする狩人とかも、結構味があったし

                      ホテルの荷物持ちの2人の田舎者丸出しの演技にも笑えた。


                      筋を引きずっていくガイド役の Helga Papouschek がスゴイ。

                      いやぁ、こういう器用な女優さんがいる、というのは

                      本当に Volksoper の強みだよ。

                      ドイツ語に英語を混ぜて(実はこれ、ものすごく笑えるシーンもある)

                      しかも、この女優さん、他の役もやっているのだが

                      花嫁・花婿の寸劇には、腹を抱えて笑っちゃったぜ。

                      (註 ホテルなので新婚さんが来るのだが

                         新婚さん、2人とも60歳か70歳くらいの設定で

                         でも、ともかく急いでヤリたいというのが(以下省略))


                      バレエのシーンも、結構多くあって

                      モブシーンも多くて、舞台の上が人で一杯になって

                      華やかな感じで

                      オペレッタというよりは、限りなくミュージカルに近い。

                      (歌手はマイク付けていたが、音量は巧く調節していたし

                       ちゃんとクラシックな発声をしていたので、あまり気にならない)


                      ジギスムントとクレールヒェンが、とってもキュート ♡

                      しかも、この2人、歌いながら、よく踊るし。


                      ジードラー役は美声なだけに、マイク付けていても

                      ちょっと声がオーケストラに沈むのだが

                      オッティーリエは、むちゃキュートで

                      ベルリン訛りとの掛け合いも巧い。


                      そう言えば、どちらのカップルだったか、よく覚えていないが

                      壁ドンもあったぞ。

                      しかも女性が男性に壁ドンしてた。ちょっとあれ、やってみたい(こらっ!)


                      フランツ・ヨゼフ役は、難しい役だと思うのだが

                      うわぁ、見事なもんだ。


                      フランツ・ヨゼフが出てくる前に

                      レオポルドがヨゼファに対して上から目線で偉そうな態度を取るシーンがあって

                      (あまりにしつこく恋の告白をされるので

                       ヨゼファが呆れて首にしてしまった後

                       皇帝が来るというので、うわ、頼りになるレオポルドがまた必要だわ、と

                       酔っ払ったレオポルドに、また仕事してよ、と言うシーン)

                      この、上から目線の偉そうなレオポルドに

                      あら、ちょっとこのオトコ、良いんじゃない?と

                      クラッとくるヨゼファが描かれているので

                      その後、皇帝との会話の後に

                      ヨゼファがレオポルドとくっつくのに違和感がない。


                      だって、普通なら、従業員がオーナーに

                      しつこくしつこく愛を迫ったら

                      ヨゼファじゃなくても、私だって

                      公私混同するなアホ、アンタなんか出てけ!と言うわよ、うん。


                      市内のポスターには

                      民族衣装を着た、ちょっとオバサンっぽい写真だけで

                      ええっ、このオバサンのラブストーリー?と思うと

                      ちょっと引いていたのだが(失礼な言動は承知です、ごめんなさい)


                      まぁ、何故に若くてハンサムなレオポルドが

                      ちょっと中年っぽいヨゼファに惚れているのか

                      やっぱりホテルの乗っ取りかよ、と思わないでもないけれど

                      (だから最初の方って、かなりウソっぽいのだ、ごめんなさい)


                      後の2組は、可愛かったし(特にジギスムントとクレールヒェン!!)

                      見事に、過剰とも思えるサービス精神に満ちあふれていて

                      もう1回くらい観ても良いかな〜と思えて来た。


                      でも、どういう安売りキャンペーンをしたのか謎だが

                      次の公演、もう安いチケット、ほとんどないじゃん、と

                      驚いている私に

                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。




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