2024年3月12日 20時〜22時20分
Wiener Staatsoper
テノール Vittorio Grigolo
ピアノ Mzia Bachtouridze
Vincenzo Bellini
Dolente immagine di fille mia
Vanne, o rosa fortunata
Malinconia, ninfa gentile
Per pietà, bell’idol mio
Giacomo Puccini
Foglio d’album (Instrumental)
Gioachino Rossini
La danza (aus: Soirées musicales)
Giacomo Puccini
Intermezzo (aus: Manon Lescaut) (Instrumental)
Giuseppe Verdi
Ah sì, ben dite … tutto parea sorridere (aus: Il Corsaro)
*** Pause
Francesco Paolo Tosti
Chanson de l’adieu
Pour un baiser
A Vucchella
Ideale
L’ultima canzone
Gija Kantscheli
Fünf Miniaturen (Instrumental)
Stanislao Gastaldon
Musica Proibita
Pietro Mascagni
Intermezzo (aus: Cavalleria Rusticana) (Instrumental)
Ruggero Leoncavallo
Mattinata
Manuel Ponce
Intermezzo Nr. 1 (Instrumental)
Vincenzo D’Annibale
O paese d’ o sole
国立オペラ座で行われる歌手のリサイタル。
今宵はテノールのヴィットーリオ・グリゴーロ。
グリゴーロと言えば
やりたい放題、オーケストラ困惑
指揮者混乱、共演者驚愕のカヴァラドッシが
記憶に新しい。
いや〜、この人
正に我々が偏見で思い浮かべる
アホのイタリア人のテノールを体現してる(爆笑)
もちろん
深慮遠謀の結果としての
セルフ・マーケティング・ストラテジーかもしれないが(え?)
ピアノと譜面台だけの舞台に出て来たグリゴーロ。
まずは舞台の端から端まで
両腕を大きく広げて歩きまわり
投げキッスでのご挨拶。
大いに誇張された演技で
(あ〜、オペラ歌手あるある)
舞台上を自由に動きまくり
時々、譜面台の楽譜を見て
ついでにピアニストの方を向いたり
声量ある艶やかなテノールを聴かせてくれて
拍手が出ると大喜びで
ピアニストに駆け寄って
嫌がるピアニストに手を差し出して握手。
なお、歌った後に汗をかくらしく
両手で自分の顔の左右を拭った上に
時々、観客席に投げキッスした後の手である。
その手で握手したまま
ついでにピアニストの手の甲にキッスして
曲が進むと
更に、ピアニストを掴んだ手でそのまま立たせ
手の甲にキッスしたまま
舞台の前まで連れ出して
自分と一緒に拍手を浴びるように誘導。
これを1曲ごとにやる・・・
ピアニスト困惑 😕
って言うか
嫌がってるんだけど 😆
(一度は立つのを拒否したが
無理やり連れ出された)
途中で
インストルメンタル(この場合はピアノのソロ)が入るのは
歌手の声を休ませるための必要な処置だが
間違えて舞台の袖に引っ込んでしまい
またもやピアニスト困惑。
舞台袖で誰かに言われたらしく
走って登場。
後半になると
ますます、そのアホっぷりに磨きがかかり
どこにインストルメンタルが入るのか
本人もわからなくなって
ピアニストに聞いたり
歌っている途中のピアノの間奏のところで
ピアニストを指して
観客に拍手を要求したり
(ピアニスト、ますます困惑)
アリアの声は実に見事で
発声がしっかりしているんだろうなぁ。
頭蓋骨をしっかり開けるので
髪の毛が後ろに引っ込むのも散見される。
しかも、オーケストラ伴奏ではないので
弱音を見事に使って
ダイナミック・レンジの幅が広い。
私は大音響の高音より
囁くような弱音に惹かれる傾向があるのだが
もともと持っている声の質も良いので
弱音も、きちんとベルカントを維持しながら
しっかり聴かせるのは大したものだ。
いちいちピアニストのところに行って
手を握ったまま立って
自分と一緒に挨拶させるのが続くので
ピアニストも開き直った(笑)
楽譜を見ながらの歌唱だが
時々、舞台で前奏の時に踊ったり
(さすがにオペラの演技に慣れているだけあって
身体の動きは素晴らしい)
楽譜を持って
舞台の端から端まで移動したり
腰を落として
最前列のお客さま(金持ちの年配ばかり)に
媚を売ったり
左右のロジェの方を向いて歌ったり
自由自在
やりたい放題
・・・に、しっかり伴奏を付けるピアニストの凄さ。
後半でも、まだ歌う曲があるのに
引っ込んでしまって
ピアニスト困惑(爆笑)
舞台袖に誰もいなかったらしく
ピアニストが舞台袖を向いて、手を振って
「来い、来い!」と呼んでいた。
出て来たグリゴーロは
自分で頭に指でクルクルして
「ボクちゃん、アホですよね」って
いや、うん、そうだね、アホだね。
最後はプロンプター・ボックスの間際に
片膝ついてお辞儀(プロポーズの格好)
プロンプター・ボックス、誰もいないですけど。
この人、もしかしたら
普段のオペラでも
プロンプターに世話になりっぱなし?
途中で床に落ちた楽譜を
時々、足で蹴っ飛ばしていたのだが
全曲終わった後に
その楽譜を拾って
何故か英語らしきもので
話を始めた。
話す声、全く聞こえません!!!!
ベルカントの歌声との
あまりの違いに愕然。
(ソプラノでもよくあるけれど
テノールでもあるのか。
バリトンやバスは
話し声も美声の人が多いのだが)
ごにゃごにゃ、あまり上手でない(ように聞こえる)
訛りの多い英語だったので
内容はよくわからなかったのだが(私の英語力不足)
18歳の時に初めてオペラ座に来て
ロシア人の何とかさんの云々・・・(意味不明)
で、その拾った楽譜で歌ったのだが
(メロディに聴き覚えはあるけど
無教養なのでよくわからん)
歌い終わった後に
楽譜を引き裂いて
最前列のお客さまに配った・・・けど
その楽譜、ずっと床にあって
しかもグリゴーロが時々、靴で蹴っ飛ばしてたよね。
バイキンが・・・💦
22時を過ぎて
「お腹すいた〜」って振りもしていたし
オペラ座の客席の照明もついたのだが
そこでもう一曲
オーソレミオを歌い出した。
・・・のは良いんだけど
これももう恣意的に歌うので
ピアニストがマジに大変。
しかもサビの前にピアニストのところに行って
歌うのを止めて
ピアニストがゲネラル・パウゼを作って
次のサビの指示を
口の形でグリゴーロにしているのに
別のところを歌い出す有様(ピアニスト本当に大変)
途中で歌を止めて
終わった・・・って振りをするので
あれ?おかしいな、そこで終わるんかい?
と観客困惑。
だけどまぁ、グリゴーロだからそれもあり?と
拍手をしたら
ピアニストを座らせて
最後のサビを歌い出すという・・・
なんかもう、最初から最後まで
カオスでしっちゃかめっちゃかで
やりたい放題のグリゴーロなのであった。
あそこまで徹底して自由にやられてしまうと
それはそれで
ものすごく魅力的ではある。
でも周囲は大変だろうな
こういう人とオトモダチにはなりたくないけれど
舞台で楽しむには
エンターテインメント要素が素晴らしいので
また舞台で
あの奔放なテノールを聴きたくなって来た私に
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テノール Vittorio Grigolo
ピアノ Mzia Bachtouridze
Vincenzo Bellini
Dolente immagine di fille mia
Vanne, o rosa fortunata
Malinconia, ninfa gentile
Per pietà, bell’idol mio
Giacomo Puccini
Foglio d’album (Instrumental)
Gioachino Rossini
La danza (aus: Soirées musicales)
Giacomo Puccini
Intermezzo (aus: Manon Lescaut) (Instrumental)
Giuseppe Verdi
Ah sì, ben dite … tutto parea sorridere (aus: Il Corsaro)
*** Pause
Francesco Paolo Tosti
Chanson de l’adieu
Pour un baiser
A Vucchella
Ideale
L’ultima canzone
Gija Kantscheli
Fünf Miniaturen (Instrumental)
Stanislao Gastaldon
Musica Proibita
Pietro Mascagni
Intermezzo (aus: Cavalleria Rusticana) (Instrumental)
Ruggero Leoncavallo
Mattinata
Manuel Ponce
Intermezzo Nr. 1 (Instrumental)
Vincenzo D’Annibale
O paese d’ o sole
国立オペラ座で行われる歌手のリサイタル。
今宵はテノールのヴィットーリオ・グリゴーロ。
グリゴーロと言えば
やりたい放題、オーケストラ困惑
指揮者混乱、共演者驚愕のカヴァラドッシが
記憶に新しい。
いや〜、この人
正に我々が偏見で思い浮かべる
アホのイタリア人のテノールを体現してる(爆笑)
もちろん
深慮遠謀の結果としての
セルフ・マーケティング・ストラテジーかもしれないが(え?)
ピアノと譜面台だけの舞台に出て来たグリゴーロ。
まずは舞台の端から端まで
両腕を大きく広げて歩きまわり
投げキッスでのご挨拶。
大いに誇張された演技で
(あ〜、オペラ歌手あるある)
舞台上を自由に動きまくり
時々、譜面台の楽譜を見て
ついでにピアニストの方を向いたり
声量ある艶やかなテノールを聴かせてくれて
拍手が出ると大喜びで
ピアニストに駆け寄って
嫌がるピアニストに手を差し出して握手。
なお、歌った後に汗をかくらしく
両手で自分の顔の左右を拭った上に
時々、観客席に投げキッスした後の手である。
その手で握手したまま
ついでにピアニストの手の甲にキッスして
曲が進むと
更に、ピアニストを掴んだ手でそのまま立たせ
手の甲にキッスしたまま
舞台の前まで連れ出して
自分と一緒に拍手を浴びるように誘導。
これを1曲ごとにやる・・・
ピアニスト困惑 😕
って言うか
嫌がってるんだけど 😆
(一度は立つのを拒否したが
無理やり連れ出された)
途中で
インストルメンタル(この場合はピアノのソロ)が入るのは
歌手の声を休ませるための必要な処置だが
間違えて舞台の袖に引っ込んでしまい
またもやピアニスト困惑。
舞台袖で誰かに言われたらしく
走って登場。
後半になると
ますます、そのアホっぷりに磨きがかかり
どこにインストルメンタルが入るのか
本人もわからなくなって
ピアニストに聞いたり
歌っている途中のピアノの間奏のところで
ピアニストを指して
観客に拍手を要求したり
(ピアニスト、ますます困惑)
アリアの声は実に見事で
発声がしっかりしているんだろうなぁ。
頭蓋骨をしっかり開けるので
髪の毛が後ろに引っ込むのも散見される。
しかも、オーケストラ伴奏ではないので
弱音を見事に使って
ダイナミック・レンジの幅が広い。
私は大音響の高音より
囁くような弱音に惹かれる傾向があるのだが
もともと持っている声の質も良いので
弱音も、きちんとベルカントを維持しながら
しっかり聴かせるのは大したものだ。
いちいちピアニストのところに行って
手を握ったまま立って
自分と一緒に挨拶させるのが続くので
ピアニストも開き直った(笑)
楽譜を見ながらの歌唱だが
時々、舞台で前奏の時に踊ったり
(さすがにオペラの演技に慣れているだけあって
身体の動きは素晴らしい)
楽譜を持って
舞台の端から端まで移動したり
腰を落として
最前列のお客さま(金持ちの年配ばかり)に
媚を売ったり
左右のロジェの方を向いて歌ったり
自由自在
やりたい放題
・・・に、しっかり伴奏を付けるピアニストの凄さ。
後半でも、まだ歌う曲があるのに
引っ込んでしまって
ピアニスト困惑(爆笑)
舞台袖に誰もいなかったらしく
ピアニストが舞台袖を向いて、手を振って
「来い、来い!」と呼んでいた。
出て来たグリゴーロは
自分で頭に指でクルクルして
「ボクちゃん、アホですよね」って
いや、うん、そうだね、アホだね。
最後はプロンプター・ボックスの間際に
片膝ついてお辞儀(プロポーズの格好)
プロンプター・ボックス、誰もいないですけど。
この人、もしかしたら
普段のオペラでも
プロンプターに世話になりっぱなし?
途中で床に落ちた楽譜を
時々、足で蹴っ飛ばしていたのだが
全曲終わった後に
その楽譜を拾って
何故か英語らしきもので
話を始めた。
話す声、全く聞こえません!!!!
ベルカントの歌声との
あまりの違いに愕然。
(ソプラノでもよくあるけれど
テノールでもあるのか。
バリトンやバスは
話し声も美声の人が多いのだが)
ごにゃごにゃ、あまり上手でない(ように聞こえる)
訛りの多い英語だったので
内容はよくわからなかったのだが(私の英語力不足)
18歳の時に初めてオペラ座に来て
ロシア人の何とかさんの云々・・・(意味不明)
で、その拾った楽譜で歌ったのだが
(メロディに聴き覚えはあるけど
無教養なのでよくわからん)
歌い終わった後に
楽譜を引き裂いて
最前列のお客さまに配った・・・けど
その楽譜、ずっと床にあって
しかもグリゴーロが時々、靴で蹴っ飛ばしてたよね。
バイキンが・・・💦
22時を過ぎて
「お腹すいた〜」って振りもしていたし
オペラ座の客席の照明もついたのだが
そこでもう一曲
オーソレミオを歌い出した。
・・・のは良いんだけど
これももう恣意的に歌うので
ピアニストがマジに大変。
しかもサビの前にピアニストのところに行って
歌うのを止めて
ピアニストがゲネラル・パウゼを作って
次のサビの指示を
口の形でグリゴーロにしているのに
別のところを歌い出す有様(ピアニスト本当に大変)
途中で歌を止めて
終わった・・・って振りをするので
あれ?おかしいな、そこで終わるんかい?
と観客困惑。
だけどまぁ、グリゴーロだからそれもあり?と
拍手をしたら
ピアニストを座らせて
最後のサビを歌い出すという・・・
なんかもう、最初から最後まで
カオスでしっちゃかめっちゃかで
やりたい放題のグリゴーロなのであった。
あそこまで徹底して自由にやられてしまうと
それはそれで
ものすごく魅力的ではある。
でも周囲は大変だろうな
こういう人とオトモダチにはなりたくないけれど
舞台で楽しむには
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