バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス 2日目

0
    Musikverein Großer Saal 2019年10月28日

    Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
    指揮 Mariss Jansons
    ピアノ Rudolf Buchbinder

    Carl Maria von Weber (1786-1826)
     Ouvertüre zur Oper „Euryanthe“, op. 81
    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur, op. 19
    Dmitrij Schostakowitsch (1906-1975)
     Symphonie Nr. 10 e-Moll, op. 93

    バイエルン放送交響楽団とヤンソンスの2日目。
    はい、本日、上記の人の中で
    ウィーン楽友協会名誉会員でないのは誰でしょう?(笑)

    発売初日に狙ったのだが
    超貧民席内で、あまり良い席がなく
    超貧民席でも、驚きの29ユーロなので
    それ以上のカテゴリーの席は買えなかった・・・

    よって本日は舞台はま〜〜〜〜ったく見えません。
    従って、ヤンソンス氏のお姿も拝見できず
    指揮振りも拝見できず
    聴こえてくる音だけで、勝手に妄想を爆発させるので
    どうぞ、これを読んでいらっしゃる
    物好きな方は、マトモに取らないよう・・・
    (だって、個人的主観的メモだもん)

    放送交響楽団らしく、割に音が明るくて
    外向きの感じがするオーケストラで
    ウエーバーは明るい感じが素敵だが
    このオーケストラの弦、すごく強いような印象。
    (人数が多いのかもしれない、舞台見えないからわからん)

    この強い弦でショスタコーヴィッチの10番はキツいかも・・・

    ベートーベンのピアノ協奏曲2番って
    何回かナマでも聴いている筈なんだけど
    覚えているのは第3楽章だけ(汗)

    しかしブッフビンダーのピアノって
    本当に「歳」を感じさせないなぁ。
    かてて加えて、あの安定感も捨てがたい。

    自信に満ちて堂々としているのに
    それがイヤミにならず
    あくまでも音楽が主人公という境地。
    ピアノの音一つ一つが「立って」いて
    細かい部分も全く潰れず
    昨日のモーツァルトもそうだったけれど
    宝石のように光ってホールに散らばっていく快感。

    後半のショスタコーヴィッチの交響曲10番は
    かねてから、楽友協会ではやって欲しくない曲の
    ナンバー・ワンなのだが

    今日の音量は、確かに大きいんだけど
    何となく許せるというか(勝手な印象)
    ダイナミックな第1楽章を丁寧に紡いで
    第2楽章になったら

    何ですか、その速度は・・・(驚愕)
    オーケストラを煽るわ煽るわ
    小節の最後の音符の長さを微妙に短くして
    次を被せるような感覚なので
    推進力が極端に凄いのだが
    その分、追い立てられるような焦燥感がある。

    ちょっとやりすぎじゃないか、という印象はあるけれど
    こういうのが(多少ずれても)ライブの醍醐味ではある。

    このオーケストラもソロの楽器が抜群に巧い。
    オーボエもフルートもクラリネットもファゴットも
    金管も(まとめて書いてすみません)
    みんな、すごく好き ❤
    第3楽章はソロが多いのだが、これがもう、すべてが見事で
    聞き惚れたわよ。

    オーケストラを鳴らし過ぎて
    (おっ、と思うメロディの強調もあって
     なかなか新鮮で面白かったけれど)
    エネルギーの塊みたいになって
    客席に飛んでくるのだが

    時々、「音」そのものも塊になってしまい
    (ショスタコーヴィッチあるある)
    解像度ゼロの音のお団子が、楽友協会のホールを覆っていたが
    それはもう、ホールの特性だし
    あそこまで指揮者もオーケストラも
    知ってやってます感の強い「確信犯」的な説得力があると
    聴いている方も
    へへ〜〜〜っ、とお辞儀して納得する(笑)

    アンコールの曲が
    これは、本当にそのまま「音響の団子」と化していたが
    アンコールだから良いのである。
    しかし、久し振りに
    コントロールの全くない、見事な「音響の団子」を聴いた(笑)
    それはそれで、楽しかったりして。

    昨日よりマエストロ・ヤンソンスは元気な感じで
    アンコールも活き活きと、動作も大きく
    すごく楽しそうに指揮していたので
    まだまだ元気で活躍して欲しい。

    しかしヤンソンスも、まるでフェニックスという感じで
    病気しては回復して指揮台に登場し
    危ない、と思わせるのに
    最後まで立派に音楽を作ってしまうという
    超人的な体力と気力の持ち主ではある。

    久し振りにショスタコーヴィッチの交響曲10番を聴いたが
    難聴にもならなかったし
    あれはあれで、良い曲だなぁ、と
    いたく感じ入っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    本日のプログラム関係者のうち
    楽友協会名誉会員は

    ヤンソンス
    ブッフビンダー
    ウエーバー
    ベートーベン

    名誉会員ではないのは
    オーケストラとショスタコーヴィッチでした(笑)
    (註 オーケストラでも楽友協会名誉会員のオーケストラはある)

    バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス 1日目

    0
      Musikverein Großer Saal 2019年10月27日 19時30分〜21時55分

      Symphonieorchester des Bayerischen Runfunks
      指揮 Mariss Jansons
      ピアノ Rudolf Buchbinder

      Richard Strauss (1864-1949)
       Vier symphonische Zwischenspiele aus „Intermezzo“, op. 72
      Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
       Konzert für Klavier und Orchester A-Dur, KV 488
      Johannes Brahms (1833-1897)
       Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98

      バイエルン放送交響楽団とマリス・ヤンソンスの1日目。

      実は余計な事なんだけど
      今日のプログラムを読んでいて
      モーツァルト以外は
      リヒャルト・シュトラウスもブラームスも
      ヤンソンスもブッフビンダーも
      ウィーン楽友協会名誉会員という称号が付いているのに
      ちょっと微笑ましくなった。
      (モーツァルトの頃は楽友協会はありませんでした(笑))

      マリス・ヤンソンス、何となく髪の毛も少なくて薄くなったし
      銀髪が増えているし
      オーケストラのメンバーの中を通って歩いてくる時も
      何だかフラフラして足元がおぼつかないし
      指揮台に上る段もキツいみたいで
      顔色は灰色に近いし

      大丈夫なのかヤンソンス・・・

      プログラムの最初の曲が
      リヒャルト・シュトラウスのオペラ「インテルメッツォ」の間奏曲。
      ・・・インテルメッツォそのものが「間奏曲」なので
      ドイツ語ではちゃんと Zwischenspiele と銘打っているが
      まぁ、演奏されるのは、非常に珍しい。

      オペラ「インテルメッツォ」はウィーン劇場で
      2008年に2回鑑賞している。
      (何と指揮者はキリル・ペトレンコだった。
       舞台上の歌手との絡みで、結構コミカルにやっていた印象が強い)

      よって、この昼ドラのホーム・コメディの内容は知っているけれど
      4つの間奏曲なんて覚えてないわい(自爆)
      慌てて数日前に録音をヘビロテで聴いてみたけれど
      記憶力ゼロなので頭に入らん・・・

      ヤンソンスはスコアに頭を落としたまま
      あ〜、何か音楽に合わせて微妙に身体を揺らしているが
      動きにキレがないし
      第一、音楽に「合わせて」っていうのは
      それ、たぶん、アインザッツになってないのでは・・・

      これ、誰が曲の選択をしたんだろう?
      ヤンソンスが振りやすい曲ではないと思う。
      ただ、ちゃんと職人ヤンソンスで、振ってはいるんだろうなぁ。
      かなり複雑怪奇なリヒャルト・シュトラウスが
      きちんとズレもなく、しっかり演奏されていた
      ・・・けれど
      音の美しさは聴こえてくるものの
      この曲って、私の印象だと、もう少し
      ユーモアとか皮肉とかが聴こえて来たような気がするんだけど
      ただ美しさだけで押してしまった感じがある。

      まぁ、こんな複雑怪奇な曲
      ちゃんと演奏されただけで、充分満足ではあるけれど
      何だか血が通っていないポスターか何かを見ているみたいで。
      (すみません、文句多くて・・・)

      モーツァルトのピアノ協奏曲は
      ブッフビンダーの独壇場で、ピアノが圧倒的。
      モダン・ピアノでありながら
      音の粒の揃い方、ペダルを最小限に抑えて
      それでも美しい音響でホールに飛び散る
      真珠のようなピアノの音に魅了される。
      ・・・モーツァルトですから反射的に爆睡しますが(笑)
      (それでも比較的マトモに、あ〜、すごい、すごいって聴いてました、たぶん)

      後半、ブラームスの交響曲4番。
      指揮台の前には譜面台があって
      大きな指揮者用スコアが広げられていて

      出て来たヤンソンス
      スコアを広げて、数ページめくっている。
      ・・・何だろ、この反応は(何となく心配)
      どの曲を振るのか記憶にないとか、いや、そんな事はないだろうが。

      この名曲、スコア見ながら指揮する指揮者の方が
      数は少ないとは思うのだが
      それは各指揮者の裁量や好みなので、だからどう、というワケではない。

      最初は、う〜ん、前半と同じく
      何だかキレが悪い、のっぺりした演奏だなぁ、と感じていたのが
      第1楽章のスコアの3ページ目あたりで
      ヤンソンスが「起きた」
      ・・・いや、すごく失礼な言い方だけど
      突然、別人になったというか

      指揮が、ちゃんと動きになって
      アインザッツも明確に出て来て
      曲の表情への指示も、見ていてわかる。

      別人メタモルフォーゼに反応した
      オーケストラのリアクションが凄かった。
      あっという間にオーケストラの音色が変わる。

      何となく投げやりっぽい雰囲気で演奏していた(ように見える)
      オーケストラが
      突然、まるで命を吹き込まれたように
      音に血が通い始めて
      生命が誕生する様って・・・こんなの初めて見た(聴いた)

      いや、あくまでも主観の独断・偏見ですが。

      それまで、猫背になっていたヤンソンスの身体が伸びて
      音楽に粘りが出て来て
      ヤンソンスの指揮振りも活き活きして
      オーケストラがそれに反応して
      この上なく力強い、息吹きと生命感に満ちた音をホールに満たす。

      あらま、ヤンソンス、あの真っ青な顔で
      もうダメかと思ったら
      まだまだ、水気たっぷりじゃないの(って失礼な・・・)

      楽章間は、かなり辛そうだったけれど
      音楽が鳴り始めると
      ものすごい集中力で、音楽の中に入って行って
      一体化している。
      楽章演奏の前に、最初のソロ楽器のプレイヤーに
      大丈夫だぜ、巧く頑張ってやろうな、という指示も出している。

      ブラームスの交響曲4番
      若い指揮者にありがちな、不必要にドラマチックな部分はない。

      かと言って、ただ丁寧に歌わせているだけではなくて
      ダイナミックでありながら
      音の温かさや、和声の豊穣な響きを失わず
      美しい、というだけじゃなくて
      何て言うんだろう、単純な言い方だけど
      音楽に血が通っている、というのが、一番私にはピンと来る。

      アバドの死の前の、あの透明感ではなくて
      もっともっと人間くさい。
      ヤンソンス、やっぱり音楽の中で恍惚として
      音楽の喜びに打ち震えているのがお似合いです。

      明日はウエーバーのオイリアンテ序曲
      同じブッフビンダーのピアノで
      ベートーベンのピアノ協奏曲2番(私、これ知らん・・・)
      後半はショスタコーヴィッチの交響曲10番。

      うわああ、ショスタコーヴィッチの交響曲10番って
      楽友協会で聴くと、難聴になる曲なんだけど・・・

      学期始めに大学で配っていたギブアウエィの中にあった
      目立たない耳栓を
      そっとバッグの中に忍ばせた私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      コンツェルトハウスでは、現代音楽とかやる時に
      ある程度のデシベルを超える曲の演奏があると
      必ず耳栓を配っているので
      楽友協会のショスタコーヴィッチで
      目立たぬように耳栓していても
      おかしくはない・・・はずだ、うん。

      ところでバイエルン放送響とヤンソンスは
      今まで、必ずアンコールを演奏するので
      今日もしつこく待っていたら
      ちゃんとアンコールを演奏してくれた。
      定番とも言える、ブラームスのハンガリー舞曲5番。
      こういうのは、さすがに手慣れていて、アガる(笑)

      パリ国立歌劇場管弦楽団 + フィリップ・ジョルダン

      0
        Musikverein Großer Saal 2019年10月24日 19時30分〜21時50分

        Orchestre de l’Opéra national de Paris
        指揮 Philippe Jordan
        ソプラノ Nina Stemme

        Richard Wagner (1813-1883)
         Vorspiel zur Oper „Tristan und Isolde“ und „Isoldes Liebestod“, WWV 90
         Fünf Lieder nach Gedichten von Mathild Wesendonck, WWV 91
          Orchesterfassung von Richard Wagner und Felix Motti

        Sergej Prokofjew (1891-1953)
         Suite aus dem Ballett „Romeo und Julia“, op. 64
           Montagues und Capulets
           Julia als Mädchen
           Madrigal
           Menuett (Ankunft der Gäste)
           Masken
           Romeo und Julia
           Pater Lorenzo
           Tybalts Tod
           Romeo und Julia vor der Trennung
           Romeo am Grabe Julias
           Julias Tod

        パリ国立歌劇場管弦楽団と
        その首席指揮者のフィリップ・ジョルダンの客演

        ・・・とか言っても
        フィリップ・ジョルダンはウィーン交響楽団の首席指揮者なので
        ウィーンでしょっちゅう聴いているが(笑)

        ワーグナーのトリスタンとイゾルデから。
        こちらの思い込みや先入観はあるにせよ
        やっぱり「オペラのオーケストラ」という感じが強い。
        他のフランスのオーケストラの柔らかい音と違う(ような気がする)

        というより、ちょっとウィーン交響楽団の音に似てるんですけど?
        まぁ、オペラの音楽は、それより「手慣れている」感じがするが。

        最初からドラマチック・マックスでの演奏。
        ワーグナーはどんなにドラマチックに演奏してくれても
        それはそれで合ってるから、気持ち良い。
        最初の部分の音量を下げるケースが多いのだが
        割に大きな音で攻めてくる。

        ニーナ・シュテメの声が強い。
        いや、本当にこの歌手、声に存在感があるわ。
        (席が席なので、お姿は見えない。
         それに歌手の背中側にあたるので
         声に関しては音響の良い席ではないのだが
         それでも充分に声量たっぷりで豊かな声が聴こえてくる)

        ヴェーゼンドンク・リーダーも、シュテメの声が素晴らしい。
        このソプラノ歌手、ソプラノ的な高音も神経に触らないのだが
        それよりもメゾやアルト領域の声の美しさがずば抜けている。

        後半はプロコフィエフのロメオとジュリア。
        曲の順番は
        モンターギュとキャプレット
        乙女ジュリア
        マドリガル
        メヌエット(ゲストの到着)
        仮面
        ロメオとジュリア
        ロレンツォ神父
        ティボルトの死
        ロメオとジュリアの別れの場
        ジュリアの墓のロメオ
        ジュリアの死

        ・・・素晴らしいドラマツルギー!!!!!

        指揮者によっては、順番をめちゃくちゃにして
        ティボルトの死で終わっちゃう人もいるけれど
        バレエ(ウィーンではクランコ版)を知っていると
        やっぱり最後はジュリアの死で終わってくれないと
        頭の中がおかしくなるので(笑)

        モンタギューとキャプレットから始まるのは大賛成。
        ただ、これ、わ〜〜〜っと盛り上げてフォルティッシモの後に
        弦のピアニッシモが来る・・・はずなんだが
        あんまりピアニッシモになってない。
        (全体的に音量がいつもより強めというか・・・)

        続く例の行進曲が
        何だか異様にドラマチックで・・・

        いや、このメロディ、たぶん、この曲の中で一番有名だし
        どの指揮者もドラマチックに振りたがるのはわかる。
        でも、クランコ版では、これはダンサーが本当に「歩く」シーンで
        派手なソロもないし
        モンターギュとキャプレットの相克は(バレエでも)表現されるものの
        別にそんなに劇的なシーンでもない。

        なのに、音楽だけ、ものすごく激しい事になっていて
        辟易するほどにドラマチック。

        この間のメンデルスゾーンの戦争映画・・・じゃなかった
        宗教改革交響曲でもそうだけど
        最近、ジョルダンの音楽作りが
        むちゃくちゃ極端にドラマチックな傾向になって来ていると思うのは
        私の趣味がおかしくなったからなんだろうか。

        デビューの頃に
        モダン・オーケストラで
        スリムで爽快なベートーベンを聴かせてくれた指揮者と
        同一人物には思えないんだけど。
        (良いか悪いかというものではないので、非難でも何でもない)

        バルコニー・シーンも、割にオペラになっていたけれど
        これは私も思い入れのあるシーンなので
        ドラマチックに演奏して頂いて完璧オッケーです(笑)

        ちょっとパウゼを入れた後に
        ロレンツォ神父のシーン。
        これまた、何だか変にドラマチックで
        私の記憶ではクリストフ・ヴェンツェルあたりが
        コミカルに田舎の純朴な神父を演じていたのと
        微妙に音楽が噛み合ってなくて
        (いや、これ、音楽聴くと、反射的に脳内バレエが出てくるので)
        どちらかと言えば、コワモテのスーパーマンみたいだが
        その分、背景に沈みがちなロメオとジュリエットのメロディ・ラインが
        絶妙に刻まれて聴こえて来たのには驚いて脱帽。

        ティボルトの死は
        ものすごい速さの演奏で(まぁ、指揮者あるあるではある)
        マーキューシオの死の後があまりに速すぎて
        あれよあれよという間に、ロメオがティボルトを殺してしまって
        その後のダグマーが泣き叫ぶシーンは(だから脳内バレエ(笑))
        かなりしつこくしつこく
        これまたドラマチック(これは合ってる)

        ロマンティックな別れの朝も
        ロマンティックというより、割にあっさり。
        ラブシーンの音楽は
        そんなに感傷的に演奏せず、甘さもあまりない(ように聴こえる)

        ロメオがジュリアの墓に急いで走り
        ジュリアの墓に到着して、ちょっとゲネラル・パウゼがあったところに
        会場からスマホのタイマーのベルが流れて来たのには
        ちょっと大笑いと言うか・・・
        (はい、到着しました、って感じ?(笑))

        だからね〜、携帯電話はスイッチ切ってバッグに入れておきましょう。
        コンサート最中に必ず起こる客席からの騒音は(あえて「雑音」とは言わない)
        咳き込み以外に
        椅子がガタンと跳ね上がる音(すごい音で背もたれにぶつかるのだ)
        携帯電話が床に落ちる音
        携帯電話の呼び出しのメロディ(これは今日も3回くらいあった)

        どんなにアナウンスしようが何しようが
        携帯を切らない人は切らないし
        写真や録音は禁止とは言っても、やる人はやる。
        マナーの悪い人は世界中にいる。

        コンサート最中にスマホでゲームやっていても
        音さえ出なければ、全然平気。
        コンツェルトハウスやオペラ座は客席の照明が落ちるので
        携帯電話の画面が光るとものすごく邪魔だが
        楽友協会はホールは普通の照明なので、全然気にならない。

        最後のジュリアの死は、丁寧に演奏してくれて
        ついつい涙が滲むくらい(脳内バレエ)
        あ〜、このバレエのクランコ版
        またウィーンのオペラ座でやってくれないかなぁ・・・
        最後に観たのが、2014年11月だもん・・・(涙)
        (やってくれるなら、ロメオとジュリアのキャスティングの要望もあるぞ)

        しかしまぁ、最初から最後まで
        音量大きくしてドラマチックに攻めたなぁ。
        このオーケストラ、時々粗く聴こえる部分もあるのだが
        (それは私の思い込みかもしれない)
        その分、何かあった時の即決対処(ゴマカシとも言う)には
        かなり強いオーケストラじゃないか、と思った。

        まぁ、パリのオペラ座で弾いているオーケストラだから
        パリ・オペラ座の「ロメオとジュリア」に登場する神父さんが
        筋肉隆々のスーパーマンみたいな役柄なのかもしれないし。

        でもバレエ音楽の演奏は
        脳内バレエと音楽が一緒に楽しめて
        何となくおトクな気分になる私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        ミュンヒェン室内管弦楽団 + クレメンス・シュルト

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年10月22日 19時30分〜21時50分

          Münchener Kammerorchester
          指揮 Clemens Schuldt
          ピアノ Jan Lisiecki

          Franz Schubert (1797-1828)
           Symphonie Nr. 5 B-Dur D 485 (1816)
          Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
           Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 d-moll, op. 40 (1837)
          Franz Schubert
           Symphonie Nr. 7 h-moll D 759 »Unvollendete« (1822)
          Felix Mendelssohn Bartholdy
           Klavierkonzert Nr. 1 g-moll op. 25 (1831)

          コンツェルトハウスのシンフォニー・クラシックのチクルスは
          私は持っていないけれど
          時々、面白いプログラムを持ってくる。

          今回も見逃していたのだが
          コンツェルトハウスのプログラム小冊子って
          中にコンサートの宣伝が載っていて
          プログラム見たとたん
          あっ、行こう!と、その場でスマホでチケットを確保。
          (決断力だけはある。それ以外は何もない)

          今年24歳になったカナダのピアニスト
          ヤン・リシエツキの演奏も楽しみだったし
          とりあえずシューベルトの未完成交響曲はどうでも良いが(すみません)
          交響曲5番、すご〜〜く好きだし
          メンデルスゾーンのピアノ協奏曲なんて
          滅多にライブじゃ聴けない。
          天井桟敷の一番後ろのチケットが20ユーロ以下というのも助かる。

          指揮者のクレメンス・シュルトは
          日本でもかなり振っているようなので
          日本の読者の方がご存知かも。

          ミュンヒェン室内管弦楽団は
          もちろんノンビブラート奏法だが
          シューベルトの交響曲5番が素晴らしい。

          クリアで明るくて、音が素朴で
          リズムにぴったり乗っていて

          シューベルトらしい転調の嵐も
          変にクドくならず、音楽的にあっさりと
          聴いていて、音楽が、まだ楽しみとして受け入れられた時代を
          しみじみと感じる。
          (まぁ、シューベルト、ちょっと分裂症ではあるけれど)

          続けてメンデルスゾーンのピアノ協奏曲2番。
          すごくクラシックな作りの曲で
          作曲家本人も、普通の協奏曲、とか言っているらしいが
          決して駄作ではないところが
          フェリックス・メンデルスゾーンの天才を示す。

          後半の最初は
          シューベルトの(たぶん)最も有名な
          未完成交響曲で
          ・・・以下省略。
          (演奏は良かったと思う。
           ただ、この、如何にも暗くて
           途中で叫び狂って悲しみを撒き散らすような
           抑制があるのかないのかわからないパッセージが苦手)

          最後が、一番楽しみにしていた
          メンデルスゾーンのピアノ協奏曲1番。

          コンツェルトハウスでは1917年に初演されてから
          今まで29回演奏されているそうなので
          単純に割り算すると、3年に1回しか聴けない(割り算なんかするな!)
          (ピアノ協奏曲2番なんか1918年にホロヴィッツで初演されてから
           今まで10回しか演奏されていないそうだ)

          この曲、ト短調とあるけれど
          確かにト短調で始まるんだけど
          この曲のハイライトは

          あの華やかな最終楽章!!!!

          疾走するメロディを
          オーケストラが演奏して
          ピアノに移って、ピアノが疾走して
          オーケストラがメロディを奏でる間に
          多数の宝石のように転がるピアノの音。

          私、人間が単純だから
          こういう曲を、これだけの素晴らしい演奏水準で聴くと
          まさに「舞い上がる」ってこんな感じだわ
          というくらいに気分が高揚する。

          芸術が社会批判になったり
          美しいものではなく、醜いものも芸術になったりする風潮には
          反対じゃなくて
          それはそれ、とは思うのだけど
          いわゆる、こういう伝統的なクラシックを聴くと
          それはそれで良いなぁ、と思うのも事実。
          (「伝統的なクラシック」という概念には
           疑問を呈する人も多いと思うのだが
           一応、普通に通用している範囲での妥協と思って下さい)

          ついでに、こういう事を書くと顰蹙を買うかもしれないが
          デビュー当時の若手指揮者が、みんな、だんだんオヤヂっぽく化して来て
          デビュー当時に可愛かったピアニストが
          髭をはやしたりしてオヤヂっぽくなっている中で
          リシエツキは、金髪フワフワのヘアに髭なしの
          可愛い童顔で、美少年で(以下自粛)

          苦手な音楽史の試験結果はまだわからないが
          (何十人も受けているから・・・)

          また明日も朝6時起きで
          ウス・イ・オ・ウム・オ (呼格は us=e, ius=i だけなので覚えない)
          イ・オールム・イス・オス とか
          呪文を唱えている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          ほんと、記憶力がないので
          名詞・動詞の変化を覚えるのだけで
          むちゃくちゃ苦労してます(涙)

          ちなみに、上の名詞活用で
          複数形奪格がない、と思った方
          複数形は与格と奪格の形が一緒なので覚えなくても大丈夫。

          ちなみに、名詞の変化だけで
          性が3つ、変化型5つ、それぞれ単数・複数があって
          主格・属格・与格・対格・呼格・奪格があります(ため息)
          全部違うところが、とってもキュート(やけっぱち)

          ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 + ネルソンス

          0
            Musikverein Großer Saal 2019年10月19日 19時30分〜21時45分

            Gewandhausorchester Leipzig
            指揮 Andris Nelsons
            チェロ Gautier Capuçon

            Gustav Mahler (1860-1911)
             Blumine. Zweiter Satz aus der Urfassung der Symphonie Nr. 1 D-Dur

            Robert Schumann (1810-1856)
             Konzert für Violoncello und Orchester a-Moll, op. 129

            Richard Wagner (1813-1883)
             Ouvertüre zu „Der fliegende Holländer“

            Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
             Symphonie Nr. 3 a-Moll, op. 56 „Schottische“

            ライプチヒ・ゲヴァントハウスの21代目のカペルマイスターになった
            アンドリス・ネルソンスとウィーンでコンサート。
            (日本語ウィキにはシャイーが19代目とあるが
             ゲヴァントハウス・オーケストラの公式ページによると
             シャイー(2005-2016) は20代目。
             ついでだが、5代目カペルマイスター(1835-1847) は
             フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディである)

            面白いプログラム構成だ。
            マーラーのブルーミゲが単独で演奏されるのなんて聴いた事がなかった。
            シューマンのチェロ協奏曲の後に
            ワーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲
            最後はお家芸(と言っても良いだろう)のメンデルスゾーンの
            かの有名なスコットランド。

            マーラーのブルーミゲは
            音色の変化がものすごく面白い。
            トランペットの最後の音に被せて
            他の管が入ってくる事で、ガラッと音色が変わる。
            ロマンティックなメロディの
            比較的単純な繰り返しが多いので
            確かに交響曲第1番に入れたら、かなり異質だとは思うが
            こうやって単独で聴いてみると楽しい。

            このオーケストラ、ネルソンスのバランスのせいかもしれないが
            木管がかなり強い感じがする。

            シューマンのチェロ協奏曲は
            イケメン・チェリストのゴーティエ・カプソン登場。
            どうせ超貧民席からは何も見えないけれど
            イケメン男子を見たいと思う歳でもないし。
            (例外:バレエ・ダンサー(笑))

            ずっと通しで演奏する約25分くらいの曲で
            (追記 演奏時間は25分とのT.H.さまからのご指摘を頂きましたので
             35分から訂正します。ありがとうございました)
            エネルギッシュに押していた感じ。
            オーケストラも、かなり音圧が高い印象があって
            如何にもドイツの質実剛健な音を聴いているような感じ。
            (あくまでも主観的な独断・偏見・思い込みの印象である)

            カプソンのアンコールの告知で
            この曲は Lass mich allein という曲で、と言うので
            客席(の一部)から爆笑が起こる。
            (「僕を独りにしておいて」という意味)

            実際は独りどころか
            オーケストラの他の弦楽器と一緒に演奏して
            これがちょっと民謡っぽい楽しい曲で
            アンサンブルの妙味も楽しめて絶品。
            (追記 同じく T.H. さまからのご指摘でドボルジャークの歌曲で
             ドヴォルジャークのチェロ協奏曲にテーマが使われているとの事。
             ご教授、感謝します)

            後半の「さまよえるオランダ人」
            もともと音圧の高いオーケストラで
            しかも歌劇場でも演奏しているオーケストラが
            こういう曲を演奏すると
            やっぱり圧倒的である。

            ネルソンスはデビュー当時のヤンチャぶりを残しながら
            最近は堂々とした音楽も作るようになって来て
            それでもワーグナー好き好き好きというのが
            ダイレクトに伝わってくるドラマチックな演奏。

            最後はメンデルスゾーンの「スコットランド」

            あれ?この曲って、こんなイタリア・オペラの序曲みたいな曲だったっけ?

            さまよえるオランダ人が
            まだ頭の中を彷徨っているようで
            何だか、むちゃくちゃドラマチック。

            この間の宗教改革は
            カトリック許すまじ戦争映画だったが
            今日は戦争後に、戦死した人を悼んで
            生き残った人たちが、戦場の後に佇んで涙を流している
            ・・・ような感じがするんですが。

            もともとメンデルスゾーンって
            こんなにロマンティックだったっけ?

            しかも長くてしつこい(すみません)
            いや、この曲、一応頭の中でメロディ追えるくらいは
            聴き込んでいるはずなんだけど
            こんなにくどい曲だったっけ(すみません)

            テンポ設定が遅めなのか
            ドラマチックなのは良いんだけど
            丁寧に作り過ぎで推進力に欠けているように聴こえる。
            (だからどこか間延びしているというか・・・)

            第2楽章は速いテンポで推進力あり、これもドラマチック。
            で続く第3楽章のアダージョが

            やっぱり遅い・・・

            いや、それだけ丁寧に作り込んでいるのはわかるし
            音の美しさだけ取り上げるなら、素晴らしいのだが
            どうもスムーズにメロディが続いていかずに
            途中で止まりそうになるような印象を受ける上
            やっぱり、むちゃくちゃ「しつこく」聴こえて
            この楽章って
            こんなに長くて退屈だったっけ?
            ええい、早く終われ、とか思ったのは初めての体験。

            あくまでも好みの問題です、すみません。

            打ってかわった第4楽章の出だしは
            鋭くドラマチックに開始したが
            音量が大き過ぎて
            楽友協会ホールのあの席では音が濁り気味。
            (あのオーケストレーションでは避けられないけど)

            で、ひたすら大音響でドラマチックに
            やっぱり、すごくオペラっぽく続いた後に
            (最後の木管の絡みが素晴らしかった!)

            最後のコーダで
            華やかにドラマチックにチャーミングに終わるのが
            この曲だと思っていたんだけど

            その前にあまりにドラマチックにし過ぎてしまって
            最後は、音量からもエネルギーからも
            もう、カラッポで何も残ってません・・・という感じで
            ああああ、とうとう力尽きたか
            金管頑張ったけど、弦がご臨終一歩前です(というイメージ)

            だからコーダがなんだかこの曲の中で
            一番おとなしい部分になっちゃったという
            どうも、ワタクシ的には
            あまり納得行かず
            カタルシスというよりは

            あれだけドラマチックにしつこくしつこく演奏して来て
            最後がそれ???

            いや、もちろん好みの問題だし
            私の耳逆らいもあろう。
            (決まった演奏者を続けて聴くのは避けてはいるんだけど・・・)

            明日はブッフビンダーとの共演で
            ベートーベンのピアノ協奏曲1番と
            シューベルトの長い方のハ長調交響曲なのだが

            私はサンクト・ペルテンのダンス公演に参ります。
            悪しからず・・・

            明日の公演は完璧に売り切れらしい。
            シューベルトの8番は好きなので聴いてみたいが
            ネルソンスの本日のあのしつこさで
            シューベルトのグレート演奏されたら
            もしかしたら辟易するかもしれない

            ・・・と言いつつ
            身体が二つない事がちょっと、いや、かなり悔しい私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            プログラム構成は面白かったけれど
            ちょっと長過ぎ=詰め込み過ぎだった感じはする。
            ワーグナーなしに、後半をメンデルスゾーンだけにしても
            良かったんじゃないかなぁ・・・

            オーケストラがどれだけ幅広いレパートリーを
            完璧に演奏できるか、というカタログ的な意味合いもあったのかもしれない。

            オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 + ヴァシリー・ペトレンコ

            0
              Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年10月16日 19時30分〜22時10分

              Oslo Philharmonic
              ピアノ Leif Eve Andsnes
              指揮 Vasily Petrenko

              Richard Strauss (1864-1949)
               Don Juan. Tondichtung nach Nikolaus Lenau op. 20 (1888)

              Edvard Grieg (1843-1907)
               Konzert für Klavier und Orchester a-moll op. 16 (1868)

              Sergej Rachmaninoff (1873-1907)
               Symphonie Nr. 2 e-moll op. 27 (1906-1907)

              これ、個人的なメモなので
              本来は他の人に読んで頂くようなモノではないので

              読むな!
              ・・・とまでは言いませんが
              読んで呆れ返っても
              当方は一切関知しないので、よろしくどうぞ(予防線)

              結論から簡単に言うと

              寝てました 💦

              だいたいいつも、舞台の見えない超貧民席愛用なので
              何も見えないから、目を瞑って音楽に集中っていう事はある。
              (だから、そういう時は別に寝ているワケではない・・・と思う)

              ただ、今日のコンサートは
              確かに頭の中で音楽は鳴っていて
              それがもう、夢のように素晴らしい音楽で
              実は本当に夢だったんじゃないか、という
              恐ろしい疑いが濃厚なので

              これから書くメモ=印象記も
              本当に聴いた音楽だったのか
              白昼夢で、私の少ない脳味噌が勝手に作っていた音楽なのか
              あんまりはっきりしない(アホです)

              少なくともドン・ジュアンの最初は寝落ちせずに聴いていた(と思う)
              明るい音色の、音量たっぷりのオーケストラで
              聴いていて気持ちが良い。

              指揮者のヴァシリー・ペトレンコは
              今までヨーロピアン連合ユース・オーケストラの指揮者として
              何回も聴いていたけれど
              いわゆるプロのオーケストラを指揮するところは
              初めてではないかと思う。

              学生オーケストラを指揮するだけあって
              音楽作りもとても明確で現代的な印象。

              さてグリーグのピアノ協奏曲と言えば
              誰でも知っている名曲で

              ここで、そろそろ白昼夢の世界に沈没したようだ。
              いやもう、何が驚いたかと言って

              グリーグのピアノ協奏曲って
              こんなに豪華絢爛、美しさに満ちて
              ホールにお星さまが降って来て
              胸が締め付けられるような感情の奔流に乗って
              その快感と言ったら
              ナニなんかより、ずっと深く体感的で
              悶えまくり。

              ・・・こういうのって、やっぱり夢ですよね?

              第2楽章の、あの美しいアダージョで
              ヘンな携帯電話のメロディを鳴らした奴は許せないが。

              知っている曲だと、頭の中と比べたりして
              何だかんだ、文句をつけたいワタシが
              自分でも収容のつかない
              原始的快感に(寝ながら)悶えているというのは
              滅多にない体験だったというか
              あ〜、すみません、本当に寝てたんですねワタシ。

              しかしアンズネスの力強いクリアなピアノは
              結構音の大きいオスロ交響楽団と
              ばっちりタイマン張っていて
              本当に素晴らしかった(夢の中かもしれないが)
              アンズネスって、あんなに力強いピアノを弾く人だったっけ?

              アンコールには、やはりグリーグの Ganger op. 54/2 を演奏。
              これはさすがに起きて聴いていたけれど
              これが物凄く面白い曲で
              モティーフが1音づつ変化して
              それに伴って調が変わっていく。
              ピアノ鍵盤の上から下まで全部使って
              モチーフがキュートだし
              絶え間ない転調がまたむちゃ楽しい。

              いったい、あの快感は何だったんだ?と思いつつ
              後半のラフマニノフ交響曲2番に突入。

              ・・・実はラフマニノフの交響曲2番って
              まだ聴いた事がなかった。
              予習すりゃ良いようなものの
              言い訳だが、このところ、ちょっとバタバタしていて
              図書館で聴きながら試験勉強しようと思ったら
              やっぱり途中で寝てしまった上に

              この曲、1時間弱かかるんですよ。
              途中で授業の時間になったりしたので
              結局、一回も聴かずにナマの演奏を聴くハメになり

              もちろん、この曲も、ひたすらグッスリ寝ました。
              あ〜、音楽家の皆さま、ごめんなさい。

              ただこれがまた、ラフマニノフらしいというか
              聴いていて、やっぱり夢の中で
              えも言われぬ快感だったのである。
              (途中でパーカッションがシンバルを床に落として
               とんでもない雑音が入ったけれど(爆笑)← そこだけ驚いて起きた)

              悪い言葉で言えば、割に「通俗的」な感じではあるのだけれど
              その分、ポピュラー音楽にも使えそうな
              ラフマニノフらしい美しいメロディがてんこ盛りで
              白昼夢というか寝落ちしながら
              頭の中に鳴っている
              この上なくロマンティックで美しいメロディは
              ものすご〜〜〜く幸せな夢の劇伴みたいで
              演奏時間1時間があっという間。

              ここ数日で色々とあった問題やら何やらを
              さっぱり忘れて、快感に浸るというのは
              音楽の持っている癒す力が最大限に発揮されたんじゃないかなぁ。
              (寝落ちした言い訳にしか聞こえないが)

              アンコールにグリーグのペール・ギュントから
              アニータの踊り。
              オーケストラの弦のまろやかな響きが
              ものすごく美しい。
              ウィーン・フィルのノーブルさとはまた違う意味で
              何とも優しい、ソフトな音色を聴かせてくれる。

              この間のウィーン・フィルとティーレマンの
              日曜日定期のブルックナー8番も
              楽友協会のホールを満たす豪華絢爛な響きを聴きながら
              快感に打ち震えていたのだが
              今日のコンサートも
              まさに「快感」そのものだった。
              (睡眠不足を補うという意味はあったけれど
               最近、夜、短い睡眠時間の途中に
               足が攣ったりして途中で起きちゃったというのが多かったので
               音楽聴きながら、足も攣らず、暖かいホールで
               ぐっすり眠れたというのは、非常にありがたい)

              明日もまた4コマで
              その後コンサートなので
              さっき、コンサート会場で補充した睡眠時間を過信せずに
              もう、これにて寝ます、という私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ワタシ、音楽はド・シロートだし
              チケットは貧民席だけどちゃんと自分の年金で買ってるし
              寝てもちゃんと頭の中で音楽は響いているので
              いびきとかかかないし、身動きもしないし
              (端から見ていると目を瞑って集中しているように見えない事もないと思う)
              首ががっくり垂れた、とか言う寝落ち特有の仕草もなかったので
              こういう、音楽療法的なコンサートがあっても良いのではないかと
              反省もせずに開き直っているので
              皆さまからのクレームは冷たく却下します(笑)

              バイエルン国立管弦楽団 + キリル・ペトレンコ

              0
                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年10月3日 19時30分〜21時30分

                Bayerisches Staatsorhester
                指揮 Kirill Petrenko

                Bedřich Smetana (1824-1884)
                Má vlast »Mein Vaterland«
                Symphonische Dichtung T 110-114 & 120-121 (1872-79)
                 Vyšehrad
                 Vltava »Die Moldau«
                 Šárka
                 Z českých luhů »Aus Böhmens Hain und Flur«
                 Tábor
                 Blaník

                クリームさん、いや、スメタナさんの
                我が祖国は
                抜粋は時々演奏されるけれど
                全部を演奏するコンサートは珍しい。

                このブログに残っている記録では
                2016年のクリスマス時期に
                ウィーン・フィルとダニエル・バレンボイムが演奏していて

                記録に残っていない過去の私の記憶では
                アーノンクールが全曲を演奏した時に聴いた思い出がある。

                さて、バイエルン国立管弦楽団の客演は珍しい。
                私の記録も調べてみたけれど
                バイエルン放送交響楽団とヤンソンスは
                山ほどひっかかってくるが
                バイエルン国立管弦楽団は2015年4月20日に1回だけ。

                ミュンヒェンなんか近いんだから
                自分から聴きに行け・・・って事かな(笑)

                さて、指揮はキリル・ペトレンコ。

                昔はティーレマン、今ペトレンコってくらい
                ちょっと悪口書いたら、夜道でグッサリの可能性が高い(ホントか)

                何回も抜粋で聴いたりはしているけれど
                頭に入っている訳ではないので
                大学がナクソス・ミュージック・ライブラリーに入ってくれたのを幸いと
                全曲をヘビロテして予習(笑)
                (ようつべでも良いのだが、最近、ようつべは途中にコマーシャルが入るので
                 演奏中にビックリする事が多くなった)

                ただ、残念ながら風邪が完治していない。
                かなり良くなって、ヘッドフォンの音楽も聴けるし
                講義の教授の話も聞けるのだが
                鼓膜がくっ付いてる感が取れず
                たぶん、音楽の受容には、あまり理想的な状態ではない(涙)

                最初のハープ2台の出だしの音量が
                え、何故にそんなに大きい?とビックリ。

                あまりに響きすぎて
                残響が残っている間に次の音が来るので
                和声の濁りが微かに聴こえて来るんだけど
                ここって、楽友教会じゃないよね、コンツェルトハウスだよね?

                その後に入るオーケストラの音が
                ハープのソロに比べて、何故か非常に小さい。
                いや、繊細さを出すための操作かもしれないし
                もともとコンツェルトハウスの音響ってデッドだし・・・

                繊細と言えば繊細
                ヴルタヴァ川も美しく流れてはいるけれど
                水流少ないし(謎発言)
                強弱をつけて、フレーズに膨らみを持たせているのに
                今ひとつダイナミック感に欠けるような感じ。
                (きっと私の鼓膜がオカシイ)

                シャールカの後に拍手が起こったのにビックリしたが
                プログラムを見たら
                シャールカの後(演奏開始約40分後)に休憩、と記載。

                「我が祖国」全曲で、途中に休憩が入るって初めてだ。

                全体の演奏時間って1時間半もかからないのに。
                マーラーとかブルックナーの交響曲の途中で休憩を入れるような
                何だか据わりの悪い気分。

                後半はオーケストラの音も出て来てはいるのだが
                低弦楽器の聴こえが悪い(だから鼓膜がオカシイ)

                8本のコントラバスが舞台下手(しもて)で
                ものすごい勢いでボウイングしているのが
                私の耳にほとんど聴こえて来ないというのは
                私の可聴領域が本日はかなり狭いのではないだろうか。
                あ〜、すみません、オーケストラの皆さま・・・

                ソロは、みんな素晴らしい。
                フルートもオーボエもクラリネットも
                トランペットもホルンも、みんな素晴らしい。

                弦のアンサンブルも揃っていて
                傷のない演奏なんだけど

                何だか大人しいというか
                キレイ過ぎるというか
                いや、文句つけるつもりは全然ないし
                素晴らしい演奏だったんだけど

                巧いオーケストラが余裕綽々で
                上から目線で、ほら、僕たち巧いでしょ(妄想爆発)

                この曲を、抜粋でもコンサートの舞台に乗せるのは
                チェコのオーケストラだったり
                チェコ出身の指揮者だったりする事が多く

                そういうケースでは
                時々、この交響詩が
                熱い(時に暑苦しい)愛国心の塊と化して
                チェコ観光局のプロモーション・ミュージックに化す
                (ような気がする=妄想です)

                今日のバイエルン国立管弦楽団とペトレンコの演奏って
                美しくて、音楽的にはすごくチャーミングではあったんだけど
                では、チェコの景色が目に浮かぶかと言うと
                暑苦しいチェコ愛も感じなかったし
                あまりに洗練されていて
                観光局のプロモーションじゃなくて

                チェコ音楽というよりは
                もっとユニバーサルに「音楽」として聴いて、
                という感じの演奏だったと思う。
                (割に音楽から距離置いてる感じ?
                 みんな、全然、熱くなってない)

                お行儀良すぎて
                勢いとか、泥臭さとか言うのが全くない印象。
                あ〜、だから「上から目線」とかってイメージだったのか。
                (すみません、妄想爆発してます)

                今週は始まっていない授業も多いので
                まだ全力を出さなくても大丈夫な状態。

                ただ、土・日の音楽とダンスのプログラムが
                かなりキツキツに詰めてあるので
                明日はゆっくり休んで、風邪を治そう。

                精神力でバイキンに勝てると思っている
                しょうもない私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                ムジカエテルナ + クルレンツィス「コジ・ファン・トゥッテ」

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年9月9日 19時〜22時45分

                  muicAeterna Orchestra
                  musicAeterna Choir
                  Nadezhda Pavlova (Fiordiligi)
                  Paula Murrihy (Dorabella)
                  Anna Kasyan (Despina)
                  Konstantin Suchkov (Guglielmo)
                  Mingjie Lei (Ferrando)
                  Konstantin Wolff (Don Alfonso)
                  演出 Nina Vorobyova
                  衣装 Svetlana Grischenkova
                  照明 Alexey Khoroshev
                  指揮 Teodor Currentzis

                  Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                  «Cosi fan tutte». Opera Buffa in zwei Akten K 588 (1790)
                  Libretto: Lorenzo Da Ponte

                  私の乏しい記憶力で思い出せる範囲で
                  モーツァルトのオペラ、コジ・ファン・トゥッテを鑑賞したのは
                  ウィーンの国立オペラ座で1回
                  その後、フォルクス・オーパーで1回、ドイツ語バージョン。
                  (これは記録が残っていた。ココ

                  遠い不明確な記憶によれば
                  なんだか、最後の方が、ずるずる長くて
                  いったい、最終的には誰と誰がカップルになるのか
                  どうしてもわからないのだけれど

                  わからないなりに
                  え〜い、もうどうでも良いわ、と
                  景気の良い派手な音楽で、やけっぱちに終わるという
                  世紀末ウィーンで流行した
                  オペレッタの終わり方の見本か、これは(違!)

                  オペラは音楽だけ聴いて楽しめば良い、という意見が
                  大半である事は知っているが
                  でも、やっぱりストーリーも大事・・・
                  というより、私の場合は音楽性ゼロに近いので
                  どうしてもストーリーに気を取られてしまう。

                  ストーリーだけ考えると
                  こんなにとんでもない台本は(以下省略)

                  フィオルディリージは、2日前のドン・ジョバンニで
                  ドンナ・アンナを歌ったパヴロヴァ。
                  その他の歌手は重なっていない。

                  ところで、余計な事だし
                  シロウト耳の問題だとは思うのだが
                  このムジカ・エテルナ、最初の音合わせの音が
                  どうしても私には a ではなく g に聞こえるんだけど
                  まさかこの演奏、1音とは言わないけれど
                  20ヘルツか30ヘルツくらい下げてます???
                  (音楽聴いていてもわからない・・・)

                  さて、私も数回しか鑑賞した事がないオペラだし
                  ワケのわからんストーリーで
                  何だか無駄に長いので
                  私も何を書いたら良いのか、よくわからん。

                  ただ、このオペラって、ともかく
                  2重唱やら3重唱やらが多いじゃないですか。
                  それが、あれだけダイナミックな動きの解釈をしているのに
                  寸分の違いもなく、全部がハマっていくって、す・ご・い!

                  舞台を見ていると
                  クルレンツィスは、多重唱の時に(ソロの時も時々)
                  オーケストラを振っている、というよりは
                  歌手に細かい指示を出している。
                  (指揮台から降りてしまって、歌手のすぐ横に立ったり
                   自分でも口を動かしている(まさか歌ってはいないとは思うが))

                  その間、かの優秀なコンサート・マスターが
                  後ろのオーケストラをしっかり見て、把握。
                  (オーケストラのメンバーは、本日も立奏。
                   レチタティーヴォのところだけ椅子に掛けたりする)

                  オペラって、どうしても歌手が主人公、みたいなところがあるので
                  ウィーンの国立オペラ座でも
                  勝手に歌う歌手にオーケストラと指揮者が如何に合わせるか、という
                  技術の見せ所みたいになっているのだが

                  クルレンツィスのオペラって
                  歌手に指揮者とオーケストラが合わせるのではなくて

                  指揮者の意向にバッチリ沿えて
                  その技術と音楽性のある歌手が
                  クルレンツィスの解釈に嬉々として従っている

                  ・・・という不思議な印象がある。

                  もちろん、一筋縄ではいかない
                  強烈なクルレンツィスの音楽に賛同して
                  その一部となる歌手の個性も只者ではない。
                  充分に強烈な個性がなかったら
                  クルレンツィスの音楽に負けてしまって
                  全然面白くないだろう。

                  フィオルディジーリ役のソプラノは
                  ドン・ジョバンニでの超絶技巧で群を抜いていたが
                  今回のフィオルディジーリでも
                  超絶技巧に加えて
                  ま〜、すごい表現力での歌唱・・・

                  このオペラって、ドラベッラが、すぐに心を動かす浮気者で
                  フィオルディリージは貞操な女性と思っていたが
                  うおおお、違うじゃん。

                  フィオルディリージは、すぐには心を告白しないが
                  その分、1人でウジウジと悩んでいて
                  (いや〜、そのアリアがもう、素晴らしい・・・)
                  こういう女性こそ、深情けで
                  いったん心が向いたら、とことん追いかけて
                  果てはストーカーになりそうなタイプ(断言)

                  それに比べれば

                  デスピーナの意見ももっともよね
                  私、あのブルネットの男性と話も合うし
                  うふふふふ(とは言わないと思うが)と
                  すぐに恋してしまう、恋多きドラベッラの方が可愛い。
                  ドラベッラ・タイプは振られても立ち直りが早そう(笑)

                  デスピーナ役は
                  かなりデフォルメが入っていて
                  これは、ちょっとあまりに現代的?で好き嫌いが分かれそう。

                  デスピーナの最初の登場は
                  スマホを手にして
                  ピアノフォルテがノキアのメロディを奏でるのである。

                  (いやしかし、このピアノフォルテの女性
                   ものすご〜〜〜〜いマジメな、ニコッともしない無表情で
                   信じられない茶目っ気のあるレチタティーヴォの伴奏するので
                   見ていると、ちょっとギャップ萌え・・・)

                  時々、クラシックの発声では禁止されていそうな
                  すごいアニメ声を駆使するし
                  その分、強烈な個性なので、とても目立つ。

                  ドン・アルフォンソ役は、ちょい悪中年ってところ。
                  正統派の美しい、癖のないバリトンで
                  どんな役でも歌えそう。

                  グリエルモ役のバスが、これまたすごい声量。
                  フェルランド役テノールが出て来た時には驚いた。
                  だって、木⚪クンと、すごく似てるんだもん(顔と髪型が)
                  中国出身のテノールだが、甘い声で完璧なアンサンブルを軽々と歌う。

                  2人がアルバニア人に変装するところ。
                  サングラスとカツラで、むちゃくちゃ奇妙な
                  ん〜十年前のヒッピーみたいで
                  登場したら客席から笑いが起きた。
                  まぁ、いくらコンサート方式(ちょっとだけ演出あり)でも
                  ここで変装しなかったらオペラの意味がない(笑)

                  しかしまぁ
                  奏でられる音楽の活き活きした感じや
                  フルレンジのダイナミックスを駆使して
                  思いがけない部分でのアクセントやアゴーギクに加え

                  木管のアリアの時には、木管舞台が前面に移動して来たり
                  デスピーナが指揮者のクルレンツィスと絡んだり
                  限られた舞台という世界の中での演出で
                  どこを取っても
                  (さほど)退屈せず、寝落ちもせず
                  あら、ワタシとしたことが
                  うっかりモーツァルトの音楽を楽しんでしまったじゃないの
                  と、ちょっと驚くような新鮮な体験。

                  コンツェルトハウスのプログラムには
                  19時〜だいたい22時、と上演時間が書いてあったが
                  私の儚い記憶だと、コジ・ファン・トゥッテって
                  最後のシーンがダラダラ続いて、もっと長かったような気がする。
                  (もっともフォルクス・オーパーのドイツ語上演の時には
                   19時〜22時15分だったから、22時で終わっても不自然ではなかったかも)

                  終わったのが22時45分。
                  途中のアリアの盛大な拍手とかもあったから
                  だいたい、この時間、というのは納得できる。

                  宿題まだ最後までやっていなかったので
                  (早く始めれば良いんですけど・・・ついつい ^^;)
                  急いで帰った私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  このオペラ、正直に言って
                  最後に誰と誰がカップルになるのか
                  私には、ま〜ったくわからないのだが
                  音楽にむちゃくちゃ詳しい知り合い曰く
                  「ソプラノはテノールにくっ付くというので良いじゃない」
                  ・・・あ〜、さようですか。
                  確かにその方が説得力はあるな(勝手に納得)

                  ムジカエテルナ + クルレンツィス「ドン・ジョバンニ」

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年9月7日 19時〜22時35分

                    musicAeterna Orchestra
                    musicAeterna Choir
                    Dimitris Tiliakos (Don Giovanni)
                    Nadezhda Pavlova (Donna Anna)
                    Kenneth Tarver (Don Ottavio)
                    Federica Lombardi (Donna Elvira)
                    Kyle Ketelson (Leporello)
                    Robert Lloyd (Il Commendatore)
                    Ruben Drole (Masetto)
                    Christina Gansch (Zerlina)
                    演出 Nina Vorobyova
                    衣装 Svetlana Grischenkova
                    照明 Alexey Khoroshev
                    指揮 Teodor Currentzis

                    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                     Don Giobanni ossia il dissoluto punito
                      Dramma giocoso in due atti K 527 (1787)
                      Libretto: Lorenzo Da Ponte

                    クルレンツィスの出世作というか
                    ともかく、この指揮者、モーツァルトの
                    ダ・ポンテ三部作のオペラの録音で
                    華やかにクラシック音楽の世界に
                    異端児として登場した過去があるので
                    (今だって充分に異端児だけど)

                    コンツェルトハウスで、ダ・ポンテ三部作を
                    コンサート式(ちょっとだけ演出あり)で演奏するとなった時
                    実はむちゃくちゃ迷ったのである。

                    クルレンツィスのチクルスは
                    チクルスが出来た時から購入しているのだが
                    チクルスにはコジ・ファン・トゥッテが含まれていて
                    (うわ、長いし、ストーリーなんかヘンなので苦手)
                    フィガロの結婚は
                    ロイヤル・コンセルトヘボウと重なった。
                    (これはロイヤル・コンセルトヘボウにタベア・ツィンマーマンが勝った。
                     もともとチケット持ってたし)

                    ドン・ジョバンニも
                    グラーフェネックのヘレヴェッヘ+シャンゼリゼ管弦楽団とバッティングしたのだが
                    チケットのサイトを見てみたら
                    まだ30ユーロ以下の席が残っていたので、即、1枚確保。
                    (高い席しか残ってなかったら買ってません・・・超貧乏だから。
                     ヘレヴェッヘは再販に出したが、売れていなければ丸損。まぁ仕方ない・・・)

                    読者諸氏はご存知の通り
                    モーツァルトは苦手で(条件反射的に寝落ちする)
                    オペラが苦手で(長いしストーリーがだいたいヘン)
                    よって、聴き込んでいないし
                    細かい部分の詳しい事は
                    ぜ〜んぜん書けませんので悪しからず(予防線)

                    ドン・ジョバンニは
                    実は何回か舞台で観た事はある。
                    このブログ(パート3)の前の
                    もともとのさるさる日記の時代か
                    次のパート2の時代に
                    (記録はすべて消えました・・・(涙))
                    ウィーン劇場で何回か
                    オペラ座で何回か
                    そして忘れもしない
                    とんでもないスペクタクルな演出だった
                    クロースターノイブルクの夏のオペラ祭で2回。
                    (あまりに素晴らしい演出だったので
                     1回では物足りなくなって2回行った。
                     当時は若かったので、気力も体力もあったのだ)

                    ムジカ・エテルナのメンバーは
                    いつもの通り、立っての演奏だが
                    今回は椅子が用意されている。
                    あ〜、長いオペラだから座って演奏するのか、と思ったら
                    演奏する時には、やっぱり立ったまま。

                    途中のレチタティーヴォの時だけ
                    ちょっと座ったりしている。

                    そのレチタティーヴォが奇妙で
                    ピアノフォルテなんだけど
                    こんなレチタティーヴォ、どの上演でも聞いた事ないぞ。

                    オーケストラも、まぁ古楽器はともかくとして
                    ピアノフォルテの横にはテオルベが・・・
                    テオルベなんてオーケストラにあったんかい?(いや、普通はない)

                    オーケストラが舞台に登場した後
                    舞台も客席も真っ暗になる。

                    真っ暗な中を指揮者が出て来て
                    音楽が奏される、という趣向だったと思うのだが

                    なにせ、こういう演目に来ているのは
                    熱狂的なクルレンツィス・ファンばかりなので
                    真っ暗な中でも指揮者が出てくると
                    熱狂的な拍手が起こってしまうのは、まぁ、仕方ない。
                    ・・・無粋だとは思うんですけどね(苦笑)

                    オルガンの前に大きなディスプレイがあって
                    ドイツ語の翻訳が出る。
                    私の超貧乏天井桟敷席からだと
                    視力が2くらいないと見えないので
                    私はもっぱらオペラ・グラス(望遠鏡)でセリフを読んでいた。

                    ドン・ジョバンニの音楽って・・・(絶句)
                    あのあのあの
                    オペラ座とかウィーン劇場で聴いたのと違う。
                    レチタティーヴォが違うだけじゃなくて
                    時々、絶対に普通に入って来ない音が混ざる。

                    その分、むちゃくちゃドラマチック。
                    クルレンツィスは、時々指揮台を降りてしまって
                    オーケストラのプレイヤーや歌手のところまで
                    出張して(笑)振ってる。

                    歌手の衣装は、全員、黒。
                    ドン・ジョバンニには赤のポケット・チーフ。
                    (レポレロと役割交換時に、これをレポレロの胸に差し込む)

                    見た目の事を言ってはいけないのは承知の上だが
                    ドン・ジョバンニとレポレロは
                    見た目は、そこら辺で朝からビール飲んでるおっちゃんに見えるし
                    ドン・オッターヴィオは細身のネクタイしめて背広なので
                    おどおどしたサラリーマンにしか見えない。
                    マゼットも田舎のお兄ちゃんにしか見えないけれど
                    これはまぁ、もともとが農夫の役だから
                    垢抜けない風貌が合っている。

                    見た目が優秀だったのは女性陣である。
                    ドンナ・エルヴィーラは大柄で黒いロング・ドレスに気品があって
                    ドンナ・アンナも黒のドレスだが、スタイル良くてキュートだし
                    ツェルリーナの膝丈ワンピースの可愛さったら
                    マゼットでなくても惚れちゃうわ(ドン・ジョバンニも口説いてたしね(笑))

                    見た目はともかくとして
                    歌は、きゃあああああああ!!!!! と叫びたくなる素晴らしさ。
                    何が素晴らしいかと言って
                    張り上げた声が出る、とかいうんじゃなくて(出てるけど)
                    歌手とオーケストラが作り出す
                    表現力の発露が凄まじいのである。

                    オペラ座ではなくて
                    コンツェルトハウスだから
                    音響の良さもあるんだけど
                    それでも、あのホールで
                    あれだけピアニッシモからフォルティッシモまで
                    ダイナミック・レンジの信じられない振幅で
                    しかもピアニッシモの声が
                    透き通って天井桟敷まで、ばっちり届くのだ。

                    さらに
                    モーツァルトの楽譜にはそういうのないよね、という
                    装飾と超絶技巧が惜しみなく披露されて
                    (いや〜、もう、腰が抜けます)

                    それが、装飾や超絶技巧を聴かせる事が目的ではなくて
                    オペラのドラマチックなストーリーとドラマに
                    見事にハマっている。

                    ピチカートだけのアリアの時には
                    バイオリンとビオラだけじゃなく
                    チェロまで、ウクレレ抱えで弾いていたのには
                    かなり笑えたし

                    ツェルリーナの薬屋のアリアでは
                    ツェルリーナがチェロの首席2人の後ろで
                    チェリストをど突いたり(笑)絡まったりしていて
                    それでもめげずにチェロを演奏していた首席も偉い(爆笑)

                    限られた空間での演出もよく考えられていたし
                    音楽的には、もう、本当に今まで聴いた事がない、という
                    新鮮な驚きに満ちていて
                    長いオペラなのに、寝落ちもせずに聴いてしまった。

                    ドン・ジョバンニの地獄落ちの後
                    ドン・ジョバンニも騎士団管区長も、指揮者も
                    小走りで退場して

                    あれ? これ、じゃぁ、ウィーン版なんだわ、と
                    観客から、ちょっと戸惑った拍手が起こる。
                    (ウィーンの国立オペラ座では、プラハ版の演出なのだ)
                    客席もちょっと明るくなったので
                    そうか、ウィーン版か、と納得した聴衆が
                    大歓声とブラボー・コール。

                    オペラのように
                    歌手が一人一人出てきて挨拶して
                    最後にクルレンツィスが登場(客席大歓声、一部スタンディング・オベーション)

                    長いオペラなので、帰る人もかなり居たのだが
                    舞台上に全員揃ったところで

                    プラハ版の最後の全員のアンサンブルのナンバーが・・・
                    きゃ〜〜〜っ、ここで、この曲を演奏するかっ!!!

                    急いで帰らなくて良かった・・・・(冷汗)

                    こんなのルール違反だわ、とか思うけれど
                    確かに、いったんウィーン版で地獄落ちで終わって
                    すべてが終了した後で
                    あのアンサンブルの最終シーンが歌われると
                    不自然さはないし
                    続けて演奏される時に有り勝ちな冗長性もなくなる。

                    クルレンツィスの追い掛けをやって来て
                    最近は、ちょっと、その異端児的なところが
                    鼻について来た、というのが実はあったのだけれど

                    やっぱりクルレンツィスって・・・スゴイわ。
                    奇抜な事をやっている、というのはあるのだけれど
                    その奇抜さが、まだ新鮮だし
                    ストンと納得できるだけの説得力がある。

                    さて、今シーズンのクルレンツィスのチクルスは既に確保済み。
                    2020年にはベートーベンの交響曲全曲の演奏もあるし
                    これから、クルレンツィスがどうなって行くのか
                    (あるいは、自分のクルレンツィスに対する印象がどう変わって行くか)
                    ちょっとワクワクしている私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ロイヤル・コンセルトヘボウ + トゥーガン・ソヒエフ

                    0
                      Schloss Grafenegg Auditorium 2019年9月5日 19時〜21時30分

                      Concertgebouworkest
                      ビオラ Tabea Zimmermann
                      指揮 Tugan Sokhiev

                      Johannes Brahms (1833-1897)
                       Variationen über ein Thema von Joseph Haydn op. 56a (1873)
                      Béla Bartók (1881-1945)
                       Konzert für Viola und Orchester op. posth. Sz. 120 (1945)
                        (Version Tabea Zimmermann)
                      Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
                       Symphonie Nr. 1 g-Moll op. 13 - «Winterträume» (1866/1874)

                      ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と言えば
                      大昔、どこかのレコード会社が
                      オーケストラのランク付けをした時に
                      ベルリン・フィルもウィーン・フィルも抜いて一位に輝いたオーケストラ。

                      リッカルド・シャイーの後、2015年までマリス・ヤンソンスが首席指揮者で
                      ガッティが2018年まで首席だったが
                      今の首席っていないの???(ウエブには掲載されてない)

                      9月に入ったとたん、
                      ついこの間まで日中30℃超えって
                      実は夢だったのではないだろうか、という
                      急激な気温の低下。

                      それでも今日はまだ晴れてはいたのだが
                      夕方になって風が強くなり、気温もぐっと下がり
                      この程度だったら野外でやるかな〜と
                      冬のコートとカシミアのストールを用意していったが

                      コンサートは屋内ホールで行われる事に決定。
                      わ〜い、バンザイ。
                      だって、この寒さと風では
                      オーケストラのメンバーが外で演奏なんて無理だわ。

                      今年は暑い日が続いたので
                      ずっと野外音楽堂で
                      オーケストラの音が分散してしまうのに耳慣れしていたのもあるけれど

                      うおおおおおお
                      何と言う豪華絢爛なコンサート。

                      うまい表現が出て来ないのだが
                      ともかく、音量・音響ともに

                      ゴージャス!!!!!

                      もともとロイヤル・コンセルトヘボウって
                      私にとっては「優等生オーケストラ」のイメージが強いのだが
                      オーケストラ内部のバランスの良さを考えたら
                      このオーケストラ、無敵だろう。

                      全体のまとまり方が抜群で
                      ホールの中なので音量も大きいのだが
                      (野外に慣れていると、ちょっとビックリする(笑))
                      響きのまろやかさが中途半端じゃなくて
                      オーケストラの音を聴いているだけで
                      快感の嵐(はしたない)

                      こういう音響を聴いてしまうと
                      やっぱり聴覚って官能と深く係わっているのではないか・・・
                      (そこで、感情と係わっている、と思うのは
                       感受性のある方の意見で
                       ワタシの場合は、感受性が限りなくゼロに近いので
                       快感と直結してしまうのだ。芸術性がないって悲しい・・・)

                      さて、ブラームスのハイドンのテーマによる変奏曲。
                      最初の(ハイドンではないけれど(笑))テーマの提示の
                      オーボエのソロが

                      これって、ブラームスの「オーボエ協奏曲」?

                      いやだって、もう、むちゃくちゃ巧い。
                      ウィーンのオーボエって、ちょっと控えめな音がするので
                      外国のオーケストラの明るめのオーボエの音を聴くと
                      ちょっとギョッとするのだけれど
                      ありがちなアニメ声にもなっていないし
                      こまっしゃくれた変に明るいだけの音でもないのに

                      何と言う澄んだ美しい音色で
                      強弱までばっちりついて
                      メロディ・ラインが滑らかで
                      これ、ホントにオーボエ?コールアングレじゃないのか
                      ・・・とか、シロウトは考えてしまうほど。

                      で、この、むちゃウマのオーボイストなのだが

                      普通、これだけ音楽的に演奏できちゃって
                      オーケストラのトゥッティの音の壁を通り抜けるだけの音色を持っていると
                      ついつい、ほら、ボクちゃんの演奏聴いて、みたいな
                      オーケストラ全体から浮くケースがあるじゃないですか。

                      なのに、このオーボイスト、アンサンブルの中に溶け込んで
                      自分がしゃしゃり出てはいけないところでは
                      ひたすら裏方に徹して
                      嬉々として他のパートの支えとしてプレイしているんですよ。

                      こういうプロ意識のある人って・・・好き ♡

                      楽しみにしていたバルトークのビオラ協奏曲。
                      これ、実はバルトークはフラグメントを残しただけで
                      曲は完成していない。
                      (依頼を受けて、途中で何もなければ
                       4週間から6週間で完成する、と言っていたのだが
                       2週間後に亡くなってしまった、と曲目解説の人は言っていた)

                      様々な音楽家がフラグメントから曲を作っているのだが
                      ドイツのビオラ奏者のタベア・ツィンマーマンも
                      フラグメントを徹底的に読み込んで
                      自分のバージョンを作った。

                      これがもう絶品・・・
                      ビオラの音色の深さ、ニュアンス、美しさ
                      加えてタベア・ツィンマーマンの超絶技巧で
                      煌めくビオラの音。

                      ご存知、ビオラはオーケストラの中では
                      ダントツにバカにされる楽器なんだけど
                      (だいたい、ビオラ・ジョークというカテゴリーがある位だし)
                      タベア・ツィンマーマンのビオラの音の多彩さ
                      豊かさ、音の艶やかさは
                      聴いていて、ほとんど体感的な快感に直結する。

                      あ〜、もう、このビオラを聴くだけでも
                      このコンサートに来て良かった。

                      アンコールにクルタークのソロ曲。
                      これがまた、むちゃくちゃチャーミング。

                      後半はチャイコフスキーの交響曲1番。
                      この(あまり演奏されないけれど)チャーミングな曲では
                      オーケストラの音の良さを最大限に活かし切って
                      豊かな音色で、丁寧に語られるロシアの冬。

                      冬なんて、これから暗くて寒くて
                      太陽なんか出て来ない季節がやってくると思うと
                      陰鬱になるのだけれど
                      ロシア人はまた違うのかもしれない。
                      (だいたい、あの国は冬しかないだろう、きっと ←偏見)

                      民謡のメロディを多用しているが
                      これがまた、ものすごく丁寧に
                      ちょっとアクがあるくらいにロシア的なウエットさで
                      様々な楽器で演奏されるのだが

                      例のオーボイストはまたむちゃウマだし
                      クラリネットもファゴットもフルートも
                      すごく良い味を出しているし
                      ホルンのアンサンブル見事だし

                      加えて、オーケストラのビオラ・パートが、これまた巧い。
                      バイオリンのアンサンブルも鉄壁なのに
                      ベルリン・フィルみたいな男性的なところがないし
                      ウィーン・フィルのノーブルな弦ともまた違って
                      言い方が悪いけれど、やっぱり「優等生」

                      民謡的な部分の歌わせ方が見事だったのは
                      ソヒエフの好みによるものだろうか。
                      優等生オーケストラなんだけど
                      ちょっとした泥臭さを感じさせるまでにテンポと落として
                      何とも素朴な感じが出ていて
                      聴いていると、ほっこりしてしまう。

                      乗せるところはリズミックに乗せまくって
                      聴衆を大いに乗せて
                      いやまぁ、気持ちの良い演奏だったし
                      オーケストラの音色の良さを
                      とことん楽しませてもらった気分。

                      そうよ、そうなのよ
                      これがオーケストラの音を聴く醍醐味なんだわ。
                      夏中、ずっとオートバイの爆音とか
                      コオロギの合唱付きで聴いていたので
                      この楽しみを忘れていたわ。

                      アンコールにプロコフィエフの交響曲1番からガボット。
                      ソヒエフは、この曲を
                      ほとんどデフォルメして演奏させていて
                      これがプログラムに載っていたら
                      何じゃこれ?と思った可能性があるけれど
                      アンコールとしてチャーミングに演奏されたので
                      これもとても楽しかった。

                      グラーフェネック音楽祭も
                      これが最後の週。
                      ウィーンでは、既に9月の音楽シーズンが始まっているのだが
                      私にとっては、このグラーフェネック音楽祭が終わると
                      やっとまたウィーンのシーズンが始まるような感じ。

                      明日は地元のトーンキュンストラーとヒメノのコンサートで
                      土曜日は行けないけれど
                      日曜日にウィーン・フィルとオロスコ=エストラーダで
                      プロムスと同じプログラムでのコンサートが最終公演となる。

                      今年のグラーフェネック通いもあと2回と思うと
                      時の経つのは早い・・・と
                      つくづく思っている私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      calendar
                        12345
                      6789101112
                      13141516171819
                      20212223242526
                      27282930   
                      << September 2020 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM