バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス

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    Musikverein Großer Saal 2019年3月18日 19時30分〜21時50分

    Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
    指揮 Maris Jansons
    オルガン Iveta Apkalna

    Hector Berlioz (1803-1869)
     Le Carneval Romain. Ouvertüre, op. 9

    Fancis Poulenc (1899-1963)
     Konzert für Orgel, Streichorchester und Pauken g-Moll

    Camille Saint-Saëns (1835-1921)
     Symphonie Nr. 3 c-Moll, op. 78, „Orgelsymphonie“

    正直に告白してしまうと
    今回のコンサートのお目当ては
    後半のサンサーンスのオルガン交響曲で
    実はそれ以外はどうでも良い(すみません)

    ただ、プーランクのオルガン協奏曲の後の
    アンコールのソロが素晴らしかった(感涙)
    オルガンって、ああいう残響たっぷりのホールで聴くと
    天から、何か荘厳でとんでもなく美しいものが降ってくる気分になって
    神々しくも有難い気分になる。

    さてサンサーンスの交響曲第3番。
    楽友協会のオルガンの修築が終わった時には
    よく演奏されていたのに
    最近、またもや無視されていた曲なので
    ワタシは嬉しい 😂

    バイエルン放送交響楽団の音は
    輪郭がはっきりしていて力強く
    やっぱりドイツのオーケストラだね(笑)
    もっとも、サンサーンスとかフランクは
    当時のフランスの作曲家としては
    比較的、ドイツの伝統的交響曲に近いので違和感はない。

    久し振りにナマで聴くサンサーンスの素晴らしい事・・・
    最初の不安を煽るような細かいメロデイの後に
    オルガンが入ってくるところで、空気が変わる。

    第1楽章の後半部分のテンポは、溜めて溜めて
    ものすごくゆっくりのテンポだったのだが
    フレーズが長く続いて、一瞬たりとも緩む事がない。

    聴いていて思ったのだが
    ヤンソンスはフレーズの歌わせ方が絶妙なのだと思う。
    パートがクリアで正確で、すべてがはっきりしているのもあるけれど
    それ以上に、全体的な音楽の流れを、最初からしっかり構築してあって
    全曲を演奏する中での各フレーズのバランス
    フレーズの有機的繋がりを、分断する事なく演奏していく。

    だから全体的に非常に「音楽的」に聴こえる。
    あくまでも「音楽」であって
    分析でも技術の自慢でもない。

    聴いている方としては
    歌うフレーズがそのまま直接感情を鷲掴みにするので
    毒されたワタシ(笑)も、そのまま「音楽」という「船」にゆらゆら揺られて
    指揮者とオーケストラの赴くところに
    そのまま付いて行きますって感じ。
    何も考えずに、音楽の流れに身を任せてしまって大丈夫だよ
    って言われているような気分になる。

    これって、ある意味、肉体的な快感に限りなく近い。
    (まぁ、精神的な快感ではあるのだが)
    音楽って、こういうものだったっけ、と
    なんだか久し振りに素直に堪能した感じ。

    アンコールでボッケリーニのメヌエット(笑)
    さすがに、客席から騒めきが出た(まぁ、まさか、の騒めきではある)
    これもまた、フレージングの巧さで魅了する。

    なんと、その後に、もう1曲。
    民俗音楽的に聴こえるゴキゲンな曲で
    各楽器の名人芸ソロが次から次に出てくる。
    これ、どこかで聴いた事があるんだけど
    バイエルン放送交響楽団のアンコール・レパートリーだったっけ?
    後で楽友協会のサイトに記載されたら調べてみよう。

    ヤンソンス、最後の方は、かなり顔が真っ白だったけれど
    大丈夫なのかしら・・・(余計な心配)

    バイエルン放送交響楽団も巧いオーケストラだわ。
    音が外向きというか、明るい感じがして
    ドイツのオーケストラではあるのだけれど
    比較的陽気な音がするのは、バイエルンだから、という私の偏見のせいかも(笑)

    やっとサンサーンスのオルガン交響曲を
    久し振りにナマで聴けて、本当に嬉しい。
    楽友協会もコンツェルトハウスもオルガンがあるのだから
    この曲、もっと演奏して欲しいわ。
    ついでにフランクの交響曲も宜しく(笑)

    最近はやっとそうでもなくなって来たものの
    ウィーンではフランス音楽はなかなか演奏されないのが
    ちょっと寂しい私に
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    エーテボリ管弦楽団 + サントゥ=マティアス・ロウヴァリ

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月26日 19時30分〜21時50分

      Göteborger Symphoniker
      マルチパーカッション Martin Grubinger
      指揮 Santtu-Matias Rouvali

      Andrea Tarrodi (*1981)
       Liguria (2012)
      Kalevi Aho (*1949)
       Sieidi. Konzert für Schlagzeug und Orcheter (2010)
      Jean Sibelis (1865-1957)
       Symphonie Nr. 5 Es-Dur op. 82 (1915-19)

      さてこのオーケストラ、どういう名称なのか
      サイトを当たってみると
      エーテボリ交響楽団、イェーテボリ交響楽団、ヨーテボリ交響楽団
      ウィキの都市名の記載はヨーテボリ、イェーテボリ、イエテボリ、エーテボリ

      ・・・あ〜、もう知らん(やけっぱち)
      今までヨーテボリと書いて来たのだが
      大勢はエーテボリになったようなので、エーテボリ管弦楽団と書く。

      さて、このエーテボリ管弦楽団
      2007年〜12年にドゥダメルを首席指揮者にした後
      2017年からは、当年33歳のフィンランド出身の指揮者
      サントゥ=マティアス・ロウヴァリが首席指揮者になっている。

      ただ、このコンサートのチクルスは
      実はパーカッシブ・プラネットという名称。

      実際はマルティン・グルービンガーのファンのチクルスであって
      たぶん、このコンサートに来ている人の90%は
      マルティン・グルービンガー目当て。
      (もちろん私もグルービンガーの名前でチケットを買った。
       しかもこのチクルス、ジモッティが多いので、
       安いチケットは売り切れで、結構なお値段の(以下省略))

      最初の曲はストックホルム生まれの女性作曲家
      アンドレア・タロディの曲。
      イタリアのチンクエテッレの旅行の際の印象を音楽にしたもの。

      演奏時間約10分ほどの曲だが
      この曲、すごく素敵。
      海と波のトポスを、絶妙なオーケストラの音響の絨毯の上で繰り広げ
      各島の情景を叙情的に歌い上げて
      音楽で描く絵巻物みたいな感じ。

      録音なので、実際にコンサートで聴く立体感はないが
      2017年プロムスの英国初演の演奏を見つけたので
      ご興味ある方はどうぞ(全部で13分弱で、演奏の動画はなし。音だけです)



      こういう音楽を聴くと
      たぶん、後世に残る現代音楽というのもあるのだろうなぁ、と思う。
      (この曲が残るかどうかはわからないが)
      ちゃんと、聴衆に聴かせる音楽になっている(と思う)。
      私としては、かなり好きな部類に入る。

      さて2曲目で、お待ちかねマルティン・グルービンガー登場。
      もちろん盛大な拍手。

      演奏されたのはカレヴィ・アホの Sieidi という曲で
      コンツェルトハウスでの今までの演奏回数は3回。

      ・・・うち2回は私、ちゃんと行ってるわ(爆笑)
      ウィーン交響楽団とオスモ・ヴァンスカでの初演(2015年6月18日)と
      2018年1月18日にピアノとパーカッションに編曲した同作品を聴いている。

      野生的で原始的なエネルギーに満ち溢れた曲。
      マルティン・グルービンガーはパーカッショニストだけではなく
      優れたパーフォーマーなので
      動作の一つ一つが絵になっていて、カッコいい。
      聴いてよし、見てよし、というパーフォーマンスである。

      舞台上手(かみて)からずらっと並んだ打楽器を
      次から次へと移動しつつ
      オーケストラ内の3人のパーカッショニストとの絶妙な合いの手
      加えてオーケストラの反応がこれまた良い事。

      以前聴いた時には、休みなしの40分が長い上に
      盛り上がっても終わりにならず
      結局はピアニッシモで終わる、と文句つけていたが

      よく見ていれば
      マルティン・グルービンガーは
      舞台上手(かみて)から、各楽器を順に演奏していって
      下手(しもて)の端にある打楽器から
      またもや、今度は上手(かみて)に移動していって
      最後は、最初に叩いた小太鼓で終わる、という順番になっている。
      ちゃんと、右から左、左から右のパーフォーマンスになっているんですね。
      舞台が見えない貧民席だと、それがわからなかったのか・・・(反省)

      天井桟敷でも、一部舞台が見えて
      その移動がわかって鑑賞していると
      オーケストラとパーカッションの兼ね合いとかも面白いし
      横溢するエネルギーもすごい。
      グルービンガーもチャーミングだし
      今回は退屈どころか、最後まで楽しく聴けた。

      アンコールに何やるかと思ったら
      指揮者を巻き込んで、マリンバに3人
      その脇にパーカッション2人で
      実にご機嫌な曲を演奏してくれた。
      (コンツェルトハウスのアンコール・サービスからのお知らせは未だ来ていない)

      指揮者のロウヴァリは、パーカッショニスト2人に囲まれているが
      ちょっと待て、この指揮者、パーカッションやってただろ?!
      途中で隣のグルービンガーの肘まで突っつくという
      細かい芸まで見せて
      マレットの使い方から何からバッチリじゃないの。
      (後で調べてみたら、やっぱりもともとパーカッショ二ストだったらしい。
       そりゃそうだろう、でなければ、いくらアンコールだってあれは無理)

      さて、マルティン・グルービンガーのファンとしては
      前半が終わったら、別に後半のシベリウスの交響曲5番は
      オマケみたいなもので、どうでも良い筈なのだが

      前半で(特に最初の曲で)耳にした
      オーケストラのあまりの巧さに
      ちょっと後半のシベリウスが楽しみになって来た。

      指揮者のロウヴァリ、ふわふわ頭の可愛い男の子。
      遠目だと、何となくベニスに死すの美少年に見えない事もない。
      この美少年(かもしれない指揮者)の動きが素晴らしい。

      珍しく肩から上で振る指揮ぶりで
      ボードブラが綺麗・・・とか言うのは見当違いだが(笑)
      シロウト目で見ていても、指揮の動きが的確なのだ。
      しかも、非常にキレが良い。
      オーケストラも、指揮者の動きに合わせてキレの良い音を出す。

      シベリウスの交響曲5番は
      私にとっては、まだ難解な曲で
      (自閉症的に聴こえて、内部完結しているような印象がある)
      何回聴いても、まだワケわからん曲の一つなのだが

      無駄な力は入っていないのに
      オーケストラの出す透明感がすごい。
      各パートの解像度が抜群なのに
      バラバラではなく、有機的な繋がり感が濃くて
      音にニュアンスがある。

      しかもまぁ、オーケストラの巧い事。
      だいたい客演オーケストラって
      普段聴いている地元のオーケストラより巧く聴こえるのだが
      トゥッティ全員のアンサンブルの揃い方が半端じゃない。
      だからキレの良い音が出るのと同時に
      聴いていて、来るべきところに、ぴったりのタイミングで
      来るべき音が来るので気持ち良い。

      あの曲の最後の部分のトゥッティが
      ぴったり寸分違わぬタイミングで全部演奏された時には
      私もついついブラボー叫びたくなったくらい。

      この美少年(に見える)指揮者、ちょっとタダモノではない。
      若くは見えるが、33歳だそうだから、中堅に入るのか。

      アンコール演奏するかな?とちょっとしつこく座席に居たら
      観客に向かってドイツ語(らしきもの?)を話したけれど
      コンツェルトハウスの大ホールの音響は
      よほど静かでない限り(このタイミングでは観客が動き始めている)
      全く聞こえません(涙)
      シベリウスという単語は聞こえて来たので
      あれかな?と思ったら
      アレでした(笑)

      パーヴォ・ヤルヴィのアンコールの定番「悲しきワルツ」
      当然、パーヴォ・ヤルヴィの演奏が私のスタンダードになっているのだが
      (あれだけ頻繁に聴かされるとね(笑))

      ロウヴァリの「悲しきワルツ」・・・すごいわ。
      細かい部分の処理によるニュアンスの深さ
      音楽的なラインの美しさ
      パーヴォさんの解釈がどうのこうのじゃないけれど
      パーヴォ・ヤルヴィとは全く違った印象で聴こえてくる。

      グルービンガー目当てで行ったコンサートなのに
      思いがけない拾い物をした気分(すみません「拾い物」で 💦)
      この指揮者、ちょっと注目に値するかも。

      若い指揮者の活躍は楽しい。
      彼らが「巨匠」と呼ばれるようになるまで
      私は生きていないだろうが(笑)

      とか言う人に限って
      意外に100歳過ぎまで生きるかも・・・と
      ちょっと希望(え?)も持っている
      厚かましい私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      ロンドン交響楽団 + サイモン・ラトル 第二夜

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        Musikverein Großer Saal 2019年2月20日 19時30分〜21時30分

        London Symphony Orchestra
        指揮 Sir Simon Rattle

        Béla Bartók (1881-1945)
         Musik für Saiteninstrumente, Schlagzeug und Celesta
        Anton Bruckner (1824-1896)
         Symphonie Nr. 6 A-Dur

        ラトルと LSO の客演2日目。
        昨日とは全く違う傾向のプログラムで
        ブルックナーの交響曲6番って、それだけでプログラムにする指揮者も多いのに
        このオーケストラとラトルは
        前半にバルトークの弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽もサービス。

        タイトルが長いので、日本では弦チェレと短縮されるこの曲
        バルトークのオーケストラのための協奏曲と並んで演奏頻度が多いが
        いや〜、ホントに名曲だわ。ものすごく楽しい。
        第3楽章の、あの木琴の連打が、拍子木のようで
        不思議な静寂はほとんどアジアっぽい世界なのだが
        ゾッとするようなこの世のものでない風景まで入って来て
        バルトークの青髭公に繋がる出口も聴こえてくるような気がする。
        第2楽章と第4楽章の早いテンポの緊張感も抜群で
        現代物を得意とするラトルの面目躍如ってところかもしれない。

        さて、後半はブルックナーの交響曲6番。
        えええ?ってくらい、第1楽章のテンポが早めで
        その分、あの、ちょっとおふざけか、と思われるテーマは
        ウキウキと楽しく響いては来る。

        けれど、何だ、このあっさり感は・・・?
        ブルックナーって、もうちょっとしつこいんじゃなかったっけ。

        オーケストラは巧い。
        聴き惚れる程に、どの楽器も巧くて
        第一バイオリンのピアニッシモの美しさには唸る。
        でも、全体的なあっさり感が、全くオーストリア(ドイツ語圏)っぽくなくて
        ブルックナーに聴こえがちな田舎風景感も全くなく
        かと言って、むちゃスタイリステイッシュかと言うと
        そこまでは行ってなくて
        中立性の強い、教科書の模範演奏みたいに聴こえてくる(主観です!主観!!!)

        第2楽章は、ともかく・・・美しい。
        むちゃくちゃ美しい。
        本当に美しい。
        のに、では荘重(feierlich)か、と聞かれれば、いや、と答えるしかない。
        重さがなくて、第1楽章もそうだったんだけど
        ブルックナーにしては、驚くほど軽い。
        ダイナミック・レンジに欠けて、表情があまりなくて
        クセもアクもない中立性は
        ラトルが目指したものなのだろうが
        クセの強いブルックナーに耳慣れしていると不思議な印象を受ける。

        第3楽章・第4楽章も早めのテンポ。
        オーケストラの名人芸を聴くには格好の演奏で
        非常に楽しい・・・んだけど
        ブルックナーって、こんなに「楽しい」だけの曲で良かったんだっけ。

        ブルックナーって、演奏している方も
        聴いている方も、だんだん、神がかっていくような傾向があるのだが
        (少なくとも、そういう雰囲気のコンサートが多い印象がある)
        今回の LSO とラトルの演奏には
        宗教的なものは一切感じられず
        音楽として、変なクセのない
        雑菌や汚れのない、まるで蒸留水のような純粋な演奏っぽかったというか
        所詮はド・シロートなので受けた個人的な印象しか書けないけれど
        ドイツ語圏のオーケストラだったら
        こんなに「あっさり感」のあるブルックナーの演奏って
        たぶん無理じゃないかなぁ、と思わせる(偏見です、偏見)

        まぁ、それだけブルックナーに対する事前の思い込みが
        聴衆の側にも深く刻み込まれているわけで
        アクの強い、神さまバンザイの演奏を聴く機会の多いウィーンで
        あれだけ「純粋に音楽」をやった LSO とラトルって
        勇気がある、というか、すごいというか(笑)

        すご〜〜〜く正直に書いてしまうと
        かなり退屈なブルックナーだったんだよね・・・(自爆)

        解釈、受容については主観的なものが大きいから
        (客観的に語れる程の知識はございません(汗))
        書きたい放題に書いてはいるけれど
        これ、個人的印象の自分用メモなので
        これを読んでいる皆さまは、信じてはダメです(笑)

        謎の指揮者ラトル、ますます謎で(笑)
        だからこそ、ついつい機会があれば聴いてしまう、という私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        今日はオペラ座では「白鳥の湖」が上演されていて
        チケットも確保していたんだけど(ただのアホです)
        音楽的には、バレエでダレる事の多い、とある超有名オケの白鳥よりは
        こちらのコンサートの方が色々な意味で面白かったというのは確か。
        チケットを譲った同僚が、どういう感想を送ってくるか、楽しみ。

        ロンドン交響楽団 + サイモン・ラトル 第一夜

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          Musikverein Großer Saal 2019年2月19日 19時30分〜21時50分

          London Symphonie Orchestra
          ピアノ Daniil Trifonov
          指揮 Sir Simon Rattle

          Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
           Suite aus „Les indes galantes“
            Air pour les esclaves africains
            Contredance
            Air pour l’adoration du soleil
            Air pour les sauvages
            Chaconne

          Maurice Ravel (1875-1937)
           Konzert für Klavier und Orchester G-Dur

          Claude Debussy (1862-1918)
           Images für Orchester
            Gigues
            Rondes de printemps
            Ibéria
             I. Par les rues et par les chmins
             II. Les parfums de la nuit
             III. Le matin d’un jour de fête

          Maurice Ravel
           La Valse

          ロンドン交響楽団、略して LSO の客演は本日と明日。
          今日は上のプログラム構成でおわかりの通りフランスもの
          明日はバルトークの弦チェレとブルックナーの6番。

          さて、LSO の GMD に就任したサイモン・ラトルだが
          この指揮者、私にとっては「謎の指揮者」である。
          初めてベルリン・フィルとの客演でラトルを楽友協会で見た時から
          現在に至るまで、こんなカメレオンのような指揮者を私は他に知らない。

          ラトルの指揮姿を見たければ
          ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールに行けば
          イヤという程、見られるが
          曲によって、指揮法も全く違う。

          だいたい、ド・シロートの思い込みではあるけれど
          この人が振ったら、この曲はこ〜いう感じになるかなぁ、という
          それぞれの指揮者の個性なるものがあるような気がするのだが

          こと、サイモン・ラトルに関しては
          曲によって、全く違うので、ビックリするのである。
          よって、謎の指揮者、別名カメレオン、ないしは多重人格者と思うのだが
          だからこそ、その多様性と、曲に寄り添う力は
          他の指揮者の追随を許さないと思う。

          さて、本日のフランス・プログラム。
          最初のラモーで観客の度肝を抜いた。

          な、な、なんですかこれは。
          ヨーロッパ外の異文化をテーマに置いたものだから
          不思議な響きなのは予想がつくのだが
          最初から、鎖?の音がジャラジャラと派手にホール中に響き渡り
          私の隣の若いドイツ人らしい学生グループが
          声を上げて笑ってるんですけど・・・

          迫力あるパーカッションを強調して
          ものすごくワイルドなサウンドで
          ともかく、むちゃ楽しい。
          音楽はもともとオペラ・バレの「優雅なインドの国々」という
          インド=外ヨーロッパのエキゾチックな国々という意味らしく
          たぶん、当時の人には耳新しい不思議な和声も使っているが
          いや、もう、この音楽、面白いじゃないの。

          バレエだから、当然、音楽を聴いていると
          視覚的に脳内にダンスが発生してくるし
          (ただし、私は振付はできないのでダンサーがバラバラである(笑))
          王さまのファンファーレが優雅に華々しく演奏されたり
          流麗で高雅でエキゾティックで楽しくて
          あ〜、音楽って聴いて楽しいものなのだなぁ・・・と
          ついつい18世紀の貴族のごとく、ただ純粋に楽しむ事が出来る。

          スタインウェイのグランド・ピアノが登場して
          ダニイル・トリフォノフのソロで、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。

          この曲、好きなんですよ、ワタシ。
          最初の鞭が鳴るところから
          打楽器的なピアノの取り扱いや
          退廃的な憂鬱をチラチラ挟みながら
          無理やり、自分の勇気を鼓舞しているような
          皮肉に満ちていながら、あくまでも論理的な冷静さのあるラヴェルの曲。

          叙情性に満ちた第2楽章のピアノのソロ。
          簡単に聴こえるだけに、ピアニストにとっては難しいと思うのだが
          感情的にならず、淡々と紡ぐメロディ・ラインが美しい。

          でピアノに入ってくるフルートのソロに打ちのめされた!
          何て巧いの、このフルート!!!!!
          透明感に満ちている上に陰影があって
          こういうのを「音楽性」と言うのかしら・・・
          フルートからオーボエ、クラリネットに手渡されるメロディ・ラインも
          音の色彩の違いはあっても、全く音楽的な途切れがなくて
          あ〜、もう、いかん、悶えてしまうわ、このオーケストラ。

          LSO が巧いオーケストラだというのは
          数ある全集モノの録音で知ってはいるけれど
          このオーケストラの巧さというのは
          ベルリン・フィルとは違って
          ほら、僕たち巧いでしょ?と見せつけるものではなく
          良い意味での職人芸的な中庸さを持つ巧さで
          出しゃばる事なく、自分の義務は完璧にこなし
          それを自慢する事もない中立で正統的な音を出す。

          惚れるわ、こういうオーケストラ。

          トリフォノフのアンコール曲
          かなり長い大曲で、あれは何だったんだろう。
          音の多重性から考えると、リストっぽいんだけど
          すごいダイナミックと色彩の洪水で
          ピアノだけでオーケストラの音響を出しているような
          ものすごく聴きごたえのある曲。
          (追記 ラフマニノフ op. 35 鐘の第一楽章からトリフォノフ編曲)

          通常、私はオーケストラのコンサートにしか行かないが
          ああいう曲を聴いてしまうと
          時々はピアノのリサイタルに行っても良いかも、と思ってしまう位
          魅力的な曲だった。

          後半のドビュッシーの「管弦楽のための映像」
          イベリアは独立して聴く機会も多いのだが
          全曲を演奏すると、結構長いのだな。

          これがまた、確かに「映像」で
          脳内妄想喚起力がめちゃくちゃ高い。

          時々現れるダンスっぽいモチーフは
          最初に演奏されたラモーと通じるところがあるような気がする。

          最後はラヴェルのラ・ヴァルス。
          ウインナー・ワルツになってしまってもいけないし
          交響詩ワルツの残骸になってしまってもいけないという
          ワタクシ的には非常に難しい曲で、実は大好きな曲。

          うはははは、ラトルの多重人格が爆発した(ような気がする)
          あの気味の悪い、世界の終末のような
          地獄を予想させるかのような低音の迫力ある不気味な響き。
          なのに、途中から華やかなワルツに変身
          ・・・したかと思うと

          後半の部分でテンポを落として
          え?そこまでする?という弦のポルタメントで
          あざとい程に、腐敗の甘やかな背徳的な香りのエロス。
          ・・・なんだこれ、ラヴェルってこんな色っぽかったか?

          かと思うと、冷徹なまでに分析的なパートの処理。
          めくるめくような様相の変化を自由自在に操りながら

          最後のコーダを超高速テンポで
          他の指揮者がタメタメするところを
          ティンパニを強調して、すごい力で押し切って爆発させた。

          よって、最後のダダダダダン、というところが
          全く強調されずに、その前の部分と一体化して
          その前の部分から
          まるで大砲が連続して打たれて
          銃撃戦が激しく繰り広げられる戦争状態に翻弄される。

          いや〜ん、こわい。

          ・・・カマトトぶってるんじゃないぞ、とか
          読者の皆さまからぶっ飛ばされそうだが
          このラ・ヴァルス、なんとも薄気味悪い(褒めてます)

          こんな不気味なラ・ヴァルスを演奏させる指揮者と
          最初のひたすら明るくて楽しいラモーを演奏させる指揮者が
          同一人物だ、という事が信じられない。

          今回の演奏を聴く限りにおいては
          ラトルはしっかり LSO を把握している感じだし
          超プロ職人団体のオーケストラも
          しっかり指揮者に反応しているし

          これは明日のバルトークとブルックナーも楽しみだわ
          とワクワクしている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ギュルツェニヒ管弦楽団 + フワンソワ=グザヴィエ・ロト

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月18日 19時30分〜21時50分

            Gürzenich-Orchester Köln
            バイオリン Isabelle Faust
            指揮 François-Xavier Roth

            Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
             Konzert für Violine und Orchester e-moll op. 64 (1844)
            Gustav Mahler (1860-1902)
             Symphonie Nr. 5 (1901-1902)

            ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と、その音楽監督
            地味に見えるが、実はデキる係長(に見える)
            フランソワ=グザヴィエ・ロトの公演。

            しかしまぁ、またもやメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。
            重なる時は重なるものである。

            イザベル・ファウストのバイオリン
            え??? 何だか音が極端に細い。
            あまり聴こえてこない、というより、迫力全然なくて
            音程はばっちりなのだが、ともかく細い。

            オーケストラが、このバイオリンの線の細さに合わせて
            これまた繊細な響きである。
            軽いというか、優しいというか
            メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲って
            こんなに室内楽的な曲だったっけ?

            時々、迫力のあるところもあるけれど
            全体的には、1880人収容できるような大ホールで聴くような感じではない。
            手元のオペラ・グラス(実は10倍の望遠鏡)で見たら

            イザベル・ファウスト、ほとんどノン・ビブラートで演奏してる 😨
            ほんの少しだけ、ビブラートのかかるところはあるけれど
            基本的には伸ばす音でもビブラートかけてない。

            よく見れば、オーケストラの弦のパートも
            誰もビブラート使ってない。
            あ〜、そりゃ、線の細い響きになるワケだわ。

            派手にガンガン弾く、明るい感じのメンデルスゾーンを期待していると
            肩透かしを喰らう印象で
            かなり不思議な感じの響き。
            室内楽的、貴族的、古典的で小ホール的で、すごく地味。
            大ホールでアピールする感じではない。

            よって、観客の拍手も控え目で
            かなりの人が戸惑っていたんじゃないかなぁ。

            アンコールがこれまた・・・
            これ、現代音楽だよね?
            音の飛び方が12音技法的に聴こえるし
            すごく透明感のある感じだったので
            アントン・ウェーベルンあたりかと思っていたら
            クルタークだった(全然違うじゃん!)

            年寄りの多いコンツェルトハウスで
            こういう現代音楽は、ま〜〜〜ったくウケません。

            いや、でも、このバイオリニスト
            別にウケを狙っているワケではなさそうだし
            バイオリンと自分、自分とバイオリンだけで
            世界が完結していそう。

            メンデルスゾーンのこの名曲で
            楽譜を置いて演奏したソリストも、私は初めて見た。

            休憩時間の後はマーラーの交響曲5番。
            さすがにこれはノン・ビブラートではやらんだろう(笑)

            おおお、トランペットが巧い!!!
            この曲、最初のトランペットで決まっちゃうところもあるんだけど
            これは期待できる。

            ただ・・・
            季節が季節である(1日内の気温の上下が激しい)
            みんな、風邪をひいている。
            後ろのおばあちゃまが
            第一楽章の最初の3分くらい、ずっと後ろで咳き込んでいて
            音楽に集中できるような状態ではなかったのが辛い。

            ロトの音楽作り、面白い。
            ものすごく透明度が高い。
            どの楽器のパートもクリアに響いて来て
            あの複雑怪奇なマーラーのスコアを、理論的に読み解いている印象。

            職人芸的な処理の仕方の細かさにすっかり魅了されたものの
            前半は(あちこちの咳が多すぎるのもあって)あまり集中できず
            巧いオーケストラで巧い指揮者だな、程度の「感心」だった。
            (だってね〜、ティンパニがピアニッシモでソロしている時に
             後ろの席のおばあちゃまが、思い切り鼻を噛んだら
             そりゃ、しらけるでしょ、誰でも)

            なのに・・・
            第3楽章の途中で、突然、感情を鷲掴みにされた。
            何故なのかわからないけれど
            何だか急に、感情を持っていかれてしまい
            そのまま、曲に入り込んで
            周囲の咳なんか、も〜、ど〜でも良い
            ・・・というより、咳込みが全く意識に上って来ない。

            音楽性ゼロ、感受性ゼロの私は
            音楽がいったん頭に入ってしまえば
            別に実際に聴かなくても、とか思ってしまう大雑把な人間なのだが
            この演奏を聴いていると
            あ〜、やっぱり音楽は頭の中とかスコアじゃなくて
            音響として実現してこその芸術品なのだ、と
            その立体感に捕らえられてしまった、という感じ。

            曲の作りが巧みなのだろうが
            あのワルツのウィーン的な部分に
            卑属な音まで、しっかり強調して入れていて
            ウィーンっぽい貴族的雰囲気の表面の中に
            かすかに苦さと皮肉がにじむのだ。

            続くアダージェットなのだが
            だいたい、私は感情のない人間なので
            アダージェットの時間を測ることを唯一の楽しみにしていて
            あの、甘ったるい、感傷的な、恥ずかしいまでの
            キッチュなメロディは、ああああ、と思いながら聴いているのが普通なのだが

            アダージェットでも咳は会場から絶え間なく聞こえては来るものの
            なんだ、この美しさは。
            丁寧に丁寧に、大袈裟にならず、ハッタリも効かせず
            ただただ、音の事実を音響として
            最高の透明感を持って観客に伝えていく。

            最後の方になって、ロトはテンポをグッと落とした。
            なのに、曲の緊張感が途切れることがなく
            まるで「永遠」というものが実体化して舞台に乗っているかのような
            時間感覚を失っていくような不思議な気分になってしまう。

            この演奏に捕らえられてしまったせいで
            アダージェットの時間を測るのを、すっかり失念してしまった(汗)

            続く最終楽章も、第3楽章と同じく
            ただの爆発的エネルギーだけではない苦さを含んで
            オーケストラのバランスが抜群で
            音楽そのものもダイナミックにうねる。

            実はギュルツェニヒ管弦楽団は
            マーラーのこの交響曲を、作曲家自身の指揮で初演したオーケストラでもある。
            その意味では、オーケストラのメンバーも
            この曲は俺たちのもの、という矜持があるのかもしれない。
            弦も美しいけれど
            木管も金管も、めちゃくちゃ巧くて
            オーケストラのバランスが良いので
            トランペットやホルンだけではなく
            トロンボーンやチューバの低音もばっちり響いてきて
            時々、腹の底にど〜んと響く感じで、身体全体に響きが伝わる。

            マーラーの交響曲5番という
            聴き慣れた、ある意味、手垢付きの名曲を
            こんなに楽しんで聴けるとは思ってもみなかった。

            演奏後にコンサート・マスターの譜面台を見たら
            何だかもう1枚、楽譜があるように見えるので
            もしかしたらアンコールやるかも?と思っていたら

            ロトが指揮台からこちらに向かって
            美しいドイツ語で、何か言ってる。
            天井桟敷までは聞こえないので
            天井桟敷の年配の人たちが
            何言ってるの?とお喋りし出すので、ますます聞こえないのだが

            マーラーは指揮者としてビゼーをよく知っていて
            ビゼーのアダージェットがあまりに美しいので
            このアダージェットを作曲したようです。
            今日はドイツ音楽だけだったので
            これからフランス音楽を演奏します。

            ・・・というような内容(天井桟敷で聞こえた部分のみ)らしい。

            マーラーがビゼーのアダージェットに触発されて
            アダージェットを作曲した、というのは初耳だし
            これは例証が必要なので、事実かどうかは不明だが

            ビゼーのアルルの女からのアダージェット。
            うわああああ、これも美しい。
            確かに、こうやって続けて聴くと
            この2つのアダージェット、似たところがあるかもしれない。

            いや〜、何だか名曲アワーで
            ここまで感激しちゃって良いんだろうか。

            しかし指揮者って一般的に、すごい語学力だなぁ。
            ほとんどの指揮者ってドイツ語も流暢に話すし
            まぁ、職業柄、そういうものなのかもしれないが。

            いや、言語能力に関しては
            日本人の場合は、日本語に英語、プラス、もう1ヶ国語くらいで
            少なくとも私はギリギリなのだが
            大学生や大学の講師クラスでも
            ドイツ語・英語・ラテン語・フランス語・イタリア語程度は
            普通に出来て当然、みたいな感じだしなぁ(遠い目)

            コンツェルトハウスの前に停まっていたトラックだが
            有名オーケストラだと、自分たちの専用の楽器トラックを持っていて
            オーケストラのロゴがど〜んと入っているケースが多いのだが

            このオーケストラのトラックには
            大きく DHL ドイツ郵便局 と描いてあって

            ちょっと微笑ましい気分になった私に
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            ドレスデン国立管弦楽団 + ティーレマン

            0
              Musikverein Großer Saal 2019年1月31日 19時30分〜21時20分

              Sächsische Staatskapelle Dresden
              バイオリン Frank Peter Zimmermann
              指揮 Christian Thielemann

              Carl Maria von Weber (1786-1826)
               Jubel-Ouvertüre, op. 59

              Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
               Konzert für Violine und Orchester e-Moll, op. 64

              Robert Schumann (1810-1856)
               Symphonie Nr. 4 d-Moll, op. 120

              ドレスデン国立管弦楽団とティーレマンの2日目。
              一時期の、あの殺気立つようなファンの集まりではなくなったような気がするが
              今でもティーレマン命、みたいなファンはウィーンに多い。

              同時にこの指揮者を苦手だ、という人々もいる。
              ともかく、何だか極端である(笑)

              私がティーレマンちょっと苦手、というのは
              指揮台での踏ん反り返った態度とか
              関係者の知り合いのそのまた知り合い、みたいな
              不確かな筋から流れてくるエピソードとか
              ワケわからん理由が多かった・・・と思っていたのだが

              そう言えば、音楽的には
              遅いテンポは徹底的に遅く
              早いテンポは徹底的に早く
              という、割に最初から透けてみえるような
              大袈裟なところが苦手だった時もあったような気がする。

              指揮台でどんな身体の動きや表情をしようが
              ダンサー見に来ているんじゃないから
              見た目はどうでも良い。
              (まぁ、美しい動きと指示の指揮者を見るのは
               別な意味での楽しみではあるが)
              あんまり事前の偏見で、出てくる音楽を縛りたくないし。

              メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。
              出だしのあのメロディ・ラインが
              他のバイオリニストのように聴こえて来ないのは
              何か特殊なボウイングでもしているんだろうか。

              昨日と同じく、線の細い音で
              良く言えば、しなやかで、たおやかで
              音がちょっと上ずっている印象を受けるが
              ともかく、第3楽章の
              他のバイオリン奏者には出来ないだろう、というような
              むちゃくちゃ超高速の演奏には目を剥いたが

              第1楽章、細いバイオリンのソロなのに
              ティーレマンがオーケストラを目一杯鳴らすので
              (でもさすがに今日は出だし部分のオーケストラの音量は
               かなり抑えて来た)

              不安に怯える若い乙女(ちょっとカマトト入ってる)が
              ごっつい中年のおやぢに追い掛けられて
              逃げている

              ・・・という妄想しか浮かんで来ない(こらこらこらこらっ!)

              すみません、感受性ゼロなんで許して下さい。
              本日のアンコールはバッハで
              これは細かいパッセージ満杯のテクニカルな曲。
              もしかしたら、このバイオリニスト
              超絶技巧=早いパッセージが売り物なんだろうか。

              後半はシューマンの交響曲4番。

              わ〜っはっはっはっは
              すみません、のっけから大笑いで。

              出たぁ、ティーレマン節・・・というか
              遅いところは極端に遅く
              早いところは徹底的に早く
              ついでに、え?そこで?というようなところで
              突然遅くなったり、ワケのわからんところでテンポアップしたり

              もう、リズムとテンポの取り方が
              信じられない位、恣意的で
              オーケストラも時々、その変化に充分に反応できず
              縦の線が揃わない箇所が多くあって
              いや、それも指揮者の意図なのかもしれないけれど
              背筋ゾクゾクは、説明不可能な気持ち悪さ。

              しかも、テンポ落として、ものすごく重く演奏するので
              まぁ、4番って、明るい曲ではないのだが
              それでも、この暗さかよ、という程に
              徹底的にジトジト感というか
              根底で耐えられない重さみたいなものがある。

              うわああ、シューマンに聴こえませんよ、この演奏。
              何だか気持ち悪い(ズレるから)と思って聴いていたのだが
              アタッカでずっと繋げて
              第4楽章の直前のあのフレーズを
              思いっきりテンポを落として演奏したら

              ぎゃぁ〜っ、これ、シューマンじゃない
              ワーグナーの音そのものじゃないの(偏見+妄想)

              本気でワーグナーにしか聴こえなかったです。
              シューマンのあの部分の和声って
              あ〜いう風に演奏されるとワーグナーに聴こえてくるのか
              ・・・と、ちょっと不思議な気分。

              普通に聴いた事のない響き、と考えれば
              それはそれで、非常にユニークな演奏で
              目から鱗、とも言えるんだろうけれど

              シューマン演奏のコンヴェンションをすっぱり取り払って
              何だか全く新しい
              しかも、自分の好みに練り直して成型された
              別の曲を聴いているような気分がする。
              (あ〜、確かにこういう指揮者の中にクルレンツィスというのも居るが)

              ただ、その「作り直し」が
              指揮者の個人的好み以外の
              別の観点(歴史的観点とか、スコア読み解きの結果とか)を入れた
              という感じはしないのだ。
              俺はこういう音楽(例 ワーグナー)が好きだから
              この曲も、好みに従って、こうやって演奏してやる
              ・・・・というような
              ああ、これが、音楽における演奏家の自己主張というのか。
              人によっては、演奏家の芸術性とか音楽性とかと言うかもしれない。

              いやもう、途中から笑いが止まらなくなってしまった。
              (比喩的表現です、念の為)

              このお笑い感情、そう言えば
              ティーレマンとウィーン・フィルのベートーベンの6番「田園」の時も
              あまりにベートーベンが踏ん反り返っているので
              客席で笑いが止まらなかった事がある。

              ティーレマンはごく真面目に確信犯でやっているのだろうが
              シロウトの私には
              シューマン使ってワーグナーのパロディをしているようにしか聴こえない。
              すみませんね、ホントに本気でシロウトで
              妄想爆発人間なので
              ツッコミどころ満載のコンサート的な意味では
              実に楽しいコンサートだった。
              (自分がとんでもない誤解をしている事は重々承知の上で(笑))

              さて、来週はウィーンと隣接する低地オーストリア州が学期休み。
              (重ならないように州ごとに学期休みを変えているのだオーストリアは)
              大学は明日から2月一杯はお休み。
              (ただし、例のキャンセル・延期になった試験は2月の2週目にある予定)

              一応バタバタは終わって
              ナイト・ライフも少し「休暇」の予定の私に
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              ドレスデン国立管弦楽団 + ティーレマン

              0
                Musikverein Großer Saal 2019年1月30日 19時30分〜21時40分

                Sächsische Staatskapelle Dresden
                指揮 Christian Thielemann
                バイオリン Frank Peter Zimmermann

                Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                 Konzert für Violine und Orcheser e-Moll, op. 64

                Anton Bruckner (1824-1896)
                 Symphonie Nr. 2 c-Moll, Fassung 1877 (William Carragan)

                ライプチヒに続けてドレスデン・シュターツカペレの客演。
                いやあ、あはは、贅沢な毎日である。

                メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲は
                フォルクス・オーパーのバレエ「真夏の夜の夢」に
                第3楽章だけが使われている。
                もしかしたら、また脳内バレエかも(笑)

                バイオリニストのフランク・ペーター・ツィンマーマン
                あの超有名な出だしが

                あれ?

                ワタシの耳がおかしいのかも・・・
                と思ったほど
                音程感が・・・(いや、所詮シロウトですワタシは)

                バイオリンそのものの音も細いし
                いや、この曲、細くても良いのだろうけれど
                オーケストラは容赦なく鳴るのに
                なんだかオーケストラとバイオリンのバランスが良くない。

                アタッカで続ける曲で
                第2楽章とかキレイなんだけど
                で、第3楽章もテンポぶっちぎりなんだけど

                ティーレマン、何でオーケストラ指揮せずに
                ひたすらソリストに向かって指揮してるわけ?

                なんかバイオリンの調子が悪かったんだろうか?
                よくわからない・・・

                もっとも第3楽章まで行った時には
                私のシロウト耳も多少は慣れて来て
                バレエのシーンが思い浮かぶより先に
                オーケストラの音色と
                細くて上ずってはいても
                抜群に美しい音色に聴き惚れてはいたんだけど。

                アンコールに、なんだか現代曲を演奏してくれて
                こういうの好き ♡
                (もっとも、今日、和声学の試験だったので←不合格の可能性大
                 単音に和声つけたくて仕方ないという
                 イヤな症状が・・・)

                後半はブルックナーの交響曲2番。

                あ〜、2番・・・
                すみません、私、2番、予習してない(汗)

                ただ・・・
                ブルックナーの交響曲って
                極論を言ってしまえば
                全部同じなので(あっ、ブルックナー・ファンの皆さま、ごめんなさい)

                テーマの繰り返しと展開
                巨大なクローズ部分のブロック
                クレッシェンドで盛り上げて盛り上げて
                盛り上がったところでゲネラル・パウゼで
                また最初からの繰り返し(極論です、極論)

                ティーレマンはブルックナーは暗譜。
                (メンデルスゾーンはスコアが譜面台の上にあった)

                いや、でも、これ、すごくイイ感じ。
                オーケストラの音色とブルックナーがすごく合ってる。

                ドレスデンの音って、渋い。
                渋いけれど、厚みがあって、重厚で
                まさに教会のオルガンの音を聴いているような気分。
                あの厚みは貴重だなぁ。
                ライプチヒの音も重厚だったけれど、もっと明るかった。
                ドレスデンは底の方からガッチリしている感じがする。

                オーストリアのオーケストラもブルックナー好きで
                よくブルックナーを聴くのだが
                オーストリアのオーケストラって
                ブルックナーを演奏させても
                もっとチャーミングというか・・・(言いにくい・・・汗)

                ドレスデンとティーレマンのブルックナーは
                聴いている方も、ちょっと気を抜いたら
                ブルックナー先生・・・というよりは
                ティーレマンに「ふざけるな!」と怒られそうな気がする(笑)

                ティーレマンという指揮者は
                熱狂的なファンが多くて(たぶん今でも?)
                ただ、キライな人は徹底的にキライになる傾向がありそうだ。

                確かに指揮しているところって
                なんか、こう、異様に偉そうで怖いんだけど
                どんなに怖くても
                個人的な係わりは一切ないので(笑)
                ニューイヤー・コンサートでのドヤ顔も
                まぁ、そんなもんかって感じだし。

                考えてみれば
                好きな指揮者・好きでない指揮者、という基準がおかしいので
                作る音楽が自分の好みに合う傾向の指揮者と
                合わない指揮者って感じで分けた方が良いかもしれない。
                具体的に演奏される曲目でも違ってくるし。
                (ティーレマンのベートーベンを追い掛けた時には
                 実はちょっとげっそりしつつ
                 次に何をやらかすんだろう、という怖いモノ見たさだった。
                 2008年〜10年の話。チクルス買った経過は ここ

                個性の強い指揮者は
                得意なものもあれば、不得意なものもあるだろう。
                だから、ティーレマンの熱狂的ファンの皆さま
                夜道で私を見ても、ナイフでぐっさりはしないで下さいまし。

                明日もツィンマーマンのメンデルスゾーンなので
                もしかしたら今日は調子が悪かったのか
                明日になればわかる(かもしれない)

                明日の朝、今学期の最終試験。
                2月の2週目に一つ、3月中旬に一つあるけれど
                合格か不合格かはさて置いて
                やっと2018年・19年の冬学期、3学期目が終わる。

                3月から4学期目。
                学期の切り替えが違うから
                日本風に言えば、まだ2年生なんだけど(笑)
                3月中旬の試験に合格して
                今日のクソ難しかった試験を
                先生が甘い目で通してくれれば(一応授業は全部出席だった!)
                やっと必須科目は全部カバー、という私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                数えてみたら
                このブログに引っ越してから
                ティーレマンのコンサート44回行ってるわ。
                (オペラ2回を含む)
                コワイもの見たさ(聴きたさ?)かもしれないけれど
                意外に数多く遭遇している指揮者だった。

                ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 + ネルソンス

                0
                  Musikverein Großer Saal 2019年1月29日 19時30分〜21時30分

                  Gewandhausorchester Leipzig
                  指揮 Andris Nelsons

                  Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                   Ouvertüre zu „Ruy Blas“, op. 95

                  Robert Schumann (1810-1856)
                   Symphonie Nr. 2 C-Dur, op. 61

                  Felix Mendelssohn Bartholdy
                   Symphonie Nr. 4 A-Dur, op. 90 „Italienisch“

                  明日の15分の口頭試験のため「だけ」に
                  ここ2週間ほど、論文読みまくり、メモ取りまくり
                  メモ取っても記憶力ゼロなので、次から次に忘れる知識を
                  明日の午前中まで覚えていれば、と必死になって

                  これに時間を取られたので
                  もしかしたら2時間ほど勉強して受けたら受かったかも
                  という試験を2つ放棄して
                  (次のチャンスは3月にある)
                  万全とは言わないが
                  授業で出た事の20%くらいは何とか頭にこぼれず入ってるかも

                  そういう、頭の中が満杯の状態の18時に
                  教授から、明日の試験は病気のためキャンセル
                  ・・・とメールが入ってきて
                  ああああああ、と大声で叫びたい。

                  今週が終わったら、結果はどうあれ清々して
                  1週間ほど、遊びに出る予定だったのに
                  遊びの間に、詰め込んだ知識が消失してしまうので
                  同じ事を繰り返しか、と思っただけで
                  ちょっと、いや、かなりクラクラくる。
                  (全部暗記しなおしかいっ!!!)

                  まぁでも、もちろん風邪とかうつされてもイヤなので
                  仕方ないのは仕方ないけれど
                  だったら、他の勉強しておくんだった!!!!
                  (ほら、ワタシ、段取りが得意なので
                   ちゃんと予定を立てていたのが
                   こういう事態になると、段取りが全部狂うのだ。
                   日本人としては、これが一番イヤ)

                  ・・・お前の大学生活について聞いてない!
                  という読者のお叱りの声が聞こえてくるような気がする。

                  理不尽な怒り収まらず楽友協会に出かけるワタシ。
                  他の試験勉強していないんだったら
                  コンサートなんか行くな、という声も聞こえてくるが無視。

                  ライプチヒ・ゲヴァントハウスとネルソンスの2日目。
                  最初はメンデルスゾーンの演奏会序曲ルイ・ブラス。

                  わっはっはっはっは
                  これ、フォルクス・オーパーの真夏の夜の夢で
                  序曲のあと、幕があいてパックの登場の後
                  シーシアスとヒポリタが踊るシーン。

                  もちろんバレエ用には編曲されているので
                  この長さではないのだが
                  その分、オリジナルの繰り返しがあると
                  同じシーンが私の頭の中で繰り返し再生される。

                  でもオーケストラの音が違う。
                  (すみません、フォルクス・オーパーのオーケストラ
                   巧いんですけど、ここまでの豊かで柔らかな音の響きは・・・)
                  芳醇な音色と言うべきか
                  あくまでも透明なのに、しっかり芯が通っていて
                  でも、固くならず、とても柔らかい。

                  シューマンの交響曲2番。
                  これはまた、音の響きが違う(そりゃ当たり前だが)

                  どっしりと重い印象が強い。
                  時々、鳴らしすぎの感もないわけではないが
                  ホームのゲヴァントハウスは音響がかなりデッドらしく
                  もともとオーケストラもそのデッドな音響に慣れているためか。

                  ネルソンスの指揮が巧い。
                  鳴らしすぎを充分に注意しながら
                  細かい部分のニュアンスの表現が見事で
                  まるで新しい交響曲を聴くような感じがする。

                  ああ、これって、こういう表現だったのか、とか
                  あっ、こんなところで、こういうメロディの繋がり方、とか
                  新しい発見が様々なところに見受けられる。

                  ダイナミック・レンジが広いので
                  時々、あまりにダイナミック過ぎて、というのが
                  第1楽章にはあったけれど
                  (昨日のシューマンのゴツゴツと同じ印象)

                  続く楽章は、もう見事に音響が楽友協会にマッチしていて
                  しかも、低音がど〜ん、と効いていて
                  高音や弦だけのアンサンブルの軽さも素晴らしい。

                  第3楽章は歌わせて歌わせて
                  あの楽章、時々退屈になるところもあるのに
                  全く退屈さを感じさせず
                  ゆっくり目のテンポなのに
                  あまりにオーケストラが歌うので、あっと言う間だった。

                  昨日の3番より、もっと角が取れた感じ。
                  なのに、ちゃんとエネルギッシュな部分はキープしていて
                  素晴らしい演奏だった。

                  後半はメンデルスゾーンの交響曲「イタリア」

                  うおおおおお・・・
                  また音が変わった・・・

                  割に通俗的に流れがちな曲なのだが
                  何と透明感と明るさに溢れた美しいメロディ・ライン。

                  ・・・頭の中にはフォルクス・オーパーのバレエ・シーン(自爆)

                  振付師のヨルマ・エロが使った音楽に不満はないが
                  メンデルスゾーンの真夏の夜の夢だけじゃ足りなくて
                  イタリア交響曲、まさか最初から最後まで
                  4楽章全部を使っていたとは・・・(唖然)

                  バレエの第3幕ほとんど全部が脳内に行ったり来たり。
                  (バレエの音楽は編曲されているので)

                  バレエが再現されると
                  頭についつい聞き慣れたオーケストラの音も響きそうだが
                  (数えてみたら、このバレエ12回鑑賞している)
                  まぁ、そこらへんは何とか・・・
                  そこまで記憶力ないし、音楽性もないのは却ってありがたい。

                  いやしかし、このイタリア交響曲、むちゃ良いわ ♡
                  細かい部分までしっかり音楽的に考え抜かれていて
                  しかも、音楽が語る事、語る事。
                  (本来、語っているのはイタリアの風景のはずで
                   オベロンがティターニアを呼ぶところではない・・・)

                  脳内バレエに感激しているのか
                  音楽に感激しているのか
                  ちょっと自分でもワケわからん有様になって来たのは
                  アホみたいだが

                  メンデルスゾーン、むちゃ良かった。
                  考えてみたら、メンデルスゾーンって
                  ライプチヒの地元民じゃないか。
                  そりゃ、オーケストラにしてみれば
                  オラが村の大先生さまの曲、という事で
                  張り切るのも理解できる。

                  今日は1日、うっすらとだけど太陽が出ていたし
                  (なのに、実施されない試験の勉強で
                   10時過ぎから19時まで図書館に閉じこもっていた私(涙))
                  メンデルスゾーンのイタリアって
                  いつ聴いても、元気が出る曲だし
                  (あまり、こう、人生に悩んでいるとかじゃないところがヨイ)

                  明日の(既に捨てている)もう一つの試験に向けて
                  憂鬱になりながらも
                  「先生、追試ってありますか?」というのは
                  ドイツ語で何て言うんだったっけ、と
                  考えながら帰宅した私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  落ち込んだ時の万能薬は
                  音楽とバレエですね、うん(断言)

                  ところで、このオーケストラのオーボエも
                  実にチャーミングな音を出すのだが
                  (時に甘くなり過ぎて、ちょっとイヤミ(=カマトト)っぽく聴こえる)
                  ウィーンのオーボエって
                  他のこういうオーケストラに比べると
                  慎み深いというか、はっきり言って地味というか
                  引っ込み思案というか
                  やっぱり、楽器が違うからなんでしょうかね・・・(不思議)

                  追試ありますか?のドイツ語だけど
                  簡易に言うなら Gibt es einen zweiten Prüfungstermin ? なのだろうが
                  Gäbe es irgendwann eine andere Möglichkeit, die Klausur nachzuholen ?
                  とか言った方が良いんだろうか???
                  (大学の先生、みんな、凝った言い回しをお使いになるので・・・)

                  ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 + ネルソンス

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2019年1月28日 19時30分〜21時40分

                    Gewandhausorchester Leipzig
                    指揮 Andris Nelsons
                    ピアノ Hélène Grimaud

                    Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                     Ouvertüre „Meeresstille und glückliche Fahrt“ , op. 27
                    Robert Schumann (1810-1856)
                     Konzert für Klavier und Orchester a-Moll, op. 54
                     Symphonie Nr. 3 Es-Dur, op. 97, „Rheinische“

                    先週はウィーン・フィルの舞踏会とかで
                    コンサートがなかった楽友協会だが
                    今週は月・火がライプチヒ・ゲヴァントハウス+ネルソンス
                    水・木がドレスデン・シュターツカペレとティーレマンという
                    旧東ドイツ祭り。

                    その上、この2つのオーケストラが演奏する曲目が
                    異様にニアミスなのである(笑)

                    ゲヴァントハウスはシューマンとメンデルスゾーン。
                    ドレスデンはシューマン、メンデルスゾーン、ウエーバーとブルックナー。
                    (ドレスデンはフランク・ペーター・ツィンマーマンの意向なのか
                     2日続けてメンデルスゾーンのかの名曲、バイオリン協奏曲を演奏する)

                    さて、大学は2月の学期休みにむけて
                    (新学期は3月開始)
                    1月の終わりは試験週間で・・・

                    あ〜、もう、言いたくない(冷汗)

                    今学期で必須科目は全部カバーする予定だったのに
                    とんでもない講義を取ってしまったために
                    その準備に全部時間を使ってしまっている。

                    ちなみに、日本だと大学(学部)と大学院は分かれているが
                    こちらは学部も院も一緒くた。
                    学部1年生から修士課程の終わりの学生まで
                    同じ講義や演習にいる。ワケわからん。

                    閑話休題・・・

                    このコンサート、チクルスにはなかったので
                    別途にチケットを買ったのだが
                    そうすると貧民席(それでも26ユーロ!)では
                    何も見えず
                    ただ、まぁ、音響だけは抜群だけど(笑)

                    メンデルスゾーンの演奏会用序曲。
                    メンデルスゾーンって
                    本当に何を書いても基本的に器用で
                    そつがないと思う。
                    それだけに、他の強烈な個性の作曲家に埋もれがちだが。

                    来学期にメンデルスゾーンの演奏会用序曲のゼミがあるのだが
                    オペラ研究入門と、時間的にばっちり重なっていて
                    ちょっと悩んでいるところなのだ。
                    オペラ苦手なのでメンデルスゾーンの方が良いかなぁ。
                    (苦手なオペラを克服したい、という欲望もあるのだが)

                    シューマンのピアノ協奏曲では
                    ・・・すみません、もう、ぐったり寝ました。
                    (どうせ誰も見てないだろうし)
                    グリモーのピアノって
                    実にダイナミックでオーケストラから浮き上がってくるし
                    聴いていて、明るいオーラがとても快適なのだが

                    うつらうつらした脳内で音楽を噛み砕いていたので
                    第2楽章の、あの、ピアノとオーケストラの対話が
                    ・・・なんだかちぐはぐというか
                    ピアノとオーケストラが巧く噛み合っていないような
                    不思議な印象を残した。
                    まぁ、たぶん、妄想です。
                    アンコールはなし。

                    後半のシューマンのラインだが
                    う〜ん、シューマンの交響曲って
                    一時、むちゃくちゃ聴き込んだ時期があって
                    その時に自分の曲が頭の中に出来てしまっているのもある。
                    (これを耳逆らいとも言う)

                    何だかこの演奏、すごくゴツゴツしている、というか
                    その分、構成はしっかりわかるし
                    モチーフの削り出しも見事なんだけど
                    メロディ的には断続性が耳につく。

                    あくまでも主観だけど
                    ダイナミックな表情が時々強すぎて
                    音が跳ね回っていて落ち着かない。
                    (それだけに、エネルギッシュな若々しい演奏、という受け取り方もあろう)

                    この交響曲の第3楽章と第4楽章は
                    ほとんどの場合、アタッカで続けて演奏されるけれど
                    ネルソンスは、この間にパウゼを持って来た。

                    確かに、楽章間を開けた方が
                    第4楽章が独自の楽章としての音楽性を持つのだが
                    ワタクシ的には
                    あれは、暗い暗い暗いジメジメから
                    突然、日光が差し込んでくるのが良いわけで
                    いや、だから、主観の問題です。

                    何せ、何にも見えなかったし
                    (まぁ、いつもの事だが
                     もうちょっとマトモな席だったら、ちょっとは見えたかも)
                    後ろの方で小声でおしゃべりしている人に
                    振り返って文句をつける気力も体力もなかったので
                    どうぞご勘弁下さいまし。

                    明日の試験はばっくれる予定なので
                    (3月の2回目の試験に挑戦するつもり)
                    1日図書館に閉じこもって
                    枯渇した記憶力を一夜漬けに有効に使おうと
                    固く決心している私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    マリイインスキー管弦楽団 + ゲルギエフ 第三夜

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年1月14日 19時30分〜21時50分

                      Mariinsky Orchestra
                      指揮 Velery Gergiev

                      Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
                       Symphonie Nr. 3 D-Dur op. 29 „Polnische“ (1875)
                       Symphonie Nr. 4 f-moll op. 36 (1877-78)

                      マリイインスキーとゲルギエフのチャイコフスキー祭り最終日。

                      オーケストラの木管・金管のメンバーは多少の変化あり。
                      ふわふわ白髪のコンサート・マスターはいつもの通り。

                      考えてみたら、以前のグラーフェネックの時も
                      その前の時も、このコンサート・マスター
                      確かに白いシャツに蝶ネクタイって見た記憶がない。

                      という事は、あれはセルフ・マーケティング・・・
                      まさか本当にカ◯ラではないと思うが。

                      あ、いやいや、人の見た目に関して何か言うのはマナー違反。
                      (言ってるじゃん、と反論もあろうが
                       ただ、舞台人というのは、見た目でナンボ(あっ、ごめんなさい))

                      さてチャイコフスキーの交響曲3番だが

                      ・・・私、これ、ナマで聴いた事がない(と思う)

                      チャイコフスキーの交響曲がライブで演奏される回数は
                      6番悲愴がともかくダントツで
                      続いて5番と4番
                      ほんの時々、1番・・・という感じではないだろうか。
                      私の記憶だと、1回だけ2番をナマで聴いた事はある。

                      そんなマイナーな3番だが
                      何故にマイナーなのかわからない程に
                      チャイコフスキーらしい美しいメロディ・ライン。
                      この曲、すごく良いじゃないですか。
                      何故、演奏回数が少ないんだろう?

                      ただ、意外に長い(約45分)
                      緩徐楽章で、またゲルギエフがゆっくりテンポで歌わせるので
                      ついつい・・・(以下省略)

                      あ、言わずもがなの事だけど
                      チャイコフスキーの交響曲のうち
                      唯一、長調(ニ長調)と書かれている曲なのだが
                      出だしは長調ではなく、まごう方なき短調で
                      ちょっとギョッとします(笑)

                      最後が演奏回数の多い4番。
                      ゲルギエフ、テンポを落とすところは
                      ギリギリの遅さまで落とすくせに
                      (ついでにオーケストラが揃っても
                       なかなか舞台に出て来ない(笑))
                      楽章と楽章の間の休みを取らない。

                      この季節、外は強風、雨だったり霰だったり
                      風邪をお召しになっているお客様も多いので
                      楽章間で大いに咳込みがあるのだが

                      咳するだけの時間を与えず
                      ほとんどアタッカで次の楽章に繋ぐのは
                      咳がキライなのか(好きな人はいないと思うが)
                      でも、アタッカで繋げて
                      観客に咳したり、バッグからのど飴出したりする時間を与えないので
                      演奏最中に、結構な咳が会場の音響に影響を与える結果となる。

                      多少オーケストラ・メンバーが変わっているとは言え
                      やっぱり3日目になると、皆さま、多少お疲れなのか
                      ちょっとズレッとなりそうなドキドキもあったけれど
                      すごい勢いで
                      むちゃくちゃなエネルギーを感じる4番。

                      しかしこのオーケストラ
                      ファゴットとオーボエがむちゃウマである。
                      ゲルギエフが演奏後に立たせるのも
                      必ず木管の首席が最初だもんなぁ。
                      その後、トランペット、トロンボーンとチューバで
                      最後に首席だけではなく全員のホルンを立たせる。
                      (時々、その前にパーカッションが立ったりする)

                      今日は超貧民席(チクルス)だったので
                      あまり舞台は見えなかったが
                      (だからちょっと寝落ちしたというのもある・・・言い訳)

                      昨日は5番で景気良く終わって
                      その後アンコールを演奏したようなので
                      (私はさっさと出たのでアンコール聴いてない)
                      今日も景気良く終わったので
                      もしかしてアンコールあるかも、と
                      コンサート・マスターの譜面台を
                      オペラ・グラス(=望遠鏡)でしっかり見たら
                      別の譜面が開いていたので

                      うふふふふ、待っていて良かった。

                      クルミ割り人形の「ロシアの踊り」
                      ご存知、景気の良い元気な曲で
                      オーケストラも、これが最後とばかり
                      テンポ速めでガンガン攻めてた。

                      マリイインスキー劇場はバレエ団も有名なので
                      クルミ割り人形はお手のものだろうが
                      この速さではダンサーは踊れないかも(笑)
                      (それとも、あの速さで踊る振付なのかもしれない)

                      いや〜、本当に楽しい3日間だった。
                      日中は、とうとうトリスタン和音とか出て来ちゃうし
                      アントン・ヴェーベルンの作品番号7番の1に出てくる
                      ワーグナーの影響とかの分析を
                      同僚と先生がやっているのを聞いていて
                      (所詮他人事・・・とか言ってられない、レポートがある!(冷汗))
                      頭の中がおかしくなりそうだったが
                      (だって授業の前にチャイコフスキーの3番と
                       ウエーベルンを交互に聴いていたので
                       私の半分以上腐った脳が、ますますゴチャゴチャになった)

                      チャイコフスキーの交響曲+バレエ曲で
                      正に救われた気分になった私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      手抜き記事ですみません・・・

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