ロンドン交響楽団 + リオネル・ブランギエ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月23日 19時30分〜21時35分

    London Symphony Orchestra
    指揮 Lionel Bringuier
    バイオリン Alina Ibragimova

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 77 (1877-78)
    Henri Dutilleux (1916-2013)
     Métaboles für großes Orchester (1964)
    Maurice Ravel (1875-1937)
     Daphnis et Chloé. Fragments symphoniques, deuxième série (1913)

    コンツェルトハウスのチクルスの一環だが
    同じチクルスで、つい先日、ウィーン・フィルのブラームス・プログラムで
    続けてロンドン交響楽団のコンサート。

    もともとロビン・ティツィアーティが指揮する予定だったが
    健康上の理由からキャンセル。
    代役はリオネル・ブランギエ。

    で・・・何故にこんなに空席が目立ってるの?

    ブラームスはともかくとして
    デュティーユとラヴェルじゃ人気がないのかしら・・・

    指揮者のブランギエも
    バイオリニストのアリーナ・イブラギモヴァも
    30代前半の若い音楽家。

    ブラームスのバイオリン協奏曲。
    最初のオーケストラから

    おおおおおおっ
    音がでかい上に、めちゃくちゃ元気。
    活き活きしているとも言えるのだろうが
    こういう音って、ウィーンのオーケストラには出ないような気がする。

    入って来たバイオリンが
    ガリガリガリガリ・・・と入って来て
    一瞬、腰が抜けるかと思った。
    このバイオリニスト、かの有名な私の苦手なお母さんタイプか。

    ロング・ドレスにほとんど隠れてはいるものの
    10センチか8センチのピンヒールの靴を履いて
    演奏しながらプリエしてますよ、このバイオリン奏者・・・(O_O)

    派手なジェスチャーで
    身体を思い切り前傾させたりするので
    ピンヒールが折れるんじゃないかとヒヤヒヤする。
    と言う余計な事まで考えてしまったが

    オーケストラは元気一杯だし
    バイオリニストは身体を揺らせながら
    最初のガリガリが終わった後は
    時々、とても美しい音を出してくれるのだが
    割にウエットというか、エモーショナルな演奏。

    第2楽章の最初の、あの妙なるオーボエのソロ。
    うおおおおおお
    何だ、この美しいオーボエは・・・

    初演で弾いたヨアヒムが
    第2楽章のオーボエがあまりに美し過ぎて
    バイオリンが霞んでしまう、みたいな事を言ったのは有名な話だが

    あ〜、すみません
    もうバイオリンの方、ここでお帰りになっていただいても
    ・・・という程に、オーボエのソロの美しさが群を抜いて目立つ。

    バイオリンのソロも美しいのだけれど
    ピンヒールが折れそうで(こらこらこら、何を見ている)

    第3楽章は、これまたすごい速度。
    テクニックがすごいのはよ〜くわかるが
    協奏曲って、いつから競争曲になった?

    なんだか最近、速いテンポで弾けば勝ち、みたいな風潮がないか?
    フィギュア・スケートでも既に4回転ジャンプがスタンダードになってるし
    バイオリン協奏曲も、こういうテンポがスタンダードになりつつあるの?
    あそこまで超高速で演奏されてしまうと
    情緒も何もあったもんじゃなくて
    テクニックだけが際立ってしまう(ような気がする)

    お隣の絶対クラオタという年配の女性が
    「これを演奏するには指揮者もバイオリニストも若すぎる」と
    演奏後に私に声を掛けて来たけれど
    バイオリンはエモーショナルではあったけれど
    (で、あのエモーションはちょっと気恥ずかしい)
    表面的にテクニックだけでガンガン押した印象が強く残った。

    アンコールはバッハの無伴奏から
    これは美しかった。
    ノンビブラート奏法で、あの音の伸びはすごい。

    幕間の後、隣のクラオタ女性は戻って来なかったが
    (他のもっと良い席に代わったのだろう、空席多かったし)
    私が一番楽しみにしていたアンリ・デュティーユのメタボール。

    うううう、嬉しい、これナマで聴くの初めてだと思う。
    (ウィーンのオーケストラ、フランスものの演奏少ないし
     デュティーユなんて演奏してくれない・・・(涙))

    こういうのは良い ♡
    ブラームスのようなドイツっぽい音と全く違って
    多彩な色の饗宴がホール中を満たす。
    いやもう、カッコいいの何のって
    出てくる音色に、とんでもない浮揚感があって
    ゾクゾクしっぱなし。

    オーケストラのバランスも良い。
    ソロがすごく美しい音色で客席に飛んでくる。

    しかもこの曲、途中からリズムがものすごく面白くて
    はちゃめちゃなノリノリのリズムになって来て
    オーケストラの音量がむちゃくちゃアップ。

    ひえええええ
    ブランギエが張り切っているのかもしれないけれど
    このデッドなコンツェルトハウスの大ホールで
    これだけの大音響、よく出るな。

    はちゃめちゃリズムの後の
    ハープとパーカッションの兼ね合い部分の美しさと言ったら
    ああああああ
    すみません、私、現代音楽の音響で悶える人間なので・・・

    しかも最後は大音響でテンポ・アップして
    結構、伝統的にガンガンガン鳴らしてのフィナーレが素晴らしい。

    これだけ色彩感のあるオーケストラ・バランスを聴かせてくれるなら
    ダフニスとクロエ組曲2番は期待が出来る (^^)v

    うほほほほ、期待通り!!!!

    最初の出だしのあの繊細なパステル色が出た時には
    思わず悶絶した。
    オーケストラのバランス、色彩感がタダモノではない。

    しかも途中のフルートのあの長いソロ!!!!
    ヒゲのお兄さんのフルーティストの息と音色の美しさ!!!!

    音色の透明感、浮き上がるような無重力の中で
    この上なく美しいパステル色が広がって行って

    え〜っと、最後のダンスの音楽
    やっぱり超高速で(笑)

    いやすごい
    やっぱり現代のコンサートに出る音楽家の一部は
    速ければ速いほど勝ち、とか思ってるんじゃないだろうか。

    またそれにぴったり寸分の遅れもなく
    乗っていくオーケストラもすごいが。

    だいたいこのオーケストラ、弦が非常に強い。
    人数が多かったのも理由の一つだろうけれど
    オーケストラのトゥッティで管楽器の音色が
    弦に隠れてしまうというの
    ウィーンのオーケストラではあまり経験しない。

    派手にぶち上げて
    ラヴェルで
    うわあああ、このホールでこの大音響かよ、という程の
    すごいオーケストラの音量で
    押して押して押して押しまくって
    どっか〜ん、という感じのフィナーレへ。

    ブランギエという指揮者
    何回か聴いても未知数だったが
    この音色とバランスを出してくれるなんて
    すごい、やるじゃん。
    若手注目指揮者の1人に格上げだな、これは(おおお偉そう)

    アンコールはビゼーのアルルの女のファランドール。
    何とこれも超高速演奏。

    いやワタシ、この曲を聴くと
    バレエのシーンが目に浮かんでしまうので
    そのテンポではフレデリは絶対にあのソロは踊れません(笑)

    いや〜、でも実に楽しかった。
    多少元気過ぎる感じがしないではなかったけれど
    若い指揮者が元気で何が悪い(開き直り)

    元気だけど、拘るところには徹底的に拘っているのはわかるし
    超高速でも音はあれていないし
    お目当のデュティーユも堪能したし

    楽友協会のウィーン放送交響楽団に行けなかったのが残念だが
    (また重なったんですよ(涙))
    コンツェルトハウスのこのコンサートに来て
    たぶん正解だったと思う。

    大学の冬休みも、もうすぐ終わりなのに
    まだ試験の結果で来ていないものが一つあるし
    毎日日曜日・・・のはずなのに
    仕事はあるわ、趣味はあるわ
    時間が過ぎるのが、ともかく早くて早くて
    毎日びっくりしている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ミラノ・スカラ座フィルハーモニー + リッカルド・シャイー

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      Musikverein Großer Saal 2018年1月30日 19時30分〜21時50分

      Filarmonica della Scala
      指揮 Riccardo Chailly
      ピアノ Denis Matsuev

      Giacchino Rossini (1792-1868)
       Ouvertüre zur Oper „La gazza ladra“
      Edvard Grieg (1843-1907)
       Konzert für Klavier und Orchester a-Moll, op. 16
      Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
       Symphonie Nr. 4 f-Moll, op. 36

      シャイーとミラノ・スカラ座の2日目。
      最初にロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲。

      う〜ん、やっぱりこういう曲を演奏させると
      このオーケストラも指揮者も
      むちゃくちゃ活き活きしているじゃないの。

      ニュアンスもたっぷりでユーモアもあって
      あ〜、ロッシーニってやっぱり楽しい音楽だなぁ
      当時のいわゆるポピュラー・ソングだよねぇ・・・とか

      失敗したポップ音楽の試験の苦い記憶を追いやって
      試験に失敗しようが
      スコット・ジョプリンでミスしようが
      (試験終わって外に出たとたんに気がついた)
      聴いてて楽しい音楽がポピュラーだわ。
      (註 それでは音楽学は学べません!←墓穴)

      いや〜、実に楽しい楽しい。

      最初からピアノは舞台の上で
      続けて名曲中の名曲、グリーグのピアノ協奏曲。

      近くに居た3人組ファミリー2組のマナーが
      ものすごく悪くて参ったのはともかくとして
      (だって、女性3人組は途中で携帯電話鳴らして
       1人が演奏中に、ドアを開けっ放しで外に出ていったあと
       もう1人が外に出ていって
       外にいた1人を連れて、演奏中にまた会場に入ってくる上
       立ち上がる度に、椅子がガッタ〜ンとすごい音を立てるんだけど
       それも気がつかないのかね、この人たちは!)

      マツエフの超絶的に強いピアノ!!!
      オーケストラは容赦なく、トゥッティで襲いかかってくるのを
      バッサリ返してガンガン弾く。

      限りなく美しかったのがカデンツァ。
      どうやったらピアノであ〜いう音色を出せるんだろう
      と思うくらいに、倍音の扱い方が美しい。
      (この美しい瞬間に床を動き回ってギシギシと派手な音を立て
       さらには私のすぐ近くで小声でお喋りしていたのは
       もう1組の3人連れ。お喋りするなら外に出ていけ!)

      あの美しい第2楽章を聴くと
      思い浮かぶのは国立オペラ座でのバレエの
      ペール・ギュントの前半の終わり
      ペールとソルヴェイグの、この上もなくロマンティックな
      愛のバレエで

      あ〜、いやもう、本当にこの第2楽章って
      とことん美しい。
      ピアノとオーケストラのバランスも抜群で
      音楽のラインが徹底的に歌う。

      で、恐れていた通り(笑)
      第3楽章が始まったとたん
      脳内で繰り広げられるバレエのペール・ギュントの
      精神病院での奇妙で派手なダンス。

      途中のヤコブ、いや、ペール・ギュントのシーンがあって
      第1テーマに戻ったとたん
      脳内で、多数のバレエ・ダンサーが
      精神病院の白い拘束服を着て
      (その中には鹿もいる・・・)
      ラインダンスを踊っているところが再生されるって

      嬉しいような悲しいような・・・(苦笑)
      やっぱりビジュアルな印象って強いからなぁ。

      第3楽章はオーケストラのトゥッティも爆発的な音量で
      さすがに時々ピアノが埋もれていたけれど
      それだって、あのオーケストラに対抗して
      ピアノの音がちゃんと混じっても聴こえて来たというのは
      マツエフのピアノが如何に強靭かって事。

      骨太でマッチョで、キレが良くて気持ち良い。
      なのに、カデンツァとか第2楽章での叙情性は
      とことん優しくて
      ピアノの音色の多彩な事。

      第3楽章でずっとバレエのシーンが
      脳内再生されていたのはともかくとして

      アンコールがペール・ギュントの
      山の魔王の宮殿のピアノ編曲版、超絶技巧マックス。

      いや、スゴイ、凄いけれど
      あれだけやってしまうと、ちょっとサーカスというか
      でも、何だかオーケストラより凄い音色なんだけど
      あれはいったいどういう魔法?

      この曲もバレエのペール・ギュントで使われていたかもしれないが
      (宇宙人みたいなトロルが出て来るところだったっけ?)
      いわゆる名曲で誰でも知っているのでバレエ・シーンは脳内再生なし(笑)

      さて、後半はチャイコフスキーの交響曲4番。

      ・・・だから、何でチャイコフスキーなんだよ?!

      いや、巧いですよ、このオーケストラ。
      出だしの金管のソロとか
      途中の木管のソロとアンサンブルとか
      弦のピチカートとか
      技術的には超一流オーケストラのすべてを持っているんだけど

      何でこんなに音がボケてるの?

      もしかしたら、私、風邪の後遺症で耳がどうにかなってるんじゃないか
      ・・・と本気で考えたくらい
      音がホールに分散してしまい
      焦点を結ばず

      しかもシャイーが
      これはヴェルディかプッチーニか、というほど
      めちゃくちゃ感情的に振るので
      最高潮センチメンタルな劇的表現になっている。

      いや、確かにチャイコフスキーってメロディ・メーカーだし
      センチメンタルで感情爆発が正しいのだろうが
      どうも全体的にあまりに大味過ぎて・・・

      第2楽章のオーボエのソロは
      ウィキペディアによれば「重々しい」らしいのだが
      全然重くなってなくて(笑)

      すごく巧いし、音は澄んでいて美しいし
      オーボイストが「ほら聴いて、聴いて、ボクの美しい音色を」
      (男性か女性かは舞台が見えないので不明)
      ひたすらオペラのアリアを歌っているように聴こえてくる。
      ええ、偏見ですとも。
      でも、あのソロをアリアと言わず、何と言う?

      第3楽章からアタッカで入った爆発的な最終楽章も
      すごいエネルギーでエモーショナル。

      いやもう、あそこまで感情籠められて
      さらに私の耳のせいかもしれないけれど
      焦点の定まらないボワ〜ンとした音で楽友協会で演奏されると
      あ〜、名曲だけどお疲れ様です(すみません)

      アンコールはこれまたヴェルディのジョヴァンナ・ダルコ序曲。
      (昨日のアンコールはシチリア島の夕べの祈り序曲だった)

      う〜ん、こういうモノを演奏させると
      このオーケストラの良さが活きて来る。
      徹底的にカンタービレで
      演奏し慣れているのがすぐにわかるし
      やっぱり、むちゃくちゃイタリアンでオペラっぽい。

      イタリアのオーケストラで
      イタリアの指揮者なんだから
      イタリア・プログラム持って来い、と思う方が
      傲慢なのであって
      スカラ座のメンバーとは言え
      シンフォニックな作品を演奏するために作られたオーケストラだから
      ロシアの作品を持って来ても良いんだけど

      でも、このオーケストラ
      やっぱりヴェルディとかロッシーニとか演奏した方が
      持っている音が映えるなぁ、と
      ついつい(偏見と独断で)思ってしまった私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      大学の試験は今のところ3つ目が終わって
      明後日に4つ目がある。
      (さすがに5つ目は試験受けるのは止めた(笑))
      最低点でも合格さえしてしまえば勝ちなので
      記憶力減退による成績の悪さには目を瞑ってもらおう。
      (って不合格だったらど〜する(冷汗))

      ミラノ・スカラ座フィルハーモニー + リッカルド・シャイー

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        Musikverein Großer Saal 2018年1月29日 19時30分〜21時40分

        Filarmonica della Scala
        指揮 Riccard Chailly

        Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
         Symphonie Nr. 2 c-Moll, op. 17
        Dmitrij Schostakowitsch (1906-1975)
         Suite aus der Oper „Lady Macbeth von Mzensk“, op. 29a
        Igor Strawinsky (1882-1971)
         Petruschka. Burleske Szenen in vier Bildern für Orchester (Fassung 1947)

        リッカルド・シャイー率いるミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団。
        シャイーもオーケストラもイタリア・・・の筈なのだが
        プログラムはオール・ロシアで
        チャイコフスキーにショスタコーヴィッチ、ストラヴィンスキー。

        ・・・いったい何を考えているんだ、このオーケストラ(あ、失礼)

        ミラノ・スカラ座のオーケストラ・メンバーが
        1982年に当時のクラウディオ・アバドのもとに
        コンサートも出来るオーケストラを作ったのがこのオーケストラ。

        ウィーン・フィルがウィーン国立歌劇場管弦楽団の有志というのと同じだな。
        (もっともウィーン・フィルの創立は1842年で
         ミラノ・スカラ座より140年ほど早い(笑))

        だったらイタリアものを持って来い、とか思うのは
        まぁ、シロウトの先入観と偏見ではあるのだが。

        チャイコフスキーの交響曲2番。
        あまり演奏されない曲ではあるが
        チャイコフスキーはメロディ・メーカーで
        感情ズブズブのところがあるので
        これはイタリアン・オーケストラが演奏すると
        非常にドラマチック。

        丸みを帯びた明るい音のオーケストラ。
        2番の最初の金管のソロも輝かしく響く。

        で、この交響曲2番は私も聴き込んでいないのだが
        最終楽章で、何故かメロディに覚えがある上に
        何だか頭の中には、ウエイターが椅子持って踊って
        キリルが酔っ払ってダンスしてぶっ倒れる有様がくっきり見えて来て

        ひええええ、これはボリス・エイフマンの
        アンナ・カレーニナの一部だったっけ?とツィッターに書き込んでしまったが
        もしかしたら、アンナ・カレーニナじゃなくて
        ジゼル・ルージュだったかもしれない。
        どうもこの歳になると記憶が混乱している(汗)

        音楽を聴くというよりは
        頭の中でずっとバレエ・シーンが見えて
        しかも懐かしのキリルまで出演してしまうので
        脳内妄想の中で悶絶していた。すみません。

        後半はショスタコーヴィッチのムツェンスク群のマクベス夫人。
        このオペラ、国立オペラ座でも上演されていて
        私も2回ほど観には行ったけれど
        音楽が頭に入っているワケではないが

        でもあの最初の音楽って
        確かカタリーナとセルゲイの・・・ あ〜、むにゃむにゃむにゃ
        すごい音楽なんだけど(ほとんど暴力的だし(笑)皮肉たっぷりだし)
        シロウト耳だからアレだけど
        最初にちょっとテンポずれそうになってませんでした?
        (まぁ、オペラ・オーケストラなので
         そこらへんを誤魔化すのは非常に巧みだとは思うが)

        音量むちゃくちゃ大きくて
        元気一杯でリズミックで、ものすごく速いテンポで
        ショスタコーヴィッチの鬱々とした暗さはあまり感じないなぁ。

        どちらかと言うと、元気な感じのマッチョな演奏で
        これでプラウダ批判に晒されたとは思えない位で
        何だか、普通に音楽として聴いていると、ちょっと楽しいんですが(こらこらこら)

        最後はペトルーシュカ。
        まぁ、これもバレエ音楽だから、舞台音楽ではある。

        ペトルーシュカはフォルクス・オーパーで
        国立バレエ団のメンバー、エノの振付による
        学校での教師いじめバージョンを何回か観たので
        この曲聴いたら、虐められているダヴィデと
        その妻のニナ(トノリ)が思い浮かぶかと思ったけれど

        わはははは
        やっぱりこの音楽の持っている力は偉大であった。
        あの教師バージョンはすっかり頭から抜け
        ストラヴィンスキーっぽいペトルーシュカと可愛い人形のイメージ。

        ただ、さすがにムーア人のイメージは
        エノのペトルーシュカに登場する、女性サ○校長先生の
        存在感たっぷりのレベッカが頭の中に登場したが。

        このペトルーシュカは良かった。
        ポリフォニーたっぷりの曲だが
        シャイーとオーケストラは一瞬の不安定さも感じさせず
        音の色彩としては、ものすごく原色的な美しさを出して来て
        ロシアの暗い感じがほとんどしない。

        舞台も指揮者も見えないけれど
        演奏後にちらっと舞台を見たら
        オーケストラ・メンバーの譜面台の上に
        もう一つ、楽譜が乗っていたので

        おおおお、アンコールがあるっ!!!!
        シャイーはアナウンスしたのだが
        アナウンスの方向が客席に向かってなので
        貧民席だからちょうど反対で何も聞こえず理解不能。

        ただ、このアンコール
        感じからすると、どう考えてもヴェルディのオペラの序曲に聴こえる。
        (きっと有名な曲なのだろう。ヴェルディのオペラ、避けているので知らないが
         何となく聴き覚えのあるようなメロディが出てくる)

        これがもう、ああああ、これよ、これ。
        イタリアのオーケストラと指揮者が
        ヴェルディを演奏し出すと
        どうも愛国心がメラメラと燃えるように出てくる感じで
        まぁ、歌うわ歌うわ
        イタリア万歳の気概がバッチリ音楽に出て来て

        うわああああ、やっぱりヴェルディ巧いわ、このオーケストラ(笑)

        ・・・ヴェルディじゃなかったらどうしよう(汗)
        ロッシーニあたりかもしれないしプッチーニとか・・・
        でもワーグナーではないし
        リヒャルト・シュトラウスでもない事は断言できる(アホかおのれは)

        こういう時、コンツェルトハウスなら
        帰宅の途中に SMS が入ってきて
        アンコール情報がきっちり入手できるのだが

        楽友協会のサイトには
        数日遅れでアンコールが記載される(事もある(笑))

        試験の出来がちょっとアレで
        かなり落ち込んでいるところに
        ロシア音楽とは言え、なかなか楽しいものを聴いて
        最後にはイタリア万歳も聴いて
        ちょっと気分が上向いて来ている私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        実は今週は試験週間で
        あと2つ、試験が待っている💧
        も〜、なるようにしかならん。
        本来はもう1つ受ける予定だったのだが、さすがに止めた(根性なし)

        エストニア祝祭管弦楽団 + パーヴォ・ヤルヴィ

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          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年1月23日 19時30分〜21時45分

          Estonian Festival Orchestra
          バイオリン Viktoria Mullova
          指揮 Paavo Järvi

          Arvo Pärt (*1935)
           Cantus in memory of Benjamin Britten (1977)
          Jean Sibelius (1865-1957)
           Konzert für Violine und Orchester d-moll op. 47 (1903-04/1905)
          Arvo Pärt
           Fratres (Fassung für Streichorchester und Schlagwerk) (1991)
          Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
           Symphonie Nr. 6 h-moll op. 54 (1939)

          アンコール
          Arvo Pärt : Passacaglia
          (Fassung für ein oder zwei Violinen, Vibraphone ad libitum
          und Streichorchester)
          Lepo Sumera : Spring Fly (Filmmusik zu Kevadine kärbes (1986))
          Hugo Alfvén : Vallflickans Dans (Bergakungen. Ballett-Pantomime op. 37)

          パーヴォ・ヤルヴィの創立した
          エストニア祝祭管弦楽団のコンサート。
          コンツェルトハウスのインターナショナル・オーケストラ・チクルスの一環。

          面白いプログラム構成を持って来たものだ。
          エストニア出身だが、オーストリア国籍を持ちウィーンに住むアルヴォ・ペルト
          フィンランド湾に面する国フィンランドのシベリウスと
          ショスタコーヴィッチの交響曲6番。

          ショスタコーヴィッチの交響曲6番は
          パーヴォ・ヤルヴィはこのオーケストラで CD もリリースしていて
          何故、この曲を選んだかについては
          2018年1月にご自身が語っているので
          興味のある方は下記のクリップをどうぞ(5分強)



          さて、初聴きのこのオーケストラ
          巧いじゃないの。
          弦楽器は数で勝負、みたいなところもあるけれど
          アンサンブルは美しく揃っているし
          クセのない均質で透き通った現代的でモダンな音がする。
          これは、パーヴォ・ヤルヴィの好みだな。

          最初のペルトの曲は
          ベンジャミン・ブリテンが亡くなった際に
          作曲家がショックを受けて書いた
          まるでレクイエムのような曲。

          繊細なピアニッシモから始まって
          弦楽器が際限なく下降音階を演奏していく。
          まるでエッシャーの無限階段を降りているような気分になる。

          しかし、例の世界で一番悲しいアダージョもそうだけど
          弦の下降音階って、何だかむちゃむちゃ悲しくなるのは
          音楽心理学的に、何かの理由があるのかなぁ。
          (ブルックナーとかベートーベンは上昇音階が多い感じがするし)

          演奏時間8分って表示がプログラムに記載されていたけれど
          あっという間の演奏で
          主観的には3分くらいだったような気がする。
          (ある種のミニマル・ミュージックって
           こういう不思議な陶酔感があるのだ)

          シベリウスのバイオリン協奏曲は
          私はちょっと苦手なので・・・
          ムローヴァのバイオリンって、こんなに線が細かったっけ?と
          思ったけれど
          この曲って、確かにバイオリンの音色は細くなかったらおかしい(笑)

          アンコールはバッハの無伴奏でも無難にやるかと思ったら
          パーヴォ・ヤルヴィが楽譜をムローヴァに渡して
          オーケストラと一緒にペルトの曲を演奏。あら嬉しい。

          後半のペルトの曲は
          3音の和音が行ったり来たりという曲。
          ペルトの曲って、何だか鎮静剤みたい(笑)
          トナールの中に、ほんの少しの不協和音が混ざるけれど
          聴き易くて
          繰り返しが多いのが、かなり気持ち良くて
          これも10分ほどだったらしいのだが、あっという間だった。

          ショスタコーヴィッチの交響曲6番は不思議な曲で
          第1楽章の、あの悲壮な感じが結構長くて
          でも、このオーケストラの弦
          数が多い事もあって、ものすごく透明感を持って響く。

          第2楽章から、最終楽章は映画音楽だから
          リズミックに速いテンポで押しに押して
          爽快にすっ飛ばして最後はブラボー・コール。
          (まぁ、そういう曲です、第1楽章があんな感じだし)

          パーヴォ・ヤルヴィなら
          絶対にアンコールがある筈・・・
          シベリウスの悲しきワルツかな、と思っていたら

          エストニアの作曲家、レポ・スメラの映画音楽。
          いやまた、こりゃ、珍しい曲を・・・

          パーヴォ・ヤルヴィなら
          たぶん、もう1曲・・・と推察したのは大当たり。

          最後のアンコールでは
          スウェーデンのヒューゴ・アルヴェーンの作品。

          相変わらずサービス精神に溢れる指揮者だなぁ。
          どの曲だったか失念したけれど
          クラリネットの見事なソロや
          コンサート・マスターのセンチメンタルたっぷりのソロも堪能。

          名曲を聴くのも楽しいけれど
          知らない作曲家の曲を演奏されると、ちょっと嬉しい。
          世の中には、まだまだ聴くべき曲があるんだなぁ、って
          すごく幸せになるから (^o^)

          試験迫ってるし
          仕事も入ってるし
          今になってちょっと焦りだしている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          まぁ、試験の方は
          今回、不合格でも追試が2回あるから
          ・・・・って、そんなにのんびりしていられる身分ではないのだが。
          (早いところ、義務的な事は片付けて
           自分の興味のある現代音楽に行きたいのだ・・・)

          Lautten Compagney Berlin + エルヴィン・オルトナー

          0
            Musikverein Großer Saal 2017年12月21日 19時〜22時10分

            Lautten Compagney Berlin
            Arnold Schoenberg Chor
            指揮 Erwin Ortner
            ソプラノ Cornelia Horak
            アルト Sara Mingardo
            テノール Steve Davislim
            バス Florian Boesch

            Georg Friedrich Händel (1685-1759)
            MESSIAH
            Oratorium in drei Teilen für Soli, Chor, Orchester, Cembalo und Orge, HWV 56

            オーケストラはベルリンの古楽器アンサンブルだが
            日本語の翻訳が見つからず、タイトルはそのままアルファベットで記載。
            どうぞお許しあれ。

            私が行く楽友協会、今年最後のコンサート。
            12月30日とか31日とかに
            ウィーン・フィルのプレ・ニューイヤー・コンサートとか
            シルベスター・コンサートとかがあるが
            ビジネスでチケットを取り扱った事はあっても
            自慢じゃないけど、自分で行ったことはございません。
            (註 そんな金はない ^^;)

            チクルスに入っていたコンサートだからなのだが
            クリスマスのぎりぎりに演奏されたのは
            これもありがたいオラトリオのメサイア。

            朝、楽友協会からメールが入っていて
            今日のコンサート開始時間は19時ですよ、
            いつもの19時30分じゃなくて
            という注意があったので助かった。

            確かに、いつも通りだと思って
            カレンダーに19時30分と書いていた。
            メールがなかったら、遅刻したかもしれない。

            いや、メールが来たのか、来なかったのか
            (購入者にはメールが入った筈だが
             チケット・オフィス等での購入ならまた話は別だし)
            遅刻して来た人もかなり居て
            途中に(演奏中ではない)入って来ていた。

            さて、ありがたいオラトリオのヘンデルのメサイアは
            ハレルヤは超有名なので、誰でも知っているとして

            何か、この曲、うっすらと記臆にあるんだけど???

            ・・・しかもアルトのアリアの記臆が
            カウンター・テノールのビジュン・メータで・・・

            あっ!!!
            数年前に何回か観たウィーン劇場での
            オペラ版のメサイアって
            ヘンデルのメサイアだったわ。

            そのオペラ版のメサイアは
            家族にも会社にも虐められたサラリーマンの話になっていて
            実に身に染みるサラリーマン残酷物語だった。
            あ〜、サラリーマン退職して、ものすごく嬉しい。
            音楽とは全く関係ないが・・・

            当時もコーラスはアルノルト・シェーンベルク合唱団が
            しかもかなりの振付と一緒に歌っていた筈で
            確かにこれなら合唱団も
            あまりリハーサルの時間を取らずに歌えるだろう。
            (まぁ、それ(だけ)が理由とは思わないが)

            さて、今回は歌手のキャンセルも指揮者のキャンセルもなし。
            私の記憶だと、ウィーン劇場の時も
            バスはフローリアン・ベッシュが歌っていた筈。

            スティーブ・ダヴィスリムのテノール、すごく素敵。
            エファンゲリストに有り勝ちなハイテノールではなく
            テノールなんだけど、低めの声で
            英語のディクションも良いし(オーストラリア人だったよね、この人)
            聴いていて、すごく自然で気持ちが良い。

            次に入って来たベッシュのバスが
            ものすごくドラマチック(笑)
            こんな濁流のような激しさでオラトリオ歌うのってあり?

            こんなにドラマチックに通されたらたまらないなぁ、と思っていたら
            次のアリアでは、声が優しくなって激情も収まって
            ううう、このバス歌手の持っている引き出し、ものすごく多い。

            アルトの歌手の美声には唸った。
            書いた通り、私が以前聴いていたのはカウンター・テノールなので
            耳慣れした音とちょっと違いはあるのだが
            深い声で厚みがあって
            無理がないのに、ちゃんと通る。

            女性の低い声の美声って良いなぁ・・・

            しかしオラトリオは・・・長い。
            最初が1時間ちょっと、休憩挟んで第2部の終わりが
            例の誰もが知っているハレルヤなので

            客席からは盛大な拍手が・・・

            いや気持ちはよ〜くわかる、うん。

            (ウィーン劇場のオペラ版の時は
             このハレルヤって
             可哀想なサラリーマンのお葬式場面だったので
             おめでたい気分というよりは
             ワタクシ的には、虐待サラリーマンの葬儀(以下自粛)
             オペラというのは、視覚的な刺激が強いのでいつまでも記憶に残る)

            拍手が鳴り止まないので
            指揮者もソリストを立たせたりしていたが
            あまりに鳴り止まないので
            後ろを向いて、シッという動作までしなければならなかったのは
            ちょっとお気の毒(笑)

            第3部は比較的短いし
            最後は派手なコーラスでアーメンの輪唱で終わるので
            めでたく救い主出現、神さまありがとう、というめでたい終結。

            ソプラノもアルトも
            テノールもバスも抜群に良かったし
            (各曲の内容で、ちゃんと声の音色も変えているのがすごい)
            コーラスもさすがプロのコーラス。

            オーケストラは古楽器の小規模なアンサンブルだが
            これも解像度が良くてチャーミング。
            チェンバロとオルガンは同じ人が兼任。
            何故かリュートまで2台あるんだけど
            これがまた音に色を運んで来て、とても魅力的。
            トランペット(もちろん古楽器だ)の輝かしい音も素敵。

            まぁ、オラトリオで、あまりストーリーはないし
            途中で受難場面が入るので
            あの延々と悲しい曲想の続く「彼は侮られて」あたりは
            虐待されるサラリーマンの悲愴を(以下省略)

            という訳で
            今年は、宗教曲苦手なのに
            クリスマス前に、ありがたいオラトリオを
            2回も聴く羽目になった・・・じゃなくて
            チャンスがあって、それはそれで季節モノだから
            私の苦手なミサ曲よりは、ずっと楽しく鑑賞できた。

            恒例の、2019年のウィーン・フィル
            ニューイヤー・コンサートの勝手に指揮者は誰でしょうクイズは
            今年は何だか面倒になっているうちに
            日も迫って来たので止めておく。

            個人的には
            ベルリン・フィルを退任するラトルか
            そろそろじゃないのティーレマンか
            意外に伏兵としてセミヨン・ビシュコフとか
            無難にまとめるならメータかバレンボイム

            この時期になると
            指揮者を勝手に選ぶのが楽しい私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス

            0
              Musikverein Großer Saal 2017年11月27日 19時30分〜21時

              Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
              指揮 Mariss Jansons

              Anton Bruckner (1824-1896)
               Symphonie Nr. 8 c-Moll, Zweite Fassung (1890)

              え〜っと、だからブログなんて書いてる時間はないんだろう
              ・・・と読者からツッコミ入りそうだが

              睡眠時間3時間でも
              仕事している時は
              そういう状況が数週間続いて
              自宅でシャワー浴びる事が出来ず
              (夜中に使うと近所に聞こえるので迷惑なの)
              会社にタオル持って行って
              夜中の2時過ぎに会社のシャワー・ルームを使ったりしていて
              仕事だから当然の事に
              失敗したら大きな責任がかかってくるという時期もあったので

              今回は失敗しても
              自分が痛い目にあうだけだし
              一応、1月に敗者復活戦もあるし
              ・・・と言い訳しつつ f^_^;)

              ブルックナーの交響曲8番だけのプログラムだし
              ブルックナーの後にさすがにアンコールは演奏しないだろうから
              早めに帰れるコンサートだ、え〜い、行っちまえ。

              バイエルン放送交響楽団は
              昨日書いた通り、基本、マッチョなオーケストラだと思う。

              しかもヤンソンスが、ともかくオーケストラを鳴らす。
              鳴らし過ぎで
              楽友協会のえらく残響の長いホールに響き過ぎてしまい
              どこでそうなるのかは不明だが
              時々、不思議な音響(人の話し声に聞こえる)が混じっていたのが
              面白いと言えば面白い現象ではあった。

              そうか、あのホール、鳴らし過ぎで
              しかもブルックナーみたいに和声が複雑だと
              ああいう不思議な増幅があるんだなぁ、と
              音響工学的にえらく感心していたのだが
              (カッコ良く書いたつもりで、思い切り滑っているのはお許し下さい)

              音が大き過ぎて
              あまりにマッチョ、というか
              時々、暴力男性に化していたのはともかくとして

              ブルックナーって、こういう曲だったのね
              と、ストンと納得できる
              圧倒的な1時間半だった。

              プロコフィエフの5番の時もそうだったけれど
              厚みのある響きで
              ブルックナーのオーケストラの音の重なりを聴いて
              それがホール一杯に広がっていくと

              やっぱり、これは別世界。

              ヨーロッパのキリスト教文化と
              教会でのオルガンの音、という基本があるにしても
              それを越えたところで
              ブルックナーの8番って
              本当に巨大な大伽藍のような作品。

              別世界に飛ぶような恍惚のフォルテ部分と
              親密でこの上なく美しいフレーズが
              交互にやってきて
              あああああ、悶える、悶えてしまう・・・

              本気でヘン○イと化してはいるが
              周囲のクラオタ全員、ヘ○タイに変身して
              全員、どこかに飛んでいっている。

              それは良い事なのだが
              隣の若いカップル
              男性がクラオタのようで
              曲を知っているらしい。

              身体を動かすのも、ちゃんとフォルテ来るぞ、というところで
              全身を緊張させて、集中して聴いているのを
              隣の彼女が気に喰わないらしく

              手を握ろうとしたり、もたれ掛かったり
              挙句の果てに演奏中に彼氏に話しかけようとして
              彼氏からたしなめられて
              不貞腐れてスマホ見てたけど
              (その間も彼氏は音楽にひたすら集中)

              ブルックナーの8番だもん。
              もう彼女とか彼氏とか
              世俗のエロスの世界からは遥か彼方に遠ざかって
              深い(かどうかはわからんが)精神世界にどっぷり浸かっていて
              可愛い彼女の自己主張に付き合っている余裕はないでしょう。

              きっと
              え?貴方、クラシックが好きなの?
              ワタシもよ。だからコンサートに連れていってちょうだい
              ・・・とか言うやり取りがあったかと思うのだが(笑)

              でもさすがヨーロッパ男性というか
              最後の盛り上がる直前に
              彼女の太ももを感極まって掴んでいたから(爆笑)
              彼女の機嫌もそこで治ったようだ。
              (・・・コンサート中に何見てる、というツッコミは却下)

              マッチョで男性的で音量のどでかい演奏だったので
              無駄な残響がヘンな音を混ぜて来たり
              多少、粗く聴こえる部分も結構あったんだけど

              やっぱりヤンソンスの曲との距離感が絶妙で
              のめり込みの度合いのバランスがものすごく良くて
              う〜ん、やっぱりこの指揮者
              とことん職人的なところがあるなぁ。
              それがまたチャーミングなんだけど。

              普通、ブルックナーが演奏されると
              指揮者もオーケストラも
              どんどん神がかっていって

              指揮者によっては
              演奏後、なかなか指揮棒を下ろさずに固まってしまい
              (慣れた)聴衆も、さすがにブルックナーなので
              なかなか拍手せず、という状況がよくあるのだが

              ヤンソンスはそこらへんも割り切っている感じで
              見せつけるようなわざとらしい静止のポーズは取らず
              すぐに身体の力を抜いてくれたのも好感。

              ブルックナーの交響曲8番については
              様々な忘れ難い名演を聴いて来たけれど
              (ティーレマンとか、ああ、そう言えば
               あのジョルジュ・プレートルとウィーン交響楽団の演奏は
               今でも忘れられない)
              今日の演奏も忘れられないものになりそう。

              マーラーにプロコフィエフに
              ブルックナーの8番まで
              こんなタイヘンな時にコンサートが重なって

              タイヘンだけど
              コンサートだけは何があっても行っちゃうもんね
              という原則を
              仕事している時から貫いていた
              底抜けにアホな私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              これからカデンツの
              ブルックナーの3原則(「家庭薬」Hausmittel とも言う(笑))を
              少しお勉強したら寝ます (-_-)zzz

              ちなみにブルックナーの3原則と言うのは(知ってる方、ごめん)

              同じ音はそのまま
              移動する時は最短距離
              バスとソプラノの移動の方向は反対

              ・・・というものですが
              確かに考えてみればブルックナーは
              ウィーン大学の和声学の教授でした(笑)

              ・・・って言うか、こんな偉そうな事を書いていて
              不合格だったらどうしよう (ーー;)
              ↑ ブログなんか書いてる暇に勉強しろって事です(自爆)

              バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス

              0
                Musikverein Großer Saal 2017年11月26日 19時30分〜21時30分

                Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
                指揮 Mariss Jansons
                ピアノ Yefim Bronfman

                Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur, op. 58

                Sergej Prokofjew (1891-1953)
                 Symphonie Nr. 5 B-Dur, op. 100

                いやブログなんか書いてる場合じゃないだろ
                というのは、自分でも良くわかってはいるのだが
                (現実逃避・・・以下省略)

                バイエルン放送交響楽団とマリス・ヤンソンスの
                楽友協会でのコンサートは2日間で別プログラム。

                アルゲリッチの打鍵の強さを書いた時に
                同じような打鍵の強いピアニストの1人として
                ブロンフマンの名前を挙げたら
                ご本人が夜のコンサートに出演していたのでびっくりした。
                (偶然です)

                ベートーベンのピアノ協奏曲
                確かに5番とかだったら強く弾いて映える曲だが
                何故か4番(笑)

                強いとかいう派手さが目立つ曲ではないが
                ブロンフマンのピアノの音色が美しい。
                オーケストラは硬めのところと柔らかいところが
                音響に混在していて
                これも各所で、そこに合う響きを的確に演奏してくれて

                オーケストラとピアノの
                あの親密な語り合いがこの上なく美しい第2楽章で
                携帯電話を(メロディ付きで)鳴らした奴は
                殴ってやりたい。
                (と、会場に居る全員が思っただろう)

                何故、携帯電話、フライト・モードにしておかないかね?
                それとも旅行会社の社員か?
                (註 ええ、我々、緊急連絡先ですから、本当に場合によっては
                   携帯電話をスイッチ・オフできない場合がある。
                   私は無情に切ってましたが。
                   だって緊急連絡については(残業もだけど)一切支払いなかったし)

                しかもアンコールがシューマンのアラベスク!!!
                うわああああ、何と美しい滑らかな響き ♡

                でも私のお目当ては
                読者の皆さまご推測の通り
                プロコフィエフの交響曲5番!!!!

                好きなんです、この曲。
                ただ、本当に滅多に演奏されない曲の一つ。

                ベートーベンとかブルックナーとか
                マーラー(2番・3番・7番・8番を除く)とか
                チャイコフスキーとかブラームスとかドボルジャークとか
                コンサート通いをしている中で
                へええええ、また同じ曲かよ、という
                もう何回聴いたか、という曲もあるのに

                プロコフィエフの交響曲に関しては
                最近、やっと少し1番(古典交響曲)はプログラムに載るのに
                この大傑作の素晴らしい5番は
                ウィーンのオーケストラ、どこも演奏してくれない(涙)

                結構長い交響曲なのだが
                プロコフィエフらしい転調やモチーフと共に
                マーラーの7番のように
                まるでカレイドスコープのように
                色とりどりのおもちゃみたいな宝石みたいなモチーフが
                次から次に現れるチャーミングな曲。

                これをヤンソンスが見事に振った。
                テンポ、緩急、音響の扱い方
                そして、これ大事なんだけど
                入れ込み過ぎず、かと言って突き放すワケでなく
                理想的に程よい、曲に対する距離感が心地よい。

                最初から最後まで緊張の緩む時がないのに
                あの複雑な曲を
                観衆を疲れさせる事なく
                分断したメロディも、すべて美しく纏めて一体にして

                ああ、いったいどういう魔法を使ったら
                ああいう演奏が出来るんだろう。

                オーケストラの音響が、この曲に合ってる。
                ある程度の強さとワイルドさに加えて
                時々、ハッとするようなチャーミングで柔らかい響き。

                基本的にはマッチョなオーケストラだと思うのだが
                音響的な色のパレットが多彩で
                プロコフィエフの交響曲の楽しかった事。
                一瞬、一瞬の音響を愛しむように宝石のように
                大事に愛撫しつつ、心に染み込ませました。
                (ああああ、どうせここまでやるのはオタクです。
                 でも本当にこの曲、ライブで聴かないんだもん!!!)

                私が好きな作曲家で
                ウィーンで滅多に演奏されないのは
                プロコフィエフ(交響曲ね)、サン=サーンス(ピアノ協奏曲とか)
                それに、チェコの作曲家、マルチヌーなんだけど
                (マルチヌーはウィーン放送響がシリーズで演奏したが
                 残念ながら全部は行けなかった(涙))

                ウィーンのオーケストラも
                ベートーベンやブラームスやモーツァルトやハイドンだけじゃなくて
                他の曲も演奏して下さ〜い、と
                切望する私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 + アラン・アルティノグル

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年11月11日 19時30分〜21時45分

                  London Philharmonic Orchestra
                  指揮 Alain Altinoglu
                  バイオリン Patricia Kopatchinskaja

                  Maurice Ravel (1875-1937)
                   Le tombeau de Couperin
                   (Fassund für Orchester) (1914-17/1919)

                  Igor Strawinski (1882-1971)
                   Konzert für Violine und Orchester D-Dur (1931)

                  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Symphonie Nr. 3 Es-Dur op. 55 “Eroica” (1803)

                  午後のウィーン・フィルで
                  こってりした厚みのある音響で
                  おどろおどろしい山の森の中の嵐に翻弄されて
                  鳥の鳴き声まで怖かったコンサートの後

                  ラヴェルの「クープランの墓」の平和な鳥の鳴き声や
                  静けさを纏う自然の爽やかなそよ風が気持ちいい・・・

                  ラヴェルの音が、とても軽くて
                  しっとりとしたラインがパステル色で
                  ホール中にゆっくり飛び回っている感じ。
                  何とも優しく、軽やかで、洒落ていて
                  クープランがお墓の下から、ちょっといたずらな目線で
                  愛を持って我々を見つめているような感じ。

                  オーボエのオジサンが名人!!!
                  頭頂部に不自由がおありの
                  見た目、本当に冴えないオジサンに見えるのだが
                  このオーボエの音のしなやかさ、透明感
                  更に、美しくありながら、絶対に出しゃばらない音色って
                  名人は多いけれど、なかなか聴ける音ではない。

                  こういう冴えないオジサンがスーパーマンだった、というの、すごく好き。
                  私の世代は少女コミックの定番が
                  学校のクラスの冴えないブスの女の子が
                  メガネ取ったら超美人になる
                  というおとぎ話で育って来たので、条件反射である。
                  (実際はあり得ないです、念の為)

                  しかしこのオーケストラの弦のアンサンブルの正確さってスゴイ。
                  木管は冴えないオヤジ名人もいるし
                  その隣の美人フルーティストは張り切って演奏するし
                  クラリネット2人の掛け合いもリズム感抜群で
                  最初のクープランで、おおおおおおっ、と感激してしまう。

                  最後の楽章のリズム・メロディを
                  ちょっとバロック風みたいにして演奏した印象があって
                  あぁ、これ、もしかしたら、次のストラヴィンスキーの
                  バイオリン協奏曲(まぁ、これも言ってみれば古典回帰的な曲)に
                  違和感なく繋げようとしたんだろうか?と思ったのは
                  私の深読みかもしれないが。

                  さて、ストラヴィンスキーのバイオリン協奏曲と言えば
                  ジョージ・バランシン振付のバレエ作品を思い出すワタシは変かもしれない。
                  調べてみたら、2012年10月25日の公園と
                  2012年3月くらいに4回鑑賞したバランシン&ロビンスで聴いていた。

                  だから何故か曲は知っている(笑)
                  ただ、あまりバレエのシーンは記憶にない(こらっ!)

                  さて、私はバイオリンはさ〜っぱりわからないのだが
                  パトリチア・コパチンスカヤはものすごく好き ❤
                  以前にも何回か書いているけれど
                  小柄でキュートでバイオリン巧くて

                  現代音楽が好きで
                  異端で
                  徹底的にサービス精神に満ち溢れていて
                  この人こそ
                  音楽がその場の一瞬で消えるものである事を
                  自覚しているプレイヤーだと思う。

                  だからこそ、その一瞬を
                  ものすごいエネルギーで燃焼させる。

                  バイオリニストは物心つかない頃から
                  1日に10時間くらい練習してプロになるので
                  マジメで、品行方正で努力家で
                  バイオリンの世界しか知りません、というタイプが多い。

                  コパチンスカヤだって、1日10時間とか
                  子供の頃から練習していたに違いないのに
                  どこで道を踏み外したんだか(違!)

                  ストラヴィンスキーのバイオリン協奏曲って
                  ともかく地味な曲なんだけど
                  バイオリン、はしゃいで飛び回ってるし(笑)

                  舞台衣装は、何年か前に
                  「この衣装は Work in Progress」と言った衣装と同じで
                  当然ながら Work in Progress なので
                  破れている箇所が微妙に違う(爆笑)
                  今回は背中の一部に裂けた部分が出来ていた。

                  地味な曲なのに
                  時々、極端なほどにデフォルメされたバイオリンの音と
                  複雑なリズム感が躍動的で、聴き惚れてしまった後のアンコール。

                  「ストラヴィンスキーはこの曲のために
                   カデンツァを作曲しませんでした」

                  というワケで
                  コパチンスカヤの作曲したカデンツァ(笑)
                  正式には「ストラヴィンスキーのバイオリン協奏曲のオマージュ」
                  と言う曲のようだが
                  コンサート・マスターまで巻き込んで
                  まぁ、見事に聴かせてくれました。

                  こういうサービス精神がね、スゴイんですよ。
                  絶対にバッハの無伴奏バイオリン曲なんか弾かないもん。
                  (無伴奏バイオリン曲に反対するつもりはないけれど)

                  あまりにキュートでサービス精神抜群のコパチンスカヤの後
                  後半はベートーベンの交響曲3番。

                  今さらベートーベンの交響曲3番かぁ・・・
                  しかも演奏時間50分、と書いてある、という事は
                  リピートも全部やるつもりだな・・・
                  もう帰ろうかなぁ、と思ったのだが

                  いや、これがなかなか楽しかった。

                  アンティノグルって、オーケストラの歌わせ方が巧い。
                  ゴツゴツしたベートーベンのメロディ・ラインが
                  何とも柔らかく(最初は多少テンポが遅れ気味)
                  レガートに響いて来るし

                  バイオリンが対抗位置で
                  この音響効果がまた面白くて。

                  クープランの墓で聴かせたような
                  オーケストラのバランスの良さは
                  ベートーベンでも発揮されていて
                  音が重くならず
                  バロックとロマンティックの中間時代を感じる。
                  (バロック的なものとロマン派的なものが
                   絶妙な配合で入ってくるのだ)

                  曲が歌って歌って
                  隠されたメロディ・ラインも美しく提示されて
                  とことん音楽的な表現力がカンタービレ(ワケわからんがお許し下さい)

                  ベートーベンはドイツの英雄だ、とか言う
                  堅苦しいタイプが聴いたら
                  荘厳さが足りない、とか重さが足りないとか
                  精神性に欠けるとか言い出しそうだが(笑)

                  オリジナルの音に拘ったワケではなく
                  あくまでもモダン・オーケストラで
                  かと言って、どこも大袈裟にならず
                  楽譜に忠実に徹底的に歌わせた印象を残した。

                  第3楽章と第4楽章はアタッカ。

                  確かにリピートを全部やった分
                  多少はしつこさもあったんだけど
                  音楽的表現力があまりに凄くて
                  歌いながらのストーリー・テリングが素晴らしく
                  50分の演奏時間を短く感じたのも確か。

                  ベートーベンの交響曲を演奏すると
                  客は集まるので
                  最近、ベートーベンがまた流行になって来ているけれど
                  こういうベートーベンなら楽しいかも、と
                  ウキウキ帰宅した私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  午後のウィーン・フィルの記録も書きたいのだが
                  ちょっともう時間がなくて ^^;
                  明日の午前中に同じコンサートに行く予定なので
                  その時に書こう(軟弱者+怠け者(笑))

                  ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 + ブロムシュテット

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2017年11月1日 19時30分〜20時50分
                    2017年11月2日 19時30分〜20時50分

                    Gewandhausorchester Leipzig
                    Sinverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
                    指揮 Herbert Blomstedt
                    ソプラノ Hannah Morrison
                    バリトン Michael Nagy

                    Johannes Brahms (1833-1897)
                     Ein deutsches Requiem, op. 45

                    11月1日はヨーロッパのお盆で
                    死者が一年に一回、地上に帰って来る日(と思われている)

                    よって、10月31日のハロウィンは
                    紛れて悪霊が降りてくる(らしい)のを
                    自分も悪霊に変装して紛れてしまおうという
                    割に姑息なお祭りだと思うのだが
                    まぁ、それはともかく・・・

                    明け方までひたすら食べて飲んでしまった ^^;
                    楽しかったのだが、歳も歳なので、続く日々はちょっとグッタリ(笑)

                    でも、良き友人が居るって素晴らしい。
                    美味しいモノを持って来てもらって
                    すごい泡やワインを惜しげも無く開けたのは最高の体験。

                    さて、そんなワケでちょっとグッタリしていたので
                    2日間同じコンサートだったし、一緒に1記事にしておく。

                    豚に真珠、猫に小判とは良く言ったもので
                    これは応用すれば

                    はっぱに宗教曲

                    とも言えると思う(恥)

                    でもまぁ、ブラームスのドイツ・レクイエムは
                    ブラームスがプロテスタントだったので、歌詞はドイツ語だし
                    カトリックのミサのような決まった形式ではないし
                    これは宗教曲だ、という思い込みさえなければ
                    好きになれる・・・かもしれない曲の一つ。

                    でもでもでも
                    感受性ゼロで
                    理性ないくせに、ちょっと理性っぽいものが先立っちゃうので
                    やっぱりこの世界観、根本的に理解できない (ーー;)

                    それを踏まえた上で
                    演奏そのものは素晴らしかった。

                    楽友協会合唱団って
                    もう実に実に実に巧くて
                    これ本当にアマチュアかよ、というレベルで
                    最初に入ってくるあたりのピアニッシモの美しさとゾクゾク感は
                    宗教的感覚がヨーロッパとは全く違う私でも
                    ひえええええっ、とその場で跪きたくなってしまう程。

                    あの透明感、静謐な感じで曲が始まったら
                    もうひたすら畏れ多く聴くしかない(笑)

                    バリトンの音程がちょっと不安定に聴こえたのと
                    ソプラノが、高音は美しかったのに
                    中音域がアニメ声になっていて
                    キュートなんだけど
                    レクイエムでキュートって何なんだ?とは思ったが
                    それもド・シロートの私の勝手な思い込みだろう(すみません)

                    ブロムシュテットは
                    譜面台にポケット・スコアは置いていたものの
                    最初から最後まで開く事なく
                    コーラスのキューのところは
                    自分も歌いながら指揮していた。

                    その集中力は見事なもので
                    さすがに老練な巨匠の貫禄が滲み出ているのだが
                    一瞬足りとも「指揮者」という存在感を表に出さず
                    あくまでもブラームスという音楽そのものが
                    ストレートに観衆に伝わってくるのは
                    まるで魔法にかかったような気分。

                    この曲、レクイエムとは銘打ってあるけれど
                    「死」をメインにする、というよりは
                    死者からの限りない愛に満ちた
                    生きている人へのメッセージみたいな感じがする。
                    (独断・偏見です)

                    よって、透明感とか静謐な感じだけではなくて
                    だんだん、むちゃくちゃ人間くさくなって行く。
                    宗教くささが抜けてしまって、また、それが良いのだが (^^)

                    有機的な「(生きている)人間」の体温が
                    ブロムシュテットとゲヴァントハウス
                    楽友協会コーラスの演奏から
                    ものすごく温かく伝わって来て
                    音楽そのものに血肉があるかのような
                    オーガニックな印象を残す。

                    手触りが温かくて
                    オーケストラとコーラスの響きが
                    大きなダイナミック・レンジなのに
                    柔らかな厚みを持ってホール中に広がっていくのは
                    宗教云々という要素を除けば
                    「音楽」として聴いたら、確かに至福の時間。

                    11月1日は別途にチケットを買って
                    いつもの超貧民席ではなく
                    コーラスもソリストも、素晴らしいバランスで響く席だったので
                    (下から2番目のカテゴリーだが、チケットの価格は2倍近くする)
                    音楽のお風呂に浸かっているような感じで
                    周囲も静かだったので集中して聴けた。

                    2日はチクルスだから超貧民席で
                    隣の床の上に男性1人と子供2人が立って
                    動くたびにキシキシと床が音を立てて
                    子供は途中でガタガタ音をさせてお母さんの近くに座ったけれど

                    そのまま立ち続けた男性が
                    もうしょっちゅう身体を前後左右に動かして
                    最初から最後まで、ギシ・ギシ・ギシという
                    ゲネラルバスじゃないけれど、絶え間ない雑音を聞かされたのは
                    かなりの苦痛だった(涙)
                    (途中の休憩がないから注意もできない・・・・)

                    とてもお元気そうで
                    老練な部分は見せても
                    音楽そのものは、瑞々しくてダイナミックで
                    好みの問題とかは別として
                    ある意味、ほとんど理想形を見せてくれるブロムシュテットも
                    いつまで指揮台で活躍するかはわからないから
                    一期一会の今回の4回のコンサートに感謝しなきゃ。

                    とは言いつつ
                    まぁ、お盆のシーズンだしなぁ、とも思いつつ
                    やっぱり宗教曲は・・・・と
                    しつこく思ってしまう救い難い私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 + ブロムシュテット

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2017年10月30日 19時30分〜22時5分

                      Gewandhausorchester Leipzig
                      指揮 Herbert Blomstedt
                      バイオリン Leonidas Kavakos
                      チェロ Gautier Capuçon
                      ピアノ Kirill Gerstein

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Konzert für Klavier, Violine, Violoncello und Orchester C-Dur, op. 56
                       “Tripelkonzert”
                      Anton Bruckner (1824-1896)
                       Symphonie Nr. 7 E-Dur

                      ブロムシュテットとゲヴァントハウスの2日目。

                      昨日のシューベルトのグレートより長かった (^^;;
                      いや、プログラム見た時から
                      なんでまたブルックナーの7番だけじゃないのか?と思っていたけれど
                      ともかく、目一杯の体力が必要なコンサートで

                      ドイツ人ってすごい(関係ないか(笑))

                      トリプルコンツェルトは
                      ・・・う〜ん、よくわからん。
                      ベートーベンの作品の中でも
                      よく演奏されるとは言え
                      音楽的にすご〜い♡とか言う曲だとは思えないのワタシ。

                      貴族のご姉弟たちがホームコンサートで
                      自分たちの練習成果をご披露するような曲
                      ・・・とか言ったら、袋叩きにあいそうだけど。
                      まぁ、感受性ほとんどゼロの私の意見なので
                      みなさま、無視して下さいまし。

                      まさかアンコールやらんだろうと思っていたら
                      やったよアンコール。
                      (すみません、これもまた、割に退屈な曲で・・・
                       各楽器の音色はさすがに綺麗だったけど)

                      休憩後にブルックナーの交響曲7番。
                      ・・・これ、普通に演奏して、全部で1時間を越える曲だし(冷汗)

                      ゆっくり目のテンポで
                      楽器を歌わせて歌わせて歌わせて
                      大きなダイナミック・レンジで
                      荘厳でドラマチックなのに
                      イヤミにもならず、感傷的にもならず

                      ともかく「音楽がそこに存在する」という
                      なんだろう、この存在学的な絶対の感じって
                      宗教とはまた違う、圧倒的な存在感。

                      リンツ郊外の田舎のオルガニストとか言う
                      時々、泥臭くなる土着の響きは全くなくて
                      ともかく、大伽藍の中、ともかく荘厳。

                      特に長い第2楽章は
                      もう、しつこくしつこくしつこく歌わせて歌わせて歌わせて

                      一瞬、これ、永遠に続くか、という印象で
                      時間の狭間に落ち込んで
                      どこにも出口がないような
                      恐ろしさ、畏敬に満ちたスリラー気分。

                      (そう言えば、筒井康隆の作品で
                       入ったら絶対に出て来られない村というのがあったけれど
                       ああいう恐ろしさがあった)

                      恐ろしいのに、捕らえられている時間の狭間が
                      あまりにも美し過ぎて
                      永遠のサイクルに捕まってしまって
                      その中で歓喜に打ち震えてしまうという
                      リアルな世界から、どこか他の宇宙にすっ飛んだような気分。

                      厚い音の重なりの和声と
                      ユニソノのホールを満たす響き。
                      埋葬行進曲のような、彼岸の世界にスッと足を踏み入れて
                      いったい、このブルックナーという作曲家は
                      何を見ていたんだろう・・・(あぁ、こわい)

                      第3楽章のスケルツォでちょっと息が出来るようになって
                      フィナーレのめまぐるしい転調で
                      ちょっと現世に戻っては来たけれど

                      いや〜、長かった・・・

                      正直言って、ベートーベンなしの
                      ブルックナーの7番だけで充分だった。

                      昨日のシューベルトも長かったけれど
                      今日のブルックナーは
                      もともとの曲もしつこいだけに
                      こってり、たっぷり
                      歌わせて歌わせて歌わせて
                      繰り返して繰り返して繰り返して
                      永遠を垣間見せてくれる
                      ある意味、鬼気迫る演奏。

                      こういう曲って
                      老獪な指揮者が振ると、とことん迫力が出る。
                      野心とかのギラギラが全くなくて
                      ただ、そこに「音楽」がある、という
                      ある意味、音楽と演奏家で、ほとんど完結している世界。

                      語りかけようと無理やり雄弁にならなくても
                      流れ出す音の響きと色が
                      そのまま素直に聴衆にプレゼントのように届く感じ。

                      プレゼント受け取る方もかなりの覚悟が必要だが(笑)

                      聴いている途中で
                      なんとなく喉が痛いような気がして来て
                      明日のハロウィーンに
                      遠来の友人と、とんでもない企画をしているので

                      ともかく本日はお茶飲んで
                      すぐに寝ます(こらっ、宿題はどうした!?)という
                      怠け者の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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