メルクール・シンフォニー・オーケストラ@ヴィーナー・ノイシュタット

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    Georgskathedrale - Burg Wiener Neustadt
    2019年6月29日 19時30分〜21時20分

    „Welt der Musik in Bewegung“
    Zu Ehren von Kaiser Maximilian I (1459-1519)
    Sinfonisches Orchester MERKUR Wiener Neustadt
    指揮 Willi Zwittkovits

    Peter Fridecky
    St. Georgs-Fanfare - Blechbläser Ensemble

    Kees Schoonenbeek (*1947)
    Canzona per Organo e Orchestra
    (Orgel: Daniela Mohr)

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
    Ouvertüre zur Oper: Die Hochzeit des Figaro

    Alessandro Rolla (1757-1841)
    Concerto per Corno di Bassetto
    (Bassethorn: Martin Ramharter)

    Joseph Haydn (1732-1809)
    Symphonie Nr. 104 „London“, 1. Satz

    Franz Schubert (1797-1828)
    Militär Marsch Nr. 1

    Claude Bolling (*1930)
    Suite for Cello, Jazz Piano Trio & Orchestra, Part 1
    (Cello: Lisi Steindl, Piano: Elena Uzunova)

    Johann Strauss II (1825-1899)
    Stadt und Land

    Ludwig van Beethoven / Franz Karl Ginzkey
    Niederösterreichisches Landeshymne

    大学で音楽学を専攻していても
    (いや、専攻しているから特に・・・かもしれないが)
    いわゆる「音楽家」はほとんどいないのだが
    (音楽家になりたい人はウィーン音楽大学に行っている(笑))
    シニア・クラブのメンバーには
    ずっと趣味で音楽をやっている、という人も多い。

    そういう同僚の1人が
    住んでいるヴィーナー・ノイシュタットで
    コンサートをする、というので
    もう1人のシニア同僚を誘って、ヴィーナー・ノイシュタットに行って来た。

    恥さらしだが、実はヴィーナー・ノイシュタットに行った事がなかった。
    マリア・テレジア創立の軍隊アカデミー(エリート校)があって
    バーベンベルク時代にリチャード獅子心王の身代金で
    市の城壁を立てて
    トルコ人の危険を避けてフリードリヒ3世が滞在していて
    インスブルックに自分の墓所を作りながら
    結局インスブルックには入れず、ヴェルスで亡くなった
    マキシミリアン1世の遺体がある
    ・・・くらいしか知らない。

    立派な城塞(フリードリヒ3世の居城)は
    現在、マリア・テレジア・アカデミーが入っている。
    入り口のところの石作りの急な階段を登ったところが
    聖ゲオルク・カテドラル。
    かなり広い立派なゴシックの建物で
    ロマニスク様式が少し残っている印象。

    調べてみたらフリードリヒ3世時代
    もともと1440年に建築され、その後、何回かの破壊を経て
    修築が行われた歴史のあるカテドラル。
    正面の後期ゴシックのステンド・グラスに
    フリードリヒ3世の AEIOU のロゴ(笑)があった。

    この城塞でマキシミリアン1世も生まれたそうだ。
    そして、インスブルックの墓所には入れず
    この聖ゲオルク・カテドラルの祭壇のところに
    遺体が安置されている。
    心臓だけは取り出されて
    ブリュージュ(ベルギー)にある
    最愛の最初の妻、ブルグンドのマリアの棺に入っている。
    (うおおおお、何とロマンティックな・・・)

    さてコンサートは(有料である)
    地元の人たち、オーケストラ・メンバーの友人・知人・親戚等で
    大きなカテドラルが満杯になる程の人気。
    このアマチュア・オーケストラは
    商人組合の音楽の友の会のようなもののオーケストラで
    135年の歴史があり
    夏の始まりと、アドベント(待降節)の時の年2回
    コンサートを行っているとの事。

    今年はマキシミリアン没後500年という事で
    低地オーストリア州の大きな展覧会もマキシミリアンがテーマ。
    音楽史の教授が言っていたが
    マキシミリアン研究はオーストリアが中心で
    他のヨーロッパの国(ベルギー含む)は、あまり興味がないらしい。
    ・・・すみませんね、ローカルな皇帝で。
    でも、この人の結婚政策で(息子・娘はスペイン、孫はハンガリーとチェコ)
    ハプスブルク家の領地の拡大が歴史上初めて可能になったという
    オーストリアの歴史では忘れてはならない人なのである。

    プログラムは多岐にわたって
    公式のコンサートっぽく
    音楽の友の会の会長のご挨拶
    演奏される曲の至極マジメな解説
    最後に州知事代理のご挨拶に州歌の演奏と聴衆の合唱。
    休憩時間なしの約2時間。

    ファンファーレの後のご挨拶のさらにその後
    オルガンとオーケストラの
    現代音楽だけど、すごく伝統的な感じの曲。
    さすがにカテドラルだけあって
    オルガンの響きがとても効果的に響く。

    この曲が終わったとたん
    オーケストラの弦楽器のメンバーがいったん引っ込んだ。
    曲目解説の人が
    「今日は気温が高過ぎて(日中は35℃を越えた)
     オルガンのパイプが熱くなってしまい
     音が半音ほど上がったので
     弦もそれに合わせて弾きました。
     今、控え室で、普通の弦の音(440ヘルツかな・・)に合わせています」
    あ〜、なるほど、確かに金管とかも気温が上がると
    出てくる音が変わってくるから、オルガンもしかり、ってところ。

    モーツァルトのフィガロの結婚序曲とか
    ハイドンのロンドン・シンフォニーの1楽章とか
    聴き慣れた曲については
    カテドラルの音響が面白い。

    残響が中途半端ではない。ウィーンの楽友協会の比じゃない。
    真ん中あたりの席を同僚が確保しておいてくれたのだが
    場所によってはエコーが聞こえたんじゃないかと思われるくらい
    音が正に「お風呂」の中の感じ。
    だから、知っている曲については
    キレがなくて、もわあああんとした感じで耳に入ってくる。
    比較的小編成のオーケストラとは言え
    教会の中って、こういう音になるんだ、というのが却って新鮮。

    ロッラの曲にはバセット・ホルンのソロ。
    バセット・ホルンという楽器の名称は時々聞くけれど
    どういう楽器だか具体的に知らなかった。
    ホルンとか言うくせに、クラリネット属の楽器。
    あまり使われる事のない、かわいそうな楽器らしい。

    シューベルトの軍隊行進曲とか
    ジャズ・ピアノとチェロのソロの入るジャズの曲
    オーストリアには欠かせないヨハン・シュトラウス2世の後
    州知事代理からのご挨拶(こういうのは決まったスピーチで面白くもない(笑))

    州歌がベートーベンというのは初めて知った。
    誘った同僚も低地オーストリア出身で
    子供の頃に歌ったから覚えている、と喜んで歌っていた。
    (私は学生時代にグラーツに留学したので
     シュタイヤーマルクの州歌(の一部)はいまだに歌える(笑)
     ウィーンには公式の州歌はない。非公式には美しき青きドナウらしい(爆笑))

    コンサートの後、近くの僧院の中庭のレストランに入ったら
    もう遅いから食事は出来ないよ、と言われ(まぁ、夜の9時半過ぎだったし)
    そのまま同僚とソース(という村がある)のホイリゲに行って
    23時過ぎまで、キノコのソテーに舌鼓を打ちながら
    ぶどうジュースで盛り上がったナイト・ライフだった。

    プロジェクトほったらかして遊び惚ける私に
    どうぞお叱りの1クリックをよろしくお恵み下さいませ。




    カメラータ・ザルツブルク + アンドルー・マンゼ

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年5月28日 19時30分〜21時40分
      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年5月29日 19時30分〜21時40分

      Camerata Salzburg
      バイオリン Joshua Bell
      指揮 Andrew Manze

      Jean Sibelius (1865-1957)
       Rakastava „Der Liebende“. Suite op. 14 für Streichorchester,
        Pauken und Triangel (1893/1911)

      Antonín Dvořák (1841-1904)
       Konzert für Violine und Orchester a-moll op. 53 (1879-80/82)

      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
       Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 36 (1801/02)

      アンコール
      Antonín Dvořák:
       Terzetto C-Dur op. 74 für zwei Violinen und Viola
        (2. Satz: Larghetto)
      Franz Schubert:
       Schauspielmusik (Rosamunde, Fürstin von Cypern D 797) Nr. 5

      日付が2つ書いてあるのは間違いではない。
      同じコンサートに続けて2回行っていたのである。

      ただし・・・

      正直に白状してしまうと
      5月28日のコンサートは、最初から最後まで
      見事に気絶していた(すみません・・・)
      色々と理由はあるが面倒なので割愛する。

      2日目のコンサートには
      さすがに「今日はしっかり聴くぞ!」と固く決心。
      (まぁ、体調は決心とは関係ないところにあるのだが(苦笑))

      このコンサート
      コンツェルトハウスのチクルスの
      シンフォニー・クラシックの一環で
      その名の通り
      伝統的なクラシックを小編成のオーケストラで演奏する。

      これ以上、チクルスを買うと
      破産・・・もあるけれど
      それよりもバッティングする危険性が大き過ぎるので買わないが
      来シーズンも、かなり魅力的なプログラム。

      観客は年配が多い。
      しかも面白い事に、前期年配・・・って言葉はないのだろうが
      杖ついたり車椅子だったりの人よりは
      もう少し若い引退者世代、言ってみれば私の世代から70代初めくらいが中心。

      1日目は完璧気絶状態だったけれど
      それでも、たぶん、時々は音楽は聴こえていて
      2日目はしっかり聴いたけれど
      やっぱり演奏途中の雑音が非常に少ない。

      みんな、それなりにノド飴とか用意していて
      演奏前などに、きちんと予防策を取っているので
      思いがけない咳の発作とかを除いて
      ほとんど無駄な咳き込みや、演奏中のお喋りがなく
      そのマナーの良さには感激する。

      もしかしたら、このシリーズの観客って
      最もマナー意識が高い人たちの集まりかもしれない。
      (ついでだが、お洋服もきちんとしてます(笑))

      さて、今回はカメラータ・ザルツブルクに
      バロック・バイオリンの大家で指揮者の
      アンドルー・マンゼが登場すると同時に
      バイオリンのソロがジョシュア・ベル、という豪華版。

      まずはシベリウスの珍しいラカスタヴァという作品。
      いや、珍しくなくて私が知らなかっただけかもしれないが
      後年の男声コーラスではなく
      もともとの弦楽とティンパニ、トライアングルのための3曲の組曲。

      小編成オーケストラのカメラータ。
      ものすごいアンサンブル能力。

      しかも、音色が有機的に繋がっていて
      シベリウスの記譜がそうなっているのかはわからないが
      (後で見ておこう・・・)
      ただの(すみません)弦楽オケなのに

      出て来る音の立体感、3次元効果、いや4次元的効果
      ホールからそのまま無重力空間に飛び出してしまいそうな
      劇的に広い音響空間が、目の前で踊っている(という印象)

      ともかく、すごく不思議な音色なのである。
      特殊奏法?
      弦楽については、全く知識がないのでわからないけれど
      シベリウスという作曲家は
      私の中では伝統的なものに則った人、と思っていたら
      意外なカウンター・パンチを喰らった気分。
      (和声もポリフォニーみたいな部分はあったが
       こちらは比較的伝統的な扱いだった)

      何、この曲、すごく面白いではないか。
      (今日のゼミでベルリオーズの「リア王序曲」がテーマになって
       ベルリオーズは作品数は多かったが、決まった曲しか演奏されてない
       という話になったばかりだったので
       それ考えると、シベリウスも、決まった作品だけが演奏されていて
       ウィーンではかなり冷遇されている作曲家ではないか、と思った)

      ドボルジャークのバイオリン協奏曲のソリスト、ジョシュア・ベル。
      いや、この人、本当に身体が柔らかいというか
      バランス感覚が抜群というか

      バレエ・ダンサーと間違えてるんじゃないの?
      と思われたかもしれないが
      ジョシュア・ベルの身体の柔軟性とバランスの良さは
      そのまま、均衡の取れた自然な音楽として
      ベルのバイオリンに如実に現れるのだ。

      ともかく「自然」という言葉が一番ピッタリくる。
      どこにも不要な力が入っていない。
      どこにも無理がない。

      バイオリンという楽器が自発的に歌って
      ドボルジャークの旋律が、活き活きと踊り出し
      聴衆に伝わってくるのは
      これこそ、本来の意味での純粋な「音楽」じゃないのか、と思わせる
      感情、喜び、息遣い・・・みたいなもの(え〜い、文才のないのが悔しい)

      プレイヤーの自己主張が消えている訳ではないと思うのだが
      声高な主張がなくて、余計な自意識みたいなものも全く感じられない。
      でも、音楽そのものは
      ドボルジャークらしい徹底的な歌い方をしている。
      繰り返しになってしまうが
      最初から最後まで、徹底的に「自然」なのである(不思議だ、この人)

      アンコールとして
      カメラータのコンサート・マスターとビオラ首席の3人で
      ドボルジャークのロマンツェを演奏。
      コンマスとビオラは、ずっと細かい音型の伴奏だったが(笑)
      ジョシュア・ベルのメロディ・ラインは
      ここでも、本当に音楽が自発的に喜んで歌っているような感じ。

      自然な音楽の流れ、というのは
      人間の息遣いにも似ているようで
      聴いていて、すごく落ち着く。
      これ、心理的にも良い効果があるんじゃないかしら。
      (ヒーリング音楽?(笑))

      後半はベートーベンの交響曲2番。

      指揮者が古楽器の大家なので
      何かやらかすかしら・・・と思っていたのだが
      トランペットが古楽器だった以外には
      ノン・ビブラートではなかったし
      (小編成オーケストラで大ホールだと
       ノン・ビブラートは、経験上、あんまり合わない)
      意外に普通の演奏・・・

      ・・・じゃなかった(爆)

      この指揮者、面白い!!!(いや失礼しました)
      古楽の知識がある人なのは、演奏でよくわかる。

      第1楽章のワイルドさには
      客席で爆笑しそうになった。
      確かに、当時の演奏って、もっとワイルドだったと思うよ(笑)
      すごいエネルギーで
      かと言って、モダン以降の感情ズブズブの爆発ではなく
      抑制の効いたバランスで爆発させている。

      第2楽章なんて、ロマンティックに歌わせる事も可能だが
      絶妙な距離を取ったまま
      古典的なロマンを入れてくる手腕は見事。

      それに、この指揮者、振りがなかなか面白く
      どう見ても
      ベートーベンとボクシングしているように見える(妄想爆発)

      なんというチャーミングなおっちゃん!(妄想暴発)
      カワイイとか言ったら顰蹙を買うけれど
      指揮ぶりも
      そこから出てくる音楽も
      なんだか、とても明るくて
      音楽が音楽として
      第一義的に楽しむためのものとして演奏されていた時代の
      (誤解があるのは知っているが、妄想中なのでお許しを)
      楽しさ満喫の気分を感じさせてくれる。

      (ベートーベンがこの時期、自分の耳の病を知って
       絶望的気分だったのは史実として知っているけれど
       そんな時に、こういう活き活きした曲を作曲しちゃった
       ・・・というのは不思議ではあるが
       でも、この曲って、ともかく明るいですよね)

      第3楽章のいたずらっ子みたいな曲想や
      最終楽章のエネルギーをが〜んと出して
      一気にフィニッシュに持っていくところとか
      飾り気がなくて
      ヘンな思想的な背景とかなくて
      聴いていると、気分がウキウキしてくる。

      アンコールにシューベルトのロザムンデ。
      うおおおお、これがまた絶品。
      なんだ、この指揮者、古典作品だけじゃなくて
      こういうウィーンの古典からロマン派にかけての
      ビーダーマイヤー調の、とことん優しい
      でもほとんど禁欲的な曲を歌わせる事もできるのか。

      いや、シューベルトはプレイヤーの力も大きいと思う。
      カメラータの小編成の
      あの「親密さ」というのは
      他のオーケストラにない特徴だと思う。

      いや〜、気持ち良かった。
      周囲のマナー意識の高さも手伝って
      いわゆる教養階級のお上品なコンサートって
      こういう感じじゃないのか、とか考えてしまうわ。
      (自分が教養階級だとは思ってません!)

      こういうのが本来のコンサートの楽しみなのかも、と
      音楽に慰められつつ会場を後にした私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      余談だが、ベルリオーズの序曲「リア王」は
      ローマ留学中に、婚約者が別の男性と婚約した、と聞いて
      ナイフと毒薬を買って
      婚約者と、その母親と、婚約相手を殺して
      自分も死のう、と、パリに向かう途中
      ニースで我に返って、この曲を書いて、憂さ晴らしをして落ち着いた
      ・・・とベルリオーズはメモワールで書いている。

      ベルリオーズらしいエピソードで
      (もちろんメモワールだから自己演出の可能性もある(笑))
      この曲も、もうアホみたいに笑える程に
      トチ狂った曲です。

      当時、ローマからパリへの
      アリタリアやエアフランスがあったら
      ベルリオーズは犯罪者になっていたかもしれない(爆笑)

      カメラータ・ザルツブルク

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年5月5日 19時30分〜21時15分

        Camerata Salzburg
        バリトン Matthias Goerne
        コンサートマスター Gregory Ahss

        Franz Schubert (1797-1828)
         Des Fischers Liebesglück D 933 (1827)
         Das Heimweh D 851 (1825)
         Ganymed D 544 (1817)
         Abendstern D 806 (1824)
         Pilgerweise D 789 (1823)
         Alinde D 904 (1827)
          (Bearbeitung: Alexander Schmalcz)
        アンコール Stimme der Liebe D 412

        Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
         Serenade C-Dur, op. 48 für Streichorchester (1880)

        アンコール Wolfgang Amadeus Mozart: Andante
              (Kassation Nr. 1 G-Dur K 63)

        とある理由でアセアセにホールに入ろうとした私に
        「平土間の席に変更できますよ?」と教えてくれた
        親切なコンツェルトハウスのお兄ちゃんは
        私が超貧民席の常連で
        しかも本日は超貧民席の中でもベストの席を
        発売初日に確保した事はご存知ない(笑)

        上で係の人に聞いたら
        1800人の収容人数で1400席しか売れてないとの事だった。
        (それでも悪くないと思うのだが)
        天井桟敷の人々も、一部は席替えをしてもらったらしく
        かなりガラガラに空いていたけれど
        私はベスト超貧民席に陣取る。

        カメラータ・ザルツブルク、私、すごく好き・・・なのだが
        客演の時に私の予定が空いている事が少なくて
        今回はバリトンのマティアス・ゲルネが歌う、というので張り切って購入。

        オーケストラとは言え、室内オーケストラで
        バイオリンが I と II それぞれ6名
        チェロとビオラが4名、コントラバス2名
        前半は、ここにホルン、フルート、オーボエ、クラリネット
        ・・・あれ、あともう1人いたような気がするけど何だったっけ。
        (↑ 音楽学を専攻している学生としてあるまじき醜態・・・)

        シューベルトのリートのオーケストレーションなんて
        いったい誰が考えた???
        あまり弄るワケにはいかないだろうし
        大オーケストラにしちゃうと、シューベルトじゃなくなってしまうし
        その意味、このアレンジャーは、かなり器用にオーケストレーションしている。
        メロディ・ラインの背景を弦で描いて
        時々入る装飾は木管で、という
        まさに正統派のやり方で、あまり違和感はない。

        ・・・まぁ、時々、ちょっとマーラーっぽく聴こえたけど
        シューベルトもマーラーも、もともと民謡っぽい素地があるから(笑)

        ゲルネの深い美声・・・
        いや、この人の歌い声、本当に倍音たっぷりで
        ホール中に柔らかく響き渡って
        まさにビロードの手触り(しかも暖かい)ってこれだわ。

        いつもながら、身体の動かし方がゲルネ特有で
        足を開いて仁王立ちしながら、右と左に揺れまくる。
        正面の席だったので、声の左右への移動は目立たず、良かった。

        で、オーケストラのメンバーが
        何だか、ものすごく楽しそう(に見える)
        何人かはニコニコして演奏してるし
        ちょっと笑ってるようなプレイヤーもいる。

        ザルツブルクのオーケストラとは言え
        シューベルトっていったら
        音楽家の(特にドイツ語圏やオーストリアの)心の底に
        ばっちり染み付いている
        小市民的ビーダーマイヤーなので(偏見による誤解があるが無視して下さい)
        いくら私が今学期
        調性の拡張の授業でシューベルトと格闘していても
        やっぱりシューベルトはシューベルトなのである。

        理解不可能な言動が見られるのは、老化の表れだろうか・・・

        シューベルトのリートの中でも
        比較的暗めの曲が多く、バラードが中心で
        有節歌曲のバリエーションが多い。
        (Strophenlied って有節歌曲って言うんですね・・・知らなかった)

        ただ、さすがにドイツ・リートを歌う歌手だけあって
        有節歌曲の節は、テキストによってすべて歌い分けて
        表情や表現が素晴らしい。
        (途中で一回、間違っちゃったのは巧く誤魔化した(笑)リートあるあるである)

        じっくり、しっとりと歌い上げるバラードが渋い。
        身体は大げさに動かすけれど
        大声を張り上げる事なく
        ピアニッシモの微かなニュアンスまで完璧に客席に届き
        またそれを伴奏するオーケストラの
        あのピアニッシモの演奏の凄さには目を剥いた。

        歌声をさりげなく包む木管のピアニッシモのソロには
        ちょっと聞き惚れてしまうわ。

        マティアス・ゲルネって
        まだ若いというイメージだったのだが
        もう52歳ですか・・・
        比較的若い頃から(頭頂部は毛髪が不自由だったが、まわりはフサフサだった頃)
        リートの夕べを追いかけていたので
        (だいたい、ゲルネに目を付けたのは
         フォアアールベルク州でのシューベルティアーデのデビュー時。
         調べてみたら1994年=27歳の時!!!)
        あ〜、そりゃ27歳から52歳まで追いかけていると(以下省略)

        一時期、声が太くなり過ぎて
        リートらしからぬムニャムニャのドイツ語だった時期もあるが
        大オーケストラに埋もれないように大声(声量はむちゃくちゃある)で歌うより
        こういう室内オーケストラで歌った方が
        ドイツ・リートらしいニュアンスが出るし、ドイツ語もはっきり聞こえる。

        ガニメードは別として
        暗いバラードの最後には
        有名なアリンデで終わったのだが
        テキスト読んでいて、最後の詩の作者が
        ロホリッツだったので椅子からずり落ちそうになった。
        (AMZ のゼミを2学期目に取って大苦労した思い出が・・・
        内部ネタ、お許し下さい)

        後半はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。
        指揮者なしの22名の室内オーケストラ。

        ああああああああ
        ボリス・エイフマン振付のバレエ「アンナ・カレーニナ」の脳内再生が・・・
        (この作品の最初の音楽だった)
        オルガさまの若い頃のお姿とカレーニン役のエノが脳内を行き来している。

        それはともかくとして
        この室内オーケストラ、アンサンブルの精密さが群を抜いている。
        第一バイオリンなんか、揃いに揃って
        小規模オーケストラというよりは、まるで弦楽四重奏を聴いている気分。

        もちろん大オーケストラで、倍音たっぷりの大音量で
        どっか〜ん、という演奏ではない。
        あくまでも親密で、耳元で囁かれているような感じ。
        大ホールなのに、大ホールで鑑賞している印象がない。
        まるで、私だけのために
        音楽家たちが暖炉の近くで
        愛をこめて音楽を贈ってくれているような気分になる。

        緩みはないのに、何と言うほっこり感。
        暖かくて愛に満ちていて
        とっても優しい(幻覚かもしれない)
        何だか沁みるのである。
        心に傷口があるとすれば
        優しく、クリームを塗ってくれているような感じがする。
        もちろん、聴く側の勝手な妄想だが・・・(笑)

        もう5月だと言うのに
        雨は降るわ、郊外では雪になっていて
        気温は10℃を切り、太陽は全くなくて
        ジメジメした暗さのところに
        こういう沁みる音楽を聴くと
        何だか救われたような気になる私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        シューベルトのリートの楽章間拍手があったのだが
        2曲目の後には少なくなり、3曲目の後はフライングなし。
        弦楽セレナーデも曲の途中の拍手はなかった。
        お陰で集中して、ほっこり感を堪能できたのはありがたい。

        ヨーロピアン・ユニオン・ユース・オーケストラ + ヴァシリー・ペトレンコ

        0
          Schloss Grafenegg Auditorium 2019年4月21日 18時30分〜20時50分

          European Union Youth Orchestra
          指揮 Vasily Petrenko
          テノール Michael Schade

          Richard Strauss (1864-1949)
           „Mondschein-Musik“ aus der Oper „Capriccio“ op. 85 (1942)
           Zuneigung op. 10/1 (1885)
           Cäcilie op. 27/2 (1894)
           Morgen ! op. 27/4 (1894)
           Liebesghymnus op. 32/3 (1896)
           Befreit op. 39/4 (1898)

          Anton Bruckner (1824-1896)
           Symphonie Nr. 4 Es-Dur „Romantische“ (1878/80)

          グラーフェネックのイースター・コンサート
          今年はミヒャエル・シャーデがリヒャルト・シュトラウスを歌うし
          後半もブルックナーの4番だし
          チケット、最貧民席で10ユーロ(カード割引後)だったので
          即買ったために
          他の予定が変わって、バレエ公演を逃したりしたが(笑)

          今年のイースターは太陽燦々、気温も優に20度を越えて
          久し振りにグラーフェネックまで、快適なドライブ。

          グラーフェネック城ではイースター・マーケットを開催していて
          家族連れも多く
          今日の本コンサート前のプレリュードは
          低地オーストリア州のジュニア・オーケストラの演奏だったので
          両親・兄弟・姉妹・祖父・祖母・友人等で
          ホールはごった返したに違いない。
          (私が到着した時に、ジュニア・オケのコンサートが終わったらしく
           家族連れで車で帰る人も結構いた)

          7月には野外音楽堂でのコンサートが中心になるが
          イースター・コンサートはさすがにまだホールの中。
          根性で取ったチケットなので
          舞台からはかなり離れていて、音響は良いはず。

          最初は私の大・大・大・大好きな
          リヒャルト・シュトラウスの「カプリッチオ」の間奏曲。
          ご存知、ホルンの妙なるソロが聴けるところ。

          このユース・オケのホルン・グループ
          半数が女性だ ♡
          トランペットにも女性が居るし
          金管の女性って、なんか、カッコいい(偏見)

          全体のメンバーの数から言うと
          ほとんど男女で半々くらいの比率で
          ほんの心持ち女性が多いくらい。

          ホルンのソロを吹いた女性ホルニスト(の卵)が巧かった。
          音はキレイでレガートも美しく
          欲を言えば、ちょっと平坦で
          ニュアンスとか色気に欠けているけれど
          まだまだ、これからの人材だし(何せユース・オーケストラである!)

          ユース・オーケストラとは言え
          ヨーロッパ連合内の国からの
          音楽大学(これはヨーロッパでは職業訓練校!)の学生が
          オーディションを受けて作っているオーケストラなので
          シロウトではない。
          (ユース・オケはたぶん、ヨーロッパ内では
           グスタフ・マーラー・ユーゲントが最高峰だろうが
           このヨーロピアン・ユニオン・ユースも頑張っている)

          ミヒャエル・シャーデ登場。
          リヒャルト・シュトラウスのオーケストラ伴奏のリート。
          やっぱり全盛期に比べると、声の響き方が違って来たなぁ。
          もともと声量むちゃくちゃある、というタイプではなかったが
          声が細くなって来た、というか、痩せてきた?感じ。

          でも、この人、本当にとことんテノールなので
          実にテノールっぽい声は健在。
          多少、張り上げているような印象で、ちょっとキツイ。
          必死に声を出している感が強すぎて
          リヒャルト・シュトラウスの輝くような色気が少なくなってる。
          ただ、さすがベテランなので
          聴かせどころはしっかり押さえてくる感じ。

          で・・・
          もちろん一曲ごとの拍手が・・・
          良いんですけど
          ここに来ている聴衆の90%くらいは
          ドイツ・リートの夕べとか行った事がない人たち。
          一部、しっかり拍手せず呆れている人たちも居る。
          たぶん、私みたいに、歌われた全曲、知ってます、という人もいる。
          様々な人たちが集うのもコンサートというものなので
          もう、リートごとの拍手に関しては、私は何も言わない。

          アンコールに同じくリヒャルト・シュトラウスの
          Ich liebe dich を歌ったけれど
          この曲、ピアノ伴奏でしか聴いた事がなかったので
          オーケストラ伴奏だと、かなり違って聴こえるので
          途中まで、気がつかなかった私は、かなりのアホである。

          後半、ブルックナーの交響曲4番。
          ユース・オーケストラの「一生懸命感」がスゴイ。

          もちろん弦は大編成で
          全員、親の仇をここで打つ!みたいな悲壮感で
          すごい勢いで揃ったボウイングしてくるし
          身体の動かし方も、振付してる人が居るのか?と
          思わせるほどに揃っていて
          なんだか音楽を聴いてるというよりは
          団体戦の体操競技を見ているような気分。
          (あ〜、失礼だったらごめんなさい)

          この名曲は名だたるオーケストラの
          名指揮者であちこちで聴いているだけに
          どうしても粗さとか
          表面的な元気さだけが
          ユース・オーケストラだと目立ってしまうのは仕方がない。

          でも、その体操競技的な元気さが良いところでもある。
          あまり哲学的に構えなくても
          音楽として純粋に楽しめる。
          青春映画っぽく楽しめる(そんな楽しみ方でごめんなさい)。
          多少のカウントのズレも
          あ〜、頑張ったんだなぁ、と思わせる。
          プロなら、うま〜く誤魔化すようなところだが。

          第1楽章演奏直後に
          誰かがブラボーと叫んで
          フライングの拍手が盛大に出たけれど
          第2楽章の後は静まって
          (2人ほど拍手し出したが、空気読んで止めた)
          あの華やかな第3楽章の後は
          フライング拍手はなくなった。

          でも、演奏途中で、サイレントにしていた携帯電話の
          低い音でのブーブーブーというのが
          かなり大きく聞こえて来たし
          (サイレントにしていても
           バイブレーションはかなり大きな音が出ます!(怒))
          更に、あの懐かしのノキアの名曲が
          チャイムっぽく編曲されていたものの
          ピアニッシモの後のゲネラル・パウゼで
          会場中に響き渡ったのは、ちょっと許せん・・・(超怒)
          あれは、はっきり言って
          一生懸命演奏している舞台の若い音楽家たちに失礼だ。

          アンコールに、たぶん、ワーグナーの「パルシファル」から
          (すみません、ワーグナー聴き込んでない・・・)
          その後、指揮者が退場してから
          華やかにオーケストラだけでジャズで盛り上げて
          若いって良いなぁ
          ブルックナーの後でもワーグナーの後でも
          体力余ってる・・・(笑)

          外に出てみれば
          庭ではイースター・ファイアー 🔥

          毎年だけど
          季節の変わり目
          またこれから緑が元気一杯に出て来て
          生命力溢れた春と夏が来て
          暗くて寒い冬が終わる喜びの季節。

          マンネリと言えばそうなんだけど
          それ言ったら、自然だって、壮大なマンネリだよね?
          ・・・とか余計な事を考えてしまう私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          グスタフ・マーラー・ユース・オーケストラ + ジョナサン・ノット

          0
            Musikverein Großer Saal 2019年3月16日 19時30分〜21時20分

            Gustav Mahler Jungendorchester
            Damen des Singvereins der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
            Wiener Sängerknaben
            指揮 Jonathan Nott
            アルト Elena Zhidkova

            Gustav Mahler (1860-1911)
             Symphonie Nr. 3 d-Moll

            午後のウィーン・フィルの定期公演は
            昨日の夜と同じプログラム。
            プロコフィエフは流れが良くなっていたし
            マーラーの交響曲1番は、やっぱり巧い。
            バレンボイムって時々、不要に熱くなる人のような気がするが
            それが音楽性というものなのだろう、たぶん。

            夜は同じ会場でグスタフ・マーラー・ユース・オーケストラと
            ジョナサン・ノットでマーラーの交響曲3番。
            わはは、マーラー祭りである。ライブで1番と3番を1日で聴くとはね(笑)

            国立オペラ座ではノイマイヤーのバレエ、アルミードの館の再演で
            チケット持っていて、すごく迷ったのだが
            マーラーの交響曲3番は滅多に演奏されないし
            アルミードの館は、あと数回上演される予定。

            という事でマーラーの交響曲3番。
            バルコン・ロジェに堂々と釣鐘が置いてあるし
            舞台は拡張されているので
            オーケストラ編成が大きいのだろうと思う。
            (超貧民席なので舞台は見えません)

            うははは、音が若い。
            もちろんオーケストラ編成も大きいし
            ユース・オーケストラという前提条件を思い込みしている事もあるが
            みんな、マジメで真剣で手抜きがなくて
            躍動感に満ちた若々しい音が聴こえてくる。

            またジョナサン・ノットが巧くオーケストラを操っていて
            そりゃ、指揮者にしてみれば
            技術的な問題はないし(全員、音楽大学の才能あるプロ志望のエリート学生)
            指示にはきっと素直に従ってくれるだろうし
            逆らうメンバーもいないだろうし(たぶん)
            自分の音楽を演奏させるには打って付けだろう。

            エッジの効いた鋭いダイナミックでのアタック。
            キリリと締まって小気味良い音がする。

            この曲が作曲されたアッター湖ほとりの作曲小屋に行った事があるが
            この第1楽章を聴いていると
            マーラーの目に映った自然って
            私が見た自然とは、全く違うんじゃないだろうか、と思う。

            ・・・というより、この第1楽章、何となく怖くありません?
            自然を描写した、というよりは
            その裏にある、おどろおどろしいモノが
            勢揃いして行進して来るようで
            いったいマーラーは、あの美しい湖畔で
            何を見ていたんだろう??? ← 私の感受性欠如が原因

            テンポも極限まで遅くしたりするのだが
            ノットの指揮で極限まで遅くされて
            分断されたようなパウゼが多いところでも
            ちゃんと曲そのものが繋がっているように感じさせるのは見事。
            音量も最小から最大までダイナミックに使って
            ドラマチックに、おどろおどろしさを描き出す。

            でも第2楽章はカワイイの ♡
            第1楽章も、バイオリンのソロとか
            エッジの鋭いドラマチックな部分と対照的に
            メロディックでキッチュなところに関しては
            ノットは存分に、本当にキッチュに歌わせてくるので
            その差に身悶えしてしまう。

            第4楽章のアルト・ソロが・・・何という美声!!!
            声量あって、声が延びて
            身体全体で声が出るタイプらしく、声の方向性も感じさせず
            出しゃばっていないのに、しっかり存在感はあるというアルト。

            途中でウィーン少年合唱団が入場。
            第5楽章のコーラスは
            一部、極限まで音量を絞って、すごく良かったんだけど
            惜しむらくは、あの超貧民席は声になるとバランスがものすごく悪い。
            ウィーン少年合唱団のソプラノ・パートが
            オルガンが音波を遮ったため、ほとんど聴こえて来なくて
            残念なバランスは、私の席が悪い。

            最終楽章は、この世の美しい音楽ベストテンというものがあったら
            間違いなく上位入賞する、という私のお気に入りの楽章で
            あ〜、もう、すみません、涙が出る。

            弦のアンサンブル(みんなマジメ)が見事で
            美しい音色を出しているし
            金管は多少のお疲れは見えて来てはいるけれど
            それでも頑張ったし
            この、しつこく、しつこく、しつこく
            盛り上げて盛り上げて盛り上げて、という
            ブルックナー顔負けのしつこさというのは、ある意味、麻薬的魅力。

            今まであまりジョナサン・ノットって意識していなかったけれど
            (というより、何となく現代音楽得意な指揮者ってイメージだった)
            すごく良いじゃないの。
            マーラーの音楽をしっかり理解して
            自分の音楽を、ユース・オーケストラにばっちり伝える能力もある。
            多少、縦の線がズレても
            えいっ!と力で押してしまう大胆さもあって
            すごく魅力的。

            このオーケストラのメンバーは
            ヨーロッパ中からの精鋭ばかりで
            技術的には全く難点はないし
            (ヘタなオケのメンバーより巧いかも、と言ったらドヤされそうだが)
            みんな真剣で(そりゃ就職がかかっている!)
            音楽に対して真摯で
            演奏に手抜きがなくて、素晴らしい。

            マーラーの交響曲3番って、ともかく長いから
            演奏している方の疲労も半端じゃないと思うし
            聴いている方だって、真剣に聴くと、これはかなり消耗する。
            (特に最後は涙ボロボロで聴くから、というか、それ、私だけかも)

            マーラーの緩徐楽章に、私は割に弱いのだ。
            キッチュと言うなら言え、キッチュで何が悪い(開き直り)

            このオーケストラ、今回の演奏旅行は
            ポルトガルとスペインを廻って
            今日のウィーンが最終公演となる。
            きっと、みんな、打ち上げするんだろうなぁ。
            演奏旅行の間に芽生えた恋とか(以下省略)

            なんて、ついついロマンティックな妄想をしてしまうのも
            マーラーの3番の最終楽章がなせる技だろうと
            勝手に解釈している私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            Junge Künste Orchester Wien

            0
              MuTh - Konzertsaal der Wiener Sängerknaben 2019年2月28日 19時30分〜22時10分

              Junge Künste Orchester Wien
              指揮 Tobias Treitner
              バイオリン Moritz Engelich
              チェロ Theresa Strasser
              ピアノ Nazanin Aghakhani
              リコーダー Moritz Reifner
              バリトン Anton Puscha

              Ludwig van Beethoven (1770-1827)
               Ouvertüre zu Coriolan, op. 62

              Anton Bruckner (1824-1896)
               Marsch in d-Moll WAB 96
               Drei Orchesterstücke WAB 97

              Tobias Treitner (*2000)
               Adagio für Cello- und Klavier-Solo und Orchester (2019)
               Klaviertrio „De Vita“ (2018)
               Konzert für Altblockflöte und Orchester (2018)
               Orpheus in der Unterwelt - Orchesterlied (2017/18)

              Franz Schubert (1797-1828)
               Sinfonie Nr 7 in h-Moll „Unvollendete“, D 759

              ウィーン少年合唱団のコンサート・ホール MuTh で
              ウィーン音楽学校の若い生徒たちのコンサート。

              こういうコンサート、基本的に私は行かないのだが
              大学の同級生出演という事で
              かなり早い時期にチケットを買って行った。

              指揮と作曲は18歳のビオラ奏者で
              現在、ウィーン音楽大学入学準備クラス在籍中。

              音楽学校の先生が登場してスピーチ。
              このビオラ奏者は、先生のところに来て
              僕の作品を演奏するためのオーケストラを設立したい
              ・・・と言って、2018年に本当にオーケストラを作ってしまったとの事。
              オーケストラは16歳から20歳までの音楽学校の生徒たち。

              先生曰く
              すごい才能の持ち主で
              その作品は感受性に満ちていて
              いったい、このテルツ・クヴァルトの和声で
              作曲家は何を意図したんだろう、と
              時々、夜中に飛び起きて分析したりしていた、と言う。

              ホールは満杯だが
              だいたい先生のスピーチの呼びかけが
              出演者の、お父さま、お母さま、ご兄弟、ご姉妹の皆さま
              お祖母さま、お祖父さま、その他の親戚の皆さま
              出演者のご友人の皆さま、関係者の皆さま
              ・・・である事からして
              これはまさに内輪のコンサートである事がよくわかる。

              さて、たぶん、そういう内輪のコンサートの来場者の中で
              私はかなり特別な位置にいるし
              (音楽的に云々とは言わない。音楽学生の親戚筋は音楽のプロも多いはず)
              しかも、バレエだったら2回
              コンツェルトハウスなら天井桟敷のチケット買ってもお釣りが来るチケットを
              自腹を切って買っているので
              正直な自分の印象を、自分だけのために・・・

              ・・・書いてみたら
              あまりに正直過ぎる感想になってしまって
              読者の皆さまにお目にかけるようなモノではなくなってしまったので
              このコンサートの印象記は自分だけに留めておく。

              一つだけ書くとすれば
              ウィーンって・・・ 緩いわ、緩すぎる。

              まぁ、そこが良いところではあるのだろうが(笑)
              あまりの緩さに、なま温かく見守る、という気分でもないし。

              という訳で、記録は未発表という事で
              お許し下さいませ(お辞儀)

              ランキングのリンクは貼っておきますので
              気が向いたら1クリックをお恵み下さい。



              ウィーン・コンサート・フェライン + フィリップ・モラール

              0
                Musikverein großer Saal 2018年12月17日 19時30分〜21時40分

                Wiener Concert-Verein
                指揮 Philippe Morard
                バイオリン Renaud Capuçon

                Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                 Symphonie D-Cur KV 385 „Haffner-Symphonie“ (1782)
                Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                 Konzert für Violine und Orchester e-Moll op. 64 (1844)
                Antonín Dvořák (1841-1904)
                 Romanze für Violine und Orchester f-Moll op. 11
                Franz Schubert (1797-1828)
                 Symphonie Nr. 3 D-Dur D 200

                今年のオーケストラ・コンサートは
                昨日の3連発で終わり・・・の筈だったのだが
                友人から誘われて(友人の友人が行けなくなったとかで)
                またもや楽友協会に行って来た。

                しかも、いつもの超貧民席ではない。
                かなりカテゴリーの上の方で、音響も抜群、舞台も見える。
                行けなくなった友人の友人には同情するが
                その分、しっかり聴いて来た(笑)

                しっかり聴いたので、しっかり印象も正直に書いちゃう。

                この室内オーケストラは
                ウィーン交響楽団のメンバーで構成されていて
                今回もヨーロッパ演奏旅行で、昨日はスイスでコンサートして帰ったばかり。
                オーケストラのウエブ・サイトは ここ
                指揮者はスイス出身でサイトは こちら
                サイトに出ている写真と、後ろから見る印象がかなり違うが
                まぁ、人の見た目について書くのは止めよう。
                (と言いつつ、しょっちゅう書いてますが f^_^;)

                モーツァルトのハフナー交響曲
                出だしでテンポ合わず、不安定でフニャフニャして
                えええ、何これ、シロウトじゃあるまいし・・・とか
                ついつい偉そうな事を考えてしまったが
                途中から流石にプロで、演奏も落ち着いて来た。

                室内オーケストラって、楽友協会の音響に良く合う。
                ブラームス時代に建てられたホールだから
                ウィーン・クラシックを室内オーケストラで演奏するには
                理想的なホールなんだなぁ、とつくづく思う。

                モーツァルト爆睡体質だが
                最近、睡眠時間も長いので(冬休みだし(笑))
                モーツァルトって基本、楽しい音楽だし
                ・・・はい、以下省略。

                メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲は
                ルノー・カピュソン登場。
                名曲アワーで、これも楽しい。

                第2楽章はバイオリンがよく歌っていたけれど
                あのテンポの第3楽章は流行なのかしら。
                ともかく速い、むちゃくちゃ速い速度でガンガン弾くので
                パッセージがオーケストラと合わず
                最後で無理やり合わせました感が強い。
                時間制限があるワケじゃないし(それともあるのか?)
                サーカスじゃなくて、音楽が聴きたかったなぁ。

                後半のドボルジャークは、すごく良かった。
                オーケストラもバイオリンも、とてもカンタービレに歌う曲で
                バイオリンとオーケストラの息がぴったり合って
                小品ながら、緻密に仕上がっていて
                これが今日、一番良かったかもしれない。

                シューベルトの交響曲3番。
                これ、ナマで聴く事はあまりない(ような気がする)
                18歳の時の習作ではあるけれど
                シューベルトらしい和声があちこちに見えて
                モチーフの処理の仕方も巧み。
                室内オーケストラ+ウィーン・クラシックの
                楽友協会での音響の良い部分が聴けた。

                ただ、このオーケストラ、ちょっとアンサンブルが甘い。
                それとも、私の今回の席が舞台から離れた場所で
                音響が違うのかもしれないが
                細かい部分のパッセージの潰れがあったり
                微妙なズレも時々ある。

                第一バイオリン、巧いんだけど
                音質がかなり金属的で甲高い。
                木管は控えめ過ぎで、音が飛んで来ない。

                それともリハーサルの時間が足りなかったのか
                過酷な予定の演奏旅行から戻ってお疲れだったのか

                アンコールに「フィガロの結婚序曲」が演奏されたのだが
                あれ?
                あれあれあれ?
                こういう超高速でアクセントの強い演奏って
                クルレンツィスとムジカエテルナの演奏そっくり・・・

                ただ、クルレンツィスとムジカエテルナの演奏の方が
                精密度はずっと高くて
                それだけに、アンサンブルの粗さが目立ってしまった。
                これもリハーサル不足なのかしら。

                指揮者はよく動いてキューを出しているけれど
                オーケストラのまとめ方や独自の解釈について
                個性が強いというタイプではないのかも。

                まぁ、どシロウトが何言うか、と言われれば
                反論は何もございませんが。

                これで本当にオーケストラ・コンサートは終わり。
                毎日のようなコンサート通いも
                ちょっと休憩。

                ただ、昨日書いた通り
                オペラもバレエもあるので
                2019年になる前に
                まだ数回はよろしくお付き合い下さい。

                毎年懲りない私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さいませ。


                ヴィーナー・アカデミー管弦楽団 + ハーゼルベック

                0
                  Musikverein Großer Saal 2018年11月4日 19時30分〜21時30分

                  Orchester Wiener Akademie
                  Wiener Singakademie
                  指揮 Martin Haselböck
                  ソプラノ Sumi Hwang
                  アルト Stephanie Houtzeel
                  テノール Steve Davislim
                  バス Florian Boesch

                  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Ouvertüre „Die Weihe des Hauses“, op. 124
                   Tremate, empi, tremate. Terzett mit Begleitung des Orchesters, op. 116
                   Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

                  古楽器を使うピリオド奏法のオーケストラのトップの一つ
                  ハーゼルベックの率いるヴィーナー・アカデミー管弦楽団。

                  私のブログに滅多に登場しないのは
                  なかなか行けるチャンスがないからであって
                  ピリオド奏法や古典的な演奏が嫌いだから、という訳ではない。
                  (だってバレエやモダン・オーケストラ、現代音楽で
                   既にカレンダーはいつも満杯状態である)
                  コンツェントゥス・ムジクスだって時々は行っていた。
                  アーノンクール亡き後は行ってないけど。

                  今回のコンサートでまず目が行ったのが
                  歌手陣である。
                  うっふっふ、私の好きな男性歌手が2人!!!

                  コンサート前に、大学の教授が
                  ベートーベンについての解説を行う、というのも魅力的。
                  (この教授のベートーベンの講義、行きたかったのだが
                   他の授業とどうしても重なってしまうので、泣く泣く諦めた)

                  さて、ベートーベンの交響曲9番の初演だが
                  今はなきケルントナー劇場で
                  献堂式序曲(とウィキでは訳されていた)と
                  ミサ・ソレニムスからの曲と共に初演された。

                  第2回目のレドゥーテンザールでの演奏の際に一緒に歌われた
                  作品番号116番は
                  ウィキでは「不信心な者よ、おののけ」と訳されているが
                  歌詞から想像すると
                  バスの奥さんのソプラノがテノールと本気の浮気して
                  別れ話をしているようにしか思えないのだが・・・

                  この3重唱が面白くて
                  韓国出身のソプラノの声が非常に強くて素晴らしい。
                  ベッシュの厚みのある低いバリトンは
                  オーケストラに埋もれそうな音域ではあったが
                  裏切られた夫(かどうかは不明)の怒りをワイルドに表現。
                  ダヴィスリムのテノールは、昨今、ますます巧くなった。

                  さてしかし、メインはベートーベンの交響曲9番である。
                  色々な意味で、ここ数年、この交響曲を思い起こすだけで
                  蕁麻疹が出そうなアレルギーがあった。

                  昨年から、私は気楽な引退老人になったのだが
                  アレルギーが治るまでに、結構な時間がかかって
                  たぶん、まだ完璧に治ったとは言えないような気もする。

                  それに、この曲、最終楽章で、だいたい、どの演奏を聴いても
                  バスの出だしは大音量でないといけないというので
                  何だか無理っぽい歌手も多かったし
                  テノールのソロが息絶え絶えだったり
                  ソプラノの高音が叫び声のヒステリーになったり
                  コーラスのソプラノもついでに全員、集団ヒステリーと化したり
                  まぁ、もちろん皆さま、世界的に有名な歌手と合唱団がほとんどなので
                  良い演奏ではあるのだろうが

                  ソプラノの絶叫、苦手なんですワタシ。

                  さて、このオーケストラは古楽器オーケストラである。
                  奏法もピリオド奏法で、ノンビブラートである。
                  よって、出てくる音がモダン・オーケストラとは違う。

                  今や情報過多になって、何でも聴いている聴衆が
                  どんどん要求水準を上げて
                  目新しい音楽体験を血なまこになって探すものだから
                  色々と奇抜な事をする人たちが現れてくるし
                  現代音楽なんて、その最たるものではあるのだが

                  古楽器オーケストラの響きも
                  かなり変わった響きで、新しい発見が多い。

                  もちろん、ピリオド奏法、初めてではないのだが
                  曲の構成がはっきり見えるし
                  時々、思いがけない音響があったりして気が抜けない。
                  (パーカッションが足音に聴こえたりする)

                  問題の?最終楽章だが
                  あああああっ、すごく無理のない声・・・

                  バスの出だしも美しく
                  テノールのソロも美しく
                  ソプラノも神経に触らず
                  コーラスのソプラノも充分に高音に余裕がある。

                  ううう、古楽器オーケストラで
                  ピッチが20ヘルツくらい違うだけで(推測値)
                  こんなに印象が変わるんだわ・・・

                  何だか思いがけなく感激してしまった。
                  もちろん、今回は張り切って
                  割に高い席を購入した、という理由もある。
                  (だって歌が入るから、オーケストラの後ろは避けたかったんだもん)
                  やっぱり、高い席の音響は良い。
                  いやもう、実に良い。特にソロとコーラスの声が最高。

                  だからと言って
                  いつも高い席を買うには
                  年金がちょっと、いや、だいぶ足りない私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  いや、アカデミー、ちょっと再発見って感じ。
                  実は数年前のリスト・イヤーの時に
                  このオーケストラで、リストの聖エリザベートのオラトリオを聴いて
                  バケツのようなパーカッションに耐えられずに出て来た記憶が・・・
                  良い悪いの判断はともかく
                  古楽器って、思いがけない音もしますよね(笑)


                  ホーフムジーク・カペレ + ムーティ

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2018年10月21日 11時〜12時50分

                    Wiener Hofmusikkapelle
                    指揮 Riccardo Muti
                    ソプラノ Genia Kühmeier
                    アルト Daniela Pini
                    テノール Werner Güra
                    バス Adrian Eröd

                    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                     Symphonie C-Dur, KV 338
                    Nicola Porpora (1686-1768)
                     Salve Regina für Alt, Streicher und Basso cntinuo F-Dur
                    Antonio Salieri (1750-1825)
                     Magnifcat für vierstimmigen Chor und Orchester C-Dur
                    Franz Schubert (1797-1828)
                     Messe G-Dur, D 167 für Soli (Sopran, Tenor, Bass),
                     vierstimmigen Chor, Orchester und Orgel

                    ホーフムジーク・カペレという比較的、地味に見える名前がついている
                    このアンサンブルのメンバーはウィーン・フィルのメンバーである。
                    で、合唱団は、かの有名なウィーン少年合唱団である。

                    通常は日曜日の9時15分からホーフブルク宮殿のチャペルで
                    ミサをやっているのだが
                    年に数回(1回だけかも)ホーフブルクのミサはオルガンに任せ
                    (よって、この日のホーフブルク・チャペルのミサのチケットは安い(笑))
                    楽友協会でコンサートを行う。

                    プログラム見てお分かりの通り
                    レパートリーは宗教曲が中心。
                    (他の曲もいくらでも演奏できるだろうが
                     ヨハン・シュトラウスのワルツとか演奏するのだったが
                     アンサンブルの名称が変化する)

                    コンサート・マスターはホーネックさん ♡

                    最初は宗教曲ではなくモーツァルトの交響曲第34番ハ長調。
                    苦手なモーツァルトなのに

                    あああああ、何という美しさ・・・
                    バイオリンの透明感と絶妙なアンサンブルの
                    解像度は高いのに、空気に溶けるような高雅さ。
                    司教のため、というよりは
                    一般的当時の特権階級の趣味の良さに沿って
                    中期のモーツァルトが(24歳)円熟した技術を使って
                    途中の転調が、モーツァルトらしさ満載で

                    どの和音を通じて、どうなって転調しているのか
                    分析したくて分析したくて・・・
                    (まだ全然わかっていなくて、普通の音楽学生みたいに
                     自動的にサブドミナントとかダブル・ドミナントとか
                     全然出て来ないんです。もちろん、自分がアホだから(涙))

                    モーツァルト聴くと自動的に熟睡、という普段の症状も忘れ
                    トニカ・ドミナント、あっ、次の和声は一体何だ
                    そこの転調、どうやった・・・なんて
                    天上の響きの音楽を聴きながら、頭の中で考えているのが
                    何となく悲しい・・・

                    この段階を越えると、少しは音楽を理解できるようになるんだろうか???

                    次の曲はニコラ・ポルポラの作品。
                    イタリア後期バロックの作曲家で
                    ナポリ、ローマ、ヴェネツィア、ドレスデン、ウィーンからナポリに戻る。
                    ウィキで調べたら、ナポリは当時スペイン領。
                    あ〜、それで神聖ローマ帝国の皇帝カール6世とも関係があったのか。
                    ハイドンもポルポラに師事していたらしい。

                    サルヴェ・レジーナはアルトのソロが入る。
                    (が、多分これ、もともとは男声のカストラート用だろう。
                     カトリック教会のアンティフォナの一つだし)

                    アルトは当初、ベルナーダ・フィンクが予定されていたが
                    ジャンプ・インでダニエラ・ピニ。

                    メゾ・ソプラノらしいけれど
                    いや、低い声が厚めの美声で素晴らしい。
                    声は前に飛ぶタイプらしく
                    超貧民席で舞台の後ろだと音響はあまり良くなかったと思うけれど
                    それでも声の質の良さは充分に伝わって来る。

                    後半はサリエリのマニフィカト。
                    サリエリって、モーツァルトに比べて
                    ついつい軽く見られがちだが
                    当時の作曲技法に基づいて、とても美しい曲を書いたんだなぁ。

                    いやムーティが指揮台に立つと
                    ともかく、何でもかんでも、その美しさが際立つ。
                    何なんだろう、この美学。
                    音楽性? センスの良さ? 経験の差?
                    どの音楽も、徹底的に美しく提示してくる指揮者の音楽は
                    通俗的な言葉で悪いけれど、本当に天国的。

                    最後はフランツ・シューベルトのミサ。
                    あああああ、もう、完璧な美しさ。
                    ソプラノのキューマイヤーの澄んだ高音も素晴らしい。
                    エレードのバスも、とてもはっきりと聴こえて来た。
                    途中で寝落ちしていたのかもしれないが(すみません)
                    ギューラのテノールは、あまり聴こえて来なかったなぁ。

                    ウィーン少年合唱団のコーラスも良い。
                    もともと皇帝マキシミリアンが宗教曲のために作った合唱団だから
                    本来のレパートリーの一つになるわけで、素晴らしい響き。

                    日曜日の午前中から
                    宗教曲苦手なのに、カトリックのミサと同じ宗教曲聴いて
                    グッタリするかと思っていたのだが
                    小2時間、ともかく、徹底的な美の世界に連れて行かれて
                    至福の時間だった。

                    レコードも CD もラジオも何もない時代に
                    こんなに美しい音楽をミサで聴けるんだったら
                    カトリック教会の意義ってスゴイよなぁ・・・と
                    関係ない事をチラチラ考えてしまった私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    ヨーロピアン・ユニオン・ユース・オーケストラ + ノセダ

                    0
                      Schloss Grafenegg Wolkenturm 2018年8月23日 19時30分〜21時50分

                      European Union Youth Orchestra
                      ピアノ Rudolf Buchbinder
                      指揮 Gianandrea Noseda

                      Edvard Grieg (1843-1907)
                       Konzert für Klavier und Orchester a-Moll op. 16 (1868)
                      Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
                       Symphonie Nr. 5 e-Moll op. 64 (1888)

                      ヨーロッパ・ユニオン・ユース・オーケストラの
                      グラーフェネックでの最終公演は
                      指揮者にジャナンドレア・ノセダを迎え
                      ピアノはグラーフェネック音楽祭の芸術監督で
                      いつも花束持って、美人のソリストとほっぺにチューしている
                      ルドルフ・ブッフビンダー。

                      まだまだ暑いので、野外音楽堂でのコンサートである。
                      この間は、音響悪くない・・・と思っていたけれど
                      席の位置のせいか
                      あるいは風向きなのか
                      何だか今日は音が飛んで来ない感じがする。

                      しかも雑音がものすごく気になる。
                      外のオートバイの爆音、時々飛ぶプライベートな飛行機の音に加えて
                      なにせこの音楽祭、芝生チケットというものがあって
                      ピクニック気分で来られるので
                      今日は子供二人が、向こうの芝生の上を
                      コンサートの最中、駆けずり回って
                      時々、奇声をあげている・・・(絶句)← 親はコンサートを聴いているらしい。

                      グリーグのピアノ協奏曲と言ったら
                      名曲中の名曲で、誰でも知っている。

                      ブッフビンダーは71歳とは言え、現役のバリバリで
                      骨太で華麗なピアノの音なんだけど
                      風向きのせいか、席の位置のせいかはわからないが
                      何だか、オーケストラがものすごく不安定に聴こえてくる。
                      あんな難曲を、安定した手のポジションでよく弾くなぁ、と
                      感心して見ていたのだが
                      ミスタッチとは言わないけれど、一部に当たり損ねがあったり
                      いや、でも、もしかしたら、そういう曲なのか(←私のうろ覚えかも)

                      このフェスティバルに来ている人は
                      基本的には全員ブッフビンダーを知っていて
                      多かれ少なかれファンなので

                      何と、何と、何と
                      いつも絶対にアンコールしないブッフビンダーが
                      アンコールを2曲。

                      しかも最初のアンコールが
                      ヨハン・シュトラウスのパスティッチオ!!!!

                      これ、確か最後に聴いたのが
                      プレートルとウィーン交響楽団の最後のコンサートの時だった。
                      洒脱でヴィルトゥオーゾ的要素が散りばめられていて
                      なのに、人を脅かすようなものではなくて
                      あくまでもウィーン風に、軽くチャーミングに
                      ドイツ語で言うなら、とことんゲミュートリッヒ。

                      いやもう、こういうモノを弾かせたら
                      ブッフビンダーに敵うピアニストはいないだろう。

                      これ聴いたら、グリーグなんて別にどうでも(失礼!)と思っちゃったけれど
                      何と、その後に、もう1曲、バッハを演奏。
                      右手と左手がずっと交差している面白い曲で
                      これはクラシック的にバロック的に
                      あくまでも正確で端正で、唸ったわ、私。
                      ブッフビンダー、オーケストラとの共演じゃなくて
                      リサイタルやったら、また聴きに行かなくちゃ・・・

                      後半のチャイコフスキーの交響曲5番。
                      これも名曲で、みんな知ってる・・・・けれど

                      私の体調か、席の位置か、風向きか
                      ともかくわからんのだが
                      やっぱりオーケストラが不安定に聴こえてくる。

                      ノセダの指揮を見ていると
                      とても歌わせるイタリア人だなぁ、とは思うのだが
                      時々、リズムと指揮の動きが一致しなくて
                      (いや、それはそれで、そういう指揮法なのだろうが)
                      ちょっと船酔いみたいにクラクラくる。

                      別に私の体調、悪くない筈なんだけど
                      でも、もしかしたら
                      夏休みの宿題を大いにサボっているのが原因かも・・・

                      将来有望な若いメンバーたちのユース・オーケストラなので
                      技術的にどうのこうの、というのはなかったんだけど
                      いまいち、乗り切れなかったのは
                      自分が悪い。

                      これ、個人的メモであって
                      音楽批評でも何でもないので
                      ウソを書くわけにいかないので・・・
                      すみません、読者の方々はお目汚しですのでご放念下さい。

                      今週は木・金・土・日と連続で
                      往復約140キロのドライブをする予定の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      この暑さも今日が最後らしい。
                      ザルツブルク郊外では豪雨で道路が閉鎖されて孤立地帯が出来たり
                      何だか、本当に変な気候。

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