トーンキュンストラー + リッカルド・フリッツァ

0
    2024年3月2日 19時30分〜21時35分

    Musikverein - Großer Saal
    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
    指揮 Riccardo Frizza
    バイオリン Sergei Dogadin

    Michail Glinka (1804-1857)
     Ouvertüre zur Oper
     „Ruslan und Ludmilla“ (1842)

    Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
     Konzert für Violine und Orchester
     Nr. 1 a-Moll op. 77 (1947/48)

    Giuseppe Martucci (1856-1909)
     Symphonie Nr. 1 d-Moll op. 75

    楽友協会でのトーンキュンストラーのコンサートだが
    何故にこんなに満杯?

    立見席まで一杯で
    いったい何故だ?と
    ホールの係と頭を捻っていたのだが

    よくわからん・・・

    指揮者がむちゃくちゃ人気とか
    バイオリニストが
    自分のファンを大量に招待したとか
    (グラーツ音大や MUK で勉強していたらしい)

    まさかグリンカと
    ショスタコーヴィッチの例の気の滅入る
    バイオリン協奏曲1番と
    聞いた事のないイタリアの作曲家の
    マルトゥッチの交響曲1番の
    オーストリア初演を目指してホールに集まった
    ・・・とは考え難いし(失礼な(笑))

    指揮者のリッカルド・フリッツァは初聴き
    ・・・かと思ったら
    ウィーン劇場のプロダクションで
    2009年はドン・ジョバンニ
    2012年にホフマン物語
    2013年にヴェルディのアッティラで振っていた。
    (ウィーン劇場は修築中で
     ミュージアム・クォーターでオペラを上演しているけれど
     最近はチケットが高過ぎて行けない。すみません)

    バイオリニストのセルゲイ・ドガディンも
    グラーフェネック音楽祭で2回聴いている。

    さてグリンカのリュスランとリュドミラ序曲は
    たった5分ほどだし
    調子の良いドラマチックな曲なので楽しい。

    続けてのショスタコーヴィッチの
    バイオリン協奏曲1番。
    この間、テツラフのバイオリンで聴いたばかりなので
    私は聴き比べしたくて
    このコンサートのチケットを買ったのだ。

    何回聴いても、ともかく気が滅入る。
    果てしなく悲しむのが好きなロシア人が
    ダラダラと、果てしなく悲しむ第1楽章。

    当時の社会的状況とか戦争の話とか
    ショスタコーヴィッチの置かれた状況を
    頭に置かないと
    音楽だけで純粋に楽しむのは
    少なくとも私には絶対に無理。

    隣に座っている小さな女の子(母親が後ろに居る)
    めちゃくちゃ退屈してる・・・かわいそうに・・・
    (それでも静かに聴いているのは素晴らしい)

    第2楽章は、ナマで2回続けて聴いてみると
    ムツェンスク郡のマクベス夫人のテーマや
    ショスタコーヴィッチの例のサインの多用がわかる。
    それまでわからなかったんかい、とセルフツッコミ。

    このバイオリニスト
    音色のパレットが多彩で凄いな。

    その分、最初からビブラートたっぷりの
    非常にエモーショナルな演奏だが
    第2楽章の叩きつけるような表現って
    主観的な印象からすると
    ものすごく抑えられた怒りを感じる。

    いや、もちろん、このロシアのバイオリニストが
    昨今のロシアの状況に対して
    どうのこうの、というのは音楽とは関係ない事で
    (第一、この人、チャイコフスキー・コンクール優勝後
     ゲルギエフとのコンサートでオーストリア・デビューした)
    もしかしたらゴリゴリの親プー⚪︎ンかもしれないし
    そこらへんは考えても仕方がない。
    音楽からプレイヤーの政治的判断を読み取るのは不可能だから。

    第2楽章の激しさに続いて
    第3楽章のカデンツァの激しさには
    ちょっと息を飲む。

    って言うか
    このバイオリン、本当に音色のバリエーションが凄い。
    バイオリンって、あんな音まで出せるのか、と
    ひっくり返りたくなる位に多彩。

    アンコールも超絶技巧をふんだんに披露して
    ここでも音色の多彩さを充分に楽しませてくれた。

    技術が高いからこそ出来るのだろうが
    本人も、どういう音を出すかについての
    非常にしっかりしたイメージがありそうだ。

    さて後半のプログラムだが
    ジュゼッペ・マルトゥッチなんて初めて聞く。

    神童のピアニストとして活躍し
    指揮者としては
    ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」をイタリアで初演。
    イタリアの作曲家としては例外的に
    器楽曲を中心にドイツ音楽を出発点としたものを作り
    アルトゥーロ・トスカニーニがよく取り上げていたらしい。

    全体で演奏時間約40分で4楽章から成る。
    う〜ん 🤨
    微妙な曲だなぁ・・・
    あまり演奏されないのも納得する(すみません)

    確かに絶対音楽の系列ではあるのだが
    オーケストレーションが厚すぎて
    ワケのわからん倍音が不協和音っぽい響きを作るし

    モチーフが不明確で
    いや、モチーフあるんだろうけど
    展開が早過ぎて、リピートが少ないので
    詰め込み過ぎたお弁当の様相を示す。

    聴いている方にとっかかりを作らないまま
    どんどん音楽が流れるので
    掴みどころがない。

    第2楽章初めの
    叙情的なチェロのソロは美しいけれど
    これも、どんどんワケのわからないまま
    展開されていくので
    私のようなシロウトには
    曲の構造が見えて来ない。

    最終楽章では
    モチーフの繰り返しが
    やっと出現するけれど

    今度はモチーフの展開がよくわからん上
    最後に盛り上がって終わるか、と思ったら
    突然、第2楽章的なリリックなメロディが
    前後左右のバランスなく出現。

    すみません、よくわかりません・・・
    ちゃんと予習もしたんですけど
    何回聴いても
    頭に残らないのだ(ボケのせいもあるかも)

    歴史に残る曲って言うのは
    やっぱりそれなりの理由があるのかもしれない
    ・・・と
    作曲家には非常に失礼な事を考えてしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。

    人気ブログランキング
    人気ブログランキング

    トーンキュンストラー + トマーシュ・ネトピル

    0
      2024年1月28日 15時30分〜17時35分

      Musikverein - Großer Saal
      Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
      バイオリン Alena Baeva
      指揮 Tomáš Netopil

      Leoš Janáčk (1854-1928)
       Suite aus der Oper „Jenůfa“ (1894-1903/1915/2013)
       Bearbeitung: Manfred Honek und Tomás Ille

      Béla Bartók (1881-1945)
       Konzert für Violine und Orcherster Nr. 1 op. posth. (1907/08)

      Antonín Dvořák (1841-1904)
       Symphonie Nr. 6 D-Dur op. 60 (1880)

      トマーシュ・ネトピルも
      ワタクシ的には
      彗星の如く現れたアンファン・テリブル指揮者の
      1人だったのだが
      調べてみたら、今、48歳。

       なんか、自分の中のカレンダーが
       狂っているような気がする。
       (時の経つのが早過ぎる・・・)

      私がこの指揮者を
      ウィーンで初めて見たのは
      2013年4月30日

      10年前の写真が・・・
      (ちょっと絶句中・・・)

      その後も数回聴いていて
      それぞれに印象は違うけれど
      数年前までは「イケメン」って明記していた。
      いや、いまだってイケメンだけど(以下自粛)

      相変わらず激しい身体の動きで
      熱い指揮をする人だなぁ。
      チェコフィルの時には、
      もうちょっと冷静だった気がするが。

      プログラムにドボルジャークを持って来るのも
      いつも同じ。

      最初のヤナーチェックはノーコメント。
      オペラそのものは2回ほど鑑賞したけれど
      イェーヌファより
      コステルニチカに感情移入してしまった記憶しかない。
      こんな音楽だったっけ?という
      記憶力のなさはお許し下さい 🙇

      バルトークのバイオリン協奏曲1番。
      失恋した恋人に送って
      当の恋人は楽譜を無視したまま
      恋人の死後に発見されたという
      バルトークの若い時代の恋文みたいな曲。

      バイオリニストの
      アレーナ・パーエワが巧い、というか凄い

      バイオリンなんて私にとっては
      ワケわからない楽器なのだが

      すごい美人のロシア出身のバイオリニスト、38歳。
      衣装のセンスも抜群で
      ステージ・マナーも素晴らしく

      1783年制作のグアルネリから出る音色が
      力強く、澄んでいて
      うっとりする程の美しさ・・・(呆然)

      第一部のメロディ・ラインの切なさと美しさが
      感受性のない私にもズキズキ響くし
      第二部の早いパッセージのテクニックにも魅了される。

      アンコールで演奏したのが
      郷愁を誘うメロディの美しさと
      後半の超絶技巧の素晴らしい曲で

      調べてみたら
      Grazyna Bacewics (1909-1969) の
      Polish Caprice とのこと。

      まだまだ知らない作曲家の
      知らない曲が多くて
      人生、ワクワクする事が多い(笑)

      いや〜、ありがたい、ありがたい 🙏

      無伴奏バイオリン曲って
      バッハ以外にもたくさんあるじゃない(笑)
      こぞってバイオリニストが
      アンコールにバッハ弾くという現象も
      そろそろ流行遅れになって来ると嬉しい。

      ドボルジャークの交響曲6番。
      チェコっぽい郷愁のメロディがてんこ盛りの曲。
      のんびりしていて
      (スケルツォは激しいけど)
      ドボルジャークらしい
      泥臭さ満載で
      聴いていて楽しい。

      ネトピルは、ますますリキが入って
      ものすごく激しいダンスを繰り広げていて
      オーケストラのメンバーも
      それに応えて熱気の籠もった演奏なんだけど

      今一つ、どうしても解像度が低い。
      楽友協会の音響のせいもあるけど
      音がダンゴ状になって濁る部分が多い。

      もちろん、主観的な感じ方もあるし
      そういう音楽作りが好きな人も居るだろうが

      昨今の流行は
      キレが良くて、パートごとの解像度の高い
      透明感のある演奏傾向があって
      私の耳も、たぶん、そちら方向に慣れている。
      コンツェルトハウスだったら
      同じ演奏でも
      もう少しスッキリしていたかもしれない。

      20代、30代だった
      アンファン・テリブルも
      成長して行って
      頼もしい中年のオジサンになって行くのを見るのは
      嬉しいような悲しいような・・・

      あと20年もすると
      「巨匠」と呼ばれるようになる人も
      出て来るんだろうなぁ・・・
      まぁ、私がそれまで生きているかどうかは不明だが。

      とか言ってると
      高齢になっても
      杖でもつきつつ
      毎日、楽友協会に入り浸って

      この指揮者の若かった頃はね、とか
      喋りまくって顰蹙買う老人に
      なるかもしれない、と

      ちょっと自分で自分が怖い私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。

      人気ブログランキング
      人気ブログランキング

      まぁ、昔のこの指揮者は
      かっこよかったのに・・・とか
      今でも言いたい人は
      数人、居るんですけどね(爆笑)

      トーンキュンストラー + ヨン・ストルゴールズ

      0
        2023年12月17日 15時30分〜17時30分

        Musikverein - Großer Saal

        Tonkünstler Orchester Niederösterreich
        バイオリン Augustin Hadelich
        指揮 John Storgårds

        Quti Tarkiainen (*1985)
         „Midnight Sun Variations“ für Orchester (2019)

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 61 (1806)

        Carl Nielsen (1865-1931)
         Symphonie Nr. 5 op. 50 (1920-22)

        久し振りの楽友協会。
        トーンキュンストラーは、いつも
        14時45分から、学識者によるプレトークがあるので
        電気・ガス代高騰によって
        暖房できず、むちゃ寒い自宅を早めに出た。

        プレトークでは
        バイオリン・ソロのハデリッヒが
        昨今、あちこちで大活躍で
        トーンキュンストラーとは
        シーズン前に契約していたから出演できた
        ・・・という話と

        ニールセンは非常に難しく
        指揮者は水曜日に来て
        リハーサルを3回か4回しただけでの本番で
        今日が2回目のコンサートになるけれど
        2回目で良かったね・・・

        ・・・ってプレトークする人が
        そんなに今日のオーケストラを
        こき下ろしてどうする?(爆笑)

        プレトーク後のマチネの入りもかなり良くて
        トーンキュンストラーでこれだけ席が埋まるのは(以下省略)

        最初の11分ほどの曲
        オーストリアでの初演だが
        これが素晴らしかった❤️

        研ぎ澄まされた色彩感覚と
        うつろう時間の流れを
        そのまま音楽に写した印象で
        伝統的なトポイをかなり残していて
        オーケストレーションの技術も高い。

        聴いていて、風景が浮かぶようで面白い。
        「難しい」現代音楽、という偏見を
        気持ちよく一掃してくれるような11分だった。

        ベートーベンのバイオリン協奏曲での
        ハデリッヒのバイオリン・ソロには驚いた。
        以前聴いた時には
        内向的で派手さがない、という印象だったのに

        短期間で、こんなに音楽って変わるんかい

        とツッコミ入れたくなるほどに
        徹底的に音楽的な滑らかさの中に
        バイオリンの音色の多様さの引き出しが凄い。

        技術的に巧い、とかのレベルで聴くのではなく
        その、更に向こうの「音楽」そのものに
        否応なく引きずられて行く感じが快感。

        舞台経験の多さが良い方向に花開いたんだろうなぁ。
        ちゃんとアピールするところもして
        でも、あくまでも音楽が先に立っていて
        素直で嫌味のない実直な音楽なのに
        とことん美しいという、理想的な組み合わせかもしれない。

        ちょっとお茶目でジャジーなアンコールも
        聴衆には大ウケ。

        後半は楽しみにしていた
        ニールセンの交響曲5番。
        4番の不滅も好きだけど(ティンパニが(笑))
        5番の、ワケわからんのに
        戦争反対のメッセージが
        異様に伝わってきて
        胸が痛くなるところも好き。
        (まぁ、昨今の状況でこの曲を聴くと
         本当に胸が苦しくなってしまうのだが)

        プレトークの学者氏はこき下ろしていたけれど
        トーンキュンストラーって
        バリバリのプロだし
        下手なオーケストラだとは思わない。

        しっかりした構成での
        難しい曲だけど
        途中の拍子の違うパーカッションも
        第2楽章のプレストも
        ちゃんとプロの矜持でしっかり演奏していて
        聴きごたえは充分だった。

        欲を言うなら
        もう少しパートの解像度があって
        クリアに聴こえてくると良いなぁ。
        エネルギーには満ち溢れているけれど
        確かに、ちょっと力任せの演奏だったと言う印象はある。

        久し振りの楽友協会大ホールの
        豊かな残響でのオーケストラのコンサート❤️
        しかも、ちゃんと聴衆が詰まっているので
        残響の長さが丁度良い。

        残念ながら今年の楽友協会でのコンサートは
        これが最後になるけれど
        充実したプログラムで至極満足。

        17時30分ちょっと過ぎに終わってから
        飛び出して、メトロ映画館まで
        凄い勢いで歩いて
        18時からの Just Be There と言う
        バレエのリハーサル映画を鑑賞。
        淡々と描かれる作品成立の過程
        ダンサーと振付師の相剋。

        始まりも終わりもない映画ではあるけれど
        最後に
        「ウィーン国立バレエ団の監督が変わった時
         23名のダンサーは契約を切られた。
         この映画が
         ダンサーと言う立場の不安定さを考える
         一つの機会になって欲しい」
        と言う感じのクレジットが出て

        バレエ・カンパニーじゃないけれど
        私が仕事していた会社も
        トップの経営が変わった時には
        ミドル・クラス・マネージャーは
        全員、クビになった事を
        懐かしく思い出した私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。

        人気ブログランキング
        人気ブログランキング

        トーンキュンストラー管弦楽団 + 佐渡裕

        0
          2023年10月15日 15時30分〜17時10分

          Musikverein - Großer Saal

          Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
          指揮 Yutaka Sado

          Gustav Mahler (1860-1911)
           Symphonie Nr. 6 a-Moll „Tragische“

          マーラーの交響曲6番を聴くのは
          本当に久し振りだと思う。
          自分の個人メモの探索機能では
          そこまで細かい事を調べられなかったのだが

          最後に聴いたのが
          2019年5月の
          サンタ・チェチーリア国立アカデミーと
          パッパーノだったと思う。
          (それ以降は、5番が山ほどあって
           1番とか3番とか4番、7番も数回。
           9番も最近はライブでは聴いていない)

          というワケで
          チケットを購入して楽友協会に行ったのだが

          私の斜め前、視界にバッチリ入るところに
          演奏始まった途端に
          年配の男性が座って
          手でエア指揮を始めてしまって

          ・・・しかも合ってないので
          異様に気が散るんですけど
          (あああ、年配あるある)

          佐渡裕氏のエネルギーに満ち溢れた演奏は
          マーラーには非常に合っているとは思う。

          ただ、何というか
          まぁ、久し振りに聴いて
          耳逆らいとかもあるのだろうけれど
          全体的に粗い印象があって
          ともかく
          力任せに演奏している感じが拭えない。

          その分
          ワケのわからないエネルギーの塊が
          観客を直撃して来る。

          ほら、ワタシ、感受性ゼロだし
          何でもかんでも
          分析的に聴いてしまう、という
          悪いクセがあるからかもしれないけれど
          細かい部分での音の潰れとか
          (あくまでもシロウト耳です、ごめんなさい)

          あと、調性のある曲だと
          クラスター的な部分でも
          特にマーラーは
          そういうところに
          さりげなくモチーフを隠していたりするので
          演奏によっては
          モチーフの繋ぎで
          聴くための取っ掛かりがあるのだが

          今日の演奏だと
          時々、ゴチャっとした音の塊が響いて来て
          それはそれで
          印象としては、かなり不気味だったので
          マーラーのタイトル「悲劇的」に
          合っているのだろうとは思うが
          聴いていて
          かなり居心地が悪いのも事実。

          (でも、この曲は
           そういう「居心地の悪さ」が
           作曲家の意図だったりするのかもしれない。
           マーラーが聴衆のウケを考えて
           作曲しているとは
           どうしても思えないんですよね)

          オーケストラの音量を最大限に出して
          力一杯に演奏しているので
          ちょっと疲れるって言うのもあるけれど
          音量が大きいだけに
          ああいうエネルギーのある曲は
          聴衆にはウケるだろうなぁ。

          マーラーの研究書を読んでいた時に
          ライブでマーラーがよく演奏される理由の一つに
          演奏後に必ずブラボーがあるから
          って言うのがあったのだが

          さもありなん・・・(勝手に納得)

          今日の演奏を聴いていて
          カウベルの鳴り方が
          ものすごくオーストリアっぽいというか
          ワタシ好み(笑)というか

          ああ、やっぱりカウベルのある
          オーストリアのオーケストラなんだなぁ、と
          ヘンなところで感心していた私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。

          人気ブログランキング
          人気ブログランキング

          トーンキュンストラー + タビタ・バーグルンド

          0
            2023年9月1日 19時〜21時10分

            Schloss Grafenegg - Wolkenturm

            Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
            バイオリン Sergei Dogadin
            指揮 Tabita Berglund

            Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
             Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 35 (1878)

            Sergej Prokofjew (1891-1953)
             Suite aus dem Ballett «Romeo und Julia» (1935)
             (Zusammenstellung aus den drei Suiten.
             64b, 64c und 101: Tabita Berglund)
              Die Montagues und Capulets. Allegro pesante
              Julia als junges Mädchen. Vivace
              Szene. Allegretto
              Tanz. Vivo
              Masken. Moderato marciale
              Romeo und Julia. Andante amoroso
              Tanz am Morgen. Allegro
              Pater Lorenzo. Andante espressivo
              Tybalts Tod Precipitato
              Romeo am Grabe Julias. Adagio

            え?もう8月終わっちゃった?😱
            この歳になると
            本当に時間がサラサラ
            砂のように手から流れていってしまう感じ。

            ともあれ9月1日はグラーフェネックへ。
            夏の最後の晴れで
            気温も高くなく
            これこそヨーロッパの夏、という爽やかさ。

            日没の後は急に冷える可能性があるので
            コートや毛布など詰め込んでドライブ。

            グラーフェネック音楽祭から、メールで
            鉄道でウィーンから近くの駅まで移動して
            到着駅で自転車をレンタルして
            約10分(2キロちょっと)という
            環境にやさしい移動方法があります
            という連絡が来ていて
            (レンタル自転車は予約制で
             40台を用意したそうだ)
            非常に興味はあるのだが

            自宅から駅まで約40分
            列車が1時間に1本で
            グラーフェネックまでの所用時間1時間
            チケットは片道 16,80 ユーロ(往復 33,60 ユーロ)
            加えてレンタル・サイクルの費用を考えると
            ちょっと遠慮したい・・・

            今日は、かなりの観客数。
            やっぱり地元のオーケストラは強いんだろうか?
            (知り合いが多いから?
             招待客とかも多そう・・・)
            それに、本日は誰でも知ってる名曲アワー♡

            チャイコフスキーのバイオリン協奏曲に登場した
            セルゲイ・ドガディン
            日本でもコンサートした事があるらしい。
            経歴を読んでいると
            コンクールの賞集めが趣味?(違うだろ)

            音楽性ゼロで耳も悪くて
            バイオリンの良さなんて全くわからない私だが

            マイクとスピーカーを
            ゴリゴリ最大限に使っているのはわかる。

            だって、バランスおかしいもん。
            あんなに響いてくる筈がないし
            どう聴いてもCDっぽく聴こえて
            作り物めいた感じが否めない。

            名曲だし、素晴らしい演奏なんだけどさ(きっと)
            技術は抜群だし、音は(不自然に)伸びるし
            細かい部分まで(不自然に)聴こえてくるし

            まぁ、途中で飛行機の爆音が入ったり
            (近くにプライベートの飛行場がある)
            トラックがバックしているピーピー音とか
            野外には欠かせない彩りも(イヤミです)

            なんか、これだけ
            あからさまにマイクとスピーカー使われると
            ナマの音が好きな私としては
            ちょっとドッチラケになる。すみません。

            後半は、これまた名曲、ロメオとジュリエット ♡
            最近は組曲をそのまま演奏するより
            何故か指揮者が勝手に組み替えして
            演奏するケースが多くなっているのは何故?

            まぁ、最初にキャプレットとモンターギュが演奏されるのは
            どの指揮者でもやる定番。
            だって、カッコいいじゃないですか。

            でも、出だしのフレーズの後の
            マーチって
            あんなに大太鼓を聴かせちゃうと
            ドッカン、ドッカン、という重い印象。

            私の頭の中にあるのは
            ウィーン国立オペラ座でのジョン・クランコの振付で
            ロイヤルのマクミラン版じゃないし
            しかも、このバレエ
            最後が2014年(その前が2012年)だったので
            もうあまり記憶にはないんだけど

            この音楽は
            キャプレット家とモンターニュ家の人たちが
            パーティで行進しているシーンで使われていて
            そんな遅いテンポで
            ドッカン、ドッカンと演奏されると
            出演者全員が体重100キロ越えのデブにしか思えない。
            (すみません、あくまでも主観です)
            途中のジュリエット登場はカワイイけど。

            頭の中で、すでにかなり薄くなっている
            バレエの印象を再現しながら鑑賞していて
            仮面パーティの終わり頃に

            あれ?雨降って来た???

            ポツポツと落ちる雨に
            観客がザワザワし出したのが

            あ〜、一番ロマンティックな
            ロメオとジュリエットの
            出逢った時のシーンだなんて 😱

            客席を去って急いで帰る人
            バッグからレインコートを出す人
            グラーフェネックで、時々配られる
            (今年は椅子の下には置いていない)
            ビニールのレインコートを広げる人が
            あちこちでカシャカシャ音を出していて

            客席ザワザワ、カシャカシャ状態にも負けず
            指揮棒を振る指揮者と
            焦ってはいけない、と自制して
            頑張って演奏しているオーケストラ。

            急に大雨になる事もなさそうだったので
            多少のポツポツは我慢して聴いていたけれど
            (こっちの人は傘ささない人も多いし
             私も、少しのポツポツだったら平気)
            途中で、ちょっと雨量が多めになった時には
            マジにどうしようか、とは思った(すぐに小雨になった)

            ロレンツォ神父のシーンの音楽って
            最近、演奏に入れるのが流行なのか?
            昔は誰も演奏しなかったんだけど(音楽が地味)
            今回も小雨の中で、しっかりロレンツォ神父登場。

            ストーリーから言うと
            その後にティーボルトの死が入るのは
            不自然なのだが
            まぁ、映える音楽ではある。

            ティーボルトの死の後に
            ロメオとジュリエットの墓のシーン・・・なんだけど
            プロコフィエフって
            ティーボルトの「死」と
            ロメオの「死」に同じメロディを使っているので

            この2曲を続けて演奏されると
            死のメロディがしつこいように感じるのは
            私の感受性のなさがなせる技で
            単純接触効果を考えるなら
            効果的・・・なのかもしれない。たぶん。

            私もうろ覚えだから何とも言えないんだけど
            この最後の音楽を聴いていて
            ロミオが死んだのはわかるけれど

            あれ?ジュリエットって起きて
            ロメオを見て、え〜っ、って驚いて
            嘆いてナイフを刺して死ぬシーンってあったっけ?

            最後にジュリエットのテーマが
            チラッと出て来たので
            あれ?ジュリエットが目覚めた?というところで
            演奏が終わってしまったような気がするのだが。
            (後記 いや、あれは最後はそう終わる。
             シュトゥットガルト・バレエの2017年の
             クランコ版ロメオとジュリエット
             全幕見られたので、チェックした・・・けど
             これ、本当に泣くわ・・・)

            小雨は続いているし
            観客としては
            一刻も早く
            雨降りの会場から出るか
            せめて、レインコートを着たい
            (雑音を避けようとして
             レインコートを取り出せない客もかなり居たと思う)
            という、客席側はちょっと悲惨な状態。

            雨の予報があったのであれば
            後半はホールで、という措置をしただろうから
            本当に予想しない雨だったんだろうから
            誰も悪くはないんだけど
            バルコニー・シーンだったのは、とても残念。

            ノルウェーの34歳の指揮者
            タビタ・バーグルンド(と読むのか?)は
            若手特有のキビキビした動きで好感が持てるけれど
            この歳の中堅指揮者(というより、指揮者だと「若手」?)は
            最近、非常に多いので
            そこから頭一つ飛び出すオーラがあるかと言えば
            まだまだ、これからの活躍を見ないとわからない。

            でも、最近、さりげなく女性指揮者が
            舞台に立つというのが増えて
            喜ばしい事だ、と思う。
            (まぁ、まだ女性枠かな?って指揮者も居るけど
             それはどこにでもある現象だし
             男性指揮者だって、え?という人は居るし(笑))

            そろそろグラーフェネック音楽祭も終わり
            秋になって来るけれど
            ウィーンのコンサート・シーズンの本格的開始と
            大学の新学期は10月・・・なんだけど
            やる事は山ほどありそうな私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。

            人気ブログランキング
            人気ブログランキング

            夏のナマのクラシック・コンサートだと
            ウィーン近くではグラーフェネックしかないので
            出来てから、ず〜っと10年以上
            毎年通っていたけれど

            ここまでマイクとスピーカーを
            あからさまに使われると
            来年からは考えた方が良いかもしれない。
            (と毎年思ってはいるのだが・・・)

            トーンキュンストラー + ブラッド・ラブマン

            0
              2023年8月26日 19時15分〜21時50分

              Schloss Grafenegg - Wolkenturm/Auditorium

              Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
              ピアノ Pierre-Laurent Aimard
              指揮 Brad Lubman

              Philippe Manoury (*1952)
               „Anticipations“ (2020)

              Claude Debussy (1862-1918)
               „La Mer“ Drei symphonische Skizzen für Orchester (1903-05)

              *** Pause / Intermission ***

              György Ligeti (1923-2006)
               „Atmosphères“ für Orchester (1961)

              Béla Bartók (1881-1945)
               Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 (1945)

              アンコール György Ligeti: Musica ricercata VII

              夜は雷雨の予想で
              グラーフェネックに到着したら
              前半は野外音楽堂
              後半はオーディトリウム・ホールで行ないますとのSMS

              コンサート前のアナウンスで

               21時15分から雷雨の予報です。
               最初のフィリップ・マヌリの曲は
               野外音楽堂のために作曲されたものなので
               ぜひ、野外音楽堂で聴いて頂きたいので
               プログラムの順番を変えて
               マヌリの後にドビュッシーの海
               後半は
               2001年宇宙の旅で知られているリゲティと
               バルトークのピアノ協奏曲。
               ピアニストのエマールは
               ホールの中の方がピアノの響きが良い、と
               喜んでいます。

              喜んでいるのはピアニストだけじゃないけど(笑)

              マヌリの曲は
              10人のプレイヤーが
              舞台以外のところで演奏するというもので
              最初は隠れていて
              聴衆にはわからない・・・はずなんだけど
              いや、舞台の上手(かみて)と下手(しもて)に
              並んでいるのが見えるんですが。

              最初は、至極普通にオーケストラが演奏し出したので
              なにこれ、別に普通の曲じゃん、と思っていたら
              (脇のプレイヤーたちもオーケストラに埋もれてるし)
              途中で金管が舞台の後ろ?から演奏し出したあたりから

              音響空間が異次元に歪んだ。

              脇のプレイヤーと一緒になって
              舞台から降りて
              客席の脇で演奏したり
              また、舞台に戻ったりと
              楽器を抱えながらの移動に加えて
              かなり複雑なリズムに合わせて
              オーケストラの音楽に飛び込む部分なんか
              プレイヤーにとっても大変だったと思う。

              でも、いったい、どういう音響空間???
              圧倒的な、聴覚による空間感覚の素晴らしさに
              目が点になっている私に襲いかかる
              異次元空間の歪み・・・

              しかも、セリエルから
              パンクチャルな音の扱いや
              クラスターの見事な処理が
              次から次にカレイドスコープのように出て来て
              なんという多様な作曲技法を打ち込んで
              しかも、その統一感・・・

              現代音楽って
              特殊奏法も出尽くして
              今回は使っていなかったけれど
              エレクトロ・アコースティックな技法も駆使できて
              使えるメソッドの種類がこれだけ増えると

              あとは
              作曲家が、その多様なメソッドを使って
              何を聴衆に提示するか、という
              ほとんどコンセプチュアルな世界になる。

              面白い事に、
              使われているのは、伝統的なトナリティで
              マイクロ・トナリティや4分の1音の使用はない。
              だから、時々
              非常に伝統的な和声で聴こえてくる。

              でも、この曲
              本当に、この野外音楽堂での音響に
              ピッタリ合うように設計されていて

              こういう曲は
              録音したとしても
              立体感は潰れてしまうので

              今日、今、ここで
              この音響空間を体験できる、というのは
              奇跡みたいなものじゃないか・・・(感動)

              と、感動に打ち震えているワタシ。

              現代曲にしては長めの
              30分くらいの曲で
              私はずっと、音響の豊かさと
              空間と空気と
              グラーフェネックの上を浮遊しているかのような
              妄想に絡みとられていたのだが

              周囲で退屈して
              小声で喋る人が多かったのには
              ちょっと参った・・・

              さて、続けてドビュッシーの「海」

              あああああ(絶句)
              いや、オーケストラ巧いし
              ちゃんと演奏してるし
              指揮者は、すごくエモーショナルに振ってるけど

              さっき聴いたマヌリの曲が凄すぎて
              ドビュッシーの音響が
              野外音楽堂という不利な音響も手伝って
              悲しいほどに痩せて
              スカスカで聴こえて来てしまう・・・

              ドビュッシーの時代には
              マヌリが使えた技術は使えなかったし
              まだ、聴衆にウケるかどうかが
              作曲家の生計に影響を及ぼしていたし
              (その意味で、現代の作曲家は
               聴衆のウケを考えずに作曲できる、という
               この上なく恵まれた状況にいる、とも言える)
              ギリギリ、聴衆にも受け入れられるところで
              自分の美学を打ち立てたのだから、すごい。

              考えてみれば
              ドビュッシーからラヴェルへと続く
              一般的に「印象派」と呼ばれている音楽の潮流は
              いったん、後継者なしで途切れた後に
              スペクトラル楽派や
              メシアンの音階などによって
              やっぱりフランス音楽に引き継がれているなぁ。

              さて、またまた長い幕間で
              (オーケストラの移動もあるし
               みんな、ワイン飲んだり、お喋りしたり。
               ジモッティが多いので
               あちこちで、色々と挨拶したりしている)
              後半はオーディトリウム・ホール。

              最初はリゲティのアトモスフェア。
              いや、演奏に文句をつけるつもりはない。
              リゲティ生誕100年で
              作品の中でも知名度の高いこの曲が
              何回も演奏されるのも嬉しい。

              けど、なんというか、贅沢なんだけど
              この曲、指揮者が振っているのを見たら
              ちょっと、ドッチラケになる・・・

              指揮者のブラッド・ラブマンは
              2017年にはグラーフェネックの
              コンポーザー・イン・レジデンスだった人で
              2017年に無視されまくりのファンファーレや
              結構楽しんで聴けた Reflections という曲も聴いている。

              だから指揮者としては
              現代音楽の指揮は得意中の得意だろうし
              マヌリの時には、その手腕が大いに発揮されたが

              リゲティのこの曲も
              確かに、指揮者が、しっかり小節を数えて
              プレイヤーに指示しないと
              演奏が出来ないのは、よ〜〜〜〜くわかるんだけど

              ただ、リゲティ自身が書いているように
              小節線は、ただのプレイヤーへの補助線であって
              音楽そのものは
              小節を感じてはならない

              ・・・のだが

              舞台が見える席だと
              もれなく指揮者も見えるし
              指揮者が小節ごとに
              実にクリアな数え方をしているので

              聴いている方としても
              どうしても、拍子を数えつつ聴いちゃうんですよっ!

              ダメなんですあれは、拍子を数えてはいけない曲なの・・・

              指揮者の指揮の技術が素晴らしいのが
              かえって裏目に出たか・・・

              あれだけクリアにタクト(というか手だけど)が出ると
              聴いている方の頭にも拍子が出現して
              オーケストラからの音響にも
              小節線がくっきり見えて来てしまう・・・

              あと、全体的に音量が大きかったのは
              もともと野外音楽堂用にリハーサルしただろう事を考えると
              仕方ないんだろうけど
              ホールになったので
              もう少し、モゾモゾした感じ(ヘンな表現ですみません)に
              なって欲しかったような気がする。

              ついでだが
              音量が大きかったせいか
              最後のピアノ(楽器)のブラシや布で擦る音は
              そこそこ聴こえて来た(笑)

              更に、その音響?が終わる(とリゲティが予定した)最後の
              数小節(また小節!)も
              指揮者が、これ以上ないほどクリアに振ってた(爆笑)

              最後のバルトークのピアノ協奏曲。
              エマールは、こういう曲は得意なはず。
              (エマールの得意と言えば現代曲ではあるが
               それ以外のものも完璧にこなす器用な人だからなぁ)

              第1楽章で
              おいおいおいおいお〜〜〜〜い 😅

              エマールのキャラが強すぎ。
              ピアノが完全に飛び出していて
              オーケストラの演奏にエッジが効いていないので
              オーケストラとピアノがバラバラに聴こえてくる。

              すごいなエマールの個性・・・

              って、これ、このまま行ったら
              オーケストラなんて存在意義がないじゃないの。

              めちゃくちゃ冷や汗かいたのだが
              第2楽章の鳥の鳴き声が入ってくるあたりで
              (すみません、ご存知の方ならわかりますよね。
               中盤以降です)
              やっとバランスが取れて来て
              オーケストラが
              ちゃんとピアノに対峙するようになった。

              エマールほどの個性の持ち主だと
              対するオーケストラも
              よほど覚悟して
              戦い?を挑まないと
              はなから妥協されたら面白くない。

              第2楽章の途中から目覚めたオーケストラが
              そこからは、丁々発止のスリリングな絡みを聴かせてくれて
              線の締まったキレのあるバルトークになった。

              アンコールの前にアナウンスがあって
              親しかったリゲティの曲を演奏します、と
              初期作品で
              バルトークの影響の強い
              ムジカ・リチェルカータから7番。

              アンコールはリゲティだろうな、と推測はしていたが
              この曲をバルトークの後に弾くなんて
              何という選曲のセンス💘

              雷雨は途中で激しくあったようだが
              会場を出たら
              地面はぐちゃぐちゃだったけれど
              雨そのものはあがっていてラッキー。

              空が時々光るのを見ながら
              幸せ気分でウィーンまでドライブして来た私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。

              人気ブログランキング
              人気ブログランキング

              日中は30℃を越えていたけれど
              雷雨の後は20℃にまで落ちて
              明日は東(ウィーン含む)は
              まだ暑さが続くようだが
              天気も崩れて
              来週からは最高温度20℃という予想。

              トーンキュンストラー + パトリック・ハーン

              0
                日曜日のトリプル・ヘッド
                これは午後のコンサート。
                お昼から時系列に読みたい方は、まず こちらからどうぞ。


                2023年5月14日 15時30分〜17時30分

                Musikverein - Großer Saal
                Tonkünstler Orchester Niederösterreich
                ピアノ Louis Schwizgebel
                指揮 Patrick Hahn

                Charles Ives (1874-1954)
                 „Putnam’s Camp, Redding, Connecticut“
                 aus „Three Places in New England“ (1911-1914/1929)

                Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                 Konzert für Klavier und Orchester A-Dur KV 414 (1782)

                アンコール Franz Schubert: 4 Impromputus, op. posth. 142 No. 2

                Charles Ives
                 Symphonie Nr. 2 (1900-1909)

                トーンキュンストラー・オーケストラの
                日曜日定期公演。

                チクルスは持っていないのだが
                このプログラムで行かない理由はない(きっぱり)
                モーツァルトではございません、念の為。

                チャールス・アイヴスの曲って
                演奏されるとすれば
                答えのない質問ばっかりで
                ワタクシ的には
                セントラル・パーク イン ザ ダーク
                とか聴きたいんですけど
                どのオーケストラも演奏してくれない(怒)

                ニューイングランドの3つの場所だって
                ライブで聴くのは初めてだ。
                交響曲2番はこの間、ウィーン放送交響楽団が演奏したが。

                さて、最初のニューイングランドの2曲目だが
                アイヴス特有の2つのメロディが入り混じる曲。
                いや〜、こういうの楽しい 😀

                これ、ちゃんとメロディその1、メロディその2 って
                指揮者は音楽分析をした上で
                それなりのバランスを取って演奏している・・・はずなんだけど
                あまりメロディが分離して聴こえて来ないが
                そういうものなのか?
                何せ、初聴きなので、判断の基準がない。
                (陰の声:ちゃんと予習しなさい・・・はい、すみません)
                でも、面白い(演奏時間約6分ほど)

                モーツァルトのピアノ協奏曲は
                弦とホルンとオーボエ?だけの小編成。
                ピアニストは1987年生まれのスイス出身で
                ローザンヌ、ベルリン、アメリカのジュリアード
                ロイヤル・アカデミーでも学んだとの事。

                見た目がちょっとアジア人っぽいな、と思ったら
                お母さまが中国人だそうだ。

                ピアノの響きが面白い。
                なんかちょっと木琴っぽい乾いた音なのだが
                それがモーツァルトに合っていて
                違和感がない、と言うより
                もしかしたら、こういう音こそ
                昨今流行のオリジナル音楽?というか
                バロック奏法というか・・・
                そんなもの、ピアノにあるのかどうかは知らないが(すみません)

                アンコールがシューベルトのアンプロンプチュで
                あらら、これ、同じピアノ?と疑うくらい
                別の音色を出して来た。
                面白いピアニストだなぁ。

                後半のアイヴスの演奏前に
                指揮者がマイクを持って登場。

                 通常、マイクを持って出てくる時には
                 演奏者の変更など、良くないニュースですが
                 すべて順調なのでご安心下さい。
                 アイヴスの曲は演奏の機会が少ないのですが
                 アメリカの様々なメロディを散りばめて
                 それをアカデミックに
                 ブラームスやベートーベンやブルックナーの響きにしています。

                という指揮者の解説に加えて
                例として、バイオリンやホルンやトランペットやトロンボーンやチェロが
                我々でも知っているメロディを奏でてくれる。

                あ〜、これ、良いアイデアだ。
                確かに、ちょっと変わった曲だし
                知っている人も少ないだろうし(マウンティングです、はい💦)
                トーンキュンストラーのコンサートは
                14時45分からの事前解説もあるのだけれど
                時間的に事前解説に行けない人も多いだろうし。

                最後にちょっとサプライズがある
                という事まで話したので
                聴衆も、例に出されたメロディを楽しみ
                最後に大笑いして
                静かに集中して聴く事が出来て
                こういうプレトークなら大歓迎。

                トーンキュンストラーって
                コンサート前の解説とか
                色々と非常に親切で
                プログラム構成もユニークで面白いのだ。

                アイヴスって、アマチュア作曲家なのに
                ともかくモダンの先駆者みたいな人で
                楽譜が残って
                こうやって、実際に聴けるのは有り難い。

                来シーズン、日曜日定期のチクルスを購入しようか
                実は迷っている私に
                (これ以上、コンサート行きを増やしてどうする?という理性と
                 コンサートは一期一会だ、まだ健康な時に聴かなくてどうする
                 という感情が拮抗状態なのである)
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                人気ブログランキング

                トーンキュンストラー + 佐渡裕

                0
                  2023年3月12日 15時30分〜17時55分

                  Musikverein - Großer Saal
                  Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                  指揮 Yutaka Sado
                  ピアノ Kyohei Sorita

                  Sergej Rachmaninow (1873-1943)
                   Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 d-Moll, op. 30 (1909)

                  アンコール Robert Schumann: Widmung

                  Gustav Mahler (1860-1911)
                   Symphonie Nr. 1 D-Dur
                   inklusive „Blumine“ (1884/1888)

                  何故に日本人が観客に目立つんだろう、と
                  不思議に思っていたが
                  (しかもトーンキュンストラーのコンサートにしては
                   ほとんど満席である)
                  そうか、ピアニストが、例の方なのだな。

                  ラフマニノフのピアノ協奏曲3番。
                  私の超貧民席からは、何も見えない。
                  って言うか
                  トーンキュンストラーのコンサート
                  同じカテゴリーで正面席もある(はずなのだ)が
                  実はワタシ、マーラーの交響曲1番しか意識に上がっていなくて
                  スコア持ち込みの予定だったので
                  わざわざ舞台が見えない席を買ったのだ。アホかワタシは。

                  ゼミで読まねばならない論文が
                  パーフォーマンス・ターンとか扱っているのに
                  まだ17世紀の世界観にいる。
                  (コンサート行き過ぎてお金がない)

                  まぁ、それはともかく
                  見えないオーケストラと見えないピアニストの奏でる
                  ラフマニノフのピアノ協奏曲3番は
                  若々しくて力強いエネルギーに満ちている。

                  反田恭平の強靭なピアノ。
                  テクニックが完璧なのは
                  世界の舞台で活躍するピアニストなら
                  今や前提条件なので、書かないけれど

                  佐渡裕が容赦なく鳴らすオーケストラに
                  埋もれず、キラキラの輝きを伴って
                  聴衆の耳に届いてくるのは
                  この間のアルゲリッチを彷彿とさせる。
                  (特に高音部、多少硬い響きではあるが)

                  プロファイルを読む限りにおいては
                  かなり派手に活躍しているピアニストだし
                  マスコミへの露出も多いし

                  あれだけの才能があって
                  更にセルフ・マネージメントに長じているというのは
                  ものすごい人だ。
                  ピアニストは根暗が多い、とか言う偏見を
                  根本から覆す新しいタイプのスター誕生って感じか。

                  アンコールに弾いた曲
                  最初、あれっ?と思ったら
                  (だって前奏の2小節がなかった)
                  頭の中にすぐ歌詞が浮かんだので
                  遅まきながらわかった(恥)
                  ああいうリートのトランスクリプションもあるのね。
                  リストあたりがやってるのかな。

                  あれだけ日本人のファンが
                  わざわざ来ているところを見ると
                  このピアニスト、称賛しないと
                  夜道でグッサリかも知れない(笑)

                  1回聴いただけで
                  自分の好みを明確に表現できる判断基準は
                  私にはない(節操ないし)

                  あまり派手でマスコミでアイドル化されると
                  興味をなくすのだが
                  (あくまでも良い悪いではなく
                   単純に興味がなくなる
                   というより
                   正直言えば、予算内でのチケットが買えなくなる
                         ↑それかい・・・)

                  さて、私のお目当ては
                  マーラーの交響曲1番。

                  大昔、まだド・シロートのレベルが
                  今より低かった頃に
                  密林で一番安いスコアを買い集めたので

                  う〜ん・・・😓
                  やっぱりダメだこれ。
                  (同じ出版社の別のスコアを
                   授業に持って行った時にも
                   小節番号がなくて、すごく苦労した。
                   別に普通に追っている分には良いのかもしれないけど
                   実際の演奏で行われているところが(音だけではなくて)
                   気になって来ると言うのは
                   毒されて来た証拠かも・・・)

                  佐渡裕にしては遅めのテンポをキープして
                  じっくりと念入りに演奏している感じ。
                  第一楽章の後にブルーミネが入る。
                  (もちろん、ブルーミネのスコアは持っていない)

                  面白いな、あの尖った感じの交響曲の印象が
                  ブルーミネを入れるだけで一変する。
                  確かに単純な作りの楽章ではあるけれど
                  そこだけ、ちょっとホッとする。

                  じっくり、たっぷり歌わせてが続いて
                  最終楽章が盛り上がった。

                  多少、力任せの感はあるけれど
                  こういう、佐渡裕のエネルギーは好きだ。

                  ちょっとしたおっちょこちょいのせいで
                  マーラー祭りになってしまった2日間の
                  最初のコンサートが
                  意外に長かったので
                  焦って図書館で40分だけ行った私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  人気ブログランキング

                  トーンキュンストラー + 佐渡裕

                  0
                    2023年2月26日 15時30分〜17時

                    Musikverein - Großer Saal
                    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                    指揮 Yutaka Sado

                    Gustav Mahler (1860-1911)
                     Symphonie Nr. 7 (1904/05)

                    熱心な読者はご存知の通り
                    私はグスタフ・マーラーの交響曲7番が
                    何故かむちゃくちゃ好きなのだ。

                    というワケで
                    この間、新規に購入した
                    ユニバーサルの改訂版ポケット・スコアを
                    バッグに忍ばせて
                    やって来ました、楽友協会。

                    超貧民席で、こっそりスコアを捲る予定
                    ・・・だったのだが

                    ちょっとした事情で
                    とんでもなく良いお席に移動する事になって

                    この席では
                    スコアは見ていられない(汗)

                    よって、あれ?と思ったところとか
                    (自分の頭の中の音楽と違うところであって
                     たぶん、演奏されている解釈の方が正しい)
                    スコアでチェックできなかった部分があったのは
                    ちょっと残念ではある(おお、偉そう)

                    第1楽章は、佐渡裕に特有の
                    エネルギッシュな表現が横溢して
                    躍動的で面白い。
                    なんだか飛び跳ねているような元気さがあって
                    しかも、すごい音量でガンガン鳴らすけれど
                    あれだけの勢いで演奏されると
                    スカッとして、迫力あって聴き惚れる。

                    トーンキュンストラーによるマーラーの7番は
                    以前もサンクト・ペルテンのバレエ公演の時に
                    聴いた事があるから
                    このオーケストラが、この曲を演奏できるのは知っているけれど
                    佐渡裕の指揮棒のもとで
                    さらに元気になった演奏のような印象。

                    ウインナー・ホルンの第2楽章の呼応も
                    とても柔らかくて素敵。
                    ただ、行進曲としては遅めのテンポで
                    主観的には、非常に重苦しい感じがする。
                    夜の音楽その1なので
                    その位、暗い方が良いのかもしれない。
                    (↑ダジャレのつもりではございません、念の為)

                    滅多にない、舞台が見える席なので
                    ついつい、オーケストラのメンバーが
                    何をやっているかを見てしまい

                    大規模オーケストラで
                    出番の少ない木管や金管のプレイヤーが
                    ずっと何もせず(というか出来ず)
                    座ったままで

                    楽譜を睨みつけていたり
                    観客席の様子をチラチラ伺ったり
                    演奏するのも大変だけど
                    演奏しないで舞台に座っているのも
                    実はものすごく大変なんだろうなぁ
                    ・・・なんて、根性悪でくだらない事を
                    考えてしまって、ごめんなさい。

                    スコアは手元になくても
                    頭の中に巣食っている音楽(の残骸(笑))と
                    出てくる音楽が一緒になって
                    流れていくのは快感。
                    第3楽章のスケルツォも
                    かなり元気、いや、躍動的で
                    私の拙い記憶と共に聴けるのが楽しい。

                    ギターとマンドリンが登場して
                    指揮者の前に座ってからの
                    第4楽章が
                    ちょっとワタシの感覚としては
                    テンポが遅めで
                    佐渡裕の長所のエネルギー躍動感とは正反対で

                    もちろん、個人の好みの問題で
                    完全に主観である事は承知の上で
                    ちょっとダレた、というか
                    平和すぎ、というか
                    ・・・ごめんなさい、他の楽章に比べて
                    異様に退屈に聴こえたのは
                    私の集中力の欠如が原因です、きっと。

                    最終楽章は
                    数多くの演奏家や音楽学学者が
                    何故にこんな能天気な最終楽章なんだ?と
                    長期にわたって頭を悩ませている楽章で
                    佐渡裕のエネルギッシュな感じの音楽作りには
                    バッチリ合って
                    迫力満点に演奏されて終わって

                    至極満足💘

                    指揮台の上には
                    ボロボロの状態になった
                    ユニバーサルのフルスコアが置いてあったけれど
                    私の見る限り
                    最新版のクリティカル・バージョンで
                    あそこまで使い込まれているのはさすが。

                    指揮者って
                    音楽に合わせて
                    指揮台の上で踊るのが仕事じゃないから
                    (いや、それもあるけど・・・っておいおい)

                    その前に楽器や音符を全て頭の中に入れて
                    クリアな音楽像を作ってから
                    それをオーケストラに如何に具体的に体現させるか
                    ・・・って、いやはや、大変な仕事だと思う。

                    コンサート・ホールで
                    ナマのオーケストラでの音楽が聴ける状況は
                    本当に有難い。
                    COVID時期のロックダウンを考えると
                    夢のようだ・・・

                    と、まだ夢から醒めず
                    せっせとコンサート通いを続ける私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    人気ブログランキング

                    トーンキュンストラー + ファビアン・ガーベル

                    0
                      2022年12月18日 15時30分〜17時40分

                      Musikverein Großer Saal
                      Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                      バイオリン Kirill Maximov
                      ビオラ Nikita Gerkusov
                      指揮 Fabien Gabel

                      Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                       Sinfonia concertante für Violine, Viola und Orchester
                       Es-Dur KV 364 (1779)

                      Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
                       Symphonie Nr. 6 h-Moll, op. 74 „Pathétique“ (1893)

                      トーンキュンストラーのお得なチクルスで
                      一つだけ、1日3回という羽目になってしまったコンサート。
                      (11時はウィーン・フィル、19時30分にはウィーン交響楽団)

                      正面ギャラリーの1列目という
                      普段、絶対に行かない(行けない)
                      普通だったらお高い席が、すごくお得になっている。
                      トーンキュンストラーさま、ありがとうございます。

                      最初のモーツァルトは
                      ウィーン・フィルの定期公演でもよくやる
                      ソリスト自給自足。

                      コンサート・マスターだって
                      ソロを弾きたいだろうし
                      オーケストラのメンバーは
                      我々のメンバーのソロを盛り立てようと
                      張り切って演奏するから
                      こういう自給自足ソリストは大歓迎。

                      (しかも、今回はバイオリンとビオラで
                       お二人とも2017年にマスター就任。
                       モルダウ出身とロシア出身だが
                       同期という感じで仲が良いのではないかと
                       ついつい推測する)

                      ただ・・・
                      問題は、何せモーツァルトなので(以下省略)

                      如何にも家庭音楽っぽい
                      (いや、オーケストラ伴奏だからそうじゃなくて
                       あくまでも技巧を持つプロの演奏が前提だろうが)
                      貴族が普通に聴いて楽しめる曲だと思う。

                      後半はチャイコフスキーの「悲愴」
                      ゆっくりとメロディを歌わせて
                      重く陰鬱な感じの音楽を刻む指揮者は
                      トランペット出身で
                      指揮コンクールに優勝して
                      あちこちのオーケストラの指揮台に立って
                      絶賛売り出し中らしい。
                      (2012年〜21年はケベック交響管弦楽団の首席指揮者)

                      ただ、あれだな、こんな事をシロウトが書いて良いのか
                      判断に迷うところではあるけれど
                      やっぱりアンサンブルが緩いと言うか
                      そりゃプロだから
                      ちゃんとした音は出るんだけど
                      もう少し精密さが・・・(以下自粛)

                      さて、日曜日午後のコンサートというのもあり
                      ジモッティの年配の方々の大好きなコンサートというのもあり
                      (日曜日なので、地方からも車で来られる。
                       日曜日のウィーンは無料で路上駐車が出来る)
                      ほとんど観光客の入って来ないコンサートだったので

                      悲愴の第3楽章後の拍手のフライングはなし。
                      (数人、拍手しかけたけれど
                       周囲の空気を読める観客だったようだ)

                      ただ、このコンサート
                      モーツァルトもそうだったけれど

                      楽章間の咳き込みが・・・凄まじい。
                      凄い、なんてもんじゃなくて
                      本当に凄まじかった。

                      それだけ演奏中に咳を我慢している
                      マナーの良い観客だったとも言えるだろうが
                      (それでも咳は演奏中もあちこちから響いて来たが)
                      あの楽章間の、あちこちから起こる
                      ゲホゲホ、グヘーッの大洪水は
                      いったい、何なんだ?

                      コロナ感染だけではなく
                      今、ウィーン中で猛威を振るっているのは
                      普通の「風邪」である。

                      というか、普通の風邪なのか
                      コロナなのか
                      みんな、もう飽き飽きして
                      PCR検査に行かないし

                      ゴホゴホやってる人は
                      全員、マスクも着けていなければ
                      口の前を何かで覆うという事もしておらず

                      コロナ・ウイルスか
                      普通の風邪のウイルスか
                      インフルエンザのウイルスかは不明だが

                      盛大に会場一杯に巻き散らかしている。

                      いや〜、マスク着用「義務」はコンサートではなくなったけれど
                      自己防御のために、マスク着用をお勧めします
                      というアナウンスはどこでもしているので
                      私はマスク死守である。

                      いくら楽友協会大ホールの容量が大きくても
                      ウイルスを吸い込むかどうかは
                      自己責任なので
                      マスク一つで避けられる可能性が高くなれば
                      それに越した事はない。

                      さて、その盛大な楽章間のゴホゴホ・ゲホゲホの後
                      拍手のフライングほとんどなしで入った
                      最終楽章。

                      最終楽章が終わって
                      沈黙(ゴホゴホ付き)がホールに広がって
                      指揮者とオーケストラが緊張を解かないのに
                      拍手をしようとした人が
                      空気読んで拍手を止めた・・・のは良いんだけど

                      指揮者が力を抜いても
                      誰も拍手しない(爆笑)

                      指揮者大いに困惑(爆笑)

                      どうするかと思ったら
                      何故か右手の腕を水平に挙げたんだけど
                      何の合図だったんだろう(笑)

                      根性ワルの私だが
                      さすがに見るに見かねて最初に拍手。
                      大いに湧いている(のかどうか、今ひとつわからん)会場を
                      すみませ〜ん、とお声掛けして
                      (普段の超貧乏席ならすぐに出られるのだが
                       お高級席はど真ん中で
                       お隣には、ずらずらと
                       終わっても立ってくれず
                       私が出たそうにしているのも無視する方ばかりで)

                      ウイルス満杯(と思われる)会場を
                      さっさと出て来た私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。
                      (誰も読んでないと思う(笑))


                      人気ブログランキング

                      calendar
                           12
                      3456789
                      10111213141516
                      17181920212223
                      24252627282930
                      31      
                      << March 2024 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM