トーンキュンストラー + ファビオ・ルイージ

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    Schloss Grafenegg Wolkenturm 2020年8月27日 19時15分〜21時45分

    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
    バイオリン Arabella Steinbacher
    指揮 Fabio Luisi

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Konzert für Violine und Orchester A-Dur KV 219 (1775)

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 73 (1877)

    昨日、プライベートの運動療法士のところに行って
    本日で、手術日からちょうど4週間。
    杖も1本で何とか(段差は除く)行けそう ♡

    (問題は、手術した方の脚は順調に回復しているんだけど
     まだしていない方の痛みが、ますます激しく・・・(涙))

    気温は多少下がる予想だが
    天気は何とか持ちそう。

    トーンキュンストラーに、お久し振りのファビオ・ルイージ登場。
    ご存知、ルイージは1994年から2000年まで
    このオーケストラの首席指揮者だった。

    白い上着で登場・・・
    白い上着・・・

    あ〜、確か以前も白い上着だったような記憶があるけど
    これ着て出てくると
    失礼ながら、どこかのビッグバンドのバンドリーダーにしか見えない。
    いや、別に良いんですが
    それに、オーケストラから見れば
    白い上着は目立って指揮者がよく見えるのかもしれない。

    ルイージ、今回はモーツァルトもブラームスも指揮棒なし。
    モーツァルトはともかく
    ブラームスの指揮棒なしは珍しいが
    演奏作品が交響曲2番なので
    ニュアンスを追求するなら、指揮棒は要らないのかもしれない。

    バイオリンのアラベラ・シュタインバッハー
    私は何故か、昔から彼女のバイオリンの音が
    自分の波長にぴったり合う感じがする。
    強くて、潔くて、素直で
    真っ直ぐな感じのクリアな音を出すバイオリニスト。

    スタイルも良いし
    衣装も素敵だし
    しかもイヤミのない美人だし

    いや、音楽家の見た目なんて、書いてはイケナイのかもしれないが
    舞台人って、やっぱり見た目でナンボ、というのがあるじゃないですか。

    モーツァルトのバイオリン協奏曲5番は
    まぁ、誰でも知っている名曲だが
    うはは、これ作曲したの、モーツァルト19歳の時なのか。
    (しかも最後のバイオリン協奏曲である。
     モーツァルトは、この後、もうバイオリンはイヤ、と言って
     弾かなくなったらしい)

    シュタインバッハーのバイオリンの音は
    力強いのだが、ガリガリじゃなくて
    充分に伸びて、真っ直ぐに素直に響いて来る。
    本当にイヤミがないというか
    混じり気のない、あくまでも「音楽」という感じが
    すごく好き。

    第一楽章の後半で、弦が緩んだようで
    (切れてはいないが、ヘンな音がした)
    中断して、弦を調整してから再開したが
    演奏事故とも言えないほど、何から何まで自然体。

    拍手で2回目のカーテン・コールの時に
    ルイージは後ろに引っ込んで座ってしまい
    シュタインバッハーが舞台の前から呼んでいるのに対して
    ルイージがバイオリンを弾く真似をして
    アンコールを要求(爆笑)

    ・・・そりゃ、指揮者にあれやられたら
    ソリストとしては、アンコール弾くしかないでしょう。
    パワハラかな(わはははは)

    超絶技巧のソロ曲で
    モーツァルトの音色とは全く違った演奏となって
    シュタインバッハーの多面性を垣間見た感じ。

    ルイージは後ろで嬉しそうに聴いているが
    黒の衣装のオーケストラの後ろに
    真っ白な上着の指揮者って
    かなり目立ちます・・・(笑)

    アンコール終わって
    前の席の人が
    みんな後ろを振り返っているので
    一体何?と思ったら

    後ろのお城が、こういう空になってました。
    (何人も芝生の方に出ていって
     撮影していたのだが
     私は動けないし、振り向くのもちょっと痛いので
     その場で立って適当に撮りました・・・)



    この空、オーケストラのメンバーからは見えたのかしら。
    (観客からは、ちょうど後ろに当たる)

    さて、後半、ブラームスの交響曲2番。
    ご存知、これを聴くと
    ザルツカンマーグートの湖水地帯に行きたくなるという
    休暇お誘いの音楽ナンバー・ワン(だと私は思っている)

    オーストリア観光局も
    国内での休暇を促進するんだったら
    この曲をテーマにすれば良かったのに・・・

    しかし、ブラームスの交響曲って
    いわゆるロマン派の代表的な作品なので

    この、残響のない野外ホールでは
    音響的には最悪じゃないんだろうか。

    ・・・確かに、音響的には、最悪ではある。
    だいたい、野外ホールだから
    ホールに壁がなくて
    当然の事ながら、音の反射がない。

    特に、超安席一番端っこの席は
    すぐ横が芝生になっているので
    全く反響がない。

    今年はコロナのせいで実現できなかったけれど
    この野外ホールの音響計測をしてみたかったのだが
    あの席だと、残響って、感覚的には、1,3秒以下じゃないんだろうか。
    (測ってみないとわからないけれど、2秒以下である事は間違いない)

    というより、ほとんどダイレクト波のみ?

    出だしがほとんどピアニッシモ。
    ホルンまでがピアニッシモ(!!!!)
    しかも、その柔らかな弱音の音色に驚嘆。

    席が端なので、ホルニスト軍団は
    チェロとコントラバスに隠れて見えないけれど
    今日のホルン、むちゃくちゃ巧いじゃないの。

    この残響なしの野外で
    本来はたっぷりの残響の中で楽しむ厚みのあるブラームスを
    どうするか、と思っていたら

    ピアニッシモで始めて、フォルテとの対比をクリアにした上で
    テンポの緩急も、かなり極端にして
    遅いところは徹底的に遅く、たっぷりメロディを歌わせ
    アッチェルランドのタイミングも見事で
    不自然さがない。

    歌わせるメロディには情感をこめて
    テンポアップすると、弾むような活気。

    確かに、楽友協会なんかで残響を含めて楽しむ音響とは
    全く違うし
    違う音響だから、作品のプレゼンテーションも違ってくるのは当然で
    ルイージが、その音響効果まで織り込み済みだったとしたら
    大したもんだと思う。

    オーケストラも、本日は弦のアンサンブルに緩みがない。

    いつも聴いているブラームスとは
    かなり違うんだけど
    メリハリの良さで、うっかり聴いちゃったって感じ。

    もう10年以上通っているグラーフェネックなので
    鳥の鳴き声も
    子供連れ家族が芝生で寝そべって
    食事したりワイン飲んだり
    子供が多少喋っていても
    全然気にならず、音楽に集中できるようになったのは
    進歩なのか退歩なのか・・・
    (ただし、時々、空を飛んでいく
     プライベートの飛行機の爆音だけは
     いまだに慣れないが・・・)

    明日のグラーフェネックは
    とんでもないプログラムなので
    これも楽しみ ♡

    やっぱり、ナマの音があった方が
    クオリティ・オブ・ライフが
    格段に高いな、と
    しみじみ思っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ピョートル・ベチャワ(+トーンキュンストラー/ゲッツェル)

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      Schloss Grafenegg Wolkenturm 2020年8月20日 19時30分〜21時20分

      Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
      テノール Piotr Beczała
      指揮 Sascha Goetzel

      Gioachino Rossini (1792-1868)
       Ouvertüre zur Oper „Guglielmo Tell“ (1829)

      Pietro Mascagni (1863-1945)
       „Mamma, quel vino è generoso“
       Arie des Turiddu aus der Oper „Cavalleria rusticana“ (1890)

       Intermezzo sinfonico aus der Oper „Cavalleria rusticana“ (1890)

      Umberto Giordano (1867-1948)
       „Come un bel dì di Maggio“
       Arie des Andrea Chénier aus der Oper „Andrea Chénier“ (1896)

      Giuseppe Verdi (1813-1901)
       Triumphmarsch und Ballettmusik aus der Oper „Aida“ (1871)

       „Se quel guerrier io fossi … Celeste Aida“
       Rezitativ und Romanze des Radamès aus der Oper „Aida“ (1871)

      Ruggero Leoncavallo (1857-1919)
       „Vesti la giubba“ Arie des Canio aus der Oper „Pagliacci“ (1892)

      Gustav Mahler (1860-1911)
       „Blumine“ (1889/1893)

      Antonín Dvořák (1841-1904)
       „Vidino divná“ („Wundersames Traumbild“)
       Arie des Prinzen aus der Oper „Rusalka“ (1901)

      Piotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
       Ouvertûre solennelle „1812“ Es-Dur op. 49 (1880)

      インテリを気取りたいワタクシとしては
      イタリア・オペラ、それ何のゴシップ?という
      まぁ、オペラって
      ご都合主義で、不倫やら結ばれない恋愛やら
      裏切りやら、親の仇やら
      そういうドロドロした世界、私、あんまり関係ないし
      人の恋愛にも興味ないし(すみません)

      だから、オペラの歌手とかいう人たちにも
      あまり興味がなかったんだけど(ごめんなさい)
      今年初めのローエングリンでの
      ベチャワがあまりに素晴らし過ぎた。

      こういう、いわゆる「歌謡ショー」みたいな
      インストルメンタルを挟んで
      オペラのアリアだけを歌うコンサートって
      ストーリーぶった斬りの感じで
      あまり行かないんだけど

      ベチャワを、もう一度聴くチャンス (^^)v

      最初のカヴァレリア・ルスティカーナから
      野外会場全体に広がる、甘いテノールの美声 ♡
      初めから絶好調の張りのある美しさに加えて
      トゥリッドのやるせないドラマチックな心情を
      余すところなく伝えて来る。

      しかも、この上なく上品な
      伝統的燕尾服を着こなし(白のシャツに白い蝶ネクタイ)
      指揮者横に、すくっと立った姿の美しい事と言ったら!

      立ってるだけで絵になるし
      ヘンに大袈裟な振りをせず
      必要なジェスチャーを最低限に使って
      美しさに乱れがない。

      だいたい歌手って
      どんなハンサムでも
      歌い出すと、顔がスゴイ事になるのだが

      ベチャワの歌う表情の美しさって
      何なんだあれは。
      口を大きく開けても
      美しい歯並びが目に眩しく
      歌う表情の一つ一つが美的。

      アンドレア・シェニエのアリアでの高音の張りのある美声。
      もちろん、ちゃんと、伸ばすべきハイCを
      きちんと伸ばして
      聴かせる技術が半端じゃない。

      アリアの内容云々より
      あのテノールの、乱れが全くない全声域での、こよない美声と
      歌っている姿の美しさで
      聴覚・視覚ともに、あまりの素晴らしさに失神しそう。

      アイーダのラダメスのアリアの美しさといったら
      ああああ、高音のソット・ヴォーチェ(これに弱い)

      甘いアイーダへのラブソングの後に
      あの激しい道化師のアリアのドラマチックな泣き節!!!!
      うおおおおおお、役になりきっていて
      何という激しい情熱とやりきれなさの迸り。

      ルサルカはもちろんオリジナルのチェコ語で
      発声もディクションも美しい。
      何だかもう、なんでも歌える人なんだな。
      (というより、きっと真面目にひたすら努力するタイプ?)

      真面目さというよりは
      自分の美声を使って
      作品を歌うのに、あくまでも真摯で誠実。
      ごまかしをせず、正攻法で堂々と対峙しているのが見えて
      イヤミがなく、一途で爽やかで
      ものすごく好感が持てる。

      オペラを歌うテノール歌手って
      私のイメージだと
      伝統的に頭カラッポの(以下自粛)

      ・・・だったんだけど
      昨今、色々と変わって来てますね、きっと。
      世界がグローバル化されると共に
      恵まれた美声「だけ」では表舞台に上がってこないというか

      完璧なテクニック、張りのある声量たっぷりの高音を
      疲れを感じさせず、単調にもならず聴かせる技に
      見た目よし、舞台上のマナー良し
      出てくる姿、立った姿、歌う姿も美しく
      一音・一音を疎かにせず
      短いアリアでもその時々の役になりきって
      まぁ、本当に見事で惚れ惚れする ♡

      指揮者のサッシャ・ゲッツェルって名前はよく聞くけど
      私は初めて聴くかもしれない。
      舞台慣れしているというか
      オペラ慣れしている感じの指揮者だという印象。

      プログラム構成としては
      ウイリアム・テルで始まって
      チャイコフスキーの1812年を最後にして
      どっか〜んと盛り上げる感じでの構成なのだろうが
      途中のマーラーのブルーミネは、何だか全体から浮いて
      不思議な感じだったなぁ。

      アンコール出るか、と思ったら
      うはははは、アンコールに
      トゥーランドットの Nessun dorma ♡
      出だしで聴衆も大興奮で拍手が出たが
      中断せずに続けて

      途中の間奏のところで
      べチェワが「ほらみなさん歌って」みたいなジェスチャーして
      観客がみんなハミングしたところで
      入ってくる輝かしいテノール。

      うおおおおお
      もうこれ、最高じゃん。

      晴天で湿気がなくて
      夜になると太陽が落ちて涼しくなって
      パリアッチの時は赤い照明
      ルサルカで青と緑の照明という
      さりげない舞台の演出も効いていて

      いやもう、楽しかったわ ♡♡♡
      ベチャワ最高。

      オペラ歌手に惚れるって
      こういう感じなのね、と
      何だかすんなり納得した私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      トーンキュンストラー + ウルバンスキ

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        Schloss Grafenegg Wolkenturm 2020年8月15日 19時30分〜20時45分

        Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
        ピアノ Alice Sara Ott
        指揮 Krzysztof Urbański

        Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
         Konzert für Klavier und Orchester C-Dur KV 415 (1782/83)

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Symphonie Nr. 5 c-Moll op. 67 (1807/08)

        土曜日祝日(マリア昇天祭)で
        買物も掃除も出来ない。
        (まぁ、杖2本では、もともとどちらも無理なのだが)

        昨日と違うところからのバスの出発で焦ったが。
        (だいたいバスのチケットに発着場の情報が
         全く書いていない、というのも気が利かないというか
         いや、気を利かすとかオーストリアに期待しても無理・・・)

        天気予報は19時に降水確率80%となっているし
        湿気は多いし(よって小さい虫が飛び交う事この上ない)
        昨日のようにコンサート開始後に雨になる可能性は高い。

        けれど、まぁ、天気について心配しても意味ないし
        なるようにしかならん。

        コンサート開始時間30分前に
        色分けグループのうち、いくつかのグループの入場が許可され
        10分後に他のグループの入場。
        人の混雑を避けるための処置で
        普通の狭い入口を使用するよりも
        脇から入れるのは合理的だけど
        その分、まとまった人数が一斉に動くので
        何か利点があるのかどうかは・・・う〜ん、わっはっは。

        観客は昨日より少ない。
        同じカテゴリーの席なのに
        本日の席は、端の方とは言え舞台全体が見渡せる。
        隣と1席空いているのと、端の席なので
        現在必須の杖2本を置くスペースも充分あるのが有難い。

        本日はスピーチもなく、19時30分にコンサート開始。
        モーツァルトのピアノ協奏曲13番。
        ウィーンでのコンサート用に、もちろんモーツァルト自身がピアノで
        特にヨゼフ2世と、一般聴衆のウケを狙ったもので
        (プログラム解説による)
        まぁ、この時期モーツァルトも20代後半で
        ウケがないと収入もなかったわけで(笑)

        モーツァルト聴くと反射的に爆睡するのだが
        最近、ともかく寝てばかりなので
        しっかり最初から最後まで起きた状態で聴くという
        珍しい体験をしてしまった。

        (夜、痛みで眠れないという状態が
         今年に入ってから、ずっと続いたので
         夜に眠れないのがデフォになってしまい
         その分、昼間にちょこちょこ寝てしまうのである。
         大学が休みだから良いけれど
         授業が始まったらどうなるやら、ちょっと心配)

        斬新な和声の使い方とか
        ピアノのテクニックを聴かせるやり方とか
        やっぱりモーツァルトって上手だなぁ。
        モーツァルトの崇拝者になるわけではないけれど
        この間のザルツブルク音楽祭の短縮版コジ・ファン・トゥッテの
        テレビ上演を見ていても思ったのだが
        モーツァルトって、どんなシーンでも、どんなフレーズでも
        徹底的に整合性と美しさを本気で出しちゃうという感じがする。

        野外ホールだし、端の席だし
        残響の長さから言えば
        音楽ホールとしての理想からはかけ離れてはいるものの
        ドライな音響が、各パートをクリアに響かせるので
        多少硬めの音質が割に心地良い。

        アリス=沙羅・オットだが
        日本だったら持病についての記載がプログラムにありそうだが
        こちらのプログラムでは、そういう記述は一切ない。
        芸術的な活動についての解説だけである。
        (まぁ、芸術家が病気だろうが何だろうが
         プロの音楽を聴かせてくれれば関係ないわけで
         病気だからという同情は不要だし
         第一、こちらの人は、そういう意味では同情しないと思うよ)
        ピアニストの表情が見える席(指は見えない)だったのだが
        多少大袈裟っぽくはあるけれど
        音楽の中にとことん入り込んでいる感じは伝わって来る。

        オーケストラとの絡みの面白さが
        ぴったりハマるところって、快感だなぁ(へんなところで感激する)
        モーツァルト自身の技巧ひけらかしとして
        第1楽章にも、第2楽章にも
        割に派手なカデンツァが入るのが面白い。

        アンコール1曲の後、ピアノを移動させて
        後半はベートーベンの交響曲5番。

        こういう、誰でも知っているポピュラーな曲を
        今更ながら、ナマで舞台で演奏する必要性というか
        指揮者として、こういう手垢がたっぷりついた曲を
        演奏したいものなのか
        それとも、プロモータが
        集客を狙って、ベートーベンの最も有名な交響曲をやってくれ、と
        指揮者及びオーケストラに依頼したのかはわからない。

        しかも、この曲、指揮者がどんなに才能に満ち溢れていたとしても
        そんなにギョッとするような解釈は出来ないはずだし
        (して頂いても構いませんが(笑))
        まぁ、客ウケだな、うん(イヤな観客)

        あ〜、超有名曲なので
        やっぱり、本当に上から目線で申し訳ないけど
        オーケストラの弱点がどうしても目立つ。
        
何せ名曲アワーだから
        ウルバンスキだからどうのこうのという個性はさして出て来ないし
        あまりにとんでもない指揮者の個性を出されても
        あれ〜、と思うので
        名曲なりの良さを楽しもう、と聴いていた。

        ウルバンスキって、若い指揮者なのに
        割にエモーショナル?
        キレは良いのだけれど
        若い人にありがちな、極端なクールさや
        スタイルだけを全面に押し出してくるよりは
        音楽の感情を的確に掴んで
        イヤミなく出してくるような印象。

        第2楽章の途中で
        各パートの音が、突然、重力をなくして
        風船か泡のように
        ほわほわほわって浮かんで来るところがあって
        (あくまでも個人的な印象と偏見です)

        エモーショナルなんだけど
        感情に溺れず
        ベートーベンなんだけど
        あくまでも重くならず

        っていう感じの音楽作りを目指したんだろうか。
        甘いフレーズの部分では
        まるでモーツァルトのような優しさも敢えて出してくるし
        最終楽章の輝かしいフレーズも
        エモーショナルなんだけど大袈裟にならず
        ウルバンスキの完成型だったら
        こういう音楽になりそう、というのはよく見えた。
        (あ〜、非常に失礼なんだけど
         オーケストラの技量というものは(以下省略))

        コンサート後も
        観客席のブロックごとに
        退出する時間をずらして出すようにしていて
        (もちろんマスク着用である)
        一生懸命、考えたんだろうなぁ。

        ともかく、本日は雨も降らず
        最後までコンサートが出来て、本当に良かった ♡

        ところで、野外、しかも自然公園のど真ん中でのコンサートには
        鳥の鳴き声とかコオロギの鳴き声とかが付き物なのだが

        ベートーベンの第1楽章で
        音の途切れるところで
        鳥がギャオギャオ鳴き続け
        第2楽章では、別の鳥がキャパキャパ鳴き続け

        あれは、鳥にしてみれば
        何だか不思議な声のライバルが、俺たちの縄張りにやって来た
        という対抗意識なのか

        音楽の高さや音色に反応して、違う鳥が鳴くのが
        ちょっと面白かった私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        トーンキュンストラー + ドミトリー・キタエンコ

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          土曜日のダブルヘッダーです。
          時系列に読みたい方は、まずは午後のコンサート(こちら)からどうぞ。
          下は夜のコンサートの個人的メモです。

          Musikverein Großer Saal 2020年1月18日 19時30分〜21時30分

          Tonkünstler Orchester Niederösterreich
          チェロ Daniel Müller-Schott
          指揮 Dmitrij Kitajenko

          Antonín Dvořák (1841-1904)
           Konzert für Violoncello und Orchester h-Moll op. 104 (1894/95)

          Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
           „Der Nussknaker“ Ballett in zwei Akten op. 71 (1891/92)
            Auszüge aus dem zweiten Akt (Zusammenstellung: Dmitrij Kitajenko)
             Im Zauberschloss von Zuckerburg
             Divertissement
              Schokolade - Spanischer Tanz (Bolero)
              Kaffee - Arabischer Tanz
              Tee - Chinesischer Tanz
              Trepak - Russischer Tanz
              Tanz der Rohrflöten - Pas de trois
              Mutter Gigoen und die Polichinelles
              Blumenwalzer
              Variation II: Tanz der Zuckerfee
              Pas de deux

          午後の熱狂的な楽友協会の後
          コーヒー飲んで、また向かう先が同じ会場の同じ席(爆笑)

          午後の客層とは全く違う客層だが
          日曜日定期とは違い、夜なので
          着飾ったお上品な年配のご婦人よりは
          楽友協会ホールを一度見たい、という観光客が多い。
          (それは良い事である。
           ただし、とんでもないマナーの人も多いので
           それはちょっと残念なところ)

          さっきのコンサートが長すぎで
          その後の入れ替えが大変だった、と
          係員から聞いたのは、このタイミングである。

          さて、今回はドミトリ・キタエンコを迎えて
          ドボルジャークのチェロ協奏曲と
          くるみ割り人形からの抜粋。

          私、ドミトリー・キタエンコのファンで
          この人とギュルツェニヒのショスタコーヴィッチ交響曲全曲CDは
          私の宝物だし
          ライオンみたいな白髪で情熱的にロシアっぽく作る音楽が好き。

          しかしキタエンコ、もう79歳になったのか。
          舞台に出てくる時の足取りが
          以前ほどスッキリしていなくて
          やっぱりお歳を召されたなぁ、というのが第一印象。

          ドボルジャークのチェロ協奏曲のソリストの
          ダニエル・ミュラー=ショットって
          結構すごい経歴の持ち主で
          あちこちで賞を取って、有名なオーケストラや指揮者と共演しているのだが
          48歳という円熟期なのに
          あまりあちこちで名前を聞くという人ではない(ような気がする)

          ドボルジャークのチェロ協奏曲。
          オーケストラ部分でのテンポが遅めで
          その分、テーマの歌わせ方がすごい。
          テーマを歌うホルンやクラリネットが巧い。
          ・・・けど、この曲、こんなに遅く演奏されたっけ。

          このチェリスト、音色はとても美しい。
          1727年のエクス・シャピロの美しい音色がホールに広がって
          とてもリリカルなテーマの提示と共に
          チェロがとことんカンタービレに歌う。

          ・・・歌うんだけど
          ええ、ワタシ、シロウトなので何も言えませんが
          音の美しさとテーマの美しさを
          遅いテンポで強調するあまり
          全体的に推進力に欠ける冗長な感じに聴こえて来る。

          あ〜、すみません、そうか
          その前にイケイケ・ガンガンの映画音楽を
          正味2時間30分、ばっちり聴いたせいもあるかも・・・

          何だか間延びして聴こえるのは
          映画音楽のせいだ(違!)

          いや、チェロの音はすご〜く美しいんですけどね。
          ドボルジャークのチェロ協奏曲って
          ちょっと苦手な曲、というのもあったかもしれない。

          こんな間延びした感じの指揮する人だったかなぁ。
          後半のくるみ割り人形に期待するぞ。

          さて、そのくるみ割り人形は
          第2幕からの抜粋。
          クララと王子さまのPDDの音楽から始まって
          ネズミと戦った子供たちがもう一度現れて
          クララが、顔の大きい男女と絡む恐怖の夢のシーンの後の
          ディヴェルティシモンまで
          かなりそのままの忠実な形で演奏されて

          頭の中では、国立オペラ座のヌレエフ版のバレエが
          次から次に展開して行って
          おおお、視覚と聴覚のリッチなコンビネーション。

          しかも、バレエの時って
          オペラ座管弦楽団がボロボロの時が多い上に
          音響の悪いロジェの後ろの超安席で聴いているので

          こうやって舞台でコンサートとして演奏されると
          音楽の立体感が全く違う。
          (だから、いつも貧乏席なので、すみません)

          スペインのダンス、アラビアのダンス(ケテヴァンとエノ!)
          中国のダンス、ロシアのダンスの後の
          パ・ド・トロワ。バロック衣装の可愛いダンスで
          当時はグレイグがとてもチャーミングだったわ、とか
          ついつい過去の事を思い出してしまう。
          その次のギゲオンのお母さんという曲は
          ヌレエフ版のくるみ割り人形では使われない曲で
          その後は、花のワルツ。

          ああ、オペラ座の舞台の、あの黄金の衣装を来た
          ダンサーたちの花のワルツの素晴らしかった事・・・

          砂糖の妖精のキュートなソロの後
          最後はグラン・パ・ドゥ・ドゥの豪華な演奏。

          ドラマツルギーが見事で
          頭の中でバレエが再現されている私も
          音楽と(妄想)視覚の中で、ドキドキしっぱなし。

          音楽そのものも、とてもドラマチックで
          芯の通ったダイナミックなものになっていて
          前半の間延びした感じはすっかり抜けて
          如何にもロシア的な熱情を帯びて
          チャイコフスキーらしい美しさが活きている。

          頭の中のバレエに感激しているのか
          音楽に感激しているのか
          ちょっと区別はつかないんだけど

          あ〜、クリスマスだ〜(違!)

          今日は朝から雪が降って
          コンサートの途中にやんだけれど
          郊外の自宅の近くは、まだ地面が白くなっているし
          そんなところにくるみ割り人形と来たら
          やっぱりクリスマスですよ、違うけど。

          キタエンコ、健在じゃん。
          この人の指揮って
          本当に無駄がないのに、必要なところは全部ある、という
          見事なキューの出し方で
          見ていて、ものすごく分かり易いし気持ちが良い。

          しっかりと歌わせているし
          ドラマチックだし
          やっぱり良いわ〜 ♡

          チャイコフスキーは映画音楽にも負けない事が
          はっきりした(だから違うかもしれない)

          ここ数年、クリスマスにくるみ割り人形観てないし
          これで、ホワイト・クリスマス気分になるのは良いんだけど

          来週は試験の前の最後の授業というので
          ほとんどの授業がまとめとテスト予習の段階に入るし
          再来週、1月最終の週には
          テストが6つ(!)
          (しかも、考えてみたら木曜日、テスト3つある・・・)

          まだ今学期のノートのまとめもしていないので
          焦り狂っている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          トーンキュンストラー + ハンヌ・リントゥ

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            日曜日のアホなトリプル・ヘッダー。
            時系列に読みたい方は、11時の記録は こちら から。
            午後の記事をすっ飛ばして、夜のバレエ記事を読みたい方は こちら からどうぞ。

            Musikverein Großer Saal 2019年12月1日 15時30分〜17時30分

            Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
            指揮 Hannu Lintu
            バリトン Adrian Eröd

            Thomas Lercher (*1963)
             „Alle Tage“ Symphonie für Bariton und Orchester (2010-2015)

            Robert Schumann (1810-1856)
             Symphonie Nr. 4 d-Moll op. 120 (1841/1851/52)

            ウィーン・フィルのコンサートの後
            カフェでランチしてから
            久し振りにトーンキュンストラーの日曜日定期公演へ。

            入り口のところで
            ウィーンの現代音楽の超重鎮教授を見かけて
            あれ?と思ったのだが
            プログラムを見れば
            トーマス・ラルヒャーの作品が演奏されるからか。

            しかし、この教授、もう御歳も御歳なのに
            現代音楽のコンサートになると
            ほとんど何処でも見かけるというのは
            凄い人だな。
            だいたい、大御所になると
            自分と関係のない「仕事場」には行かなくなるものだが。

            プログラム買ったら、別刷りが入っていて
            当初予定のバリトンがキャンセルして
            アドリアン・エレードが歌う・・・・って、えっ?!

            代役バンザイとか言ってはいけないけれど
            久し振りにエレード聴けるんだわ。

            さて、そのラルヒャーの作品だが
            作品としては、非常に伝統的に聴こえる。

            インゲボルク・バッハマンの詩を使っていて
            文学的素養もなければ
            ドイツ語能力も劣るし
            だいたい、文学テキストの理解は
            日本語だって無理、という
            文学音痴の私に、内容がわかるはずがない(ごめんなさい)

            ただ、オーケストラは大編成で(舞台から溢れている)
            オーケストレーションも非常に厚く
            ついでだが、音量も半端じゃない上に
            その音量の強いところが
            ちょうど高い音域になっていて
            (ピッコロあたり)
            ・・・これは、かなり耳に痛い。

            音量が多くても、低音ならそれ程気にならないが
            高音域で、ずっとあの音量で演奏されていると
            ちょっと辛いな。

            代役ですぐに歌えるエレードも凄い。
            この人、絶対音感があるに違いない。
            美声でドイツ語もはっきり、くっきりなのだが

            歌そのものが非常に単調で
            何だか言ってみればフーゴ・ヴォルフのリートみたい。
            (ヴォルフのリートは歌声だけ見れば
             メロディ的なものは非常に少ない)
            言葉で聞かせるタイプの音楽だと思うんだけど
            オーケストラがピアニッシモになるところでの
            歌というより朗読は美しく聴こえてくるが
            高音でヒステリックに(すみません)喚くオーケストラが被さると
            歌ってはいるようだが
            何も聴こえて来ない。

            う〜ん
            こういう高尚な作品を鑑賞するには
            やはりインゲボルク・バッハマンの詩を読んで
            ・・・って、テキスト見てたけど

            大きな熊が星の瞳で、人間に追いやられて
            人間不信になって
            モミの木が最初で最後で
            天国から落ちてくるとか来ないとか

            何が起こるか、お前は自分の時間を知っている
            私の鳥よ、そのベールを取って霧の中を私のところに来ておくれ

            ・・・とか言われても
            戸惑うばかり(文学的素養及び才能が完璧に欠如している)

            やっぱり心理学、文献学、法律学を勉強して
            ハイデッガーで哲学の博士号を取った人とは
            もともとの頭の作りが違うのである(断定)

            自分の無能さをここで嘆いていても意味がないので
            これにて終了。

            後半はシューマンの交響曲4番。
            私はこれが聴きたくてチケットを買ったのである(たぶん)

            いや〜、名曲だわ。
            リントゥがまた、情熱的に、でも抑えるところは抑えて
            ロマンティックでありながら
            過剰なロマンを削ぎ取った演奏をする。
            オーケストラも張り切って演奏している(ように見える)

            実はこのコンサート、もう1回行く予定で
            チケットも押さえてあるのだが
            前半を聴きに行くか
            それとも、図書館閉じこもりで後半だけ行くか
            あるいはサボるか

            発表準備でアタアタしているのに
            情け容赦もなくラテン語の授業も進んでいくという
            ちょっともう
            本当はコンサートなんかで遊んでいる時間はない筈、という状況に

            焦りながらも
            ついついナマの音楽に飢えて
            せっせと通ってしまうアホなワタシに
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            トーンキュンストラー管弦楽団 + グスターボ・ヒメノ

            0
              Schloss Grafenegg Auditorium 2019年9月6日 19時〜21時

              Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
              ホルン Stefan Dohr
              指揮 Gustavo Gimeno

              Giuseppe Verdi (1813-1901)
               Ballettmusik sus der Oper «Macbeth» (1865)

              Richard Strauss (1864-1949)
               Konzert für Horn und Orchester Nr. 1 Es-Dur op. 11 (1882/83)

              Béla Bartók (1881-1945)
               «Der wunderbare Mandarin» Pantomime in einem Akt op. 19 (1917-24)
                (Konzertfassung von 1927)

              Richard Strauss
               «Till Eilenspiegels lustige Streiche» Tondichtung op. 28 (1894/95)

              天気は雨にはならず、多少は持ちそうだったので
              一応、冬のコートやら座布団やらをバッグに詰め込んで行ったけれど
              やはり、コンサートは屋内のホールになった。

              よしよし、しめた。
              こういうケースを想定して
              雨の時に屋内に席のある一番安いカテゴリーの席を抑えているのだ。
              (天気が良ければ端的に言っちゃえば芝生席10ユーロで充分である)

              昨日、ロイヤル・コンセルトヘボウを聴いた後での
              地元のオーケストラは聴き劣りがするんじゃないかと
              失礼な事を考えていたのだが

              おおお、オラが村のオーケストラも
              なかなかやるじゃないの(笑)

              もちろんオーケストラによる音色の違いはあるし
              飛び抜けたむちゃくちゃ名人が
              目立ちまくる超絶ソロを演奏した、とか言うのはないが
              (すみません)
              ヒメノの指揮が、かなり締まった筋肉質な感じで
              しかも、オーケストラの音量が充分に出ていて
              ここ数年、このオーケストラが
              それなりに自信をつけて来ているのがよくわかる。

              ヴェルディのマクベスに
              こんなダンス音楽あったのか。
              ヴェルディ避けまくっているから知らなかった。
              (イタリアのヴェリズモ・オペラは非常に苦手・・・)
              割にご機嫌な華やかな曲での幕開けは、ちょっとワクワクする。

              リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲は
              まぁ、作曲家が10代の時の作品なので
              とても伝統的な感じがする。
              有名曲だから、時々演奏されるけれど
              私は聴き込んだ事はない。

              だが、ホルンのシュテファン・ドールが
              アンコールにオリヴィエ・メシアンの曲を演奏したのが
              この曲に唖然・・・

              ともかくホルンという楽器の出せるすべての音を使いました
              という感じの曲で
              モチーフのアンサーが、とんでもない弱音で
              木霊のように演奏されたり
              なんかもう、他の世界に飛んで行きそうで
              周囲の年配の方々が
              「なんじゃこれ?」とか小声で喋っているのも気にならない。

              このホルンのソロを聴いただけでも
              今日のコンサートに来た価値はあるというものだ。

              後半はバルトークの「中国の不思議な役人」と
              リヒャルト・シュトラウスの
              「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」という
              物語の音楽を2曲続けて演奏。

              中国の不思議な役人って
              いや、別に良いんだけど
              今日のコンサート、子供連れも結構居たのだが
              ああいうストーリー、子供向けじゃないだろ・・・

              とは言え、このストーリー知って聴いている人が
              何人いるのかはわからないが。

              ヒメノの筋肉質な感じの硬質な音楽作りは
              こういうメカニックに響く音楽ととても合っている。
              不気味さは充分に出ているし
              まぁ、エロチックなところはちょっと隠されていたけれど
              (全体的に非常に男性的な音楽作りでダイナミックさが目立つ)
              緊張感のある、すごくマッチョな演奏で
              聴衆にもすごくウケていた。

              ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらは
              日本的な感覚から言えば
              どこをどう取ったら
              そういう「いたずら」が愉快と思えるのだ?という
              私には、ティル・オイレンシュピーゲルの不快ないたずら、としか思えない。

              で、これも不愉快ないたずらが続いた後に
              殺されちゃうわけで
              ティルが、絞め殺されてキューッと言うシーンまで
              かなりリアルに演奏されるんですけどね・・・

              まぁ、我々、草食民族の日本人と違って
              肉食民族のヨーロッパのおとぎ話や子供用の話って
              とんでもないものが多いから(偏見)
              (学生時代、ドイツ語専攻だった私が
               え〜っ、ドイツの子供って、こんなものを読まされるのか
               とひっくり返ったのが、マックスとモーリッツだったのだが
               同じような印象を持った学生は多いと思う)

              パートのクリアさや
              演奏の正確さは比べても仕方ないし
              えっ、ありゃりゃ、という箇所もなかったわけではないが
              全体的にとても雄弁な語りを見事に聴かせてくれたし
              読者ご存知の通り
              この曲、始めと最後に
              おとぎ話だよ、というシグナルがあるので
              その意味で、あまり直裁的に残酷に響かないのが救い。

              意外に地元のオーケストラもやるじゃん、と
              ちょっと良い気分になったコンサートで
              気持ち良く往復140キロのドライブも楽しんだ私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              トーンキュンストラー管弦楽団 + ペーター・ルチツカ

              0
                Schloss Grafenegg Wolkenturm 2019年8月31日 19時15分〜21時25分

                Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                ソプラノ Genia Kühmeier
                指揮 Peter Ruzicka

                Peter Ruzicka (*1948)
                 «Furioso» für Orchester (2019)
                  Uraufführung. Auftragswerk des Grafenegg Festivals

                Richard Strauss (1864-1949)
                 «Vier letzte Lieder» für Sopran und Orchester AV 150 (1948)

                Johannes Brahms (1833-1897)
                 Symphonie Nr. 4 e-Moll op. 98 (1884/85)

                夏の最後が近づいて来ていて
                最後の暑さで(来週週末はかなり涼しくなるらしい)
                日中は32℃。

                ただ、湿気が50%を切っているので
                あまりじっとりした感じはなくて
                多少早めに到着したグラーフェネックのお庭で
                樹の影のデッキ・チェアを確保して
                コンサート前にウトウトするのは最高の贅沢。

                さて、え〜っと、あの、その、う〜ん。
                音楽評論じゃなくて、批評でもなくて
                私の自分用のメモなので
                しかも私、音感も音楽性も耳も知識もないので
                とんでもない印象なのかもしれないから(前置き・言い訳)

                2日続きでバーミンガム市民交響楽団を聴いちゃったからなぁ・・・
                (あ〜、言いたい事は察して下さい)

                さて、今年のコンポーザー・イン・レジデンスの
                ペーター・ルチツカは
                指揮者とか音楽監督とかの活動は知らないが
                (かなりオーケストラを指揮していらしたようだが
                 私は今まで指揮者としてのルチツカは舞台で見た事がない)
                作曲家としてなら、CDまで持っているくらいなので
                まぁ、私好みの作品を作曲する人ではある。

                だから、最初の初演曲が、ものすごく楽しみだった。
                弦の極限まで早いパッセージで始まり
                パーカッションがかなり強調されている。

                予想通りとは言え
                周囲の小声のお喋りが・・・(涙)

                気に入らなくても、何だコレ、と思っても全然構いませんが
                その感情を、演奏中に周囲の友人やら家族やらと
                口頭のコミュニケーションで共有するのはお願いだから止めて(涙)

                この曲だが
                ティーレマンがルチツカと現代音楽について語った際に
                現代に、何故、コンサート序曲がないか、という話になったのが
                契機だったと言う。

                コンサート序曲!!!!!

                先学期、メンデルスゾーンのコンサート序曲のプロゼミで
                序曲の分類やら、コンサート序曲の構成やらと
                じっくり向き合った私には、得意の分野ではないか。
                (かなり思い違いがあるが、そこらへんはまぁ・・・(笑))

                この「コンサート序曲」、演奏時間は15分ほどで
                最初の極限の早いパッセージ(弦楽奏者イジメ?)の部分の後
                リズムが変わって、調が変化した中間部に入り
                最後に、最初の部分の音型の変化型が中心になる。

                FMB(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ)の
                コンサート序曲は
                ほとんどの場合はソナタ形式で作曲されているので
                (美しきメルジーネが純粋なソナタ形式ではない、というのは
                 私の同僚が論文で書いた)
                私も、中間部の後の、変形モチーフが出て来た時に
                あ、ここが展開部かな?と注意して聴いていたのだが
                展開部にならずに終わってしまったので
                いわゆる3部のリート方式を使っているようだ。

                個人の感想用メモなので
                ヘンな事をごちゃごちゃ言ってますが
                すっ飛ばして無視して下さい。
                慢性中二病なので、ついついこういう事を書きたいのだ(恥)

                こういう曲、好きだわワタシ。
                スコアみたら面白いかも・・・

                今日のトーンキュンストラー・オーケストラ
                舞台に出て来た時に、えっ?という既視感があって
                あれ、もしかしたらオーケストラ間違えたかも?という気分になったのは

                今日のコンサート・マスター、借り物じゃないの!

                それも何故に、ブレゲンツの音楽祭での出稼ぎから戻った
                あのオーケストラのコンサート・マスターを借りてくるわけ?
                (別に個人的恨みとかはございませんが・・・
                 あのオーケストラの第一バイ(以下省略))

                さては、リヒャルト・シュトラウスの曲中のバイオリン・ソロを
                オーケストラ・メンバー、誰も弾きたくなかったのか?(邪推)

                ゲニア・キューマイヤーのソプラノで
                最後の4つの歌。
                グラーフェネックの広大な庭園の
                夕暮れの雰囲気には、とても合っている。

                ルチツカの最初のコンサート序曲が
                ほとんど暴力的なエネルギーの爆発だった後

                歳取ったリヒャルト・シュトラウスが
                過去に戻って諦観に至って
                世間から離れて紡ぎ出した
                徹底的に時代に逆らった美しい曲が
                自然の空気に溶けていくのを感じる快感。

                野外音楽堂で音が散ってしまうとは言え
                こういう曲が大自然の空気の中に散っていく、というのは
                かなりオツなものだ。

                幕間の後はブラームスの交響曲4番で
                これも、そろそろ夏の終わり、という時期には合ってる(かも)
                演奏については、何も言わない(察して下さい)

                そりゃ、プロのオーケストラだから
                そこそこの演奏はちゃんとするし
                ブラームスの交響曲シリーズは
                以前のオロスコ=エストラーダの時にも録音したし
                その後の佐渡マエストロの時にも演奏して録音しているので
                オーケストラとしてはお手のものなのだろうが
                あ、これ以上書くと、気分を害する人もいそうなので
                止めておく。

                音楽性ゼロ、感受性ゼロのクラオタは
                こういう曲は頭に入っているので
                頭のチャンネル合わせれば
                少なくとも曲の輪郭くらいは出て来てしまうので

                ライブで聴くとなると
                頭の中よりも、ちょっと違うものを要求したくなっちゃうのだ。
                自分ながら嫌らしい性格である。

                ルチツカのオーケストラの立たせ方も何だかなぁ。
                あのプレイヤーだけを立たせるか?と
                私は驚いたもん。
                (だって、ソロが巧かったかと言うと
                 いや、一応、ちゃんと演奏したが
                 フレーズの解釈の点で私とは相容れないところが)
                しかも、カーテン・コール2回目で
                またもや同じプレイヤーを立たせて
                プレイヤーが戸惑ってるじゃないの。

                何かオーケストラ内部で政治的絡みでもあるのか、と
                (あいつはうまく立ててやらないといかん・・・とか)
                ついつい邪推してしまった(根性悪です、すみません)

                隣の年配カップルも、かなりのクラオタらしいが
                ちょっとしたミスのところで
                「ほら、ミスった」とか
                演奏中に、コソコソと小声で呟くのは止めて欲しかったわ。
                まぁ、それがクラオタの醍醐味なのかもしれないが(笑)

                太陽が落ちると少し気温も下がり
                夏の夕暮れの中で
                (コオロギの鳴き声はもう私の耳は慣れてしまい
                 完璧に無視できるようになった (^^)v)
                リヒャルト・シュトラウスの最後の4つの歌と
                ブラームスの交響曲4番というプログラムの選択は
                雰囲気には、バッチリと合っていた。

                明日もまだ晴れて暑くなりそう。
                例年の国立オペラ座オープン・ハウスで
                バレエのレッスン見てからグラーフェネックに向かう予定の
                懲りない私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                トーンキュンストラー + ドミトリー・リス

                0
                  Schloss Grafenegg Wolkenturm 2019年8月22日 19時30分〜21時30分

                  Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                  バイオリン Baiba Skride
                  指揮 Dmitry Liss

                  Olga Viktorova (*1960)
                   „Qinglong - Azure Dragon“ für Symphonieorchester (2012)

                  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Konzert für Viline und Orchester D-Dur op. 61 (1806)

                  Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
                   Symphonie Nr. 6 h-Moll op. 54 (1939)

                  グラーフェネック夏の音楽祭
                  これからせっせと木・金・土・日と通う予定で
                  みんなから、グラーフェネックの近くに宿泊するの?と聞かれるが
                  いえいえ、毎日ウィーンからドライブします。
                  (環境には悪いのは承知なんですが・・・(・・;)

                  お久し振りのトーンキュンストラー。
                  指揮はロシア人のドミトリー・リス。
                  ウラル交響楽団とかロシア・ナショナル管弦楽団とかで指揮しているらしい。
                  1960年生まれなので、中堅指揮者と言う感じか。

                  18時30分に到着して庭でデッキ・チェアに寝転んでいたら
                  リハーサルしていて、ベートーベンとかショスタコーヴィッチが聞こえて来た。
                  19時少し過ぎまでリハーサルして、19時30分からコンサート。

                  最初の曲がウクライナ生まれの作曲家オルガ・ヴィクトローヴァの作品。
                  この作曲家も指揮者と同じ歳。
                  曲のテーマが、中国の青龍で
                  プログラムの記載によれば、中国では
                  東に青龍、北に黒亀、西が白虎で南が赤鳥なのだそうで
                  青龍は7つの住処を持ち
                  ツノ・背中・根っこ・家・心臓・尻尾・千歯扱
                  ・・・と書いてあるのだが、よくわからん。

                  でも、この曲、面白い。
                  比較的わかりやすい一定のリズムで
                  割にわかりやすいモチーフが演奏されて
                  7つの部分に分かれているようなのだが
                  曲想の変化が、やっぱりわかりやすい。

                  ただ、一応これ、現代音楽なので
                  あまりわかりやすい調性はなくて
                  演奏始まったとたんに、あちこちから聞こえる小声でのお喋り(笑)
                  途中で飽きてスマホ出してラインをチェックしたり
                  自撮りしたりしている母と娘らしき二人連れが前にいたし
                  まぁ、ベートーベン目当てとか
                  今日はクラシックのコンサートよ、うっふん、という人には
                  がっかりだったかもしれないのだが

                  この曲、ゲーム音楽として聞いてみたら
                  もっと面白く鑑賞できるのに(笑)
                  ・・・と言ってしまったら、作曲家には非常に失礼に当たるだろうが
                  ちょっと映画音楽っぽいし、ゲーム音楽としても使えそうで
                  それだけ、視覚に訴える面白さがある。

                  オーケストレーションもかなり厚みがあるし
                  表情は豊かだし、テンポが速くてノリノリだし
                  リズムもはっきり聴こえるので、退屈しないのである。

                  作曲家も来ていて舞台に上がっていた。
                  ウクライナの作曲家が中国のテーマというのも面白いが
                  中国の音楽に特有のペンタトニックはほとんど使っていなくて
                  (ほんの一部だけ出て来たが)
                  プログラムによればトリトノスも使っていて
                  アルカイックな雰囲気とか書かれていたが
                  そこまで神秘的な感じは受けなかったなぁ。
                  まぁ、好みの問題だが。

                  バイオリニストのバイバ・スクリーデは
                  よくオーストリアで演奏するので
                  調べてみたら2010年10月が最初で
                  (2008年以前は記事が消えたので、その前はわからない)
                  今まで全部で7回聴いている。

                  ワタクシ的には、あまり好きなバイオリニストではなくて
                  泣き女というか、泣き節というか、そういうイメージが強かったけれど
                  今回のベートーベンは
                  比較的ベートーベンらしい(私見ですっ!)感じに聴こえて来た。

                  ヘンなタメとか音の伸び縮みとかがなくなって
                  無用なものを落としたシンプルな形になって来た、という印象。
                  気負いがなくなった感じがする。
                  以前に強く感じた「見ろ見ろ聴け聴け」感が落ちて
                  音楽に素直な演奏になって来ているみたい。

                  しかしこの曲の2楽章の
                  オーケストラの弦楽器の音色の美しさには唸った。
                  さすがオーストリアのオーケストラで
                  ベートーベンは熟知している、という感じ。

                  グラーフェネック名物の第一楽章終わっての拍手はあったけれど
                  もう最近、こういうのは仕方ないと思っているので(笑)
                  それはそれで良しとしよう。

                  ショスタコーヴィッチの交響曲6番。
                  これ、第1楽章が長くて陰鬱なのだが
                  ロシアの指揮者なのに
                  あまりねっとりするところがなくて
                  比較的あっさりと、解像度の高い演奏になっている。

                  ただ、さすがに、あのピアニッシモの中間部は
                  大自然の中で、既に太陽は落ちて暗くなっている中で
                  ああいう演奏を聴くと
                  ちょっと、ゾッとするような闇に落ちる気分。
                  ホルンのソロまでの数分間が
                  まるでお化け屋敷のような感じで
                  結構スリル満点だった。

                  まぁ、正直言って
                  ウィーンからガソリン代使って
                  比較的高い(悪天候の時にはホールに席がある)チケットを買って
                  わざわざ行くだけの価値があったかどうか、と聞かれると
                  かなり微妙ではあるのだが。
                  (ショスタコーヴィッチ、やっぱり木管が(以下省略))

                  まぁでも、(多分)少ないリハーサル時間で
                  あそこまで仕上げてくれれば
                  やっぱりプロのオーケストラではある。

                  という微妙な感想でお茶を濁す私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  トーンキュンストラー + ウルバンスキ

                  0
                    Musikverein Grosser Saal 2018年12月16日 15時30分〜17時40分

                    Tonkuenstler-Orchester Niederoesterreich
                    指揮 Krzystof Urbanski
                    バイオリン Augustin Hadelich

                    Michail Glinka (1804-1857)
                     Ouvertuere zur Oper "Ruslan und Ludmilla" (1842)
                    Jean Sibelius (1865-1957)
                     Konzert fuer Violine und Orchester d-Moll op. 47
                    Igor Strawinski (1882-1971)
                     Suite aus dem Ballett "Der Feuervogel" (Fassung 1945)

                    11時からのウィーン・フィル+リッカルド・ムーティは
                    基本的には木曜日のコンサートから比べると
                    かなりまとまって来た、というより
                    こちらが耳慣れしたのか
                    ゴツゴツした部分がなくなって
                    美しさが際立って来た・・・ものの

                    やっぱりティンパニ強すぎで、フィナーレのところのメロディが消えるし
                    全体的にテンポが遅くて、第2楽章の失速に近いところもあって
                    でもまぁ、美しい演奏であった事は間違いない。

                    ちょっと贅沢してランチを外食で取ってから
                    (しかもマックのハッピー・ミールではない!←普通はこれしか食べられない(笑))
                    午後のトーンキュンストラー管弦楽団のコンサートへ。

                    今回の指揮はクシシュトフ・ウルバンスキ。
                    いや実は同じコンサート、昨日の夜もあって
                    行こうかどうしようか散々迷ったのだが・・・
                    まぁ、それはともかく(わははは、もう体力も気力も財力もない)

                    グリンカのルスランとリュドミラ序曲から
                    まぁ、元気一杯。
                    もちろん暗譜で、動きにキレがあって指揮姿が美しい。

                    うわああ、ウルバンスキって、こんなにイケメンでカッコよかったっけ?

                    イケメンについては好みの問題だが
                    スタイルの良さが抜群で
                    メンズの男性モデルにしても問題ないんじゃないか(強く希望!)
                    手足が長い上に
                    ともかく腰から下の足が美しい。
                    (あ〜、何を見てる?というクレームもあろうが
                     私、もともとバレエ・ダンサー好きだし(関係ない))

                    さて、シベリウスのバイオリン協奏曲に登場したのは
                    アウグスティン・ハーデリッヒという若いバイオリニスト。
                    顔色真っ白だし
                    真っ白という事は、この人、子供の頃から
                    一心不乱にバイオリンばっかり弾いていたタイプなんだろうか。
                    最初のソロの音が、かなり神経質っぽく響いたのだが
                    そこから出てくる、神経質な音、と言うより、比較的細い音が
                    時々、キラッと光ってビックリする。

                    テクニックは超絶でスゴイし
                    オーケストラの演奏時も、身体を動かしたりして
                    音楽に集中しているのは見えるけれど
                    何だか不安定な印象があって(技術的にじゃなくて)
                    崖っぷちで演奏しているようなドキドキ感がある。
                    (悪い意味ではありません)

                    ウルバンスキが指揮台の上で
                    これはもう、安定性抜群で自信たっぷりに
                    美しい踊りを披露している横で
                    おどおどするような印象を与えるバイオリニストが
                    超絶技巧で、ちょっと面白い不安定さで演奏すると
                    まぁ、このコンビネーション、むちゃくちゃ面白いわ。

                    このバイオリニストの個性って面白い。
                    「聴け、聴け、俺さまの演奏を聴け」というタイプが多いなか
                    この人、自分の中に深く入り込んでしまって
                    端的に言っちゃえば
                    演奏中は聴衆とか、たぶん、どうでも良いタイプかも。

                    何一つひけらかそうとしない。
                    まだ確立した安定性のある個性はないものの
                    それだけに不安定さがスリリングな魅力を生み出していて
                    これ、若手である強みだわ。
                    ベテランで個性が確立してしまうと
                    この面白さは出て来ない。

                    アンコールにパガニーニのカプリースの超絶技巧を
                    見事に完璧に弾きこなして
                    呆気に取られた。
                    すごい技巧の持ち主なのね。
                    (シベリウスでは、あまりに技巧のひけらかしがなくて
                     割にあっさり弾いていたので・・・)

                    後半の「火の鳥」組曲。
                    音楽を聴く・・・というより
                    実はウルバンスキの腰から下ばっかり見てた(すみません)

                    腰の括れから下の足の動きが
                    本人は意識していないと思うんだけど
                    ともかく美しいのである。

                    ちゃんとタクトに合わせて
                    45度に開いたり(このポジションの美しさ!)
                    つま先でルルべしたり(すみません、それ以外の表現が浮かばない)
                    上半身のタクトの動きも繊細で美しく
                    キューも的確だし、左手の表現力が半端じゃないのだが
                    それよりも足の動きが・・・あまりに美しすぎる。
                    (すみません、オタク視点で・・・)

                    民族音楽学実習でラバーン・ノテーションをトライしているのだが
                    ついつい、この動きをラバーンで書いたら
                    どうトランスクリプションするか、とか考えている私は
                    やっぱり、どこかオカシイんですが
                    (そんな事よりラバーンやるなら宿題をやれ!)

                    火の鳥の色彩感や表現はエネルギッシュに表現されていたし
                    グリンカみたいな力任せのフォルテではなく
                    実に考え抜かれた音響を出していて

                    だからね、トーンキュンストラーって良いオーケストラなんですよ。
                    だって、オーケストラの実力そのものなんて
                    一部の超のつくトップを除いては
                    どこのオーケストラも、そんなに変わりはない(と思う)
                    グローバル化でどんどん国際的になって来ているし
                    オーケストラ・ポジションなんて
                    空いている時のオーディションのタイミングもある。

                    オーケストラ・ビルダーとしての首席指揮者の手腕もある。
                    オロスコ=エストラーダの時代に
                    技術力の底上げは充分にされていて
                    昔とは比較にならない力を持っているオーケストラだから

                    ウルバンスキの音楽に合わせて
                    自由自在に表現していく。
                    木管・金管(ホルン最高!)のソロも完璧だったし
                    弦の色合いも、よく変化して
                    火の鳥の持っている空気の重さから極限の軽さまで
                    実に巧みに表現していた。

                    まぁ、ワタクシはウルバンスキの足元に視線釘付けだったんだけど(^^ゞ

                    今日は久し振りのトリプル・ヘッダーなので
                    今、カフェ(クリスマス時期なので満杯だ・・・)に陣取って
                    ウインドウス機で書いているが
                    (私の愛用のマックブックはまだ修理中・・・(涙))
                    これから、コンツェルトハウスで
                    フランス放送交響楽団を聴いてくる
                    懲りない私に
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                    BGM のないコーヒーハウスに入ろうと思ったら
                    今日のカフェはライブ・ピアノが入ってる・・・
                    いや、静かだったらノイズ・キャンセラーかけて
                    いくつか課題の曲を聴こうと思っていたんだけど
                    ホワイト・クリスマスとか演奏されていたら聴けないじゃん。
                    (うわあああ、去年のポップ音楽入門講義を思い出してしまった・・・)

                    トーンキュンストラー + アイヴァー・ボルトン

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2018年11月18日 15時30分〜17時25分

                      Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                      指揮 Ivor Bolton
                      メゾソプラノ Eva Vogel

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Ouvertüre zum Ballett „Die Geschöpfe des Prometheus“ op. 43 (1801)

                      Hector Berlioz (1803-1869)
                       „Les nuits d’été“ Liederzyklus für Singstimme und Orchester op. 7 (1834/41)

                      Ludwig van Beethoven
                       Symphonie Nr. 7 A-Dur op. 92 (1811-12)

                      キャッチフレーズはベートーベンの交響曲7番だけど
                      驚いた事にベルリオーズのチクルス「夏の夜」!!!

                      これ、ついこの間、ウィーン交響楽団と
                      ハンプソンがコンサート70分前のキャンセルで
                      アドリアン・エレードが歌った曲じゃないの・・・

                      今シーズンはベルリオーズの「イタリアのハロルド」も聴く予定に入っているし
                      来年はファウストの劫罰も聴ける(バンザイ)
                      なんかベルリオーズって、今シーズン、流行なのか、と呟いたとたん
                      「来年はベルリオーズの没後150年です」==> サイトは ここ
                      と何人かの方からご指摘いただきました。
                      いや〜、SNS って凄い。勉強になる。ありがたい。

                      本当に没後150年を念頭に置いているかと言うと
                      あまり、そうは思えないんだけど
                      レリオは聴けるし、夏の夜は聴けるし、イタリアのハロルドも聴けるし
                      ぶっ飛びベルリオーズの作品が聴けるのは嬉しい。

                      指揮者のアイヴァー・ボルトンは
                      ザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団の首席で
                      ワタクシ的な印象は「バロックの大家」
                      (もちろんバロックだけじゃないと思うけど)
                      あまりウィーンの舞台で見る事はないけれど
                      有名な指揮者である事はみんな知っている(と思う)

                      ベートーベンのプロメテウスの創造物。
                      うはは、元気な曲だが
                      ・・・これで、本当にバレエ踊れると
                      ベートーベンは思っていたんだろうか。
                      というより、この曲、振付したバレエってあったっけ?
                      交響曲9番は様々なバレエ団が振付してるけど・・・

                      さて、ベルリオーズの「夏の夜」
                      もう夏も過ぎて、ウィーンも急激に寒くなった時期なのだが
                      この曲、夏の夜とか銘打っていながら
                      あんまり夏の夜と関係ない(笑)

                      メゾソプラノのエヴァ・フォーゲルって
                      プログラムの記載だと、結構有名な人で
                      あちこちでオペラやミサ曲で歌っているらしい。

                      うおおおお
                      声が重くて暗い。

                      私の席が悪過ぎて、声だと前に飛ぶから
                      その意味では、本当の実力が聴ける席ではないのだが
                      もともとの声が低くて暗い色調なのかなぁ。

                      この間のエレードの歌唱が
                      えらく印象的だったので
                      その記憶で聴いているというのもあるけれど
                      フランス語全然わからないし
                      (プログラムの歌詞を見ていても
                       発音が不明瞭で、どこを歌っているのかわからない)
                      最初の曲は少なくとも軽くリズミックな筈なのに
                      かなりベッタリしたリリックな感じで歌われて
                      メロディは出てくるけれど、リズムのキレがない。

                      だから、全曲が同じような印象で聴こえてくる。
                      この間は、もっと、各曲の特徴が聴こえて来たイメージなんだけど。
                      (悪口ではございません。好みの問題です。)

                      さて、後半はキャッチフレーズのベートーベン交響曲7番。
                      いつも興味のある時だけ来る
                      気難しそうなお爺ちゃんは
                      前半で帰っちゃうし(笑)
                      いや、そりゃ、今更、ベートーベンの7番なんて
                      聴き飽きてますよね、あの年代は。

                      でも、実は意外や意外に
                      このベートーベンが良かったのだ。
                      (まぁ、これも好みの問題ですが)

                      ゆっくりしたテンポで
                      この時代に珍しいな、と思っていたんだけど
                      モダン奏法なのに、音に透明感があって
                      各パートの解像度が抜群に良い。

                      楽器とメロディの構成が
                      手に取るように聴こえてくる(ような気がする)

                      あくまでも古典的で端正で
                      7番の演奏にありがちな、勢い任せの演奏になっていない。
                      節度があって、ベートーベンの古典的構成の美を前面に出してくる。

                      確かにアンサンブルとして
                      もうちょっと細かい部分のクリアさがあれば
                      と思ったところもあるけれど
                      でも、このカッチリした古典的なベートーベン
                      割に昨今では珍しい演奏かもしれない。

                      途中のフーガのところなんか
                      正にバロック的で聴き惚れてしまったわ。

                      気持ち良く古典派ベートーベンを堪能した後に
                      同じホールにまた向かった私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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