トーンキュンストラー + ミハイル・ネステロヴィッツ

Musikverein Großer Saal 2017年4月2日 15時30分〜17時40分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Michał Nesterowicz
バイオリン Alina Pogostkina

Witold Lutosławski (1913-1994)
 “Mała suita” / Kleine Suite für Orchester
  (1950; Fassung für Symphonieorchester 1951)
Alxander Glasunow (1865-1936)
 Konzert für Violine und Orchester a-Moll, op. 82 (1904)
Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
 Symphonie Nr. 10 e-Moll op. 93 (1953)

ポーランド出身の指揮者を迎えて
ポーランドとロシアのプログラムで組んだ
トーンキュンストラーの日曜日公演。

外はキラキラの天気で
太陽燦々の23℃もあると
あまりコンサートに来る人も多くなくて
後半は何とか後ろの席に逃亡(笑)

いつも言っている事だが
楽友協会のオーケストラに近い席で
ショスタコーヴィッチの交響曲10番を聴いたら
間違いなく難聴になる(きっぱり)

さて、指揮者ネストロヴィッツ(と読むのか定かではないが)の
最初の曲は
やっぱりポーランドヴィトルト・ルトスワフスキ。
滅多にウィーンでは演奏されない作曲家なのだが

この「小組曲」演奏時間は約11分で
全部で4曲ある。

ダンス音楽みたいで
民謡的な要素がたくさん含まれていて楽しい。
最初の管のソロに弦が絡まるところなんて
まるで弦がアコーディオンみたいに聴こえる。

こういう短い曲の組み合わせ
Youtube 向けだわ(って何を言い出す)
ポリフォニーあるけど
使い方が自然で、すごくワクワクする感じ。

本日は指揮台がない。
指揮者の背がかなり高いのである。
指揮者って割に小柄な人が多いので
オーケストラと一緒に立って
頭一つ飛び出していると、ちょっとビックリする(笑)

アレクサンドル・グラズノフの曲も
ウィーンでは滅多に演奏されない。
バイオリン協奏曲も、たぶんナマでは初聴きだと思うが

何かヘンに既視感(既聴感?)があるのは何故だ?
と思ったら
この間、全公演皆勤賞とか言っていた
バレエのライモンダがグラズノフの曲だった(笑)

いや〜、実に美しい曲。
華やかで楽しくて
華麗なバイオリンのテクニックと
豊かな音楽要素が次から次へと現れて

やっぱりこういう楽しい曲って良いわ ♡
しかも、バイオリニストがキュートである(関係ないが)
アリーナ・ポゴストキーナという
調べるとドイツのバイオリニスト、と出てくるが
生まれたのはサンクト・ペテルブルク。

髪の毛をお団子にして
背中丸出しのドレスで出て来たのだが
まるで永遠の少女のような可愛らしさ。
いや、別に視覚で音楽は楽しみませんが
やっぱり美人が出てくると嬉しいじゃないですが
(ってお前はオヤジかっ)
33歳だそうだが、30歳過ぎてるようには見えない。
妖精みたいなキュートさである。
(もっとも、見ていたのは
 もっぱら後ろから丸出しの美しい背中を見ていたので
 顔は出入りの時にしか見ていないが)

見た目と同じくバイオリンがキュートで
グラズノフの音楽と合っているというか
ともかく、可愛くてキュートでチャーミング。

アンコールはコンサート・マスター(♂)と
アンサンブルで息のあったところを聴かせてくれた。

さて、オーケストラ上の席からは逃げて
ショスタコーヴィッチの交響曲10番。

やっぱりオーケストラから離れると音が違う。
トーンキュンストラーって良い音してるじゃないの。
多少のアンサンブルの粗さはあるけれど
厚みのある弦がかなり見事。

第1楽章のクラリネットのソロが秀抜 ♡
長い長い長いフレーズを弱音で見事に聴かせてくれた。

ただ、これ、指揮者がマジメ過ぎというか
丁寧に丁寧に丁寧に丁寧に歌わせているのはわかるのだが
もちろん、こちらの体調とかもあるし
外が23℃で太陽燦々の時に聴く曲じゃない、というのもあるけれど
かなり冗長に響いて、時々退屈になる。

いや、似たような繰り返し多いですしね
ブルックナーもそうだから、まぁ、それは良いとして
ショスタコーヴィッチ特有のあの「泣き節」が
ず〜っと、イジイジ、イジイジ、イジイジと続くと
え〜い、もう、イイカゲンにして
悩んでないで外に行って太陽浴びなさい!とか
ついつい言いたくなってしまうのは、天気のせいです。

爆発させるところは
ちゃんと大音響で演奏させていたし
オーケストラもバッチリついて来て
木管も金管も弦もパーカッションも
いつもは神経に障る甲高いピッコロも
見事な演奏を聴かせてくれたんだけど

テンポが遅いという訳ではないのに
何か、ものすごく退屈だった(すみません)
異様に時間の流れが遅かったような気がする。

あの陰鬱な曲がウケるのは
最後の盛り上がりが躁状態になってスゴイからで
(まぁ、ああああ、やっと終わった、というのがあるのかも)
う〜ん、知らない曲じゃないんだけど
私の精神状態(春よ春!)が
この曲を聴くのに向いていなかったんだろうなぁ。

優秀な指揮者だと思うんだけど
割にマジメ一方という印象が拭えないです。

さて、夜のコンサートはどうなるか
フランス語圏のオーケストラだから
春っぽくフワフワ聴かせてくれるかも・・・と
ちょっと楽しみな私に
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トーンキュンストラー + ドミトリ・キタエンコ

Musikverein Großer Saal 2017年3月19日 15時30分〜17時

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Dmitrij Kitajenko
バリトン Vladislav Sulimsky

Modest Mussorguski (1839-1881)
Vorspiel zur Oper “Chowanschtschina”
(1873/74; Bearbeitung : Dmitri Schostakowitsch, 1959)
“Lieder und Tänze des Todes” für Sinstimme und Orchester
(1875/77; Instumentierung : Edison Denissow, 1983)
Wiegenlied. Tranquillo
Serenade. Moderato
Trepak. Tranquillo
Der Feldherr. Vivo
“Bilder einer Ausstellung”
(1874: Instrumentieurng : Maurice Ravel, 1922)

トーンキュンストラーの日曜日定期
今回は何とモデスト・ムソルグスキー特集。

オペラ「ホヴァーンシチナ」序曲
オーケストレーションはショスタコーヴィッチ
「死の歌と踊り」デニソフのオーケストレーション
最後はご存知、展覧会の絵、ラヴェルの編曲版。

もう色々あってバタバタして
あまりに眠いし
別にムソルグスキーが大好きという訳でもないので
どうしようか考えたのだが

私は実は、キタエンコという指揮者が好きなのである。
白髪のライオンみたいな頭のロシアの指揮者だが
決して派手ではないのだけれど
実に誠実な音楽を聴かせてくれる人なのだ。

前半はバリトンが入るので
係員の許可を得て、ちょっと他の席に逃げた。

ホヴァーンシチナ序曲は
ううう、やっぱりどうしても
オーケストラの技量か楽器かの差が出て来てしまうのは
まぁ、それは仕方がない。

次の「死の歌と踊り」なんて
私、初めて聴く。

プログラムに対訳は出ているんだけど
左にあるオリジナル・テキスト、ロシア語だよ(汗)
大学時代に齧った時にアルファベット習った筈なんだけど
30年以上経ったら、全然読めないじゃないの(冷汗)

ドイツ語のテキストだけ読んでみたが
これ、確かに「死」をテーマとしているので
凄まじい内容である。

バリトンの Vladislav Sulimsky って
ヴラディスラフ・スリムスキーとか読むんだろうか。
もともとマリイインスキー・オペラで歌っていたようだが
最近は国際的に活躍しているらしい。

倍音たっぷりの美声で
舞台から離れたせいか、あまり飛んでくるタイプの声ではないのだが
さすがロシアと言うか
あのあのあの、暗い暗い暗〜い雰囲気が凄い。

しかも何が凄かったかと言って
この歌手の表現力がむちゃくちゃ凄い。

ロシア語わからなくて、ものすごく残念!!!
これだけの表現力で
例えばドイツ・リートを歌ったら、凄まじいかもしれない。

最初の子守唄は
子供に死神が来る内容なんだけど
死神が、本気でコワイ。

ただ声を張り上げるだけではなくて
本当に声で語ってくる。
イタリア・オペラとかも歌っているみたいだが
この暗い目の声は、ロシアものの暗いオペラには向くだろうなぁ。

さて、後半の「展覧会の絵」
なんか、本当に最近、こればかり聴いているような気がする。

最初の金管は巧く入って
古城あたりでは
まぁ、普通だよなぁ・・・とちょっと退屈したのだが
卵の踊りがすごくチャーミングで
リモージュですごく楽しくなって来た。

カタコンベあたりの凍るような寒さは
あまり出てはいなかったし
この間みたいに、エルミタージュ宮殿にすっ飛ぶ事はなかった代わりに

ババ・ガヤの最後の部分で
ひっくり返りそうになった。

何ですか、あの薄気味悪い音響は!!!
あんなオーケストラ、今まで聴いた事がない!!!!!

時々、こういうビックリがあるので
オーケストラのコンサートに行くのを
止められないのだ。

マエストロ・キタエンコ
やっぱりアナタは凄い(笑)

ユニークなプログラムを
とことん楽しんだ私に
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トーンキュンストラー + 佐渡裕

Musikverein Großer Saal 2017年3月12日 15時30分〜17時45分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Yutaka Sado
バセットクラリネット Sabine Meyer

Joseph Haydn (1732-1809)
 Symphonie e-Moll Hob. I:44 “Trauersymphonie” (ca. 1771)
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
 Konzert für Klarinett und Orchester A-Dur KV 622
 (1787/1791 ; Gassung für Bassettklarinette)
Johannes Brahms (1833-1897)
 Symphonie Nr. 1 c-Moll op. 68 (1876)

トーンキュンストラーの日曜日午後定期。
昨日、あのクルレンツィスなんか聴いちゃった後で
ハイドンにモーツァルトにブラームスという
むちゃくちゃクラシックなコンサート。

久し振りに佐渡裕氏が登場。
別にだから、というワケではないけれど
まぁ、その後に仕事があるから
行かねばならん、と
何となく気が進まないままに行ったコンサートだったが

その分
コンサート後の感動と動揺が
ちょっと普通じゃなかった。

すみません、正直言って
トーンキュンストラーと佐渡裕の組み合わせに
本気で感動して、目を剥いて
こんなにビックリしたの、初めてかもしれない。

(すごく失礼な言い方してます。
 全国の佐渡さんファンの皆さま、ごめんなさい)

ハイドンは、やっぱり音が大きすぎて
楽友協会の大ホールだと
団子になったり、微妙な音の遅れがあったりしたが
最近、トーンキュンストラーの音量大きいし
古楽器オーケストラでもないから、それはまぁ、そういうものか。

モーツァルトで響きが変わって
一瞬、ギョッとしたけれど
モーツァルトはモーツァルトなので
音楽は聴きながら、パッタリ意識が途切れる。
(ちゃんと音楽は鳴ってます、頭の中で)

こいつ最近、開き直ってきたな、と
読者の顰蹙を買っているのは承知の上で
寝ても周囲に全く迷惑のかからない席ですので
どうぞお許し下さい。

後半がブラームスの交響曲1番。
こんな、何回聴いたかわからん曲を
また聴くのか
げっそり
・・・・と思っていたら

何これ?!
むちゃくちゃマッチョで男性的で
最初から横溢するエネルギーの塊!!!!

オーケストラも指揮者も
火の玉と化して
熱い熱いエネルギーを放ちっぱなしで
ちょっと気疲れする位の

熱演

何だブラームスかよ
しかもオロスコ・エストラーダで
最後に全曲 CD まで作ったよね、と一瞬思ったけれど

オロスコ・エストラーダのアプローチとは全く違って
何かもう、全員が何かに憑かれたかのように
凄まじいエネルギー。

こういう熱い演奏に関しては
好みの問題、というのはあるのだが
そんな細かい好みなんか
ぶっ飛ばしてしまえ!!とばかりに

聴衆をバタバタ投げ飛ばし
空間を割いて切って殴り倒して
すごい勢いでドシドシ音を立てて
ブラームスという名の猛獣が暴れまくる。

ここまで見事にヤケドしそうな演奏を聴かされたら
聴いている方としては
その紅蓮の炎に巻き込まれてしまって
抵抗もできずに焼き尽くされてしまう。
(一応、抵抗はしてみたのですが無駄でした)

しかも入魂のコンサート・ミストレスのソロ。
耳を疑いましたよ、ワタシ。
あの線の細い、あまり血色の良くない
神経質そうなコンサート・ミストレスから
表情豊かで、限りなく音が伸びる
力強いソロのバイオリンの音色が出てくるなんて。
(すみません、言いたい放題で・・・)

昨日のクルレンツィスとは
正反対の方向からのアプローチ。
伝統的な堂々とした
フル・オーケストラの響きで
有無を言わせず、力技で組み伏せるエネルギー。

これ、ある意味
指揮者の佐渡裕氏の得意技を
トーンキュンストラーがモノにして来た、という感じかもしれない。

シーズンも2回目を迎えて
指揮者とオーケストラの中に
信頼関係が生まれて来て
その中で
佐渡裕氏の音とトーンキュンストラーの音が
見事に一致した、という印象。

あまりの熱演に出てくるエネルギーに
普段、斜に構えて
気取った事を言っている(反省してます)ワタシまでが
すごい勢いでぶっ叩かれて
地面に突っ伏してゼイゼイ
もう抵抗も何もできません・・・

このオーケストラ
一丸になると、こういうエネルギーを出すのか・・・
知らなかった・・・(絶句)

2シーズン目の半ばを過ぎて
ちょっと何か、トーンキュンストラーって
面白くなって来たぞ、と
ちょっと興味が俄然溢れ出している私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



佐渡裕氏って
さすがにバーンスタインの弟子と言うか
ともかく暑苦しい、というイメージが強かったんだけど
今日のブラームスなんて
本当に極端に暑苦しい(笑)のに
あれは、いったん巻き込まれたが最後
正に抵抗できないエネルギーを放ってくる。
そうか、佐渡さんにファンが多いのは
これなのか、と、初めて納得したような次第です。

トーンキュンストラー + シェーンヴァント

Musikverein Großer Saal 2017年1月29日 15時30分〜18時30分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Michael ya
メゾソプラノ Sara Fulgoni
テノール David Butt Philip
バス Matthew Rose
コーラス Wiener Singvererin (指導 Johannes Prinz)

Edward Elgar (1857-1934)
“The Dream of Gerontius” für Soli, Chor und Orchester op. 38 (1899/1900)

イギリスの作曲家の曲と言うのは
意外にウィーンでは聴く機会がなくて
ちょっと苦手なのだが
エルガーの「ゲロンティアスの夢」なら別(イイカゲンな私)

私が苦手とする宗教曲だが
ミサの曲じゃなくて
(ミサ曲は脳内妄想を活性化しないので苦手なのだ)
しっかりストーリーあって
悪魔の合唱の誘いやら
天使(これがメゾ・ソプラノなのがステキ)の導きや
司祭の深いバスの声や
とうとう神を垣間見るドラマチックなシーンまで

脳内妄想を掻き立てる上に
オーケストラもコーラスも
音響的にものすごく美しい ♡

私自身は宗教が違うから
(あ、一応、キリスト教は大学で結構集中して学んだんだけど
 結局、あまりに合わず、神父さんと大喧嘩して決別しました(汗))
ここに描きだれた世界観には共感はしないし

第一、最初の40分の
死ぬ、死ぬ、死ぬ、が実はかなり苦手。

イタリア・オペラが嫌いなのも
この死ぬ、死ぬ、死ぬがイヤなので
あんなに喚いて死ぬ、死ぬと苦しまずに
眠るように意識なくしてボーッと死んでいきたいというのが
(マーラーの交響曲9番の最終楽章ですね(笑))
私の切なる望みなので
確かに最初の部分の内容には辟易するんだけど

音楽があまりに美しい・・・

シェーンヴァントはオーケストラをかなり鳴らせている上
私の席は歌手が入る曲に関しては
最悪の選択なので
オーケストラと歌手のバランスが理想的とは言えないのだが

それでもエルガーの描き出す世界の深さには圧倒される。
テノールの声は反対側に通っていくから
私の席からは聴こえ難いのだが
それを忘れさせるような響きで
しかもこのテノール、音質がそれほど明るくないので
ゲロンティアスが老人というシチュエーションに無理がない。

(この役をボーイズ・テノールみたいな人に歌わせたら
 ちょっとギョッとするからね。ゲロンティアス一応老人ですから)

コーラスが巧い。
むちゃくちゃ巧い。
フォルティッシモから、この上ない繊細さを持つピアニッシモまで
コーラス聴いてるだけでうっとりしてしまう。

バスはずっと座っていて
前半も後半も、ほんの少し、最後の方で登場するだけだが

前半の司祭の時に
バスの声で仰け反った。

すごい声量・・・
しかも声が深くて落ち着いていて
司祭の役柄にピッタリ。

第一部の最後で無事に?ゲロンティアスが昇天して
第二部には天使が出て来て
神さまに会いに、というよりは
審判に行くのに、あちこちを通っていくのだが

ここでもコーラスが巧い ♡
オーケストラも、ピアニッシモではあくまでも繊細。
弦の響きの美しい事。

いや、すみません
本当に今日はゲロンティアスと
天国を彷徨っていたので
これ以上、何も書けません(お辞儀)

しかしまぁ
ここまでピッタリの歌手をよくぞ揃えたものだ。
コーラス巧いし
オーケストラも繊細に音を出してるし
多少うるさかったのは
私の席が悪いので
ギャラリーとかに逃げていたら
素晴らしかっただろうなぁ。

(最後の最後のピアニッシモのコーラスのところで
 携帯電話を鳴らした奴には本気で殺意が湧いたけど(笑))

同じコンサートが
来週火曜日にあって
行きたい、行きたいんだけど
行けるかどうか、ちょっと今、連絡待ちで(汗汗汗)

手抜き記事で申し訳ございませんが
どうぞ1クリックをお恵み下さい(厚かましい)



いやしかし、ウィーンの気温マイナス6℃ですよ。
日曜日朝のご近所さんサウナが実に気持ち良い ♡

トーンキュンストラー + アントニオ・メンデス 2回目

日曜日も時間だけ違いますが
同じコンサートを同じ順番で。

でも、音楽って去りゆく時間の芸術なので
その時々で違うという、実に贅沢な芸術です。

という訳で、時系列で読みたい方は、まず こちら から。

下は午後のコンサートの勝手なメモです。

Musikverein Großer Saal 2017年1月15日 15時30分〜18時40分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Antonio Méndez
ピアノ Lars Vogt

Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 19 (1787-1801)
Gustav Mahler (1860-1911)
 Symphonie Nr. 5 (1902-11)

誰に聞いても
ウィーン・フィルの後で
トーンキュンストラー聴くの、とか言われるんだけど

ウィーン・フィルの弦の音色だけは
これは本当に他の超一流オーケストラでも出せないのだが
トーンキュンストラーだってプロのオーケストラで
オロスコ・エストラーダが首席だった頃に
その技術力やアンサンブル能力は抜群にアップしたのだから
決して下手なオーケストラではない(断言)

それだけに指揮者によって
別人オーケストラにもなる。

有り難くも恐れ多き素晴らしい友人が
行かないから、と譲ってくれたギャラリーの席。
お値段は私の持っている貧民席の2倍。

定位置観測ではないから
ちょっとルール違反なんだけど
ギャラリーはやっぱり音が違う。
楽友協会の残響をたっぷり吸い込んだ
丸くて甘い音がする ♡

ラルス・フォークトのベートーベン
ピアノ協奏曲2番だけど

う〜ん、やっぱり今ひとつアピール力が少ない
というより
実に上品にクラシックに
端正でクセのない演奏なのだ。

だからそれはそれで非常に正しいのだが
ベートーベンの破天荒なところもないし
ひたすら正しい古典派で
最終楽章にしてからが、一つも弾けないのは何故なんだ?!

それが持ち味の人なんだろう、きっと。
大向こうを張らず、正しく清く美しいというのは
目立ちたがり現代では珍しいタイプかもしれない。

後半のマーラー、交響曲5番。
いや、昨日は失礼な感想記書いちゃったけど

オーケストラ、今日もひたすら頑張った。

というより
昨日、できなかったソロの部分
猛練習しました?(いや失礼失礼)と思わせる程
昨日のあれあれあれ満載と演奏が違うよ。
(聴いている席が違うからかもしれないが)

昨日の演奏で
むちゃくちゃ気になった部分が
しっかり修正されている。

技術的なカバーさえ出来れば
後は指揮者が脳内でイメージしている音、という事になる。

特別どうのこうのと言う
驚くべき箇所、というのはなかったんだけど
(おおおお、偉そうに(ごめんなさい))
時々、ハッとするような緊張感が出るかと思えば
なんだその緩さは、という退屈な部分もあって
割にまだら模様になっている印象。

アダージェットは速めのテンポ設定で
極端に甘くせずに行くかと思ったら
最後のフレーズの手前で
失速しそうな程にテンポを落として

いや、あれ、しっかり弦が
他の弦のパートを見ながら(指揮者は見てない)
ピッタリ合わせていたのは、見事だった。

大活躍のトランペット首席
ミスのなかったホルン軍団
本日は音割れもなく見事。

狭い舞台で
しっかりと楽器を上げながら演奏したクラリネット
俯き加減で美しい音色を注意深く出したオーボエ

フルートもファゴットも良かったし
昨日、突出して聴こえてきたチューバも
今日はバランス良く曲に溶け込んでいて

このオーケストラもさすがプロ。
(というより、昨日の演奏と見違え、いや聴き違えるようで
 それもまぁ、どうかとは思うけど(笑))

前半が地味だっただけに
大向こうをたっぷり張って
派手に華やかに大音量でグイグイ押したマーラーが
対比的に目立ってアピールした、というのもあるだろうが

多少荒削りで
緊張感が続かなかった部分もない訳ではなかったけれど
意外に明るくてクセがなくて
派手なマーラーを楽しませてもらった気分。

正面から聴いているので
上手と下手に分かれた第一バイオリンと第二バイオリンの音が
脇の貧民席より、方向性を持って響いて来て
オーケストラの位置による音響の面白さも堪能。

チケットを譲ってくれた友人に感謝。
本当にありがたい(お辞儀)

オーケストラ、力一杯の演奏だったので
さぞかし舞台の上のプレイヤーは
自分たちの音は聴こえなかっただろう。

ああいう曲を演奏していたら
間違いなく難聴になるだろうなぁ。
いやはや、大変な職業である。

金払って聴きに行って
勝手な事を自分用メモにできるという
観客の身分って
何て楽なの・・・と

オーケストラのメンバーの苦労も顧みず
超エゴイストな事を考えてしまった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



トーンキュンストラー + アントニオ・メンデス 1回目

恒例土曜日のダブル・コンサート
時系列で読みたい方は こちら から。

下は夜の記事です。

Musikverein Großer Saal 2017年1月14日 19時30分〜21時40分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Antonio Méndez
ピアノ Lars Vogt

Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 19 (1787-1801)
Gustav Mahler (1860-1911)
 Symphonie Nr. 5 (1902-11)

トーンキュンストラーのコンサートのタイトルだが

 Lars Vogt spielt Beethoven
 ラルス・フォークトがベートーベンを演奏

とポスターにもプログラムにもでっかく書いてあるのだが

指揮者のアントニオ・メンデスも、マーラーも無視ですか(笑)

アントニオ・メンデスは2014年7月12日の
グラーフェネックのオーディトリウムでのデビューには立ち会った。

さて、ベートーベンのピアノ協奏曲2番。
明るいオーケストラのキレの良い音色に
なんとも内向的で粒の揃った美しいピアノが入ってくる。

このピアニスト、かなり地味な感じがする。
大向こうを張るとか、ウケようとか
そんなアピールは全然なくて
伝統的で古典的な品の良いピアノ。

ふ〜ん・・・(すみません、まだクルレンツィスにあてられている)

アンコールで何か客席に向かって言ったんだけど
ホールの音響が良すぎて、声が分散して全くわからず
弾いたのがショパン。

ベートーベンとマーラーのプログラムで
ショパンをアンコールで弾く奴は基本的にキライだが

このショパンが・・・見事だった(驚嘆)

いやもう、混じり気なしの透徹したピアニズムって
こういう事を言うのか、と

普通だったら、ネクラだとか自己憐憫だとか
罵倒の一言も出てくる私なのに
すっかり聴き惚れてしまって
ショパンって、こんなに美しいのか、と驚いてしまった。

後半はプログラムのタイトルで無視されまくった
マーラーの交響曲5番。
(午後に1番聴いて、夜に5番というのもね(笑))

若き指揮者のメンデス
何でこんな曲を選んじゃったの????

いや、若いから身体はリズムに乗せてダンスしまくってるし
表情も様々に変わって
すごく熱中して指揮してるのはわかるんだけど

で、シロウトで自分の金で行っているコンサートだし
これ、個人のメモ帳以外の意図はないから
失礼な事も書いちゃうけど

まずはオーケストラの力量の問題が・・・

いやトーンキュンストラー、巧いですよ。
しかも、頑張って頑張って頑張っているのはよ〜くわかる。

シロウトから見てもわかるようなミスはなかったし
ちゃんと演奏は出来ているんだけど
全体的に粗さが目立ってしまう。

音楽そのものも
強弱付けてテンポ揺らせばそれで良いってもんじゃないぞ
・・・・とは言わないけど(言ってるじゃんか)

何かこの指揮者、バスが好きなのか
ともかく低音の音量がスゴイ。
チューバがあんなにソロ楽器みたいに聴こえたの初めて。
(しかも張り切り過ぎて音割れまでしてたし)

マーラーのポリフォニーを強調したかったのかもしれないが
細かい部分での取りこぼしがちょっと目立って
全体的なバランスとして聴くと
どうも自分のイメージとはかけ離れていて

それが面白い、というのではなくて
ごめんなさい、かなり不愉快に聴こえて来たというのは
もちろん、これ、好みの問題ですから。

マーラーの精神性がどうのこうのと言う
どこかの偉い音楽批評家とかを気取るつもりは全くないんだけど
あまりに若すぎるというか
音符がそのまま舞台に乗ってますというか
いや、それで何処が悪い、という反論ももちろんあると思うのだが。

コンクールで入賞した実力のある若手なのだけれど
いったい指揮者の資質って何なんだろう?と考えてしまった。

耳から入る音楽の脳での解像度が抜群とか
楽譜読んですぐに脳内で音楽がイメージできて
そのイメージをどうオーケストラに鳴らせるか
各楽器を知り尽くしてプレイヤーに奏法の指示が出来るとか
そういう技術的な問題は最低限の条件として

楽譜を読んだ時に自分の中で鳴る音楽が
如何に現代の聴衆にアピールするか
あるいは年代を越えてアピールするか
・・・なんか、そこら辺の想像力のような気がする。

読者の皆さまには申し訳ないんだけど
私、今、重症のクルレンツィス・コパンチスカヤ症候群に罹患しているみたいで。

マーラーの交響曲を演奏すれば
だいたい聴衆は全員ブラボー。
5番とか(1番も(笑))最後を派手にぶっ飛ばして
大音響で鳴らしてジャジャジャジャーンと終われば
すかさずブラボーという声が飛ぶので
まぁ、カタルシス体験には良いかも(←醒めてる)

オーケストラは頑張ったし
指揮者も指揮台の上でよく踊ってくれたから
まぁ、それはそれで(←醒めてる)

今、マーラー聴くようなコンディションではないし
明日、またもう一回聴く予定なので
今日の粗かったところも
明日は変わっているかもしれないし
印象もガラッと変わるかも、という
緩くてイイカゲンな私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



トーンキュンストラーの係員から
今日はアンケートを渡されて
いや、ちゃんとマジメに答えて提出して来たが
(懸賞には応募しなかった。CD もコンサート・チケットも持ってるし(笑))
オーケストラの力量について、どう思いますか?という選択肢の中に
一番良いオーケストラだと思う
というのがあって
いや、トーンキュンストラー、なかなか自信がついてきたな(爆笑)

他のオーケストラのコンサートの会員になってますか?という質問には
ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団、ウィーン放送交響楽団を列記して
過去1年でトーンキュンストラーのコンサートにどの位行きましたか、というのには
ほとんど全部、と書いて来ました(笑)
自分ながらイヤな奴だと思うが、クラオタの権利です、笑って許して下さい。

トーンキュンストラー + ウルバンスキ 2回目

同じコンサートだと記事のコピーができる(こらっ!)
いつもの投票サイトは こちら
当たるも八卦、当たらぬも八卦
個人的な希望もぜひどうぞ。

え? 私の予想ですか?
う〜ん、手堅く行くならマリス・ヤンソンスか
フランツ・ヴェルザー=メスト
でなければ
指揮者キャンセルを助けてくれたエッシェンバッハあたりかも。

日曜日はトリプル・コンサート
時系列で読みたい方は ここ から。
下は午後公演の勝手な感想記です。

Musikverein Großer Saal 2016年12月18日 15時30分〜17時30分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Krizysztof Urbański
チェロ Alban Gerhardt

Wojciech Kilar (1932-2013)
 “Orawa” für Streichorchester (1986)
Bohuslav Martinů (1890-1959)
 Konzert für Violoncello und Orchester Nr. 1 (1930/1939/1955)
Antonín Dvořák (1841-1904)
 Symphonie Nr. 9 e-Moll op. 95 “Aus der Neuen Welt” (1893)

日曜日定期のトーンキュンストラー。
プログラムは土曜日と同じ。

割に席が空いていて
(金曜日の夜は周囲がスゴイ事になっていた。
 詳細省略。ツィッターをフォローしている方はちょっとご存知)
今回は周囲に煩わされず聴ける、と思ったんだけど

まぁ、色々とね(苦笑)

もっとも私だけじゃなくて
幕間に年配の男女数人が集まって
あれはないわ、ひどいわ、と憤慨していたので
まぁ、そういう常識のないお客さまもいた、という事。

キラールのオラヴァ
昨日 Youtube に学生オーケストラの演奏を貼っておいたが
やっぱりプロのオーケストラが
楽友協会で演奏すると
響きが違う ♡

ウルバンスキが暗譜で
これまた実に楽しそうに的確なキューを出すし
あんなに嬉しそうな顔で指揮されたら
オーケストラも演奏のし甲斐があるだろうなぁ。

聴衆にも聴き応え満点の素晴らしい演奏で
最初から聴衆はオーケストラに魅了されていた。

学生オーケストラが演奏する位だから
エレメントの繰り返しとカウントを間違えなければ
むちゃくちゃな難曲という訳ではなさそうだが

こういうミニマル・ミュージック的な
音楽的によく出来た作品って、すごく好き。
(テリー・ライリーの in C なんか定期的に聴きたくなる)

マルチヌーのチェロ協奏曲。
やっぱり良い、すごく良い、むちゃくちゃ良い。

第1楽章と最終楽章が本当にせわしなくて
ものすごい超絶技巧の連続なのに
オーケストラの音に埋もれたりして
ちょっとチェリストにはかわいそうなんだけど

その分、緩徐楽章のソロの美しさには悶絶する。
舞台見ていたら(立って見える席に移動しました、ごめんなさい)
途中でビオラが入ってくる辺りで
ビオラのソロがまた巧くて背筋ゾクゾク。

ここで出てくる音響というのが
もう信じられない程の美しさで
音響オタクは萌え萌え状態。

あまり出て来ないチェリストだけど
音は柔らかくて、すごいテクニックだし
これはお買い得の曲だった ♡

後半のドボルジャークの「新世界から」も
昨日と同じく
キッチリと締まった素晴らしい演奏。

やっぱり指揮者が良いと
トーンキュンストラーの演奏って名演になる。
その意味では面白いオーケストラ。

まぁ、欲を言えば
もう少しソロのニュアンスがあれば、というのはあったけれど
それは、あまりに耳が甘やかされた私のワガママです(笑)

これにて今年の楽友協会通いはお終い。
1月中旬のコンサートまでお別れ。

ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートは
仕事で問題がなければ
自宅でバレエ入りのストリーミングで観る予定の私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


トーンキュンストラー + ウルバンスキ 1回目

そろそろ発表の期日(たぶん12月31日)も迫って参りました。
まだ未投票の方は、ぜひどうぞ ここ

土曜日のダブル・コンサート
時系列で読みたい方は ここ からどうぞ。

下は夜のコンサートの勝手な感想記です。

Musikverein Großer Saal 2016年12月17日 19時30分〜21時30分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮 Krizysztof Urbański
チェロ Alban Gerhardt

Wojciech Kilar (1932-2013)
 “Orawa” für Streichorchester (1986)
Bohuslav Martinů (1890-1959)
 Konzert für Violoncello und Orchester Nr. 1 (1930/1939/1955)
Antonín Dvořák (1841-1904)
 Symphonie Nr. 9 e-Moll op. 95 “Aus der Neuen Welt” (1893)

夜はトーンキュンストラーのソワレ。
もちろん、明日の午後のコンサートは
年間でチケットを買っているから行くけれど

この特殊文字満載の
指揮者とプログラムを見ただけで

ああああっ、土曜日も行こう、と、即決心。

さて、最初の曲
作曲家がヴォイチェフ・キラール? 知らんぞ。
しかも曲の題名が「オラヴァ」・・・はて、なんだこれ。

プログラムを読むと
カルパチア地方を流れる川を歌ったパストラーレで
一種の瞑想音楽、とか書いてある。
ううう、瞑想音楽・・・寝るかもしれない。
でも、たった6分だから

と思ったら
何これ?!

限りなくミニマル・ミュージックに近い。
小さな音型の繰り返しで
それがまぁ、見事にまるでバッハのようにカノンになって
高音から低音に絡まって来て

モルダウみたいな河の流れという連想も出来るし
そこから民族音楽的なエレメントが現れたり
ミニマル・ミュージックっぽいので8拍子なんだけど
突然変拍子になったりして
寝るどころの騒ぎじゃなくて
ついつい夢中になって聴いてしまう魅惑的な曲じゃないの。

こんな似たような繰り返しの多い曲なのに
やっぱりウルバンスキ、暗譜で振ってる(爆笑)

調べてみたら15台の弦のためのバージョンもあるようだが
今回はオーケストラの演奏で聴いたので
Youtube でポーランドのユース・オーケストラが弾いたものを
下に貼っておく。

いや本当にチャーミングな曲なの。
10分ほどなので、騙されたと思って聴いてみて下さい。
(キラールの回し者ではございません)



上の演奏はデッドなホールで録音されているので
かなり音が鋭く聴こえてきて、刻みも明確に入っていて
時々、ザラザラした手触りがあるけれど

これを楽友協会で演奏されると
刻みはちゃんと聴こえるのに
弦がトゥッティで演奏する部分の
柔らかさと厚みが、中途半端じゃなくて
いやもう、瞑想音楽というより、悶絶音楽 ♡

こういう思いがけない発見があるのも
コンサートの楽しみ。

特殊文字満載その2の
(その1はもちろん指揮者である)
ボフスラフ・マルチヌーのチェロ協奏曲1番。

マルチヌー(マルティヌーとも書かれるが)好きなんです。
まぁ多作な作曲家だったから
様々な作風の曲は残しているんだけど

チェコ的な冷徹さを保ちながら
印象派の音響に近く
トナールとアトナールのミックスのバランスが良くて
聴き飽きないワタクシ好みの作品が多い。

チェロ協奏曲は、たぶん、マルチヌーの作品の中でも
有名なものだと思うんだけど
超絶技巧の展覧会みたいな第1楽章と最終章に挟まれた
緩徐楽章でのチェロのカデンツァの美しさにノック・ダウン。

チェリストのアルバン・ゲルハルトは
ベルリン出身のドイツ人で
調べてみたら47歳との事だが
かなり若く見える。
34歳のウルバンスキと並ぶと
イケメン男性が2人いて
オバサンはちょっと嬉しい気分。
(註 とは言え、正面からは見えないから
   チェリストの顔は見ていない(自爆))

チェロの音が柔らかくて
その分、速いところの輪郭は
多少クリアにはならないところがある。
音はちゃんと分離して聴こえるけれど
残響が長いのでボケてしまうのだが
これは楽友協会のホールの音響による。

その分、速いパッセージの残響を気にせずに弾ける
第2楽章のソロの素晴らしさが突出して聴こえて来た感じ。

さて、これだけチャーミングな前半の後に
ドボルジャークの「新世界から」というポピュラーな名曲。

わっはっはっは
これがまた良かったんですよ皆さん!!!

何かこの曲も流行廃れがあるみたいで
今年は10月にも11月にも聴いているけれど
その前に聴いたのが2014年だから
2015年には一回も聴いていない(笑)

ついこの間(10月・11月)に聴いたから
退屈か、というと
これまた、面白い見事な演奏で
ウルバンスキ、凄い(笑)

オーケストラの各パートのバランスが見事。
細かい部分まで、残らず全部聴こえてくるし
途中のツナギ部分でも
メロディ・ラインを絶対に失わず

しかもエネルギッシュで元気で新鮮な感じ。
これだけ手垢のついた名曲を
これだけ新鮮に聴かせてくれたら
たいしたものだと思う。

ウルバンスキ、見てて可愛いし(こらっ)
時々、肩を動かして
ナヨナヨしちゃうのがチャーミングだし
左手の表情がすごくあって
嬉しいと出てくる微笑みがチャーミング。

こういうのが見えちゃうのは
貧民席の特権(笑)

楽友協会に付きものの雑音は
本日も派手にあったけれど

こういうコンサートだと
それもあまり気にならなくなっちゃう私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



トーンキュンストラー + 準メルクル

久し振りに日曜日にトリプルやってます。
時系列で読みたい方は
まずは午前11時からの こちら をどうぞ。

下は午後のコンサートの勝手な記録です。

Musikverein Großer Saal 2016年11月27日 15時30分〜17時35分

Tonkünstler-Orchester Niederöstrerreich
指揮 Jun Märkl
ピアノ Makoto Ozone

Franz Liszt (1811-1886)
  “Les Préludes” Symphonische Dichtung (1848-54)
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
  Rhapsodie über ein Thema von Niccolò Paganini
   für Klavier und Orchester op. 43 (1934)
Richard Strauss (1864-1949)
  “Don Juan” Tondichtung op. 20 (1888)
  “Tod und Verklärung” Tondichtung op. 24 (1888-90)

トーンキュンストラーの定期公演に
何故、ジャズ・ピアニストのビッグ・ネームの
小曽根真が出てくるのか不思議だが
きっと、首席指揮者の関係(以下省略)

せっかくだから
ジャズ・セッションでもやってもらいたいところなのだが
だったら定期公演じゃなくてプラグ・インか何かの方か。

指揮は準・メルクル。
この人の指揮姿、私、すごく好き。

指揮をダンスとして見てしまえば
(ごめんなさい!!!)
これだけ細かい動きでも
全く音楽から外れる事なく
飽きさせない動きで(それは本人は意識していないだろうが)
見ていると実にスッキリ爽快。

以前はファビオ・ルイージの指揮がそういう感じだった。
もっともルイージの場合って
ちょっと自分に陶酔してる、っていうのは
多かれ少なかれあったと思うんだけど。

楽しみにしていたのは
最初の、フランツ・リストのレ・プレリュード。

読者ご存知の通り、この曲は
ナチ政権下のドイツで、ラジオやニュースで多用されたために
戦後も、そのイメージが強すぎて
長きにわたり、コンサートでは演奏されなかった曲。

曲にも作曲者にも罪はないのに(涙)

この曲、本当に名曲だと思うんですよ。
ワーグナーの前に
これだけ、感情にストレートに訴えかけてくる
華やかながらも極端にドラマチックな音楽と考えると
フランツ・リストって
ピアニストとしてだけではなく
作曲家としても天才だったんだ、と納得できる。

リストって
当時のスーパースターで
女性に持てまくって
愛人持ちたい放題で
不倫して子供作って
まぁ、やりたい放題のスターの生活を謳歌したくせに
最後は修道院に入っちゃうという

しかも、ハンガリーだった頃のドイツ語圏
今のブルゲンラントに生まれて
パリで生活して
ブダペストに音楽院作って
今で言うバイリンガルかトリリンガルか
(本人はマジャール語は喋れなかったようだが)
実に国際的に活躍していて
アイデンティティ・クライシスはなかったのかしら(余計なお世話)

死をテーマにした、とは言え
(今日のコンサートは全部が全部「死」で括られている)
そんな暗さはあまりなくて
オーケストラも指揮者も元気一杯(笑)

ナチのもたらしたマイナスなイメージを
揃って一緒に吹き飛ばせ!!!
と思ったかどうかは知らないが
ホルンが張り切る事、尋常ではなく、お見事です。

わははははは・・・派手だ。素晴らしい ♡

ラフマニノフのパガニーニのテーマによる変奏曲。
小曽根真が上から下までブラックの衣装で登場。

バリバリのテクニックでラフマニノフを弾いていたけれど
え〜っと、あの、その、う〜ん
私、この曲、聴き込んでないから間違ってるかもしれないけれど
途中で即興挟んでましたよね?

準メルクルが注意深くピアニストを見ていて
即興(だろうと思う)の終わる頃に
すかさず指揮棒でキューを出していたし。

これもディエス・イレのテーマが
しつこくしつこく、しつこく繰り返されるんだけど
途中でリチャード・クレイダーマンと化す部分は
(すみません、どうしてもあそこ、そう聴こえてしまう)
やっぱり素敵だ ♡
世俗的だけど、チャーミングなメロディで好き。

アンコールで弾いてくれた
ジャズの即興が・・・・ううう、絶品だった。
不思議な転調ありで
好き勝手に弾いているようで起承転結があって
音楽的にまとまっていて

小曽根真のピアノ聴くなら
別にラフマニノフでなくても・・・・
ううううう、何かちょっと残念というか
トーンキュンストラーのみなさま、ごめんなさい。

後半はリヒャルト・シュトラウスの交響詩。

準メルクルの指揮になると
トーンキュンストラーの音が明るい。

何か伸び伸びしていて
まぁ、その分、ちょっとえ〜い勢いで押しちゃえ、みたいな
フォルテになると突然音の団子にはなるんだけど
あそこまで躍動感があれば
それはそれで、単純に楽しめるから悪くない。

ドン・ファンは、もう底抜けに明るくて(笑)
ドラマチックな語り口で
聴いている側を飽きさせない。

ホルンがまた見事に頑張ってるし。

これも本当は悲劇的な死・・・なんだけど
そこまで暗くならないなぁ。劇的ではあるのだが。

その後の「死と変容」だけど
私、この曲、実は苦手で(汗)

だいたい人間がオプチミストなので
死とか苦痛とか
何で音楽で聴かにゃならんのか
それでなくても
日常生活での苦労は多いのに(多くないだろ(影の声))
せめて音楽聴く趣味の時間の時には
そういう暗いテーマから解放されたいわ。

で、キライな「死と変容」なんだけど
元気一杯で
変容しました。

90歳くらいのおじいちゃんが
死んだ、と思ったら生き返って
何故か突然、元気になって
ジョギングはするわ、女性は口説くわ
人生謳歌してます・・・・みたいな。

すみません、希望的勝手な解釈です。
お許し下さい。

でも、全然湿っぽくならなくて
何か、すごく元気なんだもん。
細かい部分での粗いところはあるけれど
(大音響で音は全部お団子ですし)
こういう元気な演奏だったら
死だの変容だの、暗いところに考えは及ばない。

指揮者やオーケストラの意図とは違うとは思うけれど
純粋に音楽として聴いていられて
あまり暗い考えまで至らなくて
ちょっと救われたというか・・・

日曜日3連発の最後のコンサートに
これから出掛ける私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



トーンキュンストラー + フランソワ・ルルー

Musikverein Großer Saal 2016年11月6日 15時30分〜17時40分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
指揮とオーボエ François Leleux

Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
  Symphonie g-Moll KV 183 (1773)
Sergej Prokofjew (1891-1953)
  Symphonie Nr. 1 D-Dur op. 25 “Symphonie classique” (1916-17)
Joseph Haydn (1732-1809)
  Konzert für Oboe und Orchester C-Dur Hob. VIIg:C1
Georges Bizet (1838-1875)
  Symphonie Nr. 1 C-Dur (1855)

トーンキュンストラーの日曜日定期のタイトルは
シンフォニー・クラシックで
モーツァルトの交響曲25番に
プロコフィエフの交響曲1番とビゼーの交響曲1番。
指揮台に立ったのは
オーボイストのフランソワ・ルルー。

ルルーは以前もオーボエ・ソロで聴いた事がある。
クラオタ仲間から
舞台は見るんじゃない
ハゲのオジサンがオーボエもってクネクネしてるから
という忠告を受けていたのだが
(ルルーさま、失礼をお許し下さい)

顔は丸いし
立派なハゲだし
お腹もちょっと出ていて

私の好みにド・ストライクだった!!!!

今日、舞台で指揮者としてご尊顔を拝見しても
やっぱりド・ストライクである ♡

いやだから、私の好みはちょっと一般と違うのかもしれないが
ド・ストライクの顔に釣られて
ジャケ買いでモーツァルト曲集まで CD 買っちゃってます(汗)

まぁ、見た目はともかくとして
まさかオーボエのオジサンが指揮台に立つとは思っていなかったが
オーボエ持っても吹きながらあれだけ動く人なので
指揮姿も体育系で、まぁ、よく動くわ動くわ。

最初のモーツァルト
元気が良い・・・というより
何で最初からそんな大音響で・・・

音が大きくて
あちこちに力一杯のアクセントが入っていて
エネルギッシュと言ったら良いのか
元気すぎて戸惑っちゃう感じで
しかも、あちこち叩き付けるようなアクセントが入るので
時々、音楽が乱暴に聴こえてくる。

が、それがルルーの持ち味なのかもしれない。
モーツァルトもこれだけ元気に演奏されると
ひたすらエンターテイメントに徹して楽しいじゃないの。

プロコフィエフの交響曲1番、すごく好きなので
ここ最近、何回か聴けて嬉しい。
この演奏も元気で、リズミカルで
飛び跳ねるようなアクセントがあって
強弱がハッキリしていて
ある意味、教科書的な無難さに落ち着いちゃった感じがするけれど
奇を衒わず直球ストライクというのは好感が持てる。

お目当てはもちろんハイドンのオーボエ協奏曲。

最初の部分をオーケストラ向いて
派手な動きで指揮して
間髪おかずにオーボエ持って客席に向かって

・・・信じられない(呆然)
だってオーボエって吹奏楽器だよね。
あれだけ動いた後に息が切れている筈なのに
何であんな音が出ちゃうわけ?

しかも何処で息継ぎしてんの?という
いや、息継ぎしてない。
オーボエを振り回して
いやすみません、上げたり下げたり弧を描いたり
自由自在に操りながら
出てくる音がチャーミングでキュートで
ニュアンスがあって

ううううううん、人間技じゃないよねあれ(って失礼な)

ハイドン時代のオーケストラに
きっとオーボエの名人がいたから
ああいう超絶技巧の曲をハイドンが作曲したのだとは思うが

あの完璧で美しい音色の
ルルーのオーボエをハイドンが聴いたら
悶絶して失神するんじゃないだろうか。

アンコールにオーケストラと一緒に
モーツァルトの「魔笛」から夜の女王のアリア。
もちろんアリア部分をオーボエ・ソロで。
えええええっ、あんな音、オーボエで出るんですか(驚愕)

最後は、ずっとオペラ座オーケストラで聴きまくっていた
ジョルジュ・ビゼーの交響曲1番。

やっぱり何か異様に力が入っている演奏で
元気で荒削りでエネルギッシュで
頑張ってます、というのがよ〜く聴こえて来て
・・・すみません、ちょっと疲れる(笑)

もちろん聴きながら
頭の中では、バレエ・ダンサーたちの群舞や
ああ、あそこでアデーレとラウラが交互にあれやって
あっ、ナターシャ登場とか
ニナ(トノリ)とデニス、ダヴィデのシャドー・ダンスとか
ずっと浮かんで来ていて
何か、1粒で2回美味い・・・みたいなお得な気分(笑)

トーンキュンストラーもチャーミングな音を出していたし
(オーボエさん、かなり良い影響受けてた・・・というより
 もしかして負けず嫌い?(笑))
ちょっと力が入り過ぎて
音量大きくて、アクセント強過ぎて荒っぽい印象にはなっていたけれど
楽しいコンサートでした ♡

外は雨で
終わってから、う〜ん、時間的にヤバイかも・・・と思いつつ
次のコンサートに走った私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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