ウィーン放送交響楽団 + ライアン・ウィッグルスワース

0
    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年4月11日 19時30分〜21時55分

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    バリトン Simon Keenlyside
    指揮 Ryan Wigglesworth

    Ryan Wigglesworth (*1979)
     Locke’s Theatre (2013) EA
      The First Music
      The First Music (double)
      Rustic Music
      Rustic Music (double)
      Curtain Music
      Curtain Music (double)

    Jean Sibelius (1865-1957)
     Acht ausgewählte Lieder in Bearbeitungen für Singstimme und Orchester
      Kaiutar op. 72/4 (1915)
      Illalle op. 17/6 (1898)
      Im Feld ein Mädchen singt op. 50/3 (1906)
      Aus banger Brust op. 50/4 (1906)
      Die stille Stadt op. 50/5 (1906)
      Svarta rosor op. 36/1 (1899)
      Kom nu hit, död op. 60/1 (1909; Fassung für Singstimme, Streichorchester und Harfe 1957)
      Var det en dröm? op. 37/4 (1902)
    Bearbeitung für Singstimme und Orchester von Jussi, Jalas, Ernest Pingoud,
    Leif Segerstam, Simon Parmet, Ivar Hellman

    Sir Edward Elgar (1857-1934)
     Falstaff. Symphonische Studie c-moll op. 68 (1913)
      I. Fallstaff and Prince Henry
      II. Eastcheap - Gadshill - The Boar’s Head. Revelry and sleep -
       Dream Interlude: „Jack Fallstaff, now Sir John, a boy, and page to
       Thomas Mowbray, Duke of Norfolk“
      III. Fallstaff’s march - The return through Gloucestershire - Interlude:
       Gloucestershire. Shallow’s orchard - The new kind - The hurried ride to London
      IV. King Henry V’s progress - The repudiation of Fallstaff, and his death

    Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
     Auszüge aus der Musik zu „Ein Sommernachtstraum“
      Nr. 1: Scherzo. Allegro vivace
      Nr. 7: Notturno. Con moto tranquillo
      Nr. 9: Hochzeitsmarsch. Allegro vivace

    コンツェルトハウスに行ったら
    チケット・チェックの係のおじさんが
    私の前の人に
    「チケット変更できますから、ロビーの受付に行かれたら?」
    と言ってるのを聞いて
    えっ?今日ってそんなに観客が少ないの?

    ギャラリー、ガラ空きで、ギャラリー席、全部で30人くらいしかいない(汗)
    プログラム担当のおばさまによれば
    今日は1000人くらいしか入ってない(キャパシティは1700人)との事。

    でも今日のチケットは
    貧民席愛用者の垂涎の的の席なのだ。
    ガラガラの前の方より、こちらの方が音響的に良いのである。
    (負け惜しみに聞こえるだろうが
     席変えて、バルコンの後ろとかパルテレの後ろになったら
     音響的には目(耳)も当てられない・・・)

    作曲家で指揮者のライアン・ウィッグルスワースと
    ウィーン放送交響楽団のコンサートだが
    そろそろイースター休みに入って
    故郷に帰る人も多いんだろうなぁ。
    (それでも、こんなにガラガラなんて・・・)

    私がチケットを買ったのは
    サイモン・キーンリサイドに釣られたからだが
    まさか本日もシベリウスの曲を聴く事になるとは思ってもみなかった。

    さて、ウィッグルスワースの曲は
    オーストリア初演なんだけど

    なにこれ?
    バロック音楽じゃないの、しかもノンビブラート。
    あれあれあれ? もしかしたらこの作曲家
    シュニットケ方式(と私が勝手に呼んでいる)の人かしら。
    ・・・と思ったら
    これ、1621年〜1677年に激動の時代を生きた
    イングランドの作曲家マシュー・ロックをテーマにしてるんだわ。

    よって、バロック的な劇音楽が流れて
    (シェークスピアの「テンペスト」に基づくらしい)
    その後のダブルが・・・あ〜、これが現代音楽ね。
    バロック音楽の下地はチラチラ見える(聴こえる)けれど
    現代音楽で、バロックで、劇場音楽で
    なんだか何でもあり、という面白い作品。

    シベリウスの歌曲は
    フィンランド語とドイツ語の歌曲の中から
    8曲をオーケストレーションしたもの。
    オーケストレーションした人については
    1曲づつ書くとスペースの無駄なので
    下にまとめて書いてありますので、悪しからずご了承下さい。

    さてサイモン・キーンリサイド登場。
    昔はイケメンでクールな感じだったけれど
    オペラみたいなメイクはなしで舞台に立つと
    小柄な人だし、やっぱり顔見ると、歳取ったなぁ、という感じ。

    しかし、声がむちゃくちゃ通る。
    フィンランド語でも全く大丈夫(さすがに暗譜ではなかった)
    加えて、声が美声で、倍音たっぷりでホールによく響いて
    オーケストラの音に全く埋もれていないのには驚いた。

    この間のリートの夕べは、やっぱり調子悪かったのか?
    それとも、小ホールで本当の弱音を出すのはキツイけれど
    大ホールで朗々と歌う分には問題ないって事?

    あれだけ張りのある美声のバリトンで
    大ホールに過不足なく響いて
    しかもドイツ語のリートは、ちゃんと発音もしっかりしていて
    ドイツ語がしっかり聴こえてくる ♡

    これだけ声量があって、しかも美しいって
    やっぱりこの人、大ホールかオペラ向きの歌手なのかなぁ。

    ますます人が減ったように見える後半の始めに
    指揮者がマイク持って、指揮台から聴衆に向かって
    ドイツ語でご挨拶・・・

    と思ったら、僕ができるドイツ語はこれだけです(笑)

    英語で続けた曲目解説。
    エルガーは、この作品を、自分の最高傑作だと言っていて
    オーケストレーションなども素晴らしいのですが
    最初にヘンリーのモチーフ、ファルスタッフのモチーフを聞いて下さい。

    とオーケストラにそれぞれのモチーフを演奏させて
    どういうストーリーか、というのを話してくれた。

    ファルスタッフが寝てしまって夢を見る部分もあるのだが
    そこに出てくるファルスタッフのモチーフは
    まだファルスタッフの腹も出ていなかった若い頃のものだそうだ。
    (自分の腹(出てないよ?(笑))を撫でていたのがちょっと可愛い)

    全部で40分くらいの曲だけど
    この上なくドラマチックに演劇的に精密に作られた音楽で
    オーケストレーションも確かに素晴らしい。
    それぞれのシーンも、何となく想像はつく。
    ウィッグルスワースがしっかり説明してくれた
    3つのモチーフも、ストーリー理解の助けになる。

    この指揮者で作曲家のウィッグルスワースって
    劇場音楽が好きなんですね。

    最初に演奏した自分の作品もそうだし
    このエルガーのファルスタッフも
    最後のメンデルスゾーンの真夏の夜の夢も
    何だか、すごく楽しそうに指揮してる。

    確かに一般ウケしそうなプログラムではないのだが
    いわゆる劇場音楽の今昔、という感じの構成で
    ユニークで面白いコンサートだった。

    ウィーン放送交響楽団は
    楽友協会とコンツェルトハウスで、それぞれのチクルスがあるが
    コンツェルトハウスのチクルスの方が
    プログラムがちょっと尖っていて(笑)面白い。

    よほどスターが出るというのではない限り
    会員発売開始の時にしっかりチェックすれば
    割に良い席を買えるので
    来シーズンもちゃんとチェックしておこう。



    このコンサートの一部は
    4月23日19時30分から
    オーストリア・ラジオ放送局1番にて放映される。
    1週間はオン・デマンドでインターネット・ラジオで聴けます。
    全部じゃないだろうけど、どれをラジオで取り上げるんだろう・・・

    ウィーン放送交響楽団 + マルクス・ボッシュ

    0
      Musikverein Großer Saal 2019年4月6日 19時30分〜21時40分

      ORF Radio-Symphonie Orchester Wien
      指揮 Marcus Bosch
      バイオリン Arabella Steinbacher

      Sergej Prokofjew (1891-1953)
       Russische Ouvertüre, op. 72 (Fassung 1937)
      Aram Chatschaturjan (1903-1978)
       Konzert für Violine und Orchester d-Moll
      Kurt Schwertsik (*1935)
       Herr K. entdeckt Amerika. Sonatine für Orchester, op. 101
      Gerge Gershwin (1898-1937)
       Porgy and Bess. A Symphonic Picture
        (Arrangement von Robert Russel Bennett)

      ウィーン放送交響楽団のコンサート
      プログラム見て一目瞭然のように
      トナールなんだけど、伝統的トナールじゃなくて
      ちょっと外れたものの組み合わせのバランスが抜群。

      プロコフィエフがソビエト連邦に帰った直後に作曲された
      ロシア序曲は、演奏時間約15分弱の曲で
      あまり全体的なフォームのまとまりはないのだが
      プロコフィエフが、ロシアちっくなものを
      全部注ぎ込みました!!!という感じがする。

      私の好きな交響曲第5番の和音進行も出てくるし
      ロメオとジュリエット張りのロマンティックなフレーズもあり
      詰め込み過ぎて、作曲家自身も
      ワケわかんなくなって来てるんじゃないの?という
      ちょっとカオスな曲だが
      色彩感に溢れて、メロディの断片もあちこちに出現して
      聴いていて非常に楽しい。

      ハチャトリアンのバイオリン協奏曲なんて
      すみません、初聴きです(汗)
      よくコンサートで見かける大学の同僚(お達者倶楽部修士過程)も
      ここ20年くらい、ナマで演奏されたのを聴いていない、と言っていたから
      演奏頻度は少ないのだろう。

      民族音楽的なモチーフがたくさん使われていて
      モチーフの繰り返しが多いなぁ、と思っていたら
      一転して、かなり目まぐるしい曲想の変化もある。

      シュタインバッハーのバイオリンの音は
      大きくはないけれど、かなり澄んだ音がするし
      音程の安定感は抜群。

      このバイオリニストも、もう中堅の歳の筈だが
      いつまでもスタイル良いし、ドレス素敵だし
      若々しいなぁ。
      (私の席からは長髪に隠された美しいお背中しか見えないが(笑))

      後半はオーストリアの作曲家
      クルト・シュヴェルツィック・・・と読むんだろうと思うのだが
      本当のところはどうなんだかイマイチ謎の作曲家の作品。

      実はシュヴェルツィック、私、ちょっと好きだったりする。
      (誤解のないよう念の為だが、個人的には全く知らない)
      ウィーン音楽大学で教鞭を取っていらっしゃったりして
      ウィーン・モデルン現代音楽祭や
      ウィーンの現代音楽集団のコンサートでは聴く機会も多い。

      シュヴェルツィックは、もともとトーンキュンストラーでホルンを吹いていて
      作曲に目覚めて、ダルムシュタットの講習会に出て
      セリエル方式での作曲をして
      チェルハ教授とともにアンサンブル die reihe を設立。
      カールハインツ・シュトックハウゼン、マウリツィオ・カーゲルやジョン・ケージに師事。

      ただ、セリエル方式から、1962年以降、トナールに戻って来て
      1968年からはウィーン交響楽団でホルン奏者として仕事しながら作曲し
      その後、ウィーンのコンセルヴァトワール(現在ではウィーン私立音楽大学)で
      作曲を教えて、その後、ウィーン音楽大学で教鞭を取るという経歴の持ち主。

      今回の曲は、カフカの「アメリカ」をテーマにしたもので
      ザルツブルクのモーツァルテウム・オーケストラの
      ジュニア・プログラムのために作曲したものが元になっていて
      リンツの音楽劇場のバレエのために作曲されたもの。
      (プログラムの記述によるが、私の読解力が足りないので違うかもしれない(汗))

      カフカの小説は、ハッピー・エンドにはならないのだが
      シュヴェルツィックの音楽には、ユーモアの要素が外せない。
      これはご本人もおっしゃっている事なので確実。
      音楽を聴いてみれば、一目(一聴?)瞭然で
      聴いていて、なんとも不思議なユーモアがあって
      おとぎ話を耳で抽象的に聴いているような気分になる。

      さすがにバレエの振付は頭の妄想にも出て来なかったが
      きっと、リンツでやっただろうなぁ。
      (リンツの州立劇場では、今シーズンはシュヴェルツィックの音楽で
       マクベスのダンスがあったようだ・・・ちっ、見に行けば良かった・・・)

      演奏後、ご本人も舞台に登場して
      盛大な拍手喝采を浴びていた。
      きっと、教え子のファンも多いんだろうなぁ。

      最後はガーシュウィンの名作「ポギーとベス」からの抜粋。
      いや〜ん、これがまたすごくチャーミング。
      多用されるジャズのモチーフ
      むちゃくちゃ巧い金管楽器のソロに
      もう身悶えしちゃう妙なるサクソフォーンのソロ ♡

      ハリウッド的なゴージャス・サウンドに
      繊細なサマータイムのメロディもあって
      一瞬たりとも聴衆を飽きさせず
      次から次へと推進力がすごい。

      このオーケストラ、やっぱり器用だ。
      現代音楽から、こういう映画っぽいハリウッド系のサウンドまで
      余裕綽々でこなしてしまう。

      指揮者のマルクス・ボッシュは舞台で初めて見るが
      ドイツの小劇場でオペラを通じて
      比較的伝統的なマイスター修行をして来たタイプらしい。
      派手さはないものの職人的な堅実さがあって好感が持てる。

      最近、ちょっとベートーベンに食傷気味だったので
      こういう、トナールなのにちょっと変わってますよ〜というコンサート
      とても新鮮に響いて楽しかった。

      実は本日の同時刻
      コンツェルトハウスではクルレンツィスとムジカエテルナが
      ヴェルディのレクイエムを演奏していたのだが
      ヴェルディのレクイエム、どうしても苦手なので
      チケット返して楽友協会に来たのだが
      それだけの価値のあるコンサートだった。

      ヴェルディのレクイエムだけは本当にアレルギーで
      以前もヤンソンスのチケットを返した事もあるし
      まぁ、人間、身体は一つだし
      時間も限られているから、何もかも全部というワケには行かない
      ・・・と自分を納得させている私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      ウィーン放送交響楽団 + アンドレイ・ボレイコ

      0
        Musikverein Großer Saal 2019年3月14日 19時30分〜21時40分

        ORF Radio Symphonieorchester Wien
        Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
        指揮 Andrey Boreyko
        ビオラ Nils Mönkemeyer

        Galina Ustwolskaja (1919-2006)
         Sinfonische Poem Nr. 2

        Gija Kantscheli (*1935)
         Styx für Viola, Chor und Orchester

        Dmitrij Schostakowitsch (1906-1075)
         Symphonie Nr. 5, op. 47

        設立された時から
        ウィーン放送交響楽団友の会の会員になってるし
        このオーケストラのプログラム構成って面白いので好きなのだが
        しばしば他のコンサートと重なる上
        ウィーン放送交響楽団って、他のオーケストラと違って
        同じプログラムのコンサートを続けてやらず
        後にも先にも一回きり(涙)

        昨日、明け方3時半までかかって
        最終のプレゼンテーション資料を作成し
        手元に置くA5の大きさのメモも30枚くらい作り
        さて寝よう・・・と思ったら

        音楽分析の教授から、プリント・アウトして木曜日に持って来て
        というメールが入って来てる(夜中の12時半に着信!!!)

        いや、別に良いんですけど
        4時間しか寝てないところに
        朝一番で、研究所で最も厳しい教授の
        恐ろしく早い授業があって
        (着いて行けない人は来ないでよろしい、のスタンスだ、たぶん)

        第2限目のラヴェルの講義で、もう眠くて眠くて(涙)
        午後のプロゼミの発表の後に
        音楽分析で、また1時間半、頭を酷使して(バカだから)

        夕方4時過ぎに帰宅して、遅いランチを作って食べて
        30分くらいウトウトして出かけたコンサートというのは

        当然、寝落ちの危険性が99%。
        ・・・というか100%か(すみません)

        最初のガリーナ・ウストヴォーリスカヤの作品は
        ポエム第2番とあるが
        もともとは共産主義のマーケットのもとに
        英雄行為、という副題を付けられていたそうだ。

        金管のユニソノで始まり、弦のユニソノに続く
        テルツの目立つ勇壮なテーマは、
        確かに「英雄行為」と言われても違和感はない。

        けど、この作曲技法、面白い。
        テーマと展開なのだが、様々な技法が惜しみなく使われていて
        トナールでとても伝統的に響くのだが
        知ったかぶりの超初心者の鼻持ちならないシロウト(私のこと)が
        ちょっとこれ、私の超貧弱な知識でも分析できそうかも
        ・・・と思わせるところがある(妄想ですが)

        プログラム読んでいたら
        作曲家自身が言った事として
        「私の音楽を好きな人は、私の音楽を分析しないで下さい」
        というのが書いてあって、思わず笑ってしまった。
        (あ〜、同じように分析したがる人が多かったのか、わっはっは)

        グルジア出身の作曲家、ギヤ・カンチェリの曲。
        オーケストラにビオラのソロ、後ろにはコーラス。
        30分を越える長い曲で、しかもすべてアタッカ。
        オーストリア初演と書いてあるが、作品成立は1999年。

        不思議な曲・・・というよりスピリチュアルなのか
        グレゴリアン的な教会旋法も出てくるし
        オーケストラのフォルティッシモの後に
        コーラスのピアニッシモが続くパターンが多い。

        耳慣れしていないせいもあるけれど
        似たようなパターンの繰り返しだし
        (違うのかもしれないが、私の乏しい感受性では・・・)
        宗教的という側面から見るなら
        こういう曲を聴くなら、普通のグレゴリアンでも
        とか思っちゃうし
        グルジアの民族音楽の断片とか聴こえて来るけど
        長いしパターン似てるし・・・ぐっすり (_ _).。o○

        あ〜、いかん!!!
        後半はショスタコーヴィッチの交響曲5番である。

        何故か中学生だか高校生だかの時に聴いていて
        20〜40歳くらいの音楽ゼロ生活の後に
        コンサート通いのドツボに嵌った時
        何故、この曲を知っているんだろう?とひっくり返った名曲だが

        こういう曲って
        音楽社会学的視点から見て
        ショスタコーヴィッチが作曲した時代の背景とか
        知っていると知らないのとでは
        音楽心理学的に受容の違いがあるんじゃないだろうか。

        ・・・だから毒されてます、わかってます、すみません。

        最近のブログ記事は鼻持ちならん、と
        自分でも思うんだから・・・

        だけど、いったん踏み出したら、もう戻れない(かもしれない)
        若い頃に、うははは、カッコいい曲、とか単純に聴いていたものも
        考え出すと(この曲を分析したいとは思わないが)
        様々な要素が絡んで来て
        素直に「ただの音の塊」として聴けなくなっている自分がいる。

        ・・・ただの睡眠不足かもしれないけど。
        (だいたい最近、引退老人の生活に慣れたせいだろうが
         ともかく眠い。何時間でも寝ていられる。そういうワケにはいかないが)

        ヘンな事が気になりだすと
        曲の性質上、何故、ここでこういう和声が・・・とか
        このテンポ・アップやテンポ・ダウンは何故なのか・・・とか
        瑣末な事が気になって気になって
        指揮者はどう思って、この曲をそう解釈しているのかとか
        聴衆には関係ないだろ、という側面まで考え始めてしまう。

        かつて若かりし頃
        就職がイヤで
        (というワケではなかったが、男女平等雇用法のなかった時代で
         色々と、いや、ホントに色々とあった)
        大学院の言語学専攻に逃げた時
        教授たちから
        「君たちはこれから言語学を専攻すると
         今まで習った外国語が話せなくなる」
        と言われた事を思い出す。
        (確かにそうだった。習得した言語についての考察を始めると
         実際に運用する時に、いちいち考えてしまうので、喋れなくなるのだ)

        という事は・・・
        この時期を乗り越えれば
        何を持って「乗り越えたか」という定義はともかくとして
        私が目指していたように
        もう少し、音楽というものを理解ないしは把握できるように
        なるんだろうか

        ・・・・・・・・・・(無言)

        そんなアホな事を考えながら
        演奏中に寝落ちしているより
        まずは来週の演習で使う
        オープン・ソースのコンピュータ・ソフトを
        複数、自分のコンピュータにダウンロードしなきゃ、と
        老体に鞭打って(笑)自分を鼓舞しているアホな私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        明け方までかかって
        手元のメモを完成させたものの
        実際の発表になったら
        メモとスライドが合致しなくなった上
        途中から上下逆さまにホッチキスで固定してあったので
        (アホかワタシは!)
        結局、全く役に立たなかった(冷汗)

        ウィーン放送交響楽団+グルーバー オペラ「審判」

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月22日 19時30分〜22時

          ORF Radio-Symphonieorchester Wien
          テノール Michale Laurenz (Josef K.)
          バス Tilmann Rönnbeck (Franz, Onkel Albert, Kanzleidirektor)
          バリトン Markus Butter (Willem, Der Gerichtsdiener, Der Advokat)
          バリトン Martin Winkler (Der Aufseher, Ein Passant, Der Fabrikant, Der Geistliche)
          メゾソプラノ Anke Vondung (Frau Grubach)
          ソプラノ Ilse Eerens (Fräulein Bürstner, Die Frau des Gerichtsdieners, Leni, Ein buchliges Mädchen)
          テノール Jan Petryka (Ein Bursche, Erster Herr)
          バスバリトン Wolfgang Bankl (Der Untersuchungsrichter, Der Prüger)
          テノール Matthäus Schmidlechner (Der Student, Der Direktor-Stellvertreter)
          テノール Martin Keiner (Zweiter Herr)
          バスバリトン Daniel Gutmann (Dritter Herr)
          テノール Szabolcs Brickner (Titorelli)
          指揮 HK Gruber

          Gottfried von Einem (1918-1996)

          Der Prozess. Oper in neun Bildern in zwei Teilen op. 14 (1953)
          Libretto : Boris Blacher und Heinz von Cramer
          nach dem gleichnamigen Roman von Franz Kafka

          現代音楽祭の一環で
          ゴットフリード・フォン・アイネムのオペラのコンサート方式上演。
          1953年にザルツブルク音楽祭で初演された「審判」カフカ原作。

          コンツェルトハウスの「声の響き」チクルスのファースト・コンサートでもある。
          ゲネラル・パスの購入者は、比較的良い席をゲットする事が出来て
          舞台に近いロジェの席。

          ・・・は良いんだけど
          結果的に、もしかしたらいつもの貧民席の方が
          音響的には良かったのかなぁ、と思ってしまう私も
          いい加減に音響で贅沢したい欲望から逃れられない(笑)

          舞台に近い脇だけに
          歌手の声の方向性の関係で
          歌手の声量や方向性や飛び方やドイツ語のディクションの差が
          あまりに激しいのである。

          ほとんどオペラには行かないけれど
          ヴォルフガング・バンクルは国立オペラ座のアンサンブルの中では
          最も大きな声量(と身体)を持つベテランだし
          マルティン・ヴィンクラーはフォルクス・オーパーで
          確かすごい声量でジャンニ・スキッキを歌った演技達者な怪物である。
          マルクス・ブッターも絶対に何処かで聴いて賞賛しているはず。
          (名前が名前なので、よ〜く覚えているのだ)

          し・か・し!!!!
          本日の公演で、群を抜いて
          1人だけ素晴らしすぎて
          他の歌手が霞んでしまったのは
          主人公のヨゼフ.K. を歌ったミヒャエル・ラウレンツである!!!

          向こう側に並んだ歌手だったので
          声の届き方が理想的だったのかもしれないが
          ヨゼフ役は最初から最後まで
          ほとんど歌いっぱなしで
          しかも途中で高音をフォルティッシモで、という部分も数多く
          声が疲れて来たであろう最後の方でピアニッシモとか

          フォン・アイネムって
          リヒャルト・シュトラウスのソプラノ苛めと同様に
          テノール苛めが好きなのか???

          ところがこのテノール
          最初から最後まで声に張りがあって
          声量も充分だし、高音も無理のない美声で遠くまで響く上
          ドイツ語のディクションが
          他の歌手の10倍くらいクリアで
          端から端まで歌われているドイツ語が理解できる!!!!

          加えて、主人公という事もあったのかもしれないが
          他の歌手が、手元の楽譜見ながら歌っているのに対し
          (手元の楽譜を見ると、顔が下向きになるので声の通り方が・・・)
          ほとんど役を暗記していて
          時々、演技とかも入れながら
          熱くなってくると、一歩前に踏み出して
          不条理な状況に巻き込まれた主人公を
          バッチリと演じてくれたのである。
          (最後に1人で出て来た時には、会場全体からブラボー・コールが起こった)

          ティルマン・レネベックとマルクス・ブッターは
          舞台で立っている位置が私の席に近過ぎたためか
          あるいは、バリトンの声質が
          オーケストレーションに埋もれるようなものだったのか
          美声だと言うのはよくわかるのだが
          特にマルクス・ブッターの声が、ほとんど響いて来ないし
          前半は楽譜見ながらの歌唱で、ドイツ語もほとんど理解できなかった。

          後半は何故か突然エンジンがかかったように
          楽譜から顔を離して、ちょっぴり演技らしきものも入って
          多少は声も響いて来たけれど、ちょっと残念。

          バンクルの声がでかいのはよく知っているが
          やっぱり、あまり響いて来ないのは
          私の席の音響が、あの歌手の位置には理想的ではないんだろうなぁ。

          怪物マルティン・ヴィンクラーは後半で調子を上げた。
          もともとコミカルで妖しげな演技が出来る人だし
          後半の工場支配人役も良かったし
          何とも恐ろしい神父役は、ゾッとするくらいの雰囲気を出した。

          学生役のテノールと画家のティトレリ役のテノールは
          2人ともすごく優秀で二重丸。

          ・・・という事は
          このオペラって、テノール向きに作られているんだろうか???

          あ、あと、ソプラノのイルゼ・エーレンスが
          役ごとに、声の色を変えていて素晴らしかった。

          原作はカフカの「審判」で
          オペラも正統的に筋に従って行くが
          もともと不条理で不思議な小説なので、よくワケわからん。

          音楽はトナールで、しつようなオスティナートが使われていて
          テキストの重要性を物語るかのように
          歌手のメロディはほとんどなく、セクンドの上下が多い。

          ただ、音楽そのものは、非常に劇的である。
          コンサート方式の上演だったけれど
          シーンごとの情景の描写や
          周囲の音(鞭打ちの音など)
          教会内部の空気や光の感じなどに加え
          心理劇としての、時々、とんでもない皮肉が
          映画音楽に近い直裁的な音楽言語で聴衆に迫って来る。

          別に批判でも何でもないが
          こうやってオペラを聴くと
          如何にヴェルディとかプッチーニが
          歌手を大事にして中心に据えて音楽を作ったのかがわかるなぁ。
          イタリアのオペラ作家、まぁ、ベッリーニでもドニゼッティでも
          あるいはイタリアじゃなくてモーツァルトでも良いけれど
          歌手が聴かせどころを歌う時のオーケストレーションは
          絶対に歌手を殺さないようになっているじゃありませんか。

          コンサート形式でなければ
          大編成オーケストラは、オーケストラ・ビットに入るので
          今日よりも、音量としてはずっと小さい、という事を考えても
          オーケストラと同時に
          しかも時々オーケストラはトゥッティで金管まで響かせて
          そこで、あの繊細なドイツ語の歌詞の
          早口言葉にしか聞こえない歌を歌わせるって、普通、無理じゃないのか。

          それに、時々、2名の歌手の歌の最後と最初が被るのである。
          これは非常に聴きにくいし、慌ただしい。
          後半でヨゼフとレニが掛け合いしている途中に
          弁護士のモノローグがずっと背景で歌われているのもわかり難い。

          歌手が優秀だった事もあるし
          オーケストラもバッチリだったし
          音楽的な表現力の豊かさにも目を見張って
          かなり聴き応えのあるオペラだった。

          フォン・アイネムって
          生前は社会党の政治家だった事もあって
          かなり定期的にウィーンのオーケストラが演奏して来て
          死後は、さ〜っぱり聴かなくなった、と思ったら
          先シーズン、オペラ座で「ダントンの死」が上演され評判が良く
          最近はコンサートでも時々、フォン・アイネムの作品が演奏されている。

          良いモノを聴いた、と満足して
          プログラムを捲って、歌手の紹介欄で
          主人公ヨゼフを歌った、超優秀なテノールの写真を見て
          誰これ???
          と一瞬叫んでしまった私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          別に良いんですけど
          アーティストって、時々、いつの写真ですかこれ
          という顔写真をプログラムに載せるので
          ビックリする・・・というより、どう見ても別人なんだけど(笑)

          ウィーン放送交響楽団 + デーヴィス バーンスタイン「ミサ」

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月28日 19時30分〜21時30分

            ORF Radio-Symphonieorchester Wien
            Wiener Singakademie
            (Einstudierung : Heinz Ferlesch)
            Opernschule der Wiener Staatsoper
            (Einstudierung : Johannes Mertl)
            Company of Music - Street Chorus
            (Einstudierung : Johannes Hiemetsberger)
            Celebrant : Vojtéch Dyk (Bariton)
            指揮 Dennis Russell Davies

            Leonard Berstein (1918-1990)
            Mass, Ein Theaterstück für Sänger, Instrumentalisten und Tänzer (1971)
            Konzertante Aufführung

            現代音楽祭の一環ではなく(!)
            ウィーン放送交響楽団のコンツェルトハウスのチクルスのコンサートの
            シーズン・オープニングは
            バーンスタインの Mass
            これって、やっぱりミサ曲、と訳すんだろうか。

            確かにミサではあるのだが
            賢明なる読者ご存知の通り、ミサ曲と言うには
            あまりに破天荒すぎて・・・

            プログラムはどっしり厚みが1センチ近くもあって
            対訳(ラテン語・ドイツ語 及び 英語・ドイツ語)が
            ト書き含めてすべて掲載されている。

            舞台一杯に広がったフル・オーケストラの向こうに
            合唱団がずらっと並び
            さらにその向こうのオルガンの脇に
            児童合唱団と合唱団の一部が並び
            舞台の前にストリート・コーラスとバリトンのソリスト。

            この曲は歌手とオーケストラとダンサーのための「劇」なのだが
            今回はもちろんコンサート形式上演。

            実はかなり前にセンパー・デポで
            室内音楽バージョンで、この曲を「劇」として
            かなりぶっ飛んだ演出で鑑賞した記憶が鮮明に残っている。
            (で、あの時、セレブラントをイエス・キリストに見立てるのはともかく
             最後に資本主義への警鐘、みたいなニュアンスが出ていて
             なんじゃこりゃ?と思ったのも、よく覚えている)

            今回はそういう余計なもの(すみません)はなくて
            音楽がそのまま直接響いてくる。
            ありがたい事にホールの照明も
            手元のテキストは充分に読めるくらいに明るい。

            うううう、凄い、すごい、ともかく、凄かった。
            セレブラントを歌った歌手・・・というより俳優さんは
            プラハで活躍しているそうだが
            ものすごくクリアで解りやすい英語を話すし、歌う。

            もちろん、もしかしたらアメリカ英語が母国語の人には
            奇妙に聞こえるのかもしれないけれど
            いや、もう、あんなにクリアに美しい英語が
            時には力強く、時にはとことん甘い囁き、時には喧嘩腰で
            まぁ、なんてバリエーションのある演技力を持った人なんだ(驚愕)
            (しかも最初から最後まで、完璧に暗記・暗譜している!!!)

            ミュージカル・タイプの発声なので、もちろんマイク使用だが
            ともかく、このセレブラントの歌声、話し声に
            最初から最後まで魅了されてしまって(ポッ)
            バリトンと書いてあるけれど
            テノールからファルセットまで自由自在に使い分けるし
            ともかく、マイクを通した声の甘さは、ハート直撃。

            ストリート・コーラスで出て来た歌手は
            え〜っと、あっはっは、みなさまクラシックご出身ですね?(笑)
            確かにジャズ的発声はマスターしているけれど
            音程の正確さで、クラシック出身がバレます(爆笑)
            (以前のセンパー・デポの時は、本当にストリート・コーラスっぽかったので
             音程ズレズレの粗い声が特徴的だった。今回はちょっと「綺麗」過ぎ(笑))

            この曲、演奏時間110分、休憩なしで
            キリスト教のミサの順番で
            キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス
            そしてアニュス・デイの構成にはなっているけれど
            途中に、ミサの典礼にないテキストと音楽がたくさん入って

            音楽的には12音のバリエーション、ブロードウエイ・ショー音楽
            ポップにバラード、新しい教会音楽(ポピュラー)、ロックなどなど
            クラシック的な要素とポピュラー、ジャズ、映画音楽その他
            幕の内弁当か大規模デパート、大々サービス何でもあり状態。
            (プログラムの解説によれば、クラシックな教会音楽、グレゴリア聖歌と
             アカペラ・コーラスだけは避けているとの事。
             確かに教会旋法で書かれた曲はない)

            読者みなさまご存知の通り
            私は「教会音楽」(ミサ曲)が大いに苦手なのだが
            このバーンスタインの大作、ミサと銘打ってはあっても
            実は全然ミサ曲じゃなくて

            神さまに喧嘩売ってるんかいっ!!!

            あ〜、すみません。
            でも、そうとしか思えない部分がかなりあって
            神という概念との戦い
            自分との戦い
            他人との関係から
            人間と自然に至るまでのテーマが
            次から次へと取り上げられて
            (時々は、かなり尖峰的になる)
            セレブラントの血を吐くような叫びが
            だんだん、キリスト教のイエス・キリスト的苦悩にも解釈できて
            確かに演出家としては、読み替えしたくなるだろう、と思う。

            しかしまぁ、取り上げられているテーマの範囲の広さに
            呆気に取られてしまう。
            もちろん、詩に隠されているから
            どこかの国営放送の青年の主張大会にはなっていないが

            様々な社会的局面への批判から
            絶望的な悩みに直面して
            でも、それでも前に進むしかない、という
            ある意味、非常にアメリカ的な進歩礼賛と人間賛歌があって

            当時の社会状況を彷彿させると同時に
            現代にも通じるところがあって
            かなり・・・いや、実はものすごく共感してしまった。
            あ〜、ワタシもまだ若い(って、そうじゃない!)

            こういう曲って(こういう曲に限らずだが)
            自宅でテキスト見ながら2時間集中して聴かないので
            (怠け者なんですワタシ)
            今回のコンサート、行って良かった (^^)v

            思い切り感激して
            隣で、途中で水飲んだり、立ったりお喋りしたりしていたカップルも
            もう、許すわ、という寛容な気分になった私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            以前のセンパー・デポの上演、このブログに残っていないか調べたのだが
            見つからなかったので、観たのは10年以上前らしい。
            それでも鮮明に記憶に残っているのは、演出がむちゃヘンだったから(笑)

            ウィーン放送交響楽団 + ロレンツォ・ヴィオッティ

            0
              Musikverein Großer Saal 2018年10月11日 19時30分〜21時30分

              ORF Radio-Symphonieorchester Wien
              指揮 Lorenzo Viotti
              ピアノ Khatia Buniatishvili, Gvantsa Buniatishvili

              Sergej Prokofjew (1891-1953)
               Die Liebe zu den drei Orangen. Suite, op. 33a

              Francis Poulenc (1899-1963)
               Konzert für zwei Klaviere und Orchester d-Moll

              Erich Wolfgang Kornbold (1897-1957)
               Sinfonietta für großes Orchester, op. 5

              ウィーン放送交響楽団は
              今回、新進指揮者のロレンツォ・ヴィオッティを迎えた。

              ロレンツォ・ヴィオッティ28歳。
              既に日本でも振っているようなので
              読者はご存知かもしれない。

              ウィーン交響楽団へのジャンプ・インで
              見事なマーラーを聴かせてくれたのは記憶に新しい。

              さて、ここから言い訳である(見苦しい (・・;)

              今学期は、必須と面白そうな授業が
              徹底的に木曜日に集中していて
              コンサートとかバレエで身体がいくつか欲しい、というのと同じく
              大学でも、身体がいくつか欲しい・・・

              場合によっては、レコーダー持って行ってもらって
              講義を録音する、という方法もあるか、と真剣に考慮中だが
              今学期は演習をいくつも取ってしまったため
              ひたすら文献読んで、民族音楽聴いて
              和声法やら、大昔の不思議な楽譜やらと格闘しなければならないので
              講義の録音を聞いている時間が取れるか・・・というのもある。
              (もともと、怠け者なんですワタシ)

              この日も、朝9時から4コマ(各1時間半)を15分づつの休みで
              15時45分まで集中して
              16時からのチュートリウムはサボり
              (サボった事を、今、ものすご〜〜〜〜く後悔している)
              一旦、帰宅して食事してからコンサート行ったのだが
              ともかく、ひたすら疲れている状態だった(すみません)

              プロコフィエフの音は、とても尖った音がする。
              ウィーン放送交響楽団は、こういうモダンな曲は得意で
              技術的には完璧。
              それに、音の解像度が非常に高くて透明感がある。

              プーランクの2台のピアノのための協奏曲って
              初聴きで(え〜い、予習しろ!!!)
              カティア・ブニアティシヴィリと
              お姉さんのグヴァンスタ・ブニアティシヴィリのピアノ2台。

              わはははは
              あ、すみません突然笑い出して
              ・・・だって衣装が衣装が衣装が・・・

              カティアの方しか最初見えてなかったけれど
              黒の衣装で、背中が半分以上見えていて
              背中で隠れている半分は、透けるレースで
              前は見えるか見えないか、ギリギリのところまで開いていて
              その盛り上がりが(以下省略)

              演奏どころか衣装に気を取られたまま
              あっという間に終わっちまったぜ(←オヤヂと化してる)

              スタイル抜群で、でも痩せたダンサーとかモデルじゃなくて
              出るべきところは、ばっちり出ている3次元美人が
              ああいう悩殺っぽい衣装を着て舞台に登場したら
              視覚的印象ばっかり先立っちゃう(汗・汗・汗)

              演奏後に2人で舞台の前に立った時に見えた
              お姉さんの衣装も、なかなか露出度高く(以下省略)

              アンコールは1台のピアノ連弾でピアソラ。
              技術的な細かい部分はさすがに凄い・・・というより
              まるでサーカスか、これは。
              ただ、女性2人で、あそこまで細かい音符を
              目にも止まらぬ速さで弾いてしまうと
              ピアソラの「タンゴ」っぽい部分が全部欠けてしまって
              力強いというより、細かい音符が流れていく、という印象。

              幕間の後はコルンゴルトの作品。
              このシンフォニエッタは1911〜12年
              コルンゴルト14歳から15歳の時のオーケストラ作品。

              モーツァルトか、キミは?

              という早熟な天才で
              しかもあの時代、そろそろモダンな無調音楽が出始めている頃に
              (シェーンベルクが12音技法を確立したのが1921年
               月に憑かれたピエロが1912年
               ストラヴィンスキーの春の祭典の初演は1913年)
              見事にトナールのメロディックな作品。

              伝統的と言えばその通りだけど
              トナールな曲が作曲され尽くした、みたいな潮流の中で
              何と美しいメロディを作曲したんだ、この天才は!!!

              コルンゴルトと言えば
              昨今、再発見されてはいるけれど
              演奏されるのはオペラの「死の都」とバイオリン協奏曲がほとんどだし
              こういう初期作品を聴けるのは楽しい。

              クラシックだのポピュラーだのを
              簡単に越えてしまったところに
              ほら、楽しいよね?という感じで存在する美しい音楽。

              音楽と心理分析の構造、という講義を取っているのだけれど
              年配の教授から(調べてみたら87歳・・・いや、お元気で(汗))
              作曲家は、聴衆の感情に訴えるものを音楽にしなければならないので
              心理学者であるべき、とのお言葉を聞いて

              現代音楽(に限定せず、いわゆる「現代芸術」一般)に関しては
              だいたい作曲家に意図がないケースもあるのでは?

              と思ったのだが
              コルンゴルトの(子供)時代くらいは
              まだ、聴衆に何かの感情を呼び起そうというのが
              あったんだなぁ、とつくづく思った。
              しかし、本当に世の中には天才がいる・・・

              ぐったり疲れていた筈なのだが
              コルンゴルトの美しい元気な曲を聴いて
              たちまち回復したような気分の私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ついで、と言ったら失礼だけど
              このヴィオッティという若い指揮者も
              ある種の天才のカテゴリーには入る(と思う)。
              ともかく、耳が良いのだろうが
              音響の構築が非常に巧み。

              ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

              0
                Musikverein Großer Saal 2018年6月7日 19時30分〜21時30分

                ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
                指揮 Cornelius Meister
                Ein Wiener Sängerknabe

                John Beasley (*1960)
                 „Simplexity“ für Orchester (UA)
                  ソリスト
                   ピアノ Frantisek Janoska
                   ジャズ・コントラバス Stefan Bartus
                   サクソフォン Eberhard Reiter
                   パーカッション Norbert Rabanser

                Jean Sibelius (1865-1957)
                 Symphonie Nr. 7 C-Dur, op. 105

                Leonard Bernstein (1918-1990)
                 Chichester Psalms für Knabensopran, gemischten Chor und Orchester
                 „Symphonic Dances“ aus „West Side Story“

                2010年から首席指揮者だったコルネリウス・マイスターの
                楽友協会での最終コンサート。

                プログラムにはマイスターからの挨拶が1ページ記載されている。
                これ、同じものが、ウィーン放送交響楽団友の会の会員にも来ていた。
                (お手紙ではない、メールの添付である(笑))

                来シーズンはシュトゥットガルトのオペラ、読売交響楽団
                ニューヨークのメトロポリタン・オペラで活躍するそうで
                2019年からのシーズンには、またウィーンに戻ってくる予定とか。

                ご存知の通り、ウィーン放送交響楽団の首席指揮者は
                来シーズンからマリン・オールソップになる。

                最初は初演の曲。
                ジャズの要素を取り入れたゴキゲンな曲で
                ピアノ、ジャズ・コントラバス、サクソフォン、パーカッションが加わって
                途中でインプロヴィゼーションが入る。

                オーケストラの部分は比較的おとなしい・・・というより
                ジャズの要素は入るものの、割にクラシックしていて
                途中でジャズが入ると、むちゃくちゃ弾ける。

                オーケストラを見ていると
                メンバーが身体を揺らして、ジャズ大好き♡とウキウキ演奏している人と
                ひたすらマジメに演奏しているメンバーが居て、ちょっと笑える。

                しかしまぁ、何て楽しい曲なんだ。
                こういう現代曲、楽しくて素敵。

                シベリウスの交響曲7番は
                どこを取ってもシベリウス(笑)
                ブルックナーもそうだけど
                シベリウスも、どの交響曲を聴いても
                しっかりシベリウスだってわかるのが面白い。

                後半はバーンスタイン。
                チチェスター詩篇の最初の曲が終わった後
                指揮者のマイスターが指揮台を降りて
                「ボーイズ・ソプラノを連れてきます」と袖に引っ込んだ(笑)

                プログラムには、ウィーン少年合唱団団員、としか記載がなかったが
                ボーイズ・ソプラノ、とても素晴らしかった。

                楽友協会合唱団は、いつもながら
                何て巧い合唱団なんだ、とため息が出る。

                ヘブライ語で歌われる宗教曲ではあるのだが
                何とも美しい曲。

                最後はご存知ウエスト・サイド・ストーリー。
                ウィーン放送交響楽団って
                オーストリア国営放送のオーケストラなので
                映画音楽とかも演奏しているから
                こういうものを演奏させても、かなり上手くこなす。

                ううううううん
                ウエスト・サイド・ストーリーって
                バーンスタイン自身の録音もあるし
                (例のカレーラス事件ね(笑))
                私も DVD 持ってるし
                (ジェローム・ロビンスの振付に痺れる)
                でも、何回聴いても名曲だよねぇ・・・

                特に途中のラブソングの美しい事と言ったら・・・

                マンボでは、後ろに座っていたコーラスが
                マンボ!と叫んだものの
                地声じゃなくてコーラス声だったので(笑)
                オーケストラに掻き消された感じになった。

                これでウィーン放送交響楽団+マイスターの最終公演かと思ったら
                実はまだあと1回、コンツェルトハウスでのコンサートもあった(笑)

                楽友協会でのウィーン放送交響楽団のチクルスは
                最終コンサートが
                ウィーン音大指揮科の卒業試験で
                これがまた楽しみな私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン放送交響楽団 + メッツマッハー

                0
                  こっちは夜のコンサートの印象記。
                  午前中のウィーン・フィル(2回目)から読みたい方は こちら からどうぞ。

                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年5月6日 19時30分〜21時30分

                  ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                  ピアノ David Fray
                  指揮 Ingo Metzmacher

                  George Gershwin (1898-1937)
                   Cuban Ouverture „Rumba“ (1932)

                  Arnold Schönberg (1874-1951)
                   Konzert für Klavier und Orchester op. 42 (1942)

                  Charles Ives (1874-1954)
                   The Fourth of July (3. Satz aus A Symphony : New England Holidays) (1904-1913)

                  Bernd Alois Zimmermann (1918-1970)
                   Alagoana „Caprichios Brasileiros“
                    Ballett-Suite für Orchester (1951-1955)

                  ウィーン放送交響楽団友の会には
                  設立した年に入会したのだが
                  コンツェルトハウスのチクルスは
                  楽友協会と重なる事が多くて買っていなかったので

                  友の会のニュース・レターで
                  コンサートの幕間にスパークリング・ワインとスナック付きの
                  レセプションをするので申し込みたい人は連絡を
                  というのを見て、急いでチケットを購入。

                  スパークリング・ワインとスナックには興味がないので申し込まず。
                  (だいたい一人で行くとアウエイ感が凄いので行きたくない)

                  コンツェルトハウスに着いたら
                  「席の変更したくない?」と係の人に言われたんだけど
                  (コンツェルトハウス名物、あまりにチケットが売れていない時には
                   もっとランクの高い席に無料で変えてくれる)
                  舞台が全部見える席を確保してあるので、そのまま貧民席に上がり
                  天井桟敷の係の人の許可を得て、1列目に陣取った。
                  (ちなみにギャラリー、本当にガラガラだった(笑))

                  だって、だいたいプログラムが渋い。
                  いや、ワタシは、何だかちょっと、そろそろ
                  硬くて噛み応えのありそうなコンサートが聴きたくて
                  え〜っ、シェーンベルクにアイヴスにツィンマーマン!というので
                  飛びついたのだが

                  最初のガーシュインのランバは楽しい。
                  大規模オーケストラが目一杯に音量上げて
                  コンツェルトハウスだから、どんなに金管が咆哮しても大丈夫だし
                  キューバの民俗音楽を取り入れたリズミックでご機嫌な曲。

                  で、シェーンベルクのピアノ協奏曲になったら
                  後ろのあちこちで囁き声が・・・
                  まぁ、よくある現象ではあるのだが
                  今日のプログラムって、この後、アイヴスとツィンマーマンだよ?
                  そういう曲を聴きたくて来ている聴衆じゃないわけ???

                  シェーンベルクのピアノ協奏曲なんて初聴き。
                  比較的晩年の曲で
                  アタッカで続くけれど、間違いなく4楽章構成で
                  無調・・・ではあるのだけれど
                  12音技法には聴こえない。

                  ベルクほど調性っぽく聴こえては来ないが
                  でも、最初の楽章、3拍子のワルツだし
                  その後、運命の打撃っぽいフレーズがあって
                  後半は BACH の音列が繰り返される。

                  モダンだけど古典的なフォーム。
                  私は予々、シェーンベルクという作曲家は
                  かなりのロマンティストで情熱家だと思っているのだが
                  このピアノ協奏曲も、隠れたロマンティスムが匂って来る。

                  ピアニストのダヴィッド・フレイは
                  ロン毛の、ちょっと見たらポピュラーのグループ・サウンズか(古いっ!)という
                  気取った感じのお兄ちゃんで(36歳だそうだ)
                  ピアノ椅子じゃなくて、普通の椅子でピアノを弾いていて
                  譜めくりも自分でやってたけれど
                  かなりのテクニックの持ち主。

                  アンコールがバッハのコラールというのも
                  渋い選択でセンスが良い (^^)v

                  後半、チャールス・アイヴスの作品は
                  New England Holidays の第3楽章で演奏時間約5分。
                  (あ〜ん、全曲演奏していただいても良かったのに・・・)
                  英国の民謡などがポリフォニーで埋め込まれて
                  ピアニッシモとフォルティッシモの急激な変化がある。
                  (フォルティッシモから急にピアニッシモになると
                   フォルティッシモの時に客席で喋っていた声が
                   そのまま大声で聞こえて来るという非常に恥ずかしい状態になる(笑))
                  しかしまぁ、これもご機嫌な曲だし
                  こういうポリフォニーたっぷりの近代曲を演奏させると
                  ウィーン放送交響楽団って巧いなぁ。

                  私が一番楽しみにしていた
                  ベルント・アロイス・ツィンマーマンのバレエ音楽
                  どう訳すのかわからないけれど
                  ブラジル・カプリッチオとでも訳すのかなぁ。

                  ブラジル=南米のイメージのモチーフだが
                  あくまでもヨーロッパ人が抱くブラジルのイメージを使ったそうだ。
                  Ouverture, Sertanejo, Saudade, Caboclo, Finale の5楽章。

                  すごい色彩の滝・・・
                  (すみません、妄想です)

                  バルトークを連想するような(「青髭公の城」!)
                  透明感のあるキラキラした色彩が溢れて
                  オーケストレーションが見事。

                  オーケストラは大規模編成で
                  パーカッションは9人居るし
                  ピアノにハンマークラヴィーアにチェレスタ
                  ハープもサクソフォン(2人)も舞台上に居る。

                  ・・・これ、一応、バレエ音楽とか銘打ってるけど
                  この大規模オーケストラ、オペラ座のオーケストラ・ビットには入らんぞ。

                  などと余計な事を考えながら鑑賞していたのだが
                  割に初期作品(本当の成立年代は手稿紛失のため不明)なので
                  ツィンマーマンにしては聴きやすい作品だし
                  それぞれの曲のストーリーや内容は
                  音楽を聴いていると、妄想がダダ漏れして来る。

                  かと言って、この音楽使って誰も振付しないだろうなぁ。
                  (してくれたら面白いとは思うが)

                  楽章間拍手が盛大に起こったけれど
                  (第1楽章と第2楽章の終わり方がかなり派手だった)
                  それだけ、クラシックのコンサートに行かない人が
                  このコンサートに来ている・・・というのも面白い現象。

                  噛み砕きにくい曲を聴きたくて行ったコンサートだけど
                  それほど歯が痛くなる事もなく(暗喩です)
                  それどころか
                  新しい聴覚体験をたっぷりと楽しめて

                  あ〜、知っている曲を聴いて
                  なんだかんだ考える(比較する)のも良いけれど
                  本来はやっぱりコンサートって
                  知らない曲(できれば近代・現代曲)を聴いて
                  脳ミソを体操させる体験だよねぇ・・・と
                  すごく気分良く帰途についた私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン放送交響楽団 + ストルゴールズ

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2018年4月6日 19時30分〜21時40分

                    ORF Radio Symphonie Orchester Wien
                    指揮 John Storgårds
                    トランペット Håkan Hardenberger

                    Gunther Schuller (1925-2015)
                     Seven Studies on Themes of Paul Klee
                       1. Antique Harmonies
                       2. Abstract Trio
                       3. Little Blue Devil
                       4. The Twittering-machine
                       5. Arab Village
                       6. An Eerie Moment
                       7. Pastorale

                    Bernd Alois Zimmermann (1918-1970)
                     Konzert „Nobody knows de trouble I see“ für Trompete und Orchester

                    Antonín Dvořák (1841-1904)
                     Symphonie Nr. 9 e-Moll, op. 95 „Aus der Neuen Welt“

                    ウィーン放送交響楽団の今回の定期は
                    ヨン・ストルゴールズ、フィンランドの指揮者である。

                    トランペット名人はスウェーデン出身の
                    ホーカン・ハーデンベルガー。
                    この人のトランペット、絶品なんですよねぇ(涎)

                    前半は現代曲というか近代曲で
                    最初はアメリカのガンサー・シュラーが
                    パウル・クレーの作品にインスピレーションを得て作曲したもの。

                    う〜ん、こういう絵画から音楽を起こす作品なら
                    少なくともプログラムに
                    その「絵画」のコピーが欲しいけれど(色刷りとまでは言わないが)
                    1940年に亡くなったパウル・クレーは
                    まだ著作権の問題があるんだろうか?

                    もとの絵を知らないと
                    音楽だけ聴いても、よくわからん(私の感受性の欠如にも原因が)
                    パウル・クレーというよりは
                    ジョアン・ミロの作品みたいなものが脳内妄想で浮かぶのだが・・・

                    シュラーはジャズの研究家で
                    ジャズをクラシックに取り入れようとした、との事だが
                    ジャズって言ったって
                    実に多彩な様々な様式があるから
                    ほんの時々、私も知っている様式が出て来た以外は
                    ジャズっぽい要素は
                    無教養のワタクシには聞き取れませんでした(すみません)

                    ベルント・アロイス・ツィマーマンの曲は
                    ベルリン・フィルが最近、集中的に取り上げてはいるが
                    オーストリアでの演奏は珍しい。

                    ・・・で、やっぱり、ものすごくドイツ的というか
                    暗いというか、難しいと言うか

                    ホーカン・ハーデンベルガーが超絶技巧も感じさせずに
                    楽々と演奏しちゃうので何となくあっさりと聴けてしまうのだが
                    きっと、ものすごく難しい曲なのであろう。

                    いかん、ツィンマーマンって、まだ聴き込んでいないので
                    ドアが開いていないというか、馴染みがないので、よくわからんわ。

                    ものすごくメロディックで美しいトランペットのソロがアンコールで
                    前半は終了。

                    前半が近代曲だったのに対して
                    後半が名曲アワーの「新世界から」というのも
                    ウィーン放送交響楽団らしいプログラム・・・と言って良いんだろうか。

                    で、前半、あんなに良かったのに
                    ドボルジャークの交響曲9番「新世界から」が

                    あ〜、う〜、あのあのあの
                    ド・シロートですけどねワタシ
                    でも、あちこちでズレまくりだし
                    アンサンブルが甘い・・・(以下省略)

                    指揮者よ、指揮台の上で
                    1人熱くなって身をくねらせるより先に
                    オーケストラの音を揃えてくれ・・・
                    見事に美しく激しく踊っているのはよくわかるから・・・

                    いやもちろん
                    私の耳と感受性がおかしいだけで
                    実は世紀の名演だった・・・という可能性もない訳ではないが。

                    それにしても
                    指揮者だけがひたすら熱くなっていて
                    聴いている方には納得のいかないドボルジャークだった。

                    前半の曲でリハーサルの時間を使い果たしたか・・・
                    と邪推する私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。




                    ウィーン放送交響楽団 + グスターボ・ヒメノ

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年3月1日 19時30分〜21時05分

                      ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                      Wiener Singakademie
                      ソプラノ Eleonora Buratto
                      アルト Sara Mingardo
                      テノール Kenneth Tarver
                      バスバリトン Luca Pisaroni
                      オルガン Robert Kovács
                      指揮 Gustavo Gimeno

                      Gioachino Rossini (1792-1868)
                       Petit Messe solennelle (1863-1867)

                      あああああ、すみません!!!!
                      いや、もう最初に正直に謝っちゃう。

                      ・・・寝てました、たぶん演奏中ずっと 💦

                      寝落ちしたのには色々な事情があるのだが
                      至って即物的な原因なので(仕事もちょっと関係あり)
                      ロマンティックな原因ではございません(きっぱり)
                      (いやぁ、生涯に一度で良いから
                       カレシが昨日は寝せてくれなかったの・・・とか言ってみたかった(←無理))

                      寝ていたとは言え
                      一応、頭の中で音楽は鳴っていたので(たぶん)
                      あんまりヘンな印象にはなっていないとは思うのだが

                      ウィーン放送交響楽団、本当に久し振り。
                      この優秀なオーケストラは
                      楽友協会とコンツェルトハウス両方でチクルスがある。

                      コンツェルトハウスのチクルスの方が
                      初演曲があったりして面白いのだが
                      あまりにチクルスが他のコンサートとバッティングするケースが多く
                      ついでに別にチクルスでシーズン全部のチケットを買っておかなくても
                      その時々のコンサートのチケットは、そこそこ買えるのが有難い。

                      この間のミラノ・スカラ座管弦楽団で
                      ロッシーニ聴きたい!!!という衝動に駆られて
                      今回のコンサートは、ロッシーニの小荘厳ミサ曲。

                      苦手な宗教音楽の中でも
                      宗教音楽に聴こえず、どう聴いても「オペラだよね、これ?」というのが
                      ヴェルディのレクイエムと、このロッシーニの小荘厳ミサ曲。

                      ヴェルディの方は、これでもか〜、これでもか〜 と悲劇で押すので
                      聴くたびにグッタリしてしまうので、もう聴かない事にしているが

                      ロッシーニなら大丈夫 (^^)v

                      しかもバスバリトンにピサローニが出演するじゃないの ♡

                      舞台一杯にオーケストラとコーラスが並び
                      寝落ちしていない一部の印象で言うと

                      クリアな明るい音色で
                      悩みのない、ものすごく幸せなミサ曲。

                      宗教曲だから難しい哲学や人生観が
                      音楽に見えなければいけない、とか言う意見もあるだろうが

                      いや、音楽って、これだよね。
                      美しくて楽しかったら、それで良いじゃないの。
                      (しかも、このロッシーニの音楽の美しさと言ったら!)

                      躍動感と透明な静けさが交互にやって来て
                      ヴェルディとかと違って
                      シリアスなんだけどシリアスになり過ぎず
                      感情たっぷりでも感情に溺れ過ぎず
                      あくまでも楽しい「音楽」としての節度がある。

                      ものすご〜〜〜く気持ち良く
                      天国の気分で寝られたくらいなので
                      オーケストラもコーラスもソリストも素晴らしい。
                      (単純だが、案外、良いか悪いかの基準なんて
                       そこらへんにありそうだし・・・)

                      ピサローニの声、やっぱり美声だぁ。
                      だいたい、出てくるだけで、やっぱりカッコいいのだ、このバリトンは。
                      化粧してなくてオペラの衣装じゃなくて燕尾服でも
                      やっぱり、すごくイイ男のオーラがある。

                      テノールは声量的にはちょっと劣るが
                      とても澄んだ声で、宗教曲にはピッタリのハイテノール。

                      女性陣の声はかなり強い。
                      ソプラノはどちらかと言うとドラマチック・ソプラノだな。
                      アルトは豊かな低音が色っぽくて美しい。

                      オルガンのソロがまた見事で・・・
                      (これはバッチリ目が覚めた(笑))

                      抹香臭いミサ曲という感じの音楽ではないので
                      寝ながら、ずっと、すごく楽しく聴いていられた。
                      ・・・って、本当は寝るなよ、って感じなんだけど f^_^;

                      たまには、こういう事もあるわ、と思いつつ
                      隣の人は、きっと呆れていただろうなぁ、と
                      ついつい周囲を気にしてしまう
                      小心者の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      ↑ まだ雪が降ってるんです。

                      寝落ちしていたくせに
                      無理やり感想を書いてしまう自分の厚かましさに
                      自分でも呆れてる(自爆)

                      calendar
                         1234
                      567891011
                      12131415161718
                      19202122232425
                      262728293031 
                      << May 2019 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM