ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

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    Musikverein Großer Saal 2018年6月7日 19時30分〜21時30分

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
    指揮 Cornelius Meister
    Ein Wiener Sängerknabe

    John Beasley (*1960)
     „Simplexity“ für Orchester (UA)
      ソリスト
       ピアノ Frantisek Janoska
       ジャズ・コントラバス Stefan Bartus
       サクソフォン Eberhard Reiter
       パーカッション Norbert Rabanser

    Jean Sibelius (1865-1957)
     Symphonie Nr. 7 C-Dur, op. 105

    Leonard Bernstein (1918-1990)
     Chichester Psalms für Knabensopran, gemischten Chor und Orchester
     „Symphonic Dances“ aus „West Side Story“

    2010年から首席指揮者だったコルネリウス・マイスターの
    楽友協会での最終コンサート。

    プログラムにはマイスターからの挨拶が1ページ記載されている。
    これ、同じものが、ウィーン放送交響楽団友の会の会員にも来ていた。
    (お手紙ではない、メールの添付である(笑))

    来シーズンはシュトゥットガルトのオペラ、読売交響楽団
    ニューヨークのメトロポリタン・オペラで活躍するそうで
    2019年からのシーズンには、またウィーンに戻ってくる予定とか。

    ご存知の通り、ウィーン放送交響楽団の首席指揮者は
    来シーズンからマリン・オールソップになる。

    最初は初演の曲。
    ジャズの要素を取り入れたゴキゲンな曲で
    ピアノ、ジャズ・コントラバス、サクソフォン、パーカッションが加わって
    途中でインプロヴィゼーションが入る。

    オーケストラの部分は比較的おとなしい・・・というより
    ジャズの要素は入るものの、割にクラシックしていて
    途中でジャズが入ると、むちゃくちゃ弾ける。

    オーケストラを見ていると
    メンバーが身体を揺らして、ジャズ大好き♡とウキウキ演奏している人と
    ひたすらマジメに演奏しているメンバーが居て、ちょっと笑える。

    しかしまぁ、何て楽しい曲なんだ。
    こういう現代曲、楽しくて素敵。

    シベリウスの交響曲7番は
    どこを取ってもシベリウス(笑)
    ブルックナーもそうだけど
    シベリウスも、どの交響曲を聴いても
    しっかりシベリウスだってわかるのが面白い。

    後半はバーンスタイン。
    チチェスター詩篇の最初の曲が終わった後
    指揮者のマイスターが指揮台を降りて
    「ボーイズ・ソプラノを連れてきます」と袖に引っ込んだ(笑)

    プログラムには、ウィーン少年合唱団団員、としか記載がなかったが
    ボーイズ・ソプラノ、とても素晴らしかった。

    楽友協会合唱団は、いつもながら
    何て巧い合唱団なんだ、とため息が出る。

    ヘブライ語で歌われる宗教曲ではあるのだが
    何とも美しい曲。

    最後はご存知ウエスト・サイド・ストーリー。
    ウィーン放送交響楽団って
    オーストリア国営放送のオーケストラなので
    映画音楽とかも演奏しているから
    こういうものを演奏させても、かなり上手くこなす。

    ううううううん
    ウエスト・サイド・ストーリーって
    バーンスタイン自身の録音もあるし
    (例のカレーラス事件ね(笑))
    私も DVD 持ってるし
    (ジェローム・ロビンスの振付に痺れる)
    でも、何回聴いても名曲だよねぇ・・・

    特に途中のラブソングの美しい事と言ったら・・・

    マンボでは、後ろに座っていたコーラスが
    マンボ!と叫んだものの
    地声じゃなくてコーラス声だったので(笑)
    オーケストラに掻き消された感じになった。

    これでウィーン放送交響楽団+マイスターの最終公演かと思ったら
    実はまだあと1回、コンツェルトハウスでのコンサートもあった(笑)

    楽友協会でのウィーン放送交響楽団のチクルスは
    最終コンサートが
    ウィーン音大指揮科の卒業試験で
    これがまた楽しみな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ウィーン放送交響楽団 + メッツマッハー

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      こっちは夜のコンサートの印象記。
      午前中のウィーン・フィル(2回目)から読みたい方は こちら からどうぞ。

      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年5月6日 19時30分〜21時30分

      ORF Radio-Symphonieorchester Wien
      ピアノ David Fray
      指揮 Ingo Metzmacher

      George Gershwin (1898-1937)
       Cuban Ouverture „Rumba“ (1932)

      Arnold Schönberg (1874-1951)
       Konzert für Klavier und Orchester op. 42 (1942)

      Charles Ives (1874-1954)
       The Fourth of July (3. Satz aus A Symphony : New England Holidays) (1904-1913)

      Bernd Alois Zimmermann (1918-1970)
       Alagoana „Caprichios Brasileiros“
        Ballett-Suite für Orchester (1951-1955)

      ウィーン放送交響楽団友の会には
      設立した年に入会したのだが
      コンツェルトハウスのチクルスは
      楽友協会と重なる事が多くて買っていなかったので

      友の会のニュース・レターで
      コンサートの幕間にスパークリング・ワインとスナック付きの
      レセプションをするので申し込みたい人は連絡を
      というのを見て、急いでチケットを購入。

      スパークリング・ワインとスナックには興味がないので申し込まず。
      (だいたい一人で行くとアウエイ感が凄いので行きたくない)

      コンツェルトハウスに着いたら
      「席の変更したくない?」と係の人に言われたんだけど
      (コンツェルトハウス名物、あまりにチケットが売れていない時には
       もっとランクの高い席に無料で変えてくれる)
      舞台が全部見える席を確保してあるので、そのまま貧民席に上がり
      天井桟敷の係の人の許可を得て、1列目に陣取った。
      (ちなみにギャラリー、本当にガラガラだった(笑))

      だって、だいたいプログラムが渋い。
      いや、ワタシは、何だかちょっと、そろそろ
      硬くて噛み応えのありそうなコンサートが聴きたくて
      え〜っ、シェーンベルクにアイヴスにツィンマーマン!というので
      飛びついたのだが

      最初のガーシュインのランバは楽しい。
      大規模オーケストラが目一杯に音量上げて
      コンツェルトハウスだから、どんなに金管が咆哮しても大丈夫だし
      キューバの民俗音楽を取り入れたリズミックでご機嫌な曲。

      で、シェーンベルクのピアノ協奏曲になったら
      後ろのあちこちで囁き声が・・・
      まぁ、よくある現象ではあるのだが
      今日のプログラムって、この後、アイヴスとツィンマーマンだよ?
      そういう曲を聴きたくて来ている聴衆じゃないわけ???

      シェーンベルクのピアノ協奏曲なんて初聴き。
      比較的晩年の曲で
      アタッカで続くけれど、間違いなく4楽章構成で
      無調・・・ではあるのだけれど
      12音技法には聴こえない。

      ベルクほど調性っぽく聴こえては来ないが
      でも、最初の楽章、3拍子のワルツだし
      その後、運命の打撃っぽいフレーズがあって
      後半は BACH の音列が繰り返される。

      モダンだけど古典的なフォーム。
      私は予々、シェーンベルクという作曲家は
      かなりのロマンティストで情熱家だと思っているのだが
      このピアノ協奏曲も、隠れたロマンティスムが匂って来る。

      ピアニストのダヴィッド・フレイは
      ロン毛の、ちょっと見たらポピュラーのグループ・サウンズか(古いっ!)という
      気取った感じのお兄ちゃんで(36歳だそうだ)
      ピアノ椅子じゃなくて、普通の椅子でピアノを弾いていて
      譜めくりも自分でやってたけれど
      かなりのテクニックの持ち主。

      アンコールがバッハのコラールというのも
      渋い選択でセンスが良い (^^)v

      後半、チャールス・アイヴスの作品は
      New England Holidays の第3楽章で演奏時間約5分。
      (あ〜ん、全曲演奏していただいても良かったのに・・・)
      英国の民謡などがポリフォニーで埋め込まれて
      ピアニッシモとフォルティッシモの急激な変化がある。
      (フォルティッシモから急にピアニッシモになると
       フォルティッシモの時に客席で喋っていた声が
       そのまま大声で聞こえて来るという非常に恥ずかしい状態になる(笑))
      しかしまぁ、これもご機嫌な曲だし
      こういうポリフォニーたっぷりの近代曲を演奏させると
      ウィーン放送交響楽団って巧いなぁ。

      私が一番楽しみにしていた
      ベルント・アロイス・ツィンマーマンのバレエ音楽
      どう訳すのかわからないけれど
      ブラジル・カプリッチオとでも訳すのかなぁ。

      ブラジル=南米のイメージのモチーフだが
      あくまでもヨーロッパ人が抱くブラジルのイメージを使ったそうだ。
      Ouverture, Sertanejo, Saudade, Caboclo, Finale の5楽章。

      すごい色彩の滝・・・
      (すみません、妄想です)

      バルトークを連想するような(「青髭公の城」!)
      透明感のあるキラキラした色彩が溢れて
      オーケストレーションが見事。

      オーケストラは大規模編成で
      パーカッションは9人居るし
      ピアノにハンマークラヴィーアにチェレスタ
      ハープもサクソフォン(2人)も舞台上に居る。

      ・・・これ、一応、バレエ音楽とか銘打ってるけど
      この大規模オーケストラ、オペラ座のオーケストラ・ビットには入らんぞ。

      などと余計な事を考えながら鑑賞していたのだが
      割に初期作品(本当の成立年代は手稿紛失のため不明)なので
      ツィンマーマンにしては聴きやすい作品だし
      それぞれの曲のストーリーや内容は
      音楽を聴いていると、妄想がダダ漏れして来る。

      かと言って、この音楽使って誰も振付しないだろうなぁ。
      (してくれたら面白いとは思うが)

      楽章間拍手が盛大に起こったけれど
      (第1楽章と第2楽章の終わり方がかなり派手だった)
      それだけ、クラシックのコンサートに行かない人が
      このコンサートに来ている・・・というのも面白い現象。

      噛み砕きにくい曲を聴きたくて行ったコンサートだけど
      それほど歯が痛くなる事もなく(暗喩です)
      それどころか
      新しい聴覚体験をたっぷりと楽しめて

      あ〜、知っている曲を聴いて
      なんだかんだ考える(比較する)のも良いけれど
      本来はやっぱりコンサートって
      知らない曲(できれば近代・現代曲)を聴いて
      脳ミソを体操させる体験だよねぇ・・・と
      すごく気分良く帰途についた私に
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      ウィーン放送交響楽団 + ストルゴールズ

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        Musikverein Großer Saal 2018年4月6日 19時30分〜21時40分

        ORF Radio Symphonie Orchester Wien
        指揮 John Storgårds
        トランペット Håkan Hardenberger

        Gunther Schuller (1925-2015)
         Seven Studies on Themes of Paul Klee
           1. Antique Harmonies
           2. Abstract Trio
           3. Little Blue Devil
           4. The Twittering-machine
           5. Arab Village
           6. An Eerie Moment
           7. Pastorale

        Bernd Alois Zimmermann (1918-1970)
         Konzert „Nobody knows de trouble I see“ für Trompete und Orchester

        Antonín Dvořák (1841-1904)
         Symphonie Nr. 9 e-Moll, op. 95 „Aus der Neuen Welt“

        ウィーン放送交響楽団の今回の定期は
        ヨン・ストルゴールズ、フィンランドの指揮者である。

        トランペット名人はスウェーデン出身の
        ホーカン・ハーデンベルガー。
        この人のトランペット、絶品なんですよねぇ(涎)

        前半は現代曲というか近代曲で
        最初はアメリカのガンサー・シュラーが
        パウル・クレーの作品にインスピレーションを得て作曲したもの。

        う〜ん、こういう絵画から音楽を起こす作品なら
        少なくともプログラムに
        その「絵画」のコピーが欲しいけれど(色刷りとまでは言わないが)
        1940年に亡くなったパウル・クレーは
        まだ著作権の問題があるんだろうか?

        もとの絵を知らないと
        音楽だけ聴いても、よくわからん(私の感受性の欠如にも原因が)
        パウル・クレーというよりは
        ジョアン・ミロの作品みたいなものが脳内妄想で浮かぶのだが・・・

        シュラーはジャズの研究家で
        ジャズをクラシックに取り入れようとした、との事だが
        ジャズって言ったって
        実に多彩な様々な様式があるから
        ほんの時々、私も知っている様式が出て来た以外は
        ジャズっぽい要素は
        無教養のワタクシには聞き取れませんでした(すみません)

        ベルント・アロイス・ツィマーマンの曲は
        ベルリン・フィルが最近、集中的に取り上げてはいるが
        オーストリアでの演奏は珍しい。

        ・・・で、やっぱり、ものすごくドイツ的というか
        暗いというか、難しいと言うか

        ホーカン・ハーデンベルガーが超絶技巧も感じさせずに
        楽々と演奏しちゃうので何となくあっさりと聴けてしまうのだが
        きっと、ものすごく難しい曲なのであろう。

        いかん、ツィンマーマンって、まだ聴き込んでいないので
        ドアが開いていないというか、馴染みがないので、よくわからんわ。

        ものすごくメロディックで美しいトランペットのソロがアンコールで
        前半は終了。

        前半が近代曲だったのに対して
        後半が名曲アワーの「新世界から」というのも
        ウィーン放送交響楽団らしいプログラム・・・と言って良いんだろうか。

        で、前半、あんなに良かったのに
        ドボルジャークの交響曲9番「新世界から」が

        あ〜、う〜、あのあのあの
        ド・シロートですけどねワタシ
        でも、あちこちでズレまくりだし
        アンサンブルが甘い・・・(以下省略)

        指揮者よ、指揮台の上で
        1人熱くなって身をくねらせるより先に
        オーケストラの音を揃えてくれ・・・
        見事に美しく激しく踊っているのはよくわかるから・・・

        いやもちろん
        私の耳と感受性がおかしいだけで
        実は世紀の名演だった・・・という可能性もない訳ではないが。

        それにしても
        指揮者だけがひたすら熱くなっていて
        聴いている方には納得のいかないドボルジャークだった。

        前半の曲でリハーサルの時間を使い果たしたか・・・
        と邪推する私に
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        ウィーン放送交響楽団 + グスターボ・ヒメノ

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年3月1日 19時30分〜21時05分

          ORF Radio-Symphonieorchester Wien
          Wiener Singakademie
          ソプラノ Eleonora Buratto
          アルト Sara Mingardo
          テノール Kenneth Tarver
          バスバリトン Luca Pisaroni
          オルガン Robert Kovács
          指揮 Gustavo Gimeno

          Gioachino Rossini (1792-1868)
           Petit Messe solennelle (1863-1867)

          あああああ、すみません!!!!
          いや、もう最初に正直に謝っちゃう。

          ・・・寝てました、たぶん演奏中ずっと 💦

          寝落ちしたのには色々な事情があるのだが
          至って即物的な原因なので(仕事もちょっと関係あり)
          ロマンティックな原因ではございません(きっぱり)
          (いやぁ、生涯に一度で良いから
           カレシが昨日は寝せてくれなかったの・・・とか言ってみたかった(←無理))

          寝ていたとは言え
          一応、頭の中で音楽は鳴っていたので(たぶん)
          あんまりヘンな印象にはなっていないとは思うのだが

          ウィーン放送交響楽団、本当に久し振り。
          この優秀なオーケストラは
          楽友協会とコンツェルトハウス両方でチクルスがある。

          コンツェルトハウスのチクルスの方が
          初演曲があったりして面白いのだが
          あまりにチクルスが他のコンサートとバッティングするケースが多く
          ついでに別にチクルスでシーズン全部のチケットを買っておかなくても
          その時々のコンサートのチケットは、そこそこ買えるのが有難い。

          この間のミラノ・スカラ座管弦楽団で
          ロッシーニ聴きたい!!!という衝動に駆られて
          今回のコンサートは、ロッシーニの小荘厳ミサ曲。

          苦手な宗教音楽の中でも
          宗教音楽に聴こえず、どう聴いても「オペラだよね、これ?」というのが
          ヴェルディのレクイエムと、このロッシーニの小荘厳ミサ曲。

          ヴェルディの方は、これでもか〜、これでもか〜 と悲劇で押すので
          聴くたびにグッタリしてしまうので、もう聴かない事にしているが

          ロッシーニなら大丈夫 (^^)v

          しかもバスバリトンにピサローニが出演するじゃないの ♡

          舞台一杯にオーケストラとコーラスが並び
          寝落ちしていない一部の印象で言うと

          クリアな明るい音色で
          悩みのない、ものすごく幸せなミサ曲。

          宗教曲だから難しい哲学や人生観が
          音楽に見えなければいけない、とか言う意見もあるだろうが

          いや、音楽って、これだよね。
          美しくて楽しかったら、それで良いじゃないの。
          (しかも、このロッシーニの音楽の美しさと言ったら!)

          躍動感と透明な静けさが交互にやって来て
          ヴェルディとかと違って
          シリアスなんだけどシリアスになり過ぎず
          感情たっぷりでも感情に溺れ過ぎず
          あくまでも楽しい「音楽」としての節度がある。

          ものすご〜〜〜く気持ち良く
          天国の気分で寝られたくらいなので
          オーケストラもコーラスもソリストも素晴らしい。
          (単純だが、案外、良いか悪いかの基準なんて
           そこらへんにありそうだし・・・)

          ピサローニの声、やっぱり美声だぁ。
          だいたい、出てくるだけで、やっぱりカッコいいのだ、このバリトンは。
          化粧してなくてオペラの衣装じゃなくて燕尾服でも
          やっぱり、すごくイイ男のオーラがある。

          テノールは声量的にはちょっと劣るが
          とても澄んだ声で、宗教曲にはピッタリのハイテノール。

          女性陣の声はかなり強い。
          ソプラノはどちらかと言うとドラマチック・ソプラノだな。
          アルトは豊かな低音が色っぽくて美しい。

          オルガンのソロがまた見事で・・・
          (これはバッチリ目が覚めた(笑))

          抹香臭いミサ曲という感じの音楽ではないので
          寝ながら、ずっと、すごく楽しく聴いていられた。
          ・・・って、本当は寝るなよ、って感じなんだけど f^_^;

          たまには、こういう事もあるわ、と思いつつ
          隣の人は、きっと呆れていただろうなぁ、と
          ついつい周囲を気にしてしまう
          小心者の私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          ↑ まだ雪が降ってるんです。

          寝落ちしていたくせに
          無理やり感想を書いてしまう自分の厚かましさに
          自分でも呆れてる(自爆)

          ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

          0
            Musikverein Grosser Saal 2017年11月9日 19時30分〜21時15分

            ORF Radio-Symphonieorchester Wien
            指揮 Cornelius Meister
            ピアノ Steven Osborne
            オンド・マルトノ Nathalie Forget

            Olivier Messiaen (1908-1992)
             Tulangalila-Symphonie
              fuer Klavier und grosses Orchester

            ウィーン放送交響楽団の楽友協会での定期公演だが
            同時にウィーン・モデルン現代音楽祭の一環でもあって
            ゲネラル・パスを持っている人は、当日、チケット引き換え、と記載されている。

            そうか、いつもの超貧民席じゃないところに座れるのだ、と
            ゲネラル・パスを翳してチケット売り場に行ったら
            ウィーン・モデルンのデスクが出来ていた。

            そこでゲネラル・パスを見せたら
            チェックして「はい1枚」って、パッと渡された。

            割り当てられたところがあるんですね?
            で、席は選べないんですね?!(-"-)

            ゲネラル・パスで入手したチケットは
            カテゴリーで言えば
            上から2番目のカテゴリーの席である。
            (座席のカテゴリーはだいたい知っている、常連だから)

            ただ、カテゴリー2の席で
            私が「音の穴」と名付けている部分があって
            いつも音響バッチリの席で聴いているのに
            あのデッドな席ではとても聴けない。

            音響オタクの多い
            ウィーン・モデルンのゲネラル・パス所有者に
            この席を出すか、普通????

            超貧民席に常連2人を見つけたので
            この席要らない?と聞いたのだが
            いや、こちらの方が良い・・・って
            う〜ん、やっぱり常連は一味違う。
            変わり者が多いというか、よく知っているというか ^^;

            私は超貧民席から、ちょっと逃げました。悪しからず。
            あの大編成オーケストラなら
            舞台から離れた方が良い、という判断。
            ついでにかなり空き席もあったので
            ちゃんと係員の許可を得てます(チップもあげたし)

            さて、今年はトゥーランガリラ交響曲の当たり年(笑)
            トーンキュンストラーと佐渡裕が演奏したかと思ったら
            今度はウィーン放送交響楽団とコルネリウス・マイスター。

            簡単に書いちゃうと

            すごいっ!!!!!
            むちゃくちゃスゴイ!!!!!!!

            あの大編成オーケストラで
            オーケストレーションもあれだけ厚いのに
            (たぶん、使ったのは改訂版だとは思うけれど)

            オーケストラのパーツの絶妙なバランス
            徹底的に細かい部分の分析によるものだろうが
            メロディ要素をバラバラにまず分解してから
            ものすごい注意深さをもって、再構築した、としか思えない。

            だって、あの多重層になったテーマが
            団子にもならず、溶け合ってぐちゃぐちゃにもならず
            ものすごい明晰さをもって
            全部聴こえて来て
            私は思わず椅子からずり落ちそうになった。

            はったりを噛ませようと思えば
            いくらでもハッタリが効いてしまう曲なだけに
            オーケストラの音響の爆発を徹底的に抑えて
            ハッタリ一つもなく全体を巧みに聴かせたのはすごい手腕。

            オーケストラもさすがに現代曲に慣れているだけあって
            むちゃくちゃ巧い。
            しかも出てくる色彩感の豊かな事。
            原色からパステル色までホール中に飛び散っている感じ。

            ただ、徹底的に音響に拘った分
            リピートのモチーフが多少なりとも単調に聴こえたのは
            まぁ、仕方ない結果だったかもしれない。

            ピアニストがちょっと、自分が出たがるタイプで
            オーケストラの絶妙なバランスの中で
            ちょっとピアノだけ浮いていた印象はある。
            (まぁ、指揮者もピアニストにはあまり言えなかったんだろう(笑))

            あれだけ音響に拘って音量を絞っていたら
            超貧民席でも良かったかも。
            (と同時に、カテゴリー2の音の穴に座っていたら、と思うと
            ああああ、あそこに行かないで良かった、とホッとした)

            単調に聴こえる、とさっき書いちゃったが
            アモールの場所では
            背筋ゾクゾクの色気もあった。
            (弦のあの微妙なポルタメントの色っぽさって絶句)

            ゾクゾクしっぱなしの1時間半。

            今年のウィーン・モデルン現代音楽祭のテーマは
            頭の中の絵、というものなのだが
            コンサートを聴いている間中
            頭の中に音響の色が
            絶え間なく、浮かんだり動いたり消えたりして
            ものすごく楽しんでしまった私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。

            現在、マックの調整中で
            別の PC で書いているので
            特殊文字が使えないのは、どうぞお許し下さいませ。





            ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

            0
              Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年10月19日 19時30分〜21時40分

              ORF Radio-Symphonieorchester Wien
              ピアノ Khatia Buniatishvili
              指揮 Cornelius Meister

              Thomas Daniel Schlee (*1957)
               Spes unica op. 72 (2009) (ÖEA)
              Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
               Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 b-moll op. 23 (1874-75)
              Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
               Symphonie Nr. 12 d-moll op. 112 “Das Jahr 1917)

              一応記録だけはしておくけれど
              このコンサート
              まずは地下鉄が大幅に遅れて
              最初の曲には間に合わず
              大音響の時だけ、ちょっと漏れ聴こえるのを
              必死になって、食物のおこぼれを貪ってる感じで聴いていた。

              くそ、実はシュレーのオーストリア初演の曲がお目当てだったのに (ToT)

              よって、その後のチャイコフスキーのピアノ協奏曲と
              ショスタコーヴィッチの交響曲12番では
              ほとんど気絶していた。

              何だか引退後、仕事しているより忙しいような気がする(汗)
              あまりにやる事が多いのと、移動時間がかかるのと
              まぁ、色々ある。
              彼氏が出来たとか結婚したとか、そういう華やかな事でないのは残念だが。

              でウィーン放送交響楽団のコンサート
              なんでこんなに客が入っているんだろう?と思ったら
              これ、主催が半分ジュネスだった。

              ・・・くそ、ジュネスでチケット買ったら
              コンツェルトハウスより安かったかもしれない。
              ついついコンツェルトハウスのサイトで買っちゃったけれど
              これから気をつけよう。

              よって、私より後ろの貧民席(註 私の席も貧民席)には
              若い人たちが多い。
              これは非常に非常に非常に良い事である!!!

              何が人気だったかと言うと
              やはりピアニストのカティア・ブニアティシヴィリであろう。

              いやもう、確かにすごくキレイな人で
              ボディも魅力的、ドレスはマーメイドで、またこれがすごいインパクト。
              確かに目が離せないわ。

              でチャイコフスキーのピアノ協奏曲。
              うはははははは、さすがブニアティシヴィリというか

              何ですかその速いテンポは (O_O)
              ・・・というところが数カ所あって
              いや、気絶して寝落ちしているのだが
              時々オーケストラとズレて、壮絶な断崖絶壁を歩く感じがするので
              そういうところだけ、起きてしまうのだ。

              というか、人間業とは思えないテンポで
              あの超絶技巧を、見事に実に軽く跳ねながら弾いちゃうって
              チャイコフスキーのピアノ協奏曲って
              もっと、なんかこう、悲壮な感じに聴こえる曲じゃなかったっけ?

              というワケで、何とも唖然とする演奏。
              さすがに演奏事故まではいかなかったけれど
              オーケストラのズレは時々あって
              指揮者もオーケストラもお疲れ様です(笑)

              アンコールがリストのハンガリー・ラプソディか何かで
              これもまた超絶技巧、ピアノのフォルテがバリバリの
              女性とは思えないマッチョな演奏だった。

              で、すみません、後半のショスタコーヴィッチ交響曲12番は
              本当に気絶してました。
              最初に奏でられるコントラバスのモチーフが
              繰り返し曲に現れるところしか、記憶にありません。

              いや〜、モーツァルトならともかくとして
              よくショスタコーヴィッチで寝落ちできますね、と
              昔、知り合いに呆れられたけれど
              本当に疲れていて睡眠不足でヘンな食生活しちゃうと
              ショスタコーヴィッチでも充分に熟睡できます(自慢にならん)

              こんなヘンな記録でごめんなさい・・・
              仕事じゃないのに忙しいという言い訳も
              今更通じない事を反省している私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

              0
                Musikverein Großer Saal 2017年10月14日 19時30分〜21時40分

                ORF Radio Symphonie Orchester Wien
                指揮 Cornelius Meister
                バイオリン Leonidas Kavakos

                Luigi Cherbini (1760-1842)
                 Ouvertüre zu “Anacréon”

                Lera Auerbach (*1973)
                 NYs : Fractured Dreams. Konzert für Violine und Orchester Nr. 4
                  (“Singende Säge von Katharina Micada)

                Alexander Zemlinsky (1871-1942)
                 Die Seejungfrau. Symphonische Dichtung nach einem Märchen von
                  Hans Christian Andersen

                午後はウィーン・フィルとネルソンスの
                ベートーベン8番・7番の2回目のコンサートだったが
                基本的に金曜日とコンサートの印象は変わっていないので省略。
                (すみません、時間がないの、ホント、まさかこんなに忙しくなるなんて(汗))
                7番の最後でネルソンスがオーケストラをむちゃくちゃ煽るので
                どんどん速くなっていって
                さすがにウィーン・フィルなのでアンサンブルは崩壊しなかったけれど
                スコア見ながら、手に汗握っていたスリリングなコンサートだった。

                低弦がバッチリ効いていて
                ティンパニがすごくて(昨日よりは控え目)
                ダイナミックで男性的でワイルドで力強くて
                ウィーン・フィルの優雅ないつもの音とは違ってビックリするが
                ウィーン・フィルは、これからネルソンスと中国・マカオ公演。
                ・・・日本は入っていないのよね(ブツブツ)

                さて、夜のコンサートはウィーン放送交響楽団。
                プログラム見ていて
                ああああ、また、ツェムリンスキーの「人魚姫」か
                (この曲、割に近年流行りで、よく聴くのである)
                と思っていたら

                ウィーン放送交響楽団友の会から
                コンサート前にこの作品の解説を
                楽友協会の音楽学者が地下のホールで行います、ぜひどうぞ
                ・・・というメールが入ったので行って来た。

                楽友協会総裁からの挨拶の後
                あぁ、この人が、いつもプログラム解説を書いているK博士。
                あのクソ真面目な解説をいつも読んでいてイメージしていたのと
                だいぶ違う・・・(すみません)

                ツェムリンスキー協会の話から始まったが
                この人魚姫という曲
                ツェムリンスキーの代表作の一つで

                第一楽章は a moll なのだそうだが
                最初は a moll に聴こえず、d moll のような仮面を被っていて
                d moll はレクイエムなどに使われる調(ほおお、そうなんですか←無知)
                途中に Es Dur が現れて a moll と絡むのは
                推察の域を出ないが
                当時の恋人(?憧れの人?)のアルマ・シンドラーのイニシャルかも
                (当時はまだアルマ・マーラーではなかった)

                コンサートで聴いてみると
                おおお、確かに最初の出だしは a moll には聴こえない。
                う〜ん、この数小節のマスク、すごく効果的に使われている(感心)

                第一楽章でお城の中に6人のお姉さんがいて
                お姉さんが登場するテーマとか
                (あれはお姉さんだったのか、私は波だとばかり思っていた)
                魔女のところで、脚を生やす薬をもらう部分は
                初稿では、ほとんどアトナールが続くそうなのだが
                それでは聴衆にウケないだろう、と
                作曲家が後で改訂してしまったそうで
                その分、初稿より4分ほど時間が短縮されているとか。

                ああああ、私も、そのアトナールな部分って
                聴いて見たかったなぁ。

                海の泡になって消えたくなかったら
                このナイフで王子さまを殺しなさい、とお姉さま方から言われ
                ナイフを手にするものの
                そのナイフを投げて(落ちる下降音階!!!)
                海の泡と消えるところなんか
                長調と短調の複雑な絡み合い。

                それから私もビックリしたのだが
                ベートーベンの時代から
                ツェムリンスキー時代のウィーンの音楽学校では
                長6度の跳躍は「愛」を表現するそうで

                いや、あはは、考えてみたら
                ベートーベンのリート Ich liebe Dich の最初の2音がそうだし
                アデライーデも途中に4度が入ってはいるけれど
                やっぱり長6度である。

                ・・・う〜ん、色々とあるものだなぁ(ひたすら感心)

                この解説聞いてから
                ツェムリンスキーの「人魚姫」を聴いてみると
                確かに全然理解が変わってくる。
                かなりわかりやすい表現方法なので
                全く事前の知識なしに聴いても、それなりに映画音楽みたいなものだが
                ちょっと話を聞くだけでこんなに違うのか。

                プログラムの、ひたすらマジメな解説と違って
                K博士の話は、ものすごく情熱的で、すごく楽しかった。

                さて、これは後半の話だが
                前半最初の曲はケルビーニ。

                ケルビーニでこんなにオーケストラの編成が大きいのか?!
                第二バイオリン(第一は見えない)だけで14人。
                チェロもコントラバスも10人以上いるようだが・・・

                よって、ケルビーニ、というバロック的な音のイメージと全く違って
                ものすごいドラマチックな音がする。
                (でもよく考えたらケルビーニってモーツァルトより若い)
                アナクレオンって、私のイメージだと
                フーゴ・ヴォルフのあの限りなく静かで美しいリートの
                「アナクレオンの墓」が思い浮かぶのだが
                けっこう劇的な生涯を送った人だったようだ(笑)

                レーラ・アウエルバッハのバイオリン協奏曲は
                ヨーロッパ初演。

                あれ?舞台の上に、ノコギリを2つ持った女性が居る。

                以前、アウエルバッハのオペラに行って
                気に入らなかったので、あまり注目はしていなかったのだが

                「夜」をテーマにした13曲の「夢」(全てアタッカ)
                ・・・なんだけど、やっぱりよくわからん(爆)

                カヴァコスのバイオリンの音は限りなく美しい。
                その後ろでノコギリを弓で弾いているところから出る音色が
                これまた美しい。
                ちょっとシロウト耳には、オンド・マルトノっぽい響きで
                控え目にバイオリンとシンクロして
                現実ではないような不思議な音を出す(夜の夢だから(笑))

                ヨーロッパ初演とのことで
                (もともとはニューヨーク・フィルの委嘱作品)
                作曲家ご本人も来ていらっしゃったようだが
                舞台には登場しなかったので見ていない。

                で、後半の「人魚姫」
                K博士は、この曲はストーリーがあると知らずに聴けば
                交響曲にも聴こえる構成があって
                当時のハンスリックの純粋音楽擁護と
                ワーグナーやリストの交響詩を結び付けるような試み
                と言っていたが

                ストーリー知らなくても
                何となく思い浮かぶ情景は、やっぱり交響詩に近いような気がする。
                (まぁ、それ言ったらメンデルスゾーンの
                 イタリアやスコットランドは交響曲か、というのもあるだろうが)

                人魚姫なんて、もともとは
                勝手な片思いの押しかけ女房(ストーカーまがい)の話ではあるが
                美しい女性は、そういう勝手な思い込みの
                自己犠牲に酔っても、涙を誘う話になるのだ、うん。

                これが森のタヌキだったら笑い話にしかならん。
                (バレエのシルフィードも妖精だから良いのである)

                美女だったら
                獣であろうが、人魚であろうが
                地球外生物であろうが(地球外生物の「美女」って何だ?)
                何でも許されてしまうのは
                男性社会だった頃の悪しき慣習だな、とは思いつつ

                私だってイケメンがストーカーになっても
                イケメンなら許しちゃうかも
                ・・・とけしからん事をちょっと考えてしまった私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                あはは、人魚と金魚ではちょっと違いますが f^_^;)

                ウィーン音楽大学指揮科ディプロム試験コンサート

                0
                  Musikverein Großer Saal 2017年6月28日 19時30分〜21時40分

                  ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                  Diplomprüfung Orchesterdirigieren der
                  Universität für Musik und darstellende Kunst Wien

                  Antonín Dvořák (1841-1904)
                  Othello, Konzertouvertüre, op 93
                  Dirigent : Laurynas Sadaukas

                  Sergej Prokofjew (1891-1953)
                  Die Liebe zu den drei Orangen. Suite, op. 33a
                  Dirigent : Alexander Znamenskiy

                  Richard Strauss (1864-1949)
                  Don Juan. Tondichtung nach Nikolaus Lenau, op. 20
                  Dirigent : Stephen Lik Hin Lam

                  Mieczysław Karłovicz (1876-1909)
                  Stanisław i Anna Oświecimowie. Tondichtung, op. 12
                  Dirigent : Michał Juraszek

                  Maurice Ravel (1875-1937)
                  Daphnis et Chloé. Suite Nr 2
                  Dirigent : Seungwon Thomas Kim

                  ブログをサボっているのは
                  病気でもないし
                  引退して孤独に悩んで暇を持て余しているワケでもない(笑)
                  ただ、そろそろシーズン終わりで
                  コンサートが「ない」のである。

                  今シーズン楽友協会最後のコンサートは
                  いつもの通り、ウィーン音楽大学指揮科のディプロム試験。
                  ウィーン放送交響楽団を、指揮者の卵たちが振る楽しいコンサート。

                  もっとも、出演するのは
                  すでに外国でデビューしていて
                  華々しく(かどうかはわからんが)あちこちで指揮していて
                  それでもウィーン大学のディプロムを取って
                  ハクをつけたい人なので
                  学生というよりは若い、あるいは中堅どころの人たちである。

                  オーケストラはもともと名人揃いで
                  そこそこのレベルはどんな人が指揮台に立っても出してしまうし
                  ド・シロートが何か言えるようなものではないのだけれど
                  まぁ、これ、個人レベルでの覚書なので・・・(言い訳)

                  最初の指揮者はリトアニア出身の29歳。
                  18歳でリトアニア国立フィルハーモニーの指揮でデビューしたとか書いてある。
                  現代音楽を得意とするらしいのだが
                  なんでまたドボルジャークのオテロ序曲?

                  しかも今年の試験に登場した指揮者
                  みんな、暗譜じゃなくてスコア置いてるんだけど???
                  (例外一人あり。後述)

                  若くて、写真で見ると顔はかなりイケメンで
                  登場すると、やっぱりマスクは甘いのだが
                  体型がかなり・・・(以下省略)

                  むちゃくちゃ肩に力が入っていて
                  指揮棒でテンポだけは出してはいるものの
                  各楽器へのキューはほとんど見えないし
                  左手の表情もあまりなくて
                  なんかもう、頑張ってます、というのが見え見え。

                  しかもこの指揮者、お辞儀しないんだけど
                  どこか腰でも傷めていたんだろうか(邪推)

                  次のプロコフィエフの指揮者はロシア出身の38歳。
                  プログラムの写真がヒゲを生やした強面だったけれど
                  出てきたら、確かにヒゲはあるが
                  かなり愛嬌のあるマスクで、ヒョロヒョロのスタイル。
                  3つのオレンジへの恋って、フォルクス・オーパーで観た事はあるけれど
                  記憶にあんまり残ってない。
                  (歌手が倒れて、代役が舞台の脇で楽譜見ながら歌っていた記憶はある(笑))

                  もともとビオラ奏者で、室内楽で活躍した後に指揮に転向。
                  指揮振りを見ていても
                  すごく楽しんでいる感じが伝わってくる。
                  (まぁ、そういう曲でもある(笑))

                  前半の最後は香港出身。
                  バイオリンから、香港大学で、環境学でバチュラー取って
                  更に文学でマスター取ってから2011年以降にウィーン大学の指揮科で研修という
                  変わり種というか
                  よほどお金持ちのお坊っちゃまなのか(両方だろ)

                  既に香港のオーケストラとコーラスの首席指揮者の地位があり
                  学業後は大学教授としても教えていて
                  香港やマカオ、上海などで活躍しているらしい。

                  小柄な身体にエネルギーが満ちた感じで
                  やっと派手な動きをする指揮者が登場したわ、という感じ(笑)
                  しかも曲も派手だしな(苦笑)

                  で、曲が派手で、踊りに踊る指揮者が指揮台に立つと
                  楽友協会大ホールでどうなるか、という典型みたいなもので
                  え〜い、オーケストラをそんなに力一杯鳴らすなっ。ウルサイ(-.-;)

                  推測するに、このリハーサルって
                  たぶん、オーストリア国営放送の大ホールでやっているのだろうし
                  (音響が全く違う)
                  やっぱりこういう派手な曲は大編成オーケストラで
                  ガンガン鳴らしたい、というのもわかるんだけど・・・
                  コンサート・マスターのソロがほとんど聴こえて来ないというのも
                  ちょっと切ないわ(笑)

                  後半最初はポーランド出身、もともとバイオリンで
                  ポーランドでも指揮を専攻していて、オペラでも歌うらしい。

                  他の出演者が、みんなしっかり燕尾服に白い蝶ネクタイだったのに
                  この人、黒いシャツに黒いズボンのカジュアルな服装で
                  唯一、暗譜で指揮台に登った。

                  持って来た曲がミェチスワフ・カロウォーヴィチ。
                  ポーランドの音楽を背負う作曲家として
                  シマノフスキよりも有望視されていたらしいのだが
                  14作品を残しただけで、33歳の若さで
                  スキー中に雪崩で死亡という人。

                  作品番号12番のオシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナという交響詩。
                  リヒャルト・シュトラウスの影響やワーグナーの影響が見られて
                  しかも甘いメロディに華麗なオーケストレーション。
                  ポーランド的というよりは
                  当時のヨーロッパ全体・・・というよりゲルマン系の影響が強いと思う。
                  いやでも、この曲、素晴らしいじゃないの。

                  で、こういう珍しい、あまり一般的レパートリーじゃない曲って
                  ウィーン放送交響楽団が、異様に張り切るんですよ(笑)
                  前半で寝ていたような音色が
                  パッと起き上がって、華麗な色彩をホール中に撒き散らし
                  フォルテになってもフォルティッシモになっても
                  しっかりとホールの音のバランスの中にぴったり収まる。

                  曲があまりに素晴らし過ぎて
                  指揮振りとかどうでも良くなってしまったので
                  指揮の動きはほとんど記憶に残っていない。
                  あああ、こういう曲もあったのか・・・
                  これを聴けただけで、このコンサートに来た甲斐があった。

                  最後はラヴェルの「ダフニスとクロエ組曲2番」
                  韓国出身、34歳、バイオリン出身で作曲もするらしい。

                  こういう超有名曲は両刃の剣でもある。
                  聴衆は知っている曲だから、馴染みもあるけれど
                  その代わり、この曲の超名演も、結構な回数を聴いているわけで

                  いやもう、オーケストラが疲れ切ってる時に
                  この曲かよ、っていうのもあるしなぁ。

                  最初の夜明けの部分のバランスというのは
                  実に微妙なオーケストラのコントロールを必要とするので
                  そりゃ、指揮者だってシロウトじゃないから
                  ちゃんとやってはいるけれど
                  うううう、このバランス、ちょっと厚すぎて
                  透明感に欠ける(ような気がする。偏見かもしれない)

                  それに、オーケストラお疲れっていうのもあるけれど
                  どうも細かい部分の粗さが気になる。

                  だからね、超有名曲だから
                  どうしても、聴いている方もむちゃくちゃ耳が肥えてますから・・・

                  ソロで聴きごたえのある演奏もあったし
                  やっぱり(これだけ疲れていても)このオーケストラ、巧いわ。

                  毎年、この「卒業試験」って
                  聴くだけで結果はわからないし
                  専門家がつけた成績もわからないのがちょっと不満。

                  数年にわたって、このコンサートを毎年楽しませてもらっているが
                  その中から、突出して出てくる指揮者って
                  あんまり聞いた事がないなぁ
                  ・・・などと言う事を思ってはいけない(笑)

                  と言うわけで、2016年・17年のコンサート・シーズンは終わり。
                  楽友協会も、9月末か10月初めまでオサラバである。

                  今シーズンのコンサート回数とか
                  一度はまとめたい、と思いながら
                  まだやっていない怠け者の私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  あとはオペラ座でのヌレエフ・ガラが終わったら
                  イム・プルス・タンツ国際コンテンポラリー・ダンス・フェスティバルまで
                  ブログは長い長い夏休みに突入。
                  日々これこれとか
                  オーストリアの生活とかについて書けば良いのだろうが
                  ほとんどを書き尽くしてしまったので、ネタがない(自爆)




                  イワン雷帝 映画と音楽 ウィーン放送交響楽団

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年6月23日 18時30分〜22時30分

                    ORF Radio-Symhonieorchester Wien
                    Wiener Singakademie
                    メゾソプラノ Marina Prudenskaya
                    バス Aleander Vingradov
                    アルト Dietlinde Gattinger, Christa Schwarz, Andrea Zimmermann
                    指揮 Frank Strobel

                    Sergej Eisenstein (1898-1948)
                    “Iwan der Schreckliche I/II” (UdSSR 1944/1958)
                    Sergej Prokofjew (1891-1953)
                    Musik zu “Iwan der Schreckliche” op. 116 (1942-45/61/2016)

                    コンツェルトハウスの大ホールでの「映画と音楽」シリーズは
                    今回はセルゲイ・エイゼンシュタインの最後の作品
                    「イワン雷帝」の一部(103分)と二部(88分)に
                    オーケストラとソリストとコーラスを付けちゃうという
                    まぁ、贅沢というか長丁場というか(笑)

                    映画に造詣が全くない私でも
                    エイゼンシュタインの名前(だけ)は知っている。
                    戦艦ポチョムキンとか言う作品があるのも知っているし
                    (見た事はない(恥))
                    イワン雷帝という映画があるのも知っていた。
                    (見た事はなかった(恥))

                    開始時間が18時30分と言う事で
                    仕事していたら諦めるところだが
                    いやもう、リタイアしちゃったからね。
                    (ちょっとだけ仕事してるが)

                    最貧民席でも20ユーロを超えるチケットだけど
                    舞台には大規模オーケストラがずらり真っ黒の衣装で揃って
                    大規模コーラスが、またずらり真っ黒の衣装で揃って
                    大スクリーンの映画にはドイツ語の字幕もしっかり出てくる。

                    映画のテクニカルな事はま〜ったくわからないけれど
                    (モンタージュ技法とか、そういう事については完璧無知)
                    顔の大写しアップがかなり多くて
                    第二部では、まるで歌舞伎のメイクみたいなイワン皇帝が
                    ミエを切ったりしていて
                    なんか歌舞伎に似てるなぁ、と思ったら
                    エイゼンシュタインは歌舞伎のファンだったそうで(爆笑)

                    最初の話は
                    イワンが皇帝になって
                    貴族の反発にもめげず、民衆を味方につけて
                    あちこちを征服して行くのだが
                    最愛の妻を毒殺され
                    いじけて田舎に引っ込んだら
                    大衆からモスクワに呼び戻されるという

                    まぁ、スターリンのプロパガンダ映画と思えば
                    当時のソビエト連邦の感覚だと
                    こういう、民衆を味方につけて云々はウケるだろうなぁ。

                    でも映像がキレイ、というより
                    カメラワークが面白い。
                    陰謀している貴族の顔のアップや
                    それに対するイワン皇帝のアップが
                    その時の感情を、ものすごい印象で伝えて来るし
                    白黒ではあるのだけれど(第二部は一部カラーもある)
                    衣装やセットがものすごく凝っていて美しい。

                    イワン皇帝の人物像も、かなり複雑な表現になっていて
                    主人公なのに悪人だか優れた政治家だか、よくわからん。
                    第二部では子供時代に他の貴族から
                    母親を殺されて、貴族を信用してはいけない、と言われた追想が出てくるし
                    第一部の終わりから第二部にかけて
                    たった一人で、誰も信頼できず
                    友情に飢えた、孤立した人間像も現れてくる。

                    イワン雷帝を演じた俳優さんは
                    主人公なのに、全然イケメンじゃなくて
                    ヒゲをはやしたりして、ますますヘンで
                    クルプスキーの方が、ずっとイケメンだったし
                    妃のアナスタシアは、すごい美人。

                    第二部で
                    皇帝の地位を狙うエフロシニアの息子のウラジミールに
                    ツァーの衣装を着せ
                    エフロシニアの刺客は、イワンだと思ってウラジミールを殺してしまう。
                    その後に吐くイワンのセリフが
                    「殺人は無罪。この刺客が殺したのは、ただのツァーという名前だ。
                     ただのビーバーの毛皮を纏った象徴だったのだ」
                    ・・・って、何だかむちゃくちゃ深いんですけど。

                    みんなから嫌われている事を自覚して
                    なら、本当に The terrible (der schreckliche) になってやる、と
                    開き直るシーンも印象的。

                    一部カラーで撮っている部分の色彩は
                    白黒でずっと見ていた目には、ギラギラしてすごい。
                    本当に歌舞伎の世界だわ。

                    この頃の俳優さんの「目」のちからも圧倒的。
                    信じられないクローズ・アップをしているから
                    ますます凄い印象を与える。

                    音楽はプロコフィエフ作曲で
                    イワン雷帝のテーマが繰り返し現れ
                    教会のシーンでは、コーラスのミサ曲が印象的。

                    しかしまぁ、名画を鑑賞して
                    ナマの迫力たっぷりな演奏を聴いて、というのは
                    実に贅沢な時間だなぁ。

                    来シーズンは
                    オーストリアのローベルト・ラントの無声映画
                    ロッテ・ライニガーのアシュメッドの冒険
                    ムルナウのタルチュフにトーンキュンストラーというのは食指を唆るし
                    カリガリ博士の監督のロベルト・ヴィーネの「薔薇の騎士」も行きたい。
                    アベル・ガンスの「私は弾劾する」なんていうのもある。

                    まだまだお楽しみはいくらでもあるなぁ、と
                    ウハウハしている単純な私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

                    0
                      Musikverein Großer Saal  2017年6月13日 19時30分〜21時30分

                      ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                      指揮 Cornelius Meister
                      ソプラノ Anne Schwanewilms

                      Antonín Dvořák (1841-1904)
                       Holoubek (Die Waldtaube) Symphonische Dichtung, op. 110
                      Alban Berg (1885-1935)
                       Der Wein. Konzertarie mit Orchester
                      Joseph Haydn (1732-1809)
                       Symphonie f-Moll, Hob. I:49 “La passione”
                      Béla Bartók (1881-1945)
                       Kossuth. Symphonische Dichtung, Sz 21

                      すごく久し振りな気がするウィーン放送交響楽団。
                      プログラムもユニークで
                      ドボルザークとアルバン・ベルクにハイドンとバルトークで
                      しかも比較的知られていない曲ばっかり。

                      舞台が拡張されていて
                      すごい数の椅子があるんだけど
                      これってどの曲用なのかしら・・・と思っていたら
                      ドボルザークもアルバン・ベルクもバルトークも
                      大規模オーケストラだった。

                      前も後ろも長い黒の衣装で出てきた
                      コルネリウス・マイスターが
                      おもむろにマイクを持って
                      突然、客席に向かって話し出したので
                      一体なに? !?(・_・;?

                      あるところに女性が居ました。
                      若い愛人が出来たので、夫に毒を盛って殺し
                      若い愛人と結婚したのですが
                      自分が殺した夫の墓にある樹に
                      鳩が巣を作って
                      鳩の鳴き声に責められて
                      自分も自殺してしまいます。

                      交響詩「野鳩」のストーリーの説明か。
                      ただ、ここ楽友協会なので
                      ドイツ語を理解しない観光客が多いと思うんだけど(笑)
                      それに、ドイツ語をわかる人でプログラム買った人は
                      プログラムに解説がある(プログラム高いので買わない人は多い)

                      しかしまぁ、なんという悲惨なストーリーなんだ。
                      だいたい、若い愛人が出来たのが女性で
                      殺されるのが男性って・・・絶句。
                      しかも、野鳩の鳴き声で良心の呵責に悩まされて
                      自殺しちゃうって

                      それ、全世界の男性の願望じゃないの?
                      若い愛人と再婚してウハウハしている女性が
                      警察にバレてヤバそうという状況でない限り
                      自殺なんかしないわよ
                      ・・・・というのは、まぁさておいて

                      音楽的には「交響詩」だから
                      埋葬行進曲から始まって
                      野鳩の鳴き声のオーケストラによる描写が見事。
                      心理劇的なドラマチックな要素がたっぷりなんだけど
                      ドボルザークらしいメロディックな部分も楽しくて
                      オーケストレーションがまた楽しい。

                      この曲、バイオリンとチェロだけの部分があって
                      そこにビオラが入ってくるところで
                      うわああああ
                      普段、ビオラなんて、あってもなくても(すみません!^^;
                      とか思っていたのに
                      ビオラが入るだけで、こんなに音が違うのか、と
                      目からウロコの体験。

                      自殺してしまった女性はさておいて
                      アルバン・ベルクの演奏会用アリア「ぶどう酒」
                      (とウィキには書いてあった。ぶどう酒と言うのはワインの事である(笑))
                      作曲年代としてはヴォツェックの後
                      ルルにかかる頃の後期の円熟した作品で

                      オーケストラ編成がデカイ(笑)

                      アルバン・ベルクの曲って
                      無用にオーケストラ編成は大きいのに
                      出て来る音響はあくまでもスリムで

                      しかも音響オタクには身悶えする程に素晴らしい。
                      12音技法を使ってはいるのだけれど
                      ベルクのバイオリン協奏曲でもそうなんだけど
                      なんか無調に聴こえて来ないというのは不思議。

                      ソプラノのアンネ・シュヴァーネヴィルムスは
                      楽譜を持って登場。
                      指揮者のマイスターはほとんどを暗譜で振るが
                      さすがにこの曲はスコアを手元に残している。

                      ・・・で、ドイツ語っぽいモノが聴こえて来たのは
                      手元のテキストの最初の2行だけで
                      その後、全く全く「言語」っぽいモノが聴こえて来ない。

                      この曲、詩としては3篇みたいなんだけど
                      途中で止まらず、アタッカで続けられるというのはあるにしても
                      普通だったら、どこか何かの単語さえ聞こえてくれば
                      あっ、ここだ、とわかる筈なのだが・・・

                      それに、指揮者のマイスター
                      ソプラノにキュー出してる (O_O)
                      ソプラノも必死に指揮者を見てる (¬_¬)

                      そりゃ、12音技法だし、結構複雑だし
                      続けて歌うわけじゃないから出だしが大変なのはわかるけれど
                      見ている方としては、ドキドキしっぱなしで
                      出は大丈夫か、とか、ついつい考えてしまう(余計なお世話)

                      ドイツ語は全くわからないし
                      (何かごにょごにょ言っているのはわかる)
                      声は澄んで美しいのだが
                      オーケストラの中の一つの楽器みたいな感じで
                      演奏会用アリアというよりは
                      全体的にソプラノ付き交響詩みたいに聴こえた。

                      それよりも何よりも
                      指揮者のキューとソプラノの出は
                      あれで合っていたのか・・・
                      (いやプロだから当然合っているに違いないけれど)
                      なんかちょっと危うい感じがしてドキドキしつつ
                      まぁ、でも、あれで、
                      本当に出を間違えたり、途中で何かカットしたりしても
                      聴いてる聴衆、誰もわからんよなぁ、とか
                      失礼な事を思ってしまったのは、ごめんなさい。

                      後半の1曲目はハイドンで
                      これは編成が小さい(同じ大規模オーケストラだったら笑ったけど)
                      ノン・ビブラートだけど
                      短調を基調にしたドラマチックな曲。

                      出てくる音が貴族的というか
                      う〜ん、やっぱりウィーンのオーケストラだよね。
                      ウィーン放送交響楽団も、しっかりとウィーンの古典はモノにしている。
                      ハイドンを聴くと
                      本当にこの頃って
                      音楽って純粋に楽しみのためだけに消費されたんだなぁ、とわかる。
                      ともかく文句なしに聴いていて楽しいのだ。

                      最後はバルトークの交響詩「コシュート」
                      ご存知の通り、ハプスブルクに立ち向かった
                      ハンガリーの英雄を讃えた交響詩。

                      オーストリアのハプスブルクを
                      こてんぱんにやっつけているけど
                      こういう曲、オーストリアで演奏しちゃっても良いんでしょうか?(笑)

                      これは本当に大規模オーケストラ。
                      舞台がほとんど見えない席だけど
                      チェロだけで10本あるみたいだし
                      ホルンは4本が2列で、堂々と8本ある。

                      最初のトロンボーン(かな?)のコシュートのテーマの提示から始まり
                      時々、バンダも使って
                      さすがの大規模オーケストラの音響と立体感で
                      すごくドラマチック。

                      ・・・というより
                      ウィーン放送交響楽団って、むちゃ優秀。
                      しっかり揃ったアンサンブルで
                      正確無比なのに、音に輝きがある。

                      音響オタクの指揮者マイスターが
                      しっかりとオーケストラをコントロールしているのもあるのだろう。
                      ほんと、マイスターって良い意味で職人的。

                      最初から最後まで名人の芸を満喫。
                      こういうのこそ、ナマで聴いてナンボの世界。

                      バルトークの曲とは言え
                      リスト音楽院を卒業した22歳の時の初期作品。
                      愛国心に燃えた若い情熱的な作品で
                      残念ながら悲劇で終わるんだけど
                      ストーリーが見えて、聴いていて面白い。
                      (オーストリア国歌のおちょくりもある(笑))

                      しかしまぁ、こんなマイナーな作品ばかり
                      それも、あの高いレベルで
                      これだけ様式の違う曲を一晩で演奏してしまうなんて
                      ちょっと笑っちゃうくらい優秀なオーケストラ。

                      よく知っている曲を聴くのも楽しいけれど
                      知らない曲を聴くのも楽しいな、と
                      思わせるコンサートに至極満足な私に
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