ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月8日 18時〜19時05分

    Wiener Symphoniker
    バイオリン Sophie Heinrich
    チェロ Christoph Stradner
    ピアノ、指揮 Lahav Shani

    Sergej Rachmaninoff (1873-1943)
     Klaviertrio Nr. 1 g-moll »Trio élégiaque« (1892)

    Modest Mussorgski (1839-1881)
     Morgendämmerung an der Moskwa
      aus der Oper »Chowanschtschina« (1872-1880)

    Bild einer Ausstellung (1834)
     (Bearbeitung für Orchester von Maurice Ravel, 1922)

    ウィーン交響楽団今シーズン最後のコンサートは
    第一客演指揮者のラハブ・シャニが
    まずはウィーン交響楽団のメンバーがソリストになって
    シャニがピアノを弾いて、ラフマニノフのピアノ・トリオ。

    大ホールで室内楽を、しかも平土間席で聴くという
    滅多にない機会ではあるのだが
    私は大編成オーケストラが聴きたいのであって(以下省略)

    平土間も後ろの方の音響は良くないのだが
    最悪音響より、かなり前の方。
    ただ、やはり平土間客席には傾斜がないので
    音が頭の上を素通りする感触はある。
    それに、室内楽だと、反響の前にダイレクトに響いてくる感じで

    オーケストラという雲の中の音ではなくて
    なんだか食材を料理されず、そのまま、ナマで出されている気分。
    新鮮な刺身みたいで、確かに良いんだけど
    やっぱり、色々と調味料加えて、隠し味とかあって
    全体を複雑な風味のソースで包んでくれる方が好きかもしれない。

    あ、すみません、あくまでも私の好みなので
    室内楽ファンに逆らっているわけではございません。

    ちょっとロシア的に辛気臭い(すみません💦)室内曲の後
    オーケストラのメンバー登場。
    ムソルグスキーのオペラ、ホヴァーンシチナからの朝焼けの曲。

    ロシアの泥臭さみたいな(悪い意味ではございません)
    土着性というか、ちょっと垢抜けないけれどワイルドで
    真っ直ぐで力強くて頑固で
    いや、いかん、ロシアのイメージ(どういうイメージ?!)が
    頭の中で先行しているような気がする。
    民族性を生かしながらも
    洗練されたオーケストラの音。
    やっぱりオーケストラの音響が、私は好きだ。

    ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲の「展覧会の絵」は
    よくコンサートでも取り上げられる。
    ざっと数えただけで、2010年から22回は聴いているようだ。

    たぶん、その度に書いてはいるのだが
    この曲のもとになった、本物の「展覧会の絵」は
    ピアノ曲やオーケストラ曲でイメージしているほどの
    絢爛豪華な色彩の饗宴ではないので
    オリジナルの絵画とか見ずに
    音楽を聴いて、頭の中であらぬ妄想をしている方が
    色彩豊かで、号数も多い、巨大な絵画を堪能する事ができる。

    ムソルグスキーのオリジナルのピアノ曲も好きだけど
    ラヴェルのオーケストラ版の色彩感も捨てがたい。

    金管絶好調。
    ウィーン交響楽団の金管軍団は
    本当に何の不安もなく、聴いていられるのが素晴らしい。
    しかも、金管特有の輝くような音色だけではなくて
    柔らかいニュアンスや強弱も素晴らしい。
    トランペットのソロで、もう、ワクワク・ドキドキの世界に突入。

    プロムナード・バリエーションの
    特に最初のバリエーションで
    ちょっと躊躇して立ち止まる感じのテンポの揺れが
    何ともリアルに出ていて、面白かった。

    耳は聴こえるようにはなったんだけど
    何せ、今までは超貧民席であるところの
    天井桟敷でしか聴いた事がないので
    (天井桟敷は音響は良いのである、念の為)
    平土間での音の聴こえ方の違いが顕著で
    音の混ざり具合が天井桟敷と違う。

    よって、オーケストラのバランスの聴こえ方も
    超貧民席と、お高級席とでは違う。
    もともと貧乏性なので
    ワタクシ的には、超貧民席の音響の方が好きだ。
    (これを、身体に染み付いた貧乏と言うのだろう、きっと)

    ハンバーグ作るのに、ツナギの卵を入れず
    タマネギと挽肉とパン粉が
    ちょっとボロボロに崩れて来ます・・・って言う感じ。
    あ〜、すみません、謎発言で。
    これ、個人的メモなんで・・・f^_^;)

    パートはクリアに聴こえてくるけれど
    全体的な「団子」としてのまとまりは
    超貧民席の方が良いかもしれない(個人的好み)

    金管軍団の輝かしい音響は
    ローマ人もびっくり(あっ、すみません、ラテン語の後遺症が)
    だけど
    ほんの少しだけ、木管のミスが。
    超有名曲だから、そういうのって、シロウトでもわかっちゃうのである。
    でも、音楽的に気になる程ではなかったけれど

    これ、20時30分からの2回目のコンサートでは
    絶対に良くなっているはず・・・
    ウィーン交響楽団のコンサートは
    本当は2回目が狙い目である。
    (この間の楽友協会でのホーネックの時みたいに
     第1回目で燃え尽くした、と言うのは、非常に珍しいケース)

    ・・・でも、20時30分からのチケットは売り切れだったんだもん。
    どうせ、引退老人でヒマですよ、18時からのコンサートでもかまいません。

    でも、この展覧会の絵、かなり盛り上がった。
    シャニも、音響云々とかあまり考えず
    コンツェルトハウスで(お高級席で)
    ほとんど耳が痛くなるくらいのフォルティッシモに持っていった。

    あそこまで、最後に力一杯演奏されると
    ロックコンサートみたいなもので(比較対象が不適格な事をお詫びします)
    ああもう、どうにでもして、と
    人間の本能部分で平伏してしまうところがあるな。

    平土間なので、オーケストラ全体は見渡せず
    目線が、1列目とか指揮者の足元になるため
    管楽器のプレイヤーとかが見えなかったけれど
    唯一、見える弦のプレイヤーは
    激しいボウイングで、凄い運動量だった(何を見てる)

    と言うわけで
    ウイルスで通常とは全く異なった
    2019/2020年の音楽シーズンも終了。

    現時点でオーストリアでは
    室内は250人までの催物が許可されていて
    秋には5000人までが可能になる予定だが
    人と人との距離は最低1メートル空ける必要があるため
    コンツェルトハウスも、1列づつ、空列を作り
    観客と観客の間も、2席(どうしてもダメな場合は1席)の空席がある。

    とは言え、市内では
    人と人との距離って、それなあに?という人が多いし
    公共交通機関の駅や市電・地下鉄・バスの車内では
    マスク着用義務はあるんだけど

    鼻をバッチリ出している人や
    マスクを下にして、携帯電話で大声でお喋りをする人とか
    ともかく、緩み過ぎで油断がならないし
    (マスク着用義務解除から2週間で、感染者は3桁台で増えている)
    観光客も数多くウィーンに訪れているし
    (一部地域を除いてEU内には旅行の自由はある)
    ウィーン市は、秋に訪れるであろう第二波の流行を見越して
    病床数の拡大を図ったりしているし

    まだまだ道は長い
    というより、9月に本当に2020/21年シーズンが始まるのか
    確信を持てずにいる私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    イム・プルス・タンツも野外の会場にして
    7月〜8月に行われる予定だし(すみません、たぶん行かない)

    8月中旬からのグラーフェネックのチケットは
    ほとんど確保したし

    9月のオペラ座のチケットもちょっと買ったし

    ザルツブルク音楽祭は無理だろうけれど
    トライするだけトライしてみるつもり (^^)v

    ・・・一応、レポート3つと論文1つという
    大学生のキャンバス・ライフもあるんですけどね(笑)

    ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 1番+4番

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月5日 20時30分〜21時30分

      Wiener Symphoniker
      指揮・ピアノ Rudolf Buchbinder

      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
       Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 C-Dur op. 15 (1795/96-98)
       Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur op. 58 (1805-06)

      カデンツァは両方ともベートーベンによるもの。

      ともかく右耳が聞こえず
      (註 現在、このメモを書いている7月6日の朝一番で
         医者に駆け込んで、聞こえない問題は解決済み)
      何だか、ものすご〜く美味なものを食しているのに
      口内炎で味がわからないような
      ものすごく残念な状態・・・(涙)

      その代わり、客席の雑音もあまり聞こえないのが
      唯一の幸運かもしれないが
      (そんな幸運、要らないわ)

      コンサート開始前にホールに入ったら
      コンマス(試用期間中)が1人で
      1番のフレーズを練習していて
      これがもう
      観客のいない、コンツェルトハウスのホールとしては
      残響一杯の状態のところに
      妙なる音で響き渡って

      うおおおおおお
      一人悶えているヘンな人が客席にいるとは
      当該のコンマスも知らなかっただろう。

      ベートーベンのピアノ協奏曲1番は
      あまり演奏される機会がないけれど
      もう、超キュートな曲で、私は大好き。

      最初がテーマの提示かと思うと
      本来のテーマがその後に、突然、ひょこっと顔を出すところとか
      ベートーベンがむちゃくちゃ遊んでいるのがわかる。
      (本当に遊んでいるかどうかはともかくとして
       これでもか!と工夫しているのは、よくわかる)

      平土間の後ろの方の席だが
      上は被っていないので、音響は悪くない(はずだ)

      それに昨日も書いたけれど
      本当に音楽が愛おしい。
      弾けるような若々しさが
      ブッフビンダーの愛に包まれて
      ウィーン交響楽団の音が
      集中力を持って、ピアノと並行して奏でられる。

      協奏曲って、指揮者とソリストとで
      競争したり、対立したり、喧嘩したり(笑)
      張り合ったりするけれど

      今回は指揮者=ピアニストって事もあるかもしれないが
      ピアノとオーケストラが
      溶け合って、対立せずに、合わさって
      同じ方向を見て、高みに飛んで行こうとしている。

      続いて4番。
      読者はご存知だから、ここで書く必要はないけれど

      いやぁ、4番って、何て難しいの・・・
      ピアノが難しい事は知っているけれど
      そのさりげなく難しい細かい音の繋がりを
      ブッフビンダーのピアノは
      信じられない程に滑らかに繋いで行く。

      聞こえない耳で聞いていると
      あまりに滑らか過ぎて
      継ぎ目のない糸のようなものが
      やはり高みを目指して登って行くような気分で

      オーケストラが大変そう・・・
      オーケストラの中って、結構、他の音が聞こえず
      しかも、あの、信じられない程の美しさを持って
      流れるように奏される音の粒の糸を追いながら

      しかも、あの曲って、割にテンポの揺れもある。
      一瞬、ドキッとしたところもあったけれど
      オーケストラのメンバーの集中力も凄い。

      (しかも、このコンサート、2回目なんだよね・・・
       最初のコンサートは18時からだった)

      4番の第2楽章が、ちょっと怖かった。
      美しい第1楽章の後
      第2楽章が・・・暗い、というよりは「痛い」
      あの苦痛、音楽で聞いているからまだしも
      あの第2楽章は、ちょっとでも鬱の気があったら
      どっか〜んと落ち込んで出てこられないような気がする。

      アタッカで続く最終楽章が
      第2楽章のゾッとするような妖気を振り払ってくれるが
      ベートーベン、ちょっとコワイ(本気)

      しかしまぁ、ブッフビンダーって
      1946年生まれの73歳で
      3日続けて、しかもベートーベンのピアノ協奏曲全曲を
      更に、1日に続けて2回のコンサート。
      もちろん、その前にリハーサルとかもあるだろうし

      ・・・すごい体力。

      ピアノを弾かない部分でフォルテになるところは
      立ち上がって情熱的にオーケストラに向かい
      ピアノを弾いている途中で
      オーケストラが入るところは首や顔でキューを出して

      でも、これ、やっぱりオーケストラとの協力関係というか
      オーケストラ・メンバーの自主性も尊重しながら
      押したり引いたりを楽しみつつ
      大きな信頼関係がないと出来ないだろうなぁ。

      5番のコンサート・チケットが売り切れで
      どうしても取れないのが残念だが
      ブッフビンダーのオーストリアでの人気は高い。

      友人から、武○鉄矢とちょっと似てる・・・と言われて
      吹き出しちゃったけれど(確かに似てる(笑))
      なんだろう、お人柄というか
      もちろん、技術的な才能のある特別な人ではあるけれど
      それ以上に、音楽を愛おしむ事を知っている
      一世代前の巨匠って感じがする。
      (言ってみれば、アルフレッド・ブレンデルとか
       ウラジミール・ペルルミュテール(すみません古くて)とか)

      ちょっと生前のジョルジュ・プレートルの
      あの邪気のなさと共通するところがあるかも
      ・・・と、要らん事を考えてしまった私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      オーストリアの COVID-19 感染者数は
      マスク着用義務解除の後に
      ここ数日、3桁台で増加しつつある。
      ・・・だから緩み過ぎって(涙)
      果たして、9月からのシーズンはどうなる事やら・・・

      ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 2番+3番

      0
        Konzerthaus Großer Saal 2020年7月4日 20時30分〜21時40分

        Wiener Symphoniker
        指揮とピアノ Rudolf Buchbinder

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 19 (1786-1801)
         Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-moll op. 37 (1796/97-1804)

        コロナ対策のために限定された人数で
        人と人との距離を取って
        コンツェルトハウスで
        ブッフビンダー指揮振りのベートーベンのピアノ協奏曲
        全曲チクルスなのだが
        (18時からと20時30分からの1日2回公演)

        7月の予定が未定だったために、チケット確保が遅れて
        それでも、しつこくしつこく
        コンツェルトハウスに電話して、何とか本日の2番・3番と
        明日の1番・4番は取れた・・・が
        月曜日の5番は、何回電話しても売り切れのままである(くすん)

        しかも私は
        昨日の夜から、右の耳が聞こえない。
        週末に医者は開いていないので
        薬局に飛び込んでスプレーを買ったけれど
        全然効果がない。

        もっとも、シリアスな病気ではなさそうだ、というのはわかるので
        月曜日に医者に電話してみる。

        しかし、片耳が聞こえないと言うのはヘンな感覚で
        世界は静かだし、ステレオじゃなくてモノラルだし
        聞こえてくる音量は少ないし
        しかも時々痛いし
        よく注意して集中すると
        微かなホワイト・ノイズが聞こえるし
        まぁ、骨伝導で多少の音は右からも入ってはくるが

        こんな状態でコンツェルトハウスのコンサートに行くのは
        ともかく、非常に非常に残念で
        聞こえては来るんだけど
        いつもと聞こえ方が全く違う(涙)

        バルコンの真ん中の席で
        ちょっと上は被っているけれど
        音響としては、悪くない席だと思うんだけど
        何せ、耳が聞こえないので全然わからない(自爆)

        ベートーベンってこういう感じ?(違!)

        もともと音響がデッドなコンツェルトハウスなので
        観客が少なくても、楽友協会のように音は団子にならない。
        割りにスッキリ聴こえてくる(はずである。何せわからん)

        いやしかし、音響はともかくとして(よくわからない)
        ベートーベンのピアノ協奏曲って
        こんなに、こんなに

        え〜、言うの、ちょっと恥ずかしいんだけど

        愛に満ちていて良いんだろうか。

        ブッフビンダーが、とことんベートーベンの音楽を
        慈しむ感じが
        もう、何だか、もの凄く温かくて
        手触りがほっこりしていて
        めったやたらに愛おしいというか

        愛情不足の欲求不満が満たされていく(いや違うかも)
        ともかく優しい。
        ベートーベンの初期作品だから
        モーツァルトかハイドンっぽい部分が多いとは言え
        非常にフレッシュで、若々しくて
        いやブッフビンダーに若々しいという言葉がマッチしないのであれば
        若々しいベートーベンを
        そのまま丸ごと受け止めて愛しんでいる印象。

        父性?いや母性?よくわからないけど
        何だかもう、あまりに愛情に満ち満ちている。

        続いての3番。
        これはもう、ウィーン・クラシックの伝統を打ち破り
        ベートーベン「らしさ」が爆発する予感の曲。

        ご存知、最初はずっとオーケストラの演奏で
        テーマの提示から展開部まで
        一通り演奏してしまうのだが

        これって、こんなに良い曲だったっけ?
        (実は3番、苦手だった、というか、苦手である)
        メリハリの効いた、スッキリしたスタイリスティックな感じなのに
        その中に、隠れて見える情熱が
        あからさまに見えないだけに、すごく奥ゆかしい。

        そういう奥ゆかしさを保ち
        抑制の効いた前奏の後に
        スケールで入ってくるピアノがまた
        大袈裟でなく、あっさりと
        でも、1つづつの音が全部、クリアに美しく
        ホールに星のように散らばっていく感覚。

        ああああ、こういう陶酔感って
        いくら耳が半分聴こえなくても
        ヘッドフォンじゃ無理なんです。
        ナマの音でないとダメなんです。
        コンツェルトハウスさま、ありがとうございます m(__)m

        第2楽章の、あのピアノとオーケストラの対話が
        もう、むちゃくちゃ美し過ぎて
        現世をすっ飛ばして、とんでもない上の方に
        身体が浮かんでしまう感じがする。
        しかも、これも、もう「愛」ですよ、「愛」

        何なんだ、この感覚は。

        最終楽章のリズミックな軽快さ。
        いや、わはは、短調で始まって
        途中で長調になって
        最後のコーダも長調の、しかもリズムを変えて
        飛び跳ねて、はしゃぎまくって

        ああああ、このコンサート
        まともな耳で聴いていたら
        どんなに素晴らしかったんだろう・・・(涙)

        医者が開くのは月曜日だし
        月曜日に電話しても
        アポイントメントが取れるのがいつになるかは
        神さましか知らないし
        (だいたい、医者のアポイントメントは
         1週間〜3週間待ちというのが通例)

        明日の2番+4番はやっぱりこの耳の状態で行くのか、と思うと
        ちょっと、いや、非常に残念ではあるのだが

        音響を楽しむというより
        モノラルだけど
        音楽そのものを純粋に集中的に楽しめる、というのも
        もしかしたらオツなものかもしれない、と割り切るしかないわ。

        明日は3月から会っていない大学の同級生のお宅に
        ウィーン郊外までドライブする予定。
        天気予報によれば、晴れで30℃くらいまで上がるらしく
        当該の同僚からは
        水に飛び込みたければ、水着とタオル持って来て、というメールが。

        オーストリアの上の方の中流階級
        どういう贅沢な生活をしているのか
        (家にプールがあるんかいっ!)
        しっかり楽しんで来ます。

        水曜日のラテン語の試験は終わったし
        あれで不合格という可能性は絶対にないし(えっへん)
        (ラテン語七転八倒については ここ 
         ちなみに、3月予定のテストはコロナのために中止になった)

        昨年8月の夏季講習から
        10月の新学期、コロナのお陰でヘタレになった今学期と
        必死に取り組んだラテン語がやっと終わった事で
        ますます怠け者と化している私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック 3回目

        0
          Musikverein Großer Saal 2020年6月28日 20時〜21時30分

          Wiener Symphoniker
          指揮 Manfred Honeck

          Giuseppe Verdi (1813-1901)
           Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

          Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
           Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

          Franz Lehár
           Gold und Silber, Walzer op. 79 (1870-1948)

          私にとって、これが今シーズン楽友協会での最後のコンサート。
          というより、これが楽友協会にとっても
          今シーズン最後のコンサートである。

          席は残念ながら前の方の、しかも一番端の席で
          音としては理想的な位置ではないけれど
          昨日があまりに素晴らしかったし
          ともかく、もう1回聴けるのは嬉しい ♡

          弾けまくる指揮者にノリノリのオーケストラ(笑)
          ヴェルディの序曲が限りなくロマンティック。
          チャイコフスキーも、ねっとりと美しい。

          昨日午後の最初のコンサートみたいな熱気はなくて
          ノリノリではあるけれど
          職業軍団ウィーン交響楽団、という感じに戻って

          これはこれで、あぁ、私の御贔屓のオーケストラが
          戻って来た、という印象で感慨深い。

          ヴェルディもチャイコフスキーも良いわ ♡
          今、音楽分析でやっているシェーンベルクや
          ベルクやウェーベルンも好きだけど
          やっぱり、何も考えずにメロデイの甘さにうっとりするなら
          チャイコフスキーの素晴らしさは比類がない。

          ああ、チャイコフスキーさま、貴方が居て下さったお陰で
          我々の音楽生活が何と豊かなものになったか、と
          むちゃくちゃ感謝したい気分になる。

          100人の観客は静かだし
          咳もしないし
          同じ列のふくよかな年配の男性が
          大きなサイズの iPad で、ずっとスコア見てたけど
          チャイコフスキーのスコア読めるんだ、すごいなぁ。

          まぁ、私もスコア持ち込みする事はあるが
          何せ、ビオラ記号も、移調楽器も読めないので
          ・・・って、それは慣れないと
          一応、音楽学専攻の学生としてはヤバイのでは(以下省略)

          さて、チャイコフスキーが華やかに終わり
          拍手が続いている中
          いつもダイレクター・ロジェにいる男性と
          知らない男性と
          楽友協会総裁のアンギャン博士が登場。

          いつもダイレクター・ロジェで見かける男性は
          楽友協会の代表だった・・・(すみません知らなくて・・・)

          今日の20時のコンサートが
          今シーズンというのは知っていたし
          アンギャンは6月30日で退任する事も知っていたので
          もしかしたら、何かセレモニーがあるか、とは推測していたが
          大当たり。

          楽友協会代表のスピーチの後
          32年の任期を祝って、32本のバラの進呈。
          ウィーン交響楽団を代表してのスピーチがあって
          アントン・ブルックナーの金のメダルの授与。
          アンギャンの挨拶。

          まぁ、内容は推測がつく通り
          お互い同士の褒めまくり大会ではあったのだが

          最後にホーネックがマイクを握って
          ウィーン交響楽団から
          音楽の挨拶を送ります。
          ヨハン・シュトラウスに反対するわけじゃないけど
          今回はレハールで、とスピーチした後

          レハールのワルツ「金と銀」

          うおおおお、小学校の音楽鑑賞でレコード聴いた事はあるが
          ナマで、この音楽聴いた事って、私はないぞ。

          ホーネックもバリバリのウィーンっ子の音楽家家系だし
          ウィーン交響楽団もバリバリのウィーンのオーケストラだし
          まぁ、こういうワルツの巧い事・・・

          ただ・・・
          この曲って、アンギャンのために演奏されたんだよね?
          なのに、ご当人が舞台袖に引っ込んだ直後に演奏しても
          音響の良い席で、ご本人は聴けなかったんじゃないの?
          (もしかしたら、パルテレ・ロジェあたりに入ったかもしれないが)
          まぁ、奥方がダイレクター・ロジェに居たから
          それでよし、という事かもしれないけど
          せっかくなら
          ご本人が、いつものバルコンのロジェの
          奥さまの隣に移動するまで、待ってあげても良かったのでは・・・

          私は総支配人は「知ってる」ワケではないが
          コンサート後に拍手もせずに席から飛び出して来ると
          必ず、アンギャンが指揮者を迎えに
          急いで出て来て、階段を駆け下りて行くのに遭遇していた。

          (言い訳してしまうと、コンサート後に大急ぎで拍手もせずに
           席を立って出ていたのには事情があって
           通常、コンサートの後、オフィスに戻って仕事してたので
           できればなるべく早くオフィスに戻りたかったという・・・・
           すみません・・・・
           引退後は、ちゃんと拍手していますので、勘弁して下さい)

          100人の観客は
          たぶん、ほとんどがウィーンの常連だと思うので
          スピーチも静かに聞いていたし
          誰も席を立たなかったし
          ちゃんと、それなりのところで
          スタンディング・オベーションになって

          常連だけの小さなコンサートで
          こういう「引退セレモニー」が出来たのは
          かえって、親密で良かったのかもしれない。

          7月の予定が決まらなかったので
          もたもたしているうちに
          コンツェルトハウスのコンサートのチケットが
          ほとんど売り切れてしまったのは残念だが
          ブッフビンダーのベートーベン、ピアノ協奏曲のチクルスは
          ウィーン・フィルでも聴いているし
          まぁ、このご時世だから仕方がない。

          アンギャンはスピーチの時に
          ウィーン交響楽団は2日間、4回のコンサートで
          400人に喜びを与えた、と言ったけれど

          一人で3回コンサートに来たために
          実は400人ではなく、398人だった事は
          内緒にしておこう、と固く心に誓った私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

          0
            Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 17時〜18時
            Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 20時〜21時

            Wiener Symphoniker
            指揮 Manfred Honeck

            Giuseppe Verdi (1813-1901)
             Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

            Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
             Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

            ウィーン交響楽団でチャイコフスキーの交響曲5番
            しかも指揮が、こよなく私が愛すヘン○イのホーネック(兄)♡

            土曜日に2回、日曜日に2回あって
            真剣に全部のコンサートに行こうかと考えたが
            100席しかないのだから
            他の音楽ファンのチャンスをあまりに奪ってもいけないだろう
            (それに来週、試験もある ← あ〜(汗))

            日中が30℃を越えた土曜日の午後
            ウキウキと楽友協会に向かうワタシ。

            17時からの1回目のコンサート。
            ウィーン交響楽団は拡大された舞台全体を使い
            この間と同じく弦のプレイヤーは一人で1台の譜面台。
            さしてプレイヤー同士の距離を空けているとは思えないのだが。

            販売直後に必死に取ったので
            ど真ん中の舞台から離れ過ぎない非常に良いお席である。
            超貧民席からしか聴かない私には
            むちゃくちゃ贅沢。

            最初がヴェルディの「運命の力」序曲。
            ホーネックがものすごく丁寧に作っていて
            最初の木管の哀愁に満ちたソロも良いが

            途中で弦(特に第一バイオリン)が
            ピアニッシモで入ってくるフレーズの美しさ!!!
            いやもう、気を失うかと思った。

            楽友協会のお風呂的音響を目一杯良い方に使って
            ウィーン交響楽団の弦の響きが
            本日は、ものすごく豊潤で柔らかくて鋭さが隠れて
            何とも美しい。あまりに美し過ぎる。

            しかもホーネックがまた
            この曲をドラマチックに演出。

            うおおおお、この指揮者、弾けてるというか
            残響むちゃくちゃ長いホールで開き直ったというか

            フォルティッシモも躊躇なく
            思い切り鳴らすの・・・だが
            音が濁らず、パートがかなりクリアに聴こえてくるのが凄い。

            コンサート2回聴いてから個人メモを残すのは難しい。
            たぶん、1回目のコンサートの後に初印象を書いていたら
            もっとワタシは興奮していたかもしれない。
            今だって充分に興奮しているが(ヘンな意味ではありません)

            チャイコフスキーの交響曲5番が凄かったというより
            凄まじかった、と言えるほどの突進振り。

            音響の欠点を確信犯的に逆手に取って
            徹底的にオーケストラを響かせた手腕には脱帽。

            あれをヘタクソにやったら
            音が濁って、たぶん聴けたもんじゃない、という感じだと思うけれど
            観客100人、全然気になりません、という感じで(思い込み入ってます)
            力一杯、思いっきりオーケストラを疾走させた。

            ともかく、スゴイ。
            こんなチャイコフスキー、なかなか聴けない。
            このお風呂音響の真っ只中で
            恐ろしいまでのエネルギーの放出と
            集中力に囚われてしまい
            こういう演奏を、こういう、お高級席で
            たった45ユーロ(17時公演)か50ユーロ(20時公演)で聴けるなら
            コロナ時代も、そう悪くはないかも

            ・・・いやいやいや、そんなはずはないけれど
            そこまで思わせてしまう説得力。

            17時からのコンサート終わった後
            ワタシはもう、ノックダウンされた感じで
            お腹いっぱいで、エネルギーにぶっ飛ばされて
            ちょっとフラフラ。

            第2楽章のホルンのソロ!!!!
            ホルンのソロ!!!
            いや、しつこいですが
            あまりに、あまりに、あまりに美し過ぎる。

            エネルギッシュな第1楽章(音量お構いなし)の後の
            祈りのような第2楽章の哀愁が、胸に痛い。
            第2楽章終わったら
            ホーネックはそのまま指揮台で固まってしまい
            オーケストラも指揮者と同じく固まって
            かなり長い沈黙が支配したのだが

            17時からの聴衆の民度がものすごく高く
            席から、全く雑音が聴こえて来ない。
            楽章間の咳もなく
            音楽の始まる時も、シーンとしている。

            しかも拍手のタイミングも
            終わってすぐではなく
            ちゃんと残響が美しくホールの空気に溶けた後に拍手が入る。
            (20時からのコンサートの方は、拍手の入り方は早かった・・・くそ)

            私のブログの読者はご存知の通り
            楽友協会は、年配の観客も(普通は)多く
            観光客も多く(もちろん良い意味でも悪い意味でも)
            しかも、あの響きのホールなので
            観客席での雑音さえもが
            ホール全体に響くため

            普通のコンサートだったら
            指揮者が集中して指揮棒を下ろそう、という瞬間に
            椅子を上げるガタッという音とか
            (上の席の人が舞台を覗き込もうと、突然立つと
             折り畳みになっている椅子の座る部分が跳ね上がって
             木製の椅子なので、容赦ない凄い音が響く)
            何故楽章間でやっておかないの、という咳とか
            飴の包み紙を開く音とかいうのが、必ずと言って良い程に入るのだ。

            それがない!!!!
            (20時の時は、演奏中に椅子をガタッとさせた音が1回。
             咳き込みが2回あったけれど、17時の静けさは完璧だった)

            これだけ観客席が静かだと
            指揮者もオーケストラも集中できるんだろうなぁ。
            もちろん、観客の集中度も非常に高くなって

            もう、このコンサートの音楽の濃密度が半端じゃない。
            3密どころじゃない、
            ホール全体の緊張度の高さが
            ねっとりとホール全員にまとわりついて来て、最高 ♡

            第3楽章の複雑なリズムに見え隠れする
            何とも優雅な香りのワルツの上品で高雅な事と言ったら
            ああ、もう、貴族の贅沢ってコレなのね(妄想)

            アタッカでの最終楽章のダイナミックさ。
            刻々と変わるテンポの処理と
            ピアニッシモからフォルティッシモまでのダイナミック・レンジの広さ。

            それに・・・すごい高速!!!
            何だ、この速さは、と思うけれど
            それがまた、ぴったり合って
            緊張感に満ちながら
            オーケストラ全員が
            聴衆と一緒にホールを疾走する感じ。

            しかも音が濁っていない。
            このホールのこの観客数で
            見事な音響空間を作り上げていて
            ・・・だから、もう、この状態のままでも
            こういう演奏が聴けるのなら
            私は満足です、とか言いたい気分。

            というより、普通のコンサートよりも
            音楽ファンの厳選されたマナーの良い聴衆で
            これだけ指揮者がホールの音響を徹底的に逆手に取って
            徹底的にエネルギッシュに走ってくれたら
            こういうコンサートの方が格段に良いかもしれない。
            ・・・という、恐ろしい事まで考えてしまう程。

            17時の1回目のコンサートが、あまりに凄かったので
            20時の2回目はオーケストラがお疲れではないのか、と
            心配していたけれど
            いやいやいや、さすがプロの職業軍団。
            全く緩む事も、疲れを感じさせる事もなく

            ただ、私は17時からのコンサートの後に
            知り合いと食事に行ってしまったので
            ちょっと眠気との戦いが辛かったが。
            (寝落ちはしてません、たぶん)

            明日の20時からのコンサートが
            私にとっては楽友協会での今シーズン最後のコンサートになる。

            9月からのシーズンがどうなるか
            チケットは全部購入してあるけれど(例の超貧民席)
            本日のオーストリアの新感染者も60人を越え
            国境が開くと、観光客も押し寄せ
            これから夏休みなので、オーストリア人も
            みんなこぞって、海を目指して休暇に行くし
            デモがあったり
            最低距離って何だったっけ?という感じだし
            マスクしても鼻を出して電話で喋っていたりするし

            あ〜、もうオーストリア、緩み過ぎ。
            自分が気をつけていても
            周囲にそういう人がいて、避けているのに
            わざわざ近寄って来るような人もいて、ウィーン怖過ぎる。

            しかも、複数人数で歩道一杯に広がって歩いていて
            対向者が来るのを見ても、絶対に一杯に広がっている体勢は崩さず
            実に不思議な民族だと思うんだけど

            ラテン語のテキストで、ライオスが道を譲らなかったために
            息子から殺されてしまう話を読んで
            ああ、この「道を譲らない」というのは
            ローマ時代から延々と続くヨーロッパの伝統なのか、と
            勝手に納得している私に(もちろん、ジョークです)
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            やっぱりホーネック(兄)の指揮、すごく好き♡

            ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2020年6月11日 17時〜18時15分

              Wiener Symphoniker
              指揮 Philippe Jordan

              Ludwig van Beethoven (1770-1827)
               Leonoren-Ouvertüre Nr. 3, op. 72a
               Symphonie Nr. 3 Es-Dur, op. 55, "Eroica"

              後出しで追加されたコンサートに気がついた時には
              (ある程度)音響の良い席はすべてなくなっていて
              ・・・と言うより、一律料金だし
              100席限定だから、ヘンな席はないだろうと
              席指定をせずに買ったら

              ヘンな席があった・・・

              舞台キワキワの2列目(さすがに1列目はクローズ)
              しかも、一番奥のパルテレ・ロジェの壁に面した席で
              目の前が舞台だし
              しかも第2バイオリンの一番後ろのプレイヤーが、すぐそこに居る。

              楽友協会常連コネクションで
              こういう時には通常なら、上に逃げるのだが

              何せほら、室内音響学のゼミに溺れまくっている状態なので
              ちょっと興味津々で、この席に座って聴いてみた。

              ・・・しかし楽友協会、100席限定一律料金制を取るなら
              平土間の2列目・3列目なんかに席を作るなよ。

              舞台を拡張して、サークル(通常の一番前の3列)は外し
              プレイヤー1名に1譜面台になっているのは
              プレイヤー間で、ある程度の距離を確保するためだと思うが

              サイドのバルコンにも席を作っているのだから
              平土間の前の方の席じゃなくて
              バルコン・サイドの1列目を、あと数席、用意して欲しかったです。

              昨日と同じプログラムだが
              席が変わったので、聴こえ方が違う(当たり前と言えばそうだけど)

              舞台に近い分、反射じゃなくて
              そのままダイレクトに伝わってくる音波の量が多い(ような感じ)
              横がすぐに壁で、壁の上には絨毯が掛かっているので
              音響的には、むちゃくちゃ面白い。

              レオノーレのトゥッティで昨日体験した
              音がグチャグチャの団子状態よりは
              トゥッティ部分の聴こえ方が、少しパートごとに聴こえてくる。

              と言うより、目の前が第2バイオリンなので
              時々、第2バイオリンしか聴こえない。

              普段、内声を聴くチャンスはなかなかないので
              コンツェルトハウスで時々行われる
              イム・クラング=オーケストラの中に座りましょうコンサートで
              第2バイオリンの横に座った時みたいな面白さ。

              で、今日もテンポが遅め。
              オーケストラは3回目の演奏になるから
              手慣れてはいるし
              残響豊かな、いや、100人観客で、更に豊かになっているホールで
              昨日よりは、耳慣れしたので
              間延びせずに聴こえた上

              舞台に近いダイレクト音波を全身に浴びる感じが
              全身の肌が鼓膜になったような妄想に取り憑かれて

              あああああ、やっぱりナマの音ですよ
              もう絶対にナマの音!!!!!!

              もともと(読者ご存知の通り)現場主義の私は
              音楽はナマでホールで聴くものだと
              堅く信じ込んでいるので
              どんな音響であれ
              空気に鼓膜を震わす振動が存在するだけで
              生き返るのだ。

              音響ゲゲゲの席である事は事前に分かっていたので
              交響曲3番についてはスコア持ち込み。

              で、これがまた
              コンサートを聴く正しいやり方ではない、という事はわかっているが
              めちゃくちゃ面白い。

              目の前の第2バイオリンが最も強く聴こえてきて
              離れている第1バイオリンの音が
              空気を通って、横の反射と一緒に
              かなり柔らかい音になって届いてくる。

              マーラーとかならともかく
              モーツァルトとかベートーベンの交響曲って
              私のようなド・シロートがスコアを手にしても
              第1バイオリンだけ追っていても、何とかなるものなのだが

              長三度で下を弾いている第2バイオリンが
              むちゃくちゃ聴こえてくるので
              第2バイオリンの楽譜でスコアを追ったなんて
              スコア持ち込み歴の長い私でも、初めての体験である(笑)

              フルートは相変わらず空気を裂いて
              美しい高音が直接響いてくるけれど
              オーボエの音が、昨日よりも引っ込んだ。
              クラリネットの音も控え目に聴こえて来るのに
              面白い事に
              ファゴットの音が、かなり飛び出して来る。
              それから、コントラバスが良く響いて来る。

              コントラバスは舞台の一番奥で
              上にオルガンの天井が被っているのだが
              あの天井、反響盤になってる可能性があるな・・・

              で、昨日と同じく
              ウインナー・ホルンが!!!!
              ウィンナー・ホルンが!!!!!!
              ウィンナー・ホルンが!!!!!!!!

              しつこいけど、第3楽章のあのホルンのアンサンブル
              この楽友協会の、この音響のために作曲されたんかいっ
              というくらいに
              柔らかで豊かで、徹底的に美しく、温かで素朴で

              もう、この数小節を聴けただけで
              ホールの音響が多少おかしくても
              50ユーロの価値はある、と
              いたく感激して、席で打ち震えていた
              ヘンなアジア人のババアは私です。

              いやもう、スコア見ると
              演奏している楽器もわかるわけだが
              その時の当該の楽器の聴こえ方をチェック出来るなんて(笑)

              これは、正直に言えば
              正しいコンサートの聴き方とは言えず
              かなり、いや、ものすごく邪道なんだけど

              もともと、音楽ファンというよりは
              音響オタクの私としては
              こういう千載一遇のチャンスに
              音響オタク振りを最大限に発揮できる幸せって
              ちょっと、他の楽しみには変えられない。
              (オーケストラ・メンバーの皆さま
               指揮者の皆さま、楽友協会関係者の皆さま、ごめんなさい)

              100人の観客は
              楽友協会やオーケストラの関係者以外は
              私と同じような年代の年配が多い。

              通常、もっと年上の方たちが、杖つきながら来るのが
              クラシックのコンサートなのだが
              さすがに、あまり御年を重ねた方だと
              例のウイルスに感染した時に重症化する可能性が大きいから
              あまり棺桶に片足突っ込んだと言われる年齢層はいない。

              よって、やっぱり、すご〜〜〜〜く静かである。
              楽章間にも咳が全くなく
              プログラムを音をたてて捲っている人も
              ・・・いや、いるけど(私の列の離れた人)
              距離があるから、あまり音は伝わってこない。
              (たぶん、スコア捲っている私が一番雑音たてたかも。
               音は絶対にしないように捲ってはいたけれど)

              コンサートの後にカフェに行こうと画策して
              あっ、でもコンサート後のカフェって予約しておかないと
              席がないかも・・・・と
              インペリアルに電話したら「6月一杯は建物全部が閉鎖」とのこと。
              シュヴァルツェンベルクに恐る恐る電話したら
              全然問題ないよ、と予約できたのだが

              後で考えたら
              楽友協会のコンサート、観客は2000人じゃなくて100人、
              しかも天気が良くて、祝日で、みんな郊外に出ている日に
              市内のカフェが予約で満杯、という可能性は
              限りなく低かった・・・

              というアホな事はあったけれど
              久し振りにカフェで、アイス・カフェを
              しかもホイップ・クリーム山盛りで堪能した私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              週末はフォルクス・オーパーでのコンサートに行く予定。
              こちらも平土間席だけど
              これは劇場の造りが違うので
              そう、ワケのわからん音響にはならないかと推測中。

              オーストリアも、まだ毎日、2桁台の感染者が出ている状態なので
              人数限定でも、感染の危険はあるわけだが
              それでも、ナマの音を聴きたい
              これがないと生きていけない、という人が
              私を含めて多いのがよくわかる。

              楽友協会の入り口には消毒液が置いてあるが
              本当はカフェの方が消毒液が必要じゃないのかしら。
              カフェのウエイターさん、マスクから鼻出してるし・・・
              当分は自分で消毒液の小ボトルを持ち歩こう。

              ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 1回目

              0
                Musikverein Großer Saal 2020年6月10日 20時〜21時15分

                Wiener Symphoniker
                指揮 Philippe Jordan

                Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                 Leonoren-Ouvertüre Nr. 3, op. 72a
                 Symphonie Nr. 3 Es-Dur, op. 55, *Eroica*

                3ヶ月振りである!!!!!
                お久し振り、楽友協会の大ホール ♡

                観客100名限定、入り口のところでチケットのもぎりがあって
                階段登って、平土間へ。
                スタッフは全員、顔の前に透明なプラスチックを被り
                入り口には手の消毒剤が置いてあって
                トイレにも消毒液が設置されている。

                コンサートは幕間なしの1時間。

                プログラムは
                ・・・何と、6月のプログラム全部掲載されていて
                しかも無料!!!!!!(結構分厚い)

                6月末で退任する支配人ドクター・アンギャン
                大判振る舞いじゃないの。
                (チケットも50ユーロだった。
                 100枚売って、5000ユーロ=60万円ほどの収入だから
                 やらない方が赤字が少なくて済むだろうが
                 支配人曰く、コンサートが出来るようになったら
                 無理してでもやるのが文化に携わるものの義務だ、と。
                 あああああ、ありがとうございます!!!!)

                いつも会う係員のお兄ちゃんが
                席の案内をしようとしたので

                あ〜、あはは、貧民席じゃない平土間の席もわかるから(笑)
                (仕事している時には、散々、お客さま用に購入してた)

                ウィーン交響楽団は、舞台上では、本当に「いつものまま」
                対抗配置で、ティンパニが下手(しもて)
                ホルンが上手(かみて)
                オーケストラの大きさもフル・オーケストラである。

                座席は使えないように、黒いゴムバンドで固定されている。
                チケットのある席だけ、使えるようになっている。

                100人の聴衆で、コンサート前のアナウンス・・・
                しました(笑)
                ただ、テープかライブかわからないけれど
                また楽友協会でお目にかかれて嬉しい、
                プログラムに記載のある安全措置は守って下さいね
                もちろん携帯電話の電源は切って下さい、という内容。

                指揮者のジョルダン登場。
                聴衆の方を向いて「また舞台に立てて嬉しい」と一言。
                (ウィーン交響楽団のこのコンサート、チケット売り切れになってから
                 追加公演をしたので、本日の17時から1回目は演奏しているはずだけど
                 同じように観客に向かって、嬉しさ表明をしたのかしら)

                いや、我々聴衆こそ、やっと、やっとやっとやっと
                ナマの音を聴ける日がやってきて嬉しい(感涙)

                レオノーレ序曲3番。
                ううう、いつもと音響が違う(当たり前)
                割りにキッチリと演奏していて
                ヘンなアゴーギクもなくて
                古典的ベートーベンで、かっちりした気持ちの良い演奏だが
                最後の方のトゥッティ
                やっぱり、音の団子状態がかなりすごい。

                それでもレオノーレでも英雄でも
                音の団子状態を避けるために
                指揮者とオーケストラが最善を尽くしているのはわかる。

                今学期のゼミで、室内音響学を取っていて
                音波の反射とかアブソーバーとか
                先週は私の発表の日で
                西洋におけるコンサート・ホールの成立と歴史というテーマで
                シューボックスとかワイン畑とか、ミックスとかの音響を
                山ほど調べたので

                普段だったら主観的にふんふん、と思っている残響とかを
                ついつい、(ちょっとだけ)音響工学的に聴いている感じ。
                (ただの妄想かもしれない)
                ・・・ウィーンのコンサート・ホールについては
                同じ日に他の同僚の発表テーマだったので
                敢えて避けたために、楽友協会の詳しい音響については調べていない。

                ただ、楽友協会のガイディングに参加すると
                観客70%以上で、最も良い音響になる、とはいつも言われるので
                2000人収容(含む立ち見席)のホールで
                100人の観客というのは
                リハーサルでもない限り、まずあり得ない音響なのである。

                でも!!!!
                全身に音を「浴びて」いる気分。
                鼓膜だけじゃなくて
                肌で空気の振動を感じているような気分。

                ああああ、鼓膜の小ささが勿体ない。
                できれば、ここで服を脱いで
                全身の肌で空気の振動を感じたい・・・

                などという不謹慎な事を考えていた私をお許し下さい。

                どんなに指揮者とオーケストラが気をつけていても
                ほとんどお風呂状態に近いトゥッティは
                ある意味、すごいと言うか
                ベートーベンでこの音響って、滅多に聴けないというか

                もしかしたら、ウィーンのアカデミーとかロプコヴィッツ宮殿って
                初演の時には、こういう響き方していたんだろうか、とか
                しょうもない事を考えていたのだが
                ベートーベン大先生のドラマツルギーは見事な構築なので
                最後はレオノーレに助けられたフロレスタンの解放気分になって

                あああああ、音楽ってステキ ♡

                高音部のアブソーバー(観客)がいないので
                フルートのソロが、澄んだ音の直接波動で伝わって来て
                ああああ、すごい、フルートの音が何てチャーミング。

                交響曲第3番なんて
                普通の私だったら、また3番?とかぶちぶち言っていそうなものだが
                ううううう、何て素晴らしい曲なんだ!!!!

                無理なフォルティッシモはとことん避けて
                ピアノの音量もとことん下げて
                (もちろんこのホールは、そういう微妙な音も全て拾う)
                ジョルダンお得意だったはずの高速テンポも避けて

                多少ゆっくり目のテンポで
                前の音の残響がある程度消えるまで待ってから次の音。
                でも、音楽的なフレーズの繋がりが途切れる事はなく
                そこらへんの処理のセンスは、ジョルダンは抜群のバランス感覚を持つ。

                いつもだったら、チッ、第一楽章の繰り返しするんかいっ、と思うんだけど
                今回は、あ〜、繰り返しあり、バンザイ。
                よろしかったら、5回くらい繰り返して頂いてもよろしゅうございます
                という、壊れたレコードでもバンザイ気分になってる。

                第3楽章の、あの例の、クソ難しい(らしい)ホルンで
                ・・・うかつにも涙が出て来た。
                ウィンナー・ホルン!!!!!
                ウィンナー・ホルンの、あの温かい響きが
                楽友協会ホールの隅々まで響き渡って
                側面の壁からの反響と
                バルコンの前部分のテラスからの反響とで
                50ミリ秒以内に、豊かな残響を届けてくれる。

                シューボックス万歳(あ、すみません)

                あああ、本当に3ヶ月は長かった。
                ナマの音に如何に飢えていたのか
                意識してなかったけれど
                全身で浴びる音波の群れが
                (自宅は狭いので、もっぱらヘッドフォン)
                いくら昨今のヘッドフォンが進化しているとは言え

                全然違う!!!!!!!

                しかも、今回の100人の観客
                咳をしない。
                楽章間での咳もない。
                ウィーンではあり得ない静けさにビックリ。

                ウィーン交響楽団、3ヶ月休んでボロボロかと思ったけど
                (何て失礼な発言(笑))
                2回目のコンサートだったからかもしれないが
                とても、とても、とても良い演奏を聴かせてくれた。
                弦のアンサンブルもバランスも見事だったし
                木管・金管の素晴らしさには鳥肌立ったし
                ティンパニのプレイヤーもステキだった。

                最後は100人の観客、総立ちで拍手。

                実は明日も同じプログラムに行く(すみません)
                後出しで買ったので
                席は非常に良くない席なんだけど
                また音響が違う席なので、ちょっと明日も楽しみ。

                3ヶ月のナイト・ライフがゼロの日々のおかげ(?)で
                先学期のゼミ2つで
                2つ、卒業論文を書いてしまった。
                (他の学生や先生も、ちょっと呆れてた(笑))

                だから、ナイト・ライフがゼロ、というのも
                悪い事ばかりではなかった・・・と考えたいが
                やっぱりナイト・ライフはあった方が良い。
                さすがに毎日、という訳には行かないけれど

                これから1ヶ月、ちょこちょことナマの音を聴くチャンスがあるのは
                本当にありがたい。
                ・・・って言うか、勉強どうした?とツッコミ入りそうだが。

                卒業論文は2つ書いたものの(2つが卒業要件である)
                まだラテン語の試験も受けてないし
                副専攻が全然取れていないので
                (専攻の選択課目は必要単位以上に取ってるアホな私)
                最短距離3年で卒業、と言う野望は諦めて
                卒業論文をもう一つ書いてしまおう、と言う野望に切り替えた私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                指揮者ジョルダンが各パートのトップと
                普通なら握手するところを
                肘をコツンとやっていたが
                ・・・距離からすると、握手でも肘でも
                人と人との間の距離は変わらないので
                あまり意味がないような気がするのは
                私だけだろうか????

                ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年3月2日 19時30分〜21時20分

                  Wiener Symphoniker
                  指揮 Lahav Shani
                  ピアノ Martha Argerich

                  Sergej Prokofjew (1891-1953)
                   Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 C-Dur op. 26 (1917-21)

                  Sergej Rachmaninoff (1873-1943)
                   Symphonische Tänze op. 45 (1940)

                  ウィーン交響楽団のコンツェルトハウスのチクルス。
                  今回はマルタ・アルゲリッチが登場!!!!

                  ・・・って、ちょっと待て。
                  アルゲリッチって1941年生まれ=今年78歳。
                  マウリツィオ・ポリーニより1つ上って・・・(絶賛絶句中)

                  だって、プロコフィエフのピアノ協奏曲3番。
                  超絶技巧もそうだけど
                  あの、分裂症気味の、絶え間なく変化する曲想を
                  ものすごい多彩さで
                  しかも、あの力強さ(絶賛驚愕中)

                  力を入れているようには全然見えないし
                  別に上腕がボディ・ビルダーのようになってる訳じゃないし
                  ピアノの鍵盤を叩く(失礼!)のに体重かけてるわけでもなくて
                  手首はあくまでも柔らかく

                  望遠鏡、いや、オペラ・グラス(汗)で
                  天井桟敷から前の観客の隙間を狙って手元を覗き込んでも
                  何故、あの華奢な身体で
                  あの強靭なピアノの音が出るのか、謎としか言えない。

                  曲想一つ一つ(しかも目まぐるしい変化)に
                  色があって
                  その多彩さと緊張感の素晴らしさ。

                  オーケストラがちとタジタジとなっていた感はあるが
                  今日が初日で、明日も同じプログラムでコンサートがあるので
                  明日は、もう少し頼り甲斐があるに違いない。

                  この間のブロンフマンの時もそうだったけれど
                  シャニは自分自身がピアニストだから
                  ピアノ協奏曲に関しては
                  オーケストラを抑えるところと爆発させるところを
                  充分にわきまえながらも
                  ピアノに妥協するとか、お世辞たっぷりで持ち上げるとか言うのが
                  一切聞こえて来ない。

                  どちらかと言うとピアニストを信頼して
                  ピアノの音響に挑んでいくようなオーケストラの音を作るので
                  ピアノとオーケストラの掛け合いの面白さが
                  手に汗を握る格闘技・・・あっ、違います、すみません(💦

                  アンコールはあるかな?と思っていたら
                  何とピアノ椅子がもう一つ出て来て
                  ラハフ・シャニとの連弾!!!!!!

                  指揮者との連弾って
                  私の記憶ではバレンボイムがやっていたのは覚えているが
                  以前もアルゲリッチって、アンコールで連弾やったような記憶が
                  うっすらとある。

                  最初の曲がペンタトニックと音響スケールが多用されて
                  これはドビュッシー?あるいは異国情緒から言うとラヴェルか。
                  (ラヴェルのマ・メール・ロワだったらしい)

                  いやしかし、シャニってピアノが巧い。
                  というか、アルゲリッチと拮抗して弾いていて
                  2人の音響が混ざるところで
                  音が光になってホールに飛び散っている感じになって
                  こういう楽しみがあるからコンサート通いが止められないのだ。
                  鳴り止まぬ拍手に、もう1曲、ラヴェルの同じシリーズから弾いて
                  観客も大満足。

                  うううう、明日の2回目のコンサートのチケットも
                  確保しておくべきだった。
                  (もうペーパーがヤバイ事になっているので
                   明日の夜はペーパー書きます・・・・・)

                  後半のラフマニノフの交響的舞曲。
                  うはははは、この曲、好きなのだワタシ。

                  オーボエがちょっとミスした以外は
                  やっぱり最強の管楽器軍団で(わはははは)
                  サックスのソロもコールアングレのソロも
                  哀愁を帯びて、本当に美しかったし

                  金管の輝かしさや
                  弦の厚みのあるアンサンブルも
                  コンツェルトハウスのデッドな音響にもかかわらず
                  豊かに響いて

                  新しく入った女性のコンサート・ミストレスのソロが巧い。
                  このコンサート・ミストレスが入ってから
                  ウィーン交響楽団の音が、ちょっと引き締まった感じがする。
                  (妄想かもしれない)

                  全体的に大袈裟にせず
                  ドロドロの感じには欠けるけれど
                  洗練されて、すっきりしたサウンドになっている。

                  こういう音楽の作り方、ワタシは嫌いじゃない。
                  ヘンにドラマチック過ぎないのが、とても好感が持てる。

                  この交響的舞曲は
                  3月4日の19時から
                  コンツェルトハウスの平土間の席を全部外して
                  オーケストラの中に
                  観客が混ざって良いという
                  Im Klang でも演奏される。

                  ああああああ、Im Klang って
                  始まった時から、ず〜っと行っているのだが
                  (第二バイオリンやチェロの近くに座るのが好き)
                  3月4日は・・・
                  絶対に見逃せない公演が入っているのだよ(涙)

                  日中に学校用の公演で Im Klang をやるみたいだが
                  子供の中に混ざるワケにはいかんし
                  第一、学校が予約しているだろうから入れてくれないだろうし

                  それに、今日から新学期が始まって
                  またもや、詰め込み過ぎでオタオタしていて
                  日中は全然時間がありません・・・という悲しい私に
                  (はい、自業自得です、すみません)
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  例の副産物ではあるのだが
                  会場での咳き込みが少なくなって、実に快適なコンサート鑑賞。

                  大学からは、状況に鑑み
                  風邪の症状とかある学生は
                  出席義務のある授業には出なくて宜しい。
                  各講座の教授にも、そういう場合には
                  出席日数の制限を緩めるよう、通達を出したとのメール。

                  ラテン語補習コースの学生が
                  この機会を逃さず、全部の講義に風邪と言う理由で欠席して
                  3月の試験の準備をする、と堂々と言っていたけど

                  趣味で通っている大学の授業を
                  試験のために休む気はま〜ったくない。
                  というか、試験は3月じゃなくて
                  やっぱり6月にしよう(で不合格だったらどうする・・・(汗

                  ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2020年2月26日 19時30分〜21時15分

                    Wiener Symphoniker
                    指揮 Lahav Shani
                    ピアノ Yefim Bronfman

                    Sergej Rachmaninov (1873-1943)
                     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 d-Moll, op. 30
                    Dmitrij Schostakowitsch (1906-1975)
                     Symphonie Nr. 9 Es-Dur, op. 70

                    こういう短めのコンサートって好き ♡

                    ウィーン交響楽団の楽友協会チクルスは
                    実は会員で持っているチケットは明日なのだが

                    日本の皆さまはご存知の通り
                    (あるいは外国在住で日本生まれの皆さまもご存知の通り)
                    明日はコンツェルトハウスで
                    NHK交響楽団のコンサートがあるのだ。
                    (いや〜、もう、タイミング的に
                     ヨーロッパ演奏旅行に出られて良かったね、という感じ・・・)

                    会員発売開始日を狙って楽友協会のチケット・オフィスに駆けつけて
                    お願い、2月27日のチケット、26日のチケットに変えて!
                    チクルス違いだと冷たく断られるのだが
                    同じだったので、何と偶然にも、27日と同じ席を26日にゲット (^^)v

                    さて、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番。
                    最近、超有名な2番より、こちらの方が演奏回数が多いような気がする。
                    シャニは何と譜面台なしの暗譜で指揮。
                    (ショスタコーヴィッチの9番も暗譜で指揮。びっくり)

                    ブロンフマンのピアノ、この間も書いたけれど
                    力強いのに、繊細になるところは、とことん繊細になる。
                    ラフマニノフの出だしが、とても優しい。

                    ただ、もともと力のあるピアノを弾く人なので
                    第1楽章のカデンツァが圧巻。

                    悪いけど、オーケストラ本当に要らん、というほどの
                    煌くような色彩感に
                    インペリアル・グランドの機能をとことん追求した
                    音響の饗宴というか
                    うおおおお、何なんだそれは、と
                    座席でひたすら身悶え(ヘンな人)

                    ラフマニノフやリストのピアノ協奏曲って
                    ピアニストが超絶技巧で弾きっぱなしという
                    とんでもない曲なのだが

                    ピアニスト自身が
                    ほら、聴いて、聴いて、ボクの音楽♡という

                    いや、確かに大変だとは思うのだが
                    何となく楽しいというか
                    ラフマニノフ自身も、この曲を弾きながら
                    自分でも楽しんで
                    聴衆にも楽しんで欲しいな〜って思っていたんだろうなぁ(妄想爆発)

                    この時代の音楽としては
                    変に凝った転調とか、あまりしていないし
                    その意味では、割に素直で(すみませんラフマニノフさま)
                    聴き易いと言ったら失礼だが

                    聴いていて、無理がなくて
                    ロマンティックで美しいメロディのテンコ盛り。
                    盛り上がるところは派手に盛り上がるし
                    感情をゆさゆさ揺さぶられて
                    心地よい気分に任せて堪能できる
                    本当に「音楽」らしい音楽ではある(言ってる事が自分でもわからん)

                    リストの場合は
                    ふん、弾けるもんなら弾いてみろ
                    みたいなところがあるんだけど(笑)

                    ラフマニノフって、間違いなく超絶技巧なのに
                    作曲者が素直というか
                    リストみたいなオレオレ感がなくて、本当に楽しい。

                    しかしまぁ、ブロンフマンのスタミナって凄いわ。
                    時々汗を拭いてたけれど
                    だいたい、ほとんど弾きっぱなしで
                    一瞬の緊張の緩みもなく、最初から最後まで
                    まさに聴衆を圧倒した、という印象。

                    ブラボー・コールも盛んに出ていたし
                    平土間ではスタンディング・オベーションもチラチラ。

                    なのに、ブロンフマンって、ニコッともしないのが
                    超絶ツンデレで、その無愛想さもチャーミング(身びいき)

                    で、アンコールで何を弾いたと思います?
                    ラフマニノフの後のアンコールですよ?

                    ベートーベンのピアノ・ソナタ「熱情」の最終楽章!!!!
                    出だしを聴いた時に、仰け反った。
                    ラフマニノフの後に、これ弾くか???

                    しかも超早いスピードで
                    こんなフレーズ、簡単よ〜って
                    いやいや、あれ、簡単じゃないですから(汗)

                    それだけ早くても
                    音の一つ一つが、きちんと立っていて
                    一音たりとも疎かにしない技術と

                    あれだけ音符があると、ゴツゴツしそうなところを
                    実に滑らかに、メロディを前面に出して
                    (特に最後のあたりで、おおっ、そこがオルゲル・プンクトか
                     ってところがあって驚いた)
                    こういうアパッショナータもありか、と
                    目から鱗が落ちる感じ。

                    ああ、もう、どうにでもして(違!)
                    今年がベートーベンの記念の年で良かった・・・(違!)

                    後半、ショスタコーヴィッチの交響曲9番。
                    途中で悲壮な感じのアダージョが入るとは言え
                    ベートーベンの9番のアンチテーゼみたいな曲で

                    うおおおお、金管・木管が巧い!!!!
                    ラフマニノフの時もそうだったが
                    (ピアノ・ソロに絡まる妙なるフルートのソロとか)
                    ショスタコーヴィッチだと
                    むちゃくちゃ活きるウィーン交響楽団の
                    無敵艦隊・・・じゃなくて
                    無敵の管楽器軍団(笑)

                    ラハフ・シャニのリズム感が、また、むちゃくちゃ良い。
                    この人の指揮、若いのに
                    無駄なキューやリズムの指示が全くなくて
                    省エネ指揮というか
                    ソロの楽器の部分は、本当に奏者を信頼して任せている感じ。
                    ただ、トゥッティの出だしの部分には
                    しっかり前々拍くらいから指示を出しているという
                    31歳とは思えない老獪な指揮をする。

                    でも、音楽そのものは躍動感に満ちていて
                    オーケストラとも上手くやってる感じがある。
                    たぶん、本当に重要な部分だけを
                    重点的にしっかりオーケストラに突っ込んで
                    それ以外のところは、オーケストラに任せている印象が強い。
                    ウィーン交響楽団もプロなので
                    ある程度、手綱を緩めて演奏させた方が
                    良い面が出るケースが多いのだが
                    シャニはそこらへん、本当に上手く操っていて驚く。

                    いや〜、実に楽しいコンサートだった。
                    音楽そのものの完成度も
                    技術的な隙のなさも、聴きどころだったけれど
                    割に純粋に楽しく聴けるという曲が2つだったのも
                    楽しさの理由の一つ。

                    隣の国イタリアで発症が出ているウイルスだが
                    オーストリアにも入って来たようで
                    チロルの方で2名が見つかり

                    ウィーンの国際連合でも疑わしいケースが出たというので
                    国連はいったん閉鎖されて
                    疑わしいケースは検査されて陰性。

                    ただ、国連は閉鎖が望ましいという事で
                    職員たちは、大多数が「おおお、わはは、やった!休みだ!」と
                    帰ってしまったらしい。(あくまでもウワサです)
                    (あそこはオーストリアではなく治外法権だけど
                     やっぱり休み(有給でしかも休暇を消化する必要もない)となれば
                     休まないサラリーマンはオーストリアには(たぶん)居ない)

                    ウィーンの小学校で、先生がやっぱり疑わしいと言う事になって
                    小学校の周囲はテープが貼られて立ち入り禁止になったり
                    (陰性とわかってから立ち入り禁止は解除)

                    例のウイルスを何とか食い止めるために
                    流行になる前に、ウイルス対策万全の病院をオーストリア中に準備して
                    行政府は朝8時頃からミーティングしている模様。
                    (註 こちらは朝が早いので、朝7時からとか8時からのミーティングも
                     普通にある。その代わりに仕事仕舞いも早い(役所なんか朝7時〜14時とか))

                    ただ、ほとんどのオーストリア人はパニックにもならず冷静で
                    インフルエンザの方が恐いよね・・・って
                    まぁ、そうなんですけどね(笑)

                    何とかウイルスのお陰かどうかはわからないが
                    コンサートの最中に激しい咳き込みをする人が減って
                    雑音の少ない状態で音楽を聴けるのは
                    非常に喜ばしい副産物だと思っている私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ウィーン交響楽団 + アンドレス・オロスコ=エストラーダ

                    0
                      日曜日のダブルヘッダー
                      時系列に読みたい方は、まずは こちら から。
                      下は夜のコンサートの個人メモです。

                      Musikverein Großer Saal 2020年2月23日 19時30分〜21時45分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Andrés Orozco-Estrada
                      バイオリン Leonidas Kavakos

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Konzert für Violine und Orchester D-Dur, op. 61
                      Antonín Dvořák (1841-1904)
                       Symphonie Nr. 9 e-Moll, op. 95 „Aus der Neuen Welt“

                      ウィーン交響楽団は同じコンサートで
                      まぁ、だいたい3回のコンサートを行うので
                      同じプログラムのコンサートが
                      22日・23日・24日とあって

                      何と・・・チケット完売 😲
                      ・・・いや、そんなに驚いてはウィーン交響楽団に失礼だが(汗)

                      ウィーン交響楽団も
                      「来シーズンの首席指揮者の登場!!!」と
                      張り切って宣伝していたし
                      プログラムが名曲アワーでみんな知っている曲だからなぁ。

                      オロスコ=エストラーダは私にはお馴染みの指揮者で
                      2009年から2014年にはトーンキュンストラーの首席指揮者を勤めて
                      オーケストラの水準を信じられない程に引き揚げた手腕は
                      よく知っている。

                      現在42歳・・・という事は
                      31歳の頃から、すごい指揮者が出た!と喚いていて
                      ウィーン・フィルにジャンプ・インしたコンサートも聴いてるし
                      最後のトーンキュンストラーのコンサートの時には
                      CD持ってサイン貰いに行った(ワタシとしては非常に珍しい)

                      よって、今回はチクルスのコンサートだけにして
                      (経済的にも厳しいし)
                      金曜日のコンサートには行かなかったのが悔やまれる・・・

                      ベートーベンのバイオリン協奏曲。
                      バイオリン苦手だから、そこまで聴き込んではいないけれど
                      演奏回数が多いので、何となく頭には入っているが

                      第1楽章のオーケストラの出だしから
                      ・・・何だか、とても柔らかいというか
                      ベートーベンって、もっと、カチンとした感じじゃなかったっけ?
                      これ言うとジェンダー・スタディの人に殴られそうだが
                      とことん女性的というか、優しい音楽で
                      ベートーベンらしからぬベートーベン(偏見)

                      凄い超絶カデンツァが入ったけれど
                      第1楽章の後
                      まだ客席のザワザワが収まらないうちに
                      (オロスコ=エストラーダ、よくわかってる(笑))
                      第2楽章が始まって

                      これが・・・
                      おおおおおお、天上の音楽ってこれかも・・・

                      いやもう、その美しさと言ったら・・・
                      そうか、この第2楽章の準備としての
                      あの優しい第1楽章だったのなら、とても納得が行く。
                      このアダージョを曲の中心に据えて
                      徹底的な天上の美に聴衆を誘うつもりだったのか。

                      いやもう、ベートーベンって
                      無骨なイメージがあるけれど
                      こんなに美しかったのか
                      (時々緩徐楽章で、むちゃ美しいのは知っているが)
                      何だよこれ、もう、何だか反則(言ってる自分もワケわからん)

                      カヴァコスのバイオリンはいつもの通り
                      抜群の美しさを誇るけれど

                      カデンツァが、かなりサーカス・・・
                      あれはオリジナル・カデンツァですか?
                      (ほら、ワタシ、知らないので 汗)
                      第2楽章から第3楽章に入るところで
                      ダブル・ボーゲンだかトリプル・ボーゲンだかの
                      超絶技巧のカデンツァなんてあったっけ?(すみません)

                      確かに、むちゃくちゃ映えるカデンツァで
                      技術的にも難しいんだろうなぁ、と
                      シロウトにも思わせる凄まじさがあって
                      派手で、ちょっとキミはリストかね、みたいな感じで
                      おおおお、っと驚くという意味では

                      観客に対するサービス精神抜群なのか
                      ほらほら、僕の超絶技巧、すごいでしょ、という自慢なのか
                      よくわからんが
                      別にわからんでも良い(笑)

                      オロスコ=エストラーダが
                      ものすごい注意力を払って作り出した
                      ベートーベンとは思えない美の世界とは
                      ちょっと相容れないような気もするけれど
                      オロスコ=エストラーダの世界が
                      あまりに透明すぎてアピール力に欠けると考えれば
                      派手な超絶技巧のカヴァコスと、うまく補い合ったと言える。

                      あれだけ超絶技巧で弾き続けると
                      さすがのカヴァコスも疲労困憊らしく
                      (舞台見えないのでわからない)
                      アンコールはバッハの無伴奏パルティータ。
                      これは、ベートーベンのワイルドな演奏と対照的に
                      徹底的に音の美しさに拘っていた。

                      後半、ドボルジャークの新世界。
                      オロスコ=エストラーダが得意そうな曲(笑)だが
                      果たしてその通り。

                      こういう曲になると
                      ウィーン交響楽団の抜群の金管・木管楽器軍団が
                      むちゃくちゃ巧いので
                      聴いていて、そのスカッとした気持ちの良さが半端じゃない。

                      ともするとサラリーマン軍団になりがちなオーケストラなのだが
                      (すみません、サラリーマンを貶めるつもりはございませんし
                       義務感だけでも、しっかり職人集団として結果を出すという
                       素晴らしい長所でもある)
                      音楽全体が活き活きしていて
                      緊張感が最初から最後まで続いて

                      ドボルジャークの方は
                      もちろん緩徐楽章のコールアングレのソロも素晴らしかったが
                      どちらかと言えば
                      もっと力強い、新世界のワイルドさを前面に押し出した感じ。

                      しかも、かなりの音量でオーケストラを鳴らしているのに
                      楽友協会大ホールの音響を知り尽くした指揮者は
                      メロディ・ラインを美しく刻み
                      どんなにワイルドになっても、音が団子にならない(これ大事)

                      オーケストラが最初から最後まで
                      緊張感を保って
                      しかも(音から聞くと)何だか嬉しそうに演奏していたのが印象的。
                      (超貧民席なので舞台は見えません、すみません。
                       よって、出てくる音から独断で判断してます)

                      オロスコ=エストラーダがオーケストラを巧く率いて
                      手中にして指揮しているのがよく聴こえる。
                      きっと、あの邪気の全くないニコニコ顔で
                      指揮台で派手に踊ってオーケストラをその気にさせたんだろうなぁ。
                      (だから舞台見てません、すみません、推察です)

                      もともと抜群のリズム感の持ち主で
                      音のバランス感覚も群を抜いているし
                      オレオレもなくて、音楽好き好きが伝わってくる上に
                      あちこちのオーケストラに揉まれて
                      一回り大きくなって戻って来てくれた、という嬉しさ。

                      この歳になると
                      若手指揮者でデビューから追いかけてます、という人が
                      どんどん世界の檜舞台に立って活躍するので
                      あ〜、ワタシも歳を取ったんだなぁ、とか思う一方
                      まだまだ、精神的には若いつもりでいる(要は成長してない)私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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