ウィーン交響楽団 + ラハブ・シャニ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年10月16日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Lahav Shani
    バイオリン Joshua Bell

    Sergej Prokofiew (1891-1953)
     Symphonie Nr. 1 D-Dur op. 25 “Symphonie classique” (1916-17)
    Jean Sibelius (1865-1957)
     Konzert für Violine und Orchester d-moll op. 47 (1903-04/1905)
    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Symphonie g-moll K 550 (1788)

    ウィーン交響楽団は
    オーストリア会計検査裁判所から、多大なる金の無駄遣いという通告があって
    マスコミでも取り上げられている。

    コンサートに出演しない団員にも多大なる給料が払われていたとか
    割にここに暮らしていると、どこでもありがちな事なのだが
    (本当はそれではいけない)
    公的機関が公式に発表した、という事はそれなりの何かがあるのだろう、きっと。

    金の無駄遣いをしていても
    別に音楽のクオリティに関係ないだろう、と
    またもやせっせとコンサート通い(笑)

    第一ゲスト指揮者となったイスラエル出身のラハブ・シャニは
    確か今年28歳の若い指揮者。
    画像を探すと、年齢相応に可愛い写真が出てくるが
    舞台を見たら

    ヒゲがある・・・(°▽°)

    シャニよ、お前もか。

    最近、音楽家内部ではヒゲをはやすのが流行なの?
    ネルソンスも、頭部はどんどん後退しているのに立派なヒゲをはやしたし
    一番ショックだったのは
    あのキュートな少年のようなピアニストのダニール・トリフォノフ。
    (ウエブで探すと、まだ可愛い写真が出てくるが、今や立派なヒゲがある)

    いや別にヒゲの事を書こうとは思っていなかった。脱線した (^_^;)

    最初はプロコフィエフの交響曲1番。
    古典交響曲と名付けられた通り
    ハイドンがこの時代に生きていたらこんな曲というコンセプト。
    初めてピアノなしに夏に作曲した作品(とプログラムに書いてあった)

    あれ?
    響きが私の記憶と違う・・・
    何かこう、ちょっと木を叩いたような
    バロック風の音というか
    本当にハイドンの時代みたいな、古楽オーケストラみたいな音。

    ・・・シロウト観察だから本当かどうかわからないけれど
    舞台を見ると、弦楽器がビブラートかけてない。

    細かい部分まで細分化されて
    しっかり聴こえて来るのも
    極限まで(ピリオド奏法とは言わないが)
    ノンビブラートで演奏しているからかなぁ。

    でもこの音の響き、面白い。
    本当にバッハかハイドンかというところで
    プロコフィエフっぽい和声が飛び出して来て
    ちょっとギョッとする。

    これが指揮者の指示ならば
    とんでもない事を考える指揮者だが
    不思議な音響は耳を捉えて離さない。

    シベリウスのバイオリン協奏曲のソリストはジョシュア・ベル。
    身体が柔らかくて、バイオリンと一体化していて
    どんな弱音でも、柔らかく
    しかも天井桟敷の貧民席までしっかり届けてくれる。

    しっとりと、澄んだ空気を思わせる演奏で
    これは正統的なのだろうが、限りなく美しい。

    アンコールはバッハのガボット。
    バイオリンの音色、苦手なはずなんだけど
    澄んだ音が美しくて感激。

    後半はモーツァルトの交響曲40番。
    モーツァルトだし寝落ちするぞ、と思っていたら

    ありゃりゃりゃりゃ。
    プロコフィエフでピリオド奏法に近いスタイルだったので
    モーツァルトもそれでやるかと思ったら

    すごいエネルギーの情熱満杯バリバリの演奏。
    モーツァルトの40番って
    こんな感情的な曲だったっけ?

    クレッシェンドとかデクレッシェンドよりは
    突然のフォルテとピアノの連続で
    テンポ速め設定で
    ぐいぐい推進力で押して来る感じ。

    その分、モーツァルトらしい優雅さとか
    バロックからロマン派への移行で残っているバロックらしさとかが皆無。

    この指揮者
    まさかクルレンツィス路線とか狙っていないだろうな
    ・・・と、ついついヘンな事まで考えてしまいそうになる。

    印象はクルレンツィスの、あの生気溢れる活き活きしたモーツァルトと
    非常に似ているのだ。

    寝落ちどころか
    あれよあれよと感情の渦に巻き込まれてしまって
    あっという間に終わったような印象で
    狐につままれたみたいな気分。

    いや〜、苦手なモーツァルトなのに
    ついつい聴き惚れました(笑)
    ・・・というより、仰け反っているうちに終わっちゃった (^O^)

    面白い指揮者だなぁ。
    未知数ではあるけれど
    こういう事をするなら、これからの注目株かもしれない。
    (まぁ、それでなければ
     この若さで第一客演指揮者にはならないだろうが)

    朝からバタバタの1日だったけれど
    やっぱりコンサートに行くのって
    一番楽しい時間だわ ♡

    とつくづく思う私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ウィーン交響楽団 + アダム・フィッシャー 1回目

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      Musikverein Großer Saal 2017年10月4日 19時30分〜21時25分

      Wiener Symphoniker
      指揮 Adam Fischer
      トランペット Gábor Boldoczki

      Joseph Haydn (1732-1809)
       Symphonie D-Dur, Hob. I:101, “Die Uhr”
       Konzert für Trompete und Orchester Es-Dur, Hob. VIIe:1
      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
       Symphonie Nr. B-Dur, op. 60

      突然だが、私はフィッシャーのファンである(断言)
      もちろん、アダム・フィッシャーも好きだし
      イヴァン・フィッシャーも好き。

      そのアダム・フィッシャーがウィーン交響楽団の指揮台に立って
      しかもハイドンとベートーベン(の交響曲4番!)となったら
      ファンの私はプログラム見た時からヨダレを流しっぱなし。

      楽友協会も新シーズンを迎えて
      一部、係員のメンバーが変わったようだが
      指揮者が出て既に指揮台に立っているのに
      子供連れの家族6人くらいを
      そんな状態で会場に入れるのは、あまりに酷いと思う(超怒)
      (演奏始まってから、喋りながらガタガタと席に着いたので
       非常に非常に非常に非常に迷惑だった)

      ハイドンの交響曲101番は
      その番号が示す通り、晩年のロンドン・チクルスの一環で
      ハイドンのチャーミングで
      円熟した技法が爆発する曲で

      しかもアダム・フィッシャーの音楽作りが
      モダン・オーケストラなのに
      軽やかでダイナミックな躍動感を持って
      ものすごくチャーミングで魅力的で

      座席で悶絶・・・

      いやもう、本当に軽やかで
      かと思うとドラマチックなのに
      どこにも力が入っていないというか
      声高に自分を主張しない音楽なんだけど
      実に華やかで
      聴衆を喜ばせようとしている音楽。

      何せ商業用で、しかも一般民衆向けの
      当時のポピュラー音楽だし(侮辱的な意味合いはありません)
      ウケを狙っているのは当然なんだけど
      ただウケ狙い、というだけではなくて
      音楽的な内容の充実さには、目を見張る。

      テンポとしては速めで
      その分、全体の軽さがまるで羽根みたい。
      なのに、ちゃんとドラマが考えられている。

      いや、もう参ったな。
      モダン・オーケストラだから音は明るいし
      もうその「可愛らしさ」と言ったら、問答無用でノックアウト。

      トランペット協奏曲も
      ハイドンらしい曲で
      交響曲の後に聴くと不思議なデジャブがある。
      (聴いたもののデジャブというのもヘンかもしれないが)

      トランペットがまた華やかで何とも言えず素敵。
      細かいパッセージも美しく響く。

      いや、こういう楽器、自分でやった事がないから
      プレイヤーがどんなに難しい事をしているかは
      シロウトにはさ〜っぱりわからないのだが
      でも、聴いていて楽しい。

      まぁ、考えてみれば
      聴いて楽しい、というのがいわゆる世俗音楽に関しては
      ベストの評価だろう、たぶん。

      ハイドンで、ここまで軽やかなチャーミングさを持って来て
      後半のベートーベンはどうだろう、と思っていたが

      これがまたドラマチック (^o^)

      躍動感、ドラマツルギーがバッチリで
      音楽として鳴らせているので
      音のクリアさはあまりなくて
      全体像として聴こえて来るのだけれど
      語られるドラマがあまりに雄弁で
      ベートーベンの世界にどっぷり浸かってしまう。

      あああああ、ステキ、うっとりする。
      ハイドンでの悶絶もあったけれど
      ベートーベンでも悶絶して、ひたすら萌える。

      アダム・フィッシャーって
      何というチャーミングな指揮者なんだろう。
      「音楽的」とかって全く理解できない私でも
      これが「音楽的」なのね、と納得してしまうほどに
      音楽でストーリーを紡ぎ出し
      最上の楽しさを演出してくれる。

      実はこのコンサート、同じプログラムが3回あって
      ちょっと3回全部は行けない可能性があるんだけど
      でも一応、チケットは確保している(えっへん)
      ・・・いや、買っておいて良かった。

      明日、またあの輝くハイドンとベートーベンを聴けると思うと
      今からワクワクしてしまう私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      やっぱり音楽ってセンスなんですね。
      センスのない私だけど
      聴いてみると、はっきりわかる・・・

      ウィーン交響楽団 + オロスコ=エストラーダ

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        土曜日のダブル・ヘッダーです。
        時系列に読みたい方は こちら からどうぞ。
        下は夜のコンサートの印象記です。

        Musikverein Großer Saal 2017年9月30日 19時30分〜21時35分

        Wiener Symphoniker
        指揮 Andrés Orozco-Estrada
        ピアノ Lilya Zilberstein

        Richard Strauss (1864-1949)
         Don Juan. Tondichtung, op. 20
         Burleske für Klavier und Orchester d-Moll, AV 85
         Macbeth. Tondichtung, op. 23
         Suite aus der Oper “Der Rosenkavalier”, AV 145

        夜は同じ会場でウィーン交響楽団のコンサート。
        もともとは明日のチケットだったのだが
        明日は・・・すみません、またジゼルに行く予定なので (^_^;)
        チケットを代えてもらって駆けつけた。

        オロスコ・エストラーダがトーンキュンストラーの首席指揮者だったのが
        2009年から2015年まで。
        この間、トーンキュンストラーのコンサートは日曜日の定期は
        全部行っているので
        オロスコ・エストラーダの指揮のもとで
        トーンキュンストラーのレベルが格段にアップする段階を
        しっかり観察していた(イヤな客である、すみません)

        オロスコ・エストラーダのもともと持っていた才能も
        どんどん花開いて行って
        ウィーン・フィルの定期の指揮台には立つわ
        (最初は代役だったが、次のシーズンでは正式に招聘されていた)
        ベルリン・フィルもフランス国立管弦楽団、ドレスデンにライプチヒ
        フランクフルト放送交響楽団とヒューストン交響楽団の首席となって
        世界中で大活躍するようになった。

        今回はウィーン交響楽団で
        全リヒャルト・シュトラウスのプログラム。

        で・・・・

        すみません、最初から最後まで
        力一杯の熱演で
        そりゃスゴイんだけど
        なんかもう、力が入り過ぎていて
        コンサート終わった後、ものすごく疲れました m(_ _)m

        ドン・ファンから、もう力いっぱいで、すごい音。
        もともとシンフォニー・オーケストラだから
        交響詩で物語を「語る」というよりは
        ほとんど交響曲的な「音楽」そのもので押し切っちゃった印象。

        うははは、すごいな・・・・

        次のブルレスケだけど
        ピアニストはリーリャ・ジルベルシュテイン。
        プログラムによれば、2015年からウィーン音楽大学での教鞭も取っているとの事。

        ちょっと色々と事情があって
        今のところ「音楽を楽しむ」以外のところに
        ひたすら興味が向かっているので
        音楽そのものを楽しめた・・・というよりは

        すごいなピアノのテクニック
        ・・・とか言うところに目が行ってしまって (^^;;

        その意味では、完璧なテクニックのピアノなんだけど
        だけど、なんか音楽が平坦。
        きっと私の耳と感覚がおかしいのだろうが
        最初から最後まで同じ調子に聴こえて来てしまう。
        すみません、感受性がない人は、これだからダメなんです・・・(反省)

        で、この音楽的平坦さって
        後半になったら、もっと目立って来て
        マクベスって、ものすごくドラマチックな曲だし
        確かにドラマチックに演奏はされているのだが

        あまりに人工的意図的ドラマチックさが見えてしまい
        しかもオロスコ・エストラーダが
        全部の拍を、しっかりしっかり振るので
        動きは確かにモダン・ダンスのようで美しいが

        見ていて疲れる (_ _)

        別に力を抜くなとは言わないし
        若い指揮者で体力あるから
        全部の拍子を振ってもらって構わないのだが
        でも、やっぱりせわしない。

        しかも最初から最後まで、力一杯だし。

        あれだけ指揮者に力が入っていると
        オーケストラも疲れるんじゃないかなぁ(余計なお世話)

        薔薇の騎士組曲も、これまた力が入っていて
        いや、このオペラ、ウィーンのクラオタだったら
        何回も何回も何回もオペラ座で観ているはずで
        (ちなみに「薔薇の騎士」はウィーンのオペラ座の中で
         確か最も上演回数が多い演目だったと思う)
        こんなに力瘤のできるような曲ではなかった・・・はずだ、たぶん。

        聴いてる方も、ついつい身体に力が入ってしまう。
        ともかく、シンフォニックと言えば良いのか
        フッと息抜きができる部分が全くなくて
        ドラマチックに演奏しているのはよ〜くわかるのだが
        遊びがないし余裕がない(ように聴こえる)

        そりゃ、薔薇の騎士ですからね
        しかも最後はワルツだしさ
        ウィーンのオーケストラなら血に染み付いていると思うんだけど
        それにしても
        オペラを演奏する機会の少ないシンフォニー・オーケストラの
        弱点と言ったら失礼な言い方だが
        マジメで力一杯でまっすぐでエネルギッシュな指揮者に
        しっかり応えてしまった最強職人軍団が
        これも力一杯演奏してしまうので

        そりゃ、巧い、むちゃくちゃ巧い。
        (ホルンの首席、すごい人が入った!!!)
        だけど・・・疲れるわ、これ。

        所詮はシロウトの印象記だから
        読者の皆さまはマジメに取らないように(笑)
        ・・・とついつい誤魔化す私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン交響楽団 + トマーシュ・ネトピル

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          久し振りに日曜日のダブル・ヘッダー。
          時系列に読みたい方は こちら からどうぞ。
          下は夜のコンサートの勝手な印象記です。

          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年9月24日 19時30分〜21時30分

          Wiener Symphoniker
          指揮 Tomáš Netopil
          ソプラノ Simona Šaturová
          バスバリトン Adam Blachetka
          コーラス Wiener Singakademie

          Johannes Brahms (1833-1897)
           Tragische Ouverture d-moll op. 81 (1880)
          Antonín Dvořák (1841-1904)
           Te Deum op. 103 für Sopran, Bass, Chor und Orchester (1892)
           Symphonie Nr. 6 D-Dur op. 60 (1880)

          日曜日の朝8時から
          自宅地下でご近所さんサウナに入って
          11時からバレエを見て
          午後に少しお昼寝しよう・・・とか思っていたのに

          料理して仕事して、その他色々やっていたら(秘密)
          お昼寝している暇もなく
          10分のうたた寝で、そのままコンツェルトハウスへ。

          ウィーン交響楽団のチクルス初日。
          コンツェルトハウスのスタッフはかなり変わって
          以前の人たちは年金生活に入ったんだろうなぁ。

          迎えた指揮者はトマーシュ・ネトピル。
          ビエロフラーベック亡き後を継ぐ若手のチェコの指揮者の1人。

          意外にチェコって指揮者を輩出しているんだなぁ。
          ヤクブ・フルシャも活躍しているし。

          でもチェコの若手指揮者がオーストリアに登場すると
          何故かこぞってチェコの作曲家のプログラム。

          まぁ、歴史的にチェコはオーストリアと対立してますし(笑)

          最初はブラームスの悲劇的序曲。
          あ〜、久し振りにウィーンのオーケストラを
          コンツェルトハウスで聴くという快感・・・
          外国のオーケストラの様々に違う音響ではなくて
          聴き慣れた、ある意味、安心できるホームグラウンドの音。

          ウィーン交響楽団の明るい音って
          やっぱりコンツェルトハウスの大ホールにすごく合う。
          ブラームスの「悲劇的」なのに
          割に冷静でズブズブの感傷にならないのに
          ブラームスらしい和声は充分に歌わせるという芸当をやってのける。

          ドボルジャークのテ・デウムなんて初聴き。
          (教会音楽苦手で逃げているせいもある)

          プログラム読んだら
          ブラームスがこの作品にコメントして曰く
          ボヘミアによる、ウィーンとベルリンの破壊を祝って演奏される曲
          ・・・と書いてあったが

          きゃ〜〜っ、ブラームス天才(笑)
          出だしを聴いた途端に
          えっ?これ本当にドボルジャーク?ヤナーチェックじゃないの?
          と思わせる程に
          ボヘミアのリズムや民族的なエレメントが精一杯詰め込まれていて
          宗教曲って感じじゃないわ、これは。

          それも道理で、元々はアメリカのスポンサーから
          コロンブスのアメリカ発見400年記念のための
          世俗的カンタータを作曲する依頼があって
          その「世俗的カンタータ」のテキストが長過ぎたので
          このテ・デウムを作曲したらしい。

          4部(=4楽章)に分かれてアタッカで続く
          交響曲のような構成を持った20分くらいの曲。

          ティンパニの刻むリズムが面白くて舞台を見ていたら
          隣のパーカッション2人のうち
          1人はシンバル
          もう1人は右手で大太鼓を叩いて、同時に左手でトライアングルやってた。
          (右手・左手は違うリズムである)
          手品を見てるみたいで、ちょっと目が離せなかった(何を見てるんだワタシ)

          宗教曲は苦手なのだが
          純粋にボヘミアがウィーンとベルリンをなぎ倒す音楽として聴けば
          すごく楽しい(ちょっと誤解があるけど、それはまぁ、さて置いて)

          後半には楽しみにしていたドボルジャークの交響曲6番。
          田園的な交響曲だし
          チェコのダンスの要素たっぷりの
          ともかくチェコ・チェコした曲で

          ネトピル、ウィーンに喧嘩売ってんのかい?(ウソウソ)

          この曲がもう見事に良くて、うっとり (⌒⌒)
          オーケストラの音色に透明感があって
          スッキリ爽やかな秋晴れの気分。
          (ちなみに外は曇りで寒い)

          金管楽器・木管楽器、最高!!!!
          ウィーンの音で、柔らかくチャーミングに
          抜けるようなクリアさと爽やかさで
          ちょっと泥臭い(はずの)チェコではなくて
          チェコの音楽なんだけど
          ウィーンで水に洗われて洗練されて都会的になった感じ。

          リズムはバッチリ決まっているし
          弦のアンサンブル、あれだけ細かい部分が多いのに
          音符を全く潰さずに、ぴったり揃ってのアンサンブルを聴かせてくれる。

          ああああ、やっぱりウィーンのオーケストラ、素敵!!!
          これだけチェコっぽいものを演奏させても
          絶対に泥くさくならないエリート臭が漂うところが
          ほとんどイヤミっぽくて、実はこういうところ、すごく好き(笑)

          しかも今日の演奏、全体のバランスが理想的で
          これは指揮者の腕なんだろうか。

          最後にオーケストラ、むちゃくちゃ煽られてたけれど
          微動だにせず、バッチリ付いて行った気迫が凄まじかった。

          トランペットもホルンも金切り声にならず
          オーボエもアニメ声にならず
          品があって奥行きがあって
          この爽快感、すごいわ。

          ドボルジャークって、新世界よりばっかり演奏されるキライがあるけれど
          他の交響曲、素敵なものがたくさんあるので
          もっとナマで聴きたいわ、と
          切望する私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

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            Musikverein Großer Saal 2017年6月21日 19時30分〜21時30分

            Wiener Symphoniker
            Singeverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
            指揮 Philippe Jordan
            ピアノ Jean-Yves Thibaudet
            ソプラノ Anja Kampe
            アルト Daniela Sindram
            テノール Burkhard Fritz
            バス René Pape

            Ludwig van Beethoven (1770-1827)
             Frantasie für Klavier, Chor und Orchester c-Moll, op. 80
              “Chorfantasie”
             Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

            ウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンは
            今シーズン、ベートーベンの交響曲を演奏して来て
            (来シーズンはコンツェルトハウスでまたチクルスをするらしい)
            今シーズンの最後は、もちろん交響曲9番
            ・・・だけだと短すぎるので(笑)合唱幻想曲のオマケ付き。

            コンサートは本日と明日で
            本当は2回目の方が良くなっているとは思うんだけど
            明日はちょっとミーハーになる予定なので(秘密です)

            その代わり、歌手の声がちゃんと聴こえるように
            今回は清水の舞台から飛び降りるつもりで
            (最近、飛び降り過ぎ・・・(冷汗)(^^;;
            バルコン・ロジェの45ユーロの席を買った。

            どうせ舞台は何も見えないけれど
            歌手の声はまっすぐ飛んでくるから音響は良いはず。

            合唱幻想曲って、確かこの間、聴いたばっかりだよね。
            同じオーケストラでブフビンダーの指揮振りで・・・
            (6月3日のコンツェルトハウス。おヒマな方はこちら

            オーケストラのメンバー、みんな忙しいから
            リハーサルに時間を取られないようにしたのかしら?(邪推)

            ジャン=イヴ・ティボーデのピアノは
            ブフビンダーの構成のクリアな如何にもゲルマン的な演奏と比べると
            構成とかよりは
            もっと音の色とか、深みとかが前に出て来ていて
            最初のソロの時に
            うわあああ、あんなペダルを多用しても音が濁らない
            と驚いていたら、和音が重なる部分になったら

            このピアノ、ほとんどオーケストラじゃん !(◎_◎;)
            すごい色彩感と多重な手触りがあって
            いや失礼ながら、もうオーケストラ要らん(ごめん)

            音の響きが良い席だったので
            ピアノの高音でのトリルが響き過ぎて
            ちょっと神経をガリガリやられたけれど
            それだけティボーデのピアノの存在感が半端じゃないのである。

            オーケストラとコーラスとの一体感が
            イマイチだったのは、私の耳がおかしいのだろうが
            ピアノの音色があまりに際立っていた、というのもあるかも。

            前の2列目に居たカップルは休憩時間の後に戻って来なかったが
            まさか、合唱幻想曲を、交響曲9番と思って帰ったんじゃないだろうな。
            確かに合唱幻想曲ってメロディ的には、9番の最終楽章に似てるし
            まぁ、でもそれは余計なお世話(笑)

            さて、メインのベートーベンの交響曲9番。
            大規模なオーケストラとコーラス、ソリストが必要なので
            演奏される機会は少ないけれど
            ちょっと仕事のトラウマで、この曲、冷静に聴けなかった時期もあった。

            今日は仕事じゃないけれど
            朝から、結構、イヤな事もあって
            クサクサしていたので、多分、この曲を聴く体調じゃなかったかもしれない。
            (ちょっと睡眠不足もあって・・・仕事じゃありませんが。
             ついでにラブラブの色っぽい話も全くありません)

            やっぱり、こういう名曲になると
            自分のイメージが決まってしまっているし
            本日はいつもの超貧民席ではないので
            オーケストラの音の聴こえ方も違う。

            舞台から離れている分
            音のまとまりは良いのだけれど
            パートのクリアさは犠牲になっていて
            印象として、中心になる核がグラグラしているような印象。
            (はい、これ、個人の好みです)

            名曲を演奏して
            聴衆にそこそこ印象付けようと思ったら
            かなり変わった事をする以外に現代では方法がないわけで

            ジョルダンは、テンポだけは超高速で取ったところはあるけれど
            (ホルンのソロ、お疲れさまです。かなりギリギリだった)
            それ以外の部分は、かなり正統派の奇を衒わない演奏だったと思う。

            だからちょっと拍子抜けするほど
            ルーチンワークに聴こえて来てしまったりする(すみません)
            すごく細かい部分まで真剣に演奏しているのはわかるけれど
            いまひとつ、こちらを揺さぶるだけの熱に欠けている
            ・・・と思っていたら

            最終楽章で起きた・・・というか
            ルネ・パーぺのバスのソロが鳥肌モノで
            あんな声量で(しかもオーケストラとのバランスを崩さず)
            あの美声で「おお、友よ」と語りかけて来られたら悶絶する。

            テノールのブルクハルト・フリッツが
            ものすごく良くて仰け反った。
            声は出るし神経触らないし、怒鳴ってないし
            どこにも無理がかかっていない。

            この人、ヘルデン・テノールだ、と思ったら
            やっぱりバイロイトで歌っていた人で
            私も2011年3月9日のオペラ座の「ナクソス島のアリアドネ」で
            テノール役(バッカス)で聴いて、絶賛していたわ(笑)

            ソプラノが多少叫び声になってしまうのは仕方ないけれど
            それでも叫びにならないように抑えていたし
            この4人が一緒に歌うところが、まぁ、見事で聴き惚れる。

            楽友協会の合唱団は優秀だし
            いつもの通り素晴らしかったんだけど
            ちょっと・・・ごめん、今回は大味だなぁ、という印象。
            でも、最後になってオーケストラもノリノリになって来ていたし
            拍手のタイミングがちょっと早すぎたのは残念だけど
            私の心理状態や体調の関係もあって
            あんまり感激しなかったのは、まぁ、仕方がない。
            そういう時もある。

            ただ、ソリストの4人は、本当に素晴らしかったので
            満足している私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい(手抜き記事ですが・・・)



            オーストリアは猛暑で
            連日30度を越えているけれど
            みんな、それにふさわしい、すごい格好(半裸とも言う)で歩いているので
            私もタンクトップでうろついております(笑)

            ウィーン交響楽団 + リオネル・ブランギエ2回目

            0
              日曜日も、時間はちょっと違うけれど
              全く同じダブルヘッダーです。
              時系列に読みたい方は こちら からどうぞ。

              下は夜のコンサートの印象記です。

              Musikverein Großer Saal 2017年6月11日 19時30分〜21時20分

              Wiener Symphoniker
              指揮 Lionel Bringuier
              バイオリン Arabella Steinbacher

              Sergej Prokofjew (18910-1953)
               Konzert für Violine und Orchester Nr. 2 g-Moll, op. 63
              Antonïn Dvořák (1841-1904)
               Symphonie Nr. 9 e-Moll, op. 95 “Aus der Neuen Welt”

              はい、前言撤回。
              シロウトだから、何でも言えるんです。
              読者の皆さま、よって、こういう人を信用しちゃいけませんよ(笑)

              プロコフィエフはまずは置いておいて
              後半のドボルザークの「新世界から」

              2回目をしっかり聴いてみると
              いや、このブランギエという指揮者も
              かなりあざとい。

              第1テーマを、ものすご〜くゆっくりしたテンポで
              ひたすら歌わせるのである。

              いや〜、金管、お疲れさまです。
              トロンボーンもホルンも、トランペットも
              あの速度で吹くのは
              普段の3倍くらいの肺活量が必要だったに違いない。

              もう見事に遅いテンポが徹底的に遅い。
              それでもメロディの失速のギリギリで抑えてはいて
              極端に長いボーゲンが、ちゃんとまとまって聴こえるのはすごい。

              最初の金管の続けてミスにはちょっとムッとしたけれど(笑)
              そこらへん、やっぱりウィーン交響楽団だって
              プロの矜持があるから
              その後は、しっかりとどでかい音量で演奏してくれた。
              ・・・しかも、あのとんでもなく鈍いテンポで。

              もちろん、遅いテンポだけでは
              歌はあるけれどダレるから
              アッチェルランドもすごくて
              時々、細かいところが潰れそうな位の
              今度はむちゃくちゃ速いテンポでブンブン押し捲る。

              だから全体が、やっぱり見事にドラマチックになっていて
              まぁ、昨日はティーレマンの
              あまりにドラマチックなブラームスの陰で霞んだものの
              数時間後にこのドボルザークを聴いちゃうと
              尋常でないドラマチックな演奏である事が見えてくる。

              いや、こいつ、まだ30歳で、このあざとさかよ(褒めてます)
              かなり癖があって
              最終楽章の木管のメロディなんか
              普通とは全く違う印象で響かせていたし
              その意味では、この人も一種の天才ではある。

              ここまでドラマチックに
              しかも熱っぽく(小型ティーレマン?)演奏されちゃうと
              ドボルザークがアメリカの土地を新世界として
              希望に満ちた交響曲を書いたとか言うのは
              全然信じられなくなってしまって
              どちらかと言うと
              全世界の破滅の後に、最後の木管が長く音を引いて
              ・・・そして誰もいなくなった

              という妄想を掻き立てる。
              まぁ、良し悪しは別として(笑)

              しかしウィーン交響楽団の音って
              芯があるなぁ。
              コンサート専門軍団だからかもしれないが
              どのホールで演奏しても、音が不要に拡散しないのだ。

              あの楽友協会の恐るべき残響の長さにも
              ウィーン交響楽団の音は、しっかりと鋭く響く。

              それから(すごく失礼なんだけど)
              何だか最近、このオーケストラの弦って
              むちゃくちゃ良くなってない???

              以前は、管楽器は優秀だけど
              弦がちょっと弱いという印象があったのに
              最近、弦の音がすごく良い。

              今回も第2楽章の弦の入ってくる時の美しさ
              手触りの柔らかさにゾクゾクして鳥肌がたった。
              低弦もしっかり響くし
              バイオリンの音があそこまで充実してくると
              実に聴きごたえのあるオーケストラだ。

              プロコフィエフのバイオリン協奏曲2番は
              昨日と同じ印象が強い。
              プロコフィエフの薄めのオーケストレーションに
              伸び伸びと素直に乗ってくるバイオリンの爽やかな音 ♡

              アラベラ・シュタインバッハーのバイオリンの音って
              本当に癖がなくて、素直で伸び伸びしていて気持ちが良い。
              他のバイオリニストと比べると
              ヒラリー・ハーン的系統なんだけど
              ヒラリー・ハーンのあの透徹した美しさというより
              もう少し庶民寄りの感じ(褒めてます)

              アンコールに、ふん、やっぱりバッハかと思ったら
              バッハと思わせて違ってたし
              (後でサイトにアップされたら追記します。
               ディアス・イラエのモチーフがダブル・ボーゲンで
               ガリガリ演奏されちゃう割に有名な曲だと思う)

              昨日より観客のマナーはかなり落ちたけれど
              (ピアニッシモのところで後ろで盛大に鼻をかまれたりするとね・・・)
              プロコフィエフもドボルザークも名曲だし
              (第2楽章の例のメロディが始まると
               あちこちで囁きが聞こえたんだけど
               あれは、知ったかぶり人口が多かったんだろうなぁ(笑))
              充実した2時間だった。

              引退してしまうと(仕事はあるけど(苦笑))
              曜日の感覚が変になって来るのだが
              (だいたい、私の持ってるエージェントさん
               土曜日・日曜日にもオフィス開いてるから
               曜日にかまわずメール入って来るし)
              明日は月曜日、ちょっと仕事があるから
              早起きしなきゃ、というヘンな私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ウィーン交響楽団 + リオネル・ブランギエ1回目

              0
                土曜日のダブルヘッダー。
                時系列で読みたい方は こちら からどうぞ。
                下は夜のコンサートの印象記です。

                Musikverein Großer Saal 2017年6月10日 19時30分〜21時30分

                Wiener Symphoniker
                指揮 Lionel Bringuier
                バイオリン Arabella Steinbacher

                Sergej Prokofjew (18910-1953)
                 Konzert für Violine und Orchester Nr. 2 g-Moll, op. 63
                Antonïn Dvořák (1841-1904)
                 Symphonie Nr. 9 e-Moll, op. 95 “Aus der Neuen Welt”

                同じコンサート・ホールの
                ほぼ同じような席で、夜はウィーン交響楽団のコンサート。

                当初はカヴァコスがソリストの予定だったのだが
                ご家族にご不幸があったとの事でキャンセル。
                プログラム変更でアラベラ・シュタインバッハーが
                プロコフィエフのバイオリン協奏曲2番を演奏する事になった。

                実はアラベラ・シュタインバッハー、好きなのワタシ。
                日本人とのハーフ(あ、今はダブルと言うんだっけ)だけど
                素直に伸びる音が気持ち良くて
                変な癖のない、すごく正直な音を出すバイオリニスト。

                プロコフィエフのバイオリン協奏曲。
                オーケストレーションが透明で暑苦しくなくて
                何とも爽やかで透明度の高い音楽に
                素直に伸び伸びと入ってくるバイオリンのソロ。

                あああ、午後にあの暑苦しい厚みのある
                まるでソースこってり、脂肪分バンザイみたいな
                コテコテのブラームスの交響曲の後に
                キュウリの浅漬けを供されたような
                爽やかな気分。

                やっぱり日本人はお茶漬けと浅漬けだよね(ってワケわからんが)

                今日のコンサートはジュネスの一環でもあったようで
                割に若い人たちが多かったし
                いつもの通り、何せ楽友協会だから
                観光客も結構いたのだが

                それ以上にうるさ方のオジサン、オバサンが何人か居て
                (でもいつもは見ないメンバーなので
                 クラオタとかではなさそうな気が・・・)

                ジッパーの開け閉めを演奏中にしている
                派手な観光客の女性を
                ちょっとでも音を立てようものなら
                後ろを睨んでイヤな顔をするし

                私の後ろの中年男性に至っては
                舞台を見ようと床に立っていた女性に
                床に立たれると、床が軋むからうるさいので
                どこかに座ってくれ、とはっきり言ってた(えらい!)

                安いチケットを買って
                高い席に直前に移ろうとする人が何人も居たし
                観光客は演奏途中で写真やビデオを撮っていたけれど
                まぁ、音がしなかったら、もうどうでも良いです(諦観)

                楽友協会というホールは
                本職の録音技師でも、録音には大苦労するホールなので
                シロウトが録画して、後で聴いたら
                とんでもない音響しか聴こえて来ないだろう事は想像できるし。

                後半はドボルザークの「新世界から」って
                この曲、ついこの間、聴いたばかり。
                (忘れた方は こちら をどうぞ)

                プログラムというのは流行があって
                重なる時は重なるので仕方ないのだが

                うううう
                自分が耳もなければ感受性もなく
                音楽に関してはド・シロートである事は
                よ〜く知っているんだけど

                今回のブランギエの演奏
                この間のネルソンスの演奏と、むちゃくちゃ似てる(ような気がする)

                いや、そりゃ、曲が同じだから
                違っていたら、それはそれで問題なのだが。
                でもフレーズの歌わせ方とか
                曲の持っている色彩感が
                あまりに同じで、ちょっとビックリ。

                同じ世代の指揮者だったっけ?と
                チラッと調べてみたら
                アンドリス・ネルソンスは38歳
                リオネル・ブランギエは30歳
                (えっ、ネルソンスって、もうアラフォー?と
                 ひっくり返りそうになった。
                 ドゥダメルだって、もう36歳。私が歳を取る筈だわ・・・)

                ブランギエと言えば
                チューリヒのトーンハレで首席指揮者やっていて
                (2015年3月7日に聴いてる)
                つい最近、ブランギエは止めて
                パーヴォ・ヤルヴィが次の指揮者になる、というニュースがあったけれど

                何かトーンハレとブランギエって問題あったのかしら(邪推)

                動きは美しいし
                キューや指示もしっかりしていて
                ヘンなタメとかはないけれど
                それなりにロマン派的なドラマはしっかり出していて
                (で、すみません、ネルソンスと似てる・・・)
                あっさり系とロマン系のバランスが、とても良い。

                オーケストラは、まだちょっと傷があるものの
                勢いのある演奏で気持ち良かった。

                で、うるさ方が多かったのか
                それとも、本当に知っている客が多かったのか
                会場が楽友協会とは思えない程の静けさ ♡

                第二楽章も、あれだけ静かに集中していたら
                こちらも充分に堪能できる。
                (終わった後の咳とかお喋りは凄かったが(笑))

                最終楽章が終わった時も
                ブランギエは腕を上げたまま固まっていて
                その間、誰も拍手のフライングはせず

                ただ、2人くらいのヒソヒソ話の声は
                会場一杯に響き渡ったが(笑)

                演奏終わってから、あれだけの長い静寂(お喋り付き)があったのって
                本当に久し振り。

                いや〜、良いコンサートだったわ。

                ・・・って、実は明日も行くんですけど(笑)

                土曜日と日曜日は
                実は全く同じプログラムの繰り返しになるのだが
                その事実に気がついたのは
                つい最近なので
                どうぞお許し下さい(お辞儀)

                印象が同じなら
                感想記はもしかしたら書かないかも・・・という
                怠け者の私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン交響楽団 + ヤクブ・フルシャ

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年6月7日 19時30分〜21時30分

                  Wiener Symphoniker
                  バイオリン Frank Peter Zimmermann
                  指揮 Jakub Hrůša

                  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 61 (1806)
                    (Kadenz : Fritz Kreisler)
                  César Franck (1822-1890)
                   Symphonie d-moll M 48 (1886-88)

                  数ある交響曲の中で
                  一番好きなのは、と言われたら
                  迷わずマーラーの7番と答える私だが
                  では、二番目に好きなのは、と聞かれたら
                  セザール・フランクのこの交響曲か
                  サンサーンスのオルガン付き3番だと思う
                  (独断・偏見・好みの問題)

                  ただ、セザール・フランクの交響曲は
                  ウィーンでは滅多に演奏されないので
                  (まぁ、サンサーンスのオルガン付きも珍しいが)
                  実は昨日と今日と両方行く予定だったのだが
                  まぁ、色々とあって、残念ながら本日だけ(涙)

                  最初はかの有名なベートーベンのバイオリン協奏曲。
                  バイオリンのソロが入るまでの前奏が長いのだが

                  あれ?フランク・ペーター・ツィマーマン
                  第一バイオリンのパートを一緒に演奏してる・・・(O_O)

                  いやいつも舞台の見えない貧民席だから
                  バイオリニストがあの長い前奏の時に
                  どんな態度で舞台で待ってるか、なんて
                  考えた事もなかったのだが

                  あれは第一バイオリンのトゥッティを
                  ソリストが一緒に演奏する曲なんでしょうか???
                  (慌ててインターネットでスコア探して見たが
                   89小節目の Violin principale から入るようなんだが・・・)

                  う〜ん、よくわからないけれど
                  少なくとも手持ち無沙汰のバイオリニストが
                  イライラ(笑)して待っている舞台シーンより楽しいかも(笑)

                  この第一楽章のカデンツァが・・・凄かった。
                  何ですかあれは。
                  ダブル・ボーゲンで、しかもメロディをパラレルに弾いてるし
                  しかも音がキレイで澄んでいて
                  超絶技巧の見本市みたいで、ひっくり返った。

                  が、それに続く第二楽章が・・・
                  あああああ、これは天国?

                  この曲って、こんなに美しかったっけ。
                  名曲だけど、バイオリンの高音が苦手なので
                  あまり真剣に聴いた事がなかったのだが(すみません)
                  まるでこの世のものではないかのような響き
                  祈りのような、敬虔で、神聖な音楽がホールを満たして
                  ついつい仰け反ってしまった。

                  ツィンマーマンは他の楽章でも
                  ソロのバイオリンが、通常は休んでいるところを
                  ずっと第一バイオリンのパートをトゥッティで演奏していた。
                  (あれはオーケストラ的にはやりにくい・・・? よくわからん)

                  昨日はアンコールにバッハを弾いたようなので
                  今日もバッハかと思っていたら
                  何とラフマニノフのプレリュード(フリッツ・クライスラー編曲)
                  民族音楽っぽい激しい曲を
                  情熱的に演奏しきって
                  このバイオリニスト、こんなに巧かったっけ(って失礼な)

                  フランクの交響曲目当てで来て
                  ベートーベンのバイオリン協奏曲に感激するとは思わなかった(汗)

                  コンサートって
                  時々、こういう予想できないビックリがあるから好き。

                  後半のセザール・フランクの交響曲。
                  フルシャは最初の部分のテンポを思い切り遅くして
                  弱音で丁寧に歌わせる。
                  ほとんど止まりそうなテンポなのに
                  緊張感があって

                  そこから爆発する部分で
                  突然、音が観客に向かって
                  すごい勢いで飛んでくる。

                  この対比はスゴイ。
                  最初に多少くすんだような色を出しただけに
                  トゥッティでトランペットが出す明るい音色が
                  突然襲いかかってくるような感じになって
                  全体的なスケールがものすごく大きくなってる。

                  ・・・いやしかし
                  これもワーグナーっぽいな(笑)
                  (この間、神々の黄昏を聴いてから
                   何だか同時代とそれ以降の、ちょっとドラマチックな曲を聴くと
                   何でもワーグナーに聴こえて来てしまう(冷汗))

                  第二楽章の美しいイングリッシュ・ホルンの旋律も
                  あくまでも節度を保って
                  ズブズブの感情にならず
                  透き通った清潔感のある造りで
                  全体の構成の中に見事にスッポリ収まって
                  背景に流れる弦の響きも、柔らかくて美しい。

                  それまでのテーマが複合的に組み合わさる第三楽章
                  これ、本当に好き ♡
                  今まで聴いて来たモチーフが自由自在に飛び交って
                  めくるめくような音響の饗宴。

                  フルシャはとことんオーケストラの響きにも拘って
                  強弱のレンジの大きさとテンポの揺れを
                  見事にコントロールして
                  若々しい、ちょっと気負いのある
                  でもエネルギーに満ちた解釈だった。

                  ウィーン交響楽団が
                  またこういう指揮者の時って
                  本当にオーケストラが応えるんだよね(笑)
                  さすが音楽職人集団というか
                  よくあの音の色の変化を完璧にこなしたものだ。

                  この交響曲、2013年3月12日・13日に
                  同じオーケストラでルイージの指揮で
                  コンツェルトハウスで聴いているのだが
                  あの時は、13日にはこの交響曲の前にぶっ倒れて
                  しかも大雪でオフィスばたばた状態だった記憶が鮮やかなのだが

                  あぁ、あれから4年以上経ったんだわ・・・と思うと
                  時の流れの速さにビックリする。

                  4年以上経っても
                  まだコンサートやらバレエやらに
                  ハマりまくっていて終わりが見えない私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  ウィーンの天気も
                  太陽が出れば暑くなり、曇れば寒くなり
                  時々、すごい強風で大雨が降るという、ワケのわからなさ・・・

                  ウィーン交響楽団 + ルドルフ・ブッフビンダー

                  0
                    Wiener Konzerthaus 2017年6月3日 15時30分〜17時40分

                    Wiener Symphoniker
                    Wiener Singakademie
                    指揮とピアノ Rudolf Buchbinder
                    プレトーク Barbara Rett

                    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                     Konzert für Klavier und Orchesterd-moll K 466 (1785)
                    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-moll op. 37
                     Fantasie c-moll op. 80 für Klavier, Chor und Orchester (1808)

                    もれなく司会が付いて来る
                    ウィーン交響楽団のマチネ。
                    この前に既に2回同じプログラムでのコンサートがあったけれど
                    行ってない(すみません、何せモーツァルトが・・・)

                    燦々と晴れて30℃近くまで気温が上がった土曜日の午後
                    汗だくでコンツェルトハウスの貧民席に行って
                    最初に司会の女性曰く
                    ブーフビンダーはさすがに演奏前なので舞台には出て来ませんが
                    その代わりに、良き友人を呼んでくれました。
                    皆さまが知っていらっしゃる方です。

                    ・・・って、まさかオットー・シェンクが出て来るとは (O_O)
                    しかも、この有名人、かなりの皮肉屋で
                    けっこうスゴイ事を言うので大笑いしてしまったわ。
                    まぁ、あまりコンサート内容には関係なかったけれど。

                    さて、今回のプログラムだが
                    モーツァルトのピアノ協奏曲もベートーベンも
                    両方ともに短調の曲である。
                    もちろん超有名曲だから、みんな知ってる曲ではあるが

                    モーツァルトのピアノ協奏曲20番って
                    こうやって聴いてみると
                    意外に激しい曲想だなぁ、って
                    それ、もしかしたらブッフビンダーの解釈かも。

                    モーツァルトもベートーベンも
                    アクセントが強くて
                    かなり個性的な演奏に聴こえる。

                    音楽の歴史って、こう繋がってるのか、と
                    なんとなくストンと落ちる。

                    ベートーベンのピアノ協奏曲3番の方は
                    以前もブッフビンダーの弾き振りで
                    ウィーン・フィルで聴いた事があるのだが

                    会場も違うので音響が違うのはわかるけれど
                    オーケストラの音色がかなり違って面白かった。

                    もちろん好みの問題だけど
                    コンツェルトハウスのデッドな音響も手伝って
                    ウィーン交響楽団の方が音のキレが鋭い分
                    ベートーベンがかなり近代的な曲に響いて来た。

                    ブッフビンダーもピアノの音色をそれに合うように変えてるし
                    何ともダイナミックな演奏。

                    後半がベートーベンの合唱幻想曲。
                    司会のレットは、珍しい曲なので
                    ほとんどの方は聴いた事がないでしょうが、と言っていた。

                    私は聴いた事があるような気がするのだが
                    まぁ、それこそ幻想かもしれない(笑)

                    ピアノのソロから始まって
                    オーケストラの各楽器がピアノと絡まったり
                    最後はコーラスとのトゥッティで

                    しかもどう聴いても
                    交響曲9番のモチーフに酷似してるし(笑)

                    まとまりのつかない
                    とっちらかった(笑)習作・・・と言ったら失礼だが
                    それなりに手探り状態のベートーベンが見えて
                    面白いと言えば面白いけれど
                    演奏される機会が少ない、というのはわかるような気がする。

                    ブッフビンダーのファンが多かったのか
                    久し振りのコンツェルトハウス
                    椅子の軋みがなくて
                    まぁ、靴が床に擦れて隣の人の足元が煩かったけど
                    きっと、こちらの人は
                    靴の床ずれの音とか、プログラムを捲る音とかは
                    音楽とは別の脳部分で処理しているのであろう。
                    (でければ、グラーフェネックのコオロギの合唱付きクラシックとかに
                     あれだけ人気がある理由が理解できない)

                    来る時には汗ダクの状態だったのに
                    コンサートが終わったら、外は集中豪雨 💦
                    傘は持っていたから良いけれど
                    こちらの雨は・・・傘があっても全くの無駄。

                    コンツェルトハウスから地下鉄の駅までの短い距離で
                    ずぶ濡れ状態・・・
                    (実はコンサート後にちょっと買い物したかったのに無理・・・)

                    ずぶ濡れのまま帰宅した時には
                    すっかり晴れ上がって
                    道路も乾いた状態で
                    自分だけが盛大に濡れていた私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。

                     

                    ウィーン交響楽団 + パーヴォ・ヤルヴィ

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年5月24日 19時30分〜20時55分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Paavo Järvi

                      Gustav Mahler (1860-1911)
                       Symphonie Nr. 7 e-moll (1904-05)

                      昨日も同じプログラムだったのだが行けず
                      残念ながら本日1回のみのコンサート行きとなったが

                      私、マーラーの交響曲7番って
                      ものすごくものすごく、ものすご〜く好きなのである 😍
                      好き過ぎて、どんな演奏でも
                      最初から最後まで蕩けまくって悶絶しているので
                      あまり中立的な感想記にはならないと思う(防御線)

                      だってこの曲って
                      万華鏡みたいに、人生の全てが詰まっているじゃないですか(妄想)

                      斬新に次から次にめくるめく贅沢に現れる旋律や
                      ポリフォニーのオーケストレーションのため息が出るような見事さ。

                      最初から最後まで、一瞬も飽きさせる事なく
                      伝統と現代への道筋がはっきり出てくる
                      贅沢で芳醇な一品で(何かと間違えているかも)

                      オーケストラと指揮者には大変かもしれないけれど
                      聴いている方にとっては
                      その快感に悶えて、悶えまくって、悶絶する作品なのである。

                      ここ数日、楽友協会で
                      あの芳醇な音響に耳慣れしてしまうと
                      コンツェルトハウス貧民席のデッドな音響は
                      ちょっと不思議な気分にはなる。

                      だってオーケストラの解像度が非常に良い
                      ・・・というよりは、各パーツが鮮明に響いてきて
                      かなりドライで
                      金管の音量に比べると、木管の音量のバランスがちょっと気になる。

                      まぁ、それはホールのせいなので
                      プレイヤーが悪いわけではないし
                      ただの好みの問題、というのもある。

                      でも、全体的に、あまりウエット感がない。
                      かなりアッサリ目の仕上げになっていて
                      マーラーっぽい弦のポルタメントも
                      ほとんど聴こえて来ないし

                      マーラーに有り勝ちな
                      オドロオドロした不気味さが
                      あまり立ち上って来ない。

                      舞台が遠いから、そんなもんかなぁ、と思うけれど
                      音量抑え気味の、透明度の高い演奏。

                      まぁ、マーラーの場合は
                      大音響で鳴らせてもピアニッシモに響くというのが
                      割に私の理想なので、その意味では面白かったかも。

                      ただ、途中のカウベル・・・う〜ん (ーー;)
                      パーヴォさんって都会の人?
                      ほとんど響いて来ない上に
                      カウベルというよりは、バケツ叩いているような音。

                      音量抑え気味で演奏していたと思ったら
                      最終楽章の本当に最後の部分で
                      鐘が入るところで大爆発した。

                      ううううう、鐘ばかり聴こえてくる。
                      ・・・というより、鐘、うるさい。
                      そこまで力一杯叩かなくても・・・

                      この最後の爆発的音量を目指して
                      他の部分を抑えていたのかもしれないが
                      何か突然、最後でどっか〜んとやられると
                      ちょっと仰け反り返ってしまう。

                      最後が派手に終われば
                      会場はブラボーの嵐なので
                      それはそれで効果的なのかも。

                      何とも都会的なスタイリッシュな印象がある。
                      大げさにならず
                      ヘンに不要な感情を上乗せせず
                      素直に音楽に語らせる、という感じか。

                      昨日はドロドロした演奏を
                      楽友協会という、残響たっぷりのホールで聴いたばかりなので
                      ドロドロ感が、ますます薄れて聴こえてきた、というのはあるかも。

                      パーヴォ・ヤルヴィの指揮って
                      ドイツ・カンマー・オーケストラもそうだったけれど
                      音の解像度抜群で、透明感があって
                      割に冷静で(笑)熱苦しくならない。

                      どちらが良いとかの問題ではなくて
                      それぞれに面白い (^^)

                      しかしマーラーの交響曲7番って
                      いつ何処で聴いても、本当に面白いわ。

                      もっと頻繁に演奏されないかなぁ、と思いつつ
                      やっぱりあの大規模オーケストラで
                      しかも普段使わない楽器のプレイヤーも入れなければならないので
                      オーケストラにとっては、コストの問題もあるんだろうな、と
                      ついつい経済観念で見てしまうアホな私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      一つ前の記事で書いたけれど
                      この後、オフィスに戻って
                      社員全員に退職のお知らせメールを出したら
                      夜中の11時過ぎなのに
                      とある男性マネージャーから返信が戻って来て

                      最後に書いた私のメールが
                      「早くベッドに行ってね。仕事より(たぶん)人生にはもっとステキな事がある(はずよ)」
                      ・・・というのが
                      私の会社のメイラーからの本当に最後のメールになったのには
                      自分でも笑えたわ。

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