ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月20日 19時30分〜21時20分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Gustavo Dudamel

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Akademische Festouverture op. 80 (1881)
     Variationen über ein Thema von Joseph Haydn op. 56a (1873)
     Symphonie Nr. 1 c-moll op. 68 (1876)

    ウィーン・フィルがアメリカ大陸公演に演奏するプログラムの第二弾。
    ブラームスの名曲アワー。

    コンツェルトハウスなので
    ギャラリー貧民席でも舞台(の一部)は見える。

    あれ?
    あの女性のフルーティスト
    以前、ウィーン交響楽団に居た人ではないか。
    ウィーン・フィルがお買い上げになったのか、ちっ。

    大学祝典序曲にハイドンのバリエーション、交響曲1番って
    本当に正に名曲アワーで
    これ、やっぱりプロモータの意向があるんだろうなぁ。

    大学祝典序曲・・・
    派手・・・
    あくまでも「サウンド」で
    コンツェルトハウスの大ホールだから
    音量はどんなに上げてもホールは大丈夫だし
    でもまぁ、派手にアピールしよう、という曲ではあるなぁ。

    ハイドンのテーマによる変奏曲は
    ・・・う〜ん、何故かわからないけれど
    稚拙、と言ったら非常に失礼なのだが
    ビーダーマイヤー時代的に、こじんまりと、まとまってしまい
    これは、何だか異様に地味に聴こえる。

    プログラムのせいだろうと思うけれど
    美しく演奏はされているんだけど、何とも退屈(ごめんなさい)

    こういうブラームスで後半も演奏か、と思ったら
    交響曲1番も・・・ああああああ。

    ゆっくり目のテンポで音を鳴らせて
    なり損ないの(すみません)ベームあたりを狙ったのか
    堂々とした巨匠の真似っぽく響いて来るんだけど
    あまり表情がないし
    テンポゆっくりな分、時々間延びして聴こえる。

    ソロの木管のプレイヤーって
    普段、演奏する時に、あんなに身体を動かして
    派手にアピールしてたっけ?

    第2楽章のバイオリンのソロ
    ホーネックさんの、この上なく美しい音色を
    ホルンが邪魔して、聴こえて来ない(涙)

    コンツェルトハウスの後ろのホルンが
    むちゃくちゃ響くのはよく知ってるけど
    あれはないよ、あれは(涙)

    遅めのテンポで
    やっぱり最後はテンポ・アップして
    予定調和的にガ〜ンと盛り上げる。

    そりゃ、ウィーン・フィルさまさまなので
    コンツェルトハウスのデッドな音響のホールでも
    音はこの上なく美しく聴こえる瞬間が何回もあったけど

    別にこのブラームス
    ウィーン・フィルで演奏しなくても・・・

    ドゥダメル、天才だとは思うんだけど
    独断偏見で言えば、多少アメリカナイズされた感じで
    サウンドばんざい、みたいに演奏されてもねぇ・・・

    ウィーン・フィルのあのノーブルな音響が
    なんだかやたらと派手に
    無駄遣いされているような気がする。

    まぁ、アメリカ大陸で演奏したらブラボーなんだろうなぁ。
    だって、この、かなり地味なプログラムのコンサートも
    コンツェルトハウスのチケット、売り切れだったもん。
    (私は、もともと持っていたチクルスの一環だが)

    ウィーン・フィルというブランドの持っている集客力か。
    あ、でも、コンツェルトハウスって
    ジモッティの、結構なクラヲタが多いので(笑)
    割にあっさり、みんな演奏後に
    ふ〜ん、という感じで会場を後にしていたが。
    (楽友協会の聴衆とは、ある意味、全然違う層だと思う)

    まぁ、好みと言うのは色々なので
    ブラームスが退屈だったという人も
    素晴らしいコンサートだったと言う人もいるんだろう。
    それが主観的なコンサートの楽しみでもある。

    ウィーンは朝から雪(積もってる)
    明日は早朝から道路が氷結するだろうなぁ、と
    ちょっと心配な私に
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    ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル 2回目

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      Musikverein Großer Saal 2018年2月18日 11時〜13時

      Wiener Philharmoniker
      指揮 Gustavo Dudamel

      Charles Ives (1874-1954)
       Symphonie Nr. 2
      Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
       Symphonie Nr. 4, f-Moll, op. 36

      ウィーン・フィルの日曜日定期。
      何故か伝統的には、こちらの方が「正式な定期」で
      土曜日の午後はゲネプロ的な意味合いがあるようだ。

      で、いつも鉢合わせするクラオタ男性2名は来ていない
      ・・・と思ったら、後半のチャイコフスキーで来た(爆笑)

      やっぱりチャールス・アイヴスはお嫌いで?

      2回目を聴いてみると
      これ、アメリカ文化のソングを知っていれば
      確かにめちゃウケしそうな曲ではある。

      でも・・・ううう、すみません、退屈です。
      確かに音の響きはこの上なく美しいし
      時々出す大音響も、聴衆のウケにはぴったりハマってるんだけど。

      ああ、でもそれ言ったら
      後半のチャイコフスキーの交響曲4番。

      土曜日にあった不安定なところがすっかり払拭されて
      上品でノーブルなウィーン・フィルとは思えない大音響も出して
      でも、程よいノーブルさは残して
      演奏としては、たぶん完璧。

      超一流のプロのオーケストラって
      やっぱり凄いと思う。

      これこそ予定調和の最たるもので
      聴衆をノセてノセてノセて
      最終楽章の最後のところでは
      思い切りテンポ・アップして
      更に最後の数小節で、微妙にまたテンポを速めるという

      こういうあざといやり方って
      割に最近、流行なんじゃないかと思う。
      世の趨勢ではあるから、それはそれで良いと思う。

      脳生理学の見地から言えば(おお、偉そう)
      聴き慣れたものに関しては、心地よさを通り越すと
      脳としては、もっと別のモノが聴きたい!と反乱を起こすらしい。

      よって若い頃に比較的単純なポップを聴いていた層が
      中年になるに連れ、新しい響きを持つクラシックに戻ってくるそうだが

      幸か不幸かアメリカナイズされた戦後社会で
      幼年期を過ごしたワタシは
      何故かクラシック畑で来ちゃったからなぁ。
      (だから現代音楽が好き・・・って事はないか、う〜ん)

      やっぱり体調とか脳の具合とかによるのかも、と思いつつ
      「脳の具合はいつも良くないじゃないか」と
      あちこちからツッコミが入りそうでコワイ私に
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      この豪華絢爛なサウンドって
      何となくアメリカのオーケストラのサウンドに似てるのか
      あるいは極端に言ってしまったら、ハリウッド・サウンドかもしれない。
      (独断・偏見の極論です、お忘れ下さい(汗))

      ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル 1回目

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        Musikverein Großer Saal 2018年2月17日 15時30分〜17時30分

        Wiener Philharmoniker
        指揮 Gustavo Dudamel

        Charles Ives (1874-1954)
         Symphonie Nr. 2
        Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
         Symphonie Nr. 4, f-Moll, op. 36

        新年初めてのウィーン・フィル定期。2ヶ月振り。
        楽友協会のホールには、煌々と照明が入っていて
        ああ、フィデリオでのライブ配信か、DVD でも作るんだなぁ、きっと。

        でもプログラムが・・・

        チャールス・アイヴスと言えば
        答えのない質問は、かなり頻繁に演奏されるけれど
        交響曲2番なんて初聴きだ(で、予習する気も時間もなかった(汗))

        弦のアンサンブルの和音が美しい。
        いや〜、やっぱりウィーン・フィルの弦の優雅な響きは
        何物にも代えがたい愉悦ではあるんだけど

        でも、この一本調子で、こんなにダラダラと長く続くと
        人間って贅沢なもので、途中で飽きてくる(すみません)

        いわゆるアメリカンなフォーク・ソングを多用していて
        アメリカ人なら、おおおお、と懐かしくなる曲のパレードなのかもしれないが
        ヨーロッパ人に日本の小学校唱歌を聴かせても
        へ?という感じだろう・・・というのと同じで

        すみません、この曲、むちゃ退屈です。

        時々、爆発的な音響は入るけれど
        音量がアップするくらいで(音は完璧団子状になっている)
        目立つポリフォニーとかがあるワケではないし

        いわゆるアメリカ音楽の基礎は
        ジョン・フィリップ・スーザが作りました・・・という
        ポップ音楽入門講義の内容が、なんだか身に染みてわかる。

        最終楽章の最後の和音が
        ドミナントでもトニカでもサブドミナントでもなかったけれど
        まぁ、ああいうのはアイヴスらしい・・・というより
        最後にこんな無茶やるなら
        その前からやったら退屈しなかったのに・・・

        それに、この曲、意外に長い。
        15時30分からのコンサートで、曲が終わったのが16時10分過ぎてた。

        う〜、この同じ曲を
        明日の日曜日での定期で、また聴くのか(げっそり)

        有難い事に
        2月20日のコンツェルトハウスでの
        ウィーン・フィルとドゥダメルはブラームス・プログラムになってる(ほっ)

        あっ、ウィーン・フィルとドゥダメル
        このプログラム(とブラームスと何故かマーラー&ベルリオーズ)で
        ニューヨークとネイプルズ、メキシコ、コロンビア、チリへ演奏旅行だわ。

        アメリカ合衆国の聴衆向けか、ふん。
        (バカにしているワケではございません。誤解なきよう)

        だから名曲アワーになっているのか。
        (バカにしているワケではございません。
         たぶん、プロモータの意向が入っているだろう)

        後半はチャイコフスキーの交響曲4番。
        輝かしいホルンのファンファーレでドラマチックに始まる名曲。

        で、最初から最後までドラマチックさが止まらない(笑)
        そこまで大袈裟にやるか、という
        大音響はあくまでも大音響(ホールがうるさい!!!)

        早いところは超高速
        (ピッコロが必死にコンサート前に練習していたのに納得)

        フィナーレに向けて、盛り上げて盛り上げて盛り上げて
        どんどんテンポをアップして
        じゃじゃじゃじゃあああああああああん!!!

        間髪を入れずに飛ぶブラボーの声。

        あ〜、こういうの、どこかの音楽映画でありそう(シラケドリ)

        まぁ、こういう名曲、今さら新しい解釈もないだろうから
        ああいう盛り上げ方がベストなのだろうけれど

        なんだか最近、若い指揮者のリキの入った
        ドラマチックな大音響演奏ばっかり聴いている感じなので
        ドゥダメル、お前もか・・・って言う感じ。

        第1楽章はテンポの揺れが非常に激しく
        聴きながら、え〜、あれ、この拍子って何なんだ?と
        何回も考えて楽譜見たくなったし

        第2楽章冒頭では、とんでもない演奏事故もあった。
        (まぁ、巧く誤魔化してはいたけれど、一瞬、何事?と思った)

        名曲だから、美しい音で
        ホール一杯に響く大音響と
        (ドゥダメル鳴らせ過ぎだが、アメリカ公演を念頭に置いているのだろう)
        どんどん早くなるテンポでフィナーレまで疾走、という
        演奏後に、あ〜、すっきり、さっぱり、という印象で
        別に良いんだろう、きっと。

        ・・・というか、本当はそれが音楽の楽しみなので
        私みたいに、ごちゃごちゃ言う方がヘンなのかもしれない、と
        ちょっと反省しつつコンサートを出て
        夕方はオペラ座に足を運んだ私に
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        ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル

        0
          Musikverein Großer Saal 2018年1月11日 19時30分〜21時20分

          Wiener Philharmoniker
          指揮 Gustavo Dudamel

          Gustav Mahler (1860-1911)
           Adagio aus der Symphonie Nr. 10
          Hector Berlioz (1803-1869)
           Symphonie fantastique, op. 14

          ウィーン・フィルはご存知の通り
          ウィーン国立オペラ座専属オーケストラの精鋭メンバーだが
          最近、国立オペラ座ではバレエしか観ていないので
          ウィーン・フィルの本気の演奏って、何だか久し振り。
          (ええ、すごく失礼な言い方してますが
           ド・シロートの個人的独断偏見勝手なメモなので)

          ドゥダメルとのコンサートは
          ウィーンでは今日の一回のみ。
          明日はモンテカルロ、その後、マドリッド、バルセロナ
          何故か最後に全然違うプログラムでミュンヒェンでブラームス。

          へえええ、ミュンヒェンでブラームスか、と調べてみたら
          まだチケット、数枚残っているではないか。

          ただ、むちゃくちゃ高いぞ !(◎_◎;)
          手数料入れると超貧民席でも100ユーロほどする。
          さすがに強気だ、何せウィーン・フィルさまさまである(爆笑)

          さて今年初となる楽友協会。
          コンサートのチケットは売り切れで立ち見席も満杯。

          グスタフ・マーラーの交響曲10番のアダージオ。
          さすがにウィーン・フィルの弦の美しさが際立つ。
          ドゥダメルは暗譜で、丁寧に丁寧に音を紡ぎ出す。

          デビューの時は、切れるようなカリスマという印象だった。
          昨年のニューイヤー・コンサートなんかを聴くと(もちろん録音で)
          大人しくなった、と言うより熟練したのか
          尖ったところがなくなって、何でもソツなく巧くこなす
          優等生指揮者になったような気がしていた。

          マーラーのアダージョも
          ソツなく・・・と言ったら失礼だけど
          感情に溺れる事なく、かなり距離を保って
          細かい音楽の部分をしっかりと歌わせている。

          透明感のある解像度の高い音楽に
          ウィーン・フィルらしい、限りなくノーブルな
          爆発しない、柔らかい複雑な和声が響いてきて
          パステル色が会場に広がっていく。

          この曲って、もっと切ないような曲だったんじゃないかと思うのだが
          切なさとか叫びとか苦悩よりもっと前に
          ともかく限りなく美しい。

          管楽器も、あれだけ演奏するところがありながら
          絶対に声高に叫ばないし吼えない。

          とことん柔らかい色調で
          彼岸に近い諦観の中で
          まるで思い出が行ったり来たりするかのように
          重力のない雲の中で、漂っているような気分。

          ズブズブの感傷とは全く違った局面で
          音楽としての最も美しい部分を引き出している。

          あ〜、マーラーがあと数年生きて作曲活動をしていたら
          シェーンベルクとはまた違った方法で
          無調に近い音楽を作曲したかもしれないなぁ。

          トナールという伝統の崖っぷちに
          ギリギリで手を引っ掛けながら
          重力のない空間で、無調という方向に向けて
          宙に浮かんでいるようなアダージョ。

          あ〜、やっぱりこのオーケストラが本気を出して
          音響を知り尽くした楽友協会のホールで演奏すると
          こんなすごい演奏が出来ちゃうのだ。

          後半はベルリオーズの幻想交響曲。
          スタンダード・ナンバーで何回ナマで聴いたかという曲なので
          そうそう誰が振っても変わらんわい、と思って聴いたのだが

          ここでもドゥダメルは徹底的に丁寧に音楽を歌わせる。
          ここらへん、若い指揮者としては珍しいけれど
          音楽とちゃんとした理性的な距離を保ちながら
          オーケストラのバランスをしっかり考えて
          解像度抜群なのにバラバラにならない絶妙なアプローチ。

          第3楽章のコーラングレは良かったのに
          バンダのオーボエの音量が
          ちょっとあまりに小さ過ぎて、ほとんど聴こえず
          これは残念。

          空間的な演出をしたかったのだろうな。
          第1楽章での空間の広がりがかなりあったので
          その方向で持って行こうという意図だったのだろうが
          リハーサルで観客がいなければともかく
          観客の入ったホールでは、ちょっとバランスが悪かったと思う。

          断頭台への行進も
          これ、強いオーケストラがガリガリ演奏すると
          ただうるさいだけになりがちなのだが
          その辺りのウィーン・フィルの力加減って、まぁ、見事。

          金管楽器の音が柔らかいの。
          でも柔らか過ぎず、神経に触らないところで
          ため息の出るような美しいハーモニーが聴こえて来て
          客席で、むちゃくちゃ悶えまくる。

          最終楽章の表現に脱帽。
          この楽章、ドゥダメルが演奏したくてしたくてというのが
          楽章の始まる前から見えて
          いったん演奏が始まったとたん
          楽しさ爆発の大パーティ(笑)

          グロテスクとかドロドロとか、そんな暗い部分がなくて

          ともかく音楽的に楽しい〜〜〜〜っ!!!
          と、指揮者もオーケストラも大喜びで演奏しているような感じ。

          バイオリンが対抗位置で
          私の貧民席だとその効果はあまりないけれど
          あれは高級席だったら、きっとすご〜〜く面白かったと思う。

          音色の細かい部分まで一つ一つ拘って
          まるで手作りのモザイクみたいに注意深く積み上げられていて
          それがまた、楽しい、楽しい、楽しいよ〜という
          ポジティブなオーラに包まれているので

          いや、これ、むちゃ楽しい 🤗

          幻想交響曲って、こんなに楽しい曲だったっけ?
          指揮者のドゥダメルが、目一杯音楽を楽しんでいるのもわかる。

          演奏後に、観客に向かってお辞儀をするのも忘れて
          感極まってコンマスやコンミス、他の弦の人たちその他のところに
          飛んでいって、満面の笑顔で何かを言いつつ握手していたドゥダメル。
          (あのニコニコ顔でプレイヤーに文句言っていたなら、ちょっとコワイが(笑))

          ああ、もう、完璧に「楽しい」の一言だった。
          ウィーン・フィルで、あれだけ管楽器が完璧に演奏されると
          こと、楽友協会のホールで
          あんなに美しい音色を出すオーケストラは
          世界に2つとはないだろう。

          これでウィーン・フィルは演奏旅行に行き
          帰って来たらウィーン・フィルの舞踏会があるので
          当分、このオーケストラのナマ演奏は聴けないのが
          ちょっと淋しい私に
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          ウィーン・フィル + リッカルド・ムーティ 2回目・3回目

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            Musikverein Großer Saal 2017年12月9日 15時30分〜17時30分
            Musikverein Großer Saal 2017年12月10日 11時〜13時

            Wiener Philharmoniker
            指揮 Riccardo Muti

            Joseph Haydn (1732-1809)
             Symphonie g-Moll, Hob. I:39
            Anton Bruckner (1824-1896)
             Symphonie Nr. 9 d-Moll

            金曜日午前中の楽友協会主催のコンサートの後
            ウィーン・フィルの定期公演で同じプログラムを
            土曜日の午後と日曜日のお昼に鑑賞。

            ウィーン・フィルの定期会員のマナーの悪さ、最悪(怒)
            いや、そりゃ、そういうマナーの悪い貧民席に居る方が悪いし
            貧民席でもちゃんとそれなりのお洒落をして
            上品に静かに聴いていらっしゃる紳士淑女も多いのだが

            土曜日に2人、日曜日に2人
            とんでもない観客が居るの。

            あまり詳しい事は書けないが
            たまに正式にクレームの手紙を投函する事まで
            ついつい考えてしまうレベルのマナーの悪さ。

            まぁ、ウィーン・フィルの定期会員の方々の多くは
            別にクラシック音楽が好きで来ているわけではなく
            ステータス・シンボルとしていらっしゃる方々も多いので
            (以下省略)

            そういう客のイヤな行動で
            鑑賞の楽しみを邪魔されるのも腹が立つが
            そういう事に憤っているよりは
            そういうのは、グラーフェネックで聞く
            コオロギの鳴き声と割り切るしかない。

            日曜日なんか、ブルックナーの間、ず〜っと
            横で鼻を啜られたんだけど(涙)
            (しかもずっとスマホ見てるし。
             このばばっちい格好をした匂う男性、何なんだ)

            ハイドンは土曜日も日曜日も
            悶絶する程に美しかった。

            ムーティの美的感覚って
            絢爛豪華、洗練の極みの
            イタリア貴族のトップを地で表現しているような感じ。

            金曜日も思ったのだが
            たかがハイドンの比較的初期の作品が
            あそこまで「美しく」響くというのはスゴイ。

            作曲者のハイドンがこの演奏を聴いたら
            その場で悶絶して失神するんじゃないだろうか。

            金曜日にスコアに気を取られて
            印象として全然残らなかったブルックナー。

            如何にもウィーン・フィルのブルックナーという感じの音に
            ムーティの洗練が加わったら

            これはもう、無敵・・・

            ウィーン・フィルというのは面白いオーケストラで
            あれだけオーケストレーションの厚い
            しかも金管の咆哮にユニソノのブルックナー・サウンドを
            残響バリバリの楽友協会ホールで目一杯の音量で演奏しても
            絶対に「うるさい」という印象を与えない。

            確かにブルックナーらしい「重さ」はある。
            とんでもない和声を使っていて
            え?それ、もしかしてクラスター?みたいな部分もあって
            それもよく聴こえて来る。

            が、それ以上に全体的になんと言う美しさ。
            重いという意味では
            巨象か戦車のイメージなのだが

            あの、ほら、よく数世代前の少女コミックで
            戦車が花を背負って登場みたいな

            あ、違う?

            エ◯イカより愛を込めて、と言う名作の
            エーベル◯ッハ少佐が
            戦車に乗って、その後ろがエロ◯カの華やかな背景
            あ、でもそこにジェー◯ス君が登場したら困る

            ・・・オタクだけにわかる言動でごめんなさい。

            巨大な象のイメージで行くなら
            象をバロックからロココ時代の
            パステル色のレースフリフリの衣装を着せた感じ。

            ちゃんと地響きをたてて
            ドシン・ドシンと行くのだけれど
            でもその歩み方が、とことんノーブル。

            ウィーン・フィルってブルックナー好きだよね(笑)
            ムーティのブルックナー、しかも9番って
            非常に珍しい曲の選択ではあるし
            ムーティの美的感覚が最高に活かせる作品ではなかったと思うが
            それでも、あの無骨なブルックナーを
            あれだけ洗練された響きで聴かせるという見事さ。

            でもムーティの時に一番感激したのは
            実は自分の手持ちの学生オーケストラで
            アンコールでイタリア・オペラの序曲か何かを演奏した時で
            いや、もう、ムーティのイタリア・オペラって
            ともかく驚くくらいスゴイ・・・という印象が強かった。

            帝王ムーティは
            今年のプレ・ニューイヤー、シルベスター
            そして、2018年のニューイヤー・コンサートを振るけれど

            シュトラウス・ファミリーには
            あまり興味がないので(ごめんなさい)
            ニューイヤー・コンサートはインターネットのライブ中継で
            バレエだけ楽しみに見る予定の私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            ウィーン・フィル + リッカルド・ムーティ 1回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2017年12月8日 11時〜13時

              Wiener Philharmoniker
              指揮 Riccardo Muti

              Joseph Haydn (1732-1809)
               Symphonie g-Moll, Hob. I:39
              Anton Bruckner (1824-1896)
               Symphonie Nr. 9 d-Moll

              読者諸氏は
              何故、普通の金曜日の午前11時からコンサートが?
              と思われていらっしゃるかもしれないが
              12月8日はオーストリアの祝日である。
              聖母無垢受胎の日・・・というとわかりにくいが
              ドイツ語では Mariae Empfängnis マリア受胎日と言う。

              ただこれ、結構誤解している人が居て
              マリアがイエスを身ごもった日とか書いてある嘘っぱちウエブも多いので注意。
              12月8日にイエスを身ごもって12月24日の夜に生まれるわけないじゃないの。

              そうではなくて、無原罪の聖母マリアを
              母親のアンナが身ごもった日である。
              マリア信仰の強いカトリックならではの祝日である。

              ここ数年、クリスマス商戦の真っ只中
              唯一、買い物が出来る(もちろん一部商店は閉まる)祝日でもある。

              まぁ、ウンチクはそこまでにして・・・

              ウィーン・フィル+ムーティの今回のコンサート
              持っているチクルスにも入っていなかったし
              土曜日・日曜日の定期公演も同じプログラムなのに
              今週のナイトライフの地味さも手伝って
              ついつい買ってしまったチケットだが
              ともかく席が悪い(音響的には良いが(笑))

              ただ、割にちゃんとした聴衆が多かったようで
              (帝王ムーティさまのファンかな?)
              聴衆のマナーは非常に良く、雑音も無駄な咳もなく
              とても集中して鑑賞できたのはありがたい。

              最初のハイドン。
              シュトルム・ウント・ドラング時代の
              4楽章構成がそろそろ定着する頃の作品で
              珍しくも短調の交響曲。

              ああああああっ
              何と言う美しさ!!! ⭐⭐⭐

              ただのハイドンの交響曲だよね?
              最初の出だしの弦楽のアンサンブルから
              絹を芸術的に紡いだがごとくの
              極上の美しさ。

              ムーティの音楽的センスと
              ノーブルなウィーン・フィルの音が合うのだろうけれど
              最初から最後まで
              あまりの美しさに気絶しそうな程。

              いやいや、貴族って言ったって
              当時は外に出れば汚物の山
              家の中にはトイレはなくて
              みんなカツラ被っていて、体臭も凄かったはずだ
              ・・・とか
              当時の貴族的生活の欠点を頭の中であげつらってみるものの

              ムーティとウィーン・フィルが描き出す
              この上なくノーブルな響きは
              まるで絢爛豪華な映画のようで

              バロック時代の、あまり洗練されてはいなかったであろう
              貴族の日常生活なんかぶっ飛ばせ、という
              言ってみればヴィスコンティ映画が映し出すところの
              最高に洗練されたノーブルさに満ちている。

              何故ゆえ、ただの(失礼!)ハイドンが
              ここまで美しくなるのか・・・理解できない。

              シュトルム・ウント・ドラング時代の音楽なので
              ゲネラル・パウゼが最初からかまされるわ
              目まぐるしい転調はあるわ
              それじゃ踊れないだろ、というメヌエットはあるわ(爆笑)
              しかも当時としては珍しい短調の曲なんだけど
              さすがハイドン、短調が湿っぽくなっていないのは素晴らしい。

              いやもう、こんな美しい音楽を聴いてしまったら
              それだけで天国だ。

              明日の土曜日は、マナーの悪さ最大の2人組が居るので
              ここまで集中はできないだろうと思うので
              ああ、今日、チケットわざわざ買って聴きに来て良かった ♡

              さて、後半はブルックナーの交響曲9番。
              私がブルックナーの交響曲の中で唯一ポケット・スコアを持っている曲。
              (他のブルックナーは版があり過ぎてワケわからんので)

              どうせ何も見えず身動きも出来ない席なので
              それでは久し振りにスコアに頭を突っ込もうか、と持参。

              見栄っ張りするにはスコアは強力な武器だし
              (見栄はるのに持って行ってるのかっ!)
              必死になってスコアを追っていれば寝落ちの危険性もゼロなのだが

              いかんせん、ド・シロートなので
              スコア追ってるだけで
              それ以外の感覚を使い果たしてしまう。

              しかもブルックナーって
              メロディ・ラインが管楽器の時が多いじゃないですか
              それはまだしも
              その管楽器が移調楽器じゃないですか(涙)

              聴こえて来る音と
              楽譜上のホルンの音が違っているのが気持ち悪い・・・
              (註 誤解のないよう行っておきますが
                 私は日本人のエリートに有り勝ちな
                 絶対音感の持ち主ではございません!)

              そうなったら、視覚的にリズムで追うしかない訳で
              (音符見てると弦とかフルートとかとズレまくるので)
              もう、それだけで、ちょっとグタグタ状態になってしまい

              シロウトがカッコつけてスコアなんか追うんじゃなかった
              ・・・と、終わってから非常に反省しております(涙)

              確かに、オーボエとかフルートとか
              ホルンとか、トランペットとか
              楽譜上に(リズムっぽい相似形で何とかわかる)記載があると
              おおおおおお
              何と素晴らしい音色・・・
              と、時々うっとりしたりするし

              弦も、あ、ここビオラだったのか、とか
              第一バイオリンと第二とで相互に演奏して
              1つのメロディにしてしまうところで
              あっ、そういう事をやってる訳ね、と納得したりとか
              スコア見ている事で
              意外な発見というのは、結構あったのだけれど

              演奏自体がどんな印象だったかは
              いくつかの管楽器がむちゃ巧かった事以外には
              全く記憶にございません。

              第一楽章の途中で
              うわあああ、これはイタリア・オペラか、とチラッと思ったし
              最終楽章(アダージョ)で
              和声法から言ったらあり得ないような複雑な音響の重なりを
              ムーティが見事に処理して
              前半のハイドンのような澄み切った美しさを出していたのは記憶にあるが。

              明日、明後日と2回、同じプログラムを聴くチャンスがあるので
              あとの2回のコンサートは
              アホな見栄はりはせずに
              しっかり音楽を聴いて来ようと
              堅く決心している私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ウィーン・フィル + ダニエル・バレンボイム 4回目

              0
                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年11月29日 19時30分〜21時50分

                Wiener Philharmoniker
                指揮 Daniel Barenboim
                ピアノ Martha Argerich

                Franz Liszt (1811-1886)
                 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur

                Gustav Mahler (1860-1911)
                 Symphonie Nr. 7 e-Moll

                現実逃避しまくっていたせいで
                やっぱり本日の試験、全然歯が立たず
                あ〜、こりゃ1月末に再試験だわ・・・(ーー;)

                これを人は自業自得と言うだろうが
                考えようによっては
                じっくりと練習問題に取り組んで
                テクニックを身につけてから次の段階に進める、という利点はある。

                良いんです、何でもポジティブに考えるから。
                ここで失敗した分、時間をかけて訓練できれば
                後のプロセスがもっと楽になるかも、と考えれば良いのだ、うん。
                (無駄に自分を慰め中・・・・)

                まぁ、それはともかくとして
                ウィーン・フィルとバレンボイムの4回目。
                これが今回のチクルスで最後のコンサートになるが
                会場変わって、楽友協会ではなくコンツェルトハウスの大ホール。

                リストのピアノ協奏曲は
                まぁ、アルゲリッチのお姿を拝見して
                コンツェルトハウスのデッドな音響なのに

                ピアノの打鍵がやっぱり強い・・・

                楽友協会の舞台上ではなく
                コンツェルトハウスの貧民席は
                舞台から遥かに離れているのだが
                そこに秒速340メートルで伝わってくる音波の
                ピアノの響きがクリアで力強くて
                貧民席で仰け反ってしまう。

                で、アンコールが

                また連弾かよ!!!!

                ビゼーの「子供の遊び」から
                今回は「人形」という曲で、これは初聴きだが

                聴衆は別にバレンボイムのピアノを聴きたくて
                このコンサートに来ているわけじゃないんだけど(怒)

                ブロンフマンとのチクルスの時も
                アンコールで連弾やって
                しかもあの時はブロンフマンに譜めくりまでさせていたのだが
                さすがに1歳年上のアルゲリッチと一緒の時は
                自分が譜めくりしていた(でもソプラノ弾いたのはバレンボイムである)

                後半のマーラー、交響曲7番。

                う〜〜〜〜〜〜〜〜っ

                すみません、ちょっと爆発してよろしいですか?
                ウィーン・フィルとバレンボイムのファンの方は
                どうぞここにてお引き取り下さいませ。

                だいたい普通、同じ曲目を何回も演奏している場合
                演奏ごとに良くなっていく筈だと思うのだが

                ・・・何でそんなにズレまくり((^◇^;)

                崩壊しそうな部分は
                まだ崩壊しそうでドキドキするし

                バレンボイム、またスコアに頭突っ込んで
                時々、指揮するの諦めてるし
                というか、リズムの指示が全然出来てない上に
                アヴァンギャルドでないメロディックな部分については
                リズムもキューも適当なのに
                突然、熱くなって
                どうしても読めない指揮棒をブンブン振り回している。

                楽友協会のような大袈裟な残響がないだけに
                演奏のアラが目立って目立って目も当てられない。

                ド・シロートが何言うか、というツッコミは敢えて身に受けよう。
                でも、ド・シロートの印象であっても

                あれは指揮者が悪い(断言)

                もちろん各自の解釈の違いはあるし
                私の持っているこの曲のイメージもあるから
                バレンボイムの7番はこうなんだ、と納得するのが利口だろうが

                あの曲って、あんなに大仰で大袈裟で
                一般受け狙って派手にガンガン鳴らせば良いってものじゃないと思う。

                最初の楽章のテンポがかなり遅く
                まぁ、それは解釈の違いだし
                確かに埋葬行進曲なのだが
                あまりに遅い、遅すぎる。
                埋葬行進が全然進んでいかない。

                既に第1楽章においても
                突然のリズムの変化が多いのだが
                もとの重すぎるテンポから
                早いテンポに乗り切れず
                不自然というよりは、不気味・・・とも言えず
                狙った効果かもしれないけれど
                何だかものすごくパロディに聴こえてくる。

                激しく変化するテンポとリズムを把握しきっていないようで
                全体のバランスが悪く
                どこで崩壊するか、ハラハラ・ドキドキしっぱなしなのに
                更に途中でズレてくるんだもん。

                あ〜、いくらマイナーな曲でも
                最近の聴衆は CD とかレコードとか(いつの話?)を
                数日かかって入手しなくても
                聴こうと思えば、こういう曲なら山ほどインターネットにあるし

                高い水準の演奏を料金出して聴こうと思ったら
                密林というサイトでは CD 買うと
                すぐその場で、サイトのプログラムで CD 到着前に
                ストリーミングで聴けるんですよ。
                聴衆を侮ってはいけない。

                有名オーケストラに有名指揮者だから
                激しくブラボー・コールをする人も居たけれど
                超貧民席のクラオタ(の一部)は
                ズレてたね、と話しながら階段を降りて来ていた。

                表現を誇張するのは良いのだが
                誇張する確かな理由も裏付けもなくて
                ただもう、本能的に
                ここを強調したらウケるだろう(と思っているかはわからないが)
                というような、ちょっとステキなメロディとか和声が出ると
                ひたすら張り切ってガンガン指揮をするので
                ますます曲全体がちぐはぐになってしまうのだ。

                しかも最終楽章の盛り上げ方
                あれ、いったい何ですか???

                そりゃ、人間、大音響であれば
                生理的に自然に興奮するのは
                商業主義でもロックなどによく使われている単純なトリックだけど

                まさか、マーラーの7番で
                音量だけむちゃくちゃ上げて
                カウベルだの鐘だの
                鳴り物を最大限に鳴らして
                (オーケストラのトゥッティを掻き消すレベル)
                クリスマスくじ引き一等賞
                ハワイ海外旅行カップルご招待が当たりました!!!
                とでも言いたいフィナーレに持って来たのは

                わかりません、ワタシ。

                アクが強いというか
                マーラーどっかに行け
                俺はバレンボイムだ、なんか文句あるか

                って、ず〜っと言われているようで
                非常に居心地が悪かった。

                バレンボイム、天才なんだから
                別にマーラーの交響曲7番なんか振らなくても良いじゃないの。
                派手にアピールするなら8番というのもあるが
                8番は人数も資金も必要だから無理だとして
                せめてよく演奏される1番とかにしておけば良かったのに。

                指揮者が1人で、指揮台の上で身悶えしているのは
                見ていて、居たたまれないというのはある。

                しかも、全体に身悶えじゃなくて
                時々、頭まっしろで指揮もできない戸惑いの状態に入り
                古典的フレーズに入ると
                突然張り切って大袈裟に棒を振り回して興奮する、というのは

                ありえん(断言)

                全部で5回あったコンサートの4回を聴いたのだが
                最初から最後までそんな感じで
                どっと疲れた私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                天下のウィーン・フィルさまと
                天下のバレンボイムさまの悪口を書いてしまったので
                数日間は夜道でグサッと刺されないように気をつけねば(笑)
                ド・シロートの個人的な印象記であって(しかも本当は自分用記録)
                営業妨害でも何でもございません(強調)

                ウィーン・フィル + ダニエル・バレンボイム 3回目

                0
                  Musikverein Großer Saal 2017年11月26日 11時〜13時20分

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Daniel Barenboim
                  ピアノ Martha Argerich

                  Franz Liszt (1811-1886)
                   Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur

                  Gustav Mahler (1860-1911)
                   Symphonie Nr. 7 e-Moll

                  当然、こんなブログなんて書いている暇はない筈なのだが
                  (人はそれを「現実逃避」と呼ぶ)
                  同じコンサートの3回目。

                  リストについては見事なものなので
                  もう言う事はない。

                  アンコールは私の微かな記憶だと
                  たしか1日目に弾いた曲と同じ。
                  やはりビゼーの「子供の遊び」からの連弾。

                  舞台は見えないから
                  どちらがどのパートを弾いたのかは不明だが。

                  だいたい、舞台を見たいんだったら
                  もっと値段の高い席を買えば良いのに
                  この「聴くだけ」の超貧民席に来る連中も
                  有名なピアニストが出て来ると
                  一斉に立って見ようとするので、邪魔くさくて仕方がない。
                  まるでソリスト=珍獣じゃないの。
                  パンダじゃあるまいし・・・

                  興味津々、マーラーの交響曲7番の出来(← 根性悪だから(笑))

                  こちらの耳慣れもあると思うのだが
                  バレンボイムもやっとスコアが頭に定着して来たようで
                  確かにスコアを見ている部分もかなりあったけれど
                  昨日みたいに、スコアに潜り込んでオーケストラを失念、という事はなく
                  ちゃんと振っていて
                  それに合わせてオーケストラも
                  時々、確かに崩壊寸前まで行く事はあっても
                  (まぁ、マーラーの7番ってそういう曲だからね)
                  全体的に落ち着いた演奏になって来たのは喜ばしい。

                  というより
                  最初と2回目だけ聴いた聴衆って
                  コンサートのチケットの値段同じなのに
                  (楽友協会主催の方はウィーン・フィルの定期よりずっと高い)
                  アホみたいじゃないの。
                  ・・・だから、同じプログラムのコンサートの時には
                  できれば後の方に行くべし(あるいは全部聴くとか)

                  来週火曜日にウィーン・フィルのソワレでも同じプログラムだが
                  今回のソワレ会員は得だわ・・・
                  (私はソワレは行かない。その日はナターシャとヤコブを見に行く)

                  音楽的に落ち着いて来て
                  バレンボイムのこの曲の解釈が意識の表面に上がってくると

                  ううう、なんてロマン派的な解釈なんだ・・・

                  マーラーの交響曲7番は
                  私が好きな交響曲ベスト3には入る曲で
                  (もしかしたら1位かもしれない)
                  私にとっては
                  いわゆる伝統音楽の一番後ろで
                  伝統的なトナールの害のなさそうな仮面を被っているくせに
                  実は底では現代音楽に究極的に近づいている、という
                  ほとんど現代音楽的実験のテンコ盛りの曲という印象がある。

                  例えばサイモン・ラトルあたりの指揮だと
                  この曲の現代性が
                  すっきりしたクリアな演奏で表面上に浮かび上がってくるのだが

                  バレンボイムは極端に現代性を捨て去って
                  ベートーベンかブラームスか
                  いや、もっと後のフランツ・リストとかワーグナーとか
                  ねっとりしたロマンの濃厚な香りを漂わせるのである。

                  だから私の持っている偏見とは
                  対極的なところにある演奏で
                  好みとしては、あまりに大時代過ぎて
                  大袈裟でドラマチック過ぎて、ちょっと辟易するのだが
                  現代的解釈ばかり聴いていた耳には
                  まぁ、ちょっと珍しい響きに聴こえる(好みの問題だ)

                  遅めのテンポに、ずっしりした低音
                  すべてが大仰な表現で、ロマン派古典的ワーグナー的音響。

                  目立ったミスはなかったけれど
                  ただ、時々、前のめりで入っちゃったりとか
                  弦のトゥッティで1人とんでもない音を弾いた奴とか
                  まぁ、ありそうな傷はあって
                  ・・・って、超一流オーケストラだから
                  もしかしたら、私の耳がおかしいのかもしれないので
                  営業妨害ではございません。お許し下さいまし。

                  最後のカウベルの、出血サービスの、ものすごい響きで
                  あれ?なんでクリスマスのイメージが頭の中に出てくるんだろう?
                  と思ったら

                  歳末大安売り会場のくじ引き大会で
                  出ました一等賞、おめでとうございます
                  カンカンカ〜ン!!!

                  ・・・すみません。

                  それから、1回目・2回目で
                  バレンボイムがラ〜ラ〜ラ〜と大声で歌っている、と書いたけれど
                  あれ、面白い事に、指揮者の「歌」ではありませんでした。

                  オーケストラの何かの楽器(パーカッションかもしれない)が
                  ラ〜の音のフォルマートにぴったり合う音をぶちかますので
                  それが何か他の楽器と共鳴して
                  器楽の音ではなく、人間の歌声のように聴こえる現象だった。
                  耳での感覚は当てにならない。
                  (お前だけだ、と言われれば言葉もないが)

                  そんな訳で現実逃避しながら
                  (まぁ、今回ダメなら1月がある)
                  あと数日、何とか詰め込めるだけ詰め込もうと
                  必死に老化した脳を酷使している私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン・フィル + ダニエル・バレンボイム 2回目

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2017年11月25日 15時30分〜17時55分

                    Wiener Philharmoniker
                    指揮 Daniel Barenboim
                    ピアノ Martha Argerich

                    Franz Liszt (1811-1886)
                     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur

                    Gustav Mahler (1860-1911)
                     Symphonie Nr. 7 e-Moll

                    今度はウィーン・フィルの定期コンサート。
                    明け方4時に何書いてんだ、と自分で突っ込みたくなるけれど
                    (アップの時間は意図的に変更してあります)
                    簡単に書いておきたい。

                    アルゲリッチのリストのピアノ協奏曲は
                    やっぱり圧巻である。
                    あのマッチョで強くて絢爛豪華なのに俗にならない気品は
                    やっぱり才能と努力と
                    ある程度の年齢がなせる技なのだろう。

                    アンコールはバレンボイムのアナウンスでは
                    ジョルジュ・ビゼーの連弾曲「子供の遊び」で
                    青のページだそうで
                    昨日のアンコールとは曲が違った。
                    コンサートごとに違う曲を弾いてくれるんだったら楽しみだわ。

                    さて、後半のマーラー、交響曲7番。

                    さすがに昨日のようなミスは一つもない。

                    だいたい、今日の楽友協会ホール
                    煌々と照明が付いていて
                    あぁ、フィデリオあたりでライブか
                    録音・録画で CD や DVD で売り出そうって腹か。

                    そういう時に指揮者を見るのは
                    本当は良くないのだが
                    (指揮者がビデオを意識して、わざと「美しい指揮」をする可能性がある)
                    眠いし、立っていた方が寝落ちしないだろうという判断。
                    (リストでは座ってましたが、あれは寝落ちできません(笑))

                    珍しい事にバレンボイムが前にスコアを置いてる。
                    いや、置いているのは別に構わないのだが

                    スコアをジッと見ている時間が・・・意外に長い。
                    しかも、その間、指揮棒は完全に留守になっている。

                    頭の中に入っているフォルテの部分は
                    元気に指揮棒を振るのだけれど

                    うわあああ、あの指揮
                    プレイヤーにはものすごくわかり難いんじゃないだろうか。
                    ド・シロートが見ていたって
                    フォルテとピアノの区別くらいは推測できるものの
                    あの複雑怪奇な曲で、菅にほとんどキュー出ししてないし

                    しかも、時々、キュー出しを間違えているような印象。
                    (いや、そんな事はないはずだ、だってあの人、天才だし)

                    これって
                    各プレイヤーが全員、絶対に間違えないようにカウントして
                    指揮者のキューを期待せずに
                    全部、自分の責任で演奏しましょうって事?!

                    どう見ても
                    指揮者がこの曲を暗譜に近いところまで
                    頭の中に入れているようには見えない。

                    まだら覚えかよ・・・・

                    例のテンポが落ちて崩壊しそうになるところも
                    指揮者がスコアを見ていて
                    全然指揮棒を動かしていないのだ。
                    そりゃ、オーケストラ、崩壊しそうになるわ。

                    オペラとかウィーン古典派のクラシックな曲とか
                    ブルックナーとかシューマンとか
                    レパートリーでいつも演奏しているような曲ならともかく
                    (マーラーの交響曲でも、1番とかならまだしも)

                    マーラーの交響曲7番って
                    たぶん、私の記憶の中でも
                    複雑なスコアのナンバー・ワンに近い。

                    それを、あの指揮で
                    今日はミスもなく
                    よくぞオーケストラが崩壊せず
                    しかも指揮者の、あの恣意的なテンポ設定で
                    最後までしっかり演奏したものだ、と思う。

                    ただ指揮者も大物の有名人だし
                    天才だから、昨日と今日でまだら覚えだとしても
                    明日以降、頭の中に叩き込んでくる可能性はある。

                    しかし、あのスコア参照、指揮棒お留守の
                    なんじゃこりゃ、という指揮姿が
                    DVD になるのだったら
                    私、欲しいかもしれない。
                    (バレンボイムもよくやるわ、ホントに大物だわ、こういうところ)

                    指揮者がフォルテとピアノに
                    テンポだけの指示だったので
                    全体的な交響曲のニュアンスが
                    かなり平坦になってしまって
                    モチーフの繰り返しとかが割に退屈に響いてしまったのは
                    まぁ、仕方がないか。

                    もともとこういう曲って
                    ウィーン・フィルに合う曲だとは思えないし。
                    (こういう曲はウィーン放送交響楽団とかに演奏させたら
                     すごい演奏しそうな気がする)

                    ミスはなくなったけれど
                    全体的に締まりのないダラダラした印象が残った。
                    まだ同じプログラムを2回聴く予定なので

                    どう変わっていくか
                    (あるいは変わらないのか)
                    ちょっと楽しみな気分になっている
                    根性悪の私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    実は数日前にも
                    今日のコンサートの後にも
                    ものすごく面白い現代音楽のコンサートに行っていたのだけれど
                    来週水曜日が終わるまでは
                    ちょっと余裕がない・・・・(涙)
                    時間できたら書きます。
                    現代音楽ファンのみなさま(いないかもしれないが)ごめんなさい。

                    ウィーン・フィル + ダニエル・バレンボイム 1回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2017年11月24日 19時30分〜21時55分

                      Wiener Philharmoniker
                      指揮 Daniel Barenboim
                      ピアノ Martha Argerich

                      Franz Liszt (1811-1886)
                       Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur

                      Gustav Mahler (1860-1911)
                       Symphonie Nr. 7 e-Moll

                      ウィーン・フィルのコンサートだが
                      この日は楽友協会主催。

                      アルゲリッチの高名は以前から知ってはいたけれど
                      ソリストにあんまり興味がなかったし
                      昨日、3時間くらいしか寝てなくて
                      リストのピアノ協奏曲は、最初から寝落ち覚悟で行った。

                      が・・・・

                      アルゲリッチって、舞台何にも見えないからわからないけれど
                      本当に76歳?????

                      ピアノの打鍵の強さが凄まじいのだ。
                      ピアノにマイクロフォンでも付いてるんじゃないか
                      と思える程の強さで
                      あのリストの豪華絢爛、超絶技巧満載のピアノを
                      すごいマッチョにダイナミックに綴って行く。

                      あまりにピアノの音量が凄いので
                      オーケストラも負けじとばかりに音量を上げて
                      ウィーン・フィルとは思えない
                      低音がむちゃくちゃ効いた
                      ずっしり重い音がして
                      ウィーン・フィルのいつもの上品さをかなぐり捨てて
                      ちょっと荒いか、と思える程のエネルギッシュな音。

                      途中でバレンボイムの歌声まで聴こえてくるし(笑)

                      いやもう、あまりにピアノが凄すぎて
                      せっかく寝ようと思って目を閉じていたのだが
                      全然眠れません・・・

                      リストって、こういう感じで
                      上品な奥さま、お嬢さま方が
                      きゃあああああっ!とか言いつつ
                      コンサート会場で失神したのか、って
                      なんだかストンとわかってしまう。

                      鳴り止まない拍手に応えて
                      アンコール・・・と思ったら
                      (舞台見えないからわからないけれど)
                      バレンボイムが
                      僕たち、ピアノの連弾をします。
                      曲目は「子供の遊び」です・・・

                      知らない曲だけどシューマンか何かかしら。
                      で、子供用だからそりゃプロ2人はアレなんだが
                      リハーサル本当にした?(いやそりゃ失礼だろう・・・)

                      マーラーの交響曲7番目当てで来たのに
                      リストで目を剥いて仰け反って悶えるとは思わなかった。

                      後半、マーラーの交響曲7番。

                      うわあああ
                      第1楽章から、低音が重い。
                      テンポも遅くて、ともかく重い。
                      低弦って、この曲、こんなにリズム刻んでたっけ
                      というほど、刻みがまざまざと聴こえて来る。

                      確かに埋葬行進曲と考えれば
                      よたってよたって、重くヨロヨロと歩くのは
                      わからんわけではないが
                      この曲って、こんなに陰鬱で重たかったっけ?

                      で、第2楽章の始めのホルンの掛け合いが
                      ああああああ・・・

                      客席の後ろから失笑が漏れてたもんなぁ。
                      いや、ホルンって難しい楽器だから
                      そ〜いう事もある、というより
                      その後のフレーズもあちゃ〜っというのがあったので
                      あれは楽器の不調だったんじゃないだろうか。

                      いやでもしかし、ここの掛け合いであれやられるとね(苦笑)

                      この楽章のコールレーニョも
                      バレンボイムの好みなのだろうが
                      まるで、それは打楽器ですか、という激しさで演奏される。

                      マーラーの交響曲は指揮者によって
                      ポリフォニーの重点が違うので
                      聴くたびに違う曲みたいに聴こえてくるのはわかるのだが

                      バレンボイムの指揮だと
                      どの部分も同じようにあくまでクリアに出しているので
                      メロディ・ラインが続かず、時々、非常に不思議な
                      しかも、こんなオーケストレーション薄かったっけ?という音に聴こえてくる。

                      第3楽章から金管の不調も治って
                      低音を思い切り強調して
                      ・・・うわあああ、これも重い。

                      で、ここ、弦がブワッと上に上がっていくフレーズがあるじゃないですか。
                      (すみません、シロウトなので・・・でもわかりますよね?)
                      もう少し、キレが良く上に上るんじゃないかと思っていたけれど
                      この部分のキレが全くなくて
                      なんか、ふにゃ〜っと上っていくバイオリンって初めて聴いた。

                      第4楽章が、私の頭の中のテンポと一致したので
                      あ、やっとワタクシ的にはまともになった、と
                      安心して聴いていたら

                      途中の部分で、どんどんテンポが遅くなって
                      ええええっ? ちょっと待って
                      これ・・・崩壊寸前かも
                      という位、本気でドキドキした。
                      7番は断片の繋ぎ合わせのような性格があるので
                      次のフレーズに入るところで持ち直してホッとしたが。

                      最終楽章のロンドではテンポをアップして
                      ワイルドにオーケストラを鳴らせたのは良いんだけど
                      あまりにワイルド過ぎて
                      あああ、また金管のアンサンブルに乱れが・・・

                      2楽章の時のカウベルも
                      お〜い、そんなにガラガラ鳴らして良いんですか?
                      という、派手なカウベルだったが

                      最終楽章になったら
                      もうカウベルが、バケツを数個ひっくり返して叩いているような
                      豪華絢爛、大盛り大サービスな響きである。

                      しかも途中でバレンボイムが
                      大声で、ラ〜ラ〜ラ〜 と歌ってるし(涙)
                      歌う指揮者は結構多いんだけど
                      オーケストラ聴いている時に
                      指揮者の歌声が入ると、ちょっと気が散るんですワタシ。

                      マーラーの交響曲7番って
                      ウィーン・フィルは2013年にラトルと録音しているし
                      決して馴染みのない曲ではないと思うのだが

                      なんか、すご〜くヘン。
                      もともとヘンな曲と言ってしまえば、それまでなので
                      様々な解釈があり得る曲ではあるのだが
                      重いはウエットだわ、ロマン派的部分の強調がある上に
                      オーケストラの不調もちょっと加わって

                      う〜ん (ーー;)

                      同じプログラムで何回もコンサートをするウィーン・フィルは
                      明日と明後日、土曜日・日曜日の定期公演
                      その後、火曜日のソワレ公演(これは私は行きません)
                      水曜日にはコンツェルトハウスで
                      総計5回コンサートをするので

                      きっと、明日・明後日は
                      全然違う演奏になっているんだろうなぁ。

                      いやでも、あの演奏で
                      終わったとたんに熱狂的なブラボー・コールって

                      有名なオーケストラと
                      有名な指揮者は(以下省略)

                      曲の解釈とかテンポについては
                      私はド・シロートなので、好みの問題と思うが
                      技術的に多少の問題があったのは確かで
                      それは、明日以降は間違いなく治っていると思う。

                      でもリストのピアノ協奏曲は
                      実に素晴らしかったので
                      あれを、あと3回聴けると思うと
                      ちょっと嬉しい私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      で、ここまで貶しておいて申し訳ないのだが
                      今週末のコンサート(土曜日・日曜日ともに2回、ヤンソンスとバイエルン放送響来るし)
                      もしかしたらブログ記事書けないかも・・・
                      水曜日の夕方には、まぁ、良いか悪いかはともかくとして
                      いったんは落ち着く予定なので
                      もしアップがなかったら
                      あああ、はっぱも苦労しておるのう・・・と思って下さい m(__)m

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