ウィーン・フィル + アンドリス・ネルソンス 1回目

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    Musikverein Großer Saal 2017年10月13日 19時30分〜21時10分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Andrís Nelsons

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Symphonie Nr. 8 F-Dur, op. 93
     Symphonie Nr. 7 A-Dur, op. 92

    楽友協会主催のコンサートで
    ウィーン・フィルとあって、しかもベートーベンなので
    チケットは売り切れ満員御礼。

    私はチクルスの一環で持っていたのだが
    考えてみたら、明日も明後日もウィーン・フィルの定期で
    同じコンサートを聴きに行くのであった。
    (まぁ、何回聴いても良いんですが。コンサートなんて毎回違うし)

    3回、しかも同じ席で聴けるなら
    では本日はスコアに頭を突っ込んで聴いてみよう、という
    シロウトの怖いもの知らず(笑)

    舞台は全く見えないので
    どんな編成だったのかはわからないけれど

    まずはベートーベンの交響曲8番。
    面白い事に、7番と同時期に作曲されていて
    ベートーベンは気分によって
    今日は8番、今日は7番とか分けて作曲していたんじゃないか
    という説があるらしい。

    爆発的なエネルギーを持つ7番に比べると
    割に「地味」と思われていて、あまり演奏される機会のない
    クラシックに戻ったような端正な8番

    ・・・・と思っていたのだが

    ネルソンスとウィーン・フィルの8番って
    うはうはうは、何ですかこれは (o_o)

    最初からすごい大音響。
    いや確かにスコアにはフォルテと書いてある。
    けれど、すごい音のティンパニがズンズン腹に響くように叩かれて
    どっか〜ん、と響いてくる8番なんて、初めて聴いた。

    すごい推進力でガンガン攻めて来て
    端正だのクラシックだの古典回帰だのって
    それ、いったい、何の事ですか?と聞きたくなってしまう程
    エネルギーの塊みたいな第一楽章。

    オーケストラ編成が大きいのかしら?
    既存の概念を、すごい風圧で取っ払ったような
    何だか、すごく若々しいベートーベンなんだけど。

    リピートありで
    でもすごい速度で
    弦も思い切りガリガリガリガリ弾いて

    それでもウィーン・フィルの弦の優雅な音色に変わりはないが
    でも、貴族が庶民に混じってエイエイオー、とか叫んでるよ、これは。

    あれよあれよと、驚いているうちにあっと言う間に第一楽章が終わってしまった。
    なんかもう、ここで狐につままれたような気分。

    メトロノーム楽章(実はメトロノームと関係ないがそう呼んでいるのワタシ)は
    さすがのリズム感で、しっかりリズムを刻んで清々しい。
    第一楽章の重さとは対照的に軽めの音響で気分が良い。

    第三楽章は低音をじっくりと重く響かせて
    うわあああ、ウィーン・フィルの低弦って
    こんな重い音も出るんだわ。

    ・・・忘れていたが
    第三楽章のメロディって
    移調のホルンとか移調のクラリネットで奏でられるんだったわ。
    いかん、スコアのメロディ・ラインを追おうとすると
    クラクラくる(まだ移調楽器の楽譜なんか読めません!!!(涙))

    スコアも読めないくせに
    持って来て見たりしていると、こう言う悲惨な事もある。

    いたずらがたっぷり入った最終楽章は
    音符について行くのが精一杯という
    ベートーベンが大好きな
    タカタカタカのリズムがずっと続いて
    ダイナミック差も激しくて
    いやもう、ネルソンスとウィーン・フィルが爆発しているぞ。
    爆発、というよりは
    思いっ切りはしゃいで弾けているような印象。

    演奏される機会が少ないとは言え
    8番って、もう少し落ち着いた感じの曲じゃなかったっけ?
    これ、ここまではしゃいじゃって
    後半は、はしゃぐと言えば天下無敵の7番なんだけど
    いったい、どうなる事やら・・・

    後半7番。
    のだめカンタービレ、いや違った、ともかく超有名な
    ダンスのアポテオーゼと言われている曲で

    これもスコアに頭を突っ込んだのだが
    昨日の睡眠不足がたたって(言い訳)
    スコアに遅れずにページを捲るだけで精一杯(笑)
    (いや、でも最後まで、よく迷子にならず、形だけでも一緒に駆け抜けた (^_^;)
     移調楽器は、とりあえず無視(笑))

    7番は指揮者もオーケストラも
    どれだけ爆発しようが、はしゃごうが、踊りまくろうが
    形になっちゃう曲だし
    半分寝てた(と思う)けど
    リズミックなエネルギーの爆発は聴こえて来た。

    この曲はリピートしなかった部分もあったけれど
    全部リピートすると、聴き慣れた聴衆には退屈だから
    あれは良い判断だと思う。

    印象的には8番と7番が非常に似ていて
    同じようなシンフォニーを聴いたような気分。

    ティンパニが両方とも、すごい音でガンガン飛んでくるので
    オーケストラの近くの上だと
    腹の底にティンパニの一打一打が、ズシンと響いてくる。

    あれはオーケストラから離れた席だと
    また違うんだろうなぁ・・・

    いつもは、この上なく上品で
    ノーブルで貴族的で優雅で洗練されていて
    とことん慇懃無礼なウィーン・フィルの音色が
    あそこまでワイルドになるとは
    思ってもみなかったわ。

    オーケストラそのものも
    本気でワイルドさを発揮していたから
    これはネルソンスの腕かな。

    あと2回、同じコンサートを聴くチャンスがあるので
    ネルソンスのやんちゃ坊主振りを
    ゆっくり、じっくり拝見しよう、と
    ワクワクしている私に
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    ウィーン・フィル + ズービン・メータ 1回目

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      Musikverein Grosser Saal 2017年9月30日 15時30分〜17時25分

      Wiener Philharmoniker
      指揮 Zubin Mehta
      バイオリン Rainer Honeck
      チェロ Robert Nagy
      オーボエ Martin Gabriel
      ファゴット Sophie Dartigalonque

      Johannes Brahms (1833-1897)
       Tragische Ouvertuere d-Moll, op 81
      Joseph Haydn (1732-1809)
       Sinfonia concertante fuer Violine, Violoncello, Oboe,
        Fagott und Orchester B-Dur, Hob.I:105
      Bela Bartok (1881-1945)
       Konzert fuer Orchester, Sz 116

      秋晴れで気持ち良く晴れた土曜日の午後。
      久し振りの楽友協会のコンサートはチクルス外で
      発売初日に狙ったのだが
      チクルスの人が、貧民席で(比較的)良いところは
      既に押さえているので、まぁ、貧民席の普通の席。

      隣のふくよかなオジサンはよく見るから常連でチクルス持ちだろうが
      身体がはみ出して来る上に加齢臭が凄くて
      でもあんまり人の事は言えないから (^^ゞ

      ウィーン・フィルを楽友協会で聴くと
      いや、本当にこのオーケストラの音色って
      このホールで最も美しくなるなぁ、と納得する。

      ブラームスの悲劇的序曲の音の美しさと言ったら
      メータがものすごくドラマチックに
      ちょっと気恥しくなる位にドラマチックに演奏させたのもあるけれど
      押しつけがましくない、神経に触らない、微妙なバランスの音量で
      何と言う美しい響きを聴かせるんだ、このオーケストラは...

      このホールでこのオーケストラを聴くと
      問答無用で時々失神しそうになる。

      ハイドンの曲はウィーン・フィルのメンバーがソリストになって
      バイオリン、チェロ、オーボエとファゴットがソロのゴキゲンな曲。
      柔らかいオーケストラのチャーミングな音に
      アンサンブルを徹底的に理解しているメンバーの音が乗ると
      あぁ、もう、ちょっとこれ、たまらんです(涎)

      だって、各ソロがオーケストラとのアンサンブルだけじゃなくて
      ソロ楽器同士のアンサンブルを徹底的に合わせてるんだもん。

      もともとハイドンの音楽って
      純粋に楽しむための音楽でもあるけれど
      ものすごく親密な雰囲気で
      大ホールで1500人の聴衆が居るとは思えない。
      ファミリーや知り合いや、お友達が集まって、という温かさ。

      ひたすら楽しいハイドンの後、幕間を挟んで後半は
      バルトークのオーケストラのための協奏曲。
      好きなんですよ、私、この曲 ♡

      出だしの部分だけど
      きゃああああっ、弦の響きが
      しっかりポリフォニー出して
      この音色は・・・ これ、リゲティだったっけ?(・・;)
      いや、何ですかこのバルトーク。
      バルトークって、こんなに現代的な音色を持っていたっけ?

      メータがポリフォニーをこれでもか、と効かせて来て
      各パートの音がバランス良く、すべてが鳴るので
      その現代性が際立って聴こえてくるのに
      さすがのオーケストラの音色は
      絶対に鋭くならないという魔法。

      ブラームスで聴かせた演歌はどうした、という位
      感傷に溺れないポリフォニーで演奏してくれて
      エレジーのところも、お涙頂戴になっていなかったのは凄い。
      (あれはズブズブにも出来そうなフレーズだし・・・)

      すべてのパートがクリアに聴こえてくるのに
      全体としてのバランスが取れていて
      音色に透明感があって、柔らかくホールに広がって
      あぁ、こういうの聴いてると、正に身体的快感(どうせヘ〇タイです)

      例のウィーンのオペレッタの部分なんだけど
      聴いてひっくり返りそうになったのは
      これ、ただのウィーンへの感傷や懐かしさじゃないよね?

      だって、オペレッタの後に
      ウィーンっ子たちの、あの極端に皮肉で秘密主義の
      嘲り声が入ってるじゃないの・・・
      (いや、そんな事、今まで気づかなかった私も悪いが)

      何か色々とバルトークの晩年に思いを馳せてしまって
      ついでに自分も歳取ったなぁ、とか思って
      ちょっと切なくなったり胸が熱くなったり

      演奏終わって舞台を見たら
      ハイドンでソロしていたメンバーが全員オーケストラに入って
      しっかり演奏しているのを見て
      ぶったまげた(まぁ、ウィーン・フィル、いつもそうだけど(笑))私に
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      ウィーン・フィル + ダニエル・ハーディング

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年9月12日 19時30分〜21時05分

        Wiener Philharmoniker
        指揮 Daniel Harding

        Gustav Mahler (1860-1911)
        Symphonie Nr. 6 a-Moll “Tragische” (1905)

        9月3日にグラーフェネックのオーディトリウム・ホールで
        オーケストラの真上で聴いたプログラムは
        ウィーン・フィル+ハーディングで
        ロンドンとルツェルンを回って
        最後にウィーンのコンツェルトハウスの大ホール。

        特定のオーケストラが
        同じ曲を何回も演奏する場合は
        だいたい、後になればなるほど良くなるケースが多いけれど
        同時に、だんだん「もうこの曲ヤダ」みたいな緩みが出る事もある。

        最初のグラーフェネックの時も
        ウィーン・フィルらしい音色と語る力が凄まじかったが

        コンツェルトハウスでの最後のコンサート
        これはもう・・・
        何と言うべきか

        ちょっと言葉がない。

        言葉がないから本日は終わり
        と言うほど、根性は良くないので
        言葉にならない事も必死に言語化しようと足掻いてみる。

        まずは完成度が抜群に上がった。
        グラーフェネックだって完成していた。
        けれど
        ホールの違いも、音響の違いがある事を考えても
        今日の演奏の精密さには鳥肌がたった。

        ハーディングの徹底的に室内楽的な
        細かい部分の処理が
        ものすごい精密さと緊密さで
        音符一つ一つの有機性を保ちながら
        そこに構築された精密機械のような構造に圧倒される。

        コンツェルトハウスというデッドな音響のホールでありながら
        このオーケストラの雄弁な事と言ったら

        マーラーの楽譜の通り
        驚くべき感受性で自由自在に音色が変わっていって

        マッチョで勇壮な部分には、ほんの少しの皮肉というスパイスが入り
        キッチュになりそうな甘いメロディーの部分は
        哀愁を持って、きっちりと甘く切なく攻めてくるし

        カウベルは舞台袖からの演奏だったけれど
        カウベルが響く部分が
        普通だったら、おおお、田舎だ、とか思うのだが

        今日は、どうやって聴いても
        カウベルが鳴っているところって

        ・・・美しいトランペットが鳴り響くところというか
        (マーラーの歌曲をご存知の方は)

        あ、これって、もしかしたら
        我々全員の未来に待ち構えている、あの世界?
        現生の欲望やら肉体から解放された
        徹底して透明な彼岸って、こういうところ?

        いや、私のゼロに近い感受性がヘンなのだが
        なんかこの6番、聴いていると
        時々、9番のあの透明性がふっと見える。

        マーラーって6番にして
        こんな透明で中立で、悟りを開いちゃったような表現ができたのか・・・

        デッドなホールであっても
        このホールの貧民席は音は良いので(舞台は遠いが)
        グラーフェネックのオーケストラ真上の席より
        弦の音色の美しさが

        あぁ、ちょっと、イっちゃいます(あらはしたない)

        鉄壁のアンサンブルなのに
        その美しい弦の響きは、何なんですかもう
        こういうのは、本当に世界広しと言えども
        ウィーン・フィルが本気になった時にしか聴けない
        至高の世界の愉悦で

        すみません、こんな凄いものを
        23ユーロで聴けるなんて・・・(感涙 (T-T)
        (いや、値段の問題じゃないんだけど、貧乏だから・・・)

        天国の世界に飛んだり
        玉虫色のように変わるオーケストラの色彩に酔ったり
        パートごとの演奏のクリアさに目を剥いたり
        音色の美しさにイキそうになったり

        コンツェルトハウスのシーズン・オープニング
        いやもう、堪能しました (^_^)v

        クラオタが多かったようで
        無駄な咳はほとんどなかったのが素晴らしい。

        とは言え、オーケストラのピアニッシモのところで
        微かになった携帯電話のチャイムの音や
        無音にしていても聞こえるバイブレーションの音には参った。
        ちゃんと携帯電話は切って下さいっ!!!

        引退してから何が嬉しいかと言って
        コンサート後に携帯電話をスイッチ・オンにした時の緊張感がなくなった事。

        添乗員さんから緊急連絡が入っていたりして
        げっそりしながらコンサート後にオフィスに行ったり
        ホテルに交渉しに行ったり、お詫びに行ったりという心配が
        一切なくなったのが
        ものすご〜〜〜〜〜く嬉しい私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン・フィル + ダニエル・ハーディング

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          Schloss Grafenegg Auditorium 2017年9月3日 19時15分〜20時40分

          Wiener Philharmoniker
          指揮 Daniel Harding

          Gustav Mahler (1860-1911)
           Symphonie Nr. 6 a-Moll “Tragische” (1905)

          雨というほどの雨ではないし
          時々、太陽も顔を出してはいるのだが
          気温が13℃から15℃って

          あぁ、夏から突然、冬に突入してしまった (T . T)

          14時からの例年のウィーン国立オペラ座のオープン・ハウスで
          バレエのリハーサルを見た後
          グラーフェネックにドライブ。
          今週は4回目。
          でも、まだ、これしか今の時期、まともなコンサートはない(涙)

          ウィーン・フィルとダニエル・ハーディングの組み合わせの
          マーラーの交響曲6番。

          ウィーン・フィルは、この後、ロンドン、ルツェルンと演奏旅行で
          9月12日にコンツェルトハウスで同プログラム。
          その後、ケルンでのコンサート予定。

          5回もこの曲を演奏するのか。お疲れ様です。

          寒いけれど雨ではないから野外でやるかなぁ、と思っていたが
          やはり屋内ホール、オーディトリウムに決定。

          ・・・いや、ワタクシ的には嬉しいんですよ。
          でもね、でもでもでも
          今回の私の席はオーケストラの真上で
          私のオペラ・グラスで間違いなく第二バイオリンの楽譜が見えてしまう席。

          この位置でマーラーの交響曲6番・・・(絶句)



          (いやあまり写真じゃわからないかもしれないけれど
           オーケストラの真上で、多分、10メートル以上あります。
           高所恐怖症の人は座れません(ホント))

          マーラーの交響曲は音量の大きい雑音の塊と
          明言して憚らないのは
          もう1ヶ月以上会っていないモドキだが

          このオーケストラの真上で聴くマーラーは
          暴力的なまでの音の洪水・・・

          だってだって、金管から木管
          パーカッション(ハンマー含む)まで
          全部の音が
          ダイレクトに上がってくるんですよ!!!!

          普通だったらホールの音響にオーケストラの音が混ざるのだが
          ホールの壁の反射とか何もなしに
          そのままオーケストラの音が上がってくる体験って
          (しかもマーラーで・・・)
          ほとんど難聴になりそうな世界。

          でも、こんな暴力的な音の洪水が
          何と魅力的なこと・・・

          いや、魅力的というよりは
          すごい情報量が後から後から脳になだれ込んで来る感じで
          息もつけない緊張の連続で

          ウィーン・フィルというオーケストラが
          本気を出すと

          非常にコワイ。

          特に、この矛盾に満ちた
          ウィーンの世紀末文化のマーラーを
          本気で演奏されたら
          聴いている方は
          その圧倒的な世界観に翻弄されるだけ。

          ハーディングの指揮は
          これまでの印象としては
          室内楽的にチマチマした小さなスケールだったのだが
          今回は、容赦ない音の鳴らし方で攻めて来た。
          ほとんど攻撃的なまでの暴力性を
          惜しむ事なく前面に出して来て

          この人の音楽って
          こんなにマッチョだったっけ???

          いや、もちろん、今回の席が席だったというのはあるんだけど (^^;;

          マーラーが楽譜に書いた音が
          全部もれなく聴こえてくる、というのは
          ものすごく新鮮・・・というより
          マーラーって、こんな数の音符を書いていたのか
          どこまで、あの徹底した音響の世界を構築したかったんだろう?

          マーラーの交響曲って
          本当に人生の全部が打ち込まれてます、という感じなんだけど
          その見事なまでに偏執狂的な
          すべての全部の何もかもをブチ込んでやる、という執念を
          モロにこういう演奏で聴かされると
          感受性ゼロの凡人の私はタジタジとなってしまう。

          金管の圧倒的な響き。
          何せトロンボーンとかチューバも
          この席だと、漏れなく100%聴こえて来るし
          木管も(オーボエは時々ベルアップ)バッチリ
          ティンパニなんて、すぐ真下で
          シンバルとハンマーのパーカッショニスト
          完璧なタイミングで叩いて来るし

          でもって2楽章のアンダンテ・モデラートの
          弦の美しさと言ったら
          もう、この世のものと思われないし。
          (まぁ、弦の膨らみから言うと
           グラーフェネックのホールはちょっとドライなんだけど)

          まぁ、本当は野外音楽堂仕様で
          容赦ない音を出してしまったのかもしれないので
          あのホールで、しかもオーケストラの真上は
          かなり耳を酷使する事になったけれど
          (オーケストラのメンバーが難聴になるのもわかるわ)

          演奏旅行から戻って
          コンツェルトハウスという音響のデッドなホールで
          天井桟敷貧民席(音は抜群に良い)で聴いたら
          どのように印象が変わるんだろう・・・と
          ちょっと楽しみな私に
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          ウィーン・フィル + マリス・ヤンソンス2回目

          0
            Musikverein Großer Saal 2017年6月17日 15時30分〜17時30分

            Wiener Philharmoniker
            指揮 Mariss Jansons

            Antonín Dvořák (1841-1904)
             Symphonie Nr. 8 G-Dur, op. 88
            Richard Strauss (1864-1949)
             Tod und Verklärung. Tondichtung für großes Orchester, op. 24
            Igor Strawinsky (1882-1971)
             Suite aus dem Ballett “Der Feuervogel” Fassung 1919

            ウィーン・フィルの土曜日定期。
            気候が良くなって天気が良ければキャンセルの人も多く出て
            いつもは見ないメンバーばかりが周囲を埋め尽くす事になるが
            もちろん、それでも、いつも必ず来る常連客はいる(笑)

            本日は左右の照明がしっかりついていたから
            何かの収録をしているんだろうなぁ。

            ドボルジャークの交響曲8番。
            昨日よりまとまった印象になって
            歌うわ歌うわ
            ここまでねっとりと歌わせると
            かなりウエットな印象になって

            ウィーン・フィルの美しい音色も
            美しいんだけど、いつもの優雅さというよりは
            素直で純朴で、多少田舎臭い(良い意味で)音色になって
            気取ったところがなくなって
            ツンデレというより、デレデレになっていて
            ウィーン・フィルって、こんなに純朴にチャーミングだったっけ?(笑)

            後半最初のリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」
            席を逃げたいとは思ったものの
            本日も満席で、後ろの方も全く空いていなかったので
            そのままいつもの超貧民席にいたのだが
            昨日よりうるさくない。

            耳慣れしたか?
            それとも風邪でも引いて鼓膜が何かなってるとか?

            まぁ、確かにオーケストラを極限まで鳴らすので
            ここまで出すなら
            いっその事、コンツェルトハウスでコンサートした方が
            あちらの貧民席の方が楽しかったかもしれない、と思ったが。

            それでも今回の「死と変容」は
            ちゃんと死んでるし(色っぽい死に方だけど(笑))
            死んだ後も艶っぽく変容してるし
            ・・・すべて私の妄想です。すみません。

            「火の鳥」は名演だった(断言)
            いや、もう、文句なしに素晴らしい。
            あの色使いと言い、背景の見せ方と良い
            火の鳥や王女さま、カシェイの扱いから
            最後の子守唄のホルン・ソロの美しい事。

            昨日のカシェイの最初の
            ユニゾンにならなかった部分も
            (多分、譜面の読み間違い?)
            今日は見事に揃ったユニゾンで
            さすがプロ・・・というか
            あれが直ってなかったら問題だけど(爆笑)

            さて、明日、もう一回、このコンサートが聴けると思うと
            特に最後の火の鳥の
            あの演奏中の酔うような色彩感に浸れると思うと
            かなり幸せ気分になってしまう私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            本日のウィーンはレインボー・パレートで
            🌈というのは、こちらでは同性愛の象徴で
            半裸のカッコいいモデルみたいな男性二人が地下鉄に乗っていて
            いや、もう色っぽくて素敵 ♡
            周囲からも「カッコイイ」と囁きが上がっておりました。

            ついでだけど、今日の観客のマナーは非常に良かった。
            隣の若いカップルが時々、小声で喋っていたけれど
            全体的に無駄な咳払いとかが少なくて集中して聴けたのは嬉しい。

            ウィーン・フィル + マリス・ヤンソンス1回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2017年6月16日 19時30分〜21時30分

              Wiener Philharmoniker
              指揮 Mariss Jansons

              Antonín Dvořák (1841-1904)
               Symphonie Nr. 8 G-Dur, op. 88
              Richard Strauss (1864-1949)
               Tod und Verklärung. Tondichtung für großes Orchester, op. 24
              Igor Strawinsky (1882-1971)
               Suite aus dem Ballett “Der Feuervogel” Fassung 1919

              2日間ナイト・ライフはお休みしてから
              ウィーン・フィルとヤンソンスのコンサートを
              今日と明日、明後日、続けて(同じプログラムで)3連発(笑)
              ついでだが、会場も席も同じ最貧民席 (^ ^)

              ドヴォルザークの交響曲8番
              リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」
              ストラヴィンスキーの「火の鳥組曲」
              って、かなり珍しい組み合わせだと思う。

              ドヴォルザークの交響曲8番は
              やっぱり巧く歌わせるなぁ、というのはあったけれど
              まだ何となくバタバタしている印象。

              ウィーン・フィル向きの曲、という訳ではないのだが
              ヤンソンスの表現は、ここではとことん明るくて
              あのメロディ一杯の曲を、とことん歌わせようとしている。
              明日、明後日はもっと良くなりそうな予感。

              さて、リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」だが
              前から何回も言っている通り、私の苦手な曲の一つ。

              できれば何もシリアスな事は考えずに
              現実逃避の手段として音楽を聴きたい私には
              こんなリアルな死の表現、ったく何という曲なんだ(勝手な好み)

              しかもこういう曲ならウィーン・フィルはお手の物である。
              指揮者なしでも悠々と演奏しちゃうだろう、この方々は。

              ええ、もう、笑っちゃう程、巧いしアンサンブル鉄壁。
              で、ヤンソンス、オーケストラ鳴らし過ぎ!!!

              盛り上がるところで、あまりの音量に
              耳を押さえたくなった(本気)

              自分の手持ちのバイエルン放送交響楽団のホールが
              デッドな音響だからと言って
              ウィーン・フィルで、楽友協会ホールで
              あの音量はちょっと止めて欲しい(本気)

              ヤンソンスの表情を見ていると
              邪推だけど、どうも、何か、ほとんど恍惚の世界に飛んでいる。

              よって、出てくる音が
              これ、死、だよね? なのに
              ものすごい恍惚感があって
              イヤに色っぽくて
              まぁ、そりゃ、アレだってタナトスの一つだけど
              ・・・とか、
              とんでもない妄想に浸ってしまったのは
              私が欲求不満である、という事ではございません(断言)

              こんな耳の潰れそうな音量で
              火の鳥はどうなっちゃうんだろう、と心配していたが
              こちらは無理やり鳴らすのではなく
              きちんと楽友協会ホールに嵌った音量。

              熱心な読者はご存知の通り
              こと「火の鳥」に関しては
              最近、フォルクス・オーパーで
              ずっとアンドレイ振付の、とんでもないバレエを観ていたので
              音楽聴いたら、あの場面が目の前に妄想で出現するんだろうなぁ
              と覚悟はしていたのだが

              うわっはっは
              すみません、フォルクス・オーパーのオーケストラには
              すごく失礼ですが(指揮者が悪い、というのは散々聞いた)
              全く違う音楽にしか聴こえて来ません(ごめんなさい)

              柔らかいのに芯の通った低弦の厚みのある響きに
              火の鳥が舞う部分になると
              アンドレイのあの間の抜けた(ごめん!)イヴァンと
              ダヴィデやグレイグの、赤い上着を着た火の鳥じゃなくて

              ロシアの、あのロシア正教の
              キンキラキンの黄金と原色に飾られた
              王朝の、輝くような色彩がホール一杯に
              あちこちで煌めいて、砕けて、原色を撒き散らしながら
              飛び散って行く。

              これはやっぱりフォーキン振付の「火の鳥」で
              バレエ・リュスでしかあり得ないだろう。

              弾むようなリズム感
              くっきりした原色を撒き散らす音色が
              鋭いエッジで空気を引き裂いて
              音量もバランスも、すごく良い。

              ・・・ただカシェイのところの最初で
              ひえええええ、楽器の調子が悪かったんですか?
              という
              知っている聴衆がひっくり返るような
              見事な吹き間違えが・・・
              (バルコンの2列目・3列目の人たちが
               こぞって席を立って、舞台を覗き込んでた(笑))

              まぁ、コンサートあるあるネタなので
              全体がそれでダメになったワケじゃないし
              最初の間違いの後の
              フィナーレの出だしのホルンのソロは
              柔らかい素晴らしい音で見事だった。

              明日のコンサートでは
              どの曲も、もっと良くなっている筈なので
              楽しみだが
              リヒャルト・シュトラウスだけは
              どこかに逃げたい・・・
              (でも、きっと満席だろう(涙))

              明日と明後日、リヒャルト・シュトラウスの時だけでも
              どこか舞台から遠い席に逃げられないか
              真剣に悩んでいる私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              コンサート終わって出たら土砂降りの雨。
              まぁ、すぐに止んだけど
              このシーズン、日中が暑いと夕方豪雨になります。

              ウィーン・フィル + ティーレマン3回目(楽友協会)

              0
                Musikverein Großer Saal 2017年6月11日 11時〜13時

                Wiener Philharmoniker
                指揮 Christian Thielemann
                フルート Dieter Flury

                Johannes Brahms (1833-1897)
                 Akademische Festouverture op. 80 (1881)
                Jörg Widmann (*1973)
                 Flûte en suite (2011)
                Johannes Brahms
                 Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

                青空がいっぱいに広がった父の日の
                午前11時から楽友協会でウィーン・フィルの定期。
                常連さんの欠席も多いし
                余りチケットを掲げて入り口に立っている人もちらほら。

                ティーレマンだよ?
                昔はチケット探しはあっても、余りチケットなんかなかったわ。

                大学祝典序曲だけど
                これ、ドイツの学生歌のミックスじゃないですか。

                学生歌と言えば
                イメージとしては
                日本の旧制高等学校で
                高下駄履いて
                何ヶ月も洗濯してないようなマントを羽織って
                フロイライン、アイン・ツヴァイ・ドライ!
                とか喚いている感じなんだけど

                この大学祝典序曲
                ティーレマンの情熱的な指揮にもかかわらず
                時々、ものすご〜く上品で優雅になる。

                バンカラってなぁに?という
                強いて言えば、トーマの心臓とかオルフォイスの窓とか
                ああ、そうなのか、あのイメージなのね。

                大いに誤解があるけれど
                これは私の脳内妄想ですので、反論は却下(笑)

                最初で大いに妄想していたら
                フルート協奏曲で、ますます妄想に拍車がかかって

                最初のフルート・ソロと
                それに絡まるオーケストラの木管が
                お城の塔の上で、風に吹かれながら
                物憂げに立っている王子さま。

                次の曲の下降音階で、階段降りて来て
                次の曲で湖に行って、木々の騒めきを聞き
                嵐が来そうなので洞窟に入って
                洞窟から出て来たら、好みの王女さまがいて

                最後はお城から人がワラワラ出てきて、おめでとう

                ・・・バレエの白鳥の湖の見過ぎだろっ(汗)

                (でも、本当にそう聴こえるんです、この曲。
                 最初から最後までのイメージ喚起力が強くて
                 最後のお城からワラワラ(ブランデンブルク協奏曲)の前には
                 ちゃんと最初の物憂げな王子さまの再現部まであるんだもん)

                現代曲ですからね
                どんな妄想しようが自己責任 いや 勝手だし(笑)

                さて、後半はティーレマン印のワーグナー風味ブラームス。

                いやもう、昨日に輪をかけてティーレマン節が炸裂。
                すごい音量で、タメるはテヌートするわ
                とか思うと突然アッチェルランドになるし

                とことん感情的で劇的で
                ブラームスに我々が持っているような
                抑制のある理性的な諦観とか言うのが一切ない。

                上品で優雅なウィーン・フィルには
                ちょっと可哀想だったけれど
                それでも3回目ともなると
                ティーレマン節がしっかり身について
                第二楽章の低弦が入ってくるところなんか
                ゾクゾクするほど美しかった。
                (ティーレマンが指揮台で一瞬、ニヤッとした)

                第二楽章の遅いテンポのタメタメで歌わせたところ
                むちゃシツコイんだけど、確かにこれは他の指揮者はやらない。

                この指揮者のふてぶてしい開き直り感って
                ある意味、素晴らしい。

                いや、他の指揮者だって
                感情任せ、というタイプは結構居るじゃないですか。
                私の大好きな指揮者の中にも
                アントニオ・パッパーノとかテオドール・クルレンツィスとか
                あの人たちも、ある意味、完全に開き直って
                自分の好きな音楽を好きなように演奏して何が悪い
                というところがあるわけで

                もちろん、それがなかったら
                指揮者なんかにはならないだろう。

                同じような感じなのに
                何故、パッパーノとかクルレンツィスは好きで
                ティーレマンには(いまだに)ちょっと反発しちゃうんだろう
                ・・・と、自分の心理の奥底を探ってみると

                まぁ、ティーレマンが指揮台の上でもどこでも
                踏ん反り返って偉そうにしているというのはともかくとして
                (個人的には存じ上げませんし、存じあげる気もないから別に良いけど)

                正直言っちゃうと、実はちょっと羨ましい(笑)
                羨ましいという事は
                あいつは堂々とあんな事をしているが
                実は私もしたい!!!というのの裏返し。

                社会の中で揉まれて
                妥協する事も
                感情を抑え込んで理性で対処する事も
                たぶん、学ばされて来たと思うのだが

                そういう社会的強制がなかったら
                自分も、実は激情型人間なのかもしれない。

                社会的制約が退社して少なくなった今
                もしかしたら、私も本当はああなりたかった
                ・・・と思っているのかも(汗)

                本当は激情型の踏ん反り返った開き直りの独断人間の私は
                怒らせたらコワイかも(いやいやいや)

                指揮者に照らして自分の心理を探ってみて
                自分で自分が怖くなった私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                ティーレマン命のファンの皆さま、ごめんなさい。
                ファンになれる方々は、たぶん、暗い欲望とか抑えきれない激情とかのない
                とても素直な素晴らしい性格だと思う
                (知り合いにも数人居るけど、みんな良い人ばかり)

                で、私の隠された激情を何処で発散するか・・・と考えると
                あれ???? (ツッコミ却下)

                ティーレマン印のブラームスを聴きたい方
                オーストリア国営ラジオ放送1番のオン・デマンドで
                1週間は聴けるようになってると思います。

                ウィーン・フィル + ティーレマン2回目(楽友協会)

                0
                  Musikverein Großer Saal 2017年6月10日 15時30分〜17時30分

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Christian Thielemann
                  フルート Dieter Flury

                  Johannes Brahms (1833-1897)
                   Akademische Festouverture op. 80 (1881)
                  Jörg Widmann (*1973)
                   Flûte en suite (2011)
                  Johannes Brahms
                   Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

                  これ、昨日と同じプログラムだよね?
                  と、本気で聴きたいほど
                  ホールによって音楽が変わると言う実例(笑)

                  ブラームスの大学祝典序曲は景気よく
                  昨日のようなバタバタがない。
                  う〜ん、恐るべし楽友協会の残響の良さ。
                  コンツェルトハウスだと容赦なく出てしまう粗さが
                  (別に今回、粗いところはないにせよ)
                  全てホールの中でバランス良く
                  丸く、芳醇な音にしてしまう。

                  ヴィドマンのフルート協奏曲は
                  ウィーン・フィルの会員(=年配が多い)だと
                  咳とかゴソゴソが多いかと思ったら
                  まぁ、確かにあからさまな咳込みもあったけれど
                  全体的に比較的静かに鑑賞されていたのでホッとした。

                  こちらはフルートの音が
                  楽友協会の豊かな残響にふわっと溶け込んで
                  思ったより音の不要な拡散もなく
                  透明な音響で聴こえてきて面白い。

                  古典的な構成を持った曲なので
                  初期バロックを思わせる箇所も多くて
                  最後のハチャメチャのブランデンブルク協奏曲で盛り上げる。

                  う〜ん、よく出来た作品だよ、これ。

                  残念だったのは
                  ほとんどの聴衆が、アンコールやると思っていなくて
                  拍手の後、バタバタ移動が結構あって
                  アンコールやるよ、という時点でも観客の動きがあって
                  あまり落ち着かなかった事。

                  ヴィドマンの古典的初期バロック的現代曲の後に
                  テレマンの曲って、すごく面白い。
                  フルートでも、こういうソロの曲があるんですね。

                  で、後半のブラームス、交響曲4番。

                  ううううう、もうビックリ。
                  ティーレマン、以前ほどのアクはなくなったかと思っていたのに
                  やっぱりとんでもないテンポの揺らし方と
                  強弱の大きなレンジで

                  それ、やっぱりワーグナーだと思う(ボソ)

                  昨日のデッドな音響のコンツェルトハウスでは
                  拡散してしまった音が
                  今日は、ものすごい厚みを持って
                  時々、団子状態になりながら、観客のところに飛んでくる。

                  しかも、何ですか、この音量は。
                  昨日、コンツェルトハウスで演奏したのは
                  (コンツェルトハウスはある程度の音量で演奏しないと痩せて聴こえる)
                  今日の楽友協会でも、思い切って音を出しなさい、という意味だったのか?

                  実はウィーン・フィルの音量というのは
                  割に小さいのだよ。
                  だって、もともとオペラのオーケストラで
                  歌手の声を潰さないように演奏している上に
                  やっぱりウィーンの、時々緩いオーケストラなので
                  コンサート専門のガリガリに弾くベルリン・フィルのような
                  圧倒的な音量はないのだ。

                  それが楽友協会で
                  目一杯の音量を出して演奏させられていて
                  聴いていて痛々しいというか
                  それだけの音量出しちゃうと
                  ちょっと音が浮いてしまって

                  料理の時に落し蓋なくて
                  材料が思いがけなく鍋の表面に浮かんでます
                  ・・・という妄想がフツフツと出てくる。

                  無理やりの大音響で演奏する上
                  第一楽章の最後のところで
                  むちゃくちゃアッチェルランドかけて
                  あぁ、そこ、昨日オーケストラが付いていけなかったところ
                  流石に超一流プロだから
                  今日は比較的自然に、しっかり揃ってアッチェルランドしてるけど
                  ・・・そこって、テンポ上げるところじゃないですよね、普通。

                  熱に浮かされたような
                  ブラームス晩年のあの奥行きは何処に?という
                  いや、やっぱりこれ、ブラームスじゃなくてワーグナーだろ。

                  褒めるなら、エネルギッシュで情熱的で
                  感情任せで、規模が大きくて
                  ハンスリックが天国で、そうじゃないだろ、と
                  あの冷たい目で怒るんじゃないか・・・って褒めてないじゃん(汗)

                  ティーレマンの音楽作りは
                  失礼な事を言っちゃうと
                  ある意味、単純で
                  遅いところは極端に遅く
                  速いところは極端に速く
                  ピアニッシモは極端に弱音で
                  フォルティッシモはむちゃくちゃ鳴らせて
                  両方の対比を明確にする・・・という

                  だから読めちゃうのである。
                  まぁ、別に読めても良いんだけど
                  あまり同じようにやられると、おお、またか
                  みたいな気分になるのは避けられないところで
                  それが良い、という人もかなり多いと思う。

                  最終楽章も途中でテンポアップして
                  すごい速度で飛ばすわ飛ばすわ。
                  オーケストラも付いて行くのに必死。
                  指揮者は自己陶酔の嵐に身を浸して
                  指揮台の上で、ひたすら身悶えしてるし。

                  あっ、ティーレマンのファンに
                  夜道でグッサリ刺されそうな事を書いちゃった (・・;)

                  ティーレマンの劇的情熱が活かされる
                  ワーグナーとかブルックナーとか
                  すごく好きなんだけど
                  ことベートーベンとかブラームスになると
                  ここまでひたすら熱く、極端な対比を持って演奏されると
                  好き嫌いははっきり分かれるだろうなぁ。

                  端正な様式美が好きな人には
                  ティーレマンのブラームスは「やり過ぎ」に聴こえるだろう(笑)

                  昨日コンツェルトハウスのデッドな音響の中で
                  あまり良いバランスで聴こえて来なかったブラームスが
                  楽友協会のホールになると
                  ここまで化けるとはね ^^;

                  左右に照明が入っていたから
                  明日はフィデリオあたりにライブでアップされるのだろう。

                  まぁ、ティーレマン以外で
                  ああいう演奏する指揮者はいないだろうから
                  その意味では突出した存在で
                  熱狂的なファンが付くのもわかるような気がする私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン・フィル + ティーレマン1回目(コンツェルトハウス)

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年6月9日 19時30分〜21時30分

                    Wiener Philharmoniker
                    指揮 Christian Thielemann
                    フルート Dieter Flury

                    Johannes Brahms (1833-1897)
                     Akademische Festouverture op. 80 (1881)
                    Jörg Widmann (*1973)
                     Flûte en suite (2011)
                    Johannes Brahms
                     Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

                    コンツェルトハウスのチクルス買いのチケットだが
                    自分のスケジュールをチェックしたら
                    同じプログラムで
                    本日と明日と明後日、3回聴く予定の1回目。

                    ただ、今日はコンツェルトハウスで
                    明日と明後日は楽友協会の大ホール。
                    当然ながらホールの音響による印象が全く違う
                    ・・・はずだ、まだ明日のコンサートは聴いていないが。

                    まずは舞台の配列を見て・・・ギョッ (O_O)
                    下手(しもて)の後ろにホルンがある(絶句)

                    コンツェルトハウスのどういう音響の特性かはわからないが
                    あそこにホルンが並ぶと
                    天井桟敷貧民席には、ホルンだけ突出して聴こえてくるのだ(断言)

                    よって、このホールで定期的にコンサートをしている
                    ウィーン交響楽団やウィーン放送交響楽団は
                    あの位置には絶対にホルンを置かないで
                    上手(かみて)の斜めのところに並ばせる。

                    時々、外国のオーケストラの客演で
                    あの、魔の下手(しもて)にホルンが並んでいると
                    最初から、ああああああ、と思うのだが
                    ウィーン・フィルとティーレマン、君たちもか・・・・

                    さて、大学祝典序曲から華やかに始まったものの
                    やっぱり音のバランスが悪い(涙)
                    まぁ、学生歌の寄せ集めのような楽しい曲なので
                    楽しく聴ければそれで良いんだけど・・・

                    ウィーン・フィルのフルーティストが演奏した
                    イェルク・ヴィドマンの Flûte en suite だが
                    いや、なんかこの曲、どこかで聴いた記憶が・・・

                    と思っていたら、ありました!!!
                    2014年9月14日にクリーブランド管弦楽団と
                    フランツ・ヴェルザー=メストが楽友協会で演奏してた。
                    (私も忘れていたが、記事は ここ

                    この時のクリーブランド管弦楽団のコンサートは
                    面白い事に、やはりブラームスとヴィドマンのコンビネーションで
                    上記の記事を読んでもらうと
                    最後がブラームスの交響曲1番、というのだけが
                    今回のティーレマンのプログラムとの相違点だが

                    なんと、クリーブランドとヴェルザー=メストは
                    その後、コンツェルトハウスで
                    ブラームスの交響曲4番を演奏しているのである。
                    ・・・しかも、やっぱりあの「魔の位置のホルン」の並びで。
                    (私も忘れていたが、記事は ここ


                    ティーレマンがヴェルザー=メストに
                    ライバル意識を持っているとは思えないので
                    ただの偶然か
                    あるいはヴィドマンとブラームスがマッチするのか。

                    (ヴィドマンのコン・ブリオはベートーベンとの組み合わせを意図しているから
                     このフルート協奏曲も、ブラームスの交響曲と一緒に演奏、という
                     暗黙のクラシック界の掟とかあるのかもしれない。わからん世界だ)

                    ヴィドマンと言う作曲家は
                    どういうコネを持っているのか不明だが
                    (すみません、邪推ばかりで)
                    何故か突出して聴く機会の多い作曲家で
                    確かに、コン・ブリオとか
                    バビロンなんたら、という曲とか
                    愛の悪魔とか、面白い曲も多い(けれど、全部好きというワケではない)

                    で、このフルート協奏曲も
                    最初はマジメに、まるで草原を渡る風のような
                    ちょっと尺八っぽい、日本の静の美みたいな
                    ストイックな音響の美しさで攻めてくるのだが

                    現代曲は、聴衆からの無意味な咳きこみもあって(笑)

                    まぁ、最後でブランデンブルク協奏曲を派手にぶち上げて
                    それまで退屈していた聴衆に
                    否が応でもブラボーと叫ばせよう、という意図はよくわかる。

                    こういうの、最近の作曲テクニックなのかしらん。
                    だったら、アルフレッド・シュニトケとか
                    ルチアーノ・ベリオのシンフォニアとか
                    昔にたくさん例がある。

                    別に目新しいとは思わないし
                    最後にノセるというのは姑息だよなぁ。
                    ルネ・スタールもタイム・リサイクリングで盛大にやってたし
                    それ言ったら、ショスタコーヴィッチの交響曲とかも(以下省略)

                    後半のブラームス交響曲4番。
                    この天気の良い6月に、何故4番???
                    休暇シーズンの始まりだったら、2番だろ、と
                    言われのないクレームを挙げたいところだが(笑)

                    まだ全体的にバタバタしている印象。
                    第一楽章や最終楽章のテンポ・アップのところで
                    一瞬、オーケストラがヨタッとしたり
                    (もしかしたら指揮者が勝手に熱くなって
                     突然、オーケストラを追い立てた可能性あり)
                    アンサンブルのほんの少しの乱れとか
                    突出して響いてくるホルンとのバランスの悪さとか

                    ホールの特性だからどうしようもないし
                    オーケストラと指揮者としては
                    今日のコンサートはリハーサルみたいなもので
                    明日・明後日の楽友協会の定期の方が本番だろう。
                    (だから舞台上の楽器の並びも
                     楽友協会方式にしていたのだと思う)

                    明日・明後日は
                    全く違う音響のホールで
                    今日、デッドなコンツェルトハウスで
                    モロモロに聴こえてきた細かい部分も
                    ホールの音響に助けられて
                    全然違う響きになるに違いない(笑)

                    クリーブランド管弦楽団と
                    どっちが良かったとか、野暮な事を言う気はない。
                    (けれど、印象的には全く違う。オーケストラの特性だね)

                    明日の印象がどの位変わるか
                    ちょっと楽しみな私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    以前ほどの熱狂感はないけれど
                    ウィーンの聴衆、ティーレマン好きだね(苦笑)
                    ただ、明日のコンサートの現代曲の時には
                    盛大な楽友協会の椅子の軋みと咳が聞こえるだろうなぁ・・・

                    ウィーン・フィル + ヘルベルト・ブロムシュテット 1回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2017年4月29日 15時30分〜17時50分

                      Wiener Philharmoniker
                      指揮 Herbert Blomstedt

                      Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                       Symphonie Es-Dur, KV 543
                      Anton Bruckner (1824-1896)
                       Symphonie Nr. 4, Es-Dur, WAB 104 “Romantische”

                      ウィーン・フィルの土曜日定期。
                      今年90歳になる巨匠、ヘルベルト・ブロムシュテットの登場。

                      最初がモーツァルトの交響曲39番。
                      モーツァルト爆睡体質なので
                      何とか寝ないように頑張った(冷汗)

                      後期3大交響曲の一つ。
                      しかも5月1日にウエスト・イースタン・ディヴァンで
                      バレンボイムが39番・40番・41番のコンサートをやって
                      恐ろしい事に売り切れなのにチクルスで持っている。
                      ・・・早い時期にリセールにかけておけば良かった(後悔)

                      ご存知の通り、この曲の1楽章+2楽章って
                      何か、無駄に長い(ってモーツァルトに文句つけてどうする?!)
                      しかも、しっかりリピート全部演奏してる・・・

                      いや、もう、本当に美しいんですよ。
                      モダン・オーケストラ奏法で澄んだ美しい音色と
                      透明感のある響きで
                      派手にならず、節度を持って
                      愛情溢れるモーツァルトなんだけど

                      弦の響きがあまりに芳醇過ぎて
                      楽友協会の残響に拡散してしまって
                      ちょっとボケたような音に聴こえてきたせいもある。
                      (はい、自分の耳が悪いのです)

                      モーツァルト自身は作曲しただけで
                      この後期3大交響曲というのは、自分では聴いていないらしいが
                      どんなに神格化されて
                      崇められて、モーツァルトこそ天上の音楽、とか言われていても

                      ・・・昔のヒットメーカーだよね?
                      どちらかと言えば、BGM 的に演奏されていた曲だよね?

                      だから、今から200年後くらいには
                      ビートルズもクィーンもABBAも
                      きっと、し〜んと静まり返った会場で
                      みんなが息を詰めて聴くようになるのか・・・とか
                      しょうもない事を考える。

                      後半の第3楽章・第4楽章は景気よく、ガンガン行く曲だし
                      特に第4楽章の
                      あの怒り狂って突然、気が狂れたようになる箇所は好き ♡
                      全く整合性がなくなっちゃうんだけど
                      あの感情の嵐って、何か引きずり込まれてしまう。

                      拷問のモーツァルトの後は
                      ブルックナーの交響曲3番で
                      これは、最近、LSO で聴いたばかり。

                      うはははははは
                      やっぱりブルックナーはウィーンのオーケストラでなくちゃ(偏見)
                      輝く金管の音に豊かな弦の響き。
                      まるで大伽藍の教会の中で、何か人智を越えたものが下りてくるようで

                      ああああ、ありがたいモノを聴いてしまった ♡

                      という、ありがたい、ありがたい、ありがた〜い気持ちになる。

                      金管楽器が見事に演奏してくれると
                      この曲は、突然天国の響きと化す。

                      まぁ、時々、管が張り切り過ぎた部分は聴こえて来たものの
                      それも、溢れるばかりのブルックナーへの愛と思えば
                      微笑ましい(あら、えらそう 😅)

                      イヤミにならない程度のゆったりしたテンポで
                      大きなボーゲンで、たっぷり聴かせてくれる70分は
                      至福の世界と言って良い。

                      しかしブロムシュテット氏、元気だね。
                      パパパっと舞台に出て来て
                      ピョンとジャンプして指揮台にあがって
                      あの大曲を余裕綽々で指揮するんだもん。

                      明日の日曜日定期も
                      5月2日のソワレも同じプログラムで
                      その後、またウィーン・フィルは演奏旅行に行って
                      総計5回、ブルックナーを演奏するらしい。
                      (ベルリンだけモーツァルトではなくて
                       ベートーベンのピアノ協奏曲3番を、キット・アームストロングと演奏)

                      ハードな職業だな・・・
                      というより
                      明日の定期でガンガン吹いた金管は
                      同じ日のオペラ座の演目がラインの黄金という

                      いや、ウィーン・フィルのメンバーって
                      本当にタフです(笑)

                      モーツァルト素晴らしいのだけれど
                      明日のコンサートは
                      前半サボって後半から行こうかと
                      本気で考えている、けしからん私に
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