ウィーン・フィル + マリス・ヤンソンス2回目

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    Musikverein Großer Saal 2017年6月17日 15時30分〜17時30分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Mariss Jansons

    Antonín Dvořák (1841-1904)
     Symphonie Nr. 8 G-Dur, op. 88
    Richard Strauss (1864-1949)
     Tod und Verklärung. Tondichtung für großes Orchester, op. 24
    Igor Strawinsky (1882-1971)
     Suite aus dem Ballett “Der Feuervogel” Fassung 1919

    ウィーン・フィルの土曜日定期。
    気候が良くなって天気が良ければキャンセルの人も多く出て
    いつもは見ないメンバーばかりが周囲を埋め尽くす事になるが
    もちろん、それでも、いつも必ず来る常連客はいる(笑)

    本日は左右の照明がしっかりついていたから
    何かの収録をしているんだろうなぁ。

    ドボルジャークの交響曲8番。
    昨日よりまとまった印象になって
    歌うわ歌うわ
    ここまでねっとりと歌わせると
    かなりウエットな印象になって

    ウィーン・フィルの美しい音色も
    美しいんだけど、いつもの優雅さというよりは
    素直で純朴で、多少田舎臭い(良い意味で)音色になって
    気取ったところがなくなって
    ツンデレというより、デレデレになっていて
    ウィーン・フィルって、こんなに純朴にチャーミングだったっけ?(笑)

    後半最初のリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」
    席を逃げたいとは思ったものの
    本日も満席で、後ろの方も全く空いていなかったので
    そのままいつもの超貧民席にいたのだが
    昨日よりうるさくない。

    耳慣れしたか?
    それとも風邪でも引いて鼓膜が何かなってるとか?

    まぁ、確かにオーケストラを極限まで鳴らすので
    ここまで出すなら
    いっその事、コンツェルトハウスでコンサートした方が
    あちらの貧民席の方が楽しかったかもしれない、と思ったが。

    それでも今回の「死と変容」は
    ちゃんと死んでるし(色っぽい死に方だけど(笑))
    死んだ後も艶っぽく変容してるし
    ・・・すべて私の妄想です。すみません。

    「火の鳥」は名演だった(断言)
    いや、もう、文句なしに素晴らしい。
    あの色使いと言い、背景の見せ方と良い
    火の鳥や王女さま、カシェイの扱いから
    最後の子守唄のホルン・ソロの美しい事。

    昨日のカシェイの最初の
    ユニゾンにならなかった部分も
    (多分、譜面の読み間違い?)
    今日は見事に揃ったユニゾンで
    さすがプロ・・・というか
    あれが直ってなかったら問題だけど(爆笑)

    さて、明日、もう一回、このコンサートが聴けると思うと
    特に最後の火の鳥の
    あの演奏中の酔うような色彩感に浸れると思うと
    かなり幸せ気分になってしまう私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    本日のウィーンはレインボー・パレートで
    🌈というのは、こちらでは同性愛の象徴で
    半裸のカッコいいモデルみたいな男性二人が地下鉄に乗っていて
    いや、もう色っぽくて素敵 ♡
    周囲からも「カッコイイ」と囁きが上がっておりました。

    ついでだけど、今日の観客のマナーは非常に良かった。
    隣の若いカップルが時々、小声で喋っていたけれど
    全体的に無駄な咳払いとかが少なくて集中して聴けたのは嬉しい。

    ウィーン・フィル + マリス・ヤンソンス1回目

    0
      Musikverein Großer Saal 2017年6月16日 19時30分〜21時30分

      Wiener Philharmoniker
      指揮 Mariss Jansons

      Antonín Dvořák (1841-1904)
       Symphonie Nr. 8 G-Dur, op. 88
      Richard Strauss (1864-1949)
       Tod und Verklärung. Tondichtung für großes Orchester, op. 24
      Igor Strawinsky (1882-1971)
       Suite aus dem Ballett “Der Feuervogel” Fassung 1919

      2日間ナイト・ライフはお休みしてから
      ウィーン・フィルとヤンソンスのコンサートを
      今日と明日、明後日、続けて(同じプログラムで)3連発(笑)
      ついでだが、会場も席も同じ最貧民席 (^ ^)

      ドヴォルザークの交響曲8番
      リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」
      ストラヴィンスキーの「火の鳥組曲」
      って、かなり珍しい組み合わせだと思う。

      ドヴォルザークの交響曲8番は
      やっぱり巧く歌わせるなぁ、というのはあったけれど
      まだ何となくバタバタしている印象。

      ウィーン・フィル向きの曲、という訳ではないのだが
      ヤンソンスの表現は、ここではとことん明るくて
      あのメロディ一杯の曲を、とことん歌わせようとしている。
      明日、明後日はもっと良くなりそうな予感。

      さて、リヒャルト・シュトラウスの「死と変容」だが
      前から何回も言っている通り、私の苦手な曲の一つ。

      できれば何もシリアスな事は考えずに
      現実逃避の手段として音楽を聴きたい私には
      こんなリアルな死の表現、ったく何という曲なんだ(勝手な好み)

      しかもこういう曲ならウィーン・フィルはお手の物である。
      指揮者なしでも悠々と演奏しちゃうだろう、この方々は。

      ええ、もう、笑っちゃう程、巧いしアンサンブル鉄壁。
      で、ヤンソンス、オーケストラ鳴らし過ぎ!!!

      盛り上がるところで、あまりの音量に
      耳を押さえたくなった(本気)

      自分の手持ちのバイエルン放送交響楽団のホールが
      デッドな音響だからと言って
      ウィーン・フィルで、楽友協会ホールで
      あの音量はちょっと止めて欲しい(本気)

      ヤンソンスの表情を見ていると
      邪推だけど、どうも、何か、ほとんど恍惚の世界に飛んでいる。

      よって、出てくる音が
      これ、死、だよね? なのに
      ものすごい恍惚感があって
      イヤに色っぽくて
      まぁ、そりゃ、アレだってタナトスの一つだけど
      ・・・とか、
      とんでもない妄想に浸ってしまったのは
      私が欲求不満である、という事ではございません(断言)

      こんな耳の潰れそうな音量で
      火の鳥はどうなっちゃうんだろう、と心配していたが
      こちらは無理やり鳴らすのではなく
      きちんと楽友協会ホールに嵌った音量。

      熱心な読者はご存知の通り
      こと「火の鳥」に関しては
      最近、フォルクス・オーパーで
      ずっとアンドレイ振付の、とんでもないバレエを観ていたので
      音楽聴いたら、あの場面が目の前に妄想で出現するんだろうなぁ
      と覚悟はしていたのだが

      うわっはっは
      すみません、フォルクス・オーパーのオーケストラには
      すごく失礼ですが(指揮者が悪い、というのは散々聞いた)
      全く違う音楽にしか聴こえて来ません(ごめんなさい)

      柔らかいのに芯の通った低弦の厚みのある響きに
      火の鳥が舞う部分になると
      アンドレイのあの間の抜けた(ごめん!)イヴァンと
      ダヴィデやグレイグの、赤い上着を着た火の鳥じゃなくて

      ロシアの、あのロシア正教の
      キンキラキンの黄金と原色に飾られた
      王朝の、輝くような色彩がホール一杯に
      あちこちで煌めいて、砕けて、原色を撒き散らしながら
      飛び散って行く。

      これはやっぱりフォーキン振付の「火の鳥」で
      バレエ・リュスでしかあり得ないだろう。

      弾むようなリズム感
      くっきりした原色を撒き散らす音色が
      鋭いエッジで空気を引き裂いて
      音量もバランスも、すごく良い。

      ・・・ただカシェイのところの最初で
      ひえええええ、楽器の調子が悪かったんですか?
      という
      知っている聴衆がひっくり返るような
      見事な吹き間違えが・・・
      (バルコンの2列目・3列目の人たちが
       こぞって席を立って、舞台を覗き込んでた(笑))

      まぁ、コンサートあるあるネタなので
      全体がそれでダメになったワケじゃないし
      最初の間違いの後の
      フィナーレの出だしのホルンのソロは
      柔らかい素晴らしい音で見事だった。

      明日のコンサートでは
      どの曲も、もっと良くなっている筈なので
      楽しみだが
      リヒャルト・シュトラウスだけは
      どこかに逃げたい・・・
      (でも、きっと満席だろう(涙))

      明日と明後日、リヒャルト・シュトラウスの時だけでも
      どこか舞台から遠い席に逃げられないか
      真剣に悩んでいる私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      コンサート終わって出たら土砂降りの雨。
      まぁ、すぐに止んだけど
      このシーズン、日中が暑いと夕方豪雨になります。

      ウィーン・フィル + ティーレマン3回目(楽友協会)

      0
        Musikverein Großer Saal 2017年6月11日 11時〜13時

        Wiener Philharmoniker
        指揮 Christian Thielemann
        フルート Dieter Flury

        Johannes Brahms (1833-1897)
         Akademische Festouverture op. 80 (1881)
        Jörg Widmann (*1973)
         Flûte en suite (2011)
        Johannes Brahms
         Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

        青空がいっぱいに広がった父の日の
        午前11時から楽友協会でウィーン・フィルの定期。
        常連さんの欠席も多いし
        余りチケットを掲げて入り口に立っている人もちらほら。

        ティーレマンだよ?
        昔はチケット探しはあっても、余りチケットなんかなかったわ。

        大学祝典序曲だけど
        これ、ドイツの学生歌のミックスじゃないですか。

        学生歌と言えば
        イメージとしては
        日本の旧制高等学校で
        高下駄履いて
        何ヶ月も洗濯してないようなマントを羽織って
        フロイライン、アイン・ツヴァイ・ドライ!
        とか喚いている感じなんだけど

        この大学祝典序曲
        ティーレマンの情熱的な指揮にもかかわらず
        時々、ものすご〜く上品で優雅になる。

        バンカラってなぁに?という
        強いて言えば、トーマの心臓とかオルフォイスの窓とか
        ああ、そうなのか、あのイメージなのね。

        大いに誤解があるけれど
        これは私の脳内妄想ですので、反論は却下(笑)

        最初で大いに妄想していたら
        フルート協奏曲で、ますます妄想に拍車がかかって

        最初のフルート・ソロと
        それに絡まるオーケストラの木管が
        お城の塔の上で、風に吹かれながら
        物憂げに立っている王子さま。

        次の曲の下降音階で、階段降りて来て
        次の曲で湖に行って、木々の騒めきを聞き
        嵐が来そうなので洞窟に入って
        洞窟から出て来たら、好みの王女さまがいて

        最後はお城から人がワラワラ出てきて、おめでとう

        ・・・バレエの白鳥の湖の見過ぎだろっ(汗)

        (でも、本当にそう聴こえるんです、この曲。
         最初から最後までのイメージ喚起力が強くて
         最後のお城からワラワラ(ブランデンブルク協奏曲)の前には
         ちゃんと最初の物憂げな王子さまの再現部まであるんだもん)

        現代曲ですからね
        どんな妄想しようが自己責任 いや 勝手だし(笑)

        さて、後半はティーレマン印のワーグナー風味ブラームス。

        いやもう、昨日に輪をかけてティーレマン節が炸裂。
        すごい音量で、タメるはテヌートするわ
        とか思うと突然アッチェルランドになるし

        とことん感情的で劇的で
        ブラームスに我々が持っているような
        抑制のある理性的な諦観とか言うのが一切ない。

        上品で優雅なウィーン・フィルには
        ちょっと可哀想だったけれど
        それでも3回目ともなると
        ティーレマン節がしっかり身について
        第二楽章の低弦が入ってくるところなんか
        ゾクゾクするほど美しかった。
        (ティーレマンが指揮台で一瞬、ニヤッとした)

        第二楽章の遅いテンポのタメタメで歌わせたところ
        むちゃシツコイんだけど、確かにこれは他の指揮者はやらない。

        この指揮者のふてぶてしい開き直り感って
        ある意味、素晴らしい。

        いや、他の指揮者だって
        感情任せ、というタイプは結構居るじゃないですか。
        私の大好きな指揮者の中にも
        アントニオ・パッパーノとかテオドール・クルレンツィスとか
        あの人たちも、ある意味、完全に開き直って
        自分の好きな音楽を好きなように演奏して何が悪い
        というところがあるわけで

        もちろん、それがなかったら
        指揮者なんかにはならないだろう。

        同じような感じなのに
        何故、パッパーノとかクルレンツィスは好きで
        ティーレマンには(いまだに)ちょっと反発しちゃうんだろう
        ・・・と、自分の心理の奥底を探ってみると

        まぁ、ティーレマンが指揮台の上でもどこでも
        踏ん反り返って偉そうにしているというのはともかくとして
        (個人的には存じ上げませんし、存じあげる気もないから別に良いけど)

        正直言っちゃうと、実はちょっと羨ましい(笑)
        羨ましいという事は
        あいつは堂々とあんな事をしているが
        実は私もしたい!!!というのの裏返し。

        社会の中で揉まれて
        妥協する事も
        感情を抑え込んで理性で対処する事も
        たぶん、学ばされて来たと思うのだが

        そういう社会的強制がなかったら
        自分も、実は激情型人間なのかもしれない。

        社会的制約が退社して少なくなった今
        もしかしたら、私も本当はああなりたかった
        ・・・と思っているのかも(汗)

        本当は激情型の踏ん反り返った開き直りの独断人間の私は
        怒らせたらコワイかも(いやいやいや)

        指揮者に照らして自分の心理を探ってみて
        自分で自分が怖くなった私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        ティーレマン命のファンの皆さま、ごめんなさい。
        ファンになれる方々は、たぶん、暗い欲望とか抑えきれない激情とかのない
        とても素直な素晴らしい性格だと思う
        (知り合いにも数人居るけど、みんな良い人ばかり)

        で、私の隠された激情を何処で発散するか・・・と考えると
        あれ???? (ツッコミ却下)

        ティーレマン印のブラームスを聴きたい方
        オーストリア国営ラジオ放送1番のオン・デマンドで
        1週間は聴けるようになってると思います。

        ウィーン・フィル + ティーレマン2回目(楽友協会)

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          Musikverein Großer Saal 2017年6月10日 15時30分〜17時30分

          Wiener Philharmoniker
          指揮 Christian Thielemann
          フルート Dieter Flury

          Johannes Brahms (1833-1897)
           Akademische Festouverture op. 80 (1881)
          Jörg Widmann (*1973)
           Flûte en suite (2011)
          Johannes Brahms
           Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

          これ、昨日と同じプログラムだよね?
          と、本気で聴きたいほど
          ホールによって音楽が変わると言う実例(笑)

          ブラームスの大学祝典序曲は景気よく
          昨日のようなバタバタがない。
          う〜ん、恐るべし楽友協会の残響の良さ。
          コンツェルトハウスだと容赦なく出てしまう粗さが
          (別に今回、粗いところはないにせよ)
          全てホールの中でバランス良く
          丸く、芳醇な音にしてしまう。

          ヴィドマンのフルート協奏曲は
          ウィーン・フィルの会員(=年配が多い)だと
          咳とかゴソゴソが多いかと思ったら
          まぁ、確かにあからさまな咳込みもあったけれど
          全体的に比較的静かに鑑賞されていたのでホッとした。

          こちらはフルートの音が
          楽友協会の豊かな残響にふわっと溶け込んで
          思ったより音の不要な拡散もなく
          透明な音響で聴こえてきて面白い。

          古典的な構成を持った曲なので
          初期バロックを思わせる箇所も多くて
          最後のハチャメチャのブランデンブルク協奏曲で盛り上げる。

          う〜ん、よく出来た作品だよ、これ。

          残念だったのは
          ほとんどの聴衆が、アンコールやると思っていなくて
          拍手の後、バタバタ移動が結構あって
          アンコールやるよ、という時点でも観客の動きがあって
          あまり落ち着かなかった事。

          ヴィドマンの古典的初期バロック的現代曲の後に
          テレマンの曲って、すごく面白い。
          フルートでも、こういうソロの曲があるんですね。

          で、後半のブラームス、交響曲4番。

          ううううう、もうビックリ。
          ティーレマン、以前ほどのアクはなくなったかと思っていたのに
          やっぱりとんでもないテンポの揺らし方と
          強弱の大きなレンジで

          それ、やっぱりワーグナーだと思う(ボソ)

          昨日のデッドな音響のコンツェルトハウスでは
          拡散してしまった音が
          今日は、ものすごい厚みを持って
          時々、団子状態になりながら、観客のところに飛んでくる。

          しかも、何ですか、この音量は。
          昨日、コンツェルトハウスで演奏したのは
          (コンツェルトハウスはある程度の音量で演奏しないと痩せて聴こえる)
          今日の楽友協会でも、思い切って音を出しなさい、という意味だったのか?

          実はウィーン・フィルの音量というのは
          割に小さいのだよ。
          だって、もともとオペラのオーケストラで
          歌手の声を潰さないように演奏している上に
          やっぱりウィーンの、時々緩いオーケストラなので
          コンサート専門のガリガリに弾くベルリン・フィルのような
          圧倒的な音量はないのだ。

          それが楽友協会で
          目一杯の音量を出して演奏させられていて
          聴いていて痛々しいというか
          それだけの音量出しちゃうと
          ちょっと音が浮いてしまって

          料理の時に落し蓋なくて
          材料が思いがけなく鍋の表面に浮かんでます
          ・・・という妄想がフツフツと出てくる。

          無理やりの大音響で演奏する上
          第一楽章の最後のところで
          むちゃくちゃアッチェルランドかけて
          あぁ、そこ、昨日オーケストラが付いていけなかったところ
          流石に超一流プロだから
          今日は比較的自然に、しっかり揃ってアッチェルランドしてるけど
          ・・・そこって、テンポ上げるところじゃないですよね、普通。

          熱に浮かされたような
          ブラームス晩年のあの奥行きは何処に?という
          いや、やっぱりこれ、ブラームスじゃなくてワーグナーだろ。

          褒めるなら、エネルギッシュで情熱的で
          感情任せで、規模が大きくて
          ハンスリックが天国で、そうじゃないだろ、と
          あの冷たい目で怒るんじゃないか・・・って褒めてないじゃん(汗)

          ティーレマンの音楽作りは
          失礼な事を言っちゃうと
          ある意味、単純で
          遅いところは極端に遅く
          速いところは極端に速く
          ピアニッシモは極端に弱音で
          フォルティッシモはむちゃくちゃ鳴らせて
          両方の対比を明確にする・・・という

          だから読めちゃうのである。
          まぁ、別に読めても良いんだけど
          あまり同じようにやられると、おお、またか
          みたいな気分になるのは避けられないところで
          それが良い、という人もかなり多いと思う。

          最終楽章も途中でテンポアップして
          すごい速度で飛ばすわ飛ばすわ。
          オーケストラも付いて行くのに必死。
          指揮者は自己陶酔の嵐に身を浸して
          指揮台の上で、ひたすら身悶えしてるし。

          あっ、ティーレマンのファンに
          夜道でグッサリ刺されそうな事を書いちゃった (・・;)

          ティーレマンの劇的情熱が活かされる
          ワーグナーとかブルックナーとか
          すごく好きなんだけど
          ことベートーベンとかブラームスになると
          ここまでひたすら熱く、極端な対比を持って演奏されると
          好き嫌いははっきり分かれるだろうなぁ。

          端正な様式美が好きな人には
          ティーレマンのブラームスは「やり過ぎ」に聴こえるだろう(笑)

          昨日コンツェルトハウスのデッドな音響の中で
          あまり良いバランスで聴こえて来なかったブラームスが
          楽友協会のホールになると
          ここまで化けるとはね ^^;

          左右に照明が入っていたから
          明日はフィデリオあたりにライブでアップされるのだろう。

          まぁ、ティーレマン以外で
          ああいう演奏する指揮者はいないだろうから
          その意味では突出した存在で
          熱狂的なファンが付くのもわかるような気がする私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン・フィル + ティーレマン1回目(コンツェルトハウス)

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年6月9日 19時30分〜21時30分

            Wiener Philharmoniker
            指揮 Christian Thielemann
            フルート Dieter Flury

            Johannes Brahms (1833-1897)
             Akademische Festouverture op. 80 (1881)
            Jörg Widmann (*1973)
             Flûte en suite (2011)
            Johannes Brahms
             Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

            コンツェルトハウスのチクルス買いのチケットだが
            自分のスケジュールをチェックしたら
            同じプログラムで
            本日と明日と明後日、3回聴く予定の1回目。

            ただ、今日はコンツェルトハウスで
            明日と明後日は楽友協会の大ホール。
            当然ながらホールの音響による印象が全く違う
            ・・・はずだ、まだ明日のコンサートは聴いていないが。

            まずは舞台の配列を見て・・・ギョッ (O_O)
            下手(しもて)の後ろにホルンがある(絶句)

            コンツェルトハウスのどういう音響の特性かはわからないが
            あそこにホルンが並ぶと
            天井桟敷貧民席には、ホルンだけ突出して聴こえてくるのだ(断言)

            よって、このホールで定期的にコンサートをしている
            ウィーン交響楽団やウィーン放送交響楽団は
            あの位置には絶対にホルンを置かないで
            上手(かみて)の斜めのところに並ばせる。

            時々、外国のオーケストラの客演で
            あの、魔の下手(しもて)にホルンが並んでいると
            最初から、ああああああ、と思うのだが
            ウィーン・フィルとティーレマン、君たちもか・・・・

            さて、大学祝典序曲から華やかに始まったものの
            やっぱり音のバランスが悪い(涙)
            まぁ、学生歌の寄せ集めのような楽しい曲なので
            楽しく聴ければそれで良いんだけど・・・

            ウィーン・フィルのフルーティストが演奏した
            イェルク・ヴィドマンの Flûte en suite だが
            いや、なんかこの曲、どこかで聴いた記憶が・・・

            と思っていたら、ありました!!!
            2014年9月14日にクリーブランド管弦楽団と
            フランツ・ヴェルザー=メストが楽友協会で演奏してた。
            (私も忘れていたが、記事は ここ

            この時のクリーブランド管弦楽団のコンサートは
            面白い事に、やはりブラームスとヴィドマンのコンビネーションで
            上記の記事を読んでもらうと
            最後がブラームスの交響曲1番、というのだけが
            今回のティーレマンのプログラムとの相違点だが

            なんと、クリーブランドとヴェルザー=メストは
            その後、コンツェルトハウスで
            ブラームスの交響曲4番を演奏しているのである。
            ・・・しかも、やっぱりあの「魔の位置のホルン」の並びで。
            (私も忘れていたが、記事は ここ


            ティーレマンがヴェルザー=メストに
            ライバル意識を持っているとは思えないので
            ただの偶然か
            あるいはヴィドマンとブラームスがマッチするのか。

            (ヴィドマンのコン・ブリオはベートーベンとの組み合わせを意図しているから
             このフルート協奏曲も、ブラームスの交響曲と一緒に演奏、という
             暗黙のクラシック界の掟とかあるのかもしれない。わからん世界だ)

            ヴィドマンと言う作曲家は
            どういうコネを持っているのか不明だが
            (すみません、邪推ばかりで)
            何故か突出して聴く機会の多い作曲家で
            確かに、コン・ブリオとか
            バビロンなんたら、という曲とか
            愛の悪魔とか、面白い曲も多い(けれど、全部好きというワケではない)

            で、このフルート協奏曲も
            最初はマジメに、まるで草原を渡る風のような
            ちょっと尺八っぽい、日本の静の美みたいな
            ストイックな音響の美しさで攻めてくるのだが

            現代曲は、聴衆からの無意味な咳きこみもあって(笑)

            まぁ、最後でブランデンブルク協奏曲を派手にぶち上げて
            それまで退屈していた聴衆に
            否が応でもブラボーと叫ばせよう、という意図はよくわかる。

            こういうの、最近の作曲テクニックなのかしらん。
            だったら、アルフレッド・シュニトケとか
            ルチアーノ・ベリオのシンフォニアとか
            昔にたくさん例がある。

            別に目新しいとは思わないし
            最後にノセるというのは姑息だよなぁ。
            ルネ・スタールもタイム・リサイクリングで盛大にやってたし
            それ言ったら、ショスタコーヴィッチの交響曲とかも(以下省略)

            後半のブラームス交響曲4番。
            この天気の良い6月に、何故4番???
            休暇シーズンの始まりだったら、2番だろ、と
            言われのないクレームを挙げたいところだが(笑)

            まだ全体的にバタバタしている印象。
            第一楽章や最終楽章のテンポ・アップのところで
            一瞬、オーケストラがヨタッとしたり
            (もしかしたら指揮者が勝手に熱くなって
             突然、オーケストラを追い立てた可能性あり)
            アンサンブルのほんの少しの乱れとか
            突出して響いてくるホルンとのバランスの悪さとか

            ホールの特性だからどうしようもないし
            オーケストラと指揮者としては
            今日のコンサートはリハーサルみたいなもので
            明日・明後日の楽友協会の定期の方が本番だろう。
            (だから舞台上の楽器の並びも
             楽友協会方式にしていたのだと思う)

            明日・明後日は
            全く違う音響のホールで
            今日、デッドなコンツェルトハウスで
            モロモロに聴こえてきた細かい部分も
            ホールの音響に助けられて
            全然違う響きになるに違いない(笑)

            クリーブランド管弦楽団と
            どっちが良かったとか、野暮な事を言う気はない。
            (けれど、印象的には全く違う。オーケストラの特性だね)

            明日の印象がどの位変わるか
            ちょっと楽しみな私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            以前ほどの熱狂感はないけれど
            ウィーンの聴衆、ティーレマン好きだね(苦笑)
            ただ、明日のコンサートの現代曲の時には
            盛大な楽友協会の椅子の軋みと咳が聞こえるだろうなぁ・・・

            ウィーン・フィル + ヘルベルト・ブロムシュテット 1回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2017年4月29日 15時30分〜17時50分

              Wiener Philharmoniker
              指揮 Herbert Blomstedt

              Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
               Symphonie Es-Dur, KV 543
              Anton Bruckner (1824-1896)
               Symphonie Nr. 4, Es-Dur, WAB 104 “Romantische”

              ウィーン・フィルの土曜日定期。
              今年90歳になる巨匠、ヘルベルト・ブロムシュテットの登場。

              最初がモーツァルトの交響曲39番。
              モーツァルト爆睡体質なので
              何とか寝ないように頑張った(冷汗)

              後期3大交響曲の一つ。
              しかも5月1日にウエスト・イースタン・ディヴァンで
              バレンボイムが39番・40番・41番のコンサートをやって
              恐ろしい事に売り切れなのにチクルスで持っている。
              ・・・早い時期にリセールにかけておけば良かった(後悔)

              ご存知の通り、この曲の1楽章+2楽章って
              何か、無駄に長い(ってモーツァルトに文句つけてどうする?!)
              しかも、しっかりリピート全部演奏してる・・・

              いや、もう、本当に美しいんですよ。
              モダン・オーケストラ奏法で澄んだ美しい音色と
              透明感のある響きで
              派手にならず、節度を持って
              愛情溢れるモーツァルトなんだけど

              弦の響きがあまりに芳醇過ぎて
              楽友協会の残響に拡散してしまって
              ちょっとボケたような音に聴こえてきたせいもある。
              (はい、自分の耳が悪いのです)

              モーツァルト自身は作曲しただけで
              この後期3大交響曲というのは、自分では聴いていないらしいが
              どんなに神格化されて
              崇められて、モーツァルトこそ天上の音楽、とか言われていても

              ・・・昔のヒットメーカーだよね?
              どちらかと言えば、BGM 的に演奏されていた曲だよね?

              だから、今から200年後くらいには
              ビートルズもクィーンもABBAも
              きっと、し〜んと静まり返った会場で
              みんなが息を詰めて聴くようになるのか・・・とか
              しょうもない事を考える。

              後半の第3楽章・第4楽章は景気よく、ガンガン行く曲だし
              特に第4楽章の
              あの怒り狂って突然、気が狂れたようになる箇所は好き ♡
              全く整合性がなくなっちゃうんだけど
              あの感情の嵐って、何か引きずり込まれてしまう。

              拷問のモーツァルトの後は
              ブルックナーの交響曲3番で
              これは、最近、LSO で聴いたばかり。

              うはははははは
              やっぱりブルックナーはウィーンのオーケストラでなくちゃ(偏見)
              輝く金管の音に豊かな弦の響き。
              まるで大伽藍の教会の中で、何か人智を越えたものが下りてくるようで

              ああああ、ありがたいモノを聴いてしまった ♡

              という、ありがたい、ありがたい、ありがた〜い気持ちになる。

              金管楽器が見事に演奏してくれると
              この曲は、突然天国の響きと化す。

              まぁ、時々、管が張り切り過ぎた部分は聴こえて来たものの
              それも、溢れるばかりのブルックナーへの愛と思えば
              微笑ましい(あら、えらそう 😅)

              イヤミにならない程度のゆったりしたテンポで
              大きなボーゲンで、たっぷり聴かせてくれる70分は
              至福の世界と言って良い。

              しかしブロムシュテット氏、元気だね。
              パパパっと舞台に出て来て
              ピョンとジャンプして指揮台にあがって
              あの大曲を余裕綽々で指揮するんだもん。

              明日の日曜日定期も
              5月2日のソワレも同じプログラムで
              その後、またウィーン・フィルは演奏旅行に行って
              総計5回、ブルックナーを演奏するらしい。
              (ベルリンだけモーツァルトではなくて
               ベートーベンのピアノ協奏曲3番を、キット・アームストロングと演奏)

              ハードな職業だな・・・
              というより
              明日の定期でガンガン吹いた金管は
              同じ日のオペラ座の演目がラインの黄金という

              いや、ウィーン・フィルのメンバーって
              本当にタフです(笑)

              モーツァルト素晴らしいのだけれど
              明日のコンサートは
              前半サボって後半から行こうかと
              本気で考えている、けしからん私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ウィーン・フィル + サカリ・オラモ

              0
                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年4月22日 15時30分〜17時30分

                Wiener Philharmoniker
                指揮 Sakari Oramo
                バイオリン Janine Jansen
                ソプラノ Anu Komsi

                Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
                 Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 35 (1878)
                Rued Langgaard (1893-1953)
                 Symphonie Nr. 2 “Vårbrud” (Frühlingserwachen) (1912-14)

                コンツェルトハウスのチクルス
                マイスター・ヴェルクの一環で
                土曜日午後に1回だけのコンサート。
                (5月10日の14時05分からオーストリア国営ラジオ1番にて放映。
                 1回だけのコンサートでも放映権でモトはしっかり取るオーケストラ(笑))

                チャイコフスキーのバイオリン協奏曲
                しかも、この間聴いて、何か線の細い人だなぁ、と思った
                ジャニーヌ・ジャンセンがソリスト。

                ・・・とあまり期待していなかったら
                え? ジャンセンのバイオリンって、こんなに響きました?(驚愕)

                しかしこの1楽章、何と言う演歌な演奏。
                タメたっぷり思い入れたっぷり
                あまりのロマンティックに、ちょっと気恥ずかしくなる位なのに
                下品にならないのはバイオリニストの腕か。

                ウィーン・フィルのコンサート・マスターは
                ブルーメンシャインさんで
                何か今日は、あまり見た事のないメンバー(トラとも言う)が多い。
                割に大編成で演奏していたし
                やっぱりウィーン・フィルの弦って
                厚みと温かさと柔らかさがある。
                (腐っても鯛・・・とは言わないが(こらっ))

                イヤにロマンティックな演奏だったのだが
                それでもソロ・バイオリンの音が、ものすごく伸びる。
                決してワタシ好みの演奏という訳ではないのに
                すごい説得力でガンガン押して来るので何か自然に納得してしまう。

                アンコールがチャイコフスキーのメロディという事で
                ウィーン・フィルの弦とバイオリン・ソロの絡み。
                いや、あの忙しいウィーン・フィルが
                よくぞ、こんな曲まで練習したものだ。

                このアンコールが甘々の曲想ながら絶品で
                上等の砂糖菓子を食べているような良い気分。

                さて、後半の交響曲だが
                ルーズ・ランゴーなんて作曲家、私は知らないぞ。

                デンマークの作曲家で
                有名なニールセンの影に隠れて
                あまり演奏されなかった人らしい。
                この曲もオーストリアでは初演である。

                ふ〜ん、ウィーン・フィルがこんな新曲を演奏するのは珍しい。
                どんな急進的な曲なんだろう、と思っていたら

                リヒャルト・シュトラウスと
                ワーグナーと、チャイコフスキーとを
                全部混ぜ合わせて
                コルンゴルト風の大規模オーケストラにしてみたけれど
                失敗しました
                ・・・・・みたいな感じ(すみません)

                う〜ん(悩)
                これ、聴いてて面白いか?
                確かに、美しいメロディに複雑なオーケストレーションで
                分厚くて、ステキにチャーミングな曲ではあるのだが
                だから何? というより
                ワタクシ的には
                あまり好きじゃないツェムリンスキーっぽいわ。

                最終楽章にソプラノが入るのだが
                すごいソプラノが来た。
                スゴイというのは、よくわからないソプラノで
                ともかく声がデカイし
                声質がソプラノと言うよりメゾの厚みがあって
                それが大声量で高音を歌うので

                聴いている方がちょっと仰け反ってしまう。

                う〜ん、オラモさん、とんでもない曲を持って来たな。
                でもオラモさんってフィンランドの人だよね?
                何故にデンマークの作曲家を?

                北欧圏の作曲家、という意味なのかもしれないけれど
                フィンランドって、言葉からして
                スウェーデンとかデンマークとかノルウェーと違うじゃないの。

                (それにフィンランドはシベリウスが・・・)

                全部で40分弱の作品だったから
                何か平凡だなぁ、とかは思いつつ
                でも大編成オーケストラの
                絶妙なオーケストレーションの響きは
                充分に楽しませていただきました。

                ヘンな現代音楽でワケわからんものでなくて良かった(笑)
                (まぁ、そういうモノだったらウィーン・フィルは演奏しないかも)

                サカリ・オラモという指揮者
                どこかの中小企業の
                一見地味だけど、本当はデキる課長さんという見た目で
                (すみません、誉めてます)
                指揮振りを見ていると、結構熱血漢 😃



                明日はウィーン・マラソンというのに
                (コンサート後はリング通りは閉鎖されていて
                 周囲がものすごい交通渋滞だった)
                風は強いし、雨も降るし
                しかも寒くて
                交響曲は「春の目覚め」というタイトルなのに
                まだまだ春は遠い、とため息をつく私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                冗談じゃなく本当に寒いんです。
                もちろん暖房ガンガン入れてます(涙)

                ウィーン・フィル + アダム・フィッシャー

                0
                  Musikverein Großer Saal 2017年4月8日 15時30分〜17時30分

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Adam Fischer
                  バイオリン Ziyu He

                  Franz Schubert (1797-1828)
                   Ouvertüre zu der Oper “Fierrabras” D 796
                  Béla Bartók (1881-1945)
                   Konzert für Violine und Orchester Nr. 2, H-Dur, Sz 112
                  Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                   Symphonie D-Dur, KV 504 “Prager Symphonie”

                  ウィーン・フィルの土曜日定期。
                  バイオリニストが出るようで
                  名前からすると中国人。
                  今まで名前を聞いた事もない人だし
                  後半は爆睡モーツァルト。

                  何となく気が乗らないまま行ったのだが

                  アダム・フィッシャー、素晴らしい ♡♡♡

                  御歳67歳で
                  もう音楽好きで好きで、むちゃくちゃ好きで
                  というのが伝わってきて
                  駆けって舞台に出て来て
                  嬉しそうに指揮台に飛び乗るキュートさ。

                  シューベルトのフィエラブラス序曲は
                  丁寧にシューベルトらしからぬドラマチックさを持って
                  しかも、音楽の端々から迸るような優しさが降ってくる。

                  うわああああ、何てチャーミングなシューベルト。

                  さて、誰だこれ、と思っていたバイオリニスト
                  Ziyu He は17歳。

                  中国出身でザルツブルクのモーツァルテウムの学生で
                  あちこちのコンクールで優勝しているみたい。
                  カワイイ顔立ちの真面目そうなバイオリニスト。

                  え〜っと、う〜ん、何と言うか
                  技術的には優れている・・・んだろうけど
                  バイオリンの音、響いて来ないし
                  内向的? それともデビューなのであがっているとか?
                  いや、わからないけれど
                  そんなに特筆すべき演奏には聴こえて来ないんだけど(困惑)

                  いや、もちろん私、バイオリンについては全くわからないし
                  ましてやバルトークのバイオリン協奏曲について
                  何も言えないのだが
                  それにしたって、一本調子だしニュアンスないし

                  何故かコンツェルトハウスでも
                  このバイオリニストの宣伝をガンガンやっている。

                  いや、邪推してしまうと
                  これ、政治絡み、経済絡みがかなりあるんじゃないか?

                  もちろんスゴイ才能なんだろう、きっと。
                  ウィーン・フィルのメンバーも特に管楽器が
                  楽器を置いて拍手していたくらいだし。

                  でも納得いかん(すみません)

                  アンコール1曲目は良かったけれど
                  かと言って
                  他のバイオリニストみたいに
                  豊かで音楽的な美しい響きがホールを満たす
                  という感じではなかった上

                  何とアンコール2曲目に
                  アルハンブラを弾き出した。

                  カヴァコスの演奏で何回か聴いた事があるけれど
                  これ、確かに超絶技巧ですよ。

                  超絶技巧をバリバリ弾いているのは良くわかるけど
                  音が出ていないので
                  痩せた感じの、ただの超絶技巧
                  しかも小さな音でブルブル震えているだけに聴こえてしまう。

                  すみません、言いたい放題で。
                  もちろん、ド・シロートの個人的感想だから
                  これからどんどん世界に出ていく演奏家になるかもしれないが
                  私はどうも苦手。

                  後半のモーツァルト
                  モーツァルト反射的爆睡体質の私なのだが

                  すごい!!!
                  このモーツァルト、すごいです!!!

                  古楽器のピリオド奏法ではなく
                  ちゃんとモダンの演奏なんだけど
                  活き活きとして、音楽そのものが生きていて

                  あぁ、これって
                  当時のエンターテイメント音楽ではあったんだけど
                  こうやって聴くと
                  今でも充分にエンターテイメント音楽になってる。

                  しかも、エンターテイメントでありながら
                  そこに突然心理的に深い部分が
                  隠れながらも現れて、時々、ギョッとさせられる。

                  アダム・フィッシャーのハイドン、私は好きなのだが
                  あのハイドンのイタズラ心たっぷりの遊びが
                  モーツァルトの音楽の中にも躍動しているのがわかる。

                  第3楽章に入る前に
                  オーケストラのみんなに、指揮台から
                  テンポは早くね、マキマキだよ、みたいな指示を出していたけれど
                  この楽章のテンポが絶妙で
                  音楽そのものが、現代に息づいて
                  この上もない楽しみを与えるものとして、そこにあるのがわかる。

                  う〜ん・・・まさかと思ったけれど
                  私のモーツァルト爆睡体質は
                  こういうとんでもない名演を聴くと治るのかも。
                  ともかく飽きさせない集中力で
                  とんでもなく楽しい瞬間を繋いで行くので
                  ワクワクしながら聴けちゃうのである。

                  恐るべしアダム・フィッシャー・・・

                  名指揮者の演奏を聴いていると
                  ほんの数回だけだけど
                  指揮者の「愛」が音楽に形を変えて
                  聴衆に届けられる瞬間がある。

                  故ジョルジュ・プレートルの指揮する演奏からは
                  限りない愛が聴衆に届いたけれど
                  アダム・フィッシャーの指揮する演奏からも
                  時々、優しさを纏った深い愛が降りてくる。

                  そういうコンサートを聴けた聴衆は
                  本当に幸せだと、つくづく思う私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン・フィル + アンドリス・ネルソンス 2回目

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2017年3月19日 11時〜13時

                    Wiener Philharmoniker
                    指揮 Andrís Nelsons
                    チェロ Tamás Varga

                    Antonín Dvořák (1841-1904)
                     Konzert für Violoncello und Orchester, h-Moll, op. 104
                    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                     Symphonie Nr. 6, F-Dur, op. 68, “Pastorale”

                    ウィーン・フィルの日曜日定期。
                    さすがにここ2週間、むちゃくちゃ忙しくて
                    しかもグループ動いていてヘトヘトなので
                    朝のサウナは失礼して欠席(ちゃんと連絡してある)

                    さて、昨日と同じプログラムである。
                    ヒゲをはやして
                    前髪の脇の方が、かなり後退して
                    ふくよかなネルソンスは

                    指揮の動きは数年前の可愛かった頃とあまり変わってない(笑)
                    相変わらず動きは激しいし、表情も豊か。

                    ドボルジャークのチェロ協奏曲。
                    昨日と印象変わるだろうか、と思ったんだけど

                    う〜ん・・・ 微妙・・・

                    タマーシュ・ヴァルガのチェロは
                    本当に品が良いのである。
                    マジメだし端正だし技術的にも素晴らしいし
                    聴いている方まで背筋が伸びてくるような演奏なんだけど

                    オーケストラとあまりにバランス良過ぎというか
                    そこまで埋もれてどうする・・・

                    プレイヤーの持ち味だから
                    それはそれで良いとは思うんだけど

                    コーラスやって抜群に巧い歌手が
                    ソロを歌うと埋もれる事があるじゃないですか。
                    ああいう感じ。

                    音量も小さいのは確かだが
                    それ以上に

                    俺サマを見ろ
                    俺サマが主人公だ

                    というアクがないというか

                    木管との掛け合いのところで
                    木管のソロの方が目立っていてどうする?!

                    高いアンサンブル能力と
                    上品な持ち味が反って邪魔をしてしまった、というところか。

                    後半の「田園」は
                    いや、ウィーン・フィルの音だよなぁ、という印象。
                    ネルソンス、あんまり手を加えてないだろ(たぶん)
                    伝統的なウィーン・フィルらしい
                    厚みのある音と透明な弦の音と
                    木管・金管の名人芸で
                    別に何も変わった事はしていないのに
                    ついつい聴かされてしまった。

                    こういうド・トラディショナルな演奏というのも
                    時々は悪くないし
                    ティーレマンがやったような
                    ベートーベンが威張って歩き回っているような
                    大袈裟なヘンな解釈ではなかったので
                    最初から最後まで、安心して
                    ハイリゲンシュタットの緑の中を散歩させてもらいました。

                    このコンサート
                    同じプログラムで
                    火曜日のソワレ(行きません、念の為)と
                    木曜日の楽友協会のチクルス(チケット持ってる)と
                    全部で4回演奏される。

                    オーケストラのメンバーって
                    飽きないんだろうか(余計なお世話)
                    ・・・だって、田園って
                    一つのモチーフを、しつこく繰り返し繰り返し繰り返し(以下省略)

                    そう言えば、今回
                    久し振りにベーレンライターのスコアを持ち込んだんだけど
                    最初のページに

                    PASTORAL-SINFONIE
                    oder
                    Erinnerung an das Landleben
                    (mehr Ausdruck der Empfindung als Malerei)

                    と書いてあって
                    最後の一行に大笑いしてしまった。
                    (絵画より印象的だぞ〜、と大声で主張している)

                    最近、ベートーベンの交響曲が大流行りで
                    ウィーン交響楽団だけじゃなくて
                    他の客演オーケストラもベートーベンを演奏するのだが

                    まぁ、それは別の話(笑)
                    イヤでも読者はそのうち
                    ワタシの個人的ド・シロート印象記を
                    読まされるハメになるでしょう、うっふっふ。

                    そんなワケで(よくわからんが)
                    本日もどうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    実はダブルヘッダーで
                    午後もコンサートに行ったのだが
                    来週は木曜日までコンサート行きがないので
                    ちょっとケチして、明日、アップします(笑)

                    ウィーン・フィル + アンドリス・ネルソンス 1回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2017年3月18日 15時30分〜17時30分

                      Wiener Philharmoniker
                      指揮 Andrís Nelsons
                      チェロ Tamás Varga

                      Antonín Dvořák (1841-1904)
                       Konzert für Violoncello und Orchester, h-Moll, op. 104
                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Symphonie Nr. 6, F-Dur, op. 68, “Pastorale”

                      雨は降ってるし強風だし(傘が全く役に立たない)
                      あんまり関係ないけど
                      朝からチケット取り(自分のです)やって
                      その後寝ようと思っていたら

                      変更依頼の電話がかかって来たり
                      スーパーに1週間分の食料を買いに出たら
                      また別グループから変更依頼が入って来たり

                      洗濯機のスイッチ入れて掃除しようとしたら
                      忘れ物の電話がかかって来たり
                      (Kさん、アナタの事です(爆笑)
                       でもドライバーがチェックしなかったのが悪い!)

                      いや、そういうのはこの業界では日常茶飯事と言って
                      緊急事態とは言わない(笑)
                      事故とかホテルとのトラブルとか
                      航空会社のストライキとか
                      アイスランドの火山の爆発で飛行機飛べないとか言うのと比べたら
                      全然大丈夫 ♡
                      それに、こういうバタバタとも
                      あと70日弱でオサラバかと思うと
                      最後のご奉公だから、全然気にならない 🎵

                      さてウィーン・フィルの定期公演。
                      ウィーン・フィルのメンバーがソリストになって
                      協奏曲を演奏する、という、時々あるパターン。

                      有名なソリスト呼んで来てギャラを払うより安上がり(爆笑)
                      メンバーも、自分たちの仲間を盛り立てて
                      自分もソリストとして演奏したい、というのがあるだろう(たぶん)

                      現在のところ、マジャールの血が優勢な
                      ウィーン・フィルのチェロ部門。
                      今回はタマーシュ・ヴァルガさんがソリスト。

                      え〜っと・・・
                      ワタシ、ド・シロウトですし
                      弦楽器、全然わからないから
                      私の印象を、皆さま、信じてはいけません(断言)

                      ドボルジャークのチェロ協奏曲って
                      割に元気の良い曲なんですよね。

                      指揮台には、ヒゲをはやして
                      ますますふくよかになった
                      ものすごく元気なネルソンスが立って

                      序奏の部分で、もう、音が大きい。
                      トゥッティでウィーン・フィルの音で団子になってる。

                      そこにヴァルガさんのチェロが入ってくると
                      う〜ん、ちょっと音量が足りないと言うか
                      控え目で、しとやかで
                      マジメで端正で
                      実に品のある、美しいソロなんだけど

                      ネルソンス率いるオーケストラのワイルドさから
                      何か浮いてる(涙)
                      オーケストラがソリストを苛めてるみたいな気分になって
                      何か、ちょっと。
                      いや、そういう被虐性がまた良いの、という意見もあろうが
                      元気一杯、いつもワイルド、というネルソンスとは
                      音楽的にあまり合わないような気がする。

                      アンコールはバッハの無伴奏チェロ組曲3番からジーグ。
                      うっふっふ、プロの友人が居ると
                      すぐに教えてもらえる ♡

                      これも実に品のある素晴らしい演奏。
                      ヴァルガさんならではの持ち味という感じ。

                      明日の日曜日定期で印象がまた変わるだろうか。
                      ネルソンス、そんなにオーケストラ鳴らさんで良いから(笑)

                      後半のベートーベン
                      交響曲6番「田園」
                      私の好みとしては、あまり好きな曲ではないので
                      (だってモチーフの繰り返し以外、何もないじゃないか)
                      スコア持ってにらめっこ。

                      あっ、第一楽章の繰り返し省略 😓
                      最初の弦のトゥッティが
                      ウィーン・フィルらしい弦の厚みがあって
                      すごく良かったので、リピートでもう一度聴けると思っていたら
                      肩すかしされた、ちっ。

                      さすがにこういう曲は手慣れてるなぁ。
                      ついつい視覚に釣られてしまうけれど
                      ウィーン・フィルらしい響きが魅力的で
                      別に目新しさとかはないのだが
                      ついつい、聴き惚れてしまう。

                      小川のほとりは、スコア見てると
                      かなり複雑なリズム設定なんだなぁ、としみじみ思った。
                      自分がついて行けなかったのだが
                      ちょっとリズム的にボロっとなりそうになった(ように聴こえた)ところも
                      次の小節でキレイに揃えたし
                      さすが超一流のプロオケって、辻褄合わせが見事。

                      嵐の部分の描写って
                      本当にウィーンの天気そのもの。
                      あれは、こちらに暮らしていると
                      モロにわかるんだよね。
                      ポツポツ来て、どっか〜んと来て
                      ベートーベンの時代にも
                      こういう天候だったんだなぁ、と思うと
                      感慨深いし

                      それをまたむちゃくちゃリアルに描いた
                      ベートーベンの手腕って凄いと思う。

                      最終楽章の第一バイオリンのメロディ
                      まるで1台のソロみたいに
                      完璧なアンサンブルで入って来たのには
                      度肝を抜かれた。

                      こういうところ、さすがウィーン・フィルだと思う。

                      ネルソンスは今度は無理なオーケストラの鳴らし方をせず
                      楽友協会のホールに程よく豊かに響く音量で
                      (オーケストラが自主的にやっていたのかも(笑))
                      木管・金管もソロも柔らかに響いて
                      ああああ、これぞベートーベンの田園 ♡

                      外の天気がもう少し良ければ
                      ああ、春が来た、とかはしゃいでいるのだが。
                      (月曜日って春分だよね? 何でこんな強風と雨が・・・)

                      春分に引っ掛けたのかもしれないけれど
                      これから夜の部。
                      同じ「田園」を
                      今度はウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンで
                      コンツェルトハウスで聴いて来ます ♡

                      明日11時からは
                      楽友協会でウィーン・フィル
                      コンツェルトハウスでウィーン交響楽団が
                      同じベートーベンの6番を演奏するので
                      本当は両方聴きたいけれど、残念ながら身体は一つ(笑)

                      バタバタした土曜日だけど
                      コンサートに行けるって、すごく幸せ ♡ という
                      単純なワタクシに
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      カッコーの3度の鳴き声って
                      最終楽章でも出現するの、初めて気がついた(アホ)




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