Film Archiv Austria
Metro Kinokulturhaus
THE MISSION
監督 ローランド・ジョフィ
脚本 ロバート・ボルト
制作 フェルディナンド・ギア、デヴィッド・バットナム
出演者 ロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズ
音楽 エンリコ・モリコーネ
撮影 クリス・メンゲス
制作 イギリス・フランス・アメリカ合衆国
公開 1986年
上演時間 126分
滅多に映画鑑賞はしないし
するとしても
1人でPCの小さな画面で
セコセコ観るだけのワタシなのだが
ルネサンスのゼミの同僚が
この映画、イチオシで
市内のメトロ・映画カルチャーハウスで
上演がある、と
ゼミ参加者全員(ただし彼女入れて4名(笑))に
メールを送って来た。
メトロ、という建物は
大昔からあったが
現在、ウィーン市と
国の機関のオーストリア映画保存所が
昔のホールを映画館にして
カフェとショップ併設の
リノベーションされた
美しい会場になっているのは知らなかった。
電話して、今日のチケットありますか?と
事前に確かめておこうとしたのだが
電話は取ってくれず
え〜い、行っちゃえ、行っちゃえ
チケットなかったら帰って来れば良いんだし(楽観的)
チケットありますか?
ついでに、学生割引か、シニア割引あります?
って聞いたら
9ユーロのところが
割引で7ユーロになった。
(学生割引か、シニア割引かは不明(笑))
自由席の映画館内部は
まるで劇場のような美しさ ⭐️
名画上演館ではあるけれど
こういうノスタルジックで歴史のあるところで
映画を見るのもオツな体験。
ご年配の観客が多くて
何とかパス、というのをお持ちで
無料で入っていらっしゃる方もチラホラ。
で、映画そのものは
ご存知の方も多いかもしれないけれど
英語だよ、ぎゃ。
しかも字幕もない・・・😱
どれが、かの有名なロバート・デ・ニーロだかも知らず
英語なので、言ってる事がよくわからん・・・(自業自得)
でもまぁ、絵面を見ているだけで
何となく想像はつくけど。
壮大な自然が凄いし
コンピュータ技術のまだ進んでいない時代に
あの場所でのロケや
撮影技術で
リアルに見せてしまうところも凄い。
「野蛮人」にキリスト教を布教しようとする
鼻持ちならないヨーロッパ人は
アジア人の私から見ると
全然共感が持てないし
奴隷商人が
恋人取り合って弟を殺してしまい
何故か、それを布教する役目の神父が許して
この人は神父と一緒に
原住民のいる村まで
険しい道を
何故か武器だか、甲冑だかを持って着いて行く。
(ものすごく苦労しているのに
手伝ってやらない神父・・・)
村に到着して
原住民に挨拶したら
その武器と甲冑の荷物の縄を切られて
哀れ、苦労して運んだ荷物は
下の海に落ちて藻屑と消える・・・
まぁ、色々とあって
殺人者だった人は神父になっちゃうし
原住民に立派な教会を建てさせ
(こういうところ、凄いよねキリスト教の布教)
そしたら
スペイン領だったその地域が
ポルトガル領になる事になって
突然、事情が変わってしまって
まぁ、色々あって(ほら、英語わかんないし💦)
原住民と一緒に
ヨーロッパ人と戦う神父と
信仰を貫きながら
原住民とのミサに攻撃を仕掛けられ
ヨーロッパ人に殺される神父。
カメラワークが凄い。
演技が凄い。
音楽が凄い。
自然が凄い。
戦争場面がグロい(すみません)
ルネサンス音楽のゼミで
この映画推しになっていたのは
布教に音楽を使ったり
最後のシーンで
子供たちが楽器を拾うところがあったりするから
・・・だとは思うのだが
まぁ、あまり音楽が中心になっているところは
正直言うとなかったので
いまだに、クラスメイトが
何故、この映画を推しているのかは不明だが
ヨーロッパ史上の
あるいはキリスト教史上の
(まぁ、キリスト教はその前にも十字軍とかあるが)
黒歴史というか
思い上がりというか
残虐性というか
政治的な絡みで人間が無視される怖さとか
スペクタクルなドラマツルギーに加えて
現代的な問題意識もたっぷり詰まっていて
1986年の映画だけど
今でも充分に見応えのある名画だと思う。
ノスタルジックで美しくて
豪華なメトロ映画館も楽しい。
8月のプログラムは ここ から。
往年の名画だけではなく
新しい映画も上演されるし
メトロ映画館での上演の前に
アウガルテンでのオープン・エアの上演もある。
(市庁舎前のフィルム・フェスティバルに対抗?(笑))
自宅に帰ってからチェックしていたら
何と、この映画
Youtube に全部(2時間ちょっと)入ってる 😳
(興味ある方、こちらです)
まぁ、自宅で2時間の映画を
ちまちましたコンピュータの画面で見ていたら
途中で絶対に止めてしまうだろうから
映画館で観て良かった😅 と思う私に
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ドラマツルギーが見事なので
2時間の映画が
あっという間に終わったって感じで
終わって時計を見て
ひっくりかえるほど、驚いた(笑)
例の女性指揮者のスキャンダル映画
Tár も上演されるけれど
これは映画館でも観たし
あまりにワケわからなかったので
日本との往復のフライトの中でも観たから
もう行きません(笑)