映画 ミッション (1986)

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    2023年8月3日 19時30分〜21時45分

    Film Archiv Austria
    Metro Kinokulturhaus

    THE MISSION
    監督 ローランド・ジョフィ
    脚本 ロバート・ボルト
    制作 フェルディナンド・ギア、デヴィッド・バットナム
    出演者 ロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズ
    音楽 エンリコ・モリコーネ
    撮影 クリス・メンゲス
    制作 イギリス・フランス・アメリカ合衆国
    公開 1986年
    上演時間 126分

    滅多に映画鑑賞はしないし
    するとしても
    1人でPCの小さな画面で
    セコセコ観るだけのワタシなのだが

    ルネサンスのゼミの同僚が
    この映画、イチオシで
    市内のメトロ・映画カルチャーハウスで
    上演がある、と
    ゼミ参加者全員(ただし彼女入れて4名(笑))に
    メールを送って来た。

    メトロ、という建物は
    大昔からあったが

    現在、ウィーン市と
    国の機関のオーストリア映画保存所が
    昔のホールを映画館にして
    カフェとショップ併設の
    リノベーションされた
    美しい会場になっているのは知らなかった。

    電話して、今日のチケットありますか?と
    事前に確かめておこうとしたのだが
    電話は取ってくれず

    え〜い、行っちゃえ、行っちゃえ
    チケットなかったら帰って来れば良いんだし(楽観的)

    チケットありますか?
    ついでに、学生割引か、シニア割引あります?
    って聞いたら

    9ユーロのところが
    割引で7ユーロになった。
    (学生割引か、シニア割引かは不明(笑))

    自由席の映画館内部は
    まるで劇場のような美しさ ⭐️
    名画上演館ではあるけれど
    こういうノスタルジックで歴史のあるところで
    映画を見るのもオツな体験。

    ご年配の観客が多くて
    何とかパス、というのをお持ちで
    無料で入っていらっしゃる方もチラホラ。

    で、映画そのものは
    ご存知の方も多いかもしれないけれど

    英語だよ、ぎゃ。
    しかも字幕もない・・・😱

    どれが、かの有名なロバート・デ・ニーロだかも知らず
    英語なので、言ってる事がよくわからん・・・(自業自得)

    でもまぁ、絵面を見ているだけで
    何となく想像はつくけど。

    壮大な自然が凄いし
    コンピュータ技術のまだ進んでいない時代に
    あの場所でのロケや
    撮影技術で
    リアルに見せてしまうところも凄い。

    「野蛮人」にキリスト教を布教しようとする
    鼻持ちならないヨーロッパ人は
    アジア人の私から見ると
    全然共感が持てないし

    奴隷商人が
    恋人取り合って弟を殺してしまい
    何故か、それを布教する役目の神父が許して

    この人は神父と一緒に
    原住民のいる村まで
    険しい道を
    何故か武器だか、甲冑だかを持って着いて行く。
    (ものすごく苦労しているのに
     手伝ってやらない神父・・・)

    村に到着して
    原住民に挨拶したら
    その武器と甲冑の荷物の縄を切られて
    哀れ、苦労して運んだ荷物は
    下の海に落ちて藻屑と消える・・・

    まぁ、色々とあって
    殺人者だった人は神父になっちゃうし
    原住民に立派な教会を建てさせ
    (こういうところ、凄いよねキリスト教の布教)

    そしたら
    スペイン領だったその地域が
    ポルトガル領になる事になって

    突然、事情が変わってしまって
    まぁ、色々あって(ほら、英語わかんないし💦)
    原住民と一緒に
    ヨーロッパ人と戦う神父と
    信仰を貫きながら
    原住民とのミサに攻撃を仕掛けられ
    ヨーロッパ人に殺される神父。

    カメラワークが凄い。
    演技が凄い。
    音楽が凄い。
    自然が凄い。

    戦争場面がグロい(すみません)

    ルネサンス音楽のゼミで
    この映画推しになっていたのは
    布教に音楽を使ったり
    最後のシーンで
    子供たちが楽器を拾うところがあったりするから
    ・・・だとは思うのだが

    まぁ、あまり音楽が中心になっているところは
    正直言うとなかったので
    いまだに、クラスメイトが
    何故、この映画を推しているのかは不明だが

    ヨーロッパ史上の
    あるいはキリスト教史上の
    (まぁ、キリスト教はその前にも十字軍とかあるが)
    黒歴史というか
    思い上がりというか
    残虐性というか
    政治的な絡みで人間が無視される怖さとか

    スペクタクルなドラマツルギーに加えて
    現代的な問題意識もたっぷり詰まっていて
    1986年の映画だけど
    今でも充分に見応えのある名画だと思う。

    ノスタルジックで美しくて
    豪華なメトロ映画館も楽しい。
    8月のプログラムは ここ から。

    往年の名画だけではなく
    新しい映画も上演されるし
    メトロ映画館での上演の前に
    アウガルテンでのオープン・エアの上演もある。
    (市庁舎前のフィルム・フェスティバルに対抗?(笑))

    自宅に帰ってからチェックしていたら
    何と、この映画
    Youtube に全部(2時間ちょっと)入ってる 😳
    (興味ある方、こちらです)

    まぁ、自宅で2時間の映画を
    ちまちましたコンピュータの画面で見ていたら
    途中で絶対に止めてしまうだろうから
    映画館で観て良かった😅 と思う私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。

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    ドラマツルギーが見事なので
    2時間の映画が
    あっという間に終わったって感じで
    終わって時計を見て
    ひっくりかえるほど、驚いた(笑)

    例の女性指揮者のスキャンダル映画
    Tár も上演されるけれど
    これは映画館でも観たし
    あまりにワケわからなかったので
    日本との往復のフライトの中でも観たから
    もう行きません(笑)

    オンライン・ツアー

    0
      最近は Youtube のPV数で
      お金持ちになる人が多いようだが

      ブログ書いても
      アソシエートもやってないし
      コマーシャル的な目的が一切ないワタクシは
      副収入もなく、ボソボソとやっております

      ・・・ってどういう書き出し?(すみません)

      新型コロナの流行が
      我々から旅行の自由を奪って、はや一年ちょっと。

      昨年の夏に、LD解除に踏み切ったオーストリアは
      バカンスであちこちからウイルスが侵入して来て
      秋から冬にかけて、エライ事になって
      医療崩壊寸前まで行って
      ロックダウンに次ぐロックダウンで
      11月から5月まで
      文化生活ゼロ、外食ゼロの生活を強いられたわけだが

      日本は、みんな規則を守り、マスクを着用し
      マジメだし、官僚は優秀だし
      感染者数は人口比から言えば、ものすごく少ないし

      たぶん、このマジメさと
      オーガナイズの巧みさとで
      ヨーロッパのような
      むちゃくちゃなロックダウンを繰り返さずとも
      普通の、あるいは普通に近い生活しながら
      何とかなっちゃうんだろ〜な〜

      前置きが長かったけれど
      実はまだオーストリアは
      日本人観光客の受け入れを開始してはいない。
      オーストリアあるいはEUの在住権がある場合はともかく
      観光ではまだ入国できないのである。

      その間に
      え〜っ、オーストリアって
      そんなに日本人多かったっけ?という位の
      在住の皆さまが
      Youtube に動画をアップされていて、楽しい。

      ツッコミどころ満載のものもあるけれど
      無料動画である限りは
      ガイド・ライセンスなくても
      間違った情報を世界に広げても
      (まぁ、間違った情報は私もブログで広げているかも・・・)
      責任はないから良い。

      昔、どこかのテレビ局が取材して放映したものに
      とんでもない歴史的間違いがあったのには激怒したが(笑)

      取材動画は、実はタイヘンなのである。
      まずは、取材許可、というものがある。
      場合によっては、各所の関係者からも取材し
      正しい情報を翻訳・通訳する必要もある。
      関係者や観光局の担当者に内容をチェックしてもらう必要もある。

      仕事とプライベートは
      厳密に分けているので
      今回、ちょっとだけ仕事絡みの記事になるのは
      多少、心苦しいのだが

      ギャラなどは頂いていないので仕事じゃないし
      ただ、ガイドのライセンス・バッジだけ振りかざして(笑)
      くっついていっただけなんだけど(厚かましいな、ワタシも)

      そういう、きちっとした動画に
      少しだけ関与させて頂いたので
      宣伝させて下さい。

      これ です。

      予告編の動画はウィーン劇場しか映ってないけど
      こちらです。



      7月1日に発表される動画には
      私もちょっとだけ関係者になってます。
      2日間かけて回って
      私は時々荷物持ち(笑)だっただけで
      色々と勉強させてもらって、すごく楽しかった。

      動画やインターネットの内容が
      どんどん無料化されていく中で
      有料コンテンツは、確かに高い、と思われるかも知れないけれど

      このコンテンツ、本当に何人もの専門家が
      集まって、情報を厳選して作っているし
      特典映像まで付いて来るので

      予算潤沢なテレビ局の動画ってワケには行かないけれど
      (スポンサーも付いてないし)
      かなり良い出来になっている事は間違いない(と思う)

      7月1日発表のオンライン・ツアーは
      お土産付きのパッケージもあるらしい。

      クラシック・オタクの皆さまにとっても
      あれ、これ知らなかった、みたいな発見があると思うので
      どうぞ、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

      なお、先方からは
      クレジットにワタシの名前を入れようか、という
      ありがたい、ありがたいお申し出まで頂いたのだが
      有り難く遠慮させて頂いたので
      (だって、何のクレジットで入れるの?
       「荷物持ち はっぱ」とか? それはイヤだ)
      クレジットをじっと見ていても
      私の本名はわかりません(笑)

      ワタシの得になるわけではないけれど
      遅くとも今年の冬か年末くらいには
      あ〜、入国制限があって
      こういう事もやっていたよね、って
      笑いながら、職場の仲間や
      観光業の仲間や
      友人とお喋りできるようになっていたい。

      本日はクリックのお願いは
      敢えて遠慮させて頂きます。

      明日から、またもや連日・連夜で
      プライベートな文化ライフに戻りますので
      その時によろしくお願い申し上げます。



      ベートーベン神話

      0
        昨年のルードヴィヒ・ファン・ベートーベンの
        生誕250年記念の年は
        コロナのためにとんでもない事になってしまって

        数多いベートーベンをテーマとした展覧会も
        開催期間を延長している。

        その中の一つが
        バーデンのカイザー・ハウスで行われている
        「ベートーベン神話」と称する展覧会。

        我々日本人も子供の頃から
        楽聖ベートーベンとかいう概念を刷り込まれ

        耳が聴こえず、苦難にも負けず
        貧乏にも負けず、困難に打ち勝って
        音楽史に大きな足跡を残した作曲家として
        崇拝しなければならない対象と教育されて来た。

        だいたい、日本の学校の音楽史って
        少なくとも私の時代の教育だと
        何故か、バッハから始まって
        ストラヴィンスキーあたりで終わっていた記憶があるが
        (で、学校の先生は、ストラヴィンスキーまでは教えてくれなかった)

        引退後に大学に潜り込んだら
        1600年前と1600年後の音楽史が必須の課目として存在し

        年代ごとに4つある音楽史の授業で
        バッハが出てくるのは、3番目である。
        (ちなみに、1番目はグレゴリアン聖歌で
         2番目は中世ルネサンス)

        学部長はベートーベン専門で博士号を取った人だが
        中世音楽の授業も行なっていて
        ベートーベンを語るより、もっと熱く
        ジョスカン・デ・プレや、ヨハネス・オケゲムを語る。

        ・・・ちょっと待て、話が脱線して来た。

        ベートーベンが、何故、こんなに有名で
        持て囃されるようになったかについては
        色々な要素が絡まっているので
        これ、と言う決定打はない。

        イタリア音楽に遅れを取っていた
        ドイツ(及びドイツ語圏)が

        ゲルマンは優秀なのだ、という事を
        どうしても証明したくて
        持ち上げた、という、政治的な理由も大きいし

        とある学者によれば
        同時代の音楽家と比べて
        ベートーベンには、貴族のパトロンが多かったので
        自然に作品が残ったため、という理由も挙げられている。

        バーデンの展覧会では
        一時期、ゲルマン音楽における英雄、という
        崇拝の対象となっていたベートーベン「神話」から
        「人間」ベートーベンが強調される現代までを取り上げている。

        これをブログの記事にしようと思ったのは
        会場にあった2つのマシンが
        コロナの関係で触れないようになっている代わりに

        ご自宅でお楽しみ下さい、と
        公開されていたのが理由。

        一つ目、 Mythomat と称する
        神話破壊装置(爆笑)

        むちゃくちゃメモリーを使うページだが
        200種類以上ある模様を
        ベートーベンの胸像にくっ付ける事が出来て
        照明も好みで調整できる上
        出来上がったベートーベンをDLする事も出来る。


        (センスのカケラも見えない、はっぱチョイス)

        動く模様とかもあるのだけれど
        メモリーが足りないのか
        黒になっちゃったのは残念。
        (ひたすら遊んでいる・・・・)

        もっと面白い2番目のプログラムが
        レミックス・ルードヴィッヒ

        何も言いません。
        ちょっとの間、お時間を取って頂いて
        ご自分でサイトにアクセスして下さいませ。
        (LOSのところをクリックすると起動します)

        4曲あるし、選択肢も、かなり多いし
        出来上がった曲のダウンロードも出来る。
        ↑ 本当にDLして、アップル・ミュージックで聴いているワタシ f^_^;

        も〜、これ、むちゃくちゃ楽しい。
        誰だ、こんな事を考えた天才は。

        これで遊ぶなんて、よほどヒマなのね
        とか言われそうだが

        試験勉強も諦めの境地になっているので
        (もう別に試験受けなくても良いか、という気分)
        最後のリハビリの1週間
        しっかりと集中して運動しよう
        ・・・とか思っているワケです(要は勉強から逃げている)

        読者の皆さまは
        ワタクシほど、ヒマではないと思いますが
        レミックス・ルードヴィヒ
        ヴァルトシュタイン・ソナタの第一楽章の出だしや
        失った小銭への怒りと
        ソナタ月光とエリーゼのために、があります。

        遊んでいる時に、多少の雑音が入ったけれど
        DLした後に聴くと、気になる雑音はないので
        メモリーかサーバーの関係だと思う。

        ベートーベンを神聖化している方には
        「こんなの耐えられない!」と怒られるかもしれないけれど
        今や、クラシックをレミックスして
        様々な音色で聴くのも許される時代。

        展覧会で見たが
        どこかのアジアの国(日本ではございません)では
        ゴミ収集車のサイレンが
        エリーゼのために、なのだそうで(爆笑)←展覧会で聴けます

        うはははは、本当に現代って
        何でもアリなのね、と
        現代のゲージュツの楽しさを
        (レミックスだって芸術だ、違うかもしれないが)
        満喫している私に

        どうぞ1クリックをお恵み下さいませ。


        ジョージ・ベンジャミン 愛と暴力のレッスン

        0
          LESSONS IN LOVE AND VIOLENCE
          Music: Geroge Benjamin
          Text: Martin Crimp
          指揮 George Benjamin
          ダイレクター Katie Mitchell
          デザイナー Vicki Mortimer
          照明デザイン James Farcombe
          Orchester of the Royal Opera House

          King: Stéphane Degout
          Isabel: Barbara Hannigan
          Gaveston/Stranger: Gyula Orendt
          Mortimer: Peter Hoare
          Boy, later Young King: Samuel Boden
          Girl: Ocean Barrington-Cook
          Witness 1/Singer 1/Woman 1: Jennifer France
          Witness 2/Singer 2/Woman 1: Krisztina Szabó
          Witness 3/Madman: Andri Björn Róbertsson

          Reorded live at the Royal Opera House, Covent Garden
          24 and 26 May 2018

          オーストリアのコロナウイルス感染者は1000名を超えて
          死者も3人になって
          お店は日常品を扱うところを除いて閉鎖
          レストランやカフェ・ハウスも閉鎖
          子供の遊び場も閉鎖
          外に出るのは構わないが
          人との間を最低1メートルは空けるというお達しで

          ただ、私の住んでいる地区って
          もともと老人数が多い上に、人口密度も比較的低いし
          だいたい、こちらって日曜日はお店はお休みだし
          郵便局に小包をピック・アップしに行ったが(無人ステーション24時間営業)
          別に普通の日と変わりはない・・・ような気がする。

          大学の授業がないので
          (先生からは引きも切らずメールが入ってくる・・・汗)
          何だかダラダラと、締まりのない生活になってしまうのは
          自分の根性が悪い(すみません)

          とうとうネタに詰まったので
          DVD鑑賞記録を書く(すみません)

          ジョージ・ベンジャミン(*1960) の Written on Skin は
          この間、ライブで鑑賞したが
          2018年に作曲され、ロンドンのロイヤル・オペラで初演された
          愛と暴力のレッスンというオペラは
          まだ始まっていないものの(予定は4月初旬)
          大学の現代オペラのセミナーで扱われる3つのオペラのうちの一つ。

          教授からはリブレット(英語)とピアノ譜は届いている。
          我慢できない(というよりピアノ譜なんか読めないです)ワタシは
          密林でDVD買って、自宅で鑑賞。

          だって、夜に行くコンサートもオペラもないんだもん(ぷんぷん)

          日本の密林では取り扱いがないようだが
          こういうDVDである。



          (アソシエートとかしていないので、上記をクリックしても何も起こりません。
           念の為)

          2時間ほどのオペラだが
          うわああああ、凄かった・・・

          大学のセミナーのタイトルは
          ジェンダーと愛のディスクールというものなのだが
          何故、これを選んだかと言うと
          資料として3つの現代オペラが入っていたから(だけである・・・)

          この「愛と暴力のレッスン」は
          テキストの中には出て来ないけれど
          イングランド王、エドワード2世が題材になっているために
          ギャヴィストンやイザベル、モーティマー
          息子(後のエドワード3世)と娘が登場する。

          教授がこのオペラを取り上げたのは
          このオペラで「愛のために死ぬ」のは
          女性ではなく、男性だからである(と思う、たぶん)

          もちろん、実際のエドワード2世の話とはかなり違うので
          さすがに、それは「オペラ」だなぁ、という感じがする。

          特に、私がこよなく嫌う
          死ぬ、死ぬ、死ぬ、と言いつつ
          いつまでいちゃついてるんじゃい!という
          延々と続くラブラブ・シーンが
          しっかりあったのには参った。

          ・・・やっぱり、ああいうシーンって
          オペラの定番なんですかね(ため息。トスカの潔さをますます評価)

          現代演出だが、かなり映画仕立てみたいになっていて
          歌手の表情もよくわかる上に
          出演者全員の演技がむちゃくちゃ巧い。

          巧すぎて、本当に歌手なのか俳優なのか
          歌っている時ですら、ヘンな顔にならず
          一瞬、一瞬が「絵」になっているのが、まずは凄い。

          いやほら、ライブで見る時って
          超貧乏席で舞台から遥かに離れているけれど
          私の超高級望遠鏡は10倍で見られるので
          歌手の表情とかも見えるのだが
          さすがに、表情に光る汗までは無理だし
          望遠鏡だと、視界に入る範囲が狭いけれど

          DVDってカメラワーク巧いし
          アップするところは、ここが見どころ!とばかりにアップが入るし
          コンピュータの画面で見ているので小さいんだけど
          それでも、かなり感激するわ、これは。

          キングとギャヴィストンのラブシーンが
          もう、隠れBLファンにはたまらん(どうせ腐女子です)
          だって、モロなんですもん(ポッ)
          しかも、2人とも、その手の人たちの代表選手みたいな
          マスクと体つきなので、リアルでリアルで・・・あっ、すみません。

          キングがギャヴィストンに使う資金が多すぎて
          キングの暴政で市民が飢えているのを訴えるモーティマーは
          どこかの田舎の小役人みたいな感じだが(テノールです)
          後々で、イザベルの欲求不満を満たす対象みたいに
          ガバッと抱きつかれて(そこで幕が下りる)

          出来たモーティマーとイザベルで
          キングをぶっ殺すような感じになるんだけど
          (その時にギャヴァストンの亡霊?があらわれて
           そこで繰り広げられる、死ぬ死ぬシーンが結構長い)

          この映画?オペラ?の本質は
          ほとんど出ずっぱりの息子と娘にある(ような気がする)

          息子はテノール歌手、娘は演技のみ(歌もセリフもない)

          親と、その愛人(それぞれの)を見ながら
          怯えるような目つきで、ずっと居た息子が
          王位を継いだとたんに暴君と化し
          モーティマーの目を繰り出して殺すところの残虐さ。

          言ってみれば、延々と続く
          権力を廻る親族殺人の伝統に組み込まれたストーリーではある。
          (ギリシア時代からあったもんね、そういうのって)

          音楽はあくまでも繊細。
          Written on the Skin よりもアダージョが増えて
          ラブシーンのアダージョの聴き応えが素晴らしい。

          イザベルの歌は、ソプラノにしても
          かなり高い音域で作曲されていて
          あれは歌うのが大変そうだ。
          君はリヒャルト・シュトラウスか(ソプラノいじめ)

          しかも途中でタバコ吸って
          ふてくされたように、男性愛人同士のシーンを
          冷たく見ているところなど
          意外に、ああいう女性に萌える人も居るんだろうなぁ。
          (実はワタシも少し萌えた)

          キングがギャヴィストンに愛を延々と語るところで
          ともかく、ここら辺は、むちゃくちゃヘン○イ。
          私も多少、その気はあるんだけど
          相手に殺されたい、相手を虐めたいという
          むちゃくちゃ背徳的で妖しげで
          腐りかかったような人間の暗い部分の心理描写が
          セリフ+音楽でグサグサ刺さってくる。

          で、このグサグサ部分が
          最後にもう一度、同じように取り上げられるのが
          もう背筋ゾクゾク。

          そういうヘンテコな愛もあるのか
          って、これ、別にBLの世界だけではないと思うんだけど
          愛の暴力的ドロドロが(以下省略)

          ・・・ちょっと待て
          セミナーって、これで論文書くんだよね?

          こんな生々しいシーンを、真面目な顔して
          例の真面目な教授が取り上げるんかい?
          あ、いや、学生が発表して論文書くのか。

          3つの作品のうち、もう一つは
          サーリアホの作品で
          これは離れている2人が、お互いに噂を聞いて恋に堕ちて
          男性の方が会いに行くのだが
          会ったとたんに男性が死んじゃって
          (途中で画面見ずに音楽だけ聞いていて
           しかもセリフがフランス語で
           何故、死ぬのかはよく原因がわからない)
          それでも女性は「遠くにある愛」について歌う
          ・・・みたいな

          それって平安時代ですか?

          というオペラなので、これもテーマとしては・・・う〜ん・・・

          残った一つはアリベルト・ライマンのメデアで
          これは国立オペラ座でライブで見た事あるし
          セリフはドイツ語だし
          メデアの話は昔からの題材だし

          ・・・ただ、メデアになると
          調べる文献の数が中途半端じゃなさそう・・・(恐)

          まだ授業始まっていないのに
          これで発表・論文とか考えたら、既にクラクラして来た。

          ともかく、イースター終わるまでに
          現在の事態がうまく収束して
          何とか日常生活(に近いもの)が戻ってくる事を
          切に願う私に

          ライブのレポートじゃなくて申し訳ないんですが
          1クリックを、ぜひぜひお恵み下さいませ。




          そんな日本で見られないDVDと作品を取り上げても、と
          お怒りの方々
          友人が2008年のNHKスペシャル
          未知のウイルスとの遭遇というフィクション・フィルム
          教えてくれたので(L嬢、感謝してます!)
          お暇があったらご覧下さい。
          何だか、今の状況を見ているようで、ちょっとげっそりするが
          日本のドラマらしく、人情物語もしっかり入っているので
          (よって、多少、クサイ)
          1時間半、どうぞお楽しみ下さい。

          (番外編)ドルトムントのコンサート・マーケティング

          0
            ウィーンのリング通りではレインボー・パレード
            午後はコンツェルトハウスでウィーン・フィルと
            新進指揮者パヤーレに
            滅多に登場しないメゾ・ソプラノのガランチャというコンサート。

            で、ウィーン大学音楽学部では
            オープン・デイを開催(笑)

            しかも水曜日に「パンフレット出来たから配ってね」
            ・・・どういうマーケティングなんだか(爆笑)

            11時からのオープン・デイの講義シリーズは
            興味深いテーマも多かったのだが
            その中でも、学部長の講演が素晴らしく
            (私はこの学部長の大ファンである。
             昨日の夜は試験の後に講義室の机を学部長と一緒に運んだのだ)
            その例として取り上げられたクリップに爆笑してしまった。

            ちょっと普段のテーマから外れるし
            クリップは残念ながらドイツ語なのだが
            ここでご紹介したい。



            ドイツ語がわからなくても、爆笑だと思うのだが
            簡単に解説すると

            ドルトムントでコンサート・ホールを作ったが
            工業地帯の住人の、
            誰がクラシック音楽を聴きたいと思うだろうか。
            (市内の人たちを映している。いや、ちょっと、わはは、あのね・・・)

            でも全く問題はない。
            我々はコンサートのプロモーションに
            最も健康的な食品、ミルクを使う事にした。

            牛がクラシック音楽を聴くと、ミルクの質が良くなる事は
            学問的に実証されている(註 実証されてません、念の為)

            そこで我々はまず牛にライブ・コンサートを聴かせる事にした。
            更に、高名な音楽家たちの演奏を録音で聴かせてみた。
            (ここで、牛のグループごとにイヴァン・フィッシャーとか
             フィリップ・ジャルスキーとか、内田光子が・・・・)

            このミルクを、音楽家ごとにボトルにして
            このボトルに、どの音楽を聴いたか
            次のシーズンでいつ音楽家が登場するかなどの情報を記載。

            このクラシック音楽ミルクはドルトムントの住民だけではなく
            他の地域の専門家たちも来て、試飲して、美味しいと評判で
            様々なメディアでも取り上げられた。

            ミルクがあまり美味しいので
            クラシック音楽に普段興味を抱かない観客たちも
            ミルクに釣られてコンサートに通うようになった。

            定期公演の会員数は19%の伸び
            シーズンはまだ終わっていないのだが
            稼働率は今までの最高の72%になっている。

            ミルクの生産コストもカバーし
            コンサートは利益を生んでいる。

            こんなに美味しい音楽はなかった。
            コンツェルト・ミルク・ドルトムント

            ・・・という内容である。

            これ、色々な意味で非常に面白いクリップだと思う。

            まずは最初のシーンの市井の人々。
            労働者のクリップで
            「クラシック音楽に興味のない層」

            言い切ってるよ、おい(笑)

            クラシック音楽を聴くのはインテリという
            いわゆる一般的偏見?がしっかりと出ている。
            (ただ、後半でコンサートに来る人たちは
             しっかりエレガントなドレスコードになっているのが笑える)

            クラシック音楽を牛に聴かせると
            ミルクの出が良くなるか、というのは
            ちゃんとシステム音楽の学者たちが実験していて
            その実験も、結構大笑いできる。
            (トロンボーン吹くと牛が寄ってくるとか
             エレキギターだったか、そんなものだと逃げて行くとか
             やっぱりクリップになってるの。
             学部長、こういうクリップ、何処で探してくるんだろう?)

            結果的にはクラシック音楽とミルクには
            決定的な関係は何もないのだが
            そういう学問的検証はともかくとして

            ドルトムントで、このクラシック・ミルクを作った人
            マーケティング・ストラテジーとしては最高だわ。

            だから何?と言われれば言葉もないのだが
            ただ、あまりにクリップが面白かったので
            読者にも見てもらおう、というだけの話。

            日本では既にモーツァルトを聴かせて作った酒だの
            ワインだのがマーケットに氾濫しているので
            今さら目新しいものではないと思うが

            コンサート会場のプロモーションに
            こういう発想が出来たのがスゴイなぁ、と
            つくづく感心している私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            コンツェルトハウスのウィーン・フィルのコンサートは
            明日も行くので、本日分と一緒に書きます (^^)v

            映画 ホワイト・ナイツ

            0
              コンテンポラリー・ダンス・フェスティバルの Im Puls Tanz が始まるのは
              7月の中旬からだし
              7月に入ると、本当にウィーンという都市は

              クラシック音楽の砂漠

              ・・・と化すのである。
              劇場、コンサート・ホール、揃って夏休みに入っちゃうし
              観光客向けのライト・クラシックのコンサートはあるけれど
              あのコンサートは、我々はチケットを売る立場であって
              買って行くというのはどうも・・・

              クオリティとしてはかなり高いし
              クラシックとか言う堅苦しさもないし
              楽しめるコンサートなんですけどね(ホントです)

              このブログもナマで聴くクラシックとバレエに特化しちゃったから
              仕事の話は書けないし

              かと言って
              国際結婚のやり方とか
              (法律的な事じゃなくて、どうやって相手を見つけるか)
              オーストリアで如何にして就職したか
              なんて言う、若い頃の恥も書いちゃったからなぁ。
              (そういうのを読みたい方は
               そういうカテゴリーにしてありますので、おヒマならどうぞ)

              切羽詰まって、考えたのが
              まぁ、ちょっとダンスとかバレエの DVD というのはどうかな?

              ・・・誰も読まんだろう(心の底の声)

              まぁ、良いわ、これ、自分のメモだし(開き直り)

              バレエの DVD は、その時に買っておかないと
              後で調べても入手できない、というものも結構あるし
              そういう類いと思って急いで買うと
              後で50%割引とかで、セールで入って来る事もあって
              油断ならないのだが

              先日、また久し振りに見たのが
              バリシニコフ出演の
              ホワイト・ナイツ
              日本の密林でも DVD になっているが
              私は回し者ではないので宣伝はしない。

              この映画、知人から教えてもらったのだが
              バリシニコフ演じるロシアのダンサーが
              フライトの緊急着陸で亡命したソビエト連邦に不時着してしまい
              そこで拘留されてしまうという
              何か、かなり生々しいストーリー。

              いやどうせ、私、歳取ってますから(汗)
              ソビエト連邦も、東欧圏も、ずっと経験して来てますし。

              ベトナム戦争や人種差別で
              アメリカから逃げたアフリカ系ダンサーとの友情の話ではあるけれど
              当時の緊張感も巧く描かれているし
              最後はハッピー・エンドになるけれど
              それを知らなければ、最後の最後までドキドキしっぱなし。

              映画の最初はバリシニコフが踊る
              ローラン・プティの名作「若者と死」で圧倒されるし
              グレゴリー・ハインズと、最初のレッスン場でのシーンの
              11回のピルエットの見事さには唸る。



              ハインズのタップ・ダンスも見事なので
              2人で踊るデュエットの素晴らしさと言ったら・・・



              12秒のところに写る、太ったおっちゃんが
              ソビエトの秘密警察なのだが(監視してるわけだ)

              実はこのソビエトの秘密警察のおっちゃんの演技に痺れた。
              いや、私がデブが好きだから、というだけではないが
              (もちろんそれもあるけど)
              あのネチネチしたイヤらしさを徹底的に演じた後
              最後のアメリカ大使館の前で
              如何にも「善人」を演じて見せる時の
              あの表情の変化の凄さって

              ううううん、演技ってこういうものなのか(愕然)

              それに比べるとバリシニコフは演技が(以下省略)
              いや、踊れるからそれで良いのである、うん。

              他にもキロフ劇場の舞台で
              自由に踊りたかったと繰り広げるダンスの素晴らしさ ♡

              バレエとか好きじゃないから・・・と思っている方にも
              絶対にお勧めの映画。
              特に冷戦時代をまだ覚えている方には
              (多少勧善懲悪的なところはあるにせよ)
              そうだったよね〜と納得するシーンも数多くあるはず。

              という事で
              これからちょくちょく
              勝手に DVD という記事を書く・・・かもしれない私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団のドキュメンタリー

              0

                例年この時期の指揮者選びは ココ からどうぞ。

                右のフリー・スペースにも投票を貼ってありますので

                指揮者フリークの皆さま、どうぞよろしくご参加下さい。


                ちょっとした個人的理由で

                12月全公演を制覇する筈だったクルミ割り人形には行けず

                今日も行こうかなぁ、と思っていたけれど

                やっと届いた DVD があったので

                ライブはお休み。


                で、観たのが


                これ ↓


                 クリックで大きくなります


                ツィッター繋がりで、こういう DVD があるのを知って

                アマゾン・ドイツで即注文。

                同時にアマゾン・日本で注文した これ ↓ は

                (だってウィーン・フィルの特集だったし)

                3日で到着したが

                ドイツからの DVD は1週間かかった。

                まぁ、ドイツからの郵送は無料だし

                日本からの DHL は、本代より高いからね(笑)


                さて、その The Italian Character は

                ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団についての

                ドキュメンタリー映画である。


                ご興味のある方は、トレイラーをどうぞ。




                英語が中心だが

                オーケストラのメンバーはイタリア語だし

                ロシア語も入る。テルミカーノフが登場するから。

                (ゲルギエフは英語で話してる(笑))

                ダニエル・ハーディングが

                本当にそこら辺にいる若いお兄ちゃんという風情で

                ジーンズとシャツで(しかも無精髭!?)で登場するのも楽しい。


                ソリストもバンバン出てくるし

                有名な指揮者も出てくるのに


                この DVD 出演する人たちの名前とかが

                一切出て来ない!!!!


                日本のドキュメントだったら

                絶対に登場人物について名前と、詳しい解説が字幕で入るだろう。

                (ドイツのドキュメンタリーでも入るかもしれない)


                ・・・という事は

                この DVD って、コアなクラシック・ファン向けなのか?


                パッパーノのご両親の出身だった村の風景から始まって

                パッパーノのリハーサル風景に入るのだが


                パッパーノって、リハーサルで

                あんなに 唸ってる 歌ってるんかいっ!!!!


                唸り声 歌声が、かなり大きくて勢いがあって

                すごくうるさいので驚いた。

                さすがにコンサートの時の唸り声は抑えているのだろうが

                ああ、やっぱり、この人、イタリアの血が濃いぞ。

                (と、本人もフイルムの中で言っている(笑))


                オーケストラ・メンバーのインタビューの中で

                パッパーノがこのオーケストラの首席になった際に

                素晴らしいオーケストラだ、とジャーナリストに向かって言ったら

                ジャーナリストが

                マエストロ、あなたのオーケストラはベルリン・フィルじゃありませんよ

                ・・・という失礼な発言をしたのに

                あっさりと

                ボクもカラヤンじゃありませんから

                と返した、というエピソードがあって爆笑。


                オーケストラ・メンバーの日常も追っている。

                とある人はミツバチを飼って、蜂蜜を作ったり

                荒れた土地を買って

                そこにあった果物の木を、何年もかけて手入れして

                果物や野菜が成るように努力したとか


                コントラバスに、もっと低音を加えるように

                修理したり

                古い樹を切って、弦楽器を作ったりという現場も見られる。


                音楽学校に入る時に、希望の楽器のクラスがなくて

                オーボエか、ホルンしか空きがなく

                家に帰ってお母さんに聞いたら

                この狭い家でホルンはうるさいから

                どういう楽器か知らないけれどオーボエにしなさい、と言われて

                オーボエ奏者になっちゃった、という人もいたし(笑)


                誰が誰だかという解説が一切ないのだが

                (指揮者もソリストも!!!)

                途中でバーンスタインの記録映像も出てくるし

                プレートルがボレロを妙なる表情で

                ついでに例の「リズムのズレ」をやらせながら振っている映像もある。

                (この映像が、もう可愛くて可愛くて・・・プレートル、ステキ♡)


                ラヴェルのピアノ協奏曲の第2楽章が

                自然の景色に巧く使われていて

                ちょっと涙が出そうになるシーンもある。


                オーケストラが

                技術的な面はともかくとして

                ものすごく情熱的でカンタービレなオーケストラである事は

                今年のウィーンでのコンサートで

                大感激した私は、身に染みて知っている。


                ご参考までに、第一回目で感激したのは ここ

                でも、泣き出したいくらい感動して

                ついつい CD 買って

                マエストロ・パッパーノのサインをもらいに行ったのは ここ


                サインをいただいたマーラーの6番の CD もライブ演奏録音で

                これがまた、スゴイというか

                これこそパッション!!!という大爆発振りで

                こんなマーラーの6番

                ドイツ系の深刻でシリアスでマジメでお行儀の良いオーケストラには

                誰も演奏できないだろう。


                途中で森の中でオーボエ吹いたり

                どこかドロミテあたりの高山の頂上でトランペット吹かせたり

                最後は水の中にコントラバス落として

                水中でコントラバス弾かせたり(いいのかあれは?!)


                ドイツへの演奏旅行の記録も少し入って

                しかも

                演奏旅行でコワイのは何ですか?というのに対し

                オーケストラのメンバーの何人もが言ったのは


                バスやフライトや列車に遅刻するかも

                  ・・・って、さすがイタリア人(爆笑)


                でも、この DVD とても音が良い。

                ライブで録音している音楽が、リハーサル(唸り声付き)を中心に

                とても美しく録音されていて

                内容に間延びしたところはあっても

                音楽を聴くだけでも、とても楽しい構成になっている。

                (しかも取り上げているのが、かなり名曲アワー(意図的?(笑))


                日本のアマゾンでも取り扱いがあったようだが

                今見たら品切れになっているけれど

                まぁ、世の中、国際化しているから

                どこの国のサイトで買っても同じだろう。


                日本のアマゾンからの送料が高い、と

                いつも怒っている私だが

                ドイツ・アマゾンで買えないからと

                フランス・アマゾンなんかで CD 買って送料はタダ、という利点もあって

                ヨーロッパはヨーロッパで、長所もあるかな。

                (日本だと日本国内送料無料だけど

                 外国の送料無料って少ないでしょ?(笑))


                パッパーノ・ファンの皆さま

                ダニエル・ハーディング・ファンの皆さま

                イタリア・ファンの皆さま

                (イタリアのどこが好きでもかまいません。

                 オーケストラもどっぷりイタリアンですから)

                回し者ではありませんが(しっかり代金払ってるし)

                どうぞ、この DVD

                機会があれば観て損はありませんよ。


                と、ついつい宣伝してしまった私に

                どうぞ1クリックをよろしくお恵み下さい。





                笑えるクリップ特集

                0

                  怒濤のウィーン・フィルのコンサートの後

                  今週は1回を除いてなにもなし。

                  (その1回も以前に観たものと同じ)


                  長い夏休みの後

                  読者数激減の折り

                  やっぱり何か書いておかないとヤバイ(かもしれない)


                  という事で

                  以前からまとめたかった

                  Youtube のお気に入りクリップをここで公開する。


                  ほとんどがツィッター絡みで見つけたもので

                  しかも、こういうクリップ貼っちゃうと

                  こいつはいったいどういう奴なんだ?とか言われそうだが。


                  まずは指揮者ネタ。

                  マーラーの交響曲2番の部分を

                  様々な指揮者が振る。

                  指揮者オタクにはたまらんクリップ。



                  さて、昨日のマゼールの指揮間違いと言うハプニングの後で

                  サンフランシスコ・シンフォニーの

                  マイケル・ティルソン・トーマスのキューの間違い

                  ・・・というよりは、指揮者もプレイヤーも間違っとるぞ(笑)



                  コメディアンで指揮者の Rainer  Harnisch は

                  残念ながらウィーンで実際に聴いた事がないのだが

                  画質はあまり良くないけれど

                  大笑いできるフィルハーモニア・ロンドンとのクリップがある。



                  3分30秒くらいのところから始まる

                  オーケストラのステージ位置のギャグが私は好きだ。

                   

                  同じく Rainer Harnisch のオペラ翻訳は

                  空耳英語版で、もっと英語ができればもっと笑えるだろうが

                  あまり英語ができなくても涙が出る程笑えるぞ。



                  古い古い1950年代の若きバーンスタインが

                  オペラについて解説している「オムニバス」という作品の1シーン。



                  いやもう、本当にバーンスタインって天才だわ。


                  あまり一度に出すと

                  読者も観るのが大変なので

                  本日はこれで・・・


                  とサボりの姿勢を明らかにする私に

                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。




                  デジタル・コンサート・ホール7日間無料券

                  0

                    コンテンポラリー・ダンスの開始時間は遅いし

                    明日は朝8時からスクーリング(社員義務)だし


                    本日は久し振りに

                    ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールの話。


                    ・・・とは言え、私、会員ではありません(すみません)


                    5年前から開始されたベルリン・フィルの

                    デジタル・コンサート・ホールは

                    値段については、かなりの試行錯誤を繰り広げながら

                    最近、やっとレートとしても落ち着いてきた。


                    実は本当に最初の最初のコンサートだけ

                    私は10ユーロ近くを払って聴いたのである。

                    (新しいモノ好き)


                    ストリーミングの速度が遅過ぎて

                    (これは当時の私のプロバイダーが悪い

                     ・・・というより、安い契約をしている私も悪い(自爆))

                    途中で画像は止まるわ、音楽はブチ切れになるわ


                    散々な目にあって、これが10ユーロかよ!? と散々悪態ついて

                    ついでに、その後、アーカイブで観ればマシかも、と思ったら

                    当時は、1回のライブ・コンサートでお終いだったのだ。


                    ふざけんな、こんなものに誰が金を払うんだ。

                    10ユーロあったら、オペラ座で

                    (舞台見えないけど)オペラ聴けるわよ


                    ・・・というのが、当時の正直な感想。


                    だが、年間149ユーロ、今のレートだと約2万円ほどの会費は

                    5年経ってみると、法外な値段ではないと思う。


                    5年間のコンサートのアーカイブが、スゴイのである。

                    年間約40回のコンサートが、すべてアーカイブにあるから

                    今や200回以上のコンサートがストリーミングで好きな時に聴ける。


                    クラシックのスタンダード曲に関しては

                    指揮者が違うバリエーションもあるし


                    現代曲のレパートリーがかなり多いのは素晴らしい。

                    リゲティなんか、アトモスフェアは2種類あるし

                    サンフランシスコ・ポリフォニーから

                    アヴァンチュールにヌーベル・アヴァンチュールまで入ってる。


                    これ、このまま続けたら

                    膨大な数のコンサート映像が記録に残るだろう。


                    さて、ちょっと前の話だが

                    デジタル・コンサート・ホールからメイルが入った。

                    (カネは払わないが登録はしてある)


                    来年のプログラムの送付をぜひお申し込み下さい。

                    7日間有効のプレゼントを差し上げます。

                    発送は7月から行います。


                    あらららら

                    タダで7日間有効券?(← 無料という言葉には弱い)


                    註 メイルに曰く

                      このサービスはドイツとオーストリアとスイスのみ有効です、とあった(笑)

                      もしかしたら、イギリスとアメリカも入ってたかも。

                      日本は残念ながらなかった・・・ 人口多過ぎるからかな?(笑)


                    即刻クリックして申し込んで待っていたら

                    本日、郵便ポストに入っていた

                    立派なデジタル・コンサート・ホールのパンフレット。

                    (毎年、厚く立派になっていく)


                    しかも、何故か2冊も・・・???


                    添えられていた手紙には


                    「8月15日までに以下のコードでお申し込みの方は

                     年間チケット10%引きになります」


                    で、肝心な「7日チケット無料券」だが

                    ちゃんと別にカードで入ってました。うふふ。


                    ところが

                    何故か2冊来た手紙の10%割引コードも

                    7日間無料チケットのコードも


                    2つとも同じなのである。


                    いや、もちろん住所も名前も一緒だから

                    同じコードだったのかもしれないが

                    (だったら、何故、2冊送付されて来たんだろう?)


                    もしかしたら、印刷の関係で

                    全員、同じコード??? だったりして・・・


                    という疑惑が、どうしても捨てきれない。


                    7日間チケットは正規に買っても9ユーロ90セント。

                    昔は同じ値段でライブ・コンサート1回っきりだったし

                    その後も、9ユーロ90セントで24時間見放題だったりした後


                    今や、9ユーロ90セントで7日間見放題という

                    なかなか太っ腹な価格設定になって来たけれど

                    10ユーロ近くを無料、というのは、やっぱり魅力的。


                    で、同じコードで7日有効パスを2回使えるのかどうか

                    ズルをする気はないけれど

                    やっぱりちょっと気になるところではある。


                    7月から8月初旬は

                    コンテンポラリー・ダンスで埋まっているので

                    使うとしたら、8月中旬だな・・・と思いつつ


                    同じコードで7日券を2枚使えるのか

                    ちょっと試してみたい気分満々の私に

                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    ランキングの割り振りだが
                    ヨーロッパ・ランキングに少し多めに割いて
                    コンテンポラリー・ダンスに少し分類してみたら
                    コンテンポラリー・ダンスでは既に1位に輝いている(笑)

                    キーピング・スコア

                    0

                      久し振りに2日、ナイト・プログラムのない日が続く。

                      ・・・・というより、本当は3日の筈だったのだが

                      まぁ、色々と(笑)


                      今日もフォルクス・オーパーでメリー・ウィドウの

                      直前狙いで行こうかと思っていたのだが

                      昨日、午前3時にベッドに入ったのにもかかわらず

                      今日の朝は8時に目覚めてしまい(悲しいサラリーウーマンの性(涙))

                      そのまま、自宅で DVD 三昧、読書三昧に突入。


                      という事で久し振りに DVD の話。


                      1月にお忍びで帰国した時に買いまくった本の中に

                      これがあった。



                      「オーケストラは未来を作る

                       マイケル・ティルソン・トーマスと

                       サンフランシスコ交響楽団の挑戦」

                      (アフィリエイトとか一切やっておりませんので

                       宣伝ではありません、念の為)


                      最初は経済関係の事ばかりで

                      つまらんな、と思っていたのだが

                      この本、後半から俄然面白くなって

                      このオーケストラがやっている活動についての項目の中に


                      Keeping Score


                      というシリーズが紹介されていた。


                      あらま、面白そう・・・というので

                      もしかしたら Youtube にタダでアップされていないだろうか?と

                      探してみたら、あったんですね、これが。


                      Keeping Score 春の祭典



                      これ、I から VI までの最初なので

                      興味のある方は続きはご自分でお探し下さい。


                      もちろん、マイケル・ティルソン・トーマスが英語で話す訳で

                      ドイツ語は何とかなっても、英語はさっぱりダメな私が

                      字幕もなくて大丈夫だろうか?

                      (いや、普通、大丈夫ではナイ)


                      ・・・と思ったら、いやいやいやいや


                      ま〜ったく問題ない!!!(断言)


                      えええ、私も英語苦手なんだけど、と思っているアナタ、

                      中学英語で充分理解できます。


                      ちょっとこの DVD あちこちの録画もあるし

                      コンサートにリハーサルに、ロケまで含めて

                      ものすごい費用がかかってないかい?


                      こういう貴重なものを、無料で観ちゃおうという根性は

                      何となく私には罪悪感がある(どうせ古い人間です)


                      Youtube ではショスタコーヴィッチもあったけれど

                      これ、他にも色々あるので DVD 出てたら買おう。


                      と、アマゾン(ドイツ)を探すが


                      ない(というより1つだけあった・・・意味がない)


                      あれ? 別にアマゾンを探さずとも

                      サンフランシスコ・シンフォニーのサイトに

                      直接行ったら良いだけではないのか?

                      Keeping Score シリーズの独自のサイトまであるんだし。


                      ・・・あった(当たり前)

                      ご興味のある方は ここ をどうぞ。


                      インターネットで申し込みして

                      メールで確認が来て

                      約1週間でウィーンに小包が届くって


                      当然と言えば当然なんだけど

                      何となく感激(呆)


                      で、このシリーズ、本当に面白い。

                      マーラーなんか、2枚も DVD 入っている上

                      (1枚はコンサートの DVD らしい)

                      ドキュメンタリー編に至っては

                      約2時間の大作である。

                      (で、またそれが傑作で・・・)


                      コンサートを DVD で観ようという気はないけれど

                      (プレイヤーが必死になって演奏している所を観ても

                       あんまり感激しない。だったら、CD で音だけの方が良い)

                      こういう解説の DVD は楽しい。


                      現代は Youtube でも何でも

                      無料で情報が手に入るという時代ではあるけれど

                      基本的に、私はその傾向には反対だ(断言)


                      だって、それなりに費用をかけて作ったものに対しては

                      ちゃんと、その対価を払ってこそ

                      経済は廻っていくのだと思うから。

                      (なのに、費用をかけず、何でも人に調べさせて

                       何でもやらせておいて、オーダーなし、というのは何なんだか(愚痴))


                      私が愛してやまない DVD は

                      ラトルの20世紀のオーケストラ音楽のシリーズ

                      フランク・シェッファー監督の

                      マーラー・フェスティバルの記録映画があるが

                      これに加えて、また愛蔵版 DVD が増えたのが嬉しい。


                      シェッファー監督の Conducting Mahler は

                      Youtube にアップされている(無料で)

                      ドイツ語のは画質が酷かったので、オランダ語版。

                      (DVD を買うと日本語の字幕もある。かなり翻訳間違ってるけど(笑))

                      うまく貼れなかったので興味のある方は ここ からどうぞ。

                      本編が始まるのは約2分過ぎてからです。

                      (指揮者オタクにはたまらんと思う(笑))


                      MTT のドキュメンタリー Keeping Score から

                      ちょっと外れてしまったけれど

                      ちょっとでもお楽しみいただけたら

                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。




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