リチャード・シーガル ニュー・オーシャン

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    Festspielhaus St. Pölten 2019年12月6日 19時30分〜21時30分

    Richard Siegal / Ballett of Difference am Schauspiel Köln

    New Ocean (the natch’l blues)
    振付・舞台 Richard Siegal
    衣装 Flora Miranda
    照明・ビデオ Matthias Singer
    音楽 Alva Noto, Ryuichi Sakamoto
    ドラマツルギー Tobias Staab
    ダンサー
Margarida de Abreu Neto, Jemima Rose Dean, Gustavo Gomes,
    Mason Manning, Andrea Mocciardini, Claudia Ortiz Arraiza,
    Zuzana Zahradníková, Long Zou

    金曜日は授業も1コマだけで
    今までの学期だったら、わ〜い、と掃除したり洗濯したり
    買い物していたりしたのだが
    あははははは・・・
    朝から来週の発表の準備をしていて

    これがあまりに楽しくて
    日本語で「痛し痒し」って言い方があるけれど
    「忙し嬉し」って何なんでしょうね。
    いやもう、絶対的に時間が足りない。
    やりたい事が多過ぎる(自業自得)

    とは言え、15時からのラテン語の授業には根性で出る。
    この先生、もう一つの授業と違って
    割にテキトウに、その時の気分で喋るので
    ヴィンドボナの場所格の話になった時に
    サンクト・ペルテンはラテン語では何と言う
    ・・・という話になってしまい

    ちなみに正解は Cetium で(正確には Aelium Cetium らしい)
    方向を表す対格はそのまま Cetium で
    場所格は所有格と同じ Cetii とか言う話になり

    ザルツブルクはクラウディウス皇帝時代に作られて Iuvavum であるとか
    グラーツだのリンツ(Lentia 場所格は Lentiae、対格 Lentiam) とか
    オーストリアの現在の州都の名前を挙げて
    方向を示す対格と場所格の話を1時間していたという・・・(呆)

    バスが17時に出発するので
    16時30分の授業の終了少し前に、こっそり出て来たのだが
    Celtium ire debeo とか言いたくなって困った(爆笑)
    ire は不規則動詞の代表格みたいなものだが、この場合は不定形で良い筈だ。

    ただ、バスで・・・って
    ローマ時代にバスあったのか?(ない)
    調べてみたら
    Currus communis と出て来て
    あ〜、なるほど。
    だったら Celtium ire curru communis debeo なのかしら。

    ラテン語わかる人、
    そこで大笑いしてるんじゃないっ!!!!

    閑話休題

    別に自分の車で走っても良いんだけど
    この季節になると、いつ雪になるかもわからないので
    引退老人の特権(働かなくて良い)を利用して17時出発のバスを使う。

    中で寝て行けるし、プログラムくれるし
    バスの中にコートも荷物も置いておけるから
    クローク代金を節約できる。
    (数秒の間、コートなしでマイナス2度の気温の中を
     ホールに入るまで駆けねばならないが
     乗車している年配は全員クローク代金を節約している)

    時間はたっぷりあって
    18時30分からのプレトークへ。
    (本来コーヒーハウスでコンピュータで発表の準備をすべきだろうが
     コーヒーハウスはお友達同士で来ている人たちが、テーブルを占領する)

    今回のシーガルのプレトークは最初から最後まで英語だった。
    ご本人曰く、3年前にドイツ語でトライしてみて
    とんでもない事になった、という話だが
    わ〜っはっは、その3年前、私もそのプレトーク聞いてるわ。

    さて、プレトークではリーガルの履歴とかを聞いた後に
    「作品について」と問われて
    ・・・この人、作品について話さないんですよ。
    その意味では、根っからの芸術家なんだろうなぁ。

    作品の前半は内的宇宙で、後半は外的宇宙で
    身体の動きがコード化されていて
    94のコードをどういう組み合わせにするか
    ・・・英語である事はさておいて
    内容が全く理解外。

    その後、19時30分から上演された
    ニュー・オーシャンというバレエも
    完璧に理解外でした。

    ダンサー8人の動きはスゴイのである。
    クラシック・ダンスの動きに加えて
    とんでもないバランスやら
    オフ・バランスやらが出て来て

    リニアルに踊られるのではなく
    あくまでも点的に一瞬の動き、あるいはポーズを見せて
    また他のダンサーに繋いで行く。
    確かに言われてみれば動きのコード化である。

    前半は音楽がなくて
    無音の中(観客の咳がたいへん多い)で
    ダンサーそれぞれのコードがずっと続いて
    時々、ほんの数秒、ないしは純音での音が入る。

    踊っているダンスの水準の高さはスゴイんだけど
    まるで、本当に人間の身体の動きのコード表を見ているようで
    コードとコードの間の有機的関連が
    おバカな私には、ま〜ったくわからない。

    というか、あれ、わかる人がいたら
    かえって変なんじゃないだろうか。
    それともプロのバレエ・ダンサーだったら
    わかるのかなぁ。

    いわゆる「語られる」ものが
    私には一切語って来ないので
    それを40分やられると
    前の舞台で、すごい体操してますけど
    それが何か?という気分になるのは
    はいはい、ワタシの感受性が欠けてます、すみません。

    しかしまぁ、音楽もなく
    ストーリーもなく、語るべきものも隠されているという状態で
    ダンサーが、あの長い(とは言え、動きは非常に断片的)振付を
    よくぞ覚えるものだ、とひたすら感心する。
    ダンサーの内部にもコード表とかあるんですかね。
    化学の記号を丸暗記するようなものか。
    私には全くわからん世界。

    これが内的宇宙で、後半が外的宇宙、としたら
    もしかしたら、前半のコードを
    そのまま後半でもなぞるのか・・・
    でも、なぞられても、前半のコード40分なんか
    何にも覚えてないんですけど。

    後半は、前半と同じく
    やっぱりダンサーのコード表の表出ではあったけれど
    今度は音楽が入り
    舞台照明が、大変面白い。

    前半は舞台の真ん中に丸い海?水?の象徴のようなものがあって
    後半は、その丸からどんどん黒い部分が広がっていって
    その黒の部分の広がりの芸術的美しさが魅力的。

    黒い部分は上からの照明で作っているので
    ダンサーがその中に入るとダンスが見えにくいけれど
    コード化されたダンサーは
    意識的には、もうどうでも良くなってしまい
    (だって、スゴイけど、ずっと同じような感じなんだも〜ん)
    照明技術の芸術をずっと見ていた(すみません)

    こういう、ダンサーの身体がコードになるという
    記号論的な振付って
    フォーサイスが得意だったよね、たぶん。
    リーガルもフォーサイスの弟子なので
    フォーサイスの記号を、そのまま受け継いで
    ただ、フォーサイスのような振りではなくて
    独自の動きを入れたという事なんだろうか。

    私の表現力ではどうしても伝えられないので
    プロモーション・クリップを貼っておく(あっ、逃げた・・・)

    前半と後半が順不同で繋いであるが
    舞台の真ん中に白い丸があるのが前半(音楽なし)で
    黒がボロボロ出てくると後半(音楽あり)
    後半の黒は、どんどん増えていって
    最後は舞台の床がマーブル状になるのがクリップでも映されている。



    こういう芸術家の内的宇宙は
    見せられても、私には全くわからないし
    何かを表現したいのだろうけれど
    その「何」という部分が
    まるで全くわからない外国語で語られている
    ・・・というより、「語られていない」のが肝なのかもしれない。

    正直、この人がウィーンのバレエ団の監督にならなくて良かった
    ・・・とか、失礼な事を考えてしまったけれど
    (この人はアメリカ育ちだが、ドイツ語圏で活躍している)
    こういう「わかる人だけわかれば良いボクのオリジナリティ」という作品を見ると
    どうもワタシは鳥肌が立つ(良い意味と悪い意味と同時で)

    来週の発表のテーマが
    こういう「自分よがり」の芸術と
    対極的なところに位置するものなので

    あ〜、こういう自分だけがわかっていて
    高尚な趣味を持つ方々が、わかったような顔をして
    どやどや顔になるという芸術を
    テーマにしなくて良かった
    (そういうのもあった(笑))と

    バスを使ったので、ものすごく遅くにウィーンに到着した私に
    (自分の車だったらあっという間に自宅に到着してる(涙))
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    カテゴリーをコンテンポラリー・ダンスにするか
    バレエにするか迷ったのだが
    振りとしては、ものすごくクラシックなので
    バレエ・カテゴリーに決定。

    ジュエルズ@国立バレエ 3回目

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      Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
      2019年12月5日 19時30分〜21時50分

      JEWELS
      Emeralds / Rubies / Diamonds
      振付 George Balanchine ©The George Balanchine Trust
      衣装 Karinska
      舞台 Peter Harvey
      照明 Mark Stanley
      指揮 Paul Connelly

      EMERALDS
      音楽 Gabriel Fauré
      Pelléas et Mélisande (Prélude, Fileuse, Sicilienne)
      Shylock (Entr’acte, Epitbalame, Nocturne, Final)
      Pelléas et Mélisande (La Mort de Mélisande)
      ダンサー
      Nina Poláková - Masayu Kimoto
      Maria Yakovleva - Roman Lazik
      Anita Manolova, Fiona McGee, Richard Szabó
      Emila Baranowicz, Natalya Butchko, Zsófia Laczkó, Andrea Némethová,
      Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva,
      Flavia Soares, Oksana Timoshenko, Beata Wiedner

      RUBIES
      音楽 Igor Strawinski
      Capriccio für Klavier und Orchester
      ピアノ Igor Zapravdin
      ダンサー
Nikisha Fogo - Davide Dato
      Ketevan Papava
      Natalya Butchko, Estzter Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
      Isabella Lucia Severi, Rikako Shibamoto, Oksana Timoshenko,
      Céline Janou Weder, Nicola Barbarossa, Trevor Hayden,
      Gaetano Signorelli, Arne Vandervelde, Géraud Wielick

      DIAMONDS
      音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
      Symphonie Nr. 3, D-Dur op. 29 ohne den Ersten Satz
      ダンサー
Olga Esina - Jakob Feyferlik
      Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Rikako Shibamoto, Madison Young,
      Leonardo Basílio, Tristan Ridel, James Stephens, Navrin Turnbull
      Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Venessza Csonka, Oxana Kiyanenko,
      Erika Kováčová, Zsófia Laczkó, Andrea Némethová, Suzan Oppermann,
      Xi Qu, Alaia Rogers-Maman, Flavia Soares, ulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
      Giovanni Cusin, Marat Davletshin, Marcin Dempc, Marian Furnica,
      Darius Gramada, Trevor Hayden, Gaspare Li Mandri, Igor Milos,
      Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Andrey Teterin, Zsolt Török

      Wiener Staatsballet
      Orchester der Wiener Staatsoper

      ジュエルス、セカンド・キャスト鑑賞。
      これもちょっとフラフラの状態で出掛けてはいるのだが
      バレエで寝たら全然意味ないし(笑)
      それに、木曜日って
      唯一、朝からずっと研究所で主専攻の科目が続いて

      最後の講義だけは、本館でのドイツ語言語学なのだが
      先生が変わってから
      むちゃくちゃ退屈になってしまい
      (その前の社会言語学の先生はすごく楽しかった)

      堂々と机の上で突っ伏して居眠りしている学生も居て
      (「講義」だから良いのだ、ゼミなら追い出される)
      ついでにワタシもちょっと下向いて
      如何にもノート見てます状態でウトウト。
      (先生も気がついてはいるようだが
       退屈な話を退屈にダラダラ喋る方が悪い(違))

      セカンド・キャストと言っても
      変わったのはエメラルドのカップルのみ。

      ナターシャ+ローベルトが
      ニナ+木本クンになり
      (ニナはポラコヴァである。トノリはオランダに行っちゃった(涙))
      マディソン+ローマンが
      マーシャ(マリア・ヤコヴレヴァ)+ローマンになった。

      う〜ん・・・
      ニナは技術的には問題ゼロだし
      身体の見せ方もとても美しいのだが

      やっぱりナターシャの茶目っ気はない(そりゃそうだ)
      ベテランのプリンシパルが
      ベテラン振りを発揮して踊っているという
      割にマトモな感じの真面目な演目に見える。

      ナターシャだって真面目だけれど
      彼女の場合は、ちょっと小悪魔というか
      洒落っ気のあるキュートな魅力があるからなぁ。

      木本クンは、ローベルトよりずっと良い。
      (ローベルト・ファンの皆さま、ごめんなさい)
      この演目では、男性役は女性のサポートに徹するのだが
      木本クンのサポート、むちゃ上手だし
      立っているだけで、その身体の美しさが素晴らしい。

      一ヶ所だけある男性ダンサーのソロも
      キレがあるのに、あくまでもノーブルで
      木本クンとナターシャが組んでくれたら
      ものすごく絵になりそうなのに、残念。

      マーシャを舞台で見るのは久し振りだが
      このダンサーも、ベテランになってもキュート。
      新しい金持ちの彼氏を得て
      ますます豪華絢爛の
      ほらほら見てみて、キュートでしょワタシ
      というオーラがバリバリに出ている。

      でも、マーシャはやっぱりベテランのダンサー。
      マディソンのような初々しさはない(そりゃ当たり前)

      ため息の出るようなウォーキングPDDでも
      ローマンは、ちゃんとサポートはするんですよ。
      だいたい、ローマン、こういう女性サポートの演目
      なよなよしながら、不思議なガラスの目で
      自分は完璧無色に徹底的になって踊るので
      すごく魅力的なのだが

      マディソンを見つめる目と
      マーシャを見つめる目が、全然違うじゃん!!!

      マディソンの時には
      愛娘を嫁に出す父親のイメージだったのに
      マーシャになると
      このプリンシパルのお局さま、どこかで怒らせると
      後が怖そうだ
      ・・・みたいな妄想しか湧き上がって来ない。
      (実際、そう思ってサポートしているような気もする)

      ベテランのプリンシパル・ダンサー4名で
      (木本クン、ローマン含む)
      何と言うか、非常にベテランっぽい演目になった。

      ごめんなさい
      いくらロリコン趣味とか言われても
      やっぱりナターシャとマディソンの方が良い。
      舞台の初々しさというか
      エメラルドの輝きが違う。

      ベテランカップルだと
      エメラルドとは言っても
      既に高級アクセサリーに加工しているような感じで
      (要は、技術的に完璧ながら、チマチマしてしまう)
      ナターシャ+マディソン組は
      加工前の大きなエメラルドの原石の輝き。

      好みの問題なので
      どちらが良いというものでもなくて
      ニナ+マーシャも、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すけど。

      ルビーはニキーシャとダヴィデにケテヴァン。
      この間と同じキャスト。

      ニキーシャにバッチリ合ってるダンスだし
      ケテヴァンも素敵だし
      あの難しい動きを、コールドも見事に再現していて
      素晴らしい。

      今回、ルビーで驚いたのは
      ダヴィデの存在感。

      ちょっと地味な透明人間になってたかな、というダヴィデだったが
      このルビーの演目では
      鍛えた速筋をバッチリ使って
      動きのキレがとても良い。

      よって、ピルエットとかジャンプとか
      怪我する前の、以前の鋭さが戻って来て
      この演目では、かなり強いオーラを出してくる。

      そうなのよ、これがダヴィデの持ち味だったんだわ。
      今日見て、やっとダヴィデが戻って来たという実感が湧いた。

      オルガさまとヤコブのダイヤモンドについては
      もう、あまりの素晴らしさに目が眩む。

      オルガさまの登場時って
      悲劇のオーラを撒き散らかしていて
      あれ、これ、白鳥の湖じゃないんだけど
      いや、別にオデットでもオディールでも
      オルガさまなら、何になっても途中で演目が変わっても
      私は全然構わないのだけど(いやそりゃ困る)

      最初の悲劇のオーラが
      どんどん明るくなって来て
      最後のシーンでは
      オルガさまの輝くような笑顔!!!!

      オルガさまの「輝く笑顔」って
      産休から戻ってからリアルになったわ。
      その前は、どんなに笑顔しても
      泣き顔にしか見えなかったんだもん。
      (あるいは、珍しい例だとサド目とか)

      しかしオルガさまとヤコブって
      本当に絵になるカップルだわ・・・

      ヤコブのソロも、すごく良くなった。
      プリンシパルになった頃は
      まだ体幹が定まっていない時があって
      不安定さが残っていたけれど
      短い期間で、ここまで成長するとは・・・

      大技も余裕でこなして
      演技はもともと巧いし
      王子さまっぽくノーブルなサポートも素晴らしいし
      お互いが労わりあいながらカップルとして踊っている感じが
      あまりにピッタリしていて
      旦那のキリルが焼きもち焼くんじゃないか、と
      思わないでもないが

      オルガさまがヤコブを見る目が
      愛しい息子を見る目線になっているから
      キリルも当分は安泰であろう(何を妄想しているんだか・・・)

      ジュエルスはあと何回か公演があるので
      これからも時間があれば
      せっせと通う予定の懲りないワタシに
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      ジュエルスは今日が5回目の公演なのだが
      私は3回目・・・と考えると
      欠席2回がちょっと痛い
      ・・・って授業じゃないんだから f^_^;

      ワールド・スター・ガラ

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        忙しい!勉強する時間がない、と喚きながら
        土曜日・日曜日の2日間で5回のコンサートとかバレエに
        行く方がヘン・・・と自分でも思うのだが(だったら止めればってツッコミはなしで・・(汗))

        時系列で読みたい方は
        午前11時が こちら
        午後15時30分が こちら

        下は夜のバレエ公演の自分用メモです。

        Volkstheater 2019年12月1日 19時〜21時30分

        WESTSTAR-GALA 2019

        „La Bayadère“ Pas de deux
        音楽 Ludwig Minkus 振付 Marius Petipa
        Liudmila Konovalova, Young Gyu Choi

        „Luminous“
        音楽 Max Richter 振付 András Lukács
        Olga Esina, Jakob Feyferlik

        „Dornröschen“ Pa de deux
        音楽 Pjotr Iljitsch Tschaikowski 振付 Marius Petipa
        Evgenia Obrastsova, Alexander Volchkov

        „IN2“
        音楽 Philip Glass 振付 Fabio Adorisio
        Elisa Badenes, Jason Reilly

        „La Sylphide“ Pas de deux
        音楽 Hermann Sverin Løvenskjold 振付 August Bournonville

        „Grand Pas Classique“
        音楽 Daniel-François-Esprit Auber 振付 Victor Gsovsky
        Nicoletta Manni, Claudia Coviello

        „La Halte de Cavalerie“ Pas de deux
        音楽 Ivan Armsheimer 振付 Marius Petipa
        ピアノ Igor Zapravdin
        Iana Salenko, Dinu Tamazlacaru

        „Sylvia“ Adagio (3. Akt)
        音楽 Léo Delibes 振付 Manuel Legris
        ピアノ Igor Zapravdin バイオリン Yury Revich
        Olga Esina, Jakob Feyferlik

        „Gayaneh“ Säbeltanz
        音楽 Aram Chatschaturjan
        ピアノ Igor Zapravdin バイオリン Yury Revich

        „Raymonda“ Adagio (2. Akt)
        音楽 Alexander Glasnow 振付 Juri Grigorowitsch
        Evgenia Obraztsova, Alexander Volchkov

        „Diana and Acteon“ Pas de deux
        音楽 Cesare Pugni 振付 Marius Petipa
        Nikisha Fogo, Young Gyu Choi

        „Caravaggio“
        音楽 Bruno Moretti 振付 Mauro Bigonzetti
        Nicoletta Manni, Claudio Coviello

        „Le Grand Pas de Deux“
        音楽 Gioachino Rossini 振付 Christian Spuk
        Elisa Badenes, Jason Reilly

        最初はアンテナに引っかかっていなかったのだが
        バレエ・クラブから
        この演目は見ないと損よ!という
        強力なメールでのプロモーションが来て
        (別に割引になるワケではない)
        一番安い席で49ユーロという値段に恐れをなしたものの
        これ、毎年開催されていて
        時間的に合わずに、まだ1回も行った事がなかったので
        清水の舞台からジャンプした。

        ウィーン国立バレエ団のダンサーに加えて
        ベルリン国立バレエ (Iana Salenko/Dinu Tamazlacaru)
        モスクワ・ボリショイ (Evgenia Obraztsova/Alexander Volchkov)
        オランダ・ナショナル (Young Gyu Choi)
        シュトゥットガルト・バレエ (Elisa Badenes/Jason Reilly)
        スカラ座 (Nicoletta Manni/Claudio Coviello)

        地元ウィーン国立バレエ団からは
        オルガさま、リュドミラ姐さん
        ヤコブとニキーシャが出演して

        いつもド派手な衣装で度肝を抜く
        天才ピアニストのイゴールが
        ウィーンに住むロシアの新進バイオリニストと登場。

        このクラシック作品とモダンの混ぜ方の絶妙な事!
        クラシックは、みんなが知っている(と思う)
        有名な作品からのPDDがずらりと揃う。

        ボリショイのオブラツォヴァの可憐な事と言ったら
        あ〜、もうもう、こういうタイプが好きな人間って
        基本的にロリコンだとは思うんだけど
        でも好きなんだ、なんか文句ある?(すみません)

        イアンナ・サレンコもむちゃくちゃ可愛い。
        パートナーのタマズラカル(どう読むんだこの名前は?)が
        背が高い、まさに王子さまタイプで
        この二人が踊ると、本当にキュート。

        オランダ・ナショナルのヤンの身体能力が凄い。
        ジャンプの高さ、ピルエットの速さ
        加えて、アジア人体型なのに
        PDDでの演技が巧くて、本当に王子さまで
        で、ソロになると
        重力ってなんですかそれは、というジャンプを見せる。

        アレクサンドル・ボルチュコフ(と読むんだろうか)の
        運動能力も凄まじい。

        クラシック作品って
        (まぁ、ペティパの作品ばかりというのもあるけど)
        どうしても、男子の場合は
        運動能力を競うような感じになるじゃないですか。
        必ずマネージュ入って、ジャンプが入って
        場合によってはパ・ド・サンクとか入って
        だいたい、似たような技が華麗に繰り広げられるのだが

        あ〜、ああいう華麗な高いジャンプと
        キレのあるピルエットが出来る男子ダンサー
        次世代のウィーンでも育たないかなぁ。

        オルガさまとヤコブが踊ったモダン作品
        Luminous の美しさには息を飲んだ。
        何だあの美しさは。
        どうやって表現して良いのか戸惑う位の
        小作品だが、むちゃくちゃ美しい。

        振付師をチェックしたら
        あらま、ウィーン国立バレエ団のアンドラッシュ(ルカチス)じゃないの。
        この人、他の作品も見た事があるけれど
        本当にセンスが良い、実に美的な振付をする。
        (ストラヴィンスキーのトリプルビルでの作品も素晴らしかった)
        あ〜、この作品、もう一度、いや一度と言わず何度でも見たい!!!

        シルヴィアのアダージョは
        もう何回見たか、という、例のあのシーンだが
        オルガさまのシルヴィアにヤコブのアミンタ。
        うははは、何回見ても悶絶する。
        今回のオルガさまの衣装が赤だったので
        シルヴィアというより、ディアナの恋バナのような感じだが。

        ニキーシャとヤンの、ダイアナとアクテオンのPDD
        うわああ、ダイアナのソロって
        よくコンクールでは踊られるけれど
        プロのダンサーでは初めて見た。
        ニキーシャの雰囲気とよく合っていて
        キレが良くて技術的にも完璧で素晴らしい。

        いかんな、ついつい身びいきになってしまっているが
        クラシック作品は
        本当にクラシック・クラシックしていて
        みんな美しいし
        男子ダンサーの技術の展覧会みたいになっていて
        それはそれは楽しい時間ではあった。

        モダンではカラヴァッジョが凄かった。
        今、たまたま美術史美術館で特別展をやっているけれど
        カラヴァッジョの影と光を充分に表出しながら
        最低限の衣装だけつけたダンサーの
        肉体の美しさ、筋肉の美しさから目が離せない。
        (はい、どうせヘン○イです)

        こういうバレエ作品を見ていると
        ダンサーのあまりの美しさに
        これこそ、人間の身体の極端な搾取じゃないか、という
        後ろめたい気はするのだ。

        だって、男女ともに(特に女性は)
        ダイエットして、身体を鍛えて絞って
        人工的に、最高の美を目指して
        肉体改造をしてしまうわけだから
        確かに不自然ではある。

        でも、子供の頃からデフォームされた
        その肉体の奏でる美しさには
        私は逆らえません・・・
        美しい肉体を賛美してどこが悪い?(と開き直る)

        人間なんて罪なもので
        どんなに不自然で非人工的であっても
        バレエ・ダンサーの肉体の美は讃えたいし
        フォアグラも食べたいし
        豚が探して人間が横取りするトリュッフも
        鵜が飲み込んだのを吐き出させて人間が横取りする鮎も
        やっぱり食べたいのである。

        最後に踊られたクリスティアン・シュプックの
        グランド・パ・ドゥ・ドゥは
        ロッシーニの泥棒かささぎ序曲が始まって
        幕の前に男性ダンサーと
        メガネをかけて(!)バッグを持った女性ダンサーが登場。

        おおおお、これは・・・と思ったら
        案の定、すごいユーモアの作品で
        クラシックの技術はむちゃくちゃ入っているのだが
        バッグを取り落として、何とか拾いに戻ろうという
        メガネの女性ダンサーと
        無理やりクラシックを踊りたい男性ダンサーの絡みで
        腰が抜けるほど笑えた。

        シナリオの楽しさもあるけれど
        ダンサー同士がぶつかったり
        蹴られたり
        やけっぱちになって
        とんでもない動作したり
        クラシック・バレエをちょっとでも知っていると
        あれは大反則!というパが
        こっそりとあちこちに入っているのだ。

        この、泥棒かささぎを聴くと
        私は、原始人2人が女性1人を追いかけるという
        ウィーン国立バレエ団のレパートリーの一つを思い出すのだが
        (あれは木本クンとミーシャのダンスが素晴らしかった!)

        この曲で振付するなら
        ともかくユーモア作品にしようね、という
        振付師の中での暗黙の了解でもあるのか?

        オリジナルのクリップを見つけたので
        (実際よりちょっと長い)
        大笑いしたいバレエ・ファンの方は
        どうぞお楽しみ下さい。

        ついでに私に1クリックをお恵み頂けましたら幸いです。
        (まずはクリック、その後、動画で〜す(笑))






        ペール・ギュント 今シーズン2回目千秋楽

        0
          土曜日のダブル・ヘッダーです。
          時系列で読みたい方は、まずこちらからどうぞ。

          Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2019年11月23日 
          19時30分〜21時45分

          PEER GYNT
          Ballett in zwei Akten
          振付・リブレット Edward Clug
          音楽 Eduvard Grieg
          舞台 Marko Japelj
          衣装 Leo Kulaš
          照明 Tomaž Premzl
          指揮 Guillero García Calvo
          ピアノ Shino Takizawa

          ペール・ギュント Davide Dato
          ソルヴェイク Natascha Mair
          死 Eno Peci
          鹿 Zsolt Török
          ペールの母オーセ Liudmila Trayan
          イングリ Ioanna Avraam
          緑衣の女 Rebecca Horner
          小さなヘルガ Isabella Lucia Severi
          アスラック Vladimir Shishov
          マッズ・モエン イングリの花婿 Igor Milos
          アニトラ Madisson Young
          医者 András Lukács
          村民 Emilia Baranowicz, Fiona McGee, Anna Shepelyava,
          Rikako Shibamoto, Céline Janou Weder
          Marcin Dempc, Trevor Hayden, Gaetanoa Signorelli,
          Arne Vandervelde, Géraud Wielick
          3人の女 Zsófia Laczko, Katharina Miffek, Iulia Tcaciuc
          トロルの王 Gabor Oberegger
          トロル Marie Breuilles, Natalya Butchko, Oxana Kiyanenko, Fiona McGee,
          Suzan Opperman, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo,
          Nicola Barbarossa, Giovanni Cusin, Marian Furnica, Trevor Hayden,
          Hanno Opperman, Tristan Ridel, Gaetano Signorelli, Narvin Trunbull
          モロッコ人 Venessza Csonka, Fiona McGee, Suzan Opperman,
          Anna Shepelyeva, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc,
          Marat Davletshin, Marian Furnica, Trevor Hayden, Gabor Oberegger,
          Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Arne Vandervelde
          精神病院の患者 Oxana Kiyanenko, Fiona McGee,
          Tristan Ridel, Richard Szabó
          Isabella Lucia Severi, Emilia Baranowicz, Marie Breuilles,
          Natalya Butchko, Venessza Csonka, Suzan Opperman,
          Joana Reinprecht, Rikako Shibamoto, Oksana Timoshenko,
          Chiara Uderzo, Zsolt Török, Gabor Oberegger, Nicola Barbarossa,
          Giovanni Cusin, Alexis Forabosco, Marian Furnica, Hanno Opperman,
          Gaetano Signorelli, Narvin Trunbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick

          Wiener Staatsballett
          Chorakademie und Extrachor der Wiener Staatsoper
          Orchester der Wiener Staatsoper

          ペール・ギュントの今シーズン最終日。
          ダヴィデとナターシャの回。

          ダヴィデが無精髭をはやして
          ワイルド感を出そうとしている・・・・・んだけど

          どう見ても不良青年に見えない。
          グレてるどうしようもないダメ男にも見えない。

          母親に叱られるシーンでも
          「僕、頑張ってるのに、何故、おかあさんから
           こんなに打たれなくてはいけないの?」という
          悲壮感が漂ってしまって

          これ、ただの子供の虐待じゃないか。
          (ストーリーが違う!!!!)

          この間が、あまりに「良い人」感が出過ぎたので
          髭面にして、ちょっと悪ガキ風を装っている努力は買うが
          「ちょっと」では、ペールには弱過ぎる。

          というより
          ヤコブがものすごい勢いで醸し出していた
          ふてぶてしさ、イイ加減さ、世間をバカにしたような上から目線
          ・・・というようなモノが欠けているのだ。

          それがダヴィデの持ち味と言えばそうなんだけど
          (それにワイルドさを出していても
           憎みきれない可愛さが・・・ あっ、また役柄が違う!)

          周囲のダンサーが役を繰り返し踊って
          役そのものにハマって、どんどん演技が巧くなるので
          ダヴィデの、ちょっとそれ違う感が目立ってしまう。

          イングリとマッズの、かち合わないプロポーズ・シーンでも
          マッズ役のイゴールを
          イングリ役のイオアンナが
          「そんなに言い寄っても、あなた、まだコールドじゃないの。
           ワタシ、ソロ・ダンサーなのよ。
           せめてソロに上がって来てから口説いてよ」(妄想)

          よって、ダヴィデが登場してから、ダヴィデに目を奪われて
          「あら、プリンシパルが来たわ、この人こそワタシの相手」(妄想)
          という流れが非常に自然に見える。

          だが、そのプリンシパルは
          若いコールドと踊ると、何だか埋もれてしまうというか
          周囲と合わせ過ぎ?

          僕も仲間に入れてよ、という
          気の良い、若い男の子に見えてしまって
          オレ、プリンシパルだぜ、一緒にしないで欲しいよ、ふん
          という雰囲気が、ま〜ったくない。

          いや、それがダヴィデの持ち味で良いところではあるんだけど
          どうしても、あの憎々しい女の敵のペールにはならないのよ。

          アスラックに喧嘩を吹っかけるところも
          飲み物を上から掛ける時の表情がないし
          (だから立って飲み物をかけられているシショフが間抜けに見える)
          飲み物ブチかました後の
          口に手を当てるところは
          あっ、しまった、やっちゃった、どうしよう、じゃなくて(!!!)

          うははは、やっちまったぜ
          何だこのコイツの間抜け顔は、と
          手で隠した口で、大笑いしていなければならない(私の思い込み)

          あっ、ヤバイ、とんでもない事をしてしまった、どうしよう
          ごめんなさい、すみません、きゃ〜っ、追ってくるよ
          アスラック、怖いよ〜、助けて、や〜ん

          ・・・というのはペール・ギュントではない(と思う)

          他のダンサーは役にしっかりハマっていて

          レベッカの「緑の女」の背徳的な色気は
          もう、このダンサーにしか出せない雰囲気だし

          エノの死神は、先シーズンと比較にならないほど良くなって
          リアルでコミカルで、きっちり存在感を出して来て
          これは、かなり役柄を研究して自分のものにしたんだな、とわかる。

          ナターシャのソルヴェイク役は今シーズンがデビューだが
          ナターシャは生まれついての演技力の持ち主。
          最後のシーンで、戸を持って移動する足運びが
          ちゃんと老人のそれになっているし
          デュエットでも
          若い頃の回想シーンでは、若くなり
          現在のシーンに戻ると、老人になる、という芸の細かさ。

          唯一、ダヴィデが、ちょっとだけふてぶてしさを示したのが
          後半のシーンの最初だけど
          これも、マディソン(アニトラ)に命じられて
          絨毯をアニトラのところに持ってくるシーンで

          「ああ、僕の女王さま、何でも命令に従います」

          という雰囲気を醸し出すんじゃないっ!

          (やらせてくれるなら、仕方なく命令に従うけどさ〜
           割にめんどくさい女だぜ、みたいなイメージが必要だ!)

          マディソンがあまりに美しいので
          確かに奴隷と化したい気持ちはわかる。
          あのマディソンのツンケンさ、ツンデレ感はハートを直撃する。
          ・・・って、だから、それ、話が違うから。

          ただ、ダヴィデが、あまりに「良い人ペール」なので
          最後のソルヴェイクとの救済シーンだけは

          社会的弱者が、ひたすら頑張っても
          周囲の誤解を受けて、謂れのない非難を受けて
          ぐったりしてヨレヨレになっているところに
          真実の愛を持った(お母さん代わりか?)女性が救済する

          というような読み替えが自然に出来るので

          女性の敵ペールを待っているアホな女性がいて
          それで救済されちゃうなんて
          好き勝手やってきて、最後はハッピー・エンドかよっ!
          (ヤコブ及びデニス)

          という、悔しい感とは無縁になっている。

          ・・・というより、この振付師、もともと
          ダヴィデのための演目だったはずなので
          本当はペールって
          そんな悪人とかじゃなかったのかもしれない・・・

          考えてみたら、ペール・ギュントという
          女性から見れば、非常に腹の立つ男性像を
          女性ファンの多いバレエで
          そこまでダイレクトに表現する意図はなかったのかも。
          (ヤコブの演技が巧すぎた・・・・・)

          様々な疑問を残す演目だが
          今シーズンはこれにて終了。
          来シーズンもまた上演されると良いな、と
          期待している私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ペール・ギュント 今シーズン1回目

          0
            Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2019年11月16日 
            19時30分〜21時45分

            PEER GYNT
            Ballett in zwei Akten
            振付・リブレット Edward Clug
            音楽 Eduvard Grieg
            舞台 Marko Japelj
            衣装 Leo Kulaš
            照明 Tomaž Premzl
            指揮 Simon Hewett
            ピアノ Shino Takizawa

            ペール・ギュント Davide Dato *
            ソルヴェイク Natascha Mair *
            死 Eno Peci
            鹿 Zsolt Török
            ペールの母オーセ Liudmila Trayan *
            イングリ Ioanna Avraam
            緑衣の女 Rebecca Horner
            小さなヘルガ Isabella Lucia Severi
            アスラック Vladimir Shishov
            マッズ・モエン イングリの花婿 Igor Milos
            アニトラ Madisson Young
            医者 András Lukács
            村民 Emilia Baranowicz, Fiona McGee, Anna Shepelyava,
            Rikako Shibamoto, Céline Janou Weder
            Marcin Dempc, Trevor Hayden, Gaetanoa Signorelli*,
            Arne Vandervelde, Géraud Wielick
            3人の女 Zsófia Laczko, Katharina Miffek, Iulia Tcaciuc
            トロルの王 Gabor Oberegger
            トロル Marie Breuilles, Natalya Butchko, Oxana Kiyanenko, Fiona McGee,
            Suzan Opperman, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo,
            Nicola Barbarossa, Giovanni Cusin, Marian Furnica, Trevor Hayden,
            Hanno Opperman, Tristan Ridel, Gaetano Signorelli, Narvin Trunbull
            モロッコ人 Venessza Csonka, Fiona McGee, Suzan Opperman,
            Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc, Céline Janou Weder
            Marat Davletshin, Marian Furnica, Trevor Hayden, Gabor Oberegger,
            Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Arne Vandervelde
            精神病院の患者 Gala Jovanovice, Fiona McGee,
            James Stephens, Richard Szabó
            Isabella Lucia Severi, Emilia Baranowicz, Marie Breuilles,
            Natalya Butchko, Venessza Csonka, Oxana Kiyanenko,
            Suzan Opperman, Joana Reinprecht, Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo,
            Zsolt Török, Gabor Oberegger, Nicola Barbarossa,
            Giovanni Cusin, Marian Furnica, Hanno Opperman*, Tristan Ridel,
            Gaetano Signorelli, Narvin Trunbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
            Kamil Pavelka, Alexis Forabosco, Marian Furnica,

            Wiener Staatsballett
            Chorakademie und Extrachor der Wiener Staatsoper
            Orchester der Wiener Staatsoper

            2018年12月に最後に鑑賞したペール・ギュントの再演。

            ・・・で今回は、今回は、今回は

            ダヴィデのペール・ギュントのデビューに
            ナターシャのソルヴェイクのデビュー。

            しかも・・・

            レベッカ、お帰りなさい!!!!(感涙)

            実はダヴィデのペール・ギュントというのは
            2017年のヌレエフ・ガラの第三部で
            第一幕のPDDがダヴィデとニナ(トノリ)で披露される予定だったのが
            第一部でのダヴィデの怪我で
            踊られなかったという経緯がある。

            2018年のペール・ギュントも
            ダヴィデは怪我のため出演できず
            ヤコブとデニスがペールを踊っていた。

            や〜っとダヴィデの出番!!!!!!
            長く待ってましたよ、我々、バレエ・ファンは!!!!
            ニナ・トノリはオランダに移籍してしまったけれど(涙)

            さてダヴィデのペール・ギュントだが

            あ〜、すみません
            どう見ても、女ったらしに見えませんが(笑)

            何故なんだろうなぁ。
            本人の傾向がどうであれ(言いたい事は察して下さい)
            演技でどうにでもなると思うのだが
            ダヴィデって、あんなに表情なかったっけ?

            というより、舞台が暗くて表情まで見えないんだろうか・・・

            テクニックはあるし
            身体表現では抜群なんだけど
            小柄なせいか、今一つ、存在感に欠けてしまい
            群舞の中に入ると、そこに埋もれてしまう感がある。

            お〜い、ダヴィデ、あなた、主役なんだから
            もっと厚かましく(ペールってそういう性格のはず)
            オレオレ・オーラをだして、目立ちまくって良いんですよ〜
            ・・・と、叫びたくなる感じ。

            演技の問題?としては
            アスラックとの喧嘩のシーンで
            (シショフ特別出演。ちょっと丸くなって
             髪の毛がロン毛になってたけど、お元気そうで(^ ^))
            飲み交わしている飲み物を
            アスラックにぶっかけて
            アスラックが唖然としているところに
            パンチぶちかまして、アスラックの手元の酒も
            顔や身体に飛び散る、というシーンなのだが

            その後のダヴィデの演技が
            口元押さえて(よって表情見えず)
            あら〜、やっちゃったよ、どうしよう、ヤバイかも
            ・・・という演技指導は
            いったい誰がやったんだ???

            あれはヤコブみたいに
            確信犯で、ケンカなんかバカにして
            アスラックも、ふん、田舎者、と嘲りまくって
            酒をぶちまけたところで
            大笑いするのが正統ではないだろうか。
            (だって、出ないとアスラックの激しい怒りの理由にならない)

            ヤコブも確かに口元に手を当てていたけれど
            口を押さえて大笑いしている演技が非常にはっきりしていた。

            そうする事によって
            その後にアスラックから追い回されても
            ほらほら、出来るもんなら捕まえてみろよ、という
            ペールの厚かましさと傲慢さが表現できると言うものだ(と思う)

            ダヴィデみたいに、酒をぶっかけたのは良いけれど
            その後、急に、自分のやった事を反省して萎縮してしまい
            追いかけ回されて恐怖に怯えるというのでは
            ペールが、そこらへんの「普通の男の子」になってしまい
            その後、イングリを奪って逃走するところのリアリティがない。

            トロールたちのシーンでのレベッカの存在感が
            やっぱり、他のダンサーたちと全く違う。

            あの匂い立つような色気と強いパーソナリティは
            レベッカでなければ絶対に出ない。
            うわ〜ん、本当に帰って来てくれたよレベッカ。

            グリーグのピアノ協奏曲の緩徐楽章と共に踊られる
            ソルヴェイクとのPDDは、むちゃくちゃ良かった。

            ナターシャが、何とも言えない雰囲気を出していて
            このダンサー、本当に、ただの「キュート」から
            一段も二段も上がったところの表現が出来るようになって
            演技力も抜群だし、役を自分のものにするのにも真摯。

            ちょっともう、涙が出て来てしまうじゃないの。

            後半の最初の、例の可愛いシーンだけど
            ダヴィデがナターシャに、お金ちょうだい、と甘えるところ。
            もうちょっと、身体の動きにタメがあっても・・・

            はいはい、うるさいですよ、おばさんは。
            だけど、ちょい役のリッチーのさりげないコミカルさとか
            やっぱりちょい役のジェームスの、むちゃ細かいところの
            表情の動きを見てごらんよ。

            しかもエノが役作りにますます磨きをかけて来ている。
            (アンドレイの存在感とコミカルさが凄過ぎたので
             エノも先シーズン、頑張っていたのにちょっと、というところが
             今回は、むちゃくちゃ存在感を増して
             セリフや高笑いも実にキマっていた)

            マディソンのアニトラのソロ ♡
            いやもう、むちゃキュートで悶えるわ。

            その後のシーンも
            ダヴィデが(あまり気がありそうじゃないんだけど)
            いざや、という感じでベッドに入ると
            冷たくなにそれ?って感じで去っていくところの
            ツンツン感がむちゃくちゃ宜しい(あ〜、そういう趣味ですが何か?)

            ピアノ・ソロで語られる最終シーンの
            ナターシャの孤独と愛の表現が胸に迫る。
            なんかもう、ちょっと泣きそう。

            で、ダヴィデの問題点があるとすれば
            ペール・ギュントが、あまりに「良い人」過ぎる!!!
            厚かましさやチャラチャラ性がない!!!!

            アヴラームやレベッカを引っ掛けたり
            マディソンにちょっかい出したりするのに
            そこに自分勝手さや冷酷さが欠けているので
            我々女性が一斉に「このやろう」と叫びたい
            ペール・ギュントの「いやらしさ」や「マッチョさ」がないのである。
            何にも考えずに運命に流されていたら
            何となくそうなっちゃいました、という
            まぁ、言ってみれば、考えなしのアホの能無し(すみません)

            ペール・ギュントはワタクシ的な好みからすると
            もっとアクがあった方が良いなぁ。
            ヤコブの冷血振りと無意識的な女性への甘えは凄かったし
            デニスはオーセから叩かれるのをものすごく嫌がっていたけれど
            女ったらし(次から次に手を出して捨てる)の役はよく出来ていた。

            ダヴィデ、怪我の後から、時々、透明人間になっちゃうんだもん。
            それだけ、人間が出来て来ちゃったのかもしれないが
            アルミードの館での背徳的な雰囲気を撒き散らす
            妖しげな役が記憶に残っているだけに
            もうちょっと、オレ様オーラが出てくると、もっと良くなると思うのだが。

            次のデニスの回は
            ちょっと別の演目とバッティングしてしまったので行けず
            最終回の今日と同じキャストでの公演は
            実は他のコンサートとバッティングしていて
            (両方ともチケットは確保している)
            悩んでいる私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            久し振りの演目なので
            オーケストラは時々、色々とやらかしていたが
            滝澤志野さんのピアノは素晴らしかった。
            しかしグリーグのピアノ協奏曲3番の最終楽章で
            あのドタバタ精神病院のはちゃめちゃシーンが
            反射的に頭に浮かぶようになるのも
            バレエ・ファンの宿命なのか・・・(笑)

            久し振りの演目なので
            ウィーン国立バレエ団のプロモーション・ビデオを貼っておく。
            お時間のある方はどうぞ。


            ジュエルズ@国立バレエ 2回目

            0
              Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
              2019年11月4日 19時30分〜21時50分

              JEWELS
              Emeralds / Rubies / Diamonds
              振付 George Balanchine ©The George Balanchine Trust
              衣装 Karinska
              舞台 Peter Harvey
              照明 Mark Stanley
              指揮 Paul Connelly

              EMERALDS
              音楽 Gabriel Fauré
              Pelléas et Mélisande (Prélude, Fileuse, Sicilienne)
              Shylock (Entr’acte, Epitbalame, Nocturne, Final)
              Pelléas et Mélisande (La Mort de Mélisande)
              ダンサー
              Natascha Mair - Robert Gabdullin
              Madison Young - Roman Lazik
              Ioanna Avraam, Alice Firenze, Dumitru Taran
              Marie Breuilles, Natalya Butchko, Andrea Némethová,
              Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva,
              Flavia Soares, Oksana Timoshenko, Liudmila Trayan, Beata Wiedner

              RUBIES
              音楽 Igor Strawinski
              Capriccio für Klavier und Orchester
              ピアノ Igor Zapravdin
              ダンサー
Nikisha Fogo - Davide Dato
              Ketevan Papava
              Natalya Butchko, Estzter Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
              Isabella Lucia Severi, Rikako Shibamoto, Oksana Timoshenko,
              Céline Janou Weder, Nicola Barbarossa, Trevor Hayden,
              Arne Vandervelde, Géraud Wielick

              DIAMONDS
              音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
              Symphonie Nr. 3, D-Dur op. 29 ohne den Ersten Satz
              ダンサー
Olga Esina - Jakob Feyferlik
              Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Rikako Shibamoto, Madison Young,
              Leonardo Basílio, Tristan Ridel, James Stephens, Navrin Turnbull
              Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Venessza Csonka, Gala Jovanovic,
              Oxana Kiyanenko, Erika Kováčová, Zsófia Laczkó, Suzan Oppermann,
              Xi Qu, Alaia Rogers-Maman, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
              Giovanni Cusin, Marat Davletshin, Marcin Dempc, Marian Furnica,
              Andrés Garcia Torres, Darius Gramada, Trevor Hayden, Igor Milos,
              Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Andrey Teterin, Zsolt Török

              Wiener Staatsballet
              Orchester der Wiener Staatsoper

              初日と同じキャストでの2回目。
              よって、本日は書かない予定で居たのだが

              やっと、ビデオ・クリップが出たので貼っておく。



              いやもう、見て下さいよ、最初のナターシャの美しさ。
              デビューした頃から注目していたが
              ただの「可愛いキュートなダンサー」から
              最近は成熟した色気(良い意味での)が出て来て
              本当に、何て素晴らしいダンサーになったんだ。
              というより、これからがますます楽しみだが。

              実は2日目は、このエメラルドの最初の場面で
              ローベルトとのPDDで
              なんとローベルトがリフトを損ねて
              まぁ、下の方で取り落としそうになったのだが
              (ナターシャを落としそうになるなんて!!!)
              その際に、右肩の衣装が外れて落ちそうになっているのを

              ナターシャ、ものともせずに踊り続けたんですよ!!!
              (PDDの後に、かなり長いソロがある)

              普通、肩紐が落ちてくると
              無意識的に上げたいじゃないですか。
              腕を上げる時にも邪魔になるし。

              なのに、肩紐下がりなんて、ま〜ったくありません、という
              涼しげな表情で、見事にソロまで踊ったナターシャの
              技巧もそうだけど
              それ以上に、あの強いメンタルには本当に驚くわ。

              ローベルトは女性陣に比べると
              ソロもなんだかモタモタしていて
              う〜ん (ーー;)

              ルビーのニキーシャの生き生きしたダンス
              ケテヴァンが男性ダンサー4人を
              召使のように(笑)率いる様が堂々として爽快。

              オルガさまの、この透明感溢れたダイヤモンドを
              どうぞ、じっくり(と言うには短いが)ご覧下さいまし。

              このバレエ作品
              最初のエメラルドはフォーレの音楽で
              フランス・バレエ
              ルビーはストラヴィンスキーで
              (バランシンはジャズもストラヴィンスキーも好きだったらしい)
              アメリカの、前衛的なモダン・ダンス
              最後がバランシン出身の
              伝統的なロシアのバレエになっているのだが

              そうだよね、オルガさま、ワガノワ・バレエ・スクールご出身の
              伝統的なロシア・バレエの落とし子みたいなダンサーだし。

              いや、もう、本当に美しい。
              これ、明日がセカンド・キャストで
              ニナとマーシャがエメラルド(!!!)
              エメラルドの男性ソロは木本全優クン(!!!!!)
              ルビーが橋本清香嬢とデニスで
              ダイヤモンドをリュドミラとナヴリン(!!!!!!!!)
              ・・・・う、う、う、う、う(悩)

              いや、もうチケットは122ユーロ1枚しか残ってないし
              私は明日はワーグナーのヴァルキューレのコンサート式上演を・・・

              いや、まだ12月に何回かあるから
              このキャストを見られるチャンスもあるに違いない、と
              自分で自分を慰めている私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              ジュエルズ@国立バレエ 1回目(初演)

              0
                Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
                2019年11月2日 19時30分〜21時50分

                JEWELS
                Emeralds / Rubies / Diamonds
                振付 George Balanchine ©The George Balanchine Trust
                衣装 Karinska
                舞台 Peter Harvey
                照明 Mark Stanley
                指揮 Paul Connelly

                EMERALDS
                音楽 Gabriel Fauré
                Pelléas et Mélisande (Prélude, Fileuse, Sicilienne)
                Shylock (Entr’acte, Epitbalame, Nocturne, Final)
                Pelléas et Mélisande (La Mort de Mélisande)
                ダンサー
                Natascha Mair - Robert Gabdullin
                Madison Young - Roman Lazik
                Ioanna Avraam, Alice Firenze, Dumitru Taran
                Marie Breuilles, Natalya Butchko, Andrea Némethová,
                Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva,
                Flavia Soares, Oksana Timoshenko, Liudmila Trayan, Beata Wiedner

                RUBIES
                音楽 Igor Strawinski
                Capriccio für Klavier und Orchester
                ピアノ Igor Zapravdin
                ダンサー
Nikisha Fogo - Davide Dato
                Ketevan Papava
                Natalya Butchko, Estzter Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
                Isabella Lucia Severi, Rikako Shibamoto, Oksana Timoshenko,
                Céline Janou Weder, Nicola Barbarossa, Trevor Hayden,
                Arne Vandervelde, Géraud Wielick

                DIAMONDS
                音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
                Symphonie Nr. 3, D-Dur op. 29 ohne den Ersten Satz
                ダンサー
Olga Esina - Jakob Feyferlik
                Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Rikako Shibamoto, Madison Young,
                Leonardo Basílio, Tristan Ridel, James Stephens, Navrin Turnbull
                Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Venessza Csonka, Gala Jovanovic,
                Oxana Kiyanenko, Erika Kováčová, Zsófia Laczkó, Suzan Oppermann,
                Xi Qu, Alaia Rogers-Maman, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
                Giovanni Cusin, Marat Davletshin, Marcin Dempc, Marian Furnica,
                Andrés Garcia Torres, Darius Gramada, Trevor Hayden, Igor Milos,
                Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Andrey Teterin, Zsolt Török

                Wiener Staatsballet
                Orchester der Wiener Staatsoper

                ジョージ・バランシンのジュエルズ全幕の初演。
                バランシンがニューヨークの宝石店ヴァンクリーフ&アーペルの
                ショーウインドウの宝石の輝きに魅せられて作った作品。
                初演は1967年。

                この演目、時々、一部がガラ公演で踊られる事はあるが
                全幕を見るのは、初めて。

                唐突だが
                数日前からウィーン現代音楽祭
                ウィーン・モデルンが始まっている。
                (ご興味のある方、詳細は ここ
                10月31日にはオープニング・コンサートもあったのだが
                (あ〜、ベリオのシンフォニアも入っていた(涙))
                ヘ○タイ・ホーネックがショスタコーヴィッチで
                何やるかの方が興味があって、オープニングに行けず

                しかも、今日11月2日は
                私が大・大・大・大・大ファンの
                アルディッティ弦楽四重奏団のコンサートが同じ時間にあったのだ。

                あああああ、数年間、何をおいても
                アルディッティのコンサートには行っていたのに
                バレエの、しかも、この作品の初演と同じ日になるなんて
                身を切られるような思い。

                それで演目がつまらなかった、とか言ったら
                許さんぞ!と思っていたのだが

                あああああ、バレエに来て良かった 💘
                (アルディッティさま、ごめんなさい m(_ _)m)

                だいたい、この初演のキャストが・・・

                エメラルドでナターシャとマディソン
                ルビーにニキーシャとダヴィデ
                ダイヤモンドはオルガさまとヤコブのカップリングという

                これは夢か・・・

                エメラルドの衣装と舞台が、もうその美しさに息を飲む。
                あのエメラルドグリーン、いったいどうやったらあんなに美しい色が・・・
                ガブリエル・フォーレの曲に乗って
                ナターシャとローベルトのデュエットが

                きゃああああ、ナターシャ
                あなたのキュートさには、誰も逆らえません。

                ローベルトを見つめる愛の眼差し。
                そのうちプロモーション・ビデオが出るだろうけれど
                もともとキュートで愛らしくて可愛かったし
                演技力が抜群で(コッペリアやマリー・アントワネット!!!)
                加えて、こんなに愛らしい色気が出てきたら
                このナターシャと同じ場所に居られる幸運に感謝するしかない。

                最近ソリストになったマディソンは
                入団した時からバレエ・ファンが注目していた逸材。

                エメラルドの最初のソロの時に
                驚いて仰け反ったのは

                このダンサー、こんなに楽しそうに踊れるダンサーだったの?

                マディソンって超美少女で
                入団したばかりの頃は、バレエはキレッキレだったけれど
                あまり表情がないというか
                クール・ビューティかなぁ、と思っていたら
                ソリストに昇格する前の頃に
                あっ、ソロで笑顔になって踊ってる!!!!と
                私の周囲のバレエ・ファンが全員驚いて、ひっくり返って

                今日の最初のソロ
                笑顔の表情も輝いて、踊る喜びみたいなオーラを
                全身から振りまいて踊ってるなんて・・・
                いったい、何があったんだマディソン(余計なお世話)

                ウィーン国立バレエ団屈指のキュート・ダンサーの二人を
                惜しみなく舞台の同じ演目に出すなんて
                監督、洒落た事をするじゃないの。
                二人とも、キュートさではトップだが
                一緒に踊ってみると、それぞれの個性が際立って
                二人ともお人形さんになっていないところが凄い。

                マディソンのサポートはベテランのローマンだったが
                これが、もう、どう見ても
                愛する娘を、大切に、注意深くサポートしている父親にしか見えなくて
                (あ〜、ごめんローマン、でも歳から言えばそんなに不自然ではない)
                見ていて、ほっこりする事、この上ない。

                ローベルトのソロは・・・
                う〜ん、何も言うまい。
                ミスはしていないけれど、調子悪かった?
                オーラがなくて、動作にあまりキレがなくて
                ノーブルなんだけど、ナターシャとかマディソンと比べると
                なんだか全然違うって感じだったんだけど。

                エメラルドで胸キュンキュンになった後に
                ルビーでは、ニキーシャとダヴィデが登場。

                きゃ〜っ(すみません、本日は喚いてばかりで)
                ニキーシャ、もともとバランシン向きだとは思っていたけれど
                何て素晴らしいの!!!

                キレキレのダンスで、音楽とピッタリ合って
                華やかなオーラが出まくりで
                本当にルビーの輝きそのもの。

                ここまで女性ダンサーがオーラを華やかに撒きながら踊ると
                男性が多少霞んでしまうのは仕方ないかも(笑)
                ダヴィデ、すごく良いんだけど
                時々、透明人間になっちゃうんだよね。

                最後がダイヤモンド。
                白い舞台にオルガさまの透明感!!!!
                オルガさま、ああ、オルガさま
                あなたの美しさの前には、すべてがひれ伏してしまいますわ ❤
                しかも、オルガさまも、お人形さんじゃなくて
                透明感を持ちながら
                以前のような悲劇的オーラは影を潜めて
                本当に、あのダイヤモンドの輝きを、バレエで伝えて来てくれる。

                我らがヤコブのソロもダイナミックで素敵。
                ダイヤモンドは群舞も水準が高くて、見せ場も多いのだが
                ダンサーたち、見事に躍りきった。

                バランシンのバレエって
                バレエそのもの、肉体そのものが音楽と一体化してしまうので
                山岸涼子のコミックでは(わははは、そういうのも読んでます💦)
                バレエ・ダンサーは記号で良いのだ、とかいうセリフが出てくるけれど

                この演目、ダンサーの個性やオーラがなかったら
                ただの「あらキレイ」で終わってしまいそうな演目ではないか。

                今回のバレエは、各ダンサー、特に女性ダンサーのキャスティングが最高で
                主役級の女性ダンサーが、それぞれの個性を
                充分に生かし、充分に舞台から客席に届けてくれて
                最初から最後まで
                本当に宝石の輝きそのものが舞台から客席に伝わってくる。

                昨今のダンサーたちは
                クラシックだけが踊れてもダメで
                ウィーンにしたって
                ヌレエフやプティのクラシックから
                フォーサイスやイジ・キリアーン
                クランコからマクミランにバランシン
                あるいは現代の振付師の作品まで踊る能力が要求されるが

                今回のバランシン、本当によく踊ったと思う。
                ストーリーのない演目なので
                退屈するかと思ったら、とんでもない。
                ダンサーの個性とオーラだけで、もう充分に楽しめるという
                素晴らしい出来になっている。
                バレエ・ファンのおばさんは嬉しい(うううう・・・)

                火曜日のセカンド・キャストの日には行けないが
                12月に、また何回か、この演目は追いかける予定。
                その時にプロモーション・ビデオが上がっていたら
                また貼り付けます。

                月曜日には同じキャストの2回目公演に行く予定だが
                昨日、メールが入ってきて
                2回目公演のチケット30%割引、というので
                え?売れてないのか?と思ってチェックしたら
                わはははは、高いチケットは確かにまだ残っているけれど
                ミドル・クラスの私が買えそうなチケットは、すべて売り切れ。

                また素晴らしいレパートリーが増えて
                バレエに通う楽しみが増えた、とウキウキしている私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                プログラムの表紙には
                オルガさまを中心に、マーシャとニナが載っている(セカンド・キャスト)
                後ろのマーシャとニナが、何となくちょっと怖い(笑)

                モンテカルロ・バレエ団+マイヨー「シンデレラ」

                0
                  Festspielhaus St. Pölten 2019年10月5日 19時30分〜21時45分
                  Festspielhaus St. Pölten 2019年10月6日 16時〜18時20分

                  LES BALLETS DE MONTE-CARLO
                  Cinderella
                  Jean-Christoph Maillot
                  Tonkünstler Orchester Niederösterreich

                  振付 Jean-Christophe Maillot
                  舞台 Ernest Pignon-Ernest
                  衣装 Jérôme Kaplan
                  照明 Dominique Drillot
                  音楽 Sergej Prokofjew
                  指揮 Igor Dronov
                  オーケストラ Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
                  ダンス・カンパニー Les Ballets de Monte-Carlo

                  妖精 April Ball
                  父親 Matèj Urban
                  シンデレラ Anjara Ballesteros
                  王子 Simone Tribuna
                  継母 Marianna Barabas (05.10.) / Anna Blackwell (06.10.)
                  姉妹 Anissa Bruley, Anne-Laure Seillan
                  お楽しみ係 Lennard Radtke, Koen Havenith (05.10.)
                  Alexis Oliveira, Georg Oliveira (06.10.)
                  王子の友人 Benjamin Stone, Daniele Devecchio,
                  Michaël Grünecker, Cristian Assis
                  4人のマネキン Edgar Castillo, Adam Rest, Alexandre Joaquim Roger Neves
                  舞踏会のゲスト Elena Marzano, Kaori Tajima, Hannah Wilcox,
                  Katrin Schrader (05.10.), Chelesea Admaitis (06.10.), Lou Beyne,
                  Ksenia Abbazova, Taisha Barton-Rowledge (05.10.), Portia Adams (06.10.),
                  Candela Ebbesen (05.10.), Marketa Pospisilova (06.10.), Adam Rest,
                  Alexander Joaquim, Roger Neves, Zino Merckx, Francesko Resch,
                  Edgat Scognamiglio, Jaat Bennot
                  他国の人たち
                  (05.10.) Lou Beyne, Katrin Schrader, Cancela Ebbsen, Taisha Barton-Rowledge
                  (06.10.) Ksenia Abbazova, Chelsea Admaitis, Portia Adams, Marketa Pospisilova

                  ジャン=クリストフ・マイヨーとモンテカルロ・バレエの公演。
                  こういうのものが観られるサンクト・ペルテン州立劇場は
                  私の芸術生活には欠かせない。

                  土曜日・日曜日と、一番安いチケットを買っていたのだが
                  直前にウィーンのバレエ・クラブ(ファン・クラブで、もちろん私も会員だ)から
                  チケット割引のお知らせが入って来た時には
                  えっ、そんなに売れてないのか、とギョッとしたけれど
                  結構、家族連れもいたし、チケットかなり売れていたと思う。
                  (日曜日の午後公演の方が多少席は空いていた感じ)

                  短いフィルムなのだが、サンクト・ペルテンがアップしてくれたので
                  下に貼っておく。ご興味ある方はどうぞ。
                  (でも、このショート・フィルム、この作品の人間っぽいところとか
                   ユーモアとかが全く感じられない、ただのバレエのカットになっている。
                   このフィルムと、実際の作品、印象が全く違うのでご注意あれ)



                  サンクト・ペルテンから帰って来ても
                  実は感激が収まっておらず、久し振りにもの凄く興奮しているので
                  個人メモがはちゃめちゃになってもお許し下さい。

                  このストーリー、ただのおとぎ話になっていない。
                  副題を付けるとすれば「二つの愛の物語」であろう。

                  最初のシーン、シンデレラが悲しんでいる横で
                  最初にお父さんとお母さんのラブラブ・ダンスがある。

                  これがまた、本当にラブに満ちていて
                  クラシック・バレエのPDDというよりも
                  本当に愛していて、自分がバレエ出来たら
                  確かにああいう表現するかも、という
                  愛情に満ちた仕草そのものが、バレエという芸術に昇華されているのだ。

                  ところが途中でお母さんが咳き込んだり心臓を押さえたり
                  あれ?私、間違って椿姫か何かに来たのかしら?と思わせる振りがあり
                  お母さんは突然、お父さんの腕の中で死んでしまう。

                  死を悲しむお父さんと、お母さんの死体の上から
                  金や銀のパウダーが降ってくる。

                  最後になって明らかになるのだが
                  この後、シンデレラのところに現れる妖精が
                  この金や銀のパウダーを身体にまとった、実母なのだ。

                  いやもう、見事な読み替え。

                  このお父さんが、またチャーミングで、すごく人間くさい(笑)
                  あれだけ、シンデレラの実母を愛していたのに
                  後妻さん(紫の衣装で気の強い目立つキャラ)の
                  身体にぞっこんで

                  バスト掴んでウヒウヒ言っていて
                  女性とのナニがないと生きていけないんだよ、ボクは
                  という印象を抱く

                  まぁ、普通だったら私の反感を買うタイプなのだが

                  このダンサー、えらくカッコいい 💘

                  背が高くてスタイル良いのに
                  いわゆる「クラシック・ダンサーの王子さま」という
                  見て見てオーラを発散する事なく
                  自分の欠点も含めて、まぁ、人生、そんなもんかな、という
                  ある意味、楽観的で現実的な、ほんとにそこらへんに居そうなおじさん。

                  見た目は男性雑誌のモデルをやらせてもハマるけど
                  (コーヒー持ってニッコリしたら、どこかのコーヒーメーカーの宣伝にもなる)
                  表情が豊かで演技力抜群で、顔の表情一つを取ってもリアル。

                  これが活きてくるのが最終シーン。これについては後述。

                  さて、継母と連れ子2人に意地悪される
                  かわいそうなシンデレラの健気さが、またキュート。
                  お母さんの遺品?の白いドレスを抱きしめながら
                  お父さんの愛情にすがるも
                  お父さんは後妻さんの色気には逆らえない。

                  舞踏会ご招待状が届いて
                  継母と連れ子が舞踏会に行くと
                  妖精が現れて
                  ガラスの靴を履かせるのだが

                  これがね、上記のショート・フィルムにもあるけれど
                  足を壺に入れると、足先がキラキラするというアイデア。

                  宮廷の王子さまの登場は
                  最初、4人の友人と一緒に踊るシーンだが
                  ここで表現される、王子さまのキャラクターが見事。

                  豊かな生活に飽いて
                  贅沢なんだけど、不満たっぷりで
                  我が儘で、ガキっぽくて
                  生意気で、高貴で、品は良いけれど
                  気分が一瞬ごとに変わる不安定なところがある。

                  この王子さま役のダンサーが、またむちゃ魅力的。
                  がっしりした身体の「おぼっちゃま」タイプなのだが
                  これまた表情豊かで、細かい部分までの演技力が凄い。

                  この作品、どのシーンを取っても
                  いわゆる「伝統的クラシック・バレエ」のように
                  バレエの超絶技を楽しんでもらう「ためだけ」の見せ所がない。

                  ストーリーを語る上で必要な動作を
                  日常の動作から、クラシック・バレエに昇格してみました
                  という感じなので

                  すべてのバレエ・シーンが
                  人工的なバレエくささなしに
                  ストーリーを語る事に徹しているのだ。

                  そのリアルさが仇になって
                  シンデレラに王子さまが恋するシーンでは

                  こいつ、ただの足フェチじゃないのか

                  という、そこはかとない疑問は出てくるが(笑)

                  妖精(お母さん)は、様々なシーンで登場するが
                  この振りも、本当に妖精そのもの。
                  男性ダンサー2人に抱えられて宙を飛んだり
                  隠れてシンデレラを助けたり
                  存在感が出すぎてもダメな役を、見事に踊っていた。

                  シンデレラと王子さまのPDDの素敵な事!!!💘
                  いやもう、シンデレラ、むちゃくちゃキュートだし
                  王子さまは、足フェチでシンデレラに恋してから
                  以前のやんちゃ坊主キャラから
                  成熟した男性のキャラに変更して来て

                  リフトなんか、すごいものをやっているのだけれど
                  それがまた
                  ああ、恋するって、こういう事よね・・・と
                  すんなり納得できてしまう。
                  (クランコのロメオとジュリアのシーンのリアル版って印象)

                  シンデレラがお城を去った後に
                  ガラスの靴(のイラスト)でシンデレラの足を探す王子さまが
                  やっとシンデレラを見つけて
                  シンデレラが王子さまと愛のPDDを踊った後
                  リフトされたまま舞台から退場するのを見送るお父さん。

                  ここからが、実はこの演目のキモじゃないかと思う。

                  白いドレスは、最初にお母さんが着ていて
                  その後にシンデレラがお母さんの形見として大切にしているのだが
                  残された白いドレスを、お父さんが抱きしめて

                  ああ、娘を嫁に出す、お父さんの心境か・・・

                  と思っていたら

                  何と、そこに現れたのは
                  妖精ではなくなって最初のシーンに登場した
                  お母さんの「亡霊」なのである。

                  この「亡霊」のシーンが、涙なしには見られない。

                  だって、PDDなんだけど
                  お父さんはお母さんを見ていない(だって亡霊だから見えない)

                  ただ、その「気配」を感じているだけで
                  目線は(PDDなのに!)遠いところを彷徨い

                  愛し合った昔の妻の面影を追い求めて
                  その「気配」に縋り付こうとしている。

                  とある一瞬で、愛する前妻を視覚的に捉える瞬間がある。
                  しかし、そこで、あっ、愛し合った昔の最愛の恋人、と
                  お父さんが喜びに満ちたとたんに

                  前妻はお父さんの腕の中で倒れて生き絶えるのだ。
                  (だって、もともと死んでるから)

                  舞台の動くパネルが、その姿を隠した後
                  またお父さんが見えると
                  その腕に残っているのは
                  愛する前妻の死体ではなく、ドレスだけである。
                  (いや〜、もう、このドラマツルギー、むちゃくちゃ巧い)

                  はっと現実に帰ったお父さんの前に現れるのが
                  今の後妻さん(しかもプンプンしながら登場する)

                  何と、お父さんは、この後妻さんを
                  前妻さんの白いドレスを使って
                  首を絞めて殺そうとしてしまう(殺人未遂)

                  後妻さんは、殺されそうになって
                  今までの態度を反省したように
                  後ろから縋り付くのだが、時すでに遅しで
                  お父さんの気持ちは離れている。

                  いや、これだけが、ちょっとリアリティから言うと納得いかん。

                  お父さんにしてみたら
                  連れ子と一緒に、後妻さんと一緒になったと言う事は

                  後妻さんの実家が大金持ちとか
                  後妻さんの身体がすごく魅力的とか

                  身も蓋もないけれど
                  どこか良いところがあって、後妻さん+連れ子と一緒になったワケでしょ。

                  しかも、シンデレラは王子さまに嫁に行っちゃったんだし
                  殺されそうになって後妻さんも反省したっぽいし

                  だったら、孤独な老後を避けるためにも
                  ここは、後妻さんと仲直りするべきなのでは(余計なお世話)

                  全体を貫くドラマツルギーの見事さに
                  ドラマを全く損なう事なく
                  クラシック・モダンでありながら
                  どやどや感が全くないリアルなストーリー・ダンス。

                  加えて、この舞台、移動パネルを多用しているのだけれど
                  その使い方が巧いの何の。

                  時には場面変換の要になり
                  時には宮殿になり、時には壁になり
                  宮殿シーンでは、パネルの間の階段も
                  登場人物一人一人の登場の仕方まで工夫を凝らす。
                  (王子さまが滑って降りてくるところとか、スゴイ)

                  衣装がまた、むちゃくちゃ洒落てる。
                  モダンだけど、継母や連れ子の奇妙な衣装の対比で
                  普通のサラリーマンっぽいお父さんの衣装や
                  (サラリーマンというより、男性ファッション雑誌のモデルだけど(笑))
                  シンデレラの、極限にシンプルなドレス
                  コールドのその時々のカラフルな衣装。

                  ダンサーの演技の素晴らしさ。
                  クラシック・ダンスを見せるための演目ではなく
                  あくまでも「物語」を語るというところに重点がある。

                  8歳以上の子供は鑑賞可能だったけれど
                  子供のおとぎ話としても、楽しく一瞬たりとも退屈させないし

                  もう少し上の青年時代であれば
                  ワガママな王子が愛に目覚めて男性になるシーンに感激するだろうし

                  私くらいの年代になると
                  お父さんとお母さん(前妻)の、昔の愛のシーンと
                  娘の幸せを願って妖精になって
                  最後にお父さんのところに現れる亡霊とのPDDは
                  涙なしには見られない。
                  (あ〜、亡霊ケースはジゼルとアルブレヒトとかあるけど
                   あれは全然リアルでない(断言))

                  同じプロコフィエフのシンデレラ
                  ウィーンではフォルクス・オーパーで
                  ティエリー・マランダン振付の作品を3回観たが
                  あまりの退屈さに辟易したんだけど

                  マイヨーの読み替えの見事さ
                  それによる、ストーリーの多層的な深さが
                  クラシック・バレエという手段を使いつつも
                  リアリティから一瞬も離れる事なく
                  深い人間的ドラマを描いた手腕に
                  涙こらえつつ、脱帽している私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  本当の最終シーンは
                  お父さんが1人で、遺品の白いドレスを抱きしめている向こうで
                  王子さまとシンデレラが抱き合っているのだが
                  王子さまとシンデレラに、金の粉が降って来ているのは
                  あれは、この愛も、いつかは死によって終わりを告げるという
                  世代繰り返しの象徴なんだろうか、いや、そこまでは私の深読みかも・・・




                  フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 6回目(今年最後)

                  0
                    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
                    2019年9月30日 19時30分〜21時45分

                    FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

                    ARTIFACT SUITE
                    振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
                    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
                    Chaconne; Eva Crossman-Hecht
                    ダンサー
                    Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
                    Nina Poláková - Roman Lazik
                    Oxana Kiyanenko
                    Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
                    Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Zsófia Laczkó,
                    Ester Ledán, Anita Manolova, Suzan Opperman, Xi Qu,
                    Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto,
                    Chiara Uderzo, Iulia Tcaciuc, Beater Wiedner, Madison Young
                    Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
                    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
                    Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
                    James Stephens, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

                    TROIS GNOSSIENNES
                    振付・舞台・衣装 Hans van Manen
                    音楽 Erik Satie
                    衣装 Oliver Haller
                    照明 Jan Hofstra
                    ピアノ Laurence Lisovich
                    ダンサー Olsa Esina - Yakob Feyferlik
                    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

                    SOLO
                    振付 Hans van Manen
                    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
                    Corrente - Double
                    舞台・衣装 Keso Dekker
                    照明 Joop Gaboort
                    ダンサー Denys Cherevychko, Richard Szabó, Dumitru Taran

                    PSALMENSYMPHONIE
                    振付・照明コンセプト Jiří Kylián
                    音楽 Igor Strawinski
                    舞台 William Katz
                    衣装 Joop Stokvis
                    ダンサー
                    1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
                    2. Paar: Sveva Gargiulo - Dumitru Taran
                    3. Paar: Madison Young - Davide Dato
                    4. Paar: Ioanna Avraam - Masayu Kimoto
                    5. Paar: Eszter Ledán - Trevor Hayden
                    6. Paar: Zsófia Laczkó * - Leonardo Basílio
                    7. Paar: Oxana Kiyanenko - Giovanni Cusin
                    8. Paar: Alaia Rogers-Maman - Tristan Ridel

                    夏休み最後の日。
                    もう、こんなにダラダラした夏休みって
                    私の人生であっただろうか、というくらい
                    やらねばならぬ事やら、読まなくてはならない本とか
                    勉強しなくてはいけない事とかを
                    すべて、放り出して

                    ひたすら電子書籍でコミックを読んで
                    食っちゃ寝している私を、どうぞお許し下さい・・・

                    午後にMRT検査に行ったのだが
                    例によって、音を遮断するヘッドフォンをしていても
                    あの雑音は聴こえてくるワケなのだが

                    あれに適当に和声を追加したら
                    何かこう、現代音楽みたいなモノにならないですかね。
                    いや、そんな事したら、かえって患者が不安になるかも(笑)

                    10分待ったら渡せるから、というので
                    本当に写真とCDーROMが渡された。
                    (さすがにUSBスティックではないのだな)
                    写真見ても、何もわからないけれど
                    医者の診断書は追ってオンラインでもらう予定。

                    しかしまぁ、システム的には遅れていると思っていたオーストリアも
                    MRTの許可も携帯電話のSMSで来ちゃうし
                    意外な場所で新しいシステムを取り入れているのだなぁ。

                    オーストリアの日常話はさて置いて
                    フォーサイス、ファン・マネン、キリアーンは
                    今年はこれが最後の公演となる。

                    ちょっと頭痛が始まっていて
                    もしかしたら、これは風邪の初期症状?
                    と思っているうちに
                    オペラ座でどんどん悪化したのだが

                    キャスト表を見たら
                    最後のストラヴィンスキーの詩篇交響曲が
                    かなり良い感じのダンサーで占められているので
                    頑張って残る事にした(無謀)

                    アーティファクトは素晴らしいのだが
                    なにせこの間、これは見た目が理想的、という
                    カップリングを鑑賞してしまっているので(以下省略)
                    しかし、こういう難しい演目
                    見ている方はともかくとして
                    ダンサーは大変だろうなぁ。

                    特に後半になって、現代曲になってからの
                    まるでダンスによるスティーヴ・ライヒみたいな動き。
                    ダンサーそれぞれのカウントが違うのである。
                    観ていても、不思議な感じがして面白いが
                    誰か1人が間違ったらアウトという演目ではある。
                    それを考えると
                    ダンサーの水準が非常に高い。素晴らしい。
                    群舞ではあっても、それぞれの小グループで
                    ソロも一杯入っていて、これがまた楽しい。

                    グノシエンヌはオルガさまとヤコブ。
                    オルガさま、ちゃんとヤコブと目線を合わせているじゃないか。
                    そこはかとない「愛」の香りが漂って来て
                    この間のリュドミラ・ローベルトの
                    あの冷たい冷たい、まるで夫婦喧嘩をした後のようなカップルと
                    イメージが全然違うぞ。

                    途中の足を曲げて、男性ダンサーの頭の上で運ばれる
                    とんでもないリフトは
                    オルガさまが途中で、足をヤコブの胸元に置いていた。
                    どこかでバランスを崩したのかもしれないが
                    もちろんダンス事故でもなく、巧く繋いで
                    知らない人なら、それはそういう振りと思ったかもしれない。
                    (しかし珍しいモノを見てしまったって感じだわ)

                    ソロの3人のダンサーが今回面白かったのは
                    デニス、リッチー、ドミトルって
                    ダンサーの印象としては、かなり違っていて
                    「ソロ」として振付師が1人のダンスを分けた、という感じじゃなくて
                    それぞれに、自分の特徴を目一杯出して
                    他のダンサーに負けるもんか、という印象があった事。
                    それはそれで、3人の個性がぶつかり合って面白い。

                    詩篇交響曲は、もう何回も書いていて
                    読者飽き飽きとは思うけれど
                    ケテヴァンとローマンの、成熟したダンスに加えて
                    ドミトルとスヴェーヴァのカップリングが非常に良かった。
                    スヴェーヴァって、あんなに存在感とオーラがあるんだから
                    今はデミ・ソリストだけど、どんどん上がって来そうな気がする。

                    ソロ・ダンサーになったマディソンとダヴィデの組み合わせも素晴らしい。
                    このダンサーも、舞台でピカピカするので(比喩的表現)
                    目が離せない。このカップリング見られて良かった。

                    というワケで頑張って最後まで残って
                    その後、むちゃくちゃ身体の調子を崩したのだが(アホですどうせ)
                    この演目は今年はこれにて最後。

                    10月は、国立オペラ座ではバレエ公演はなく
                    フォルクス・オーパーでも10月3日のピーターパンしかなく
                    (10月3日は行けません・・・他のプログラムが入ってる)
                    11月に、華々しくバランシンのジュエルスのプレミエとなる。

                    1ヶ月、バレエ鑑賞から遠ざかるのは
                    とっても寂しいけれど
                    その間、オペラとかコンサートもあるので
                    どうぞお見捨てなく・・・と懇願する私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 5回目

                    0
                      Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
                      2019年9月28日 19時30分〜21時45分

                      FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

                      ARTIFACT SUITE
                      振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
                      音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
                      Chaconne; Eva Crossman-Hecht
                      ダンサー
                      Madison Young - Jakob Feyferlik
                      Natascha Mair - Davide Dato
                      Iulia Tcaciuc
                      Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
                      Venessza Csonka, Adele Fiocchi, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic,
                      Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
                      Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
                      Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo, Céline Janou Weder, Beater Wiedner
                      Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
                      Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
                      Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
                      James Stephens, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

                      TROIS GNOSSIENNES
                      振付・舞台・衣装 Hans van Manen
                      音楽 Erik Satie
                      衣装 Oliver Haller
                      照明 Jan Hofstra
                      ピアノ Laurence Lisovich
                      ダンサー Liudmila Konovalova - Robert Gabdullin
                      Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

                      SOLO
                      振付 Hans van Manen
                      音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
                      Corrente - Double
                      舞台・衣装 Keso Dekker
                      照明 Joop Gaboort
                      ダンサー Scott McKenzie*, Dumitru Taran, Arne Vandervelde

                      PSALMENSYMPHONIE
                      振付・照明コンセプト Jiří Kylián
                      音楽 Igor Strawinski
                      舞台 William Katz
                      衣装 Joop Stokvis
                      ダンサー
                      1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
                      2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
                      3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
                      4. Paar: Nina Poláková - Masayu Kimoto
                      5. Paar: Alice Firenze - Navrin Turnbull
                      6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
                      7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
                      8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel

                      先日の個人的メモも
                      理屈こねてるだけで面白くない、という感想を
                      友人からもらったけれど

                      いや、もう、この「大人の演目」
                      何て書いて良いのか、よくわからん(すみません)

                      音楽なら、解釈の違いだの音色の変化だの
                      何かしらの何かを見つけて適当にメモする事も可能かもしれないが
                      バレエもダンスも何にも出来ないので
                      どのステップがどうのとか、足の揚げ方がどうのとか
                      ま〜ったくわかりません(開き直り)

                      今日は平土間に近い部分の席。
                      ここが発売初日に空いているのは非常に珍しい。
                      今まで、ずっと、比較的上の方からの目線で観ていたのが
                      平土間に近い低い目線から見ると
                      作品の印象が違う。

                      あ〜、そうか、3次元だもんなぁ。
                      彫刻を鑑賞するのと同じで(いや同じじゃないけど)
                      目線ひとつで、印象って、かなり変わってくるんだ(当たり前)

                      今日のアーティファクト・スイート
                      カップリングが
                      マディソンとヤコブ、ナターシャとダヴィデ。

                      プログラム見たとたんに
                      座席で小躍りしてしまったのだが

                      うわあああああ 💘

                      この2組のカップリング
                      「理想的」というのはこれだ(断定)
                      二人の身体の形のバランスの良さが抜群。

                      マディソンとヤコブのカップルの美しさ
                      バランスの良さ
                      それによって醸し出される美が
                      あまりに素晴らしすぎて、座席で息が出来ない(比喩的表現)

                      久し振りに舞台で見るナターシャと
                      ダヴィデのバランスも理想的で
                      キレのある動きから目が離せない。

                      私は群舞が中心になる後半が好きなのだが
                      この2組の出る前半に
                      こんなに目を奪われた事はない。
                      人間の身体の持つ美しさが
                      ここまで際立って表現されると
                      ただもう、圧倒されるだけである。

                      目線の低さと、舞台からの距離が近い事もあったけれど
                      この作品が、ここまで美的に迫って来たのは
                      初めてだと思う。
                      (まぁ、さすがに5回目で見慣れて来たというのもあるかもしれない)
                      しかし、このカップリング、この作品で固定できないかなぁ。
                      ともかく、今まで観た中でも、突出して素晴らしい。
                      このカップルなら、何回観ても良い、と本気で思わせる。
                      (他のカップルが悪いとは言わないけれど
                       今回のカップリングは身体的バランスから言って
                       あまりに「理想的」なのである)

                      アーティファクト組曲について
                      振付担当をしたキャスリーン・ベネットが
                      ドイツ語で(英語の字幕あり)話している5分弱のビデオがあるので
                      下に貼っておく。
                      ご興味のある方はどうぞ。
                      実際に観た後で、この解説を聞くと非常に面白い。



                      素晴らしいアーティファクト組曲の後、休憩を挟んで
                      ファン・マネンのトロワ・グノシエンヌは
                      ローベルトとリュドミラのカップリングで

                      リュドミラの冷たい表情が・・・
                      いや、確かにこの演目
                      ほらほら、見て見て、キレイな私、という演目ではない。

                      それにしても
                      何だか、かなりツンケンというか
                      モダンだから、カップルとは言え
                      愛し合ってるとかではないような気がするんだけど
                      パートナーに一回も目をやらず
                      なんだか、ものすごくきつい性格がオーラで飛んでくるみたい。
                      いや、それもリュドミラの持ち味と言えばそうなのかも。

                      ソロではスコットが役のデビュー。
                      うわ〜、何ですか、そのもったいぶった魅せ方(褒めてます)
                      演技力のあるダンサーでチャーミングなので
                      ちょっとしたユーモアのところを
                      嫌味なく、すごくキュートに見せてくれる。

                      ドミトルはダイナミックに存在感たっぷりで踊るし
                      アルネも若々しい躍動感のあるダンスで
                      この3人のメンバー、ものすごく良いわ ❤

                      最後の詩篇交響曲は
                      何回観ても、素晴らしい。
                      キリアーン、天才だよ、ほんと。

                      カップリングの中では
                      ローマンとケテヴァンのペアが突出していて
                      演技力抜群のプリンシパル2人が紡ぎ出す世界観は
                      複雑な感情の嵐に満ちていて、ともかく深い。

                      しかし国立バレエ団の水準って
                      本当に上がったよなぁ、と
                      つくづく思う私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      今日の公演は、比較的若い人たちが
                      上から盛大にブラボー・コールを送っていた (^^)v
                      ダンサーも踊った甲斐があったと思う。

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