ウィーン・アクショニスム

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    オットー・ミュールについては
    エッセル美術館だけではなく、ウィーンのレオポルド美術館でも
    10月まで展示が行われている。

    これも行って来ないと、本来はこんな記事は書けないし
    第一、ウィーン・アクショニストについて
    美術もド素人の私が書いたら恥さらしなのだが・・・

    でも、ウンチク好きなの (゜゜☆\(--メ)ポカッ

    ウィーン・アクショニスムは
    現代芸術史の中で、唯一、オーストリアから発生した重要な一派として
    必ず名を挙げられる芸術運動で

      ヘルマン・ニッチュ (*1938)
      ギュンター・ブルス (*1938)
      オットー・ミュール (*1925)
      ルドルフ・シュヴァルツコーグラー (1940-1969)

    の4人をウィーン・アクショニストと呼ぶ。

    現代芸術史を齧ると、必ずこの4人についての言及はあるし
    ニッチュの絵は高額な値で取引されるし
    OM シアターのパーフォーマンスの記録も残っているし
    ウィーンから車で約1時間の距離にある都市ミステルバッハには
    ヘルマン・ニッチュ美術館もある。

    ニッチュが有名になったのは、獣を引き裂いて、その内臓や血を浴び
    その血で絵を書いたりするパーフォーマンスで
    これは、かなり厳密な規則に則って行われるのだそうだが

    こういうのを見ると

      あああ、やっぱり、この人たち、肉食民族なんだわ・・・

    (実際にその模様を見たい方は
     Youtube で Hermann Nitsch で探すとヒットする。
     ただし、観た後、気持ち悪くなっても、当方は一切関知しないので悪しからず)

    動物を切り裂いて云々というのは
    フランシス・ベーコン (1909-1992) なども、かなり執着していたようだが
    狩猟民族の中に延々と続く、抜き難い伝統なのかもしれない。

    血と臓物と、神秘的な世界観(と思われるもの)で世界的に名を挙げたニッチュに対し
    自己破壊の衝動から、自分自身の肉体を傷つけるパーフォーマンスに向かったのが
    ギュンター・ブルスである。

    彼が行った「作品」(?)のビデオや写真など
    事前情報なしに観たら、たぶん、気分が悪くなると思う。

       事前情報があっても、気分悪くなるが(爆)

    もっとも
    ヴァリー・エクスポートと一緒にやったプロジェクトで
    「犬の生活」という一連の写真があって
    これは、実はワタクシも、ちょっとやってみたいかも・・・
      (おっと、ヘ●タイなのがばれちゃった?! f(^^;))

     ご存知の方も多いだろうが
     ブルスが犬の首輪をして、ヴァリー・エクスポートに引き綱をつけられて
     ケルントナー通りを四つん這いで歩く、という一連の写真である。

    う●こしながら、街の中を歩くとかいうのは
    さすがに警察に捕まったそうだが、それも「アート・パーフォーマンス」なのだそうだ。

    オットー・ミュールだが
    この人も、様々に過激な事をしたか、というと
    獣の血や臓物ではなく
    自傷行為でもなく

    若い女性を集めて、セッ●ス・コミューンを作ったのだ。

    芸術家をセンセイと崇める美しい若い女性と、やりたい放題やって
    それだけなら、まぁ、成人の自由意思によるものなのだが
    どうも、その中に、未成年の娘とか連れて加入した人がいるらしく
    ついでに、その娘までやっちまった・・・ という事は
    未成年に対する性的虐待に当たるわけで
    これも、警察の手入れが入って、逮捕されてコミューンは解散。

    29歳で死んでしまったシュヴァルツコーグラーの直接の死因は
    自分の住居からの飛び降りなのだが
    これも、一部の報道では
    アート・パーフォーマンスとして、自分のナニをちょん切って
    窓から飛び降り自殺したとか
    ともかく、事故なのか、自殺なのか
    アートと思って、何かやったら間違っちゃったのか
    いまだによくわからん、という謎の死なのだ。

    現代芸術を論じる際に、いつも争点になるのは

       何が芸術で、どこまでが芸術で、果たしてそれは芸術なのか

    この間のセセッション騒ぎだって ( ここ を参照のこと)
    セックスは芸術だ、とか、ワケのわからない「理由付け」があった。

    現代芸術全般について言えば、縛りがなくなって久しい。
    現代音楽についてだって、雑音=音楽という図式もアリだ。

    「男女のアノ時の声をテープに撮って、
     これが音楽だ、と言っても良いんじゃないか」

    と昔、ブログに書いた事があるが
    わっはっは、似たような事はとっくにリゲティがやってる(笑)
      (いや〜、最初に聴いた時には、ひっくり返りました。笑えるけど)

    パーフォーマンス・アートの発端になったという意味では
    ウィーン・アクショニスムというのは、それなりの意義がある

    ・・・とは思うけれど

    肉食民族が長く食生活のために行ってきた「血と臓物」をパーフォーマンスでぶちまけ
    自分の肉体をパーフォーマンスの土台として
    (ボディ・ペインティングなんて、そんなヤワなもんじゃなくて)
    肉体を貶め、自傷行為に排泄行為を公然と公衆の前で行って
    あるいは、セッ●スやりまくりの共同体を「芸術」と銘打って

    その破壊衝動には、感心する、というより
    もう、目を剥いて、はぁ、とため息をついてから
    そっと目を背ける以外に、私は反応できない。

    でも、周囲の顰蹙を買いながら
    それを、芸術だと確信して、逮捕されても「やった」という勇気には脱帽する。


    ニキ・ド・サンファル

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      ニキ・ド・サンファルと言えば
      すぐに思い浮かぶのは「ナナ」だし
      あの原色を多用した、鮮やかで女性らしいユーモアに満ちた
      デザインの数々・・・・

        というのは、私の教養のなさを露呈している (;^_^A

      今回のエッセルの展示は
      2回の一部分に、タロット・ガーデンのモティーフを使っていて
      この部分だけ観て、ああ、サンファルだなぁ、と思いつつ
      上の階に向かった私は

      次の階に上がったところで、目を剥いた。

           ナニ?これ?????

             ここだけ、違う芸術家の展示会になってるの?????

      という位、異様な物体の数々。

      最初に目についたのは
      大きな馬に、白い服を着た女性が横座りしているもの。
      (写真は ここ の上段の左。写真は小さいが実物はバカでかい)
      よく見れば、馬には、色々な物体が張り付いている。

        何だか、ばばっちい・・・ (-"-;)

      女性の頭だけ2つあって、身体が一つというオブジェにも
      ゴテゴテと、玩具や人形やマスコットなどの細かい物体が
      全体に散りばめられてくっついている。

      そう言えば、この芸術家が最初に有名になったのは
      射撃絵画だったのだ。

      並べられた初期の作品から発散する
      男性と、男性社会に対する、爆発的な怒りのエネルギーにクラクラ。

      オーストリアだと、同じように男性社会への憎悪をテーマにした芸術家で
      ヴァリー・エクスポート(*1940)という人がいるが
      ヴァリー・エクスポートが自分の身体をあからさまに使って
      男性の性に対する挑戦をしたのに対し
      ニキ・ド・サンファルは、身体よりも精神的な破壊衝動で
      外に向かって爆発している感じ。
      女性なのに(いや、女性だから・・・か?)、かなり暴力的な衝動である。

      1930年代から1940年代にかけて生まれた女性は
      これだけ、男性社会と戦わねばならなかったのか。

      1950年代生まれの(あ、トシがばれる(爆))私の場合は
      ちょうど、女性解放運動が始まった頃だったし
      だいたい、家族の中では娘より息子として育ってきちゃったので
      (あの年代の親は、そういうケースが多い。
       日本・オーストリアにかかわらず、私の周囲にも同じケースがけっこうある)
      学校で男の子に虐められても
      イジメ返すだけの根性はあったもんなぁ・・・(自慢にならん!)

      現代では、不平等はかなり残っているにせよ
      女性の権利の方が大きくなってしまって
      今度は、男性がアイデンティティの確保に苦しんでいる状態だし。

      (伝統的な「男性は女性を守るもの」みたいな概念が
       崩れてしまった上、男性でも家事も子育てもしろ、みたいな風潮があって
       いや〜、この時代に、男性に生まれなくて良かった (^。^;)ホッ)

      怒りのエネルギーが芸術に向けられると
      芸術なんだか、ただ怒って、ヤケクソになってムチャクチャやってるのだか
      区別がつかなくなるのだが
      世間一般がゲイジュツと認めるのであるなら、別に反対はしない。

      ヴァリー・エクスポートの作品も、メイン展示の部分にいくつかある。
      メイン展示の一部はオットー・ミュール特別展もあるのだが
      オットー・ミュールに関しては
      ネタが少ないので、また別途に記事を書く。

      (一回の展覧会で、いくつ書くんだよ〜と呆れられている皆さま。
       すみません、今週末には、またグラフェネック城ですから、お許しを)


      マックス・ヴァイラー

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        仕事中に鳴る個人用携帯電話。
              表示を見たら、彼氏もどき。

        今週の夜は何にもないから、いつでもオッケー、と言っていたのだが

        月曜日に曰く「火曜日で良い?」
          火曜日の電話では「ちょっと調子が悪いから、水曜日にして」
            で、水曜日「木曜日じゃだめ?」

        木曜日の夜は、今週で唯一の予定、会社の創業記念パーティ。

        「木曜日はダメって言ったでしょ?
         じゃぁ、来週にしよ」

         と冷たく反応しながら
         心の中では

             しめた (^^)v 
             今日の夜、久し振りにエッセル・コレクションに行ける

        と思っていたワタクシは、やっぱり冷たい人間でしょうか? ( ;^^)ヘ..

        普通なら「え?調子悪いの? 看病に行こうか?」
        と言うのだそうだが(とある方からの話)
        そういう発想はナイ(だから結婚できない(自爆))

        というワケで、本当に久し振りにエッセル・コレクションへ。
        ウエブ・サイトの URL も変わった。
        水曜日の18時〜21時は入場料無料というのはそのまま。
        ありがたい事だ、うっふっふ。

        メイン展示の一つ、マックス・ヴァイラー (1910-2001)
        公式ウエブ・サイトは ここ

        今回の展示は、1960年代の「自然」をテーマにした作品が中心。
        この時期の作品は、中間色を多用。

        燦々と太陽が青空に輝いて
        それでも夕暮れ近くになって、空気はあくまでも爽やかで
        気温もそれほど高くなく、湿気もなくて
        昨日の大雨で周囲の緑が、太陽にキラキラと煌めく活気を見せている時に
        美術館の中で、自然をテーマにした、中間色の絵画を観ると

        ううう、合わない、暗い、本当の自然の方がずっとステキ

           と思うのは、感受性がゼロに近いワタクシが悪い。

        壁に、作家が言った事が、いくつも書かれていて

        自然の中にある事実の中から、真実を引き出して色とカタチにする、とか
        絵画によって、言いたい事は言い尽している。
        観る目のある人はそれを理解するだろう、とか
        (テキトウに私がわかる範囲で記憶に頼っているので、あやふやです)

        そうですか・・・ (-"-;)

           観る目もないし、よくわからないので失礼 ((((o_ _)--o

            心の声 : あぁ、こんな風に自然が見える目とか頭でなくて良かった (-。-) ボソッ

        でも、この画、ジッと観ていると面白い。
        ダイナミックなのに、すごく静かな音がする。
        モートン・フェルトマンとかのイメージがピッタリだし
        よく観ると、何だか、ものすごく立体的に眼に飛び込んでくる。
        色と形の構成が、確かに浮かび上がって来る。

        最後のルームで、立体画のいくつかが展示されていた。
        (紙を切って、あちこちに張り付けたり
         絵の一部のキャンバスが切り取られて外に出ていたり)

        あぁ、この人、こういう「立体」を
        平面で、色と形だけで作りたかったのかもしれない (と勝手に納得)

        マックス・ヴァイラーは後期になると
        もっと鮮やかな色を使うようになるが
        この中期の、くすんだような中間色のコンストラクションが醸し出す
        立体のダイナミックで静かな雰囲気は
        慣れてみると、それはそれなりに、すごく不思議な世界に迷い込むような感じ。

        画家の意図とは違うだろうが
        現代芸術だから、どんな理解の仕方もアリなのだ(と思う)

        妄想の範囲に入ってしまうと
        カブトムシが寝ていたり、ウサギが亡霊に追っ掛けられていたり
        ・・・・という絵に見えたモノもあるのだけれど、これは本当に妄想 (笑)

        他に、ニキ・ド・サンファルの展示があって
        実はこれが、ちょっと凄かったのだが
        ネタが少ないので、これは、明日、別の記事としてまとめる予定。


        エッセル・コレクション 現代芸術鑑賞の楽しさ

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          強制的に休暇を取らせる、というのは
          本来は労働法違反なのだが、そこで会社に逆らったら
          この時勢、クビも危ない事だし(本気)
          エージェントの怒りを買いつつ、仕方なく会社に行かないという日が続く。

          その上、休暇中は会社の私のガレージを別の人が使ったりしているし(涙)

          まぁ、それはともかく・・・・

          水曜日の夜に予定がなければ
          私が向かうところは、ココに決まっている f(^^;)

          入場料無料キャンペーン期間が終わった後
          入場料そのものが安くなった(以前は確か8ユーロ。現在5ユーロ)
          でも、ケチな 貧乏な私は
          相変わらず、水曜日の夕方6時〜9時の無料時間にしか行かない。

          この間行った時は友人と一緒で
          それはそれで、まぁ、うわ〜冗談作品、とか、ナニこれ、とか
          笑い転げて良かったのだが
          やっぱり、作品とじっくり向き合って
          作者がマジメに作品に秘めた(であろうと思われる)難しい意図を読み取ろうとするなら
          一人にこした事はない。

          この美術館の展示は常設ではなく、数ヶ月ごとに変わる。
          今回、エッセル・コレクションの一部を展示した Corso という展覧会の中に
          ウィーン・アクショニズムの作品がいくつかあった。

          ウィーン・アクショニズムは色々な意味で有名だから敢えて詳しくは書かないが
          いつものニッチュの作品は、まぁ、いつもの通りである(あっさり)

              最初は血だの内臓だのでビックリするけれど
              実際、そういう一見ギョッとするエレメントを外してみれば
              絵画的には、いつも同じで、そう面白いものではない、と思う(主観)

          既に何回も見た事はあるけれど
          今回、ブルースの写真やビデオ・クリップ、ビデオ・コラージュが展示されていた。

          ギュンター・ブルースは、画家というよりは
          アクション俳優? というか、なりそこないダンサー?

          非常にアブナイ妄想を持っている人で、一歩間違えたら犯罪人になりそうだが
          (ブルース・ファンの方、失礼! でも、あの絵画コラージュはスゴイよ)
          ビデオ・コラージュを見ながら
          いったい、この意味は何なんだろう?と考えるのが楽しい。

          本当は意味なんか、なかったりして (^^)
          いやいや、ゲイジュツ世界では、ナンセンスというのも意味があるのだ(笑)

          凄まじい自己顕示欲と妄想の中で、もがいて喚いて悶えて
          大騒ぎしてるんだもん。俗人にはワケがわからない。
          一昔だったら、ただのオカシイ人なんじゃないだろうか。
          (今だって、ただのオカシイ人かもしれないが)

          Hubert Scheibl の展示会もあって
          インスタレーションの部屋の入り口には
          「入って下さる事を望みます。ただし、ご自分の責任で」と書いてある。

          そういう部屋には喜んで入るのがワタクシです。

          床一杯に、ぶっちぎれたタイヤが敷いてあって
          その真ん中には、恐竜?の頭の骨らしきモノの展示がある。
          部屋中、ものすごい、古タイヤの匂いがして、気持ち悪くなるくらい。

          で、作品名が「君と僕」 ・・・ って、ワケわからん(笑)

          う〜ん、これは、過去の遺跡は恐竜の頭の骨だが
          現代の遺跡は古タイヤになるだろう、という、現代社会への警鐘かしら?

          上に展示してある Fat Ducks と銘打った作品のシリーズは
          どでかい絵画が数点。

          シルバーで作られた作品の前で、ない脳みそを絞って考える。
          自然の脅威?の中で、真ん中のヘソに見える部分がある。
          これは神を象徴するものだろうか

              と考えた後にタイトルを見たら

              「シルバーのニコチン 作品その1」

                ???

          もう一点。これは海という自然に象徴主義の神秘が加わったものかな・・・

               題名  「すべて望みのままに・・・ 2001年宇宙の旅」

                ???

          現代絵画には、タイトルのない物が多いのだが
          この人、全部の作品に、一応、タイトルらしきものを付けていて
          そのタイトルが、またワケがわからん。

          だいたい、現代芸術というのは
          観てすぐに「あぁ、これはコレね」というものではなく
          観賞者が「いったい、コレは何であろう。どういう意味があるのだろう」と考えて
          勝手に解釈して、コレかな、アレかな、それともナニかな
          というところに面白さがある。

          よって、シルバーのニコチンを、自然と神との対峙、と考えても
          別に良いんじゃないだろうか (深読みし過ぎ?)

          写真展示(カーテンで区切られて薄暗くなっているところ)の中にも
          女性のオバサンなのだが
          よく見ると、もしかしたら、これ、男性?と思わせるような
          不思議な作品もあった。

          芸術家(作り手)も勝手にやって
          観賞者も勝手に想像して、勝手に解釈して
          ・・・という「自由度」がとても高いのが現代芸術だと思う。

          何だかワケわからない作品を観賞者が誤解して解釈しても
          それがダメだとか、試験に不合格とかいうのがない。

          (学校時代に現代国語でイヤな目にあってますから、ワタシ)

          だから、現代芸術ってスキ (^^)v


          美術館・博物館のお得なサービス

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            久し振りに音楽ネタじゃなくて、美術ネタにする(きっぱり)

            と言っても、今のところ、美術館に行っている時間がないのだが
            先日、貧乏には嬉しい Vienna Experts Club のご招待で
            ホーフブルク宮殿内の宝物殿を見るチャンスがあった。

            もちろん以前に何回も行った事はあるけれど
            最近、ご無沙汰だったから、興味深く拝見。
            でも、さすがに1時間のガイド・ツアーでは、世俗関係のお宝を見るだけで精一杯。
            (実は教会関係の、キラキラの宝石・金の展示物も多いのだ)

            神聖ローマ帝国の宝冠と
            ハプスブルク家の王冠になるルドルフの王冠はハイライトだろうが
            その他に、戴冠式にまとうマントやストッキング(!)、靴などの展示もある。

               荒野に呼ばわるヨハネの「歯」というのもあるが(笑)

            見学の前に、美術史美術館管轄の美術館についての説明があったのだが
            何と、何と・・・・

            美術史美術館管轄の美術館(全部で8館)に1年間入り放題チケットが出来た!!!

                        しかも・・・ 驚きの29ユーロ!!!

            これで1年間、美術史美術館、民族博物館、演劇博物館
            新王宮(甲冑コレクション、古楽器コレクション、エフェソス・コレクション)
            宝物殿、シェーンブルン宮殿付属の馬車博物館
            ついでに、フォルクス・ガルテン内のテセウス神殿と
            インスブルック郊外のアンブラス城(ルネッサンス!!!!)まで、入り放題。

            短期滞在でも、上記の美術館・博物館、3つ入る予定なら、モトは充分取れる (^^)v

            クリスマス・プレゼント用に包装してある「プレゼント券」も購入できる。
            これは、プレゼントされた人が年間チケットに替える事ができる優れモノ。
            もちろん、年間チケットに替えた日から1年間有効になる。

            地味と思われている演劇博物館では
            2010年3月11日〜10月3日まで、グスタフ・マーラーの展覧会が開催されるし
            美術史美術館では1月26日〜4月25日まで
            フェルメールの「画家のアトリエ」をテーマにした特別展が開催される。

            いや、実は、ちょっと色々な理由があって
            私は、美術館・博物館は、ほとんどがフリーパスで入れるのだが
            でも、何か、それって、悪いような気がいつもしているので
            29ユーロで入り放題だったら、「すみませ〜ん」と良心の呵責も不要だし
            堂々と出入りできるもんなぁ・・・・ (気が小さいんです

              だから、誰かクリスマス・プレゼントにくれない?
                           とは言いません、いえ、決して・・・・

            もう一つ、現代芸術ファンに朗報!!

            クロースターノイブルクのエッセル・コレクション
            もともと、毎週水曜日の夜間開館については無料だったが
            今年11月にオープン10周年を迎え、11月24日〜2010年2月2日まで
            どの時間にいっても、入場料は無料!!! \(^O^)/

            こんな機会でないと、現代芸術なんか、なかなか見ないわ、という方、ぜひどうぞ。
            私も週末にちょっと行って来ようかな〜 (^.^)

            知らない人はいないと思うが
            カールス・プラッツにあるウィーン市博物館
            常設展に限り、日曜日は無料
            応用美術大学付属 応用美術博物館は、土曜日が無料である。

            どうせケチですけど
            思ったよりボーナスの額が低かった上
            車のブレーキ、コンタクト・レンズ紛失、CD と DVD 買い過ぎで
            今、本当におカネがないんだもん・・・・


            ザルツブルク近代美術館

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              仕事でザルツブルクへ。

              いや〜、寝坊してしまって、ハッと気がつけば5時30分。
              3つセット・アップした目覚まし時計は無意識に止めたらしく
              携帯電話2本は、何処を押したのか
              両方とも「次のコールは5時38分」
               ・・・何処をどう押せば、5時のセット・アップが5時38分になるんだか(謎)

              大急ぎで起きて支度してコーヒーも飲まず
              5時50分に車に飛び乗って西駅のパーキングへ6時5分に入れようとしたら
              「1階は工事中です。2階以上に駐車して下さい」 きゃ〜〜っ (((^^;)(;^^) ))

              ホームに着いて、席の予約を見たら、うわぁ〜〜、遥かに離れた号車だ (*_*)
              誰だ、こんな席を予約した奴は(半泣き)

              まぁ、日本と違って、電車の横を必死で小走りしている人がいる間は
              多少出発時間が遅れようがかまわず、待っていてくれるオーストリアは有難い。
              ギリギリ6時14分発の列車に間に合った。

              朝は10℃だったのに、ザルツブルクの午後は30℃近い。
              ホントに一日で20℃変わるから、いったい何を着て行けば良いか
              現地に住んでいる人だってわからん。

              今日は日中30℃を越える、というので軽装で行ったら
              朝と夜がめちゃくちゃ寒かった {{ (>_<) }}

              まぁ、それはともかく
              仕事も済んで、ホテルへのお届け、チケットの処理、書類の受け渡し
              エトセトラが終わったのが15時。
              17時の列車まで、まだ少し時間がある (^^)v

              で、やっと、やっと、初めて
              メンヒシュタインの山の上にあるザルツブルク近代美術館へ。

              以前のカジノとカフェをぶっ壊して
              数年かけて2004年にオープンした美術館である。
              できた時から、ずっと行きたかったのが、やっと実現した。

              で・・・

              ううう・・・

              こんなもんですか(がっかり)

              ザルツブルクの近代美術館ルペルティーヌムと言えば
              フェルナン・クノップフの絵画を所蔵している旨をどこかで読んで
              それ以来の憧れだったのだが

              常設展がない!!!!

              コレクションの中からテーマでの展示となっていて
              現在の展覧会「色彩と光」で、クリムトもノルデもキルヒナーもあったし
              ニッチュのパーフォーマンスのための色彩スケッチとか
              まぁ、そこそこ面白い作品が展示されてはいたが

              でも、クノップフがない(← あくまでも拘るワタシ)

              若い作家で目を惹いたのが
              Bertram Hasenauer の若い男性の肖像画。

              1970年生まれのドイツ人(ベルリン在住)の絵だが
              一見、ノイエ・ザッハリッヒカイトの亜流に見える。
              が、よく観ると、首が伸びて、何か、異様に気味が悪い。

              イギリスの彫刻家 Tony Cragg の特別展は
              とても楽しかった。かなりの数の展示だが、面白くて、退屈しない。

              巨大な彫刻群は、自然にありそうでないフォームを取っていて
              そこはかとないユーモアと、不思議な感受性を目の当たりにできる。
              ウエブ・サイトに作品が載っているけれど
              実際は、これらの彫刻、めちゃくちゃ大きいのだ。
              その大きさが圧倒的な感じも生み出す。

              ドイツのヴッパータールに、この人の「彫刻公園」がある。
              あの巨大なカタチが自然と溶け合っている様を
              いつか見てみたい。

              3層に分かれた展示室の一番下の階で行われていたのは「写真展」

              けっ・・・ ワタシ、写真芸術は苦手なの。
              (何となく、誰でも出来そうな気がする ← 出来ませんって(自爆))

              ところが、これだけ圧倒的な数の写真を
              第一次世界大戦の頃から、写真芸術史の説明付きで観ると
              意外に面白い・・・ 写真そのものより、説明書きが・・・(ますます自爆)

              どうせ、理屈っぽいです(開き直り)
              でも、ああいう写真芸術が、どの道筋を通って発展したかについて
              簡単な知識を得られた、というだけで、意義がある。

              建物だけでも面白いし
              コーヒーハウスやレストランもあるし
              ヘンなものがたくさんあるショップもある。
              (もっとも、ショップはウィーンの応用美術博物館の方が
               もっとヘンなモノを揃えていると思うけれど、まぁ、面積が違うしね)

              展示がちょっとバラバラだし
              クノップフはないし(隠しているなら出せ! ←しつこい)
              でも、人は少ないし、冷房効いてるし、静かだし
              近代芸術・・・というより、現代芸術が好きな方にはお勧め。


              エッセル・コレクション

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                水曜日の夜が空けば
                足が向くのはクロースターノイブルク。
                目指すはもちろん、現代芸術の美術館 エッセル・コレクション

                3月に鑑賞した同じ展覧会。最近、展覧会の回転が遅いかも?
                (3月に行った時のエントリーは ここ

                「カレル・アペルの現実」というドキュメント・フィルムを上演していて
                これが面白いの (*^^*)

                昔のパリの情景が綺麗だし
                アトリエでアペルが、絵具をキャンバスにぶちまける様子が
                電子音楽で、ぴったり仕草と合って演奏されると、ドキドキしちゃう。

                現代芸術は、美術にせよ、音楽にせよ
                何でこんなモノが芸術?と思わせるモノも多い。

                子供が描いた絵でも現代芸術なのか
                どシロウトがピアノの弦をひっかいたり、バイオリンの弦をつまびいたりしたら
                現代音楽なのか

                確かにグッギングの例もあるし(これを挙げるのは失礼かもしれないが)
                美術教育を受けていない人たちが描いた絵が芸術として評価される場合もあるが

                でも、現代芸術でも現代音楽でも
                本来、その芯にあるのは、職人芸ではないか、と思う。

                かのピカソだって、若い頃のデッサンを見ると
                もともと「職人芸」の領域では天才だった事がよくわかる。

                エゴン・シーレのポルノ画だって、デッサン力は凄い。

                アペルの絵具塗りたくりも
                時々現れる具象には、ものすごいセンスが光る。

                    ・・・だから、本当は基礎って大事なのよね、たぶん。

                と思いつつ、上の階の Cornelius Kolig の展覧会に行こうとしたら
                階段のところに看板が・・・

                「この展示品は、貴方のモラル感覚を傷つける可能性があります。
                 よって、鑑賞は自分の責任にてお願いします。
                 なお、18歳未満の子供は、大人が引率しなければ鑑賞できません」

                      ほおおおおおおっ o(^o^)o
                      実は、こういうの、好き。

                だいたい、2003年には、わざわざ
                サド・マゾ展覧会 
                「快楽の幻想 レオポルド・マゾッホの芸術に及ぼした影響」展を見に
                グラーツまで、わざわざ(それだけのために)車を飛ばした過去を持つ私。
                (感想記を読みたい方は ここ
                 ついでだが、前後の日記では、ヨーロッパのサド・マゾ談義を書いているので
                 おヒマな方は3月28日とか27日とかもご覧下さい)

                そう言えば、他の展覧会でも
                「この中の展示は気分を害するかもしれませんので
                 鑑賞する場合は自己責任で」という立て看板を見たことがあるなぁ。
                (もちろん、そういう部屋には進んで入ります、ハイ)

                話がずれたが
                Cornelius Kolig は、ヘンタイ幻想が昂じて
                オーストリアのフォアアールベルク州に、パラダイスと称する
                自分のおうちを建てて、その中で、ヘンタイ的な自分の作品と生きているのだそうだ。

                下の階の小部屋では
                その建物の見取り図と、周囲の自然の写真をモニターで流していて
                別に、そんなに、何かオカシナ写真とかは写ってないし・・・

                   と思ったら、突然、裸の男と、とんでもない格好の女が ちらっ・・・
                     ついでに、チラッと出てきた写真は
                       我々がトイレで一日一回、見る物体・・・

                でも、ちらっ、だけで、また、建物や周囲の自然や花の写真に戻る。

                何だ、たいしたこと、ないじゃん。
                どこが、モラル云々なのよ〜、ふんっ、と上の階に登れば



                あっはっは、上の階は、そこそこヘンタイ展示ばっかりだわっ!!!



                女性性器に何かの液体を垂らして、植物の名前が上に展示されていたり
                スカートから下半身だけ出した女性が、足を広げたり閉じたり
                おっぱいにチョコレート塗って、おっぱいの魚拓を作ったり

                    ・・・ なんか、それって、面白いんですか?! (・_・")?

                確かに、かなりアブノーマルな幻想を持っている人であることはわかるが
                ウ●コの写真を撮って、それが芸術だ、とか言われても
                女性の足の間に液体たらして、それが芸術だ、とか言われても


                    ふ〜ん、そうなんですかぁ・・・ ( ← 意訳 「勝手にすれば?」)

                セックスのアブノーマルな幻想というのは
                自分だけで、隠れて、誰にも言わず、コソコソ考えているからエロになるので
                「芸術作品」と銘打って公開して、自分の幻想を垂れ流してしまったら
                全然、エロくも楽しくもなくなるような気がするのだが
                まぁ、世の中、露出狂という人たちも居るようだし

                視覚的に楽しいシリングの作品と
                エネルギッシュなコブラの作品展は8月9日まで。
                観たい方は急いでどうぞ。

                ヘンタイ Kolig のパラダイスは10月11日まで。
                子供連れやカップルでは行かない方が良いと思う。
                ちょっと気持ち悪くなるような不気味さが、実はスキという方はどうぞ。


                チェスキー・クルムロフのエゴン・シーレ・センター

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                  ともかく色々大変で(苦笑)
                  まだ7月10日までは続くが、大きな部分は終わった
                     ・・・かもしれない(そこはかとなく不安)

                  日本のグループがよく通る道筋で
                  プラハ → チェスキー・クルムロフ → ザルツブルク
                  で、ザルツブルクから列車で
                  7月4日の真夜中にウィーンに帰着。

                  チェスキー・クルムロフは、今まで数回訪れた事があって
                  小さい街だけに、今さら私にとって珍しいところもないのだが
                  今回、グループが昼食を取っている間に、エゴン・シーレ・センターに行ってきた。

                  エゴン・シーレは28歳の若さでスペイン風邪で亡くなったが
                  お母さんの生まれ故郷がチェスキー・クルムロフだった事もあり
                  一度はここに住居を定めようとしたそうだ。

                  が、その作品があまりにエッチだったのと、結婚せず同棲という不道徳な生活様式のため、
                  市民に追い出されたと言う。もっとも、その後も何回も来ているが。

                  チェスキー・クルムロフをテーマにした連作もある。
                  鄙びた感じがとても美しいが
                  この時代の面影は今のチェスキー・クルムロフにはない(断言)

                  さて、そのエゴン・シーレ・センター
                  入場料120コロナ、あるいは5ユーロ50セント。750円くらい。

                       高い!!! (*_*)

                  お財布に残った200コロナで支払って入ったら

                  エゴン・シーレ、いったい何処? (((.. )( ..)))

                  ものすごく広い「現代美術館」だ!!!

                  チェコの画家 FRANTA の展示があり、旧ソビエトのポスター作品や
                  現在のロシアの芸術家の作品などが、2つの建物で3階分にわたって展示されている。

                  シーレは、そのなかのほんの一部のホールのみ。
                  牢獄シリーズ数点、いくつかのスケッチ作品、限定版の版画作品などに加え
                  自分でデザインして使っていた椅子やベッド、画架などがあり
                  デスマスクと、シーレの家系図がある。

                  奥の方に数点ある水彩画は・・・ 完全なるポルノ。
                  シーレの作品に女性器をリアルに描いたものが多いのは知っているが
                  ああいう作品、特に子供をモデル?にしたものって
                  今、見ても、やっぱり、かなり、ヤバイと思う。
                  (子供も入館していたが、良いのか?ああいうモノを見せてしまって???)

                  シーレはともかく(ウィーンにもコレクションは多いし)
                  他の現代芸術の展示部分が広くて充実している。

                  旧ソビエト連邦のポスターが異様に面白い。
                  もちろんロシア語で書いてあるが
                  チェコ語・英語・ドイツ語で、何が書かれているか翻訳してある。

                  みんなレーニンに従って、清く正しく、労働を嫌がらず
                  公平に義務を果たし、人種差別をせず、希望を持って生きよう!!!

                  ・・・という、何とも明るいプロパガンダが山盛り。

                  いや、言っている事は非常に正しい。
                  ただ、その正しさが、めちゃくちゃ、わざとらしくて異様で、胡散臭い。

                  う〜ん、こういうポスターを作った芸術家たちの心情は
                  果たして、どのようなものだったのだろう。複雑だなぁ。

                  気に入ったのがロシアの画家 KONSTANTIN BATYNKOV の作品。

                  白黒だけで、船やヘリコプター、戦車や高層ビルを描き出し
                  そこに人や犬が、小さく書かれて大量に走り回ったりしているのだが
                  近くに寄ると、ただ、本当に数筆のスケッチだけで
                  遠くから観ると全部形を持つものが、近くだとまるで抽象画になってしまう。

                  非常に個性的な絵なので、最初の印象が強いだけに
                  あまり長く観ると、飽きてしまうかもしれないが
                  卓越したデッサン力はエゴン・シーレを思わせるものがあって
                  楽しかったぁ・・・

                  入場料750円のうち、シーレは200円分くらい?(笑)
                  でも、現代芸術の展示が広くて
                  その上、シーレ以外の展示会場には、ほとんど人がいなくて
                  私独りで鑑賞し放題。うっしっし。

                  2時間があっという間。
                  いや〜、昼食を払ってくれない人に心から感謝したのは初めてかも(笑)

                  7月〜9月は、音楽関係のネタはほとんどないが
                  とまれ、明日7月6日からは、またオフィスの仕事に戻る。


                  ティツィアーノとルーベンス

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                    木曜日にコンサートやオペラに行かないなら
                    足が向くのは、美術史美術館

                    絵画ギャラリーは、毎週木曜日、夜の9時まで開いている。
                    (ただし、エッセル・コレクションと違い、有料である)

                    18時30分から1時間のガイディングがあり、このガイディング参加は無料。
                    最近、行っていなかった上、このショート・ガイディング、HP に記載されていない。
                    電話で聞いてみたら「今日は、ティツィアーノとルーベンスよ」

                    ティツィアーノとルーベンス??? いったい何の関係が??? (・_・")?

                    行ってみて納得。

                    ルーベンス(1577-1640)はスペイン宮廷で絵画管理をしており、
                    ティツィアーノ(1490?-1576)のコピーを数多く作製しているのだ。

                    ガイディングの最初に、何とジョルジョーネ(1478?-1510)の話。
                    まずは、有名な「ラウラ」の解説から。
                    (最初の絵をクリックすると、拡大されて解説が出ます)

                    そう言えば、現代って、ハダカに鈍感になってしまっているから
                    (ほら、オーストリアのサウナは男女混浴でヌーディストだし、
                     演劇では、これでもか!というほど、脱ぎまくる演出が多いし
                     モダン・ダンスについては言うまでもない・・・)
                    ラウラを見ても、ふ〜ん、と思うだけだが
                    よく見れば、この女性、半分脱ぎかけで、右のオッパイがチラッと見えてるし
                    更に、胸を取り巻く白い布で、ソコが強調されているのにもかかわらず
                    キリッとした表情と、ヴェネツィア評議会の赤い衣装を着て
                    意志が強そうで、色っぽいのだが、でも、エロになっていない。

                    ラウラというのは、女性の名前だが、背景の月桂樹 = Laurus nobilis とひっかけてあり
                    ペトラルカ(1304-1374) の「永遠の愛人」(=謎の女性)でもある。

                    重要なのは、ジョルジョーネの「ラウラ」が世界で初めて
                    女神としてではない、女性の(半)ヌードを描いた、という事実。

                    ティツィアーノは、「ラウラ」に似せて
                    毛皮を纏った半ヌードの女性の肖像を描いている。

                    で、もちろん、これが発展すると
                    例の有名なルーベンスの「毛皮」になっちゃうわけ。
                    (これも、最初の絵です。クリックで大きくなって解説が出ます)

                    ここまで来れば、ジョルジョーネやティツィアーノが
                    ちょっとだけ胸を出すのとは大いに違って、かなり、あの、その・・・(*^^*)

                    もっとも、この絵は公開されるためのものではなく
                    53歳で二度目の結婚を16歳の女性と(!)したルーベンスが
                    彼女を描いたもの。遺産相続の時にも、その若い妻に与えたと言う。

                     色々な解釈がありますが、私が思うに
                     ちょうどお風呂に入ろうとしていた新妻が
                     ノックもせずに入って来た夫から、慌てて毛皮で身体を半分隠した
                     その瞬間ではないでしょうか。

                     毛皮が広がっているのも、動きを感じさせますし
                     表情も「あら、アナタだったの。ちょっと嬉しいかも。
                      でも、ノックくらいしてくれても良かったのに」 と
                     ちょっと咎めるような視線が表現されていると思います。

                    ・・・うう、芸術関係者って、そこまで深読みできるんだ(驚)

                    その他にも、コピーしたけど、元の肖像画が紛失していて
                    それが、またコピーされて、という複雑な繰り返しをした肖像画もある。

                    現代の脱ぎまくりの風潮より
                    こういう半ヌードの女性画の方が、エロじゃないけれど
                    よほど色っぽいと思うのは、私だけでしょうか?


                    50分の現代芸術鑑賞

                    0

                      水曜日が空いたので
                      久し振りにエッセル・コレクションに行こう・・・と思いつつ
                      やり残した仕事に18時過ぎに気がついて(呆)
                      慌ててやって時計を見たら、既に夕方7時半。

                      これから出ても、せいぜい1時間しか見られないけれど
                      どうしよう・・・とは思ったが、ともかく行ってしまえ!! (やけっぱち)

                      現在の展示は
                      ポスト・コブラとシリングと、2007年・2008年の新しいコレクションである。

                        と言っても(一部を除いて)誰もわからないだろうし
                            私だって、さっぱりわからん(自爆)

                      コブラについては ここ
                      カレル・アペルの作品を中心に、ピエール・アレシンスキーとアスガー・ヨルンの作品を展示。

                      うわ〜、カレル・アペルの作品、好きかも (*^^*)

                      原色を多用し、画面から飛び出してくるような絵具の厚塗りと
                      ダイナミックな筆遣いで、ものすごくエネルギッシュ。

                      静かな画も好きだけど、イライラする仕事の後に
                      こういうエネルギーに満ちた世界に飛び込むと、何とも楽しい。
                      現代芸術が極端にやり勝ちな「社会批判的」側面の強調ではなくて
                      (それもちょっとだけ、ないワケではないが)
                      何とも「絵画」らしい絵画で
                      特に「自然の生成」シリーズのエネルギーには圧倒される。

                      一見、塗りたくったダケ・・・なんですけどね。
                      一見じゃなくて、じっくり見ても、塗りたくったダケなんですけどね。
                      でも、そこから満ちて来るエネルギーは鑑賞者を取り込んで離さない。
                      何か、すごく気持ち良い(← ヘン○イと言うなら言って・・・)

                      シリングは、オーストリアの昔の貨幣・・・だけではなくて
                      芸術家 アルフォンス・シリング (*1934) の作品展示である。
                      今年75歳になる「前衛芸術家」だ。

                      最初の部屋の Autobinaere Stereos 作品は
                      会場にメガネ・レンズみたいなものが置いてあり
                      両目を開けたまま、右目の前5センチのところに置いて絵を見ると

                          あれあれあれ〜 (@o@)

                      巨大な絵が飛び出して来て、突然立体になって、すごい世界に入ってしまう。
                      や〜ん、面白い〜〜〜っ (興奮状態)

                      二重・三重になって浮き出してくる写真、というヘンなもの(失礼!)もあったし
                      グルグル回して見る「絵画」もあった。(でも、あれ、絵画なの?!(笑))

                      新コレクションは、色々な作品があって、それなりに面白い。
                      でも、一通り観たところで時間切れ。

                      21時に美術館を出て
                      車に乗ったら、ラジオからブラームスの交響曲2番の4楽章が聴こえてきて
                      うわ、私、すごく幸せ ↑(^^_)ルン♪

                      ウィーンに入ったところで、曲が終わって
                      アナウンサーが
                      「ただいまの曲はベートーベンのピアノ協奏曲・・・」

                          へ???? (+_+)

                      思わずハンドルを持つ手が滑りそうになったら

                      「失礼しました。ブラームスの交響曲2番の4楽章でした。
                       全然違うところを読んでしまいました」

                      わっはっは。
                      オーストリアって、国営放送でもこんなモンです。
                      まぁ、それが良いところなんだろうな、と納得する他ない国だわ。
                      でも、そんなところでも、私、オーストリアって好き。


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