イオランタ、フランチェスカ・ダ・リミニ (ウィーン劇場)

Theater an der Wien 2011年1月27日 19時〜22時10分

指揮 Vasilly Sinaisky
演出 Stephen Lawless
舞台 Benoît Dugardyn
衣装 Jorge Jara
振付 Lynne Hockney
照明 Patricia Collins

IOLANTA
   Lyrische Oper in einem Aufzug (1892)
   Musik von Peter Iljitsch Tschaikowski
   Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski

Iolanta : Olga Mykytenko
König René : Dmitry Belosselsky
Herzog Robert von Burgund : Dalibor Jenis
Gottfried von Vaudémont : Saimir Pirgu
Ibn-Hskis :Elchin Azizov
Alméric : Ladislav Elgr
Bertrand : Vladimir Baykov
Martha : Svetlana Shilova
Brigitta : Rinnat Moriah
Laura : Victoria Yarovaya
Mathilda : Barbora Kohoutková

FRANCESCA DA RIMINI
   Oper in einem Akt mit Prolog und Epilog (1906)
   Musik von Sergej Rachmaninow
   Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski

Dante : Ladislav Elgr
Verglis Geist : Vladimir Baykov
Lanceotto Malatesta : Dmitry Belosselsky
Francesca : Olga Mykytenko
Paolo : Saimir Pirgu

ORF Radio-Symphonieorchester Wien
Arnold Schoenberg Chor

ハード面最悪、ソフト面最高で、チケットの価格が高いウィーン劇場。
ソフト面が最高なので、上演演目については
いちいち細かいチェックをせずに
シーズン初めの売り出し日に、カレンダーの空いている日を狙って
安めのチケットを全公演ゲットしてある。

最近は一番安いチケットを買って複数回行くよりも
ちょっと安めのチケット(下から2番目くらい(自爆))を買って
1回だけ、という方式にした。(もうお金ないし・・・)

演目も何もチェックしていなかったので
イオランタとか、フランチェスカ・ダ・リミニとかいう題名なら
またバロック・オペラであろう・・・

と簡単に考えていて
あ、でも、ペトレンコが指揮を降りて
別の指揮者がオーケストラ・ピットに入るというニュースは聞いていたけれど

まさか、チャイコフスキーラフマニノフのオペラだとは
会場に入ってプログラムを見るまで、気が付かなかった (^_^;)

イオランタの筋は

王様ルネの娘のイオランタは盲目だが
周囲が盲目と気付かせないよう、注意深く育てていた。
父のルネは、ムーア人の医者を連れてきて娘を診断させる。
医者いわく、手術をすれば見える可能性はあるけれど
ただ、それはイオランタが盲目である事を知り
見えるようになりたい、という希望を持たねばならない。
婚約者のローベルトが友人のヴォーデモンと一緒に
遭難してイオランタの家に、それと知らず入ってくる。
婚約者のローベルトは、マチルダという恋人がいる。
友人のヴォーデモンは、寝ているイオランタに一目惚れ。
起きたイオランタと話していて、イオランタが盲目である事を知る。
イオランタも、最近、何だかオカシイという事に気が付いていたため
ヴォーデモンから「光」の事を知らされて納得する。
父のルネが医者と登場。
イオランタの手術が成功すれば、ヴォーデモンに娘をやろうと言う。
ヴォーデモンは、イオランタが盲目でも、愛している事に変わりはないと誓う。
イオランタの手術は成功し、ヴォーデモンとイオランタは祝福に包まれて結ばれる。

まぁ、荒唐無稽な話ではある。
    だいたいオペラってそんなモノだ(独断偏見)

イオランタの住居は、真っ白な教会風のカプセル。
召使いは、看護婦の衣装を着ていて、白がイオランタの純潔を表現していて
なかなか優れモノ。
ムーア人の医者の衣装と扮装は、ちょっとアルバニアっぽくてコミカル。
(っていうか、この歌手、本当にアルバニア出身だ(笑))

チャイコフスキーらしく、アリアのメロディが、むちゃキレイ。
コーラスの響きも、素晴らしい。
バカらしい筋だけど、
悩む父親とか
何も知らないアホな清純な娘とか
面倒を見る乳母の優しい性格とか
一目惚れした貴族のおぼっちゃまの愛の告白とか
それなりに、劇的に仕上がっていて、楽しく鑑賞できる。

歌手もコーラスも、オーケストラも抜群。
同じスタッフが後半も歌うので、期待値がグ〜ンと上がって

後半のフランチェスカ・ダ・リミニ。
ラフマニノフ作曲、チャイコフスキー(弟のモデスト)作詞のオペラ。

筋は・・・

フランチェスカは、ランチェオットの婚約者だが
ランチェオットは醜いビッコの男なので
弟のパオロを、ランチェオットと偽って、結婚式まで漕ぎつける。
しかし、フランチェスカはパオロを愛しており
2人で詩を読んでいる時に激情にかられて
(以下省略。舞台ではかなりキワドイ場面を延々と繰り広げていた)
で、ランチェオットはフランチェスカを殺してしまう(らしい。舞台では象徴のみ)

簡単な筋で、動作らしい動作が、絡まる場面を除いてはほとんどない。
パオロを送って騙して結婚させた、という事実は
ランチェオットのモノローグでのみ語られる。

うわ、ラフマニノフの音楽、オペラというよりは交響詩というか
ミュージカルというか、映画音楽と言おうか、ハリウッド的というか
素晴らしいオーケストレーションで
コーラスも入って、重層的な音楽の作りになっていて

あまりにオペラでなさすぎる・・・

演出家も苦労した模様。
前半のカプセル(中身は変更)に、外枠を使った上で
コーラスは何故か、ソビエトの貧しい民衆が
最初に脱いで、下着で駆けまわって、ボロの衣装を奪い合って
・・・・という、全く基本的な筋とは関係のない場面がボロボロある。

舞台装置には、しっかりロシア語が書いてあるし
ロシア的なコートを着て、マシンガンを持った軍人たちが動き回っているのに

歌っているセリフは「ローマでも教皇の争いが云々」という
何だかちょっと違うんじゃないか、という感じ。

音楽は素晴らしい。
交響詩的なオーケストレーションに
ラフマニノフのロマンティックなメロディ・ラインがばっちり聴こえて
すごくステキなのに
演技が、それに対応していない。
・・・というより、演技するトコロがない(爆)

これ、コンサート形式とかで上演した方が良かったんじゃないだろうか?!

歌手はむちゃくちゃ上手い人が揃っている。
(ウィーン劇場の大いなる強みだ)
特にバスの Dmitry Belosselsky (ルネ役とランチェオット役)
いや、もう、むちゃ惚れました (*^^*)
大柄だし、スタイル良くて(がっしり筋肉質タイプ)
声が深くて美声で、しかも、ランチェオット役の時のビッコの演技とか巧くて
テノールなんかやめて、あの深い美声のオトコにしなさい!(こらこら)

だが、対するテノールの Saimir Pirgu が、これまた、むちゃくちゃ良い。
国立オペラ座で歌ったのは聴いた事があるが
この人、こんなに美声だったっけ??!
高音が、実にキレイに延びて
張り上げている感じが全くなく、無理がないのに、甘く響く。
マスクもカワイイし(って関係ないか)スタイルも良いし
甘い恋人役には、ピッタリ。

ソプラノの Olga Mykytenko も可憐で素晴らしい。
前半が、清純で可憐な乙女役だったのに
後半は、ドレスも雰囲気もガラッと変わって
テノールとの激しい絡みまでやったのには、ちょっと驚いたが。

脇役のバリトン、メゾ・ソプラノ、すべて欠点がなくて
本当に歌手の選択に関しては
ウィーン劇場は、場合によっては国立オペラ座より上じゃないかと思う。

オーケストラがまた上手い。
ウィーン放送交響楽団って、オペラを手掛けるようになって間もないはずなのに
ここまで完璧な演奏がオペラで出来るようになるとは想像もつかなかった。

演出には相当の無理があるけれど
ほとんど筋とか動きのないラフマニノフを
何とか「オペラ」の形に仕上げたのには感服。

さすがに2回鑑賞しようとは思わないけれど
(2作品だから、かなり長いし
 ウィーン劇場の中、ちょっと寒くて
 いや、体調悪くて、あまり食事が出来なくて
 お腹が空くと、ますます体温が下がって、という悪循環だった)
席もまだ空いているようだし
ウィーン在住の方には、観て損はない出来上がりという事でお勧めできる。
1月29日・31日にも上演予定。

どんな舞台かな? と思われる方
ウィーン劇場の公式サイトに、ビデオが3クリップ掲載されているのでどうぞ。
ここ です。



歌手の追っかけをする気はないけれど
深いバスの美声って、モロにジンジン来ます(ヘンタイ?!
1クリックを、どうぞよろしくお願いします <(_ _)>

ウィーン交響楽団 + トーマス・ダウスガード (暫定版)

2011年1月26日 19時30分〜21時35分

ウィーン交響楽団
指揮 トーマス・ダウスガード
バイオリン レオニダス・カヴァコス

24日にウィーンに帰った日と
25日に洗濯して掃除して、昼にエージェントさんを空港に迎えて
クロースター・ノイブルクに行ったりとかしていた日は
ものすごく元気だったのに

26日の出社日 ・・・・ ううううっ ・・・・

朝から吐き気に頭痛に、ムカムカしていて
何を食べても吐いてしまうという、ババッチイ状態で

これ、無意識的な「登校拒否症」????? (;¬_¬)

当然、仕事もできない(でも会社には居る(笑))
コンサートなんか行くんですか? と同僚に胡散臭い目つきで見られたが

「良いの、コンサートの間に寝るから」

で・・・・

寝ました。すみません。

よって、本日の記事は、本当に暫定的な「印象」のみ。
寝ながら聴く方もスゴイが (自爆)

最初はブラームスのワルツ数曲の
もともと歌曲だったものをオーケストラ仕立てにしたもの。

ああ、日本のコンサートに比べて
やっぱり、周囲の雑音が多いなぁ。
コンサート始まっても喋っているジジババもいるし(偏見)
完全にホールが静まる前に指揮棒を振りおろす指揮者って
オペラあがりかな。

雑音にも負けず、元気な音で演奏するウィーン交響楽団。

カヴァコスはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
夢の中で聴きつつ

ああああ、やっぱりカヴァコスのバイオリンって、上手・・・・

いや、バイオリンが上手って、当たり前なのだけれど
最近、ちょっと思うところもあって
普段、コンサートで聴いているソリストのバイオリンって
実は、めちゃくちゃ巧いんだなぁ、と、改めて感服した次第。

ずっと寝てるから、ほとんど本気で聴いてはいないんですけどね f(^^;)

後半はシューマンの交響曲2番。

テンポ設定がむちゃ早くて
めちゃくちゃ熱い、というか、むちゃ元気な演奏だぞ、これ。

オーケストラも、ほとんどヤケクソになって
大音響出してるし
ティンパニの、あの力一杯の連打は何なんだ、というくらいスゴイ。

いくら寝ていても
大音響になる度に目が覚めてしまう(って何なんだよ)

何というか、ともかく、むちゃ熱い演奏で
アマチュア・オーケストラの、一生懸命な熱演を
プロでやったら、こうなりました、みたいな感じ。

寝ながらナマのオーケストラを鑑賞する、っていうの
本当はしたくはなかったのだが
本当に、本当に、本当に、この日の体調は最悪だったのだ。

多少寝たら、楽になったけど。

ああ、こんなに体調を崩すなら
無理してでも、1月25日に同じコンサートを聴きに行くんだった・・・ \(__ )

あれだけ元気な熱い演奏だったら
2回続けて聴いても、すごく元気になれたと思うのだ。ああ、しまった。

というワケで
コンサートの感想記にも何にもなっていないけれど
(ウィーン交響楽団の皆さま、ゴメンナサイ)

音を全身に浴びつつ、しっかり寝て
自宅で風呂に入って、グッタリ寝ました。

やっぱり体力過信は、この歳になるとしちゃいかんなぁ、と
つくづく思っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



25日にエージェントさんと遊んだ時に
スワロフスキーで、ものすごくカワイイ、赤ちゃん竜の置物を見つけて
ついつい買っちゃいました。
← すごく小さいんですけど、むちゃカワイイんです (*^^*)


ウィーン到着

別に1記事にして書くほどの事でもないのだが
ウィーン到着のご報告 (^.^)

朝、東京では雪が残っていて
更に、リムジン・バスが東京を出るまで
かなりの渋滞に巻き込まれていて

うわ〜〜〜っ、成田にちゃんと到着するんだろうか?

と心配していたけれど
2時間ほどで到着。
ウエブ・チェック・インは済ませていたので
荷物を測ってもらったところ

やっぱり超過 (^_^;)
予想はしていたのだが、大きい方が33キロ
小さい方が24キロ、という事で

それぞれ1キロづつ、出して下さい。

・・・と言われて、適当に本を出して
郵便局から船便で送った・・・のは良いのだが
自宅に到着して開けてみたら

3巻のうち、1巻と3巻があって、2巻目がない本が・・・(涙)

郵便局で、EMS なら1万5千円、船便なら5千何百円と言われて
ついつい、5千円をケチったために
到着は3ヶ月後である。良いんですけどね(開き直り)

それでも、超過荷物料金は1万2千円。
ええ、払いますとも。もう、完全に開き直ってますから(やけくそ)

フライトはかなり空いていて、横に誰もいなかったし
(だったら、1人分の超過荷物くらい・・・とは言わない(こら!))
デイ・フライトは私には楽。

予定より1時間早い15時10分ウィーン到着。

さて、私には、到着後に一仕事がある。
オーストリア在住なので、免税枠を超えるものについては
税関に行かねばならないのだ(行かない人も多いらしいが

「買物しちゃいました。課税して下さ〜い」と、ニコヤカに税関に顔を出す。
「何を買ったの?」
「本です。はい、ここにレシート」

ど〜ん。本だけで20枚くらいのレシート(しかも長いし(笑))
電卓で足していってから

「今、日本円っていくら?」

   ・・・ これ、数年前にも税関で聞かれたぞ?!

「ウチのコンピュータ、システム・ダウンしてる。
 ちょっと待ってね、手書きでやるから」

はいはい。
ここはオーストリア、焦っても意味がない(諦めムード)

その間に、4〜5人の税関員が行ったり来たりしているが
他に課税のところに来た人、いなかったし
仕事しているのかなぁ、とか疑ってはいけない(はずだ)

結局、電卓と手書きとで
「ところで、本って、税関のナンバーだと何番って記入するんだっけ?」
・・・とか、かな〜り、のんび〜りと、おっと〜り
書き終わった後で
後ろに立っていた、年上の上司のような人に
「チェックしてくれる?」

で、後ろの年上上司は、ニヤニヤしながら
「いや、別にい〜んじゃない?」

「コイツはね、いつも、こういう事を言って
 後で、僕に、難癖をつけてくるんだよ」

ああ、良いわ〜、オーストリア(笑)
この、のんびりさというか
イイカゲンさ加減が、たまらない。
日本の税関で、こんな会話はできないぞ(たぶん)

というワケで、約40分ほど、のんびり、ゆっくり
手書きで書いてくれた、緑の書類に
70ユーロの関税(これも結構イイカゲンに計算していたが)を払って

そのままジュネスのオフィスに行って
「今日の夜のコンツェルトハウスでの
 スイス・ロマンドのチケット、まだ残ってます?」

・・・ くっ、昨日まで、ギャラリーに1席だけあったのに
「売り切れです」 (涙)

そんなワケで、オフィスに戻って
(休暇中なのに、なぜ戻るのかは聞かないでクダサイ)
不在中の書類を整理して
同僚の報告を聞いて

その後

しまった、コンツェルトハウスが売り切れだったら
楽友協会のネヴィル・マリナーのコンサートに行けば良かった!!!
(チケットがあるのは、ずっとチェックしていたから知ってたのに)

・・・・と、自分のアホさ加減につくづく愛想を尽かせながら

また、木曜日からコンサート通いを始める予定です (^^)v

明日1日は、まだ休暇中。
エージェントさんと会ったりとかあるので
(仕事じゃないか! セルフツッコミ)
これをアップしたら、すぐに寝る予定の私に
どうぞ1クリックをお願いします。



ウィーンも、明日あたりから雪が降りそうな見通しで
一部では「はっぱが雪を持って来た」と
冷たい目で見られています(被害妄想(笑))


日本でのその他の雑感

明日の帰国?(というか、ウィーンに「帰る」のだが)を控えて
何か、外は雪が降ってるし
地震はあるし(まぁ、東京は、チラッと揺れただけだったけれど)

ウィーンに定刻通りに到着したら
夜の19時30分からのコンサートに間に合うな、なんて
気楽に考えていたけれど、ちとヤバイかもしれない。

さて、日本での最後の記事だが
今回、日本でコンサートに行った時の
音楽以外の感想を(何だそれ?)

ツィッターではちょっとだけ言及したけれど

その (1)
入口で配布されている、豪華チラシの数!!!
いやはや、驚いた。数も凄いけれど
それ以上に

あの上質な紙と、すごい費用のかかったカラー印刷は、何なんですか????

ウィーンだって、毎日のように、郵便箱に
スーパーのチラシとか入るけれど
あんなに豪華絢爛な紙じゃない。

もちろん、印刷屋さんとかの関係で
経済があれで回っている、というのはわかるけれど

壮大な資源の無駄遣い・・・・という気もする。

その (2)
クロークに預けず、客席にコートや荷物を持ち込む人が多い。

すみだトリフォニーの金曜日のコンサートは
クロークが溢れかえって、預けられなかった人も多かったらしいが

コートや大きな手荷物は
ウィーンでは強制的に預け「させられる」上
国立オペラ座を除いては、クロークは有料(でチップも要る)

でも、コートを持って入ると
コートの布地が音を吸い込むから、音響が変わってしまうのだが
日本のホールは、それで良いのだろうか? よくわからん。

ツィッターでは
日本のクロークがもっと手際が良ければ・・・みたいな意見もあったが
ウィーンのクロークの手際の悪さは、スゴイです(思い切り強調!!!)
拍手を早めに切り上げて駆けていかないと
20分〜30分はかかってしまう。

それでも、クロークに預けるのは強制なんですよ、ウィーンは!!!
(何だか、腹が立ってきた(笑))

その (3)
聴衆の層が違う(たぶん)

ウィーンでは、コンサートはお達者倶楽部の様相を呈していて
だいたいが、数人連れ(老夫婦)で
定期会員の人が多いから
コンサート開始前に
あっちで挨拶、こっちでお喋り、と
ホール全体が音響で溢れかえるような感じだが

日本のコンサートは、単独で来ている人が多い(ように思う)
NHK 交響楽団は年配の上品なご夫妻が多かったが
新日本フィルは
普通のサラリーマンが、背広+ネクタイで
仕事帰り、という感じで来ていたのが、何だか、めちゃ新鮮。

しかも、コンサートの前にお喋りしないから
コンサート・ホールが静かで、驚いてしまう。

ウィーンのコンサートやオペラに来る客層というのは
日本だと、歌舞伎とかに行く客層に近いのかもしれない。
(多少、おしゃれをして、友人同士で行く感じ)

あと、プログラムが無料で配られていたのにもひっくり返ったが
あれは「定期公演だけよ」と教えて下さった方がいた。

ウィーンなら、定期公演でもプログラム売ってます。
プログラム売りの人の生活もかかっているだろうから
私はチップを上乗せして、必ず買うけれど
プログラムがタダだったら、かなり楽だよなぁ・・・う〜ん。

最後になるけれど
昨年の震災の後、節電だの何だののニュースを散々聞かされていたが

日本の照明、むちゃ明るい!!!
コンサートが終わって、どこかのビル(の地下とか)に入ると
日中と同じような明るい照明で、ちょっとビックリする。

いや、実は地下道を歩いていて
脇から、すごく明るい光が漏れているので
そこから地上に出られるかと思ったら、ただの照明だったりしたので
あぁ、すごい電力の使い方だなぁ、と、複雑な気分になった次第。

何処でも、たくさんのお店があって
飲み物の自動販売機(しかも暖かい飲み物と冷たい飲み物)は
数メートルを置かずに、あちこちにあるし
消費社会の凄さというのを
日本という国では、シミジミと感じるのだが

自分も、ついつい、その消費社会に釣られて
ものすごい量の買物をしてしまい(主に本なのだが)

トランク、閉まらなくなりました(ホント)

仕方ないので、大型コミック10冊を取りだして
成田まで持っていって、そこから送る予定だけど

トランクが重すぎて、出して下さい、とカウンターで言われたら
もう一つ、トランクを買って、無理やり持って帰るかもしれない。
もちろん、超過料金は覚悟の上。

1年か2年に1回の贅沢だから(言い訳)

これにてコンピュータの電源を切って

次の記事はウィーンから、という予定の私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



まさか日本でこのバナーを使う事になるとは・・・
ところで、この記事の区分、「小旅行」で良いんでしょうか?!
「大」旅行というワケでもないし (-_-;)


新日本フィルハーモニー交響楽団 + ダニエル・ハーディング

2011年1月20日 19時15分〜20時40分
2011年1月21日 14時〜15時20分        すみだトリフォニー・ホール

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮 ダニエル・ハーディング
グスタフ・マーラー (1860-1911) 交響曲9番 ニ長調

同じプログラムのコンサートを聴いても
音楽は、本当に「その瞬間」だけのモノだから、印象は全く違う。
それが面白くて、同じコンサートについつい通ってしまう。

今回も、金曜日と土曜日で、かなり印象が変わる体験となった。

それに、私は金曜日、むちゃくちゃ疲れていて (=_=)
更に、コンサート・ホールが、何だか非常に暑くて
体調として最悪だったのである。

体調として最悪だったのは
舞台の上のプレイヤーも、一部がそうだったらしく

まぁ、それ以上は言うまい。
全く誤謬のない演奏なんて、あり得ないし。
でも、まぁ、ちょっと、アレはなかったよね。

土曜日のマチネは、金曜日に気になった部分が直っていて
(一部気になる部分はあったけれど)
全体として見れば、素晴らしい演奏だった。

さて、指揮者のダニエル・ハーディングだが
どうしてもマーラー・ユーゲント・オーケストラの印象が強い。
指揮者にあり勝ちな、他を圧倒するようなオーラを感じさせない
珍しいタイプ。

どう見ても、そこらへんにいる、ハンサムで線の細い、お兄ちゃん。
(ハーディング・ファンの皆さま、ごめんなさい)
好青年だけど、あまりに、あまりに、「普通」の印象なのだ。

そこがステキなの、という方もいらっしゃるだろうから
それはそれで良いのだが
あんなに「カリスマ性」を感じさせない指揮者も珍しい。

このオーケストラ、初めて鑑賞するが
弦のピアニッシモのアンサンブルが素晴らしい。

ちょっと曇ったような音色で
実に繊細なピアニッシモを、ぴったり揃って出すのは見事。

コンサート・マスターのソロは
ちょっと遠慮しすぎ(笑)
もうちょっと出しゃばっても良いと思う。でも、あれが持ち味かも (^.^)

ハーディングの指揮のもとで
オーケストラの各パートは、非常にクリアに響いてくる。

大音響の部分でも、爆発はせず
あくまでも節度を持って(オーケストラの持ち味か?)
かなりバランスの良い響きを出して
マーラーの持つ室内楽的、歌的な側面がよく見える。

だが、これは好みの問題になるけれど
この交響曲9番の演奏から聴こえてきたのは
懐かしさであり、優しさと、かなり甘い感傷であって
マーラーの音が通常持っているような
諧謔とか皮肉とか、世の中を斜に見るような「嫌味」がない。

何て素直なマーラー・・・

これは、第1楽章や、最終楽章では、長所として響くけれど
第2楽章・第3楽章では
かなり間延びして、アクのなさが、反って冗長に響く(ような気がする)

先日の、ニューヨーク・フィルとアラン・ギルバートの
マーラー9番事件の直後だからかもしれないが

日本の聴衆って、何て静かなの!!!!!(大感激)

しわぶき一つ聞こえてこない会場に鳴り響く弦のピアニッシモって
ウィーンでは、絶対にあり得ない(断言)現象なので

ああ、日本って良いわ〜〜〜っ (^O^)/

今回の一時帰国の最も大きな動機は

雑音(咳とか、バッグのガサガサとか、お喋りの声とか)のない会場で
マーラーの交響曲9番を聴いてみたい

という物だったので、ともかく、その点に関しては
涙が出るほど、大満足である。

最後のピアニッシモが、文字通り ersterbend で終わった後
指揮者も、オーケストラも、そのままの格好で微動だにせず。

あの〜 弦楽器の方、そのままの格好で
あんなに長い時間、姿勢を保っているって、辛くないですか?

何だか舞台で写真を見ているような、ヘンな気分。
確かに、演奏が終わった直後のブラボー・コールや拍手は興を殺ぐが

あの、長〜〜〜〜〜い「そのまんま」は
あまりに劇的過ぎて、作為が見え見えで、あれは、ちょっと大げさだと思う。

でも、指揮者冥利には尽きるだろうなぁ。
絶対に、あれは気持ちが良いはずだ(と勝手に妄想)

クラシックの演奏家たちが
日本に客演するのを好む理由が、ものすごく良くわかった。
演奏中も、演奏後も
あんなにお行儀良く、静かに集中して
熱狂的に聴いてくれる観客なんて

ヨーロッパの、何処を探してもありません!!!(きっぱり)

今回、久し振りに日本でコンサートに行ってみて
静かで、お行儀の良い聴衆以外にも
色々と感じたり、考えたりする事があって

一部はツィッターで呟いてみたけれど
自分の覚書用に、後で(時間があれば)まとめるつもり。

日本のオーケストラを聴いたら、がっかりするわよ、とか
出発前に、親切にご注進下さった方もいらしたけれど

日本のオーケストラ、結構、優秀じゃん!!!
技術的な部分については
そこらのヨーロッパのオーケストラより優秀だし
真面目だし、(あんまり)手抜きしないし
指揮者の指示をキチンと守るし(多少の例外あり)

でも、それは、日本の聴衆が良いのである。
聴衆がオーケストラを育てるのだ(極論)

来週の後半からは
またウィーンでコンサート通いを始める予定の私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



日本滞在も、あと少し。
趣味の世界にどっぷり浸ったけれど
あと何日かは、ちょっと・・・ (以下省略。聞かないでクダサイ)

というか、ここ数日の記事って
ランキングで「海外」にそのまましてるけど、良いんだろうか。
すみません、面倒なので (^^ゞ お許し下さい。


NHK交響楽団 + レナード・スラットキン

2011年1月18日 19時〜21時 サントリー・ホール

NHK交響楽団
指揮 レナード・スラットキン
チェロ ジャン・ギアン・ケラス

ロッシーニ 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ルトワフスキ チェロ協奏曲 (1970)
ショスタコーヴィッチ 交響曲 第10番 ホ短調 作品93

全国の NHK交響楽団ファンのみなさま、こんばんは。
ファンの皆さまと、関係者の方々は


どうか、これにてお引き取り下さい。


みんなが揃ってブラボー、と叫ばねばならない(ように感じる)日本社会で
ちょっとでも、日本最高のオーケストラにケチをつけると
何だか、村八分にされそうだし(妄想)
営業妨害だ、とか、コメント載りそうだし(妄想)

それに、私、かなり疲れている上に
睡眠不足で・・・・ (時差ぼけではないけれど、寝られない)

初サントリー・ホール。
今回は贅沢して A席6930円。
(いや、あの、電話をかけた時に S席とA席しかなかったからだが (^^ゞ)

入ったとたん

うわ、ここ、ベルリンのフィルハーモニー(の小型版)だっ!
以前から、そう聞いてはいたけれど
確かに、ものすごいデジャヴがある。

スラットキンは、以前ウィーン交響楽団で聴いたことがある。
(お暇な方は こちら をどうぞ)
指揮法が、ものすごく明確で、的確で、見ていて気持ちが良い指揮者。

知人からの情報だと
ヘンな音楽エージェントがくっついていない唯一の指揮者なのだそうで
一般的には「アメリカの良心」と言われているらしい。

で、今回のコンサート。

「アメリカ」の「良心」という2つの単語に分解すれば
「アメリカ」の方に、ズズズズズズッと重心が傾く。

どろぼうかささぎ、良いテンポで
技術的な破綻が一切なく
演奏の巧さ、という意味から言えば、超一流である。

面白味もジョークも何にもありません(爆)

ルトワフスキーのチェロ協奏曲は、なかなか良かった。
チェリストの響きが深いし、音が暖かくて澄んでいて
ホールに、フンワリと響く(現代曲で「ふんわり」というのはヘンな表現だが)

オーケストラも、あぁ、このオーケストラ
現代曲も演奏できるんだ、という印象。

そりゃそうだ。 NHK交響楽団って
ウィーンで言えば、ウィーン放送交響楽団なのだから
現代曲が演奏できないワケがない。

後半、楽しみにしていたショスタコーヴィッチの交響曲10番。

これ、好きなのだけれど
楽友協会で演奏されると、ともかく大音響がうるさいだけになってしまって
コンツェルトハウスか
ザルツブルク祝祭大劇場ホール辺りでしか、聴ける演奏にはならないのだ。

が・・・

何つう、速いテンポ!!! (-_-;)

スルスルスルっと、何の思い入れもなく
音列が並んで移動していくような感じで

情緒もなければ
共産主義バンザイのプロパガンダもなく
共産主義政府との狭間で、隠れて悩む作曲者の苦悩も聴こえず

技術的には満点の優秀なオーケストラで
技術面から言ったら、そこらへんのヨーロッパのオーケストラを簡単に凌駕するだろう。
あれだけ巧いオーケストラはなかなかない(断言)

だけど、音の流れはあるものの
サウンド「だけ」で
かと言って、アメリカのオーケストラが時々やらかすような
純粋な「サウンド」という程の豪華さは響いて来ない。

スラットキンの指揮の指示は明確で、動きも美しいが

この指揮者、この交響曲で、いったい、何を言いたかったワケ?

アメリカ人がソ連の曲を演奏する、という
一時代前には考えられなかった状況はともかくとして

別に「絶対音楽」に意味を付けろ、とか無理難題を言いたくはないから
あれは、あれで、それなりの解釈なのだろうけれど

ひたすらあっさり
音符を音にしてみましたが、みたいな演奏されても・・・(困惑)

(それとも、速めに演奏を終えて、早く帰りたい理由でも???)

いや、ワタクシは睡眠不足で疲れているから
きっと、音楽を感じるだけの感性が残っていないのであろう。

何だか、ヘンな感想記ばかりで
本当に申し訳ないのだが
これも、私が休暇にもかかわらず仕事をしているという
ヘンな状態に起因するもの・・・・という事で

どうぞお許し下さいまし。

ついでに、疲労の強い私を励ます
力強い1クリックを、どうぞお恵み下さいませ。



明日は朝からミーティング(涙)
いやいや、仕事があるのはありがたい・・・(無理やり納得)


東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 + 飯守泰次郎

2011年1月18日 東京オペラ・シティ・コンサート・ホール 19時〜21時15分

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮 飯守泰次郎

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840-1893)
交響曲第1番 ト短調 作品13 「冬の日の幻想」
交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」

突然だが(知ってる人は知ってるが)東京です。
ウィーンの楽友協会が、舞踏会準備のために目ぼしいコンサートがなくて
コンツェルトハウスはレゾナンツェン古典音楽祭だったので

コンサートを聴くために東京に飛んで来ました(というのは(半分)ウソ)

あくまでも休暇だから(ひたすら強調)
仕事関係の方々には連絡していないので
読者諸氏の中に、仕事関係の方がいらしても、無視して下さい(ってそんなアホな)

東京オペラ・シティのホールは
グラフェネック城のオーディトリウムと造りが似ている。

買ったチケット3000円。オーケストラの横のバルコン席。
同じような席をグラフェネックでも経験していて、割に音響は良かったと思ったのだが
同じようなホールの造りでも
音響は、東京オペラ・シティ・ホールの方が、ちょっと硬め。

さて、以下の記事を書くには、かなり勇気が要る。
ここは日本。
皆が同じコトを考えて同じように感じないと
村八分にされてしまう社会である(いつの話?)

しかも、ちょっと悪口でも書こうものなら
「営業妨害」とか言われてしまう可能性もある(かもしれない)

何回も繰り返している通り
これは、音楽批評ではなく、ただの「ド」素人が
自分の感情の覚書のため「だけ」に書いているサイトなので
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の方々とか
その関係者の方々とか、そのファンの方々とか
「何だ、こいつ!?」と思われたら、どうぞ無視して下さい(オネガイ)

チャイコフスキーの交響曲1番は
熱心な読者はご存じの通り、ここで、ちょっと「決定版」を聴いてしまっている。

なめらかな音触りで、流動的に美しく演奏されていって
まぁ、同じテーマの繰り返しが多い曲だし
キレイな演奏ではあった。

しかしこのオーケストラ、木管の女性陣が優秀!!!

ただ・・・

3000円の席は、オーケストラの脇で
グラフェネックのオーディトリウムの同じような席の音響はそう悪くはないのだが

ここの音のバランス、めちゃくちゃだわ(断言)
弦の音が素直に上に登って来ないのに
後ろの方の管とパーカッションが、異様に大音響でバラバラに聴こえてくる。

あまりに音響に難があったので
ホールの係員や、オーケストラの係の人に
幕間に
「ギャラリーの席が空いているみたいですが、移ったらいけませんか?」
と聞いたワタクシは、どうせアホです(自爆)

「私からは良いとは言えません。あそこは S席ですし・・・」
というのは
移るのであれば、黙って空いている席に座って下さい、というコトだったのだろうか?
いや、安い C席だからなぁ。
(3000円=30ユーロと考えれば、楽友協会のオルガン・バルコンより高い。
 オルガン・バルコンは舞台は見えないが、音響は抜群で
 バルコン・ロージェより、実は音響は良い。って、関係ないか、ふん)

マジメな日本人の私は
周囲の顰蹙を買うのを避けたいので、席の移動は諦める。

よって、以下の記事は
かなりバランスの悪い音響が、私の感想に影響している事を前提として読んで下さい。

チャイコフスキーの「悲愴」くらいの名曲になると

  ・・・すみません、オーケストラの荒さが、やっぱりかなり聴こえてしまう。

プレイヤーたちは、一生懸命である。
もう、本当に必死で夢中で、実に頑張っているのである。

指揮者の飯守泰次郎氏の指示は、聴衆として見ていると
かなりわかりにくい。
動きが多少ズレる部分が多いし
たぶん、私がヨーロッパの指揮者(早めに指示を出す)に慣れてしまっているので
動きと音が同時に見えて聴こえる事に違和感があるからかもしれない。

オーケストラのアンサンブルに
ちょっと乱れがある箇所が聴こえたのは、そのせい?!
(私の耳が悪いのだろう、たぶん)

で、いつも問題になる第2楽章は
やっぱり、う〜ん、何とも、ワタクシ的好みだと

優雅さに欠ける!!!

いや、実はこの2楽章は
好き嫌いはあるにせよ、ウィーン・フィルとムーティで
徹底的に美的で、優雅さの極致にあるような演奏を聴いてしまってから
それが、ワタクシの中で決定版になっている、という偏見はあるのだ。

だが、あのワルツっぽいところを
よっこらしょ、と演奏されると
こらっ、あれは帝政ロシアの貴族の舞踏会だぞ! と理不尽に怒りたくなる。
・・・・すみません。

特筆すべきは、やはり木管の女性群。
特にクラリネット・ソロの見事さ。実に素晴らしい。
あんなソロ、なかなかヨーロッパだって聴けない(断言)
あれを聴いただけで、このコンサートに来た甲斐があった、と思えるくらい。

第3楽章は力で押し切った感じで、やはりかなり荒く聴こえるけれど
それはそれでよろしい(← なんて偉そう(爆))

アタッカで入った最終楽章は
弦楽器が、ものすご〜く、ものすご〜く、ものすご〜く頑張った。

けれど(以下省略)

いや、オーケストラは頑張った。
ひたすら、真面目に、誠実に、優雅さとかユーモアとか
多少の手抜きとか、そういうモノを一切感じさせない頑張りで
必死になって演奏していたのは、よ〜くわかる。

やっぱり3000円の席を買うべきではなかったかもしれない(反省)

他の感想を持った人の方が、たぶん、正しい。
私は(たぶん)疲れているし
休暇と言いつつ、ついつい、エージェント訪問(食事のタカリとも言う)しちゃったし
本屋に飛び込んで
小1時間で200冊ばかり本を買い込んだし
(だって、これが主目的だったんだもん。いつその時間取れるかわからないから
 まず初日に本屋さんだけは行くのだ)
合間合間に、メイルのチェックやら何やらで
休暇ってなぁに?という2日間(フライト含めて3日間)だったし。

まぁ、音楽なんて好みの問題ですから
みなさま、怒らないでね・・・・ と逃げる私に
どうぞ怒りの1クリックをお恵み下さい。

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日本って言ったら、富士山と茄子だよね
・・・って、ワケわかりませんが (^^ゞ



ウィーン・フィル + ヴァレリー・ゲルギエフ

Musikverein Großer Saal 2012年1月14日 16時30分〜18時20分
Musikverein Großer Saal 2012年1月15日 11時〜13時10分

Wiener Philharmoniker
指揮 Valery Gergiev
ピアノ Daniil Trifonov

Sergei Prokofieff (1891-1953)
 Symphonie classique D-Dur, op. 25
Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
 Konzert für Klavier und Orchester Nr.1, b-Moll, op. 23
Nikolai Rimski-Korssakow (1844-1908)
 Suite aus der Oper "Die Legende von der unsichtbaren Stadt Kitesch und
                    der Jungfrau Fewronia"
Rodion Schtschedrin (*1932)
 Konzert für Orchester Nr. 1, "Naughty Limericks"

土曜日午後と日曜日午前中のウィーン・フィルの定期公演。
それぞれに印象が違うので、いつもは2つ記事を書くのだが
まだ、ちょっとバタバタしていて (-_-)

ゲルギエフを指揮者に迎えて
チャイコフスキー・コンクール優勝者のピアニストのウィーン・デビュー公演。

ロディオン・シチェドリンの作品が入っているせいか
ちらほらと空き席が目立った。
(それとも、プロコフィエフのせいか? いやそんな ^^;)

プロコフィエフの交響曲1番「古典交響曲」は
何故か、私は中学校時代からハマった曲。
(だって、古典的だけど、何か変わっていて面白い。
 モーツァルトだのベートーベンだのに飽き飽きしていた耳に、実に新鮮だった)

だが、よく考えてみると、ナマで聴くのは、今回が初めてである。

うお〜〜〜っ!!!!

弦のアンサンブルがキレイ。
プロコフィエフ的ハイドン、という不思議な局面が前面に出ていて
キレが良くて、元気なのだけれど
ウィーン・フィルらしい、例の上品さがとても良い傾向。

明るい輝くような音響が
録音でしか聴いた事のなかった耳と脳に
ジンワリと突き刺さってくる感じ。ああ、だからナマでないとダメなのよ(断言)

ゲルギエフの指揮は・・・

いつもの通り、右手ブルブル(以下省略(笑))
あれで、指示を読み取って
ぴったりとアンサンブルを揃えて演奏してしまうオーケストラって、すごい。

日曜日の最終楽章(めちゃくちゃ速いテンポ)の時
一ヶ所だけ、うおっ!と崩れかけた部分があったけれど
くそ、こんな事に負けないぞ、と
その後、オーケストラ全員が異様に張り切って
火の玉のように、ジャカジャカジャカジャカッ!!と演奏したが
こういう、プロ意識とプライドの塊、すごく好き (^^)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲を共演した
ダニイル・トリフォノフは1991年生まれ。まだ20歳。
ただ、最近は皆、若いうちにデビューしないとチャンスはないから
坊やっぽいけど、良いのである。

土曜日は、ふ〜ん、技術的には上手いけれど
若いだけに、まだ気負った感じで、一生懸命だなぁ、というイメージだったが

日曜日の2回目は、ヘンな力が抜けたようで
ゴリゴリの一生懸命、という感じが、さっぱり抜け落ちて
かなりノビノビとした音になってきて
力強さと相まって(トゥッティでもピアノの音が聴こえて来る)

うわ〜、すごく聴きごたえのあるチャイコフスキーだっ!!
豪華絢爛な華やかさがあって、聴いていて、すごく楽しい。

アンコールは土曜日はショパンのワルツ。
サラッと弾いて、何だか、ショパンというより
チェルニーの練習曲に聴こえる位、あっさり気味の演奏だが
そこはかとないユーモアが漂っていて
あれは、あのピアニストの本来の持ち味なのかもしれない。

後半はリムスキー・コルサコフのオペラ
見えざる街キーテジと乙女フェヴォローニャの物語の組曲。

滅多に聴くチャンスがない曲だが
しっかりと音楽にストーリーが見えて、かなり楽しい。
(霧に包まれた街に鳥が鳴いて、市場の喧騒や、乙女がさらわれるところとか。
 もっとも、全部、私のいつもの妄想かもしれないが (^^ゞ)

ウィーン・フィルのノーブルなアンサンブルで
楽しく鑑賞できる紙芝居を観ているような感じ。

ただ、この曲、結構、長い。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲で、もうお腹一杯という感じで
土曜日は、聴衆も、ちょっと中ダレ気味。

で、最後のロディオン・シチェドリンの交響曲が

 傑作!!!!!

ロディオン・シチェドリンはプログラムによれば
伝説のプリマ、マイヤ・プリセツカヤのご主人。
ショスタコーヴィッチ亡き後の、ソ連とロシアの音楽界の重鎮で
バレエ音楽も多く作曲していて
ロシアでは、かなり演奏されているそうだ。

管弦楽のための協奏曲1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
いや、これ、めちゃ楽しい。
ディスコで演奏したら、若い人たち、みんな踊るんじゃないか?

私も、席に座って、ついつい、身体が揺れてくる。
さすが、バレエ音楽を多く作曲した人だ(って関係ないかも)

ノリノリのテンポで、民族音楽的なテーマが
金管で演奏され、パーカッションになり
どんどん展開していって

最後は祭り太鼓になって(すみません、日本人の感覚ですっ)
ドンドンドンドンと、すごいリズムで演奏された後

最後に不協和音のトゥッティで落とす、という、むちゃ楽しい曲。
気難しそうなウィーン・フィル定期公演の聴衆たちが
思わずノリノリになって
最後は、ついつい苦笑してしまう、という
華やかなフィナーレだった。

こういう、有名だけど知られていない「現代曲」(?)を
コンサートで取り上げてもらえるのは、新発見があって、とても楽しい。
  ・・・と、他の人たちも思ったはずだ (^^)v

もう少し私の駄文を読む余力のある方は
同じ日に行ったウィーン交響楽団の記事を ↓ ご覧下さい。

その前に、どうぞ1クリックをよろしく。

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やっと、少し雪がチラホラ。でも、まだ積りません。
積らなくてヨイ・・・

ウィーン交響楽団 + マルク・アルブレヒト

Musikverein Großer Saal 2012年1月14日 19時30分〜22時
Musikverein Großer Saal 2012年1月15日 19時30分〜22時

Wiener Symphoniker
指揮 Marc Albrecht
ピアノ Lars Vogt

Johannes Brahms (1833-1897)
 Konzert für Klavier & Orchester Nr. 1 d-Moll, op. 15
Anton Bruckner (1824-1896)
 Symphonie Nr. 3 d-Moll, Zweite Fassung (1877)

これもまとめて書いてしまおう。
日曜日のコンサートから帰って来て

  ワタクシは興奮している(きっぱり)

土曜日のコンサートは、何だか今一つ納得行かない・・・という感じ。
ブラームスのピアノ協奏曲は
音がバラバラに聴こえて来て
まぁ、巧いけれど、そんなモンかなぁ、という気分だったし
(その前のチャイコフスキーの方が力強かった)
ブルックナーに至っては
大音響で、頑張っているけれど、まぁ、それだけ、みたいな感じだったのに

日曜日のコンサートの印象が、全然違う。

 ・・・はい、左様に、シロウトというのはコワイです(笑)

日曜日の夜のコンサートは、席もちょっと違って、いつもの定位置だったので
音響が良い、というのはあったかもしれないけれど
ブラームスのピアノ協奏曲の響きが、土曜日と全然違う。

ピアノとオーケストラが、ぴったりとアンサンブルが揃って
更に、ピアノの音色が土曜日みたいに浮いていなくて
とても、とても、深い感じの音色になっている。

あの、シンフォニックなブラームスの音の響きが
深いグリーンの音(そう聴こえるんですが何か?)と絡まって
渋くて深くて、涙が出そうになる。

アンコールが、これまた、ウソだろ〜っ!と叫びたくなる程。
ショパンのノクターンなのだが
音色が、同じピアノとは思えない程に変わっていて
同じような真珠の粒が、次々にこぼれて行くようなイメージ。

後半のブルックナー。
いつものように長くてシツコイ曲で
更に、ワーグナーの影響を受けているために、トリスタン和音まで出てくる。

土曜日は
かなりアゴーギクがかかっていて
男性的な部分と女性的な部分が混在していて
バランスが今一つだなぁ、という印象だったが

日曜日が、凄い演奏!!!
 (ええ、私の体調とかの原因もある事は承知の上。
  睡眠不足で、かなりハイになっていた状態)


指揮者のアルブレヒト、よく見ると動きが的確で面白い。
グワンと鳴らすところでは力一杯なエネルギッシュな動きで
まるで暴力オトコのようなワイルドな感じがするし
途中の部分では
指揮台の上で身をくねらすオカマに変身する(適切な表現でなければ無視して下さい)



オーケストラが、また、それに応えて、変幻自在というか
ウィーン交響楽団って
どこまで指揮者の指示に素直に従っちゃうんだろう!!!

メロディの繋がりや、強弱や音楽の表情が
指揮者の指示に、ぴったりと添って行くのである。

結構、長大で、時々、荒くなる3番を
細かい部分まで、ものすごい緊張感を持って

でも、ゲネラル・パウゼとか
音の伸ばし方が、比較的短いので

全然、しつこくならず(← これ、スゴイ)
生き生きとした表情を持って演奏されるのだ。

うわ〜っ、ブルックナーの3番で
こんなに興奮、いや、感激するなんて、思っても見なかった。

だから、ナマというのは、止められない。
(あ?問題発言でした?(笑))
同じオーケストラで、同じ指揮者で、同じ曲で
こんなに違うのだ。

(って、オマエが耳慣れしただけだろ?というツッコミも聞こえてくるが(笑))

来週は、ちょっとウィーン不在。
どちらにせよ、楽友協会は舞踏会の準備で、めぼしいコンサートはないし
コンツェルトハウスでは、レゾナンツェン古典音楽祭なので
ちょっと、違うところに行って参ります (^^)v

興奮醒めやらぬ私に
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ウィーン交響楽団 + アダム・フィッシャー

Konzerthaus Großer Saal 2011年1月12日 19時30分〜21時15分

Wiener Symphoniker
指揮 Adam Fischer

Franz Schubert (1797-1828)
    Ouverture zu «Die Zauberharfe» D 644 «Rosamundenouverture» (1820)
Béla Bartók (1881-1945)
    Konzertsuite "Der wunderbare Mandarin"
        Pantomime in einem Akt op. 19 (1918-1919/1927)
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
    Symphonie Nr. 7 A-Dur op. 92 (1811/1812)

今年最初のオーケストラ・コンサートは
ウィーン交響楽団にアダム・フィッシャー。

フィッシャー家が指揮者の家系というのは有名だが
弟のイヴァンが熱血坊やという感じで
お兄さんのアダムは、イメージとしては
音楽大好き、それ以外は知らん
というタイプ。
(内輪の話だが、靴下の左右の色が違っていても気がつかないらしい(笑))

だが、私は本日、むちゃくちゃ眠い。

疲れが出たのかもしれないが、天気と気圧の関係もあるだろうし
首から背中の痛みが取れていなくて
飲んでいる鎮痛剤の副作用もあるかもしれない。

というワケで
読者の皆さまには、誠に申し訳ないのだが

   ぐ〜っすり寝ました (こらっ! (゜゜☆\(--メ)ポカッ)

バルトークの「中国の不思議な役人」
もともと苦手な曲だし
(メロディ・ラインが埋もれていて、シロウトにはキャッチしにくい)
けっこう、面倒で難しい曲を
バイオリンの細かい音型もちゃんと聴こえたし
木管・金管の名人芸もアンサンブルもしっかり聴こえてきた。
   ・・・たぶん、夢の中で(自爆)

でも、前に座ったオジサンの首も
コックリ・コックリしていたし(そういうトコだけ、ちゃんと見てるんかい!)
良い音楽を聴きながらウトウトする、というのは最高の贅沢ではある。
バルトークで寝られる、というのも、ある意味、スゴイけど。

後半はベートーベンの交響曲7番。
これは、さすがに寝ないだろう・・・・・


   すみません、寝ました(自爆) 瞬間的に何回か・・・


比較的大編成で演奏しているのにもかかわらず
大仰になっていない音が珍しい。
別にノン・ビブラート奏法でもないようだが
スッキリと聴こえてくるのは何故だろう。

テンポの緩急も充分あるのだけれど
かなり自然に聴こえてくる。
でも、それより(半分寝てたからとは思うが)
弦の細かい音型の中での、音の膨らませ方の細かい処理とか
オーボエとクラリネットとフルートとファゴットが
それぞれに重なる部分で
ぴったりと息のあったアンサンブルをやると
あんなに不思議な妙なる音が出るのだ・・・という事にビックリ。

時々、細かい部分で、不思議な処理の仕方があって
ほぉ、こんなところに、こんなニュアンスが、と驚く部分あり。
(というより、シロウト耳だからアレだが
 途中一ヶ所、ボロッと崩壊しそうになったところがあって
 ちょっとドッキリ。でも、そ〜いう事もある。
 うまくまとめたところは、やっぱりプロだわ、うっふっふ)

私が今まで聴いた演奏では
こんな風には聴こえなかった、という部分があったのは
スコアが違うんだろうか?
いや、そんな事はないはずだから
やっぱり解釈の違いかなぁ。

聴き慣れたベートーベンの交響曲7番で
結構、不思議な演奏になっていたのは、面白い体験。

ウィーン交響楽団の楽しいところは
ちゃんと指揮者の指示のままに演奏してしまうところで
その意味では、指揮者の解釈によって
オーケストラの音も全く違ってきてしまう。

比較的大きな編成でも、きちんと古典を踏まえて
更に、細かい部分での工夫がたくさんあって

ああ、これがアダム・フィッシャーのベートーベン。
かなり「個人的な刻印」が大きい演奏だった。

眠い状態で、暗めのコンサート・ホールで
しかも天井桟敷で、暖かい空気の中で
素晴らしいナマの音を聴いていると
    やっぱり寝ますよね? (って同意を強要するなっ!)

週末はしっかり寝て
コンサートで寝込まないように気をつけよう \(__ )

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やっぱり冬はコタツだなぁ、とは言え、ウチにはコタツはございません(自爆)

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