リチャード・シーガル ニュー・オーシャン

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    Festspielhaus St. Pölten 2019年12月6日 19時30分〜21時30分

    Richard Siegal / Ballett of Difference am Schauspiel Köln

    New Ocean (the natch’l blues)
    振付・舞台 Richard Siegal
    衣装 Flora Miranda
    照明・ビデオ Matthias Singer
    音楽 Alva Noto, Ryuichi Sakamoto
    ドラマツルギー Tobias Staab
    ダンサー
Margarida de Abreu Neto, Jemima Rose Dean, Gustavo Gomes,
    Mason Manning, Andrea Mocciardini, Claudia Ortiz Arraiza,
    Zuzana Zahradníková, Long Zou

    金曜日は授業も1コマだけで
    今までの学期だったら、わ〜い、と掃除したり洗濯したり
    買い物していたりしたのだが
    あははははは・・・
    朝から来週の発表の準備をしていて

    これがあまりに楽しくて
    日本語で「痛し痒し」って言い方があるけれど
    「忙し嬉し」って何なんでしょうね。
    いやもう、絶対的に時間が足りない。
    やりたい事が多過ぎる(自業自得)

    とは言え、15時からのラテン語の授業には根性で出る。
    この先生、もう一つの授業と違って
    割にテキトウに、その時の気分で喋るので
    ヴィンドボナの場所格の話になった時に
    サンクト・ペルテンはラテン語では何と言う
    ・・・という話になってしまい

    ちなみに正解は Cetium で(正確には Aelium Cetium らしい)
    方向を表す対格はそのまま Cetium で
    場所格は所有格と同じ Cetii とか言う話になり

    ザルツブルクはクラウディウス皇帝時代に作られて Iuvavum であるとか
    グラーツだのリンツ(Lentia 場所格は Lentiae、対格 Lentiam) とか
    オーストリアの現在の州都の名前を挙げて
    方向を示す対格と場所格の話を1時間していたという・・・(呆)

    バスが17時に出発するので
    16時30分の授業の終了少し前に、こっそり出て来たのだが
    Celtium ire debeo とか言いたくなって困った(爆笑)
    ire は不規則動詞の代表格みたいなものだが、この場合は不定形で良い筈だ。

    ただ、バスで・・・って
    ローマ時代にバスあったのか?(ない)
    調べてみたら
    Currus communis と出て来て
    あ〜、なるほど。
    だったら Celtium ire curru communis debeo なのかしら。

    ラテン語わかる人、
    そこで大笑いしてるんじゃないっ!!!!

    閑話休題

    別に自分の車で走っても良いんだけど
    この季節になると、いつ雪になるかもわからないので
    引退老人の特権(働かなくて良い)を利用して17時出発のバスを使う。

    中で寝て行けるし、プログラムくれるし
    バスの中にコートも荷物も置いておけるから
    クローク代金を節約できる。
    (数秒の間、コートなしでマイナス2度の気温の中を
     ホールに入るまで駆けねばならないが
     乗車している年配は全員クローク代金を節約している)

    時間はたっぷりあって
    18時30分からのプレトークへ。
    (本来コーヒーハウスでコンピュータで発表の準備をすべきだろうが
     コーヒーハウスはお友達同士で来ている人たちが、テーブルを占領する)

    今回のシーガルのプレトークは最初から最後まで英語だった。
    ご本人曰く、3年前にドイツ語でトライしてみて
    とんでもない事になった、という話だが
    わ〜っはっは、その3年前、私もそのプレトーク聞いてるわ。

    さて、プレトークではリーガルの履歴とかを聞いた後に
    「作品について」と問われて
    ・・・この人、作品について話さないんですよ。
    その意味では、根っからの芸術家なんだろうなぁ。

    作品の前半は内的宇宙で、後半は外的宇宙で
    身体の動きがコード化されていて
    94のコードをどういう組み合わせにするか
    ・・・英語である事はさておいて
    内容が全く理解外。

    その後、19時30分から上演された
    ニュー・オーシャンというバレエも
    完璧に理解外でした。

    ダンサー8人の動きはスゴイのである。
    クラシック・ダンスの動きに加えて
    とんでもないバランスやら
    オフ・バランスやらが出て来て

    リニアルに踊られるのではなく
    あくまでも点的に一瞬の動き、あるいはポーズを見せて
    また他のダンサーに繋いで行く。
    確かに言われてみれば動きのコード化である。

    前半は音楽がなくて
    無音の中(観客の咳がたいへん多い)で
    ダンサーそれぞれのコードがずっと続いて
    時々、ほんの数秒、ないしは純音での音が入る。

    踊っているダンスの水準の高さはスゴイんだけど
    まるで、本当に人間の身体の動きのコード表を見ているようで
    コードとコードの間の有機的関連が
    おバカな私には、ま〜ったくわからない。

    というか、あれ、わかる人がいたら
    かえって変なんじゃないだろうか。
    それともプロのバレエ・ダンサーだったら
    わかるのかなぁ。

    いわゆる「語られる」ものが
    私には一切語って来ないので
    それを40分やられると
    前の舞台で、すごい体操してますけど
    それが何か?という気分になるのは
    はいはい、ワタシの感受性が欠けてます、すみません。

    しかしまぁ、音楽もなく
    ストーリーもなく、語るべきものも隠されているという状態で
    ダンサーが、あの長い(とは言え、動きは非常に断片的)振付を
    よくぞ覚えるものだ、とひたすら感心する。
    ダンサーの内部にもコード表とかあるんですかね。
    化学の記号を丸暗記するようなものか。
    私には全くわからん世界。

    これが内的宇宙で、後半が外的宇宙、としたら
    もしかしたら、前半のコードを
    そのまま後半でもなぞるのか・・・
    でも、なぞられても、前半のコード40分なんか
    何にも覚えてないんですけど。

    後半は、前半と同じく
    やっぱりダンサーのコード表の表出ではあったけれど
    今度は音楽が入り
    舞台照明が、大変面白い。

    前半は舞台の真ん中に丸い海?水?の象徴のようなものがあって
    後半は、その丸からどんどん黒い部分が広がっていって
    その黒の部分の広がりの芸術的美しさが魅力的。

    黒い部分は上からの照明で作っているので
    ダンサーがその中に入るとダンスが見えにくいけれど
    コード化されたダンサーは
    意識的には、もうどうでも良くなってしまい
    (だって、スゴイけど、ずっと同じような感じなんだも〜ん)
    照明技術の芸術をずっと見ていた(すみません)

    こういう、ダンサーの身体がコードになるという
    記号論的な振付って
    フォーサイスが得意だったよね、たぶん。
    リーガルもフォーサイスの弟子なので
    フォーサイスの記号を、そのまま受け継いで
    ただ、フォーサイスのような振りではなくて
    独自の動きを入れたという事なんだろうか。

    私の表現力ではどうしても伝えられないので
    プロモーション・クリップを貼っておく(あっ、逃げた・・・)

    前半と後半が順不同で繋いであるが
    舞台の真ん中に白い丸があるのが前半(音楽なし)で
    黒がボロボロ出てくると後半(音楽あり)
    後半の黒は、どんどん増えていって
    最後は舞台の床がマーブル状になるのがクリップでも映されている。



    こういう芸術家の内的宇宙は
    見せられても、私には全くわからないし
    何かを表現したいのだろうけれど
    その「何」という部分が
    まるで全くわからない外国語で語られている
    ・・・というより、「語られていない」のが肝なのかもしれない。

    正直、この人がウィーンのバレエ団の監督にならなくて良かった
    ・・・とか、失礼な事を考えてしまったけれど
    (この人はアメリカ育ちだが、ドイツ語圏で活躍している)
    こういう「わかる人だけわかれば良いボクのオリジナリティ」という作品を見ると
    どうもワタシは鳥肌が立つ(良い意味と悪い意味と同時で)

    来週の発表のテーマが
    こういう「自分よがり」の芸術と
    対極的なところに位置するものなので

    あ〜、こういう自分だけがわかっていて
    高尚な趣味を持つ方々が、わかったような顔をして
    どやどや顔になるという芸術を
    テーマにしなくて良かった
    (そういうのもあった(笑))と

    バスを使ったので、ものすごく遅くにウィーンに到着した私に
    (自分の車だったらあっという間に自宅に到着してる(涙))
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    カテゴリーをコンテンポラリー・ダンスにするか
    バレエにするか迷ったのだが
    振りとしては、ものすごくクラシックなので
    バレエ・カテゴリーに決定。

    ジュエルズ@国立バレエ 3回目

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      Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
      2019年12月5日 19時30分〜21時50分

      JEWELS
      Emeralds / Rubies / Diamonds
      振付 George Balanchine ©The George Balanchine Trust
      衣装 Karinska
      舞台 Peter Harvey
      照明 Mark Stanley
      指揮 Paul Connelly

      EMERALDS
      音楽 Gabriel Fauré
      Pelléas et Mélisande (Prélude, Fileuse, Sicilienne)
      Shylock (Entr’acte, Epitbalame, Nocturne, Final)
      Pelléas et Mélisande (La Mort de Mélisande)
      ダンサー
      Nina Poláková - Masayu Kimoto
      Maria Yakovleva - Roman Lazik
      Anita Manolova, Fiona McGee, Richard Szabó
      Emila Baranowicz, Natalya Butchko, Zsófia Laczkó, Andrea Némethová,
      Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva,
      Flavia Soares, Oksana Timoshenko, Beata Wiedner

      RUBIES
      音楽 Igor Strawinski
      Capriccio für Klavier und Orchester
      ピアノ Igor Zapravdin
      ダンサー
Nikisha Fogo - Davide Dato
      Ketevan Papava
      Natalya Butchko, Estzter Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
      Isabella Lucia Severi, Rikako Shibamoto, Oksana Timoshenko,
      Céline Janou Weder, Nicola Barbarossa, Trevor Hayden,
      Gaetano Signorelli, Arne Vandervelde, Géraud Wielick

      DIAMONDS
      音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
      Symphonie Nr. 3, D-Dur op. 29 ohne den Ersten Satz
      ダンサー
Olga Esina - Jakob Feyferlik
      Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Rikako Shibamoto, Madison Young,
      Leonardo Basílio, Tristan Ridel, James Stephens, Navrin Turnbull
      Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Venessza Csonka, Oxana Kiyanenko,
      Erika Kováčová, Zsófia Laczkó, Andrea Némethová, Suzan Oppermann,
      Xi Qu, Alaia Rogers-Maman, Flavia Soares, ulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
      Giovanni Cusin, Marat Davletshin, Marcin Dempc, Marian Furnica,
      Darius Gramada, Trevor Hayden, Gaspare Li Mandri, Igor Milos,
      Hanno Opperman, Gaetano Signorelli, Andrey Teterin, Zsolt Török

      Wiener Staatsballet
      Orchester der Wiener Staatsoper

      ジュエルス、セカンド・キャスト鑑賞。
      これもちょっとフラフラの状態で出掛けてはいるのだが
      バレエで寝たら全然意味ないし(笑)
      それに、木曜日って
      唯一、朝からずっと研究所で主専攻の科目が続いて

      最後の講義だけは、本館でのドイツ語言語学なのだが
      先生が変わってから
      むちゃくちゃ退屈になってしまい
      (その前の社会言語学の先生はすごく楽しかった)

      堂々と机の上で突っ伏して居眠りしている学生も居て
      (「講義」だから良いのだ、ゼミなら追い出される)
      ついでにワタシもちょっと下向いて
      如何にもノート見てます状態でウトウト。
      (先生も気がついてはいるようだが
       退屈な話を退屈にダラダラ喋る方が悪い(違))

      セカンド・キャストと言っても
      変わったのはエメラルドのカップルのみ。

      ナターシャ+ローベルトが
      ニナ+木本クンになり
      (ニナはポラコヴァである。トノリはオランダに行っちゃった(涙))
      マディソン+ローマンが
      マーシャ(マリア・ヤコヴレヴァ)+ローマンになった。

      う〜ん・・・
      ニナは技術的には問題ゼロだし
      身体の見せ方もとても美しいのだが

      やっぱりナターシャの茶目っ気はない(そりゃそうだ)
      ベテランのプリンシパルが
      ベテラン振りを発揮して踊っているという
      割にマトモな感じの真面目な演目に見える。

      ナターシャだって真面目だけれど
      彼女の場合は、ちょっと小悪魔というか
      洒落っ気のあるキュートな魅力があるからなぁ。

      木本クンは、ローベルトよりずっと良い。
      (ローベルト・ファンの皆さま、ごめんなさい)
      この演目では、男性役は女性のサポートに徹するのだが
      木本クンのサポート、むちゃ上手だし
      立っているだけで、その身体の美しさが素晴らしい。

      一ヶ所だけある男性ダンサーのソロも
      キレがあるのに、あくまでもノーブルで
      木本クンとナターシャが組んでくれたら
      ものすごく絵になりそうなのに、残念。

      マーシャを舞台で見るのは久し振りだが
      このダンサーも、ベテランになってもキュート。
      新しい金持ちの彼氏を得て
      ますます豪華絢爛の
      ほらほら見てみて、キュートでしょワタシ
      というオーラがバリバリに出ている。

      でも、マーシャはやっぱりベテランのダンサー。
      マディソンのような初々しさはない(そりゃ当たり前)

      ため息の出るようなウォーキングPDDでも
      ローマンは、ちゃんとサポートはするんですよ。
      だいたい、ローマン、こういう女性サポートの演目
      なよなよしながら、不思議なガラスの目で
      自分は完璧無色に徹底的になって踊るので
      すごく魅力的なのだが

      マディソンを見つめる目と
      マーシャを見つめる目が、全然違うじゃん!!!

      マディソンの時には
      愛娘を嫁に出す父親のイメージだったのに
      マーシャになると
      このプリンシパルのお局さま、どこかで怒らせると
      後が怖そうだ
      ・・・みたいな妄想しか湧き上がって来ない。
      (実際、そう思ってサポートしているような気もする)

      ベテランのプリンシパル・ダンサー4名で
      (木本クン、ローマン含む)
      何と言うか、非常にベテランっぽい演目になった。

      ごめんなさい
      いくらロリコン趣味とか言われても
      やっぱりナターシャとマディソンの方が良い。
      舞台の初々しさというか
      エメラルドの輝きが違う。

      ベテランカップルだと
      エメラルドとは言っても
      既に高級アクセサリーに加工しているような感じで
      (要は、技術的に完璧ながら、チマチマしてしまう)
      ナターシャ+マディソン組は
      加工前の大きなエメラルドの原石の輝き。

      好みの問題なので
      どちらが良いというものでもなくて
      ニナ+マーシャも、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すけど。

      ルビーはニキーシャとダヴィデにケテヴァン。
      この間と同じキャスト。

      ニキーシャにバッチリ合ってるダンスだし
      ケテヴァンも素敵だし
      あの難しい動きを、コールドも見事に再現していて
      素晴らしい。

      今回、ルビーで驚いたのは
      ダヴィデの存在感。

      ちょっと地味な透明人間になってたかな、というダヴィデだったが
      このルビーの演目では
      鍛えた速筋をバッチリ使って
      動きのキレがとても良い。

      よって、ピルエットとかジャンプとか
      怪我する前の、以前の鋭さが戻って来て
      この演目では、かなり強いオーラを出してくる。

      そうなのよ、これがダヴィデの持ち味だったんだわ。
      今日見て、やっとダヴィデが戻って来たという実感が湧いた。

      オルガさまとヤコブのダイヤモンドについては
      もう、あまりの素晴らしさに目が眩む。

      オルガさまの登場時って
      悲劇のオーラを撒き散らかしていて
      あれ、これ、白鳥の湖じゃないんだけど
      いや、別にオデットでもオディールでも
      オルガさまなら、何になっても途中で演目が変わっても
      私は全然構わないのだけど(いやそりゃ困る)

      最初の悲劇のオーラが
      どんどん明るくなって来て
      最後のシーンでは
      オルガさまの輝くような笑顔!!!!

      オルガさまの「輝く笑顔」って
      産休から戻ってからリアルになったわ。
      その前は、どんなに笑顔しても
      泣き顔にしか見えなかったんだもん。
      (あるいは、珍しい例だとサド目とか)

      しかしオルガさまとヤコブって
      本当に絵になるカップルだわ・・・

      ヤコブのソロも、すごく良くなった。
      プリンシパルになった頃は
      まだ体幹が定まっていない時があって
      不安定さが残っていたけれど
      短い期間で、ここまで成長するとは・・・

      大技も余裕でこなして
      演技はもともと巧いし
      王子さまっぽくノーブルなサポートも素晴らしいし
      お互いが労わりあいながらカップルとして踊っている感じが
      あまりにピッタリしていて
      旦那のキリルが焼きもち焼くんじゃないか、と
      思わないでもないが

      オルガさまがヤコブを見る目が
      愛しい息子を見る目線になっているから
      キリルも当分は安泰であろう(何を妄想しているんだか・・・)

      ジュエルスはあと何回か公演があるので
      これからも時間があれば
      せっせと通う予定の懲りないワタシに
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      ジュエルスは今日が5回目の公演なのだが
      私は3回目・・・と考えると
      欠席2回がちょっと痛い
      ・・・って授業じゃないんだから f^_^;

      ウィーン交響楽団 + サントゥ=マティアス・ロウヴァリ

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年12月4日 19時30分〜21時35分

        Wiener Symphoniker
        指揮 Santtu-Matias Rouvali
        バイオリン Nicola Benedetti

        Jean Sibelius (1865-1957)
         Finlandia op. 26 (1900)
        Max Bruch (1838-1920)
         Konzert für Violine und Orchester g-moll op. 26 (1866)
        Jean Sibelius (1865-1957)
         Symphonie Nr. 1 e-moll, op. 39

        忙しい・・・って言ったって
        仕事しているワケではないので
        イヤだったら止めれば良いだけの話なのだが
        (永遠の学生を目指す予定だった)

        2年4学期、大学に通ってみて
        周囲に学位を取る同僚が
        ポツポツ出てきて

        それが、もともとバチュラー、マスター、ドクターを
        いくつか持っている、お達者倶楽部の
        学位コレクターだったりするので
        (引退してから大学に入る人は、たいてい学位持ちである)

        まだ負けず嫌いのプライドがむくむくと湧き上がってくるし
        第一、ここでやらねば
        あと数年で身体が動かなくなる可能性があるし
        それよりも、いつボケるかわからないし

        還暦過ぎてみると
        鬼籍に入った友人もいるので
        私だって、いつまで生きられるか

        ・・・とか思っている奴に限って
        平気で100歳以上長生きして周囲に迷惑かけまくりそうだが。

        ともかく「いつか、そのうち、やる」という選択肢はないので
        ここで頑張らなくてどうする・・・と
        悲壮な気持ちで決心して

        毎日ウキウキと楽しくて仕方がないのは
        悲壮と全く相容れないような気がするんだけど
        何故なんだ???

        いやだから、何が言いたかったかと言うと
        もともと夜型のワタシが
        毎日朝6時半に起きて、8時からの授業に
        ウキウキと通っているというのが2ヶ月以上続いていて
        夜はコンサートその他で
        その後、ブログとか書いたりしていると
        寝るのが2時過ぎになる、という日が続いていて

        その分の睡眠を何処で取り戻すか・・・

        すみません・・・

        あ、でも、ちゃんと
        どこかの政治家とは違って
        記憶にはあるんですよ。
        一応、聴いている、という意識はあるのだが

        その記憶が、実際とはかなり違う可能性が大きいだけで。
        (だめじゃん!!!)

        若手指揮者の一人、サントゥ=マティアス・ロウヴァリは
        髪の毛ふわふわのお坊ちゃん風の34歳(もっと若く見える)

        フィンランディアの指揮から
        何だかこの指揮者
        指揮を振る手の位置が異様に高い。

        だから何?と聞かれると困るんだけど
        フォルテになるたびに
        両手上げて、バンザイ状態になるのは
        後ろから見ていると
        ちょっとギョッとする。

        しかも指揮棒を振る時に
        手首を動かすので
        指揮棒がまっすぐじゃなくて
        クネクネと畝るのは
        あれは、オーケストラのメンバーには
        見えにくいというより
        目が回るのではないだろうか(だから余計なお世話)

        滅多に演奏されないフィンランディアだが
        (だいたいシベリウスの演奏回数も少ない)
        こういうのは、ウィーン交響楽団の金管が張り切る。

        マックス・ブルッフのバイオリン協奏曲。
        バイオリン苦手で・・・(すみません)

        ただ、この若いスコットランド人のバイオリニスト
        スタイル良くて恵まれた容姿で
        (現代はいくら楽器が巧くても見た目が良くないと
         なかなか檜舞台には上がって来られない)
        見ている分には美しいんだけど
        ・・・あんまりこのバイオリン、私の好みじゃないかも。
        一部、あれ?弦が緩んだ?みたいなところもあって
        ちょっと驚いて目が醒めただけど
        もしかしたら、それは夢だったかもしれないのでごめんなさい。

        アンコールで、オーケストラ・メンバーの一人と
        一緒に演奏したスコットランドの民謡は素晴らしかった。

        幕間の後のシベリウスの交響曲1番。

        うううううううううん・・・
        微妙・・・・・・・

        ロウヴァリの音楽作りは、かなり尖っていて
        アクセントが非常に強い。
        その分、鮮烈な色を帯びた音楽になるのだが
        オーケストラに巧く主旨が伝わっていない感じがする。

        だいたいオーケストラのメンバーが
        なんだかイヤイヤ演奏しているような印象で
        鮮烈な輪郭線はあるのだけれど
        時々、へ?という演奏事故が
        ・・・あ、でも、これ、夢の中だったかもしれないので
        違っていたらごめんなさい。

        オーケストラと指揮者のウマが合うかどうかもあるので
        一概には言えないけれど
        その意味では、CDとかで聴くのと
        全く違ったトゲトゲのシベリウスではあった。

        もっとも、もしかしたら
        すべてが私の白昼夢の妄想かもしれないが

        次の日に授業で会った同僚が
        やっぱり「何あれ」と言っていたので
        まぁ、そう言う事で・・・f^_^;

        アップが遅れた上に
        こんな恥さらしの記事だけど
        個人メモだから良いんですっ!と
        開き直る私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        イグーデスマン&ジョー 「世界の救済」

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年12月2日 19時30分〜21時30分

          バイオリン・演劇・歌 その他 Aleksey Igudesman
          ピアノ・演劇・歌 その他 Hyung-ki Joo

          „Die Rettung der Welt“

          イグーデスマン&ジョーのショーって
          もう何年追い掛けているやら。

          こういうブログ(日記)を書き出したのが
          1998年くらいだったけれど
          (以前の記録はすべて消えました(涙))
          私が、まだ若かった頃(いつの話?)
          マリアヒルファー通りの教会の裏の
          さびれた(すみません)ホールで
          何だか内輪っぽい集まりで聞いたのが最初なので
          2000年頃の話かなぁ。

          誘ってくれた友人は既に鬼籍に入り
          時の経つのは早いのだが

          この二人、何でこんなに変わってないんですか(爆笑)

          最初の頃のような
          爆発的ショックは既にないし
          ジョークのごっちゃ混ぜ音楽とかは
          どうしても同じような事の繰り返しになってしまうが

          それでも、かなりの破壊力がある。
          くだらないジョークも多いんだけど
          何となくそれがハマるというか
          まぁ、好みの問題が大きいだろうが。

          しかし「世界の救済」とは、大変なタイトルをつけたものだ。
          内容は世界の救済とは一切関係ない(爆笑)

          今回は、ちょっと見た目、観客巻き込み型のパーフォーマンス。
          (ただし、1列目で舞台に呼び出された人たちは
           間違いなく関係者で、事前に知らされている。
           シナリオがあからさまだが
           まぁ、この「関係者」(一応「素人」という設定)が
           意外に楽しんで参加していたので
           ちょっとほっこりはする)

          個人的に一番ツボにハマったのは
          ワーグナーの音楽をクレヅマ音楽に編曲してしまったナンバー。
          ご存知、ワーグナーのアンチ・ユダヤをパロディにしてしまって
          これは、天国でワーグナーは頭を抱えているに違いない。

          この面白さって
          どんなに書こうとしても表現できないし(すみません)
          ちょっと時間的な余裕もないので
          本日はこれだけにしておく。

          それにしても、今日のパーフォーマンス
          貧民席(ギャラリー)に、かなり空席があったのだが・・・
          確かに最近、コンツェルトハウスのチケット代も
          どんどん急激に値上げされていて
          以前みたいに20ユーロ以下の席って
          なくなっちゃって、財布に痛いのはあるけど。

          日常生活の話だが、来週の発表が・・・(冷汗)
          今学期10月以降、ともかく、ちょっとあのあのあの・・・

          なんかマックブックの調子が悪くて
          これは修理できるんだろうか、うううう、と
          ちょっと落ち込んでいる私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          しかし、この、ふざけた(笑)二人
          ピアノとバイオリン、むちゃくちゃ巧いんだよねぇ。
          ちょっとしたフレーズも、さりげなく演奏してしまうんだけど
          すごい技術と音楽性があるのが、長続きの秘訣なのかも・・・

          ワールド・スター・ガラ

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            忙しい!勉強する時間がない、と喚きながら
            土曜日・日曜日の2日間で5回のコンサートとかバレエに
            行く方がヘン・・・と自分でも思うのだが(だったら止めればってツッコミはなしで・・(汗))

            時系列で読みたい方は
            午前11時が こちら
            午後15時30分が こちら

            下は夜のバレエ公演の自分用メモです。

            Volkstheater 2019年12月1日 19時〜21時30分

            WESTSTAR-GALA 2019

            „La Bayadère“ Pas de deux
            音楽 Ludwig Minkus 振付 Marius Petipa
            Liudmila Konovalova, Young Gyu Choi

            „Luminous“
            音楽 Max Richter 振付 András Lukács
            Olga Esina, Jakob Feyferlik

            „Dornröschen“ Pa de deux
            音楽 Pjotr Iljitsch Tschaikowski 振付 Marius Petipa
            Evgenia Obrastsova, Alexander Volchkov

            „IN2“
            音楽 Philip Glass 振付 Fabio Adorisio
            Elisa Badenes, Jason Reilly

            „La Sylphide“ Pas de deux
            音楽 Hermann Sverin Løvenskjold 振付 August Bournonville

            „Grand Pas Classique“
            音楽 Daniel-François-Esprit Auber 振付 Victor Gsovsky
            Nicoletta Manni, Claudia Coviello

            „La Halte de Cavalerie“ Pas de deux
            音楽 Ivan Armsheimer 振付 Marius Petipa
            ピアノ Igor Zapravdin
            Iana Salenko, Dinu Tamazlacaru

            „Sylvia“ Adagio (3. Akt)
            音楽 Léo Delibes 振付 Manuel Legris
            ピアノ Igor Zapravdin バイオリン Yury Revich
            Olga Esina, Jakob Feyferlik

            „Gayaneh“ Säbeltanz
            音楽 Aram Chatschaturjan
            ピアノ Igor Zapravdin バイオリン Yury Revich

            „Raymonda“ Adagio (2. Akt)
            音楽 Alexander Glasnow 振付 Juri Grigorowitsch
            Evgenia Obraztsova, Alexander Volchkov

            „Diana and Acteon“ Pas de deux
            音楽 Cesare Pugni 振付 Marius Petipa
            Nikisha Fogo, Young Gyu Choi

            „Caravaggio“
            音楽 Bruno Moretti 振付 Mauro Bigonzetti
            Nicoletta Manni, Claudio Coviello

            „Le Grand Pas de Deux“
            音楽 Gioachino Rossini 振付 Christian Spuk
            Elisa Badenes, Jason Reilly

            最初はアンテナに引っかかっていなかったのだが
            バレエ・クラブから
            この演目は見ないと損よ!という
            強力なメールでのプロモーションが来て
            (別に割引になるワケではない)
            一番安い席で49ユーロという値段に恐れをなしたものの
            これ、毎年開催されていて
            時間的に合わずに、まだ1回も行った事がなかったので
            清水の舞台からジャンプした。

            ウィーン国立バレエ団のダンサーに加えて
            ベルリン国立バレエ (Iana Salenko/Dinu Tamazlacaru)
            モスクワ・ボリショイ (Evgenia Obraztsova/Alexander Volchkov)
            オランダ・ナショナル (Young Gyu Choi)
            シュトゥットガルト・バレエ (Elisa Badenes/Jason Reilly)
            スカラ座 (Nicoletta Manni/Claudio Coviello)

            地元ウィーン国立バレエ団からは
            オルガさま、リュドミラ姐さん
            ヤコブとニキーシャが出演して

            いつもド派手な衣装で度肝を抜く
            天才ピアニストのイゴールが
            ウィーンに住むロシアの新進バイオリニストと登場。

            このクラシック作品とモダンの混ぜ方の絶妙な事!
            クラシックは、みんなが知っている(と思う)
            有名な作品からのPDDがずらりと揃う。

            ボリショイのオブラツォヴァの可憐な事と言ったら
            あ〜、もうもう、こういうタイプが好きな人間って
            基本的にロリコンだとは思うんだけど
            でも好きなんだ、なんか文句ある?(すみません)

            イアンナ・サレンコもむちゃくちゃ可愛い。
            パートナーのタマズラカル(どう読むんだこの名前は?)が
            背が高い、まさに王子さまタイプで
            この二人が踊ると、本当にキュート。

            オランダ・ナショナルのヤンの身体能力が凄い。
            ジャンプの高さ、ピルエットの速さ
            加えて、アジア人体型なのに
            PDDでの演技が巧くて、本当に王子さまで
            で、ソロになると
            重力ってなんですかそれは、というジャンプを見せる。

            アレクサンドル・ボルチュコフ(と読むんだろうか)の
            運動能力も凄まじい。

            クラシック作品って
            (まぁ、ペティパの作品ばかりというのもあるけど)
            どうしても、男子の場合は
            運動能力を競うような感じになるじゃないですか。
            必ずマネージュ入って、ジャンプが入って
            場合によってはパ・ド・サンクとか入って
            だいたい、似たような技が華麗に繰り広げられるのだが

            あ〜、ああいう華麗な高いジャンプと
            キレのあるピルエットが出来る男子ダンサー
            次世代のウィーンでも育たないかなぁ。

            オルガさまとヤコブが踊ったモダン作品
            Luminous の美しさには息を飲んだ。
            何だあの美しさは。
            どうやって表現して良いのか戸惑う位の
            小作品だが、むちゃくちゃ美しい。

            振付師をチェックしたら
            あらま、ウィーン国立バレエ団のアンドラッシュ(ルカチス)じゃないの。
            この人、他の作品も見た事があるけれど
            本当にセンスが良い、実に美的な振付をする。
            (ストラヴィンスキーのトリプルビルでの作品も素晴らしかった)
            あ〜、この作品、もう一度、いや一度と言わず何度でも見たい!!!

            シルヴィアのアダージョは
            もう何回見たか、という、例のあのシーンだが
            オルガさまのシルヴィアにヤコブのアミンタ。
            うははは、何回見ても悶絶する。
            今回のオルガさまの衣装が赤だったので
            シルヴィアというより、ディアナの恋バナのような感じだが。

            ニキーシャとヤンの、ダイアナとアクテオンのPDD
            うわああ、ダイアナのソロって
            よくコンクールでは踊られるけれど
            プロのダンサーでは初めて見た。
            ニキーシャの雰囲気とよく合っていて
            キレが良くて技術的にも完璧で素晴らしい。

            いかんな、ついつい身びいきになってしまっているが
            クラシック作品は
            本当にクラシック・クラシックしていて
            みんな美しいし
            男子ダンサーの技術の展覧会みたいになっていて
            それはそれは楽しい時間ではあった。

            モダンではカラヴァッジョが凄かった。
            今、たまたま美術史美術館で特別展をやっているけれど
            カラヴァッジョの影と光を充分に表出しながら
            最低限の衣装だけつけたダンサーの
            肉体の美しさ、筋肉の美しさから目が離せない。
            (はい、どうせヘン○イです)

            こういうバレエ作品を見ていると
            ダンサーのあまりの美しさに
            これこそ、人間の身体の極端な搾取じゃないか、という
            後ろめたい気はするのだ。

            だって、男女ともに(特に女性は)
            ダイエットして、身体を鍛えて絞って
            人工的に、最高の美を目指して
            肉体改造をしてしまうわけだから
            確かに不自然ではある。

            でも、子供の頃からデフォームされた
            その肉体の奏でる美しさには
            私は逆らえません・・・
            美しい肉体を賛美してどこが悪い?(と開き直る)

            人間なんて罪なもので
            どんなに不自然で非人工的であっても
            バレエ・ダンサーの肉体の美は讃えたいし
            フォアグラも食べたいし
            豚が探して人間が横取りするトリュッフも
            鵜が飲み込んだのを吐き出させて人間が横取りする鮎も
            やっぱり食べたいのである。

            最後に踊られたクリスティアン・シュプックの
            グランド・パ・ドゥ・ドゥは
            ロッシーニの泥棒かささぎ序曲が始まって
            幕の前に男性ダンサーと
            メガネをかけて(!)バッグを持った女性ダンサーが登場。

            おおおお、これは・・・と思ったら
            案の定、すごいユーモアの作品で
            クラシックの技術はむちゃくちゃ入っているのだが
            バッグを取り落として、何とか拾いに戻ろうという
            メガネの女性ダンサーと
            無理やりクラシックを踊りたい男性ダンサーの絡みで
            腰が抜けるほど笑えた。

            シナリオの楽しさもあるけれど
            ダンサー同士がぶつかったり
            蹴られたり
            やけっぱちになって
            とんでもない動作したり
            クラシック・バレエをちょっとでも知っていると
            あれは大反則!というパが
            こっそりとあちこちに入っているのだ。

            この、泥棒かささぎを聴くと
            私は、原始人2人が女性1人を追いかけるという
            ウィーン国立バレエ団のレパートリーの一つを思い出すのだが
            (あれは木本クンとミーシャのダンスが素晴らしかった!)

            この曲で振付するなら
            ともかくユーモア作品にしようね、という
            振付師の中での暗黙の了解でもあるのか?

            オリジナルのクリップを見つけたので
            (実際よりちょっと長い)
            大笑いしたいバレエ・ファンの方は
            どうぞお楽しみ下さい。

            ついでに私に1クリックをお恵み頂けましたら幸いです。
            (まずはクリック、その後、動画で〜す(笑))






            トーンキュンストラー + ハンヌ・リントゥ

            0
              日曜日のアホなトリプル・ヘッダー。
              時系列に読みたい方は、11時の記録は こちら から。
              午後の記事をすっ飛ばして、夜のバレエ記事を読みたい方は こちら からどうぞ。

              Musikverein Großer Saal 2019年12月1日 15時30分〜17時30分

              Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
              指揮 Hannu Lintu
              バリトン Adrian Eröd

              Thomas Lercher (*1963)
               „Alle Tage“ Symphonie für Bariton und Orchester (2010-2015)

              Robert Schumann (1810-1856)
               Symphonie Nr. 4 d-Moll op. 120 (1841/1851/52)

              ウィーン・フィルのコンサートの後
              カフェでランチしてから
              久し振りにトーンキュンストラーの日曜日定期公演へ。

              入り口のところで
              ウィーンの現代音楽の超重鎮教授を見かけて
              あれ?と思ったのだが
              プログラムを見れば
              トーマス・ラルヒャーの作品が演奏されるからか。

              しかし、この教授、もう御歳も御歳なのに
              現代音楽のコンサートになると
              ほとんど何処でも見かけるというのは
              凄い人だな。
              だいたい、大御所になると
              自分と関係のない「仕事場」には行かなくなるものだが。

              プログラム買ったら、別刷りが入っていて
              当初予定のバリトンがキャンセルして
              アドリアン・エレードが歌う・・・・って、えっ?!

              代役バンザイとか言ってはいけないけれど
              久し振りにエレード聴けるんだわ。

              さて、そのラルヒャーの作品だが
              作品としては、非常に伝統的に聴こえる。

              インゲボルク・バッハマンの詩を使っていて
              文学的素養もなければ
              ドイツ語能力も劣るし
              だいたい、文学テキストの理解は
              日本語だって無理、という
              文学音痴の私に、内容がわかるはずがない(ごめんなさい)

              ただ、オーケストラは大編成で(舞台から溢れている)
              オーケストレーションも非常に厚く
              ついでだが、音量も半端じゃない上に
              その音量の強いところが
              ちょうど高い音域になっていて
              (ピッコロあたり)
              ・・・これは、かなり耳に痛い。

              音量が多くても、低音ならそれ程気にならないが
              高音域で、ずっとあの音量で演奏されていると
              ちょっと辛いな。

              代役ですぐに歌えるエレードも凄い。
              この人、絶対音感があるに違いない。
              美声でドイツ語もはっきり、くっきりなのだが

              歌そのものが非常に単調で
              何だか言ってみればフーゴ・ヴォルフのリートみたい。
              (ヴォルフのリートは歌声だけ見れば
               メロディ的なものは非常に少ない)
              言葉で聞かせるタイプの音楽だと思うんだけど
              オーケストラがピアニッシモになるところでの
              歌というより朗読は美しく聴こえてくるが
              高音でヒステリックに(すみません)喚くオーケストラが被さると
              歌ってはいるようだが
              何も聴こえて来ない。

              う〜ん
              こういう高尚な作品を鑑賞するには
              やはりインゲボルク・バッハマンの詩を読んで
              ・・・って、テキスト見てたけど

              大きな熊が星の瞳で、人間に追いやられて
              人間不信になって
              モミの木が最初で最後で
              天国から落ちてくるとか来ないとか

              何が起こるか、お前は自分の時間を知っている
              私の鳥よ、そのベールを取って霧の中を私のところに来ておくれ

              ・・・とか言われても
              戸惑うばかり(文学的素養及び才能が完璧に欠如している)

              やっぱり心理学、文献学、法律学を勉強して
              ハイデッガーで哲学の博士号を取った人とは
              もともとの頭の作りが違うのである(断定)

              自分の無能さをここで嘆いていても意味がないので
              これにて終了。

              後半はシューマンの交響曲4番。
              私はこれが聴きたくてチケットを買ったのである(たぶん)

              いや〜、名曲だわ。
              リントゥがまた、情熱的に、でも抑えるところは抑えて
              ロマンティックでありながら
              過剰なロマンを削ぎ取った演奏をする。
              オーケストラも張り切って演奏している(ように見える)

              実はこのコンサート、もう1回行く予定で
              チケットも押さえてあるのだが
              前半を聴きに行くか
              それとも、図書館閉じこもりで後半だけ行くか
              あるいはサボるか

              発表準備でアタアタしているのに
              情け容赦もなくラテン語の授業も進んでいくという
              ちょっともう
              本当はコンサートなんかで遊んでいる時間はない筈、という状況に

              焦りながらも
              ついついナマの音楽に飢えて
              せっせと通ってしまうアホなワタシに
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ウィーン・フィル + ヤクブ・フルシャ 2回目

              0
                Musikverein Großer Saal 2019年12月1日 11時〜13時

                Wiener Philharmoniker
                指揮 Jakub Hrůša
                ピアノ Denis Matsuev

                Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
                 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1, b-Moll, op. 23

                Béla Bartók (1881-1945)
                 Konzert für Orchester, Sz 116

                昨日のドボルジャークがあまりに強烈だったので
                貧民席からの逃亡を真剣に考えていた朝
                マリス・ヤンソンスの訃報を聞いてひっくり返った。
                ・・・だって、ついこの間まで
                キツそうだったけど、かなり凄いプログラム指揮してたし
                今回のキャンセルも、心臓じゃなくて
                足の筋を傷めたとかいう理由だったと聞いていたのに。

                楽友協会の前には
                黒い旗がかかっていて
                さすがに反応が早い。

                いつもの貧民席からの脱出を謀り
                何とか脱出に成功はしたが
                最初に、ヤンソンスについてのアナウンスがあり
                全員起立しての黙祷の後
                マツエフが、ラフマニノフのエチュードを演奏。
                もちろん、演奏の後の拍手はなしで
                ドボルジャークの謝肉祭序曲なしで
                そのままチャイコフスキーのピアノ協奏曲へ。

                同じプログラムのコンサートが明日も楽友協会主催で行われるが
                これは、楽友協会から、公式に
                ドボルジャークの代わりにモーツァルトというアナウンスがあったので

                土曜日のドボルジャークの謝肉祭序曲って
                結局、1回しか演奏されなかったのか。
                珍しいモノを聴いたのだな、2回目がなくてホッとしているけど(すみません)

                さて、チャイコフスキーのピアノ協奏曲だが
                うははは、貧民席脱出しても
                やっぱりバリバリの演奏である。

                ピアノのペダリングで
                ピアノそのものが残響音でオーケストラに聴こえてくるくらい
                音のスペクトルが幅広い。
                その分、連打で音が昨日はボケた印象があったのだが
                いやいや、あまりに打鍵が強すぎて
                あれだけ、オクターブ連続、ペダルいっぱいの状態でも
                ちゃんとそれぞれの音が聴こえてくるという

                やっぱりサーカスかスポーツを見ているような気がする。
                スゴイな、人間技じゃないわ
                よくぞここまでの特殊能力に訓練が加わって
                とんでもない特殊人間が出来たものだ
                ・・・とか、大変に失礼な事を思ってしまうわけだが

                それは芸術家がどうのこうのじゃなくて
                ひとえに私の芸術感受性の欠如によるものである。

                しかしまぁ、この速度でのピアノと
                それに一瞬たりとも遅れず
                ついていくオーケストラ・メンバーの能力が凄い。

                力強くてマッチョで、ガリガリの強いピアニズムは
                聴いていて、爽快で気持ちが良くて
                疾走する感じはすごく好きだけど
                あまりに技術が高すぎて、少し息苦しい。
                (私の受動能力のテンポが、たぶん、少しだけ遅い(笑))

                後半のバルトークは
                貧民席を脱出したので
                舞台が見えて、これがなかなかスリリング。

                弦の絨毯の時の美しさや
                細かい部分のビブラートのつけかた
                すごく好き。

                加えて、管楽器、特に木管のプレイヤーたちが
                来るぞ来るぞ来るぞ、と
                真剣に構えて
                演奏するところで力一杯演奏して
                その後、楽器を置いて、どや顔をするところが
                すごくキュートである。
                特にFのS(以下省略)、いや、むちゃくちゃ可愛かった。

                第3楽章は、フルートが、かなり皮肉に笑うところがあるじゃないですか。
                あれ、どう聞いても、皮肉な笑い声にしか聴こえて来ないのは
                ワタシだけじゃないですよね?
                実はあのフレーズ、好き。
                郷愁の気持ちと、それに相反する皮肉な気分が混じり合って
                二つの相反する感情の中で揺れる人間って
                時々、笑うしか、方法がない時があると思う。

                最後にメンバーを立たせるところで
                指揮者が先にホルン軍団を立たせて
                隣のトロンボーン軍団が不満そうな顔をしてたけど
                あれは、確かにおかしい。
                本来はトロンボーン集団が名指しされるはず。
                ホルンは目立つソロが多いから、よく立つけれど
                トロンボーンは立つチャンスは少ないのだから
                この曲の時には、トロンボーンを優先しましょう(余計なお世話)

                これも、あれあれあれ、という早めのテンポで
                特に最終楽章は、まさに疾走という感じの演奏だったので
                メンバーのソロの後のどや顔を見ているだけで
                かなり楽しめてしまったのだが

                確かに、今の時代
                ここまでテンポをアップしないと
                聴衆にはウケないですかね・・・

                何もかもが、もっと早く、もっと強く、もっと完璧に
                演奏家も聴衆も(特に聴衆だな、きっと)
                技術的な高みを目指しているのは
                文化のグローバル化と、一般的な普及の速さから
                理解できる事ではあるのだが

                いわゆる「伝統的クラシック」以外の分野が
                エレクトロニクスを使ったり
                マイクや、テープ等の、人間の技量を超えるような技術を
                充分に利用しているのに比べて

                クラシック音楽って
                いくら楽器が発達しても
                そうそう自動になるわけじゃないし
                (いや、今、自動ピアノで演奏するピアノ協奏曲とかで
                 すごい速さと強さで演奏させたら・・・って
                 ついつい想像しちゃった・・・(汗))
                その意味では、ものすごく制限のある芸術だと思う。

                現代音楽も好きだけど
                ブラームスの時代に完成したホールで
                1700年代に作られた弦楽器とかで
                19世紀の音楽を聴く事もできる。
                ロマネスク様式の教会で
                グレゴリオ聖歌を聴くのも可能(あれこそ現代に残る歴史そのものだろう)
                聴き手に、すごい数の情報量と機会が与えられる
                現代という時代に感謝・・・という事かな。

                何だかワケのわからん記事になってしまったが
                (いつもの事だ、うん)
                これから、2回目のコンサートに向かう
                懲りない私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン・モデルン現代音楽祭 11月30日(最終日)

                0
                  土曜日のダブルヘッダーです。
                  時系列に読みたい方は、まずは こちら からどうぞ。

                  下は夜のコンサートの個人メモです。

                  WIEN MODERN 2019年11月30日

                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月30日 19時30分〜21時55分

                  Wiener Symphoniker
                  指揮 Leo Hussain
                  クラリネット Jörg Widmann
                  オルガン Iveta Apokalna
                  ハモンドオルガン Lázló Fassang
                  ライブエレクトロニクス SWR Experimentalstudio

                  Mark Andre (*1964)
                  über
                  für Klarinette, Live-Elektronik und Orchester (2015) - 35’

                  Peter Eötvös (*1944)
                  Multiversum
                  für Konzertorgel, Hammondorgel und Orchester (2017EA) - 30’

                  Peter Ablinger (*1959)
                  Wachstum, Massenmord
                  für Orchester und Untertitel (aus „Instruments &“) (2011EA) - 5’

                  ウィーン・モデルン現代音楽祭の最終コンサート。
                  コンツェルトハウスに行ったら
                  平土間だけがオープンしていて
                  バルコンとギャラリーは閉鎖。

                  ちっ、私、バルコンが好きなのに
                  (でも通常はチケットが高くて買えない)

                  ウィーン・モデルンのコンサートでもあるけれど
                  オルガニストのイヴェータ・アプカルナのチクルスでもあるので
                  結構な人数が入っていて
                  早めに行ったので良かったけれど
                  後から入った人は席を探すのが大変だったみたい。

                  平土間は後ろの方は音響的には絶対に避けたいので・・・
                  (平土間後ろの、バルコンが天井にかかっている部分のチケットは安い。
                   ただし、音響としては、たぶん、あの大ホールの中では最悪である)

                  しかしまぁ
                  本当にこの音楽祭の客層って
                  みんながみんな知り合いですって感じが中途半端じゃないわ。
                  もちろん、観客の中には
                  知っている常連の作曲家もわさわさ居るし
                  (聴きに来ているのも凄いと思う、同僚が気になりますか。
                   音楽家で他の演奏家や作曲家のコンサートに行く人は
                   ほとんどいないのだが)
                  たぶん、ウィーン音楽大学の教授とか
                  作曲科の学生とか
                  そういう感じのバリバリの倶楽部と化している。

                  ウィーン音楽大学の作曲科なんて
                  バリバリの現代音楽だ、と
                  ゼミの同僚(ウィーン音大の学生)も言ってたもんなぁ。
                  作曲科に、聴講生として潜り込もうかしら(本気)

                  さて、先日聴いたマーク・アンドレの
                  クラリネットとオーケストラのための作品を
                  またもや、大物イェルク・ヴィドマンのクラリネットで聞く。

                  タイトルが über って、本当に何がなんだかわからんが
                  (über って、「〜について」とか「〜の上」とかいう前置詞で
                   ラテン語では de + Ablativ に相当する・・・んだろうな、きっと)
                  現代音楽のタイトルなんて
                  本当にワケのわからないものが多い。
                  (バルトークのミクロコスモスのタイトルは
                   すべてに意味があるので、それはそれで恐ろしいが)

                  この間の曲と何処が違うの?と
                  ド・シロートの上に音楽的才能(記憶力含む)が全くない私は
                  思ってしまうのだが
                  きっと違うんだろう、今回はクラリネット持って会場を散歩しなかったし。

                  ところで、作曲家のマーク・アンドレって
                  プログラム記載の写真が、プログラムによって
                  絶対これ別人だよね?というくらいに変わるのだが・・・

                  しかも、だいたい芸術家って
                  それ、何十年前の写真?という詐欺みたいな写真を提供する事が多いのに
                  ウィーン・モデルンのパンフレットの写真は
                  えらく疲れた中年の顔が載っていて
                  今日のコンツェルトハウスの写真は
                  メガネなしの、ただの気の良いおっちゃん(どう見ても別人)だし

                  実物はどうかと言うと
                  背は高いし、スタイル良くて(男性モデルみたい)
                  洒落た黒のタートル・ネックに(黒は現代音楽のお決まりの色)
                  ノスタルジックな黒枠の丸いメガネをかけて
                  少なくとも遠目から見る分には
                  かなりのイケメンのモテ男子だと思う(単にワタシ好み、向こうは迷惑)

                  このクラリネットの曲、ようつべにあったので
                  ヒマな人のために貼っておく。
                  (本当に興味のある方「だけ」どうぞ)



                  さて、禁欲的にミニマムな音を使ったマーク・アンドレの後は
                  ペーテル・エトヴェシュの曲。
                  大編成のオーケストラに
                  コンツェルトハウスのオルガンに
                  加えてハモンド・オルガンまで入る大規模な曲。

                  これはまた、マーク・アンドレと正反対な
                  厚みのあるオーケストレーションの華やかさ。
                  現代音楽でも、かなり聴きやすくて
                  伝統的要素をふんだんに散りばめている。
                  (時々、あれ、これパロディ?と思う箇所もある)

                  オルガンとハモンド・オルガンの響きが
                  オーケストラと合うところが面白い。

                  オルガニストは美人でカッコ良くて
                  金色の燕尾服のバリエーションのような衣装が
                  映画に出てくる宇宙人(か地球防衛戦士)みたいで
                  (褒めてます)

                  正反対の2曲を聴いた後に
                  インテンダントが舞台に登場。
                  作曲家のペーター・アブリンガーが隣に立つ。

                  舞台の構築変換に30分かかるので
                  その間、次の曲の作曲家アブリンガーと
                  プレトークします・・・と言ったとたん
                  客席からブーを出した人が居て

                  わっはっは、困った客って、どこでも居るんだなぁ・・・
                  アブリンガーが
                  「舞台変換のために聞きたくないプレトークを聞かされるのは
                   同情するが」と言ったとたん
                  この人、すごい音で拍手するんだもん。
                  (だったら出て行けば?と思うんですけどね。
                   まぁ、気難しいオタクのあるあるかもね)

                  アブリンガーの曲の題名は
                  「成長、虐殺」という
                  音楽にはあるまじき危険な匂いを放っているのだが

                  壁に「成長」「虐殺」と赤いペンキで描いたものを
                  後ろのスクリーンに映して
                  オーケストラが演奏する5分ほどの作品。

                  アブリンガーがマイクで
                  この成長 Wachstum という単語と
                  虐殺 Mass-en-mord という単語の母音を
                  スペクトル分析して
                  あ〜、スペクトル分析って難しいですよね〜
                  でも、まぁ、そういう事をして成立した作品で
                  ・・・って
                  私、自分のドイツ語能力が低いんだろうか、と
                  自分で自分を疑ったが

                  スペクトル分析くらい知ってるわい!
                  というか、今、まさに発表課題で毎日見てるんですが。

                  それに、単語の母音を分析するなら
                  フォルマントはどうした???(怒)
                  フォーリエ解析だけでは母音のスペクトルは出来ない筈だ。
                  ・・・え〜い、思い切り、心の中でマウンティングしてやった。
                  (全然意味がないし、意味がわからん)

                  どこが母音のスペクトル分析なんだか
                  全くわからない音楽だったし
                  プログラムには
                  オーケストラは反社会的な制度である、というような
                  全く違う内容が書いてあったので
                  まぁ、この人も不思議な作曲家である。

                  たぶん、天才ってそういう感じなんでしょうね。

                  これにて、今年のウィーン・モデルン現代音楽祭は終わり。
                  以前と違って、普通のコンサートでも
                  時々は20世紀・21世紀作品を鑑賞する機会も増えて来ているが
                  集中的に現代音楽に浸れるこのフェスティバルはありがたい。

                  明日からは、また「伝統的」な音楽に戻るのが
                  嬉しいような残念なような
                  複雑な気分の私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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