Theater an der Wien 2011年1月27日 19時〜22時10分
指揮 Vasilly Sinaisky
演出 Stephen Lawless
舞台 Benoît Dugardyn
衣装 Jorge Jara
振付 Lynne Hockney
照明 Patricia Collins
IOLANTA
Lyrische Oper in einem Aufzug (1892)
Musik von Peter Iljitsch Tschaikowski
Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski
Iolanta : Olga Mykytenko
König René : Dmitry Belosselsky
Herzog Robert von Burgund : Dalibor Jenis
Gottfried von Vaudémont : Saimir Pirgu
Ibn-Hskis :Elchin Azizov
Alméric : Ladislav Elgr
Bertrand : Vladimir Baykov
Martha : Svetlana Shilova
Brigitta : Rinnat Moriah
Laura : Victoria Yarovaya
Mathilda : Barbora Kohoutková
FRANCESCA DA RIMINI
Oper in einem Akt mit Prolog und Epilog (1906)
Musik von Sergej Rachmaninow
Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski
Dante : Ladislav Elgr
Verglis Geist : Vladimir Baykov
Lanceotto Malatesta : Dmitry Belosselsky
Francesca : Olga Mykytenko
Paolo : Saimir Pirgu
ORF Radio-Symphonieorchester Wien
Arnold Schoenberg Chor
ハード面最悪、ソフト面最高で、チケットの価格が高いウィーン劇場。
ソフト面が最高なので、上演演目については
いちいち細かいチェックをせずに
シーズン初めの売り出し日に、カレンダーの空いている日を狙って
安めのチケットを全公演ゲットしてある。
最近は一番安いチケットを買って複数回行くよりも
ちょっと安めのチケット(下から2番目くらい(自爆))を買って
1回だけ、という方式にした。(もうお金ないし・・・)
演目も何もチェックしていなかったので
イオランタとか、フランチェスカ・ダ・リミニとかいう題名なら
またバロック・オペラであろう・・・
と簡単に考えていて
あ、でも、ペトレンコが指揮を降りて
別の指揮者がオーケストラ・ピットに入るというニュースは聞いていたけれど
まさか、チャイコフスキーとラフマニノフのオペラだとは
会場に入ってプログラムを見るまで、気が付かなかった (^_^;)
イオランタの筋は
王様ルネの娘のイオランタは盲目だが
周囲が盲目と気付かせないよう、注意深く育てていた。
父のルネは、ムーア人の医者を連れてきて娘を診断させる。
医者いわく、手術をすれば見える可能性はあるけれど
ただ、それはイオランタが盲目である事を知り
見えるようになりたい、という希望を持たねばならない。
婚約者のローベルトが友人のヴォーデモンと一緒に
遭難してイオランタの家に、それと知らず入ってくる。
婚約者のローベルトは、マチルダという恋人がいる。
友人のヴォーデモンは、寝ているイオランタに一目惚れ。
起きたイオランタと話していて、イオランタが盲目である事を知る。
イオランタも、最近、何だかオカシイという事に気が付いていたため
ヴォーデモンから「光」の事を知らされて納得する。
父のルネが医者と登場。
イオランタの手術が成功すれば、ヴォーデモンに娘をやろうと言う。
ヴォーデモンは、イオランタが盲目でも、愛している事に変わりはないと誓う。
イオランタの手術は成功し、ヴォーデモンとイオランタは祝福に包まれて結ばれる。
まぁ、荒唐無稽な話ではある。
だいたいオペラってそんなモノだ(独断偏見)
イオランタの住居は、真っ白な教会風のカプセル。
召使いは、看護婦の衣装を着ていて、白がイオランタの純潔を表現していて
なかなか優れモノ。
ムーア人の医者の衣装と扮装は、ちょっとアルバニアっぽくてコミカル。
(っていうか、この歌手、本当にアルバニア出身だ(笑))
チャイコフスキーらしく、アリアのメロディが、むちゃキレイ。
コーラスの響きも、素晴らしい。
バカらしい筋だけど、
悩む父親とか
何も知らないアホな清純な娘とか
面倒を見る乳母の優しい性格とか
一目惚れした貴族のおぼっちゃまの愛の告白とか
それなりに、劇的に仕上がっていて、楽しく鑑賞できる。
歌手もコーラスも、オーケストラも抜群。
同じスタッフが後半も歌うので、期待値がグ〜ンと上がって
後半のフランチェスカ・ダ・リミニ。
ラフマニノフ作曲、チャイコフスキー(弟のモデスト)作詞のオペラ。
筋は・・・
フランチェスカは、ランチェオットの婚約者だが
ランチェオットは醜いビッコの男なので
弟のパオロを、ランチェオットと偽って、結婚式まで漕ぎつける。
しかし、フランチェスカはパオロを愛しており
2人で詩を読んでいる時に激情にかられて
(以下省略。舞台ではかなりキワドイ場面を延々と繰り広げていた)
で、ランチェオットはフランチェスカを殺してしまう(らしい。舞台では象徴のみ)
簡単な筋で、動作らしい動作が、絡まる場面を除いてはほとんどない。
パオロを送って騙して結婚させた、という事実は
ランチェオットのモノローグでのみ語られる。
うわ、ラフマニノフの音楽、オペラというよりは交響詩というか
ミュージカルというか、映画音楽と言おうか、ハリウッド的というか
素晴らしいオーケストレーションで
コーラスも入って、重層的な音楽の作りになっていて
あまりにオペラでなさすぎる・・・
演出家も苦労した模様。
前半のカプセル(中身は変更)に、外枠を使った上で
コーラスは何故か、ソビエトの貧しい民衆が
最初に脱いで、下着で駆けまわって、ボロの衣装を奪い合って
・・・・という、全く基本的な筋とは関係のない場面がボロボロある。
舞台装置には、しっかりロシア語が書いてあるし
ロシア的なコートを着て、マシンガンを持った軍人たちが動き回っているのに
歌っているセリフは「ローマでも教皇の争いが云々」という
何だかちょっと違うんじゃないか、という感じ。
音楽は素晴らしい。
交響詩的なオーケストレーションに
ラフマニノフのロマンティックなメロディ・ラインがばっちり聴こえて
すごくステキなのに
演技が、それに対応していない。
・・・というより、演技するトコロがない(爆)
これ、コンサート形式とかで上演した方が良かったんじゃないだろうか?!
歌手はむちゃくちゃ上手い人が揃っている。
(ウィーン劇場の大いなる強みだ)
特にバスの Dmitry Belosselsky (ルネ役とランチェオット役)
いや、もう、むちゃ惚れました (*^^*)
大柄だし、スタイル良くて(がっしり筋肉質タイプ)
声が深くて美声で、しかも、ランチェオット役の時のビッコの演技とか巧くて
テノールなんかやめて、あの深い美声のオトコにしなさい!(こらこら)
だが、対するテノールの Saimir Pirgu が、これまた、むちゃくちゃ良い。
国立オペラ座で歌ったのは聴いた事があるが
この人、こんなに美声だったっけ??!
高音が、実にキレイに延びて
張り上げている感じが全くなく、無理がないのに、甘く響く。
マスクもカワイイし(って関係ないか)スタイルも良いし
甘い恋人役には、ピッタリ。
ソプラノの Olga Mykytenko も可憐で素晴らしい。
前半が、清純で可憐な乙女役だったのに
後半は、ドレスも雰囲気もガラッと変わって
テノールとの激しい絡みまでやったのには、ちょっと驚いたが。
脇役のバリトン、メゾ・ソプラノ、すべて欠点がなくて
本当に歌手の選択に関しては
ウィーン劇場は、場合によっては国立オペラ座より上じゃないかと思う。
オーケストラがまた上手い。
ウィーン放送交響楽団って、オペラを手掛けるようになって間もないはずなのに
ここまで完璧な演奏がオペラで出来るようになるとは想像もつかなかった。
演出には相当の無理があるけれど
ほとんど筋とか動きのないラフマニノフを
何とか「オペラ」の形に仕上げたのには感服。
さすがに2回鑑賞しようとは思わないけれど
(2作品だから、かなり長いし
ウィーン劇場の中、ちょっと寒くて
いや、体調悪くて、あまり食事が出来なくて
お腹が空くと、ますます体温が下がって、という悪循環だった)
席もまだ空いているようだし
ウィーン在住の方には、観て損はない出来上がりという事でお勧めできる。
1月29日・31日にも上演予定。
どんな舞台かな? と思われる方
ウィーン劇場の公式サイトに、ビデオが3クリップ掲載されているのでどうぞ。
ここ です。

歌手の追っかけをする気はないけれど
深いバスの美声って、モロにジンジン来ます(ヘンタイ?!)
1クリックを、どうぞよろしくお願いします <(_ _)>
指揮 Vasilly Sinaisky
演出 Stephen Lawless
舞台 Benoît Dugardyn
衣装 Jorge Jara
振付 Lynne Hockney
照明 Patricia Collins
IOLANTA
Lyrische Oper in einem Aufzug (1892)
Musik von Peter Iljitsch Tschaikowski
Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski
Iolanta : Olga Mykytenko
König René : Dmitry Belosselsky
Herzog Robert von Burgund : Dalibor Jenis
Gottfried von Vaudémont : Saimir Pirgu
Ibn-Hskis :Elchin Azizov
Alméric : Ladislav Elgr
Bertrand : Vladimir Baykov
Martha : Svetlana Shilova
Brigitta : Rinnat Moriah
Laura : Victoria Yarovaya
Mathilda : Barbora Kohoutková
FRANCESCA DA RIMINI
Oper in einem Akt mit Prolog und Epilog (1906)
Musik von Sergej Rachmaninow
Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski
Dante : Ladislav Elgr
Verglis Geist : Vladimir Baykov
Lanceotto Malatesta : Dmitry Belosselsky
Francesca : Olga Mykytenko
Paolo : Saimir Pirgu
ORF Radio-Symphonieorchester Wien
Arnold Schoenberg Chor
ハード面最悪、ソフト面最高で、チケットの価格が高いウィーン劇場。
ソフト面が最高なので、上演演目については
いちいち細かいチェックをせずに
シーズン初めの売り出し日に、カレンダーの空いている日を狙って
安めのチケットを全公演ゲットしてある。
最近は一番安いチケットを買って複数回行くよりも
ちょっと安めのチケット(下から2番目くらい(自爆))を買って
1回だけ、という方式にした。(もうお金ないし・・・)
演目も何もチェックしていなかったので
イオランタとか、フランチェスカ・ダ・リミニとかいう題名なら
またバロック・オペラであろう・・・
と簡単に考えていて
あ、でも、ペトレンコが指揮を降りて
別の指揮者がオーケストラ・ピットに入るというニュースは聞いていたけれど
まさか、チャイコフスキーとラフマニノフのオペラだとは
会場に入ってプログラムを見るまで、気が付かなかった (^_^;)
イオランタの筋は
王様ルネの娘のイオランタは盲目だが
周囲が盲目と気付かせないよう、注意深く育てていた。
父のルネは、ムーア人の医者を連れてきて娘を診断させる。
医者いわく、手術をすれば見える可能性はあるけれど
ただ、それはイオランタが盲目である事を知り
見えるようになりたい、という希望を持たねばならない。
婚約者のローベルトが友人のヴォーデモンと一緒に
遭難してイオランタの家に、それと知らず入ってくる。
婚約者のローベルトは、マチルダという恋人がいる。
友人のヴォーデモンは、寝ているイオランタに一目惚れ。
起きたイオランタと話していて、イオランタが盲目である事を知る。
イオランタも、最近、何だかオカシイという事に気が付いていたため
ヴォーデモンから「光」の事を知らされて納得する。
父のルネが医者と登場。
イオランタの手術が成功すれば、ヴォーデモンに娘をやろうと言う。
ヴォーデモンは、イオランタが盲目でも、愛している事に変わりはないと誓う。
イオランタの手術は成功し、ヴォーデモンとイオランタは祝福に包まれて結ばれる。
まぁ、荒唐無稽な話ではある。
だいたいオペラってそんなモノだ(独断偏見)
イオランタの住居は、真っ白な教会風のカプセル。
召使いは、看護婦の衣装を着ていて、白がイオランタの純潔を表現していて
なかなか優れモノ。
ムーア人の医者の衣装と扮装は、ちょっとアルバニアっぽくてコミカル。
(っていうか、この歌手、本当にアルバニア出身だ(笑))
チャイコフスキーらしく、アリアのメロディが、むちゃキレイ。
コーラスの響きも、素晴らしい。
バカらしい筋だけど、
悩む父親とか
何も知らないアホな清純な娘とか
面倒を見る乳母の優しい性格とか
一目惚れした貴族のおぼっちゃまの愛の告白とか
それなりに、劇的に仕上がっていて、楽しく鑑賞できる。
歌手もコーラスも、オーケストラも抜群。
同じスタッフが後半も歌うので、期待値がグ〜ンと上がって
後半のフランチェスカ・ダ・リミニ。
ラフマニノフ作曲、チャイコフスキー(弟のモデスト)作詞のオペラ。
筋は・・・
フランチェスカは、ランチェオットの婚約者だが
ランチェオットは醜いビッコの男なので
弟のパオロを、ランチェオットと偽って、結婚式まで漕ぎつける。
しかし、フランチェスカはパオロを愛しており
2人で詩を読んでいる時に激情にかられて
(以下省略。舞台ではかなりキワドイ場面を延々と繰り広げていた)
で、ランチェオットはフランチェスカを殺してしまう(らしい。舞台では象徴のみ)
簡単な筋で、動作らしい動作が、絡まる場面を除いてはほとんどない。
パオロを送って騙して結婚させた、という事実は
ランチェオットのモノローグでのみ語られる。
うわ、ラフマニノフの音楽、オペラというよりは交響詩というか
ミュージカルというか、映画音楽と言おうか、ハリウッド的というか
素晴らしいオーケストレーションで
コーラスも入って、重層的な音楽の作りになっていて
あまりにオペラでなさすぎる・・・
演出家も苦労した模様。
前半のカプセル(中身は変更)に、外枠を使った上で
コーラスは何故か、ソビエトの貧しい民衆が
最初に脱いで、下着で駆けまわって、ボロの衣装を奪い合って
・・・・という、全く基本的な筋とは関係のない場面がボロボロある。
舞台装置には、しっかりロシア語が書いてあるし
ロシア的なコートを着て、マシンガンを持った軍人たちが動き回っているのに
歌っているセリフは「ローマでも教皇の争いが云々」という
何だかちょっと違うんじゃないか、という感じ。
音楽は素晴らしい。
交響詩的なオーケストレーションに
ラフマニノフのロマンティックなメロディ・ラインがばっちり聴こえて
すごくステキなのに
演技が、それに対応していない。
・・・というより、演技するトコロがない(爆)
これ、コンサート形式とかで上演した方が良かったんじゃないだろうか?!
歌手はむちゃくちゃ上手い人が揃っている。
(ウィーン劇場の大いなる強みだ)
特にバスの Dmitry Belosselsky (ルネ役とランチェオット役)
いや、もう、むちゃ惚れました (*^^*)
大柄だし、スタイル良くて(がっしり筋肉質タイプ)
声が深くて美声で、しかも、ランチェオット役の時のビッコの演技とか巧くて
テノールなんかやめて、あの深い美声のオトコにしなさい!(こらこら)
だが、対するテノールの Saimir Pirgu が、これまた、むちゃくちゃ良い。
国立オペラ座で歌ったのは聴いた事があるが
この人、こんなに美声だったっけ??!
高音が、実にキレイに延びて
張り上げている感じが全くなく、無理がないのに、甘く響く。
マスクもカワイイし(って関係ないか)スタイルも良いし
甘い恋人役には、ピッタリ。
ソプラノの Olga Mykytenko も可憐で素晴らしい。
前半が、清純で可憐な乙女役だったのに
後半は、ドレスも雰囲気もガラッと変わって
テノールとの激しい絡みまでやったのには、ちょっと驚いたが。
脇役のバリトン、メゾ・ソプラノ、すべて欠点がなくて
本当に歌手の選択に関しては
ウィーン劇場は、場合によっては国立オペラ座より上じゃないかと思う。
オーケストラがまた上手い。
ウィーン放送交響楽団って、オペラを手掛けるようになって間もないはずなのに
ここまで完璧な演奏がオペラで出来るようになるとは想像もつかなかった。
演出には相当の無理があるけれど
ほとんど筋とか動きのないラフマニノフを
何とか「オペラ」の形に仕上げたのには感服。
さすがに2回鑑賞しようとは思わないけれど
(2作品だから、かなり長いし
ウィーン劇場の中、ちょっと寒くて
いや、体調悪くて、あまり食事が出来なくて
お腹が空くと、ますます体温が下がって、という悪循環だった)
席もまだ空いているようだし
ウィーン在住の方には、観て損はない出来上がりという事でお勧めできる。
1月29日・31日にも上演予定。
どんな舞台かな? と思われる方
ウィーン劇場の公式サイトに、ビデオが3クリップ掲載されているのでどうぞ。
ここ です。

歌手の追っかけをする気はないけれど
深いバスの美声って、モロにジンジン来ます(ヘンタイ?!)
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