ロンドン交響楽団 + リオネル・ブランギエ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月23日 19時30分〜21時35分

    London Symphony Orchestra
    指揮 Lionel Bringuier
    バイオリン Alina Ibragimova

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 77 (1877-78)
    Henri Dutilleux (1916-2013)
     Métaboles für großes Orchester (1964)
    Maurice Ravel (1875-1937)
     Daphnis et Chloé. Fragments symphoniques, deuxième série (1913)

    コンツェルトハウスのチクルスの一環だが
    同じチクルスで、つい先日、ウィーン・フィルのブラームス・プログラムで
    続けてロンドン交響楽団のコンサート。

    もともとロビン・ティツィアーティが指揮する予定だったが
    健康上の理由からキャンセル。
    代役はリオネル・ブランギエ。

    で・・・何故にこんなに空席が目立ってるの?

    ブラームスはともかくとして
    デュティーユとラヴェルじゃ人気がないのかしら・・・

    指揮者のブランギエも
    バイオリニストのアリーナ・イブラギモヴァも
    30代前半の若い音楽家。

    ブラームスのバイオリン協奏曲。
    最初のオーケストラから

    おおおおおおっ
    音がでかい上に、めちゃくちゃ元気。
    活き活きしているとも言えるのだろうが
    こういう音って、ウィーンのオーケストラには出ないような気がする。

    入って来たバイオリンが
    ガリガリガリガリ・・・と入って来て
    一瞬、腰が抜けるかと思った。
    このバイオリニスト、かの有名な私の苦手なお母さんタイプか。

    ロング・ドレスにほとんど隠れてはいるものの
    10センチか8センチのピンヒールの靴を履いて
    演奏しながらプリエしてますよ、このバイオリン奏者・・・(O_O)

    派手なジェスチャーで
    身体を思い切り前傾させたりするので
    ピンヒールが折れるんじゃないかとヒヤヒヤする。
    と言う余計な事まで考えてしまったが

    オーケストラは元気一杯だし
    バイオリニストは身体を揺らせながら
    最初のガリガリが終わった後は
    時々、とても美しい音を出してくれるのだが
    割にウエットというか、エモーショナルな演奏。

    第2楽章の最初の、あの妙なるオーボエのソロ。
    うおおおおおお
    何だ、この美しいオーボエは・・・

    初演で弾いたヨアヒムが
    第2楽章のオーボエがあまりに美し過ぎて
    バイオリンが霞んでしまう、みたいな事を言ったのは有名な話だが

    あ〜、すみません
    もうバイオリンの方、ここでお帰りになっていただいても
    ・・・という程に、オーボエのソロの美しさが群を抜いて目立つ。

    バイオリンのソロも美しいのだけれど
    ピンヒールが折れそうで(こらこらこら、何を見ている)

    第3楽章は、これまたすごい速度。
    テクニックがすごいのはよ〜くわかるが
    協奏曲って、いつから競争曲になった?

    なんだか最近、速いテンポで弾けば勝ち、みたいな風潮がないか?
    フィギュア・スケートでも既に4回転ジャンプがスタンダードになってるし
    バイオリン協奏曲も、こういうテンポがスタンダードになりつつあるの?
    あそこまで超高速で演奏されてしまうと
    情緒も何もあったもんじゃなくて
    テクニックだけが際立ってしまう(ような気がする)

    お隣の絶対クラオタという年配の女性が
    「これを演奏するには指揮者もバイオリニストも若すぎる」と
    演奏後に私に声を掛けて来たけれど
    バイオリンはエモーショナルではあったけれど
    (で、あのエモーションはちょっと気恥ずかしい)
    表面的にテクニックだけでガンガン押した印象が強く残った。

    アンコールはバッハの無伴奏から
    これは美しかった。
    ノンビブラート奏法で、あの音の伸びはすごい。

    幕間の後、隣のクラオタ女性は戻って来なかったが
    (他のもっと良い席に代わったのだろう、空席多かったし)
    私が一番楽しみにしていたアンリ・デュティーユのメタボール。

    うううう、嬉しい、これナマで聴くの初めてだと思う。
    (ウィーンのオーケストラ、フランスものの演奏少ないし
     デュティーユなんて演奏してくれない・・・(涙))

    こういうのは良い ♡
    ブラームスのようなドイツっぽい音と全く違って
    多彩な色の饗宴がホール中を満たす。
    いやもう、カッコいいの何のって
    出てくる音色に、とんでもない浮揚感があって
    ゾクゾクしっぱなし。

    オーケストラのバランスも良い。
    ソロがすごく美しい音色で客席に飛んでくる。

    しかもこの曲、途中からリズムがものすごく面白くて
    はちゃめちゃなノリノリのリズムになって来て
    オーケストラの音量がむちゃくちゃアップ。

    ひえええええ
    ブランギエが張り切っているのかもしれないけれど
    このデッドなコンツェルトハウスの大ホールで
    これだけの大音響、よく出るな。

    はちゃめちゃリズムの後の
    ハープとパーカッションの兼ね合い部分の美しさと言ったら
    ああああああ
    すみません、私、現代音楽の音響で悶える人間なので・・・

    しかも最後は大音響でテンポ・アップして
    結構、伝統的にガンガンガン鳴らしてのフィナーレが素晴らしい。

    これだけ色彩感のあるオーケストラ・バランスを聴かせてくれるなら
    ダフニスとクロエ組曲2番は期待が出来る (^^)v

    うほほほほ、期待通り!!!!

    最初の出だしのあの繊細なパステル色が出た時には
    思わず悶絶した。
    オーケストラのバランス、色彩感がタダモノではない。

    しかも途中のフルートのあの長いソロ!!!!
    ヒゲのお兄さんのフルーティストの息と音色の美しさ!!!!

    音色の透明感、浮き上がるような無重力の中で
    この上なく美しいパステル色が広がって行って

    え〜っと、最後のダンスの音楽
    やっぱり超高速で(笑)

    いやすごい
    やっぱり現代のコンサートに出る音楽家の一部は
    速ければ速いほど勝ち、とか思ってるんじゃないだろうか。

    またそれにぴったり寸分の遅れもなく
    乗っていくオーケストラもすごいが。

    だいたいこのオーケストラ、弦が非常に強い。
    人数が多かったのも理由の一つだろうけれど
    オーケストラのトゥッティで管楽器の音色が
    弦に隠れてしまうというの
    ウィーンのオーケストラではあまり経験しない。

    派手にぶち上げて
    ラヴェルで
    うわあああ、このホールでこの大音響かよ、という程の
    すごいオーケストラの音量で
    押して押して押して押しまくって
    どっか〜ん、という感じのフィナーレへ。

    ブランギエという指揮者
    何回か聴いても未知数だったが
    この音色とバランスを出してくれるなんて
    すごい、やるじゃん。
    若手注目指揮者の1人に格上げだな、これは(おおお偉そう)

    アンコールはビゼーのアルルの女のファランドール。
    何とこれも超高速演奏。

    いやワタシ、この曲を聴くと
    バレエのシーンが目に浮かんでしまうので
    そのテンポではフレデリは絶対にあのソロは踊れません(笑)

    いや〜、でも実に楽しかった。
    多少元気過ぎる感じがしないではなかったけれど
    若い指揮者が元気で何が悪い(開き直り)

    元気だけど、拘るところには徹底的に拘っているのはわかるし
    超高速でも音はあれていないし
    お目当のデュティーユも堪能したし

    楽友協会のウィーン放送交響楽団に行けなかったのが残念だが
    (また重なったんですよ(涙))
    コンツェルトハウスのこのコンサートに来て
    たぶん正解だったと思う。

    大学の冬休みも、もうすぐ終わりなのに
    まだ試験の結果で来ていないものが一つあるし
    毎日日曜日・・・のはずなのに
    仕事はあるわ、趣味はあるわ
    時間が過ぎるのが、ともかく早くて早くて
    毎日びっくりしている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    サイモン・キーンリサイド + マルコルム・マルティヌー

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      Musikverein Brahms Saal 2018年2月21日 19時30分〜21時30分

      バリトン Simon Keenlyside
      ピアノ Malcolm Martineau

      Hugo Wolf (1860-1903)
       Harfenspieler I
       Genialisch treiben
       Prometheus
       Lied vom Winde
       Fußreise
       Denk’es, o Seele
       Blumengruß
       Der Knabe und das Immlein
       Wien sollt’ ich heiter bleiben
       Erschaffen und Beleben

      Maurice Ravel (1875-1937)
       Histoires naturelles
        Le paon
        Le grillon
        Le cygne
        Le martin-pêcheur
        La pintade

      Francis Poulenc (1899-1963)
       Pavane für Klavier Solo aus der „Suite française d’après Claude Gervaise“
       Mazurka
       Paganini
       L’anquille
       Carte postale
       Avant le Cinéma
       1904

      Claude Debussy (1862-1918)
       Voici que le printemps

      Gabriel Fauré (1845-1924)
       Le secret
       En sourdine
       Le papillon et la fleur

      アンコールにシューベルトを数曲。
      後で楽友協会のサイトに発表されると思う。
      (後記 Im Abendrot, D799 : Der Gondelfahrer, D809 :
      An den Mond in einer Herbstnacht, D614)

      いや〜、悶絶した。

      もともとこの日は先行発売のオペラ座のバレエ・チケットを持っていたのだが
      バレエのチケットはキープしながら
      サイモン・キーンリサイドのチケットの
      一番安い席(舞台全く見えず、ただし正面で音は良い)を購入。

      だって歌手って直前キャンセルというケースが多いじゃないですか。
      特にここ数日、ウィーンは雪が降って
      気温も最高でプラス2度になるかどうか、という毎日。

      ギリギリ引っ張ったけれど
      プログラムの多少の変更はあったけれど
      歌ってくれました、キーンリサイド!!!!! \(^o^)/

      キーンリサイドのリサイタルへ行く、と話したら
      あ〜、キーンリサイドってイイ男だわね、と言われたけれど
      舞台見えないので、どうかはわかりません。
      (いや、何回もリサイタルは言っているので
       どういう「姿」の人かは知ってますが(笑))

      前半がフーゴ・ヴォルフ。
      ゲーテの詩によるものを中心にメリケの詩を数曲。

      ううううう、美声だ、美声!!!
      倍音たっぷりの深い男性バリトンだが
      美声に溺れる事なく
      ものすごく美しいドイツ語のディクション。

      ヴォルフのゲーテの歌曲集なんて
      メロディがあって無きが如く
      ドイツ語での語りを、徹底的に細密に聴かせないと
      とてもじゃないけど、聴いていられる曲じゃないし。

      暗い色調の曲が多い選択だけど
      クリアでこの上なく美しいドイツ語のディクションが
      深いバリトンに映えて、ああああ、悶絶・・・

      美しい・・・ (。-_-。)

      さて後半はフランス歌曲。
      歌詞は手元のプログラムにドイツ語訳が載っている。
      これを見ているので、舞台見えなくても別に構わないのだ。

      ラヴェルの博物誌。
      うわあああ、モーリス・ラヴェルってこういう曲も書いていたのか。
      どこかで聴いた事があるような気もするが
      これ、むちゃ面白い。

      くじゃく、こおろぎ、白鳥、かわせみ、ほろほろ鳥
      それぞれのストーリーが、それぞれの音楽で語られる。

      キーンリサイドのフランス語、ものすごくチャーミング ♡
      フランス語の良し悪しなんてわからないけれど(無教養)
      でも発音の美しさと、それが音楽に寄り添う様はよくわかる。

      ピアノ・ソロでプーランクのジェルヴェーズによるフランセーズからパヴァーヌ。
      あ〜、これも美しい。
      フランスの作曲家の曲って
      ドイツ語圏の曲と全く違って
      ゴツゴツしたところや、イジイジした暗さがなくて
      空気に溶け込むような軽さが爽快。

      そのまま続けて歌曲へ。
      これもストーリーを語る曲で
      あ〜、こういうの、フランス語がわかると絶対に違うんだよなぁ
      ・・・と思いつつ、それはフランス語を習わない私が悪い(涙)

      続けてのドビュシー
      そしてガブリエル・フォーレの1曲目は
      あああ、私が中学時代に聴いていた曲だぁ。
      (当時はラジオでの放送をカセット・テープに録音するしか方法がなくて
       何かの放送でフォーレの歌曲集があった。
       もちろん歌詞は???である(いまだに))

      最後のフォーレの「蝶と花」は作品番号1-1である。
      でも何てチャーミングな曲なの ♡
      調べてみたらソプラノで歌われる事が多い曲のようだが
      キーンリサイドは、あの美声のバリトンで
      重くならずチャーミングに歌い上げる。

      あああああ、ホントに惚れます(声に)

      ブラームス・ホールは
      こういう歌曲の夕べにはぴったりの大きさ。

      大ホールと同じく音響も抜群で
      ついでに大ホールと同じく、椅子が全部、むちゃくちゃ軋る上に
      大ホールと同じく客席の雑音の響き方も半端じゃないので

      もっと安い席を買って
      音響が悪いから、と幕間の後に隣に移って来た人がたてる雑音が・・・
      (あの、その席、空いてましたけど
       あなたの持ってる席の4倍くらいする席ですが。
       まぁ、いつものモグリのおばさんも居て
       これは超高い席に座っていたから・・・)

      まぁ、でもこれは仕方ない。
      そういう雑音や咳払いにも負けず
      (それでもリートのリサイタルは咳払いは比較的少ない)
      妙なる美声と
      エネルギッシュながら声高には叫ばないマルティヌーのピアノを
      アンコールのシューベルト含めて
      とことん堪能して
      悶絶し過ぎて、ボーッとしながら会場を出た私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      プログラムには記載がなかったが
      ご本人のウエブ・サイトを見たら
      このコンサート、収録があったようで
      3月6日の19時30分から、オーストリア国営放送ラジオ第一チャンネルで聴ける。
      その後1週間はオン・デマンドでも聴けるので
      この美しい声とディクションを聴きたい方は、ぜひどうぞ!!!

      ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月20日 19時30分〜21時20分

        Wiener Philharmoniker
        指揮 Gustavo Dudamel

        Johannes Brahms (1833-1897)
         Akademische Festouverture op. 80 (1881)
         Variationen über ein Thema von Joseph Haydn op. 56a (1873)
         Symphonie Nr. 1 c-moll op. 68 (1876)

        ウィーン・フィルがアメリカ大陸公演に演奏するプログラムの第二弾。
        ブラームスの名曲アワー。

        コンツェルトハウスなので
        ギャラリー貧民席でも舞台(の一部)は見える。

        あれ?
        あの女性のフルーティスト
        以前、ウィーン交響楽団に居た人ではないか。
        ウィーン・フィルがお買い上げになったのか、ちっ。

        大学祝典序曲にハイドンのバリエーション、交響曲1番って
        本当に正に名曲アワーで
        これ、やっぱりプロモータの意向があるんだろうなぁ。

        大学祝典序曲・・・
        派手・・・
        あくまでも「サウンド」で
        コンツェルトハウスの大ホールだから
        音量はどんなに上げてもホールは大丈夫だし
        でもまぁ、派手にアピールしよう、という曲ではあるなぁ。

        ハイドンのテーマによる変奏曲は
        ・・・う〜ん、何故かわからないけれど
        稚拙、と言ったら非常に失礼なのだが
        ビーダーマイヤー時代的に、こじんまりと、まとまってしまい
        これは、何だか異様に地味に聴こえる。

        プログラムのせいだろうと思うけれど
        美しく演奏はされているんだけど、何とも退屈(ごめんなさい)

        こういうブラームスで後半も演奏か、と思ったら
        交響曲1番も・・・ああああああ。

        ゆっくり目のテンポで音を鳴らせて
        なり損ないの(すみません)ベームあたりを狙ったのか
        堂々とした巨匠の真似っぽく響いて来るんだけど
        あまり表情がないし
        テンポゆっくりな分、時々間延びして聴こえる。

        ソロの木管のプレイヤーって
        普段、演奏する時に、あんなに身体を動かして
        派手にアピールしてたっけ?

        第2楽章のバイオリンのソロ
        ホーネックさんの、この上なく美しい音色を
        ホルンが邪魔して、聴こえて来ない(涙)

        コンツェルトハウスの後ろのホルンが
        むちゃくちゃ響くのはよく知ってるけど
        あれはないよ、あれは(涙)

        遅めのテンポで
        やっぱり最後はテンポ・アップして
        予定調和的にガ〜ンと盛り上げる。

        そりゃ、ウィーン・フィルさまさまなので
        コンツェルトハウスのデッドな音響のホールでも
        音はこの上なく美しく聴こえる瞬間が何回もあったけど

        別にこのブラームス
        ウィーン・フィルで演奏しなくても・・・

        ドゥダメル、天才だとは思うんだけど
        独断偏見で言えば、多少アメリカナイズされた感じで
        サウンドばんざい、みたいに演奏されてもねぇ・・・

        ウィーン・フィルのあのノーブルな音響が
        なんだかやたらと派手に
        無駄遣いされているような気がする。

        まぁ、アメリカ大陸で演奏したらブラボーなんだろうなぁ。
        だって、この、かなり地味なプログラムのコンサートも
        コンツェルトハウスのチケット、売り切れだったもん。
        (私は、もともと持っていたチクルスの一環だが)

        ウィーン・フィルというブランドの持っている集客力か。
        あ、でも、コンツェルトハウスって
        ジモッティの、結構なクラヲタが多いので(笑)
        割にあっさり、みんな演奏後に
        ふ〜ん、という感じで会場を後にしていたが。
        (楽友協会の聴衆とは、ある意味、全然違う層だと思う)

        まぁ、好みと言うのは色々なので
        ブラームスが退屈だったという人も
        素晴らしいコンサートだったと言う人もいるんだろう。
        それが主観的なコンサートの楽しみでもある。

        ウィーンは朝から雪(積もってる)
        明日は早朝から道路が氷結するだろうなぁ、と
        ちょっと心配な私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月19日 19時30分〜21時30分

          Wiener Symphoniker
          指揮 Lahav Shani
          ピアノ Daniil Trifonov

          Robert Schumann (1810-1856)
           Konzert für Klavier und Orchester a-moll, op. 54 (1841-45)
           (Kadenz : Robert Schumann)

          Sergej Prokofjew (1891-1953)
           Symphonie Nr. 5 B-Dur op. 100 (1944)

          アンコール
          Sergej Prokofjew : Sonate Nr. 8 B-Dur op. 84 (2. Satz : Andante sognando)

          ウィーン交響楽団のコンツェルトハウスのチクルス。
          何故か舞台後ろのオルガン・バルコンまで満杯。

          ダニール・トリフォノフがお目当かしら?

          プログラム事前にチェックしてなくて
          会場で見たら、シューマンのピアノ協奏曲と
          プロコフィエフの交響曲5番というので小躍りしてしまった。

          同じプログラムのコンサートが
          先日、日曜日の11時からあったらしい。
          ちっ、クソ退屈なアイヴス(すみません)より
          こちらのコンサートに行くんだった(後悔先に立たず・・・)

          トリフォノフは、あんなにキュートな顔立ち(=童顔)で
          まだ26歳の若さなのに
          最近、ヒゲを生やしたのが、ワタクシ的には気に喰わないのだが
          別にピアニストが可愛いかどうかなんて関係ないし(ほんと?)

          最近のピアニストは技術的には完璧だし
          私のゼロに近い音楽性では、どのピアニストが良いかなんて
          とても判断できない。

          シューマンのピアノ協奏曲、ステキでした。
          ペダル使い過ぎかなぁ、と思う箇所もあったけれど
          大ホールでオーケストラと対抗するには
          あの位、ペダルを多用して音を大きくするしか
          方法がないのかもしれない。

          ゴキゲンなシューマンの後
          アンコールは何を弾くか・・・

          ピアニストの(ワタクシ的)良し悪しの判断は
          だいたい、ここの選曲で(勝手に)決まる。

          あら?
          ポリフォニーたっぷりのキュートな曲。
          音も澄んでいて美しいし、なんかものすごくカワイイ。
          もしかしたら、プロコフィエフか?と思ったら

          幕間にしっかりコンツェルトハウスからのショートメッセージが入り
          やっぱりプロコフィエフだった (^^)v

          後半に繋ぐという意味ではベストの選択。
          よ〜し、こいつはセンスが良い(おお、偉そう)

          プログラムを見て狂喜した後半
          プロコフィエフの交響曲5番。

          まぁ、先祖返りとか、この時代でモロにトナールかよ、とか
          色々と言う人はいるんだけど
          好きな交響曲ベスト5とか挙げたら
          絶対にその中には入る。
          (ご存知、私の一番好きなのは、マーラーの交響曲7番)

          でもこの曲、滅多に演奏されないんだよね(涙)
          たまにウィーン交響楽団が、こうやって演奏してくれる。
          ああああ、ウィーン交響楽団さま、ありがとうございます。

          プロコフィエフがソビエト連邦に戻ってからの曲で
          確かに非常に伝統的に
          民謡の要素もたっぷり入れながら
          メロディをこれでもか、という程に歌わせて
          しかも、ノリノリの調子の良さで
          プロパガンダ万歳、みたいな曲なんだけど

          いや、きっとプロコフィエフ
          共産主義のプロパガンダとか、何も考えてませんから、この人(笑)

          舞台一杯に広がる大規模オーケストラ。

          指揮者のシャニは・・・
          この指揮者、今まで前に譜面があるのを見た事がないけれど
          何でも暗譜で振る人なのか。
          若いってスゴイ。
          この若さで全部暗譜してしまえば
          ものすごいレパートリーの持ち主になるだろう。

          指揮姿はこの間の楽友協会と同じく
          激しく目一杯に力一杯、時々力任せのダンスなのだが
          その分、オーケストラの大音響もかなりのもの。

          あ〜、ホント、こういう曲って
          楽友協会じゃ演奏できないのよ(うるさ過ぎる)
          コンツェルトハウスの大ホールという
          この規模のオーケストラの音響にびくともしないホールがあって良かった。

          目一杯の音量で、ものすごく鳴らせても
          ホールはびくともしないし
          大音量のプロコフィエフが映えるの何のって

          ううう、悶えまくり。
          いや、もう、カッコいい。

          不協和音のトゥッティもでっかい音でバリバリ鳴らすし
          メロディを歌わせる部分はイヤミなく、たっぷり歌わせてるし
          まぁ、第2楽章の始めのクラリネットのソロが
          途中で半拍遅れたのには仰天したが(ちょっとズレました)
          その後のクラリネットの首席のソロは見事だったし

          金管カッコいいし
          木管カッコいいし
          ビオラのアンサンブル・ソロがむちゃくちゃ美しい音色で
          席の椅子の上でついつい悶えてしまった。

          最終楽章のテンポは、ものすごい高速だったのだが
          オーケストラのメンバー、しっかりついて行ってるし
          やっぱり演奏した事のある曲って強いのかなぁ。

          美しいメロディが、ものすごくたくさん入っていて
          それが、ほとんどバロックと見紛う手法で展開されて行って
          同じメロディの変奏の繰り返しも多いので
          初めて聴いても耳に残る印象的な曲だと思うんだけど

          ・・・周囲の聴衆(の一部)が退屈しているのが
          ちょっとワタクシ的には辛い。
          となりのおじさん(会員じゃないし見かけないから一見さん)
          演奏途中にプログラムを音を立てて捲るの止めて(涙)
          (ただ、曲目解説が非常にアッサリしていて
           2ページしかなかったので、おじさん、すぐ読んじゃってまた閉じた。
           数分後に腕時計みてため息ついて、またプログラムを捲り出すので
           ちょっとかわいそうだった。途中で退場しても構わなかったのに・・・)

          ピアニストの卵か
          親に連れられて来ていた子供たちも
          途中で退屈して親に話しかけようとしてたしなめられてたし。

          どんなに名曲でも
          演奏回数が少ないと、こんなに冷遇されるんだわ(涙)
          チャイコフスキーとえらい違いじゃないか。
          (って、何を対抗意識を燃やしているのだか、自分でも謎だ)

          メロディアスで曲の構成も古典的でしっかりしていて
          プロコフィエフらしい不協和音の使い方がチャーミングで
          民衆を鼓舞するような勇壮なメロディがテンコ盛り。
          (だから、この曲を聴くと、私はものすごくハイな気分になる)
          オーケストレーションによる音の色の多彩さにも目を剥くし
          ものすごくわかり易い(同じメロディが繰り返し出てくる)

          好きなのは第1楽章の途中のメロディ(曲想が変わるところ)で
          これ聴くと、遥かな海原を、伝書鳩が飛んでいく脳内妄想が爆発するし
          (あ〜、このブログ、あまり若い読者がいないので
           読者の皆さま、伝書鳩っていう存在は・・・ご存知ですよね?)
          第2楽章の弦だけのあの悲しさを秘めた透明なメロディを聴くと
          心の奥底から、ぐぐぐぐぐぐ〜〜〜っと何とも言えない感情が出てくるし
          いや、これ言い出したらキリがないので止めておこう(汗)

          まぁ、その位まで大好きな曲で
          滅多にライブで聴けない曲を
          大ホールの大音響で聴けて
          まだ、脳内でメロディが暴れまくっていて
          ハイな気分の私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          誰かの曲目解説の時に聞いたけれど
          プロコフィエフという作曲家は
          政治云々、ま〜ったく興味がなくて
          自分の好きな音楽を書いていれば、それで良かったという
          もしかしたら、私が大好きな(個人的には付き合いたくない)変人タイプだったのかもしれない。

          フィルハーモニックス Cine Music 

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            日曜日のダブル・ヘッダー(あ〜、自分でもよくやると思う・・・)
            時系列に読みたい方は
            あまり内容ないですが、こちらからどうぞ。下は夜の印象記です。


            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年2月18日 19時30分〜21時45分

            Philharmonix
            バイオリン Noah Bendix-Balgley, Sebastian Gürtler
            ヴィオラ Thilo Fechner
            チェロ Stephan Koncz
            コントラバス Ödön Rácz
            クラリネット Daniel Ottensamer
            ピアノ Christoph Traxler

            „Cine Music“ FILMharmonix musizieren

            Stephan Koncz (*1984)
            James Bond-Suite

            Camille Saint-Saëns (1835-1921)
            Aquarium „Das Aquarium“ (Le carneval des animaux) (1886)
            (Bearbeitung unter dem Tital „Aquarium Emergency“ : Stephan Koncz)

            Artie Shaw (1910-2004)
            Steamline
            (Bearbeitung und Improvisation : Daniel Ottensamer und Nobuo Watanabe)

            Christoph Traxler
            Dangerous moonlight

            Takahiro Sakuma (*1972)
            Badk to the future

            Johannes Brahms (1833-1897)
            Ungarischer Tanz Nr. 1 g-moll (1868)
            (Bearbeitung : Stephan Koncz)

            Erik Satie (1866-1925)
            Gnossienne (Bearbeitung : Sebastian Gürtler)

            Nikolò Paganini (1782-1840)
            Moses-Fantasie (Bearbeitung : Ödön Rácz)

            Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
            Adagio (Konzert für Klarinette und Orchester A-Dur K 622) (1791)
            (Bearbeitung : Daniel Ottensamer)

            Sebastian Gürtler (*1971)
            Babarababa

            Camille Saint-Saëns, Henry Mancini (1924-1994)
            Big Baby Elephant (Bearbeitung : Stephan Koncz)

            Isaac Albéniz (1860-1909)
            Asturias op. 47/5 (Suite española) (1885-91)
            (Bearbeitung : Christoph Traxler)

            Takahiro Sakuma
            Philharmonix-Fantasie nach Nicolò Paganini

            アンコール
            Henry Mancini : Thema aus dem Film „The Pink Panther“
            Stephan Koncz : Balkan Party

            このコンサート、もともと行く予定にはしていなくて
            昨日の夜、ウィーン・フィルの
            コンツェルトハウスでのプログラムをチェックしていたら

            あらっ!!!
            フィルハーモニックスのコンサート、明日の夜、あるじゃん。

            幸いな事に貧民席(だけど20ユーロ以上する!)が空いていて
            もう考えずにクリックしてしまった。

            あはははは、こうやって、なけなしの貯金が減っていく(汗)

            フィルハーモニックスはご存知の通り
            ウィーン・フィルとベルリン・フィルのメンバーが中心で
            以前の The Philharmonics が分裂した片一方のグループ。

            分裂したもう片一方は Philharmonic Five という名称で活躍していて
            このグループもコンツェルトハウスでコンサートを行っている。

            映画音楽のプログラム(とは言え、当然、一癖も二癖もあるが)だから
            どうしようか一瞬迷ったけれど

            実はワタクシ、このメンバーの中の
            セバスティアン・ギュルトラーの大ファンなの。

            いや、あの、あのその
            メガネ男子に弱いんですワタクシ(大汗)

            ・・・というだけではなくて
            セバスティアン・ギュルトラーの歌が、ものすごく好きなんです。
            (ええ、このバイオリニスト、歌うんですよ、ウィーン訛りのドイツ語で)

            秘密の内部情報では
            このバイオリニストは、天才でちょっとイっちゃってる変人らしいのだが
            そういう才能溢れた変人、好きです。
            (お付き合いする訳じゃないし。
             お付き合いなら、たぶん、勘弁して欲しいけど)

            さて、その「映画音楽」の夕べ。
            ジェームス・ボンドのテーマのメドレーの後
            サン=サーンスの「動物の謝肉祭」から「水族館」・・・だが
            正式タイトルは
            Aquarium Emergency で

            人畜無害にこの上なく美しく始まった「水族館」に
            突然、サメが現れるのである!!!(爆笑)
            ピアニストは弦を掻きまくるし、コントラバスは吠えるし
            あ〜、もう、こういうおふざけ、大好きですワタシ。

            ピアニストのトラクスラーが作曲したのは
            昔の映画で、映画そのものは忘れられているけれど
            メロディだけが残った、というものを基にしている
            (とダニエル・オッテンザマーがマイクで解説した)
            ・・・んだけど、確かにどこかでこの曲聴いた事が (・・;)
            出だしのピアノのオクターブの連打
            どこかのピアノ協奏曲か何かじゃなかったっけ・・・

            第一部の最後はブラームスで
            これは、新発売の CD にも収録されているそうだ。
            (ごめんなさい、お金ないので買えません)

            第二部の最初はエリック・サティだけど
            わははははははは、これも何だか途中からおかしな事に(爆笑)
            リズムがジャズになっちゃうし、曲そのものは確かにサティなんだけど
            いやもう、むちゃ面白い。

            ニコロ・パガニーニの曲は
            コントラバスのソロに、他の楽器が伴奏。
            コントラバスのプレイヤーが「モーゼ」と化す。
            (映画で、すごい資金をかけて作った「モーゼ」というのが
             全然ヒットしなかった云々の解説があったけれど
             ダニエル・オッテンザマーがジョーク言ってる可能性は排除できない)

            モーツァルトのクラリネット協奏曲(もちろん編曲版)の前に
            やっぱり、この上なくマジメにジョーク飛ばしてたからなぁ(笑)

            待ってました、セバスティアン・ギュルトラーの歌。
            ご近所さんにブラジル人が居るとかで
            この人が「ブラジル良いとこ、一度はおいで」というのを
            サンバのリズムでウィーン訛りで歌う。
            あ〜、これが良いんですわ。
            もっとこの人の歌を、この上ないウィーン訛りで聴いていたい。
            リサイタルでもやらんかな、このバイオリニスト
            (もちろん、バイオリンじゃなくて歌で・・・ でもそりゃ無理だ)

            サン=サーンスの動物の謝肉祭の「象」は
            後半からヘンリー・マンシーニのゴキゲンな映画音楽に化ける。

            その後、ダニエル・オッテンザマーが
            これも、ものすごくマジメに
            「それでは私どものコンサートの特別にシリアスなシーンに移りたいと思います。
             みなさま、ご一緒にリヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレ」第一幕をどうぞ」

            ・・・こらこら、演奏しているのは
            イサーク・アルベニスの、キレキレのスペイン曲じゃないの(爆笑)

            こいつら、マジに油断ならん(笑)

            最後にパガニーニのメロディを使いながら
            次々に有名な映画音楽のメロディが出てくる曲を披露して

            アンコールはピンク・パンサー。わ〜っはっはっはっは。

            冗談音楽というところまでは行かないけれど
            しっかりした音楽性とアンサンブルで
            超絶技巧までちゃんと披露してくれて
            高い水準のところで編曲して

            自分たちも楽しい
            観客も楽しい

            という、それぞれの楽しませどころを
            うまく心得たコンサートだった。

            このコンサート、収録があって
            3月9日19時30分からオーストリア国営放送ラジオ局の1番で聴けるので
            その後、1週間はオーストリア国営放送のオン・デマンドで聴けます。

            日本にもファンが多いと思うので
            ぜひ、この名曲(迷曲?)をお聴き下さい。

            あ〜、楽しい日曜日だった(早朝のサウナも入ったし(笑))

            来週も毎日のように、貧民席で華やかなナイト・ライフを予定している私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            大学は3月5日までは休みなんだけど
            まだ試験の結果、一つ来てないし(あ〜、これは落ちてる可能性が高い)
            来学期は、モロにギリギリでスケジュール組んでいるので
            (お昼を食べている時間が全くない日がある)
            忙しくなるなぁ、ウヒウヒ(謎発言ですが、お許し下さい)

            ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル 2回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2018年2月18日 11時〜13時

              Wiener Philharmoniker
              指揮 Gustavo Dudamel

              Charles Ives (1874-1954)
               Symphonie Nr. 2
              Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
               Symphonie Nr. 4, f-Moll, op. 36

              ウィーン・フィルの日曜日定期。
              何故か伝統的には、こちらの方が「正式な定期」で
              土曜日の午後はゲネプロ的な意味合いがあるようだ。

              で、いつも鉢合わせするクラオタ男性2名は来ていない
              ・・・と思ったら、後半のチャイコフスキーで来た(爆笑)

              やっぱりチャールス・アイヴスはお嫌いで?

              2回目を聴いてみると
              これ、アメリカ文化のソングを知っていれば
              確かにめちゃウケしそうな曲ではある。

              でも・・・ううう、すみません、退屈です。
              確かに音の響きはこの上なく美しいし
              時々出す大音響も、聴衆のウケにはぴったりハマってるんだけど。

              ああ、でもそれ言ったら
              後半のチャイコフスキーの交響曲4番。

              土曜日にあった不安定なところがすっかり払拭されて
              上品でノーブルなウィーン・フィルとは思えない大音響も出して
              でも、程よいノーブルさは残して
              演奏としては、たぶん完璧。

              超一流のプロのオーケストラって
              やっぱり凄いと思う。

              これこそ予定調和の最たるもので
              聴衆をノセてノセてノセて
              最終楽章の最後のところでは
              思い切りテンポ・アップして
              更に最後の数小節で、微妙にまたテンポを速めるという

              こういうあざといやり方って
              割に最近、流行なんじゃないかと思う。
              世の趨勢ではあるから、それはそれで良いと思う。

              脳生理学の見地から言えば(おお、偉そう)
              聴き慣れたものに関しては、心地よさを通り越すと
              脳としては、もっと別のモノが聴きたい!と反乱を起こすらしい。

              よって若い頃に比較的単純なポップを聴いていた層が
              中年になるに連れ、新しい響きを持つクラシックに戻ってくるそうだが

              幸か不幸かアメリカナイズされた戦後社会で
              幼年期を過ごしたワタシは
              何故かクラシック畑で来ちゃったからなぁ。
              (だから現代音楽が好き・・・って事はないか、う〜ん)

              やっぱり体調とか脳の具合とかによるのかも、と思いつつ
              「脳の具合はいつも良くないじゃないか」と
              あちこちからツッコミが入りそうでコワイ私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              この豪華絢爛なサウンドって
              何となくアメリカのオーケストラのサウンドに似てるのか
              あるいは極端に言ってしまったら、ハリウッド・サウンドかもしれない。
              (独断・偏見の極論です、お忘れ下さい(汗))

              バランシン・リャング・プロイエット 6回目

              0
                土曜日のダブル・ヘッダー。
                時系列に読みたい方は、まずはこちらからどうぞ。
                下は夜の印象記です。

                Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2018年2月17日 19時〜21時40分

                BALANCINE / LIANG / PROIETTO
                SYMPHONIE IN C / MURMURATION / BLANC

                指揮 Fayçal Karuoi

                SYMPHONIE IN C
                振付 George Balancine
                音楽 Geroges Bizet, Symphonie in C
                舞台・衣装 Stephanie Bäuerle
                Hauptpaare :
                I. Satz : Maria Yakovleva - Jakob Feyferlik
                II. Satz : Liudmila Konovalova - Roman Lazik
                III. Satz : Kiyoka Hashimoto - Denys Chrevychko
                IV. Satz : Alice Firence - Dumitru Taran
                Solopaare :
                I. Satz : Elena Bottaro - Arne Vadervelde, Adele Fiocchi - Tristan Ridel*
                II. Satz : Gala Jovanovic - Alexandru Tcacenco, Oxana Kiyanenko - Andrey Teterin
                III. Satz : Sveva Gargiulo - Géraud Wielick, Anita Manolova - Richard Szabó
                IV. Satz : Rikako Shibamoto - Marcin Dempc, Natalya Butchko - Trevor Hayden
                Ensemble
                Marie Breuilles, Natalya Butchko, Aoi Choji, Vanessza Csonka,
                Maho Higashi, Zsófia Laczkó, Fiona McGee*, Katharina Miffek,
                Marina Montibeller, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
                Isabella Lucia Severi, Anna Shepelyeva, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
                Franziska Wallner-Hollinek, Céline Janou Weder, Beate Wiedner,
                Madison Young

                MURMURATION
                振付 EDWAARD LIANG
                音楽 Ezio Bosso, Violinkonzert Nr. 1, Esoconcerto
                衣装 Edwaard Liang & Laura Lynch
                照明 Lisa J. Pinkham
                バイオリン Volkhard Steude
                Roman Lazik
                Nikisha Fogo - Mihail Sosnovschi, Ioanna Avraam - Jakob Feyferlik
                Alice Firenze - Dumitru Taran, Ketevan Papava* - Roman Lazik
                Sveva Gargiulo, Gala Jovanovic*, Anita Manolova, Franziska Wallner-Hollinek,
                Igor Milos, Tristan Ridel, Zsolt Török, Arne Vandervelde*, Géraud Wielick

                BLANC
                振付 Daniel Proietto
                音楽 Mikael Karlsson, Blanc ;
                Frédéric Chopin, Prélude op. 28/7 A-Dur
                Klavierkonzert Nr. 1 op. 11 e-Moll Romance - Larghetto
                テキスト Alan Lucien Øyen
                衣装 Stine Sjøgren
                舞台 Leiko Fuseya
                照明・ビデオ Martin Flack
                ピアノ Maria Radutu
                詩人(語り手) Andrey Kaydanovskiy
                女性・シルフィード Ketevan Papava
                詩人の影 Eno Peci
                黒いシルフィード Natascha Mair
                黒い詩人 Alexis Foraboxco, András Lukács
                主なシルフィード・影 Ioanna Avraam, Xi Qu, Madison Young
                シルフィード・影 Elena Bottaro, Marie Breuilles*, Natalya Butchko,
                Vanessza Csonka, Adele Fiocchi, Oxana Kiyanenko, Zsófia Laczkó,
                Katharina Miffek, Joanna Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
                Anna Shepelyeva, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc,
                Céline Janou Weder, Beata Wiedner

                Orchester der Wiener Staatsoper
                Wiener Staatsballett

                読者の皆さまがげっそりする番だと思うのだが

                何せこのチケット、バレエ・ボーナス会員(有料)の
                先行発売で買ってしまったので

                その後、どんなにチケット30%割引のお知らせとか来ても
                ワタクシ関係ございません、という演目(ちっ)

                ロジェは観光客ばかりで
                お隣の女性はロシアのキエフ出身ポーランド在住
                英語ペラペラで、最初英語で話していたら
                ドイツ語も大丈夫で、
                もちろんロシア語、ポーランド語も出来るそうで
                モダン・ダンスが好きな英語の先生だった。

                1列目に1人で来ていた男性は
                どうも地元のバレエ・ファンらしく
                2列目のカナダ人カップル(上演中のお喋りが凄かった)に
                バレエ公演で、こんなに同時に数多くのプリンシパルが踊るのは珍しい、と
                興奮しながら話していた。

                確かにバランシンは
                マーシャにリュドミラ、清香ちゃん、デニスにローマン
                豪華にプリンシパルが揃うんだけど

                ・・・・面白くない(ぼそっ)

                まぁ、クラシックですから。
                別にこんなクラシックの演目、入れなくても良かったような気が・・・

                この公演で一番素晴らしいのは
                リャングの Murmuration である事は何回も書いてるけど

                何とこの演目にケテヴァンが役デビュー!!!!!!

                で、これが、これが、これが
                素晴らしかったのである!!!!!!

                第2楽章で、ヤコブと踊っていて(それも良いんだけど)
                ローマン(たぶん、昔の恋人?の役どころ)と会って
                ローマンと繰り広げるパ・ド・ドゥの色っぽさと言ったら

                ケテヴァンの明るい、でも妖艶な
                熟した女性のエロチックな魅力のオーラが舞台で爆発してる。

                天性の女優だから
                イロケムシと化した時のケテヴァンの魅力には
                女性のワタシだってクラクラくるのに、男性が勝てる訳がない。

                (註 普通に街で会うと、スタイルはめちゃ良いけど、いたって普通の女性です。
                   ただ、舞台にダンサー(ないしは演じる人)として立つと
                   ケテヴァンは信じられないオーラを発散する)

                失礼ながら、この間はニナ(ポラコヴァ)で観たから
                ケテヴァンになったら、もうもうもう(以下省略)

                さすがに拍手もブラヴォー・コールもこの演目は最も激しい。
                それだけの作品だし、音楽美しくて
                シュトイデさんのバイオリン・ソロの音がクリアで素晴らしいし
                作品そのものの美しさも半端じゃない。
                あ〜〜〜、これにケテヴァン出るんだったら、何回観ても良いわ。

                最後のプロイエットのブランクは
                まぁ・・・

                詩人役のアンドレイが
                何だかだんだん役にハマって来てしまい
                冷静に話していたこの間と比べると
                セリフにめちゃくちゃ感情入って来ていて

                それは良いんだけど
                だいたい、あの詩人役、最初から最後まで浮きっぱなしだから
                そんなに頑張らなくても(笑)

                でもさすがにバレエ・ダンサーだから
                先シーズンのウキまくりの俳優さんよりも
                しっかり舞台に溶け込んでいる。
                (やっぱり、ちょっとした走りでも違う)

                3人のシルフィードのマディソンが、やっぱり抜群に良い。
                清冽で、ともかく美しい。新人なのに抜群の存在感。

                最初から最後まで激しいダンスをしているのに
                全く目立たない役回りのエノ(ダンスは素晴らしいのだ)
                真っ黒に塗られてチャーミングさが全くわからないナターシャとか
                かわいそうな役の多い作品だが

                やっぱりケテヴァンがピカッと光る。
                あ〜、もう、ホント、このダンサー、すごい存在感。
                (私は彼女がプリンシパルになる前からのファンだ!)

                シルフィードは美しいけれど
                シルフィードの衣装を脱いでレオタードになると
                ウィーン国立バレエ団ってクラシック・カンパニーだから
                ものすごおおおおく細い身体が大量に蠢いて
                失礼だけど、虫にしか見えなくなったりする・・・のだが

                もともとシルフィードって羽があるから虫なのか、と
                何となく納得しているアホな私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン・フィル + グスターボ・ドゥダメル 1回目

                0
                  Musikverein Großer Saal 2018年2月17日 15時30分〜17時30分

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Gustavo Dudamel

                  Charles Ives (1874-1954)
                   Symphonie Nr. 2
                  Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
                   Symphonie Nr. 4, f-Moll, op. 36

                  新年初めてのウィーン・フィル定期。2ヶ月振り。
                  楽友協会のホールには、煌々と照明が入っていて
                  ああ、フィデリオでのライブ配信か、DVD でも作るんだなぁ、きっと。

                  でもプログラムが・・・

                  チャールス・アイヴスと言えば
                  答えのない質問は、かなり頻繁に演奏されるけれど
                  交響曲2番なんて初聴きだ(で、予習する気も時間もなかった(汗))

                  弦のアンサンブルの和音が美しい。
                  いや〜、やっぱりウィーン・フィルの弦の優雅な響きは
                  何物にも代えがたい愉悦ではあるんだけど

                  でも、この一本調子で、こんなにダラダラと長く続くと
                  人間って贅沢なもので、途中で飽きてくる(すみません)

                  いわゆるアメリカンなフォーク・ソングを多用していて
                  アメリカ人なら、おおおお、と懐かしくなる曲のパレードなのかもしれないが
                  ヨーロッパ人に日本の小学校唱歌を聴かせても
                  へ?という感じだろう・・・というのと同じで

                  すみません、この曲、むちゃ退屈です。

                  時々、爆発的な音響は入るけれど
                  音量がアップするくらいで(音は完璧団子状になっている)
                  目立つポリフォニーとかがあるワケではないし

                  いわゆるアメリカ音楽の基礎は
                  ジョン・フィリップ・スーザが作りました・・・という
                  ポップ音楽入門講義の内容が、なんだか身に染みてわかる。

                  最終楽章の最後の和音が
                  ドミナントでもトニカでもサブドミナントでもなかったけれど
                  まぁ、ああいうのはアイヴスらしい・・・というより
                  最後にこんな無茶やるなら
                  その前からやったら退屈しなかったのに・・・

                  それに、この曲、意外に長い。
                  15時30分からのコンサートで、曲が終わったのが16時10分過ぎてた。

                  う〜、この同じ曲を
                  明日の日曜日での定期で、また聴くのか(げっそり)

                  有難い事に
                  2月20日のコンツェルトハウスでの
                  ウィーン・フィルとドゥダメルはブラームス・プログラムになってる(ほっ)

                  あっ、ウィーン・フィルとドゥダメル
                  このプログラム(とブラームスと何故かマーラー&ベルリオーズ)で
                  ニューヨークとネイプルズ、メキシコ、コロンビア、チリへ演奏旅行だわ。

                  アメリカ合衆国の聴衆向けか、ふん。
                  (バカにしているワケではございません。誤解なきよう)

                  だから名曲アワーになっているのか。
                  (バカにしているワケではございません。
                   たぶん、プロモータの意向が入っているだろう)

                  後半はチャイコフスキーの交響曲4番。
                  輝かしいホルンのファンファーレでドラマチックに始まる名曲。

                  で、最初から最後までドラマチックさが止まらない(笑)
                  そこまで大袈裟にやるか、という
                  大音響はあくまでも大音響(ホールがうるさい!!!)

                  早いところは超高速
                  (ピッコロが必死にコンサート前に練習していたのに納得)

                  フィナーレに向けて、盛り上げて盛り上げて盛り上げて
                  どんどんテンポをアップして
                  じゃじゃじゃじゃあああああああああん!!!

                  間髪を入れずに飛ぶブラボーの声。

                  あ〜、こういうの、どこかの音楽映画でありそう(シラケドリ)

                  まぁ、こういう名曲、今さら新しい解釈もないだろうから
                  ああいう盛り上げ方がベストなのだろうけれど

                  なんだか最近、若い指揮者のリキの入った
                  ドラマチックな大音響演奏ばっかり聴いている感じなので
                  ドゥダメル、お前もか・・・って言う感じ。

                  第1楽章はテンポの揺れが非常に激しく
                  聴きながら、え〜、あれ、この拍子って何なんだ?と
                  何回も考えて楽譜見たくなったし

                  第2楽章冒頭では、とんでもない演奏事故もあった。
                  (まぁ、巧く誤魔化してはいたけれど、一瞬、何事?と思った)

                  名曲だから、美しい音で
                  ホール一杯に響く大音響と
                  (ドゥダメル鳴らせ過ぎだが、アメリカ公演を念頭に置いているのだろう)
                  どんどん早くなるテンポでフィナーレまで疾走、という
                  演奏後に、あ〜、すっきり、さっぱり、という印象で
                  別に良いんだろう、きっと。

                  ・・・というか、本当はそれが音楽の楽しみなので
                  私みたいに、ごちゃごちゃ言う方がヘンなのかもしれない、と
                  ちょっと反省しつつコンサートを出て
                  夕方はオペラ座に足を運んだ私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  チェネレントラ 国立オペラ座

                  0
                    Wiener Staatsoper 2018年2月16日 19時〜22時15分

                    LA CENERENTOLA
                    Dramma Giocoso in zwei Akten
                    Musik von Gioachino Rossini
                    Text Jacobo Ferretti

                    指揮 Jean-Christophe Spinosi
                    演出 Sven-Eric Bechtolf
                    舞台 Rolf Glittenberg
                    衣装 Marianne Glittenberg
                    照明 Jürgen Hoffmann

                    ラミーロ王子 Maxim Mironov
                    ダンディーニ Alesso Arduini
                    ドン・マニフィコ Paolo Rumetz
                    アンジェリーナ(チェレネントラ) Isabel Leonard*
                    クロリンダ Ileana Tonca*
                    ティスペ Margaret Plummer*
                    アリドーロ Luca Pisaroni*

                    Orchester der Wiener Staatsoper
                    Chor der Wiener Staatsoper
                    Bühnenorchester der Wiener Staatsoper

                    滅多にオペラには行かない私だが
                    先日のシャイーとミラノ・スカラ座フィルハーモニーの
                    コンサートの後で
                    めちゃくちゃロッシーニとか聴きたくなったら

                    私の友人から

                    2月にチェレネントラでピサローニが歌いますよ

                    ・・・という悪魔の囁き(笑)

                    一般発売は既に始まってしまった後で
                    私の手が出る価格帯のチケットなんか残ってないだろうと
                    試しにサイトを見てみたら

                    キャンセルチケット(手数料2ユーロ加算)で1枚だけ
                    ミドル・クラスの価格帯のチケットがあって

                    あ〜、これは神さまが私に恵んで下さったチャンスかも
                    (ただの贅沢の言い訳)

                    2015年に既に鑑賞している演出だから
                    舞台見えない席でも良かったのだが
                    そういう貧民席は空いていなかったのである。

                    オペラ座の貧民席も
                    バレエなら、ここ!という決定版があるのだけれど
                    バレエ決定版の超貧民席は、実は音響は最悪。
                    よって、オペラに行く時には、その席は絶対に避けるべし。

                    という事で贅沢決定 (^^)v
                    舞台も見えるし、音は良いし、いやもう楽しい楽しい。

                    2015年と指揮者もキャストも総替え。
                    後でキャスト表を見たら
                    何と、あのスピノジが指揮台に立っていた。

                    いや〜、歌手は揃ってるし音楽はゴキゲンだし
                    演出も面白いし、文句なく楽しいオペラ。

                    ラミーロ王子のミロノフが意外に良くてビックリ。
                    細め体型だから、メガネ男子がばっちり合っていて
                    無理のない高音が非常に良く通る。
                    声量はそんなにないけれど、あそこまで高音を出してくれたら大満足。
                    しかも身体が軽いだけに、動きも美しいし演技も巧い。

                    タイトル・ロールのイザベル・レナードが、これまた抜群。
                    地味な役柄だけど、時々、むちゃ弾けてキュート。
                    素晴らしいスタイルで、舞台上での動きも美しい。

                    ラミーロ役のミロノフとの姿のバランスが良くて
                    本当に一目惚れカップル(=地味同士(笑))に見える。

                    今回、ウィーンのオペラ座での役デビューになるピサローニ。
                    脇役ではあるのだが
                    うううう、何て存在感があって絵になる歌手なんだ。

                    出てくるだけで、そこにオーラが輝いている。
                    しかも、あの美声・・・(うっとり)

                    だいたい、あの、絨毯をそのまま背広にしました、みたいな
                    すごい洋服を、あんなにカッコよく着こなすなんて
                    この人、モデルの才能もあるんじゃないだろうか。

                    歌うシーンが少なくて、かなり残念なんだけど
                    あの姿で歌い出すと、まぁ、何と魅力的 ♡

                    歌詞の訳は、ばっちり日本語で出てくるので
                    何を歌っているのかその場でわかるから
                    ストーリーも自然に入って来て
                    オペラの楽しみってこれなんだなぁ、とつくづく思う。

                    ところでこの演出
                    車会社の社長御曹司の話にはなっているけれど

                    「あの女性を絶対に探すんだ」というアリアで
                    後ろに地図が広げられて
                    それが行ったり来たり回転したりするのだが

                    オペラ・グラスで、その地図をよく見ると

                    あれ?

                    もちろんイタリア語なので私にはわからないが(教養ゼロ)
                    「ボンゴレの海」とか「ニンニク島」とか書いてある・・・
                    で、そんなイタリア語の中に
                    唐突に「ジャズ・カフェ」とかあるのはいったい何?

                    キャストは全く違うけれど
                    どういう演出か、ちょっと見たい、と思われる方がいらっしゃれば
                    国立オペラ座のクリップを是非どうぞ。



                    久し振りのオペラもなかなか楽しいじゃないか
                    と思いつつ
                    オペラまでハマったら
                    生存率が急激に下がる。
                    (だいたい引退してから、
                     オフィスに1日中居て一銭も使わないのと違って
                     日中外出していると時間潰しにコーヒーハウスとか
                     ともかく、むちゃくちゃ費用がかかるのだ。やれやれ)

                    でもやっぱりコミカルなオペラ
                    しかもラブストーリーで
                    それが絵としても成立する舞台って良いよね〜と
                    感激している私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ 2回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2018年2月15日 19時30分〜21時50分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Lahav Shani
                      ピアノ Jasminka Stančul

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Ouvertüre zu „Coriolan“, op. 62
                       Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-Moll, op. 37
                      Sergej Prokofjew (1891-1953)
                       Romeo und Julia
                       Aus den Suiten der Ballettmusik op. 64
                        Montagues und Capulets
                        Das Mädchen Julia
                        Szene
                        Tanz
                        Maskenspiel
                        Romeo und Julia
                        Tybalts Tod
                        Tanz der Antillenmädchen
                        Romeo am Grabe Julias

                      しつこい私が
                      同じプログラムのコンサートに行くのを
                      至上の喜びとしているのは

                      悲しいシロウト(しかも音楽性はゼロに近い)なので
                      体調や心理状態や、座る席の音響の関係や
                      時々はオーケストラの状態によって

                      同じ曲の演奏をしても、微妙ないしは大いに印象が違ってくるから。

                      昨日は力一杯の28歳指揮者の動く姿が視界に入ったので
                      音楽の印象が視覚に引きずられたんじゃないだろうか、と
                      本日は視覚完全シャットアウト。
                      (寝落ちではないハズだ、多少白昼夢的な状態にはなったけど)

                      コリオラン序曲は昨日より締まった感じ。
                      確かにリキの入った演奏だが
                      トゥッティはかなり美しくまとまって聴こえて来たし
                      ドラマチックで
                      ちょっと土臭いけれど
                      それもベートーベンらしいとも言える。

                      ピアノ協奏曲3番の印象は昨日と同じ。
                      超絶技巧を派手派手しくこれでもか、と強調せず
                      あくまでもサラッと自然に弾くスタンチュールに好感。
                      とことん透明に作られた2楽章のピアノ・ソロの美しさには悶絶。

                      アンコールは昨日と同じシューベルト。
                      有名な曲のはず(だって私がメロディに聞き覚えがある)で
                      私の先生に歌って聴かせたら

                      あ〜、それ、アンプロンプチュだから・・・

                      幕間にスマホのインターネットでペトルッチを調べて
                      見つけたぞ〜〜〜〜〜(笑)

                      ・・・これ、弾いてみたい。無理だと思うけど挑戦したいわ。

                      さて、後半のプロコフィエフ、ロメオとジュリア。
                      確かに不協和音のバランスの取り方が
                      他の指揮者とは一味違う。

                      よって、多少耳慣れない音響になる部分があるのだが
                      ただ、ドラマツルギーとしては
                      実によく考えられた構成で
                      ロメオとジュリアのストーリーの時系列になっているので
                      バレエを知っていても違和感はない。

                      最初の方の、例のたぶん一番有名な行進曲だが
                      何でこんなにチューバとホルンばっかり
                      スーパー・バスで聴こえてくるのか不思議だったんだけど

                      考えてみればこの間のブルックナーも同じで
                      あの席はチューバの真上ではないか。

                      音楽は大仰だけど
                      クランコ版のバレエを知っている方はご存知の通り
                      あの行進曲は舞踏会でキャプレットとモンターギュが
                      勢揃いで敵対心あらわに
                      豪華衣装で登場する部分。

                      場面はこの上なく豪華絢爛で美しいのだが
                      バレエ的には、あまり見どころのないシーン。

                      音楽的には正しいのだろうが
                      あれだけ大音響で
                      スーパーバスの特別大音響サービスまであると
                      ちょっとゲッソリするのは、これは個人的好みの問題。

                      そこに登場するジュリアのキュートなメロディは素敵。
                      ちょっと線が細いけれど
                      最初の場面だから、まだロメオを知らず
                      女性として強くもなってないから良いの。

                      オーケストラの技量の見せ所
                      ティーボルトの死は
                      ティーボルトの死後の埋葬行進曲の音量が
                      目一杯で、ちょっと辟易した。
                      オーケストラももちろん、聴衆まで難聴になりそう。

                      死のシーンのあのドン・ドンというところより
                      ずっと大きな音量で埋葬行進曲を大げさに演奏されると、ちょっとね。
                      (いや、そりゃ、音楽的には聴かせどころではあるけれど)

                      あそこはティーボルトのお母さんが走って来て
                      動かぬ息子に縋り付いて大泣きする場面で
                      男性ダンサーたちが担架を持って来て
                      ティーボルトと嘆きのお母さんを一緒に運ぶシーン。
                      大音量で攻めるより、もうちょっと繊細感が欲しかった。
                      (ええ、シロウトで独断・偏見なので
                       勝手な事を言っているのは承知の上)

                      この音楽を聴いていると
                      脳内妄想でロメオやマーキューシオが走りまくり
                      ティーボルトとロメオの決闘やら
                      初々しいジュリアの登場やバルコニーのラブシーン
                      ジュリアの死を知って走るロメオ
                      勝手に自殺したロメオの死体を前にして絶望するジュリアとか
                      (クランコ版のバレエは、ちゃんとロメオの死後にジュリアが目覚める)

                      聴覚よりも脳内妄想視覚の方が優先してしまうので
                      その意味では、ストーリー時系列の音楽は非常に助かった。

                      あ〜、今シーズン、ウィーン国立バレエには
                      ロメオとジュリアの上演予定はないのだ(号泣)

                      フォルクス・オーパーで上演した
                      ロメオとジュリアはベルリオーズだったし。

                      来シーズン、クランコのロメオとジュリア、上演しないかなぁ
                      ダヴィデとナターシャとか
                      ヤコブとニーナとか
                      キュートな若手でロメオとジュリアを観たい!!!!と
                      煩悩に悶える私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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