ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月8日 18時〜19時05分

    Wiener Symphoniker
    バイオリン Sophie Heinrich
    チェロ Christoph Stradner
    ピアノ、指揮 Lahav Shani

    Sergej Rachmaninoff (1873-1943)
     Klaviertrio Nr. 1 g-moll »Trio élégiaque« (1892)

    Modest Mussorgski (1839-1881)
     Morgendämmerung an der Moskwa
      aus der Oper »Chowanschtschina« (1872-1880)

    Bild einer Ausstellung (1834)
     (Bearbeitung für Orchester von Maurice Ravel, 1922)

    ウィーン交響楽団今シーズン最後のコンサートは
    第一客演指揮者のラハブ・シャニが
    まずはウィーン交響楽団のメンバーがソリストになって
    シャニがピアノを弾いて、ラフマニノフのピアノ・トリオ。

    大ホールで室内楽を、しかも平土間席で聴くという
    滅多にない機会ではあるのだが
    私は大編成オーケストラが聴きたいのであって(以下省略)

    平土間も後ろの方の音響は良くないのだが
    最悪音響より、かなり前の方。
    ただ、やはり平土間客席には傾斜がないので
    音が頭の上を素通りする感触はある。
    それに、室内楽だと、反響の前にダイレクトに響いてくる感じで

    オーケストラという雲の中の音ではなくて
    なんだか食材を料理されず、そのまま、ナマで出されている気分。
    新鮮な刺身みたいで、確かに良いんだけど
    やっぱり、色々と調味料加えて、隠し味とかあって
    全体を複雑な風味のソースで包んでくれる方が好きかもしれない。

    あ、すみません、あくまでも私の好みなので
    室内楽ファンに逆らっているわけではございません。

    ちょっとロシア的に辛気臭い(すみません💦)室内曲の後
    オーケストラのメンバー登場。
    ムソルグスキーのオペラ、ホヴァーンシチナからの朝焼けの曲。

    ロシアの泥臭さみたいな(悪い意味ではございません)
    土着性というか、ちょっと垢抜けないけれどワイルドで
    真っ直ぐで力強くて頑固で
    いや、いかん、ロシアのイメージ(どういうイメージ?!)が
    頭の中で先行しているような気がする。
    民族性を生かしながらも
    洗練されたオーケストラの音。
    やっぱりオーケストラの音響が、私は好きだ。

    ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲の「展覧会の絵」は
    よくコンサートでも取り上げられる。
    ざっと数えただけで、2010年から22回は聴いているようだ。

    たぶん、その度に書いてはいるのだが
    この曲のもとになった、本物の「展覧会の絵」は
    ピアノ曲やオーケストラ曲でイメージしているほどの
    絢爛豪華な色彩の饗宴ではないので
    オリジナルの絵画とか見ずに
    音楽を聴いて、頭の中であらぬ妄想をしている方が
    色彩豊かで、号数も多い、巨大な絵画を堪能する事ができる。

    ムソルグスキーのオリジナルのピアノ曲も好きだけど
    ラヴェルのオーケストラ版の色彩感も捨てがたい。

    金管絶好調。
    ウィーン交響楽団の金管軍団は
    本当に何の不安もなく、聴いていられるのが素晴らしい。
    しかも、金管特有の輝くような音色だけではなくて
    柔らかいニュアンスや強弱も素晴らしい。
    トランペットのソロで、もう、ワクワク・ドキドキの世界に突入。

    プロムナード・バリエーションの
    特に最初のバリエーションで
    ちょっと躊躇して立ち止まる感じのテンポの揺れが
    何ともリアルに出ていて、面白かった。

    耳は聴こえるようにはなったんだけど
    何せ、今までは超貧民席であるところの
    天井桟敷でしか聴いた事がないので
    (天井桟敷は音響は良いのである、念の為)
    平土間での音の聴こえ方の違いが顕著で
    音の混ざり具合が天井桟敷と違う。

    よって、オーケストラのバランスの聴こえ方も
    超貧民席と、お高級席とでは違う。
    もともと貧乏性なので
    ワタクシ的には、超貧民席の音響の方が好きだ。
    (これを、身体に染み付いた貧乏と言うのだろう、きっと)

    ハンバーグ作るのに、ツナギの卵を入れず
    タマネギと挽肉とパン粉が
    ちょっとボロボロに崩れて来ます・・・って言う感じ。
    あ〜、すみません、謎発言で。
    これ、個人的メモなんで・・・f^_^;)

    パートはクリアに聴こえてくるけれど
    全体的な「団子」としてのまとまりは
    超貧民席の方が良いかもしれない(個人的好み)

    金管軍団の輝かしい音響は
    ローマ人もびっくり(あっ、すみません、ラテン語の後遺症が)
    だけど
    ほんの少しだけ、木管のミスが。
    超有名曲だから、そういうのって、シロウトでもわかっちゃうのである。
    でも、音楽的に気になる程ではなかったけれど

    これ、20時30分からの2回目のコンサートでは
    絶対に良くなっているはず・・・
    ウィーン交響楽団のコンサートは
    本当は2回目が狙い目である。
    (この間の楽友協会でのホーネックの時みたいに
     第1回目で燃え尽くした、と言うのは、非常に珍しいケース)

    ・・・でも、20時30分からのチケットは売り切れだったんだもん。
    どうせ、引退老人でヒマですよ、18時からのコンサートでもかまいません。

    でも、この展覧会の絵、かなり盛り上がった。
    シャニも、音響云々とかあまり考えず
    コンツェルトハウスで(お高級席で)
    ほとんど耳が痛くなるくらいのフォルティッシモに持っていった。

    あそこまで、最後に力一杯演奏されると
    ロックコンサートみたいなもので(比較対象が不適格な事をお詫びします)
    ああもう、どうにでもして、と
    人間の本能部分で平伏してしまうところがあるな。

    平土間なので、オーケストラ全体は見渡せず
    目線が、1列目とか指揮者の足元になるため
    管楽器のプレイヤーとかが見えなかったけれど
    唯一、見える弦のプレイヤーは
    激しいボウイングで、凄い運動量だった(何を見てる)

    と言うわけで
    ウイルスで通常とは全く異なった
    2019/2020年の音楽シーズンも終了。

    現時点でオーストリアでは
    室内は250人までの催物が許可されていて
    秋には5000人までが可能になる予定だが
    人と人との距離は最低1メートル空ける必要があるため
    コンツェルトハウスも、1列づつ、空列を作り
    観客と観客の間も、2席(どうしてもダメな場合は1席)の空席がある。

    とは言え、市内では
    人と人との距離って、それなあに?という人が多いし
    公共交通機関の駅や市電・地下鉄・バスの車内では
    マスク着用義務はあるんだけど

    鼻をバッチリ出している人や
    マスクを下にして、携帯電話で大声でお喋りをする人とか
    ともかく、緩み過ぎで油断がならないし
    (マスク着用義務解除から2週間で、感染者は3桁台で増えている)
    観光客も数多くウィーンに訪れているし
    (一部地域を除いてEU内には旅行の自由はある)
    ウィーン市は、秋に訪れるであろう第二波の流行を見越して
    病床数の拡大を図ったりしているし

    まだまだ道は長い
    というより、9月に本当に2020/21年シーズンが始まるのか
    確信を持てずにいる私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    イム・プルス・タンツも野外の会場にして
    7月〜8月に行われる予定だし(すみません、たぶん行かない)

    8月中旬からのグラーフェネックのチケットは
    ほとんど確保したし

    9月のオペラ座のチケットもちょっと買ったし

    ザルツブルク音楽祭は無理だろうけれど
    トライするだけトライしてみるつもり (^^)v

    ・・・一応、レポート3つと論文1つという
    大学生のキャンバス・ライフもあるんですけどね(笑)

    フラヌイ + ニコラウス・ハビヤン

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月7日 18時〜19時20分

      Musicbanda Franui
      クラリネット、バス・クラリネット Johannes Eder
      チューバ Andreas Fuetsch
      アルトサクソフォン、クラリネット Romed Hopfgartner
      コントラバス、アコーデオン Markus Kraler
      ハープ、チター、歌 Angelika Rainer
      ハックブレット、歌 Bettina Rainer
      トランペット、歌 Markus Rainer
      トロンボーン、歌 Martin Senfter
      バイオリン Nikolai Tunkowitsch
      トランペット、歌、音楽監督 Andreas Schett
      人形劇、歌、朗読 Nikolaus Habjan

      „Doch bin ich nirgend, ach! zu Haus“


      nach Franz Schubert (1797-1828)
      Abschied, D 475 »Über die Berge zieht ihr fort« (1816)

      Robert Walser (1878-1956)
      Tobold I

      nach Franz Schubert
      Der Wanderer an den Mond, D 870 (1826)

      Robert Walser
      aus »Kleine Wanderung«: Nächtliche Wanderung

      nach Franz Schubert
      Im Frühling, D 882 (1826)

      Jürg Amann (1947-2013)
      aus »Robert Walser. Auf der Suche nach einem verlorenen Sohn XI«


      nach Franz Schubert
      An den Mond, D 259 (1815)

      Robert Walser
      aus »Der Nachten«: Fußwanderung

      nach Franz Schubert
      aus »Schwanengesang«, D 957: Abschied (1828)

      Robert Walser
      aus »Die Fee«

      nach Gustav Mahler (1860-1911)
      Wunderhorntanz aus »Des Knaben Wunderhorn«
      (Des Antonius von Padua Fischpredigt (1893),
      Wer hat dies Liedlein erdacht? (1892))

      Robert Walser
      aus »Die Landschaft«

      nach Franz Schubert
      Wanderers Nachtlied II, D 768 »Über allen Gipfeln ist Ruh’« (1824)

      Jürg Amann
      aus »Robert Walser. Auf der Suche nach einem verlorenen Sohn III«


      nach Franz Schubert
      Das Grab, D 330 (1815)

      Robert Walser
      aus »Geschwister Tanner«: Der nächtliche Aufstieg

      nach Franz Schubert
      Du bist die Ruh’, D 776 (1823)

      nach Robert Schmann (1810-1856)
      Variationen für Klavier, Es-Dur, WoO 24 »Geistervariationen« (1854)

      nach Johannes Brahms (1833-1897)
      Die Meere, Duett, op. 20/3 (1860)

      Jürg Amann
      aus »Robert Walser. Auf der Suche nach einem verlorenen Sohn VI«

      Robert Walser
      Schnee


      nach Franz Schubert
      Totengräberlied, D 44 (1813)

      Robert Walser
      aus »Die kleine Schneelandschaft«

      nach Franz Schubert
      Abendstern, D 806 (1824)

      Robert Walser
      aus »Geschwister Tanner«: Bettelkind

      nach Gustav Mahler
      aus »Des Knaben Wunderhorn«: Das irdische Leben (1893)

      Grabspruch auf dem Grab Robert Walsers in Herisau

      Robert Walser
      Der Mann mit dem Kürbiskopf

      nach Franz Schubert
      Abschied, D 475 »Über die Berge zieht ihr fort« (1816)

      Musikalische Bearbeitungen, Rekomposition: Andreas Schett und Markus Kraler

      アンコール
Georg Kreisler: Das Triangel

      私がチロルの音楽バンド、フラヌイの大ファンである事は
      読者の皆さまはよくご存知の事と思うが
      このコンサート、19時30分からモーツァルト・ホールだったのが
      COVID-19措置のため
      18時からの回、20時からの回と2回になって
      大ホールで行われる事になった。

      私のところにもメールが来て
      18時からで大ホールで、席はバルコンの3列目
      このメールがチケットです、と書いてあった。

      現時点でホールでの催物は250名まで
      最低距離1メートル・・・とは言え
      まぁ、1席空けて座る、という感じですね。
      (もちろん、2枚一緒に買った人は2席続き、3枚は3席続き・・・)

      今回はニコラウス・ハビヤンが人形劇で登場。
      ハビヤン大好き ♡

      ニコラウス・ハビヤンの操る人形は
      首のすげ替えが出来るようになっていて
      全身人形は、使わない時には机の上に立ててある。
      よって、首のない人形をずっと机の上で見てるわけだが
      不思議なほど、意識に上らない。
      人間の注意力は集中して顔の方に行くらしい。

      ウィーン劇場でのサロメ(2020年1月20日)の時の
      分断された意識としてのサロメと人形の不思議な演出は
      忘れられない印象を残したけれど

      今回のハビヤンの人形の表現力の豊かな事と言ったら
      後ろのハビヤンそのものの存在が
      そっくり後ろに隠れてしまい
      (でも時々、人形とダイアローグになると
       ハビヤンご自身が登場するが
       またこのやり取りが自然で凄い)

      俳優が役を演じたり、朗読したりするのとは全く違って
      人形の醸し出すメタ世界と言うか
      テキストがあって、これが第一層とすると
      ハビヤンの声が第二層で
      それに第三層の人形があって
      第四層の音楽が重なるという
      非常に不思議な多層構造になっている。

      いや、深い、深すぎる・・・

      しかもテキストが
      ヨーロッパ人(特にドイツ語圏の人)が
      むちゃくちゃ好きそうな
      彷徨う若人の話である(たぶん)
      散文詩だから、内容はある程度はわかるんだけど
      まぁ、ドイツ語が母国語ではないので
      わからないところは勘弁して下さい。

      若人として遍歴している時には
      前の音楽家が1人、足を動かしている。
      (中年になって遍歴する時には
       足を動かしている音楽家を時々振り返って
       文句つけたりしている(笑))
      愛を得てもそれに満足する事なく
      また放浪の旅に出て
      最後に戻ってきて
      (人形はここで机の上で寝る)
      それからまた遍歴が続き
      冬の雪の中で最後の散歩。

      あとで調べたら、作者のローベルト・ヴァルザー自身が
      長く孤独な散歩を好み、クリスマスの朝、雪原を散歩している途上
      心臓発作で亡くなったらしい。(ほどなく発見された)

      不思議なメタ構造の人形と
      遍歴のテキストと

      フラヌイが奏でる
      シューベルトやマーラーの
      音楽の断片というか
      (もちろん編曲されているけれど
       編曲だけではなく、2つや3つの曲が絡み合うものもある)
      すご〜く、これも不思議な音が流れてくると
      現実と幻想の区別がつかなくなってくる。

      何だかもう、言葉に出来ない。
      長い長い長い遍歴を繰り返したような気分になる。

      そりゃ、ヴァルザーが、帰宅して
      待っていてくれる人が居るというのは
      何と素晴らしい事なのだ、と繰り返す時には
      あ〜、ワタシには待っていてくれる人はいないなぁ、と
      ちょっと切ない気分にもなったけど。
      (註 これは私がそう望んだからであって
         待っていてくれる人がいない、と言うのは
         ある意味、私には理想なのでツッコミはなしね)

      言葉、音楽、人形による劇的表現が
      渾然一体となって
      どれが欠けても、この舞台は無理だっただろう、と思う。
      コンサートというよりは
      音楽にサポートされた演劇を観た、という気分。

      ちょっと泣きそうな感情の動きに囚われたけれど
      アンコールで
      「10月にハビヤンとゲオルク・クライスラーをやるので
       その宣伝で・・・」
      とアナウンスがあって
      トライアングルが机の上に乗ったところで

      うわああ、出たぁ!と小躍りしたのはワタクシです。
      (フォルクス・テアーターで
       ウィーンっ子のいないウィーンという演目を
       フラヌイとハビヤンが上演した時にも演奏された曲)

      割りに年配のお客さまが多かったので
      ゲオルク・クライスラーの名前が出たとたん
      客席が喜びの声でザワザワしたので
      私みたいな人も、もしかしたら居たかもしれない。

      オーケストラ・ピットのトライアングル奏者の歌で
      もう、ともかく、むちゃくちゃ笑えます。

      この哀愁に満ちた(笑)トライアングル・プレイヤーの歌
      ゲオルク・クライスラー自身のピアノによる演奏があったので
      下に貼っておきます。
      ドイツ語がわかる方、どうぞお楽しみ下さい。



      フラヌイの次のコンツェルトハウスでのコンサートだが
      現時点での発売がストップされていて
      (憎きウイルスのお陰で、ホール満杯のチケットの販売が無理みたい)
      行けるかどうかは定かではないのだが

      ともかく、フラヌイ、大好きです ♡
      ・・・という私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      しかし、最後の最後で
      アンドレアス・シェットがチロルのインアーフィアグラーテン訛りで挨拶すると
      客席から、いつも笑い声が出るのは、いったい、何故なんだ?
      フラヌイ全く知らずに、このコンサートに来ている人はいないと思うんだけど・・・

      ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 1番+4番

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月5日 20時30分〜21時30分

        Wiener Symphoniker
        指揮・ピアノ Rudolf Buchbinder

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 C-Dur op. 15 (1795/96-98)
         Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur op. 58 (1805-06)

        カデンツァは両方ともベートーベンによるもの。

        ともかく右耳が聞こえず
        (註 現在、このメモを書いている7月6日の朝一番で
           医者に駆け込んで、聞こえない問題は解決済み)
        何だか、ものすご〜く美味なものを食しているのに
        口内炎で味がわからないような
        ものすごく残念な状態・・・(涙)

        その代わり、客席の雑音もあまり聞こえないのが
        唯一の幸運かもしれないが
        (そんな幸運、要らないわ)

        コンサート開始前にホールに入ったら
        コンマス(試用期間中)が1人で
        1番のフレーズを練習していて
        これがもう
        観客のいない、コンツェルトハウスのホールとしては
        残響一杯の状態のところに
        妙なる音で響き渡って

        うおおおおおお
        一人悶えているヘンな人が客席にいるとは
        当該のコンマスも知らなかっただろう。

        ベートーベンのピアノ協奏曲1番は
        あまり演奏される機会がないけれど
        もう、超キュートな曲で、私は大好き。

        最初がテーマの提示かと思うと
        本来のテーマがその後に、突然、ひょこっと顔を出すところとか
        ベートーベンがむちゃくちゃ遊んでいるのがわかる。
        (本当に遊んでいるかどうかはともかくとして
         これでもか!と工夫しているのは、よくわかる)

        平土間の後ろの方の席だが
        上は被っていないので、音響は悪くない(はずだ)

        それに昨日も書いたけれど
        本当に音楽が愛おしい。
        弾けるような若々しさが
        ブッフビンダーの愛に包まれて
        ウィーン交響楽団の音が
        集中力を持って、ピアノと並行して奏でられる。

        協奏曲って、指揮者とソリストとで
        競争したり、対立したり、喧嘩したり(笑)
        張り合ったりするけれど

        今回は指揮者=ピアニストって事もあるかもしれないが
        ピアノとオーケストラが
        溶け合って、対立せずに、合わさって
        同じ方向を見て、高みに飛んで行こうとしている。

        続いて4番。
        読者はご存知だから、ここで書く必要はないけれど

        いやぁ、4番って、何て難しいの・・・
        ピアノが難しい事は知っているけれど
        そのさりげなく難しい細かい音の繋がりを
        ブッフビンダーのピアノは
        信じられない程に滑らかに繋いで行く。

        聞こえない耳で聞いていると
        あまりに滑らか過ぎて
        継ぎ目のない糸のようなものが
        やはり高みを目指して登って行くような気分で

        オーケストラが大変そう・・・
        オーケストラの中って、結構、他の音が聞こえず
        しかも、あの、信じられない程の美しさを持って
        流れるように奏される音の粒の糸を追いながら

        しかも、あの曲って、割にテンポの揺れもある。
        一瞬、ドキッとしたところもあったけれど
        オーケストラのメンバーの集中力も凄い。

        (しかも、このコンサート、2回目なんだよね・・・
         最初のコンサートは18時からだった)

        4番の第2楽章が、ちょっと怖かった。
        美しい第1楽章の後
        第2楽章が・・・暗い、というよりは「痛い」
        あの苦痛、音楽で聞いているからまだしも
        あの第2楽章は、ちょっとでも鬱の気があったら
        どっか〜んと落ち込んで出てこられないような気がする。

        アタッカで続く最終楽章が
        第2楽章のゾッとするような妖気を振り払ってくれるが
        ベートーベン、ちょっとコワイ(本気)

        しかしまぁ、ブッフビンダーって
        1946年生まれの73歳で
        3日続けて、しかもベートーベンのピアノ協奏曲全曲を
        更に、1日に続けて2回のコンサート。
        もちろん、その前にリハーサルとかもあるだろうし

        ・・・すごい体力。

        ピアノを弾かない部分でフォルテになるところは
        立ち上がって情熱的にオーケストラに向かい
        ピアノを弾いている途中で
        オーケストラが入るところは首や顔でキューを出して

        でも、これ、やっぱりオーケストラとの協力関係というか
        オーケストラ・メンバーの自主性も尊重しながら
        押したり引いたりを楽しみつつ
        大きな信頼関係がないと出来ないだろうなぁ。

        5番のコンサート・チケットが売り切れで
        どうしても取れないのが残念だが
        ブッフビンダーのオーストリアでの人気は高い。

        友人から、武○鉄矢とちょっと似てる・・・と言われて
        吹き出しちゃったけれど(確かに似てる(笑))
        なんだろう、お人柄というか
        もちろん、技術的な才能のある特別な人ではあるけれど
        それ以上に、音楽を愛おしむ事を知っている
        一世代前の巨匠って感じがする。
        (言ってみれば、アルフレッド・ブレンデルとか
         ウラジミール・ペルルミュテール(すみません古くて)とか)

        ちょっと生前のジョルジュ・プレートルの
        あの邪気のなさと共通するところがあるかも
        ・・・と、要らん事を考えてしまった私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        オーストリアの COVID-19 感染者数は
        マスク着用義務解除の後に
        ここ数日、3桁台で増加しつつある。
        ・・・だから緩み過ぎって(涙)
        果たして、9月からのシーズンはどうなる事やら・・・

        ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 2番+3番

        0
          Konzerthaus Großer Saal 2020年7月4日 20時30分〜21時40分

          Wiener Symphoniker
          指揮とピアノ Rudolf Buchbinder

          Ludwig van Beethoven (1770-1827)
           Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 19 (1786-1801)
           Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-moll op. 37 (1796/97-1804)

          コロナ対策のために限定された人数で
          人と人との距離を取って
          コンツェルトハウスで
          ブッフビンダー指揮振りのベートーベンのピアノ協奏曲
          全曲チクルスなのだが
          (18時からと20時30分からの1日2回公演)

          7月の予定が未定だったために、チケット確保が遅れて
          それでも、しつこくしつこく
          コンツェルトハウスに電話して、何とか本日の2番・3番と
          明日の1番・4番は取れた・・・が
          月曜日の5番は、何回電話しても売り切れのままである(くすん)

          しかも私は
          昨日の夜から、右の耳が聞こえない。
          週末に医者は開いていないので
          薬局に飛び込んでスプレーを買ったけれど
          全然効果がない。

          もっとも、シリアスな病気ではなさそうだ、というのはわかるので
          月曜日に医者に電話してみる。

          しかし、片耳が聞こえないと言うのはヘンな感覚で
          世界は静かだし、ステレオじゃなくてモノラルだし
          聞こえてくる音量は少ないし
          しかも時々痛いし
          よく注意して集中すると
          微かなホワイト・ノイズが聞こえるし
          まぁ、骨伝導で多少の音は右からも入ってはくるが

          こんな状態でコンツェルトハウスのコンサートに行くのは
          ともかく、非常に非常に残念で
          聞こえては来るんだけど
          いつもと聞こえ方が全く違う(涙)

          バルコンの真ん中の席で
          ちょっと上は被っているけれど
          音響としては、悪くない席だと思うんだけど
          何せ、耳が聞こえないので全然わからない(自爆)

          ベートーベンってこういう感じ?(違!)

          もともと音響がデッドなコンツェルトハウスなので
          観客が少なくても、楽友協会のように音は団子にならない。
          割りにスッキリ聴こえてくる(はずである。何せわからん)

          いやしかし、音響はともかくとして(よくわからない)
          ベートーベンのピアノ協奏曲って
          こんなに、こんなに

          え〜、言うの、ちょっと恥ずかしいんだけど

          愛に満ちていて良いんだろうか。

          ブッフビンダーが、とことんベートーベンの音楽を
          慈しむ感じが
          もう、何だか、もの凄く温かくて
          手触りがほっこりしていて
          めったやたらに愛おしいというか

          愛情不足の欲求不満が満たされていく(いや違うかも)
          ともかく優しい。
          ベートーベンの初期作品だから
          モーツァルトかハイドンっぽい部分が多いとは言え
          非常にフレッシュで、若々しくて
          いやブッフビンダーに若々しいという言葉がマッチしないのであれば
          若々しいベートーベンを
          そのまま丸ごと受け止めて愛しんでいる印象。

          父性?いや母性?よくわからないけど
          何だかもう、あまりに愛情に満ち満ちている。

          続いての3番。
          これはもう、ウィーン・クラシックの伝統を打ち破り
          ベートーベン「らしさ」が爆発する予感の曲。

          ご存知、最初はずっとオーケストラの演奏で
          テーマの提示から展開部まで
          一通り演奏してしまうのだが

          これって、こんなに良い曲だったっけ?
          (実は3番、苦手だった、というか、苦手である)
          メリハリの効いた、スッキリしたスタイリスティックな感じなのに
          その中に、隠れて見える情熱が
          あからさまに見えないだけに、すごく奥ゆかしい。

          そういう奥ゆかしさを保ち
          抑制の効いた前奏の後に
          スケールで入ってくるピアノがまた
          大袈裟でなく、あっさりと
          でも、1つづつの音が全部、クリアに美しく
          ホールに星のように散らばっていく感覚。

          ああああ、こういう陶酔感って
          いくら耳が半分聴こえなくても
          ヘッドフォンじゃ無理なんです。
          ナマの音でないとダメなんです。
          コンツェルトハウスさま、ありがとうございます m(__)m

          第2楽章の、あのピアノとオーケストラの対話が
          もう、むちゃくちゃ美し過ぎて
          現世をすっ飛ばして、とんでもない上の方に
          身体が浮かんでしまう感じがする。
          しかも、これも、もう「愛」ですよ、「愛」

          何なんだ、この感覚は。

          最終楽章のリズミックな軽快さ。
          いや、わはは、短調で始まって
          途中で長調になって
          最後のコーダも長調の、しかもリズムを変えて
          飛び跳ねて、はしゃぎまくって

          ああああ、このコンサート
          まともな耳で聴いていたら
          どんなに素晴らしかったんだろう・・・(涙)

          医者が開くのは月曜日だし
          月曜日に電話しても
          アポイントメントが取れるのがいつになるかは
          神さましか知らないし
          (だいたい、医者のアポイントメントは
           1週間〜3週間待ちというのが通例)

          明日の2番+4番はやっぱりこの耳の状態で行くのか、と思うと
          ちょっと、いや、非常に残念ではあるのだが

          音響を楽しむというより
          モノラルだけど
          音楽そのものを純粋に集中的に楽しめる、というのも
          もしかしたらオツなものかもしれない、と割り切るしかないわ。

          明日は3月から会っていない大学の同級生のお宅に
          ウィーン郊外までドライブする予定。
          天気予報によれば、晴れで30℃くらいまで上がるらしく
          当該の同僚からは
          水に飛び込みたければ、水着とタオル持って来て、というメールが。

          オーストリアの上の方の中流階級
          どういう贅沢な生活をしているのか
          (家にプールがあるんかいっ!)
          しっかり楽しんで来ます。

          水曜日のラテン語の試験は終わったし
          あれで不合格という可能性は絶対にないし(えっへん)
          (ラテン語七転八倒については ここ 
           ちなみに、3月予定のテストはコロナのために中止になった)

          昨年8月の夏季講習から
          10月の新学期、コロナのお陰でヘタレになった今学期と
          必死に取り組んだラテン語がやっと終わった事で
          ますます怠け者と化している私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック 3回目

          0
            Musikverein Großer Saal 2020年6月28日 20時〜21時30分

            Wiener Symphoniker
            指揮 Manfred Honeck

            Giuseppe Verdi (1813-1901)
             Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

            Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
             Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

            Franz Lehár
             Gold und Silber, Walzer op. 79 (1870-1948)

            私にとって、これが今シーズン楽友協会での最後のコンサート。
            というより、これが楽友協会にとっても
            今シーズン最後のコンサートである。

            席は残念ながら前の方の、しかも一番端の席で
            音としては理想的な位置ではないけれど
            昨日があまりに素晴らしかったし
            ともかく、もう1回聴けるのは嬉しい ♡

            弾けまくる指揮者にノリノリのオーケストラ(笑)
            ヴェルディの序曲が限りなくロマンティック。
            チャイコフスキーも、ねっとりと美しい。

            昨日午後の最初のコンサートみたいな熱気はなくて
            ノリノリではあるけれど
            職業軍団ウィーン交響楽団、という感じに戻って

            これはこれで、あぁ、私の御贔屓のオーケストラが
            戻って来た、という印象で感慨深い。

            ヴェルディもチャイコフスキーも良いわ ♡
            今、音楽分析でやっているシェーンベルクや
            ベルクやウェーベルンも好きだけど
            やっぱり、何も考えずにメロデイの甘さにうっとりするなら
            チャイコフスキーの素晴らしさは比類がない。

            ああ、チャイコフスキーさま、貴方が居て下さったお陰で
            我々の音楽生活が何と豊かなものになったか、と
            むちゃくちゃ感謝したい気分になる。

            100人の観客は静かだし
            咳もしないし
            同じ列のふくよかな年配の男性が
            大きなサイズの iPad で、ずっとスコア見てたけど
            チャイコフスキーのスコア読めるんだ、すごいなぁ。

            まぁ、私もスコア持ち込みする事はあるが
            何せ、ビオラ記号も、移調楽器も読めないので
            ・・・って、それは慣れないと
            一応、音楽学専攻の学生としてはヤバイのでは(以下省略)

            さて、チャイコフスキーが華やかに終わり
            拍手が続いている中
            いつもダイレクター・ロジェにいる男性と
            知らない男性と
            楽友協会総裁のアンギャン博士が登場。

            いつもダイレクター・ロジェで見かける男性は
            楽友協会の代表だった・・・(すみません知らなくて・・・)

            今日の20時のコンサートが
            今シーズンというのは知っていたし
            アンギャンは6月30日で退任する事も知っていたので
            もしかしたら、何かセレモニーがあるか、とは推測していたが
            大当たり。

            楽友協会代表のスピーチの後
            32年の任期を祝って、32本のバラの進呈。
            ウィーン交響楽団を代表してのスピーチがあって
            アントン・ブルックナーの金のメダルの授与。
            アンギャンの挨拶。

            まぁ、内容は推測がつく通り
            お互い同士の褒めまくり大会ではあったのだが

            最後にホーネックがマイクを握って
            ウィーン交響楽団から
            音楽の挨拶を送ります。
            ヨハン・シュトラウスに反対するわけじゃないけど
            今回はレハールで、とスピーチした後

            レハールのワルツ「金と銀」

            うおおおお、小学校の音楽鑑賞でレコード聴いた事はあるが
            ナマで、この音楽聴いた事って、私はないぞ。

            ホーネックもバリバリのウィーンっ子の音楽家家系だし
            ウィーン交響楽団もバリバリのウィーンのオーケストラだし
            まぁ、こういうワルツの巧い事・・・

            ただ・・・
            この曲って、アンギャンのために演奏されたんだよね?
            なのに、ご当人が舞台袖に引っ込んだ直後に演奏しても
            音響の良い席で、ご本人は聴けなかったんじゃないの?
            (もしかしたら、パルテレ・ロジェあたりに入ったかもしれないが)
            まぁ、奥方がダイレクター・ロジェに居たから
            それでよし、という事かもしれないけど
            せっかくなら
            ご本人が、いつものバルコンのロジェの
            奥さまの隣に移動するまで、待ってあげても良かったのでは・・・

            私は総支配人は「知ってる」ワケではないが
            コンサート後に拍手もせずに席から飛び出して来ると
            必ず、アンギャンが指揮者を迎えに
            急いで出て来て、階段を駆け下りて行くのに遭遇していた。

            (言い訳してしまうと、コンサート後に大急ぎで拍手もせずに
             席を立って出ていたのには事情があって
             通常、コンサートの後、オフィスに戻って仕事してたので
             できればなるべく早くオフィスに戻りたかったという・・・・
             すみません・・・・
             引退後は、ちゃんと拍手していますので、勘弁して下さい)

            100人の観客は
            たぶん、ほとんどがウィーンの常連だと思うので
            スピーチも静かに聞いていたし
            誰も席を立たなかったし
            ちゃんと、それなりのところで
            スタンディング・オベーションになって

            常連だけの小さなコンサートで
            こういう「引退セレモニー」が出来たのは
            かえって、親密で良かったのかもしれない。

            7月の予定が決まらなかったので
            もたもたしているうちに
            コンツェルトハウスのコンサートのチケットが
            ほとんど売り切れてしまったのは残念だが
            ブッフビンダーのベートーベン、ピアノ協奏曲のチクルスは
            ウィーン・フィルでも聴いているし
            まぁ、このご時世だから仕方がない。

            アンギャンはスピーチの時に
            ウィーン交響楽団は2日間、4回のコンサートで
            400人に喜びを与えた、と言ったけれど

            一人で3回コンサートに来たために
            実は400人ではなく、398人だった事は
            内緒にしておこう、と固く心に誓った私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

            0
              Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 17時〜18時
              Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 20時〜21時

              Wiener Symphoniker
              指揮 Manfred Honeck

              Giuseppe Verdi (1813-1901)
               Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

              Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
               Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

              ウィーン交響楽団でチャイコフスキーの交響曲5番
              しかも指揮が、こよなく私が愛すヘン○イのホーネック(兄)♡

              土曜日に2回、日曜日に2回あって
              真剣に全部のコンサートに行こうかと考えたが
              100席しかないのだから
              他の音楽ファンのチャンスをあまりに奪ってもいけないだろう
              (それに来週、試験もある ← あ〜(汗))

              日中が30℃を越えた土曜日の午後
              ウキウキと楽友協会に向かうワタシ。

              17時からの1回目のコンサート。
              ウィーン交響楽団は拡大された舞台全体を使い
              この間と同じく弦のプレイヤーは一人で1台の譜面台。
              さしてプレイヤー同士の距離を空けているとは思えないのだが。

              販売直後に必死に取ったので
              ど真ん中の舞台から離れ過ぎない非常に良いお席である。
              超貧民席からしか聴かない私には
              むちゃくちゃ贅沢。

              最初がヴェルディの「運命の力」序曲。
              ホーネックがものすごく丁寧に作っていて
              最初の木管の哀愁に満ちたソロも良いが

              途中で弦(特に第一バイオリン)が
              ピアニッシモで入ってくるフレーズの美しさ!!!
              いやもう、気を失うかと思った。

              楽友協会のお風呂的音響を目一杯良い方に使って
              ウィーン交響楽団の弦の響きが
              本日は、ものすごく豊潤で柔らかくて鋭さが隠れて
              何とも美しい。あまりに美し過ぎる。

              しかもホーネックがまた
              この曲をドラマチックに演出。

              うおおおお、この指揮者、弾けてるというか
              残響むちゃくちゃ長いホールで開き直ったというか

              フォルティッシモも躊躇なく
              思い切り鳴らすの・・・だが
              音が濁らず、パートがかなりクリアに聴こえてくるのが凄い。

              コンサート2回聴いてから個人メモを残すのは難しい。
              たぶん、1回目のコンサートの後に初印象を書いていたら
              もっとワタシは興奮していたかもしれない。
              今だって充分に興奮しているが(ヘンな意味ではありません)

              チャイコフスキーの交響曲5番が凄かったというより
              凄まじかった、と言えるほどの突進振り。

              音響の欠点を確信犯的に逆手に取って
              徹底的にオーケストラを響かせた手腕には脱帽。

              あれをヘタクソにやったら
              音が濁って、たぶん聴けたもんじゃない、という感じだと思うけれど
              観客100人、全然気になりません、という感じで(思い込み入ってます)
              力一杯、思いっきりオーケストラを疾走させた。

              ともかく、スゴイ。
              こんなチャイコフスキー、なかなか聴けない。
              このお風呂音響の真っ只中で
              恐ろしいまでのエネルギーの放出と
              集中力に囚われてしまい
              こういう演奏を、こういう、お高級席で
              たった45ユーロ(17時公演)か50ユーロ(20時公演)で聴けるなら
              コロナ時代も、そう悪くはないかも

              ・・・いやいやいや、そんなはずはないけれど
              そこまで思わせてしまう説得力。

              17時からのコンサート終わった後
              ワタシはもう、ノックダウンされた感じで
              お腹いっぱいで、エネルギーにぶっ飛ばされて
              ちょっとフラフラ。

              第2楽章のホルンのソロ!!!!
              ホルンのソロ!!!
              いや、しつこいですが
              あまりに、あまりに、あまりに美し過ぎる。

              エネルギッシュな第1楽章(音量お構いなし)の後の
              祈りのような第2楽章の哀愁が、胸に痛い。
              第2楽章終わったら
              ホーネックはそのまま指揮台で固まってしまい
              オーケストラも指揮者と同じく固まって
              かなり長い沈黙が支配したのだが

              17時からの聴衆の民度がものすごく高く
              席から、全く雑音が聴こえて来ない。
              楽章間の咳もなく
              音楽の始まる時も、シーンとしている。

              しかも拍手のタイミングも
              終わってすぐではなく
              ちゃんと残響が美しくホールの空気に溶けた後に拍手が入る。
              (20時からのコンサートの方は、拍手の入り方は早かった・・・くそ)

              私のブログの読者はご存知の通り
              楽友協会は、年配の観客も(普通は)多く
              観光客も多く(もちろん良い意味でも悪い意味でも)
              しかも、あの響きのホールなので
              観客席での雑音さえもが
              ホール全体に響くため

              普通のコンサートだったら
              指揮者が集中して指揮棒を下ろそう、という瞬間に
              椅子を上げるガタッという音とか
              (上の席の人が舞台を覗き込もうと、突然立つと
               折り畳みになっている椅子の座る部分が跳ね上がって
               木製の椅子なので、容赦ない凄い音が響く)
              何故楽章間でやっておかないの、という咳とか
              飴の包み紙を開く音とかいうのが、必ずと言って良い程に入るのだ。

              それがない!!!!
              (20時の時は、演奏中に椅子をガタッとさせた音が1回。
               咳き込みが2回あったけれど、17時の静けさは完璧だった)

              これだけ観客席が静かだと
              指揮者もオーケストラも集中できるんだろうなぁ。
              もちろん、観客の集中度も非常に高くなって

              もう、このコンサートの音楽の濃密度が半端じゃない。
              3密どころじゃない、
              ホール全体の緊張度の高さが
              ねっとりとホール全員にまとわりついて来て、最高 ♡

              第3楽章の複雑なリズムに見え隠れする
              何とも優雅な香りのワルツの上品で高雅な事と言ったら
              ああ、もう、貴族の贅沢ってコレなのね(妄想)

              アタッカでの最終楽章のダイナミックさ。
              刻々と変わるテンポの処理と
              ピアニッシモからフォルティッシモまでのダイナミック・レンジの広さ。

              それに・・・すごい高速!!!
              何だ、この速さは、と思うけれど
              それがまた、ぴったり合って
              緊張感に満ちながら
              オーケストラ全員が
              聴衆と一緒にホールを疾走する感じ。

              しかも音が濁っていない。
              このホールのこの観客数で
              見事な音響空間を作り上げていて
              ・・・だから、もう、この状態のままでも
              こういう演奏が聴けるのなら
              私は満足です、とか言いたい気分。

              というより、普通のコンサートよりも
              音楽ファンの厳選されたマナーの良い聴衆で
              これだけ指揮者がホールの音響を徹底的に逆手に取って
              徹底的にエネルギッシュに走ってくれたら
              こういうコンサートの方が格段に良いかもしれない。
              ・・・という、恐ろしい事まで考えてしまう程。

              17時の1回目のコンサートが、あまりに凄かったので
              20時の2回目はオーケストラがお疲れではないのか、と
              心配していたけれど
              いやいやいや、さすがプロの職業軍団。
              全く緩む事も、疲れを感じさせる事もなく

              ただ、私は17時からのコンサートの後に
              知り合いと食事に行ってしまったので
              ちょっと眠気との戦いが辛かったが。
              (寝落ちはしてません、たぶん)

              明日の20時からのコンサートが
              私にとっては楽友協会での今シーズン最後のコンサートになる。

              9月からのシーズンがどうなるか
              チケットは全部購入してあるけれど(例の超貧民席)
              本日のオーストリアの新感染者も60人を越え
              国境が開くと、観光客も押し寄せ
              これから夏休みなので、オーストリア人も
              みんなこぞって、海を目指して休暇に行くし
              デモがあったり
              最低距離って何だったっけ?という感じだし
              マスクしても鼻を出して電話で喋っていたりするし

              あ〜、もうオーストリア、緩み過ぎ。
              自分が気をつけていても
              周囲にそういう人がいて、避けているのに
              わざわざ近寄って来るような人もいて、ウィーン怖過ぎる。

              しかも、複数人数で歩道一杯に広がって歩いていて
              対向者が来るのを見ても、絶対に一杯に広がっている体勢は崩さず
              実に不思議な民族だと思うんだけど

              ラテン語のテキストで、ライオスが道を譲らなかったために
              息子から殺されてしまう話を読んで
              ああ、この「道を譲らない」というのは
              ローマ時代から延々と続くヨーロッパの伝統なのか、と
              勝手に納得している私に(もちろん、ジョークです)
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              やっぱりホーネック(兄)の指揮、すごく好き♡

              フローリアン・ベッシュ + ユストゥス・ツェアン

              0
                Musikverein Großer Saal 2020年6月26日 20時〜21時

                バスバリトン Florian Boesch
                ピアノ Justus Zeyen

                Carl Loewe (1796-1869)
                Herr Oluf, op. 2/2
                Tom der Reimer, op. 135a
                Süßes Begräbnis, op. 62/4
                Wanderers Nachtlied II (Der du von dem Himmel bist), op. 9/3b
                Wanderers Nachtlied I (Über allen Gipfeln ist Ruh), op. 9/3a

                Richard Strauss (1864-1949)
                Breit’ über mein Haupt, op. 19/2
                All mein Gedanken, op. 21/2
                Traum durch die Dämmerung, op. 29/1
                Die Nacht, op. 10/3
                Ruhe, meine Seele, op. 27/1
                Mein Herz ist stumm, op. 19/6
                Allerseelen op. 10/8

                Robert Schumann (1810-1856)
                Liederkreis, op. 24
                Morgens steh’ ich auf
                Es treibt mich hin
                Ich wandelte unter Bäumen
                Lieb’ Liebchen, leg’s Händchen
                Schöne Wiege meiner Leiden
                Warte, warte, wilder Schiffmann
                Berg’ und Burgen schau’n herunter
                Anfangs wollt’ ich fast verzagen
                Mit Myrten und Rosen

                アンコール
                Carl Loewe „Hinkende Jamben“, op. 62 Heft 1/5
                Franz Schubert „An die Musik“ D 547

                バスバリトンのフローリアン・ベッシュは
                ザルツブルク音楽祭でも歌うとなれば行く、というくらいのファンで
                この人、ともかく、一風変わっている。
                フィッシャー=ディースカウの系統とも言える
                クリスティアン・ゲルハーヘルも大好きだが
                ベッシュの場合は
                今度は何をやらかすのか、というドキドキがある。

                楽友協会のチケット発売時の最初に確保したのが
                このコンサートだったのだが
                その後、売り切れになったようで
                17時から、もう1回、同じプログラムで開催する事になった。
                (ちなみに17時は私はデジタル授業なので行けない)

                まずはカール・レーヴェのバラードから。

                通常、楽友協会でリートの夕べを開催する場合は
                プログラムに歌詞の記載があるのだが
                今回は6月の特別コンサートを全部まとめた(無料の)プログラムなので
                歌詞の記載はない。

                ただ、ベッシュはドイツ語を非常に大事にする人だから
                リートでもドイツ語はクリアに出してくる・・・はず・・・

                あああ、すみません、私、歌手にむちゃくちゃ同情します。
                音響学では、言葉理解のための音響の数値が決まっているのだが
                もともと室内楽向きではない大ホールで
                しかも、たった100人の観客で
                あの深い美声で、ドイツ語をクリアに、というのは
                端的に言って、無理(断言)

                本人も、もしかしたら17時のコンサートかリハーサルで
                気がついたのかもしれないが
                最初の、あの劇的なオルフ氏の語りを
                ちゃんとピアニッシモで出そうとして
                ・・・・うああああ、思いっきり失敗してますが(すみません)

                ちゃんと歌ってはいる(プロだから当たり前)んだけど
                ピアニッシモのところが、ソット・ヴォーチェになっていなくて
                それは、ただの掠れ声というのでは(まぁ、失礼な)という
                だったら、そこまでして声量落とさなくて良いと思うのだが
                それは、たぶん、素人考えで
                完璧主義者のベッシュにしてみたら、思いもつかない事なのだろう。

                しかも、最初がオルフ氏、という
                シューベルトの魔王の成人男性版の話だし
                むちゃくちゃ劇的な曲だし・・・

                ドラマチックに声量を上げると
                (むちゃくちゃ声量のある歌手である)
                今度は楽友協会に響き過ぎるし
                これは聴いている方もドキドキするが
                歌っている方は、もっと大変だろう。
                ホールの音響のバランスと
                如何に喧嘩せずにクリアなドイツ語を響かせるかという
                とんでもない課題に直面している訳だから・・・

                Tom der Reimer でもドイツ語が塊に聴こえてしまい
                美しい女性が馬に乗って現れて
                妖精の女王だ、と言った・・・くらいまではわかったが
                手元に歌詞があればともかく
                歌を聴いているだけでは、わかりません(涙)

                しかし、掠れ声が時々聴こえるとは言え
                この人の低音は本当に美しい。
                人間の耳は低音の音量には鈍感だから
                低音は大きい音量でも全然構わないのである(極論)

                カール・レーベのバラードって
                大昔に結構聴いていたのだが(劇的で面白い)
                リート歌手であまり取り上げる人がいないし
                本来、相応の音響のホールで
                語り口がドラマチックなベッシュが歌ったら
                素晴らしかったに違いない(ぐすん・・・)

                リヒャルト・シュトラウスの曲で
                All mein Gedanken で、うえっ、何これ(ごめんなさい)
                いや、私の偏見と思い込みで
                これ、もっと軽い曲で
                ラブソングが恋人の窓を叩いて
                入れて♡っていう曲じゃなかったのか?

                ラブソングが
                「窓を開けろ!」と脅迫しているシーン
                初めて聴いた・・・ こわっ

                ベッシュってものすごくインテリな人だから
                確信犯でやっているのだろうし
                こういう思いがけないドキドキがあるから楽しいのだ。

                続く曲は、低いバスバリトンの暗い音色には
                徹底的に向く曲で
                割りに「普通」に歌い上げていた印象。
                Allerseelen は、もっとドラマチックに盛り上げるかと思ったら
                意外にあっさり、声の張り上げもない。

                ・・・まぁ、あれでベッシュが声量を上げたら
                天国にいる恋人は、怖がって帰って来ないだろう、たぶん。

                最後はシューマンのリーダー・クライス作品番号24番。
                舞台に水持って来て、時々、飲みながら歌っていたから
                声のコンディションも絶好調という訳ではなかったんだろうな、きっと。
                でも、ここら辺から、声のコントロールは取り戻し
                レーヴェの時のような掠れ声ではなく
                ちゃんと歌声のソット・ヴォーチェになった。

                超有名な曲だから、別に歌詞見なくても知ってるし。

                ただ、かなり抑制を効かせたんだろうが
                ベッシュのDVに近いドラマチックさには欠けた。
                低音の美しさとか
                長いフレーズの繋ぎ方は見事だが
                船員止めるのも、暴力じゃなくて比較的冷静に歌っていて
                どんどん冷静になって
                Anfangs wollt’ ich fast verzagen のあの暗さは
                (まぁ、もともとが暗い)
                ベッシュの深い美声だと、まるで地獄から響いてくるようだ。

                最初はどうなる事やら、と思ったけれど
                調子も取り戻して、声も滑らかに出て、良かった良かった。
                いや、ホントに大ホールの音響って
                ドイツ・リートには最悪だよね。
                イタリア・オペラのアリアとかならまだしも。

                アンコールにレーヴェの短いリートを1曲。
                その後、シューベルトの「音楽に寄す」は
                息の長さを最大限に活かした見事なフレージング。
                とても正統派で、喜びに満ちた曲として
                観客に提示されて、ちょっとハートが温かくなった。

                ベッシュは割りに完璧主義者という印象があって
                (ともかく、ひたすら思索して真面目に取り組む印象)
                コンツェルトハウスが行った無観客コンサート配信で
                (konzerthaus.at じゃなくて konzertzuhaus.at という
                 ジョークっぽいウエブで公開されているが
                 現在、ウエブがトラブル起こしているようで繋がらない)
                その時のプログラム構成が、あまりに素晴らしかったのだが

                完璧主義者だけに、楽友協会の、この音響でのコンサートは
                とても苦労したに違いない(思い込みかもしれない)

                オーストリアは一応、現時点では8月から
                屋内で5000人までの催物開催は許可される予定だが
                まだ人と人との間の最低距離の問題は解決されておらず
                その意味で、各コンサート・ホールでの催物がどうなるか
                予断を許さない状態。
                (だいたい、最近また、感染患者が増加してるし)

                来週の試験を控えて
                本来ならば、勉強に集中すべきなのだが
                どうせ落ちるし、落ちたら9月にも10月にもチャンスはある
                ・・・と、ともかく怠け者になってしまった私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                フォルクス・オーパー 2回目

                0
                  Volksoper 2020年6月21日 18時〜19時

                  Herreinspaziert!
                  Salonorchester der Volksoper Wien
                  歌 Anita Götz,, Christian Drescher
                  指揮 Josef Bednarik
                  司会 Christoph Wagner-Trenkwitz

                  Carl Michael Ziehrer
                   Herreinspeziert, Walzer Op. 518
                   Herzensbarometer, Polka Mazur Op. 421
                   Loslassen, Polka schnell Op. 386

                  Josef Strauss
                   Petitionen, Walzer Op. 153
                   Verliebte Augen, Polka française Op. 185
                   Vorwärts, Polka schnell Op. 127

                  Franz Lehár
                   Nechledil, Marsch
                   „Ich bin verliebt“ aus der Operette „Schön ist die Welt“

                  Anton Profes
                   „Was macht der Maier am Himalaya“

                  Gerhard Winkler
                   Skandinavien-Express, Rhythmisches Intermezzo

                  Hermann Leopoldi
                   „Mit dem sch-sch-sch-Überraschungszug“

                  フォルクス・オーパーでの週末コンサートは
                  土曜日の15時30分と18時、日曜日の18時からの3回なので
                  昨日見たのは、初回、今回が最終回。

                  今回の席は、舞台からの距離はある11列目。
                  上のバルコンの天井がかからないギリギリの列で
                  音響は悪くない筈だ。

                  皆さん、フォルクス・オーパーに行きたいけれど
                  一番高い席じゃなくて良い、という場合は
                  たぶん、9列目から11列目が良いと思いますよ。
                  12列目以降はバルコンの天井が上に被さるので
                  音響としてはちょっと不利かもしれない。

                  安い席で良いところもあるんだけど
                  それは、ここで教えてしまうと
                  自分の席がなくなりそうなので、敢えて書きません(ケチ)

                  午後にラジオで
                  ウィーン・フィルの楽友協会のコンサートを聴いてしまったので
                  (土曜日くらいまでは ここ で聴けるはず)
                  オペレッタで、室内アンサンブルはどうかな〜と
                  大変、失礼な事を考えながら行ったのだが

                  いやもう、面白かったです。
                  昨日、舞台にものすご〜く近いところで
                  え〜い、木管が聴こえて来ない、と怒っていたのがウソのように
                  本日は、後ろの木管も、その隣の金管も
                  弦と混じり合って、ものすごく良い感じで聴こえて来て
                  これがストレス・フリーというものだ。

                  しかも最低距離の関係上
                  周囲は空き席だから人も気にならないし
                  前もガラガラに空いているから、舞台も良く見える。

                  ツィーラーとか、ヨゼフ・シュトラウスとか
                  フォルクス・オーパーのオーケストラ・メンバーって
                  やっぱり巧いよなぁ。
                  なんだかもう、手慣れた感じと
                  オーケストラの血に、しっかりその伝統が流れてますって感じ。

                  ウィーンの音楽家なら
                  ワルツだの、ポルカだの、お得意だろうけれど
                  フォルクス・オーパーのように
                  (数は少なくなったが)演奏回数が多いオーケストラは
                  やっぱり、こういう音楽を演奏させると
                  ひたすら楽しく、ヘンに気取らず演奏してくれるのが良い。

                  昨日のブログでプロフェスの
                  マイヤーが何故にヒマラヤーという曲も
                  チャーミングなヴィンクラーのスカンディナヴィア特急も
                  埋め込んで紹介したけれど

                  ヴィンクラーの曲なんか
                  リズム的にも、ノリノリの演奏で
                  聴いていて、心地よいし、颯爽としていて
                  これぞ、音楽の楽しみ、っていう感じ。

                  昨日、オーケストラの近くで気がついたのだが
                  メンバーの何人かは、演奏中に足で拍子を取ってる。
                  というより、ああいう音楽やってると
                  全身(足含む)でリズムに乗っちゃうんだろうな。
                  私も客席で動きそうになって困った。

                  もともとワルツとかポルカとかは
                  ダンスのための音楽なんだから
                  今で言えばディスコ音楽と同じで(違うかもしれない)
                  聴きながら、踊りたい!と思うのが正解なのだ(と思う)

                  最後のナンバー、シュ・シュ・シュの時だったか
                  あるいは、その後のアンコールの時だったか
                  間奏で観客に手拍子させて
                  (土曜日の午後には、これはやらなかったはず)

                  いや、こういう手拍子、私は普通は絶対にやらないんだけど
                  何だか、ものすごく自然で楽しくて
                  ついつい、滅多にやらない手拍子でノリノリになったぞ。

                  アンコールは、やはりヘルマン・レオポルディの曲だったんだけど
                  アニータ・ゲッツが・・・いや、この人、本当に巧いなぁ。
                  ディアンドルがむちゃくちゃサマになっていて
                  如何にもオーストリアの女の子(メーデル)って感じで
                  アーバー、フランツ!と繰り返すところなんか
                  こういうの、オペレッタの典型的なフォームで

                  いや、確かに、オーストリアに対するクリシェなんだろうけど
                  それでも、こういう古い定型っぽい歌とドイツ語でも
                  なんとも懐かしいオーストリア的なイメージを彷彿とさせて

                  くそ、オペレッタ聴きたい!!!!
                  オーストリアのド田舎の民族衣装の若者たちの
                  たわいのないラブストーリーが見たい。
                  アニータ・ゲッツみたいな
                  垢抜けないけど、キュートで
                  ちょっと生意気だけど、恋人の前では気取っちゃうという
                  偏見だけど、限りなくオーストリアっぽい登場人物が
                  舞台の上で、茶目っ気を振りまいて踊って歌うのを観たい!!!!

                  少しだけナマ音の音楽生活は始まったものの
                  却って、まるでオードブルだけ食べて
                  メインの料理まで行かずにレストランを去らねばならないような
                  もどかしい思いが募るばかり。
                  ・・・・・どこまで贅沢なんだか。

                  来週末はミュージカルのコンサートで
                  これはこれで面白そうなんだけど
                  ワタクシは、週末は
                  ウィーン交響楽団の追っ掛けをしている予定なので
                  (全4回予定されているコンサートのうち、3回に行く)
                  フォルクス・オーパーのコンサートは私はこれで終わり。

                  9月から、本当にシーズンが始まるのか
                  疑わしいとは思いつつも

                  (だって、ここ数日、また感染者増えてるし
                   これから国境開いて、オーストリア人が休暇に行って
                   そこでウイルス連れて戻ってくる可能性だってあるし
                   外国人観光客が連れて来ちゃうケースもあるかもしれないし
                   気をつけていようが何しようが、感染する時にはするんだもん)

                  できれば、9月にちゃんと劇場も空いて
                  100人の観客とかじゃなくて
                  ちゃんと全席売ってくれて
                  オペレッタやバレエ(9月はピーターパンの再演がある!)が
                  行われるように
                  祈る気持ちの私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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