ベルリン・フィル + サイモン・ラトル

Grosses Festspielhaus Salzburg 2016年8月28日 21時〜22時45分

Berliner Philharmoniker
指揮 Sir Simon Ratttle

Pietre Boulez (1925-2016)
 Eclat
  1. Fassung fuer 15 Instrumente
Gustav Maheler (1860-1911)
 Symphonie Nr. 7 e-Moll (1904/05)

グラーフェネックではチェコ・フィルとビエロフラーベックにヒラリー・ハーンなのだが
ベルリン・フィルがブーレーズとマーラー(しかも7番)とあれば
何はともあれベルリン・フィルである。

という事でやって来ましたザルツブルク。

たまたま仕事が入ったのでコンビネーションできてラッキー。

ブーレーズのエクラ。
まずはウィーンで聴くチャンスはない。
しかも、初稿で、ぶ厚いオーケストレーションのない版!!!

ギャラリーの席で、その音響にひたすら悶えていたのはワタクシです。
いや、もうブーレーズの音響って
零下20度くらいのところを
音が高速で飛び散っているという感じで

ともかく温度がないというか
ひたすら透徹しているというか

徹底的に計算された音響の、冷たい冷たい響きが
空間を飛び交って、宇宙まで飛び出す。

昨日のブルックナーの7番だって
宇宙を飛び出してはいるのだけれど
ブルックナーが、まだ宇宙の果てに何か人間的な温かさを感じるのとは対照的に
ブーレーズの音楽には
人間だの感情などが一切なくて
その透明感、その温度のなさ、透徹した音響が
いくら現代音楽を聴きなれていても

やっぱりブーレーズって違うわ。

現代音楽で作曲家の特徴がすぐにわかると言うのは珍しいのだが
ブーレーズの初期の作品は、モロにブーレーズというサインが見える。
こんな徹底的に計算されて透明感のある音響は
ブーレーズにしか出せません。

悶え悶えて、約8分くらいの演奏が終わった後
舞台設定の変更があって、休憩時間なしにマーラーの交響曲7番。

実は交響曲の中でどれが一番好き、と聞かれたら
私は迷う事なく、この曲だと答えるくらい好きな曲。

で、ベルリン・フィルがすごかった、色々な意味で。

最初のフリューゲルホルン テノール・チューバのソロが
(Sさま、ご指摘感謝!!!)
貧民席まで、大音響で響いて来て
ええええええっ、あのソロ、こんなに大きな音だったっけ?から始まって

ともかく外向きの、高性能スポーツカーの
マッチョで筋肉質で爆発するすごい音量のオーケストラ。

第1楽章の爆発が、もう、モロにすごい。
ザルツブルクの大祝祭劇場だから良かったようなものの
この音量で楽友協会か何かで演奏されたら耳が潰れたかも。

しかも、金管が容赦ない音を出すのに
弦が全く負けていないって、どういう事?

ウィーンのオーケストラは優雅なのだが
時々、弦が優雅すぎてふにゃふにゃになるのに

ベルリン・フィルの弦は、もうガリガリというか
しかも深いボーゲンで強い音を出すのに
最初から最後までアンサンブルがぴったり揃っていて

ああ、もう、参りました。
あの筋肉質な締まった音はウィーンのオーケストラでは無理(断言)

第2楽章の解像度がすごくて
すごすぎて、ちょっとバラバラに聴こえて来て
あ、これ、ブーレーズのエクラの世界かも・・・と思わせたくらい。
ただ、バラバラ過ぎて有機的な繋がりが時々欠けたような印象もあった。

第3楽章。
これは、一応、ワルツのリズム・・・だよね?
だけど、全然ワルツじゃありません(笑)

気味の悪い死の舞踏・・・なんだけど
これも外向きというか
内向的なブラック・ユーモアみたいなものが
あまり表面に出て来なくて

まぁ、死の舞踏というのは、よくわかるのだが
ウィーン風のワルツのリズムというのが
プロイセンの真面目なリズムに打ち消された感じ。

でも、死の舞踏の感じはかなり出てた・・・けど
やっぱりあんまり内向的な気味悪さは感じなくて
第1楽章みたいに、ともかく技術的にスゴイなぁ、というのが目だった。
(要はひたすらマッチョなのである)

夜の歌、第4楽章。
ビオラのプレイヤーが後ろに移動してギターのプレイヤーになって
(マンドリンは専用のプレイヤーがいた)
これはまた、ロマンティックな演奏。

夜の歌?というよりは
愛のセレナードにしか聴こえて来なくて
しかも、これも音が外に向かっている。

最後の部分でテンポをひたすら落として
何かもう、気恥ずかしくなるくらいロマンティック。
(しかも最初から最後まで外向的なので
 地下鉄の中でキスしている男女を見ているような感じ)

で、予想通り、最終楽章のフィナーレは爆発。
もう、やけっぱちというか
しかしまぁ、どのパートを鳴らしても
負けるパートが一つもなくて

なんて強いオーケストラ・・・(絶句)

ひたすら男性的で完璧で強くて
内向的な部分が全くなくて
大祝祭劇場のホールを凄まじい音量で満たして
高性能スポーツカーが時速300キロくらいでサーキットを駆け抜けたという印象。

うはははは、こういう遊びのない
緩い部分が全くない高性能オーケストラ、本当に好き。

最終楽章では、結構金管のアタック・ミスとかあったし
音程の微妙なズレや、リズムの微妙なズレもあったけれど
あれは時々、ラトルは確信犯でやる時がある。

こういう演奏、ウィーンのオーケストラじゃ聴けないです(きっぱり)
ウィーンのオーケストラって、どこか緩くなる部分があるんだもん。
だからこそのマーラーのウィーンっぽい部分が出てくるのだけれど

ベルリン・フィルの演奏は
マーラーのウィーンっぽさは全くなくて
複雑怪奇な近代音楽の金字塔を完璧に演奏しました、というイメージ。

木管軍団が巧かった。
オーボエもピッコロも特筆すべき巧さで唸ったわワタシ。

低弦、特にコントラバスの強さというのもウィーンのオーケストラではあり得ない。
ううう、プロイセン、ものすごく好きかも・・・
(何を間違ってウィーンに来てしまったんだか・・・(笑))

めくるめく音響の洪水に溺れて
ああ、このためだけにザルツブルクに来て良かった、と
コンサート後に友人とビール飲んで
かなり酔っ払って記事を書いている私に
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EUユース管弦楽団 + ベルナルド・ハイティンク

Schloss Grafenegg Wolkenturm 2016年8月27日 19時30分〜21時50分

European Union Youth Orchestra
バイオリン Lorenza Borrani
チェロ Paul Watkins
オーボエ Kai Frömbgen
ファゴット Stefan Schweigert
指揮 Bernard Haitink

Joseph Haydn (1732-1809)
 Sinfonia concertante für Violine, Violoncello, Oboe, Fagott und
 Orchester B-Dur Hob. I:105 (1792)
Anton Bruckner (1824-1896)
 Symphonie Nr. 7 E-Dur (1881-1883)

EUユース管弦楽団が
8月6日のグラーフェネックを皮切りに
ブラティスラヴァ、リュブリヤーナ、ポーランドの後
ベルリン、ボルツァーノの演奏旅行を終えて
グラーフェネックでコンサート。
この後、8月29日のアムステルダム公演で
今年夏の演奏旅行は終了する。

指揮台に立ったのは
今年87歳(!!!)の巨匠、ベルナルト・ハイティンク。
歩いて来る時にはちょっとゆっくりだが
まだまだ充分お元気そう。

・・・どころか、ブルックナーではちょっと、いや
かなり驚いたのだが

まずはハイドン。
バイオリン、オーボエ、ファゴット、チェロが
指揮者の前にズラッと並び

ファゴットのお兄さん、ものすごく背が高くて
後ろのオーケストラのメンバー
指揮者見えないだろ、という気がするが。

ハイドンのこのシンフォニア・コンツェルタンテ、面白い。
当時の音楽って
気張って背筋伸ばして聴くものじゃなくて
聴いて楽しく、ウキウキするような物だったのがよくわかる。

とことん明るいオーケストラの音色に乗って
バイオリンやオーボエやファゴットやチェロのソロが
次々と現れて名人芸を披露し

途中でオーケストラ抜きで
この4つの楽器が妙なる四重奏をするところなんか
考え抜かれた音響とバランスで
ううう、本当にハイドンって天才肌職人で
エンターテイナーだよね。

若々しいオーケストラの音の中から
各ソリストの個性が立ち上って来る。

チェロのお兄さん、表情が楽しい(笑)
女性バイオリニストはひたすら真面目に端正な音を出す。
身体を揺らしてリズミカルにメロディを刻むオーボエ奏者と
地味ながら名人芸で唸らせるファゴットに
オーケストラのメンバーも時々笑みを浮かべながらの
何ともゴキゲンな演奏。

ハイドンって本当に楽しいわ ♡
モーツァルトからベートーベンくらいになってしまうと
音楽に潜む精神性だの哲学だの世界観だの
音楽以外の雑味が入って来るが(まぁ、それはそれで楽しい(笑))

こと、パパ・ハイドンに関しては
純粋に音楽として聴いてもユーモアに満ちていて楽しいし
きっとこれ、当時の腕自慢のソリストたちが
ほら、見ろ見ろ、ここを聴け、うっしっし、スゴイだろ、という感じで
聴衆(当時は貴族=パトロン)を徹底的に楽しませたんだろう、というのが
聴いていて良くわかる。

休憩の後はブルックナーの交響曲7番。
弦の人数がむちゃくちゃ増えて
野外音楽堂の大きな舞台にぎっしり。

ハイティンクの指揮台には椅子がある。
ああ、やっぱりさすがに87歳だと
椅子に座って指揮するのかなぁ
ブルックナーの7番って長いしなぁ・・・と思っていたら

ハイティンク、しっかり立って指揮してました。
楽章間に、ほんの数分(というより数十秒?)座っただけで
すっくと立ち上がって指揮していた。

いや、もう、何と言うか・・・
ある意味、こんな理想的なブルックナーがあるなんて
ちょっと呆然、唖然として圧倒されるばかり。

たっぷりしたゆっくり目のテンポなのだが
音楽のボーゲンが長くて
ゲネラル・パウゼが、ここ、というところでキマって

Tで始まる誰かさんのように
テンポ遅くてもオレオレ感が強いのとは全く逆で
ゆったりしたテンポに乗って
滑らかに継ぎ目なく続くメロディの群れが
実に自然に
いやもう、周囲の自然や夕暮れや星空に溶けて行く。

しかも音楽が自然に溶け込みつつ
時々、その表面的な自然をぶち破って
宇宙までワープする、というのは
いったい、何なんですかこれは!!!

ハイティンク、凄い・・・
年齢による経験と、人生体験に裏打ちされた
控え目さと主張の完璧なバランスで
ユース・オーケストラという楽器を得て
スケール感が半端でない広大さを
抹香臭い宗教的な雑味を見事に取り除いて

大胆さとスケール感に
限りない優しさと美しさ
極限まで抑えたピアニッシモの香りと色の透明感。

ティンパニ張り切り過ぎで音が大き過ぎたとか
金管が最終楽章で疲れて来て
最初の音の当たりが外れたとか
そういう事はあったけれど

ユース・オーケストラで全員が一生懸命で
弦のボーゲンの動きもサボってるプレイヤー誰もいないし(笑)
筋肉質というよりは
もっと端正で、とことん美しくて
不要な厚みはないのに
カトリックの教会のステンド・グラスからの光を感じ
夜空の向こうに広大な無限の空間を感じて

ああああ、こんな演奏聴けるなんて
ものすごく幸せ ♡

コオロギの合唱は、まぁ、いつもの事だが
今日の観客はマナーが良くて
みんな静かに集中して聴いていたから
こちらも音楽に完全に集中出来たし

実に実に実に素晴らしい
ワタクシ的にはほとんど理想に近いブルックナーの7番だった。

メンバーはこの後
レイト・ナイトで演奏を続けたようだが
明日6時起床の私は、そのままウィーンへ。

このコンサート、オーストリア国営放送局の1番で
9月18日19時30分から放送される。
オン・デマンドで1週間はインターネットで聴けるので
ぜひぜひ、お聴き下さい。
雑音を拾っているかもしれないけれど(笑 野外だからね)
音響技術者が、少しだけバランスを修正していたら
ラジオで聴いても、あの素晴らしさは伝わると思う。

こういう演奏が聴けるから
ナマのオーケストラって好きなのよ、と
また確信してしまった私に
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ロンドン交響楽団 + ジャナンドレア・ノセダ

Schloss Grafenegg Wolkenturm 2016年8月26日 19時30分〜21時55分

London Symphony Orchestra
指揮 Gianandrea Noseda
バイオリン Nikolaj Znaider

Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 61 (1806)
Dmitri Schostakowitch (1906-1975)
 Symphonie Nr. 5 d-Moll op. 49 (1937)

LSO と言えば
ともかく全集物の CD を連想してしまうが
イタリアの熱血指揮者ジャナンドレア・ノセダとの
ヨーロッパ演奏旅行の一環として
グラーフェネックでコンサートするなら行かねばならぬ(笑)

天気はピカピカの晴れで、気温も夜で23℃前後の理想的な環境。
コンサートそのものもほとんど売り切れで
芝生にも人が一杯居る。

ベートーベンのバイオリン協奏曲。
出だしのオーボエのソロが
あらま、楽器の調子が悪かったんだわ
かわいそうに思い切りミスして焦っていた。

ズナイダーのバイオリンは
う〜ん、やっぱり野外だから、響きの印象が違う。
もしかしたら
ピリオド奏法とまでは行かなくても
ビブラートを多少なりとも控え目にしていたせいか
時々、音がザラザラした手触りになる。

ジャナンドレア・ノセダは
オーケストラがフォルテになる度に
腕ブンブン振り上げて
しかも、すごい声出してるし(爆笑)

何かカワイイと言えばそうなんだけど
あれ、楽友協会とかで指揮者が向いている席で聴いたら
唸り声やら怒鳴り声やらが、かなり聴こえるだろうな。

面白いのは
何かこのオーケストラと指揮者
思いがけない音を出すから
次の予想がつかない事。

繊細な部分と、大胆で荒々しくて
いいのか、そんなに派手にやって?という部分が混在していて
どこでどういうビックリが待ち構えているのか

次はこう来るかな?と思っていたら
スカッと外される。

オペラっぽい派手な表現か、と思うと
次の瞬間、いかにもゲルマン的な堅い音に化ける。
何だか予想つかないし
万華鏡見てるみたいに
ドイツとイタリアがクルクル廻って出てくるので
全然退屈しなくて、何かワクワクする。

ほうほう、こういう作りなら
ショスタコーヴィッチはどう表現するのだろう、と興味津々。

大編成オーケストラのショスタコーヴィッチ。
しかも、あの5番。
オーボエはメンバー・チェンジで
オーケストラの並びも変わった。
(ベートーベンの時には木管の真ん中にホルンが入って
 後ろにクラリネットとファゴットが並ぶという配置だった)

舞台一杯の大編成なのに
出てくる音は・・・なんかすごく室内楽的。

解像度が高いのだが
その分、時々、音がバラバラに聴こえて来る時がある。

しかも出のタイミングがズレたり
金管の音が割れたりしてるんだけど
このオーケストラって、こんなオーケストラだったっけ?

ノセダの腕ぶんぶん回しは
時々、テンポと合わなくなるので
アッチェルランドの時に微妙なズレが出るのは
まぁ、仕方ないですねきっと(笑)

ただ、第2楽章からはどんどんアンサンブルが揃って来た。
あの叩き付けるようなブラック・ユーモアの第2楽章を
ノセダが本当に叩き付けて演奏すると、かなりの迫力。

でも白眉は第3楽章だった。

野外音楽堂とか言う事を全く無視して
信じられないピアニッシモで攻めてくるオーケストラ。

・・・・で、そういう日に限って
周囲の雑音が凄かったりする(涙)

あの徹底的にピアニッシモで演奏された
透徹した音の向こうに
トラックだか車だかの音が絶え間なく聞こえて来て
更にクラクションまで響いて来た時には
車のドライバーをぶっ殺(以下省略)

しかしまぁ、何て妥協のない第3楽章。
しかも、ベートーベンと同じように
イタリアのドラマチックな表現と
透明なロシアの陰鬱な雰囲気が
聴衆を翻弄するように
とっかえひっかえ登場するので、気が抜けない。

いつものコオロギの合唱もかなりの音量だったし
隣の年配3人組が(女性2名、男性1名)
男性はコソコソ喋るわ
女性はネックレスだか腕輪だかをチャラチャラ鳴らすわ

かなり悲惨な環境だったのだが
それでも、あの第3楽章の
ズブズブになるかと思うと透明になる
不思議な音楽には脱帽。

エイエイオーの第4楽章だが
(アタッカでは続けなかった)
いや、確かに、ソビエト万歳の勇壮なテーマなんだけど

指揮者の重点は、そこにはない。
クライマックスの前の部分を
ピアニッシモで丁寧に丁寧に丁寧に歌い上げた後の
最後の最も勇壮であるべき部分が
ニュアンスのない、平坦で
ただ力任せ(よって力強くもない)の表現をする事によって

この音楽が、ソビエト万歳の音楽ではなく
実は全く違う方向を示した交響曲である事を
聴衆に疑う余地のない明確さで示してくれる。

う〜ん、これ、スゴイかも。
イタリア人指揮者だから
派手にオペラっぽくガンガンやるかと思ったら
全く違うじゃないか。

アンコールでブラームスのハンガリー舞曲。
わ〜っはっはっは、これはノセダと LSO の独壇場。
ここでも、溜めるかと思うところをスカッと演奏したり
え、そこを叩くか?という部分や
跳ねて飛び散る部分が
予想もつかず新鮮で
ポピュラーな名曲、という以上の
内容の濃い演奏だった。

ショスタコーヴィッチの第1楽章の終わりくらいまで
う〜ん、おかしいなぁ
このオーケストラって、こんなにヘタクソだったっけ?とか
シロウト耳で首を傾げていたのだが

やっぱり巧いし
ノセダとこのオーケストラのコンビネーション
予想がつかない面白さがある。
(ノセダの腕ぶんぶんも、色っぽい腰揺らしも面白かったし)

周囲の雑音が多かったのは残念だったし
久し振りにグラーフェネック名物、楽章間拍手も聞いたけれど
(ベートーベンとショスタコーヴィッチで、それぞれ第1楽章の後)
左の年配のご夫妻はため息ついてたし
右のお喋りとアクセサリー鳴らしの3人組は盛大に拍手していた。

それでも、やっぱり行って良かったと
つくづく思っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



ショスタコーヴィッチでのソロはみんな巧かったけれど
フルートのソロ、息が長くてとても美しかったのに
あまりに控え目過ぎて、ちょっと笑えた。
もうちょっと、俺サマが、という感じで吹いた方が良かったかもね(笑)

クリーブランド管弦楽団 + フランツ・ヴェルザー=メスト

Schloss Grafenegg 2016年8月21日

Prélude 16:40-17:40 Reitschule
Arcis Saxophon Quartett
Claus Hierluksch, Ricarda Fuss, laudia Jope, Jure Knez

György Ligeti (1923-2006)
 Sechs Bagatelien (1953)
Alexander Glasunow (1865-1936)
 Quartett für vier Saxophone B-Dur op. 109 (1932)
Sylvain Dedenon (*1962)
 Suite für Saxophonequartett nach Themen
  aus der Oper “Porgy and Bess” von George Gershwin

Abendkonzert 19:30-21:20 Auditorium
The Cleveland Orchestra
指揮 Franz Welser-Möst
ソプラノ Luba Orgonášová

Béla Bartók (1881-1945)
 Musik für Saiteninstrumente, Schlagzeug und Celesta (1936)
Richard Strauss (1864-1949)
 “Tod und Verklärung” Tonichtung op. 24 (1888-1890)
 “Vier letzte Lieder” für Sopran und Orchester (1948)

クリーブランド管弦楽団とヴェルザー=メストの2回目のコンサート。
今日はプレリュードに間に合うようにウィーンを出た。

朝から雨で、これなら室内だな、と思ってはいたものの
着いてみたら「まだわかりません」

しかもプレリュードはお城の中庭で開催、というので
中庭まで歩いて座ったとたんに降り出す雨。
やっぱりライトシューレでやります、とアナウンスの後
本コンサートはオーディトリウムで決定です、と続く。

やった!!!

プログラム見た時から
最後の4つの歌を野外音楽堂で聴くのか、とゲッソリしていたので
会場の変更は嬉しい。

さてプレリュードは
珍しいサクソフォンのクワルテット。

ソプラノ・サクソフォンなんて
ちょっと見たら、変わったオーボエにしか見えないが
ソプラノ・アルト・テノール・バスと揃ったサクソフォンは
滅多に見ないし聴かないだけに面白い。

リゲティの6つのバガテルって聴いた事あるような気がするけど
サクソフォン4本は初めてだと思う。

サクソフォンの音って面白い。
なんかあの楽器、クラシック曲には常設ではないし
どちらかと言えば、ジャズかなぁ、って印象なのだが
確かに聴いていると木管なんだけど
オーボエでもあり、クラリネットでもありフルートっぽくもなるし
でも基本的には、やっぱりサクソフォンの音なんだよね。
(まぁ、当たり前と言ったらそうだが(自爆))

リゲティの曲はリゲティらしい苦いユーモアとペーソスがあって
楽しく聴かせてもらったけれど
次のグラズノフが良くて、聴き惚れた。
伝統的なんだけど、何て美しいメロディ ♡

ポギーとベスの組曲も楽しく聴かせてもらった。

このクワルテット、今、CD を作るクラウドファンディングをしていて
8月24日が締め切りで、あともう少し、という話なので
ご興味ある方は、こちらをどうぞ。
Youtube のビデオも入ってます。
(寄付だけなら額面+税金だけだけど
 CD とかビデオとかを入手しようとすると
 送料がかなりかかって来ます、念の為)

さて、夜のコンサートはオーディトリウムのホール。
私のチケットは、雨天の時にホールに入れる
一番安いカテゴリーのチケットなのだが

野外音楽堂では、かなり真ん中の良い席なのだが
ホールになると、今度はそのカテゴリーの中でも
最も悪い席に変身する。

オーケストラの真上・・・(汗)

オーケストラ・メンバーと指揮者の頭頂部が見えて
ついでに真上なので
10倍の私の望遠鏡を使うと
指揮台のスコアまでしっかり見える(見ません!(笑))という席。

最初はバルトークの
弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽。

うううう、弦が上手い。
昨日も思ったけれど
このオーケストラの音の透明感ってスゴイ。

ピアニッシモが実に美しく響くのだが
ヴェルザー=メストは最初の楽章も
変にズブズブの感情任せにならず
ちょっと冷たいくらいの透明感を持たせる。

第2楽章ではピアノが大活躍。
昨日のアデスの1曲目でも
ものすごい存在感を持っていた女性のピアニストだが
打鍵の強さには目を見張るばかり。

しかもそんな強い音なのに
しっかりとオーケストラと対峙しながら溶け込んでいて
シロフォンとの、見事にマイクロセカンドで揃えたアンサンブルには
鳥肌がたった。
いやもう、あのその、どうしましょう。

しかもこのオーケストラと指揮者
バルトークでの音の色彩感が尋常じゃない感じ。

これはドビュッシーかリゲティか、と思わせる程
繊細でパステル色の不思議な音を出すので
(こういうのは CD じゃダメ(断言))

音響オタクとしては
オーケストラの真上だろうが何だろうが
メンバーの頭頂部のハゲを見ながら
体感的な快感にうち震えていた。

野外でやったとしても
この音、きちんと聴こえて来ただろうなぁ。
不要な厚みが全然なくて
弦のアンサンブルが鉄壁に揃っていて
ビオラの音があまりに美しくて
バイオリンのピアニッシモの透明さにゾクゾクして

ああああ、こういうのがナマの楽しみなのよ、うん。

前半で興奮しまくっていた私だが
後半はリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」に
「最後の4つの歌」
・・・どちらも、ちょっと苦手なんですが(暗いから(笑))

死と変容だが
やっぱりもともと野外バージョンかよ、という
時々、とんでもない大音響を発していたけれど
でも、それでも不思議な軽さがある。

私のイメージでは
冷静で正確無比な堅物、というヴェルザー=メストが
何だか熱くなってるし(笑)

ヴェルザー=メストって
野心ギラギラの時の印象が強過ぎて
ちょっと苦手だったんだけど

クリーブランドの指揮台に立つと
この人、異様に繊細なニュアンスを出す上に
時々、えっ?と思うほど、熱くなる時がある(爆笑)

大音響になっても、音が変にボッテリしない、というのは
このオーケストラの強みだな。

で、驚いた事に
死と変容の後、そのまま(ほとんど)アタッカで
最後の4つの歌に入った。

ああああっ、こういう方法あり?!
確かに、死と変容の後に
最後の4つの歌の一曲目「春」は
全く違和感のないまま続く・・・(ビックリ)

舞台の真上なので、歌手の声は前に飛ぶから
この席だとイカンかなぁ、と思っていたのだが

ソプラノのリューバ・オルゴナショヴァは
さすがオペラ歌手というか
しっかり上向いて歌ってくれたので

オーケストラの真上でも
ちゃんとソプラノの声はしっかり聴こえてくる。

しかも何て強い声の持ち主!!!
叫び声にはならず
ピアノ部分もしっかりオーケストラの壁を超えて
ちゃんと低音まで聴こえてくるし
強いながら、芯の通った美声で安定感がある。

まぁ、ドイツ語はほとんどわかりませんが(笑)
しかも、はっきり歌おうとしているあまりに
最後の子音だけが突出して聴こえて来たのはご愛嬌か。

甘い声というよりは強い声で
凛としていて
ロマンティックだけではないこの曲によく合う。

いや、すみません、ついつい途中で泣きそうになっちゃいました。
だってオーケストラ巧いし
コンマスのソロがまた巧いし

全然ズブズブの感情になっていなくて
どちらかと言えば中立的な響きなんだけど
こちらのハートのど真ん中に刺さってくるところがある。

ううう、素晴らしい ♡

ヴェルザー=メストとクリーブランド管弦楽団って
かなり最強のコンビネーションかもしれない、と
またもや確信して夜道をすっ飛ばして帰って来た私に
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クリーブランド管弦楽団 + フランツ・ヴェルザー=メスト

Schloss Grafenegg Wolkenturm 2016年8月20日 19時30分〜21時40分

The Cleveland Orchestra
バイオリン Leila Josefowicz
指揮 Franz Welser-Möst

Thomas Adès (*1971)
 Tänze aus der Kammseroper “Powder Her Face” für großes Orchester (1995/2007)
 “Concertric Paths” Konzert für Violine und Kammerorchester op. 23 (2005)
Richard Strauss (1884-1949)
 “Symphonia domestica” für großes Orchester op. 53 (1902-03)

ピカピカに晴れた土曜日。
本当はプレリュードから聴きたかったのだが
土曜日だから掃除に洗濯、買物エトセトラで(言い訳)

さて、8月18日にザルツブルク音楽祭で演奏された
同じプログラムをグラーフェネックの野外音楽堂で聴けるという
大変にお得なコンサート(笑)

で、これですよ、これ!!!
やっと何ヶ月振りかに、超一流オーケストラで
コンサートらしいコンサートを聴いたような気がする。

アメリカのオーケストラだから
開演前に全員舞台に乗って
それぞれに勝手なところを練習しているので
ジョン・ケージもマッサオな現代音響が繰り広げられているが
楽友協会じゃなくて野外なので
まぁ、あんまり気にはならない(なるけど許す(笑))

大編成オーケストラで
トーマス・アデスのオペラからのダンス音楽。
もともとは室内オペラだったものを
大編成オーケストラ用に編曲した組曲だが

この音楽、ジャズっぽかったりして不思議な音響を出すのに
音が非常に細かくて、透明感があって
パートの解像度がむちゃ高く
薄く聴こえるという訳ではないのに
大編成でありながら
とことん室内楽的な音響なのに驚いた。

しかも、その室内楽的な音響が
この野外ホールでも見事に聴こえて来るのは何故だ?!(驚愕)

次のバイオリン協奏曲も素晴らしい。
あくまでもトナールで
変な事をしている訳ではないのに
最初の楽章の軽やかさと言ったら
澄んだ空気の中を、蝶がヒラヒラと踊っている感じ。

しかもバイオリンの音と
木管や金管が重なると
実に不思議な音響が響いてくる。

現代音楽って割に聴く方だから
音響に関しては様々なバリエーションを聴いて来たが

この音響、こんな音、聴いた事がない。
ともかく新鮮で不思議でぶっ飛んでいて

小説で言えば
伊坂幸太郎の重力ピエロとオーデュポンの祈りを
初めて読んだ時のような印象。
(この2冊を読んだ人にはイメージが沸くかも・・・)

途中のドラマティックな部分も
音量は時々大きくなるんだけど
音の不要な厚みが一切ない。

う〜ん、これはトーマス・アデスの作曲技法なんだろうか?
と思っていたら

後半のシフォニア・ドメスティカでも
解像度めちゃくちゃ高くて
不要な大音響が全くないのに
隅々まで、音楽が聴こえて来たのにぶっ飛んだ。

ヴェルザー=メストはオーストリアの指揮者だし
比較的早くから追っていて
あまり好き、というタイプではないのだけれど

クリーブランドとヴェルザー=メストって
相性が良いのか
長い協力関係での信頼が築かれているのか

だいたいこのオーケストラ、むちゃくちゃ巧い。
巧いというのは技術的な事もあるけれど

あんなに室内楽的に演奏しても
音があくまでも澄んでいて
音量を上げずとも
はっきりと野外ホールでも聴衆の耳に届くというのが
ちょっと驚愕モノ。

野外のホールだから大編成で
ガンガン音を出さねばならないのか、と思っていたけれど
オーケストラが巧いと
あれだけ弱音でも、しっかり聴こえてくるんですね・・・

シンフォニア・ドメスティカは
ホーム・ドラマみたいなゴキゲンな曲だし
多少長いにしても
妄想喚起力が異常だし(笑)

しかも、あの曲の複雑怪奇なパートを
実に巧みに、夫と妻の会話や喧嘩やナニを表現させたのは
指揮者とオーケストラの
解像度や透明度だけではない
バランスの妙技に拠るところが多い。

う〜ん、唸ってしまうわワタシ。
途中で鳥は鳴くわ、コオロギは歌うわ
ついでに何回か子供が会場の向こうで騒いでいたけれど
そんな雑音が全く気にならない位
凄まじく高い水準のコンサートを堪能してしまった。

飢えたところに、ドッと流れ込んで来た
クラシック音楽の楽しみ、という感じを
満喫した私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



明日は同じオーケストラで
リヒャルト・シュトラウス・プログラムだが
雨の予報があるので
できればホールで聴きたい、と切望中。

トーンキュンストラー + 佐渡裕

Schloss Grafenegg Wolkenturm 2016年8月19日 20時〜22時40分

Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
Alumni des European Union Youth Orchestra
ソプラノ Camilla Nylund
メゾソプラノ Elina Zhidkova
テノール Klaus Florian Vogt
バス René Pape
コーラス Wiener Singverein
指揮 Yutaka Sado

Christian Jost (*1963)
 Fanfare für 9 Blechbläser (2016)
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Ouvertüre zu Collins Trauerspiel “Coriolan” op. 62 (1807)
Christian Jost
 “An die Hoffnung” für Singstimme und Orchester
  nach dem gleichnamigen Lied op. 94 von Ludwig van Beethoven (2016)
Ludwig van Beethoven
 Symphonie für Soli, Chor und Orchester Nr. 9 d-Moll op. 125 (1822-24)

グラーフェネックの音楽祭、今年10年目になるらしい。
私が通い始めたのは2009年頃の筈。
オーディトリウムが完成した際に
ヴィエナ・エクスパーツ・クラブのご招待でホールは見学した記憶があるが
確かにかなり前の話だ(たぶん、以前のブログに記載した思い出がある)

10周年というので
18時から、フラヌイとフローリアン・ベッシュに
俳優のカロリーネ・ペータースで催物があって
トーンキュンストラーからご招待状は来ていたのだが

ウィーン勤務の平社員のサラリーマンが
18時にグラーフェネックに行ける訳がないわよ(涙)

コンサートそのものは20時開演なので
18時過ぎにバタバタしたツアーの後処理も終えて
19時に車に乗ってグラーフェネックに向かう。

到着したら、駐車場には
オーストリア国営放送のトラックやクレーンがずらりと並び
会場は別途に照明をつけて観客席を容赦なく照らし
舞台の向こうの壁や
ヴォルケントゥルムの上の壁には
ビデオの照明で模様まで付けてる上に

舞台の前のところや、下手(しもて)の壁には
白い花を目一杯に飾って
何とも華やかな雰囲気。

最初のファンファーレは
ドイツの作曲家、クリスティアン・ヨストへの
グラーフェネック・フェスティバルの委嘱作品で初演。

で、これ、ファンファーレ???
細かいリズムを刻んでいるのだが
かなり不安定で
トナールなのに時々意味なく4分の1音とか入ってくるし
華やかさゼロ(すみません偏見です)で
ピアノが多くて
金管楽器の輝きはいったい何処に?

・・・よくわからん(悩)

舞台一杯に乗ったオーケストラと
佐渡裕氏の振るコリオラン序曲。
コメント省略(すみません)

坊ちゃんテノールのクラウス・フローリアン・フォークトが登場し
ヨストの、これまた委嘱作品で
ベートーベンのリート An die Hoffnung を使った作品。

最初のオーケストラ部分が何か長い・・・
しかも、コリオラン序曲そのままのリズムの刻みで
またもや、トナールなのに時々音が不安定。
(註 奏者の責任ではない・・・と思う)

長い長い長いオーケストラの演奏の後
フォークトが立って
ベートーベンのリートを歌うのだが

え? そのまま本当にベートーベンのリートを歌ってる?!

もちろん、オーケストラの伴奏は
オリジナルと全然違って、現代音楽なので

これって
オーケストラがどんな伴奏をつけようが
どんな演奏をしようが
構わずにそのままリートを歌って下さい、という感じ?
どういう罰ゲームかわからんが。

でベートーベンのリートに
現代音楽っぽい伴奏をつけてどうしろと?

聴衆もかなり戸惑っていたようで
拍手にも力が入らず
作曲家が登場しても力ない拍手がパラパラという感じ。

前の方の良い席には
大量の招待客が居たので
そこらへんからは、お義理の拍手が聞こえてはいたけれど。

何せ10年記念のフェスティバル・オープニングというので
前の方には政治家がゾロゾロ。
それに新聞社やテレビのカメラマンがくっついて
写真撮ったりインタビューしたりしている上に

政治家は人との繋がりが大事なので
あっちで挨拶、こっちでスモール・トークという感じで
観客全員が席に着いて待っているのに
そんな事は全く構わずに立ってスモール・トークしている
政治家だか文化人だかが何人か居て
コンサートの開始が10分ほど遅れたのだが

この無料の招待客(政治家などなど)がいなかったら
普通に金払って来ている観客は
ほとんど拍手しなかっただろう、きっと。

現代音楽が保護されなければなくなってしまう芸術である事は
よ〜くわかっているし
中には傑作もあるのだろうから何も言えないが
意味のないワケのわからない
しかも聴衆の事は全く考えていない現代音楽が多いのも確かだな。
まぁ、作曲家ご本人は、意味のある事をやっていると
確信して作曲しているのだろうから・・・わからん世界だ。

後半は、またもやフルオーケストラ・プラスみたいな人数のメンバーが
舞台に乗って、弦だけでもスゴイ数。
加えてコーラスがざっと100人。

いや〜、こういうの、佐渡裕さんは好きそう。
何万人かの第九云々で
ベートーベンの交響曲9番はお得意中のお得意だろうし。

しかし野外ホールで良かった。
普通だったら、雨天でオーディトリウム・ホールへの移動は
大歓迎の私だが
あの音量でホールでやったら
聴衆は頭が痛くなるだけだっただろう。

あの大人数でのベートーベンの9番って
何か非常に久し振り。
最近はピリオド奏法とかで
比較的小振りのオーケストラで
速めのテンポであっさり演奏されるケースが多いので

大人数の大規模オーケストラで
思い入れたっぷりの遅めテンポで
しかも
途中、何か跳ねて飛んで
ベートーベンって、こんなブラスの行進曲みたいな曲だったっけ
というのも
エイエイオーの庶民派、のりのりベートーベンという印象で
好き嫌いは別として、新鮮ではある。

ただ、弦の数が多いだけに
第2楽章では、バイオリンの音量が大き過ぎて
しかも鋭くてアグレッシブで
せっかくのティンパニが前に出て来ず
管とのバランスもあまり良くは聴こえて来ない。

その分、弦でゆっくりのテンポで語られる
第3楽章はかなり映えた。
あれだけのゆっくりテンポだと寝ちゃうけど(笑)

さて、第4楽章に登場するソリストの面々が す・ご・い!!!
ブッフビンダーのコネクションだか何だか知らないが
こんな超一流どころをグラーフェネックで聴けるなんて
何と言う贅沢 ♡

ルネ・パペのバスのソロの見事な事。
いやもう、オーケストラなんかどうでも良い(すみません!!!)
惚れ惚れする堂々とした
しかもドイツ語もくっきりはっきりした美声が
野外ホールなのに、すごい音量で聴こえて来て
ああもう、神さまに感謝。

というところに
またクラウス・フローリアン・フォークトの
声量のある甘いテノールが
坊ちゃん声で入ってくると、ゾクゾクする。

フォークトの声って、本当に若々しいんだもん。
どこにも無理がかかっていなくて
あの、清純で可愛らしい坊ちゃん声で歌われると
なんだか、可愛くて可愛くて可愛くて ♡

ニュルンドのソプラノも良かったけれど
エレナ・ツィトコーワのメゾ・ソプラノが素晴らしい。
この人、ノーマークだったけれど
声量のある事にかけては
他の3人と全くひけを取らない。

メゾだからソロはないのだが
4人で歌う時にも、しっかりとその存在を知らしめて
下を支えるパペの素晴らしいバスとのバランスが抜群。

うははははは、この4人を聴くだけでも
このコンサートに来た甲斐があったというものだ。

約100人の Wiener Singverein のコーラスは
もともとこのコーラス、むちゃくちゃ上手いので満足。

野外ホールだったので
楽友協会で聴く繊細さとかとは無縁の世界だが

大規模オーケストラと
大規模合唱団と
むちゃくちゃ声量のあるソリストと

最後はもう、お祭り騒ぎみたいになって
どんちゃん騒ぎ、バンザイという酩酊状態(笑)

正直、音楽的に感動・・・というよりは
全員が酔っ払って高揚した気分になって
じゃじゃじゃじゃ〜ん、という感じのコンサートになったので
それはそれで、佐渡裕さんの持ち味なんだろうな、と
何となく勝手に納得。

野外音楽堂って、この位、派手でアピールする
どんちゃん騒ぎの方が面白いかもしれない。

これを楽友協会ホールで演奏していたら
激怒するところだが(爆笑)

日本人らしいグループもいくつか入っていて
やっぱり佐渡さんって人気があるんだなぁ、と
感じ入った私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



佐渡裕さんのファンの方が
こんなアホなブログを見てるとは思いませんが
もし、熱狂的佐渡さんファンがいらしたら
別に悪口を書いている訳ではないので
どうぞ夜道でグサとかやらないで下さいね・・・

美術史美術館 ティツィアーノ

Kunsthistorisches Museum 2016年8月18日 18時30分〜19時40分

読者の皆さま、ごめんなさい。
音楽じゃないんです・・・(冷汗)

ウィーンが世界に誇る美術史美術館は
木曜日は夜の9時まで開館。

しかもその上
18時30分からテーマを決めた特別ガイディングがある。
更に、何とこの特別ガイディングは無料なのである(これ重要)
(註 入場料はかかります)

18時30分って、会社が18時までは勤務時間だから
かなり微妙な時間なのだが
今日はどうしてもこのガイディングに参加したくて
同僚に
ごめん!!!少し早く出ても良い?と聞き
17時55分に会社から飛び出て
(たった5分かよ、とか言う方はサラリーマン生活を知らないだろう(涙))
実に久し振りに美術史美術館へ。

この美術史美術館、入場料は15ユーロだが
実は年間パスというのがあって
これが、たったの34ユーロ。
(19歳から25歳までは更に割引が有効で19ユーロ!)

しかも年間パスは
美術史美術館本館、新王宮、宝物殿、馬車コレクション
演劇博物館とインスブルック郊外のアンブラス城まで入れるのだ。
(更に友人を連れていくと、友人含めて14ヶ月有効という利点もある)

宣伝してしまったが
実は私はこれは持っていない(すみません)

一応、なんちゃってだが、ガイド資格があるので
ライセンス持って見せれば
オーストリアのほとんどの美術館や博物館はフリーパス。
(ただし商工会議所登録費用が年間130ユーロくらいかかるけど(笑))

さて、本日はティツィアーノのガイディング。
ガイドさんがマイクを持って
我々参加者(50名以上いた)はイアフォン・ガイドでゾロゾロと入場。

ひえええええええっ(冷汗)
美術史美術館って、よく絵の場所を変更するので
記憶にある絵の場所と全く違うところに
全く違う絵があって・・・ 焦るよ、これは。
一度、またちゃんと行って、メモしておかないとヤバイわ、これ。

ティツィアーノの初期作品、ジプシーのマドンナのルームには
何故かベリーニが一つ掛かっていて
ティツィアーノの絵画に対向するように
ジョルジョーネがある。
(両方ともベリーニの弟子。ジョルジョーネは若くして死んだ)

ベネチア派の絵画の特徴として
輝くような色があるが
当時(16世紀)ベネチアは
唯一、絵の具屋さんで色を購入できる都市だったそうだ。
(オレンジ色=金色は猛毒だったんだって(笑))

同時に貿易港として栄えたベネチアは
東西の文化の交わる都市でもあった。

ジプシーのマドンナという題名は
これがコレクションに入った19世紀に
マドンナの髪が黒かった事で名付けられたと言う。

ベネチア派が、ロマンティックな景色を重要視したのは
ベネチアには海以外に景色っぽいものが存在しなかったから、と聞いて
ついつい笑ってしまった。
まぁ、確かにそうだよね。
人間、ないものに憧れるし
当時は今のように気楽に長距離の旅行も出来なかった事だし。

ティツィアーノのベネチア絵画の美人画は
もちろんモデルは娼婦が多かったようで
刺青の有名なヴィオランテもあるけれど
ガイドさんはルクレチアの絵画の説明に重点を置いた。

ルクレチアの衣装の表現と共に
後ろの暗いところに居るのは
間男ではなくて、自殺を見守る夫だったそうだ。
ううう、そうなのか、そう言われればそうだよね。
(というか、自分の妻の自殺を止めなくて良いのか?)

すぐに別のルームに移動して
そこにあったのは、イザベラ・デステの肖像画。
(これ以前はクンストカマーにあった・・・汗)

イザベラ・デステは美術関係のパトロンとして有名で
肖像画もあちこちに依頼して描かせたようだが
この肖像画を依頼したのは、60歳頃だそうで
でも、画家は以前の肖像画などを参照して
見た目の顔は・・・どう見ても10代(爆笑)

当時の流行の先端を行くモード発信の女性だったので
娼婦の肖像画の薄い衣装とは全く違う豪華絢爛な衣装を纏い
頭にはトルコ風の帽子(これがイザベラのせいで大流行したらしい)

ガイディングはその後
フェリペの依頼によるポエジアに移る。

神話のネタによるアルテミスとカリストの絵画。
本来なら主人公のアルテミスが左下に小さく描かれていて
アルテミスが中心に
もちろんハダカでカリストを指差しながら怒っている(たぶん)
カリストはよく見れば妊娠している。

・・・でアルテミスが多産をもたらす出産の守護神って
よくわからんが
(だってカリストって、アルテミスの怒りを買って
 熊に変身させられて、その後、ゼウスによっておおぐま座になったんだよね)

いやしかし、ゼウスもアルテミスに化して近寄って
カリストは知らずにやられちゃっただけなのに
ゼウスの娘と妻の怒りをかって熊に変身させられてしまうなんて
人生、不公平ですね、うん(勝手に怒ってるワタシ)

貞潔の女神アルテミスがハダカで登場する絵画は
それほど多いわけではないらしい。
こういう女性ほど脱がしてみたく(以下省略)

同じポエジアのダナエ(反対側の壁にある)は面白かった。
ゼウスが金の雨になって降り注いだ、という話だが
ティツィアーノの絵では、雨ではなくて
本当に「金」(この場合はカネ、とお読み下さい)になってる(笑)

金貨が山ほど降ってくるのを
年老いた侍女が、うわ〜カネだカネだ、と大喜びで
お皿に受け止めている横で

ダナエが色っぽく恍惚の表情で見ているのは
その上にある雲・・・・と思ったら

雲の中にゼウスの顔があるじゃん!!!

いやこれ、写真とかで絵を見ると割にしっかり見えるのだが
本物の絵を見る限り
ゼウスの顔は、じっくり探さないとわかりません!!!

ポエジー2点の間に
世界で初の職業肖像画と言われている
ヤコポ・ストラーダの肖像画やエッケ・ホモの話。

エッケ・ホモだが
ベネチアの司教が赤い服で描かれているが
これが帽子を被っていないのは
当時、司教が帽子を取るのは
自分より偉い身分の人の前だけだったという理由で
イエス・キリストの前なので帽子を被っていないのだそうだ。

まぁ、この絵画、トルコ人とか出て来るし
更にはハプスブルク家の紋章まで登場する上
階段のところにある布?にはティツィアーノのサインが
堂々と入ってるしね。

ティツィアーノは90歳近くまで生きたので
作品数も多く
人気のある作品に関しては
ティツィアーノ工房で同じような絵が何枚も描かれたらしいが

晩年の作品のニンフと羊飼いは
色が暗くて、タッチが粗くて
それまでの輝くような色がなくて、ちょっと驚くが

ガイドさんの説明では
当時はこういう色ではなかったような話もあって

ティツィアーノの晩年のタッチが「粗く」見えるのは
どうも、ティツィアーノ自身の視力が衰えていたのではないか
という説もあるらしい。

後ろの景色にある樹は、2本に見えるのだが
よく見れば、1本で、それに何か動物が伸びて立ってる。

美術史美術館のティツィアーノのコレクションは
25点あるそうで、かなり大きなコレクションと言えるらしい。

1時間ちょっとだが、充実したガイディングで
話は面白いし、時代背景の説明もあって
久し振りに堪能しました ♡

このガイディング、ガイド学校に通っている人もよく来るので
数人が必死にノートにメモしていた。
本来は私もメモすべきなのだろうけれど
この美術館をガイディングする時には
ティツィアーノだけで1時間というワケにはいかないから(笑)

あ、そう言えば、久し振りに
ティツィアーノのブラボーが掛けられていて
(1年ちょっと前は掛けられていなかった)
実は何だかこのブラボーの謎めいた雰囲気が好きな私は
おおお、やった ♡

来週もベネチア絵画なのだが
残念ながら会社のパーティで参加できないのが
ちょっと残念な気分になっている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



アンドラ公国 珍道中 その4(最後)

2016年8月13日〜14日

アンドラ公国珍道中、これにて最後です。
どうぞもう少しお付き合い下さいまし。

歩行者天国まで歩いて
地元のお店に入って
ガスパチョをまたもや大量に飲んで
(本当に美味しいんですよ、これ)
魚にニンニクたっぷりの食事。



このニンニクが美味しくて・・・(笑)
旅行に出ると、普段食べないものもどんどん食べちゃう。

さて、最終日。
昨日、フラフラになりながらも、ほとんどの場所は見たので
最後に、昔の教会跡に建った、新しい教会を見に行った。
Nostra Senyora de Meritxell Sanctuary Basilica

あんまり詳しい説明も写真もないけれど
英語サイトは ここ

何枚か珍しく撮った写真はこれ。



昔の教会が燃えた後に作ったバジリカで
一部が博物館のようになっていて
アンドラの様々な教会のジオラマが展示してある。

ただ、日曜日は自転車のロードレースが行われていて
しかも、ロードレースの時にも
道路の閉鎖はなくて
(あったら交通に支障をきたすどころの騒ぎじゃないと思う)

車で走っていると
右から左から、大量の自転車が走ってくるので
ちょっとコワイ・・・

ロータリーのところは警官が立って
交通整理していたけれど
自転車との接触事故がなくて、本当に良かった(汗汗)

2日目に車で走ってよくわかったけれど
ここは冬のスポーツには素晴らしいところだろう。
(夏でも動いているゴンドラがある街もあったけれど
 あまりに人が多いので行くのは止めた(笑))

スペイン語かフランス語が堪能なら、という前提だが(爆笑)

山肌にくっつくように建っている古い石の建物のホテルとか
本当にピレネー山脈を走ってるんだなぁ、と
何となく感慨深い。

天気が良かったので、3日間
ゴキゲンなマツダの車でガンガン山道走って
約300キロの距離を踏破したのにもかかわらず
何と、ガソリンは16リットルくらいで済んじゃって

マツダって燃費むちゃくちゃ良いじゃん(驚愕)
しかも、ガソリンがオーストリアより安くて
最後に満タンにしても、16ユーロくらいで済んじゃった。

AVIS 近くのガソリン・スタンドに車のキーを返して
ガソリン・スタンドからタクシー呼んでもらって
市内のバス・ターミナルで荷物をロッカーに預けてから
初日に行った首都を散歩した。

日曜日なのにお店開いてるし・・・
しかも、すごい人の数。

レストランは13時からしか開かないので、ちょっとのんびりして
(註 夜は20時からしか開かないところが多い)
最後にガスパチョ(またかよ(笑))と
パエージャ頼んで
ついでにしっかりクレーム・ブリュレも食す。



あ、クレーム・ブリュレって
こちらではカタルーニャ・クリームと呼ばれているので
ここら辺が発祥の地の筈。
(好きなんです、クレーム・ブリュレ。今回も2回は食した)

15時のバスに乗って、またもや小型バスで3時間。
バルセロナ空港に到着したが
ターミナル1で降りたら、当該のフライトが見つからず
オーストリア航空で聞いたら
あ、この便はターミナル2だから循環バスに乗って、と言われ
(最後の便はヨーロッパ・ウイングスとの共同運行だった)

慌ててターミナル2に移動したのだが
連休の中日なのに、すごい乗客の数で
カウンター2つしかないのに、100人くらい並んでいて

しかもカウンターでトラブる客の多いこと(ため息)
せっかく事前に席の予約もしてあったのだが
完全に無視されて
前の列の窓際と廊下側を予約しておいたのに
かなり後ろの方の廊下側と真ん中になってしまって
(でももう、カウンターで文句言う気も失せた・・・)

晴れていたので、窓際だったら
ニースとかマルセイユとかも見えた筈なんだけど(涙)

しかし、アンドラ公国なんて
1人だったら絶対に行く気にならなかっただろうし
旅トモがスペイン語やフランス語を駆使したから何とかなったけど
英語とドイツ語だけじゃ、あの国、絶対無理です(断言)

何が楽しかったと言って
やっぱりマツダで走った山道の
カーブだらけ、ロータリーだらけのドライブだなぁ。

景色むちゃ良いし
ナビゲーターはカタルーニャ語で全然役に立たなかったけど
(時々、突然警告音を出すので反って邪魔だった)
あのドライブの気持ちの良さは特筆モノだった。

という訳で今年の休暇も終わり。
(金曜日1日だけの夏休み(笑))

天気に恵まれ
友人の旅トモの語学力とナビゲーションに助けられ

自分だけだったら一生行かなかった国を
満喫して来た私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


アンドラ公国 珍道中 その3

2016年8月13日

2日目、朝8時の朝食の後
例の500ユーロで9時間というルートを走ろうという事になり
8時30分には出て
まずはフランスへの道を走る。

カーブも多いのだが
この国、異様にロータリーが多い。
しかもロータリーというよりは
道がそのまま続いているのに
ロータリーっぽく作ってあるだけで
丸い形にすらなっていない場所がかなりある。

もちろん、それだって立派なロータリーだから
左からの車が優先なんだけど
対向車線みたいなところにあるロータリーなので
道を間違えて方向転換する以外には
左側から車が入って来る事は滅多にない。

フランス方向に走って走って
アンドラとフランスの国境を越えて
入ったのは

スペイン・・・

実はフランスの中にスペインの飛び地があるのだ。
どうしてもソコに行きたいというので。

どうぞ地図をご覧下さい。



左のアンドラ・ラ・ペリャと書いてあるところがアンドラ。
右がフランスで
その中に Llivia と書いてある小さな領地がスペイン領。

周囲は標識含めてすべてフランス語だが
入ったとたん、全部カタルーニャ語になる(爆笑)

そこから左下に出て
フランスとスペインの国境を通り
(どこが国境なんだか、全くわからなかった(汗))

ピレネー山脈の中をずっと走って走って走って
もちろん、山道でカーブてんこ盛りで
いろは坂って感じ。

途中ですごく目立つお城があって
どうもホテルみたいなので入ってみた。

そのホテルは El Castell de Ciutat と言う
ルレ・エ・シャトーのメンバーの大高級ホテル。
サイトは ここ
(View で写真をご覧下さい。3番目の写真にお城が出ているが
 これが道路から圧倒的な大きさで目に入ってくる)

ランチは13時過ぎからでちょっと早かったので
(たぶん非常にお高いだろうと思ったし)
テラスでコーヒーだけ飲んで
ちょっと金持ちになった気分(だけ)を味わう(笑)

お城は後ろにど〜んと控えていて(廃墟だが)
周囲はピレネー山脈で
ホテルにはビューティ・ファームと高級レストランがあって

ホテルのパンフレットはスペイン語しかありません(爆笑)
・・・まぁ、絶対に1人じゃ来られないだろう。

南から、またアンドラに入るところで

思いがけない大渋滞・・・
まぁ、2車線が時々1車線になったりしていたのもあるけれど
スペインから、フランスから
大量の車が、買物か何かわからないけれど
アンドラに入って来ている。

(註 日曜日に自転車のロードレースがあったので
   その関係だったのかもしれない)

何だか、ツアーで9時間とか言っていたところを
5時間くらいで廻っちゃったんだけど・・・

ホテルのガレージにいったん車を置いて
14時過ぎから歩行者天国の外のレストランで食事。

日中は暑いけれど、湿気がないので非常に快適。
この気候だと、やっぱり

ガスパチョが美味い!!!!

結構な量が出てくるのだけれど
どんどん飲める。いくらでも飲める(笑)
やっぱり気候にあったものって美味しい ♡

さて、あれだけカーブだらけロータリーだらけの山道を走ったら
午後は温泉でも行ってゆっくりできるか、と思ったら

ついでに北の方にも走ろう、と言われて
偏頭痛が治っていない状態の私は
実は一瞬、ゲッソリしたんだけれど

結果的には行って良かった(笑)

目指すは北の Ordino という村。

たいして距離はない。
ピレネー山脈の山道を
どんどん登って行くだけである。

到着して、旧市街に入って目指すは
Casa d’Areny-Plandolit House Museum
グーグル・ビューで何枚か写真があるので
ご興味ある方は ここ をどうぞ。

ここに行ったら
ガイド・ツアーしか入れないと言われ
次のフランス語(ロシア語翻訳が入るらしい)が満杯
その次が40分後にスペイン語(カスティーリヤ語)のツアー
最後にカタルーニャ語のツアーって

英語はないのか英語は(怒)

もっとも、ここのガイドさん、英語ペラペラ。
(やっとこの国で英語を話す人に当たった!!!)

しかも、すごく親切で
待ち時間に、ミニアチュア博物館に行って来たら?
歩いて2分のところよ、と言われて

行ったのがミニアチュア博物館。

ウクライナの職人 Nikolai Siadristyi という人が作った
顕微鏡で見ないとわからない
針の穴の中にローマの戦車が居たり
エジプトのピラミッドにラクダが居たり
砂糖の結晶の上に金の壷や皿があったり

作品そのものは1ミリに満たないので
肉眼でだいたい作品が見えない!!!

変わった事をする人が居るものだ(感心)
同じ博物館はロシアのマトリョーシカ博物館にもなっていた。

その後戻って、プランドリット・ハウスで
スペイン語のツアーに参加。

スペイン語だから、全然わからないけれど(涙)
キッチンから図書館、寝室、ご婦人の寝室
子供部屋、遊戯部屋、歯医者さんの部屋からゲスト・ルームまで
当時のアンドラの貴族?の生活がよくわかる。

で、この唯一アンドラで英語がペラペラのチャーミングな女性は
スペイン語でガイディングした後に
親切にも英語で少し内容を話してくれる。

面白かったのは食器のコレクションで
これは、オーストリアのフランツ・ヨゼフ皇帝と
エリザベート皇女から贈られたもの、というセットが揃っていた。
思いがけないところで、アンドラの貴族との繋がりがあったのね。

その後、また山道を登って車で走ったのだが
行き止まりの手前で疲れ切って
アンドラに戻る事にした。
(山道のカーブだらけで、もう運転手ヘトヘトです(笑))

19時過ぎにホテルに帰れたので
地下のテルメ(温泉)のスチーム・サウナに行ったのだが
20時にお終い、という事で
ジャグジーもマッサージも使えずに
スチーム・サウナだけで終わり。ちょっと残念。
(せめて22時までとか開いていてくれたら良いのに)

まだしつこく続きますが
明日の記事で最後にしますので
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


アンドラ公国 珍道中 その2

Andorra 2016年8月12日 続き

市内のコングレスハウスのパーキングは30分無料。
下から入ったのだが、エレベータで7階まで登ると
そこが旧市街。

まずは Sant Esteve Church
これはわかるぞ、いわゆるステファン教会だわ。
中の聖人もシュロの葉と石を持ってるし。

見事な石のロマネスク建築。
(もっとも、どの教会もみんなロマネスク・・・(笑))

その後、すぐ横から Casa de la Vall に入る。
英語のガイディングがあったのでラッキー ♡
しかも見学無料 ♡♡♡

古い石のロマネスク建築で1580年に個人宅として建てられ
1702年に政府の所有になって
2011年まで、ここで議会が行われていたとの事。
公式サイトは こちら
(もちろん、カタルーニャ語オンリーです(笑))

国政は中の椅子、州政府が外側の椅子で
写真で見るよりルームはもっと小さい。

しかも、その後ろには小さなチャペルまであって
議会の前にチャペルでミサを行っていたそうだ。
一階には裁判所まである。

現在は隣のビルに移ったという事だが
隣のビルって、小さめの、ただの普通の建物(笑)

パーキングから車を出して
何とか旅トモのナビでホテルにたどり着き
ホテルのパーキングに入れて
初日のプログラム終了。

朝4時半起きだったし、もうヘロヘロ。

ホテルから徒歩5分の歩行者天国ショッピング街へ。
金曜日の夜20時過ぎだけど
お店は全部開いてる(笑)

オーストリアとは商売ッ気が全然違う(爆笑)

アンドラはシェンゲン契約に入っていて
通貨はユーロだけど
EU ではないので、免税ショッピングが出来るのだ。

ショッピング興味ないですが・・・(すみません)

バッグや靴、ブランドの洋服、宝石に時計、香水に化粧品。
電化製品から何から、ともかくスゴイお店の数。

(ここには香水博物館というのもあるらしい)

ちょっと高級なレストランに入って
サラダやタパスを山ほど注文してモリモリ。

せっかくスペイン語圏に来たんだから
(まぁ正式にはカタルーニャ圏かもしれないが)
カヴァとかワインとか飲みたいけれど
旅トモはアルコールは全然ダメなので
こちらもミネラルウォーターを飲んでいたら

最後にサービスとして
カヴァが出てきた ♡♡♡
久し振りの泡、美味しかったです。

という事で1日目は終わり。

しつこくまだ続きます。

1クリックをお恵みいただければ
偏頭痛と戦いながら旅行した甲斐があったというモノで・・・(笑)

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